JPH11224894A - 半導体デバイスの製造装置 - Google Patents

半導体デバイスの製造装置

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JPH11224894A
JPH11224894A JP10185567A JP18556798A JPH11224894A JP H11224894 A JPH11224894 A JP H11224894A JP 10185567 A JP10185567 A JP 10185567A JP 18556798 A JP18556798 A JP 18556798A JP H11224894 A JPH11224894 A JP H11224894A
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box
semiconductor device
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稔 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体デバイスの製造装置におけるウエハ基
盤の搬送経路を簡略化して、半導体デバイスの生産効率
を高めることである。さらに、大掛かりなクリーンルー
ムを不要にした装置を提供すること。 【解決手段】 ウエハ基盤の個々の層を形成する工程に
おける洗浄や膜形成等の複数の処理機構で単位工程グル
ープを構成し、これら複数の単位工程グループをウエハ
基盤を搬送するメイン経路7に沿って直列に配置した単
位工程グループ群を備えた。また、ウエハ基盤を搬送す
るメイン経路に接続した単位工程グループを備えるとと
もに、この単位工程グループは、ウエハ基盤の個々の層
を形成する工程における洗浄や膜形成等の複数の処理機
構をウエハ基盤を処理する順序で直列に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体デバイス
の製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体デバイスの製造装置を図9
〜図12を用いて説明する。この製造装置は、ベイ方式
と呼ばれるもので、同一種類の処理機構を複数設置した
工程ベイにより、構成されている。図9に示すように、
処理工程の種類に対応した複数の工程ベイ11〜18を
クリーンルーム40内に設けている。次に、各工程ベイ
11〜18に設置した処理機構と、そこでの処理につい
て説明する。洗浄工程ベイ11には、ウエハ基盤表面を
洗浄するための洗浄機構31を設置している。
【0003】酸化膜形成工程ベイ12には、酸化膜形成
機構32を設置し、ここでウエハ基盤の表面に酸化膜を
形成して、これを保護膜とする。また、感光剤塗布工程
ベイ13と現像工程ベイ14は、写真処理を行なう工程
ベイで、工程ベイ13には感光剤塗布機構33を、工程
ベイ14には現像機構34を設置している。そして、現
像工程ベイ14では、感光剤上に必要なパターンに応じ
たマスクを載せて露光し、感光しなかった部分の感光剤
を取り除く処理を行う。薬品処理工程ベイ15では、ウ
エハ基盤表面の不必要な物質、例えば、酸化膜の一部分
などを取り除く薬品処理を行なう。その処理に必要な薬
品処理機構35を設置している。
【0004】不純物拡散工程ベイ16では、ウエハ基盤
内に不純物を拡散させる不純物拡散処理機構36を設置
している。この不純物拡散処理機構36には、形成する
層に応じて、必要な種類の不純物ガスを導入する。ま
た、スパッタ工程ベイ17には、薄膜を形成するための
スパッタ機構37を、検査工程ベイ18には、ウエハ基
盤の検査機構38を設置している。上記各工程ベイ間に
は、これらをつなぐモノレール19を設置している。こ
のモノレール19上を、処理すべきウエハ基盤を搭載し
た図示しない搬送ボックスが移動し、それぞれの工程ベ
イ11〜18にウエハ基盤を搬送する。
【0005】また、各工程ベイ11〜18内には、工程
ベイ内専用の自動搬送装置を設けている。この自動搬送
装置によって、モノレール19の搬送ボックスからウエ
ハ基盤を降ろすとともに、それを工程ベイ内で搬送し、
そこでの必要な処理を施す。その処理がすんだら、再び
搬送ボックスに戻すようにしている。なお、各工程ベイ
内には、同じ処理機構を複数設置して、一度に運びこま
れた複数枚のウエハ基盤を同時に処理できるようにして
いる。そして、ひとつの半導体デバイスを製造するため
に必要な処理工程数や順序は、品種によっても異なるの
で、制御用のCPUが搬送経路を選択して、ウエハ基盤
を搬送するようにしている。
【0006】このようなベイ方式の製造装置において、
半導体デバイスである図12に示すトランジスタを製造
する方法を、図10のフローチャートに従って説明す
る。なお、このトランジスタは、N型層1、3間に、P
型層2を挟んだ形で、表面には、電極4、5を露出さ
せ、他の部分を酸化膜20で保護したものである。ま
ず、N型シリコンウエハ基盤をモノレール19上の搬送
ボックスに載せ、工程ベイ11へ搬送する。ステップ1
では、工程ベイ11内で、ウエハ基盤を洗浄する。洗浄
後、ウエハ基盤は、モノレール19で工程ベイ12へ移
動し、ステップ2へ進む。ステップ2では、ウエハ基盤
表面に酸化膜20を形成し(図11(a)参照)、その
後ウエハ基盤を工程ベイ13へ搬送する。ステップ3で
は、酸化膜20上全面に感光剤を塗布する。そして、工
程ベイ14におけるステップ4の現像工程では、図11
(b)のように、感光剤21上にP型層2に対応するマ
スク22を載せて露光し、感光しなかった部分、つま
り、マスク22の部分の感光剤21を除去する(図11
(c)参照)。
【0007】次に、ウエハ基盤を工程ベイ15へ搬送
し、ステップ5の薬品処理工程によって、感光剤21が
ない部分の酸化膜を取り除く。すると、図11(d)に
示すように、N型層1がむき出しになった部分ができ
る。この状態で、ウエハ基盤を工程ベイ16へ搬送し、
ステップ6に進む。ステップ6では、工程ベイ16の不
純物拡散処理機構36により、P型不純物を拡散させ
る。この拡散処理によって、ウエハ基盤内部には、図1
1(e)のようにP型層2が形成される。ステップ7で
は、再度、ウエハ基盤を工程ベイ11に搬送し、洗浄に
よって、表面に残った感光剤21を除去する。ウエハ基
盤を工程ベイ12へ搬送し、ステップ8で、酸化膜20
を形成すると、図11(f)のように、P型層2の表面
も酸化膜20で保護される。
【0008】この状態から、以下の、ステップ9〜ステ
ップ12では、上記ステップ3〜6と同様に感光剤塗布
工程→現像工程→薬品処理工程→不純物拡散工程を経
て、N型層3を形成する。ただし、ステップ10の現像
工程では、N型層3の形状に対応させたマスク22を載
せて露光する。次に、ウエハ基盤を工程ベイ11に搬送
し、ステップ13では、洗浄により、不要な感光剤21
を除去し、工程ベイ12へ搬送する。ステップ14で
は、もう一度、酸化膜20を形成する。これにより、図
11(g)に示すように、ウエハ基盤の全表面が酸化膜
20で覆われる。
【0009】以降、ステップ15〜22の工程により、
図12におけるAl(アルミ)電極4、5を形成する。そ
のために、ステップ15〜18で、酸化膜20に窓を開
ける。この窓は、P型層2とN型層3の表面に直接Al電
極を取り付けるために、酸化膜20を取り除く部分に対
応している。まず、ステップ15では、工程ベイ13
で、図11(g)の酸化膜20の上に感光剤21を塗布
する。ステップ16では、ウエハ基盤を工程ベイ14に
搬送し、図11(h)のように上記窓に対応したマスク
22を載せて現像する。ステップ17では、薬品処理を
して、上記窓、すなわち、電極に対応する部分の酸化膜
20を除去し、上記窓を形成する。さらに、工程ベイ1
1で洗浄して、残りの感光剤21を除去する(ステップ
18)。
【0010】その上に電極用のAl膜23を形成するため
に、ウエハ基盤を、スパッタ工程ベイ17に搬送する。
ここで、Al膜23を形成する(ステップ19)。ここで
は、図11(i)のように、Al膜23を全面に形成する
が、先に形成した窓に対応してP型層2と、N型層3に
それぞれAl膜23と直接接触した部分があり、そこが電
極4、5になる。ステップ20では、再度、工程ベイ1
3で、Al膜23の上に感光剤21を塗布する(図11
(j))。ステップ21の現像工程では、図11(j)
のように、表面に露出する電極の形状を残すようにした
マスク22を載せて現像する。そして、ステップ22の
薬品処理工程によって、感光していない部分の感光剤2
1と、その下のAl膜23を除去する。これで、P電極4
とN電極5ができる。さらに、ステップ23で、洗浄し
て残りの感光剤21を除去すれば、トランジスタができ
あがる。このようにしてできたトランジスタを工程ベイ
18へ搬送し、検査する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして、半
導体デバイスであるトランジスタを製造する場合、ウエ
ハ基盤に対して、図9の8個の工程ベイ11〜18で、
図10のフローチャートの24ステップの処理を行なっ
ている。このように、工程ベイの数より、処理ステップ
数の方が多いということは、ひとつの工程ベイで何回も
の処理を行なっているということである。つまり、ウエ
ハ基盤を載せた搬送ボックスは、モノレール19上の同
じ経路を何回も通過し、ひとつのウエハ基盤を同じ工程
ベイに何回も搬送していることになる。例えば、上記の
工程で、モノレール19はウエハ基盤を、洗浄工程ベイ
11へ5回、酸化膜形成工程ベイ12へ3回、感光剤塗
布工程ベイ13と、現像工程ベイ14、薬品処理工程ベ
イ15へは各4回づつ、不純物拡散工程ベイ16へ2
回、スパッタ工程ベイ17と、検査工程ベイ18へは1
回づつ、搬送している。
【0012】そして、これらの工程ベイへウエハ基盤が
搬送される順序は、各工程ベイに付けた符号で示すと以
下のようになる。11→12→13→14→15→16
→11→12→13→14→15→16→11→12→
13→14→15→11→17→13→14→15→1
1→18である。このように、1個の搬送ボックスが、
ひとつの工程ベイに何回も搬送されるような経路をとる
と、複数の搬送ボックスを搬送しようとするとき、その
経路が他の搬送ボックスの経路と交錯してしまう。その
ために、一方の搬送ボックスが、他方の搬送ボックスに
その経路を譲らなければならないようなことが起こる。
また、同じ処理機構を使用する工程が重なってしまった
場合、同時にひとつの工程ベイで処理することができな
いので、一方が待機しなければならない。
【0013】特に、全工程数が多くなり、その中で、同
じ処理機構すなわち同じ工程ベイを利用する工程数が増
えれば増えるほど、搬送経路が長くなり、生産性が落ち
る。1個の搬送ボックスの経路が長くなるだけで、生産
効率は落ちるが、他の搬送ボックスの経路と交錯して、
待機時間が長くなると、さらに生産効率が落ちる。ま
た、この従来の装置では、全ての処理機構と搬送経路と
を設置できる大きなクリーンルームを必要としていた。
そこで、この発明の目的は、半導体デバイスの製造装置
におけるウエハ基盤の搬送経路を簡略化して、半導体デ
バイスの生産効率を高めることである。さらに、大掛か
りなクリーンルームを不要にした装置を提供することで
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明の半導体デバ
イスの製造装置は、ウエハ基盤の個々の層を形成する工
程における洗浄や膜形成等の複数の処理機構で単位工程
グループを構成し、これら複数の単位工程グループをウ
エハ基盤を搬送するメイン経路に沿って直列に配置した
単位工程グループ群を備えたことを特徴とする。第2の
発明は、ウエハ基盤を搬送するメイン経路に接続した単
位工程グループを備えるとともに、この単位工程グルー
プは、ウエハ基盤の個々の層を形成する工程における洗
浄や膜形成等の複数の処理機構をウエハ基盤を処理する
順序で直列に配置したことを特徴とする。第3の発明
は、第1の発明を前提とし、単位工程グループ群が、複
数の処理機構をウエハ基盤を処理する順序で直列に配置
して構成した単位工程グループを含むことを特徴とす
る。第4の発明は、第2の発明を前提とし、複数の単位
工程グループをウエハ基盤を搬送するメイン経路に沿っ
て直列に配置したことを特徴とする。
【0015】第5の発明は、メイン経路から分岐したブ
ランチ経路を設けるとともに、全処理機構の中から特定
の処理機構をブランチ経路上に設置することを特徴とす
る。第6の発明は、ウエハ基盤を搬送する搬送経路上に
所定の間隔を保ってクリーンベンチを設け、このクリー
ンベンチが、上記搬送経路に向かってクリーンエアを噴
出し、上記経路とクリーンベンチ間にクリーン空間を形
成することを特徴とする。第7の発明は、ウエハ基盤の
搬送経路方向に沿ったクリーンベンチの端部に、下方に
向かうエアガイドを設けたことを特徴とする。第8の発
明は、クリーンベンチと搬送経路との間に渡し、クリー
ン空間を囲む囲いを設けたことを特徴とする。第9の発
明は、クリーン空間の下方に、排風口を設けたことを特
徴とする。
【0016】第10の発明は、メイン経路およびブラン
チ経路の一方または両方からなる搬送経路と、ウエハ基
盤を載せて上記搬送経路上を移動する搬送体とからなる
搬送機構と、この搬送機構が備えた上記搬送体の位置を
検出する位置検出機構と、この位置検出機構からの検出
信号に応じて、上記搬送体を移動または停止させる制御
CPUを備えたことを特徴とする。第11の発明は、位
置検出機構が、搬送経路に沿って設けた位置を表わす番
地IDと、搬送体に設けた上記番地IDを読み込むID
センサとからなり、IDセンサは移動中に読み込んだ番
地IDを制御CPUへ送信し、制御CPUは送信された
番地IDに基づいて上記搬送体の移動を制御することを
特徴とする。第12の発明は、あらゆる品種に対応する
単位工程グループをウエハ基盤の搬送経路に沿って設
け、制御CPUが、搬送体の移動過程で必要な単位工程
グループだけを選択することを特徴とする。
【0017】第13の発明は、搬送経路に沿って設けた
他の処理機構と比べて処理能力の低い同種の処理機構を
複数連続した処理機構群と、上記搬送経路に沿って上記
処理機構群に対応する部分に設けた退避所とを備え、制
御CPUは、搬送経路上を移動する複数の搬送体を制御
するとともに、上記処理機構群にウエハ基盤を搬送する
搬送体を上記退避所で停止させて、この停止中の搬送体
を後続の搬送体に追い越し可能にしたことを特徴とす
る。第14の発明は、ベイ方式など処理機構の配置がラ
ンダムであるランダム単位工程グループを備えたことを
特徴とする。なお、この発明でいう半導体デバイスの製
造装置は、半導体デバイスを製造する全工程を備えてい
る必要はなく、必要な工程を部分的にでも備えたものを
含む概念として用いている。また、単位工程グループを
ウエハ基盤の搬送経路に沿って直列に配置するとは、半
導体デバイスの製造工程順に、単位工程グループを並べ
ることである。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜図3に示す第1実施例は、
複数の工程ボックスP(1)、P(2)・・・をこの発
明のメイン経路である搬送路7に沿って、横一列に並べ
た製造装置である。この搬送路7上には、図示しない密
閉型クリーンボックスを載せた自動搬送車8を走らせ、
クリーンボックスに入れたウエハ基盤を搬送する。ま
た、搬送路7の上にはクリーンベンチ6を備えている。
このクリーンベンチ6は、下方の上記搬送路7に向かっ
て、クリーンエアを噴出するもので、このクリーンベン
チ6と搬送路7との間に、一点鎖線で囲んだクリーン空
間39を形成する。なお、クリーンベンチ6の端部には
下方に下がったエアガイド6aを設け、クリーンエアの
下向きの流れを整えることができる。このエアガイド6
aに沿った流れは、エアカーテンとして機能する。した
がって、クリーン空間39に噴出したクリーンエアが、
クリーン空間39から流出しなくなる。したがって、搬
送路7を走行するクリーンボックスは、常に清浄な雰囲
気の中を搬送されることになる。
【0019】上記工程ボックスP(1)、P(2)・・
・内には、ウエハ基盤の個々の層を形成する工程に必要
な数種の処理機構をひとまとめとして、ひとつの単位工
程グループを構成している。そして、これらの単位工程
グループは搬送路7に沿って直列に配置され、この発明
の単位工程グループ群を構成している。そして、上記単
位工程グループ、すなわち、工程ボックスの並び順に従
って、処理を行なうものである。ここでは、従来例で説
明した図12に示すトランジスタを製造する工程につい
て説明する。この製造工程は、図10に示すフローチャ
ートと同じである。つまり、図10のフローを行なう全
処理機能を、各工程ボックスP(1)、P(2)・・・
内の単位工程グループによって、実現している。この発
明の製造装置を構成する上記各工程グループが、どの処
理機構によって構成されているのか、以下に説明する。
各単位工程グループは、図10に示す全工程のステップ
1〜24に対応する24の処理機能を、5個のグループ
に分けて構成したものである。このようにした各単位工
程グループ内での処理機能の順序は、図10のフローと
同じである。なお、このグループ分けは、工程の機能を
考慮して行われるが、絶対的なものではない。ウエハ基
盤の個々の層を形成する一連の工程として考えられる複
数のステップを、まとめて同一のグループに入れる。
【0020】したがって、第1実施例では、図10のフ
ローチャートのステップ1〜ステップ24を、図2に示
すように5個の工程グループ101〜105からなるフ
ローに対応させている。第1工程グループ101は、ス
テップ1〜6に対応し、トランジスタのP型層2を形成
する工程、第2工程グループ102は、ステップ7〜1
2に対応し、N型層3を形成する工程である。また、第
3工程グループ103は、ステップ13〜15に対応
し、電極を設ける位置を決める工程、第4工程グループ
104は、Al電極を形成する工程で、第5工程グループ
105は、検査工程である。なお、ここでは、Al電極を
形成する工程を、電極と半導体が接触する面側で、酸化
膜に窓を開けて電極位置を決める第3工程グループ10
3と、外部へ露出する側の形状を形成する第4工程グル
ープとの2グループで、構成している。
【0021】各工程ボックスP(1)〜P(5)には、
図3に示すように、各工程に必要な処理機構を設置して
いる。ここで、各工程ボックスP(1)〜P(5)に設
置した処理機構は、従来例の工程ベイ11〜18内に設
置していたものと同じ種類のものである。そして、同種
の処理機構には同符号を付けている。上記第1工程グル
ープの工程ボックスP(1)には、P型層2を形成する
のに必要な処理機構を設置している。すなわち、洗浄機
構31、酸化膜形成機構32、感光剤塗布機構33、現
像機構34、薬品処理機構35、不純物拡散処理機構3
6を設置している。第2工程グループの工程ボックスP
(2)には、N型層3を形成するのに必要な処理機構と
して、上記第1工程グループの工程ボックスP(1)と
同種類の処理機構を設置している。ただし、第2工程グ
ループで、現像時に使用するマスクパターンと、不純物
拡散処理機構36に導入するガスの種類が、第1工程グ
ループのものとは、異なる。
【0022】第3工程グループの工程ボックスP(3)
には、電極を設ける場所を確保するために、酸化膜に窓
を開ける工程に必要な処理機構として、洗浄機構31、
酸化膜形成機構32、感光剤塗布機構33、現像機構3
4、薬品処理機構35を設置している。第4工程グルー
プは、Al電極を形成する工程で、工程ボックスP(4)
には、洗浄機構31、感光剤塗布機構33、現像機構3
4、薬品処理機構35の他に、スパッタ機構37を設置
している。最後の工程ボックスP(5)内には、洗浄機
構31と検査機構38とを設置している。
【0023】上記5個の工程ボックスP(1)〜P
(5)は、クリーンボックスを搬送する自動搬送車8の
搬送路7に沿って、一列に設置している。また、各工程
ボックスP(1)〜P(5)には、クリーンボックスを
出し入れする出入り口9を形成している。なお、各工程
ボックスP(1)〜P(5)内には、上記処理機構の他
に、図示しないウエハ基盤搬送機構が設けられている。
このウエハ基盤搬送機構は、出入り口9からクリーンボ
ックスを取り込んで、各処理機構まで搬送するものであ
る。そして、クリーンボックス内のウエハ基盤を外気に
さらさずに、各処理機構にセットできる従来からある機
構を備えている。このような製造装置において、図12
のようなトランジスタを製造する方法を説明する。
【0024】ウエハ基盤を収納した密閉型のクリーンボ
ックスを載せた自動搬送車8は、図1、図3の矢印Xの
方向にのみ移動し、工程ボックスP(1)〜P(5)
へ、順番に、クリーンボックスを搬送する。初めに、ク
リーンボックスは、工程ボックスP(1)の出入り口9
から工程ボックスP(1)内に入る。工程ボックスP
(1)内では、搬入したウエハ基盤に、P型層2を形成
する処理を行なう。この処理がすんだウエハ基盤をクリ
ーンボックスに戻し、クリーンボックスは自動搬送車8
によって、隣の工程ボックスP(2)へ移動する。工程
ボックスP(2)内でも、必要な工程を行い、出てきた
クリーンボックスは、隣の工程ボックスP(3)へ移動
する。以下、同様に、工程ボックスP(4)→P(5)
での工程を行い、製品が完成する。
【0025】このように、自動搬送車8が、一方向に移
動するだけで、全処理工程が行われるので、必要な処理
機構を求めて、自動搬送車8が搬送路7上を行ったり来
たりする必要がない。つまり、無駄な搬送経路を通るこ
となく工程を終えることができる。それだけ、生産効率
が良い。また、適当な間隔を保てば、複数の自動搬送車
8を、同時に搬送路7上に走らせても、自動搬送車8の
経路が交錯することがない。さらに、従来例のように、
異なるステップの処理のために、同じ工程ボックスを使
用することがないので、複数のクリーンボックスが同じ
工程ボックスに集まって、順番待ちをするようなことも
起こらない。したがって、待機時間が発生せず、効率の
よい生産ができる。
【0026】第1実施例では、説明を簡単にするため
に、図12に示すような単純なトランジスタを製造する
製造装置を例としたが、品種によって、工程ステップが
多くなれば、必要な単位工程グループを構成し、それに
したがって、工程ボックスを設置すれば良い。もちろ
ん、単位工程グループを減らすこともできる。なお、上
記単位工程グループの区切り方は、この第1実施例のも
のだけではないが、上記工程ボックスP(1)とP
(2)のように、全く同じ処理機構によって複数の工程
ボックスが構成されるようにすると、設備コストを低く
できる。また、この第1実施例では、ウエハ基盤を収納
したクリーンボックスの搬送路7上にクリーンベンチ6
を備え、搬送路7とクリーンベンチ6との間にクリーン
空間39を形成することによって、従来のようなクリー
ンルームがいらなくなる。すなわち、従来は、全ての処
理機構と搬送路とを設置できる大きなクリーンルームを
必要としていたが、この実施例によれば、そのような大
きなクリーンルームがいらなくなる。
【0027】上記のようにクリーンベンチ6を利用した
クリーン空間39を、さらに効率的に形成するために
は、クリーンベンチ6からのクリーンエアの流れを、下
方向に揃えることが有効である。そのために、この実施
例では、搬送路7に沿ったクリーンベンチ6の端部にエ
アガイド6aを設けている。このエアガイド6aは、下
方に向かって長さを長くしたり、クリーンベンチ6と搬
送路7との間に、壁やドアのような囲いを設けたりし
て、クリーン空間39の外へ逃げるエア流を少なくする
ことも考えられる。このようにすれば、クリーン空間3
9内の効率的な清浄化が可能になる。
【0028】なお、クリーン空間39の下方に排風口を
設ければ、クリーンエアの流れを整えるのに役立つ。例
えば、クリーン空間39を完全に囲ってしまった場合に
は、その囲いの下部に孔を開けたり、搬送路7面にパン
チ孔を形成したりすることによって、クリーンエアの流
れを整えることができる。また、このような排風口に、
強制排気手段を設ければ、さらに、クリーンエアの流れ
方向を整えられる。そして、クリーンエアが無駄なく、
搬送経路面へ向けば、それだけ、クリーンベンチからの
クリーンエア流量を少なくすることができ、クリーンベ
ンチを小型化することもできる。
【0029】なお、この第1実施例では、クリーンベン
チ6を用いているが、クリーンルーム内に搬送路7や単
位工程グループを設置すれば、クリーンベンチ6がいら
なくなる。ただし、クリーンボックス内のウエハ基盤
を、外気にさらさずに、各処理機構にセットできる機構
を備えているので、この製造装置を設置するクリーンル
ームのクリーン度は、それほど高くする必要はない。従
来例の図9に示すような半導体製造装置は、クラス1以
上のクリーンルームに設置しなければならないが、この
装置を設置するクリーンルームのクリーン度は、クラス
1000程度でかまわない。
【0030】また、上記第1実施例においては、各単位
工程グループ101〜105を構成する処理機構を、ウ
エハ基盤の処理工程順に直列に配置している。そのた
め、各単位工程グループ101〜105に対応した工程
ボックスP(1)〜P(5)内でも、ウエハ基盤は、一
方向に移動するだけで良く、複雑な搬送経路を通る必要
が無い。ただし、各単位工程グループ内の処理機構は、
必ずしも全てを処理工程順に配置しなくてもかまわな
い。一部の単位工程グループだけが、処理機構を処理工
程順に配置したものであっても、従来例と比べて、ウエ
ハ基盤の搬送経路が単純化でき、生産効率が上がる。こ
の場合、他の単位工程グループは、各処理機構を処理順
ではなく、ランダムに配置したものでも良い。
【0031】上記のような処理機構をランダムに配置し
たランダム単位工程グループを備えた製造装置として示
したのが、図4の第2実施例のものである。この第2実
施例では、図3に示す第1実施例の工程ボックスP
(1)、P(2)の代わりに、ランダム単位工程グルー
プである工程ボックスP(6)を設置している。そし
て、搬送路7に沿って設置した工程ボックスP(6)、
P(3)、P(4)、P(5)によって、単位工程グル
ープ群を構成するとともに、これらを直列に配置してい
る。この工程ボックスP(6)は、ベイ方式を採用し、
内部には、図3の工程ボックスP(1)に設置したのと
同様の処理機構を設置している。そして、この工程ボッ
クスP(6)内では、第1実施例の第1工程グループ1
01と、第2工程グループ102の工程処理を行なう。
つまり、トランジスタのP型層2とN型層3(図12参
照)とを形成する工程を、ひとつの単位工程グループと
し、この単位工程グループの処理をひとつのベイ方式の
装置によって実現するようにしている。
【0032】このような製造装置を用いて、図12に示
したトランジスタを製造する方法を説明する。まず、搬
送路7上を搬送されてきたクリーンボックスを工程ボッ
クスP(6)内に取り込んで、この工程ボックスP
(6)内で、ウエハ基盤にP型層2とN型層3(図12
参照)とを形成する。ここで、P型層2とN型層3とを
形成する方法は、従来例と同じである。この処理がすん
だウエハ基盤を、クリーンボックスに戻し、クリーンボ
ックスは搬送路7上の自動搬送車8によって、隣の工程
ボックスP(3)へ移動する。以降、ウエハ基盤は、自
動搬送車8によって搬送路7上を移動し、工程ボックス
P(3)〜P(5)で、第1実施例と同様に処理して、
製品が完成する。
【0033】このように、単位工程グループが搬送路7
に沿って直列に配置されていれば、自動搬送車8が、搬
送路7上を行ったり来たりすることがなく、半導体デバ
イスを効率良く製造できる。この第2実施例のように、
工程ボックスP(6)で、ベイ方式の装置を構成する
と、工程ボックスP(6)内で、ウエハ基盤が処理機構
間を行ったり来たりすることになるが、従来例のように
全工程の処理を行なうのではないので、ウエハ基盤の移
動経路は、それほど複雑にならない。また、工程ボック
スP(6)内の各処理機構は、第1工程グループ101
と、第2工程グループ102の工程処理だけを行なうも
のなので、従来例の処理機構より小型化できる。従来例
では、全工程の処理に用いるため、処理能力の大きな処
理機構を備える必要があった。そのために、処理機構が
大型化し、その結果、大掛かりなクリーンルームを必要
としていた。
【0034】さらに、この実施例では、ひとつの工程ボ
ックスP(6)で、第1実施例の2個の単位工程グルー
プ101と102の処理を行なうようにしたので、第1
実施例のように、全く同じ構成の工程ボックスP
(1)、P(2)を並べるよりも搬送路7を短くするこ
ともできる。また、品種や工程によっては、処理順に処
理機構を配列することが難しい場合や、処理機構間を行
ったりきたりして処理を行なった方が都合が良い場合も
ある。例えば、同様の処理機構を短時間のあいだに繰り
返して使用するような工程では、ひとつの単位工程グル
ープ内に同じ処理機構を何台も並べるよりも、1台を繰
り返し使用した方が効率が良い。また、ある工程の処理
条件や手順が確立していなくて、試行錯誤を繰り返さな
ければならないような場合には、全処理機構が処理順で
直列に配置されていたのでは、手順が変わるたびに処理
機構の配置を変更しなければならない。このような場合
には、ランダム単位工程グループを備えていた方が便利
である。なお、ウエハ基盤の処理工程のうち、どの部分
の工程を上記工程ボックスP(6)のようなランダム単
位工程グループにするかは任意である。
【0035】図5に示す第3実施例は、メイン経路であ
る搬送路7から分岐するブランチ経路24を設けた製造
装置である。そして、このブランチ経路24には、不純
物拡散処理機構36を設置している。また、上記ブラン
チ経路24上にも、搬送路7上と同様に、クリーンベン
チ6が設置され、このブランチ経路24上を清浄に保っ
ている。そして、クリーンボックスを載せた自動搬送車
8は、ブランチ経路24上を、矢印方向に移動できる。
この装置における第1工程グループ101’は、第1実
施例の第1工程グループ101から不純物拡散処理工程
を除いたもの、第2工程グループ102’は、第1実施
例の第2工程グループ102から不純物拡散処理工程を
除いたものである。つまり、図5の第1工程ボックスP
(1)とP(2)には、不純物拡散処理機構36を設置
していない。そして、上記工程ボックスP(1)〜P
(5)に対応する単位工程グループが、この発明の単位
工程グループ群を構成している。その他、工程ボックス
内でのウエハ基盤の処理方法や、搬送方法等は、第1実
施例と同様である。また、第1実施例と同様の処理機構
には、同じ符号をつけている。
【0036】次に、この第3実施例の製造装置で、図1
2に示すトランジスタを製造する場合を説明する。クリ
ーンボックスを載せた自動搬送車8が、ウエハ基盤を第
1工程ボックスP(1)に搬送して、第1工程グループ
101’の処理が終わると、ウエハ基盤はクリーンボッ
クスへ戻される。クリーンボックスを載せた自動搬送車
8は、メイン経路である搬送路7の分岐点Aから、ブラ
ンチ経路24へ入る。そして、ブランチ経路24に設置
した不純物拡散処理機構36へウエハ基盤を搬送する。
ここで、P型層2(図12参照)を形成する不純物拡散
処理を行なう。この処理がすんだら、ウエハ基盤を収納
したクリーンボックスは、再び搬送路7の分岐点Aに戻
る。自動搬送車8は、搬送路7上を矢印X方向へ進み、
隣の第2工程ボックスP(2)へウエハ基盤を搬送す
る。
【0037】第2工程ボックスP(2)で、第2工程グ
ループ102’の処理を行なう。その後、クリーンボッ
クスを載せた自動搬送車8は、搬送路7の分岐点Bか
ら、ブランチ経路24へ入る。そして、不純物拡散処理
機構36へウエハ基盤を搬送し、ここで、N型層3(図
12参照)を形成する不純物拡散処理を行なう。この処
理がすんだら、自動搬送車8は、再び搬送路7の分岐点
Bに戻り、搬送路7上を矢印X方向へ進む。以降、第3
工程ボックスP(3)→第4工程ボックスP(4)→第
5工程ボックスP(5)へ、順次ウエハ基盤を搬送し
て、半導体デバイスを形成する。この工程は、第1実施
例と全く同じなので、ここでは、説明を省略する。
【0038】この第3実施例において、ブランチ経路2
4を設け、不純物拡散処理機構36を各工程ボックスか
ら外に出して、ブランチ経路24に設置したのは、以下
の理由による。不純物拡散方法には、イオン注入法や、
ガス拡散法などがあるが、これらの処理を行なうイオン
注入装置や、ガス拡散炉は、比較的規模が大きく、一度
にたくさんの基盤を処理することができるのが一般的で
ある。このように、処理能力の高い処理機構を、他の処
理能力の低い処理機構と一緒に、一列に並べて使用した
場合、その処理機構の処理は、早くすんでしまって、処
理機構が休んでいる時間が多くなってしまう。これで
は、処理機構の高処理能力を充分に利用できないことに
なってしまう。しかし、メインの搬送路7とは別にブラ
ンチ経路24を設けて、そこに、特に処理能力の高い処
理機構を設置しておけば、複数の工程でその処理機構を
使用することができる。
【0039】例えば、この第3実施例の場合、第1工程
グループ101’の処理の次に、不純物拡散処理機構3
6で処理を行なうと、この処理は、不純物拡散処理機構
36の処理能力が高いため短時間ですむ。そのため、空
いた不純物拡散処理機構36を、第2工程グループ10
2’の処理を行なった別のウエハ基盤の処理に利用する
ことができる。このようにすれば、処理能力の高い処理
機構を無駄なく利用できる。なお、第3実施例では、高
処理能力を有する不純物拡散処理機構36をブランチ経
路24に設置したが、ブランチ経路24に設置する処理
機構は、どの処理機構であってもかまわないし、高処理
能力をもつ処理機構にも限らない。他の処理機構と異質
の特定の処理機構を、他の処理機構から分離して、ブラ
ンチ経路に設置することで、効率的な処理ができれば、
その処理機構の機能は問わない。また、第3実施例で
は、ブランチ経路24に不純物拡散処理機構36を一つ
だけ、設置しているが、ブランチ経路24には、必要に
応じて、複数の種類の処理機構を設置することができ
る。
【0040】図6に示す第4実施例は、単位工程グルー
プを構成する複数の処理機構を工程ボックス内に設置せ
ずに、各処理機構を直接、搬送路7に沿って設置した例
である。搬送路7に沿って設置した処理機構は、上記第
1〜第3実施例で用いたものと同種の処理機構である。
これらの処理機構は、半導体デバイスの製造工程順に並
んでいる。そして、搬送路7上には、ウエハ基盤を各処
理機構へ搬送する搬送手段として、矢印X方向へ移動す
る基盤搬送車25を設けている。この基盤搬送車25
は、上記搬送路7とともにこの発明の搬送手段を構成
し、図示しない制御CPUの指令によって移動、停止す
るようにしている。
【0041】また、各処理機構には、その位置を特定す
るための番地が決められていて、番地ID26が、搬送
路7に沿って取り付けられている。この番地ID26と
は、その番地を表示する標識のようなものである。一
方、上記基盤搬送車25は、図示していないが、番地I
D26を読み取るIDセンサを備えている。上記番地I
D26は、搬送路7上を移動する基盤搬送車25が認識
できるようなもの、例えば、バーコードなどで構成され
ている。そこで、ウエハ基盤を載せた基盤搬送車25
は、IDセンサによって番地ID26を読み取り、自身
の位置を検出する。そして、基盤搬送車25は、この検
出信号を制御CPUへ送信しながら、搬送路7上を移動
する。
【0042】このように、上記制御CPUは、基盤搬送
車25からの番地ID26の検出信号によって、基盤搬
送車25の位置を確認することができる。すなわち、こ
の第4実施例では、上記番地ID26とIDセンサとに
よって、この発明の位置検出手段を構成している。ま
た、上記制御CPUは、製造する半導体デバイスの品種
に応じて、必要な処理機構の番地を記憶している。そし
て、基盤搬送車25が、必要な処理機構の番地にきた
ら、その位置で停止するように指令を出す。
【0043】この第4実施例の製造装置によって、第1
実施例と同様の半導体デバイスを製造する方法を説明す
る。基盤搬送車25は、搬送路7上を左から矢印X方向
へ移動する。そして、搬送路7に沿って設けられた各番
地ID26を読み込みながら進み、制御CPUの指令に
したがって、必要な処理機構の前で停止する。各処理機
構は、停止している基盤搬送車25から、ウエハ基盤を
取り込んで必要な処理を施し、基盤搬送車25へ戻す。
これを繰り返し、全工程を終えると、半導体デバイスを
製造することができる。このように、番地によって基盤
搬送車25の位置を特定し、制御CPUが基盤搬送車2
5を必要な処理機構の前で、確実に停止させることがで
きる。
【0044】番地によって、処理に必要な処理機構を特
定することができるということは、反対に不要な処理機
構も特定できるということである。つまり、不要な処理
機構が搬送路7に沿って並んでいても、それを飛ばし
て、ウエハ基盤を搬送することができる。例えば、あら
ゆる品種を製造するために必要な工程に合わせた処理機
構を配置して製造装置を構成する。そして、特定の品種
を製造する場合には、制御CPUが、その品種に必要な
処理機構だけを選択して、基盤搬送車25に番地に基づ
く指令を与えれば、必要な処理機構だけに、基盤搬送車
25がウエハ基盤を搬送することができる。このように
すれば、ひとつの製造装置で、いろいろな品種に対応す
ることができ、製造装置の汎用性が高まる。
【0045】図7に示す第5実施例は、他の処理機構と
比べて、処理能力が低い処理機構を複数連続して並べ
て、この処理機構を並列的に運転して、その処理能力を
上げようとするものである。この第5実施例では、電極
処理工程で金属膜を形成するスパッタ機構が、他の処理
機構と比べて処理能力が低い場合、単位工程グループ1
04’に、金属膜を形成する3台のスパッタ機構37
a、37b、37cを並べて設置している。また、これ
らのスパッタ機構に対応する位置には、退避所27を設
け、退避所27には、そこの番地ID28を設けてい
る。さらに、搬送路7上には、複数の基盤搬送車25を
載せている。その他は、第3実施例と同じである。上記
3台のスパッタ機構37a、37b、37cが、この発
明の処理機構群を構成している。
【0046】そして、制御CPU番地に基づく制御によ
って、上記基盤搬送車25a、25b、・・・が、ウエ
ハ基盤を搬送する。まず、先頭の基盤搬送車25aが、
洗浄機構31の処理を終えたウエハ基盤を載せたら、3
台のスパッタ機構37a、37b、37cのうちの1
台、例えば、進行方向最前のスパッタ機構37aまで移
動する。このスパッタ機構37aでは、他の実施例と同
様にウエハ基盤にスパッタ処理を施す。
【0047】次の基盤搬送車25bは、洗浄機構31の
処理を終えたウエハ基盤を載せて、処理機構群のうち
の、空いているスパッタ機構、例えば移動方向2番目の
スパッタ機構37bへ、ウエハ基盤を搬送する。ウエハ
基盤が、スパッタ機構37bへ取り込まれたら、基盤搬
送車25bは、退避所27に退避して、スパッタ処理が
終わるのを待つ。もし、上記スパッタ機構37a、37
bが処理中でも、3番目のスパッタ機構37cは空いて
いるので、3番目の基盤搬送車25cは、ウエハ基盤を
スパッタ機構37cに搬送し、退避所27で処理が終わ
るのを待つ。
【0048】そして、次の基盤搬送車25dのウエハ基
盤が、上記洗浄機構31の処理を終えるころには、最初
のスパッタ機構37aでの処理が終わるようなタイミン
グにしておけば、基盤搬送車25dは、上記スパッタ機
構37aへ、ウエハ基盤を搬送できる。このとき、上記
基盤搬送車25bと25cは、退避所27に退避してい
る。そこで、基盤搬送車25dは、退避所27に停止し
ている上記基盤搬送車25bと25cとを追い越して、
スパッタ機構37aへウエハ基盤を搬送することができ
る。そして、この基盤搬送車25dも、退避所27に退
避する。これは、スパッタ機構37aでスパッタ処理を
行なっている間に、スパッタ機構37b、37cでの処
理が終わったウエハ基盤を運ぶ基盤搬送車が、基盤搬送
車25dを追い越せるようにするためである。
【0049】このようにすれば、複数の基盤搬送車25
が、次々にウエハ基盤を搬送する場合にも、他の処理機
構より処理能力の低い処理機構の手前で、後から来た基
盤搬送車25が、その処理機構が空くのを待たなければ
ならないということがない。処理機構群のうち、空いて
いる処理機構を選んで、基盤搬送車がウエハ基盤を搬送
することができるからである。また、処理能力の低い処
理機構の後に配置した処理能力の高い処理機構へも、次
々にウエハ基盤を搬送できるので、処理能力の高い処理
機構も休ませずに運転することができる。したがって、
全体の処理能力を上げることができる。なお、処理機構
群は、スパッタ機構に限らず、他の処理機構より処理能
力の低い処理機構を複数並べて構成することができる。
そして、この処理機構群も一ヶ所だけでなく、複数、設
置することもできる。その場合も、それぞれに対応する
退避所は、番地によって特定できるので、制御CPU
が、適当な退避所に基盤搬送車25を退避させることが
できる。
【0050】なお、単位工程グループに付ける番地およ
び番地IDは、各処理機構毎に付けてもよいし、工程ボ
ックス毎に付けてもよい。また、それ以外の位置に付け
てもかまわない。要するに、ウエハ基盤の位置が検出で
きて、搬送手段の停止すべき位置を確実に特定できれば
よい。また、第4、第5実施例では、基盤搬送車25が
IDセンサを備え、このセンサで検出した検出信号を送
信することで、制御CPUが基盤搬送車25の位置を確
認するようにしている。しかし、基盤搬送車25の位置
検出手段は、これに限らない。例えば、搬送経路上に所
定の間隔でセンサを設け、基盤搬送車25の通過を検知
するようにして位置を確認することもできる。ただし、
センサは、搬送手段側に設けた方が、搬送経路上に設け
るよりも、その数を少なくできるので、経済的である。
【0051】上記第1〜第5実施例は、複数の単位工程
グループを配置して、半導体デバイスを製造する全工程
を備えた製造装置を構成している。しかし、この発明の
半導体デバイスの製造装置には、半導体デバイスの特定
の部分だけを形成する単位工程グループからなる製造装
置も含まれる。
【0052】図8は、ある処理工程だけを備えた第6実
施例の半導体デバイスの製造装置に、この装置とは別の
処理工程を組み合わせて半導体デバイス全体を形成す
る、上記製造装置の利用形態を示したものである。第6
実施例の製造装置は、図2に示すような半導体デバイス
の製造フローのうち、電極位置決定工程以降のステップ
に対応する工程グループ103〜105だけを備えてい
る。これらの単位工程グループ103〜105は、図6
に示す第4実施例の第3〜第5工程グループと同じで、
各単位工程グループを搬送路7に沿って直列に配置し
て、この実施例の製造装置を構成している。また、各単
位工程グループを構成する処理機構も、処理順に並べて
いる。そして、搬送路7上を基盤搬送車25が、搬送路
7に設けられた各番地ID26を読みながら進み、ウエ
ハ基盤に、次々と必要な処理を施す点は、第4実施例と
同じである。
【0053】この第6実施例の製造装置を用いると、搬
送路7上を搬送されるウエハ基盤上に、配線層を形成す
ることができる。ウエハ基盤を処理する処理機構を搬送
路7に沿って処理順に直列に配置することによって、配
線層形成工程でのウエハ基盤の搬送経路を簡略化して、
半導体デバイスの生産効率を高めることができる。ま
た、図8に示すように、上記製造装置とは別に、処理工
程201、202、203を備えることができる。
【0054】この処理工程201〜203は、P型層や
N型層を形成する工程である。つまり、図2のフローの
うち101、102に対応する部分の処理を行なう工程
である。そして、これら処理工程201〜203の構成
は、どんなものでもかまわない。例えば、図6に示す第
1、第2工程グループ101、102のように、各処理
機構を処理順に直列に並べたものであってもよいし、従
来例のようなベイ方式の装置であってもよい。また、こ
れらを組合せたような工程でもかまわない。要するに、
上記処理工程201、202、203によって、ウエハ
基盤上にP型層やN型層を形成できれば良い。そして、
これら処理工程201、202、203は、それぞれ異
なる品種に対応したP型層やN型層などを形成する工程
である。
【0055】このように異なる品種に対応した処理工程
201〜203を上記搬送路7に並列に配置して、図1
2に示すトランジスタを形成する方法を説明する。上記
処理工程201、202、203で、ウエハ基盤にP型
層やN型層などを形成したら、これを搬送路7上の基盤
搬送車25に載せる。基盤搬送車25に載せられたウエ
ハ基盤は、単位工程グループ103〜105で、配線層
を形成され、検査される。このように、異なる処理工程
201〜203によって、さまざまな品種に対応した層
を形成した場合にも、ひとつの第6実施例の製造装置を
用いて、配線層を形成することができる。なお、上記処
理工程201〜203を別のクリーンルームなどに設け
て、そこで処理を施すこともできる。処理が済んだウエ
ハ基盤を、図示していないウエハストッカーに一旦スト
ックしておいてから、取り出して、搬送路7の基盤搬送
車25に載せることもできる。
【0056】この第6実施例では、配線層の形成のよう
に、各品種に共通に利用できる工程部分では、処理機構
あるいは単位工程グループを搬送路7に沿って配置し
て、製造装置を構成しているが、この製造装置に組合せ
る他の処理工程では、処理機構の配置がどのようになっ
ていてもかまわない。各品種に対応するのに都合の良い
構成の処理工程を用いて、複数の品種を効率良く製造す
ることができる。また、この発明の単位工程グループに
よって構成する製造装置は、半導体デバイスを製造する
どの工程部分に対応するものであっても良い。この第6
実施例の製造装置は、半導体デバイスの配線層を形成す
る装置であるが、上記処理工程201〜203を、搬送
路7と接続して、ひとつの製造装置とすることもでき
る。この場合、処理済みのウエハ基盤を自動的に、基盤
搬送車25に載せて、搬送することもできる。
【0057】
【発明の効果】第1の発明の半導体デバイスの製造装置
は、単位工程グループを直列に配置し、ウエハ基盤の搬
送方向を一方向にしているので、ウエハ基板の搬送経路
を単純にすることができる。そのため、搬送経路が必要
最低限となる。また、複数のウエハ基板の搬送経路が交
錯することが無いので、待機時間も発生しない。したが
って、従来の装置と比べて、無駄な経路や待機時間が無
く、生産効率が向上する。第2の発明では、ウエハ基盤
を処理する順序で直列に配置した処理機能によって構成
したグループを備えているので、その部分での無駄な経
路や待機時間が無く、生産効率が向上する。
【0058】第3、第4の発明によれば、単位工程グル
ープ間のウエハ基盤搬送経路とともに、単位工程グルー
プ内でのウエハ基盤の搬送路も単純化され、より効率の
よい製造ができる。第5の発明によれば、特定の処理機
能を単位工程グループ内の他の処理機能から分離して、
ブランチ経路に設置することができるので、例えば、高
処理能力の処理機構を休めることなく有効に利用でき
る。また、大型の処理機構をブランチ経路に設置すれ
ば、その大型装置を個々の単位処理工程グループに個別
に設けなくてもよい。したがって、装置全体も小型化で
きる。
【0059】第6〜第9の発明によれば、ウエハ基板の
搬送経路上にクリーンベンチを設けてクリーン空間を形
成しているので、搬送経路を設置するクリーンルームを
必要としない。したがって、その分、設備コストを低く
できる。特に、第7〜第9の発明では、クリーンエアの
流れ方向を搬送経路へ向かうように整えることができる
ので、クリーンベンチから噴出するクリーンエアの流量
を減らし、クリーンベンチを小型化できる。
【0060】第10〜第13の発明によれば、位置検出
機構によって、搬送中のウエハ基盤の位置を確認し、制
御CPUが必要な位置にウエハ基盤の搬送手段を止める
ことができる。したがって、搬送経路に沿って設置し
た、処理機構のなかから必要な処理機構を選択して、処
理を施すことができる。特に、第11の発明では、搬送
手段に番地を検出するセンサを設けているので、搬送経
路側に設けるよりも、センサの数を少なくでき、経済的
である。また、第12の発明によれば、製造装置の汎用
性を高めることができる。さらに、第13の発明によれ
ば、全体の処理能力を上げることができる。第14の発
明によれば、処理機構を処理順に直列に並べにくい単位
工程グループも、製造装置に組み込んで、生産効率を上
げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の製造装置の概略立体図である。
【図2】第1実施例の単位工程グループのフローチャー
トである。
【図3】第1実施例の単位工程グループの構成を表わす
ブロック図である。
【図4】第2実施例の製造装置の概略を表わすブロック
図である。
【図5】第3実施例の製造装置の概略を表わすブロック
図である。
【図6】第4実施例の製造装置の概略を表わすブロック
図である。
【図7】第5実施例の製造装置の概略を表わすブロック
図である。
【図8】第6実施例の製造装置の概略を表わすブロック
図である。
【図9】従来例の製造装置の概略図である。
【図10】従来例のトランジスタ製造のフローチャート
である。
【図11】トランジスタの製造手順を説明する図で、
(a)〜(j)は、製造途中の状態を順番に示す図であ
る。
【図12】トランジスタの断面図である。
【符号の説明】
6 クリーンベンチ 6a エアガイド 7 搬送路 24 ブランチ経路 P(1)〜P(6) 工程ボックス 25 基盤搬送車 26、28 番地ID 27 退避所 31 洗浄機構 32 酸化膜形成機構 33 感光剤塗布機構 34 現像機構 35 薬品処理機構 36 不純物拡散処理機構 37 スパッタ機構 37a、37b、37c スパッタ機構 38 検査機構 39 クリーン空間 101〜105 単位工程グループ 101’、102’ 単位工程グループ 104’ 単位工程グループ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 半導体デバイスの製造装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体デバイス
の製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体デバイスの製造装置を、図
3〜図7を用いて説明する。この製造装置は、複数の工
程ボックスP(1)、P(2)・・・を搬送路7に沿っ
て、横一列に並べた製造装置である。この搬送路7上に
は、図示しない密閉型クリーンボックスを載せた自動搬
送車8を走らせ、クリーンボックスに入れたウエハ基盤
を搬送する。
【0003】 上記工程ボックスP(1)、P(2)・・
・内には、ウエハ基盤の個々の層を形成する工程に必要
な数種の処理機構をひとまとめとして、ひとつの単位工
程グループを構成している。そして、これらの単位工程
グループは搬送路7に沿って直列に配置され、単位工程
グループ群を構成している。そして、上記単位工程グル
ープ、すなわち、工程ボックスの並び順に従って、処理
を行なうものである。次に、各ボックスP(1)、P
(2)・・・内に設置した処理機構と、そこでの処理に
ついて説明する。各工程ボックスP(1)〜P(5)内
には、洗浄機構31、酸化膜形成機構32、感光剤塗布
機構33、現像機構34、薬品処理機構35、不純物拡
散処理機構36、スパッタ機構37、検査機構38のう
ち、各単位工程の処理に必要な処理機構が、処理工程順
に設置されている。
【0004】 各処理機構31〜38の処理機能は以下の
通りである。上記洗浄機構31は、ウエハ基板の表面を
洗浄するための処理機構である。酸化膜形成機構32
は、ウエハ基盤の表面に酸化膜を形成するもので、この
酸化膜が保護膜となる。また、感光剤塗布機構33、基
盤表面に感光剤を塗布し、現像機構34では、感光剤上
に必要なパターンに応じたマスクを載せて露光し、感光
しなかった部分の感光剤を取り除く処理を行う。薬品処
理機構35は、ウエハ基盤表面の不必要な物質、例え
ば、酸化膜の一部分などを取り除く薬品処理を行なう。
【0005】 さらに、不純物拡散処理機構36は、ウエ
ハ基盤内に不純物を拡散させる。この不純物拡散処理機
構36には、形成する層に応じて、必要な種類の不純物
ガスを導入する。また、スパッタ機構37は、基盤表面
に薄膜を形成し、検査機構38は、ウエハ基盤の検査を
行うものである。このような製造装置において、半導体
デバイスである図7に示すトランジスタを製造する方法
を説明する。なお、このトランジスタは、N型層1、3
間に、P型層2を挟んだ形で、表面には、電極4、5を
露出させ、他の部分を酸化膜20で保護したものであ
る。
【0006】 このトランジスタの製造工程は、図4に示
すフローチャートで表される。そして、図4のフローを
行う全処理機能を、各工程ボックスP(1)、P(2)
・・・内の単位工程グループ101〜105によって、
実現している。まず、上記各単位工程グループが、どの
処理機構によって構成されているのかを、説明する。各
単位工程グループは、図4に示す全工程のステップ1〜
24に対応する24の処理機能を、5個のグループに分
けて構成したものである。なお、ウエハ基盤の個々の層
を形成する一連の工程として考えられる複数のステップ
を、まとめて同一のグループに入れる。
【0007】 したがって、この製造装置では、図4のフ
ローチャートのステップ1〜ステップ24を、図5に示
すように5個の工程グループ101〜105からなるフ
ローに対応させている。第1工程グループ101は、ス
テップ1〜6に対応し、トランジスタのP型層2を形成
する工程、第2工程グループ102は、ステップ7〜1
2に対応し、N型層3を形成する工程である。また、第
3工程グループ103は、ステップ13〜15に対応
し、電極を設ける位置を決める工程、第4工程グループ
104は、Al電極を形成する工程で、第5工程グループ
105は、検査工程である。なお、ここでは、Al電極を
形成する工程を、電極と半導体が接触する面側で、酸化
膜に窓を開けて電極位置を決める第3工程グループ10
3と、外部へ露出する側の形状を形成する第4工程グル
ープ104の2グループで、構成している。
【0008】 各工程ボックスP(1)〜P(5)には、
図3に示すように、各工程に必要な処理機構を、図4の
フローに対応させた順序で並べている。上記第1工程グ
ループ101の工程ボックスP(1)には、P型層2を
形成するのに必要な処理機構を設置している。すなわ
ち、洗浄機構31、酸化膜形成機構32、感光剤塗布機
構33、現像機構34、薬品処理機構35、不純物拡散
処理機構36を設置している。第2工程グループ102
の工程ボックスP(2)には、N型層3を形成するのに
必要な処理機構として、上記第1工程グループの工程ボ
ックスP(1)と同種類の処理機構を設置している。た
だし、第2工程グループで、現像時に使用するマスクパ
ターンと、不純物拡散処理機構36に導入するガスの種
類が、第1工程グループ101のものとは、異なる。
【0009】 第3工程グループ103の工程ボックスP
(3)には、電極を設ける場所を確保するために、酸化
膜に窓を開ける工程に必要な処理機構として、洗浄機構
31、酸化膜形成機構32、感光剤塗布機構33、現像
機構34、薬品処理機構35を設置している。第4工程
グループ104は、Al電極を形成する工程で、工程ボッ
クスP(4)には、洗浄機構31、感光剤塗布機構3
3、現像機構34、薬品処理機構35の他に、スパッタ
機構37を設置している。最後の工程ボックスP(5)
内には、洗浄機構31と検査機構38とを設置してい
る。
【0010】 上記5個の工程ボックスP(1)〜P
(5)は、クリーンボックスを搬送する自動搬送車8の
搬送路7に沿って、一列に設置されている。また、各工
程ボックスP(1)〜P(5)には、クリーンボックス
を出し入れする出入り口を形成している。なお、各工程
ボックスP(1)〜P(5)内には、上記処理機構の他
に、図示しないウエハ基盤搬送機構が設けられている。
このウエハ基盤搬送機構は、出入り口からクリーンボッ
クスを取り込んで、各処理機構まで搬送するものであ
る。そして、クリーンボックス内のウエハ基盤を外気に
さらさずに、各処理機構にセットできる従来からある機
構を備えている。このような製造装置において、図7の
トランジスタを製造する方法を、図4のフローチャート
にしたがって説明する。
【0011】 なお、N型シリコンのウエハ基盤を収納し
た密閉型のクリーンボックスを載せた自動搬送車8は、
図4の矢印Xの方向にのみ移動し、工程ボックスP
(1)〜P(5)へ、順番に、クリーンボックスを搬送
する。初めに、クリーンボックスは、工程ボックスP
(1)の出入り口から工程ボックスP(1)内に入る。
工程ボックスP(1)内では、搬入したウエハ基盤に、
P型層2を形成する処理を行なう。この処理は、図4の
フローチャートのステップ1〜6である。
【0012】 すなわち、図4のステップ1では、工程ボ
ックスP(1)内の洗浄機構31ウエハ基盤を洗浄す
る。洗浄後、ウエハ基盤は、隣の酸化膜形成機構32へ
移動し、ステップ2へ進む。ステップ2では、ウエハ基
盤表面に酸化膜20を形成し(図6(a)参照)、その
後、ウエハ基盤を感光剤塗布機構33へ移動させる。ス
テップ3では、酸化膜20上全面に感光剤を塗布する。
そして、ステップ4の現像工程では、現像機構34によ
り、図6(b)のように、感光剤21上にP型層2に対
応するマスク22を載せて露光し、感光しなかった部
分、つまり、マスク22の部分の感光剤21を除去する
(図6(c)参照)。
【0013】 次に、ステップ5の薬品処理工程によっ
て、薬品処理機構35を用いて感光剤21がない部分の
酸化膜を取り除く。すると、図6(d)に示すように、
N型層1がむき出しになった部分ができる。この状態
で、ウエハ基盤を不純物拡散処理機構36へ搬送し、ス
テップ6に進む。ステップ6では、不純物拡散処理機構
36によって、P型不純物を拡散させる。この拡散処理
によって、ウエハ基盤内部には、図6(e)のようにP
型層2が形成される。これで、第1工程グループ101
の処理が終わる。この処理がすんだウエハ基盤をクリー
ンボックスに戻し、クリーンボックスは自動搬送車8に
よって、隣の工程ボックスP(2)へ移動する。
【0014】 工程ボックスP(2)内でも、必要な工
程、すなわち、第2工程グループ102の処理を行う。
上記工程ボックスP(2)内では、図4のステップ7〜
ステップ12を行う。ステップ7では、ステップ8で、
酸化膜形成機構32によって、酸化膜20を形成する
と、図6(f)のように、P型層2の表面も酸化膜20
で保護される。この状態から、以下の、ステップ9〜ス
テップ12では、上記ステップ3〜6と同様に感光剤塗
布工程→現像工程→薬品処理工程→不純物拡散工程を経
て、N型層3を形成する。ただし、ステップ10の現像
工程では、N型層3の形状に対応させたマスク22を載
せて露光する。これで、第2工程グループ102の処理
が終わる。
【0015】 工程ボックスP(2)から出てきたクリー
ンボックスは、隣の工程ボックスP(3)に搬送され
る。工程ボックスP(3)では、図4のステップ13〜
17の処理が行われる。ステップ13では、洗浄によ
り、不要な感光剤21を除去し、ステップ14では、も
う一度、酸化膜20を形成する。これにより、図6
(g)に示すように、ウエハ基盤の全表面が酸化膜20
で覆われる。以降、ステップ15〜22の工程により、
図7におけるAl(アルミ)電極4、5を形成する。ただ
し、ステップ18〜22の電極形成は、工程ボックスP
(3)内で行われる。
【0016】 電極位置を決定するため、工程ボックスP
(2)内では、テップ15〜18で、酸化膜20に窓を
開ける。この窓は、P型層2とN型層3の表面に直接Al
電極を取り付けるために、酸化膜20を取り除く部分に
対応している。まず、ステップ15では、工程ベイ13
で、図6(g)の酸化膜20の上に感光剤21を塗布す
る。ステップ16では、ウエハ基盤を工程ベイ14に搬
送し、図6(h)のように上記窓に対応したマスク22
を載せて現像する。ステップ17では、薬品処理をし
て、上記窓、すなわち、電極に対応する部分の酸化膜2
0を除去し、上記窓を形成する。これで、電極位置が決
定する。
【0017】 次に、工程ボックスP(4)内で、図4の
ステップ18〜22の処理を行う。ステップ18で、洗
浄機構31で、ウエハ基盤表面を洗浄して、残りの感光
剤21を除去する。ステップ19で、スパッタ機構37
により、Al膜23を形成する。ここでは、図6(i)の
ように、Al膜23を全面に形成するが、先に形成した窓
に対応してP型層2と、N型層3にそれぞれAl膜23と
直接接触した部分があり、そこが電極4、5になる。
【0018】 ステップ20では、感光剤塗布機構33に
よって、Al膜23の上に感光剤21を塗布する(図6
(j))。ステップ21の現像工程では、図6(j)の
ように、表面に露出する電極の形状を残すようにしたマ
スク22を載せて現像する。そして、ステップ22で
は、薬品処理機構35によって、感光していない部分の
感光剤21と、その下のAl膜23を除去する。これで、
P電極4とN電極5ができる。
【0019】 上記のように、電極ができあがったウエハ
基盤を、工程ボックスP(4)から、工程ボックスP
(5)に搬送する。工程ボックスP(5)では、ステッ
プ23で、洗浄して残りの感光剤21を除去する。これ
で、トランジスタができあがる。このようにしてできた
トランジスタを検査機構38で、検査する。以上のよう
に、上記製造装置では、自動搬送車8は、一方向に移動
するだけで、全処理工程が行われる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記の製造装置では、
各処理機構が、ウエハ基盤の処理工程順に、搬送経路に
沿って並んでいるため、全処理機構の中に、処理能力の
異なるものが含まれていた場合、次のような不都合が起
こる。例えば、処理能力の高い処理機構を、他の処理能
力の低い処理機構と一緒に、一列に並べて使用した場
合、高い処理能力の処理機構の処理は、早くすんでしま
うが、その前の工程の、低い処理能力の処理がすむまで
は、高い処理能力の処理機構へは、処理すべきウエハ基
盤が搬送されて来ない。そのため、処理能力の高い処理
機構は、処理を停止している時間が多くなってしまう。
これでは、せっかくの高処理能力を充分に利用できない
という問題があった。
【0021】 反対に、特に処理能力の低い処理機構が含
まれる場合には、他の処理機構が、高速処理ができるも
のであっても、処理能力の低い処理機構の処理が済まな
ければ、次の処理を行うことができないので、全体の処
理速度が遅くなってしまうという問題もあった。そこ
で、この発明の目的は、他の処理機構より、処理能力の
高い処理機構や、処理能力の低い処理機構を含む場合に
も、効率の良い処理ができるようにすることである。
【0022】
【課題を解決するための手段】第1の発明の、半導体デ
バイスの製造装置は、ウエハ基盤の個々の層を形成する
工程における洗浄や膜形成等の複数の処理機構で単位工
程グループを構成し、これら複数の単位工程グループ
を、ウエハ基盤を搬送するメイン経路に沿って直列に配
置した単位工程グループ群を備えた半導体デバイスの製
造装置を前提とする。そして、メイン経路から分岐した
ブランチ経路を設け、このブランチ経路上には、全処理
機構の中から特定の処理機構を設置した点に特徴を有す
る。第2の発明は、ウエハ基盤を搬送するメイン経路に
接続した単位工程グループを備え、この単位工程グルー
、ウエハ基盤の個々の層を形成する工程における洗
浄や膜形成等の複数の処理機構をウエハ基盤を処理す
る順序でメイン経路に沿って直列に配置した半導体デバ
イスの製造装置を前提とする。そして、メイン経路から
分岐したブランチ経路を設け、このブランチ経路上に
は、全処理機構の中から特定の処理機構を設置した点に
特徴を有する。第3の発明は、ブランチ経路上に、全処
理機構の中から処理能力の高い特定の処理機構を設置し
た点に特徴を有する。
【0023】 第4の発明は、ウエハ基盤の個々の層を形
成する工程における洗浄や膜形成等の複数の処理機構で
単位工程グループを構成し、これら複数の単位工程グル
ープを、ウエハ基盤を搬送するメイン経路に沿って直列
に配置した単位工程グループ群を備えた半導体デバイス
の製造装置を前提とする。上記製造装置を前提とし、ウ
エハ基盤を載せて上記搬送経路上を移動する搬送体とか
らなる搬送機構と、この搬送機構が備えた上記搬送体の
位置を検出する位置検出機構と、この位置検出機構から
の検出信号に応じて、上記搬送体を移動または停止させ
る制御CPUと、上記搬送経路に沿って設けた他の処理
機構と比べて処理能力の低い同種の処理機構を複数連続
した処理機構群と、上記搬送経路に沿って上記処理機構
群に対応する部分に設けた退避所とを備え、制御CPU
は、搬送経路上を移動する複数の搬送体を制御するとと
もに、上記処理機構群にウエハ基盤を搬送する搬送体を
退避所で停止させて、この停止中の搬送体を後続の
搬送体に追い越し可能にした点に特徴を有する。
【0024】 第5の発明は、位置検出機構が、搬送経路
に沿って設けた位置を表わす番地IDと、搬送体に設け
た上記番地IDを読み込むIDセンサとからなり、ID
センサは移動中に読み込んだ番地IDを制御CPUへ送
信し、制御CPUは送信された番地IDに基づいて上記
搬送体の移動を制御する点に特徴を有する。第6の発明
は、上記第4、第5の発明を前提とし、あらゆる品種に
対応する単位工程グループをウエハ基盤の搬送経路に沿
って設け、制御CPUが、搬送体の移動過程で必要な単
位工程グループだけを選択する点に特徴を有する。第7
の発明は、上記第4〜第6の発明を前提とし、搬送経路
をメイン経路と、このメイン経路から分岐したブランチ
経路とで構成し、上記ブランチ経路上には、全処理機構
の中から特定の処理機構を設置した点に特徴を有する。
第8の発明は、上記発明を前提とし、ベイ方式など処理
機構の配置がランダムであるランダム単位工程グループ
を備えた点に特徴を有する。
【0025】 なお、この発明でいう半導体デバイスの製
造装置は、半導体デバイスを製造する全工程を備えてい
る必要はなく、必要な工程を部分的にでも備えたものを
含む概念として用いている。また、単位工程グループを
ウエハ基盤の搬送経路に沿って直列に配置するとは、半
導体デバイスの製造工程順に、単位工程グループを並べ
ることである。
【0026】
【発明の実施の形態】図1に示す第1実施例は、メイン
経路である搬送路7から分岐するブランチ経路24を設
けた製造装置である。そして、このブランチ経路24に
は、不純物拡散処理機構36を設置している。そして、
クリーンボックスを載せた自動搬送車8は、ブランチ経
路24上を、矢印方向に移動できる。
【0027】 この装置における第1工程グループ10
1’は、従来例の第1工程グループ101から不純物拡
散処理工程を除いたもの、第2工程グループ102’
は、第1実施例の第2工程グループ102から不純物拡
散処理工程を除いたものである。つまり、図1の第1工
程ボックスP(1)とP(2)には、不純物拡散処理機
構36を設置していない。そして、上記工程ボックスP
(1)〜P(5)に対応する単位工程グループが、この
発明の単位工程グループ群を構成している。その他、工
程ボックス内でのウエハ基盤の処理方法や、搬送方法等
は、従来例と同様である。また、従来例と同様の処理機
構には、同じ符号をつけている。
【0028】 次に、この第1実施例の製造装置で、図7
に示すトランジスタを製造する場合を説明する。クリー
ンボックスを載せた自動搬送車8が、ウエハ基盤を第1
工程ボックスP(1)に搬送して、第1工程グループ1
01’の処理が終わると、ウエハ基盤はクリーンボック
スへ戻される。クリーンボックスを載せた自動搬送車8
は、メイン経路である搬送路7の分岐点Aから、ブラン
チ経路24へ入る。そして、ブランチ経路24に設置し
た不純物拡散処理機構36へウエハ基盤を搬送する。こ
こで、P型層2(図7参照)を形成する不純物拡散処理
を行なう。この処理がすんだら、ウエハ基盤を収納した
クリーンボックスは、再び搬送路7の分岐点Aに戻る。
自動搬送車8は、搬送路7上を矢印X方向へ進み、隣の
第2工程ボックスP(2)へウエハ基盤を搬送する。
【0029】 第2工程ボックスP(2)で、第2工程グ
ループ102’の処理を行なう。その後、クリーンボッ
クスを載せた自動搬送車8は、搬送路7の分岐点Bか
ら、ブランチ経路24へ入る。そして、不純物拡散処理
機構36へウエハ基盤を搬送し、ここで、N型層3(図
7参照)を形成する不純物拡散処理を行なう。この処理
がすんだら、自動搬送車8は、再び搬送路7の分岐点B
に戻り、搬送路7上を矢印X方向へ進む。以降、第3工
程ボックスP(3)→第4工程ボックスP(4)→第5
工程ボックスP(5)へ、順次ウエハ基盤を搬送して、
半導体デバイスを形成する。この工程は、従来例と全く
同じなので、ここでは、説明を省略する。
【0030】 この第1実施例において、ブランチ経路2
4を設け、不純物拡散処理機構36を各工程ボックスか
ら外に出して、ブランチ経路24に設置したのは、以下
の理由による。不純物拡散方法には、イオン注入法や、
ガス拡散法などがあるが、これらの処理を行なうイオン
注入装置や、ガス拡散炉は、比較的規模が大きく、一度
にたくさんの基盤を処理することができるのが一般的で
ある。このように、処理能力の高い処理機構を、他の処
理能力の低い処理機構と一緒に、一列に並べて使用した
場合、その処理機構の処理は、早くすんでしまって、処
理機構が休んでいる時間が多くなってしまう。これで
は、処理機構の高処理能力を充分に利用できないことに
なってしまう。しかし、メインの搬送路7とは別にブラ
ンチ経路24を設けて、そこに、特に処理能力の高い処
理機構を設置しておけば、複数の工程でその処理機構を
使用することができる。
【0031】 例えば、この第1実施例の場合、第1工程
グループ101’の処理の次に、不純物拡散処理機構3
6で処理を行なうと、この処理は、不純物拡散処理機構
36の処理能力が高いため短時間ですむ。そのため、空
いた不純物拡散処理機構36を、第2工程グループ10
2’の処理を行なった別のウエハ基盤の処理に利用する
ことができる。このようにすれば、処理能力の高い処理
機構を無駄なく利用できる。なお、第1実施例では、高
処理能力を有する不純物拡散処理機構36をブランチ経
路24に設置したが、ブランチ経路24に設置する処理
機構は、どの処理機構であってもかまわないし、高処理
能力をもつ処理機構にも限らない。他の処理機構と異質
の特定の処理機構を、他の処理機構から分離して、ブラ
ンチ経路に設置することで、効率的な処理ができれば、
その処理機構の機能は問わない。
【0032】 また、第1実施例では、ブランチ経路24
に不純物拡散処理機構36を一つだけ、設置している
が、ブランチ経路24には、必要に応じて、複数の種類
の処理機構を設置することができる。要するに、ブラン
チ経路24を設けることにより、能力の異なる装置を、
メインの搬送経路7とは別のルートに設置して、処理機
構の処理能力を効率的に活用できる。
【0033】 図2に示す第2実施例は、他の処理機構と
比べて、処理能力が低い処理機構を複数連続して並べ
て、この処理機構を並列的に運転して、その処理能力を
上げようとするものである。この第2実施例では、電極
処理工程で金属膜を形成するスパッタ機構が、他の処理
機構と比べて処理能力が低い場合、単位工程グループ1
04’に、金属膜を形成する3台のスパッタ機構37
a、37b、37cを並べて設置している。また、これ
らのスパッタ機構に対応する位置には、退避所27を設
け、退避所27には、そこの番地ID28を設けてい
る。さらに、搬送路7上には、複数の基盤搬送車25を
載せている。上記3台のスパッタ機構37a、37b、
37cが、この発明の処理機構群を構成している。
【0034】 また、この第2実施例では、単位工程グル
ープを構成する複数の処理機構を工程ボックス内に設置
せずに、各処理機構を直接、搬送路7に沿って設置して
いる。各処理機構は、第1実施例と同じで、同種のもの
には、同じ符号を付けている。そして、搬送路7上に
は、ウエハ基盤を各処理機構へ搬送する搬送手段とし
て、矢印X方向へ移動する基盤搬送車25を設けてい
る。この基盤搬送車25は、上記搬送路7とともにこの
発明の搬送手段を構成し、図示しない制御CPUの指令
によって移動、停止するようにしている。
【0035】 さらに、各処理機構には、その位置を特定
するための番地が決められていて、番地ID26が、搬
送路7に沿って取り付けられている。この番地ID26
とは、その番地を表示する標識のようなものである。一
方、上記基盤搬送車25は、図示していないが、番地I
D26を読み取るIDセンサを備えている。上記番地I
D26は、搬送路7上を移動する基盤搬送車25が認識
できるようなもの、例えば、バーコードなどで構成され
ている。そこで、ウエハ基盤を載せた基盤搬送車25
は、IDセンサによって番地ID26を読み取り、自身
の位置を検出する。そして、基盤搬送車25は、この検
出信号を制御CPUへ送信しながら、搬送路7上を移動
する。
【0036】 このように、上記制御CPUは、基盤搬送
車25からの番地ID26の検出信号によって、基盤搬
送車25の位置を確認することができる。すなわち、こ
の第3実施例では、上記番地ID26とIDセンサとに
よって、この発明の位置検出手段を構成している。ま
た、上記制御CPUは、製造する半導体デバイスの品種
に応じて、必要な処理機構の番地を記憶している。そし
て、基盤搬送車25が、必要な処理機構の番地にきた
ら、その位置で停止するように指令を出す。
【0037】 基盤搬送車25は、搬送路7上を、搬送路
7に沿って設けられた各番地ID26を読み込みながら
進む。制御CPUの指令にしたがって、必要な処理機構
の前で停止する。各処理機構は、停止している基盤搬送
車25から、ウエハ基盤を取り込んで必要な処理を施
し、基盤搬送車25へ戻す。これを繰り返し、全工程を
終えると、半導体デバイスを製造することができる。
【0038】 以下に、複数の基盤搬送車25a、25
b、・・・が、上記制御CPU番地に基づく制御によっ
て、ウエハ基盤を搬送し、半導体デバイスを製造する工
程を、具体的に説明する。まず、先頭の基盤搬送車25
aが、洗浄機構31の処理を終えたウエハ基盤を載せた
ら、3台のスパッタ機構37a、37b、37cのうち
の1台、例えば、進行方向最前のスパッタ機構37aま
で移動する。このスパッタ機構37aでは、他の実施例
と同様にウエハ基盤にスパッタ処理を施す。
【0039】 次の基盤搬送車25bは、洗浄機構31の
処理を終えたウエハ基盤を載せて、処理機構群のうち
の、空いているスパッタ機構、例えば移動方向2番目の
スパッタ機構37bへ、ウエハ基盤を搬送する。ウエハ
基盤が、スパッタ機構37bへ取り込まれたら、基盤搬
送車25bは、退避所27に退避して、スパッタ処理が
終わるのを待つ。もし、上記スパッタ機構37a、37
bが処理中でも、3番目のスパッタ機構37cは空いて
いるので、3番目の基盤搬送車25cは、ウエハ基盤を
スパッタ機構37cに搬送し、退避所27で処理が終わ
るのを待つ。
【0040】 そして、次の基盤搬送車25dのウエハ基
盤が、上記洗浄機構31の処理を終えるころには、最初
のスパッタ機構37aでの処理が終わるようなタイミン
グにしておけば、基盤搬送車25dは、上記スパッタ機
構37aへ、ウエハ基盤を搬送できる。このとき、上記
基盤搬送車25bと25cは、退避所27に退避してい
る。そこで、基盤搬送車25dは、退避所27に停止し
ている上記基盤搬送車25bと25cとを追い越して、
スパッタ機構37aへウエハ基盤を搬送することができ
る。そして、この基盤搬送車25dも、退避所27に退
避する。
【0041】 これは、スパッタ機構37aでスパッタ処
理を行なっている間に、スパッタ機構37b、37cで
の処理が終わったウエハ基盤を運ぶ基盤搬送車が、基盤
搬送車25dを追い越せるようにするためである。この
ようにすれば、複数の基盤搬送車25が、次々にウエハ
基盤を搬送する場合にも、他の処理機構より処理能力の
低い処理機構の手前で、後から来た基盤搬送車25が、
その処理機構が空くのを待たなければならないというこ
とがない。処理機構群のうち、空いている処理機構を選
んで、基盤搬送車がウエハ基盤を搬送することができる
からである。
【0042】 また、処理能力の低い処理機構の後に配置
した処理能力の高い処理機構へも、次々にウエハ基盤を
搬送できるので、処理能力の高い処理機構も休ませずに
運転することができる。したがって、全体の処理能力を
上げることができる。上記処理機構群は、スパッタ機構
に限らず、他の処理機構より処理能力の低い処理機構を
複数並べて構成することができる。そして、この処理機
構群も一ヶ所だけでなく、複数、設置することもでき
る。その場合も、それぞれに対応する退避所は、番地に
よって特定できるので、制御CPUが、適当な退避所に
基盤搬送車25を退避させることができる。
【0043】 なお、単位工程グループに付ける番地およ
び番地IDは、各処理機構毎に付けてもよいし、工程ボ
ックス毎に付けてもよい。また、それ以外の位置に付け
てもかまわない。要するに、ウエハ基盤の位置が検出で
きて、搬送手段の停止すべき位置を確実に特定できれば
よい。上記第2実施例では、基盤搬送車25がIDセン
サを備え、このセンサで検出した検出信号を送信するこ
とで、制御CPUが基盤搬送車25の位置を確認するよ
うにしている。しかし、基盤搬送車25の位置検出手段
は、これに限らない。例えば、搬送経路上に所定の間隔
でセンサを設け、基盤搬送車25の通過を検知するよう
にして位置を確認することもできる。ただし、センサ
は、搬送手段側に設けた方が、搬送経路上に設けるより
も、その数を少なくできるので、経済的である。
【0044】さらに、番地によって、処理に必要な処理
機構を特定することができるということは、反対に不要
な処理機構も特定できるということである。つまり、不
要な処理機構が搬送路7に沿って並んでいても、それを
飛ばして、ウエハ基盤を搬送することができる。例え
ば、あらゆる品種を製造するために必要な工程に合わせ
た処理機構を配置して製造装置を構成する。そして、特
定の品種を製造する場合には、制御CPUが、その品種
に必要な処理機構だけを選択して、基盤搬送車25に番
地に基づく指令を与えれば、必要な処理機構だけに、基
盤搬送車25がウエハ基盤を搬送することができる。こ
のようにすれば、ひとつの製造装置で、いろいろな品種
に対応することができ、製造装置の汎用性が高まる。
【0045】 なお、上記第1、第2実施例においては、
各単位工程グループを構成する処理機構を、ウエハ基盤
の処理工程順に直列に配置しているが、各単位工程グル
ープ内の処理機構は、必ずしも全てを処理工程順に配置
しなくてもかまわない。一部の単位工程グループだけ
が、処理機構を処理工程順に配置したものであっても良
い。例えば、各処理機構を処理順ではなく、ランダムに
配置したランダム行程グループを備えたものでも良い。
【0046】 例えば、第1実施例のように、搬送路7に
沿った工程ボックスの中に、ベイ方式を採用した工程ボ
ックスを備えることができる。一方、品種や工程によっ
ては、処理順に処理機構を配列することが難しい場合
や、処理機構間を行ったりきたりして処理を行なった方
が、都合が良い場合もある。例えば、ある工程の処理条
件や手順が確立していなくて、試行錯誤を繰り返さなけ
ればならない場合には、処理機構が処理順で直列に配置
されていたのでは、手順が変わるたびに処理機構の配置
を変更しなければならない。このような場合には、ラン
ダム単位工程グループを備えていた方が便利である。な
お、ウエハ基盤の処理工程のうち、どの部分の工程をラ
ンダム単位工程グループにするかは任意である。
【0047】 また、上記第1〜第2実施例は、複数の単
位工程グループを配置して、半導体デバイスを製造する
全工程を備えた製造装置を構成している。しかし、この
発明の半導体デバイスの製造装置には、半導体デバイス
の特定の部分だけを形成する単位工程グループからなる
製造装置も含まれる。ある処理工程だけを備えた半導体
デバイスの製造装置に、この装置とは別の処理工程を組
み合わせて半導体デバイス全体を形成することができ
る。
【0048】 要するに、この発明の製造装置の前後に他
の処理工程を接続することができる。そして、他の処理
工程が、それぞれ異なる品種に対応した複数の工程であ
れば、様々な品種に対応した処理を並列に行うこともで
きる。この場合、この発明の製造装置は、半導体デバイ
スを製造するどの工程部分に対応するものであっても良
い。
【0049】
【発明の効果】第1〜第3の発明によれば、特定の処理
機能を単位工程グループ内の他の処理機能から分離し
て、ブランチ経路に設置することができるので、処理工
程に必要な各処理機構の処理能力が異なる場合にも、各
処理機構の能力に応じて、特定の処理機構を選択し、効
率の良い生産ができる。また、大型の処理機構をブラン
チ経路に設置すれば、その大型装置を個々の単位処理工
程グループに個別に設けなくてもよい。したがって、装
置全体も小型化できる。第2の発明では、ウエハ基盤を
処理する順序で直列に配置した処理機能によって構成し
たグループを備えているので、このグループ内での無駄
な経路や待機時間が無く、さらに、生産効率が向上す
る。
【0050】 第3の発明によれば、特に、高処理能力の
処理機構を休めることなく有効に利用できる。第4〜第
7の発明によれば、処理能力の低い同種の処理機構から
なる処理機構群に待避所を対応させることにより、全体
の処理能力を上げることができる。また、位置検出機構
によって、搬送中のウエハ基盤の位置を確認し、制御C
PUが必要な位置にウエハ基盤の搬送手段を止めること
ができる。したがって、搬送経路に沿って設置した、処
理機構のなかから必要な処理機構を選択して、処理を施
すことができる。
【0051】 特に、第5の発明では、搬送手段に番地を
検出するセンサを設けているので、搬送経路側に設ける
よりも、センサの数を少なくでき、経済的である。ま
た、第6の発明によれば、製造装置の汎用性を高めるこ
とができる。さらに、第7の発明によれば、ブランチ経
路の設定により、より効率的な生産ができる。第8の発
明によれば、処理機構を処理順に直列に並べにくい単位
工程グループも、製造装置に組み込んで、生産効率を上
げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の製造装置の概略を表わすブロック
図である。
【図2】第2実施例の製造装置の概略を表わすブロック
図である。
【図3】従来例の製造装置の概略図である。
【図4】従来例のトランジスタ製造のフローチャートで
ある。
【図5】従来例の単位工程グループのフローチャートで
ある。
【図6】トランジスタの製造手順を説明する図で、
(a)〜(j)は、製造途中の状態を順番に示す図であ
る。
【図7】トランジスタの断面図である。
【符号の説明】 7 搬送路 24 ブランチ経路P(1)〜P(5) 工程ボックス 25 基盤搬送車 26、28 番地ID 27 退避所 31 洗浄機構 32 酸化膜形成機構 33 感光剤塗布機構 34 現像機構 35 薬品処理機構 36 不純物拡散処理機構 37 スパッタ機構 37a、37b、37c スパッタ機構 38 検査機構 101〜105 単位工程グループ 101’、102' 単位工程グループ 104’ 単位工程グループ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図7】
【図6】

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハ基盤の個々の層を形成する工程に
    おける洗浄や膜形成等の複数の処理機構で単位工程グル
    ープを構成し、これら複数の単位工程グループをウエハ
    基盤を搬送するメイン経路に沿って直列に配置した単位
    工程グループ群を備えたことを特徴とする半導体デバイ
    スの製造装置。
  2. 【請求項2】 ウエハ基盤を搬送するメイン経路に接続
    した単位工程グループを備えるとともに、この単位工程
    グループは、ウエハ基盤の個々の層を形成する工程にお
    ける洗浄や膜形成等の複数の処理機構をウエハ基盤を処
    理する順序で直列に配置したことを特徴とする半導体デ
    バイスの製造装置。
  3. 【請求項3】 単位工程グループ群が、複数の処理機構
    をウエハ基盤を処理する順序で直列に配置して構成した
    単位工程グループを含むことを特徴とする請求項1に記
    載の半導体デバイスの製造装置。
  4. 【請求項4】 複数の単位工程グループをウエハ基盤を
    搬送するメイン経路に沿って直列に配置したことを特徴
    とする請求項2に記載の半導体デバイスの製造装置。
  5. 【請求項5】 メイン経路から分岐したブランチ経路を
    設けるとともに、全処理機構の中から特定の処理機構を
    ブランチ経路上に設置することを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか1に記載の半導体デバイスの製造装置。
  6. 【請求項6】 ウエハ基盤を搬送する搬送経路上に所定
    の間隔を保ってクリーンベンチを設け、このクリーンベ
    ンチが、上記搬送経路に向かってクリーンエアを噴出
    し、上記経路とクリーンベンチ間にクリーン空間を形成
    することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載
    の半導体デバイスの製造装置。
  7. 【請求項7】 ウエハ基盤の搬送経路方向に沿ったクリ
    ーンベンチの端部に、下方に向かうエアガイドを設けた
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体デバイスの製
    造装置。
  8. 【請求項8】 クリーンベンチと搬送経路との間に渡
    し、クリーン空間を囲む囲いを設けたことを特徴とする
    請求項6または7に記載の半導体デバイスの製造装置。
  9. 【請求項9】 クリーン空間の下方に、排風口を設けた
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1に記載の半
    導体デバイスの製造装置。
  10. 【請求項10】 メイン経路およびブランチ経路の一方
    または両方からなる搬送経路と、ウエハ基盤を載せて上
    記搬送経路上を移動する搬送体とからなる搬送機構と、
    この搬送機構が備えた上記搬送体の位置を検出する位置
    検出機構と、この位置検出機構からの検出信号に応じ
    て、上記搬送体を移動または停止させる制御CPUを備
    えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1に記載
    の半導体デバイスの製造装置。
  11. 【請求項11】 位置検出機構が、搬送経路に沿って設
    けた位置を表わす番地IDと、搬送体に設けた上記番地
    IDを読み込むIDセンサとからなり、IDセンサは移
    動中に読み込んだ番地IDを制御CPUへ送信し、制御
    CPUは送信された番地IDに基づいて上記搬送体の移
    動を制御することを特徴とする請求項10に記載の半導
    体デバイスの製造装置。
  12. 【請求項12】 あらゆる品種に対応する単位工程グル
    ープをウエハ基盤の搬送経路に沿って設け、制御CPU
    が、搬送体の移動過程で必要な単位工程グループだけを
    選択することを特徴とする請求項10または11に記載
    の半導体デバイスの製造装置。
  13. 【請求項13】 搬送経路に沿って設けた他の処理機構
    と比べて処理能力の低い同種の処理機構を複数連続した
    処理機構群と、上記搬送経路に沿って上記処理機構群に
    対応する部分に設けた退避所とを備え、制御CPUは、
    搬送経路上を移動する複数の搬送体を制御するととも
    に、上記処理機構群にウエハ基盤を搬送する搬送体を上
    記退避所で停止させて、この停止中の搬送体を後続の搬
    送体に追い越し可能にしたことを特徴とする請求項10
    〜12のいずれか1に記載の半導体デバイスの製造装
    置。
  14. 【請求項14】 ベイ方式など処理機構の配置がランダ
    ムであるランダム単位工程グループを備えたことを特徴
    とする請求項1〜13のいずれか1に記載の半導体デバ
    イスの製造装置。
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