JPH11216160A - パンツ型使いすておむつ - Google Patents

パンツ型使いすておむつ

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JPH11216160A
JPH11216160A JP10033530A JP3353098A JPH11216160A JP H11216160 A JPH11216160 A JP H11216160A JP 10033530 A JP10033530 A JP 10033530A JP 3353098 A JP3353098 A JP 3353098A JP H11216160 A JPH11216160 A JP H11216160A
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JP
Japan
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pants
elastic member
disposable diaper
sheet
outer layer
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Pending
Application number
JP10033530A
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English (en)
Inventor
Masaru Tsubata
勝 津幡
Keiko Miyata
桂子 宮田
Katsushi Sakano
賀津士 坂野
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トップシートとバックシートと両シート間に
配置された吸収体とを有する吸収性本体と、吸収性本体
を着用者にあてて保持する外装部材とを有するパンツ型
使いすておむつ。 【解決手段】 外装部材は、不織布シートからなる内層
及び外層間に伸縮弾性部材を挟持して接合した積層体か
らなり、該外装部材の少なくとも一対の脚周り開口部領
域は、前記外装部材の外層シートと内層シートの間に配
置された伸縮弾性部材を挟んで、前記外層シートと内層
シートのどちらか一方のシートの前記伸縮弾性部材に沿
う領域に横縞状に塗布された接着剤層により前記内外層
シート及び伸縮弾性部材が接着固定されていることを特
徴とするパンツ型使いすておむつ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予めパンツ型に形
成されている使いすておむつに関する。また、本発明
は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシ
ートと、これら両シート間に配置された吸収体とを有す
る吸収性本体を着用者にあてて保持する外装部材に接合
し、該外装部材の前身頃と後身頃の相対する両側縁部を
接合してウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部を形
成し、該開口部に沿って伸縮弾性が付与したパンツ型使
いすておむつに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、使いすておむつとしては、例え
ば、特開昭57−77304号公報に開示されているよ
うな、フラットタイプのおむつのサイドフラップにおい
て着用時に左右の側腹部に当たる部分を予め接合固定さ
せておき、ウエスト周り開口部と脚周り開口部を設けた
いわゆるパンツ型おむつが提案されている。また、この
ようなパンツ型使いすておむつにおいて、両脚周りの開
口部、ウエスト周り開口部、更に腰周り両側部に装着者
へのおむつの追従性やフィット性を高めるために伸縮弾
性が付与されているものが実開平3−16920号公
報、特開平4−28363号公報、特開平4−1661
50号公報及び特開平4−289201号公報に記載さ
れている。このようなパンツ型使いすておむつは、着用
者による着脱が可能で、幼児のおむつ離れの時期、又は
失禁者等の成人用としても需要が増大してきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記実開平3−169
20号公報及び特開平4−28363号公報に記載され
ているようなパンツ型使いすておむつでは、ウエスト周
りの開口部と両脚周りの開口部には伸縮自在な伸縮弾性
部材が配置されていて、これらの伸縮弾性部材が開口部
を絞り、吸収体を着用者にフィットさせ、また開口部か
らの漏れを防ぐ機能をおむつに付与している。
【0004】このように、伸縮弾性部材を伸長状態で開
口部に沿って配置固定する方法としては、上記各公報に
記載されているように、2枚のシートの向かい合った少
なくとも一方の面にホットメルト接着剤を塗工し、2枚
のシートの間に伸縮弾性部材を挟持する方法が一般に広
く用いられている。
【0005】この方法の場合、脚周り開口部に沿って伸
縮弾性部材を湾曲させて配置し、接着固定するために
は、少なくとも脚周り開口部に沿った所定の幅の領域に
ホットメルト接着剤を伸長状態にある伸縮弾性部材の収
縮力により剥がれないように接着固定することが求めら
れるが、そのために接着剤量を増すことは貼り合わせた
シートの風合いを損なうばかりでなく、使いすて製品の
製造コストアップにつながり好ましくない。
【0006】また、ホットメルト接着剤の塗工形状とし
て、接触型のコーターで塗工させてベタ塗工してしまう
とシートの風合いを損なうと共に、シートに通気性素材
を用いた場合に折角の通気性を阻害することとなって好
ましくない。
【0007】この他に、ホットメルト接着剤の塗工形状
として、非接触型のスパイラルスプレーコーターやカー
テンスプレーコーターを用いて塗工する方法も知られて
おり、これらの方法では、ホットメルト接着剤は加熱さ
れた空気により随伴されて細かい網目状若しくは霧状と
なってシートに付着され、接着剤間に細かな間隙がある
ためベタ塗工と違ってシートの通気性を阻害することは
無いが、伸長状態にある伸縮弾性部材の収縮力により剥
がれないように接着固定するには相応の量のホットメル
ト接着剤の塗工量が必要となり、この場合シートの接着
に関してはベタ塗工とさして変わらない風合いとなって
しまう問題点があった。
【0008】また、接触型のコーターを用いると、伸縮
弾性部材の配置位置の近傍に所定の幅をもって塗工させ
ることも可能であるが、伸縮弾性部材を配置していない
部位のシート間の接着には、風合いを損なわないように
更に別のコーターを設置しなければならない。
【0009】本発明の目的は、パンツ型使いすておむつ
を吸収性本体と外装部材によって形成し、外装部材を不
織布積層体から形成させ、積層不織布の間に脚周り開口
部を締める伸縮弾性部材をホットメルト接着剤によって
固定することにより、良好な風合いと極めて優れた通気
性を有するパンツ型使いすておむつを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性のト
ップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両
シート間に配置された吸収体とを有する吸収性本体と、
着用時に着用者の腹から腰周り及び脚周りを囲んで該吸
収性本体を着用者にあてて保持する外装部材とを接合
し、該外装部材の前身頃と後身頃の相対する両側縁部を
接合してウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部を形
成したパンツ型使いすておむつであって、前記外装部材
は、不織布シートからなる内層と外層とを積層し、かつ
両層間の前記脚周り開口部を形成する領域に伸縮弾性部
材を伸長状態で配置してなり、少なくとも該伸縮弾性部
材を配置している領域を含んで、前記内外層シートのい
ずれか一方のシートに横縞状に塗布した接着剤によって
前記内外層シート間を接着固定していることを特徴とす
るパンツ型使いすておむつに関する。
【0011】また、本発明は、前記横縞状(ストライプ
状)の接着剤層が、前記外装部材の両側縁にわたる連続
した平行の線状又は帯状の層として長手方向全域に配置
されていることを特徴とする前記パンツ型使いすておむ
つに関する。また、本発明は、前記横縞状の接着剤層
が、前記外装部材の長手方向に沿う中央部を除く両側縁
部の長手方向に配置されていることを特徴とする前記パ
ンツ型使いすておむつに関する。
【0012】本発明は、前記横縞状の接着剤層が、前記
外装部材の両側縁にわたる連続した平行の線状又は帯状
の層として、前記外装部材の長手方向両端部から中央方
向への一定幅の帯状領域を除く長手方向全域に配置され
ていることを特徴とする前記パンツ型使いすておむつに
関する。また、本発明は、前記横縞状の接着剤層が、前
記外装部材の長手方向両端部から中央側への一定幅の部
分及び両側縁から中央側への一定幅の部分に配置されて
おり、前記外装部材の中央部領域には配置されていない
ことを特徴とする前記パンツ型使いすてておむつに関す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のパンツ型使いすておむつ
は、使いすておむつに求められる***物を吸収体の内外
において保持する機能を吸収性本体に与え、外装部材に
は吸収性本体を担時し、着用者の体に吸収性本体を密着
させ、また着用者の動きに対しても吸収性本体のずれを
抑える機能を与えているとともに、外装部材には一対の
脚周りの開口部、ウエスト周りの開口部、腰周りの側部
に伸縮弾性が付与されていて優れた着用感を有してお
り、さらに外装部材を形成する外層シート及び内層シー
トは不織布シートから成るために良好な通気性を有し、
着用中に汗が使いすておむつ内部に滞留することなく、
下着を着用した感覚に似た極めて良好な着用感が得られ
る。
【0014】本発明のパンツ型使いすておむつにおいて
は、脚周り開口部に伸縮弾性を付与させる手段として、
伸縮弾性部材を外装部材の外層シートと内層シートの間
に伸長状態で配置し、これらを一体化させるために、外
層シート又は内層シートの向かい合った面のどちらか一
方に、接着剤を塗工するという方法を採用している。そ
の際、外層シートと内層シートと、それらの間に挟持さ
れた伸縮弾性部材を伸長状態で一体化し、弾性部材が外
層シート又は内層シートから剥がれないようにするため
には、伸縮弾性部材との粘着力が高いホットメルト接着
剤を選定することが好ましい。また、上記目的のために
は、接着剤の使用量をある程度増やすことも有効な手段
であるが、この場合、外層シートに加え内層シートにま
で不織布シートを用いて下着に近い着用感と良好な通気
性を確保しようとしている外装部材の特性を損なわない
範囲で使用することが必要である。
【0015】本発明のパンツ型使いすておむつの場合、
良好な着用感を得るために、脚周り開口部に沿って外層
シートと内層シートの間に伸縮弾性部材を湾曲させて配
置することが有効である。そして、伸縮弾性部材を湾曲
させて接着固定する際に外装部材全体の風合いを損なわ
ないためには、外層シートと内層シートの間の脚周り開
口部に沿った所定の幅の領域に横縞状(平行ストライプ
状)にホットメルト接着剤を十分に塗工して、外層シー
トと内層シート及び伸縮弾性部材を一体化させる必要が
ある。しかし、単に外層シートと内層シートとの間を接
着するだけで伸長状態の伸縮弾性部材を固定する必要が
ない部分について、接着剤量を増やすことは、貼り合わ
せたシートの風合いを損なうばかりでなく、使いすて製
品の製造コストアップにつながることから好ましくな
い。
【0016】ホットメルト接着剤の塗工形状としては、
接触型のコーターで塗工させる際にもベタ塗工せずに、
横縞状に塗工して線状又は帯状の塗工部と非塗工部とを
交互に有する塗工領域を設け、塗工領域全体として伸縮
弾性部材を伸長状態のまま保持するのに必要な単位面積
当たりの接着剤量を塗工しておけば、同じ単位面積あた
りの量の接着剤をベタ塗工した場合に対して同等に伸縮
弾性部材の保持力を得ることが可能である上に、良好な
風合いを保ち、また不織布シートの通気性を損なうこと
のない着用感に優れた外装部材を得ることが可能となる
のである。
【0017】本発明のパンツ型使いすておむつの場合、
外装部材を形成する不織布シートからなる外層シート又
は内層シートのどちらか一方にホットメルト接着剤を塗
工すれば足りるものである。ホットメルト接着剤は横縞
状(平行ストライプ状)に塗工されていて、伸縮弾性部
材の存在領域では伸縮弾性部材を挟んで外層シート、伸
縮弾性部材及び内層シートが一体化され、また伸縮弾性
部材の非存在領域では外層シート及び内層シートが一体
化されており、いずれの領域においても接着剤非存在部
分を有して一体化されていて、通気性が確保されている
外装部材を与えている。
【0018】本発明のパンツ型使いすておむつに使用さ
れる外装部材の場合、脚周りの伸縮弾性部材は通常、湾
曲させて配置されているが、ホットメルト接着剤を横縞
状に塗工すると、各々の線状又は帯状の接着剤部は、殆
どの脚周りの伸縮弾性部材に対してある角度をもって交
差するため、脚周りの伸縮弾性部材が接着剤の非塗工部
分に配置されることは少なく、確実に接着固定できるの
である。
【0019】脚周りの伸縮弾性部材は脚周り開口部に沿
って配置され、開口部を締め付けることによっておむつ
を着用者に固定させる機能を有しているが、この目的を
達成させるための伸縮弾性部材の脚周り開口部近傍への
配置方法やその形状はいろいろなものが考えられ、その
伸縮弾性部材の配置形状によっては、ごく少ない部分に
おいて接着剤塗工部(線)と伸縮弾性部材とが平行にな
り、伸縮弾性部材の一部に比較的長い部分にわたって内
外層シートに固定されない部分が生じることも考えられ
る。しかし、少なくとも脚周り開口部に沿った部分では
このような状態は生起しないから、大きな問題とはなら
ない。必要であれば、両者が平行となった部分のみにつ
いてベタ塗工や非接触型のコーターでの塗工を別途行う
こともできるが、外装部材の風合いと通気性を保つこと
からいうと、可能な限りストライプ状の塗工を行うこと
のみで対応することが好ましい。
【0020】本発明のパンツ型使いすておむつの場合、
外装部材を形成する外層シートと内層シートのどちらか
一方にホットメルト接着剤を横縞状に塗工して接着剤の
塗工部と非塗工部を形成している。そして、この塗工部
により脚周りの伸縮弾性部材を伸長状態で内外層シート
に固定保持しても、非塗工部においては外層シートと内
層シートが接着固定されていないために、伸縮弾性部材
が収縮した場合、この互いに固定されていない外層シー
トと内層シート部分が不織布本来の柔軟さ、通気性を保
持して収縮することから、風合いや通気性は保持され
る。
【0021】外装部材の形成方法や脚周りの伸縮弾性部
材の配置手段や形状によっては、横縞状に配置した線状
又は帯状の接着剤層を連続層ではなく、不連続の線状層
又は帯状層として形成することもできる。特に、外装部
材における脚周り開口部の伸縮弾性部材の配置領域から
離れた位置である、外装部材の中央領域などにおいて
は、非接触型のコーターを用いることにより、ホットメ
ルト接着剤の塗工量を外層シートと内層シートの貼り合
わせに最低限必要な量に抑えて塗工することも可能であ
る。
【0022】また、パンツ型使いすておむつの場合、ウ
エスト周り開口部にも伸縮弾性部材を配置させることが
必要であるが、ウエスト周りの伸縮弾性部材は、直線状
に配置させることが有効であるため、ここでの伸縮弾性
部材のホットメルト接着剤による固定に関しては、伸縮
弾性部材の配置の方向に沿って、該伸縮弾性部材に直角
にストライプ状に塗工部と非塗工部を交互に設ける塗工
方法や、非接触型のスパイラルスプレーコーターやカー
テンスプレーコーターによる塗工方法を用いて、外層シ
ートと内層シートの間に伸縮弾性部材を挟持固定させる
ことが可能である。
【0023】本発明のパンツ型使いすておむつの吸収性
本体は、液透過性トップシートと、液不透過性バックシ
ートと吸収体からなる。液透過性のトップシートとして
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、そ
の他の熱可塑性樹脂を原料とした合成繊維からなる液体
透過性不織布が好ましく用いられる。
【0024】吸収体は、通常、乳児用、失禁者用のおむ
つのような吸収性物品に使用されるものであれば使用で
きるが、綿状パルプと高吸水性材料である高吸収性ポリ
マーが混合されており、さらに親水性シ−トによりくる
まれているものが好ましい。また、綿状パルプに対して
3〜60重量%の熱融着性物質を混合して熱圧着したも
のであってもよい。前記吸収体の構成は特に制限される
ものではないが、例えば、綿状パルプを主成分とする単
独層でも良いし、綿状パルプに高吸収性ポリマー(SA
P)のような高吸収性材料を配合した層状のものであっ
ても良い。また綿状パルプを主成分とする2つの単独層
により高吸水性材料からなる均一な層を挟み込むような
構成のものであっても良い。
【0025】SAPの配合量は、綿状パルプの乾燥状態
で全重量の10〜500%、好ましくは15〜300%
であり、かかる量のSAPが綿状パルプに実質的に均一
に分布している吸収体が好ましい。このような吸収体で
は、SAPが吸収し膨潤したとき、その粒子は相互の干
渉が最小にとどめられ、連続的に接触して透過障壁を形
成することが少なく、尿や体液を3次元方向に透過、吸
収する。吸収体の上下、又は全体を覆って配置される親
水性シートを使用することができる。親水性シートは、
親水性であるシートであれば良く、例えば、ティシュ、
吸収紙、親水性不織布等が挙げられる。
【0026】液不透過性のバックシートとしては、液体
不透過性のポリエチレンシート、好ましくは微孔を設け
たポリエチレンシート、熱可塑性樹脂にフィラーを加え
て延伸した透湿性のある液体不透過性シート、又はこれ
らの液不透過性のシートと不織布とを貼り合わせたもの
であっても良く、このように透湿性を付与したものは蒸
れる心配がなくなりより快適である。
【0027】前記吸収性本体の形状としては、砂時計
型、矩形型、T字型等があるが、特に制限はなく、股下
領域において広過ぎず、また狭過ぎない適度の形状であ
ればよい。
【0028】本発明のパンツ型使いすておむつの外装部
材は、不織布からなる外層シートと不織布からなる内層
シートを、伸縮弾性部材を挟んで積層接着して形成され
ている。外層シート及び内層シートはポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂を
原料とした合成繊維からなる不織布を用いることができ
る。
【0029】外層シートと内層シートの間に挟持される
脚周り開口部伸縮弾性部材、及びウエスト周り開口部伸
縮弾性部材は、ウレタン糸、糸ゴム等の通常の使いすて
おむつに使用される伸縮弾性体をそのまま使用すること
ができ、これらの伸縮弾性部材はそれぞれ伸長状態で脚
周り開口部、ウエスト周り開口部において横縞状(スト
ライプ状)接着剤により所定の領域に接着固定されてい
る。
【0030】接着剤としては、ホットメルト接着剤が有
利に用いられるが、その他にも澱粉系又はCMC(カル
ボキシメチルセルロース)などの水溶性の糊又は、流動
性の高い接着剤なども用いることができる。ホットメル
ト接着剤としては、合成ゴム系のホットメルト接着剤で
あるスチレン−ブタジェン−スチレン系共重合体や、ス
チレン−イソプレン−スチレン系共重合体を用いること
ができる。
【0031】横縞状の接着剤層は、塗工部の幅が1〜3
mm程度であることが好ましく、塗工部間の非塗工部の
幅は1〜2mm程度であることが好ましい。 塗工部の
幅を1mmよりも狭くすることは安定した塗工が困難と
なることから好ましくなく、逆に3mmよりも広くする
ことはベタ状の塗工に類することから外装部材の風合い
低下につながり好ましくない。また、非塗工部の幅を1
mmよりも狭くすることはベタ状の塗工と実質的に変わ
らなくなることから好ましくなく、逆に2mmよりも広
くすることは伸長状態の伸縮弾性部材の保持がしにくく
なることから好ましくない。
【0032】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す図面を参照にし
て本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の実施例に
おけるパンツ型使いすておむつの斜視図である。図1に
示した本発明のパンツ型使いすておむつ1は、脚周り開
口部2、ウエスト周り開口部3を有し、左右の前記脚周
り開口部の間に延びて形成された前身頃4と後身頃5は
サイドシーム6により接着閉鎖されている。サイドシー
ム6の接着閉鎖は前身頃4と後身頃5を重ね合わせ、両
側縁を外側に突き出した状態、又は両側縁を内側に突き
出した状態で両側縁の最外部に沿ってホットメルト接着
剤、加圧溶融、超音波溶融等を単独またはそれらを組み
合わせることにより接合する。
【0033】図2は、図1で示した本発明のパンツ型使
いすておむつ1のサイドシーム6を開放展開した伸長状
態を示す斜視図で、外装部材7の左右の脚周り開口部2
の近傍には、前身頃4に設けられた複数本の伸縮弾性材
料から成る第1の伸縮弾性部材8と、後身頃5に設けら
れた複数本の伸縮弾性材料から成る第2の伸縮弾性部材
9により伸縮弾性が付与されていると共に、ウエスト周
り開口部の近傍にはウエスト周り伸縮弾性部材10によ
り伸縮弾性が付与されている。
【0034】図3は、本発明の実施例におけるパンツ型
使いすておむつの図1とは別の実施例を示した斜視図で
ある。図3に示した本発明のパンツ型使いすておむつ1
は、脚周り開口部2、ウエスト周り開口部3を有し、左
右の前記脚周り開口部の間に延びて形成された前身頃4
と後身頃5はサイドシーム6により接着閉鎖されてい
る。サイドシーム6の接着閉鎖は前身頃4と後身頃5を
重ね合わせ、両側縁を外側に突き出した状態、又は両側
縁を内側に突き出した状態で両側縁の最外部に沿ってホ
ットメルト接着剤、加圧溶融、超音波溶融等を単独また
はそれらを組み合わせることにより接合する。
【0035】図4は、図3で示した本発明のパンツ型使
いすておむつ1の別の実施例をサイドシーム6を開放展
開した伸長状態を示す斜視図で、外装部材7の左右一対
の脚周り開口部の近傍には、一方の脚周り開口部11に
設けられた複数本の伸縮弾性材料から成る第1の伸縮弾
性部材8と、もう一方の脚周り開口部12に設けられた
複数本の伸縮弾性材料から成る第2の伸縮弾性部材9に
より伸縮弾性が付与されていると共に、ウエスト周り開
口部の近傍にはウエスト周り伸縮弾性部材10により伸
縮弾性が付与されている。
【0036】図5は、図1〜図4に示した本発明のパン
ツ型使いすておむつをおむつの股下中央部において切断
した状態を示す横断面図で、パンツ型使いすておむつ1
は吸収性本体13と外装部材7とから構成され、外装部
材7は外層シート14と内層シート15からなってお
り、これら両シートの間に一対の脚周り開口部に沿って
配置された伸縮弾性部材として、図1〜2に示した場合
は第2の伸縮弾性部材9が、また図3〜図4に示した場
合は第1の伸縮弾性部材8と第2の伸縮弾性部材9が挟
持されて配置されている。
【0037】図6は、本発明のパンツ型使いすておむつ
を外装部材7側から眺めた平面図で、図2における第1
の伸縮弾性部材8、第2の伸縮弾性部材9と、ウエスト
周り伸縮弾性部材10の配置の例を示したもので、それ
ぞれの弾性部材は複数本の糸状の伸縮弾性材料から成
り、これらの伸縮弾性により吸収体を着用者に密着させ
る働きを有している。
【0038】図7は、本発明のパンツ型使いすておむつ
の別の実施例を外装部材7側から眺めた平面図で、図4
における第1の伸縮弾性部材8、第2の伸縮弾性部材9
と、ウエスト周り伸縮弾性部材10の配置の例を示した
もので、それぞれの弾性部材は複数本の糸状の伸縮弾性
材料から成り、これらの伸縮弾性により吸収体を着用者
に密着させる働きを有している。
【0039】図8は、本発明のパンツ型使いすておむつ
において、図6及び図7に示したような一対の脚周り開
口部に配置された第1の伸縮弾性部材8及び第2の伸縮
弾性部材を9を、図5に示したように外層シートと内層
シートのとの間に挟持して接着固定するために、外層シ
ート又は内層シートにホットメルト接着剤を横縞状(ス
トライプ状)に塗工した例を示したものであり、ホット
メルト接着剤はおむつの長手方向に沿って塗工部16と
非塗工部17とを有するように、両側縁にわたる連続し
た平行線状に塗工されている。
【0040】図9は、本発明のパンツ型使いすておむつ
において、図6及び図7に示したような一対の脚周り開
口部に配置された第1の伸縮弾性部材8及び第2の伸縮
弾性部材9を図5に示したように外層シートと内層シー
トとの間に挟持して接着固定するために、外層シート又
は内層シートにホットメルト接着剤を横縞状(ストライ
プ状)に塗工した図8とは別の例を示したものであり、
ホットメルト接着剤はおむつの長手方向に沿って塗工部
16と非塗工部17とを有するように塗工されており、
おむつの長手方向に沿う中央部の所定の幅においてホッ
トメルト接着剤が塗工されていない。
【0041】図10は、本発明のパンツ型使いすておむ
つにおいて、図6に示したような一対の脚周り開口部に
配置された第1の伸縮弾性部材8及び第2の伸縮弾性部
材9を図8に示したように、外層シート又は内層シート
にホットメルト接着剤をストライプ状に塗工して挟持す
ることにより接着固定した例を示したものである。
【0042】図11は、本発明のパンツ型使いすておむ
つにおいて、図6に示したような一対の脚周り開口部に
配置された第1の伸縮弾性部材8及び第2の伸縮弾性部
材9を図9に示したように、外層シート又は内層シート
にホットメルト接着剤をストライプ状に塗工して挟持す
ることにより接着固定した例を示したものである。
【0043】図12は、本発明のパンツ型使いすておむ
つにおいて、図7に示したような一対の脚周り開口部に
配置された第1の伸縮弾性部材8及び第2の伸縮弾性部
材9を図8に示したように、外層シート又は内層シート
にホットメルト接着剤をストライプ状に塗工して挟持す
ることにより接着固定した例を示したものである。
【0044】図13は、本発明のパンツ型使いすておむ
つにおいて、図7に示したような一対の脚周り開口部に
配置された第1の伸縮弾性部材8及び第2の伸縮弾性部
材9を図9に示したように、外層シート又は内層シート
にホットメルト接着剤をストライプ状に塗工して挟持す
ることにより接着固定した例を示したものである。
【0045】
【発明の効果】本発明のパンツ型使いすておむつによれ
ば、使いすておむつに元来求められる***物を吸収体の
内外において保持する機能を吸収性本体に与え、外装部
材には吸収性本体を担時し、着用者の体に吸収性本体を
密着させ、また着用者の動きに対しても吸収性本体のず
れを抑える機能を与えているが、外装部材には一対の脚
周りの開口部、ウエスト周りの開口部、腰周りの側部に
伸縮弾性が付与されていて優れた着用感を有しており、
さらに外装部材を形成する外層シート及び内層シートは
不織布シートから成り、両層の間をストライプ状に塗布
したホットメルト接着剤により接着固定してあるために
良好な通気性を有し、着用中に汗が使いすておむつ内部
に滞留することなく、下着を着用した感覚に似た極めて
良好な着用感が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパンツ型使いすておむつの斜視図。
【図2】図1のパンツ型使いすておむつのサイドシーム
を開放した状態を示す斜視図。
【図3】本発明のパンツ型使いすておむつの図1とは別
の実施例の斜視図。
【図4】図3のパンツ型使いすておむつのサイドシーム
を開放した状態を示す斜視図。
【図5】図1〜4のパンツ型おむつをおむつの股下部中
央において切断した状態を示す横断面図。
【図6】図2のパンツ型使いすておむつの脚周り伸縮弾
性部材の配置の一例を示すおむつを液透過性のトップー
ト側から眺めた平面図。
【図7】図4のパンツ型使いすておむつの脚周り伸縮弾
性部材の配置の一例を示すおむつを液透過性のトップー
ト側から眺めた平面図。
【図8】本発明のパンツ型使いすておむつにおいて、脚
周り伸縮弾性部材を接着固定するためのホットメルト接
着剤の塗工形状を示す平面図。
【図9】本発明のパンツ型使いすておむつにおいて、脚
周り伸縮弾性部材を接着固定するためのホットメルト接
着剤の図8とは別の例の塗工形状を示す平面図。
【図10】本発明のパンツ型使いすておむつにおいて、
脚周り伸縮弾性部材をホットメルト接着剤で固定した状
態を示す平面図。
【図11】本発明のパンツ型使いすておむつにおいて、
脚周り伸縮弾性部材をホットメルト接着剤で固定した状
態の図10とは別の例を示す平面図。
【図12】本発明のパンツ型使いすておむつにおいて、
脚周り伸縮弾性部材をホットメルト接着剤で固定した状
態の図10及び図11とは別の例を示す平面図。
【図13】本発明のパンツ型使いすておむつにおいて、
脚周り伸縮弾性部材をホットメルト接着剤で固定した状
態の図10、図11及び図12とは別の例を示す平面
図。
【符号の説明】
1:パンツ型使いすておむつ、2:脚周り開口部、3:
ウエスト周り開口部、4:前身頃、5:後身頃、6:サ
イドシーム、7:外装部材、8:第1の伸縮弾性部材、
9:第2の伸縮弾性部材、10:ウエスト周り開口部伸
縮弾性部材、11:一方の脚周り開口部、12:もう一
方の脚周り開口部、13:吸収性本体、14:外層シー
ト、15:内層シート、16:塗工部、17:非塗工
部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性のトップシートと、液不透過性
    のバックシートと、これら両シート間に配置された吸収
    体とを有する吸収性本体と、着用時に着用者の腹から腰
    周り及び脚周りを囲んで該吸収性本体を着用者にあてて
    保持する外装部材とを接合し、該外装部材の前身頃と後
    身頃の相対する両側縁部を接合してウエスト周り開口部
    と一対の脚周り開口部を形成したパンツ型使いすておむ
    つであって、前記外装部材は、不織布シートからなる内
    層と外層とを積層し、かつ両層間の前記脚周り開口部を
    形成する領域に伸縮弾性部材を伸長状態で配置してな
    り、少なくとも該伸縮弾性部材を配置している領域を含
    んで、前記内外層シートのいずれか一方のシートに横縞
    状に塗布した接着剤によって前記内外層シート間を接着
    固定していることを特徴とするパンツ型使いすておむ
    つ。
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