JPH11204367A - チップ状電子部品およびその製造方法 - Google Patents

チップ状電子部品およびその製造方法

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JPH11204367A
JPH11204367A JP10007152A JP715298A JPH11204367A JP H11204367 A JPH11204367 A JP H11204367A JP 10007152 A JP10007152 A JP 10007152A JP 715298 A JP715298 A JP 715298A JP H11204367 A JPH11204367 A JP H11204367A
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chip
adjacent surface
adjacent
electronic component
shaped electronic
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JP10007152A
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Katsuhiko Ishida
勝彦 石田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅方向寸法と厚み方向寸法とが実質的に等し
くされているチップ状の部品本体を備えるチップ状電子
部品において、マークを付与することなく方向判別を行
えるようにする。 【解決手段】 少なくとも一方の端子電極29につい
て、それが形成される端面23に隣接する第1ないし第
4の側面25ないし28を含む少なくとも1つの隣接面
の一部にまで延びるように隣接面延長部31を形成し、
隣接面延長部31の第1ないし第4の側面25ないし2
8上での各形成態様を、隣り合う側面間で異ならせる。
したがって、隣接面延長部31の形成態様に基づき、側
面25ないし28の区別が可能となり、結果として、チ
ップ状電子部品1の方向判別が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、チップ状電子部
品およびその製造方法に関するもので、特に、チップ状
電子部品の外観の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9には、この発明にとって興味ある従
来のチップ状電子部品1の外観が斜視図で示されてい
る。チップ状電子部品1は、チップ状の部品本体2と、
部品本体2の相対向する第1および第2の端面3および
4上にそれぞれ形成される第1および第2の端子電極5
および6とを備えている。
【0003】部品本体2は、上述した第1および第2の
端面3および4に加えて、これら第1および第2の端面
3および4間をそれぞれ連結する第1、第2、第3およ
び第4の側面7、8、9および10を有し、第1および
第2の端面3および4間距離によって長さ方向寸法Lが
規定され、第1および第3の側面7および9間距離によ
って厚み方向寸法Tが規定され、第2および第4の側面
8および10間距離によって幅方向寸法Wが規定され
る。特に、図示した部品本体2では、幅方向寸法Wと厚
み方向寸法Tとが実質的に等しくされている。
【0004】第1および第2の端子電極5および6は、
それぞれ、第1および第2の端面3および4に隣接する
側面7〜10の一部にまで延びるように形成される、第
1および第2の隣接面延長部11および12を有してい
る。図9に示したチップ状電子部品1の外観は、たとえ
ば、積層型の電子部品、より特定的には、積層コンデン
サまたは積層インダクタ等において採用されている。ま
た、このようなチップ状電子部品1は、図示しない配線
基板上に設けられた導電ランドに端子電極5および6が
それぞれ半田付けされることにより実装状態とされる。
【0005】この実装状態において、チップ状電子部品
1の姿勢が異なると、すなわち、配線基板に対して第1
ないし第4の側面7ないし10のいずれが向く状態とさ
れるかによって、あるいは、第1および第2の端子電極
5および6の位置関係が逆にされることによって、チッ
プ状電子部品1が与える特性が変化したり、低下したり
することがある。より具体的には、チップ状電子部品1
が積層コンデンサである場合には、その内部電極が実装
面に対して平行であるときと垂直であるときとで、発生
する浮遊容量に差が生じることがある。また、チップ状
電子部品1が積層インダクタである場合には、そのコイ
ル軸が実装面に対してどの方向に向けられるかによっ
て、磁束の発生態様が異なり、残留インダクタンスに変
化が生じることがある。
【0006】なお、このような特性の変化または低下
は、チップ状電子部品1が高周波域で使用されるとき、
特に深刻な問題をもたらす。図9に示したチップ状電子
部品1は、前述したように、その幅方向寸法Wと厚み方
向寸法Tとが実質的に等しくされているので、実装面に
対して第1または第3の側面7または9が平行に並ぶ
か、第2または第4の側面8または10が平行に並ぶか
の区別を外観からすることは不可能に近い。
【0007】そこで、チップ状電子部品1のより容易な
方向判別を可能にするため、従来、図9に示すように、
たとえば第1の側面7上に方向判別用マーク13を表示
することが行なわれている。方向判別用マーク13は、
たとえば、矢印の形態をなしていて、着色された樹脂を
もって付与される。このような方向判別用マーク13
は、たとえば画像処理技術によって認識される。
【0008】方向判別用マーク13によれば、まず、そ
れが付された側面7がどの方向を向いているかを認識す
ることができる。また、方向判別用マーク13の矢印が
向く方向によって、第1の端子電極5と第2の端子電極
6との区別を行なうことができ、長さ方向に関する方向
判別が可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た方向判別用マーク13による方向判別には、以下のよ
うな問題がある。すなわち、チップ状電子部品1の小型
化が進むと、それに伴って方向判別用マーク13による
表示も小さくする必要があり、その結果、方向判別用マ
ーク13を付与しようとするとき、チップ状電子部品1
との位置合わせが困難になってくる。また、チップ状電
子部品1がさらに小型化された場合には、方向判別用マ
ーク13の付与自身が不可能になることもある。
【0010】また、方向判別用マーク13を形成するた
めのコストが加算され、チップ状電子部品1を得るため
のコストが上昇してしまうという問題もある。そこで、
この発明の目的は、上述した問題を解決し得る、チップ
状電子部品およびその製造方法を提供しようとすること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、相対向する
第1および第2の端面と、第1および第2の端面間をそ
れぞれ連結する第1、第2、第3および第4の側面とを
有し、第1および第2の端面間距離によって長さ方向寸
法が規定され、第1および第3の側面間距離によって厚
み方向寸法が規定され、第2および第4の側面間距離に
よって幅方向寸法が規定され、幅方向寸法と厚み方向寸
法とが実質的に等しくされている、チップ状の部品本体
と、この部品本体の第1および第2の端面上にそれぞれ
形成される、第1および第2の端子電極とを備える、チ
ップ状電子部品に向けられるものであって、上述した技
術的課題を解決するため、次のような構成を備えること
を特徴としている。
【0012】すなわち、第1および第2の端子電極は、
それぞれ、第1および第2の端面に隣接する第1、第
2、第3および第4の側面を含む少なくとも1つの隣接
面の一部にまで延びるように形成される、第1および第
2の隣接面延長部を有している。そして、これら第1お
よび第2の隣接面延長部の少なくとも一方は、第1、第
2、第3および第4の側面上での各形成態様が隣り合う
側面間で異なっている。
【0013】このように、この発明によれば、端子電極
の隣接面延長部の形成態様の差異に基づき、チップ状電
子部品の方向判別を行なうことができる。この発明にお
いて、好ましくは、第1の隣接面延長部と第2の隣接面
延長部とは、第1、第2、第3および第4の側面の少な
くとも1つ上において、互いに非対称な形成態様を有し
ている。
【0014】また、第1および第2の隣接面延長部の少
なくとも一方は、第1、第2、第3および第4の側面上
での各形成態様がすべて異なっていることが好ましい。
また、第1および第2の隣接面延長部の各端縁を、それ
ぞれ、同一平面上に位置させながら、上述のように、形
成態様を異ならせることが好ましい。この発明は、ま
た、上述したようなチップ状電子部品を製造するための
方法にも向けられる。この製造方法は、上述した部品本
体を用意する工程と、この部品本体の第1および第2の
端面に隣接する第1、第2、第3および第4の側面を含
む少なくとも1つの隣接面の一部にまで延びる第1およ
び第2の隣接面延長部をそれぞれ有する第1および第2
の端子電極を、第1および第2の端面上にそれぞれ形成
する工程とを備えている。そして、このような第1およ
び第2の端子電極を形成する工程は、第1および第2の
端子電極となる導電性ペースト内に部品本体の第1およ
び第2の端面ならびに隣接面の一部をそれぞれ浸漬する
工程を備えている。
【0015】この発明に係るチップ状電子部品の製造方
法が特徴とするところは、上述した浸漬する工程におい
て、第1および第2の隣接面延長部の少なくとも一方に
ついては、導電性ペーストの第1、第2、第3および第
4の側面上での各付与態様が隣り合う側面間で異なるよ
うに、導電性ペーストの外面に対して部品本体の長さ方
向が垂直ではなく傾斜する状態で、部品本体の第1およ
び第2の端面の少なくとも一方ならびに隣接面の一部が
導電性ペースト内に浸漬されることである。
【0016】
【発明の実施の形態】図1および図2は、この発明の第
1の実施形態によるチップ状電子部品21を説明するた
めのもので、図1は、チップ状電子部品21の外観を示
す斜視図であり、図2は、チップ状電子部品21の各側
面をそれぞれ示している。チップ状電子部品21は、チ
ップ状の部品本体22を備えている。部品本体22は、
相対向する第1および第2の端面23および24と、こ
れら第1および第2の端面23および24間をそれぞれ
連結する第1、第2、第3および第4の側面25、2
6、27および28とを有している。また、部品本体2
2の長さ方向寸法Lは、第1および第2の端面23およ
び24間距離によって規定され、厚み方向寸法Tは、第
1および第3の側面25および27間距離によって規定
され、幅方向寸法Wは、第2および第4の側面26およ
び28間距離によって規定される。そして、これら幅方
向寸法Wと厚み方向寸法Tとは実質的に等しくされてい
る。
【0017】この部品本体22の第1および第2の端面
23および24上には、第1および第2の端子電極29
および30がそれぞれ形成される。また、これら第1お
よび第2の端子電極29および30は、それぞれ、第1
および第2の端面23および24に隣接する第1、第
2、第3および第4の側面25、26、27および28
を含む少なくとも1つの隣接面の一部にまで延びるよう
に形成される、第1および第2の隣接面延長部31およ
び32を有している。このような第1および第2の隣接
面延長部31および32の少なくとも一方については、
第1、第2、第3および第4の側面25、26、27お
よび28上での各形成態様が、隣り合う側面25〜28
間で異なっている。
【0018】この第1の実施形態では、より具体的に
は、図2によく示されているように、第2の隣接面延長
部32については、図9に示したチップ状電子部品1に
おける第2の隣接面延長部12と同様、第1ないし第4
の側面25ないし28上での各形成態様が互いに同じで
あるが、第1の隣接面延長部31の形成態様に特徴があ
る。
【0019】より詳細には、第1の隣接面延長部31
は、図2(1)に示す第1の側面25上には形成され
ず、図2(2)に示す第2の側面26上においては直角
三角形の形状をもって形成され、図2(3)に示す第3
の側面27上では長方形の形状をもって形成され、図2
(4)に示す第4の側面28上では第2の側面26上で
の直角三角形とは逆向きの直角三角形の形状をもって形
成される。
【0020】このように、第1の隣接面延長部31は、
第1、第2、第3および第4の側面25、26、27お
よび28上での各形成態様がすべて異なっているので、
第1の隣接面延長部31の形成態様をたとえば画像処理
して認識することにより、第1ないし第4の側面25な
いし28の区別を行なうことができる。また、この第1
の実施形態では、第1の隣接面延長部31と第2の隣接
面延長部32とは、第1、第2、第3および第4の側面
25、26、27および28の少なくとも1つ上におい
て、互いに非対称な形成態様を有している。より具体的
には、第1、第2および第4の側面25、26および2
8上において、第1の隣接面延長部31と第2の隣接面
延長部32とが互いに非対称な形成態様を有している。
このことから、この第1の実施形態によれば、第1の端
子電極29と第2の端子電極30とを互いに区別するこ
とができ、したがって、長さ方向に関する方向判別が可
能である。
【0021】第1および第2の端子電極29および30
は、好ましくは、導電性ペースト内に部品本体22の第
1および第2の端面23および24ならびに隣接面の一
部をそれぞれ浸漬する工程を経て形成される。このよう
な浸漬工程において、第1の隣接面延長部31となる導
電性ペーストは、所定の厚みを有する導電性ペーストの
外面に対して部品本体22の長さ方向が垂直ではなく傾
斜する状態で、部品本体22の第1の端面23ならびに
第2ないし第4の側面26ないし28の各一部を導電性
ペースト内に浸漬することによって付与される。
【0022】このように付与された導電性ペーストは、
焼成されることによって、第1および第2の端子電極2
9および30となる。これら第1および第2の端子電極
29および30において、第1および第2の隣接面延長
部31および32の各端縁は、上述した付与方法の結
果、それぞれ、同一平面上に位置している。得られたチ
ップ状電子部品21は、第1および第2の端子電極29
および30の第1および第2の隣接面延長部31および
32の各形成態様に基づき、方向が判別され、その後、
測定工程に付されたり、一定の方向に向けて所定の間隔
で保持するテーピングの形態とされたり、あるいは、一
定の方向に向けた状態を維持しながら実装工程に付され
たりする。
【0023】図3および図4は、この発明の第2の実施
形態によるチップ状電子部品21aを説明するためのも
ので、図3は図1に相当し、図4は図2に相当してい
る。なお、図3および図4において、さらには後で説明
する図5ないし図8において、図1および図2に示した
要素に相当する要素には、同様の参照符号を付し、重複
する説明は省略する。
【0024】この第2の実施形態によるチップ状電子部
品21aは、第1および第2の隣接面延長部31aおよ
び32aの各形成態様においてのみ、第1の実施形態に
よるチップ状電子部品21と異なっている。すなわち、
図4(1)に示す第1の側面25上では、第1の隣接面
延長部31aは、長方形の形状をもって形成され、第2
の隣接面延長部32aは、より細幅の長方形の形状をも
って形成される。図4(2)に示す第2の側面26上で
は、第1の隣接面延長部31aは、台形の形状をもって
形成され、第2の隣接面延長部32aは、より短い上辺
を有する台形の形状をもって形成される。図4(3)に
示す第3の側面27上では、第1の隣接面延長部31a
は、長方形の形状をもって形成され、第2の隣接面延長
部32aも、同様の長方形の形状をもって形成される。
図4(4)に示す第4の側面28上では、第1および第
2の隣接面延長部31aおよび32aは、それぞれ、図
4(2)に示した第2の側面26上での形状とは逆向き
の台形の形状をもって形成される。
【0025】この第2の実施形態によれば、第1および
第2の隣接面延長部31aおよび32aの双方に関し
て、第1、第2、第3および第4の側面25、26、2
7および28上での各形成態様がすべて異なっている。
したがって、第1および第2の隣接面延長部31aおよ
び32aの少なくとも一方の形成態様をたとえば画像処
理して認識することにより、第1ないし第4の側面25
ないし28の区別を行なうことができる。
【0026】また、この第2の実施形態では、前述した
第1の実施形態と同様、第1、第2および第4の側面2
5、26および28上において、第1の隣接面延長部3
1aと第2の隣接面延長部32aとが互いに非対称な形
成態様を有している。このことから、この第2の実施形
態によっても、第1の端子電極29と第2の端子電極3
0とを互いに区別することができ、したがって、長さ方
向に関する方向判別が可能である。
【0027】この第2の実施形態における第1および第
2の端子電極29および30も、前述した第1の実施形
態における第1および第2の端子電極29および30の
場合と実質的に同様の方法により形成することができ
る。図5および図6は、この発明の第3の実施形態によ
るチップ状電子部品21bを説明するためのもので、そ
れぞれ、前述した図1および図2に相当している。
【0028】この第3の実施形態においても、第1およ
び第2の端子電極29および30の各々の第1および第
2の隣接面延長部31bおよび32bの形成態様に特徴
がある。すなわち、図6(1)に示す第1の側面25上
においては、第1および第2の隣接面延長部31bおよ
び32bのいずれもが形成されない。図6(2)に示す
第2の側面26上では、第1および第2の隣接面延長部
31bおよび32bは、共に直角三角形の形状をもって
形成される。図6(3)に示す第3の側面27上では、
第1および第2の隣接面延長部31bおよび32bは、
いずれも長方形の形状をもって形成される。図6(4)
に示す第4の側面28上では、第1および第2の隣接面
延長部31bおよび32bは、第2の側面26上での直
角三角形とは逆向きの直角三角形の形状もって形成され
る。
【0029】この第3の実施形態では、第1の隣接面延
長部31bと第2の隣接面延長部32bとは、第1、第
2、第3および第4の側面25、26、27および28
のすべて上において、互いに対称な形成態様を有してい
る。このことから、第1の端子電極29と第2の端子電
極30とを互いに区別することができず、したがって、
長さ方向に関する方向判別を行なうことができない。ま
た、第1および第2の隣接面延長部31bおよび32b
の形成態様に関して、図6(2)に示す第2の側面26
上でのものとは、図6(4)に示す第4の側面28上で
のものを180度回転させたものに相当するので、これ
らを外観から互いに区別することはできない。
【0030】しかしながら、この第3の実施形態によれ
ば、第1および第2の隣接面延長部31bおよび32b
のいずれについても、第1、第2、第3および第4の側
面25、26、27および28上での各形成態様が隣り
合う側面間で異なっているので、少なくとも、第1また
は第3の側面25または27が実装面に向く状態と第2
または第4の側面26または28が実装面に向く状態と
を互いに区別することができる。
【0031】この第3の実施形態における第1および第
2の端子電極29および30の形成方法についても、前
述した第1の実施形態の場合と同様の方法を適用するこ
とができる。図7および図8は、この発明の第4の実施
形態によるチップ状電子部品21cを説明するためのも
ので、前述した図1および図2にそれぞれ対応してい
る。
【0032】この第4の実施形態においても、第1およ
び第2の端子電極29および30の各々の第1および第
2の隣接面延長部31cおよび32cの各形成態様に特
徴がある。すなわち、図8(1)に示す第1の側面25
上では、それぞれ長方形の形状をもって第1および第2
の隣接面延長部31cおよび32cが形成される。図8
(2)に示す第2の側面26上では、それぞれ台形の形
状をもって第1および第2の隣接面延長部31cおよび
32cが形成される。図8(3)に示す第3の側面27
上では、図8(1)に示す第1の側面25上での長方形
より幅広の長方形の形状をもって第1および第2の隣接
面延長部31cおよび32cが形成される。図8(4)
に示す第4の側面28上では、図8(2)に示す第2の
側面26上での台形とは逆向きの台形の形状をもって第
1および第2の隣接面延長部31cおよび32cが形成
される。
【0033】この第4の実施形態によれば、上述した第
3の実施形態と同様、第1の端子電極29と第2の端子
電極30とを互いに区別することができないが、第1お
よび第2の隣接面延長部31cおよび32cは、いずれ
も、第1、第2、第3および第4の側面25、26、2
7および28上での各形成態様が隣り合う側面間で異な
っているので、第1または第3の側面25または27が
実装面に向く状態と第2または第4の側面26または2
8が実装面に向く状態とを互いに区別することができ
る。
【0034】この第4の実施形態における第1および第
2の端子電極29および30についても、前述した第1
の実施形態の場合と同様の形成方法を適用することがで
きる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るチップ状
電子部品によれば、第1および第2の端子電極のそれぞ
れの第1および第2の隣接面延長部の少なくとも一方
は、部品本体の第1、第2、第3および第4の側面上で
の各形成態様が隣り合う側面間で異なっているので、部
品本体の幅方向寸法と厚み方向寸法とが実質的に等しく
されていても、隣接面延長部をたとえば画像処理して認
識することにより、少なくとも、第1または第3の側面
が向く方向と第2または第4の側面が向く方向とを判別
することができる。したがって、チップ状電子部品を実
装したとき、これらの方向の相違による特性の相違や低
下が生じることを防止することができる。
【0036】また、この発明に係るチップ状電子部品に
よれば、方向判別のためのマークを付与する必要がな
い。そのため、特にチップ状電子部品が小型化されたと
きに有利になる。また、マークを形成するためのコスト
も不要となる。この発明に係るチップ状電子部品におい
て、第1の隣接面延長部と第2の隣接面延長部とが、第
1、第2、第3および第4の少なくとも一つ上におい
て、互いに非対称な形成態様を有していると、第1の端
子電極と第2の端子電極とを区別することが可能とな
る。このことは、チップ状電子部品が特にインダクタを
構成する場合、有利な効果となる。すなわち、インダク
タの場合、第1 および第2 の端子電極の位置関係が逆に
なると、磁束の発生態様が異なり、そのため特性も異な
ってくることがあるからである。
【0037】この発明に係るチップ状電子部品におい
て、第1および第2の隣接面延長部の少なくとも一方
が、第1、第2、第3および第4の側面上での各形成態
様がすべて異なっていると、第1ないし第4の側面すべ
てについて、これらを区別することができる。また、こ
の発明に係るチップ状電子部品において、第1および第
2の隣接面延長部の各端縁が、それぞれ、同一平面上に
位置するようにされると、第1および第2の端子電極を
形成するため、導電性ペースト内に部品本体の所定の部
分を浸漬する工程を採用することができる。したがっ
て、端子電極の形成を能率的に行なうことができる。
【0038】他方、この発明に係るチップ状電子部品の
製造方法によれば、第1および第2の端子電極を形成す
るため、第1および第2の端子電極となる導電性ペース
ト内に部品本体の所定の部分をそれぞれ浸漬することが
行なわれ、この浸漬工程において、第1および第2の隣
接面延長部の少なくとも一方については、導電性ペース
トの第1、第2、第3および第4の側面上での各付与態
様が隣り合う側面間で異なるように、導電性ペーストの
外面に対して部品本体の長さ方向が垂直ではなく傾斜す
る状態で、部品本体の所定の部分が導電性ペースト内に
浸漬されるので、隣接面延長部の特徴ある形成態様を容
易かつ能率的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態によるチップ状電子
部品21の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示したチップ状電子部品21を、部品本
体22の第1、第2、第3および第4の側面25、2
6、27および28の各方向から示した図である。
【図3】この発明の第2の実施形態によるチップ状電子
部品21aの外観を示す斜視図である。
【図4】図3に示したチップ状電子部品21aを、部品
本体22の第1、第2、第3および第4の側面25、2
6、27および28の各方向から示した図である。
【図5】この発明の第3の実施形態によるチップ状電子
部品21bの外観を示す斜視図である。
【図6】図5に示したチップ状電子部品21bを、部品
本体22の第1、第2、第3および第4の側面25、2
6、27および28の各方向から示した図である。
【図7】この発明の第4の実施形態によるチップ状電子
部品21cの外観を示す斜視図である。
【図8】図7に示したチップ状電子部品21cを、部品
本体22の第1、第2、第3および第4の側面25、2
6、27および28の各方向から示した図である。
【図9】この発明にとって興味ある従来のチップ状電子
部品1の外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
21,21a,21b,22c チップ状電子部品 22 部品本体 23 第1の端面 24 第2の端面 25 第1の側面 26 第2の側面 27 第3の側面 28 第4の側面 29 第1の端子電極 30 第2の端子電極 31,31a,31b,31c 第1の隣接面延長部 32,32a,32b,32c 第2の隣接面延長部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する第1および第2の端面と、前
    記第1および第2の端面間をそれぞれ連結する第1、第
    2、第3および第4の側面とを有し、前記第1および第
    2の端面間距離によって長さ方向寸法が規定され、前記
    第1および第3の側面間距離によって厚み方向寸法が規
    定され、前記第2および第4の側面間距離によって幅方
    向寸法が規定され、前記幅方向寸法と前記厚み方向寸法
    とが実質的に等しくされている、チップ状の部品本体
    と、 前記部品本体の前記第1および第2の端面上にそれぞれ
    形成される、第1および第2の端子電極とを備え、 前記第1および第2の端子電極は、それぞれ、前記第1
    および第2の端面に隣接する前記第1、第2、第3およ
    び第4の側面を含む少なくとも1つの隣接面の一部にま
    で延びるように形成される、第1および第2の隣接面延
    長部を有し、 前記第1および第2の隣接面延長部の少なくとも一方
    は、前記第1、第2、第3および第4の側面上での各形
    成態様が隣り合う前記側面間で異なっていることを特徴
    とする、チップ状電子部品。
  2. 【請求項2】 前記第1の隣接面延長部と前記第2の隣
    接面延長部とは、前記第1、第2、第3および第4の側
    面の少なくとも1つ上において、互いに非対称な形成態
    様を有している、請求項1に記載のチップ状電子部品。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の隣接面延長部の少
    なくとも一方は、前記第1、第2、第3および第4の側
    面上での各形成態様がすべて異なっている、請求項1ま
    たは2に記載のチップ状電子部品。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の隣接面延長部の各
    端縁は、それぞれ、同一平面上に位置する、請求項1な
    いし3のいずれかに記載のチップ状電子部品。
  5. 【請求項5】 相対向する第1および第2の端面と、前
    記第1および第2の端面間をそれぞれ連結する第1、第
    2、第3および第4の側面とを有し、前記第1および第
    2の端面間距離によって長さ方向寸法が規定され、前記
    第1および第3の側面間距離によって厚み方向寸法が規
    定され、前記第2および第4の側面間距離によって幅方
    向寸法が規定され、前記幅方向寸法と前記厚み方向寸法
    とが実質的に等しくされている、チップ状の部品本体を
    用意する工程と、 前記部品本体の前記第1および第2の端面に隣接する前
    記第1、第2、第3および第4の側面を含む少なくとも
    1つの隣接面の一部にまで延びる第1および第2の隣接
    面延長部をそれぞれ有する第1および第2の端子電極
    を、前記第1および第2の端面上にそれぞれ形成する工
    程とを備え、 前記第1および第2の端子電極を形成する工程は、当該
    第1および第2の端子電極となる導電性ペースト内に前
    記部品本体の前記第1および第2の端面ならびに前記隣
    接面の一部をそれぞれ浸漬する工程を備え、 前記浸漬する工程において、前記第1および第2の隣接
    面延長部の少なくとも一方については、前記導電性ペー
    ストの前記第1、第2、第3および第4の側面上での各
    付与態様が隣り合う前記側面間で異なるように、前記導
    電性ペーストの外面に対して前記部品本体の長さ方向が
    垂直ではなく傾斜する状態で、前記部品本体の前記第1
    および第2の端面の少なくとも一方ならびに前記隣接面
    の一部が前記導電性ペースト内に浸漬されることを特徴
    とする、チップ状電子部品の製造方法。
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