JPH11196969A - 乗物シート用ヒンジ機構およびそれを備えた乗物シート - Google Patents

乗物シート用ヒンジ機構およびそれを備えた乗物シート

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JPH11196969A
JPH11196969A JP10311970A JP31197098A JPH11196969A JP H11196969 A JPH11196969 A JP H11196969A JP 10311970 A JP10311970 A JP 10311970A JP 31197098 A JP31197098 A JP 31197098A JP H11196969 A JPH11196969 A JP H11196969A
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JP
Japan
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wedge member
end plate
pin
locking wedge
locking
Prior art date
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Application number
JP10311970A
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English (en)
Inventor
Francois Baloche
バロシュ フランソワ
Jean Romain Benoit
ブノワ ジャン−ロマン
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Faurecia Sieges dAutomobile SAS
Original Assignee
Bertrand Faure Equipements SA
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Publication date
Application filed by Bertrand Faure Equipements SA filed Critical Bertrand Faure Equipements SA
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/02Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
    • B60N2/22Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable
    • B60N2/235Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by gear-pawl type mechanisms
    • B60N2/2356Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by gear-pawl type mechanisms with internal pawls
    • B60N2/2358Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by gear-pawl type mechanisms with internal pawls and provided with memory locks

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 背もたれ部を前方へ倒して再び起す際に、最
後に調節したシートの背もたれ部の位置で自ら自動的に
再ロックする。 【解決手段】 スライドするロック機構20によって制御
される2つのロック用くさび部材14が可動端板11をロッ
クするとともに、この可動端板11を解放するために第1
および第2の方向に制御板26が回転する。また、円形案
内部43は、ロック用くさび部材14を係合させる切欠き部
41を備え、この係合によって円形案内部43を可動端板11
に固定する。この構造により、可動端板11は最初の角度
位置で再ロックされる前に自由に回転することが可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗物シートのヒン
ジ機構、およびこのようなヒンジ機構を備えた乗物シー
トに関する。
【0002】本発明は、より詳細には、一方で座部を含
むとともに、他方でこの座部に相対的に回転するように
支持された背もたれ部を含む乗物シートに取り付られる
ヒンジ機構に関するものであり、このヒンジ機構は、一
方が前記座部に固定され他方が前記背もたれ部に固定さ
れており、回転軸の周りで互いに相対的に回転する第1
および第2の端板であって、前記第2の端板が、前記回
転軸を中心とする少なくとも円弧部分にわたって延び半
径方向内側を向いている歯付きセグメントに永続的に固
定されている第1の端板および第2の端板と、前記第2
の端板の前記歯付きセグメントと噛み合うのに適した歯
付きセグメントを備えた少なくとも1つのロック用くさ
び部材であって、前記ヒンジ機構をロックするために前
記歯付きセグメントが前記第2の端板の前記歯付きセグ
メントと噛み合う係合位置と、前記歯付きセグメントが
前記第2の端板の前記歯付きセグメントと噛み合わない
他方の退避位置との間で、前記第1の端板に一体的に形
成された案内部材により半径方向にスライドするように
案内され、さらに、前記第2の端板に向かって軸方向に
突出する第1のピンを含んでいるロック用くさび部材
と、前記ロック用くさび部材をその係合位置に位置させ
る静止位置へ向けて弾性手段により付勢されており、前
記ロック用くさび部材が退避位置に向かってスライドで
きる作動位置まで移動可能な、前記ロック用くさび部材
のスライドを制御するためのロック部と、前記ロック部
を、その静止位置から、前記ロック用くさび部材をその
退避位置に向かってスライド可能にする作動位置へと移
動させる操作部と、前記ロック部が作動位置にあるとき
に、前記ロック用くさび部材を半径方向内側へ移動させ
る手段と、前記第2の端板に機械的に連結される円形案
内部であって、前記ロック用くさび部材が該円形案内部
に対し相対的に、予め決められた角度範囲内にあるとき
に、前記ロック用くさび部材をその退避位置に確実に保
持するために、前記第1のピンに係合し、続いて前記ロ
ック用くさび部材をその係合位置に向けて半径方向外側
にスライドさせることにより、前記ロック用くさび部材
が前記予め決められた角度範囲内にないときに前記第1
のピンと係合可能な少なくとも1つの切込み部を有して
いる円形案内部とを含んでいる。
【0003】
【従来の技術】欧州特許公開公報第0770514号には、こ
のようなヒンジ機構の一例が記載してあり、このヒンジ
機構は、例えば、当該ヒンジ機構が前席に組み込まれて
いる場合には、乗物後部に乗り込むために背もたれ部を
前方へ倒す際、制御部から手を放した後もロック解除状
態のままとすることが可能である。この後で背もたれ部
が再び起こされると、このヒンジ機構は、対応する円形
案内部の切欠き部に第1のピンが対向すると直ちに自動
的に自らを再ロックする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この特許公開公報に記
載されたヒンジ機構は十分に満足のいくものであるもの
の、背もたれ部を前方に倒した後に再び起こす際、この
背もたれ部が常に同じ角度位置で再ロックされるととも
に前に行った背もたれ部の調節が無効になってしまうと
いう欠点を有している。
【0005】このため、このシートの使用者は、背もた
れ部を前方へ倒した後で再び起こす度に、背もたれ部の
傾きを再調節する必要がある。
【0006】さらにまた、欧州特許公開公報第0694434
号には、シートの背もたれ部を前方へ倒すことが可能で
あるとともに前に調節した背もたれ部の位置で自動的に
再ロックされる歯付きくさび部材を備えたヒンジ機構が
記載してある。このヒンジ機構は完璧に作動するもの
の、背もたれ部の傾斜を調節することが可能なこのヒン
ジ機構の歯付きくさび部材は、第2の端板に対して相対
的に移動可能であって他の歯付きくさび部材によってこ
の第2の端板と係合する歯付きセグメントと噛み合う。
【0007】したがって、この場合、2つの端板は、こ
のヒンジ機構がより重くより複雑になりやすい2段階の
歯付きくさび部材によって互いに連結されている。
【0008】そこで本発明の目的は、欧州特許公開公報
第0770514号に記載されたような種類のヒンジ機構であ
って、背もたれ部を前方へ倒した後で再び起す際に、す
ぐ前に調節したシートの背もたれ部の位置で自ら自動的
に再ロックすることが可能なヒンジ機構を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、前記円形案内部が、前記第1および第2
の端板に対し相対的に前記回転軸の周りで回転するいわ
ゆる記憶装置の半径方向内側縁によって形成されてお
り、前記記憶装置が、前記円形案内部の切欠き部に係合
し、内部で前記第1のピンが周方向に実質的に遊びのな
い状態で半径方向にスライド可能である第1の半径方向
案内部を含んでおり、前記記憶装置が、第2の半径方向
案内部と、前記第2の端板の前記歯付きセグメントと噛
み合うのに適した歯付きセグメントを備えたいわゆる記
憶くさび部材とをさらに含んでおり、該記憶くさび部材
が、前記第2の半径方向案内部内で、前記第2の端板に
対して相対的に前記記憶装置を固定するために前記第2
の端板の前記歯付きセグメントと噛み合う係合位置と、
前記記憶くさび部材が前記第2の端板の前記歯付きセグ
メントと噛み合わず、前記記憶装置と前記第2の端板と
の間の相対回転を可能にする退避位置との間をスライド
するように取り付けられており、前記操作部に連結さ
れ、前記回転軸の周りで回転するよう支持され、静止位
置から第1の作動位置へ向けて第1の角度方向に、また
は第2の作動位置に向けて第2の回転方向に移動可能で
あるとともに、静止位置に向けて弾性的に付勢されてい
る制御板であって、前記制御板が前記第1の作動位置に
あるときに前記第1のピンが前記半径方向案内部から係
合を解除され得る点へ向けて、前記ロック用くさび部材
が半径方向内側へ移動することを阻止するために、そし
てまた、前記制御板が前記第2の作動位置にあるときに
円形案内部に対してスライド可能にするため、前記第1
のピンが前記半径方向案内部から係合を解除され得る位
置へ向けて、前記ロック用くさび部材を半径方向内側に
移動可能にするために、前記ロック用くさび部材と係合
している制御板を有し、前記ロック部が静止位置にある
ときに該ロック部が前記制御板をその静止位置に引き戻
すために、また前記制御板が前記作動位置の1つにある
ときに該制御板がロック部を作動位置に引き入れるため
に、前記ロック部が、前記第1の端板に対して相対的に
スライドするように取り付けられているとともに前記制
御板に機械的に連結されており、前記第1の端板と第2
の端板とが相対回転することなく前記制御板が前記第2
の作動位置へ移動させられるときに前記記憶くさび部材
をその係合位置に保持するために、また、前記制御板が
前記第1の作動位置に移動させられるときに前記記憶く
さび部材を退避位置に移動可能にするために、前記制御
板が前記記憶くさび部材に係合しており、前記制御板が
その第2の作動位置にあり、前記第2の端板が前記第1
の端板に対して予め定められた角度方向、すなわちいわ
ゆる傾き方向に相対回転させられたとき、続いて前記記
憶くさび部材を係合位置に保持するために、前記記憶く
さび部材が、前記回転軸を中心とし前記第1の端板と一
体的に形成された円弧状案内部材に係合し、これによ
り、続いて前記記憶装置が前記第2の端板に追随し、前
記ロック用くさび部材の前記第1のピンが前記第1の半
径方向案内部内にあるときに前記記憶くさび部材が円弧
状案内部材に係合していないことを特徴とする。
【0010】このような構成により、シートの使用者が
背もたれ部の傾斜を調節することを望むときは、使用者
は操作部を、記憶装置と一体化した状態のロック用くさ
び部材のロックを解除する第1の方向に操作する。
【0011】これに対し、シートの使用者がシートを前
方へ最大限折り畳むことを望むときは、使用者は操作部
を、ロック用くさび部材のロックを解除するだけでなく
このロック用くさび部材の第1のピンの半径方向案内部
との係合を解除する第2の方向に操作する。同時に、記
憶くさび部材は、最後に調節したシートの背もたれ部の
位置に対応する位置に記憶装置をロックすることによ
り、第2の端板の歯付きセグメントと噛み合った状態に
保たれる。
【0012】次に背もたれ部が前方へ倒されるときは、
記憶装置の円形案内部は、操作部から手を放した後で
も、ロック用くさび部材が退避位置に保持されることに
より、ロック用くさび部材の第1のピンに対してスライ
ドする。
【0013】続いて、背もたれ部が後方に倒される場
合、記憶装置の円形案内部は、ロック用くさび部材の第
1のピンと同じ高さに第1の半径方向案内部が到達する
まで、再び第1のピンに対してスライドし、これによ
り、第2の端板の歯付きセグメントと噛み合うようにロ
ック用くさび部材を戻すことが可能になる。このように
して背もたれ部は使用者によって最初に調節された位置
で再びロックされる。
【0014】また、前記ロック用くさび部材が、前記第
2の端板へ向かって軸方向に突出する第2のピンを含
み、前記制御板が、前記第2のピンの各側に位置する第
1および第2の切り込みを含んでおり、該第1の切り込
みは、前記制御板が前記第1の作動位置へ移動させられ
たときに前記第2のピンを収容するようになっており、
前記第1の切り込みは、前記ロック用くさび部材を退避
位置に引き戻すために前記第2のピンと係合する、半径
方向内側を向いたカム縁を含み、前記制御板が前記第1
の作動位置にあるときに前記第1のピンが前記第1の半
径方向案内部から離れることを阻止する、半径方向外側
に向けられた停止縁部をさらに含んでおり、そして、前
記第2の切り込みは、前記制御板が前記第2の作動位置
へ移動させられたときに前記第2のピンを収容するよう
になっており、そしてまた前記第2の切り込みは、前記
第1のピンを前記第1の半径方向案内部から離すことに
より前記ロック用くさび部材をその退避位置へ引き戻す
ために前記第2のピンと係合する、半径方向内側に向け
られたカム縁を含んでいる構成であってもよい。
【0015】また、前記ロック部について対称に置かれ
ている2つの同一のロック用くさび部材を含んでいても
よい。
【0016】さらに、前記ロック部が、2つの前記ロッ
ク用くさび部材を係合位置に引き戻すために、くさび効
果により2つの前記ロック用くさび部材に係合していて
もよい。
【0017】前記ロック部が、前記第2の端板に向かっ
て軸方向に突出するとともに前記制御板に設けられた2
つの切欠き部内をそれぞれ貫通する2つのピンを含んで
おり、前記2つの切欠き部は、前記回転軸を中心とする
略円弧形状をそれぞれ有し、前記2つの切欠き部は、前
記ロック部と前記制御板がそれぞれの静止位置にあると
きに前記ロック部の対応する前記ピンに隣接する縁を備
えた尖った端部を含んでいてもよい。
【0018】前記操作部は、前記ロック部が上をスライ
ドする中心軸を含んでおり、さらに前記ロック部が、前
記第1の端板に固定されている案内部材内をスライドす
る構成であってもよい。
【0019】前記記憶くさび部材が、前記第2の端板に
向かって軸方向に突出し、前記記憶くさび部材を係合位
置に保持するために前記第1の端板と前記第2の端板と
が相対回転することなく前記制御板が第2の作動位置へ
移動させられるときに前記制御板の外側支持縁が作用す
るピンを含んでいてもよい。
【0020】前記記憶くさび部材に係合する円弧状案内
部材が半径方向外側へ向かう縁を含んでおり、該縁に対
して、前記記憶くさび部材の縁が半径方向内側へスライ
ドする構成であってもよい。
【0021】前記ロック用くさび部材の前記第1のピン
と係合する前記円形案内部が、該円形案内部の切欠き部
と同一面に、前記切欠き部の一方の側のみから半径方向
内側へ突出するストッパを有しており、これにより、前
記ロック用くさび部材の前記第1のピンが前記第1の半
径方向案内部を離れるときに、前記第2の端板が、前記
第1の端板に対して前記角度方向に回転可能であり、そ
れから前記ロック用くさび部材の前記第1のピンが前記
円形案内部の前記ストッパに対向するまで反対方向に回
転可能であり、この後、前記第1のピンが再び前記第1
の半径方向案内部に係合可能である構成であってもよ
い。
【0022】さらに、本発明の乗物シートの特徴は、座
部と、前記したいずれかの構成のヒンジ機構によって前
記座部に回転するように支持されている背もたれ部とを
含み、前記ヒンジ機構の前記第1および第2の端板の一
方が前記座部に固定されているとともに他方が前記背も
たれ部に固定されているところにある。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。なお、異なる図面における同
一もしくは類似の構成部品は、同一の参照符号で示す。
【0024】図1を参照すると、本発明は乗物シート
1、特に、乗物床部3上に取り付けられた座部2と、他
方では横水平軸Xの周りで回転するように座部2に支持
された背もたれ部4とを含む自動車のフロントシートに
関する。
【0025】横水平軸Xの周りの背もたれ部4の回転
は、ハンドル6で制御されるヒンジ機構5により行われ
るか、または、好ましくは背もたれ部4の両側部に位置
して同じハンドル6に制御される同一もしくは類似した
2つのヒンジ機構により行われる。
【0026】前述のハンドル6を角度方向7へ回転させ
ると、背もたれ部に直接的に力をくわえることにより使
用者が背もたれ部4の傾きを調節することができる。こ
れとは反対に、特に乗物が2ドアである場合にはこの乗
物の後部へ乗り込みやすくするために、逆の角度方向8
にハンドル6を回転させることにより背もたれ部4を完
全に前方へ、すなわち方向9へ完全に折り畳むことがで
きる。
【0027】図2および図3を参照すると、ヒンジ機構
5は、金属製の固定端板10と、金属製の可動端板11と、
金属製のリング13と、2つの金属製のロック用くさび部
材14と、制御軸19と、ロック部20と、押し加工された金
属製の制御板26と、記憶装置40と、金属製の記憶くさび
部材46とを含んでいる。
【0028】金属製の固定端板10は、シートの固定フレ
ーム2aと一体的に形成され、軸Xに垂直である。
【0029】金属製の可動端板11は、背もたれ部の固定
フレーム4aと一体的に形成され、軸Xに垂直であり、軸X
を中心とする円形内側歯付きセグメント12を備えてい
る。
【0030】金属製のリング13は、固定端板10および可
動端板11の周上で折り曲げられており、固定端板10およ
び可動端板11とともに閉じた円形のケーシングの境界を
定めている。
【0031】2つの金属製のロック用くさび部材14は、
互いに約120度の角度で配置されており、可動端板11の
円形内側歯付きセグメント12と噛み合うように適合され
た外側歯付セグメント15をそれぞれ有している。そし
て、このロック用くさび部材14は、ヒンジ機構5をロッ
クするために外側歯付セグメント15が可動端板11の円形
内側歯付きセグメント12と噛み合う係合位置と、ロック
用くさび部材14が可動端板11の円形内側歯付きセグメン
ト12と噛み合わない退避位置との間を、固定端板10と一
体的に形成された案内部材16に対し半径方向にスライド
するようにそれぞれ取り付けられている。さらに、ロッ
ク用くさび部材14は、第1および第2のピン17、18を含
んでおり、この第2のピン18は、可動端板11に向かって
軸方向に突出し、第1のピン17の内側を向いて半径方向
に配置されている。
【0032】制御軸19は、ハンドル6と一体的に形成さ
れており、軸Xの周りを回転するようにピボット支持さ
れている。
【0033】ロック部20は、金属板を押し抜き成形した
形状であり、ロック用くさび部材14と同じ平面に配置さ
れている。そして、ロック部20は、両ロック用くさび部
材14のスライド方向の中間位置に相当するスライド方向
に、固定端板10と一体的に形成された案内部材21に対し
半径方向にスライドするように取り付けられている。ま
た、この制御部20には、前記したロック部20のスライド
方向に縦に伸びるとともに制御軸19の円形部分を貫通す
る長孔22があけられている。さらに、ロック部20は、2
つの側部支持面23を含んでいる。この2つの側部支持面
23は、固定端板10に取り付けられたばね24の作用によっ
てロック部20がその静止位置に向かって半径方向外側へ
引き戻される際に、くさびを打ち込むことによりロック
用くさび部材14をその係合位置に引き戻すように形成さ
れている。そしてロック部20は、長孔22の両側部に配置
され可動端板11に向かって軸方向に突出している2つの
ピン25を含んでいる。
【0034】金属製の制御板26は、ロック部20と平行な
平面内で延びるとともに、ロック部20と可動端板11との
間に置かれ、制御軸19と一体的に回転する。そして、制
御板26は、回転軸Xを中心とした2つの円弧状の切欠き
部27、28を含んでおり、各切欠き部27、28は、ロック部
20のピン25をそれぞれ収容している。また、この切欠き
部27、28は端縁部29、30をそれぞれ有しており、この端
縁部29、30は、ハンドル6が一方または他方の角度方向
7、8に回転される際に、ロック部20を作動位置に向か
って半径方向内側へ引き戻すように、対応するピン25に
作用する。そしてこれは、ロック用くさび部材14がその
退避位置に向かってスライドすることを可能にしてい
る。そして、制御板26は、第1の切り込み31、32と第2
の切り込み33、34とを含んでいる。各第1の切り込み3
1、32は半径方向内側に向けられたカム縁35、36を有
し、このカム縁35、36は、ハンドル6が角度方向7に回
転させられた場合にロック用くさび部材14を退避位置へ
移動させるように、対応するロック用くさび部材14の第
2のピン18に作用するようになっている。そして、さら
にこの第1の切り込みのうち少なくとも1つの切り込み
32は、ロック用くさび部材14の半径方向内側への移動を
規制するように、対応するロック用くさび部材14の第2
のピン18に係合するようになっている半径方向外側に向
いた停止縁部を有している。各第2の切り込み33、34
は、ハンドル6が角度方向8に回転させられた場合にロ
ック用くさび部材14をその退避位置へ移動させるよう
に、ロック用くさび部材14の第2のピン18に係合するカ
ム縁38、39を有している。
【0035】記憶装置40は、制御板26の周囲に配置さ
れ、切り込みを有し押し抜き成形された金属製のリング
形状に形成されている。この記憶装置40は、内側に2つ
の切欠き部41を含んでおり、各切欠き部41は、対応する
ロック用くさび部材14の第1のピン17の半径方向のガイ
ドを構成している。またこの記憶装置40は、半径方向内
側へ突出し2つの切欠き部41にそれぞれ隣接する2つの
ストッパ42を含んでおり、両ストッパ42は、各切欠き部
41の同じ側に位置している。そしてまたこの記憶装置40
は、半径方向内側を向き、対応するストッパ42の反対側
で切欠き部41の1つから120度よりもわずかに小さい角
度だけ延びる2つの円形案内部43を含んでいる。さら
に、記憶装置40は、半径方向内側へ向いた切欠き部45に
連結され打ち抜き加工された半径方向案内部44を含んで
いる。
【0036】記憶くさび部材46は、記憶装置40の半径方
向案内部44に対しスライドするように取り付けられてお
り、係合位置にあるときに可動端板11の内側歯付セグメ
ント12と噛み合うようにされた外側歯付きセグメント47
を備えている。記憶くさび部材46は、記憶装置40の切欠
き部45内に収容されるようになっているピン48を含んで
おり、このピン48は、可動端板11に向かって突出し、制
御板26が角度方向8へ回転する際に記憶くさび部材46を
係合位置に保持するために制御板26の外側支持縁49に係
合可能である。また、この記憶くさび部材46は、軸Xを
中心とする円弧状の溝50を含んでおり、この溝50は、記
憶くさび部材46を係合位置に保持するために、背もたれ
部4が方向9に折り畳まれる際に、同じく軸Xを中心と
する円弧状リブ51に係合する。
【0037】以上説明したこのヒンジ機構は、以下のよ
うな機能を有している。すなわち、図4〜図6に示すよ
うな静止位置では、2つのロック用くさび部材14を係合
位置に引き入れるとともに、ロック部20のピン25と制御
板26の端縁部29、30とを係合させて制御板26を静止位置
に保持することにより、ロック部20がスプリング24によ
って静止位置に保持される。
【0038】さらに、この位置では、記憶くさび部材46
を同様に係合位置に保持するために、制御板26の外側支
持縁49が記憶くさび部材46のピン48に作用する。
【0039】さらに、この位置で、ロック用くさび部材
14の第1のピン17は、記憶装置40の切欠き部41内にあ
り、記憶くさび部材46のピン48は、この記憶装置40の切
欠き部45内にある。
【0040】シート1の使用者が背もたれ部の傾斜を調
節したい場合、図7〜図9に示すように、使用者は角度
方向7へハンドル6を作動させる。
【0041】その後、制御板26は角度方向7に回転し、
切欠き部27の端縁部29は、ロック部20の対応するピン25
上に支持され、そしてこの端縁部29は、2つのロック用
くさび部材14をその退避位置まで半径方向内側へスライ
ド可能にすることにより、このロック部20を作動位置に
移動させる。
【0042】2つのロック用くさび部材14のこの動き
は、制御板26のカム縁35、36と2つのロック用くさび部
材14のピン18との係合によってさらに確実に制御される
が、制御板26の停止縁部37は、ロック用くさび部材14の
一方のピン17が、対応する切欠き部41から離脱すること
を阻止する。
【0043】くわえて、この位置では、制御板26の外側
支持縁49が、もはや記憶くさび部材46のピン48とは対向
しておらず、これにより、背もたれ部4に偶力が加わる
と直ちに記憶くさび部材46は退避位置へ向かって半径方
向内側にスライド可能となるが、それにもかかわらずピ
ン48は記憶装置40の切欠き部45内に係合したままとなっ
ている。
【0044】使用者が傾斜を調節するために背もたれ部
4に力をくわえたとき、これにより記憶装置40は、ピン
17の少なくとも1つにより固定端板10に固定された状態
となるが、可動端板11は、ハンドル6が作動状態に保持
されている限り、自由に回転する。
【0045】さらに、シートの使用者が背もたれ部4を
前方すなわち傾き9の方向に完全に折り畳むことを望む
場合、使用者は、図10〜12に示すようにハンドル6を角
度方向8に作動させる。
【0046】その後、制御板26は角度方向8に回転し、
これにより、切欠き部28の端縁部30は、ロック部20を作
動位置へ移動させることにより、対応するピン25を支持
する。
【0047】さらにまた、続いて、制御板26のカム縁3
8、39は、ロック用くさび部材14を半径方向内側へ移動
させるために、ロック用くさび部材14のピン17が記憶装
置40の切欠き部41内から外へ出るのに十分なだけロック
用くさび部材14のピン18に作用する。
【0048】こうして、この位置で、制御板26の外側支
持縁49は、記憶くさび部材46を可動端板11の円形内側歯
付きセグメント12と噛み合った状態に保持することによ
り、記憶くさび部材46のピン48に係合した状態となって
いる。
【0049】背もたれ部4が方向9へ傾斜させられた後
は、図13〜15に示すように、記憶装置40は可動端板11と
ともに回転し、記憶くさび部材46の溝50が固定端板10の
円弧状リブ51に噛み合うことにより、記憶くさび部材46
は可動端板11の円形内側歯付きセグメント12と噛み合っ
ている。
【0050】同時に、ロック用くさび部材14は、記憶装
置40の円形案内部43とロック用くさび部材14のピン17と
の係合によってその退避位置に保持され、これによって
も、ハンドル6から手を放した後もロック部20が作動位
置に保持される。
【0051】使用者がシート1の背もたれ部4を前方に
倒してから引き起こす場合、記憶装置40のストッパ42
は、ピン17が切欠き部41に対面すると直ちに背もたれ部
4の引き起こし動作を停止させる。この後、このピン17
は再び切欠き部41に係合し、このヒンジ機構は、使用者
により最初に調節された角度位置を記憶していることに
より、図4〜6に示すような位置に再ロックされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のヒンジ機構を備えた乗物
シートを示す側面図である。
【図2】図1の乗物シートに備えられたヒンジ機構の部
分分解図である。
【図3】ロック状態における図2のヒンジ機構を示す軸
方向断面図である。
【図4】同じくロック状態における、図3のヒンジ機構
のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】同じくロック状態における、図3のヒンジ機構
のV−V線に沿う断面図である。
【図6】同じくロック状態における、図3のヒンジ機構
のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】シート背もたれ部の傾きを調節している際の、
図4と同一のヒンジ機構の状態を示す断面図である。
【図8】シート背もたれ部の傾きを調節している際の、
図5と同一のヒンジ機構の状態を示す断面図である。
【図9】シート背もたれ部の傾きを調節している際の、
図6と同一のヒンジ機構の状態を示す断面図である。
【図10】いったん折り畳みが行われた状態のシート背
もたれ部を前方へ完全に折り畳めるようにするためにヒ
ンジ機構を作動させている場合を示す、図4と同一の断
面図である。
【図11】いったん折り畳みが行われた状態のシート背
もたれ部を前方へ完全に折り畳めるようにするためにヒ
ンジ機構を作動させている場合を示す、図5と同一の断
面図である。
【図12】いったん折り畳みが行われた状態のシート背
もたれ部を前方へ完全に折り畳めるようにするためにヒ
ンジ機構を作動させている場合を示す、図6と同一の断
面図である。
【図13】背もたれ部を前方へ折り畳んでいる場合を示
す、図10と同一の断面図である。
【図14】背もたれ部を前方へ折り畳んでいる場合を示
す、図11と同一の断面図である。
【図15】背もたれ部を前方へ折り畳んでいる場合を示
す、図12と同一の断面図である。
【符号の説明】
1 乗物シート 2 座部 2a 固定フレーム 3 乗物床部 4 背もたれ部 4a 固定フレーム 5 ヒンジ機構 6 ハンドル 7 角度方向 8 角度方向 9 傾斜方向 10 固定端板 11 可動端板 12 円形内側歯付きセグメント 13 金属製のリング 14 ロック用くさび部材 15 外側歯付きセグメント 16 案内部材 17 第1のピン 18 第2のピン 19 制御軸 20 ロック部 21 固定端板案内部材 22 長孔 23 側部支持面 24 ばね 25 ピン 26 制御板 27,28 切欠き部 29,30 端縁部 31,32 第1の切り込み 33,34 第2の切り込み 35,36 カム縁 37 停止縁部 38,39 カム縁 40 記憶装置 41 切欠き部 42 ストッパ 43 円形案内部 45 切欠き部 46 記憶くさび部材 47 外側歯付きセグメント 48 ピン 49 支持縁 50 溝 51 円弧状リブ X 回転軸

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部(2)と該座部(2)に対し相対的
    に回転する背もたれ部(4)とを含む乗物シート(1)
    に備えられるヒンジ機構であって、 一方が前記座部(2)に固定され他方が前記背もたれ部
    (4)に固定されており、回転軸(X)の周りで互いに
    相対的に回転する第1および第2の端板(10、11)であ
    って、前記第2の端板(11)が、前記回転軸(X)を中
    心とする少なくとも円弧部分にわたって延び半径方向内
    側を向いている歯付きセグメント(12)に永続的に固定
    されている第1の端板(10)および第2の端板(11)
    と、 前記第2の端板の前記歯付きセグメント(12)と噛み合
    うのに適した歯付きセグメント(15)を備えた少なくと
    も1つのロック用くさび部材(14)であって、前記ヒン
    ジ機構をロックするために前記歯付きセグメント(15)
    が前記第2の端板(11)の前記歯付きセグメント(12)
    と噛み合う係合位置と、前記歯付きセグメント(15)が
    前記第2の端板(11)の前記歯付きセグメント(12)と
    噛み合わない他方の退避位置との間で、前記第1の端板
    (10)に一体的に形成された案内部材(16)により半径
    方向にスライドするように案内され、さらに、前記第2
    の端板(11)に向かって軸方向に突出する第1のピン
    (17)を含んでいるロック用くさび部材(14)と、 前記ロック用くさび部材(14)をその係合位置に位置さ
    せる静止位置へ向け弾性手段(24)により付勢されてお
    り、前記ロック用くさび部材が退避位置に向かってスラ
    イドできる作動位置まで移動可能な、前記ロック用くさ
    び部材(14)の前記スライドを制御するためのロック部
    (20)と、 前記ロック部(20)を、その静止位置から、前記ロック
    用くさび部材(14)をその退避位置に向かってスライド
    可能にする作動位置へと移動させる操作部(19)と、 前記ロック部(20)が前記作動位置にあるときに、前記
    ロック用くさび部材(14)を半径方向内側へ移動させる
    手段(35、36、38,39)と、 前記第2の端板(11)に機械的に連結される円形案内部
    (43)であって、前記ロック用くさび部材(14)が該円
    形案内部に対し相対的に、予め決められた角度範囲内に
    あるときに、前記ロック用くさび部材をその退避位置に
    確実に保持するために、前記第1のピン(17)に係合
    し、続いて前記ロック用くさび部材(14)をその係合位
    置に向けて半径方向外側にスライドさせることにより、
    前記ロック用くさび部材が前記予め決められた角度範囲
    内にないときに前記第1のピン(17)と係合可能な少な
    くとも1つの切込み部を有している円形案内部(43)と
    を含む乗物シート用ヒンジ機構において、 前記円形案内部(43)が、前記第1および第2の端板
    (10、11)に対し相対的に前記回転軸(X)の周りで回
    転するいわゆる記憶装置(40)の半径方向内側縁によっ
    て形成されており、 前記記憶装置(40)が、前記円形案内部の切欠き部に係
    合し、内部で前記第1のピン(17)が周方向に実質的に
    遊びのない状態で半径方向にスライド可能である第1の
    半径方向案内部(41)を含んでおり、 前記記憶装置(40)が、第2の半径方向案内部(44)
    と、前記第2の端板の前記歯付きセグメント(12)と噛
    み合うのに適した歯付きセグメント(47)を備えたいわ
    ゆる記憶くさび部材(46)とをさらに含んでおり、該記
    憶くさび部材(46)が、前記第2の半径方向案内部(4
    4)内で、前記第2の端板に対して相対的に前記記憶装
    置(40)を固定するために前記記憶くさび部材(46)が
    前記第2の端板の前記歯付きセグメント(12)と噛み合
    う係合位置と、前記記憶くさび部材(46)が前記第2の
    端板の前記歯付きセグメント(12)と噛み合わず、前記
    記憶装置(40)と前記第2の端板(11)との間の相対回
    転を可能にする退避位置との間をスライドするように取
    り付けられており、 前記操作部(19)に連結され、前記回転軸(X)の周り
    で回転するよう支持され、静止位置から第1の作動位置
    へ向けて第1の角度方向(7)に、または第2の作動位
    置に向けて第2の回転方向(8)に移動可能であるとと
    もに、静止位置に向けて弾性的に付勢いる制御板(26)
    であって、前記制御板(26)が前記第1の作動位置にあ
    るときに前記第1のピン(17)が前記半径方向案内部
    (41)から係合を解除され得る点へ向けて前記ロック用
    くさび部材(14)が半径方向内側へ移動することを阻止
    するために、そしてまた、前記制御板(26)が前記第2
    の作動位置にあるときに前記円形案内部(43)に対して
    スライド可能にするため、前記第1のピン(17)が前記
    半径方向案内部(41)から係合を解除され得る位置へ向
    けて、前記ロック用くさび部材(14)を半径方向内側に
    移動可能にするために、前記ロック用くさび部材(14)
    と係合している制御板(26)を有し、 前記ロック部が静止位置にあるときに該ロック部が前記
    制御板をその静止位置に引き戻すために、また前記制御
    板が前記作動位置の1つにあるときに該制御板がロック
    部を作動位置に引き入れるために、前記ロック部(20)
    が、前記第1の端板(10)に対して相対的にスライドす
    るように取り付けられているとともに前記制御板(26)
    に機械的に連結されており、 前記第1の端板(10)と第2の端板(11)とが相対回転
    することなく前記制御板(26)が前記第2の作動位置へ
    移動させられるときに前記記憶くさび部材(46)をその
    係合位置に保持するために、また、前記制御板(26)が
    前記第1の作動位置に移動させられるときに前記記憶く
    さび部材(46)を退避位置に移動可能にするために、前
    記制御板(26)が前記記憶くさび部材(46)に係合して
    おり、 前記制御板(26)がその第2の作動位置にあり、前記第
    2の端板(11)が前記第1の端板(10)に対して予め定
    められた角度方向、すなわちいわゆる傾き方向(9)に
    相対回転させられたとき、続いて前記記憶くさび部材
    (46)を係合位置に保持するために、前記記憶くさび部
    材(46)が、前記回転軸(X)を中心とし前記第1の端
    板(10)と一体的に形成された円弧状案内部材(51)に
    係合し、これにより、続いて前記記憶装置(40)が前記
    第2の端板(11)に追随し、前記ロック用くさび部材
    (46)の前記第1のピン(17)が前記第1の半径方向案
    内部(41)内にあるときに前記記憶くさび部材(46)が
    円弧状案内部材(51)に係合していないことを特徴とす
    るヒンジ機構。
  2. 【請求項2】 前記ロック用くさび部材(14)が、前記
    第2の端板(11)へ向かって軸方向に突出する第2のピ
    ン(18)を含み、前記制御板(26)が、前記第2のピン
    (18)の各側に位置する第1および第2の切り込み(3
    1、33、34)を含んでおり、該第1の切り込み(31)
    は、前記制御板(26)が前記第1の作動位置へ移動させ
    られたときに前記第2のピン(18)を収容するようにな
    っており、前記第1の切り込み(31)は、前記ロック用
    くさび部材(14)を退避位置に引き戻すために前記第2
    のピン(18)と係合する、半径方向内側を向いたカム縁
    (36)を含み、前記制御板(26)が前記第1の作動位置
    にあるときに前記第1のピン(17)が前記第1の半径方
    向案内部(41)から離れることを阻止する、半径方向外
    側に向けられた停止縁部(37)をさらに含んでおり、そ
    して、前記第2の切り込み(33、34)は、前記制御板
    (26)が前記第2の作動位置へ移動させられたときに前
    記第2のピン(18)を収容するようになっており、そし
    てまた前記第2の切り込み(33、34)は、前記第1のピ
    ン(17)を前記第1の半径方向案内部(41)から離すこ
    とにより前記ロック用くさび部材(14)をその退避位置
    へ引き戻すために前記第2のピン(18)と係合する、半
    径方向内側に向けられたカム縁(38、39)を含んでい
    る、請求項1に記載のヒンジ機構。
  3. 【請求項3】 前記ロック部(20)に関し対称に置かれ
    ている2つの同一のロック用くさび部材(14)を含んで
    いる請求項1または2に記載のヒンジ機構。
  4. 【請求項4】 前記ロック部(20)が、2つの前記ロッ
    ク用くさび部材(14)をその係合位置に引き戻すため
    に、くさび効果により2つの前記ロック用くさび部材
    (14)に係合している請求項3記載のヒンジ機構。
  5. 【請求項5】 前記ロック部(20)が、前記第2の端板
    (11)に向かって軸方向に突出するとともに前記制御板
    (26)に設けられた2つの切欠き部(27、28)内をそれ
    ぞれ貫通する2つのピン(25)を含んでおり、前記2つ
    の切欠き部(27、28)は、前記回転軸(X)を中心とす
    る略円弧形状をそれぞれ有し、前記2つの切欠き部(2
    7、28)は、前記ロック部(20)と前記制御板(26)が
    それぞれの静止位置にあるときに前記ロック部の対応す
    る前記ピン(25)に隣接する縁(20、30)を備えた尖っ
    た端部を含んでいる請求項1〜4のいずれか1項に記載
    のヒンジ機構。
  6. 【請求項6】 前記操作部は、前記ロック部(20)が上
    をスライドする中心軸(19)を含んでおり、さらに前記
    ロック部が、前記第1の端板に固定されている案内部材
    (21)内をスライドする請求項1〜5のいずれか1項に
    記載のヒンジ機構。
  7. 【請求項7】 前記記憶くさび部材(46)が、前記第2
    の端板に向かって軸方向に突出し、前記記憶くさび部材
    を前記係合位置に保持するために前記第1の端板と前記
    第2の端板とが相対回転することなく前記制御板が第2
    の作動位置へ移動させられるときに前記制御板(26)の
    外側支持縁(49)が作用するピン(48)を含んでいる請
    求項1〜6のいずれか1項に記載のヒンジ機構。
  8. 【請求項8】 前記記憶くさび部材(46)に係合する円
    弧状案内部材(51)が半径方向外側へ向かう縁を含んで
    おり、該縁に対して、前記記憶くさび部材の縁(50)が
    半径方向内側へスライドする請求項1〜7のいずれか1
    項に記載のヒンジ機構。
  9. 【請求項9】 前記ロック用くさび部材の前記第1のピ
    ン(17)と係合する前記円形案内部(43)が、該円形案
    内部(43)の前記切欠き部と同一面に、前記切欠き部の
    一方の側のみから半径方向内側へ突出するストッパ(4
    2)を有しており、これにより、前記ロック用くさび部
    材の前記第1のピン(17)が前記第1の半径方向案内部
    (41)を離れるときに、前記第2の端板(11)が、前記
    第1の端板(10)に対して前記角度方向(9)に回転可
    能であり、それから前記ロック用くさび部材の前記第1
    のピン(17)が前記円形案内部の前記ストッパ(42)に
    対向するまで反対方向に回転可能であり、この後、前記
    第1のピンが再び前記第1の半径方向案内部(41)に係
    合可能である請求項1〜8のいずれか1項に記載のヒン
    ジ機構。
  10. 【請求項10】 座部(2)と、請求項1〜9のいずれ
    か1項に記載の少なくとも1つのヒンジ機構(8)によ
    って前記座部に回転するように支持されている背もたれ
    部(4)とを含み、前記ヒンジ機構の前記第1および第
    2の端板(10、11)の一方が前記座部に固定されている
    とともに他方が前記背もたれ部に固定されている乗物シ
    ート。
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