JPH11218068A - エンジン始動装置 - Google Patents

エンジン始動装置

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JPH11218068A
JPH11218068A JP2180498A JP2180498A JPH11218068A JP H11218068 A JPH11218068 A JP H11218068A JP 2180498 A JP2180498 A JP 2180498A JP 2180498 A JP2180498 A JP 2180498A JP H11218068 A JPH11218068 A JP H11218068A
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JP
Japan
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pinion
engine
ring gear
motor
starting device
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Application number
JP2180498A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Maruhashi
康彦 丸橋
Keisuke Nishidate
圭介 西舘
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/08Circuits or control means specially adapted for starting of engines
    • F02N11/0851Circuits or control means specially adapted for starting of engines characterised by means for controlling the engagement or disengagement between engine and starter, e.g. meshing of pinion and engine gear
    • F02N11/0855Circuits or control means specially adapted for starting of engines characterised by means for controlling the engagement or disengagement between engine and starter, e.g. meshing of pinion and engine gear during engine shutdown or after engine stop before start command, e.g. pre-engagement of pinion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/08Circuits or control means specially adapted for starting of engines
    • F02N11/0848Circuits or control means specially adapted for starting of engines with means for detecting successful engine start, e.g. to stop starter actuation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/08Circuits or control means specially adapted for starting of engines
    • F02N11/087Details of the switching means in starting circuits, e.g. relays or electronic switches

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ピニオンとリングギヤとを穏やかに噛み合わ
せ、ピニオン等の摩耗や欠けを防止すると共にエンジン
の最適始動制御を行い、耐久性に優れ、騒音が少なく、
信頼性の高いエンジン始動装置を実現する。 【解決手段】コントローラ30はエンジン1が停止した
ことを検出すると、ピニオン17を穏やかにリングギヤ
3に噛合わせ、所定時間経過後、ピニオン駆動ソレノイ
ド13への通電を遮断する。運転者が自動車のキースイ
ッチ5を投入したときモータ11に通電し、エンジン1
の回転数が始動が完了したと判定できる回転数以上であ
ることを検出したとき、モータ11の通電を遮断し、プ
ランジャストッパ19に通電する。その後、プランジャ
ストッパ19への通電を遮断して、エンジン1の始動を
完了させる。そして、再び、コントローラ30はエンジ
ン1が停止したか否かを検出し、以降、同様な動作を実
行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンを始動す
るためのエンジン始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンを始動するためのスタータにお
いては、マグネティックスイッチに大電流が通電され、
プランジャに作用する吸引力が大きいため、ピニオンが
急激にリングギヤ方向に移送され、ピニオンとリングギ
ヤとが激しく衝突する。
【0003】このピニオンとリングギヤとが激しく衝突
するのを回避する技術としては、例えば、実公昭63−
38382号公報に記載された電磁スイッチ装置があ
る。つまり、上記公報においては、始動電動機の始動時
に、内燃機関の従動歯車(リングギヤ)と、始動電動機
側の駆動歯車(ピニオン)との噛み合い時に、衝撃力が
緩和された始動電動機の電磁スイッチ装置を提供するこ
とを目的としている。
【0004】そして、上記目的を達成するために、キー
スイッチの投入時点から上記駆動歯車と従動歯車との接
触時点まで、始動電動機への通電を遅延させる遅延回路
と、プランジャを移動させるためのコイルであって、キ
ースイッチの投入により通電されるコイルと、上記遅延
回路からの出力信号により通電されるコイルとに分け、
プランジャの移動を、2段階とするコイルとが電磁スイ
ッチ装置に備えられている。
【0005】上記遅延回路により、始動電動機は、駆動
歯車と従動歯車とが接触した後に回転駆動されるので、
駆動歯車と従動歯車との噛み合い時の衝撃力が緩和され
る。また、プランジャを、2段階にわたり、徐々に移動
するように構成されることにより、駆動歯車の急速移動
による従動歯車への激しい衝突が回避される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、エンジン始動時に、駆動歯車が従動歯車側に移動
しなければならないので、駆動歯車と従動歯車との激し
い衝突は回避されるものの、エンジン始動時における両
者の衝突自体は、避けることができなかった。
【0007】また、上記従来技術では、上述したよう
に、始動電動機は、駆動歯車と従動歯車とが接触した後
に回転駆動されるので、駆動歯車と従動歯車との噛み合
い時の衝撃力が緩和されるものの、駆動歯車の回転の立
上がりの制御が考慮されておらず、回転衝撃力を、それ
以上低減することができなかった。さらに、エンジン始
動後、ピニオンを速やかに離脱させることについても考
慮されていなかった。
【0008】本発明の目的は、上記点に着目してなされ
たもので、ピニオンとリングギヤとを穏やかに噛み合わ
せて、ピニオンやリングギヤの摩耗や欠けを防止すると
共に、エンジンの最適始動制御を行い、耐久性に優れ、
騒音が少なく、信頼性の高いエンジン始動装置を実現す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、次のように構成される。 (1)エンジンに回転力を伝達するためのリングギヤ
と、エンジンを始動させるための回転力を発生させるモ
ータと、このモータの出力回転軸に摺動可能に支持さ
れ、上記出力回転軸の回転に従って回転し、上記リング
ギヤとの、噛み合い及びその噛み合いの解除が可能なピ
ニオンと、このピニオンを上記出力回転軸上で摺動させ
るピニオン駆動手段と、エンジンの始動を指示するキー
スイッチとを備えるエンジン始動装置において、上記ピ
ニオンとリングギヤとが噛み合わされたとき、その噛み
合い状態を保持する保持手段と、上記エンジンが停止し
た状態で、上記ピニオン駆動手段により上記ピニオンと
リングギヤとを噛み合わせ、この噛み合わせた状態で、
上記キースイッチにより、エンジンの始動が指示された
ときには、上記モータにより、上記ピニオンを回転させ
て、リングギヤを回転させ、エンジンが始動すると、上
記保持手段のピニオンとリングギヤとの噛み合いを解除
させるコントローラと、を備える。
【0010】エンジンが停止状態となったときに、ピニ
オンをリングギヤに向かって移動させ、互いに噛み合っ
た状態とし、この状態が保持手段により保持される。こ
の場合、直ちにエンジンを始動しなければならない状態
ではないので、ピニオンをリングギヤ側に移送するとき
の移動速度を充分抑えることができるまた、キースイッ
チにより、エンジンの始動が指示されたときは、ピニオ
ンとリングギヤとが既に噛み合った状態から、ピニオン
が回転されるので、ピオニンの歯とリングギヤの歯との
衝突による衝撃は、最小のものに抑制されるとともに、
エンジン始動が短時間で行われる。
【0011】(2)好ましくは、上記(1)において、
上記ピニオン駆動手段への動作電力の供給及び供給停止
を行うためのピニオン制御リレーと、このピニオン制御
リレーと上記モータの間に接続される抵抗と、をさらに
備え、上記保持手段は、電磁ソレノイドと、この電磁ソ
レノイドにより駆動され、上記ピニオン駆動手段を固定
する保持部材とを備える。
【0012】(3)また、好ましくは、上記(1)又は
(2)において、エンジン回転数を検出する手段を、さ
らに備え、上記コントローラは、上記エンジン回転数検
出手段により検出されたエンジン回転数から、エンジン
の停止及び始動を判断する。
【0013】(4)また、好ましくは、上記(1)、
(2)又は(3)において、上記ピニオン駆動手段は、
電磁ソレノイドと、この電磁ソレノイドによりピニオン
を上記出力回転軸上で摺動させる駆動部材とを有し、上
記コントローラは、上記ピニオン駆動手段の電磁ソレノ
イドに通電開始後、所定の時間が経過すると、ピニオン
駆動手段の電磁ソイレノイドへの通電を停止する。
【0014】(5)また、好ましくは、上記(3)にお
いて、上記コントローラは、エンジン回転数検出手段に
よりエンジン回転数が所定の回転数よりも高くなったこ
とが検出されると、上記モータの回転を停止させると共
に、上記保持手段のピニオンとリングギヤとの噛み合い
を解除させる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面により説明する。図1は、本発明の第1の実施形態で
ある、エンジン始動装置の概略構成図である。図1にお
いて、エンジン1の動力伝達部のクランク軸2にはリン
グギヤ3が取付けられており、このリングギヤ3の回転
数が回転センサ4により検出され、検出された回転数か
ら、エンジン1の回転数が検出される。
【0016】スタータ10は、ボルトでエンジン1に装
着されている。このスタータ10は、動力を発生するモ
ータ11と、このモータ11の動力をエンジン1に伝達
するためのピニオン17と、このピニオン17とリング
ギヤ3との噛み合いを制御するピニオン駆動ソレノイド
13と、このピニオン駆動ソレノイド13を作動状態で
保持するためのプランジャストッパ(保持手段)19と
を備えている。
【0017】また、30はコントローラであり、このコ
ントローラ30は、回転センサ4及びキースイッチ5か
らの出力信号を取り込む入力ポート301と、この入力
ポート301からの信号を受けてメモリ(ROM)30
2に格納された制御プログラムに従って、メモリ(RA
M)303と相互接続されてデータ処理を行う中央演算
処理装置(CPU)304と、このCPU304の出力
信号を外部に送信するための出力ポート305とを備え
ている。
【0018】出力ポート305からの出力信号は、ピニ
オン駆動ソレノイド13を制御するためのピニオン制御
リレー41と、モータ11を制御するためのモータ制御
リレー42と、プランジャストッパ19を制御するため
のプランジャストッパ制御リレー43とに供給される。
【0019】図2は、上述したエンジン始動装置におけ
るスタータ10の構造を示したものである。図2におい
て、スタータ10のモータ11の出力軸12は、フロン
トブラケット14のノーズ部14aに設けた軸受部14
bとリヤブラケット15の軸受部15aとにより支持さ
れる。また、出力軸12には、ローラクラッチ16とピ
ニオン17とが、摺動可能に支持され、これらローラク
ラッチ16とピニオン17とは、ピニオン駆動ソレノイ
ド(電磁ソレノイド)13の動力によりシフトレバー1
8を介して出力軸12の軸方向に摺動される。出力軸1
2とローラクラッチ16とは、回転動力を伝達するため
のヘリカルスプライン12a、16aで互いに係合して
いる。
【0020】ピニオン駆動ソレノイド13のプランジャ
13aには、励磁コイル19cを有する電磁ソレノイド
を備えたプランジャストッパ19が設けられている。こ
のプランジャーストッパ19のプランジャ保持部材19
aは、押しバネ19bでプランジャ13a側に押されて
いる。21はエンジンのスタータ取付部で、このスター
タ取付部21は、フロントブラケット14のインロー部
14cと嵌合し、フロントブラケット14のフランジ部
14dにボルト20により固定される。これにより、ス
タータ10が、エンジン1に装着される。
【0021】図3は、エンジン始動装置の回路を示した
ものである。図3において、エンジン始動装置の回路
は、スタータ10と、コントローラ30と、バッテリ5
0と、ピニオン駆動ソレノイド13へ電流を供給するか
否かの選択を行うピニオン制御リレー41と、モータ1
1へ電流を供給するか否かの選択を行うモータ制御リレ
ー42と、プランジャーストッパ19へ電流を供給する
か否かの選択を行うプランジャーストッパ制御リレー4
3と、抵抗60とを備えている。
【0022】抵抗60は、その一方端がピニオン制御リ
レー41とピニオン駆動ソレノイド13との間に接続さ
れ、抵抗60の他方端は、モータ制御リレー42とモー
タ11との間に接続されている。
【0023】次に、上述したように構成されたエンジン
始動装置の動作について説明する。図1〜図3におい
て、中央演算処理装置(CPU)304は、回転センサ
4の信号により、エンジン1が動作状態から停止状態と
なったことを検出すると、出力信号を出力ポート305
からピニオン制御リレー41に送り、ピニオン制御リレ
ー41をオンさせる。これにより、スタータ10のピニ
オン駆動ソレノイド13に通電される。
【0024】バッテリ50からピニオン駆動ソレノイド
13に通電されると、プランジャ13aが、ピニオン駆
動ソレノイド13側に吸引され、シフトレバー18を介
してローラクラッチ16とピニオン17をリングギヤ3
側に移送する。
【0025】ここで、ピニオン駆動ソレノイド13の吸
引力は、小さく設定されており、また、プランジャ13
aには、プランジャ保持部材19aが、押しバネ19b
のバネ力でプランジャ13a側に押されているので、プ
ランジャ保持部材19aのブレーキ効果で、プランジャ
13aの移動速度は小さくなるように構成されている。
【0026】したがって、ピニオン17の移動速度も小
さくなる。このとき、ピニオン17の端面とリングギヤ
3の端面とが接触しない場合には、ピニオン17は、そ
のままリングギヤ3に噛み合う。また、ピニオン17の
端面とリングギヤ3の端面とが接触した場合には、抵抗
60を介してモータ11に小さな電流が通電されている
ので、モータ11の回転トルクは小さく、回転立上がり
の角加速度が小さいので、ピニオン17は穏やかに回転
する。
【0027】ピニオン17の端面とリングギヤ3の端面
との接触が解除されると、図4に示すように、ピニオン
17はリングギヤ3と穏やかに噛み合う。この場合、直
ちにエンジンを始動しなければならない状態ではないの
で、ピニオン17をリングギヤ3側に移送するときの移
動速度を充分抑えることができ、ピニオン17の端面と
リングギヤ3の端面とが接触した場合の衝撃力を低減す
ることができる。
【0028】また、上述したように、直ちにエンジンを
始動しなければならない状態ではないので、モータ11
の回転トルクは小さくでき、ピニオン17の端面とリン
グギヤ3の端面との接触が解除され、ピニオン17がリ
ングギヤ3に噛み合うときの歯面の接触による回転衝撃
力を低減することができる。
【0029】次に、図4に示すように、ピニオン17が
リングギヤ3に噛み合い、プランジャ13aが最大吸引
位置まで吸引されると、プランジャ保持部材19aが、
押しバネ19bのバネ力で図の下方に移動して、プラン
ジャ13aが元の位置に戻るのを阻止する。
【0030】つまり、プランジャ保持部材19aのプラ
ンジャ13a側の端部には、切り欠きが形成され、この
切り欠きと、プランジャ13aの端面とが係合する構造
となっている。
【0031】ピニオン駆動ソレノイド13に通電を開始
してから所定時間、例えば、1〜2秒が経過すると、自
動的に通電が遮断される。通電遮断後は、プランジャ保
持部材19aにより、ピニオン17はリングギヤ3に噛
合った状態で保持される。
【0032】その後、ピニオン17とリングギヤ3とが
噛み合った状態で、運転者が自動車のキースイッチ5を
投入すると、モータ制御リレー42がオンとされ、モー
タ11に通電され、モータ11に回転動力が発生され
る。モータ11の回転動力は、ローラクラッチ16及び
ピニオン17を介してリングギヤ3に伝達され、エンジ
ン1を始動する。
【0033】エンジン1が始動して、エンジン1の回転
速度がピニオン17の回転速度を超過した際には、リン
グギヤ3がピニオン17を駆動することになるので、出
力軸12とローラクラッチ16のヘリカルスプライン1
2a、16aには、スプラインのねじれの効果でピニオ
ン17をリングギヤ3から離脱させる方向に、リングギ
ヤ3の駆動トルクに比例する軸方向の推力が発生する。
【0034】しかし、プランジャー保持部材19aが、
プランジャ13aが元の位置に戻るのを阻止しているの
で、シフトレバー18を介してピニオン17は、リング
ギヤ3に噛み合ったままで保持される。
【0035】エンジン始動後、エンジン1の回転数が回
転センサ4によりエンジン1の始動が完了したと判定で
きる回転数、例えば、600r/min以上の回転を検
出した時に、エンジン1が始動したと、コントローラ3
0が判定してモータ制御リレー42をオフとすると同時
に、プランジャーストッパー制御リレー43をオンとす
る。
【0036】モータ制御リレー42がオフとなると、バ
ッテリ50からモータ11への通電が遮断されてモータ
11が停止し、同時に、プランジャストッパ19の励磁
コイル19cに通電され、この励磁コイル19cによ
り、プランジャ保持部材19aは、押しバネ19bを圧
縮して吸引され、プランジャ13aの端面との係合が解
除される。
【0037】このため、プランジャ13a、ローラクラ
ッチ16及びピニオン17は、プランジャ戻しバネ13
bのバネ力で元の位置、つまり、図2に示すように、ピ
ニオン17とリングギヤ3とが、離間した状態に戻る。
【0038】その後、プランジャストッパ制御リレー4
3が、コントローラ30によりオフとされて、プランジ
ャストッパ19の励磁コイル19cへの通電が遮断さ
れ、プランジャ保持部材19aは、押しバネ19bのバ
ネ力で元の位置、つまり、プランジャ13aの側面を押
圧している状態に戻る。
【0039】そして、上述したように、中央演算処理装
置304は、回転センサ4の信号により、エンジン1が
動作状態から停止状態となったことを検出すると、シフ
トレバー18を介してローラクラッチ16とピニオン1
7をリングギヤ3側に移送し、ピニオン17とリングギ
ヤ3とを噛み合わせる。
【0040】上述したエンジン始動装置におけるエンジ
ン始動の動作フローチャートを図5に概略的に示す。
【0041】図5において、コントローラ30は、回転
センサ4からの出力信号に基づいて、エンジン1が停止
したことを検出すると(ステップS1)、ピニオン制御
リレー41を介して、ピニオン駆動ソレノイド13に通
電して(ステップS2)、ピニオン17を穏やかにリン
グギヤ3に噛合わせる(ステップS3)。
【0042】ピニオン駆動ソレノイド13に通電を開始
してから所定時間経過後(ステップS4)、ピニオン駆
動ソレノイド13への通電を遮断する(ステップS
5)。
【0043】その後、運転者が自動車のキースイッチ5
を投入したとき(ステップS6)、モータ11に通電す
る(ステップS7)。そして、エンジン1の回転数が回
転センサ4によりエンジン1の始動が完了したと判定で
きる回転数、例えば、600r/min以上の回転数を
検出したときに(ステップS8)、エンジン1が始動し
たと判定して、モータ11の通電を遮断すると共に、プ
ランジャストッパ19に通電する(ステップS9)。
【0044】その後、プランジャストッパ19への通電
を遮断して(ステップS10)、エンジン1の始動を完
了させる(ステップS11)。そして、処理は、ステッ
プS1に戻り、エンジン1が停止したか否かを検出し、
以降、ステップS2〜S11を実行する。
【0045】以上のように、本発明の第1の実施形態に
よれば、エンジンが動作状態から停止状態となったとき
に、ピニオン17をリングギヤ3に向かって移動させ、
互いに噛み合った状態とし、この状態を保持する。この
場合、直ちにエンジンを始動しなければならない状態で
はないので、ピニオン17をリングギヤ3側に移送する
ときの移動速度を充分抑えることができるとともに、モ
ータ11の回転トルクを充分小さくすることができ、ピ
ニオン17の端面とリングギヤ3の端面とが接触した場
合の衝撃力を低減することができるばかりではなく、ピ
ニオン17がリングギヤ3に噛み合うときの歯面の接触
による回転衝撃力を低減することができる。
【0046】また、運転者が自動車のキースイッチ5を
投入し、エンジンを始動しようとするときは、ピニオン
17とリングギヤ3とが噛み合った状態から、ピニオン
17が回転して、その回転動力がリングギヤ3に伝達さ
れ、エンジン1を始動する。
【0047】この場合、ピニオン17の回転開始時に
は、ピニオン17とリングギヤ3とは既に噛み合った状
態であるので、ピオニン17の歯とリングギヤ3の歯と
の衝突による衝撃は、最小のものに抑制することができ
る。
【0048】また、ピニオン17とリングギヤ3とは既
に噛み合った状態であるので、従来のように、エンジン
始動は、ピニオンとリングギヤとが離間した状態から開
始される場合と比較して、エンジン始動を短時間で行う
ことができる。
【0049】また、エンジン始動後、エンジン1の回転
数が回転センサ4によりエンジン1の始動が完了したと
判定できる回転数を検出した時に、エンジン1が始動し
たと、コントローラ30が判定して、ピニオン17を移
動し、リングギヤ3との係合を解除する。これにより、
エンジン1の始動が確実に行われた後に、ピニオン17
とリングギヤ3との係合を解除することができる。
【0050】さらに、エンジン1の始動後、運転者が錯
誤によりキースイッチ5を投入したとしても、エンジン
1が回転している状態では、ピニオン17は、リングギ
ヤ3の方向に移送されることはない。つまり、本発明の
第1の実施形態においては、エンジン1が停止している
状態においてのみ、ピニオン17がリンギグギヤ3の方
向に移動し、噛み合わされるように構成されている。こ
れにより、エンジン始動後に、誤って、キースイッチ5
を投入したとしても、ピニオン17とリングギヤ3との
衝突を回避することができる。
【0051】したがって、ピニオンとリングギヤとを穏
やかに噛み合わせて、ピニオンやリングギヤの摩耗や欠
けを防止すると共に、エンジンの最適始動制御を行い、
耐久性に優れ、騒音が少なく、信頼性の高いエンジン始
動装置を実現することができる。
【0052】図6は、本発明の第2の実施形態のエンジ
ン始動装置におけるエンジン始動の動作フローチャート
である。なお、回路構成等は、第1の実施形態と同様と
なるので、詳細な説明は省略する。
【0053】図6において、この第2の実施形態の動作
フローチャートは、図5に示した動作フローチャートの
ステップS5とステップS6との間にステップS12
が、追加されており、他のステップは、図5に示したス
テップと同様となっている。
【0054】つまり、ステップS1からステップS5ま
での処理が行われた後、ステップS12において、コン
トローラ30は、ピニオン17とリングギヤ3とが噛み
合ったか否かを判断し、噛み合っていれば、ステップS
6に進む。また、S12において、ピニオン17とリン
グギヤ3とが噛み合っていなければ、ステップS1に戻
り、以降、ステップS1〜ステップS12を実行する。
【0055】ピニオン17とリングギヤ17とが噛み合
ったか否かの判断は、ピニオン17の位置を検出する手
段、又はプランジャ保持部材19aが初期状態からプラ
ンジャ保持状態に移動し、停止しているか否かを検出す
る手段を設けることにより行うことができる。
【0056】以上のように、本発明の第2の実施形態に
よれば、第1の実施形態によって得られる効果の他、ピ
ニオン17とリングギヤ3との噛み合いに、万が一、失
敗したとしても、これを検知し、ピニオン17とリング
ギヤ3とを確実に噛み合わせることができる。
【0057】なお、上述した例においては、ピニオン1
7をリングギヤ3方向に移動し、互いに噛み合わせる条
件を、エンジン停止の状態としたが、上記条件をその他
の条件、例えば、ドアの開閉、運転席のシートベルト装
着等と組合わせても良く、また、エンジンキーの挿入等
の条件に置き換えても有効である。
【0058】また、上述した例においては、プランジャ
保持部材により、プランジャ13aの移動を停止するよ
うに構成したが、他の部材により、プランジャ13aの
移動を停止するように構成することもできる。例えば、
シフトレバー18の移動を停止する部材により、プラン
ジャ13aの移動を停止させることもできる。
【0059】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、次のような効果がある。ピニオンをリング
ギヤ側に移送するときの移動速度を充分抑えることがで
きるとともに、モータの回転トルクを充分小さくするこ
とができ、ピニオンの端面とリングギヤの端面とが接触
した場合の衝撃力を低減することができるばかりではな
く、ピニオンがリングギヤに噛み合うときの歯面の接触
による回転衝撃力を低減することができる。
【0060】また、運転者が自動車のキースイッチを投
入し、エンジンを始動しようとするときは、ピニオンと
リングギヤ3とが噛み合った状態から、ピニオンが回転
されるので、ピオニンの歯とリングギヤの歯との衝突に
よる衝撃は、最小のものに抑制することができる。
【0061】また、ピニオンとリングギヤとは既に噛み
合った状態であるので、エンジン始動を短時間で行うこ
とができる。
【0062】つまり、ピニオンとリングギヤとを穏やか
に噛み合わせて、ピニオンやリングギヤの摩耗や欠けを
防止すると共に、エンジンの最適始動制御を行い、耐久
性に優れ、騒音が少なく、信頼性の高いエンジン始動装
置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるエンジン始動装
置の概略構成図である。
【図2】第1の実施形態であるエンジン始動装置におけ
るスタータの構造を示す図である。
【図3】第1の実施形態であるエンジン始動装置の回路
を示す図である。
【図4】第1の実施形態であるエンジン始動装置の動作
説明図である。
【図5】第1の実施形態であるエンジン始動装置におけ
るエンジン始動の動作フローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態であるエンジン始動装
置におけるエンジン始動の動作フローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 クランク軸 3 リングギヤ 4 回転センサ 5 キースイッチ 10 スタータ 11 モータ 12 出力軸 13 ピニオン駆動ソレノイド 17 ピニオン 19 プランジャストッパ 19a プランジャ保持部材 19b 押しバネ 19c 励磁コイル 30 コントローラ 41 ピニオン制御リレー 42 モータ制御リレー 43 プランジャストッパ制御リレー 50 バッテリ 60 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02N 11/00 F02N 11/00 R F 15/06 15/06 B J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンに回転力を伝達するためのリング
    ギヤと、エンジンを始動させるための回転力を発生させ
    るモータと、このモータの出力回転軸に摺動可能に支持
    され、上記出力回転軸の回転に従って回転し、上記リン
    グギヤとの、噛み合い及びその噛み合いの解除が可能な
    ピニオンと、このピニオンを上記出力回転軸上で摺動さ
    せるピニオン駆動手段と、エンジンの始動を指示するキ
    ースイッチとを備えるエンジン始動装置において、 上記ピニオンとリングギヤとが噛み合わされたとき、そ
    の噛み合い状態を保持する保持手段と、 上記エンジンが停止した状態で、上記ピニオン駆動手段
    により上記ピニオンとリングギヤとを噛み合わせ、この
    噛み合わせた状態で、上記キースイッチにより、エンジ
    ンの始動が指示されたとき、上記モータにより、上記ピ
    ニオンを回転させて、リングギヤを回転させ、エンジン
    が始動すると、上記保持手段のピニオンとリングギヤと
    の噛み合いを解除させるコントローラと、 を備えることを特徴とするエンジン始動装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のエンジン始動装置におい
    て、上記ピニオン駆動手段への動作電力の供給及び供給
    停止を行うためのピニオン制御リレーと、このピニオン
    制御リレーと上記モータの間に接続される抵抗と、をさ
    らに備え、上記保持手段は、電磁ソレノイドと、この電
    磁ソレノイドにより駆動され、上記ピニオン駆動手段を
    固定する保持部材とを備えることを特徴とするエンジン
    始動装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のエンジン始動装置に
    おいて、エンジン回転数を検出する手段を、さらに備
    え、上記コントローラは、上記エンジン回転数検出手段
    により検出されたエンジン回転数から、エンジンの停止
    及び始動を判断することを特徴とするエンジン始動装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3記載のエンジン始動装
    置において、上記ピニオン駆動手段は、電磁ソレノイド
    と、この電磁ソレノイドによりピニオンを上記出力回転
    軸上で摺動させる駆動部材とを有し、上記コントローラ
    は、上記ピニオン駆動手段の電磁ソレノイドに通電開始
    後、所定の時間が経過すると、ピニオン駆動手段の電磁
    ソイレノイドへの通電を停止することを特徴とするエン
    ジン始動装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載のエンジン始動装置におい
    て、上記コントローラは、エンジン回転数検出手段によ
    りエンジン回転数が所定の回転数よりも高くなったこと
    が検出されると、上記モータの回転を停止させると共
    に、上記保持手段のピニオンとリングギヤとの噛み合い
    を解除させることを特徴とする請求項3に記載のエンジ
    ン始動装置。
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