JPH11261560A - 車両用情報伝達システム - Google Patents

車両用情報伝達システム

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JPH11261560A
JPH11261560A JP5500198A JP5500198A JPH11261560A JP H11261560 A JPH11261560 A JP H11261560A JP 5500198 A JP5500198 A JP 5500198A JP 5500198 A JP5500198 A JP 5500198A JP H11261560 A JPH11261560 A JP H11261560A
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JP
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vehicle
information
communication
information processing
predetermined
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JP5500198A
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English (en)
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Masayoshi Imoto
政善 井本
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別途の専用媒介を使用しなくても、自動車の
運転に必ず必要とされる車両始動キーのみを携帯使用し
て、車内外のデータの移管を行う。 【解決手段】 車内の情報制御ユニット5と家屋内のパ
ーソナルコンピュータ4との間で、車両内外の情報をイ
グニッションキー1を介在して伝達する。車両内外相互
間の情報伝達をきわめて簡単に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用情報伝達
システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
自動車の分野において、例えばキーレスエントリシステ
ムやリモートエンジン始動システム等が実際に使用され
ており、これらのシステムでは、個人識別用等の用途の
ために、一般にICカードを用いて、車外の情報機器か
ら車載電子機器に情報を伝達する方法が行われている
(例えば実願平4−50199号(実開平6−1006
3号)のマイクロフィルムや、特開平3−53674号
公報等)。
【0003】しかし、これら方法では、運転者は、自動
車のキーとは別の専用ICカードを常に携帯していなけ
ればならず、面倒であった。また、専用ICカードの場
合、家屋内等の専用の読みとり部にカードを挿入する必
要があり、利用は非常に煩雑なものとなっていた。
【0004】そこで、この発明の課題は、専用のICカ
ードを使用する場合の煩雑さを解消し、使い勝手を向上
できる車両用情報伝達システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に記載の発明は、自動車内において所定の情報
を処理する第1の情報処理手段と、車外において前記自
動車に関する前記所定の情報の処理を行う第2の情報処
理手段と、前記自動車の車両始動等を指示する携帯可能
な車両始動指示手段とを備え、前記第1の情報処理手段
は、前記車両始動指示手段を用いた車両駆動に連動し
て、当該車両始動指示手段との間で有線通信または無線
通信により前記所定の情報に使用される所定のデータを
送受信する第1の通信部を有せしめられ、前記第2の情
報処理手段は、前記車両始動指示手段との間で有線通信
または無線通信により前記所定の情報に使用される所定
のデータを送受信する第2の通信部を有せしめられ、前
記車両始動指示手段は、前記所定のデータを記憶するデ
ータ記憶装置と、前記データ記憶装置に対して前記所定
のデータを入出力すると共に、前記第1の情報処理手段
及び前記第2の情報処理手段の前記各通信部との間で有
線通信または無線通信により前記所定のデータを送受信
するための通信装置とを備えるものである。
【0006】請求項2に記載の発明は、前記車両始動指
示手段、前記第1の情報処理手段及び前記第2の情報処
理手段において、前記所定のデータに盗難防止用の個人
識別情報を含ませるようにし、前記第1の情報処理手段
において前記個人識別情報を確認符合し、当該第1の情
報処理手段の符合結果が否定的な場合に警報を発しまた
は自動車の車両始動を禁止するようにしたものである。
【0007】請求項3に記載の発明は、前記第1の情報
処理手段において、前記自動車の走行記録情報または車
速履歴情報を含む所定の車両管理情報が蓄積されて、当
該車両管理情報が前記個人識別情報に関連づけられて前
記所定のデータに含まれて送受信されるようにしたもの
である。
【0008】請求項4に記載の発明は、前記第2の情報
処理手段が、所定の通信網または所定の情報媒体を通じ
て種々の交通情報が入手可能とされ、前記所定のデータ
に前記種々の交通情報が含まれて、前記車両始動指示手
段を介して前記自動車内の前記第1の情報処理手段に伝
達されるようにしたものである。
【0009】請求項5に記載の発明は、前記自動車内の
前記第1の情報処理手段が、前記車両始動指示手段によ
る車両始動後から車両停止までの間に、一定時間毎に自
動的に前記車両始動指示手段に対する前記所定のデータ
の送受信を行うようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】<構成>図1はこの発明の一の実
施の形態に係る車両用情報伝達システムを示すブロック
図、図2はイグニッションキー1の内部構成を示すブロ
ック図である。この実施の形態の車両用情報伝達システ
ムは、車両始動指示手段としてのイグニッションキー1
の中に、図2の如く、データ記憶装置2と通信装置3と
を内蔵しておき、図1の如く、家屋内においては、この
イグニッションキー1の通信装置3に対して市販の一般
的なパーソナルコンピュータ4(第2の情報処理手段)
との間でデータの送受信を行うようにすると共に、自動
車内においては、自動車の情報制御ユニット5(第1の
情報処理手段)との間でデータの送受信を行うようにし
たものである。
【0011】イグニッションキー1は、図2の如く、自
動車のイグニッションキーシリンダ(図示せず)に挿入
して点火プラグのイグニッションスイッチや各種電装装
置(アクセサリ)への電源供給のオンオフ切替を行うも
のであって、赤外線を受光できるフォトダイオードまた
はフォトサイリスタ等の受光素子11と、赤外線LED
等の発光素子12と、これら受光素子11及び発光素子
12を用いてパーソナルコンピュータ4及び情報制御ユ
ニット5に対してデータ信号を送受信する通信装置3
と、この通信装置3で送受信するデータ信号を一時的に
記憶するRAMまたはROMからなるデータ記憶装置2
とが内蔵されており、受光素子11及び発光素子12
は、透明ガラスまたは硬質の透明樹脂が嵌入された透光
窓14を通じて外部に臨むよう配置されている。
【0012】ここで、通信装置3は、例えば赤外線通信
等の無線通信方式のもの、またはコネクタによりオンラ
インで接続するような有線方式のものであってもよい
が、ここでは赤外線(無線)通信方式のものとして説明
を進める。この通信装置3は、電源電流が内蔵の直流電
池13から与えられることで動作するものであって、受
光素子11に赤外線信号としての所定の始動信号が与え
られることを契機として始動を行うものであり、また、
受光素子11にデータ転送要求信号が与えれたときに、
これに応じてデータ記憶装置2内のデータを発光素子1
2より赤外線信号として出力するデータ送信機能と、受
光素子11に外部(即ちパーソナルコンピュータ4また
は情報制御ユニット5)から所定のフラグ信号が与えら
れたときに当該フラグ信号に後続する情報データを受信
してデータ記憶装置2に記憶させるデータ受信機能とを
有している。
【0013】また、イグニッションキー1のデータ記憶
装置2には、車両の盗難を防止するため、運転者の個人
識別情報(IDコード)が格納されており、かかる個人
識別情報は、後述のパーソナルコンピュータ4でのID
管理専用のソフトウェアプログラムによってのみ書き換
え可能とされ、通常の車速履歴情報及び走行記録情報等
のデータの移管時に書き換えされないようになってい
る。
【0014】パーソナルコンピュータ4は、家屋内に設
置されて、公衆回線に接続可能な通信機能を有してお
り、インターネットまたは商用コンピュータネットワー
ク等の通信網、またはCD−ROM等の情報媒体を通じ
て種々の交通情報及びドライブ情報等が入手可能となる
ものが使用されている。
【0015】このパーソナルコンピュータ4は、市販の
一般的なものが使用されており、具体的には、CPU、
当該CPUによって制御される制御回路部及び入出力回
路部等を備えるコンピュータ本体21と、このコンピュ
ータ本体21の処理データを記憶する記憶部22と、コ
ンピュータ本体21に入力データや操作コマンドを与え
るキーボードやマウス等の入力部23と、コンピュータ
本体21で処理した結果や画像等を表示する表示ディス
プレイ24を備えたものであるが、この実施の形態で使
用されるパーソナルコンピュータ4は、さらに、イグニ
ッションキー1に対してデータ信号のロード(データ呼
出)及びセーブ(データ格納)を赤外線信号を通じて行
う赤外線通信部25(第2の通信部)を備えている。
【0016】ここで、赤外線通信部25は、図3の如
く、イグニッションキー1を挿入設置する挿入孔26が
形成された設置ケース27内に、イグニッションキー1
の受光素子11及び発光素子12との間で赤外線信号の
送受信を行う光通信素子部28と、挿入孔26内にイグ
ニッションキー1が挿入されているか否かを検出するフ
ォトインタラプタ29とを備えている。なお、フォトイ
ンタラプタ29は、LED等の発光素子29aと、フォ
トダイオード等の受光素子29bとを備えるもので、こ
れらの両素子29a,29bは挿入孔26を隔てて光学
的に結合するよう対向配置され、イグニッションキー1
が挿入孔26へ挿入されるとイグニッションキー1によ
って両素子29a,29b間の光学的結合が遮断される
ものである。
【0017】そして、コンピュータ本体21とイグニッ
ションキー1との間のデータ送受信は、赤外線通信部2
5のフォトインタラプタ29間で光学的結合が遮断され
たことを契機として、コンピュータ本体21での計時に
基づく一定時間毎(例えば30分毎)の処理として、及
び入力部23での操作によって、赤外線通信部25の光
通信素子部28とイグニッションキー1の受光素子11
及び発光素子12との間の赤外線通信として実行され
る。即ち、上記したタイミングで、コンピュータ本体2
1からの指示に基づき赤外線信号としてのデータ転送要
求信号を赤外線通信部25を通じてイグニッションキー
1の受光素子11に与えるとともに、イグニッションキ
ー1の発光素子12からの赤外線信号を赤外線通信部2
5を介して受信して、コンピュータ本体21内において
データ処理を行ったり、コンピュータ本体21内に格納
された交通情報及びドライブ情報等を赤外線通信部25
を介してイグニッションキー1の受光素子11に無線
(赤外線)送信するようになっている。かかる動作機能
は、記憶部22に予め格納された専用のソフトウェアプ
ログラムにしたがってCPUでの演算処理によって実行
されるものである。
【0018】また、コンピュータ本体21は、イグニッ
ションキー1のデータ記憶装置2に格納する個人識別情
報を書き換えるためのID管理機能を有しており、かか
る動作機能も、記憶部22に予め格納された専用のソフ
トウェアプログラムにしたがってCPUでの演算処理に
よって実行される。
【0019】情報制御ユニット5は、図1の如く、例え
ば自動車内に設置されたカーナビゲーション装置31や
自動車の車速センサ32等に接続されており、イグニッ
ションキー1を介して得られた個人識別情報、交通情報
及びドライブ情報等をカーナビゲーション装置31に送
信する機能を有するとともに、車速センサ32で測定し
た車速情報(以下、「車速履歴情報」と称す)やカーナ
ビゲーション装置31内の地図に対応した走行経路記録
(以下「走行記録情報」と称す)等を時系列な一連の情
報群としてイグニッションキー1に送信する機能を有す
るものであって、CPUを使用して所定のプログラムに
従って上記の各機能動作を実行する制御部33と、制御
部33での処理に利用されるデータを格納する記憶部3
4と、制御部33で使用される入出力データをイグニッ
ションキー1に対して送受信する赤外線通信部35(第
1の通信部)とを備えている。
【0020】ここで、記憶部34は、上記した運転者の
個人識別情報が格納されるとともに、上記車速履歴情報
や走行記録情報等を時系列な一連の情報群として蓄積す
る機能を有している。
【0021】そして、制御部33は、自動車の盗難防止
のため、イグニッションキー1のデータ記憶装置2内に
格納された個人識別情報を確認符合し、その符合結果が
否定的な場合にブザー装置(図示せず)等を使用して警
報を発しまたはバッテリ電源との間の内部スイッチ(図
示せず)をオフに維持するなどして自動車のエンジン始
動を禁止する機能(盗難防止機能)を有するとともに、
データ記憶装置2内の交通情報等のデータを呼び出すデ
ータ呼出機能(ロード機能)と、逆に記憶部34内の走
行記録情報や車速履歴情報等のデータをイグニッション
キー1に与えるデータ出力機能(セーブ機能)とを有し
ている。即ち、イグニッションキー1が所定のイグニッ
ションキーシリンダに挿入されてイグニッションスイッ
チや各種電装装置(アクセサリ)への電源供給がオン状
態となったときに、これを契機として、まずイグニッシ
ョンキー1のデータ記憶装置2内に格納された個人識別
情報を確認することで、イグニッションキー1の操作が
盗難によるものでないかどうかを確認するとともに、そ
の後の制御部33での計時に基づく一定時間毎(例えば
30分毎)の処理として、制御部33の指示に基づき赤
外線信号としてのデータ転送要求信号を赤外線通信部3
5を通じてイグニッションキー1の受光素子11に与え
ることでイグニッションキー1から返送される交通情報
及びドライブ情報等を受信したり、記憶部34に蓄積し
た車速履歴情報や走行記録情報等のデータを赤外線通信
部35を通じてイグニッションキー1の受光素子11に
無線(赤外線)送信するようになっている。
【0022】また、赤外線通信部35は、イグニッショ
ンキー1をイグニッションキーシリンダに挿入したとき
に、イグニッションキー1の透光窓14に対向する位置
付近に配置され、イグニッションキー1の受光素子11
及び発光素子12との間で効率的な無線通信を行うこと
が可能となっている。
【0023】<動作>上記構成の車両用情報伝達システ
ムの動作を説明する。
【0024】まず、図4の如く、車両を使用しないとき
は、イグニッションキー1は家屋内のパーソナルコンピ
ュータ4の赤外線通信部25に収納しておく。
【0025】家屋内のパーソナルコンピュータ4におい
ては、インターネットまたは商用コンピュータネットワ
ーク等の通信網、あるいはCD−ROM等のデータ保存
手段を通じて種々の情報を入手し、記憶部22にデータ
を蓄えておく。ここで蓄積する情報としては、例えば上
記したVICS情報等の交通情報や、所定の道路地図に
おける走行目的地の設定などである。
【0026】かかる情報は、恣意的にあるいは定期的
に、赤外線通信部25からの赤外線信号としてイグニッ
ションキー1の受光素子11に無線送信し、通信装置3
にデータが転送される。即ち、恣意的に格納する場合
は、イグニッションキー1が図3のように赤外線通信部
25内に格納された状態において、パーソナルコンピュ
ータ4の入力部23を通じて所定の操作を行うことで、
上記情報がパーソナルコンピュータ4の赤外線通信部2
5からイグニッションキー1の受光素子11に送出され
る。一方、定期的に上記情報の転送を行う場合は、イグ
ニッションキー1を赤外線通信部25内に挿入した状態
で、パーソナルコンピュータ4のコンピュータ本体21
での計時に基づくタイミングで、赤外線信号(無線信
号)を例えば30分に1回程度送信する。
【0027】また、例えば、所定の道路地図における走
行目的地を設定してイグニッションキー1のデータ記憶
装置2に書き込みたい場合は、パーソナルコンピュータ
4において走行目的地を入力したときに、自動的にこの
ときのデータを赤外線通信部25からイグニッションキ
ー1の受光素子11を介して通信装置3に送信する。か
かるデータは、イグニッションキー1内においてデータ
記憶装置2に書き込まれる。
【0028】ただし、これらの操作は、事前にイグニッ
ションキー1内のデータ記憶装置2に格納された個人識
別情報が予めパーソナルコンピュータ4の記憶部22に
格納された正規なユーザーに対応するものであることを
条件に行われることが望ましい。
【0029】このようにして、上記の交通情報等をイグ
ニッションキー1のデータ記憶装置2内に記憶した後、
イグニッションキー1を赤外線通信部25から抜き出
し、自動車に乗り込んで、イグニッションキーシリンダ
(図示せず)にイグニッションキー1を挿入し、自動車
の電源を投入し、またカーナビゲーション装置31の電
源をオンにする。
【0030】この時点で、情報制御ユニット5の赤外線
通信部35から赤外線信号としてのデータ転送要求信号
が送信され、これに応じて、イグニッションキー1のデ
ータ記憶装置2内のデータ、即ち、個人識別情報や、交
通情報等のパーソナルコンピュータ4から与えられた情
報に関するデータが発光素子12から発信され、赤外線
通信部35に無線(赤外線)により伝達される。情報制
御ユニット5では、まずデータ中に含まれる個人識別情
報が、予め記憶部34内に格納された正規なユーザーに
ついてのものであるかどうかを確認符合し、このときの
符合結果が否定的な場合に警報を発しまたは自動車のエ
ンジン始動を禁止するようにする。一方、符合結果が肯
定的な場合には、その後、その他のデータが交通情報等
のカーナビゲーション装置31での処理に適したデータ
である旨を確認する。そして、この確認動作により肯定
的な結果が得られた場合には、当該データがカーナビゲ
ーション装置31に取り込まれる。その結果、カーナビ
ゲーション装置31においては、混雑情報や駐車場の空
き情報、あるいは走行目的地についての情報等の処理が
行われ、所定の表示画面(図示せず)に表示されるとと
もに、推奨ルート検索等の所定の処理が行われる。
【0031】また、図5に示すように、自動車の運転に
際してカーナビゲーション装置31を使用している間
は、自動車内の情報、例えば、自動車の刻々と変化する
車速履歴情報や走行記録情報等についてのデータをイグ
ニッションキー1を通じてパーソナルコンピュータ4側
に移管することも可能である。この場合には、カーナビ
ゲーション装置31において処理される走行記録情報
や、車速センサ32から送信されてくる車速履歴情報
等、刻々と変化する上記の各種情報を記憶部34に時系
列に蓄積する。そして、一旦記憶部34に蓄積されたデ
ータを、一定のタイミング、例えば30分毎で情報制御
ユニット5の赤外線通信部35からイグニッションキー
1の受光素子11へ赤外線信号として自動的に無線送信
する。イグニッションキー1においては、かかる情報を
データ記憶装置2に蓄積格納していく。そして、自動車
の運転が終了し、イグニッションキー1をイグニッショ
ンキーシリンダから抜き出した後、これを家屋内に持ち
込んで、図3の如く、パーソナルコンピュータ4の赤外
線通信部25の挿入孔26に挿入する。この際、フォト
インタラプタ29がイグニッションキー1の挿入を検出
し、これを契機に光通信素子部28から赤外線信号とし
てのデータ転送要求信号が送信され、これに応じて、イ
グニッションキー1のデータ記憶装置2内のデータが発
光素子12から発信されて赤外線通信部25に無線(赤
外線)により伝達される。これにより、パーソナルコン
ピュータ4において、車速履歴情報または走行記録情報
等を容易に入手でき、例えば業務用等の車両の走行管理
あるいは燃費の検出等に極めて便利となる。特に、盗難
防止用の個人識別情報を、複数人についてイグニッショ
ンキー1、パーソナルコンピュータ4及び情報制御ユニ
ット5内に予め格納しておき、この個人識別情報を走行
記録情報や車速履歴情報等の記録データのひとつの属性
として取り扱うことにより、これらデータをパーソナル
コンピュータ4側で処理する場合に、運転者別の管理が
極めて容易となって便利である。
【0032】また、このように自動車側のデータを随時
イグニッションキー1のデータ記憶装置2に記憶するよ
うにしているので、自動車の衝突事故等の場合に、それ
以前の車速情報等が定期的にイグニッションキー1内に
格納されていることになるため、事故時の車両の状況の
把握が容易となり、事後分析等に役立つ情報となる。
【0033】以上のように、家屋内のパーソナルコンピ
ュータ4と自動車との間で、イグニッションキー1を介
在して情報の伝達を行うことができ、車両内外の情報を
該車両用イグニッションキー1を介してやりとりするこ
とで、車両内外相互間の情報伝達をきわめて簡単に行う
ことができる。特に情報のセーブやロードの作業を、操
作者が殆ど意識せずに行うことができることから、非常
に便利な車両用情報伝達システムを提供できる。
【0034】また、ICカードのような専用の媒介を使
用しなくても、自動車の運転に必ず必要とされるイグニ
ッションキー1のみを携帯使用するだけでデータの移管
を行うことができるので、携帯性に優れ、また媒介の携
帯忘れといった問題を考慮する必要もなくなる。
【0035】<変形例>上記実施の形態において、自動
車のエンジン始動等を行う車両始動指示手段としては、
イグニッションキーを例に挙げて説明したが、例えば電
気自動車のような場合にICカードを車両始動キーとし
て使用するような場合には、この車両始動キーとしての
ICカードをもって情報伝達の媒体としてもよい。
【0036】また、上記実施の形態において、パーソナ
ルコンピュータ4とイグニッションキー1との間の通信
及び情報制御ユニット5とイグニッションキー1との間
の通信を、赤外線を用いた無線通信で行っていたが、既
知の電磁結合またはマイクロ波を利用して無線通信を行
っても良く、あるいは、所定の接続コネクタを使用して
パーソナルコンピュータ4とイグニッションキー1と
を、あるいは情報制御ユニット5とイグニッションキー
1とを適宜接続し、この接続コネクタを通じて信号をパ
ーソナルコンピュータ4からイグニッションキー1の通
信装置3に転送するようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、車内の
第1の情報処理手段と車外の第2の情報処理手段との間
で、イグニッションキー等の車両始動指示手段を介在し
て情報の伝達を容易に行うことができ、車両内外の情報
を車両始動指示手段を介してやりとりすることで、車両
内外相互間の情報伝達をきわめて簡単に行うことができ
る。特に、別途の専用媒介を使用しなくても、自動車の
運転に必ず必要とされる車両始動指示手段のみを携帯使
用してデータの移管を行うことができ、携帯性に優れま
た媒介の携帯忘れといった問題を考慮する必要もない便
利な車両用情報伝達システムを提供できる。
【0038】請求項2に記載の発明によれば、第1の情
報処理手段において個人識別情報を確認するようにして
いるので、車両始動指示手段の盗難対策に優れた車両用
情報伝達システムを提供できる。
【0039】請求項3に記載の発明によれば、本来、盗
難対策として用いられる個人識別情報を利用して、これ
を車両管理情報に関連付けて所定のデータに含ませて送
受信されるようにしているので、複数の運転者について
の個人識別情報を予め登録しておけば、運転者別の車両
管理情報を極めて容易に得ることができる。したがっ
て、かかるデータを利用して第2の情報処理手段側で車
両管理を行う場合は、手入力等で運転者個人のデータを
入力することなく、個人別管理及び個人別記録を容易に
行うことができる。
【0040】請求項4に記載の発明によれば、自動車側
で特別の通信設備を用いなくても、所定の通信網または
所定の情報媒体を通じて種々の交通情報を入手し、かか
る交通情報を車両始動指示手段を介して自動車内の第1
の情報処理手段に取り込んで使用できる。あるいは、家
屋内で第2の情報処理手段を使って、自動車内で使用す
るデータを予め選択または加工等を行った後に実使用で
きるので、便利である。
【0041】請求項5に記載の発明によれば、第1の情
報処理手段において、車両始動指示手段に対する情報の
格納や読み出しの作業を、運転者が殆ど意識せずに行う
ことができることから、非常に便利な車両用情報伝達シ
ステムを提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る車両用情報伝
達システムを示すブロック図である。
【図2】この発明の一の実施の形態におけるイグニッシ
ョンキーの内部の機能構成を示すブロック図である。
【図3】イグニッションキーを赤外線通信部に設置する
動作を示す模式図である。
【図4】パーソナルコンピュータで入手した交通情報等
をイグニッションキーを介して自動車内の情報制御ユニ
ットに取り込む流れを示すブロック図である。
【図5】自動車内で得られた走行記録情報及び車速履歴
情報等をイグニッションキーを介してパーソナルコンピ
ュータに取り込む流れを示すブロック図である。
【符号の説明】
1 イグニッションキー 2 データ記憶装置 3 通信装置 4 パーソナルコンピュータ 5 情報制御ユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車内において所定の情報を処理する
    第1の情報処理手段と、 車外において前記自動車に関する前記所定の情報の処理
    を行う第2の情報処理手段と、 前記自動車の車両始動等を指示する携帯可能な車両始動
    指示手段とを備え、 前記第1の情報処理手段は、前記車両始動指示手段を用
    いた車両駆動に連動して、当該車両始動指示手段との間
    で有線通信または無線通信により前記所定の情報に使用
    される所定のデータを送受信する第1の通信部を有せし
    められ、 前記第2の情報処理手段は、前記車両始動指示手段との
    間で有線通信または無線通信により前記所定の情報に使
    用される所定のデータを送受信する第2の通信部を有せ
    しめられ、 前記車両始動指示手段は、 前記所定のデータを記憶するデータ記憶装置と、 前記データ記憶装置に対して前記所定のデータを入出力
    すると共に、前記第1の情報処理手段及び前記第2の情
    報処理手段の前記各通信部との間で有線通信または無線
    通信により前記所定のデータを送受信するための通信装
    置とを備えることを特徴とする車両用情報伝達システ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用情報伝達システ
    ムであって、前記車両始動指示手段、前記第1の情報処
    理手段及び前記第2の情報処理手段において、前記所定
    のデータに盗難防止用の個人識別情報を含ませるように
    し、前記第1の情報処理手段において前記個人識別情報
    を確認符合し、当該第1の情報処理手段の符合結果が否
    定的な場合に警報を発しまたは自動車の車両始動を禁止
    するようにしたことを特徴とする車両用情報伝達システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の車両用情報伝達システ
    ムであって、前記第1の情報処理手段において、前記自
    動車の走行記録情報または車速履歴情報を含む所定の車
    両管理情報が蓄積されて、当該車両管理情報が前記個人
    識別情報に関連づけられて前記所定のデータに含まれて
    送受信されるようにしたことを特徴とする車両用情報伝
    達システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の車両用情報伝達システ
    ムであって、 前記第2の情報処理手段は、所定の通信網または所定の
    情報媒体を通じて種々の交通情報が入手可能とされ、 前記所定のデータに前記種々の交通情報が含まれて、前
    記車両始動指示手段を介して前記自動車内の前記第1の
    情報処理手段に伝達されるようにしたことを特徴とする
    車両用情報伝達システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の車両用情報伝達システムであって、前記自動車内の
    前記第1の情報処理手段は、前記車両始動指示手段によ
    る車両始動後から車両停止までの間に、一定時間毎に自
    動的に前記車両始動指示手段に対する前記所定のデータ
    の送受信を行うようにしたことを特徴とする車両用情報
    伝達システム。
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