JPH11188199A - 衣類乾燥機 - Google Patents

衣類乾燥機

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JPH11188199A
JPH11188199A JP9358471A JP35847197A JPH11188199A JP H11188199 A JPH11188199 A JP H11188199A JP 9358471 A JP9358471 A JP 9358471A JP 35847197 A JP35847197 A JP 35847197A JP H11188199 A JPH11188199 A JP H11188199A
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JP
Japan
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heater
temperature
drying
power supply
time
Prior art date
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Application number
JP9358471A
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English (en)
Inventor
久典 ▲広▼瀬
Hisanori Hirose
Koichi Kuroda
晃一 黒田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒータへの電力の供給を制御するための有接点
スイッチング素子の寿命が延長された衣類乾燥機を提供
すること。 【解決手段】ドラム出口温度が80℃よりも高くなる
と、温度状態フラグに「1」がセットされて(ステップ
S9)、ヒータへの通電が遮断される(ステップS1
0)。そして、ヒータへの通電が遮断されてからの経過
時間が計測される(ステップS12)。ヒータへの通電
が遮断されてから2分以上が経過するまでは、ヒータへ
の通電が再開されることはない。ヒータへの通電が遮断
されてから2分間が経過すると(ステップS13でYE
S)、ドラム出口温度が75℃よりも低いか否かが判断
され(ステップS14)、ドラム出口温度が75℃より
も低い場合には、温度状態フラグが「0」にリセットさ
れた後(ステップS15)、ヒータへの通電が再開され
る(ステップS16)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衣類を乾燥させ
るための衣類乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、回転ドラム内に湿った衣類を
収容し、この回転ドラムを回転させるとともに、回転ド
ラム内に乾燥した熱風を吹き込むことによって、回転ド
ラム内の衣類を乾燥させる衣類乾燥機が知られている。
この種の衣類乾燥機においては、回転ドラムの後方にフ
ァンが備えられており、このファンが回転されると、外
部から乾燥機内に空気が取り入れられる。取り入れられ
た空気は、吸気路を通ってヒータへと導かれ、ヒータに
よって加熱された後、回転ドラム内に供給される。回転
ドラム内では、ヒータの加熱によって作成された高温の
空気と湿った衣類との間で熱交換が行われて、衣類に含
まれる水分が蒸発する。水分を含んだ空気は、回転ドラ
ムから排気路を通って外部へ排気される。
【0003】回転ドラムと排気路との接続部付近には、
回転ドラムから排気路へ流出する熱風の温度を検出する
ための温度センサが配設されている。機内に導入された
空気を加熱するためのヒータへの電力の供給は、上記の
温度センサの出力に基づいて制御されるようになってい
る。すなわち、温度センサによって検出される熱風の温
度が予め定める温度以上になると、商用交流電源からの
電力をヒータへ導通/遮断するためのリレーがオフにさ
れてヒータへの通電が遮断される。そして、熱風の温度
が下がり、温度センサの検出温度が予め定める温度より
も低くなると、リレーがオンされてヒータへの通電が再
開される。これにより、回転ドラム内を循環する熱風の
温度がほぼ一定に保たれるので、衣類に熱による傷みを
生じたり、乾燥機本体に熱による悪影響を及ぼしたりす
るのが防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回転ドラム
内に収容された衣類の量が多い場合には、その多量の衣
類に熱が蓄積されるため、ヒータへの通電/遮断に伴う
回転ドラム内の熱風の温度変化は比較的緩やかである。
一方、回転ドラム内に収容された衣類の量が少ない場合
には、衣類に蓄積される熱量が少ないため、ヒータへの
通電/遮断に伴って、回転ドラム内の熱風の温度は比較
的急激に変化する。そのため、衣類が少ない場合におい
ては、ヒータのリレーが頻繁にオン/オフされる。
【0005】リレーのような有接点スイッチング素子
は、その接点のオン/オフ耐久回数に限りがあるから、
オン/オフが頻繁に繰り返されると、リレーの寿命が短
くなるといった問題が生じる。この問題を解消するため
に、ヒータへの電力の供給を制御するためのスイッチン
グ素子を、上記のリレーからトライアックのような無接
点スイッチング素子に変更することが考えられる。とこ
ろが、トライアックを備えた場合、トライアックから発
生する熱を放熱するための放熱板などが必要となり、乾
燥機のコストが高くなってしまう。
【0006】そこで、この発明の目的は、ヒータへの電
力の供給を制御するための有接点スイッチング素子の寿
命が延長された衣類乾燥機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明は、乾燥させるべき衣類を収容
するための乾燥室を有し、この乾燥室内にヒータによっ
て加熱された熱風を送り込むことにより、乾燥室内の衣
類を乾燥させる衣類乾燥機であって、ヒータへの通電を
制御するためにオン/オフされる接点を有するスイッチ
ング素子と、乾燥室から排気される空気の温度を検出す
るための温度検出手段と、この温度検出手段によって検
出される温度が所定の第1温度以上になったことに応答
して、上記スイッチング素子の接点をオフにしてヒータ
への通電を遮断するヒータ制御手段と、このヒータ制御
手段によってヒータへの通電が遮断されてから予め定め
る時間が経過するまでは、上記スイッチング素子の接点
がオンされてヒータへの通電が再開されるのを禁止する
通電禁止手段とを含むことを特徴とする衣類乾燥機であ
る。
【0008】この構成によれば、乾燥運転中に温度検出
手段によって検出される乾燥室からの排気温度が所定の
第1温度よりも高くなると、スイッチング素子がオフさ
れてヒータへの通電が遮断される。これにより、乾燥室
内の温度が異常に高温になるのが防止されるので、衣類
に熱による傷みを生じたり、乾燥機に熱による悪影響を
及ぼしたりするおそれがない。
【0009】また、排気温度が第1温度よりも高くな
り、ヒータへの通電が遮断されると、通電が遮断されて
から予め定める時間が経過するまでは、ヒータへの通電
が再開されることはない。これにより、ヒータへの通電
を制御するためのスイッチング素子の接点が頻繁にオン
/オフされることはないので、スイッチング素子の寿命
を延ばすことができる。
【0010】なお、接点を有するスイッチング素子とし
ては、たとえばリレーを適用することができる。請求項
2記載の発明は、上記ヒータ制御手段は、ヒータへの通
電を遮断した後、上記予め定める時間が経過し、かつ、
上記温度検出手段によって検出される温度が所定の第2
温度以下になったことに応答して、上記スイッチング素
子の接点をオンにしてヒータへの通電を再開する手段を
含むことを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機であ
る。
【0011】この構成によれば、ヒータへの通電を遮断
してから予め定める時間が経過し、かつ、上記温度検出
手段によって検出される温度が所定の第2温度以下にな
ったことに応答して、ヒータへの通電が再開される。言
い換えれば、ヒータへの通電が遮断された後、乾燥室か
ら排気される空気の温度が第2温度以下になった場合で
あっても、ヒータへの通電が遮断されてから予め定める
時間が経過するまでは、ヒータへの通電が再開されるこ
とはない。
【0012】これにより、乾燥室内に収容された衣類の
量が少なく、そのためヒータへの通電/遮断に伴う排気
温度の変化が急激であっても、スイッチング素子が頻繁
にオン/オフされることがないので、スイッチング素子
の寿命を延ばすことができる。また、通電禁止手段によ
ってヒータへの通電が禁止される時間を適切に定めてお
けば、スイッチング素子の寿命を延ばし、かつ、乾燥室
内の空気の温度を一定の温度範囲内に保つことができ
る。
【0013】請求項3記載の発明は、衣類を乾燥させる
ための乾燥運転の開始に先立って、乾燥運転を行うべき
時間を設定する乾燥時間設定手段をさらに含み、この乾
燥時間設定手段によって設定された時間分だけ乾燥運転
を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の衣類
乾燥機である。また、請求項4記載の発明は、コインを
投入するためのコイン投入口と、このコイン投入口から
投入されたコインの枚数を検出するためのコイン検出手
段とをさらに含み、上記乾燥時間設定手段は、予め定め
られた基準時間と上記コイン検出手段によって検出され
るコインの投入枚数との積を乾燥運転を行うべき時間と
して設定するものであることを特徴とする請求項3記載
の衣類乾燥機である。
【0014】衣類乾燥機の中には、乾燥室内に収容され
た衣類の量が少ないときには、短い乾燥時間で運転を終
了するものがある。しかしながら、予め設定された時間
分だけ乾燥運転を実行する衣類乾燥機においては、乾燥
室内に収容される衣類の量にかかわらず、必ず予め設定
された時間だけ乾燥運転が実行されるから、衣類の量に
応じて乾燥運転時間を適宜に変更する衣類乾燥機に比べ
て、衣類の量が少ない場合にスイッチング素子のオン/
オフ回数が多くなる。
【0015】したがって、予め設定された時間分だけ乾
燥運転を実行する衣類乾燥機の場合には、ヒータへの通
電が遮断されてから予め定める時間が経過するまでヒー
タへの通電の再開を禁止することにより、スイッチング
素子の寿命を延ばすという効果をより発揮することがで
きる。なお、予め設定された時間分だけ乾燥運転を実行
する衣類乾燥機は、たとえば、請求項4に記載されてい
るように投入されたコインの枚数に応じた時間だけ乾燥
運転を行う、いわゆるコイン式の衣類乾燥機であっても
よい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る衣類乾燥機の概略構成を簡略化
して示す断面図である。この衣類乾燥機は、投入された
硬貨(コイン)の合計金額に応じた時間だけ運転を行う
コイン式の衣類乾燥機であり、主としてコインランドリ
ー店などに設置されて用いられるものである。
【0017】この衣類乾燥機は、前面に開口1aを有す
るハウジング1と、このハウジング1内に設けられた回
転ドラム2と、ハウジング1の前面開口1aに開閉可能
に取り付けられたドア3とを有している。乾燥させるべ
き被乾燥物としての衣類Cは、ドア3を開いて、ハウジ
ング1の前面開口1aから回転ドラム2内に投入するよ
うになっている。
【0018】ハウジング1の前面には、開口1aの下方
にパネル4が配置されている。パネル4の構成は図2に
示されており、パネル4には、硬貨を投入するための硬
貨投入口41と、投入された硬貨の合計金額および乾燥
機の残り運転時間を表示するための表示装置42と、投
入された硬貨を回収するための回収容器43が備えられ
ている。また、パネル4の内部には、硬貨投入口41に
関連して、硬貨投入口41から投入された硬貨を識別す
るためのコインセンサが設けられている。
【0019】回転ドラム2は、その端面を前後にして設
けられており、ハウジング1の開口1aを取り囲むよう
に設けられたシリンダカバー5に前端周縁が回動自在に
受け取られ、後面に形成された開口2aの周縁から後方
に延設された軸部2bがハウジング1の後面に回動自在
に受け取られることにより、ハウジング1内で回動自在
に支持されている。
【0020】回転ドラム2の上方には、ハウジング1の
後面上部に形成された外気取入口6から流入する外気を
回転ドラム2へ導くための外気導入路7が形成されてい
る。外気導入路7内には、モータ8の出力軸に固定され
たファン9が配設されている。ファン9は、外気取入口
6に関連して配設されており、モータ8の駆動力によっ
てファン9が回転されると、外気取入口6を介して外気
導入路7内に外気が積極的に取り入れられる。外気取入
口6には、外気フィルタ10が取り付けられており、こ
の外気フィルタ10によって外気に含まれる埃などが除
去されるようになっている。また、外気導入路7内に
は、シリンダカバー5の近傍に電気式のヒータ11が配
設されており、ファン9の働きによって外気導入路7内
に取り入れられた外気は、ヒータ11で加熱されて高温
の熱風となり、シリンダカバー5に形成された通気穴1
2を介して回転ドラム2内に流入する。
【0021】モータ8の出力軸には、ドラムプーリ14
が取り付けられており、ドラムプーリ14と回転ドラム
2の外周には、ドラムベルト15が巻き掛けられてい
る。したがって、モータ8が駆動されると、ファン9が
回転するとともに、モータ8の出力軸の回転がドラムプ
ーリ14およびドラムベルト15を介して回転ドラム2
に伝達され、回転ドラム2が回転する。これにより、回
転ドラム2内では、回転ドラム2の回転によって通気穴
12から導入された熱風と衣類Cとが攪拌されて、熱風
と衣類Cとの間で熱交換が行われる。その結果、衣類に
含まれている水分が蒸発される。
【0022】衣類Cから蒸発した水分を含む空気は、回
転ドラム2の後面に形成された開口2aから軸部2bの
内部を通って、ハウジング1の後面に取り付けられたダ
クト16へと流入し、ダクト16の上面から外部へと排
気される。回転ドラム2の後面の開口2aには、この開
口2aを閉塞するように、回転ドラム2内から流出する
空気に含まれる糸屑などを除去するためのリントフィル
タ17が取り付けられている。また、軸部2bの内部に
は、リントフィルタ17を通過した直後の空気の温度を
検出するための温度検出手段としてのサーミスタ18が
配置されている。
【0023】図3は、この衣類乾燥機の電気的構成を示
すブロック図である。この衣類乾燥機の各部は、商用交
流電源20から供給される交流電力によって動作するよ
うになっている。商用交流電源20には、ドアスイッチ
21、ヒータ11およびリレー接点22aが直列に接続
されており、これによりヒータ駆動回路が構成されてい
る。商用交流電源20からの交流電力は、ドアスイッチ
21およびリレー接点22aがともにオン状態でヒータ
11に供給される。ドアスイッチ21は、図1に示すド
ア3を開くことによってオフされ、ドア3を閉じること
によってオンされるスイッチであり、この衣類乾燥機が
ドア3を開いた状態で運転されるのを防止している。
【0024】商用交流電源20にはまた、ドアスイッチ
21、モータ8およびリレー接点23aが直列に接続さ
れており、これによりモータ駆動回路が構成されてい
る。したがって、モータ8には、ドアスイッチ21およ
びリレー接点23aがともにオン状態で、商用交流電源
20からの交流電力が供給される。商用交流電源20に
はさらに、降圧トランス24の一次側コイル24aが接
続されている。商用交流電源20の交流電圧は、一次側
コイル24aに印加されて、降圧トランス24の二次側
コイル24bに二次電圧を誘発させる。この誘発された
二次電圧は、ダイオードを含む全波整流回路25によっ
て全波整流された後、電源回路26に与えられる。
【0025】電源回路26は、全波整流回路25から与
えられる電圧をさらに降圧して、リレー接点22aとと
もにヒータ用リレー22を構成するリレーコイル22b
およびリレー接点23aとともにモータ用リレー23を
構成するリレーコイル23bを励磁するための12V電
圧を作成する。また、この衣類乾燥機の各部の動作を制
御するためのマイクロコンピュータ27の動作電圧とし
て用いられる5V電圧を作成する。
【0026】マイクロコンピュータ27は、CPUやR
AMおよびROMを含むメモリなどで構成されている。
マイクロコンピュータ27には、たとえば水晶発振器で
構成されるクロック発振器28からのクロックパルス
や、サーミスタ18および硬貨投入口41(図2参照)
に関連して設けられたコインセンサ29からの出力が与
えられるようになっている。
【0027】マイクロコンピュータ27には、ヒータ用
リレー22のリレーコイル22bを励磁または消磁する
ためのトランジスタスイッチ回路30と、モータ用リレ
ー23のリレーコイル23bを励磁または消磁するため
のトランジスタスイッチ回路31とが接続されている。
マイクロコンピュータ27は、サーミスタ18などから
入力される信号に基づき、トランジスタスイッチ回路3
0,31にリレー駆動信号を出力して、リレーコイル2
2b,23bの励磁/消磁を制御することにより、リレ
ー接点22a,22bのオン/オフを制御する。また、
マイクロコンピュータ27は、表示装置42の表示を制
御する。
【0028】図4は、この衣類乾燥機の動作の流れを示
すフローチャートである。図3および図4を参照して、
この衣類乾燥機の乾燥動作は、使用者によって回転ドラ
ム2内に衣類が投入された後、図2に示す硬貨投入口4
1から硬貨(たとえば、100円硬貨)を投入されたこ
とに応答して開始される(ステップS1)。硬貨が投入
されると、まず、温度状態フラグがリセットされる(ス
テップS2)。温度状態フラグは、現時点においてサー
ミスタ18によって検出されるドラム出口温度(リント
フィルタ17を通過した直後の空気の温度)が上昇中で
あるか下降中であるかを表すフラグである。すなわち、
現時点におけるドラム出口温度がその直前のドラム出口
温度よりも上昇している場合には、ドラム出口温度は上
昇中であると判断されて、温度状態フラグは「0」のリ
セット状態にされる。一方、現時点におけるドラム出口
温度がその直前のドラム出口温度よりも下降している場
合には、ドラム出口温度は下降中であると判断されて、
温度状態フラグは「1」のセット状態にされる。
【0029】温度状態フラグがリセットされた後、モー
タ8への通電が開始される(ステップS3)。具体的に
は、リレーコイル23bが励磁され、この励磁によって
リレー接点23aがオンされる。次いで、温度状態フラ
グの状態が調べられる(ステップS4)。このとき、温
度状態フラグはリセット状態であるから、温度状態フラ
グは「0」であると判断されて、サーミスタ18によっ
て検出されるドラム出口温度が80℃よりも高いか否か
が判断される(ステップS5)。ドラム出口温度が80
℃よりも低い場合には、ステップS5の判断は否定され
て、リレーコイル22bが励磁され、この励磁によって
リレー接点22aがオンされることにより、ヒータ11
への通電が開始される(ステップS6)。これにより、
衣類を乾燥させるための乾燥運転が開始される。
【0030】ヒータ11への通電が開始されると、マイ
クロコンピュータ27は、その後にクロック発振器28
から入力されるクロックパルスのカウント動作を開始し
て、乾燥運転時間の計測を行う(ステップS7)。その
後、乾燥運転が開始されてから、予め定められた硬貨1
枚当たりの運転時間に硬貨の投入枚数(金額)を乗する
ことによって設定される乾燥設定時間が経過したか否か
が判断される(ステップS8)。たとえば、100円硬
貨が1枚だけ投入された場合、乾燥設定時間は30分間
に設定される。乾燥運転を開始した直後は、ステップS
8の判断は当然に否定されてステップS4に戻り、温度
状態フラグの状態が再び調べられる。温度状態フラグは
「0」のままであるから、ステップS4からステップS
5へ進み、ステップS5以降の処理が行われる。
【0031】こうして、ステップS4〜S8の処理が繰
り返されるうちに、ドラム出口温度が80℃よりも高く
なると、ステップS5でドラム出口温度が80℃よりも
高いか否かの判断が肯定されて、温度状態フラグに
「1」がセットされる(ステップS9)。そして、ヒー
タ用リレー22のリレー接点22aがオフされて、ヒー
タ11への通電が遮断される(ステップS10)。ま
た、ヒータ11への通電が遮断されている時間を計測す
るための遅延時間カウンタがクリアされる(ステップS
11)。
【0032】遅延時間カウンタがクリアされた後は、ス
テップS7を経て、乾燥運転が開始されてから乾燥設定
時間が経過したか否かが調べられ(ステップS8)、乾
燥設定時間が経過していない場合には、ステップS4に
戻って温度状態フラグの状態が調べられる。このとき、
温度状態フラグは「1」にセットされているから、ステ
ップS4で温度状態フラグは「1」であると判断され
て、次に遅延時間カウンタのカウント動作が開始される
(ステップS12)。そして、遅延時間カウンタのカウ
ント値が2分以上であるか否かが判断される(ステップ
S13)。すなわち、ステップS13では、ヒータ11
への通電が遮断されてから2分以上が経過したか否かが
判断される。2分間が経過していない場合には、ステッ
プS7へと進み、乾燥運転時間の計測が続けられる。こ
の実施形態においては、ステップS13の処理が通電禁
止手段の機能に相当している。
【0033】乾燥運転時間が乾燥設定時間に達していな
い場合には、ステップS8からステップS4に戻り、温
度状態フラグの状態が再び調べられる。このとき、温度
状態フラグは「1」のままであるから、ステップS12
で遅延時間カウンタのカウント動作が続けられて、ステ
ップS13でカウント値が2分以上となったか否かが判
断される。ヒータ11への通電が遮断されてから2分間
が経過するまでは、ステップS4,S12〜S16,S
7,S8の処理が繰り返される。
【0034】ヒータ11への通電が遮断されてから2分
間が経過すると、ステップS13で遅延時間カウンタの
カウント値が2分以上になったと判断されて、サーミス
タ18の出力が調べられる。そして、サーミスタ18で
検出されるドラム出口温度が75℃よりも低いか否かが
判断される(ステップS14)。ドラム出口温度が75
℃以上の場合には、ステップS14からステップS7,
S8へと進み、ドラム出口温度が75℃よりも低くなる
まで、ヒータ11への通電は再開されず、ステップS
4,S12〜S16,S7,S8の処理が繰り返され
る。
【0035】ドラム出口温度が75℃よりも低くなる
と、ステップS12でドラム出口温度が75℃よりも低
いと判断されて、温度状態フラグが「0」にリセットさ
れた後(ステップS15)、リレー接点22aがオンさ
れてヒータ11への通電が再開される(ステップS1
6)。そして、ステップS7へと進み、乾燥運転時間の
計測が続けられ、乾燥運転時間が乾燥設定時間に達する
までは、ステップS8からステップS4に戻って、上述
のステップS4〜S16の処理が繰り返される。
【0036】乾燥運転が開始されてから乾燥設定時間が
経過すると、ステップS8で乾燥運転が終了であると判
断されて、ヒータ11への通電が行われている場合に
は、リレー接点22aをオフにして、ヒータ11への通
電が遮断される(ステップS17)。そして、ヒータ1
1をオフした状態でモータ8のみを駆動して、回転ドラ
ム2内に低温の外気を送り込むことにより、高温になっ
ている衣類を冷ますための送風運転を開始する(ステッ
プS18)。この送風運転は、予め設定された送風設定
時間だけ行われる(ステップS19)。
【0037】送風運転が開始されてから予め設定された
送風設定時間が経過すると、リレー接点23aがオフさ
れてモータ8への通電が遮断され(ステップS20)、
乾燥動作が終了した旨の報知を行った後(ステップS2
1)、この乾燥動作が終了する。以上のようにこの実施
形態によれば、乾燥運転中にサーミスタ18によって検
出されるドラム出口温度が80℃よりも高くなると、ヒ
ータ11への通電が遮断されることにより、回転ドラム
2内を通る熱風の温度が異常に高温となるのが防止され
るので、衣類に熱による傷みを生じたり、乾燥機に熱に
よる悪影響を及ぼしたりするのが防止される。
【0038】また、ドラム出口温度が80℃よりも高く
なり、ヒータ11への通電が遮断されると、通電が遮断
されてから2分間が経過するまでは、たとえドラム出口
温度が75℃以下になった場合であっても、ヒータ11
への通電が再開されることはない。これにより、回転ド
ラム2内に収容された衣類の量が少なく、そのためヒー
タ11への通電/遮断に伴うドラム出口温度の変化が急
激であっても、ヒータ11への通電を制御するためのヒ
ータ用リレー22が頻繁にオン/オフされることはな
い。したがって、ヒータ用リレー22の寿命を延ばすこ
とができる。
【0039】この発明の一実施形態の説明は以上のとお
りであるが、この発明は、上記の実施形態に限定される
ものではない。たとえば、上記の実施形態においては、
この発明がコイン式の衣類乾燥機に適用された場合を例
に挙げて説明したが、この発明は、コイン式の衣類乾燥
機に限らず、プリペイドカードを乾燥機にセットして、
乾燥運転時間に応じた度数分だけカードの度数を減算す
る、いわゆるカード式の衣類乾燥機に適用されてもよ
い。
【0040】また、この発明は、一般家庭用の衣類乾燥
機に適用されてもよい。ただし、上記したコイン式の衣
類乾燥機では、回転ドラムに収容された衣類の量にかか
わらず、投入された硬貨の枚数に応じた時間だけ乾燥運
転が行われるのに対し、一般家庭用の衣類乾燥機におい
ては、回転ドラムに収容された衣類の量が少なく、ヒー
タ用リレーが頻繁にオン/オフされる場合には、乾燥運
転を行う時間を短縮するものがある。したがって、この
ような一般家庭用衣類乾燥機に比べると、必ず設定され
た時間の乾燥運転を行うコイン式の衣類乾燥機では、ヒ
ータ用リレーのオン/オフ回数が多くなる。ゆえに、こ
の発明がコイン式の衣類乾燥機に適用された場合、一般
家庭用の衣類乾燥機に適用された場合に比べて、リレー
の寿命を延ばすことができる点でより効果的である。
【0041】さらに、上記の実施形態においては、ドラ
ム出口温度が80℃よりも高くなるとヒータへの通電が
遮断され、ヒータへの通電が遮断されてから2分間が経
過し、かつ、ドラム出口温度が75℃以下になった時点
で、ヒータへの通電を再開するようにしている。しかし
ながら、ヒータの通電を遮断/再開する基準となるドラ
ム出口温度は、上記の80℃や75℃に限定されず、衣
類や乾燥機本体の熱による傷みを考慮したうえで適宜に
変更されるとよい。また、ヒータへの通電が遮断されて
から再開されるまでの間隔も、上記の2分間には限定さ
れず、適当な長さに変更されるとよい。
【0042】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲内で、種々の設計変更を施すことが可能で
ある。
【0043】
【発明の効果】この発明によれば、ヒータへの通電を制
御するためのスイッチング素子の接点が頻繁にオン/オ
フするのが防止されるので、スイッチング素子の寿命を
延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る衣類乾燥機の概略
構成を簡略化して示す断面図である。
【図2】上記衣類乾燥機に備えられたパネルの構成を示
す平面図である。
【図3】上記衣類乾燥機の電気的構成を示すブロック図
である。
【図4】上記衣類乾燥機の動作の流れを示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
2 回転ドラム(乾燥室) 11 ヒータ 18 サーミスタ(温度検出手段) 22 ヒータ用リレー(スイッチング素子) 22a リレー接点 27 マイクロコンピュータ(ヒータ制御手段、乾燥時
間設定手段) 29 コインセンサ(コイン検出手段) 41 硬貨投入口(コイン投入口)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾燥させるべき衣類を収容するための乾燥
    室を有し、この乾燥室内にヒータによって加熱された熱
    風を送り込むことにより、乾燥室内の衣類を乾燥させる
    衣類乾燥機であって、 ヒータへの通電を制御するためにオン/オフされる接点
    を有するスイッチング素子と、 乾燥室から排気される空気の温度を検出するための温度
    検出手段と、 この温度検出手段によって検出される温度が所定の第1
    温度以上になったことに応答して、上記スイッチング素
    子の接点をオフにしてヒータへの通電を遮断するヒータ
    制御手段と、 このヒータ制御手段によってヒータへの通電が遮断され
    てから予め定める時間が経過するまでは、上記スイッチ
    ング素子の接点がオンされてヒータへの通電が再開され
    るのを禁止する通電禁止手段とを含むことを特徴とする
    衣類乾燥機。
  2. 【請求項2】上記ヒータ制御手段は、ヒータへの通電を
    遮断した後、上記予め定める時間が経過し、かつ、上記
    温度検出手段によって検出される温度が所定の第2温度
    以下になったことに応答して、上記スイッチング素子の
    接点をオンにしてヒータへの通電を再開する手段を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。
  3. 【請求項3】衣類を乾燥させるための乾燥運転の開始に
    先立って、乾燥運転を行うべき時間を設定する乾燥時間
    設定手段をさらに含み、 この乾燥時間設定手段によって設定された時間分だけ乾
    燥運転を行うことを特徴とする請求項1または2に記載
    の衣類乾燥機。
  4. 【請求項4】コインを投入するためのコイン投入口と、 このコイン投入口から投入されたコインの枚数を検出す
    るためのコイン検出手段とをさらに含み、 上記乾燥時間設定手段は、予め定められた基準時間と上
    記コイン検出手段によって検出されるコインの投入枚数
    との積を乾燥運転を行うべき時間として設定するもので
    あることを特徴とする請求項3記載の衣類乾燥機。
JP9358471A 1997-12-25 1997-12-25 衣類乾燥機 Pending JPH11188199A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007102722A3 (en) * 2006-03-09 2008-01-03 Lg Electronics Inc Control method of dryer
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CN105302184A (zh) * 2015-11-30 2016-02-03 成都聚汇才科技有限公司 一种基于可调式恒温控制电路的烘干机温度控制***

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