JPH1123494A - X線異物検査装置 - Google Patents

X線異物検査装置

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JPH1123494A
JPH1123494A JP9177055A JP17705597A JPH1123494A JP H1123494 A JPH1123494 A JP H1123494A JP 9177055 A JP9177055 A JP 9177055A JP 17705597 A JP17705597 A JP 17705597A JP H1123494 A JPH1123494 A JP H1123494A
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JP
Japan
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JP9177055A
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Kenji Shibata
健治 芝田
Takashi Ono
隆 大野
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 X線異物検査装置の流れ画像表示において異
物の確認を容易とする。 【解決手段】 X線ラインセンサから得られる画像デー
タによって被検査物の異物検査を行うX線異物検査装置
において、画像データから異物データを検出する異物検
出手段11と、画像データから被検査物データを検出す
る被検査物検出手段12と、異物データおよび画像デー
タの表示制御を行う表示制御手段13,14,15,1
6とを備え、表示制御手段13,14,15,16は、
異物データの非検出時には画像データを表示画面上で流
れ表示させ、異物データの検出時には異物データおよび
被検査物データに基づいて画像データを表示画面上で静
止表示させるとともに、画像データに異物データを重畳
表示させる構成とし、異物の非検出時には被検査物を流
れ画像表示し、異物の検出時には被検査物を静止画像表
示することによって、流れ画像表示であっても異物の確
認を容易に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線ラインセンサ
を用いた透過X線の検出によって被検査物中の異物検査
を行うX線異物検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、生肉および加工食品等をはじ
めとして、各分野においてX線検査装置を用いた異物検
出が行なわれている。X線異物検査は、X線源から被検
査物にX線を照射し、被検査物を透過したX線により得
られる透過画像によって、被検査物中に含まれる異物の
検査を行うものである。これによって、食品や医薬品中
に含まれる異物の検査を行い、異物を含んだ被検査物の
排除処理を行うことができ、生肉および加工食品中の異
物(金属、骨、木材、合成樹脂等)を検出し、排除を行
っている。
【0003】従来のX線異物検査装置は、被検査物を透
過したX線をX線ラインセンサで撮像して得られるX線
データに対してしきい値処理や差分処理等の信号処理を
行い、被検査物や異物の画像を表示装置に表示してい
る。
【0004】従来、被検査物や異物の画像表示は、ベル
トコンベア等の搬送手段によって移動する被検査物をそ
のまま表示する流れ画像表示を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のX線異物検査装
置では、被検査物の画像表示を流れ画像表示により行っ
ているため、表示画像によって異物を観察する場合に
は、画像が次々と流れるため異物の確認が困難であると
いう問題点がある。
【0006】ベルトコンベア等の搬送手段の搬送速度を
低下させることによって、黙視による異物検査の確度を
高めることもできるが、この場合には検査効率が低下す
ることになる。
【0007】そこで、本発明は前記した従来のX線異物
検査装置の持つ問題点を解決し、流れ画像表示において
異物の確認を容易とすることができるX線異物検査装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のX線異物検査装
置は、異物の非検出時には被検査物を流れ画像表示し、
異物の検出時には被検査物を静止画像表示することによ
って、流れ画像表示であっても異物の確認を容易に行う
ことができるものである。
【0009】本発明のX線異物検査装置は、上記の表示
動作を行わせるために、X線ラインセンサから得られる
画像データによって被検査物の異物検査を行うX線異物
検査装置において、画像データから異物データを検出す
る異物検出手段と、画像データから被検査物データを検
出する被検査物検出手段と、異物データおよび画像デー
タの表示制御を行う表示制御手段とを備え、表示制御手
段は、異物データの非検出時には画像データを表示画面
上で流れ表示させ、異物データの検出時には異物データ
および被検査物データに基づいて画像データを表示画面
上で静止表示させるとともに、画像データに異物データ
を重畳表示させる構成とする。
【0010】X線異物検査装置によれば、搬送手段によ
って次々と移動する被検査物についてX線ラインセンサ
によって画像データを求め、異物検出手段によって異物
データを検出するとともに被検査物データを検出する。
異物検出手段が異物を検出しない場合には、表示制御手
段は画像データを表示画面上で流れ表示させる。一方、
異物検出手段が異物を検出した場合には、表示制御手段
は異物データおよび被検査物データに基づいて、異物が
存在する画像データを表示画面上で静止させて表示する
とともに、該被検査物の画像に異物を重ね合わせて表示
する。
【0011】これによって、被検査物中に異物が含まれ
ない場合には、流れ表示によって被検査物を連続して観
察することができ、また、被検査物中に異物が含まれる
場合には、静止表示によって観察が容易となると共に、
異物の重畳表示によって被検査物に対する異物を位置や
大きさ等を容易に確認することができる。
【0012】本発明の異物検出手段は画像データから異
物データを検出するものであって、例えば、X線ライン
センサから得られる画像データをしきい値で判定する2
値化処理によって行うことができる。この2値化処理を
表示画像領域に対応させることにより2次元の2値化画
像データを得ることができる。
【0013】本発明の被検査物検出手段は画像データか
ら被検査物データを検出するものであって、被検査物が
存在する被検査物領域を求めることができる。被検査物
領域は、例えば、X線ラインセンサの出力の加算値を被
検査物の移動方向に対して逐次求めることによって、被
検査物による濃度値の移動方向分布を求め、この濃度値
をしきい値で判定する2値化処理によって求めることが
でき、画像データにおける被検査物のデータ位置を定め
ることができる。
【0014】本発明の表示制御手段は画像データおよび
異物データの表示制御を行うものであって、異物検出手
段が異物を判定しない場合には画像データを流れ表示さ
せ、異物検出手段が異物を判定した場合には画像データ
を異物データとともに静止表示させる。
【0015】画像データの静止表示は、異物データおよ
び被検査物データによって異物が存在する被検査物領域
を特定し、この被検査物領域を含む画像データを表示す
ることによって行うことができる。この静止表示におい
て、表示する画像データのアドレスを制御することによ
って、表示画面上の被検査物領域を位置を設定すること
ができる。被検査物領域の表示画面上の表示位置は中央
位置とすることができる。
【0016】また、画像データと異物データの重畳表示
は、表示される画像データのアドレスに対して、異物デ
ータのアドレスを設定することによって行うことができ
る。この異物データの重畳表示において、表示する異物
をカラー表示させることもできる。また、静止表示時に
被検査物や異物の画像データを拡大あるいは縮小表示す
ることもできる。また、重畳表示を流れ表示時に行うこ
ともできる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明のX線異
物検査装置の概略を説明するためのブロック図であり、
図2は本発明のX線異物検査装置のX線画像処理部を説
明するための概略ブロック図である。なお、図2は表示
処理のみの構成を示し、その他のデータ処理の構成につ
いては省略して示している。
【0018】図1において、X線異物検査装置1は、被
検査物を透過した透過X線量を計測してX線の画像デー
タを求め、画像データを処理して検査物中に含まれる異
物検査を行い装置であり、得られたデータは表示装置7
に表示したり、異物を含む被検査物の排除処理に用いら
れる。
【0019】X線データの計測では、X線源2とX線ラ
インセンサ4とをベルト3を挟んで対向して配置し、X
線画像制御部5によってX線ラインセンサ4を制御し
て、透過X線による被検査物の撮像を行う。X線画像処
理部6は、撮像した透過X線を画像処理してX線データ
を生成し、表示等のデータ処理を行う。
【0020】図2において、X線画像処理部6は、X線
画像制御部5から得られたX線画像データをデータ入力
部10を通して入力する。データ入力部10は、表示装
置における1フレーム分のデータを単位として画像デー
タを入力し、第1処理部11,第2処理部12,および
バッファメモリ13に画像データを出力する。第1処理
部11は2値化処理および連結処理によって画像データ
から異物データを検出する処理部分であり、第2処理部
12はラインセンサの1ライン分の画像データを加算し
て得られる濃度値に対して2値化処理を施すことによっ
て画像データから被検査物データを検出する処理部分で
ある。
【0021】また、X線画像処理部6はバッファメモリ
13,オーバーレメモリ14,および表示メモリ15を
備える。バッファメモリ13は、データ入力部10から
複数フレーム分の画像データを格納し、所定ライン分を
単位として表示メモリ15に転送するメモリである。ま
た、オーバーレイメモリ14は、第1処理部11で異物
検出して得た異物データを格納するメモリである。ま
た、表示メモリ15は、バッファメモリ13からの画像
データを所定ライン分を単位として読み込み、表示装置
6に転送して流れ表示を行ったり、バッファメモリ13
からの画像データとオーバーレイメモリ14からの異物
データを位置合わせして重畳させ、表示装置6に転送し
て静止表示を行うメモリである。上記の各構成部分は、
バス17を介してCPU16と接続され、CPU16の
によって制御が行われる。
【0022】なお、図2では、バッファメモリ13に格
納されている画像データとオーバーレイメモリに格納さ
れている異物データを重畳して表示メモリ15に格納
し、表示装置6に静止表示させる場合を示している。
【0023】図3は画像データと異物データを重ね合わ
せる重畳表示を説明するためのデータ処理の概略図であ
る。図3において、(a),(b)は第1処理部が行う
画像データから異物データを得る処理を示し、(c),
(d)は第2処理部が行う画像データから濃度値を求め
て被検査物データを得る処理を示している。また、
(e)は画像データと異物データの重畳表示を示してい
る。なお、図3中に示し矩形は1フレームを表し、X方
向はX線ラインセンサのセンサ配列方向を示し、Y方向
はベルトコンベアの移動方向であって、画像データはこ
の方向に順次入力され、(a)ではライン番号AからB
の複数のラインを含んでいる。
【0024】第2処理部12では、入力された画像デー
タのX方向の濃度値について2値化処理を行ってフレー
ム内に含まれる被検査物を検出する。(c)ではライン
番号aを始点としライン番号bを終点とする被検査物が
示されている。(d)において、検出した被検査物を表
示画面上に所定位置に表示する処理を行う。(d)は被
検査物を被検査物画面の中央に表示する場合を示してい
る。なお、表示位置は中央位置に限らず任意に設定する
ことができるが、中央位置に表示することによって被検
査物の確認が容易となるという効果がある。被検査物を
中央位置に表示する場合には、検出した被検査物自体の
中央位置を表すライン番号c(=(a+b)/2)を求
め、このライン番号cが表示画面の中央となるように、
バッファメモリ上において表示メモリに転送する画像デ
ータを定める。通常画像データのメモリ上での特定は、
メモリ上の先頭ライン番号によって行う。(d)では、
先頭ライン番号は(c+L/2)で表すことができる。
なお、ここで、Lは1フレームに含まれるライン番号数
を表している。
【0025】一方、第1処理部11では、入力された画
像データについて2値化処理を行ってフレーム内に含ま
れる異物を検出する。(a)ではライン番号α,X方向
アドレスγの位置に異物が存在することを表している。
異物データを(d)で示すバッファメモリ上の被検査物
の画像データと重畳させるために、(b)においてオー
バーレイメモリ上の異物データの位置を定める。(b)
では、オーバーレイメモリ上において、先頭ライン番号
をBから(B+β)とすることによって、バッファメモ
リ上の被検査物濃度画像データとオーバーレイメモリ上
の異物データとを位置合わせすることができる。なお、
βは位置合わせを行うための修正ライン数である。
(e)は(b)と(d)の各データを合わせて重畳表示
した場合を示している。
【0026】上記重畳表示を行う処理例を図4のフロー
チャートおよび図5のデータ処理の概略図を用いて説明
する。データ入力部10から1フレーム分の画像データ
を入力する。図5中の(a)は、X方向をX線ラインセ
ンサのセンサ配列方向とし、Y方向をベルトコンベアの
移動方向とした場合の画像データ例である(ステップS
1)。入力した画像データに対してX方向について濃度
値を加算すると、図5(b)の実線で示す濃度値データ
が得られる。なお、図5ではラインセンサの分解能を1
6ビットとした場合の濃度(図5(b)中に一点鎖線)
で表している(ステップS2)。この濃度値データに対
して、第2しきい値(図5(b)中に破線)で2値化処
理を行うことによって、画像データ中に含まれる被検査
物データを得ることができる。図5(b)中のライン番
号aは被検査物の始点を表し、ライン番号bは被検査物
の終点を表している。したがって、被検査物がバッファ
メモリ上で存在する領域は、ライン番号aおよびライン
番号bで定めることができる(ステップS3)。なお、
上記ステップS3,4の処理は第2処理部で行うことが
できる。
【0027】一方、入力した画像データに対して、X方
向の各ラインについて第1しきい値(図5(c)中に破
線)で2値化処理を行うことによって、該ライン上に存
在する異物検査を行うことができ(ステップS4)、該
異物検査をフレーム中でY方向について行うことによっ
て、フレーム内の2次元的な異物検査を行い、2値化画
像データを得ることができる(ステップS5)。
【0028】求めた2次元の2値化画像データの各画素
について、連結画素数の検索を行って異物検査を行う。
連結画素数の検索による異物検査は、2値化画像データ
においてしきい値を越えて異物の可能性がある画素につ
いて、互いに隣接する画素の個数を加算し、設定個数よ
りも多い場合には異物と判定する判定方法である(ステ
ップS7)。
【0029】連結画素数が設定値よりも多い場合には異
物と判定し、この異物が含まれる被検査物の領域を、前
記ステップS3で求めた被検査物領域から検索する(ス
テップS8)。
【0030】次に、被検査物領域を表示画像の所定位置
に表示する処理を行う。ここでは表示画像の中心位置に
表示する場合で説明する。ステップS4で検索した被検
査物領域の中心をライン番号a,bから算出し(ステッ
プS9)、被検査物を表示画像の中心とするバッファメ
モリ上の先頭ライン番号を求める。この先頭ライン番号
は、例えば、1フレームのライン数を512本(=2
8 )とし、バッファメモリから画像データを128ライ
ン数毎に転送して表示させることによって流れ表示を行
う場合には、被検査物の中央ラインcに256ライン数
を加算して得られるライン数を先頭ライン番号2k から
減算し、この減算値が最小となるような先頭ライン番号
k を求める(ステップS10)。
【0031】ステップS10で求めたバッファメモリ上
の被検査物画像データに対して、表示画面上で、異物が
同位置に表示されるオーバーレイメモリ上のアドレスを
求め(ステップS11)、このアドレスによって異物デ
ータをオーバーレイメモリ上に書き込む(ステップS1
2)。
【0032】バッファメモリ上の被検査物の画像データ
とオーバーレイメモリ上の異物データを表示メモリ上に
書き込むことによって、両データのを重畳表示を行う
(ステップS13)。
【0033】次に、流れ表示と静止表示について図6〜
図12を用いて説明する。なお、図6〜図8は被検査物
が1つの場合を示し、図9〜図12は被検査物が2つの
場合を示している。
【0034】はじめに、被検査物が1つの場合について
説明する。図6において、第1被検査物がベルト進行方
向に向かって移動しながら、X線ラインセンサによって
画像データを求める。この画像データは所定のライン数
(ここでは512本)で定まるフレーム単位毎に読み込
みが行われ、フレーム単位にデータ処理が行われる。
【0035】図7は、図6の第1被検査物によって得ら
れる画像データ処理説明するためのタイミングチャート
である。図7において、各処理は512ライン同期信号
毎にフレームを単位として行われ、第1の同期信号にお
いて第1フレームについて前記第1,2処理を行い、異
物データおよび被検査物データを得る。次の第2の同期
信号において、第2フレームについて第1,2処理を行
うとともに、第1フレームについて128本のライン毎
に画像データをバッファメモリから転送することによっ
て流れ表示を行う。512本を1フレームとする場合
に、128本毎に画像データを転送する場合には、1フ
レームの単位中を4分割し、4回の画像移動を行って流
れ表示を行うことになる。流れ表示において、転送する
ラインの本数を変えることによって、表示の滑らかさを
変更することができる。なお、図7では、被検査物は1
フレーム内にある場合を示しているが、必ずしも1フレ
ームの被検査物が存在するとは限らず、複数のフレーム
にまたがる場合もある。
【0036】図8はバッファメモリと表示状態を表して
いる。図8において、先頭ライン番号を127とする画
像データを表示すると、1フレーム中に表示される部分
の最初の1/4の画像が表示され、次の表示タイミング
で先頭ライン番号を255とする画像データを表示する
と、1フレーム中に表示される部分の1/2の画像が表
示され、次の表示タイミングで先頭ライン番号を383
とする画像データを表示すると、1フレーム中に表示さ
れる部分の3/4の画像が表示され、さらに、次の表示
タイミングで先頭ライン番号を511とする画像データ
を表示すると、1フレーム中に表示される部分の全画像
が表示される。これによって、流れ表示を行うことがで
きる。
【0037】第1フレームの第1処理において異物デー
タが検出されると、第3フレームにおいてオーバーレイ
メモリに対して異物データの消去および書き込みが行わ
れ、第3フレームの間に被検査物の静止表示が行われ
る。図8において、静止表示はF4からF6で行われ
る。この静止表示では、バッファメモリから転送される
画像データに先頭ライン番号は固定される。図8では、
先頭ライン番号511を固定することによって表示メモ
リに同一の画像データを転送して、実質的に静止した画
像を表示する。このとき、前記したように画像データに
異物データを重畳させることによって、被検査物中に異
物を重ねて表示することができる。
【0038】なお、この重畳静止表示において、異物デ
ータをカラー表示させることによって、異物の確認を容
易とすることができる。また、画像データや異物データ
の表示倍率を任意に設定することによって、被検査物と
異物の表示の大きさを独立に変更することができる。
【0039】前記静止表示の表示期間は、バッファメモ
リから同一の先頭ライン番号の転送回数で設定すること
ができ、ベルトの移動速度や確認の容易さ等によって任
意に定めることができる。なお、静止表示の表示期間を
長く設定した場合には、この静止表示中に表示される他
の被検査物の表示が省略される場合がある。
【0040】静止表示が終了した後は、再びバッファメ
モリから読み出す画像データの先頭ライン番号を順次増
加させて流れ表示を行う。
【0041】次に、被検査物が2つの場合について説明
する。図9において、第1被検査物および第21被検査
物がベルト進行方向に向かって移動しながら、X線ライ
ンセンサによって画像データを求める。以下、前記被検
査物が1つの場合と共通する部分の説明は省略し、異な
る部分についてのみ説明する。
【0042】図10は、図7の第1被検査物および第2
被検査物によって得られる画像データ処理説明するため
のタイミングチャートである。図10において、第1被
検査物は第1フレームと第2フレームにまたがり、第2
被検査物は第2フレームと第3フレームにまたがる場合
を示している。
【0043】第1被検査物は第1フレームと第2フレー
ムの処理によって処理され、第3フレーム中にオーバー
レイメモリに対する異物データの消去および書き込みが
行われる。また、第2被検査物は第2フレームと第3フ
レームの処理によって処理され、第4フレーム中にオー
バーレイメモリに対する異物データの消去および書き込
みが行われる。オーバーレイメモリへの書き込みが行わ
れるまでは流れ表示が行われる。
【0044】図11はバッファメモリと表示状態を表し
ている。図11において、前記図8と同様に先頭ライン
番号を127,255,383,511,639とし
て、順に画像データを場合メモリから転送して静止表示
を行う。図11中でF6からF9およびF10からF1
2は静止表示状態を表している。
【0045】第1処理において、第1被検査物に異物デ
ータが検出されると、第3フレーム中の時点でオーバー
レイメモリに対して異物データの消去および書き込みが
行われ、第3フレームから第4フレームの間に被検査物
の静止表示が行われる。図11において、第1被検査物
の静止表示はF6からF9で行われる。この静止表示で
は、バッファメモリから転送される画像データに先頭ラ
イン番号は固定される。図11では、先頭ライン番号7
67を固定することによって表示メモリに同一の画像デ
ータを転送して、実質的に静止した画像を表示する。こ
のとき、画像データに異物データを重畳させることによ
って、被検査物中に異物を重ねて表示することができ
る。
【0046】また、第1処理において、第2被検査物に
異物データが検出されると、第4フレーム中の時点でオ
ーバーレイメモリに対して異物データの消去および書き
込みが行われ、第4フレームから第5フレームの間に被
検査物の静止表示が行われる。図11において、第2被
検査物の静止表示はF10からF12で行われる。この
静止表示では、バッファメモリから転送される画像デー
タに先頭ライン番号は固定される。図11では、先頭ラ
イン番号1279を固定することによって表示メモリに
同一の画像データを転送して、実質的に静止した画像を
表示する。このとき、画像データに異物データを重畳さ
せることによって、被検査物中に異物を重ねて表示す
る。
【0047】また、図12は第1被検査物および第2被
検査物中に異物が含まれない場合の表示例であり、この
場合には静止表示は行われず、流れ表示が続行される。
【0048】また、上記実施の形態において、異物の表
示をカラー表示の他に輝度を異ならせたり、点滅表示さ
せることができる。
【0049】なお、上記実施の形態では1フレームを5
12ラインとしているが、他のライン数で行うこともで
きる。また、上記実施の形態ではバッファメモリに3フ
レーム分の画像データを記憶させているが、静止表示の
時間や表示長に応じて変更することもできる。
【0050】本発明の実施態様によれば、異物検出時に
は、表示画像を静止させるとともに異物を被検査物と異
なる表示形態で行うことによって、異物検査を容易に行
うことができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のX線異物
検査装置によれば、流れ画像表示において異物の確認を
容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線異物検査装置の概略を説明するた
めのブロック図である。
【図2】本発明のX線異物検査装置のX線画像処理部を
説明するための概略ブロック図である。
【図3】画像データと異物データを重ね合わせる重畳表
示を説明するためのデータ処理の概略図である。
【図4】重畳表示を行う処理例を説明するためのフロー
チャートである。
【図5】重畳表示を行うデータ処理を説明するための概
略図である。
【図6】被検査物が1つの場合の構成を説明するための
図である。
【図7】被検査物が1つの場合のタイミングチャートで
ある。
【図8】被検査物が1つの場合のバッファメモリおよび
表示例である。
【図9】被検査物が2つの場合の構成を説明するための
図である。
【図10】被検査物が2つの場合のタイミングチャート
である。
【図11】被検査物が2つの場合のバッファメモリおよ
び表示例である。
【図12】被検査物が2つの場合のバッファメモリおよ
び表示例である。
【符号の説明】
1…X線異物検査装置、2…X線源、3…ベルト、4…
X線ラインセンサ、5…X線撮像制御部、6…X線画像
処理部、7…表示装置、10…データ入力部、11…第
1処理部、12…第2処理部、13…バッファメモリ、
14…オーバーレイメモリ、15…表示メモリ、16…
CPU、17…バス。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線ラインセンサから得られる画像デー
    タによって被検査物の異物検査を行うX線異物検査装置
    において、画像データから異物データを検出する異物検
    出手段と、画像データから被検査物データを検出する被
    検査物検出手段と、異物データおよび画像データの表示
    制御を行う表示制御手段とを備え、前記表示制御手段
    は、異物データの非検出時には画像データを表示画面上
    で流れ表示させ、異物データの検出時には異物データお
    よび被検査物データに基づいて画像データを表示画面上
    で静止表示させるとともに、該画像データに異物データ
    を重畳表示させることを特徴とするX線異物検査装置。
JP9177055A 1997-07-02 1997-07-02 X線異物検査装置 Withdrawn JPH1123494A (ja)

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JP9177055A JPH1123494A (ja) 1997-07-02 1997-07-02 X線異物検査装置

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