JPH11236860A - ターボ付エンジン搭載車両の吸気サイレンサー - Google Patents

ターボ付エンジン搭載車両の吸気サイレンサー

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JPH11236860A
JPH11236860A JP10040267A JP4026798A JPH11236860A JP H11236860 A JPH11236860 A JP H11236860A JP 10040267 A JP10040267 A JP 10040267A JP 4026798 A JP4026798 A JP 4026798A JP H11236860 A JPH11236860 A JP H11236860A
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intake
inner pipe
engine
fitting
outer case
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Takao Shibata
孝男 柴田
Toshio Niihara
敏雄 新原
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Calsonic Corp
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工数の低減が図られると共にエンジンへ
の異物混入が防止されるターボ付エンジン搭載車両の吸
気サイレンサーを提供すること。 【解決手段】 吸気サイレンサーA1を、インナーパイ
プ20とアウターケース30と消音室40を備えた構成
とし、インナーパイプ20とアウターケース30との結
合固定を、アウターケース30のホース抜け防止ビード
30b,30bの内面を嵌合凹面とし、これと凹凸嵌合
するインナーパイプ20の第1ビード嵌合部20b,2
0bによる結合固定とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターボチャージャ
ーの吸気コンプレッサと吸気マニホールドとを連結する
吸気ホースの途中に過給時に生じる過給音を低減するべ
く設けられたターボ付エンジン搭載車両の吸気サイレン
サーの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、ターボ付エンジン搭載車両の吸気
サイレンサーとしては、例えば、『新型車解説書(追補
版II)Y33型系車変更点の紹介』(平成9年6月:日
産自動車株式会社発行)のB−99頁に記載のものが知
られている。
【0003】この従来出典には、文章として、「ターボ
チャージャーコンプレッサー出口からインタークーラー
間の吸気ダクト(ゴム製)にサイレンサーを設けまし
た。」と記載され、図面として、サイレンサーの外観の
みが記載されている。
【0004】このサイレンサーは、図7に示すように、
中央部に多数の孔が開けられた円筒パイプ状のインナー
パイプと、インナーパイプの外周に装着され、中央部に
大径部が形成され、両端部にホース抜け防止ビードが形
成されたアウターケースと、インナーパイプと大径部と
の間に形成され、インナーパイプの吸気通路とは多数の
孔を介して連通する消音室とを備え、インナーパイプと
アウターケースとの結合固定を、スポット溶接による結
合固定としたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のターボ付エンジン搭載車両の吸気サイレンサーにあ
っては、インナーパイプとアウターケースとの結合固定
が、排気系の消音器等で採用される一般的な手法のスポ
ット溶接によるものであるため、下記に列挙する問題が
ある。
【0006】(1) 高温(3000℃程度)で行なわれる
スポット溶接により、図8に示すように、溶けた母材が
溶接部の周りに付着したままのバリや溶けた母材が溶接
部から細かい粒状となって飛散するスパッタが生じる
が、溶接後に行なうバリ取りやスパッタの除去が困難で
あり、製造工数が多大となる。
【0007】(2) スポット溶接により発生するスパッタ
のうちインナーパイプとアウターケースとの隙間に残存
するスパッタは除去不可能である。よって、エンジン始
動後、図8に示すように、隙間→消音室→孔→吸気通路
を経過し、エンジンのシリンダ室内にスパッタが入り込
んでしまうことがあり、エンジン構成部品を破損させる
おそれがある。
【0008】本発明が解決しようとする課題は、製造工
数の低減が図られると共にエンジンへの異物混入が防止
されるターボ付エンジン搭載車両の吸気サイレンサーを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】(解決手段1)上記課題
の解決手段1(請求項1)は、エンジンからの排気エネ
ルギを利用して排気タービンを回し、この動力で吸気コ
ンプレッサを駆動し、エンジンへの吸入空気を予圧する
ターボチャージャーが設けられ、このターボチャージャ
ーの吸気コンプレッサと吸気マニホールドとを連結する
吸気ホースの途中に過給時に生じる過給音を低減するべ
く設けられた吸気サイレンサーであって、中央部に多数
の孔が開けられた円筒パイプ状のインナーパイプと、前
記インナーパイプの外周に装着され、中央部に大径部が
形成され、両端部にホース抜け防止ビードが形成された
アウターケースと、前記インナーパイプと大径部との間
に形成され、インナーパイプの吸気通路とは多数の孔を
介して連通する消音室とを備え、前記インナーパイプと
アウターケースとの結合固定を、凹凸嵌合部による結合
固定としたことを特徴とする。
【0010】(解決手段2)上記課題の解決手段2(請
求項2)は、請求項1記載のターボ付エンジン搭載車両
の吸気サイレンサーにおいて、前記凹凸嵌合部を、アウ
ターケースのホース抜け防止ビードの内面を嵌合凹面と
し、これと凹凸嵌合するインナーパイプのビードもしく
はエンボスによる第1嵌合部としたことを特徴とする。
【0011】(解決手段3)上記課題の解決手段3(請
求項3)は、請求項2記載のターボ付エンジン搭載車両
の吸気サイレンサーにおいて、前記インナーパイプのの
第1嵌合部を第1ビード嵌合部とし、軸方向長さがほぼ
同長であるアウターケースとインナーパイプを二層に重
ね合わせ、ホース抜け防止ビードとの同時成形により設
けたことを特徴とする。
【0012】(解決手段4)上記課題の解決手段4(請
求項4)は、請求項1記載のターボ付エンジン搭載車両
の吸気サイレンサーにおいて、前記凹凸嵌合部を、アウ
ターケースのホース抜け防止ビードと大径部との間の直
管部の位置に同時成形することにより互いに凹凸嵌合す
るビードもしくはエンボスによるケース側嵌合部とパイ
プ側嵌合部としたことを特徴とする。
【0013】(解決手段5)上記課題の解決手段5(請
求項5)は、請求項1記載のターボ付エンジン搭載車両
の吸気サイレンサーにおいて、前記凹凸嵌合部を、アウ
ターケースの大径部の立ち上がり内面を嵌合凹面とし、
これと凹凸嵌合するインナーパイプのビードもしくはエ
ンボスによる第2嵌合部としたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)実施の形態1は
請求項1,2,3に記載の発明に対応するターボ付エン
ジン搭載車両の吸気サイレンサーである。
【0015】まず、構成を説明する。
【0016】図1は実施の形態1のターボ付エンジン搭
載車両の吸気サイレンサーを示す半断面図、図2は実施
の形態1の吸気サイレンサーが適用されたターボ付エン
ジンを示すシステム図である。
【0017】[ターボ付エンジンシステム構成につい
て]図2において、A1は吸気サイレンサー、1はエン
ジン、2はターボチャージャー、2aは吸気コンプレッ
サ、2bは排気タービン、3はエアクリーナ、4はイン
タークーラ、5は触媒、6はマフラ、7は第1吸気ホー
ス、8は第2吸気ホース、9は第3吸気ホース、10は
スロットルバルブ、11は吸気マニホールド、12は排
気マニホールド、13はウェイストゲートバルブ、14
はバルブアクチュエータ、15は排気チューブ、16は
インジェクタである。
【0018】前記ターボチャージャー2は、エンジン1
からの排気エネルギを利用して排気タービン2bを回
し、この動力で吸気コンプレッサ2aを駆動し、エンジ
ン1への吸入空気を予圧する。
【0019】前記吸気サイレンサーA1は、ターボチャ
ージャー2の吸気コンプレッサ2aと吸気マニホールド
11とを連結する吸気ホース7,8,9のうち、インタ
ークーラ4より上流側の第1吸気ホース7と第2吸気ホ
ース8との間に設けられていて、ターボ過給時に生じる
高周波の過給音(過給された気流音)を低減する。
【0020】前記ウェイストゲートバルブ13は、吸気
コンプレッサ2aの入口と出口との圧力差により作動す
るバルブアクチュエータ14によって開閉されるバルブ
で、バルブ開により排気ガスの一部を排気タービン2b
を通すことなくバイパスさせ、吸気圧が設定値を超えな
いようにする。
【0021】[吸気サイレンサー構成について]図1に
おいて、A1は吸気サイレンサー、20はインナーパイ
プ、20aは孔、20bは第1ビード嵌合部(凹凸嵌合
部)、20cは吸気通路、30はアウターケース、30
aは大径部、30bはホース抜け防止ビード、30cは
直管部、30dは立ち上がり部、40は消音室である。
【0022】前記インナーパイプ20は、中央部に多数
の孔20aが開けられた円筒パイプ状のもので、パイプ
内面空間が吸気通路20cとされる。
【0023】前記アウターケース30は、インナーパイ
プ20の外周に装着され、中央部に大径部30aが形成
され、両端部にホース抜け防止ビード30b,30bが
形成され、ホース抜け防止ビード30b,30bと大径
部30aとの間に直管部30c,30cが形成され、直
管部30c,30cと大径部30aとは立ち上がり部3
0d,30dにより連続している。
【0024】前記消音室40は、インナーパイプ20と
アウターケース30の大径部30aとの間に形成され、
インナーパイプ20の吸気通路20cとは多数の孔20
aを介して連通する。
【0025】前記インナーパイプ20とアウターケース
30との結合固定は、アウターケース30のホース抜け
防止ビード30b,30bの内面を嵌合凹面とし、これ
と凹凸嵌合するインナーパイプ20の第1ビード嵌合部
20b,20bにより結合固定されている。そして、イ
ンナーパイプ20の第1ビード嵌合部20b,20b
は、軸方向長さがほぼ同長であるアウターケース30と
インナーパイプ20を二層に重ね合わせ、ホース抜け防
止ビード30b,30bとの同時成形により設けられて
いる。
【0026】次に、作用を説明する。
【0027】[過給作用について]エンジン1を駆動回
転させての走行時、エアクリーナ3を通った吸入空気
は、吸気コンプレッサ2aにより加圧され、第1吸気ホ
ース7→吸気サイレンサーA1→第2吸気ホース8→イ
ンタークーラ4→第3吸気ホース9→スロットルバルブ
10→吸気マニホールド11を通り、インジェクタ16
による燃料噴射で混合気となってエンジン1のシリンダ
室に供給される。
【0028】エンジン1からの排気ガスは、排気マニホ
ールド12を通って排気タービン2bへ流れ、排気ター
ビン2bを回転させた後、排気チューブ15→触媒5→
マフラ6を経過して外気へ排出される。
【0029】すなわち、エンジン1への吸入空気の過給
は、エンジン1からの排気エネルギを利用して排気ター
ビン2bを回し、この動力で吸気コンプレッサ2aを駆
動するターボチャージャー2により行なわれる。
【0030】[吸気サイレンサーによる過給音低減作用
について]ターボ過給時に生じる高周波の過給音は、第
1吸気ホース7と第2吸気ホース8との間に設けらた吸
気サイレンサーA1により低減される。
【0031】すなわち、第1吸気ホース7から吸気通路
20cに送られてきた吸気は、多数の孔20aから消音
室40に入り込み、消音室40にて体積を膨張させるこ
とにょり圧力を下げ、さらに、消音室40の内壁からの
反射波の干渉がある。この圧力低下と干渉により過給音
を減衰するという消音作用を示す。
【0032】[吸気サイレンサー構成部品の結合固定作
用について]吸気サイレンサーA1を製造するにあたっ
ては、ホース抜け防止ビード30b,30bのないアウ
ターケース30と、第1ビード嵌合部20b,20bの
ないインナーパイプ20とをそれぞれ成形しておく。そ
して、軸方向長さをほぼ同長に設定したアウターケース
30とインナーパイプ20を二層に重ね合わせ、その両
端部に対しビード成形を施す。
【0033】この結果、インナーパイプ20には第1ビ
ード嵌合部20b,20bが、アウターケース30には
ホース抜け防止ビード30b,30bが、同時成形によ
り設けられることになるし、インナーパイプ20とアウ
ターケース30とが、アウターケース30のホース抜け
防止ビード30b,30bの内面を嵌合凹面とし、これ
と凹凸嵌合するインナーパイプ20の第1ビード嵌合部
20b,20bにより不離一体に結合固定されることに
なる。
【0034】次に、効果を説明する。
【0035】(1)インナーパイプ20とアウターケー
ス30との結合固定を、凹凸嵌合による結合固定とした
ため、スポット溶接による結合固定に比べ、バリ取りや
スパッタの除去の作業が不要となり製造工数の低減を図
ることができると共に、インナーパイプとアウターケー
スとの隙間にスパッタが残存することもないのでエンジ
ン1への異物混入を防止することができる。
【0036】(2)アウターケース30のホース抜け防
止ビード30b,30bの内面を嵌合凹面とし、これと
凹凸嵌合するインナーパイプ20の第1ビード嵌合部2
0b,20bによりインナーパイプ20とアウターケー
ス30とを結合固定したため、アウターケース30にも
ともと成形されるホース抜け防止ビード30b,30b
を利用した凹凸嵌合となり、インナーパイプ20のみに
第1ビード嵌合部20b,20bを成形すればインナー
パイプ20とアウターケース30とを凹凸嵌合により結
合固定することができるし、また、アウターケース30
の設計変更を要しないし、さらに、吸気サイレンサーA
1の外観も従来と何ら変わるところがない。
【0037】(3)インナーパイプ20の第1ビード嵌
合部20b,20bは、軸方向長さがほぼ同長であるア
ウターケース30とインナーパイプ20を二層に重ね合
わせ、ホース抜け防止ビード30b,30bとの同時成
形により設けられているため、位置決め不要で1回のみ
のビード成形により製造工数の大幅な低減が図られると
共に、吸気サイレンサーA1の製品コストダウンとな
る。
【0038】つまり、ホース抜け防止ビード30b,3
0bを成形したアウターケース30と、第1ビード嵌合
部20b,20bのないインナーパイプ20とを二層に
重ね合わせ、インナーパイプ20の両端部にビード成形
することでも製造できるが、この場合、ホース抜け防止
ビード30b,30bとの位置合わせ作業や2回のビー
ド成形を要する。
【0039】(実施の形態2)実施の形態2は、請求項
1,4に記載の発明に対応するターボ付エンジン搭載車
両の吸気サイレンサーである。
【0040】この実施の形態2の吸気サイレンサーA2
は、図3に示すように、インナーパイプ20とアウター
ケース30との凹凸嵌合部を、アウターケース30のホ
ース抜け防止ビード30b,30bと大径部30aとの
間の直管部30cの位置に同時成形することにより互い
に凹凸嵌合するケース側ビード嵌合部30eとパイプ側
ビード嵌合部20eとした例である。
【0041】この実施の形態2は、図7に示す従来の吸
気サイレンサーのスポット溶接部がそのままビード嵌合
部30e,20eに置き換えられることになり、インナ
ーパイプ20とアウターケース30の設計変更を要しな
いし、実施の形態1に比べて材料費の節約となる。
【0042】(実施の形態3)実施の形態3は、請求項
1,5に記載の発明に対応するターボ付エンジン搭載車
両の吸気サイレンサーである。
【0043】この実施の形態3の吸気サイレンサーA3
は、図4に示すように、インナーパイプ20とアウター
ケース30との凹凸嵌合部を、アウターケース30の大
径部30aの立ち上がり部30d,30dの内面を嵌合
凹面とし、これと凹凸嵌合するインナーパイプ20の第
2ビード嵌合部20f,20fとした例である。
【0044】この実施の形態3は、アウターケース30
にもともと成形される立ち上がり部30d,30dを利
用した凹凸嵌合となり、インナーパイプ20のみに第2
ビード嵌合部20fを成形すればインナーパイプ20と
アウターケース30とを凹凸嵌合により結合固定するこ
とができるし、実施の形態1に比べて材料費の節約とな
る。
【0045】(実施の形態4)実施の形態4は、請求項
1,4に記載の発明に対応するターボ付エンジン搭載車
両の吸気サイレンサーである。
【0046】この実施の形態4の吸気サイレンサーA4
は、図5及び図6に示すように、インナーパイプ20と
アウターケース30との凹凸嵌合部を、アウターケース
30のホース抜け防止ビード30b,30bと大径部3
0aとの間の直管部30cの位置に同時成形することに
より互いに凹凸嵌合するケース側エンボス嵌合部30g
とパイプ側エンボス嵌合部20gとした例である。
【0047】この実施の形態4は、図7に示す従来の吸
気サイレンサーのスポット溶接部がそのままエンボス嵌
合部30g,20gに置き換えられることになり、イン
ナーパイプ20とアウターケース30の設計変更を要し
ないし、ビード加工よりも簡単なエンボス加工にて製造
することができるし、さらに、実施の形態1に比べて材
料費の節約となる。
【0048】(その他の実施の形態)実施の形態1,
2,3では、凹凸嵌合構造として全周にわたって凹条及
び凸条が形成される凹凸ビード嵌合の例を示したが、実
施の形態4に示すように部分的に凹凸嵌合するエンボス
加工による嵌合凹部や嵌合凸部による凹凸嵌合構造とし
ても良い。例えば、図1,図4に示されるインナーパイ
プ側のビード嵌合部をエンボス嵌合部とする。
【0049】実施の形態1,2,3,4では、消音室を
中空円筒状空間による室とする例を示したが、消音室の
形状を中空円筒とは異なる形状に設定したり、消音室内
に吸音材を装填する例としても良い。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、エンジ
ンからの排気エネルギを利用して排気タービンを回し、
この動力で吸気コンプレッサを駆動し、エンジンへの吸
入空気を予圧するターボチャージャーが設けられ、この
ターボチャージャーの吸気コンプレッサと吸気マニホー
ルドとを連結する吸気ホースの途中に過給時に生じる過
給音を低減するべく設けられた吸気サイレンサーであっ
て、中央部に多数の孔が開けられた円筒パイプ状のイン
ナーパイプと、インナーパイプの外周に装着され、中央
部に大径部が形成され、両端部にホース抜け防止ビード
が形成されたアウターケースと、インナーパイプと大径
部との間に形成され、インナーパイプの吸気通路とは多
数の孔を介して連通する消音室とを備え、インナーパイ
プとアウターケースとの結合固定を、凹凸嵌合部による
結合固定としたため、製造工数の低減が図られると共に
エンジンへの異物混入が防止されるターボ付エンジン搭
載車両の吸気サイレンサーを提供することができるとい
う効果が得られる。
【0051】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載のターボ付エンジン搭載車両の吸気サイレンサーに
おいて、凹凸嵌合部を、アウターケースのホース抜け防
止ビードの内面を嵌合凹面とし、これと凹凸嵌合するイ
ンナーパイプのビードもしくはエンボスによる第1嵌合
部としたため、請求項1記載の発明の効果に加え、アウ
ターケースにもともと成形されるホース抜け防止ビード
を利用した凹凸嵌合となり、インナーパイプのみに第1
嵌合部を成形すればインナーパイプとアウターケースと
を凹凸嵌合により結合固定することができるし、また、
アウターケースの設計変更を要しないし、さらに、吸気
サイレンサーの外観も従来と何ら変わるところがない。
【0052】請求項3記載の発明にあっては、請求項2
記載のターボ付エンジン搭載車両の吸気サイレンサーに
おいて、インナーパイプの第1嵌合部を第1ビード嵌合
部とし、軸方向長さがほぼ同長であるアウターケースと
インナーパイプを二層に重ね合わせ、ホース抜け防止ビ
ードとの同時成形により設けたため、請求項2記載の発
明の効果に加え、位置決め不要で1回のみのビード成形
により製造工数の大幅な低減が図られると共に、吸気サ
イレンサーの製品コストダウンとなる。
【0053】請求項4記載の発明にあっては、請求項1
記載のターボ付エンジン搭載車両の吸気サイレンサーに
おいて、凹凸嵌合部を、アウターケースのホース抜け防
止ビードと大径部との間の直管部の位置に同時成形する
ことにより互いに凹凸嵌合するビードもしくはエンボス
によるケース側嵌合部とパイプ側嵌合部としたため、請
求項1記載の発明の効果に加え、インナーパイプとアウ
ターケースの設計変更を要しない。
【0054】請求項5記載の発明にあっては、請求項1
記載のターボ付エンジン搭載車両の吸気サイレンサーに
おいて、凹凸嵌合部を、アウターケースの大径部の立ち
上がり内面を嵌合凹面とし、これと凹凸嵌合するインナ
ーパイプのビードもしくはエンボスによる第2嵌合部と
したため、請求項1記載の発明の効果に加え、インナー
パイプのみに第2嵌合部を成形すればインナーパイプと
アウターケースとを凹凸嵌合により結合固定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のターボ付エンジン搭載車両の吸
気サイレンサーを示す半断面図である。
【図2】実施の形態1の吸気サイレンサーが適用された
ターボ付エンジンを示すシステム図である。
【図3】実施の形態2のターボ付エンジン搭載車両の吸
気サイレンサーを示す半断面図である。
【図4】実施の形態3のターボ付エンジン搭載車両の吸
気サイレンサーを示す半断面図である。
【図5】実施の形態4のターボ付エンジン搭載車両の吸
気サイレンサーを示す半断面図である。
【図6】実施の形態4のターボ付エンジン搭載車両の吸
気サイレンサーを示す図5B−B線断面図である。
【図7】従来のターボ付エンジン搭載車両の吸気サイレ
ンサーを示す半断面図である。
【図8】従来のターボ付エンジン搭載車両の吸気サイレ
ンサーでのスポット溶接による問題点を説明する溶接部
拡大断面図である。
【符号の説明】
A1 吸気サイレンサー 1 エンジン 2 ターボチャージャー 2a 吸気コンプレッサ 2b 排気タービン 3 エアクリーナ 4 インタークーラ 5 触媒 6 マフラ 7 第1吸気ホース 8 第2吸気ホース 9 第3吸気ホース 10 スロットルバルブ 11 吸気マニホールド 12 排気マニホールド 13 ウェイストゲートバルブ 14 バルブアクチュエータ 15 排気チューブ 16 インジェクタ 20 インナーパイプ 20a 孔 20b 第1嵌合部(凹凸嵌合部) 20c 吸気通路 20e パイプ側ビード嵌合部(凹凸嵌合部) 20f 第2ビード嵌合部(凹凸嵌合部) 20g パイプ側エンボス嵌合部(凹凸嵌合部) 30 アウターケース 30a 大径部 30b ホース抜け防止ビード 30c 直管部 30d 立ち上がり部 30e ケース側ビード嵌合部(凹凸嵌合部) 30g ケース側エンボス嵌合部(凹凸嵌合部) 40 消音室

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(1) からの排気エネルギを利用
    して排気タービン(2b)を回し、この動力で吸気コンプレ
    ッサ(2a)を駆動し、エンジン(1) への吸入空気を予圧す
    るターボチャージャー(2) が設けられ、このターボチャ
    ージャー(2)の吸気コンプレッサ(2a)と吸気マニホール
    ド(11)とを連結する吸気ホース(7) ,(8) の途中に過給
    時に生じる過給音を低減するべく設けられた吸気サイレ
    ンサー(A1)であって、 中央部に多数の孔(20a) が開けられた円筒パイプ状のイ
    ンナーパイプ(20)と、 前記インナーパイプ(20)の外周に装着され、中央部に大
    径部(30a) が形成され、両端部にホース抜け防止ビード
    (30b),(30b) が形成されたアウターケース(30)と、 前記インナーパイプ(20)と大径部(30a) との間に形成さ
    れ、インナーパイプ(20)の吸気通路(20c) とは多数の孔
    (20a) を介して連通する消音室(40)とを備え、 前記インナーパイプ(20)とアウターケース(30)との結合
    固定を、凹凸嵌合部による結合固定としたことを特徴と
    するターボ付エンジン搭載車両の吸気サイレンサー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のターボ付エンジン搭載車
    両の吸気サイレンサーにおいて、 前記凹凸嵌合部を、アウターケース(30)のホース抜け防
    止ビード(30b),(30b)の内面を嵌合凹面とし、これと凹
    凸嵌合するインナーパイプ(20)のビードもしくはエンボ
    スによる第1嵌合部としたことを特徴とするターボ付エ
    ンジン搭載車両の吸気サイレンサー。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のターボ付エンジン搭載車
    両の吸気サイレンサーにおいて、 前記インナーパイプ(20)の第1嵌合部を第1ビード嵌合
    部(20b),(20b) とし、軸方向長さがほぼ同長であるアウ
    ターケース(30)とインナーパイプ(20)を二層に重ね合わ
    せ、ホース抜け防止ビード(30b),(30b) との同時成形に
    より設けたことを特徴とするターボ付エンジン搭載車両
    の吸気サイレンサー。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のターボ付エンジン搭載車
    両の吸気サイレンサーにおいて、 前記凹凸嵌合部を、アウターケース(30)のホース抜け防
    止ビード(30b),(30b)と大径部(30a) との間の直管部(30
    c),(30c) の位置に同時成形することにより互いに凹凸
    嵌合するビードもしくはエンボスによるケース側嵌合部
    (30eまたは30g)とパイプ側嵌合部(20eまたは20g)とした
    ことを特徴とするターボ付エンジン搭載車両の吸気サイ
    レンサー。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のターボ付エンジン搭載車
    両の吸気サイレンサーにおいて、 前記凹凸嵌合部を、アウターケース(30)の大径部(30a)
    の立ち上がり内面を嵌合凹面とし、これと凹凸嵌合する
    インナーパイプ(20)のビードもしくはエンボスによる第
    2嵌合部(20f),(20f) としたことを特徴とするターボ付
    エンジン搭載車両の吸気サイレンサー。
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