JPH11243820A - 両軸受リールの発音機構 - Google Patents

両軸受リールの発音機構

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JPH11243820A
JPH11243820A JP4796298A JP4796298A JPH11243820A JP H11243820 A JPH11243820 A JP H11243820A JP 4796298 A JP4796298 A JP 4796298A JP 4796298 A JP4796298 A JP 4796298A JP H11243820 A JPH11243820 A JP H11243820A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドル側に装着された制動つまみにも装着
できるようなコンパクトな発音機構を提供する。 【解決手段】 両軸受リールの第2発音機構53は、両
軸受リールのハンドル2側でリール本体1に螺合してス
プール軸16を押圧することでスプール12を制動する
制動つまみ52とリール本体との間に設けられ、制動つ
まみ52が回動すると発音する機構であって、音出し部
材55と発音動作部56とを備えている。音出し部材5
5は、制動つまみ51の音出し部材55に対向する面に
回転不能に設けられ発音動作部56との相対回転により
発音する。発音動作部56は、スプール軸16の軸端の
周囲に制動つまみ52に対向して配置されリール本体1
に対して回転不能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発音機構、特に、
両軸受リールのハンドル側でリール本体に螺合してスプ
ールに連動する回転軸を押圧することでスプールを制動
する制動つまみとリール本体との間に設けられ、制動つ
まみが回動すると発音する両軸受リールの発音機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、両軸受リールは、1対の側板と
ハンドルとを有し釣り竿に装着されるリール本体と、側
板間でリール本体に回転自在に支持されたスプールとを
備えている。ハンドルはスプールとクラッチを介して連
結されている。このクラッチをオンした状態でハンドル
を回すことでスプールが回転して釣り糸を巻き取るよう
にしている。また、クラッチをオフするとハンドルとス
プールとが遮断されスプールが自由に回転できるように
なる。この状態でキャスティングにより釣り糸をスプー
ルから繰り出すようにしている。
【0003】このキャスティング時には、釣り糸はその
先端に装着された仕掛けの重さによってスプールから繰
り出される。この糸繰り出し時に、スプールの回転速度
が釣り糸の繰り出し速度より速くなると、いわゆる、バ
ックラッシュ現象が生じる。バックラッシュ現象が生じ
ると釣り糸同士が絡み合ったりスプールとリール本体と
の間に釣り糸がくい込んだりする。
【0004】このバックラッシュ現象の発生を防止する
ために、キャスティングコントロール機構と呼ばれるス
プールの制動機構が両軸受リールに設けられている。こ
の制動機構は、スプール軸のハンドル側の端部に面して
リール本体に設けられた制動操作のための制動つまみ
と、制動つまみの回動に応じてスプール軸の一端側を押
圧する押圧部材と、押圧されたスプール軸の他端側を受
ける受け部材とを有している。
【0005】この制動機構では、制動つまみの回動量に
よりスプール軸の押圧力を変化させて制動力を調整して
いる。このような制動機構によってスプールを制動する
ことにより、スプールの回転数が過度に速くならずバッ
クラッシュ現象を防止できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような制動機構に
おいて、制動力を操作していることや制動量を知らせる
ために発音機構を設けることが要望されている。前記従
来の制動機構では、制動つまみがハンドル側のスプール
軸の端部に設けられているので、制動つまみの大きさを
コンパクトなものにする必要がある。これは、リール本
体のハンドル側にはハンドル軸やスタードラグが装着さ
れているため、スプール軸のハンドル側端部での軸方向
及び径方向の空間が制限されているからである。このた
め、制動つまみの内部に発音機構を設けると制動つまみ
の大きさがコンパクトなものにならず、スプール軸のハ
ンドル側端部に発音機構を有する制動つまみを設けるの
は困難である。
【0007】そこで、ハンドルと逆側の比較的制限が少
ない空間に発音機構を有する制動つまみを設けることが
考えられる。しかし、ハンドルと逆側の空間に制動つま
みを配置すると、通常ハンドルと逆側の手で釣り竿を握
っているので、制動操作の都度釣り竿を持つ手を持ち替
えなければならない。また、リールと釣り竿とを一体的
に包み込んで保持するパーミングを行おうとすると、制
動つまみがじゃまになり、感触を悪くする場合が多い。
【0008】本発明の課題は、ハンドル側に装着された
制動つまみにも装着できるようなコンパクトな発音機構
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明1に係る両軸受リー
ルの発音機構は、両軸受リールのハンドル側でリール本
体に螺合してスプールに連動する回転軸を押圧すること
でスプールを制動する制動つまみとリール本体との間に
設けられ、制動つまみが回動すると発音する機構であっ
て、第1部材と、第2部材とを備えている。第1部材
は、回転軸の軸端の周囲に制動つまみに対向して配置さ
れリール本体に対して回転不能な部材である。第2部材
は、制動つまみの前記第1部材に対向する面に回転不能
に設けられ第1部材との相対回転により発音する部材で
ある。
【0010】この発音機構では、制動つまみを回動させ
ると、第2部材が回転してリール本体に回転不能な第1
部材と相対回転して発音する。ここでは、第1部材が回
転軸の軸端の周囲に制動つまみと対向して配置されかつ
第2部材が制動つまみに回転不能に設けられているの
で、発音機構をハンドル側に設けても制動つまみの径方
向及び軸方向の寸法を比較的小さく維持できる。このた
め、発音機構の構成がコンパクトになる。
【0011】発明2に係る両軸受リールの発音機構は、
発明1に記載の機構において、第1部材及び第2部材の
いずれか一方は、他方の部材に対向する面に周方向に間
隔を隔てて設けられた多数の凹部を有し、他方の部材
は、収納部材と収納部材の凹部のいずれかに対向する位
置に進退自在かつ凹部に接触可能に装着された音出しピ
ンと、音出しピンを凹部側に付勢する付勢部材とを有し
ている。
【0012】この場合には、第1部材と第2部材とが相
対回転すると付勢部材により凹部側に付勢された音出し
ピンが凹部に対して衝突を繰り返して発音する。ここで
は、音出しピンにより発音させているので、歯切れがよ
い音が出る。発明3に係る両軸受リールの発音機構は、
発明1又は2に記載の機構において、第1部材はリール
本体に回転不能に係止されている。この場合には、第1
部材がリール本体と別に設けられているので、制動つま
みがリール本体との螺合により軸方向に移動しても第1
部材と第2部材とを常に一定の間隔に配置することがで
きる。
【0013】発明4に係る両軸受リールの発音機構は、
発明3に記載の機構において、第1部材を制動つまみに
軸方向移動不能かつ回転自在に保持する保持部材をさら
に備える。この場合には、第1部材も制動つまみに保持
されるので、制動つまみをリール本体から取り外しても
発音機構が分解しない。発明5に係る両軸受リールの発
音機構は、発明1又は2に記載の機構において、第1部
材は、リール本体と一体で設けられている。この場合に
は、第1部材がリール本体と一体であるので、発音機構
の構成が簡素化する。
【0014】発明6に係る両軸受リールの発音機構は、
発明1から5のいずれかに記載の機構において、第2部
材は制動つまみに回転不能に装着されている。この場合
には、第2部材が制動つまみと別に設けられているの
で、制動つまみが軸方向に移動しても第1部材と第2部
材とを常に一定の間隔に配置することができる。発明7
に係る両軸受リールの発音機構は、発明1から5のいず
れかに記載の機構において、第2部材は制動つまみと一
体で設けられている。この場合には、第2部材が制動つ
まみと一体であるので、発音機構の構成が簡素化する。
【0015】発明8に係る両軸受リールの発音機構は、
発明1から7のいずれかに記載の機構において、凹部は
第2部材に設けられ、音出しピンは第1部材に装着され
ている。この場合には、制動つまみが回転すると凹部が
回転して音出しピンが凹部への衝突を繰り返す。発明9
に係る両軸受リールの発音機構は、発明1から8のいず
れかに記載の機構において、回転軸は、スプールの中心
部に固定されたスプール軸であり、第1部材は、スプー
ル軸の端部の周囲に配置されている。この場合には、ス
プール軸を直接制動しているの、スプールを確実に制動
できる。
【0016】発明10に係る両軸受リールの発音機構
は、発明1から9のいずれかに記載の機構において、音
出しピンは、先端が滑らかな凸状の頭部と、頭部に連な
って形成され頭部より大径の受け部と、受け部に連なっ
て形成され受け部より小径の軸部とを有する。この場合
には、音出しピンの頭部が従来のように受け部と同径で
はなく受け部より小径である。このため、付勢部材の付
勢力を高く維持でき、かつ質量もそれほど低減しないの
で歯切れがよく軽快なクリック音を発生できる。しか
も、頭部が小径になるので、凹部の間隔を小さくするこ
とができ、発音間隔を短くすることができる。
【0017】発明11に係る両軸受リールの発音機構
は、発明10に記載の機構において、頭部は半球状に突
出している。この場合には、頭部が半球状であるので、
頭部が凹穴に接触しても回転抵抗が少なくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1及び図2において、本発明の
一実施形態による両軸受リールは、ベイトキャスト用の
ロープロフィール型のリールである。このリールは、リ
ール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプー
ル回転用ハンドル2と、リール本体1の内部に回転自在
かつ着脱自在に装着された糸巻用のスプール12とを備
えている。ハンドル2のリール本体1側には、ドラグ調
整用のスタードラグ3が設けられている。
【0019】ハンドル2は、板状のハンドルアーム2a
と、ハンドルアーム2aの両端に回転自在に装着された
把手部2bとを有するダブルハンドル形のものである。
ハンドルアーム2aは、図3に示すように、ナット2d
によりハンドル軸30の先端に回転不能に固定された座
板2cに2本のビス2eにより固定されている。このナ
ット2dは、ハンドルアーム2aの内部に収納されて回
り止めされている。このため、ハンドルアーム2aの外
側面つなぎ目がない滑らかな面で構成することができ、
釣り糸が絡みにくい構造となっている。
【0020】図3に示すように、リール本体1は、フレ
ーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1側カバ
ー6a及び第2側カバー6bとを有している。また、リ
ール本体1は、図1及び図2に示すように、前方を覆う
前カバー7と、上部を覆うサムレスト8とを有してい
る。フレーム5は、図3に示すように所定の間隔をあけ
て互いに対向するように配置された1対の側板5a,5
bと、これらの側板5a,5bを連結する複数の連結部
5c(図5参照)とを有している。下側の2つの連結部
5cには、図4及び図5に示すように、リールを釣り竿
Rに装着するための前後に長い、たとえばステンレス等
の金属製の装着脚部4がネジ止めされている。
【0021】第1側カバー6aは、スプール12の着脱
を可能にするためにフレーム5に揺動自在に装着されフ
レーム5に対して開閉可能である。第2側カバー6b
は、フレーム5にネジ止めされている。前カバー7は、
図4及び図5に示すように、リール本体1の前部におい
て側板5a,5b間に装着されている。前カバー7は、
その上方に配置されたサムレスト8との間で前部に形成
された開口9を有している。開口9は、釣り糸が通過し
得るように横長に形成されている。しかし、従来の両軸
受リールのようにガイドリング27cが開口9に面して
配置されていないので、上下の幅が狭くなっている。開
口9の内周面のうち上下面、つまりサムレスト8の前側
下部と前カバー7の上面とには、たとえば窒化珪素やジ
ルコニア等の硬質で表面が滑らかなセラミック製の上下
のカバー部材10a,10bがそれぞれ装着されてい
る。カバー部材10a,10bは、上下の幅が狭い開口
9に釣り糸が接触したときに開口9が傷つかないように
するとともに、接触した釣り糸に作用する抵抗を少なく
するために設けられている。カバー部材10a,10b
はボルトによりサムレスト8及び前カバー7にそれぞれ
固定されている。
【0022】サムレスト8は、図1、図2及び図4に示
すように、平面視コ字状にリール本体1の上部に装着さ
れている。このサムレスト8の前部8aに釣り竿を持つ
手H(図1参照)の親指を置くことでパーミングを行え
る。サムレスト8の上面はそれぞれ上方に凸に湾曲した
曲面で構成されている。このサムレスト8の前部の装着
脚部4からの高さh(図4参照)は従来の両軸受リール
より低くなっている。
【0023】フレーム5内には、図3に示すように、釣
り竿Rと直交する方向に配置されたスプール12と、ス
プール12内に均一に釣り糸を巻くためのレベルワイン
ド機構15と、サミングを行う場合の親指の当てとな
る、クラッチレバー17とが配置されている。またフレ
ーム5と第2側カバー6bとの間には、ハンドル2から
の回転力をスプール12及びレベルワインド機構15に
伝えるためのギア機構18と、クラッチ機構13と、ク
ラッチ機構13の係脱を行うためのクラッチ係脱機構1
9と、クラッチレバー17の操作に応じてクラッチ機構
の係脱を制御するための係脱制御機構20と、ドラグ機
構21と、スプール12の回転時の抵抗力を調整するた
めのキャスティングコントロール機構22とが配置され
ている。また、フレーム5と第1側カバー6aとの間に
は、キャスティング時のバックラッシュを抑えるための
遠心ブレーキ機構23が配置されている。
【0024】スプール12は、両側部に皿状のフランジ
部12aを有しており、両フランジ部12aの間に筒状
の糸巻き胴部12bを有している。また、スプール12
は、糸巻き胴部12bの内周側の軸方向の実質的に中央
部に一体で形成された筒状のボス部12cを有してお
り、ボス部12cを貫通するスプール軸16にたとえば
セレーション結合により回転不能に固定されている。こ
の固定方法はセレーション結合に限定されず、キー結合
やスプライン結合等の種々の結合方法を用いることがで
きる。
【0025】スプール軸16は、側板5bを貫通して第
2側カバー6bの外方に延びている。その延びた一端
は、第2側カバー6bに形成されたボス部6cに軸受2
4aにより回転自在に支持されている。またスプール軸
16の他端は、遠心ブレーキ機構23内で軸受24bに
より回転自在に支持されている。これらの軸受24a,
24bはシールドボールベアリングである。
【0026】スプール軸16の大径部分16aの右端
は、側板5bの貫通部部分に配置されており、そこには
クラッチ機構13を構成する係合ピン16bが固定され
ている。係合ピン16bは、直径に沿って大径部分16
aを貫通しており、その両端が径方向に突出している。
レベルワインド機構15は、図3及び図6に示すよう
に、1対の側板5a,5b間に固定されたガイド筒25
と、ガイド筒25内に回転自在に支持されたウォームシ
ャフト26と、ラインガイド27とを有している。
【0027】ガイド筒25は、後部周面が全長にわたり
切り欠かれた円筒状の部材であり、ラインガイド27を
スプール軸16の軸方向(釣り竿Rと直交する方向)に
案内する。ウォームシャフト26は、ラインガイド27
をスプール軸16の軸方向に往復移動させるための軸で
ある。ウォームシャフト26の端部には、ギア機構18
を構成するギア28aが固定されている。またウォーム
シャフト26には交差する螺旋状の溝26aが形成され
ている。
【0028】ラインガイド27は、ガイド本体27a
と、ガイド本体27aに回転自在に装着された係止軸2
7bと、ガイド本体27aの上部に上方に突出して配置
されたガイドリング27cとを有している。ガイド本体
27aにはガイド筒25が貫通するU字状の貫通孔がス
プール軸16に平行に形成されており、ガイド本体27
aは、ガイド筒25に軸方向に移動自在に支持されてい
る。係止軸27bは、ガイド本体27aの後部にほぼ前
後に沿って配置され先端がウォームシャフト26の溝2
6aに係止されている。係止軸27bは、ウォームシャ
フト26の回動により溝26aに沿って回動しガイド本
体27aを往復移動させる。ガイドリング27cは、た
とえばステンレス製の線材を上部を凸にヘアピン状に曲
げて形成されており、内周側に長孔が形成されている。
ガイドリング27cは、下部がガイド本体27aの後部
上面に差し込まれて固定されている。ガイドリング27
cの表面は、たとえば窒化チタン等の金属やSiC等の
セラミックでコーティングされており、表面が滑らかで
硬くなっている。なお、このガイドリング27cは、開
口9とスプール12との間にスプール12に近接して配
置されている。ガイドリング27cの上部は、下部にガ
イド溝が形成されたガイド軸25aによりスプール軸1
6に平行に案内されている。このガイド軸25aは、ガ
イド筒25の上方にガイド筒25と平行に配置されてお
り、両端が側板5a,5bに固定されている。このよう
に高さが高いガイドリング27cをスプール12に近接
して配置することで、サムレスト8の前部8aの高さH
を低くすることででき、パーミングしやすくなる。
【0029】このレベルワインド機構15では、ギア機
構18を介してウォームシャフト26が回転させられる
ことにより、ラインガイド27がガイド筒25に沿って
往復動する。このラインガイド27のガイドリング27
c内に釣り糸が挿通されて釣り糸がスプール12に均一
に巻き付けられる。ギア機構18は、ハンドル軸30
と、ハンドル軸30に固定されたメインギア31と、メ
インギア31に噛み合う筒状のピニオンギア32と、前
述のウォームシャフト26端部に固定されたギア28a
と、ハンドル軸30に回転不能に固定され、ギア28a
に噛み合うギア28bとを有している。このギア機構1
8のハンドル軸30の上下位置は、サムレスト8の高さ
を低くするために、従来の位置より低い。このため、ギ
ア機構18を収納する側板5b及び第2側カバー6bの
下部は、側板5a及び第1側カバー6aの下部より下方
に位置している。ハンドル軸30の先端部は縮径されて
おり、先端部の大径部及び小径部には平行な面取り部3
0aと雄ネジ部30bとがそれぞれが形成されている。
【0030】ピニオンギア32は、図3に示すように、
側板5bの外方から内方に延び、中心にスプール軸16
が貫通する筒状部材であり、スプール軸16に軸方向に
移動自在に装着されている。また、ピニオンギア32の
図3左端部は、軸受43により側板5bに回転自在かつ
軸方向移動自在に支持されている。この軸受43もシー
ルドボールベアリングである。
【0031】ピニオンギア32は、図3右端側外周部に
形成されメインギア31に噛合する歯部32aと、他端
側に形成された噛み合い部32bと、歯部32aと噛み
合い部32bとの間に形成されたくびれ部32cとを有
している。噛み合い部32bは、ピニオンギア32の端
面に直径に沿って形成された凹溝からなり、そこにスプ
ール軸16を貫通して固定された係合ピン16bが係止
される。ここではピニオンギア32が外方に移動してそ
の噛み合い部32bとスプール軸16の係合ピン16b
とが離脱すると、ハンドル軸30からの回転力はスプー
ル12に伝達されない。この噛み合い部32bと係合ピ
ン16bとによりクラッチ機構13が構成される。係合
ピン16bと噛み合い部32bとが係合すると、スプー
ル軸16より大径のピニオンギア32からスプール軸1
6にトルクが直接伝達されるので、ねじれ変形がより少
なくなり、トルク伝達効率が向上する。
【0032】クラッチレバー17は、図2に示すよう
に、1対の側板5a,5b間の後部でスプール12後方
に配置されている。フレーム5の側板5a,5bには長
孔(図示せず)が形成されており、クラッチレバー17
の回転軸17aがこの長孔に回転自在に支持されてい
る。このため、クラッチレバー17は長孔に沿って上下
方向にスライドすることも可能である。
【0033】クラッチ係脱機構19は、図3に示すよう
に、クラッチヨーク40を有している。クラッチヨーク
40は、スプール軸16の外周側に配置されており、2
本のピン41(一方のみ図示)によってスプール軸16
の軸心と平行に移動可能に支持されている。なお、スプ
ール軸16はクラッチヨーク40に対して相対回転が可
能である。すなわち、スプール軸16が回転してもクラ
ッチヨーク40は回転しないようになっている。またク
ラッチヨーク40はその中央部にピニオンギア32のく
びれ部32cに係合する係合部40aを有している。ま
たクラッチヨーク40を支持する各ピン41の外周で、
クラッチヨーク40と第2側カバー6bとの間にはスプ
リング42が配置されており、クラッチヨーク40はス
プリング42によって常に内方に付勢されている。
【0034】このような構成で、通常状態では、ピニオ
ンギア32は内方のクラッチ係合位置に位置しており、
その噛み合い部32bとスプール軸16の係合ピン16
bとが係合してクラッチオン状態となっている。一方、
クラッチヨーク40によってピニオンギア32が外方に
移動した場合には、噛み合い部32bと係合ピン16b
との係合が外れクラッチオフ状態となる。
【0035】ドラグ機構21は、ドラグ力を調整操作す
るためのスタードラグ3と、メインギア31に押圧され
る摩擦プレート45と、スタードラグ3の回転操作によ
って摩擦プレート45をメインギア31に所定の力で押
圧するための押圧プレート46とを有している。スター
ドラグ3は、図6に示すように、ハンドル軸30に螺合
する調整操作部33と、調整操作部33がハンドル軸3
0に対して相対回転すると発音する第1発音機構34と
を有している。調整操作部33は、操作部本体35と、
操作部本体35の内周部に回転不能かつ軸方向移動自在
に装着されハンドル軸30に螺合するナット部36とを
有している。
【0036】操作部本体35は、図7に示すように、筒
状部35aと筒状部35aの外周面から放射状に延びる
アーム部35bとを有している。筒状部35aの内部に
は、中心部に貫通する角孔35cが形成されており、こ
の角孔35cにナット部36が収納されている。また、
筒状部35aの角孔35cの外周側には、ハンドル2側
に開口する軸方向に沿った丸穴35dが形成されてい
る。筒状部35aのハンドル2側には薄肉の筒部35e
が形成されており、その内周面には環状溝35fが形成
されている。
【0037】ナット部36の中心部にはハンドル軸30
の大径部の雄ネジ部30bに螺合するネジ孔36aが形
成され、ネジ孔36aの周囲においてハンドル2側側面
には環状溝36bが形成されている。第1発音機構34
は、調整操作部33に回転自在かつ軸方向移動不能に装
着されハンドル軸に回転不能な音出し部材37と、音出
し部材37との相対回転により発音する発音動作部38
とを有している。
【0038】音出し部材37は、略円板状の部材であ
り、操作部本体35の環状溝35fにはめ込まれた六角
形状のばね部材39により軸方向に移動不能に操作部本
体35の筒部35eに装着されている。音出し部材37
の操作部本体35側の側面において丸穴35dに対向す
る位置には周方向に間隔を隔てて多数の音出し穴37a
が形成されている。音出し穴37aの内周側において環
状溝36bに対向する位置には環状溝37c(図3参
照)が形成されている。音出し部材37の中心部には、
ハンドル軸30の大径部側の面取り部30aに係合する
小判状孔37bが形成されている。この小判状孔37b
によりハンドル軸30に音出し部材37が回転不能に係
止される。
【0039】ナット部36の環状溝36bと音出し部材
37の環状溝37cには、コイルばね29が圧縮状態で
収納されている。このコイルばね29は、操作部本体3
5をハンドル2側に接近させるために設けられている。
このコイルばね29により操作部本体35は、ナット部
36が軸方向に移動してもつねにハンドル2側の所定位
置で回転可能である。
【0040】発音動作部38は、調整操作部33と一体
で回転しかつ音出し部材37により脱落が防止された状
態で調整操作部33に装着されている。発音動作部38
は、筒状部35aの丸穴35d内に進退自在に装着され
た音出しピン47と、音出しピン47を音出し穴37a
側に付勢するコイルばね48とを有している。音出しピ
ン47は、図3に示すように、先端が滑らかな半球凸状
の頭部47aと、頭部47aに連なって形成され頭部4
7aより大径の受け部47bと、受け部47bに連なっ
て形成され受け部47bより小径の軸部47cとを有し
ている。この頭部47aがコイルばね48により付勢さ
れて音出し穴37aに接触可能である。コイルばね48
は、軸部47cの外周側に配置され一端が頭部47aに
他端が丸穴35dの底壁にそれぞれ当接している。この
ように、音出しピン47の頭部47aを従来のように受
け部と同径ではなく受け部より小径にすると、コイルば
ね48の付勢力を高く維持でき、かつ質量もそれほど低
減しないので歯切れがよく軽快なクリック音を発生でき
る。しかも、頭部47aが小径になるので、音出し穴3
7aの間隔を小さくすることができ、発音間隔を短くす
ることができる。
【0041】ここで、音出し部材37は操作部本体35
に軸方向移動不能に装着され、音出しピン47は音出し
部材37により閉塞された丸穴35d内に収納されてい
る。このため、スタードラグ3を分解しても第1発音機
構34が分解しない。しかも第1発音機構34がハンド
ルアーム2a側に設けられていないので、ハンドルアー
ム2aを第1発音機構34による影響を受けずに自由に
デザインできる。このため、前述のようにハンドルアー
ム2aの外側面を滑らかな曲面で構成できる。
【0042】キャスティングコントロール機構22は、
図3に示すように、スプール軸16の両端を挟むように
配置された複数の摩擦プレート51と、摩擦プレート5
1によるスプール軸16の挟持力を調節するための制動
キャップ52と、制動キャップ52内に収納された第2
発音機構53とを有している。右側の摩擦プレート51
は、制動キャップ52内に装着され、左側の摩擦プレー
ト51は、ブレーキケース65内に装着されている。
【0043】制動キャップ52は、第2側カバー6bの
ボス部6cの外周に形成された雄ネジ部6dに螺合して
いる。制動キャップ52の先端部とボス部6cとの間に
はOリング54が装着されており、内部への液体の侵入
を防止している。制動キャップ52の底面には丸孔52
aが形成されている。第2発音機構53は、筒部図6及
び図8に示すように、制動キャップ52の回動により発
音する機構であり、制動キャップ52に回転不能に装着
された音出し部材55と、スプール軸16の軸端の周囲
に制動キャップ52に対向して配置された発音動作部5
6とを有している。
【0044】音出し部材55は、制動キャップ52の底
面内側において摩擦プレート51の外周側に装着された
円環状の部材である。音出し部材55の発音動作部56
側の側面には、円周方向に間隔を隔てて多数の音出し穴
55aが形成されている。音出し部材55の制動キャッ
プ52側の側面には丸孔52aに係合する突起部55b
が形成されている。この突起部55bを丸孔52aに挿
入することで音出し部材55が制動キャップ52に回転
不能に装着される。
【0045】発音動作部56は、制動キャップ52に回
転自在に装着され、かつボス部6cに回転不能に係止さ
れた収納部材57と、収納部材57を制動キャップ52
に軸方向移動不能に装着するためのネジ部材58と、収
納部材57に進退自在に収納された音出しピン59と、
音出しピン59を音出し部材55側に付勢するコイルば
ね60とを有している。
【0046】収納部材57は大径の鍔部57aがハンド
ル2側に形成された円筒状の部材である。収納部材57
の中心部にはスプール軸16が貫通する貫通孔57bが
形成され、貫通孔57bの外周側には、ボス部6cの先
端にハンドル2側に突出して形成された扇形の突出部6
eに係合する扇形の係止孔57cが形成されている。ま
た、係止孔57cと略中心対称な貫通孔57bの外周側
には丸穴57dが形成されている。
【0047】ネジ部材58は、リング状の部材であり、
外周面に雄ネジ部6dと同寸の雄ネジ部58aが形成さ
れている。ネジ部材58の内周面には、鍔部57aより
小径で鍔部57aに当接する押圧部58bが形成されて
いる。音出しピン59は、第1発音機構34の音出しピ
ン47と同様な構成であり、丸穴57d内に進退自在に
収納されている。音出しピン59は、先端が滑らかな半
球凸状の頭部59aと、頭部59aに連なって形成され
頭部59aより大径の受け部59bと、受け部59bに
連なって形成され受け部59bより小径の軸部59cと
を有している。この頭部59aがコイルばね60により
付勢されて音出し穴55aに接触可能である。コイルば
ね60は、軸部59cの外周側に配置され一端が頭部5
9aに他端が丸穴57dの底壁にそれぞれ当接してい
る。
【0048】ここでは、収納部材57に音出しピン59
及びコイルばね60を収納した状態で音出し部材55及
び収納部材57を制動キャップ52に収納し、ネジ部材
58を制動キャップ52にねじ込むことで、音出し部材
55が制動キャップ52内に回転不能かつ軸方向移動不
能に装着され、かつ収納部材57が制動キャップ52に
回転自在かつ軸方向移動不能に装着される。しかも、音
出しピン59は、音出し部材55により閉塞されて脱落
しない。このため、制動キャップ52をボス部6cから
外しても第2発音機構53は分解しない。
【0049】しかも、第2発音機構53をスプール軸1
6の外周側にボス部6cに連続して配置しかつ音出し部
材55が制動つまみ52に回転不能に設けられているの
で、キャスティングコントロール機構22の径方向及び
軸方向の寸法を小さく維持できる。このため、発音機能
を有する制動つまみ52をスタードラグ3やハンドル軸
30により制限された比較的狭い空間に配置することが
できる。
【0050】遠心ブレーキ機構23は、図3に示すよう
に、ブレーキケース65と、ブレーキケース65内に設
けられた回転部66と、回転部66に周方向に間隔を隔
てて配置され径方向に移動自在に装着された摺動子67
とを有している。ブレーキケース65の内周面には摺動
子67に接触可能な筒状のブレーキライナー65aが固
定されている。ブレーキケース65は、側板5aに形成
された円形の開口5dに着脱自在に装着されており、第
1側カバー6aとともに揺動する。
【0051】次にリールの操作方法について説明する。
通常の状態では、クラッチヨーク40はスプリング42
によって内方(図3左方)に押されており、これにより
ピニオンギア32は、係合位置に移動させられている。
この状態ではピニオンギア32の噛み合い部32bとス
プール軸16の係合ピン16bとが噛み合ってクラッチ
オン状態となっており、ハンドル2からの回転力は、ハ
ンドル軸30、メインギア31、ピニオンギア32及び
スプール軸16を介してスプール12に伝達され、スプ
ール12が糸巻き取り方向に回転する。
【0052】キャスティングを行う場合には、バックラ
ッシュを抑えるために制動力を調整する。ここでは、た
とえばルアー(仕掛け)の質量に応じて制動力を調整す
るのが好ましい。具体的には、ルアーの質量が大きい場
合には制動力を大きくし、小さい場合には小さくする。
バックラッシュを抑えるための制動力の調整は、キャス
ティングコントロール機構22又は遠心ブレーキ機構2
3で行う。キャスティングコントロール機構22で制動
力を調整する場合、制動キャップ52をたとえば時計回
りに回転させる。すると雄ネジ部6dに螺合する制動キ
ャップ52が図6左側に前進し、両摩擦プレート51の
間隔が狭くなりスプール軸16への制動力が強くなる。
また、逆に反時計回りに回転させると制動力が弱くな
る。このように制動キャップ52を回動させると、音出
し部材55が制動キャップ52とともに回転する。一
方、ボス部6cに係止された収納部材57に収納された
音出しピン59は回転しないので、音出しピン59が音
出し穴55aへの衝突を繰り返して発音する。
【0053】制動力を調整し終わると、クラッチレバー
17を下方に押す。ここでは、クラッチレバー17は、
側板5a,5bの長孔に沿って下方の離脱位置に移動す
る。そしてクラッチレバー17の移動により、クラッチ
ヨーク40が外方に移動し、クラッチヨーク40に係合
したピニオンギア32も同方向に移動させられる。この
結果、ピニオンギア32の噛み合い部32bとスプール
軸16の係合ピン16bとのかみあいが外れ、クラッチ
オフ状態となる。このクラッチオフ状態では、ハンドル
軸30からの回転はスプール12及びスプール軸16に
伝達されず、スプール12は自由回転状態になる。クラ
ッチオフ状態として、クラッチレバー17においた親指
でスプールをサミングしながらスプール軸16が鉛直面
に沿うようにリールを軸方向に傾けて釣り竿を振ると、
ルアーが投げられスプール12が糸繰り出し方向に勢い
よく回転する。
【0054】このような状態では、スプール12の回転
によりスプール軸16が糸繰り出し方向に回転し、その
回転が回転部材66に伝達される。回転部材66が回転
すると、摺動子67がブレーキライナー65aに摺接し
て遠心ブレーキ機構23によりスプール12が制動され
る。同時に、スプール軸16がキャスティングコントロ
ール機構22により制動されバックラッシュを防止でき
る。
【0055】仕掛けが着水すると、ハンドル2を回転さ
せる。すると図示しないリターン機構によりクラッチオ
ン状態になる。この状態でたとえばリトリーブを繰り返
して魚の当たりを待つ。魚がヒットするとハンドル2を
回転させて釣り糸を巻き取る。このとき、魚の大きさに
よりドラグ力を調整する必要が生じることがある。この
ときには、スタードラグ3を時計回り又は反時計回りに
回転させてドラグ力を調整する。スタードラグ3を回転
させるとナット部36が軸方向に前後進してドラグ力が
変化する。このとき音出し部材37は、ハンドル軸30
に係止されているので回転しない。このため、音出しピ
ン47が音出し穴37aへの衝突を繰り返し発音する。
【0056】一方、清掃等の理由によりスタードラグ3
を分解する際には、まず、ビス2eを外してハンドルア
ーム2aをハンドル軸から取り外す。続いてナット2d
をハンドル軸30から取り外して座板2cを取り外す。
座板2cを取り外すとスタードラグ3のうち、操作部本
体35をハンドル軸30から取り外すことができる。こ
のとき、音出し部材37がばね部材39により操作部本
体35から脱落しないように装着されているので、第1
発音機構34が分解することがない。なお、第1発音機
構34を分解するには、ばね部材39を操作部本体35
から取り外せばよい。
【0057】また、キャスティングコントロール機構2
2を分解する際には、まず、制動キャップ52を反時計
回りに回転させてボス部6cから取り外す。この状態で
は、ネジ部材58により収納部材57が制動キャップ5
2から脱落しないように装着されているので、第2発音
機構53が分解することがない。なお、第2発音機構5
3を分解するには、ネジ部材58を制動キャップ52か
ら取り外せばよい。
【0058】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、手動の両軸受リールを例に
説明したが、電動の両軸受リールにも本発明を適用でき
る。 (b)音出しピンと音出し部材の配置は前記実施形態に
限定されるものではない。
【0059】(c) 発音機構の構成は、音出しピンと
音出し穴を有する音出し部材とに限定されるものではな
く、2つの部材の相対回転により発音する構成であれば
どのような構成でもよい。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、第1部材が回転軸の軸
端の周囲に制動つまみと対向して配置されかつ第2部材
が制動つまみに回転不能に設けられているので、発音機
構をハンドル側に設けても制動つまみの径方向及び軸方
向の寸法を比較的小さく維持できる。このため、発音機
構の構成がコンパクトになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による両軸受リールの斜視
図。
【図2】その平面図。
【図3】その横断面図。
【図4】その正面図。
【図5】図4のV−V断面図。
【図6】ハンドル軸端部の断面拡大図。
【図7】スタードラグの分解斜視図。
【図8】キャスティングコントロール機構の分解斜視
図。
【符号の説明】
1 リール本体 2 ハンドル 52 制動キャップ 53 第2発音機構 55 音出し部材 55a 音出し穴 56 発音動作部 57 収納部材 58 ネジ部材 59 音出しピン 59a 頭部 59b 受け部 59c 軸部 60 コイルばね

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両軸受リールのハンドル側でリール本体に
    螺合してスプールに連動する回転軸を押圧することで前
    記スプールを制動する制動つまみと前記リール本体との
    間に設けられ、前記制動つまみが回動すると発音する両
    軸受リールの発音機構であって、 前記回転軸の軸端の周囲に前記制動つまみに対向して配
    置され前記リール本体に対して回転不能な第1部材と、 前記制動つまみの前記第1部材に対向する面に回転不能
    に設けられ前記第1部材との相対回転により発音する第
    2部材と、を備えた両軸受リールの発音機構。
  2. 【請求項2】前記第1部材及び第2部材のいずれか一方
    は、他方の部材に対向する面に周方向に間隔を隔てて設
    けられた多数の凹部を有し、 前記他方の部材は、収納部材と、前記収納部材の前記凹
    部のいずれかに対向する位置に進退自在かつ前記凹部に
    接触可能に装着された音出しピンと、前記音出しピンを
    前記凹部側に付勢する付勢部材とを有する、請求項1に
    記載の両軸受リールの発音機構。
  3. 【請求項3】前記第1部材は、前記リール本体に回転不
    能に係止されている、請求項1又は2に記載の両軸受リ
    ールの発音機構。
  4. 【請求項4】前記第1部材を前記制動つまみに軸方向移
    動不能かつ回転自在に保持する保持部材をさらに備え
    る、請求項3に記載の両軸受リールの発音機構。
  5. 【請求項5】前記第1部材は、前記リール本体と一体で
    設けられている、請求項1又は2に記載の両軸受リール
    の発音機構。
  6. 【請求項6】前記第2部材は、前記制動つまみに回転不
    能に装着されている、請求項1から5のいずれかに記載
    の両軸受リールの発音機構。
  7. 【請求項7】前記第2部材は、前記制動つまみと一体で
    設けられている、請求項1から5のいずれかに記載の両
    軸受リールの発音機構。
  8. 【請求項8】前記凹部は前記第2部材に設けられ、前記
    音出しピンは前記第1部材に装着されている、請求項1
    から7のいずれかに記載の両軸受リールの発音機構。
  9. 【請求項9】前記回転軸は、前記スプールの中心部に固
    定されたスプール軸であり、 前記第1部材は、前記スプール軸の端部の周囲に配置さ
    れている、請求項1から8のいずれかに記載の両軸受リ
    ールの発音機構。
  10. 【請求項10】前記音出しピンは、先端が滑らかな凸状
    の頭部と、前記頭部に連なって形成され前記頭部より大
    径の受け部と、前記受け部に連なって形成され前記受け
    部より小径の軸部とを有する、請求項1から9のいずれ
    かに記載の両軸受リールの発音機構。
  11. 【請求項11】前記頭部は半球状に突出している、請求
    項10に記載の両軸受リールの発音機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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