JP2000292718A - 走査光学装置及びカラー画像形成装置 - Google Patents

走査光学装置及びカラー画像形成装置

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JP2000292718A
JP2000292718A JP2000020074A JP2000020074A JP2000292718A JP 2000292718 A JP2000292718 A JP 2000292718A JP 2000020074 A JP2000020074 A JP 2000020074A JP 2000020074 A JP2000020074 A JP 2000020074A JP 2000292718 A JP2000292718 A JP 2000292718A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】波長変動や環境変動に強く、また低コストでか
つ容易な構成で色ずれ、画像濃度ムラを少なくし、しか
も高精細な印字に適したコンパクトな走査光学装置及び
カラー画像形成装置を得ること。 【解決手段】光源手段1から出射された光束を被走査面
8上に導光し、該光束で該被走査面上を走査する走査光
学装置において、該走査光学装置は該光源手段から出射
された光束の波長変動による該被走査面上での主走査方
向の結像位置変化が、補償されるように補償手段を有し
ていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は走査光学装置及びカ
ラー画像形成装置に関し、特に複数の走査光学装置を有
するカラー画像形成装置において、各走査光学装置にお
ける光源手段の波長変動による結像位置変化及び環境変
動に伴なう収差変化等を補償手段により補償することに
より、特に主走査方向の結像位置ずれを抑え、低コスト
でかつ容易な構成で色ずれ、画像濃度ムラを少なくし、
しかも高精細な印字に適したコンパクトな例えばカラー
電子写真プロセスを有するレーザービームプリンター
(LBP)やカラーデジタル複写機等の画像形成装置に
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりレーザービームプリンターやデ
ジタル複写機等の画像形成装置に用いられる走査光学装
置においては画像信号に応じて光源手段から光変調され
出射した光束を、例えば回転多面鏡(ポリゴンミラー)
より成る光偏向器により周期的に偏向させ、fθ特性を
有する結像光学系(走査光学系)によって感光性の記録
媒体(感光ドラム)面上にスポット状に集束させ、その
面上を光走査して画像記録を行っている。
【0003】図24は従来の走査光学装置の要部概略図
である。
【0004】同図において光源手段91から出射した発
散光束はコリメーターレンズ92により略平行光束とさ
れ、絞り93によって該光束を制限して副走査方向にの
み所定の屈折力を有するシリンドリカルレンズ94に入
射する。シリンドリカルレンズ94に入射した略平行光
束のうち主走査面内においてはそのまま略平行光束の状
態で射出する。また副走査面内においては集束して回転
多面鏡(ポリゴンミラー)から成る光偏向器95の偏向
面(反射面)95aにほぼ線像として結像している。
【0005】そして光偏向器95の偏向面95aで偏向
反射された光束をfθ特性を有する結像光学系(fθレ
ンズ)96を介して被走査面としての感光ドラム面98
上に導光し、該光偏向器95を矢印A方向に回転させる
ことによって、該感光ドラム面98上を矢印B方向(主
走査方向)に光走査して画像情報の記録を行なってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図25は従来のカラー
画像形成装置の要部概略図である。同図においては前述
の走査光学装置111〜114を複数個同時に使用し、
それぞれ異なる感光ドラム121〜124面上に各色毎
の画像情報を記録し、カラー画像を形成する。このよう
なカラー画像形成装置では複数の走査線を重ねあわせ画
像形成を行うため、単色間でのジッターに代表されるよ
うな結像位置ずれの他に、特に各色間の走査線ずれ(以
下「レジストレーションずれ」と称す。)、各色間の画
像濃度ムラを少なくすることが重要である。このため走
査光学装置には(1) 光源である半導体レーザーから出射
される光束の波長変動(以下単に「半導体レーザーの波
長変動」とも称す。)に伴う主走査方向の結像位置変化
(スポットの位置ずれ)が補償されていること、(2) 特
に影響の大きい昇温等の環境変動に伴う副走査方向のピ
ント変化が補償されていること、(主走査方向のピント
変化は元来小さいため問題とならないことが多い。) (3) 昇温等の環境変動に伴なう主走査方向の結像位置ず
れが小さいこと、(4) (環境変動を伴わない)波長変化
による主走査方向の結像位置ずれが小さいこと、が求め
られており、1つの走査光学装置(単色)内での光学性
能はもちろんのこと、走査光学装置の光源波長(光源か
ら出射される光束の波長)や初期波長や使用環境(特に
環境温度)が変動しても、また複数の走査光学装置の光
源波長や初期波長や使用環境に差が生じても各色間のレ
ジストレーションずれや画像ムラが起こらないような構
成が必要となる。
【0007】更にこのようなカラー画像形成装置にマル
チビームレーザー(例えばマルチ半導体レーザー)に代
表される複数の発光部を有する光源を使用する場合、該
発光部間の波長差により複数光束によるジッター(感光
ドラム面上における主走査方向の走査間隔の変動)が発
生し、画像品位が著しく低下するため、上記(1) ,(4)
のスポットの位置ずれ及び環境変動に伴わない波長変化
によるスポットの結像位置ずれの補償を行うことが一層
重要となる。
【0008】また従来、このような走査光学装置には環
境変動による特性変動の少ないガラスレンズやガラスミ
ラーが使用されてきたが、半導体レーザーの波長変動に
よる収差変化が残存すること、非球面による高度な収差
補正が行えないこと、コストが高いこと、などからプラ
スチック材料を使用した走査光学素子で波長変動や環境
変動等の補償を行うことが求められている。
【0009】特開平3-231218号公報の走査光学装置では
走査光学系をガラス球面レンズとプラスチックトーリッ
クレンズとから構成した例を開示している。同公報では
波長5nm変化による主走査方向の結像位置変化が6
4.6μm、+25℃昇温による副走査方向のピントず
れが+1.7mmである。例えばこの走査光学装置を複
数個使用したカラー画像形成装置では各色間のレジスト
レーションずれや画像ムラが生じ易いという課題があ
る。
【0010】特開平7-128603号公報ではカラー画像形成
装置に使用する走査光学装置の走査光学系としてガラス
レンズとガラスシリンダーミラーとを使用した例を開示
している。同公報ではすべての走査光学系をガラス材料
で製作しているため、半導体レーザーの波長変動による
収差変化が残存し、非球面による収差補正ができないた
め光路長が長く、コストが高いという課題がある。
【0011】特開平10-232347 号公報では走査光学系を
2枚のトーリックレンズで構成した例を開示している。
同公報ではすべての走査光学系をプラスチックで製作し
ているため収差補正には有利であるが、昇温に伴ないレ
ーザー波長が長くなり走査光学系の屈折率が低下したと
き、共に走査レンズの焦点距離が長くなる方向に変化す
るため主走査方向の結像位置ズレが大きいという問題点
がある。
【0012】本発明は複数の走査光学装置を有するカラ
ー画像形成装置において、各走査光学装置における光源
手段の波長変動による結像位置変化及び環境変動に伴な
う収差変化等を補償手段(第3の光学素子)により補償
することにより、特に主走査方向の結像位置ずれを抑
え、低コストでかつ容易な構成で色ずれ、画像濃度ムラ
を少なくし、しかも高精細な印字に適したコンパクトな
走査光学装置及びカラー画像形成装置の提供を目的とす
る。
【0013】また本発明は複数の走査光学装置を有する
カラー画像形成装置において、各走査光学装置の環境変
動を伴なう収差変化と環境変動を伴なわない収差変化等
を共に抑えることにより、低コストでかつ容易な構成で
色ズレ、画像濃度ムラを少なくし、しかも高精細な印字
に適した走査光学装置及びカラー画像形成装置の提供を
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の走査光
学装置は、光源手段から出射された光束を被走査面上に
導光し、該光束で該被走査面上を走査する走査光学装置
において、該走査光学装置は該光源手段から出射された
光束の波長変動による該被走査面上での主走査方向の結
像位置変化が、補償されるように補償手段を有している
ことを特徴としている。
【0015】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、前記補償手段は屈折素子と回折素子とを有している
ことを特徴としている。
【0016】請求項3の発明は請求項2の発明におい
て、前記屈折素子と回折素子との主走査方向のパワーを
各々φLm、φDmとしたとき、 5.8≦φLm/φDm≦20 なる条件を満足することを特徴としている。
【0017】請求項4の発明は請求項2の発明におい
て、前記走査光学装置の環境変動による被走査面上での
副走査方向のピント位置変化が、前記屈折素子と前記回
折素子とのパワー変化と、前記光源手段から出射された
光束の波長変化により補償されるようにしていることを
特徴としている。
【0018】請求項5の発明は請求項2、3又は4の発
明において、前記屈折素子はプラスチック材料により製
作されていることを特徴としている。
【0019】請求項6の発明の走査光学装置は、光源手
段から出射された光束を被走査面上に導光し、該光束で
該被走査面上を走査する走査光学装置において、該走査
光学装置は、該光源手段から出射した光束を略平行光束
に変換する第1の光学素子と、該変換された略平行光束
を偏向素子の偏向面における主走査方向に長手の線像に
結像させる第2の光学素子と、該偏向素子で偏向された
光束を被走査面上に結像させる屈折素子と回折素子とを
有する第3の光学素子と、を有し、該光源手段から出射
された光束の波長変動による該被走査面上での主走査方
向の結像位置変化が、該第3の光学素子により補償され
るようにしていることを特徴としている。
【0020】請求項7の発明は請求項6の発明におい
て、前記第3の光学素子を構成する屈折素子と回折素子
との主走査方向のパワーを各々φLm、φDmとしたと
き、 5.8≦φLm/φDm≦20 なる条件を満足することを特徴としている。
【0021】請求項8の発明は請求項6又は7の発明に
おいて、前記走査光学装置の環境変動による被走査面上
での副走査方向のピント位置変化が、前記屈折素子と前
記回折素子とのパワー変化と、前記光源手段から出射さ
れた光束の波長変化により補償されるようにしているこ
とを特徴としている。
【0022】請求項9の発明は請求項6、7又は8の発
明において、前記屈折素子はプラスチック材料により製
作されていることを特徴としている。
【0023】請求項10の発明の走査光学装置は、複数
の発光部を有する光源手段から出射された複数の光束を
被走査面上に導光し、該複数の光束で該被走査面上を走
査する走査光学装置において、該走査光学装置は該光源
手段から出射された光束の波長変動による該被走査面上
での主走査方向の結像位置変化と、複数の発光部から出
射された光束間の波長差による該被走査面上での主走査
方向の走査間隔の変動とが補償されるように補償手段を
有していることを特徴としている。
【0024】請求項11の発明は請求項10の発明にお
いて、前記補償手段は屈折素子と回折素子とを有してい
ることを特徴としている。
【0025】請求項12の発明は請求項11の発明にお
いて、前記屈折素子と回折素子との主走査方向のパワー
を各々φLm、φDmとしたとき、 5.8≦φLm/φDm≦20 なる条件を満足することを特徴としている。
【0026】請求項13の発明は請求項11の発明にお
いて、前記走査光学装置の環境変動による被走査面上で
の副走査方向のピント位置変化が、前記屈折素子と前記
回折素子とのパワー変化と、前記光源手段から出射され
た光束の波長変化により補償されるようにしていること
を特徴としている。
【0027】請求項14の発明は請求項11、12又は
13の発明において、前記屈折素子はプラスチック材料
により製作されていることを特徴としている。
【0028】請求項15の発明の走査光学装置は、複数
の発光部を有する光源手段から出射された複数の光束を
被走査面上に導光し、該複数の光束で該被走査面上を走
査する走査光学装置において、該走査光学装置は、該光
源手段から出射した複数の光束を略平行光束に変換する
第1の光学素子と、該変換された複数の略平行光束を偏
向素子の偏向面における主走査方向に長手の線像に結像
させる第2の光学素子と、該偏向素子で偏向された複数
の光束を被走査面上に結像させる屈折素子と回折素子と
を有する第3の光学素子と、を有し、該走査光学装置は
光源手段から出射された光束の波長変動による該被走査
面上での主走査方向の結像位置変化と、複数の発光部か
ら出射された光束間の波長差による該被走査面上での主
走査方向の走査間隔の変動とが、該第3の光学素子によ
り補償されるようにしていることを特徴としている。
【0029】請求項16の発明は請求項15の発明にお
いて、前記第3の光学素子を構成する屈折素子と回折素
子との主走査方向のパワーを各々φLm、φDmとした
とき、 5.8≦φLm/φDm≦20 なる条件を満足することを特徴としている。
【0030】請求項17の発明は請求項15の発明にお
いて、前記走査光学装置の環境変動による被走査面上で
の副走査方向のピント位置変化が、前記屈折素子と前記
回折素子とのパワー変化と、前記光源手段から出射され
た光束の波長変化により補償されるようにしていること
を特徴としている。
【0031】請求項18の発明は請求項15、16又は
17の発明において、前記屈折素子はプラスチック材料
により製作されていることを特徴としている。
【0032】請求項19の発明のカラー画像形成装置
は、光源手段を含む走査光学装置とそれに対応する像担
持体との組を複数有し、各走査光学装置から出射された
光束を各々対応する像担持体面上に導光し、該光束で該
像担持体面上を走査して、該像担持体面に異なった色光
の画像を形成し、該複数の像担持体面上に形成した画像
よりカラー画像を形成するカラー画像形成装置におい
て、該複数の走査光学装置は各々光源手段から出射され
た光束の波長変動による該像担持体面上での主走査方向
の結像位置変化が、補償されるように補償手段を有して
いることを特徴としている。
【0033】請求項20の発明は請求項19の発明にお
いて、前記補償手段は屈折素子と回折素子とを有してい
ることを特徴としている。
【0034】請求項21の発明は請求項20の発明にお
いて、前記屈折素子と回折素子との主走査方向のパワー
を各々φLm、φDmとしたとき、 5.8≦φLm/φDm≦20 なる条件を満足することを特徴としている。
【0035】請求項22の発明は請求項20の発明にお
いて、前記複数の走査光学装置は各々該走査光学装置の
環境変動による像担持体面上での副走査方向のピント位
置変化が、前記屈折素子と前記回折素子とのパワー変化
と、前記光源手段から出射された光束の波長変化により
補償されるようにしていることを特徴としている。
【0036】請求項23の発明は請求項20、21又は
22の発明において、前記屈折素子はプラスチック材料
により製作されていることを特徴としている。
【0037】請求項24の発明のカラー画像形成装置
は、走査光学装置とそれに対応する像担持体との組を複
数有し、各走査光学装置から出射された光束を各々対応
する像担持体面上に導光し、該光束で該像担持体面上を
走査して、該像担持体面に異なった色光の画像を形成
し、該複数の像担持体面上に形成した画像よりカラー画
像を形成するカラー画像形成装置において、該複数の走
査光学装置は各々半導体レーザーより成る光源手段と、
該光源手段から出射した光束を略平行光に変換する第1
の光学素子と、該変換された略平行光束を偏向素子の偏
向面における主走査方向に長手の線像に結像させる第2
の光学素子と、該偏向素子で偏向された光束を像担持体
面上に結像させる屈折素子と回折素子とを有する第3の
光学素子と、を有し、該光源手段から出射された光束の
波長変動による該像担持体面上での主走査方向の結像位
置変化が、該第3の光学素子により補償されるようにし
ていることを特徴としている。
【0038】請求項25の発明は請求項24の発明にお
いて、前記第3の光学素子を構成する屈折素子と回折素
子との主走査方向のパワーを各々φLm、φDmとした
とき、 5.8≦φLm/φDm≦20 なる条件を満足することを特徴としている。
【0039】請求項26の発明は請求項24又は25の
発明において、前記複数の走査光学装置は各々該走査光
学装置の環境変動による像担持体上での副走査方向のピ
ント位置変化が、前記屈折素子と前記回折素子とのパワ
ー変化と、前記光源手段から出射された光束の波長変化
により補償されるようにしていることを特徴としてい
る。
【0040】請求項27の発明は請求項24、25又は
26の発明において、前記屈折素子はプラスチック材料
により製作されていることを特徴としている。
【0041】請求項28の発明のカラー画像形成装置
は、複数の発光部を有する光源手段を含む走査光学装置
とそれに対応する像担持体との組を複数有し、各走査光
学装置から出射された複数の光束を各々対応する像担持
体面上に導光し、該複数の光束で該像担持体面上を走査
して、該像担持体面に異なった色光の画像を形成し、該
複数の像担持体面上に形成した画像よりカラー画像を形
成するカラー画像形成装置において、該複数の走査光学
装置は各々光源手段から出射された光束の波長変動によ
る該像担持体面上での主走査方向の結像位置変化と、複
数の発光部から出射された光束間の波長差による該像担
持体面上での主走査方向の走査間隔の変動とが補償され
るように補償手段を有していることを特徴としている。
【0042】請求項29の発明は請求項28の発明にお
いて、前記補償手段は屈折素子と回折素子とを有してい
ることを特徴としている。
【0043】請求項30の発明は請求項29の発明にお
いて、前記屈折素子と回折素子との主走査方向のパワー
を各々φLm、φDmとしたとき、 5.8≦φLm/φDm≦20 なる条件を満足することを特徴としている。
【0044】請求項31の発明は請求項29の発明にお
いて、前記複数の走査光学装置は各々該走査光学装置の
環境変動による像担持体面上での副走査方向のピント位
置変化が、前記屈折素子と前記回折素子とのパワー変化
と、前記光源手段から出射された光束の波長変化により
補償されるようにしていることを特徴としている。
【0045】請求項32の発明は請求項29、30、3
1の発明において、前記屈折素子はプラスチック材料に
より製作されていることを特徴としている。
【0046】請求項33の発明のカラー画像形成装置
は、走査光学装置とそれに対応する像担持体との組を複
数有し、各走査光学装置から出射された光束を各々対応
する像担持体面上に導光し、該光束で該像担持体面上を
走査して、該像担持体面に異なった色光の画像を形成
し、該複数の像担持体面上に形成した画像よりカラー画
像を形成するカラー画像形成装置において、該複数の走
査光学装置は各々複数の発光部を有するマルチ半導体レ
ーザーより成る光源手段と、該光源手段から出射した複
数の光束を略平行光束に変換する第1の光学素子と、該
変換された複数の略平行光束を偏向素子の偏向面におけ
る主走査方向に長手の線像に結像させる第2の光学素子
と、該偏向素子で偏向された複数の光束を像担持体面上
に結像させる屈折素子と回折素子とを有する第3の光学
素子と、を有し、該複数の走査光学装置は各々光源手段
から出射された光束の波長変動による該像担持体面上で
の主走査方向の結像位置変化と、複数の発光部から出射
された光束間の波長差による該像担持体面上での主走査
方向の走査間隔の変動とが、該第3の光学素子により補
償されるようにしていることを特徴としている。
【0047】請求項34の発明は請求項33の発明にお
いて、前記屈折素子と回折素子との主走査方向のパワー
を各々φLm、φDmとしたとき、 5.8≦φLm/φDm≦20 なる条件を満足することを特徴としている。
【0048】請求項35の発明は請求項33の発明にお
いて、前記複数の走査光学装置は各々該走査光学装置の
環境変動による像担持体上での副走査方向のピント位置
変化が、前記屈折素子と前記回折素子とのパワー変化
と、前記光源手段から出射された光束の波長変化により
補償されるようにしていることを特徴としている。
【0049】請求項36の発明は請求項33、34又は
35の発明において、前記屈折素子はプラスチック材料
により製作されていることを特徴としている。
【0050】請求項37の発明の走査光学装置は、光源
手段から出射された光束を被走査面上に導光し、該光束
で該被走査面上を走査する走査光学装置において、該走
査光学装置は、該光源手段から出射した光束を略平行光
束に変換する第1の光学素子と、該変換された略平行光
束を偏向素子の偏向面における主走査方向に長手の線像
に結像させる第2の光学素子と、該偏向素子で偏向され
た光束を被走査面上に結像させる屈折素子と回折素子と
を有する第3の光学素子と、を有し、該走査光学装置の
環境変動に伴う該光源手段から出射された光束の波長変
化による該被走査面上での主走査方向の結像位置ずれ
と、環境変動に伴う該第3の光学素子の材料の屈折率変
化による該被走査面での主走査方向の結像位置ずれと
が、走査有効域の両端部において逆方向となるように該
屈折素子と回折素子のパワーを設定したことを特徴とし
ている。
【0051】請求項38の発明は請求項37の発明にお
いて、前記光源手段の単位モードホップ当たりの結像位
置変化は走査有効域の両端部において3μm以下である
ことを特徴としている。
【0052】請求項39の発明は請求項37又は38の
発明において、前記環境変動に伴う前記光源手段から出
射された光束の波長変化による前記被走査面上での副走
査方向のピント位置ずれと、環境変動に伴う前記第3の
光学素子の材料の屈折率変化による該被走査面上での副
走査方向のピント位置ずれとが、走査有効域内において
略補償されていることを特徴としている。
【0053】請求項40の発明は請求項37又は39の
発明において、前記環境変動は走査光学装置の雰囲気変
化及び自己昇温による温度変化であることを特徴として
いる。
【0054】請求項41の発明は請求項37の発明にお
いて、前記屈折素子はトーリックレンズであり、前記回
折素子は屈折面と回折面とを一体化した複合光学素子で
あることを特徴としている。
【0055】請求項42の発明は請求項37又は41の
発明において、前記第3の光学素子を構成する屈折素子
と回折素子は共にプラスチック材料により製作されてい
ることを特徴としている。
【0056】請求項43の発明は請求項37又は38の
発明において、前記光源手段は複数の発光部を有するマ
ルチビームレーザー光源であることを特徴としている。
【0057】請求項44の発明は請求項37、38、4
1又は42の発明において、前記第3の光学素子を構成
する屈折素子と回折素子との主走査方向のパワーを各々
φLm、φDm、屈折素子の材質のアッベ数をνLとし
たとき、 νL/6.9≦φLm/φDm≦νL/3.45 なる条件を満足することを特徴としている。
【0058】請求項45の発明は請求項37、38、4
1又は42の発明において、前記第3の光学素子を構成
する屈折素子と回折素子との副走査方向のパワーを各々
φLs、φDsとしたとき、 1.0≦φLs/φDs≦2.6 なる条件を満足することを特徴としている。
【0059】請求項46の発明のカラー画像形成装置は
光源手段及び走査光学素子を含む走査光学装置とそれに
対応する像担持体との組を複数有し、各走査光学装置か
ら出射された光束を各々対応する像担持体面上に導光
し、該光束で該像担持体面上を走査して、該像担持体面
に異なった色光の画像を形成し、該複数の像担持体面上
に形成した画像よりカラー画像を形成するカラー画像形
成装置において、該複数の走査光学装置は各々、該走査
光学装置の環境変動に伴う該光源手段から出射された光
束の波長変化による該像担持体上での主走査方向の結像
位置ずれと、環境変動に伴う該走査光学素子の材料の屈
折率変化による該像担持体上での主走査方向の結像位置
ずれとが、画像有効域の両端部において逆方向であるこ
とを特徴としている。
【0060】請求項47の発明は請求項46の発明にお
いて、前記光源手段の単位モードホップ当たりの結像位
置変化は画像有効域の両端部において3μm以下である
ことを特徴としている。
【0061】請求項48の発明は請求項46又は47の
発明において、前記環境変動に伴う前記光源手段から出
射された光束の波長変化による前記像担持体上での副走
査方向ピント位置ずれと、環境変動に伴う前記走査光学
素子の材料の屈折率変化による該像担持体上での副走査
方向のピント位置ずれとが、画像有効域内において略補
償されていることを特徴としている。
【0062】請求項49の発明は請求項46又は48の
発明において、前記環境変動はカラー画像形成装置及び
走査光学装置の雰囲気変化、自己昇温等による温度変化
であることを特徴としている。
【0063】請求項50の発明は請求項46の発明にお
いて、前記走査光学素子はトーリックレンズより成る屈
折素子と、屈折面と回折面とを一体化した複合光学素子
より成る回折素子とを有していることを特徴としてい
る。
【0064】請求項51の発明は請求項50の発明にお
いて、前記走査光学素子を構成する屈折素子と回折素子
とは共にプラスチック材料により製作されていることを
特徴としている。
【0065】請求項52の発明は請求項46又は47の
発明において、前記光源手段は複数の発光部を有するマ
ルチビームレーザー光源であることを特徴としている。
【0066】請求項53の発明は請求項50又は51の
発明において、前記走査光学素子を構成する屈折素子と
回折素子との主走査方向のパワーを各々φLm、φD
m、屈折素子の材質のアッベ数をνLとしたとき、 νL/6.9≦φLm/φDm≦νL/3.45 なる条件を満足することを特徴としている。
【0067】請求項54の発明は請求項50又は51の
発明において、前記走査光学素子を構成する屈折素子と
回折素子との副走査方向のパワーを各々φLs、φDs
としたとき、 1.0≦φLs/φDs≦2.6 なる条件を満足することを特徴としている。
【0068】請求項55の走査光学装置は、光源手段か
ら出射された光束を被走査面上に導光し、該光束で該被
走査面上を走査する走査光学装置において、該走査光学
装置は、該光源手段から出射された光束を略平行光束に
変換する第1の光学素子と、該変換された略平行光束を
偏向素子の偏向面における主走査方向に長手の線像に結
像させる第2の光学素子と、該偏向素子で偏向された光
束を被走査面上に結像させる屈折素子と回折素子とを有
する第3の光学素子と、を有し、該第3の光学素子を構
成する屈折素子と回折素子との主走査方向のパワーを各
々φLm、φDm、屈折素子の材質のアッベ数をνLと
したとき、 νL/6.9≦φLm/φDm≦νL/3.45 なる条件を満足することを特徴としている。
【0069】請求項56の発明は請求項55の発明にお
いて、前記第3の光学素子を構成する屈折素子と回折素
子との副走査方向のパワーを各々φLs、φDsとした
とき、 1.0≦φLs/φDs≦2.6 なる条件を満足することを特徴としている。
【0070】請求項57の発明は請求項55の発明にお
いて、前記屈折素子はトーリックレンズであり、前記回
折素子は屈折面と回折面とを一体化した複合光学素子で
あることを特徴としている。
【0071】請求項58の発明は請求項55、56又は
57の発明において、前記第3の光学素子を構成する屈
折素子と回折素子とは共にプラスチック材料により製作
されていることを特徴としている。
【0072】請求項59の発明は請求項55の発明にお
いて、前記光源手段は複数の発光部を有するマルチビー
ムレーザー光源であることを特徴としている。
【0073】請求項60の発明のカラー画像形成装置
は、光源手段及び走査光学素子を含む走査光学装置とそ
れに対応する像担持体との組を複数有し、各走査光学装
置から出射された光束を各々対応する像担持体面上に導
光し、該光束で該像担持体面上を走査して、該像担持体
面に異なった色光の画像を形成し、該複数の像担持体面
上に形成した画像よりカラー画像を形成するカラー画像
形成装置において、該複数の走査光学装置における各々
の走査光学素子は屈折素子と回折素子とを有し、該屈折
素子と回折素子との主走査方向のパワーを各々φLm、
φDm、屈折素子の材質のアッベ数をνLとしたとき、 νL/6.9≦φLm/φDm≦νL/3.45 なる条件を満足することを特徴としている。
【0074】請求項61の発明は請求項60の発明にお
いて、前記走査光学素子を構成する屈折素子と回折素子
との副走査方向のパワーを各々φLs、φDsとしたと
き、 1.0≦φLs/φDs≦2.6 なる条件を満足することを特徴としている。
【0075】請求項62の発明は請求項60又は61の
発明において、前記屈折素子はトーリックレンズであ
り、前記回折素子は屈折面と回折面を一体化した複合光
学素子であることを特徴としている。
【0076】請求項63の発明は請求項60、61又は
62の発明において、前記走査光学素子を構成する屈折
素子と回折素子とは共にプラスチック材料により製作さ
れていることを特徴としている。
【0077】請求項64の発明は請求項60の発明にお
いて、前記光源手段は複数の発光部を有するマルチビー
ムレーザー光源であることを特徴としている。
【0078】
【発明の実施の形態】[実施形態1]図1は本発明の実
施形態1のカラー画像形成装置の要部概略図である。
【0079】同図において11,12,13,14は各
々走査光学装置、21,22,23,24は各々像担持
体としての感光ドラム、31,32,33,34は各々
現像器、41は搬送ベルトである。本実施形態における
カラー画像形成装置は後述するように光源から出射され
る光束の波長変動(以下単に「光源の波長変動」とも称
す。)による結像位置変化及び環境変動(温度変化)に
よる収差変動を小さく抑えた上記の走査光学装置(1
1,12,13,14)を4個並べ、各々がC(シア
ン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、B(ブラッ
ク)の各色に対応し、各々平行して感光ドラム21,2
2,23,24面上に画像信号(画像情報)を記録し、
カラー画像を高速に印字するものである。
【0080】次に本発明の特徴とする光源の波長変動に
よる結像位置変化及び環境変動に伴なう収差変化を良好
に補正する方法及びその光学素子について説明する。
【0081】図2は1つの走査光学装置とそれに対応す
る像担持体とを示した要部概略図、図3は図2に示した
光学系の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)であ
る。
【0082】図2、図3において1は光源手段(レーザ
ー光源)であり、例えば半導体レーザーより成ってい
る。2は第1の光学素子としてのコリメーターレンズで
あり、光源手段1から出射された発散光束を略平行光束
に変換している。3は開口絞りであり、通過光束(光
量)を制限している。4は第2の光学素子としてのシリ
ンドリカルレンズ(シリンダーレンズ)であり、副走査
方向にのみ所定の屈折力を有しており、開口絞り3を通
過した光束を副走査断面内で後述する光偏向器5の偏向
面(反射面)5aにほぼ線像として結像させている。
【0083】5は偏向素子としての、例えばポリゴンミ
ラー(回転多面鏡)より成る光偏向器であり、モーター
等の駆動手段(不図示)により図中矢印A方向に一定速
度で回転している。
【0084】6はfθ特性を有する第3の光学素子(補
償手段)としての走査光学素子であり、屈折素子61と
回折素子62とを有している。屈折素子61は主走査方
向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有する単一の
プラスチック製のトーリックレンズより成り、該トーリ
ックレンズ61の主走査方向の両レンズ面61a,61
bは共に非球面形状より成っている。
【0085】回折素子62は主走査方向と副走査方向と
で互いに異なるパワーを有する長尺の複合光学素子より
成り、該複合光学素子62は入射側の面62aが主走査
方向にのみ所定のパワーを有する非球面(副走査方向は
平面)、出射側の面62bが平面上に回折格子81を付
加した回折面から成っている。ここで回折格子81の格
子形状は例えば表面切除による鋸歯状の回折格子から成
るフレネル状格子形状や、フォトエッチングによる階段
状の回折格子形状などが適している。また本実施形態に
おける複合光学素子62は射出成形により製作されたプ
ラスチック製であるが、ガラス基盤の上にレプリカで回
折格子を製作しても同等の効果が得られる。
【0086】本実施形態ではポリゴンミラー5の回転軸
と被走査面8との中点から該ポリゴンミラー5側にトー
リックレンズ61、該被走査面8側に複合光学素子62
を配している。これらの光学素子は共に上述の如く主走
査方向と副走査方向とに異なるパワーを有しており、ポ
リゴンミラー5からの偏向光束を被走査面8に結像させ
ると共にポリゴンミラーの偏向面の倒れを補正してい
る。8は被走査面である感光ドラム面である。
【0087】本実施形態におけるカラー画像形成装置は
上述の如く4つの走査光学装置11,12,13,14
により各々の変調信号に基づいた光束を用いて潜像を各
々対応する感光ドラム21,22,23,24面上に形
成している。例えばC(シアン),M(マゼンタ),Y
(イエロー)、B(ブラック)の潜像を対応する感光ド
ラム21,22,23,24面上に形成し、その後、記
録材に多重転写して1枚のフルカラー画像を形成してい
る。
【0088】本実施形態における走査光学装置において
半導体レーザー1から出射した発散光束はコリメーター
レンズ2によって略平行光束に変換され、開口絞りによ
って該光束(光量)を制限してシリンドリカルレンズ4
に入射する。シリンドリカルレンズ4に入射した略平行
光束のうち主走査断面内においてはそのままの状態で射
出する。また副走査断面内においては収束して光偏向器
5の偏向面5aにほぼ線像(主走査方向に長手の線像)
として結像している。そして光偏向器5の偏向面5aで
偏向された光束はトーリックレンズ61と複合光学素子
62とを介して感光ドラム面8上に導光され、該光偏向
器5を矢印A方向に回転させることによって、該感光ド
ラム面5上を矢印B方向(主走査方向)に光走査してい
る。そして上述の如く例えばC(シアン),M(マゼン
タ),Y(イエロー)、B(ブラック)の潜像を対応す
る感光ドラム21,22,23,24面上に形成し、そ
の後、記録材に多重転写して1枚のフルカラー画像を形
成している。
【0089】本実施形態における走査光学装置の第3の
光学素子(走査光学素子)6を構成するトーリックレン
ズ61及び複合光学素子62の形状は各々、 ・屈折面...主走査方向が10次までの関数で表せる
非球面形状、光軸との交点を原点とし、光軸方向をx
軸、主走査断面内において光軸と直交する軸をy軸、副
走査断面内において光軸と直交する軸をz軸としたと
き、主走査方向と対応する母線方向が、
【0090】
【数1】
【0091】(但し、Rは曲率半径、K、B4 、B6
8 、B10は非球面係数) 副走査方向(光軸を含み主走査方向に対して直交する方
向)と対応する子線方向が、
【0092】
【数2】
【0093】ここで r’=r0 (1+D2Y2+D4Y4+D6Y6+D8Y8+D10Y10) (但し、r0 は光軸上の子線曲率半径、D2、D4、D6
D8、D10 は非球面係数) ・回折面...主走査方向が6次まで、副走査方向が主
走査方向の位置により異なる2次の位相関数で表される
回折面 φ=mλ=b22 +b44 +b66 +(d0 +d
1 Y+d22 +d33 +d44 )Z2 (但し、φは位相関数、mは回折次数、λは使用波長、
Yはレンズ光軸からの高さ、b2 ,b4 ,b6 ,d0
1 ,d2 ,d3 ,d4 は位相係数、実施形態1〜6で
は+1次回折光を使用)なる式で表わされる。
【0094】本実施形態ではプラスチック製のトーリッ
クレンズ61と複合光学素子62とのパワー配置を適切
に設定することにより、主走査方向は光源の波長変動に
より生じる結像位置の変化を、副走査方向は装置の環境
変動(特に昇温)により生じるピントの変化を共に補償
できるようにしている。
【0095】即ち、本実施形態において主走査方向は正
の分散をもつ屈折素子(屈折部)61と、負の分散をも
つ回折素子(回折部)62とにより走査光学系の倍率色
収差を補償している(倍率色補償)。そのパワー配置は
屈折素子61の主走査方向のパワーをφLm、屈折素子
61の材質のアッべ数をνL、回折素子62の主走査方
向のパワーをφDm、回折素子62の材質のアッべ数を
νDとしたとき、 φLm/νL+φDm/νD=0 を満足させることが望ましい。
【0096】アッべ数は取り得る値が限られており、屈
折素子61では一般的なプラスチック材料やガラス材料
の分布範囲である20≦νL≦70、回折素子62では
材料によらずνD=一3.45となる。従って屈折素子
61と回折素子62との主走査方向のパワー比は、 5.8≦φLm/φDm≦20 ‥‥‥‥(1) なる条件を満足させるのが良い。
【0097】条件式(1)は走査光学素子6を構成する
屈折素子61と回折素子62との主走査方向のパワー比
に関するものであり、条件式(1)を外れると半導体レ
ーザー1の波長変動による被走査面8上での主走査方向
の結像位置変化を補正することが難しくなってくるので
良くない。
【0098】一方、副走査方向では装置の環境変動(特
に昇温)による光学素子の屈折率変化を、同じく環境変
動による半導体レーザー1の波長変化で補償し、ピント
移動を相殺している(温度補償)。そのパワー配置は単
位温度当りの屈折率変化dn/dt、波長変化dλ/d
tを、 dn/dt=−1.0E−4/℃ dλ/dt=0.255nm/℃ とし、屈折素子61の材質の屈折率、アッベ数の取り得
る値を考慮すると、 1.0≦φLs/φDs≦2.6 ‥‥‥‥(2) 但し、 φLs:屈折素子の副走査方向のパワー φDs:回折素子の副走査方向のパワー と設定することが望ましい。
【0099】条件式(2)は走査光学素子6を構成する
屈折素子61と回折素子62との副走査方向のパワー比
に関するものであり、条件式(2)を外れると走査光学
装置の環境変動に伴なう副走査方向のピント変化を補正
することが難しくなってくるので良くない。
【0100】表−1に本実施形態における光学配置とト
ーリックレンズ61の非球面係数及び複合光学素子62
の非球面係数と位相項を示す。
【0101】
【表1】
【0102】本実施形態における屈折素子61と回折素
子62とのパワー比は各々、 主走査方向:φLm/φDm=14.7 副走査方向:φLs/φDs= 2.5 であり、これは条件式(1)及び条件式(2)を各々満
たしている。
【0103】図4は本実施形態における半導体レーザー
1の波長変化による主走査方向の結像位置変化を示す説
明図であり、半導体レーザー1の初期波長との差分(5
nm)を示している。
【0104】図5は本実施形態における環境変動前後の
近軸収差(主走査方向及び副走査方向の像面湾曲)を示
した説明図であり、実線は環境変動前の特性(設計値)
であり、破線は走査光学装置が+25℃昇温したときの
特性(実効値)である。
【0105】一般に複数の走査光学装置から複数の感光
ドラムに各色毎の画像情報を記録し、カラー画像を形成
する装置では、各色間のレジストレーションずれや各色
間の画像濃度ムラを視覚上目立たなくするためには、半
導体レーザーの波長変動による主走査方向の結像位置ず
れを50μm以下、装置の環境変動(温度変動)による
主走査方向及び副走査方向のピントずれを±1.0mm
以下とすることが必要である。
【0106】図4より本実施形態では+5nmの波長差
による結像位置ずれが41μmであり、これは例えば解
像度600dpiのプリンターの場合、約1画素相当以
内の画素(位置)ずれに抑えられていることが解る。ま
た複数色間の半導体レーザーの初期波長ずれ、立上がり
時のモードホッピングなどは5nm程度許容されること
が解る。尚、複数色間の半導体レーザーの初期波長ずれ
とは複数の走査光学装置からの光束を複数の像担持体面
上に走査する画像形成装置(所謂4Drumカラープリンタ
ー)における、個々の半導体レーザーの波長固体差のこ
とである。
【0107】同様に図5より+25℃昇温時の副走査方
向のピント移動量が0.2mmであり、主走査方向と共
に視覚上問題のないレベルに抑えられていることが解
る。
【0108】尚、ここでは環境変動に対して昇温時の挙
動を中心に説明したが、例えば温度低下等の他の環境変
動においても上記と同様な効果を得ることができる。
【0109】また本実施形態ではこれらの環境変動の補
償をすべてプラスチック製の光学素子で行っており、こ
れにより成形による製造コストの低減や、非球面を用い
た高画角収差補正による短光路長化等を同時に達成する
ことができる。
【0110】このように本実施形態では上述の如く走査
光学装置の走査光学素子6としてプラスチック製のトー
リックレンズ61と複合光学素子62とを用い、複数個
の走査光学装置で複数の感光ドラム面上に画像記録を行
うことにより、波長変動や環境変動による各色間のレジ
ストレーションずれが少なく、各色間の濃度ムラの少な
いカラー画像形成装置を容易な構成で、かつ安価に実現
することができる。
【0111】[実施形態2]図6は本発明の実施形態2
のカラー画像形成装置を構成する複数の走査光学装置の
うち1つの走査光学装置と、それに対応する感光ドラム
とを抜き出して示した光学系の主走査方向の要部断面図
である。同図において図3に示した要素と同一要素には
同符番を付している。
【0112】本実施形態において前述の実施形態1と異
なる点は屈折素子としてのプラスチック製のトーリック
レンズに、例えばポリカーボネイト(PC)に代表され
るような分散の大きい材料を使用して形成した点、そし
てこれに伴い屈折素子と回折素子とのパワー比を最適に
した点である。その他の構成及び光学的作用は実施形態
1と略同様であり、これにより同様な効果を得ている。
【0113】即ち、同図において16はfθ特性を有す
る第3の光学素子(補償手段)としての走査光学素子で
あり、屈折素子63と回折素子64とを有している。屈
折素子63は主走査方向と副走査方向とで互いに異なる
パワーを有する、例えばポリカーボネイト(PC)に代
表されるような分散の大きい材料を使用した単一のトー
リックレンズより成り、該トーリックレンズ63の主走
査方向の両レンズ面63a,63bは共に非球面形状よ
り成っている。
【0114】回折素子64は主走査方向と副走査方向と
で互いに異なるパワーを有する長尺の複合光学素子より
成り、該複合光学素子64は入射側の面64aが主走査
方向にのみ所定のパワーを有する非球面(副走査方向は
平面)、出射側の面64bが平面上に回折格子82を付
加した回折面から成っている。
【0115】表−2に本実施形態における光学配置とト
ーリックレンズ63の非球面係数及び複合光学素子64
の非球面係数と位相項を示す。
【0116】
【表2】
【0117】本実施形態においても前述の実施形態1と
同様にプラスチック製のトーリックレンズ63と複合光
学素子64とのパワー配置を適切に設定することによ
り、主走査方向は半導体レーザー1の波長変動により生
じる結像位置の変化を、副走査方向は装置の環境変動
(特に昇温)により生じるピントの変化を共に補償でき
るようにしている。
【0118】本実施形態における屈折素子63と回折素
子64とのパワー比は各々、 主走査方向:φLm/φDm=13.0 副走査方向:φLs/φDs= 2.5 であり、これは条件式(1)及び条件式(2)を各々満
たしている。
【0119】図7は本実施形態における半導体レーザー
1の波長変化による主走査方向の結像位置変化を示す説
明図であり、半導体レーザー1の初期波長との差分(5
nm)を示している。
【0120】図8は本実施形態における環境変動前後の
近軸収差(主走査方向及び副走査方向の像面湾曲)を示
した説明図であり、実線は環境変動前の特性(設計値)
であり、破線は走査光学装置が+25℃昇温したときの
特性(実効値)である。
【0121】図7より本実施形態では+5nmの波長差
による結像位置ずれが40μmであり、これは例えば解
像度600dpiのプリンターの場合、約1画素相当以
内の画素(位置)ずれに抑えられていることが解る。ま
た複数色間の半導体レーザー1の初期波長ずれ、立上が
り時のモードホッピングなどは5nm程度許容されるこ
とが解る。
【0122】同様に図8より+25℃昇温時の副走査方
向のピント移動量が0.2mmであり、主走査方向と共
に視覚上問題のないレベルに抑えられていることが解
る。
【0123】尚、ここでは環境変動に対して昇温時の挙
動を中心に説明したが、例えば温度低下等の他の環境変
動においても上記と同様な効果を得ることができる。
【0124】また本実施形態ではこれらの環境変動の補
償をすべてプラスチック製の光学素子で行っており、こ
れにより成形による製造コストの低減や、非球面を用い
た高画角収差補正による短光路長化等を同時に達成する
ことができる。
【0125】また本実施形態の固有の特徴としては屈折
素子63の材料としてポリカーボネイト(PC)等の分
散の大きい材料を使用しているため、回折素子64のパ
ワーを相対的に大きくすることができ、収差補正上有効
であり、高精度な収差補正が可能となることが挙げられ
る。
【0126】このように本実施形態では上述の如く走査
光学装置の走査光学素子16としてプラスチック製のト
ーリックレンズ63と複合光学素子64とを用い、複数
個の走査光学装置で複数の感光ドラム面上に画像記録を
行うことにより、波長変動や環境変動による各色間のレ
ジストレーションずれが少なく、各色間の濃度ムラの少
ないカラー画像形成装置を容易な構成で、かつ安価に実
現することができる。
【0127】[実施形態3]図9は本発明の実施形態3
のカラー画像形成装置を構成する複数の走査光学装置の
うち1つの走査光学装置と、それに対応する感光ドラム
とを抜き出して示した光学系の主走査方向の要部断面図
である。同図において図3に示した要素と同一要素には
同符番を付している。
【0128】本実施形態において前述の実施形態1と異
なる点は光源手段として複数の発光部(発光点)を有す
るマルチ半導体レーザーを使用した点、これに伴い更に
高精度に光源の波長変化による主走査方向の結像位置ず
れを補償している点である。その他の構成及び光学的作
用は実施形態1と略同様であり、これにより同様な効果
を得ている。
【0129】即ち、同図において31は光源手段であ
り、複数の発光部(本実施形態では2つ)を有するマル
チ半導体レーザー(マルチビームレーザー光源)より成
り、各々独立に光変調された複数の光束(図中では1本
のみ図示)を出射している。
【0130】26はfθ特性を有する第3の光学素子
(補償手段)としての走査光学素子であり、屈折素子6
5と回折素子66とを有している。屈折素子65は主走
査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有する単
一のプラスチック製のトーリックレンズより成り、該ト
ーリックレンズ65の主走査方向の両レンズ面65a,
65bは共に非球面形状より成っている。
【0131】回折素子66は主走査方向と副走査方向と
で互いに異なるパワーを有する長尺の複合光学素子より
成り、該複合光学素子66は入射側の面66aが主走査
方向にのみ所定のパワーを有する非球面(副走査方向は
平面)、出射側の面66bが平面上に回折格子83を付
加した回折面から成っている。
【0132】本実施形態においてマルチ半導体レーザ3
1から出射された2本の光束は前述の実施形態1と同様
の経路を通り、被走査面8上を副走査方向に一定量隔離
した状態で同時に走査している。
【0133】表−3に本実施形態における光学配置とト
ーリックレンズ65の非球面係数及び複合光学素子66
の非球面係数と位相項を示す。
【0134】
【表3】
【0135】本実施形態においても前述の実施形態1、
2と同様にプラスチック製のトーリックレンズ65と複
合光学素子66とのパワー配置を適切に設定することに
より、主走査方向はマルチ半導体レーザ31の波長変動
により生じる結像位置の変化を、副走査方向は装置の環
境変動(特に昇温)により生じるピント変化を共に補償
できるようにしており、更に本実施形態では複数の発光
部間の波長差により生じる感光ドラム面8上における主
走査方向の走査間隔の変化(ジッター)も補償できるよ
うにしている。
【0136】本実施形態における屈折素子65と回折素
子66とのパワー比は各々、 主走査方向:φLm/φDm=17.0 副走査方向:φLs/φDs= 2.5 であり、これは条件式(1)及び条件式(2)を各々満
たしてる。
【0137】図10は本実施形態におけるマルチ半導体
レーザ31の波長変化による主走査方向の結像位置変化
を示す説明図であり、マルチ半導体レーザ31の初期波
長との差分(5nm)を示している。
【0138】図11は本実施形態における環境変動前後
の近軸収差(主走査方向及び副走査方向の像面湾曲)を
示した説明図であり、実線は環境変動前の特性(設計
値)であり、破線は走査光学装置が+25℃昇温したと
きの特性(実効値)である。
【0139】図10より本実施形態では+5nmの波長
差による結像位置ずれが11μmであり、これは例えば
解像度600dpiのプリンターの場合、約1/4画素
相当以内の画素(位置)ずれに抑えられていることが解
る。また複数色間のマルチ半導体レーザーや複数の発光
部間の初期波長ずれ、立上がり時のモードホッピングな
どは5nm程度許容されることが解る。
【0140】同様に図11より+25℃昇温時の副走査
方向のピント移動量が0.2mmであり、主走査方向と
共に視覚上問題のないレベルに抑えられていることが解
る。
【0141】尚、ここでは環境変動に対して昇温時の挙
動を中心に説明したが、例えば温度低下等の他の環境変
動においても上記と同様な効果を得ることができる。
【0142】また本実施形態ではこれらの環境変動の補
償をすべてプラスチック製の光学素子で行っており、こ
れにより成形による製造コストの低減や、非球面を用い
た高画角収差補正による短光路長化等を同時に達成する
ことができる。
【0143】また本実施形態の固有の特徴としてマルチ
半導体レーザ31の波長変動による倍率色収差(主走査
方向の結像位置変化)をさらに高精度に補正しているた
め、複数の発光部間の波長差によるジッターの低減も挙
げられる。
【0144】このように本実施形態では上述の如く走査
光学装置の走査光学素子26としてプラスチック製のト
ーリックレンズ65と複合光学素子66とを用い、複数
個の走査光学装置で複数の感光ドラム面上に画像記録を
行うことにより、マルチ半導体レーザー使用時のジッタ
ーを抑え、また波長変動や環境変動による各色間のレジ
ストレーションずれが少なく、各色間の濃度ムラの少な
いカラー画像形成装置を容易な構成で、かつ安価に実現
することができる。
【0145】尚、各実施形態では装置の環境変動による
被走査面上での副走査方向のピント位置変化を屈折素子
と回折素子とのパワー変化と光源手段の波長変化とによ
り補償したが、もちろん主走査方向のピント位置変化も
屈折素子と回折素子とのパワー変化及び光源手段の波長
変化により補償されている。
【0146】[実施形態4]図12は本発明の実施形態
4のカラー画像形成装置を構成する複数の走査光学装置
のうち1つの走査光学装置と、それに対応する感光ドラ
ムとを抜き出して示した光学系の主走査方向の要部断面
図(主走査断面図)である。同図において図3に示した
要素と同一要素には同符番を付している。
【0147】本実施形態において前述の実施形態1と異
なる点は光源手段として複数の発光部を有するマルチ半
導体レーザー(マルチビームレーザー光源)を使用した
点、環境変動に伴なう収差変化を補償するために走査光
学素子(第3の光学素子)の屈折素子と回折素子とのパ
ワー比を適切に設定した点、そして環境変動を伴わない
波長変化による結像位置ずれを所望の値以下となるよう
に設定したことである。その他の構成及び光学的作用は
実施形態1と略同様であり、これにより同様な効果を得
ている。
【0148】即ち、同図において36はfθ特性を有す
る第3の光学素子としての走査光学素子であり、屈折素
子67と回折素子68とを有している。屈折素子67は
主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有す
る単一のトーリックレンズより成り、該トーリックレン
ズ67の主走査方向の両レンズ面67a,67bは共に
非球面形状より成っている。
【0149】回折素子68は主走査方向と副走査方向と
で互いに異なるパワーを有する長尺の複合光学素子より
成り、該複合光学素子68は入射側の面68aが主走査
方向にのみ所定のパワーを有する非球面(副走査方向は
平面)、出射側の面68bが平面上に回折格子84を付
加した回折面から成っている。
【0150】本実施形態ではプラスチック製のトーリッ
クレンズ67と複合光学素子68のパワー配置を適切に
設定することにより、主走査方向は環境変動に伴う波長
変化により生じる結像位置ずれと走査光学素子の材料
(材質)の屈折率変化により生じる結像位置ずれとが画
像有効域(走査有効域)の両端部において逆方向となる
ように設定し、副走査方向は環境変動により生じるピン
ト変化を補償できるようにしている。
【0151】尚、ここで環境変動とは走査光学装置内で
の自己昇温、画像形成装置内の他の構成要素(定着器
等)からの発熱、画像形成装置の設置場所における雰囲
気変化(例えば温度、湿度等の変化)などから決定され
る走査光学装置の温度変化を指している。
【0152】本実施形態において主走査方向は正の分散
をもつ屈折素子67と、負の分散をもつ回折素子68と
により走査光学素子36全体の倍率色収差を過補正に補
償している。ここで倍率色収差を若干過補正にしている
のは、上記の環境変動に伴う波長変化、屈折率変化によ
る主走査方向の結像位置変化を両者で打ち消し合う方向
に変化させるためであるが、これにより走査光学系にお
ける回折のパワーが高まり、回折素子による収差補正効
果が増大するという利点もある。
【0153】そのパワー配置は屈折素子67の主走査方
向のパワーをφLm、屈折素子68の材質のアッべ数を
νL、回折素子68の主走査方向のパワーをφDm、回
折素子68の材質のアッベ数をνDとしたとき、 φLm/νL+φDm/νD≦0 を満足させることが望ましい。
【0154】アッベ数は取り得る値が限られており、屈
折素子67では一般的なプラスチック材料やガラス材料
の分布範囲である20≦νL≦70、回折素子68では
材料によらずνD=−3.45となる。したがって屈折
素子67と回折素子68の主走査方向のパワー比は、 νL/(2×3.45)≦φLm/φDm≦νL/3.45 ∴ νL/6.90≦φLm/φDm≦νL/3.45 ‥(3) なる条件を満足させるのが良い。
【0155】しかしながら倍率色収差を過補正にしすぎ
るとマルチ半導体レーザーの初期波長ずれ等の環境変動
を伴わない変化、モードホップによる離散的な波長変
化、マルチ半導体レーザーの複数光源間の波長ずれ等に
より主走査方向の結像位置が変化するようになる。特に
マルチ半導体レーザーのモードホッピングによる波長変
化は変化が離散的なため視認性が高く、単位モードホッ
プ当たりの主走査方向の結像位置変化を画像有効域の両
端部で3μm以下に設定しておく必要がある。
【0156】そこで本実施形態では後述するようにマル
チ半導体レーザーの単位モードホップ当たりの主走査方
向の結像位置変化を画像有効域の両端部で3μm以下に
なるように設定して上記の問題点を解決している。
【0157】尚、上記単位モードホップ当たりとは
のことである。
【0158】一方、副走査方向では前述の実施形態1と
同様に走査光学装置の環境変動(特に昇温)による走査
光学素子の屈折率変化を、同じく環境変動によるマルチ
半導体レーザーの波長変化で補償し、ピント移動を相殺
している(温度補償)。そのパワー配置は単位温度当り
の屈折率変化dn/dt、波長変化dλ/dtを、 dn/dt=−1.0E−4/℃ dλ/dt=0.255nm/℃ とし、屈折素子67の材質の屈折率、アッベ数の取り得
る値を考慮すると、 1.0≦φLs/φDs≦2.6 ‥‥‥‥(2) 但し、 φLs:屈折素子の副走査方向のパワー φDs:回折素子の副走査方向のパワーと設定すること
が望ましい。
【0159】表−4に本実施形態における光学配置とト
ーリックレンズ67の非球面係数系及び複合光学素子6
8の非球面係数及び位相係数を示す。
【0160】
【表4】
【0161】本実施形態における屈折素子67と回折素
子68のパワー比は各々、 主走査方向:φLm/φDm=14.7 副走査方向:φLs/φDs=2.5 であり、各々倍率色収差の過補正、温度補償の条件、即
ち条件式(3)及び条件式(2)を各々満たしている。
【0162】図13は本実施形態における走査光学装置
を室温(設計温度)から昇温させたときの画像有効域の
端部(最軸外光束)での結像位置ずれを示した説明図で
あり、点線は昇温に伴う走査光学素子の材料の屈折率低
下による成分、一点鎖線は昇温に伴うマルチ半導体レー
ザーの波長変化による成分、実線は両者の和で昇温によ
る結像位置ずれを示しており、共に設計温度からのずれ
量である。25℃の昇温により光源波長は基準波長に対
しdλ=6.375nm長くなり、走査光学素子の屈折
率はdn=0.0025低くなる。
【0163】同図より倍率色収差を過補正にしたことに
より結像位置ずれの波長変化分と屈折率変化分が逆方
向、つまり昇温による結像位置ずれを打ち消し合う方向
に変化していることが分かる。
【0164】図14は画像有効域の端部(最軸外光束)
における昇温を伴わない波長変化に対する結像位置ずれ
を示した説明図であり、基準波長からのずれ量を示して
いる。
【0165】同図より単位モードホップ(本実施形態の
マルチ半導体レーザーは0.3nm)当たりの主走査方
向の結像位置ずれは約1.3μmであり、離散的な波長
変化等に対しても実質的に問題のない範囲となっている
ことが分かる。
【0166】図15は本実施形態における環境変動前後
の近軸収差(主走査方向及び副走査方向のピント位置)
を示した説明図であり、実線は環境変動前の特性(設計
値)であり、破線は走査光学装置が+25℃昇温したと
きの特性(実効値)である。
【0167】一般に複数の走査光学装置から複数の感光
ドラムに各色毎の画像情報を記録しカラー画像を形成す
る装置では、各色間のレジストレーションずれや各色間
の画像濃度ムラを視覚上目立たなくするためには、環境
変動による主走査方向及び副走査方向のピントずれを±
1.0mm以下とすることが必要である。
【0168】同図より本実施形態では+25℃昇温時の
副走査方向のピント移動量が0.2mmであり、共に視
覚上問題のないレベルに抑えられている。
【0169】尚、ここでは環境変動に対して昇温時の挙
動を中心に説明したが、例えば温度低下等の他の環境変
動においても上記と同様な効果を得ることができる。
【0170】また本実施形態ではこれらの環境変動の補
償をすべてプラスチック製の光学素子で行っており、こ
れにより成形による製造コストの低減や、非球面を用い
た高画角収差補正による短光路長化等を同時に達成する
ことができる。
【0171】このように本実施形態では上述の如く走査
光学装置の走査光学素子として屈折素子と回折素子との
パワーを適切に設定することによって、環境変動に伴う
波長変化により生じる主走査方向の結像位置ずれと、走
査光学素子の材料の屈折率変化により生じる結像位置ず
れとが画像有効域の両端部において逆方向となるように
設定し、環境変動による結像位置ずれを低減すると共
に、環境変動を伴わない波長変化による結像位置ずれも
所望の値以下にすることによって、波長変動や環境変動
に強い走査光学装置を実現している。
【0172】また本実施形態では上述の如く走査光学装
置を複数用いて複数の感光ドラム面上に画像記録を行う
ことにより、波長変動や環境変動による各色間のレジス
トレーションずれが少なく、各色間の濃度ムラの少ない
カラー画像形成装置を容易な構成で、かつ安価に実現す
ることができる。
【0173】尚、本実施形態は要求精度の最も厳しいタ
ンデムタイプのカラー画像形成装置にマルチビームレー
ザー光源を使用した例に関して説明をしてきたが、カラ
ー/白黒、シングルビームレーザー光源/マルチビーム
レーザー光源等の走査光学装置の種類を問わず本実施形
態が効果を有することは明らかである。
【0174】[実施形態5]図16は本発明の実施形態
5のカラー画像形成装置を構成する複数の走査光学装置
のうち1つの走査光学装置と、それに対応する感光ドラ
ムとを抜き出して示した光学系の主走査方向の要部断面
図(主走査断面図)である。同図において図12に示し
た要素と同一要素には同符番を付している。
【0175】本実施形態において前述の実施形態4と異
なる点は、光源手段として単一の発光部を有する半導体
レーザー(シングルビームレーザー光源)を使用した
点、そして走査光学素子の屈折素子と回折素子のパワー
比を最適にした点であり、その他の構成及び光学的作用
は実施形態4と略同様であり、これにより同様な効果を
得ている。
【0176】即ち、同図において46はfθ特性を有す
る第3の光学素子としての走査光学素子であり、屈折素
子69と回折素子70とを有している。屈折素子69は
主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有す
る単一のトーリックレンズより成り、該トーリックレン
ズ69の主走査方向の両レンズ面69a,69bは共に
非球面形状より成っている。
【0177】回折素子70は主走査方向と副走査方向と
で互いに異なるパワーを有する長尺の複合光学素子より
成り、該複合光学素子70は入射側の面70aが主走査
方向にのみ所定のパワーを有する非球面(副走査方向は
平面)、出射側の面70bが平面上に回折格子85を付
加した回折面から成っている。
【0178】表−5に本実施形態における光学配置とト
ーリックレンズ69の非球面係数系及び複合光学素子7
0の非球面係数及び位相係数を示す。
【0179】
【表5】
【0180】本実施形態においても実施形態4と同様に
プラスチック製のトーリックレンズ69と複合光学素子
70のパワー配置を適切に設定することにより、主走査
方向は環境変動に伴う波長変化により生じる結像位置の
変化と走査光学素子の材料の屈折率変化により生じる結
像位置ずれとが画像有効域の両端部において逆方向とな
るように設定し、副走査方向は環境変動により生じるピ
ント変化を補償できるようにしている。
【0181】本実施形態における屈折素子69と回折素
子70とのパワー比は各々、 主走査方向:φLm/φDm=8.8 副走査方向:φLs/φDs=2.5 であり、各々倍率色収差の過補正、温度補償の条件、即
ち条件式(3)及び条件式(2)を各々満たしている。
【0182】図17は本実施形態における走査光学装置
を室温(設計温度)から昇温させたときの画像有効域の
端部(最軸外光束)での結像位置ずれを示した説明図で
あり、点線は昇温に伴う走査光学素子の材料の屈折率低
下による成分、一点鎖線は昇温に伴う半導体レーザーの
波長変化による成分、実線は両者の和で昇温による結像
位置ずれを示しており、共に設計温度からのずれ量であ
る。25℃の昇温により光源波長は基準波長に対しdλ
=6.375nm長くなり、走査光学素子の屈折率はd
n=0.0025低くなる。
【0183】同図より倍率色収差を過補正にしたことに
より結像位置ずれの波長変化分と屈折率変化分が逆方
向、つまり昇温による結像位置ずれを打ち消し合う方向
に変化していることが分かる。特に本実施形態において
は相対的に回折素子のパワーを大きくすることによって
昇温に伴う半導体レーザーの波長変化による結像位置ず
れを大きくし、走査光学素子の材料の屈折率低下による
成分との補正効果を高めている。
【0184】図18は画像有効域の端部(最軸外光束)
における昇温を伴わない波長変化に対する結像位置ずれ
を示した説明図であり、基準波長からのずれ量を示して
いる。
【0185】同図より単位モードホップ(本実施形態の
半導体レーザーは0.3nm)当たりの主走査方向の結
像位置ずれは約2.0μmであり、離散的な波長変化等
に対しても実質的に問題のない範囲となっていることが
分かる。
【0186】図19は本実施形態における環境変動前後
の近軸収差(主走査方向及び副走査方向のピント位置)
を示した説明図であり、実線は環境変動前の特性(設計
値)であり、破線は走査光学装置が+25℃昇温したと
きの特性(実効値)である。
【0187】同図より本実施形態では+25℃昇温時の
副走査方向のピント移動量が0.2mmであり、共に視
覚上問題のないレベルに抑えられている。
【0188】尚、ここでは環境変動に対して昇温時の挙
動を中心に説明したが、例えば温度低下等の他の環境変
動においても上記と同様な効果を得ることができる。
【0189】このように本実施形態では上述の如く走査
光学装置の走査光学素子として屈折素子と回折素子との
パワーを適切に設定することによって、環境変動に伴う
波長変化により生じる主走査方向の結像位置ずれと、走
査光学素子の材料の屈折率変化により生じる結像位置ず
れとが画像有効域の両端部において逆方向となるように
設定し、環境変動による結像位置ずれを低減すると共
に、環境変動を伴わない波長変化による結像位置ずれも
所望の値以下にすることによって、波長変動や環境変動
に強い走査光学装置を実現している。特に本実施形態で
は相対的に回折素子のパワーを大きくすることによって
昇温に伴う半導体レーザーの波長変化による結像位置ず
れを大きくし、走査光学素子の材料の屈折率低下による
成分との補正効果を高めており、より環境変動に強い走
査光学装置を実現している。
【0190】また本実施形態では上述の如く走査光学装
置を複数用いて複数の感光ドラム面上に画像記録を行う
ことにより、波長変動や環境変動による各色間のレジス
トレーションずれが少なく、各色間の濃度ムラの少ない
カラー画像形成装置を容易な構成で、かつ安価に実現す
ることができる。
【0191】[実施形態6]図20は本発明の実施形態
6のカラー画像形成装置を構成する複数の走査光学装置
のうち1つの走査光学装置と、それに対応する感光ドラ
ムとを抜き出して示した光学系の主走査方向の要部断面
図(主走査断面図)である。同図において図12に示し
た要素と同一要素には同符番を付している。
【0192】本実施形態において前述の実施形態5と異
なる点は屈折素子としてのプラスチック製のトーリック
レンズに、例えばポリカーボネイト(PC)に代表され
るような分散の大きい材料を使用した点、そしてこれに
屈折素子と回折素子とのパワー比を最適にした点であ
り、その他の構成及び光学的作用は実施形態5と略同様
であり、これにより同様な効果を得ている。
【0193】即ち、同図において56はfθ特性を有す
る第3の光学素子としての走査光学素子であり、屈折素
子71と回折素子72とを有している。屈折素子71は
主走査方向と副走査方向とで互いに異なるパワーを有す
る、例えばポリカーボネイト(PC)に代表されるよう
な分散の大きい材料を使用した単一のトーリックレンズ
より成り、該トーリックレンズ71の主走査方向の両レ
ンズ面71a,71bは共に非球面形状より成ってい
る。
【0194】回折素子72は主走査方向と副走査方向と
で互いに異なるパワーを有する長尺の複合光学素子より
成り、該複合光学素子72は入射側の面72aが主走査
方向にのみ所定のパワーを有する非球面(副走査方向は
平面)、出射側の面72bが平面上に回折格子86を付
加した回折面から成っている。
【0195】表−6に本実施形態における光学配置とト
ーリックレンズ71の非球面係数系及び複合光学素子7
2の非球面係数及び位相係数を示す。
【0196】
【表6】
【0197】本実施形態においても実施形態5と同様に
プラスチック製のトーリックレンズ71と複合光学素子
72のパワー配置を適切に設定することにより、主走査
方向は環境変動に伴う波長変化により生じる結像位置の
変化と走査光学素子の材料の屈折率変化により生じる結
像位置ずれとが画像有効域の両端部において逆方向とな
るように設定し、副走査方向は環境変動により生じるピ
ント変化を補償できるようにしている。
【0198】本実施形態における屈折素子71と回折素
子72とのパワー比は各々、 主走査方向:φLm/φDm=8.2 副走査方向:φLs/φDs=2.5 であり、各々倍率色収差の過補正、温度補償の条件、、
即ち条件式(3)及び条件式(2)を各々満たしてい
る。
【0199】そして本実施形態の固有の特徴としては屈
折素子の材料としてPC等の分散の大きい材料を使用し
ているため、回折素子のパワーを相対的に大きくするこ
とができ、収差補正上有効であり、高精度な収差補正が
可能となることが挙げられる。
【0200】図21は本実施形態における走査光学装置
を室温(設計温度)から昇温させたときの画像有効域の
端部(最軸外光束)での結像位置ずれを示した説明図で
おり、点線は昇温に伴う走査光学素子の材料の屈折率低
下による成分、一点鎖線は昇温に伴う半導体レーザーの
波長変化による成分、実線は両者の和で昇温による結像
位置ずれを示しており、共に設計温度からのずれ量であ
る。25℃の昇温により光源波長は基準波長に対しdλ
=6.375nm長くなり、走査光学素子の屈折率はd
n=0.0025低くなる。
【0201】同図より倍率色収差を過補正にしたことに
より結像位置ずれの波長変化分と屈折率変化分が逆方
向、つまり昇温による結像位置ずれを打ち消し合う方向
に変化していることが分かる。
【0202】図22は画像有効域の端部(最軸外光束)
における昇温を伴わない波長変化に対する結像位置ずれ
を示した説明図であり、基準波長からのずれ量を示して
いる。
【0203】同図より単位モードホップ(本実施形態の
半導体レーザーは0.3nm)当たりの主走査方向の結
像位置ずれは約1.2μmであり、離散的な波長変化等
に対しても実質的に問題のない範囲となっていることが
分かる。
【0204】図23は本実施形態における環境変動前後
の近軸収差(主走査方向及び副走査方向のピント位置)
を示した説明図であり、実線は環境変動前の特性(設計
値)であり、破線は走査光学装置が+25℃昇温したと
きの特性(実効値)である。
【0205】同図より本実施形態では+25℃昇温時の
副走査方向のピント移動量が0.2mmであり、共に視
覚上問題のないレベルに抑えられている。
【0206】尚、ここでは環境変動に対して昇温時の挙
動を中心に説明したが、例えば温度低下等の他の環境変
動においても上記と同様な効果を得ることができる。
【0207】このように本実施形態では上述の如く走査
光学装置の走査光学素子として屈折素子と回折素子との
パワーを適切に設定することによって、環境変動に伴う
波長変化により生じる主走査方向の結像位置ずれと、走
査光学素子の材料の屈折率変化により生じる結像位置ず
れとが画像有効域の両端部において逆方向となるように
設定し、環境変動による結像位置ずれを低減すると共
に、環境変動を伴わない波長変化による結像位置ずれも
所望の値以下にすることによって、波長変動や環境変動
に強い走査光学装置を実現している。特に本実施形態で
は相対的に走査光学素子に分散の大きいPCを用いるこ
とによって回折素子のパワーを大きくすることが可能と
なり、高度に収差補正を行った走査光学装置を実現する
ことができる。
【0208】また本実施形態では上述の如く走査光学装
置を複数用いて複数の感光ドラム面上に画像記録を行う
ことにより、波長変動や環境変動による各色間のレジス
トレーションずれが少なく、各色間の濃度ムラの少ない
カラー画像形成装置を容易な構成で、かつ安価に実現す
ることができる。
【0209】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く複数の走査光
学装置を有するカラー画像形成装置において、各走査光
学装置における光源手段の波長変動による結像位置変化
及び環境変動(温度変化)に伴なう収差変化を補償手段
(第3の光学素子)により補償することにより、特に主
走査方向の結像位置ずれを抑え、低コストでかつ容易な
構成で色ずれ、画像濃度ムラを少なくし、しかも高精細
な印字に適したコンパクトな走査光学装置及びカラー画
像形成装置を達成することができる。
【0210】また本発明によれば前述の如く走査光学装
置の走査光学素子として屈折素子と回折素子を用いるこ
とによって、走査光学装置の環境変動に伴う波長変化に
より生じる主走査方向の結像位置ずれと、走査光学素子
の材料の屈折率変化により生じる結像位置ずれとが画像
有効域(走査有効域)の両端部において逆方向となるよ
うに該屈折素子と回折素子のパワーを設定し、環境変動
による結像位置ずれを低減すると共に、環境変動を伴わ
ない波長変化による結像位置ずれも所望の値以下にする
ことによって、波長変動や環境変動に強い走査光学装置
を実現することができ、さらに走査光学装置を複数用い
て複数の像担持体(感光ドラム)に画像記録を行うこと
によって、波長変動や環境変動による各色間のレジスト
レーションずれが少なく、各色間の濃度ムラの少ないカ
ラー画像形成装置を容易な構成、かつ安価に実現するこ
とができる走査光学装置及びカラー画像形成装置を達成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1のカラー画像形成装置の
要部概略図
【図2】 図1に示した走査光学装置とそれに対応する
像担持体を示した要部概略図
【図3】 図2に示した光学系の主走査方向の要部断面
【図4】 本発明の実施形態1における波長変化による
主走査方向の結像位置変化を示す図
【図5】 本発明の実施形態1における波長変化による
主走査方向の結像位置変化を示す図
【図6】 本発明の実施形態2のカラー画像形成装置を
構成する走査光学装置の光学系の主走査方向の要部断面
【図7】 本発明の実施形態2における波長変化による
主走査方向の結像位置変化を示す図
【図8】 本発明の実施形態2における波長変化による
主走査方向の結像位置変化を示す図
【図9】 本発明の実施形態3のカラー画像形成装置を
構成する走査光学装置の光学系の主走査方向の要部断面
【図10】 本発明の実施形態3における波長変化によ
る主走査方向の結像位置変化を示す図
【図11】 本発明の実施形態3における波長変化によ
る主走査方向の結像位置変化を示す図
【図12】 本発明の実施形態4のカラー画像形成装置
を構成する走査光学装置の光学系の主走査方向の要部断
面図
【図13】 本発明の実施形態4における昇温による最
軸外光束の結像位置ずれを示す図
【図14】 本発明の実施形態4における昇温を伴わな
い波長変化に対する最軸外光束の結像位置ずれを示す図
【図15】 本発明の実施形態4における波長変化によ
る主走査方向の結像位置変化を示す図
【図16】 本発明の実施形態5のカラー画像形成装置
を構成する走査光学装置の光学系の主走査方向の要部断
面図
【図17】 本発明の実施形態5における昇温による最
軸外光束の結像位置ずれを示す図
【図18】 本発明の実施形態5における昇温を伴わな
い波長変化に対する最軸外光束の結像位置ずれを示す図
【図19】 本発明の実施形態5における波長変化によ
る主走査方向の結像位置変化を示す図
【図20】 本発明の実施形態6のカラー画像形成装置
を構成する走査光学装置の光学系の主走査方向の要部断
面図
【図21】 本発明の実施形態6における昇温による最
軸外光束の結像位置ずれを示す図
【図22】 本発明の実施形態6における昇温を伴わな
い波長変化に対する最軸外光束の結像位置ずれを示す図
【図23】 本発明の実施形態6における波長変化によ
る主走査方向の結像位置変化を示す図
【図24】 従来の走査光学装置の主走査方向の要部断
面図
【図25】 従来のカラー画像形成装置の要部概略図
【符号の説明】
1 光源手段(半導体レーザー) 31 光源手段(マルチ半導体レーザー) 2 第1の光学素子(コリメーターレンズ) 3 開口絞り 4 第2の光学素子(シリンドリカルレンズ) 5 偏向素子(ポリゴンミラー) 6,16,26 第3の光学素子(走査光学素子) 36,46,56 第3の光学素子(走査光学素子) 61,63,65 屈折素子(トーリックレンズ) 62,64,66 回折素子(複合光学素子) 67,69,71 屈折素子(トーリックレンズ) 68,70,72 回折素子(複合光学素子) 81,82,83 回折格子 84,85,86 回折格子 8 像担持体面(被走査面) 11,12,13,14 走査光学装置 21,22,23,24 像担持体(感光ドラム) 31,32,33,34 現像器 41 搬送ベルト

Claims (64)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源手段から出射された光束を被走査面
    上に導光し、該光束で該被走査面上を走査する走査光学
    装置において、 該走査光学装置は該光源手段から出射された光束の波長
    変動による該被走査面上での主走査方向の結像位置変化
    が、補償されるように補償手段を有していることを特徴
    とする走査光学装置。
  2. 【請求項2】 前記補償手段は屈折素子と回折素子とを
    有していることを特徴とする請求項1記載の走査光学装
    置。
  3. 【請求項3】 前記屈折素子と回折素子との主走査方向
    のパワーを各々φLm、φDmとしたとき、 5.8≦φLm/φDm≦20 なる条件を満足することを特徴とする請求項2記載の走
    査光学装置。
  4. 【請求項4】 前記走査光学装置の環境変動による被走
    査面上での副走査方向のピント位置変化が、前記屈折素
    子と前記回折素子とのパワー変化と、前記光源手段から
    出射された光束の波長変化により補償されるようにして
    いることを特徴とする請求項2記載の走査光学装置。
  5. 【請求項5】 前記屈折素子はプラスチック材料により
    製作されていることを特徴とする請求項2、3又は4記
    載の走査光学装置。
  6. 【請求項6】 光源手段から出射された光束を被走査面
    上に導光し、該光束で該被走査面上を走査する走査光学
    装置において、 該走査光学装置は、 該光源手段から出射した光束を略平行光束に変換する第
    1の光学素子と、 該変換された略平行光束を偏向素子の偏向面における主
    走査方向に長手の線像に結像させる第2の光学素子と、 該偏向素子で偏向された光束を被走査面上に結像させる
    屈折素子と回折素子とを有する第3の光学素子と、を有
    し、 該光源手段から出射された光束の波長変動による該被走
    査面上での主走査方向の結像位置変化が、該第3の光学
    素子により補償されるようにしていることを特徴とする
    走査光学装置。
  7. 【請求項7】 前記第3の光学素子を構成する屈折素子
    と回折素子との主走査方向のパワーを各々φLm、φD
    mとしたとき、 5.8≦φLm/φDm≦20 なる条件を満足することを特徴とする請求項6記載の走
    査光学装置。
  8. 【請求項8】 前記走査光学装置の環境変動による被走
    査面上での副走査方向のピント位置変化が、前記屈折素
    子と前記回折素子とのパワー変化と、前記光源手段から
    出射された光束の波長変化により補償されるようにして
    いることを特徴とする請求項6又は7記載の走査光学装
    置。
  9. 【請求項9】 前記屈折素子はプラスチック材料により
    製作されていることを特徴とする請求項6、7又は8記
    載の走査光学装置。
  10. 【請求項10】 複数の発光部を有する光源手段から出
    射された複数の光束を被走査面上に導光し、該複数の光
    束で該被走査面上を走査する走査光学装置において、 該走査光学装置は該光源手段から出射された光束の波長
    変動による該被走査面上での主走査方向の結像位置変化
    と、複数の発光部から出射された光束間の波長差による
    該被走査面上での主走査方向の走査間隔の変動とが補償
    されるように補償手段を有していることを特徴とする走
    査光学装置。
  11. 【請求項11】 前記補償手段は屈折素子と回折素子と
    を有していることを特徴とする請求項10記載の走査光
    学装置。
  12. 【請求項12】 前記屈折素子と回折素子との主走査方
    向のパワーを各々φLm、φDmとしたとき、 5.8≦φLm/φDm≦20 なる条件を満足することを特徴とする請求項11記載の
    走査光学装置。
  13. 【請求項13】 前記走査光学装置の環境変動による被
    走査面上での副走査方向のピント位置変化が、前記屈折
    素子と前記回折素子とのパワー変化と、前記光源手段か
    ら出射された光束の波長変化により補償されるようにし
    ていることを特徴とする請求項11記載の走査光学装
    置。
  14. 【請求項14】 前記屈折素子はプラスチック材料によ
    り製作されていることを特徴とする請求項11、12又
    は13記載の走査光学装置。
  15. 【請求項15】 複数の発光部を有する光源手段から出
    射された複数の光束を被走査面上に導光し、該複数の光
    束で該被走査面上を走査する走査光学装置において、 該走査光学装置は、該光源手段から出射した複数の光束
    を略平行光束に変換する第1の光学素子と、 該変換された複数の略平行光束を偏向素子の偏向面にお
    ける主走査方向に長手の線像に結像させる第2の光学素
    子と、 該偏向素子で偏向された複数の光束を被走査面上に結像
    させる屈折素子と回折素子とを有する第3の光学素子
    と、を有し、 該走査光学装置は光源手段から出射された光束の波長変
    動による該被走査面上での主走査方向の結像位置変化
    と、複数の発光部から出射された光束間の波長差による
    該被走査面上での主走査方向の走査間隔の変動とが、該
    第3の光学素子により補償されるようにしていることを
    特徴とする走査光学装置。
  16. 【請求項16】 前記第3の光学素子を構成する屈折素
    子と回折素子との主走査方向のパワーを各々φLm、φ
    Dmとしたとき、 5.8≦φLm/φDm≦20 なる条件を満足することを特徴とする請求項15記載の
    走査光学装置。
  17. 【請求項17】 前記走査光学装置の環境変動による被
    走査面上での副走査方向のピント位置変化が、前記屈折
    素子と前記回折素子とのパワー変化と、前記光源手段か
    ら出射された光束の波長変化により補償されるようにし
    ていることを特徴とする請求項15記載の走査光学装
    置。
  18. 【請求項18】 前記屈折素子はプラスチック材料によ
    り製作されていることを特徴とする請求項15、16又
    は17記載の走査光学装置。
  19. 【請求項19】 光源手段を含む走査光学装置とそれに
    対応する像担持体との組を複数有し、各走査光学装置か
    ら出射された光束を各々対応する像担持体面上に導光
    し、該光束で該像担持体面上を走査して、該像担持体面
    に異なった色光の画像を形成し、該複数の像担持体面上
    に形成した画像よりカラー画像を形成するカラー画像形
    成装置において、 該複数の走査光学装置は各々光源手段から出射された光
    束の波長変動による該像担持体面上での主走査方向の結
    像位置変化が、補償されるように補償手段を有している
    ことを特徴とするカラー画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記補償手段は屈折素子と回折素子と
    を有していることを特徴とする請求項19記載のカラー
    画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記屈折素子と回折素子との主走査方
    向のパワーを各々φLm、φDmとしたとき、 5.8≦φLm/φDm≦20 なる条件を満足することを特徴とする請求項20記載の
    カラー画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記複数の走査光学装置は各々該走査
    光学装置の環境変動による像担持体面上での副走査方向
    のピント位置変化が、前記屈折素子と前記回折素子との
    パワー変化と、前記光源手段から出射された光束の波長
    変化により補償されるようにしていることを特徴とする
    請求項20記載のカラー画像形成装置。
  23. 【請求項23】 前記屈折素子はプラスチック材料によ
    り製作されていることを特徴とする請求項20、21又
    は22記載のカラー画像形成装置。
  24. 【請求項24】 走査光学装置とそれに対応する像担持
    体との組を複数有し、各走査光学装置から出射された光
    束を各々対応する像担持体面上に導光し、該光束で該像
    担持体面上を走査して、該像担持体面に異なった色光の
    画像を形成し、該複数の像担持体面上に形成した画像よ
    りカラー画像を形成するカラー画像形成装置において、 該複数の走査光学装置は各々半導体レーザーより成る光
    源手段と、 該光源手段から出射した光束を略平行光に変換する第1
    の光学素子と、 該変換された略平行光束を偏向素子の偏向面における主
    走査方向に長手の線像に結像させる第2の光学素子と、 該偏向素子で偏向された光束を像担持体面上に結像させ
    る屈折素子と回折素子とを有する第3の光学素子と、を
    有し、 該光源手段から出射された光束の波長変動による該像担
    持体面上での主走査方向の結像位置変化が、該第3の光
    学素子により補償されるようにしていることを特徴とす
    るカラー画像形成装置。
  25. 【請求項25】 前記第3の光学素子を構成する屈折素
    子と回折素子との主走査方向のパワーを各々φLm、φ
    Dmとしたとき、 5.8≦φLm/φDm≦20 なる条件を満足することを特徴とする請求項24記載の
    カラー画像形成装置。
  26. 【請求項26】 前記複数の走査光学装置は各々該走査
    光学装置の環境変動による像担持体上での副走査方向の
    ピント位置変化が、前記屈折素子と前記回折素子とのパ
    ワー変化と、前記光源手段から出射された光束の波長変
    化により補償されるようにしていることを特徴とする請
    求項24又は25記載のカラー画像形成装置。
  27. 【請求項27】 前記屈折素子はプラスチック材料によ
    り製作されていることを特徴とする請求項24、25又
    は26記載のカラー画像形成装置。
  28. 【請求項28】 複数の発光部を有する光源手段を含む
    走査光学装置とそれに対応する像担持体との組を複数有
    し、各走査光学装置から出射された複数の光束を各々対
    応する像担持体面上に導光し、該複数の光束で該像担持
    体面上を走査して、該像担持体面に異なった色光の画像
    を形成し、該複数の像担持体面上に形成した画像よりカ
    ラー画像を形成するカラー画像形成装置において、 該複数の走査光学装置は各々光源手段から出射された光
    束の波長変動による該像担持体面上での主走査方向の結
    像位置変化と、複数の発光部から出射された光束間の波
    長差による該像担持体面上での主走査方向の走査間隔の
    変動とが補償されるように補償手段を有していることを
    特徴とするカラー画像形成装置。
  29. 【請求項29】 前記補償手段は屈折素子と回折素子と
    を有していることを特徴とする請求項28記載のカラー
    画像形成装置。
  30. 【請求項30】 前記屈折素子と回折素子との主走査方
    向のパワーを各々φLm、φDmとしたとき、 5.8≦φLm/φDm≦20 なる条件を満足することを特徴とする請求項29記載の
    カラー画像形成装置。
  31. 【請求項31】 前記複数の走査光学装置は各々該走査
    光学装置の環境変動による像担持体面上での副走査方向
    のピント位置変化が、前記屈折素子と前記回折素子との
    パワー変化と、前記光源手段から出射された光束の波長
    変化により補償されるようにしていることを特徴とする
    請求項29記載のカラー画像形成装置。
  32. 【請求項32】 前記屈折素子はプラスチック材料によ
    り製作されていることを特徴とする請求項29、30又
    は31記載のカラー画像形成装置。
  33. 【請求項33】 走査光学装置とそれに対応する像担持
    体との組を複数有し、各走査光学装置から出射された光
    束を各々対応する像担持体面上に導光し、該光束で該像
    担持体面上を走査して、該像担持体面に異なった色光の
    画像を形成し、該複数の像担持体面上に形成した画像よ
    りカラー画像を形成するカラー画像形成装置において、 該複数の走査光学装置は各々複数の発光部を有するマル
    チ半導体レーザーより成る光源手段と、 該光源手段から出射した複数の光束を略平行光束に変換
    する第1の光学素子と、 該変換された複数の略平行光束を偏向素子の偏向面にお
    ける主走査方向に長手の線像に結像させる第2の光学素
    子と、 該偏向素子で偏向された複数の光束を像担持体面上に結
    像させる屈折素子と回折素子とを有する第3の光学素子
    と、を有し、 該複数の走査光学装置は各々光源手段から出射された光
    束の波長変動による該像担持体面上での主走査方向の結
    像位置変化と、複数の発光部から出射された光束間の波
    長差による該像担持体面上での主走査方向の走査間隔の
    変動とが、該第3の光学素子により補償されるようにし
    ていることを特徴とするカラー画像形成装置。
  34. 【請求項34】 前記屈折素子と回折素子との主走査方
    向のパワーを各々φLm、φDmとしたとき、 5.8≦φLm/φDm≦20 なる条件を満足することを特徴とする請求項33記載の
    カラー画像形成装置。
  35. 【請求項35】 前記複数の走査光学装置は各々該走査
    光学装置の環境変動による像担持体上での副走査方向の
    ピント位置変化が、前記屈折素子と前記回折素子とのパ
    ワー変化と、前記光源手段から出射された光束の波長変
    化により補償されるようにしていることを特徴とする請
    求項33記載のカラー画像形成装置。
  36. 【請求項36】 前記屈折素子はプラスチック材料によ
    り製作されていることを特徴とする請求項33、34又
    は35記載のカラー画像形成装置。
  37. 【請求項37】 光源手段から出射された光束を被走査
    面上に導光し、該光束で該被走査面上を走査する走査光
    学装置において、 該走査光学装置は、 該光源手段から出射した光束を略平行光束に変換する第
    1の光学素子と、 該変換された略平行光束を偏向素子の偏向面における主
    走査方向に長手の線像に結像させる第2の光学素子と、 該偏向素子で偏向された光束を被走査面上に結像させる
    屈折素子と回折素子とを有する第3の光学素子と、を有
    し、 該走査光学装置の環境変動に伴う該光源手段から出射さ
    れた光束の波長変化による該被走査面上での主走査方向
    の結像位置ずれと、環境変動に伴う該第3の光学素子の
    材料の屈折率変化による該被走査面での主走査方向の結
    像位置ずれとが、走査有効域の両端部において逆方向と
    なるように該屈折素子と回折素子のパワーを設定したこ
    とを特徴とする走査光学装置。
  38. 【請求項38】 前記光源手段の単位モードホップ当た
    りの結像位置変化は走査有効域の両端部において3μm
    以下であることを特徴とする請求項37記載の走査光学
    装置。
  39. 【請求項39】 前記環境変動に伴う前記光源手段から
    出射された光束の波長変化による前記被走査面上での副
    走査方向のピント位置ずれと、環境変動に伴う前記第3
    の光学素子の材料の屈折率変化による該被走査面上での
    副走査方向のピント位置ずれとが、走査有効域内におい
    て略補償されていることを特徴とする請求項37又は3
    8記載の走査光学装置。
  40. 【請求項40】 前記環境変動は走査光学装置の雰囲気
    変化及び自己昇温による温度変化であることを特徴とす
    る請求項37又は39記載の走査光学装置。
  41. 【請求項41】 前記屈折素子はトーリックレンズであ
    り、前記回折素子は屈折面と回折面とを一体化した複合
    光学素子であることを特徴とする請求項37記載の走査
    光学装置。
  42. 【請求項42】 前記第3の光学素子を構成する屈折素
    子と回折素子は共にプラスチック材料により製作されて
    いることを特徴とする請求項37又は41記載の走査光
    学装置。
  43. 【請求項43】 前記光源手段は複数の発光部を有する
    マルチビームレーザー光源であることを特徴とする請求
    項37又は38記載の走査光学装置。
  44. 【請求項44】 前記第3の光学素子を構成する屈折素
    子と回折素子との主走査方向のパワーを各々φLm、φ
    Dm、屈折素子の材質のアッベ数をνLとしたとき、 νL/6.9≦φLm/φDm≦νL/3.45 なる条件を満足することを特徴とする請求項37、3
    8、41又は42記載の走査光学装置。
  45. 【請求項45】 前記第3の光学素子を構成する屈折素
    子と回折素子との副走査方向のパワーを各々φLs、φ
    Dsとしたとき、 1.0≦φLs/φDs≦2.6 なる条件を満足することを特徴とする請求項37、3
    8、41又は42記載の走査光学装置。
  46. 【請求項46】 光源手段及び走査光学素子を含む走査
    光学装置とそれに対応する像担持体との組を複数有し、
    各走査光学装置から出射された光束を各々対応する像担
    持体面上に導光し、該光束で該像担持体面上を走査し
    て、該像担持体面に異なった色光の画像を形成し、該複
    数の像担持体面上に形成した画像よりカラー画像を形成
    するカラー画像形成装置において、 該複数の走査光学装置は各々、 該走査光学装置の環境変動に伴う該光源手段から出射さ
    れた光束の波長変化による該像担持体上での主走査方向
    の結像位置ずれと、環境変動に伴う該走査光学素子の材
    料の屈折率変化による該像担持体上での主走査方向の結
    像位置ずれとが、画像有効域の両端部において逆方向で
    あることを特徴とするカラー画像形成装置。
  47. 【請求項47】 前記光源手段の単位モードホップ当た
    りの結像位置変化は画像有効域の両端部において3μm
    以下であることを特徴とする請求項46記載のカラー画
    像形成装置。
  48. 【請求項48】 前記環境変動に伴う前記光源手段から
    出射された光束の波長変化による前記像担持体上での副
    走査方向ピント位置ずれと、環境変動に伴う前記走査光
    学素子の材料の屈折率変化による該像担持体上での副走
    査方向のピント位置ずれとが、画像有効域内において略
    補償されていることを特徴とする請求項46又は47記
    載のカラー画像形成装置。
  49. 【請求項49】 前記環境変動はカラー画像形成装置及
    び走査光学装置の雰囲気変化、自己昇温等による温度変
    化であることを特徴とする請求項46又は48記載のカ
    ラー画像形成装置。
  50. 【請求項50】 前記走査光学素子はトーリックレンズ
    より成る屈折素子と、屈折面と回折面とを一体化した複
    合光学素子より成る回折素子とを有していることを特徴
    とする請求項46記載のカラー画像形成装置。
  51. 【請求項51】 前記走査光学素子を構成する屈折素子
    と回折素子とは共にプラスチック材料により製作されて
    いることを特徴とする請求項50記載のカラー画像形成
    装置。
  52. 【請求項52】 前記光源手段は複数の発光部を有する
    マルチビームレーザー光源であることを特徴とする請求
    項46又は47記載のカラー画像形成装置。
  53. 【請求項53】 前記走査光学素子を構成する屈折素子
    と回折素子との主走査方向のパワーを各々φLm、φD
    m、屈折素子の材質のアッベ数をνLとしたとき、 νL/6.9≦φLm/φDm≦νL/3.45 なる条件を満足することを特徴とする請求項50又は5
    1記載のカラー画像形成装置。
  54. 【請求項54】 前記走査光学素子を構成する屈折素子
    と回折素子との副走査方向のパワーを各々φLs、φD
    sとしたとき、 1.0≦φLs/φDs≦2.6 なる条件を満足することを特徴とする請求項50又は5
    1記載のカラー画像形成装置。
  55. 【請求項55】 光源手段から出射された光束を被走査
    面上に導光し、該光束で該被走査面上を走査する走査光
    学装置において、 該走査光学装置は、 該光源手段から出射された光束を略平行光束に変換する
    第1の光学素子と、 該変換された略平行光束を偏向素子の偏向面における主
    走査方向に長手の線像に結像させる第2の光学素子と、 該偏向素子で偏向された光束を被走査面上に結像させる
    屈折素子と回折素子とを有する第3の光学素子と、を有
    し、 該第3の光学素子を構成する屈折素子と回折素子との主
    走査方向のパワーを各々φLm、φDm、屈折素子の材
    質のアッベ数をνLとしたとき、 νL/6.9≦φLm/φDm≦νL/3.45 なる条件を満足することを特徴とする走査光学装置。
  56. 【請求項56】 前記第3の光学素子を構成する屈折素
    子と回折素子との副走査方向のパワーを各々φLs、φ
    Dsとしたとき、 1.0≦φLs/φDs≦2.6 なる条件を満足することを特徴とする請求項55記載の
    走査光学装置。
  57. 【請求項57】 前記屈折素子はトーリックレンズであ
    り、前記回折素子は屈折面と回折面とを一体化した複合
    光学素子なる条件を満足することを特徴とする請求項5
    5記載の走査光学装置。
  58. 【請求項58】 前記第3の光学素子を構成する屈折素
    子と回折素子とは共にプラスチック材料により製作され
    ていることを特徴とする請求項55、56又は57記載
    の走査光学装置。
  59. 【請求項59】 前記光源手段は複数の発光部を有する
    マルチビームレーザー光源なる条件を満足することを特
    徴とする請求項55記載の走査光学装置。
  60. 【請求項60】 光源手段及び走査光学素子を含む走査
    光学装置とそれに対応する像担持体との組を複数有し、
    各走査光学装置から出射された光束を各々対応する像担
    持体面上に導光し、該光束で該像担持体面上を走査し
    て、該像担持体面に異なった色光の画像を形成し、該複
    数の像担持体面上に形成した画像よりカラー画像を形成
    するカラー画像形成装置において、 該複数の走査光学装置における各々の走査光学素子は屈
    折素子と回折素子とを有し、該屈折素子と回折素子との
    主走査方向のパワーを各々φLm、φDm、屈折素子の
    材質のアッベ数をνLとしたとき、 νL/6.9≦φLm/φDm≦νL/3.45 なる条件を満足することを特徴とするカラー画像形成装
    置。
  61. 【請求項61】 前記走査光学素子を構成する屈折素子
    と回折素子との副走査方向のパワーを各々φLs、φD
    sとしたとき、 1.0≦φLs/φDs≦2.6 なる条件を満足することを特徴とする請求項60記載の
    カラー画像形成装置。
  62. 【請求項62】 前記屈折素子はトーリックレンズであ
    り、前記回折素子は屈折面と回折面を一体化した複合光
    学素子なる条件を満足することを特徴とする請求項60
    又は61記載のカラー画像形成装置。
  63. 【請求項63】 前記走査光学素子を構成する屈折素子
    と回折素子とは共にプラスチック材料により製作されて
    いることを特徴とする請求項60、61又は62記載の
    カラー画像形成装置。
  64. 【請求項64】 前記光源手段は複数の発光部を有する
    マルチビームレーザー光源なる条件を満足することを特
    徴とする請求項60記載のカラー画像形成装置。
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