JPH11198397A - インクジェットプリンタのキャリア構造 - Google Patents

インクジェットプリンタのキャリア構造

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JPH11198397A
JPH11198397A JP430598A JP430598A JPH11198397A JP H11198397 A JPH11198397 A JP H11198397A JP 430598 A JP430598 A JP 430598A JP 430598 A JP430598 A JP 430598A JP H11198397 A JPH11198397 A JP H11198397A
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JP
Japan
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carrier
ink cartridge
magnet
jet printer
ink
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JP430598A
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Kiyoshi Suzuki
清 鈴木
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気による吸着によってキャリアとインクカ
ートリッジを固定し、機械的構造によることなく、簡易
な構造のみによって容易にキャリアとインクカートリッ
ジの取付け,着脱を行うことができ、同時にキャリア及
びインクカートリッジの通電も確実に行う。 【解決手段】 キャリア20と、キャリア20に着脱自
在に取り付けられるインクカートリッジ10を備え、キ
ャリア20とインクカートリッジ10に、互いに接続さ
れる通電端子を有する配線板24,14を備え、キャリ
ア20側の配線板24の裏面側に磁石25を備えるとと
もに、インクカートリッジ10側の配線板14の裏面側
にエコライザ15及びアーマチュア16に備えた構成と
してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリアとこのキ
ャリアに着脱自在に取り付けられるインクカートリッジ
を備えたインクジェットプリンタのキャリア構造に関
し、特に、キャリア側に磁石を、インクカートリッジ側
に吸着部材を組み込み、磁気による吸着によってキャリ
アとインクカートリッジを固定することによって、機械
的構造によることなく、簡易な構造のみによって容易に
キャリアとインクカートリッジの取付け,着脱を行うこ
とができ、同時にキャリア及びインクカートリッジの通
電も確実に行え、かつ、インクカートリッジの着脱の際
にも無用な負荷応力が一切生じないインクジェットプリ
ンタのキャリア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェットプリンタでは、
ガイドシャフトを介して往復移動するキャリアに、イン
クカートリッジが着脱自在に取り付けられてプリンタの
キャリア構造を構成している。
【0003】従来、この種のインクジェツトプリンタに
おけるキャリア構造は、インクカートリッジをキャリア
側の収納部分に取り付け、これをロツクレバーやその他
の付属部品によって固定するようになっていた。
【0004】また、キャリア側,インクカートリッジ側
には、それぞれ対応する位置に通電用の接触端子が備え
られており、インクカートリッジがキャリア側に固定さ
れることによって、これら通電端子も接続,通電される
ようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のインクジェットプリンタのキャリア構造で
は、キャリアにインクカートリッジを固定するために、
ロツクレバーやその他の付属部品等の多数の機械的構造
が必要であった。このため、キャリア構造が複雑とな
り、また、原価も高くなって、製造コストが過大となる
という問題があった。
【0006】また、このような従来のキャリア構造で
は、インクカートリッジが機械的に着脱,固定されるよ
うになっていたため、インクカートリッジの着脱,交換
の際に、キャリア構造に機械的応力が加わり、通電端子
やキャリアをガイドするガイドシャフト等に負荷応力が
加わり、変形,破損等が発生する危険性もあった。
【0007】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、キャリア
側にマグネットを、インクカートリッジ側に鉄板を組み
込み、磁気による吸着によってキャリアとインクカート
リッジを固定することによって、機械的構造によること
なく、簡易な構造のみによって容易にキャリアとインク
カートリッジの取付け,着脱を行うことができ、同時に
キャリア及びインクカートリッジの通電も確実に行え、
かつ、インクカートリッジの着脱の際にも無用な負荷応
力が一切生じないインクジェットプリンタのキャリア構
造の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載のキャリアと、このキャリアに着
脱自在に取り付けられるインクカートリッジとを備え、
前記キャリアとインクカートリッジに、互いに接続,通
電される通電端子を有するインクジェットプリンタのキ
ャリア構造は、前記キャリアとインクカートリッジの少
なくとも一方に磁石を備え、他方にこの磁石によって吸
着される吸着部材を備え、この磁石及び吸着部材の吸着
によって、前記キャリアとインクカートリッジが着脱自
在に取り付けられる構成としてある。
【0009】このような構成からなる本発明のインクジ
ェットプリンタのキャリア構造によれば、キャリア側及
びインクカートリッジ側に、それぞれ磁石とこの磁石に
吸着される吸着部材を組み込むことにより、キャリアと
インクカートリッジを磁気吸着によって固定することが
できる。
【0010】これによって、機械的構造によることなく
インクカートリッジをキャリア側に取り付けることがで
き、同時に通電端子の接続も行われるので、従来のよう
な複雑なカートリッジのロック構造等が一切不要とな
り、簡易な構造のみによってキャリア構造を実現でき、
製造コストを安価に低減することができる。
【0011】また、磁気吸着のみによってインクカート
リッジをキャリア側に固定するので、取付け,着脱がき
わめて容易となる上、インクカートリッジの着脱の際に
も無用な負荷応力が生じず、通電端子やガイドシャフト
等に破損,変形等が発生することも一切なくなる。
【0012】また、請求項2記載のインクジェットプリ
ンタのキャリア構造は、前記吸着部材が、前記磁石によ
って吸着されるアーマチュアにより構成してあり、特
に、請求項3では、このアーマチュア等からなる吸着部
材が前記インクカートリッジ側に備えられた構成として
ある。
【0013】このような構成からなる本発明のインクジ
ェットプリンタのキャリア構造によれば、吸着部材を鉄
板等のからなる安価なアーマチュアにより構成し、か
つ、このアーマチュアを使い捨てされるインクカートリ
ッジ側に配設することによって、カートリッジ側の構造
をより簡易化するとともに、製造コストのさらなる低減
を図ることができる。
【0014】また、請求項4記載のインクジェットプリ
ンタのキャリア構造は、前記磁石と吸着部材が、前記キ
ャリアとインクカートリッジの両通電端子のそれぞれ裏
面側に備えられた構成としてある。
【0015】このような構成からなる本発明のインクジ
ェットプリンタのキャリア構造によれば、磁石及び吸着
部材をキャリア及びインクカートリッジに備えられた通
電端子の裏面側に配設することによって、インクカート
リッジをキャリア側に取り付けるのみで、インクカート
リッジの磁気による固定及び通電端子の接続が同時に行
われる。
【0016】これにより、キャリア側及びインクカート
リッジ側の両通電端子の接続部において磁気吸着がなさ
れるので、通電端子の接続自体がより確実,堅固に行わ
れるとともに、固定及び通電構造を同一箇所とすること
ができ、インクカートリッジの固定構造のみを別途設け
る必要がなくなり、インクカートリッジを含めたキャリ
ア構造の全体をより簡易かつ小型化することが可能とな
る。
【0017】また、請求項5記載のインクジェットプリ
ンタのキャリア構造は、前記キャリア及びインクカート
リッジに備えられた通電端子の少なくとも一方の裏面
に、エコライザを配設した構成としてある。
【0018】このような構成からなる本発明のインクジ
ェットプリンタのキャリア構造によれば、ゴム等の弾性
部材からなるエコライザを通電端子部に配設することに
より、エコライサの弾性変形によって、通電端子の接続
がより確実に行われ、複雑な接続構造を必要とすること
なく、両通電端子を面接触等によって確実に接続するこ
とができる。
【0019】さらに、請求項6記載のインクジェットプ
リンタのキャリア構造は、前記インクカートリッジに、
着脱時に保持されるつまみ部を備えるとともに、前記キ
ャリアに、このつまみ部に対向,当接するつまみ係止部
を備え、前記磁石と吸着部材が、このつまみ部及びつま
み係止部の対向面に備えられた構成としてある。
【0020】このような構成からなる本発明のインクジ
ェットプリンタのキャリア構造によれば、インクカート
リッジ側のつまみ部に磁気吸着手段を配設することによ
り、インクカートリッジの着脱の際に加えられる外力に
最も近い部分においてキャリア側との磁気吸着がなされ
るので、カートリッジの着脱を最小限の力で行うことが
できる。これによって、インクカートリッジの取り外し
がさらに容易となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェットプ
リンタのキャリア構造の実施の形態について、図面を参
照して説明する。 [第一実施形態]まず、本発明のインクジェットプリン
タのキャリア構造の第一の実施形態について図1〜図5
を参照して説明する。図1は、本発明の第一実施形態に
係るインクジェットプリンタのキャリア構造におけるイ
ンクカートリッジを示す斜視図である。
【0022】図2及び図3は、本実施形態に係るインク
ジェットプリンタのキャリア構造におけるキャリアとイ
ンクカートリッジを示す斜視図であり、図2はインクカ
ートリッジをキャリア側に取り付ける前の状態を、図3
はインクカートリッジをキャリア側に取り付けた状態を
示している。
【0023】図4は、本実施形態に係るインクジェット
プリンタのキャリア構造におけるインクカートリッジを
キャリア側に取り付ける途中の状態を示す要部拡大斜視
図である。また、図5は、本実施形態に係るインクジェ
ットプリンタのキャリア構造のインクカートリッジ側及
びキャリア側の通電端子の接続状態を示す要部拡大断面
正面図である。
【0024】これらの図に示す本実施形態のインクジェ
ットプリンタのキャリア構造は、プリンタ本体側に備え
られたキャリア20と、このキャリア20に着脱自在に
取り付けられるインクカートリッジ10とを備えた構造
となっている。
【0025】そして、インクカートリッジ10が取り付
けられるキャリア20は、図2及び図3に示すように、
アーム21を介してガイドシャフト30に摺動自在に支
持されており、図示しないステッピングモータからの駆
動力によって、キャリア20の全体がガイドシャフト3
0の軸方向に沿って移動し、インクカートリッジ10先
端部からインクが噴出されて必要な印字動作を行うよう
になっている。
【0026】図1に示すインクカートリツジ10は、図
2及び図3に示すように、キャリア20のカートリッジ
収納部22に上方から収納される筐体状部材で、内部に
インクが充填されて先端のノズル11からインクが噴出
されるようになっている。
【0027】インクカートリッジ10の筐体両側面に
は、カートリッジ着脱の際に保持されるつまみ部12
(12a,12b)が突設してあり、また、筐体正面側
には、後述するキャリア20のカートリッジ収納部22
に設けられたガイド溝23に係合するガイド13が突設
してある。
【0028】また、このインクカートリッジ10の筐体
両側面には、つまみ部12の前方先端側に、キャリア2
0に対して水平に対向するようにして通電端子を備えた
配線板14(14a,14b)が設けてある。この配線
板14は、図1に示すように、表面に複数の通電端子が
形成してあり、図2及び図3に示すように、キャリア2
0側のカートリッジ収納部22の両側に対応して設けら
れた、複数の通電端子を備えた配線板24(24a,2
4b)と対向して接触し、両配線板14,24の端子同
士が電気的に接続されるようになっている。
【0029】ここで、インクカートリッジ10側の配線
板14a,14bのそれぞれ裏面側に、絶縁部材からな
るエコライザ15(15a,15b)及びアーマチュア
16(16a,16b)が配設してある。一方、キャリ
ア20側の配線板24a,24bの裏面側には磁石25
が配設してある。
【0030】そして、インクカートリッジ10側のアー
マチュア16がキャリア20側の磁石に吸着されるよう
になっている。これによって、インクカートリッジ10
をキャリア20側のカートリッジ収納部22に取り付け
るのみで、インクカートリッジ10を磁気により固定
し、かつ、両配線板14,24の通電端子の接続を同時
に行うことができる。
【0031】また、この両配線板14,24の接続部に
おいて磁気吸着がなされることにより、通電端子同士の
接続自体がより確実,堅固に行われると同時に、インク
カートリッジ10の固定手段が通電構造と同一箇所に設
けられることになり、従来のようにインクカートリッジ
10の固定構造のみを別途設ける必要がなくなり、イン
クカートリッジ10を含めたキャリア構造の全体をより
簡易かつ小型化することが可能となる。
【0032】ここで、アーマチュア16は、キャリア2
0側の磁石25に吸着される吸着部材であればどのよう
なものでもよく、一般的には、鉄板等の磁石に吸着され
る金属が用いられる。ただし、吸着部材としては、本実
施形態における金属板からなるアーマチュア16を含む
他、これ以外のものであってもよく、例えばキャリア2
0側の磁石25と吸着する磁石であってもよい。
【0033】そして、本実施形態では、この磁石25に
より吸着される吸着部材として、鉄板からなるアーマチ
ュア16を採用しており、かつ、このアーマチュア16
をインクカートリッジ10側に配設するようにしてあ
る。
【0034】このように、吸着部材として鉄板からなア
ーマチュア16により構成し、かつ、このアーマチュア
16を、交換されて使い捨てられるインクカートリッジ
10側に配設することによって、アーマチュア16を安
価かつ小型,軽量な鉄板により製造でき、製造コストの
さらなる低減を図ることができるとともに、カートリッ
ジ10側の構造もより簡易化することができる。
【0035】なお、キャリア20側に配設される磁石2
5としては、一般的には永久磁石が用いられるが、磁気
吸着力を有するものであれば、他の手段であってもよ
い。また、このような吸着構造は、キャリア20とイン
クカートリッジ10の少なくとも一方に磁石を備え、他
方にこの磁石によって吸着される吸着部材を備えること
で、磁石及び吸着部材の吸着によってキャリア20とイ
ンクカートリッジ10が着脱自在に取り付けられるもの
であればよい。従って、キャリア20及びインクカート
リッジ10の双方に磁石を配設することもできる。
【0036】さらに、インクカートリッジ10側の通電
端子を備えた配線板14a,14bの裏面には、アーマ
チュア16との間に、それぞれエコライザ15a,15
bが配設してある。このエコライザ15は、弾性を有す
る絶縁部材により形成され、例えば、ゴム等の弾性部材
からなるラバーシートにより構成してある。
【0037】このように弾性を有する絶縁部材からなる
エコライザ15を配線板14の裏面に配設することによ
り、アーマチュア16と配線板14との間を絶縁すると
同時に、図5に示すように、エコライサ15の弾性変形
によって、両配線板14,24の通電端子の接続が確実
に行われるようになっている。これにより、ラバーシー
トのようなきわめて簡易な構造のみによって、端子部に
複雑な接続構造を設けることなく、両配線板14,24
の通電端子を確実に接触させて通電接続することができ
る。
【0038】なお、このエコライザ15は、本実施形態
では、インクカートリッジ10側の配線板14の裏面の
みに設けてあるが、これをキャリア20側の配線板24
の裏面に設けることもでき、少なくとも、インクカート
リッジ10かキャリア20の一方の通電端子の裏面に配
設されればよい。
【0039】次に、このような構成からなる本実施形態
のインクジェットプリンタのキャリア構造の動作につい
て説明する。まず、インクカートリッジ10をつまみ部
12a,12bを保持しつつ、キャリア20の上方から
配設し(図2に示す状態)、キャリア20側のカートリ
ッジ収納部22に収納させる。
【0040】このとき、インクカートリッジ10側のガ
イド13がカートリッジ保持部22のガイド溝23にガ
イドされるので(図4参照)、インクカートリッジ10
は正確に位置決めされた状態でカートリッジ収納部22
に収納される。
【0041】そして、この状態で、インクカートリッジ
10側のアーマチュア16がキャリア20側の磁石15
により磁気吸着され、同時に、インクカートリッジ10
側の配線板14とキャリア20側の配線板24の両通電
端子が接触して通電状態となる。
【0042】このとき、配線板14の裏面にはアーマチ
ュア16との間にゴム製のエコライザ15が配設してあ
るので、図5に示すように、インクカートリッジ10側
の通電端子とキャリア20側の通電端子は確実に接触状
態となると同時に、インクカートリッジ10は磁気吸着
によりキャリア20側に堅固保持される。
【0043】そして、この状態でインクカートリッジ1
0の取付けが完了し、インクカートリッジ10を搭載し
たキャリア20は、図示しないステッピングモータから
の動力をタイミングベルトを介して受け、ガイドシャフ
ト30上を往復動作を行い、インクカートリッジ10の
先端のノズル11からインクが噴出され、印字動作が行
われる。
【0044】その後、インクカートリッジ10内のイン
クがなくなるなどして交換等が必要となった場合には、
インクカートリッジ10の両側面のつまみ部12a,1
2bを保持しつつ、そのままインクカートリッジ10を
上方に引っ張るだけで、磁石25とアーマチュア16が
離れ、簡単にインクカートリッジ10をキャリア20か
ら取り外すことができる。
【0045】このように本実施形態のインクジェットプ
リンタのキャリア構造によれば、キャリア20側及びイ
ンクカートリッジ10側に、それぞれ磁石25とこの磁
石25に吸着される吸着部材としてのアーマチュア16
を組み込むことにより、キャリア20とインクカートリ
ッジ10を磁気吸着によって固定することができる。
【0046】これによって、機械的構造によることなく
インクカートリッジ10をキャリア20側に取り付ける
ことができ、インクカートリッジ10の交換等の作業が
極めて容易に行えるとともに、従来のような複雑なカー
トリッジ10のロック構造等が一切不要となり、簡易な
構造のみによってキャリア構造を実現でき、構成部品も
少なくなり、製造コストを安価に低減することができ
る。
【0047】また、磁気吸着のみによってインクカート
リッジ10をキャリア20側に固定するので、取付け,
着脱がきわめて容易となる上、インクカートリッジ10
の着脱の際にも無用な負荷応力が生じず、通電端子やガ
イドシャフト30等の各部に破損,変形等が発生するこ
とも一切なくなる。
【0048】[第二実施形態]次に、本発明のインクジ
ェットプリンタのキャリア構造の第二の実施形態につい
て図6を参照して説明する。図6は、本発明の第二実施
形態に係るインクジェットプリンタのキャリア構造にお
けるキャリアとインクカートリッジを示す斜視図で、イ
ンクカートリッジをキャリア側に取り付ける前の状態を
示している。
【0049】同図に示すように、本実施形態のインクジ
ェットプリンタのキャリア構造は、上述した第一実施形
態における磁石とアーマチュアをインクカートリッジの
つまみ部側に配設したものであって、他の部分について
は同様の構成としてある。従って、第一実施形態と共通
する部分については、同一符号を附し、詳細な説明は省
略する。
【0050】図6に示すように、本実施形態のインクジ
ェットプリンタのキャリア構造は、インクカートリッジ
10の筐体両側面に、着脱時に保持されるつまみ部17
(17a,17b)を備えるとともに、キャリア20側
に、このつまみ部17に対向,当接するつまみ係止部2
7(27a,27b)を備えてある。
【0051】また、このインクカートリッジ10側のつ
まみ部17の表面には、磁気吸着部材として、鉄板から
なるアーマチュア18(18a,18b)が備えてあ
り、これと対向するつまみ係止部27の表面には、磁石
28(28a,28b)が備えてある。
【0052】そして、インクカートリッジ10がキャリ
ア20側に取り付けられると、つまみ部17のアーマチ
ュア18がつまみ係止部27の磁石28によって磁気吸
着されて面接触するようになっている。
【0053】このような構成からなる本実施形態のイン
クジェットプリンタのキャリア構造によれば、インクカ
ートリッジ10のつまみ部17に磁気吸着手段としての
アーマチュア18を配設し、これをキャリア20側の磁
石28に吸着させることにより、インクカートリッジ1
0の着脱の際に加えられる外力に最も近い部分において
キャリア20側との磁気吸着がなされるので、インクカ
ートリッジ10の着脱を最小限の力で行うことができ
る。これによって、インクカートリッジ10の取り外し
がさらに容易となる。
【0054】なお、本実施形態においても、上述した第
一実施形態の場合と同様、磁石28により吸着される吸
着部材として、鉄板からなるアーマチュア18を採用
し、このアーマチュア18をインクカートリッジ10側
に配設するようにしてあるが、これを磁石28に吸着さ
れる他の吸着部材とすることも勿論可能である。
【0055】また、吸着構造としては、キャリア20と
インクカートリッジ10の少なくとも一方に磁石を備
え、他方にこの磁石によって吸着される吸着部材を備え
ることで、磁石及び吸着部材の吸着によってキャリア2
0とインクカートリッジ10が着脱自在に取り付けられ
るものであればよい。
【0056】さらに、本実施形態のキャリア構造に、第
一実施形態における通電部分に配設した吸着構造を併設
することも可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明のインクジェ
ットプリンタのキャリア構造によれば、キャリア側にマ
グネットを、インクカートリッジ側に鉄板を組み込み、
磁気による吸着によってキャリアとインクカートリッジ
を固定することによって、機械的構造によることなく、
簡易な構造のみによって容易にキャリアとインクカート
リッジの取付け,着脱を行うことができ、同時にキャリ
ア及びインクカートリッジの通電も確実に行え、かつ、
インクカートリッジの着脱の際にも無用な負荷応力が一
切生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るインクジェットプ
リンタのキャリア構造におけるインクカートリッジを示
す斜視図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係るインクジェットプ
リンタのキャリア構造におけるキャリアとインクカート
リッジを示す斜視図で、インクカートリッジをキャリア
側に取り付ける前の状態を示している。
【図3】本発明の第一実施形態に係るインクジェットプ
リンタのキャリア構造におけるキャリアとインクカート
リッジを示す斜視図で、インクカートリッジをキャリア
側に取り付けた状態を示している。
【図4】本発明の第一実施形態に係るインクジェットプ
リンタのキャリア構造におけるインクカートリッジをキ
ャリア側に取り付ける途中の状態を示す要部拡大斜視図
である。
【図5】本発明の第一実施形態に係るインクジェットプ
リンタのキャリア構造のインクカートリッジ側及びキャ
リア側の通電端子の接続状態を示す要部拡大断面正面図
である。
【図6】本発明の第二実施形態に係るインクジェットプ
リンタのキャリア構造におけるキャリアとインクカート
リッジを示す斜視図で、インクカートリッジをキャリア
側に取り付ける前の状態を示している。
【符号の説明】
10 インクカートリッジ 11 ノズル 12(12a,12b) つまみ部 13 ガイド 14(14a,14b) 配線板 15(15a,15b) エコライザ 16(16a,16b) アーマチュア 17(17a,17b) つまみ部 18(18a,18b) アーマチュア 20 キャリア 21 アーム 22 カートリッジ収納部 23 ガイド溝 24(24a,24b) 配線板 25(25a,25b) 磁石 27(27a,27b) つまみ係止部 28(28a,28b) 磁石 30 ガイドシャフト
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、キャリアと、このキャリアに着脱自在に取り
付けられるインクカートリッジとを備え、前記キャリア
とインクカートリッジに、互いに接続,通電される通電
端子を有し、前記キャリアとインクカートリッジの少な
くとも一方に磁石を備え、他方にこの磁石によって吸着
される吸着部材を備え、この磁石及び吸着部材の吸着に
よって、前記キャリアとインクカートリッジが着脱自在
に取り付けられるインクジェットプリンタのキャリア構
造となっている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】そして、特に請求項1では、前記磁石と吸
着部材が、前記キャリアとインクカートリッジの両通電
端子のそれぞれ裏面側に備えられるとともに、前記キャ
リア及びインクカートリッジに備えられた通電端子の少
なくとも一方の裏面に、エコライザが配設された構成と
してある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】一方、請求項2では、前記インクカートリ
ッジに、着脱時に保持されるつまみ部を備えるととも
に、前記キャリアに、このつまみ部に対向,当接するつ
まみ係止部を備え、前記磁石と吸着部材が、このつまみ
部及びつまみ係止部の対向面に備えられた構成としてあ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】このような構成からなる本発明のインクジ
ェットプリンタのキャリア構造によれば、キャリア側及
びインクカートリッジ側に、それぞれ磁石とこの磁石に
吸着される吸着部材を組み込むことにより、キャリアと
インクカートリッジを磁気吸着によって固定することが
できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】これによって、機械的構造によることなく
インクカートリッジをキャリア側に取り付けることがで
き、同時に通電端子の接続も行われるので、従来のよう
な複雑なカートリッジのロック構造等が一切不要とな
り、簡易な構造のみによってキャリア構造を実現でき、
製造コストを安価に低減することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、磁気吸着のみによってインクカート
リッジをキャリア側に固定するので、取付け,着脱がき
わめて容易となる上、インクカートリッジの着脱の際に
も無用な負荷応力が生じず、通電端子やガイドシャフト
等に破損,変形等が発生することも一切なくなる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】そして、特に請求項1では、磁石及び吸着
部材をキャリア及びインクカートリッジに備えられた通
電端子の裏面側に配設してあるので、インクカートリッ
ジをキャリア側に取り付けるのみで、インクカートリッ
ジの磁気による固定及び通電端子の接続が同時に行われ
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】これにより、キャリア側及びインクカート
リッジ側の両通電端子の接続部において磁気吸着がなさ
れるので、通電端子の接続自体がより確実,堅固に行わ
れるとともに、固定及び通電構造を同一箇所とすること
ができ、インクカートリッジの固定構造のみを別途設け
る必要がなくなり、インクカートリッジを含めたキャリ
ア構造の全体をより簡易かつ小型化することが可能とな
る。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】また、特に請求項1では、ゴム等の弾性部
材からなるエコライザを通電端子部に配設してあるの
で、エコライサの弾性変形によって、通電端子の接続が
より確実に行われ、複雑な接続構造を必要とすることな
く、両通電端子を面接触等によって確実に接続すること
ができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】一方、請求項2では、インクカートリッジ
側のつまみ部に磁気吸着手段を配設してあるので、イン
クカートリッジの着脱の際に加えられる外力に最も近い
部分においてキャリア側との磁気吸着がなされるので、
カートリッジの着脱を最小限の力で行うことができる。
これによって、インクカートリッジの取り外しがさらに
容易となる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、請求項3記載のインクジェットプリ
ンタのキャリア構造は、前記吸着部材が、前記磁石によ
って吸着されるアーマチュアにより構成してある。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】さらに、請求項4では、このアーマチュア
等からなる吸着部材が前記インクカートリッジ側に備え
られた構成としてある。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】このような構成からなる本発明のインクジ
ェットプリンタのキャリア構造によれば、吸着部材を鉄
板等のからなる安価なアーマチュアにより構成し、か
つ、このアーマチュアを使い捨てされるインクカートリ
ッジ側に配設することによって、カートリッジ側の構造
をより簡易化するとともに、製造コストのさらなる低減
を図ることができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアと、このキャリアに着脱自在に
    取り付けられるインクカートリッジとを備え、前記キャ
    リアとインクカートリッジに、互いに接続,通電される
    通電端子を有するインクジェットプリンタのキャリア構
    造において、 前記キャリアとインクカートリッジの少なくとも一方に
    磁石を備え、他方にこの磁石によって吸着される吸着部
    材を備え、 この磁石及び吸着部材の吸着によって、前記キャリアと
    インクカートリッジが着脱自在に取り付けられることを
    特徴としたインクジェットプリンタのキャリア構造。
  2. 【請求項2】 前記吸着部材が、前記磁石によって吸着
    されるアーマチュアである請求項1記載のインクジェッ
    トプリンタのキャリア構造。
  3. 【請求項3】 前記吸着部材が前記インクカートリッジ
    側に備えられた請求項1又は2記載のインクジェットプ
    リンタのキャリア構造。
  4. 【請求項4】 前記磁石と吸着部材が、前記キャリアと
    インクカートリッジの両通電端子のそれぞれ裏面側に備
    えられた請求項1,2又は3記載のインクジェットプリ
    ンタのキャリア構造。
  5. 【請求項5】 前記キャリア及びインクカートリッジに
    備えられた通電端子の少なくとも一方の裏面に、エコラ
    イザを配設した請求項4記載のインクジェットプリンタ
    のキャリア構造。
  6. 【請求項6】 前記インクカートリッジに、着脱時に保
    持されるつまみ部を備えるとともに、前記キャリアに、
    このつまみ部に対向,当接するつまみ係止部を備え、 前記磁石と吸着部材が、このつまみ部及びつまみ係止部
    の対向面に備えられた請求項1,2又は3記載のインク
    ジェットプリンタのキャリア構造。
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