JPH11246181A - 油圧巻上装置およびその油圧巻上装置を搭載した作業機 - Google Patents

油圧巻上装置およびその油圧巻上装置を搭載した作業機

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JPH11246181A
JPH11246181A JP5064398A JP5064398A JPH11246181A JP H11246181 A JPH11246181 A JP H11246181A JP 5064398 A JP5064398 A JP 5064398A JP 5064398 A JP5064398 A JP 5064398A JP H11246181 A JPH11246181 A JP H11246181A
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JP
Japan
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hydraulic
pressure
hoisting
valve
hydraulic motor
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Application number
JP5064398A
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English (en)
Inventor
Kazuhisa Ishida
和久 石田
Toshiki Sakai
俊己 堺
Koji Funato
孝次 船渡
Masami Ochiai
正巳 落合
Teruo Igarashi
照夫 五十嵐
Akira Nakayama
中山  晃
Tsutomu Udagawa
勉 宇田川
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カウンタバランス弁の適正な保持圧力を吊り荷
重から算出することなく吊り荷の瞬間落下現象を確実に
防止する。 【解決手段】巻上指令または巻下指令に応じて油圧モー
タ12を駆動してウインチドラム42を回転させて巻上
げロープを繰り込み、繰り出す。操作レバー15が中立
位置にあるときにブレーキ装置45によりウインチドラ
ム42を制動する。巻上操作が検出されると、カウンタ
ンバランス弁14と制御弁13との間の管路22の圧力
がカウンタバランス弁14と油圧モータ12との間の管
路24の圧力を越えたときにブレーキ装置45による制
動を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクローラクレーンな
どの建設機械に搭載される油圧巻上装置およびその油圧
巻上装置を搭載した作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、巻上操作レバーの操作に応じ
て油圧モータを駆動する油圧巻上装置において、巻上操
作レバーが中立位置に操作されるとウインチドラムを制
動し、巻上操作レバーが操作位置に操作されるとその制
動を解除するネガブレーキ装置を搭載したものが知られ
ている。
【0003】このようなネガブレーキ装置を搭載した油
圧巻上装置では、吊り荷が巻上げ途中で巻上操作レバー
を中立位置に操作するとネガブレーキ装置により吊り荷
が保持される。しかしながら、このような状態が所定時
間以上継続されると、油圧モータの巻上げ側入口ポート
(巻下げ側出口ポート)とカウンタバランス弁との間の
保持圧力がリークにより低下しもしくはゼロになり、巻
上げ操作と同時に上記ネガブレーキ装置によるブレーキ
を解除すると、吊りが一瞬落下してから吊り荷が巻上げ
られる。この明細書においてこのような現象を吊り荷の
瞬間落下と呼ぶ。
【0004】このような吊り荷瞬間落下の問題を解決す
る従来技術として実開平5−37884号公報や実開平
5−95988号公報の油圧巻上装置が知られている。 (1)実開平5−37884号公報には、巻上げ操作時
に、モーメントリミッタ演算部で算出したロープ張力に
基づいて上記保持圧力を演算し、実際の保持圧力が演算
された保持圧力になるまではネガブレーキ装置によるブ
レーキを解除しないようにした油圧巻上装置が開示され
ている。
【0005】(2)実開平5−95988号公報には、
モーメントリミッタ演算部で算出したロープ張力に基づ
いて油圧モータの上記保持圧力を演算し、実際の保持圧
力が演算された保持圧力になるように油圧モータとカウ
ンタバランス弁との間の管路に圧油を供給する油圧巻上
装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)に示した従来の油圧巻上装置においては、モーメ
ントリミッタ演算部でロープ張力を演算するため誤差が
大きいので、ネガブレーキ装置によるブレーキ解除のタ
イミングを遅らせて安全性を担保している。そのため、
ブレーキが解除される前に巻上げ力が発生していわゆる
巻上げ力とブレーキ力とが喧嘩することになり、ブレー
キ耐久性に問題があり、また、ブレーキ鳴きの問題もあ
る。さらに、実際の保持圧力が演算した保持圧力を越え
たときにブレーキ力を解除する構成であり、ブレーキ解
除の後の巻上げ速度が解除前の巻上げ速度よりも速くな
るという問題、つまり巻上げ速度が変動するという問題
もある。
【0007】上記(2)に示した従来の油圧巻上装置で
おいては、油圧モータとカウンタバランス弁に補給する
圧油の圧力が高過ぎると油圧モータが不所望に回転しま
うおそれがある。
【0008】本発明の目的は、カウンタバランス弁の適
正な保持圧力を吊り荷重から算出することなく吊り荷の
瞬間落下現象を確実に防止することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
に対応づけて説明する。 (1)本発明は、巻上指令または巻下指令に応じて駆動
される油圧モータ12と、吊り荷の逸走防止用のカウン
タバランス弁14と、油圧モータ12により回転されて
巻上げロープを繰り込み、繰り出すウインチドラム42
と、ウインチドラム42を制動するブレーキ装置45と
を備えた油圧巻上装置に適用される。そして、上述の目
的は、ブレーキ装置45によりウインチドラム42を制
動している状態で巻上指令が出力される時は、カウンタ
バランス弁14の上流側と下流側の圧力差に応じてブレ
ーキの制動を解除する制御手段18,20,23,25
を備えることにより達成される。 (2)請求項2の発明は、請求項1の油圧巻上装置にお
いて、制御手段18,20,23,25が、巻上指令時
に、カウンタバランス弁14の上流側圧力が下流側圧力
と同等になったことを条件にブレーキ装置45の制動を
解除することを特徴とする。 (3)請求項3の発明は、油圧ポンプ11と、油圧ポン
プ11から吐出される圧油によってウインチドラム42
を駆動する油圧モータ12と、 油圧ポンプ11から油
圧モータ12に供給される圧油の流れを制御する制御弁
13と、油圧モータ12と制御弁13との間の管路に挿
入され油圧モータ12の逸走を防止するカウンタバラン
ス弁14と、 制御弁13を操作する操作手段15,1
6a,16bと、 ウインチドラム42を制動するブレ
ーキ装置45とを備えた作業機に適用される。そして、
上述した目的は、ブレーキ装置45によりウインチドラ
ム42を制動している状態で操作手段15,16a,1
6bにより巻上げ操作が行なわれたことを検出したとき
は、制御弁13と油圧モータ12との間の管路22の圧
力がカウンタバランス弁14と油圧モータ12との間の
管路24の圧力と同等もしくは越えたことを条件にブレ
ーキ装置45による制動を解除する制御手段18,2
0,23,25を備えることにより達成される。
【0010】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。 −第1の実施の形態− 図1は本発明の実施の形態に係る作業機の油圧巻上装置
の構成を示す図である。この油圧巻上装置は図4に示す
ようなクローラクレーンに搭載することができる。図4
に示すように、クローラクレーンは走行体61と、走行
体61上に旋回可能に搭載された旋回体62と、旋回体
62上に設けられたブーム63とを有し、シーブ64を
介して巻上げロープに接続されたフック65により吊荷
66を吊り上げる。巻上げロープは後述する油圧ウイン
チ装置40のウインチドラム42に巻回されている。
【0012】図1に示すように、本実施の形態に係るク
ローラクレーンの油圧巻上装置は、メインポンプ11
と、メインポンプ11から供給される圧油により回転す
る巻上モータ12と、この巻上モータ12で駆動される
油圧ウインチ装置40と、メインポンプ11から巻上モ
ータ12への圧油の流れを制御する制御弁13と、巻上
げ側の管路22と24との間に設けられたカウンタバラ
ンス弁14と、制御弁13を駆動するために操作される
巻上巻下操作レバー15と、操作レバー15の操作量に
応じて制御弁13のパイロット室13a,13bへ供給
される圧油の圧力を制御するパイロット弁16a,16
bと、パイロット弁16a,16bに圧油を供給する油
圧ポンプ17とを備えている。
【0013】油圧ウインチ装置40は、巻上モータ12
の出力軸の回転速度を減速する減速装置41と、巻上げ
ロープが巻取られる巻上げ用ウインチドラム42と、減
速装置41の出力軸43とウインチドラム42との間で
動力を接断する油圧クラッチ44と、ブレーキシリンダ
45aによりウインチドラム42のブレーキドラム42
aを制動するブレーキ装置45とを有する。ブレーキシ
リンダ45aのボトム室は電磁切換弁18を介して油圧
ポンプ17とタンク19のいずれかに選択的に接続され
る。ブレーキシリンダ45aのボトム室がタンク19に
接続されると、ブレーキ装置45はブレーキシリンダ4
5aに内蔵されているブレーキバネが伸張してブレーキ
ドラム42aを制動し、油圧ポンプ17に接続されると
ブレーキバネが収縮して制動が解除される。この電磁切
換弁18の開閉はコントローラ20により制御される。
【0014】なお、油圧クラッチ44は、油圧シリンダ
44aと、油圧シリンダ44aで駆動されるクラッチパ
ッド44bとで構成され、油圧シリンダ44aのロッド
室がタンク19に接続された状態でクラッチ44が投入
され、これにより巻上軸43とウインチドラム42とが
接続される。そして、油圧シリンダ44aのロッド室に
圧油が供給されるとクラッチ44が切断され、これによ
り巻上軸43とウインチドラム42とが切断される。
【0015】コントローラ20には、パイロット弁16
a,16bからパイロット圧油が出力されるとオンする
圧力スイッチ21a,21bと、カウンタバランス弁1
4と制御弁13との間の管路22の圧力を検出する圧力
センサ23と、カウンタバランス弁14と油圧モータ1
2との間の管路24の圧力を検出する圧力センサ25
と、吊り荷瞬間落下防止機能を使用するかしないかを選
択する選択スイッチ26とが接続され、これらの検出信
号が入力される。
【0016】コントローラ20は図2に示す処理手順に
したがって電磁切換弁18を切換えてブレーキ装置45
の駆動を制御する。図2は選択スイッチ26をオンする
と実行されるプログラムにより処理されるもので、ステ
ップS1において、圧力スイッチ21a,21bからの
信号に基づいて操作レバー15が巻上げ側もしくは巻下
げ側に操作されたか、あるいは中立であるかを判定す
る。ステップS1で操作レバー15が巻上げ側に操作さ
れたと判定されると、ステップS2において、圧力セン
サ25で検出された圧力と圧力センサ23で検出された
圧力との大小関係を比較する。すなわち、カウンタバラ
ンス弁14と油圧モータ12との間の管路24の圧力を
PA(kgf/cm2)、カウンタバランス弁14と制
御弁13との間の管路22の圧力をPB(kgf/cm
2)としたとき、
【数1】PB≧PA+α か否かを判定する。ただし、αは0.5〜10kgf/
cm2程度の値である。
【0017】ステップS2が否定されるとステップS1
に戻り、肯定されるとステップS3に進む。ステップS
3では電磁切換弁18をロ位置に切換えてブレーキシリ
ンダ45aのボトム室を油圧ポンプ17と接続してネガ
ブレーキ装置45によるブレーキを解除する。ステップ
S4では、圧力スイッチ21a,21bからの信号に基
づいて、巻上げ操作もしくは巻下げ操作が行なわれてい
るか判定し、いずれかの操作が行なわれていればステッ
プS3を繰り返し実行する。ステップS4において、巻
上げ操作も巻下げ操作もされていない、すなわち操作レ
バー15が中立位置に切換えられていると判定される
と、ステップS5において、電磁切換弁18をイ位置に
切換えてブレーキシリンダ45aのボトム室をタンク1
9と接続してネガブレーキ装置45を作動させて、つま
りウインチドラム42を制動してこの処理を終了する。
【0018】ステップS1において、巻下げ操作が行な
われていると判定されると、ステップS3において電磁
切換弁18をロ位置に切換えてネガブレーキ装置45に
よるブレーキを解除する。ステップS1において、ブレ
ーキ巻上げ操作も巻下げ操作も行なわれていないと判定
されるとステップS5に進み、電磁切換弁18をイ位置
に切換えてネガブレーキ装置45を作動させる。
【0019】このような油圧巻上装置の動作をより具体
的に説明する。図示しない巻上ロープを巻き取るために
は、操作レバー15を上側に操作する。操作レバー15
が操作されると、パイロット弁16bにより調節された
圧力の圧油が制御弁13のパイロット室13bに供給さ
れて、制御弁13がb位置に切り換えられる。これによ
りメインポンプ11からの圧油が制御弁13、管路2
2、カウンタバランス弁14、管路24を経て巻上モー
タ12に供給される。上述したように、巻上げ時にカウ
ンタバランス弁14の上流となる管路22の圧力PBが
カウンタバランス弁14の下流の管路24の圧力PAよ
りも5kgf/cm2以上高くなると、ステップS2か
らステップS3に進んで、ネガブレーキ装置45による
ブレーキが解除されてウインチドラム42が巻上げロー
プを巻き取る方向に回転する。
【0020】一方、巻上ロープを繰り出すためには、操
作レバー15を下側に操作する。操作レバー15が操作
されると、上述したようにステップS1からステップS
3に進んでネガブレーキ装置45によるブレーキが解除
されるとともに、パイロット弁16aにより調節された
圧力の圧油が制御弁13のパイロット室13aに供給さ
れて、制御弁13がa位置に切り換えられる。そしてメ
インポンプ11からの圧油が制御弁13を経て巻上モー
タ12に供給され、ウインチドラム42が巻上ロープを
繰り出す方向に回転する。
【0021】以上のような油圧巻上装置によれば次のよ
うな作用効果が得られる。すなわち、従来のように、操
作レバー15を操作したときにまずブレーキ装置45に
よる制動を解除し、その後、制御弁13を切換えて油圧
モータ12へ圧油を供給する場合、カウンタバランス弁
14と油圧モータ12との間の管路24の圧力が低圧も
しくはゼロのまま巻上げ操作が行われてネガブレーキ装
置45のブレーキが解除されると、管路24に吊り荷の
保持圧力が発生するまで油圧モータ12が吊り荷により
逆転されて吊り荷が瞬間落下する。しかしながら、巻上
げ操作時にカウンタバランス弁14と制御弁13との間
の管路圧力PBがカウンタバランス弁14と油圧モータ
12との間の管路圧力PAよりも5kgf/cm2以上
高くなったときにはじめてネガブレーキ装置45による
ブレーキを解除すれば、巻上操作時の吊り荷の瞬間落下
が防止される。すなわち、この発明では、カウンタバラ
ンス弁14と油圧モータ12との間の管路24が低圧も
しくはゼロである場合に巻上げ操作が行なわれたとき、
管路24に直ちに圧油を補給できるように構成すること
により、吊り荷の瞬間落下を防止するものである。
【0022】−第2の実施の形態− 図3は第2の実施の形態の油圧巻上げ装置を示す図であ
る。図1と同様な箇所には同一の符号を付して相違点を
主に説明する。電磁選択弁71は瞬間落下防止装置を使
用するかしないかを選択するものであり、図示しないス
イッチにより切換えられる。この選択弁71は、瞬間落
下防止装置を使用するときは図3のイ位置に切換えら
れ、使用しないときはロ位置に切換えられる。ブレーキ
シリンダ45aのボトム室には電磁切換弁18に代えて
油圧パイロット切換弁18Aが接続され、これにより、
ブレーキシリンダ45aのボトム室は油圧パイロット切
換弁18Aを介して油圧ポンプ17とタンク19のいず
れかに選択的に接続される。切換弁18Aがイ位置に切
換えられてブレーキシリンダ45aのボトム室がタンク
19に接続されると、ブレーキ装置45はブレーキシリ
ンダ45aに内蔵されているブレーキバネが伸張してブ
レーキドラム42aを制動する。切換弁18Aがロ位置
に切換えられて油圧ポンプ17に接続されるとブレーキ
バネが収縮してブレーキ装置45による制動が解除され
る。
【0023】そして、電磁選択弁71がロ位置(瞬間落
下防止装置を使用しない場合)に切換えられている場合
は、高圧選択弁74を介してパイロット弁16a,16
bのいずれかから出力されるパイロット圧油により切換
弁18Aがロ位置に切換えられ、ネガブレーキ装置45
によるブレーキが解除される。電磁選択弁71がイ位置
(瞬間落下防止装置を使用する場合)に切換えられてい
る場合は、巻上げ側パイロット弁16bの操作に応じて
後述する切換弁72,73により切換弁18Aがイまた
はロ位置に切換えられる。
【0024】油圧パイロット切換弁72と73は、瞬間
落下防止装置を使用するために電磁切換弁71がイ位置
に切換えられているときに油圧パイロット式切換弁18
Aの切換を制御するものである。切換弁72は、巻上げ
側のパイロット弁16bが中立位置にあるときにバネ圧
(たとえば3kgf/cm2程度の低圧に設定される)
によりイ位置に切換えられ、切換弁73をタンクと接続
する。パイロット弁16bが操作位置へ操作されると切
換弁72はロ位置へ切換えられ、切換弁73へ油圧ポン
プ17の吐出油を供給する。
【0025】切換弁73は、一方のパイロットポート7
3aに管路24の圧力PAが導かれ、他方のパイロット
ポート73bに管路22の圧力PBが導かれている。パ
イロットポート73a側のバネ73cはパイロットポー
ト73b側のバネ73dのバネ力より5kgf/cm2
程度高く設定され、管路22と24に圧力がたっていな
いときに切換弁73は図示イ位置に切換えられている。
管路22の圧力PBとバネ73dのセット圧力の和が管
路24の圧力PAとバネ73cのセット圧との和よりも
大きくなると切換弁73はロ位置に切換えられる。ロ位
置ではその出口側の管路73eの圧油が切換弁73をロ
位置に強制的に位置させるようになっている。
【0026】このように構成された第2の実施の形態の
油圧巻上装置の動作を具体的に説明する。電磁選択弁7
1が瞬間落下防止装置を使用しない図3のロ位置に切換
えられている場合は、上述したとおり、操作レバー15
が巻上げ側もしくは巻下げ側に操作されると、高圧選択
弁74で選択されたパイロット圧油は選択弁71を経由
して切換弁18Aをロ位置に切換え、ネガブレーキ装置
45による制動が解除される。そして、パイロット圧油
により制御弁13が切換えられて油圧モータ12に圧油
が供給され油圧ウインチ装置40が駆動される。
【0027】電磁選択弁71がイ位置(瞬間落下防止装
置を使用する場合)に切換えられている場合は、高圧選
択弁74で選択されたパイロット圧油は選択弁71で遮
断される。一方、巻上げ側のパイロット弁16bが操作
されると、そのパイロット圧油により切換弁72がロ位
置に切換えられる。切換弁72には選択弁71を介して
油圧ポンプ17の圧油が導かれており、油圧ポンプ17
の圧油が切換弁73に導かれる。
【0028】一方このとき、パイロット弁16bからの
パイロット圧油により制御弁13がb位置に切換えら
れ、油圧ポンプ11からの圧油がカウンタバランス弁1
4を経由して油圧モータ12に供給される。管路22の
圧油と管路24の圧油は切換弁73のそれぞれのパイロ
ットポート73bと73aに導かれており、上述したよ
うに、管路22の圧力PBとバネセット圧力の和が管路
24の圧力PAとバネセット圧力の和を越えると切換弁
73がロ位置に切換わり、油圧ポンプ17の吐出油が切
換弁18Aのパイロットポートに導かれて切換弁18A
がロ位置に切換わる。その結果、ネガブレーキ装置45
によるブレーキが解除され、油圧モータ12が回転を開
始する。そのまま操作レバー15が巻上げ側に操作され
ていれば、切換弁73は管路73eの圧力により上記圧
力の条件が崩れてもロ位置にあり、ネガブレーキ装置4
5による制動が解除され続ける。巻上げレバー15を中
立位置に戻すと、切換弁72がイ位置に切換わって切換
弁18Aはイ位置に切換わり、ネガブレーキ装置45に
よる制動が開始される。
【0029】また、電磁選択弁71がイ位置(瞬間落下
防止装置を使用する場合)に切換えられている場合に巻
下げ側のパイロット弁16aが操作されると、そのパイ
ロット圧油により切換弁18Aがロ位置に切換えられて
ネガブレーキ装置45による制動が解除される。
【0030】以上のように本発明は、巻上げ時にネガブ
レーキ装置45による制動を解除する際、カウンタバラ
ンス弁14の前後の圧力がカウンタバランス弁14と油
圧モータ12との間の管路24に直ちに圧油を供給でき
る状態のときに、ネガブレーキ装置45による制動を解
除することを特徴とするものであり、上述した実施の形
態に限定されず種々の形態で実施できる。たとえば、P
B≧PA+αの条件もこれに限定されない。また、クロ
ーラクレーン以外の作業機にも適用できる。
【0031】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、操作レバー15,16a,16bが操作手段を、切
換弁18,コントローラ20などが制御手段をそれぞれ
構成する。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、少なくとも巻上指令時は、カウンタバランス弁の
上流側と下流側の圧力差に応じてネガブレーキ装置によ
る制動を解除するようにしたので、カウンタバランス弁
と油圧モータとの間に確実に圧油が供給されてからネガ
ブレーキ装置を解除するように構成でき、巻上げ時に吊
り荷が瞬間的に落下する現象を防止できる。また、従来
例のように、吊り荷に適した保持圧力を演算する必要も
なく、演算誤差を加味してネガブレーキ装置の解除のタ
イミングを設定する必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る油圧巻上装置の構
成を示す油圧回路図
【図2】コントローラによるネガブレーキ制御の処理例
を示すフローチャート
【図3】本発明の一実施の形態に係る油圧巻上装置の構
成を示す油圧回路図
【図4】本発明による油圧巻上装置が適用されるクロー
ラクレーンの全体構成図
【符号の説明】
11 油圧ポンプ 12 油圧モータ 13 制御弁 14 カウンタバランス弁 15 巻上レバー 16a,16b パイロット弁 18,18A 電磁切換弁 20 コントローラ 21a,21b 圧力スイッチ 23,25 圧力センサ 40 油圧ウインチ装置 45 ネガブレーキ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 落合 正巳 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 五十嵐 照夫 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 中山 晃 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 宇田川 勉 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻上指令または巻下指令に応じて駆動され
    る油圧モータと、 吊り荷の逸走防止用のカウタンバランス弁と、 前記油圧モータにより回転されて巻上げロープを繰り込
    み、繰り出すウインチドラムと、 前記ウインチドラムを制動するブレーキ装置とを備えた
    油圧巻上装置において、 前記ブレーキ装置により前記ウインチドラムを制動して
    いる状態で前記巻上指令が出力される時は、前記カウン
    タバランス弁の上流側と下流側の圧力差に応じて前記ブ
    レーキ装置による前記ウインチドラムの制動を解除する
    制御手段を備えたことを特徴とする油圧巻上装置。
  2. 【請求項2】請求項1の油圧巻上装置において、前記制
    御手段は、前記巻上指令時に、前記カウンタバランス弁
    の上流側圧力が下流側圧力と同等もしくは越えたことを
    条件に前記ブレーキ装置の制動を解除することを特徴と
    する油圧巻上装置。
  3. 【請求項3】油圧ポンプと、 前記油圧ポンプから吐出される圧油によってウインチド
    ラムを駆動する油圧モータと、 前記油圧ポンプから前記油圧モータに供給される圧油の
    流れを制御する制御弁と、 前記油圧モータと前記制御弁との間の管路に挿入され前
    記油圧モータの逸走を防止するカウンタバランス弁と、 前記制御弁を操作する操作手段と、 前記ウインチドラムを制動するブレーキ装置とを備えた
    作業機において、 前記ブレーキ装置により前記ウインチドラムを制動して
    いる状態で前記操作手段により巻上げ操作が行なわれた
    ことを検出したときは、前記制御弁と前記油圧モータと
    の間の管路の圧力が前記カウンタバランス弁と前油圧モ
    ータとの間の管路の圧力と同等もしくは越えたことを条
    件に前記ブレーキ装置による制動を解除する制御手段を
    備えたことを特徴とする作業機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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