JPH11223783A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH11223783A
JPH11223783A JP10038181A JP3818198A JPH11223783A JP H11223783 A JPH11223783 A JP H11223783A JP 10038181 A JP10038181 A JP 10038181A JP 3818198 A JP3818198 A JP 3818198A JP H11223783 A JPH11223783 A JP H11223783A
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color image
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JP10038181A
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Manabu Kato
加藤  学
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易な構成で色ズレ、画像ムラ等を少なくす
ることができ、しかも高精細な印字に適したコンパクト
なカラー画像形成装置を得ること。 【解決手段】 半導体レーザーを含む光源手段1と、屈
折部と回折部とを含む光学素子6と、を有する走査光学
装置11,12,13,14を複数設け、各走査光学装
置から出射された複数の光束を各々対応する複数の像担
持体21,22,23,24面上に導光し、該複数の光
束で該複数の像担持体面上を各々走査してカラー画像を
形成するカラー画像形成装置であって、該複数の走査光
学装置は各々該走査光学装置の環境変動による該像担持
体面上での主走査方向の収差変化が、該光学素子の屈折
部と回折部とのパワー変化と、該半導体レーザーの波長
変動により補正されるようにしていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の走査光学装置
を有するカラー画像形成装置に関し、特に環境変動(温
度変動)による収差変動を小さく抑えた複数の走査光学
装置から出射した複数の光束を用いて単一、もしくは複
数の像担持体面上を光走査してカラー画像情報を記録す
るようにした、例えばカラー電子写真プロセスを有する
レーザービームプリンターやカラーデジタル複写機等の
装置に好適なカラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりレーザービームプリンター(L
BP)やデジタル複写機等に用いられる走査光学装置に
おいては画像信号に応じて光源手段から光変調され出射
した光束を、例えば回転多面鏡(ポリゴンミラー)より
光偏向器により周期的に偏向させ、fθ特性を有する走
査光学素子(結像素子)によって感光性の記録媒体(感
光ドラム)面上にスポット状に集束させ、その面上を光
走査して画像記録を行っている。
【0003】図14はこの種の従来の走査光学装置に要
部概略図である。
【0004】同図において光源手段91から放射した発
散光束はコリメーターレンズ92により略平行光束とさ
れ、絞り93によって該光束(光量)を制限して副走査
方向にのみ所定の屈折力を有するシリンダーレンズ(シ
リンドリカルレンズ)94に入射している。シリンダー
レンズ94に入射した略平行光束のうち主走査断面内に
おいてはそのまま略平行光束の状態で射出する。また副
走査断面内においては集束して回転多面鏡(ポリゴンミ
ラー)から成る光偏向器95の偏向面(反射面)95a
にほぼ線像として結像している。
【0005】そして光偏向器95の偏向面95aで偏向
反射された光束はfθ特性を有する走査光学素子(fθ
レンズ)96を介して被走査面としての感光ドラム面9
8上に導光し、該光偏向器95を矢印A方向に回転させ
ることによって、該感光ドラム面98上を矢印B方向に
光走査している。これにより記録媒体である感光ドラム
面98上に画像記録を行なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図15は前述した走査
光学装置を複数個同時に使用し、それぞれ異なる感光ド
ラム面上に各色毎の画像情報を記録し、カラー画像を形
成するカラー画像形成装置の要部概略図である。
【0007】同図において101,102,103,1
04は各々走査光学装置、111,112,113,1
14は各々像担持体としての感光ドラム、121,12
2,123,124は各々現像器、131は搬送ベルト
である。同図におけるカラー画像形成装置は上記の走査
光学装置(101,102,103,104)を4個並
べ、各々がC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ
ー)、B(ブラック)の各色に対応し、各々並行して感
光ドラム111,112,113,114面上に画像信
号を記録し、カラー画像を高速に印字するものである。
【0008】このようなカラー画像形成装置では複数の
走査線を重ね合わせ画像形成を行うため、特に各色間の
走査線ずれ(以下「レジストレーションずれ」と称
す。)や各色間の画像濃度ムラ等を少なくすることが重
要である。このため走査光学装置には、 ・昇温等の環境変動(温度変動)に伴う主走査方向の倍
率変化(スポットの位置ずれ)が補償されていること、 ・昇温等の環境変動(温度変動)に伴う主走査方向、及
び副走査方向のピント変化が補償されていること、が求
められており、走査光学装置の使用環境が変動しても、
もしくは複数の走査光学装置の使用環境に差が生じても
各色間のレジストレーションずれや画像ムラ等が起こら
ないような構成が必要となる。
【0009】また従来、このような走査光学装置には環
境変動による特性変動の少ないガラスレンズやガラスミ
ラー等が使用されてきたが、半導体レーザーの波長変動
による収差変化が残存すること、非球面による高度な収
差補正を行なえないこと、コストが高いこと、などから
プラスチックを使用した走査光学素子での環境変動補償
を行うことが求められている。
【0010】特開平7−174999号公報は走査光学
装置の走査用光学系を正のパワーを有するガラス球面レ
ンズと主走査方向及び副走査方向で正のパワーを有する
プラスチックトーリックレンズとから構成した例であ
る。同公報では+25℃昇温による主走査方向の倍率
(位置)ずれが80μm、副走査方向のピントずれが+
2.1mmである。しかしながらこの走査光学装置を、
例えば複数個使用したカラー画像形成装置では各色間の
レジストレーションずれや画像濃度ムラ等が生じやすい
という問題点を有する。
【0011】特開平7−128603号公報はカラー画
像形成装置に使用する走査光学装置の走査用光学系をガ
ラスレンズとガラスシリンダーミラーとから構成した例
である。しかしながら同公報ではすべての走査光学系の
各光学素子をガラスで製作しているため、半導体レーザ
ーの波長変動による収差変化が残存し、非球面による収
差補正ができないため光路長が長く、コストが高いとい
う問題点を有する。
【0012】本発明は複数の走査光学装置を有するカラ
ー画像形成装置において、各々の走査光学装置の環境変
動(温度変動)に伴なう収差変化を各々の走査光学装置
の走査光学素子の屈折部と回折部とのパワー変化と、半
導体レーザーの波長変動により各々補正することによ
り、容易な構成で各色間のレジストレーションずれや各
色間の画像濃度ムラを小さく抑えることができ、しかも
高精細な印字に適したコンパクトなカラー画像形成装置
の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー画像形成
装置は、 (1) 半導体レーザーを含む光源手段と、屈折部と回折部
とを含む光学素子と、を有する走査光学装置を複数設
け、各走査光学装置から出射された複数の光束を単一の
像担持体面上の異なる領域に各々導光し、該複数の光束
で該像担持体面上を走査してカラー画像を形成するカラ
ー画像形成装置であって、該複数の走査光学装置は各々
該走査光学装置の環境変動による該像担持体面上での主
走査方向の収差変化が、該光学素子の屈折部と回折部と
のパワー変化と、該半導体レーザーの波長変動により補
正されるようにしていることを特徴としている。
【0014】特に(1-1) 前記主走査方向の収差変化は倍
率変化であることや、(1-2) 前記主走査方向の収差変化
はピント変化であること、等を特徴としている。
【0015】(2) 半導体レーザーを含む光源手段と、屈
折部と回折部とを含む光学素子と、を有する走査光学装
置を複数設け、各走査光学装置から出射された複数の光
束を単一の像担持体面上の異なる領域に各々導光し、該
複数の光束で該像担持体面上を走査してカラー画像を形
成するカラー画像形成装置であって、該複数の走査光学
装置は各々該走査光学装置の環境変動による該像担持体
面上での主走査方向及び副走査方向の収差変化が、該光
学素子の屈折部と回折部とのパワー変化と、該半導体レ
ーザーの波長変動により補正されるようにしていること
を特徴としている。
【0016】特に(2-1) 前記主走査方向の収差変化は倍
率変化又は/及びピント変化であり、前記副走査方向の
収差変化はピント変化であることを特徴としている。
【0017】上記(1),(2) において前記光学素子の屈折
部は主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを
有するプラスチック製のトーリックレンズを有し、該光
学素子の回折部は主走査方向と副走査方向とで互いに異
なるパワーを有する回折光学素子を有することや、上記
(1),(2) において前記光学素子の屈折部は主走査方向と
副走査方向とで互いに異なるパワーを有するプラスチッ
ク製のトーリックレンズと主走査方向にパワーを有する
シリンダーレンズとを有し、該光学素子の回折部は主走
査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有する回
折光学素子を有し、該シリンダーレンズと該回折光学素
子とは互いに組み合わされた複合光学素子より成ること
や、上記(1),(2) において前記光学素子の屈折部は主走
査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有するプ
ラスチック製のトーリックレンズと主走査方向にパワー
を有するシリンダーレンズとを有し、該光学素子の回折
部は主走査方向にパワーを有する第1の回折光学素子と
主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有す
る第2の回折光学素子とを有し、該第1の回折光学素子
は該トーリックレンズの近傍に配され、該シリンダーレ
ンズと該第2の回折光学素子とは互いに組み合わされた
複合光学素子より成ることを特徴としている。
【0018】(3) 半導体レーザーを含む光源手段と、屈
折部と回折部とを含む光学素子と、を有する走査光学装
置を複数設け、各走査光学装置から出射された複数の光
束を各々対応する複数の像担持体面上に導光し、該複数
の光束で該複数の像担持体面上を各々走査してカラー画
像を形成するカラー画像形成装置であって、該複数の走
査光学装置は各々該走査光学装置の環境変動による該像
担持体面上での主走査方向の収差変化が、該光学素子の
屈折部と回折部とのパワー変化と、該半導体レーザーの
波長変動により補正されるようにしていることを特徴と
している。
【0019】特に(3-1) 前記主走査方向の収差変化は倍
率変化であることや、(3-2) 前記主走査方向の収差変化
はピント変化であること、等を特徴としている。
【0020】(4) 半導体レーザーを含む光源手段と、屈
折部と回折部とを含む光学素子と、を有する走査光学装
置を複数設け、各走査光学装置から出射された複数の光
束を各々対応する複数の像担持体面上に導光し、該複数
の光束で該複数の像担持体面上を各々走査してカラー画
像を形成するカラー画像形成装置であって、該複数の走
査光学装置は各々該走査光学装置の環境変動による該像
担持体面上での主走査方向及び副走査方向の収差変化
が、該光学素子の屈折部と回折部とのパワー変化と、該
半導体レーザーの波長変動により補正されるようにして
いることを特徴としている。
【0021】特に(4-1) 前記主走査方向の収差変化は倍
率変化又は/及びピント変化であり、前記副走査方向の
収差変化はピント変化であることを特徴としている。
【0022】上記(3),(4) において前記光学素子の屈折
部は主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを
有するプラスチック製のトーリックレンズを有し、該光
学素子の回折部は主走査方向と副走査方向とで互いに異
なるパワーを有する回折光学素子を有することや、上記
(3),(4) において前記光学素子の屈折部は主走査方向と
副走査方向とで互いに異なるパワーを有するプラスチッ
ク製のトーリックレンズと主走査方向にパワーを有する
シリンダーレンズとを有し、該光学素子の回折部は主走
査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有する回
折光学素子を有し、該シリンダーレンズと該回折光学素
子とは互いに組み合わされた複合光学素子より成ること
や、上記(3),(4) において前記光学素子の屈折部は主走
査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有するプ
ラスチック製のトーリックレンズと主走査方向にパワー
を有するシリンダーレンズとを有し、該光学素子の回折
部は主走査方向にパワーを有する第1の回折光学素子と
主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有す
る第2の回折光学素子とを有し、該第1の回折光学素子
は該トーリックレンズの近傍に配され、該シリンダーレ
ンズと該第2の回折光学素子とは互いに組み合わされた
複合光学素子より成ることを特徴としている。
【0023】(5) 複数の走査光学装置から出射された複
数の光束を単一の像担持体面上の異なる領域に各々導光
し、該複数の光束で該像担持体面上を走査してカラー画
像を形成するカラー画像形成装置において、該複数の走
査光学装置は各々半導体レーザーを含む光源手段と、該
光源手段から出射した光束を略平行光束に変換する第1
の光学素子と、該変換された略平行光束を偏向素子の偏
向面における主走査方向に長手の線像に結像させる第2
の光学素子と、該偏向素子で偏向された光束を像担持体
面上にスポット状に結像させる屈折部と回折部とを有す
る第3の光学素子と、を有し、該複数の走査光学装置は
各々該走査光学装置の環境変動による該像担持体面上で
の主走査方向の収差変化が、該第3の光学素子の屈折部
と回折部とのパワー変化と、該半導体レーザーの波長変
動により補正されるようにしていることを特徴としてい
る。
【0024】特に(5-1) 前記主走査方向の収差変化は倍
率変化であることや、(5-2) 前記主走査方向の収差変化
はピント変化であること、等を特徴としている。
【0025】(6) 複数の走査光学装置から出射された複
数の光束を単一の像担持体面上の異なる領域に各々導光
し、該複数の光束で該像担持体面上を走査してカラー画
像を形成するカラー画像形成装置において、該複数の走
査光学装置は各々半導体レーザーを含む光源手段と、該
光源手段から出射した光束を略平行光束に変換する第1
の光学素子と、該変換された略平行光束を偏向素子の偏
向面における主走査方向に長手の線像に結像させる第2
の光学素子と、該偏向素子で偏向された光束を像担持体
面上にスポット状に結像させる屈折部と回折部とを有す
る第3の光学素子と、を有し、該複数の走査光学装置は
各々該走査光学装置の環境変動による該像担持体面上で
の主走査方向及び副走査方向の収差変化が、該第3の光
学素子の屈折部と回折部とのパワー変化と、該半導体レ
ーザーの波長変動により補正されるようにしていること
を特徴とするカラー画像形成装置。
【0026】特に(6-1) 前記主走査方向の収差変化は倍
率変化又は/及びピント変化であり、前記副走査方向の
収差変化はピント変化であることを特徴としている。
【0027】上記(5),(6) において前記第3の光学素子
の屈折部は主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパ
ワーを有するプラスチック製のトーリックレンズを有
し、該第3の光学素子の回折部は主走査方向と副走査方
向とで互いに異なるパワーを有する回折光学素子を有す
ることや、上記(5),(6) において前記第3の光学素子の
屈折部は主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワ
ーを有するプラスチック製のトーリックレンズと主走査
方向にパワーを有するシリンダーレンズとを有し、該第
3の光学素子の回折部は主走査方向と副走査方向とで互
いに異なるパワーを有する回折光学素子を有し、該シリ
ンダーレンズと該回折光学素子とは互いに組み合わされ
た複合光学素子より成ることや、上記(5),(6) において
前記第3の光学素子の屈折部は主走査方向と副走査方向
とで互いに異なるパワーを有するプラスチック製のトー
リックレンズと主走査方向にパワーを有するシリンダー
レンズとを有し、該第3の光学素子の回折部は主走査方
向にパワーを有する第1の回折光学素子と主走査方向と
副走査方向とで互いに異なるパワーを有する第2の回折
光学素子とを有し、該第1の回折光学素子は該トーリッ
クレンズの近傍に配され、該シリンダーレンズと該第2
の回折光学素子とは互いに組み合わされた複合光学素子
より成ることを特徴としている。
【0028】(7) 複数の走査光学装置から出射された複
数の光束を各々対応する複数の像担持体面上に導光し、
該複数の光束で該複数の像担持体面上を各々走査してカ
ラー画像を形成するカラー画像形成装置において、該複
数の走査光学装置は各々半導体レーザーを含む光源手段
と、該光源手段から出射した光束を略平行光束に変換す
る第1の光学素子と、該変換された略平行光束を偏向素
子の偏向面における主走査方向に長手の線像に結像させ
る第2の光学素子と、該偏向素子で偏向された光束を像
担持体面上にスポット状に結像させる屈折部と回折部と
を有する第3の光学素子と、を有し、該複数の走査光学
装置は各々該走査光学装置の環境変動による該像担持体
面上での主走査方向の収差変化が、該第3の光学素子の
屈折部と回折部とのパワー変化と、該半導体レーザーの
波長変動により補正されるようにしていることを特徴と
している。
【0029】特に(7-1) 前記主走査方向の収差変化は倍
率変化であることや、(7-2) 前記主走査方向の収差変化
はピント変化であること、等を特徴としている。
【0030】(8) 複数の走査光学装置から出射された複
数の光束を各々対応する複数の像担持体面上に導光し、
該複数の光束で該複数の像担持体面上を各々走査してカ
ラー画像を形成するカラー画像形成装置において、該複
数の走査光学装置は各々半導体レーザーを含む光源手段
と、該光源手段から出射した光束を略平行光束に変換す
る第1の光学素子と、該変換された略平行光束を偏向素
子の偏向面における主走査方向に長手の線像に結像させ
る第2の光学素子と、該偏向素子で偏向された光束を像
担持体面上にスポット状に結像させる屈折部と回折部と
を有する第3の光学素子と、を有し、該複数の走査光学
装置は各々該走査光学装置の環境変動による該像担持体
面上での主走査方向及び副走査方向の収差変化が、該第
3の光学素子の屈折部と回折部とのパワー変化と、該半
導体レーザーの波長変動により補正されるようにしてい
ることを特徴としている。
【0031】特に(8-1) 前記主走査方向の収差変化は倍
率変化又は/及びピント変化であり、前記副走査方向の
収差変化はピント変化であることを特徴としている。
【0032】上記(7),(8) において前記第3の光学素子
の屈折部は主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパ
ワーを有するプラスチック製のトーリックレンズを有
し、該第3の光学素子の回折部は主走査方向と副走査方
向とで互いに異なるパワーを有する回折光学素子を有す
ることや、上記(7),(8) において前記第3の光学素子の
屈折部は主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワ
ーを有するプラスチック製のトーリックレンズと主走査
方向にパワーを有するシリンダーレンズとを有し、該第
3の光学素子の回折部は主走査方向と副走査方向とで互
いに異なるパワーを有する回折光学素子を有し、該シリ
ンダーレンズと該回折光学素子とは互いに組み合わされ
た複合光学素子より成ることや、上記(7),(8) において
前記第3の光学素子の屈折部は主走査方向と副走査方向
とで互いに異なるパワーを有するプラスチック製のトー
リックレンズと主走査方向にパワーを有するシリンダー
レンズとを有し、該第3の光学素子の回折部は主走査方
向にパワーを有する第1の回折光学素子と主走査方向と
副走査方向とで互いに異なるパワーを有する第2の回折
光学素子とを有し、該第1の回折光学素子は該トーリッ
クレンズの近傍に配され、該シリンダーレンズと該第2
の回折光学素子とは互いに組み合わされた複合光学素子
より成ることを特徴としている。
【0033】
【発明の実施の形態】[実施形態1]図1は本発明の実
施形態1のカラー画像形成装置の要部概略図である。
【0034】同図において11,12,13,14は各
々走査光学装置、21,22,23,24は各々像担持
体としての感光ドラム、31,32,33,34は各々
現像器、41は搬送ベルトである。本実施形態における
カラー画像形成装置は後述するように環境変動(温度変
動)による収差変動を小さく抑えた上記の走査光学装置
(11,12,13,14)を4個並べ、各々がC(シ
アン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、B(ブラッ
ク)の各色に対応し、各々並行して感光ドラム21,2
2,23,24面上に画像信号(画像情報)を記録し、
カラー画像を高速に印字するものである。
【0035】次に本発明の特徴とする走査光学装置の環
境変動に伴なう収差変化を良好に補正する方法及びその
光学素子について説明する。尚、カラー画像形成装置を
構成する複数の走査光学装置11,12,13,14
は、その構成及び光学的作用は同様であるので、以下代
表して走査光学装置11について説明する。
【0036】図2はこの走査光学装置11とそれに対応
する像担持体21とを示した要部概略図、図3は図2に
示した光学系の主走査方向の要部断面図である。
【0037】図2、図3において1は光源手段であり、
例えば半導体レーザーより成っている。2は第1の光学
素子としてのコリメーターレンズであり、光源手段1か
ら出射された発散光束(光ビーム)を略平行光束に変換
している。3は開口絞りであり、通過光束(光量)を制
限している。4は第2の光学素子としてのシリンドリカ
ルレンズ(シリンダーレンズ)であり、副走査方向にの
み所定の屈折力を有しており、開口絞り3を通過した光
束を副走査断面内で後述する光偏向器5の偏向面5aに
ほぼ線像として結像させている。
【0038】5は偏向素子としての、例えばポリゴンミ
ラー(回転多面鏡)より成る光偏向器であり、モータ等
の駆動手段(不図示)により図中矢印A方向に一定速度
で回転している。
【0039】6はfθ特性を有する第3の光学素子とし
ての走査光学素子であり、屈折部と回折部とを有してい
る。屈折部は主走査方向と副走査方向とで互いに異なる
パワーを有する単一のプラスチック製のトーリックレン
ズ61より成り、該トーリックレンズ61の主走査方向
の両レンズ面は非球面形状より成っている。回折部は主
走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有する
長尺の回折光学素子62より成っている。本実施形態で
は光偏向器5の回転軸と感光ドラム21面(被走査面)
の中点より該光偏向器5側にトーリックレンズ61、該
感光ドラム21面側に回折光学素子62を配している。
走査光学素子6は光偏向器5によって偏向された画像情
報に基づく光束を感光ドラム21面上に結像させ、かつ
副走査断面内において光偏向器5の偏向面5aの面倒れ
を補正している。尚、本実施形態における回折光学素子
62は射出成形により製作されたプラスチック製より構
成しているが、これに限らず、例えばガラス基盤の上に
レプリカで回折格子を製作しても同等の効果が得られ
る。
【0040】本実施形態におけるカラー画像形成装置は
上述の如く4つの走査光学装置11,12,13,14
により各々の変調信号に基づいた光束を用いて潜像を各
々対応する感光ドラム21,22,23,24面上に形
成している。例えばC(シアン)、M(マゼンタ)、Y
(イエロー)、B(ブラック)の潜像を対応する感光ド
ラム21,22,23,24面上に形成し、その後、記
録材に多重転写して1枚のフルカラー画像を形成してい
る。
【0041】本実施形態における走査光学装置11にお
いて半導体レーザー1から出射した発散光束はコリメー
ターレンズ2により略平行光束に変換され、開口絞り3
によって該光束(光量)を制限してシリンドリカルレン
ズ4に入射している。シリンドリカルレンズ4に入射し
た略平行光束のうち主走査断面においてはそのままの状
態で射出する。また副走査断面内においては収束して光
偏向器5の偏向面5aにほぼ線像(主走査方向に長手の
線像)として結像している。そして光偏向器5の偏向面
5aで偏向された光束はトーリックレンズ61と回折光
学素子62とを介して感光ドラム21面上に導光され、
該光偏向器5を矢印A方向に回転させることによって、
該感光ドラム21面上を矢印B方向に光走査している。
そして上述の如く例えばC(シアン)、M(マゼン
タ)、Y(イエロー)、B(ブラック)の潜像を対応す
る感光ドラム21,22,23,24面上に形成し、そ
の後、記録材に多重転写して1枚のフルカラー画像を形
成している。
【0042】本実施形態における走査光学装置11の第
3の光学素子6を構成するトーリックレンズ61と回折
光学素子62との形状はそれぞれ、 トーリックレンズ..主走査方向が10次までの関数
で表せる非球面形状、トーリックレンズの光軸との交点
を原点とし、光軸方向をx軸、主走査断面内において光
軸と直交する軸をy軸、副走査断面内において光軸と直
交する軸をz軸としたとき、主走査方向と対応する母線
方向が、
【0043】
【数1】 (但し、Rは曲率半径、K、B4 、B6 、B8 、B10
非球面係数) 副走査方向(光軸を含み主走査方向に対して直交する方
向)と対応する子線方向が、
【0044】
【数2】 ここで r ’=r0(1+D2Y2+ D4Y4+ D6Y6+ D8Y8+ D
10Y10) (但し、r0 は光軸上の子線曲率半径、D2 、D4 、D
6 、D8 、D10は非球面係数) 回折光学素子..主走査方向が6次まで、副走査方向
が主走査方向の位置により異なる2次の位相関数で表わ
される回折面は、 φ=mλ=b22 +b44 +b66+(d0 +d1
Y+d22 +d33 +d44 )Z2 (但し、φは位相関数、mは回折次数、λは使用波長、
Yはレンズ光軸からの高さ、b2 ,b4 ,b6 ,d0
1 ,d2 ,d3 ,d4 は位相係数、実施形態1〜3で
は+1次回折光を使用)なる式で表わされる。
【0045】表−1に本実施形態における光学配置とト
ーリックレンズ61の非球面係数及び回折光学素子62
の位相項を示す。
【0046】
【表1】 本実施形態では走査光学装置11の環境変動(温度変
動)による感光ドラム21面上での主走査方向及び副走
査方向の収差変化をトーリックレンズ61と回折光学素
子62とのパワー変化と、半導体レーザー1の波長変動
により補正している。この主走査方向の収差変化は倍率
変化又は/及びピント変化であり、副走査方向の収差変
化はピント変化である。
【0047】図4は本実施形態における環境変動前後の
近軸収差(主走査方向及び副走査方向の像面湾曲と倍率
(位置)ずれ等)を示した説明図であり、実線は環境変
動前の特性(設計値)であり、破線は走査光学装置が+
25℃昇温したときの特性(実効値)である。
【0048】一般に複数の走査光学装置から複数の感光
ドラム面上に各色毎の画像情報を記録し、カラー画像を
形成する際、各色間のレジストレーションずれや各色間
の画像濃度ムラを視覚上目立たなくする為には各走査光
学装置において環境変動(温度変動)による倍率ずれを
40μm以下、主走査方向及び副走査方向のピントずれ
を±1.0mm以下とすることが必要である。
【0049】本実施形態では図4に示すように+25℃
昇温による主走査方向の倍率(位置)ずれは31μmで
あり、これは例えば解像度600dpiのプリンターの
場合、約3/4画素相当以内の画素(位置)ずれに抑え
ることができる。また主走査方向のピントずれは+0.
7mm、副走査方向のピントずれは−0.5mmであ
り、これは共に視覚上問題のないレベルに抑えることが
できる。
【0050】尚、本実施形態では昇温時の挙動を中心に
説明したが、例えば温度低下等の他の環境変動において
も上記と同様な効果を得ることができる。
【0051】また本実施形態ではこれらの環境変動の補
償をすべてプラスチック製の光学素子で行っており、こ
れにより成形による製造コストの低減や、非球面を用い
た高画角収差補正による短光路長化等を同時に達成する
ことができる。
【0052】このように本実施形態では上述の如く走査
光学装置11の走査光学素子6としてトーリックレンズ
61と回折光学素子62とを用い、複数個の走査光学装
置11,12,13,14で複数の感光ドラム21,2
2,23,24面上に画像記録を行うことにより、昇温
等の環境変動による各色間のレジストレーションずれが
少なく、また各色間の画像濃度ムラの少ないカラー画像
形成装置を容易な構成で、かつ安価に実現することがで
きる。
【0053】尚、本実施形態におけるカラー画像形成装
置は複数個の走査光学装置とそれに対応する複数の感光
ドラムとより構成したが、該感光ドラムを単一より構成
しても良い。この場合は複数の走査光学装置から出射さ
れた複数の光束を単一の感光ドラム面上の異なる領域に
各々導光し、該複数の光束で該感光ドラム面上を走査し
てカラー画像を形成するようにすれば良い。また本実施
形態では環境変動によって生じる感光ドラム面上での収
差変化を主走査方向及び副走査方向の双方について補償
したが、主走査方向のみの補償であっても良好なるカラ
ー画像は得られる。
【0054】[実施形態2]図5は本発明の実施形態2
のカラー画像形成装置を構成する複数の走査光学装置の
うち1つの走査光学装置と、それに対応する感光ドラム
とを抜き出して示した光学系の主走査方向の要部断面図
である。同図において図3に示した要素と同一要素には
同符番を付している。
【0055】本実施形態において前述の実施形態1と異
なる点は、長尺の回折光学素子62の代わりに、主走査
方向にパワーを有するシリンダーレンズ(シリンドリカ
ルレンズ)63aと、主走査方向と副走査方向とで互い
に異なるパワーを有する回折光学素子63bとが複合し
て成る複合光学素子63を用いたことである。その他の
構成及び光学的作用は実施形態1と略同様であり、これ
により同様な効果を得ている。
【0056】即ち、同図において16はfθ特性を有す
る第3の光学素子としての走査光学素子であり、主走査
方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有する第1
の屈折部としての単一のプラスチック製のトーリックレ
ンズ61、主走査方向にパワー有する第2の屈折部とし
ての単一のプラスチック製のシリンダーレンズ63a、
そして主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワー
を有する回折部としての回折光学素子63bを有し、該
シリンダーレンズ63aと該回折光学素子63bとは互
いに組み合わされた複合光学素子(長尺回折素子)63
から成っている。
【0057】表−2に本実施形態における光学配置とト
ーリックレンズ61、シリンダーレンズ63aの非球面
係数及び回折光学素子63bの位相項を示す。
【0058】
【表2】 本実施形態では走査光学装置11の環境変動(温度変
動)による感光ドラム21面上での主走査方向及び副走
査方向の収差変化をトーリックレンズ61と複合光学素
子63とのパワー変化と、半導体レーザー1の波長変動
により補正している。
【0059】図6は本実施形態における環境変動前後の
近軸収差(主走査方向及び副走査方向の像面湾曲と倍率
(位置)ずれ等)を示した説明図であり、実線は環境変
動前の特性(設計値)であり、破線は走査光学装置が+
25℃昇温したときの特性(実効値)である。
【0060】本実施形態では長尺の回折光学素子63b
に主走査方向にパワーを有するシリンダーレンズ63a
を複合させている為、特に主走査方向の倍率(位置)ズ
レに関して高精度な補償が可能となっている。
【0061】本実施形態では図6に示すように+25℃
昇温による主走査方向の倍率(位置)ずれは4μmであ
り、これは例えば解像度600dpiのプリンターの場
合、約1/10画素相当以内の画素(位置)ずれに抑え
ることができる。また主走査方向のピントずれは+0.
6mm、副走査方向のピントずれは−0.4mmであ
り、これは共に視覚上問題のないレベルに抑えることが
できる。
【0062】また本実施形態ではこれらの環境変動の補
償をすべてプラスチック製の光学素子で行っており、こ
れにより成形による製造コストの低減や、非球面を用い
た高画角収差補正による短光路長化等を同時に達成する
ことができる。
【0063】このように本実施形態では上述の如く走査
光学装置11の走査光学素子16としてトーリックレン
ズ61、そしてシリンダーレンズ63aと回折光学素子
63bとが複合して成る複合光学素子63を用い、複数
個の走査光学装置11,12,13,14で複数の感光
ドラム21,22,23,24面上に画像記録を行うこ
とにより、特に昇温等の環境変動による各色間のレジス
トレーションずれが高精度に補償され、かつ各色間の画
像濃度ムラの少ないカラー画像形成装置を容易な構成
で、安価に実現することができる。
【0064】[実施形態3]図7は本発明の実施形態3
のカラー画像形成装置を構成する複数の走査光学装置の
うち1つの走査光学装置と、それに対応する感光ドラム
とを抜き出して示した光学系の主走査方向の要部断面図
である。同図において図5に示した要素と同一要素には
同符番を付している。
【0065】本実施形態において前述の実施形態2と異
なる点はトーリックレンズ61の近傍に主走査方向にパ
ワーを有する回折光学素子64を配置したことである。
その他の構成及び光学的作用は実施形態2と略同様であ
り、これにより同様な効果を得ている。
【0066】即ち、同図において26はfθ特性を有す
る第3の光学素子としての走査光学素子であり、主走査
方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有する第1
の屈折部としての単一のプラスチック製のトーリックレ
ンズ61、該トーリックレンズ61の近傍に配した主走
査方向にパワーを有する第1の回折部としての第1の回
折光学素子64、主走査方向にパワーを有する第2の屈
折部としての単一のプラスチック製のシリンダーレンズ
63a、そして主走査方向と副走査方向とで互いに異な
るパワーを有する第2の回折部としての第2の回折光学
素子63bを有し、該シリンダーレンズ63aと該第2
の回折光学素子63bとは互いに組み合わされた複合光
学素子(長尺回折素子)63から成っている。
【0067】表−3に本実施形態における光学配置とト
ーリックレンズ61、シリンダーレンズ63aの非球面
係数及び第1、第2の回折光学素子64,63bの位相
項を示す。
【0068】
【表3】 本実施形態では走査光学装置11の環境変動(温度変
動)による感光ドラム21面上での主走査方向及び副走
査方向の収差変化をトーリックレンズ61と第1の回折
光学素子64と複合光学素子63とのパワー変化と、半
導体レーザー1の波長変動により補正している。
【0069】図8は本実施形態における環境変動前後の
近軸収差(主走査方向及び副走査方向の像面湾曲と倍率
(位置)ずれ等)を示した説明図であり、実線は環境変
動前の特性(設計値)であり、破線は走査光学装置が+
25℃昇温したときの特性(実効値)である。
【0070】本実施形態では複合光学素子63の他、ト
ーリックレンズ61の近傍に主走査方向にパワーを有す
る第1の回折光学素子64を配置している為、主走査方
向の倍率(位置)ズレを高精度に補償することができ、
かつ設計値そのものの像面湾曲や歪曲収差がほとんど残
存しないような構成に成っている。
【0071】本実施形態では図8に示すように+25℃
昇温による主走査方向の倍率(位置)ずれは2μmであ
り、これは例えば解像度600dpiのプリンターの場
合、約1/20画素相当以内の画素(位置)ずれに抑え
ることができる。また主走査方向のピントずれは+0.
6mm、副走査方向のピントずれは−0.2mmであ
り、これは共に視覚上問題のないレベルに抑えることが
できる。また設計値(環境変動前)の収差も図8に示す
ように良好に補正されていることが分かる。
【0072】また本実施形態ではこれらの環境変動の補
償をすべてプラスチック製の光学素子で行っており、こ
れにより成形による製造コストの低減や、非球面を用い
た高画角収差補正による短光路長化等を同時に達成する
ことができる。
【0073】このように本実施形態では上述の如く走査
光学装置11の走査光学素子26としてトーリックレン
ズ61、第1の回折光学素子64、そしてシリンダーレ
ンズ63aと第2の回折光学素子63bとが複合して成
る複合光学素子63を用い、複数個の走査光学装置1
1,12,13,14で複数の感光ドラム21,22,
23,24面上に画像記録を行うことにより、特に昇温
等の環境変動による各色間のレジストレーションずれが
高精度に補償され、かつ各色間の画像濃度ムラの少ない
カラー画像形成装置を容易な構成で、安価に実現するこ
とができる。
【0074】尚、各実施形態で用いている回折光学素子
の構成としては、例えば図9に示す1層のキノフォーム
形状の1層構成のものや、図11に示すような格子厚の
異なる(又は同一の)2つの層を積層した2層構成のも
の等が適用可能である。
【0075】図10は図9に示す回折光学素子101の
1次回折光の回折効率の波長依存特性である。実際の回
折光学素子101の構成は、基材102の表面に紫外線
硬化樹脂を塗布し、樹脂部に波長530nmで1次回折
光の回折効率が100%となるような格子厚dの層10
3を形成している。
【0076】図10で明らかなように設計次数の回折効
率は最適化した波長530nmから離れるに従って低下
し、一方設計次数近傍の次数の0次回折光と2次回折光
の回折効率が増大している。その設計次数以外の回折光
の増加はフレアとなり、光学系の解像度の低下につなが
る。
【0077】図11に示す2つの層104,105を積
層した積層型の回折光学素子の1次回折光の回折効率の
波長依存特性を図12に示す。
【0078】図11では基材102上に紫外線硬化樹脂
(nd=1.499、νd=54)からなる第1層10
4を形成し、その上に別の紫外線硬化樹脂(nd=1.
598、νd=28)からなる第2層105を形成して
いる。この材質の組み合わせでは第1層104の格子厚
d1はd1=13.8μm、第2層105の格子厚d2
はd2=10.5μmとしている。
【0079】図12から分かるように積層構造の回折光
学素子にすることで、設計次数の回折効率は、使用波長
全域で95%以上の高い回折効率を有している。
【0080】なお、前述の積層構造の回折光学素子とし
て、材質を紫外線硬化樹脂に限定するものではなく、他
のプラスチック材等も使用できるし、基材によっては第
1層104を直接基材に形成しても良い。また各格子厚
が必ずしも異なる必要はなく、材料の組み合わせによっ
ては図13に示すように2つの層104と105の格子
厚を等しくしても良い。
【0081】この場合、回折光学素子の表面に格子形状
が形成されないので、防塵性に優れ、回折光学素子の組
立作業性を向上させることができる。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く複数の走査光
学装置を有するカラー画像形成装置において、各々の走
査光学装置の環境変動に伴なう収差変化を各々の装置の
走査光学素子の屈折部と回折部とのパワー変化と、半導
体レーザーの波長変動により各々補正することにより、
容易な構成で各色間のレジストレーションずれや各色間
の画像濃度ムラを小さく抑えることができ、しかも高精
細な印字に適したコンパクトなカラー画像形成装置を達
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1のカラー画像形成装置の
要部概略図
【図2】 図1に示した走査光学装置とそれに対応する
像担持体を示した要部概略図
【図3】 図2に示した光学系の主走査方向の要部断面
【図4】 本発明の実施形態1における走査光学装置の
近軸収差図
【図5】 本発明の実施形態2のカラー画像形成装置を
構成する走査光学装置の光学系の主走査方向の要部断面
【図6】 本発明の実施形態2における走査光学装置の
近軸収差図
【図7】 本発明の実施形態3のカラー画像形成装置を
構成する走査光学装置の光学系の主走査方向の要部断面
【図8】 本発明の実施形態3における走査光学装置の
近軸収差図
【図9】 本発明に関わる回折光学素子の説明図
【図10】 本発明に関わる回折光学素子の波長依存特
性の説明図
【図11】 本発明に関わる回折光学素子の説明図
【図12】 本発明に関わる回折光学素子の波長依存特
性の説明図
【図13】 本発明に関わる回折光学素子の説明図
【図14】 従来の走査光学装置の主走査方向の要部断
面図
【図15】 従来のカラー画像形成装置の要部概略図
【符号の説明】
1 光源手段(半導体レーザー) 2 第1の光学素子(コリメーターレンズ) 3 開口絞り 4 第2の光学素子(シリンダーレンズ) 5 偏向素子(光偏向器) 6,16,26 第3の光学素子(走査光学素子) 61 トーリックレンズ 62 回折光学素子 63 複合光学素子(シリンダーレンズ+回折光学素
子) 64 回折光学素子 11,12,13,14 走査光学装置 21,22,23,24 像担持体(感光ドラム) 31,32,33,34 現像器 41 搬送ベルト

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザーを含む光源手段と、屈折
    部と回折部とを含む光学素子と、を有する走査光学装置
    を複数設け、各走査光学装置から出射された複数の光束
    を単一の像担持体面上の異なる領域に各々導光し、該複
    数の光束で該像担持体面上を走査してカラー画像を形成
    するカラー画像形成装置であって、 該複数の走査光学装置は各々該走査光学装置の環境変動
    による該像担持体面上での主走査方向の収差変化が、該
    光学素子の屈折部と回折部とのパワー変化と、該半導体
    レーザーの波長変動により補正されるようにしているこ
    とを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記主走査方向の収差変化は倍率変化で
    あることを特徴とする請求項1のカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記主走査方向の収差変化はピント変化
    であることを特徴とする請求項1のカラー画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 半導体レーザーを含む光源手段と、屈折
    部と回折部とを含む光学素子と、を有する走査光学装置
    を複数設け、各走査光学装置から出射された複数の光束
    を単一の像担持体面上の異なる領域に各々導光し、該複
    数の光束で該像担持体面上を走査してカラー画像を形成
    するカラー画像形成装置であって、 該複数の走査光学装置は各々該走査光学装置の環境変動
    による該像担持体面上での主走査方向及び副走査方向の
    収差変化が、該光学素子の屈折部と回折部とのパワー変
    化と、該半導体レーザーの波長変動により補正されるよ
    うにしていることを特徴とするカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記主走査方向の収差変化は倍率変化又
    は/及びピント変化であり、前記副走査方向の収差変化
    はピント変化であることを特徴とする請求項4のカラー
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記光学素子の屈折部は主走査方向と副
    走査方向とで互いに異なるパワーを有するプラスチック
    製のトーリックレンズを有し、該光学素子の回折部は主
    走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有する
    回折光学素子を有することを特徴とする請求項1又は4
    のカラー画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記光学素子の屈折部は主走査方向と副
    走査方向とで互いに異なるパワーを有するプラスチック
    製のトーリックレンズと主走査方向にパワーを有するシ
    リンダーレンズとを有し、該光学素子の回折部は主走査
    方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有する回折
    光学素子を有し、該シリンダーレンズと該回折光学素子
    とは互いに組み合わされた複合光学素子より成ることを
    特徴とする請求項1又は4のカラー画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記光学素子の屈折部は主走査方向と副
    走査方向とで互いに異なるパワーを有するプラスチック
    製のトーリックレンズと主走査方向にパワーを有するシ
    リンダーレンズとを有し、該光学素子の回折部は主走査
    方向にパワーを有する第1の回折光学素子と主走査方向
    と副走査方向とで互いに異なるパワーを有する第2の回
    折光学素子とを有し、該第1の回折光学素子は該トーリ
    ックレンズの近傍に配され、該シリンダーレンズと該第
    2の回折光学素子とは互いに組み合わされた複合光学素
    子より成ることを特徴とする請求項1又は4のカラー画
    像形成装置。
  9. 【請求項9】 半導体レーザーを含む光源手段と、屈折
    部と回折部とを含む光学素子と、を有する走査光学装置
    を複数設け、各走査光学装置から出射された複数の光束
    を各々対応する複数の像担持体面上に導光し、該複数の
    光束で該複数の像担持体面上を各々走査してカラー画像
    を形成するカラー画像形成装置であって、 該複数の走査光学装置は各々該走査光学装置の環境変動
    による該像担持体面上での主走査方向の収差変化が、該
    光学素子の屈折部と回折部とのパワー変化と、該半導体
    レーザーの波長変動により補正されるようにしているこ
    とを特徴とするカラー画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記主走査方向の収差変化は倍率変化
    であることを特徴とする請求項9のカラー画像形成装
    置。
  11. 【請求項11】 前記主走査方向の収差変化はピント変
    化であることを特徴とする請求項9のカラー画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】 半導体レーザーを含む光源手段と、屈
    折部と回折部とを含む光学素子と、を有する走査光学装
    置を複数設け、各走査光学装置から出射された複数の光
    束を各々対応する複数の像担持体面上に導光し、該複数
    の光束で該複数の像担持体面上を各々走査してカラー画
    像を形成するカラー画像形成装置であって、 該複数の走査光学装置は各々該走査光学装置の環境変動
    による該像担持体面上での主走査方向及び副走査方向の
    収差変化が、該光学素子の屈折部と回折部とのパワー変
    化と、該半導体レーザーの波長変動により補正されるよ
    うにしていることを特徴とするカラー画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記主走査方向の収差変化は倍率変化
    又は/及びピント変化であり、前記副走査方向の収差変
    化はピント変化であることを特徴とする請求項12のカ
    ラー画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記光学素子の屈折部は主走査方向と
    副走査方向とで互いに異なるパワーを有するプラスチッ
    ク製のトーリックレンズを有し、該光学素子の回折部は
    主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有す
    る回折光学素子を有することを特徴とする請求項9又は
    12のカラー画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記光学素子の屈折部は主走査方向と
    副走査方向とで互いに異なるパワーを有するプラスチッ
    ク製のトーリックレンズと主走査方向にパワーを有する
    シリンダーレンズとを有し、該光学素子の回折部は主走
    査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有する回
    折光学素子を有し、該シリンダーレンズと該回折光学素
    子とは互いに組み合わされた複合光学素子より成ること
    を特徴とする請求項9又は12のカラー画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記光学素子の屈折部は主走査方向と
    副走査方向とで互いに異なるパワーを有するプラスチッ
    ク製のトーリックレンズと主走査方向にパワーを有する
    シリンダーレンズとを有し、該光学素子の回折部は主走
    査方向にパワーを有する第1の回折光学素子と主走査方
    向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有する第2の
    回折光学素子とを有し、該第1の回折光学素子は該トー
    リックレンズの近傍に配され、該シリンダーレンズと該
    第2の回折光学素子とは互いに組み合わされた複合光学
    素子より成ることを特徴とする請求項9又は12のカラ
    ー画像形成装置。
  17. 【請求項17】 複数の走査光学装置から出射された複
    数の光束を単一の像担持体面上の異なる領域に各々導光
    し、該複数の光束で該像担持体面上を走査してカラー画
    像を形成するカラー画像形成装置において、 該複数の走査光学装置は各々 半導体レーザーを含む光源手段と、 該光源手段から出射した光束を略平行光束に変換する第
    1の光学素子と、 該変換された略平行光束を偏向素子の偏向面における主
    走査方向に長手の線像に結像させる第2の光学素子と、 該偏向素子で偏向された光束を像担持体面上にスポット
    状に結像させる屈折部と回折部とを有する第3の光学素
    子と、を有し、 該複数の走査光学装置は各々該走査光学装置の環境変動
    による該像担持体面上での主走査方向の収差変化が、該
    第3の光学素子の屈折部と回折部とのパワー変化と、該
    半導体レーザーの波長変動により補正されるようにして
    いることを特徴とするカラー画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記主走査方向の収差変化は倍率変化
    であることを特徴とする請求項17のカラー画像形成装
    置。
  19. 【請求項19】 前記主走査方向の収差変化はピント変
    化であることを特徴とする請求項17のカラー画像形成
    装置。
  20. 【請求項20】 複数の走査光学装置から出射された複
    数の光束を単一の像担持体面上の異なる領域に各々導光
    し、該複数の光束で該像担持体面上を走査してカラー画
    像を形成するカラー画像形成装置において、 該複数の走査光学装置は各々半導体レーザーを含む光源
    手段と、 該光源手段から出射した光束を略平行光束に変換する第
    1の光学素子と、 該変換された略平行光束を偏向素子の偏向面における主
    走査方向に長手の線像に結像させる第2の光学素子と、 該偏向素子で偏向された光束を像担持体面上にスポット
    状に結像させる屈折部と回折部とを有する第3の光学素
    子と、を有し、 該複数の走査光学装置は各々該走査光学装置の環境変動
    による該像担持体面上での主走査方向及び副走査方向の
    収差変化が、該第3の光学素子の屈折部と回折部とのパ
    ワー変化と、該半導体レーザーの波長変動により補正さ
    れるようにしていることを特徴とするカラー画像形成装
    置。
  21. 【請求項21】 前記主走査方向の収差変化は倍率変化
    又は/及びピント変化であり、前記副走査方向の収差変
    化はピント変化であることを特徴とする請求項20のカ
    ラー画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記第3の光学素子の屈折部は主走査
    方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有するプラ
    スチック製のトーリックレンズを有し、該第3の光学素
    子の回折部は主走査方向と副走査方向とで互いに異なる
    パワーを有する回折光学素子を有することを特徴とする
    請求項1のカラー画像形成装置。
  23. 【請求項23】 前記第3の光学素子の屈折部は主走査
    方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有するプラ
    スチック製のトーリックレンズと主走査方向にパワーを
    有するシリンダーレンズとを有し、該第3の光学素子の
    回折部は主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワ
    ーを有する回折光学素子を有し、該シリンダーレンズと
    該回折光学素子とは互いに組み合わされた複合光学素子
    より成ることを特徴とする請求項17又は20のカラー
    画像形成装置。
  24. 【請求項24】 前記第3の光学素子の屈折部は主走査
    方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有するプラ
    スチック製のトーリックレンズと主走査方向にパワーを
    有するシリンダーレンズとを有し、該第3の光学素子の
    回折部は主走査方向にパワーを有する第1の回折光学素
    子と主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを
    有する第2の回折光学素子とを有し、該第1の回折光学
    素子は該トーリックレンズの近傍に配され、該シリンダ
    ーレンズと該第2の回折光学素子とは互いに組み合わさ
    れた複合光学素子より成ることを特徴とする請求項17
    又は20のカラー画像形成装置。
  25. 【請求項25】 複数の走査光学装置から出射された複
    数の光束を各々対応する複数の像担持体面上に導光し、
    該複数の光束で該複数の像担持体面上を各々走査してカ
    ラー画像を形成するカラー画像形成装置において、 該複数の走査光学装置は各々半導体レーザーを含む光源
    手段と、 該光源手段から出射した光束を略平行光束に変換する第
    1の光学素子と、 該変換された略平行光束を偏向素子の偏向面における主
    走査方向に長手の線像に結像させる第2の光学素子と、 該偏向素子で偏向された光束を像担持体面上にスポット
    状に結像させる屈折部と回折部とを有する第3の光学素
    子と、を有し、 該複数の走査光学装置は各々該走査光学装置の環境変動
    による該像担持体面上での主走査方向の収差変化が、該
    第3の光学素子の屈折部と回折部とのパワー変化と、該
    半導体レーザーの波長変動により補正されるようにして
    いることを特徴とするカラー画像形成装置。
  26. 【請求項26】 前記主走査方向の収差変化は倍率変化
    であることを特徴とする請求項25のカラー画像形成装
    置。
  27. 【請求項27】 前記主走査方向の収差変化はピント変
    化であることを特徴とする請求項25のカラー画像形成
    装置。
  28. 【請求項28】 複数の走査光学装置から出射された複
    数の光束を各々対応する複数の像担持体面上に導光し、
    該複数の光束で該複数の像担持体面上を各々走査してカ
    ラー画像を形成するカラー画像形成装置において、 該複数の走査光学装置は各々半導体レーザーを含む光源
    手段と、 該光源手段から出射した光束を略平行光束に変換する第
    1の光学素子と、 該変換された略平行光束を偏向素子の偏向面における主
    走査方向に長手の線像に結像させる第2の光学素子と、 該偏向素子で偏向された光束を像担持体面上にスポット
    状に結像させる屈折部と回折部とを有する第3の光学素
    子と、を有し、 該複数の走査光学装置は各々該走査光学装置の環境変動
    による該像担持体面上での主走査方向及び副走査方向の
    収差変化が、該第3の光学素子の屈折部と回折部とのパ
    ワー変化と、該半導体レーザーの波長変動により補正さ
    れるようにしていることを特徴とするカラー画像形成装
    置。
  29. 【請求項29】 前記主走査方向の収差変化は倍率変化
    又は/及びピント変化であり、前記副走査方向の収差変
    化はピント変化であることを特徴とする請求項25又は
    28のカラー画像形成装置。
  30. 【請求項30】 前記第3の光学素子の屈折部は主走査
    方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有するプラ
    スチック製のトーリックレンズを有し、該第3の光学素
    子の回折部は主走査方向と副走査方向とで互いに異なる
    パワーを有する回折光学素子を有することを特徴とする
    請求項29のカラー画像形成装置。
  31. 【請求項31】 前記第3の光学素子の屈折部は主走査
    方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有するプラ
    スチック製のトーリックレンズと主走査方向にパワーを
    有するシリンダーレンズとを有し、該第3の光学素子の
    回折部は主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワ
    ーを有する回折光学素子を有し、該シリンダーレンズと
    該回折光学素子とは互いに組み合わされた複合光学素子
    より成ることを特徴とする請求項25又は28のカラー
    画像形成装置。
  32. 【請求項32】 前記第3の光学素子の屈折部は主走査
    方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有するプラ
    スチック製のトーリックレンズと主走査方向にパワーを
    有するシリンダーレンズとを有し、該第3の光学素子の
    回折部は主走査方向にパワーを有する第1の回折光学素
    子と主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを
    有する第2の回折光学素子とを有し、該第1の回折光学
    素子は該トーリックレンズの近傍に配され、該シリンダ
    ーレンズと該第2の回折光学素子とは互いに組み合わさ
    れた複合光学素子より成ることを特徴とする請求項25
    又は28のカラー画像形成装置。
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