JPH11248007A - 高速回転機器 - Google Patents

高速回転機器

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Publication number
JPH11248007A
JPH11248007A JP10051882A JP5188298A JPH11248007A JP H11248007 A JPH11248007 A JP H11248007A JP 10051882 A JP10051882 A JP 10051882A JP 5188298 A JP5188298 A JP 5188298A JP H11248007 A JPH11248007 A JP H11248007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
shaft
bearing
magnetic fluid
gas compression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10051882A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Horikawa
浩司 堀川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP10051882A priority Critical patent/JPH11248007A/ja
Publication of JPH11248007A publication Critical patent/JPH11248007A/ja
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油が回転翼側へ逆流するのを完全に防ぐ
ようにした高速回転機器を提供する。 【解決手段】磁性材料のフィン61と磁石62とにより
保持させた磁性流体63によりシールさせ、ガス圧縮室
51と軸受保持室52との間を完全に遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速回転駆動機器
に関し、より詳細にはターボブロワ、軸流ファン、ルー
ツブロワ等のガス循環送風機器、あるいはドライポン
プ、ターボ分子ポンプ等の真空排気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高速で回転駆動される機器のシ
ャフトには転がり軸受けが用いられているが、ころがり
軸受けのような接触型の軸受けを用いるときには、オイ
ル潤滑が必要である。特に、連続的に回転させる機器に
おいては、強制的に軸受け部分にオイルが供給されるよ
うな機構が設けられている。
【0003】このような強制的なオイル供給機構を設け
たものとして、同一出願人による特願平9―30908
4号に記載されたターボブロワがある。このものはシャ
フトの下端からシャフト内部を貫通して軸受け近傍に至
るオイル供給路が設けられるとともに、シャフトの下端
をオイル溜めに漬けておき、オイルを遠心ポンプにより
吸い上げてオイル供給路を通して軸受けの近傍に設けた
オイル出口孔から軸受けに噴霧することにより潤滑を行
う。
【0004】このような高速回転機器では、噴霧された
オイル蒸気がシャフトの上端に接続されている回転翼側
に逆流しないようにシャフトの上端部分に周設したラビ
リンスシール等の非接触シール機構が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ラビリ
ンスシールのような非接触シール機構は、オイルの逆流
を低減することはできても、逆流を完全になくすことは
できないため、微小ではあるがオイルが回転翼側に逆流
するという問題があった。
【0006】そこで、本発明はオイルの逆流を完全に防
止するようにした高速回転機器を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
になされた本発明の高速回転機器は、オイルの貯留部
と、上端に回転翼体が取り付けられるとともに前記貯留
部に下端が漬けられ、さらに上端と下端の中間部分で軸
受けにより回転可能に保持されるシャフトと、前記シャ
フトの下端に設けられた遠心ポンプ機構からシャフト内
を貫通して前記軸受けにオイルが供給できるように形成
された油路と、シャフトの回転駆動手段とを有し、シャ
フトの回転による遠心力により油路内をオイルが上昇す
ることにより軸受けが潤滑できるようにするとともに、
シャフト上端と軸受けの間にシール機構を設けた高速回
転機器であって、前記シール機構のシャフト側部に磁性
材料を用い、かつ対向するハウジング側部に磁石を埋め
込むとともにシール機構の隙間部分に磁性流体を挿入し
たことを特徴とする。
【0008】このような構成とすることにより、磁性流
体の存在により回転に支障を来すことなく、軸受け側と
回転翼側とを完全に遮蔽することができ、オイル逆流を
防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例を用いて説
明する。図1は本発明の一実施例を示す高速回転機器と
してのターボブロワの構成図であり、図2はその要部の
拡大図である。
【0010】このターボブロワ100は、ハウジング5
と、回転翼1と、これを軸着するシャフト2と、シャフ
ト2を回動可能に支承する転がり軸受け3a、3bと、
シャフトを回転させる電動モータ4と、を具備してなる
遠心式のものである。
【0011】ハウジング5は、回転翼1を内蔵するガス
圧縮室51と、ガス圧縮室51の下端から連続して設け
られ、シャフト2を遊嵌させる軸受け保持室52とを備
えてなる。ガス圧縮室51は、各回転翼1の頂部方向に
開口するガス導入ポート53と、回転翼1の側方に開口
するガス導出ポート54とを備えてなる。
【0012】軸受け保持室52は、その中央近傍に設け
られ電動モータ4を支持するモータ配設部55と、この
モータ配設部55の上下方にそれぞれ取り付けられた転
がり軸受け3a、3bを支持する軸受け支持部56と、
下端側に設けたオイル溜め部22とを備えている。
【0013】また、ガス圧縮室51と軸受け保持室52
との間は、後述するシール機構6により区切られてあ
る。
【0014】回転翼1は、切頭円錐形状の基体の斜面部
に螺旋状に複数の翼体12を取り付けたもので一般的に
用いられている。
【0015】シャフト2は上端が回転翼1と接続され、
下端はオイル溜め部22のオイルに浸たされている。シ
ャフトの軸内にはオイル通路23、24a、24bが設
けられ、オイル通路23の下端部分はテーパ形状になっ
ていてオイルを吸い上げる遠心ポンプ25を構成してい
る。
【0016】転がり軸受け3a、3bは、軸受け支持部
56に支持させてあり、オイル通路24aから噴霧され
たオイルにより転がり軸受け3aが潤滑され、オイル通
路24bから噴霧されたオイルにより転がり軸受け3b
が潤滑される。
【0017】電動モータ4はロータ41をシャフト2に
外嵌させて固着するとともに、ロータ41の周囲にハウ
ジング5に支持させてステータ42を配設した例えばA
C式のものであって、シャフト2と一体的に設け、直接
的にシャフト2を駆動させるものである。本実施例では
電動モータ4はインバータ43により制御され、数万r
pmで高速回転駆動される。
【0018】ガス圧縮室51と軸受け保持室52との間
を区切るためのシール機構6は図2の拡大図にも示すよ
うに、シャフト2の外面部分に磁性材料からなる数段の
凹凸形状を有するフィン61を取り付け、これに対向す
るハウジング5にも磁石62を埋め込む。そして、フィ
ン61とハウジング5との間隙を数10ミクロンにし
て、この隙間に磁性流体63を付着させる。この磁性流
体63は、フィン61とハウジング5に埋め込んだ磁石
62とによって保持される。
【0019】したがって、この磁性流体63により、転
がり軸受け側と回転翼側とは完全に遮断される。
【0020】電動モータ4を駆動してシャフト2および
回転翼1が高速回転すると、オイルは遠心ポンプ25に
より油路23を上方に伝って汲み上がっていく。汲み上
がったオイルは油路24a、24bから遠心方向に向か
い、シャフト2の外へ流れ出る。流れ出たオイルは転が
り軸受け3a、3bに供給されこれを潤滑し、その後下
方に落ちてオイル溜め22に回収される。オイルの一部
はシャフト2とハウジング5との隙間内で噴霧状態で存
在するが、磁性流体63によりガス圧縮室51と軸受け
保持室52との間が遮断されているので、噴霧状の潤滑
油がガス圧縮部に漏れ出ることは完全に防止できる。
【0021】本実施例はターボブロワであるが、これに
限らず、オイル潤滑を行う転がり軸受けを使用するター
ボ機械であれば、ターボ分子ポンプ等あらゆる機械に適
用できる。
【0022】なお、高真空であったり、高圧であったり
する場合には必要に応じてモータ駆動部内の圧力を制御
する機構を設けるが、その場合でも本発明は有効であ
る。
【0023】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
シャフト上端と軸受けの間に磁性流体を用いたシール機
構を設けたので、この磁性流体により間隙を完全に遮断
することができ、オイルの逆流を完全に防止することが
できる。
【0024】また、磁性流体により圧力シールも可能と
なるため、ガス圧縮部が低圧環境下となる場合であって
も、回転駆動部内は大気圧環境下のまま圧力制御する必
要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるターボブロワの構成
図。
【図2】図1のターボブロワのシール機構の拡大図。
【符号の説明】
1:回転翼 2:シャフト 3a、3b:転がり軸受け 4:電動モータ 5:ハウジング 6:シール機構 61:フィン 62:磁石 63:磁性流体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルの貯留部と、 上端に回転翼体が取り付けられるとともに前記貯留部に
    下端が漬けられ、さらに上端と下端の中間部分で軸受け
    により回転可能に保持されるシャフトと、 前記シャフトの下端に設けられた遠心ポンプ機構からシ
    ャフト内を貫通して前記軸受けにオイルが供給できるよ
    うに形成された油路と、 シャフトの回転駆動手段とを有し、 シャフトの回転による遠心力により油路内をオイルが上
    昇することにより軸受けが潤滑できるようにするととも
    に、シャフト上端と軸受けの間にシール機構を設けた高
    速回転機器であって、 前記シール機構のシャフト側部分に磁性材料を用い、か
    つ対向するハウジング側部分に磁石を埋め込むとともに
    シール機構の隙間部分に磁性流体を挿入したことを特徴
    とする高速回転機器。
JP10051882A 1998-03-04 1998-03-04 高速回転機器 Pending JPH11248007A (ja)

Priority Applications (1)

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JP10051882A JPH11248007A (ja) 1998-03-04 1998-03-04 高速回転機器

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JP10051882A JPH11248007A (ja) 1998-03-04 1998-03-04 高速回転機器

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Publication Number Publication Date
JPH11248007A true JPH11248007A (ja) 1999-09-14

Family

ID=12899261

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10051882A Pending JPH11248007A (ja) 1998-03-04 1998-03-04 高速回転機器

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JP (1) JPH11248007A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100409951C (zh) * 2005-08-12 2008-08-13 张元才 一种磁力雾化器
CN112178202A (zh) * 2020-10-19 2021-01-05 清华大学 用于密封粉尘的磁性液体密封装置

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070403