JPH11188790A - 二軸延伸ポリプロピレンフィルム及びその製造方法 - Google Patents

二軸延伸ポリプロピレンフィルム及びその製造方法

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JPH11188790A
JPH11188790A JP35934497A JP35934497A JPH11188790A JP H11188790 A JPH11188790 A JP H11188790A JP 35934497 A JP35934497 A JP 35934497A JP 35934497 A JP35934497 A JP 35934497A JP H11188790 A JPH11188790 A JP H11188790A
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stretching
film
sheet
stretched
polypropylene film
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俊也 大寺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プリプレグ成形用テープを裁断して得ることが
できる、高い引張破断強度、および優れた厚み精度を有
する二軸延伸ポリプロピレンフィルムを提供すること。 【解決手段】メルトフローレートが0.5〜5.0g/
10分のポリプロピレンシートを、まず、140〜15
0℃でシートの流れ方向に4.0〜5.5倍に第1段の
ロール延伸を行い、次いで、110〜135℃で該シー
トの流れ方向に、全体の延伸倍率で6.5〜8.0倍に
第2段のロール延伸を行い、熱が冷めた延伸シートを加
熱ロールにより80〜130℃に加温した後、150〜
180℃で該シートの流れ方向と直交する方向に6〜1
3倍にテンター延伸することにより製造した二軸延伸ポ
リプロピレンフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、二軸延伸ポリプロ
ピレンフィルム、詳しくは強化用繊維にエポキシ樹脂を
含浸させたプリプレグと呼ばれる繊維強化複合材料の成
形に好適に使用できる二軸延伸ポリプロピレンフィル
ム、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴルフクラブシャフト、釣竿、テ
ニスやバドミントンラケットなどの各種の道具類の素材
としては、軽量化、強靭性がもとめられるために繊維強
化プラスチック等の繊維強化複合材料が使用されてい
る。
【0003】上記道具類の製造方法は、一般に次のよう
な方法によって行われている。まず、マンドレルと呼ば
れる心軸材に、エポキシ樹脂等を含浸させたプリプレグ
をマンドレルに圧着しながら巻き付けて1次成形体を作
成する。次に、1次成形体にテープを巻き付け、2次成
形体を得る。この時のテープの巻き付け張力が完成品の
性能に大きく影響する。
【0004】次いで、2次成形体を加熱炉に入れ所定の
温度でエポキシ樹脂等を熱硬化させ3次成形体を得る。
そして、3次成形体より心軸材であるマンドレルを抜き
取ったのち、テープを巻き戻しながら剥ぎ取るか、また
は、3次成形体の側面に沿ってグラインダーでテープを
プリプレグとの境界面まで直線状に研磨した後、テープ
を剥ぎ取る。この時に用いられるテープにポリプロピレ
ンフィルムをスリットしたものが用いられている。
【0005】このプリプレグ成形用テープを製造するた
めのフィルムには、フィルムの流れ方向(以下、MD方
向と略す)と該方向と直角の方向(以下TD方向と略
す)の引張破断強度がいずれも20kg/mm2以上で
あることが求められている。特に、MD方向の引張破断
強度は、25kg/mm2以下であることも必要とされ
ている。これは、MD方向及びTD方向の引張破断強度
が20kg/mm2未満の時は、1次成形体にテープを
2〜7kgfの張力をかけて巻き付ける際、巻き付け張
力によりテープが伸びてしまい、テープによる1次成形
体の成形保持力が不足するためである。また、MDの引
張破断強度が25kg/mm2を超えるときは、1次成
形体にフィルムを巻き付けた際に、テープの保持力が大
きすぎるために、この力により、巻き締まりがきつくな
り過ぎることから、3次成形体が細くなってしまうため
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この様なプリプレグ成
形用テープをスリットして得るためのフィルムとして
は、これまで一軸延伸法、インフレーション(同時二軸
延伸)法で製造されたポリプロピレンフィルムが用いら
れてきた。しかし、一軸延伸法で製造されたポリプロピ
レンフィルムは、MD方向には十分な引張破断強度を有
しているが、TD方向の引張破断強度が著しく小さいた
め、該フィルムは、MD方向に沿って割れやすく、3次
成形体からフィルムの取り除き作業において糸状とな
り、取り扱いが不便であった。
【0007】また、インフレーション法により製造され
たポリプロピレンフィルムは、幅を10〜30mmに裁
断する際に、フィルムの厚みムラが大きいことから、広
幅の原紙から一定の巻硬さの製品を得ることが困難であ
った。よって、原紙の幅が制限されてしまい効率的な生
産が出来ないという問題があった。
【0008】さらに、このようなフィルムの製造方法と
して、MD方向にロール延伸し、次いでTD方向にテン
ター延伸する逐次二軸延伸法を採用することが考えられ
ている。この場合、延伸倍率を上げれば引張破断強度は
向上する。しかしながら、MD方向の延伸倍率を上げる
ことにより、TD方向の延伸性が著しく低下し、その結
果として、フィルムの厚み不良、フィルム破断等が発生
し、安定した製膜を続行することが困難になる問題があ
った。
【0009】こうしたなか特開平6−220194号公
報には、MD方向の引張破断強度が20〜25kg/m
2、TD方向の引張破断強度が25〜30kg/mm2
である二軸延伸ポリプロピレンフィルムの製造方法とし
て、メルトフローレートが0.5〜5.0g/10分の
ポリプロピレンシートを、まず、140〜150℃でM
D方向に4.0〜5.5倍に第1段のロール延伸を行
い、次いで、第1段の延伸温度よりも高い145〜15
5℃で同じくMD方向に全体の延伸倍率で6.5〜7.
5倍に第2段のロール延伸を行い、さらに、150〜1
80℃でTD方向に6〜10倍にテンター延伸する方法
が示されている。この方法によれば、上記MD方向及び
TD方向に大きい引張破断強度を有する二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルムを、フィルムを破断させることなく安
定的に製造することができる。しかしながら、この方法
では、MD方向への第2段のロール延伸における延伸温
度が高いため、フィルムが熱量過多になり部分的に白っ
ぽくなったり、延伸ロールとの密着が上がりすぎて部分
的に延伸傷が生じることがあった。
【0010】そして、このフィルムは、厚み精度につい
ても、5%弱のかなり良好な値にあるものの、今一歩満
足できるものではなかった。これは、通常のテンター法
による逐次二軸延伸方法では、MD方向のロール延伸の
終了後、TD方向の延伸を行うテンター延伸機にフィル
ムを搬入するまでに、MD方向への延伸シートが空冷や
温調していないガイドロールとの接触により50℃前後
から室温近くまで温度が低下することに起因する。即
ち、一般に、テンター延伸は、フィルムに延伸温度の熱
風を吹き付けて予熱した後実施されるが、このような熱
風の吹き付けによる加温では、前記の如く室温近くまで
熱が冷めた延伸シートは、フィルム内部まで十分に加温
され難い。従って、上記搬送の途中で冷えたフィルム
は、テンター延伸機内の予熱ゾーンでは、フィルム表面
については上記150〜180℃のTD方向への延伸温
度に加熱されても、その内部までは均一に該温度に到達
していないことが多い。その結果、かかるフィルムを6
〜10倍の高倍率に延伸すると、微細な厚みムラが発生
してしまう。無論、この問題は、テンター延伸機内の予
熱ゾーンを長くすればある程度解決できるが、過度に長
い予熱ゾーンを設けることは製造設備上効率的でない。
【0011】しかして、5%弱程度の微細な厚みムラで
あっても、広幅の原紙から小幅のテープを多丁取りにス
リットする際、厚みの厚い部分は硬巻となるものが得ら
れ、一方、厚みの薄い部分は柔巻となるものが得られ、
一定の巻硬度のテープが得られなくなる問題が発生す
る。また、厚みムラにより部分的に張力差が生じるた
め、時折テープの巻端面が、巻きずれるという問題も生
じる。
【0012】以上において本発明は、MD方向及びTD
方向のいずれにも大きい引張破断強度を有し、且つ極め
て優れた厚み精度を有し、繊維強化複合材料の成形に好
適に使用できるポリプロピレンフィルムを提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するため鋭意研究を重ねた結果、テンター法に
よる逐次二軸延伸について、MD方向への延伸を二段に
分けて延伸し、且つTD方向への延伸の前に、MD方向
延伸シートを加熱ロールにより加熱することにより得た
二軸延伸ポリプロピレンフィルムが、上記課題を解決で
きるものであることを見い出し、本発明を完成するに至
った。
【0014】すなわち、本発明は、フィルムの流れ方向
の引張破断強度が20〜25kg/mm2であり、該方
向と直角方向の引張破断強度が25〜35kg/mm2
であり、厚み精度が3.0%以下であることを特徴とす
る二軸延伸ポリプロピレンフィルムである。
【0015】また、本発明は、メルトフローレートが
0.5〜5.0g/10分のポリプロピレンシートを、
まず、140〜150℃でシートの流れ方向に4.0〜
5.5倍に第1段のロール延伸を行い、次いで、110
〜135℃で該シートの流れ方向に、全体の延伸倍率で
6.5〜8.0倍に第2段のロール延伸を行い、熱が冷
めた延伸シートを加熱ロールにより80〜130℃に加
温した後、150〜180℃で該シートの流れ方向と直
交する方向に6〜13倍にテンター延伸する上記二軸延
伸ポリプロピレンフィルムの製造方法も提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の二軸延伸ポリプロピレン
フィルムにおいて、ポリプロピレンは、特に限定される
ものではなく如何なるものを用いても良い。ポリプロピ
レンとしては、プロピレン単独重合体、プロピレン以外
のα−オレフィン、例えば、エチレン、1−ブテン、1
−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテ
ン、1−ノネン、1−デセン、4−メチル−1−ペンテ
ン等の炭素数2〜10のα−オレフィンとプロピレンと
のランダム共重合体、ブロック重合体、グラフト共重合
体、または、これら重合体の混合物を挙げることができ
る。後述する本発明における製造方法や、必要な引張破
断強度を勘案するとプロピレン単独重合体または、エチ
レン単位の含有量が0.01〜1.0重量%であるエチ
レン−プロピレン共重合体であることが好ましい。
【0017】本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィルム
は、MD方向の引張破断強度が20〜25kg/mm2
である。ここで、該方向への引張破断強度が20kg/
mm2より小さい場合、1次成形体にテープを巻き付け
る際にテープが伸びてしまい成形保持力が不足する。一
方、25kg/mm2を超える場合、テープの保持力に
より2次成形体が巻締まるため、加熱、硬化工程中に3
次成形体が細くなってしまう。
【0018】また、この二軸延伸ポリプロピレンフィル
ムは、TD方向の引張破断強度が25〜35kg/mm
2、好ましくは26〜34kg/mm2である。ここで、
該方向への引張破断強度が25kg/mm2より小さい
場合は、3次成形体からフィルムの取り除き作業におい
てフィルムがMD方向に沿って割れやすくなる。一方、
引張破断強度が35kg/mm2より大きい場合は、T
D方向の延伸倍率を過度に大きくする必要があり、TD
方向への延伸時にフィルムの破断が多発し連続的な製膜
ができなくなる。
【0019】さらに、本発明の二軸延伸ポリプロピレン
フィルムは、厚み精度が3.0%以下、好ましくは2.
5%以下である。ここで、フィルムの厚み精度は、TD
方向での精度をいう。前記した如く、二軸延伸ポリプロ
ピレンフィルムのMD方向の引張破断強度を前記良好な
値にするため、逐次二軸延伸におけるMD方向の延伸倍
率を上げると、得られるフィルムの厚み精度は低下す
る。こうした状況にあって、本発明は、前記良好なMD
方向及びTD方向の引張破断強度を有し、且つこのよう
な極めて優れた厚み精度を有する二軸延伸ポリプロピレ
ンフィルムを提供した点に最大の特徴を有するものであ
る。
【0020】なお、本発明の二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルムは、MD方向の引張破断伸度が130%以下であ
るのが好ましい。このような引張破断伸度を有するフィ
ルムをスリットして得たテープは、1次成形体に適度に
密着させることができ、加熱、硬化工程においてエポキ
シ樹脂等の液漏れを防ぐことができ好適である。
【0021】上記性状にある本発明の二軸延伸ポリプロ
ピレンフィルムは、如何なる方法により製造しても良い
が、通常は、以下の方法により製造することができる。
即ち、メルトフローレートが0.5〜5.0g/10分
のポリプロピレンシートを、まず、140〜150℃で
シートの流れ方向に4.0〜5.5倍に第1段のロール
延伸を行い、次いで、110〜135℃で該シートの流
れ方向に、全体の延伸倍率で6.5〜8.0倍に第2段
のロール延伸を行い、熱が冷めた延伸シートを加熱ロー
ルにより80〜130℃に加温した後、150〜180
℃で該シートの流れ方向と直交する方向に6〜13倍に
テンター延伸する方法である。
【0022】この製造方法において、ポリプロピレン
は、メルトフローレートが、0.5〜5.0g/10
分、好ましくは1.0〜3.0g/10分の範囲のもの
が使用される。メルトフローレートが0.5g/10分
未満のときは、MD方向及びTD方向での延伸の負荷が
大きくなりすぎて、所定の延伸倍率にすることが困難に
なる。一方、5.0g/10分を超えるときは、MD方
向及びTD方向への延伸において所定の倍率になる前に
破断が生じたり、二軸延伸後のフィルム厚み精度が劣る
ようになり好ましくない。
【0023】前記製造方法におけるポリプロピレンのシ
ートへの成形は、特に限定されないが、一例として、上
記したポリプロピレンを、まず、押出機にてリップ間隙
1.5〜3.5mmのT型ダイスよりから押出し、シー
ト成形を行う方法が挙げられる。このとき、シートの厚
みは、得られるフィルムの厚みを勘案して0.6〜3.
0mmの範囲であることが好ましい。
【0024】本発明において、上記ポリプロピレンシー
トのMD方向への延伸は、ロール速度差により延伸する
ロール延伸により、2段階に分けて行う。まず、ロール
延伸の第1段では、140〜150℃で4.0〜5.5
倍、より好適には4.5〜5.0倍に延伸する。延伸温
度が140℃未満のとき、または、5.5倍を越えると
きは、延伸機の負荷が大きくなると共にシート破断が起
こり易くなり好ましくない。一方、150℃を越えると
き、または、延伸倍率が、4.0倍未満のときは、二軸
延伸後のフィルムの引張破断強度が不足すると共に、M
D方向への引張破断伸度が大きくなるため好ましくな
い。ここで、上記延伸温度は、ロール延伸で用いられる
加熱ロールの温度をいう。
【0025】次いで、MD方向への第2段のロール延伸
を、110〜135℃、好適には118〜135℃の延
伸温度で、第1段と第2段を併せた全体の延伸倍率で
6.5〜8.0倍、好適には6.8〜7.5倍の条件で
実施する。このように延伸を2段に分けることにより、
高倍率にシートを安定的に延伸することが可能になる。
また、この第2段の延伸温度を、上記第1段の延伸温度
よりやや低下させることにより、シートに延伸傷や白っ
ぽくなる部分が生じることが防止できる。
【0026】一方、この工程において、延伸温度が低く
なると、得られる延伸シートは、該工程に次ぐTD方向
への延伸工程で、厚みムラや破断を生じ易くなるが、本
発明では、後述する如くTD方向の延伸前に加熱ロール
により延伸シートを加温することにより、該TD延伸工
程において、シートが破断したり厚みムラが生じること
が良好に防止できる。
【0027】ここで、延伸温度が、135℃を越える
と、フィルムに白っぽくなる箇所や厚みムラが部分的に
生じることがある。また、全体の延伸倍率が6.5倍未
満だと目標とする引張破断強度に足らず、並行して引張
破断伸度が目標より大きくなる。一方、延伸温度が11
0℃未満のとき、または、全体の延伸倍率が8.0倍を
越えるとMD方向への配向が強くなり過ぎ、目標とする
引張強度を越えてしまう他、シートの破断の問題も生じ
る。
【0028】以上のMD方向への延伸の終了後、得られ
た延伸シートは、通常、テンター延伸機の予熱ゾーンに
搬入されるまでの間に、空冷やニップロールとの接触に
より、フィルムは50℃前後から室温近くまで温度が低
下する。そうして本発明では、このようにして熱が冷め
た延伸シートを、加熱ロールにより80〜130℃、好
ましくは90〜125℃に加温してから、テンター延伸
機の予熱ゾーンに搬入する。加熱ロールによる加熱は、
加熱効率が良いため、上記冷えたフィルムは、表面から
内部まで均一に該80〜130℃に加温される。ここ
で、上記加熱は、前記温度の加熱ロールにより、赤外放
射温度計で測定したシートの表面温度が該温度に上昇す
るように実施される。
【0029】加熱ロールによる加熱温度が80℃未満の
ときは、TD方向への延伸時にフィルム内部に低温部が
残り、該TD方向への延伸性が劣るようになり、部分的
な厚みムラが発生し、連続的な製膜や、厚み調整が困難
になる。一方、130℃を越えるとMD方向への配向が
緩和されて目標とする引張強度が得られなくなったり、
熱量過多になり、フィルムに白っぽくなる箇所が生じた
りする。
【0030】加熱ロールの設置箇所は、TD延伸工程に
おけるテンター延伸機の予熱ゾーンへの搬入口の直前が
好ましいが、本発明では、加熱ロールを該テンター延伸
機の搬入口の幾分前に設置し、その後、搬入口まで、熱
風、赤外線等の保温媒体により、シートを保温して搬送
しても良い。また、加熱ロールは、延伸シートが上記温
度まで加熱されるように、一本または複数本設置すれば
よい。
【0031】本発明では、上記加熱ロールにより加温さ
れた延伸シートを、続いて、テンター延伸機に搬入し、
150〜180℃、好ましくは160〜175℃でTD
方向に6〜13倍、好ましくは8〜12倍に延伸する。
ここで、上記延伸温度は、該テンター延伸で、延伸シー
トの加熱に用いられる熱風の温度をいう。
【0032】そして、本発明では、延伸シートは、前記
加熱ロールによる加温によりシート内部まで既に80〜
130℃に加温されているため、テンター延伸機の熱風
による加熱でも、該フィルム内部まで上記延伸温度に加
温され易い。従って、通常のテンター延伸機が備えてい
る5〜20m程度の予熱ゾーンの長さでも、延伸シート
は内部まで均一に加温でき、TD方向への延伸は、極め
て延伸性よく実施できる。
【0033】ここで、TD方向への延伸温度が150℃
未満のときは、テンターの機械負荷が大きくなり過ぎる
と共に熱量不足のためフィルム破断が起こったり、フィ
ルムの厚みムラが大きくなる。TD方向への延伸温度が
180℃を越えるときは、熱量過多になり、目標とする
フィルム強度が得られなくなる。また、TD方向へ延伸
が不均一となり、フィルムの厚みムラが大きくなる。一
方、TD方向への延伸倍率が6.0倍より低い場合は、
目的とするTD方向への引張破断強度が得られなくな
る。
【0034】なお、上記製膜条件により、通常、製膜速
度30〜150m/分で安定した製膜と、目標とする物
性及び厚み精度を持ったフィルムを得ることができる。
【0035】本発明で得られる二軸延伸ポリプロピレン
フィルムの厚さは、前記したプリプレグ成形用テープと
しての使用を勘案すると、1次成形体へのテープの巻締
めの際に締め付け力を過不足なく適度な範囲とするため
に、10〜40μmであることが好ましく、さらには1
5〜30μmであることが好ましい。また、このような
厚さにおいて、厚みムラを生じさせない本発明の効果が
最も効果的に発揮される。
【0036】本発明で得られた二軸延伸ポリプロピレン
フィルムをスリットしたテープは、ゴルフシャフト、釣
竿、バドミントンラケット、テニスラケットのシャフト
材、スキー用ストック等のスポーツ・レジャー用具や、
工業用用途としては、軽量搬送ローラー、軽量巻取軸な
どの繊維強化複合材料の製造において、プリプレグ成形
用として好適に使用される。
【0037】以下に、本発明で得られた二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルムを用いてプリプレグ成形を行う方法に
ついて説明する。本発明で得られた二軸延伸ポリプロピ
レンフィルムを繊維強化複合材料に巻き付ける際、幅1
0〜30mmのテープに裁断し、通常テーピングマシー
ンと呼ばれる装置にて、1次成形体に2〜7kgfの巻
き付け張力をかけながら、約2mmピッチ程度で重ね巻
きを行う。
【0038】通常、繊維強化複合材料の繊維素材として
は、炭素繊維、ガラス繊維、ボロン繊維、アラミド繊維
の単独もしくは、これらの混合物が用いられる。
【0039】また、繊維強化複合材料のマトリックス樹
脂としては、エポキシ樹脂が代表的である。エポキシ樹
脂量は、素材繊維との合計量中にしめる割合で15〜5
0重量%の範囲であることが好ましい。エポキシ樹脂の
硬化は、120〜140℃の温度で1〜2時間加熱すれ
ばよい。その際、予め80〜90℃で30分〜1時間加
熱しておくことが、エポキシ樹脂の液漏れや繊維の配列
の乱れのない安定した品質の製品をを得ることができる
ために好ましい。
【0040】
【発明の効果】本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィル
ムは、良好なMD方向及びTD方向の引張破断強度を有
し、且つ極めて優れた厚み精度を有する。従って、強化
繊維にエポキシ樹脂等を含浸してなる繊維強化複合材料
に、精密な形状と高い強度を付与するプリプレグ成型用
テープを得るためのフィルムとして好適に使用できる。
【0041】
【実施例】以下に、本発明を具体的に説明するために実
施例、比較例を揚げるが、本発明は、これら実施例に限
定されるものでない。なお、以下の実施例および比較例
におけるフィルム物性、製膜の安定性およびプリプレグ
の成形性の評価は、下記の方法によりおこなった。
【0042】(1)厚み 接触式厚み計にて測定した。
【0043】(2)引張破断強度及び伸度 試料を15mmの短冊状に切断し、測定長さを100m
mとして引張試験機で引張速度200mm/分、チャー
ト速度100mm/分でチャート用紙に記録し、フィル
ム破断時の強度及び伸度を算出した。
【0044】(3)フィルムの厚み精度測定 アンリツ(株)製フィルムシックネステスターKG60
1Aを使用し、フィルムのTD方向5mの範囲を、測定
速度1.5m/分にて測定し、下記式によりR値(%)
を算出した。なお、測定は、任意の場所を10回測定
し、その平均値とした。
【0045】
【0046】(4)メルトフロレート(MFR) ASTM−D1238(230℃)に準じて測定した。
【0047】(5)TD延伸倍率 TD方向への延伸工程において、TD方向延伸機入口幅
とTD方向延伸機最大幅の比をTD延伸倍率とした。
【0048】(6)製膜安定性 MD方向に2段延伸された延伸シートを加熱ロールにて
加熱し、テンター式延伸装置を経て、製膜速度50m/
分にて製膜を行い。24時間製膜した時の製膜安定性を
下記の評価基準にて判定した。
【0049】良好:製膜開始から、全くフィルム破断が
なく安定して連続製膜できる。
【0050】可:厚み調整中にフィルム破断があるが、
調整後は安定して連続製膜できる。
【0051】不可:頻繁にフィルム破断があり、連続製
膜が困難である。
【0052】(7)小幅スリット適性 各実施例及び比較例にて製膜した二軸延伸フィルムを、
スリット機で幅300mmにスリットした後、小幅スリ
ット機により幅15mmに裁断し、巻長500mのテー
プを巻き取った。このテープ間の巻硬度の最大値と最小
値の差を硬度ムラとし、小型スリット適性として下記の
評価基準にて判定した。尚、硬さ測定は、スイス、Pr
oceq社製、商品名パロテスターを使用した。
【0053】○:巻き取ったテープ間の巻硬度差が80
未満。
【0054】△:巻き取ったテープ間の巻硬度差が80
以上180未満。
【0055】×:巻き取ったテープ間の巻硬度差が18
0以上及び、スリット端面に巻きズレがあるもの。
【0056】(8)3次成形体の外観検査(成型品の液
漏れ、繊維乱れ) 東邦レーヨン(株)製カーボン繊維プレプレグQ−11
15 1400を使用し、ゴルフクラブ用のマンドレル
に巻き付け1次成形体を作成した後、テープをテーピン
グマシーンにより引張張力3.5kgf、ピッチ幅2.
5mmで巻き付け2次成形体を作成した。次いで、2次
成形体の長手方向を加熱炉に垂直に吊し、常温から80
℃まで30分かけて昇温した後、80℃にて30分間保
持した。さらに30分かけて130℃まで昇温し、13
0℃で1時間保持し、エポキシ樹脂を完全に硬化させ
た。次に30分かけて常温まで降温し3次成形体を成形
した。得られた3次成形体のテーピング部より、エポキ
シ樹脂の液漏れの有無を目視検査し、さらに、3次成形
体のテーピング部を剥がし、カーボン繊維の乱れの有無
を目視検査した。
【0057】実施例1、2 比較例1〜4 エチレン−プロピレン共重合体(MFR:2.0g/1
0分、エチレン単位の含有量0.5重量%)をTダイよ
り押出し、未延伸シートを得た。このシートを表1に示
す条件でMD方向延伸機にて2段延伸を行った後、50
℃まで冷めた延伸シートを2本の加熱ロールにより表1
に示す加熱温度まで加熱し、次いで、テンター延伸機に
搬入し、表1に示す条件でTD方向に延伸し、30μm
の二軸延伸ポリプロピレンフィルムを得た。
【0058】得られたフィルムの性能および、プリプレ
グ成形用テープとしての適性評価を表1に示した。
【0059】実施例3 比較例5 プロピレン単独重合体(MFR:1.6g/10分)を
Tダイより押出し、未延伸シートを得た。このシートを
表1に示す条件でMD方向延伸機にて2段延伸を行った
後、50℃まで冷めた延伸シートを2本の加熱ロールに
より表1に示す加熱温度まで加熱し、次いで、テンター
延伸機に搬入し、表1に示す条件でTD方向に延伸し、
30μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを得た。
【0060】得られたフィルムの性能および、プリプレ
グ成形用テープとしての適性評価を表1に示した。
【0061】実施例4〜6 比較例6、7 エチレン−プロピレン共重合体(MFR:2.7g/1
0分、エチレン単位の含有量0.8重量%)をTダイよ
り押出し、未延伸シートを得た。このシートを表1に示
す条件でMD方向延伸機にて2段延伸を行った後、50
℃まで冷めた延伸シートを2本の加熱ロールにより表1
に示す加熱温度まで加熱し、次いで、テンター延伸機に
搬入し、表1に示す条件でTD方向に延伸し、25μm
の二軸延伸ポリプロピレンフィルムを得た。
【0062】得られたフィルムの性能および、プリプレ
グ成形用テープとしての適性評価を表1に示した。
【0063】比較例8 プロピレン単独重合体(MFR:5.7g/10分)を
Tダイより押出し、未延伸シートを得た。このシートを
表1に示す条件でMD方向延伸機にて2段延伸を行った
後、50℃まで冷めた延伸シートを2本の加熱ロールに
より表1に示す加熱温度まで加熱し、次いで、テンター
延伸機の予熱ゾーンに搬入し、熱風により加温した後、
表1に示す条件でTD方向に延伸し、25μmの二軸延
伸ポリプロピレンフィルムを得た。
【0064】得られたフィルムの性能および、プリプレ
グ成形用テープとしての適性評価を表1に示した。
【0065】実施例7、比較例9 エチレン−プロピレン共重合体(MFR:2.2g/1
0分、エチレン単位の含有量0.6重量%)をTダイよ
り押出し、未延伸シートを得た。このシートを表1に示
す条件でMD方向延伸機にて2段延伸を行った後、50
℃まで冷めた延伸シートを2本の加熱ロールにより表1
に示す加熱温度まで加熱し、次いで、テンター延伸機の
予熱ゾーンに搬入し、熱風により加温した後、表1に示
す条件でTD方向に延伸し、22μmの二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルムを得た。
【0066】得られたフィルムの性能および、プリプレ
グ成形用テープとしての適性評価を表1に示した。
【0067】比較例10 エチレン−プロピレン共重合体(MFR:0.3g/1
0分、エチレン単位の含有量0.6重量%)をTダイよ
り押出し、未延伸シートと得た。このシートを表1に示
す条件でMD方向延伸機にて2段延伸を行った後、50
℃まで冷めた延伸シートを2本の加熱ロールにより表1
に示す加熱温度まで加熱し、次いで、テンター延伸機の
予熱ゾーンに搬入し、熱風により加温した後、表1に示
す条件でTD方向に延伸し、22μmの二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルムを得た。
【0068】得られたフィルムの性能および、プリプレ
グ成形用テープとしての適性評価を表1に示した。
【0069】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムの流れ方向の引張破断強度が20
    〜25kg/mm2であり、該方向と直角方向の引張破
    断強度が25〜35kg/mm2であり、厚み精度が
    3.0%以下であることを特徴とする二軸延伸ポリプロ
    ピレンフィルム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の二軸延伸ポリプロピレンフ
    ィルムをスリットしてなるプリプレグ成形用テープ。
  3. 【請求項3】メルトフローレートが0.5〜5.0g/
    10分のポリプロピレンシートを、まず、140〜15
    0℃でシートの流れ方向に4.0〜5.5倍に第1段の
    ロール延伸を行い、次いで、110〜135℃で該シー
    トの流れ方向に、全体の延伸倍率で6.5〜8.0倍に
    第2段のロール延伸を行い、熱が冷めた延伸シートを加
    熱ロールにより80〜130℃に加温した後、150〜
    180℃で該シートの流れ方向と直交する方向に6〜1
    3倍にテンター延伸することを特徴とする請求項1記載
    の二軸延伸ポリプロピレンフィルムの製造方法。
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