JPH0880564A - 二軸延伸ポリプロピレンフィルムの製造方法 - Google Patents

二軸延伸ポリプロピレンフィルムの製造方法

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JPH0880564A
JPH0880564A JP22019494A JP22019494A JPH0880564A JP H0880564 A JPH0880564 A JP H0880564A JP 22019494 A JP22019494 A JP 22019494A JP 22019494 A JP22019494 A JP 22019494A JP H0880564 A JPH0880564 A JP H0880564A
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film
stretching
stretched
stage
molded body
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JP22019494A
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Koji Hirata
浩二 平田
Yuzo Kawasaki
祐三 川崎
Katsutoshi Isomura
勝利 磯村
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Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】繊維強化複合材料において精密な形状と高い強
度を付与するためにテンター法により効率的な生産性、
優れた厚み精度、目標とする引張強度および伸び率の二
軸延伸ポリプロピレンフィルムを得る。 【構成】メルトフローレートが0.5〜5.0の結晶性
ポリプロピレンのシートを、テンター法により、まず、
140〜150℃で縦方向に4.0〜5.5倍に第1段
の延伸を行い、次いで、第1段の延伸温度よりも高い1
45〜155℃で同じく縦方向に全体の延伸倍率で6.
5〜7.5倍に第2段の延伸を行い、さらに150〜1
80℃で横方向に6〜10倍に延伸する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強化用繊維にエポキシ
樹脂を含浸させたプリプレグと呼ばれる繊維強化複合材
料の成形に好適に使用できる二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴルフクラブシャフト、釣竿、テ
ニスやバトミントンラケットなどの各種の道具類は、強
靱性が求められるために繊維強化プラスチック等の繊維
強化複合材料が使用されている。
【0003】この様な道具類の製造は、一般に次のよう
な方法によって行われている。まず、マンドレルと呼ば
れる心軸材に、エポキシ樹脂等を含浸させたプリプレグ
をマンドレルに圧着しながら巻き付けて1次成形体を作
成する。次に、1次成形体にテープ状フィルムを所定の
引張り張力をかけながら巻き付け、2次成形体を得る。
このときのテープ状フィルムの巻き付け張力が完成品の
性能に大きく影響する。次いで、2次成形体を加熱炉に
入れ所定の温度でエポキシ樹脂等を熱硬化させ3次成形
体を得る。そして、3次成形体より心軸材であるマンド
レルを抜き取ったのち、テープ状フィルムを巻き戻しな
がら剥ぎ取るか、または、3次成形体の側面に沿ってグ
ラインダーでフィルムをプリプレグとの境界面まで直線
状に研磨した後、フィルムを剥ぎ取る。
【0004】このときに用いられるテープ状フィルムに
ポリプロピレンフィルムが用いられる。このテープ状フ
ィルムには、縦方向および横方向の引張破断強度がいず
れも20kg/mm2以上であることが求められてい
る。特に、縦方向の引張破断強度は25kg/mm2
下であることも必要とされている。これは、縦方向およ
び横方向の引張破断強度が20kg/mm2未満のとき
は、1次成形体にテープ状フィルムを2〜7kgfの巻
き付けトルクをかけて巻き付ける際、巻き付け力により
テープ状フィルムが伸びてしまい、テープ状フィルムに
よる1次成形体の成形保持力が不足するためであり、ま
た、縦方向の引張破断強度が25kg/mm2を越える
ときは、1次成形体にフィルムを巻き付けた際に、テー
プ状フィルムの保持力が大き過ぎるために、加熱・硬化
工程中にテープ状フィルムの保持力により1次成形体が
巻き戻り過ぎたり、巻き締まりがきつくなり過ぎること
から、3次成形体が細くなってしまうためである。
【0005】このようなテープ状フィルムとしては、こ
れまでは一軸延伸法、インフレーション(同時二軸延
伸)法で製造されたポリプロピレンフィルムが用いられ
てきた。しかし、一軸延伸法で製造されたポリプロピレ
ンフィルムは、縦方向に十分な強度を有しているが、横
方向の強度が著しく小さい。したがって、このフィルム
は縦方向に割れ易く、3次成形体からフィルムの取り除
き作業において糸状になり、取扱が不便であった。ま
た、インフレーション法により製造されたポリプロピレ
ンフィルムは、幅を10〜30mmに裁断する際に、厚
みむらが大きいことから広幅の原紙から一定の巻硬さの
製品を得ることが困難である。よって、原紙の幅が制限
されてしまい効率的な生産が出来ないという問題があっ
た。
【0006】さらに、テープ状フィルムの製造方法とし
て、一般の逐次二軸延伸方法として知られているテンタ
ー法を採用することが考えられる。この場合、延伸倍率
を上げれば引張破断強度が向上する。しかしながら、こ
の方法において、縦延伸倍率を上げることにより縦方向
の引張破断強度を20kg/mm2以上にすることが可
能であるが、そうすると、横方向の引張破断強度を満足
させるための延伸倍率で延伸したときに破断するという
問題が発生した。また、横方向の引張破断強度を満足さ
せるために横方向の延伸倍率を上げるためには、縦方向
の延伸倍率を上げられず、そのために縦方向の引張破断
強度を満足させることができないという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の課題
を解決するため、テンター法で目標とする引張強度、厚
み精度を有する二軸延伸ポリプロピレンフィルムを安定
して生産することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明者らは、テンター法による二軸延伸につ
いて種々検討を加えた結果、縦方向の延伸を二段で行う
ことによって、縦方向および横方向の延伸倍率を共に高
くすることができ、縦方向および横方向の引張強度を共
に向上させることができることを見出し、本発明を提案
するに至った。
【0009】即ち、本発明は、メルトフローレートが
0.5〜5.0の結晶性ポリプロピレンのシートを、テ
ンター法により、まず、140〜150℃で縦方向に
4.0〜5.5倍に第1段の延伸を行い、次いで、第1
段の延伸温度よりも高い145〜155℃で同じく縦方
向に全体の延伸倍率で6.5〜7.5倍に第2段の延伸
を行い、さらに150〜180℃で横方向に6〜10倍
に延伸することを特徴とする二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルムの製造方法である。
【0010】本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィルム
に用いる結晶性ポリプロピレンとしては、プロピレンの
単独重合体、プロピレン以外のα−オレフィン、例え
ば、エチレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−
1、オクテン−1とプロピレンとのランダム共重合体、
ブロック共重合体、グラフト共重合体、または、これら
重合体の混合物等を使用することができる。特に本発明
における延伸の容易さや必要な引張強度の発現の点か
ら、プロピレンの単独重合体またはエチレン含有量が
0.01〜1.0重量%のエチレン−プロピレンランダ
ム共重合体であることが好ましい。
【0011】上記の結晶性ポリプロピレンのメルトフロ
ーレートは、0.5〜5.0g/10分でなければなら
ず、1〜3g/10分の範囲とすることが好ましい。メ
ルトフローレートが0.5g/10分未満のときは、縦
および横延伸機への負担が大きくなりすぎるために、所
定の延伸倍率にすることが困難となる。一方、5.0g
/10分を越えるときは所定の縦および横延伸倍率に達
する前に破断が生じるために好ましくない。
【0012】結晶性ポリプロピレンのシートは、リップ
間隙1.5〜3.0mmのT型ダイスから押出した後に
冷却する等の公知の方法で製造できる。このとき、シー
トの厚みは、得られるフィルムの厚みを勘案して0.6
〜3.0mmの範囲であることが好ましい。
【0013】本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィルム
は、上記した結晶性ポリプロピレンのシートを、テンタ
ー法によって逐次二軸延伸することによって製造され
る。逐次二軸延伸は、縦延伸を二段階に分けて行い、次
いで横延伸が行われる。
【0014】まず、縦延伸の第1段では、140〜15
0℃で4.0〜5.5倍に延伸が行われる。延伸温度が
140℃未満のとき、または、延伸倍率が5.5倍を越
えるときは、縦延伸機の負荷が大きくなると共にシート
の破断が起こりやすいために好ましくない。一方、15
0℃を越えるとき、または、延伸倍率が4.0倍未満の
ときは、横延伸後のフィルムの引張強度が不足するため
に好ましくない。縦延伸の第1段では、延伸を行う前に
結晶性ポリプロピレンのシートを140〜150℃に予
熱することが好ましい。また、延伸後の引取りロールは
延伸を均一に行うために120〜130℃に設定してお
くことが好ましい。
【0015】次いで、縦延伸の第2段では、第1段の延
伸温度よりも高い145〜155℃で第1段と第2段と
を併せた全体の延伸倍率で6.5〜7.5倍で延伸が行
われる。縦延伸の第2段では、第1段の延伸温度よりも
5℃程度高めにすることが、横延伸時のフィルム破れを
低減するために必要である。延伸温度および延伸倍率が
上記範囲をはずれたときは、第1段の延伸と同様の理由
で好ましくない。また、この場合も第1段の延伸と同様
に、延伸を行う前に結晶性ポリプロピレンのシートを1
45〜155℃に予熱することが好ましい。
【0016】さらに、150〜180℃で横方向に6〜
10倍、好ましくは8〜9倍で延伸が行われる。横方向
の延伸倍率が6倍より低い場合は、幅方向での延伸むら
が起こり、厚み不良が発生する。また、10倍より高い
場合は、横方向の延伸が困難でありフィルム破れが起こ
り製膜が不能となる。
【0017】本発明で得られる二軸延伸ポリプロピレン
フィルムの厚みは、前記したプリプレグ成形用のテープ
状フィルムとして使用する場合には、1次成形体へのテ
ープ状フィルムの巻き締めの際の巻き締め力を過不足な
く適度な範囲とするために、15〜40μmであること
が好ましく、さらには20〜35μmであることが好ま
しい。
【0018】本発明で得られた二軸延伸ポリプロピレン
フィルムは、一般に、ゴルフシャフト、釣竿、弓矢の芯
材、バトミントンやテニスラケットのシャフト材、スキ
ー用ストック等のスポーツ・レジャー用具や工業用途で
は軽量搬送ローラー、軽量巻取軸等の繊維強化複合材料
の製造においてプリプレグ成形のためのテープ状フィル
ムとして好適に使用される。
【0019】以下に、本発明で得られた二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルムを用いてプリプレグ成形を行う方法に
ついて説明する。本発明で得られた二軸延伸ポリプロピ
レンフィルムを繊維強化複合材料に巻き付ける際は、1
0〜30mmのテープ状に裁断し、1次成形体に2〜7
kgfの巻き付け荷重を掛けながら、かつ、通常テーピ
ングマシーンといわれる装置により2mmピッチ程度で
重ね巻きを行う。
【0020】繊維強化複合材料の繊維素材としては、炭
素繊維、ガラス繊維、ボロン繊維、アラミド繊維等の単
独もしくは混合物が用いられる。
【0021】また、繊維強化複合材料のマトリックス樹
脂としては、エポキシ樹脂が代表的である。エポキシ樹
脂量は素材繊維との合計量中に占める割合で25〜50
重量%の範囲であることが好ましい。エポキシ樹脂の硬
化は、120〜140℃の温度に1〜3時間加熱すれば
よい。その際、予め80℃で30分〜1時間加熱してお
くことが、エポキシ樹脂の液洩れや繊維の配列に乱れの
無い安定した品質の製品を得ることができるために好適
である。
【0022】なお、高強度の3次成形体を得ようとする
場合は、1次成形体に本発明で得られた二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルムを巻き付けた後、その上にさらに同じ
フィルム、もしくは従来品であるインフレーション法で
作られたフィルムや1軸延伸法で得られたフィルムを重
ね巻きすることも可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明の方法により、縦方向の引張強度
が20〜25kg/mm2、横方向の引張強度が25〜
35kg/mm2の厚み精度の優れた二軸延伸ポリプロ
ピレンフィルムが安定して得られる。この二軸延伸ポリ
プロピレンフィルムは、強化用繊維にエポキシ樹脂等を
含浸させてなる繊維強化複合材料に精密な形状と高い強
度を付与するために好適に使用できる。
【0024】
【実施例】以下に、本発明を具体的に説明するために実
施例および比較例を掲げるが、本発明はこれら実施例に
限定されるものではない。なお、以下の実施例および比
較例におけるフィルムの物性、製膜の安定性およびプリ
プレグの成形性の評価は、下記の方法により行った。
【0025】(1)メルトフローレート(MFR) ASTMーD−1238に準じて測定した。
【0026】(2)厚み JIS−C−2318に準じて測定した。
【0027】(3)引張強度及び伸度 試料を10mm幅の短冊状に切断し、測定長を40mm
として引張試験機により引張速度300mm/分、チャ
ート速度300mm/分でチャート紙に記録し、フィル
ムの破断時の強度と伸び率を読み取った。試験回数を1
0回とし、平均値を表示した。
【0028】(4)製膜安定性 縦方向に2段延伸装置を有するテンター法逐次2軸延伸
装置により、製膜速度毎分50mにて行った。この時の
製膜安定性を次の評価基準にて判定した。 ◎:全くフィルム破れがなく安定している。 ○:厚み調整中に1〜2回破れが発生するが厚み精度が
良好になると破れが無くなる。 △:厚みが良好となってもときどき破れが起こる。 ×:頻繁に破れが発生し、連続製膜が困難である。
【0029】(5)厚み精度 前項の製膜安定性試験と同様の方法により製造したフィ
ルムについて、ダイヤルゲージを用い、フィルムの幅方
向に5cm間隔で1mにわたって厚みを測定し、厚みム
ラの最大値÷平均厚み×100で表示した。 ◎:±5%以下 ○:±5%を越えて±10%以下 △:±10%を越えて±20%以下 ×:±20%を越える。
【0030】(6)3次成形体の外観検査 東邦レーヨン(株)製カーボンセンイプリプレグ Q−
1115 1400を使用して3次成形体を作製した。
3次成形体の外観およびフィルムを剥ぎ取った後のカー
ボンセンイの乱れの有無を目視検査し、次の評価基準に
て判定した。 ○:エポキシ樹脂のはみ出しによる液洩れやカーボンセ
ンイの乱れが全くない。 △:エポキシ樹脂の液洩れが少しあるが、カーボンセン
イに乱れはなく実用上問題ない範囲である。 ×:エポキシ樹脂の液洩れが多く成形体の変形やカーボ
ンセンイの乱れが認められる。
【0031】(7)完成品の曲げ強度とバラツキ 前項の3次成形体の外観検査と同様にして製造した3次
成形体のフィルムを剥ぎ取った後の完成品について、シ
ャフトの太い方を固定し、反対側の先端から5cmの位
置を引張り、先端位置の撓みが15cmの位置に達した
ときの荷重とバラツキを計測した。支点から先端までの
長さは90cmと一定にした。
【0032】実施例1 MFR1g/分のホモポリプロピレンを、押出機により
280℃で溶融、混練した樹脂をリップ間隙2mmのT
型ダイスより押出し、30℃の冷却ロール上に押出し、
厚さ1.8mmのシートを得た。得られたシートを縦方
向に2段延伸装置を有するテンター法逐次2軸延伸装置
により、第1段延伸機前の加熱ロールで145℃に予熱
後、同温度で第1段延伸機にて5倍に延伸した。次いで
第2段延伸機前の加熱ロールで150℃に予熱後、同温
度で第2段延伸機にて7倍に延伸した。引き続いて横延
伸機にて160℃に予熱後、同温度で横方向に9倍延伸
し、次いで、165℃でおよそ5%横方向に収縮させ
た。得られたフィルムの厚みは30μmであった。こう
して得られたフィルムの物性、製膜安定性および厚み精
度を表1に示した。
【0033】次に、得られたフィルムを小幅スリット機
により、15mm幅に裁断し、3インチ紙管に500m
巻きとった。東邦レーヨン(株)製カーボンセンイプリ
プレグ Q−1115 1400を使用し、ゴルフシャフ
ト用のマンドレルに巻き付け1次成形体を作成した後、
15mm幅に裁断した上記フィルムをテーピングマシー
ンにより引張り強度3.5kgf、ピッチ幅2.5mm
で巻き付け、2次成形体を製造した。
【0034】次いで、2次成形体を加熱炉に長手方向に
垂直に吊るし、常温から80℃まで30分かけて温度を
上げた後、80℃にて30分間保持した。この間にエポ
キシ樹脂が液化し、気泡が抜けると共にプリプレグの重
ね合わせ部分の段差が解消され、その後エポキシ樹脂の
硬化が起こる。次いで、30分かけて130℃まで昇温
し、同温度で1時間保持し、エポキシ樹脂を完全に硬化
させた。次に、約30分かけて常温まで降温した後、加
熱炉から取り出し硬化したばかりの成形体の状態を観察
した。その結果は、液洩れも無く長手方向に垂直な断面
の形状がほぼ完全に真円状のものが得られた。
【0035】取り出された3次成形体から専用の治具に
よりマンドレルを抜き取り、この後、成形体の表面に巻
かれているフィルムを巻いた方向と逆方向から手で巻き
戻した。この成形体の外観検査、曲げ強度の測定結果を
表1に示した。
【0036】実施例2 MFR2g/分、エチレン量0.3重量%のエチレン−
プロピレンランダム共重合体を用いたこと以外は実施例
1と同様にしてフィルムを得た。さらに、このフィルム
を用いて実施例1と同様に成形体を作製し、その結果を
表1に示した。
【0037】実施例3〜6 MFR1.8g/分、ホモポリプロピレンを縦方向に2
段延伸装置を有するテンター法逐次2軸延伸装置によ
り、第1段と第2段の延伸倍率および温度を表1に示す
条件に変えた他は実施例1と同様に行った。その結果を
表1に示した。得られたフィルムを実施例1と同様に成
形体の作製に用い、その結果を表1に示した。
【0038】比較例1〜4 MFR2g/分、エチレン量0.3重量%のエチレン−
プロピレンランダム共重合体を縦方向に1段延伸装置の
みしか有しないテンター法逐次2軸延伸装置により、タ
テ延伸倍率を表1に示す条件に変えた他は実施例1と同
様に行った。その結果を表1に示した。得られたフィル
ムを実施例1と同様に成形体の作製に用い、その結果を
表1に示した。
【0039】比較例1および2のフィルムを実施例1と
同様にしてテーピングマシーンにより引張り強度3.5
kgf、ピッチ幅2.5mmで1次成形体に巻き付けを
行ったところ、比較例1はフィルム幅が半分の7.5m
mと細くなっており正常な巻付けが出来なかった。比較
例3および4は連続したフィルムが得られなかったこと
から、成形品の加工評価は出来なかった。
【0040】比較例5 MFR2g/分、エチレン量0.3重量%のエチレン−
プロピレンランダム共重合体を、横延伸倍率を5倍にし
たこと以外は実施例1と同様にして行い、その結果を表
1に示した。得られたフィルムは縦方向に連続して未延
伸部分が残っており巻取り部においてコブ状となり均一
な厚みのフィルムを得ることが出来なかった。
【0041】比較例6 MFR0.5g/分、エチレン量0.6重量%のエチレ
ン−プロピレンランダム共重合体を、横延伸倍率を12
倍にしたこと以外は実施例1と同様にして行い、その結
果を表1に示した。横延伸段階でフィルム破れが多発
し、連続したフィルムを得ることが出来なかった。
【0042】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メルトフローレートが0.5〜5.0の結
    晶性ポリプロピレンのシートを、テンター法により、ま
    ず、140〜150℃で縦方向に4.0〜5.5倍に第
    1段の延伸を行い、次いで、第1段の延伸温度よりも高
    い145〜155℃で同じく縦方向に全体の延伸倍率で
    6.5〜7.5倍に第2段の延伸を行い、さらに150
    〜180℃で横方向に6〜10倍に延伸することを特徴
    とする二軸延伸ポリプロピレンフィルムの製造方法。
JP22019494A 1994-09-14 1994-09-14 二軸延伸ポリプロピレンフィルムの製造方法 Pending JPH0880564A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001279002A (ja) * 2000-03-30 2001-10-10 Nichigo Morton Co Ltd 支持体フィルムおよびそれを用いた感光性フィルム
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