JPH11226298A - 衣類乾燥機 - Google Patents

衣類乾燥機

Info

Publication number
JPH11226298A
JPH11226298A JP10037499A JP3749998A JPH11226298A JP H11226298 A JPH11226298 A JP H11226298A JP 10037499 A JP10037499 A JP 10037499A JP 3749998 A JP3749998 A JP 3749998A JP H11226298 A JPH11226298 A JP H11226298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
drum
air
blowing operation
clothes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10037499A
Other languages
English (en)
Inventor
久典 ▲廣▼瀬
Hisanori Hirose
Minoru Kishi
稔 岸
Kazuhiro Yamamoto
一浩 山本
Yoshihiro Inamoto
吉宏 稲本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP10037499A priority Critical patent/JPH11226298A/ja
Publication of JPH11226298A publication Critical patent/JPH11226298A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】送風運転終了時における回転ドラム内の温度の
ばらつきを少なくする。 【解決手段】乾燥運転が終了すると、送風運転が開始さ
れる(S4,S5,S6)。送風運転が開始されてから
15分間が経過するまでは、ドラム出口温度が45℃よ
りも高いか否かが判断される(S8,S9)。送風運転
が開始されてから15分間が経過する前にドラム出口温
度が45℃以下に下がると、その後3分間が経過した時
点で送風運転が終了する。送風運転が開始されてから1
5分間が経過してもドラム出口温度が45℃以下に下が
らない場合には、ドラム出口温度が50℃よりも高いか
否かが判断される(S8,S15,S16)。そして、
送風運転開始から40分間が経過する前にドラム出口温
度が50℃以下に下がれば、その後3分間が経過した時
点で送風運転が終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衣類を乾燥させ
るための乾燥運転を行った後に、乾燥運転後の高温の衣
類を冷ますための送風運転を行う衣類乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、湿った衣類を収容した回転ド
ラム内に熱風を吹き込むとともに、この回転ドラムを回
転させて衣類を乾燥させる衣類乾燥機が知られている。
このような衣類乾燥機では、回転ドラム内に吹き込まれ
た熱風と湿った衣類との間で熱交換が行われ、この熱交
換によって衣類が乾燥する。したがって、乾燥運転が終
了した直後の回転ドラム内の衣類は高温になっており、
この状態では回転ドラムから衣類を取り出すことができ
ない。そこで、乾燥運転の終了後には、高温の衣類を冷
ますための送風運転が行われる。
【0003】送風運転は、たとえば、回転ドラム内の温
度が予め定める温度以下になった時点、または送風運転
開始から予め定める時間が経過した時点で終了する。具
体的には、回転ドラムの排気口付近に、回転ドラムから
排気される空気の温度を検出するための温度センサが設
けられており、この温度センサによる検出温度が40℃
以下になった時点で送風運転が終了する。また、送風運
転が開始されてからの時間が計測されており、運転開始
からの経過時間が30分間に達した時点で送風運転が終
了する。これにより、衣類乾燥機が設置されている場所
の気温が高く、回転ドラム内の温度が40℃以下になら
ないために、送風運転が無限に続けられるのを避けるこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、送風運転終
了後の回転ドラム内の温度は、使用者が回転ドラムから
乾燥後の衣類を取り出すために手で衣類をつかんだとき
に、「熱い」または「冷たい」と感じないような適当な
温度に下がっているのが好ましい。しかしながら、上記
の従来装置では、送風運転終了時における回転ドラム内
の温度にばらつきがあった。すなわち、送風運転が開始
されてから30分以内に温度センサによる検出温度が4
0℃以下になった場合には、この時点で送風運転が停止
されるので、送風運転終了時における回転ドラム内の温
度をほぼ40℃にすることができる。これに対し、送風
運転開始から30分以内に温度センサによる検出温度が
40℃以下にならない場合には、衣類乾燥機が設置され
ている場所の気温や回転ドラム内に入れられた衣類の量
によって、送風運転終了時における回転ドラム内が50
℃以上の高温状態になっていることがあった。
【0005】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、送風運転終了時における回転ドラム内の
温度のばらつきを抑えることのできる衣類乾燥機を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明は、乾燥させるべき衣類を収容
するための回転ドラム、この回転ドラム内に空気を送り
込むための送風機および送風機によって回転ドラムに送
り込まれる空気を加熱するためのヒータを有し、回転ド
ラム内の衣類を乾燥させるために、送風機およびヒータ
を駆動して回転ドラム内に熱風を送り込む乾燥運転を行
った後、乾燥運転後の高温の衣類を冷ますために、送風
機のみを駆動して回転ドラム内に冷風を送り込む送風運
転を行う衣類乾燥機であって、送風運転が開始されてか
らの経過時間を計測する計時手段と、回転ドラムから排
気される空気の温度を検出するための温度検出手段と、
上記計時手段による計測時間が第1所定時間に達するま
では、上記温度検出手段による検出温度が第1基準温度
まで下がったことに基づいて送風機を停止させ、第1所
定時間に達したときに上記温度検出手段による検出温度
が第1基準温度まで下がっていない場合には、さらに送
風運転を継続して、上記温度検出手段による検出温度が
第1基準温度よりも高い第2基準温度まで下がったこと
に基づいて送風機を停止させる運転制御手段とを含むこ
とを特徴とする衣類乾燥機である。
【0007】この構成によれば、送風運転が開始されて
から第1所定時間が経過するまでの間は、温度検出手段
によって検出される回転ドラムからの排気温度が第1基
準温度まで下がったことに基づいて送風機が停止され
る。また、送風運転が開始されてから第1所定時間が経
過しても、回転ドラムからの排気温度が第1基準温度以
下に下がらない場合には、送風運転がさらに続けられ、
回転ドラムからの排気温度が第2基準温度以下に下がっ
たことに基づいて送風機が停止される。
【0008】これにより、回転ドラム内の衣類および空
気が比較的冷めやすい場合には、送風運転終了時点にお
ける回転ドラム内の温度を第1基準温度付近で安定させ
ることができる。また、回転ドラム内に入れられた衣類
の量が多いため、または衣類乾燥機が設置されている場
所の気温が高いために、回転ドラム内の衣類および空気
が比較的冷めにくい場合であっても、送風運転終了時点
における回転ドラム内の温度を第2基準温度付近で安定
させることができる。ゆえに、従来の衣類乾燥機に比べ
て、送風運転終了時点における回転ドラム内の温度のば
らつきを少なくすることができる。
【0009】請求項2記載の発明は、上記運転制御手段
は、温度検出手段による検出温度が上記第1基準温度ま
たは上記第2基準温度まで下がってから予め定める時間
が経過した時点で、送風機を停止させるものであること
を特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機である。回転ド
ラムからの排気温度が第1基準温度または第2基準温度
になった時点では、回転ドラムの排気口近傍は第1基準
温度または第2基準温度まで下がっているが、その他の
部分では第1基準温度または第2基準温度以上になって
いるおそれがある。したがって、回転ドラムからの排気
温度が第1基準温度または第2基準温度まで下がったこ
とに応答して直ちに送風運転を終了する構成では、回転
ドラム内に温度むらを生じている場合と生じていない場
合とで、送風運転終了時における回転ドラム内の温度が
異なることが想定される。
【0010】請求項2記載の構成によれば、回転ドラム
からの排気温度が第1基準温度または第2基準温度にな
ってから、さらに予め定める時間だけ送風運転を続ける
ことにより、回転ドラム内の衣類および空気が攪拌され
て、運転終了時における回転ドラム内の温度むらをなく
すことができる。ゆえに、回転ドラムからの排気温度が
第1基準温度または第2基準温度まで下がったことに応
答して直ちに送風運転を終了する構成に比べて、送風運
転終了時点における回転ドラム内の温度のばらつきをさ
らに抑えることができる。
【0011】請求項3記載の発明は、上記計時手段によ
る計測時間が上記第1所定時間よりも長い第2所定時間
に達した場合に、送風運転を正常に行うことができない
と判断して送風機を停止させる異常判断手段をさらに含
むことを特徴とする請求項1または2記載の衣類乾燥機
である。たとえば、ヒータを駆動するための回路などに
異常があるために、送風運転であるにもかかわらずヒー
タが駆動されている場合には、送風運転が開始されてか
ら第2所定時間が経過しても、回転ドラムからの排気温
度が第2基準温度以下に下がらない。
【0012】請求項3記載の構成によれば、上記のよう
な異常があり、回転ドラム内の温度が第2基準温度以下
にならない場合に、送風運転が無限に続けられるのを避
けることができる。請求項4記載の発明は、上記異常判
断手段によって送風運転を正常に行うことができないと
判断された場合に、その旨を報知する異常報知手段をさ
らに含むことを特徴とする請求項3記載の衣類乾燥機で
ある。
【0013】この構成によれば、送風運転を正常に行う
ことができないと判断された場合には、その旨が報知さ
れるので、使用者は衣類乾燥機の異常を迅速に認識する
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態にかかる衣類乾燥機の概略構成を示す
断面図である。この衣類乾燥機は、前面に開口1aを有
するハウジング1と、ハウジング1内に設けられた回転
ドラム2と、ハウジング1の開口1aに取り付けられた
開閉可能なドア3とを備えている。乾燥させるべき衣類
は、ドア3を開いた状態で、ハウジング1の開口1aか
ら回転ドラム2内に投入される。また、ハウジング1の
前面であってドア3の下方には、各種のプッシュスイッ
チや表示器などを含む操作パネル40が前面に配置され
たパネルケース4が設けられている。このパネルケース
4の内部には、制御基板5が備えられている。制御基板
5には、後述するマイクロコンピュータや制御基板5上
の温度(以下、「基板温度」という。)を検出するため
の基板サーミスタLが実装されている。
【0015】回転ドラム2は、その端面を前後にして設
けられており、前面側がハウジング1の開口1aを取り
囲むように取り付けられたドラム支持板6に回転自在に
支持され、後面側がハウジング1の後面に挿通された支
持軸7に回動自在に支持されている。回転ドラム2の後
面には、回転ドラム2内の空気を排気するための排気口
8が形成されている。排気口8には、回転ドラム2内か
ら排気される空気に含まれる糸屑などを捕獲するための
リントフィルタ9およびこのリントフィルタ9を衣類か
ら保護するためのフィルタカバー10が取り付けられて
いる。
【0016】回転ドラム2の後方には、空気を循環させ
るための送風機11が備えられている。送風機11に
は、支持軸7に回転自在に支持された両面ファン12
と、両面ファン12を収容するファンケーシング13と
が含まれている。ファンケーシング13内には、両面フ
ァン12を囲むように仕切部材14が設けられ、これに
より、ファンケーシング13内の空間は、乾燥風路15
と冷却風路16とに区画されている。また、両面ファン
12の周縁部と仕切部材14とはラビリンスで結合して
おり、乾燥風路15と冷却風路16との間では、空気が
行き来できないようになっている。
【0017】ファンケーシング13の回転ドラム2に対
向する面には、乾燥風路15内に空気を取り入れるため
の開口17が形成されている。回転ドラム2とファンケ
ーシング13との間には、回転ドラム2の後面に形成さ
れた排気口8からの排気を乾燥風路15へ導くためのシ
ール部材18が設けられている。また、乾燥風路15内
には、回転ドラム2から乾燥風路15内に流入する空気
の温度(以下、「ドラム出口温度」という。)を検出す
るためのドラム出口サーミスタHが配設されている。一
方、冷却風路16は、ハウジング1の後面板1bに形成
された外気取入口19および外気排出口20を介してハ
ウジング1の外部と連通されている。
【0018】回転ドラム2の下方には、循環ダクト21
が配設されている。循環ダクト21の一端は、ファンケ
ーシング13内に区画された乾燥風路15に接続されて
おり、循環ダクト21の他端は、ドラム支持板6の下部
に形成された熱風流入口22に接続されている。これに
より、ハウジング1内には、回転ドラム2、乾燥風路1
5および循環ダクト21によって空気循環路が形成され
ている。また、循環ダクト21内の熱風流入口22の近
傍には、循環ダクト21を流れる空気を加熱するための
ヒータ23が配設されている。ヒータ23は、たとえば
正特性サーミスタで構成される第1発熱体23aおよび
第2発熱体23bを備えており、第1発熱体23aおよ
び第2発熱体23bを選択的にオン/オフすることによ
って、その出力を強/弱に切り換えることができるよう
になっている。
【0019】また、ハウジング1内の下方部には、前後
に出力軸24,25を備えたモータ26が備えられてい
る。モータ26の前方に延びた出力軸24には、ドラム
プーリ27が固定されている。ドラムプーリ27と回転
ドラム2の外周との間には、無端状のドラムベルト28
が巻き掛けられており、出力軸22の回転は、ドラムプ
ーリ27およびドラムベルト28を介して回転ドラム2
に伝達されるようになっている。ドラムベルト28に
は、ドラムベルト28と回転ドラム2およびドラムプー
リ27との間でのスリップを防止するために、アイドラ
プーリ29によって適当な張力が与えられている。
【0020】一方、モータ26の後方に延びた出力軸2
5には、ファンプーリ30が取り付けられている。ファ
ンプーリ30と両面ファン12の中心に設けられたプー
リ31との間には、無端状のファンベルト32が巻き掛
けられている。したがって、モータ26が回転駆動され
ると、モータ26の駆動力がドラムベルト28およびフ
ァンベルト32を介して回転ドラム2および両面ファン
12に伝達されて、回転ドラム2および両面ファン12
が回転する。
【0021】両面ファン12が回転されると、乾燥風路
15内の空気が循環ダクト21に送られる。循環ダクト
21に送られた空気は、ヒータ23によって加熱されて
高温の熱風となり、熱風流入口22を介して回転ドラム
2内に流入する。回転ドラム2内では、回転ドラム2の
回転によって熱風と衣類とが攪拌されて、熱風と衣類と
の間で熱交換が行われる。その結果、衣類に含まれてい
る水分が蒸発される。衣類から蒸発した水分を含む空気
は、両面ファン12の回転により乾燥風路15内に吸い
込まれる。
【0022】両面ファン12は、その回転によって外気
取入口19から冷却風路16内に取り込まれて外気排出
口20から排出される外気によって冷却されており、乾
燥風路15内に流入した水分を含む空気は、冷却された
両面ファン12によって冷やされる。これにより、乾燥
風路15内の空気中に含まれる水分が、両面ファン12
の表面に凝結して水滴となる。この水滴は、両面ファン
12の回転によって、ファンケーシング13内から循環
ダクト21へ飛ばされて、循環ダクト21の下部に形成
された排水口33から外部に排水される。また、水分の
減少した空気は、両面ファン12の回転によって再び循
環ダクト21に送られて、回転ドラム2、乾燥風路15
および循環ダクト21によって形成される空気循環路を
繰り返し循環する。これにより、回転ドラム2内の衣類
が乾燥する。
【0023】図2は、ハウジング1の前面に配置された
操作パネル40の構成を示す平面図である。操作パネル
40には、この衣類乾燥機に対して、ユーザが種々の指
令信号を入力するための複数のプッシュスイッチが配置
されている。具体的には、電源を投入するための電源ス
イッチ41と、この衣類乾燥機の動作を開始させ、また
停止させるためのスタート/ストップキー42と、予め
設定された複数の運転コースから衣類の種類や量に応じ
た運転コースを選択するためのコース選択キー43と、
ヒータ23(図1参照)の出力を強/弱に切り換えるた
めのヒータ設定キー44とが備えられている。
【0024】操作パネル40にはまた、コース選択キー
43によるコース選択に伴い、どの運転コースが選択さ
れたかを表示するための複数のコースLED45と、ヒ
ータ設定キー44によって設定されたヒータ出力の強弱
を表示するためのヒータ強LED46およびヒータ弱L
ED47と、リントフィルタ9の目詰まりを報知するた
めの目詰まりLED48とが配置されている。
【0025】図3は、この衣類乾燥機の電気的構成を示
すブロック図である。この衣類乾燥機の各部は、商用交
流電源50から供給される交流電力によって動作するよ
うになっている。具体的に説明すると、ヒータ23の第
1発熱体23aは、電源スイッチ41および負荷スイッ
チ51を介して商用交流電源50に直列に接続されてお
り、電源スイッチ41および負荷スイッチ51がともに
オン状態で商用交流電源50からの電圧(たとえば10
0V)が印加されるようになっている。また、ヒータ2
3の第2発熱体23bは、電源スイッチ41および負荷
スイッチ52を介して商用交流電源50に直列接続され
ており、電源スイッチ41および負荷スイッチ52がと
もにオン状態で商用交流電源50からの電圧が印加され
るようになっている。
【0026】モータ26は、電源スイッチ41および負
荷スイッチ53を介して商用交流電源50に直列に接続
されている。したがって、モータ26には、電源スイッ
チ41および負荷スイッチ53がともにオン状態で商用
交流電源50からの電圧が供給される。商用交流電源5
0にはさらに、電源スイッチ41および負荷スイッチ5
4を介してAPO(Auto Power Off)55が接続されて
いる。このAPO55は、この衣類乾燥機の運転が終了
した後に各部への電力供給を自動的に遮断するためのも
のであり、負荷スイッチ54がオンされると、「入(オ
ン状態)」になっている電源スイッチ41を「切(オフ
状態)」にする。
【0027】また、商用交流電源50には、たとえば1
00Vの電源電圧を降圧するためのトランス56が電源
スイッチ41を介して接続されている。電源スイッチ4
1がオン状態にされると、商用交流電源50からの電圧
がトランス56の一次側コイルに印加され、これによ
り、トランス56の二次側コイルに電源電圧よりも低い
二次電圧が誘発する。誘発した二次電圧は、トランス5
6に接続された電源回路57によって5Vに降圧され
て、この衣類乾燥機の各部の動作を制御するためのマイ
クロコンピュータ60の動作電圧として用いられる。
【0028】マイクロコンピュータ60は、CPUやR
AMおよびROMを含むメモリなどで構成されている。
マイクロコンピュータ60には、たとえば水晶発振器で
構成されるクロック61からのパルスや、基板サーミス
タLおよびドラム出口サーミスタHからの検出信号がサ
ーミスタ入力回路62を介して入力される。また、マイ
クロコンピュータ60には、操作パネル40に配置され
た電源スイッチ41、スタート/ストップキー42、コ
ース選択キー43およびヒータ設定キー44を含むプッ
シュスイッチからの信号や、図1に示すドア3の開閉に
伴ってオン/オフされるドアスイッチ63からの信号が
入力される。
【0029】マイクロコンピュータ60には、負荷スイ
ッチ51,52,53,54のオン/オフを制御するた
めの負荷ドライブ回路64が接続されている。マイクロ
コンピュータ60は、基板サーミスタLやドラム出口サ
ーミスタHなどから入力される信号に基づき負荷ドライ
ブ回路64に駆動信号を出力/停止して、負荷スイッチ
51,52,53,54のオン/オフを制御することに
より、ヒータ23、モータ26およびAPO57の駆動
を制御する。なお、負荷スイッチ51,52,53,5
4には、トライアックやリレーなどのスイッチング素子
を用いることができる。
【0030】また、マイクロコンピュータ60には、操
作パネル40に配置された各LED45,46,47,
48および衣類乾燥機の運転が終了した旨を報知するた
めのブザー65が接続されており、マイクロコンピュー
タ60は、各LED45〜48の点滅およびブザー65
の駆動を制御する。図4は、乾燥運転および送風運転時
における処理の流れを示すフローチャートである。この
図4に示す処理は、使用者によって回転ドラム2内に乾
燥させるべき衣類が収容された後、電源スイッチ41が
押されて電源が投入され、さらにスタート/ストップキ
ー42が押されたことに応答して開始される(ステップ
S1)。
【0031】スタート/ストップキー42が押される
と、まず、回転ドラム2内の湿った衣類を乾燥させるた
めの乾燥運転が開始される(ステップS2)。乾燥運転
時には、モータ26がオンされて回転ドラム2および両
面ファン12が回転駆動されるとともに、ヒータ設定キ
ー44によって設定されたヒータ出力の強弱に応じてヒ
ータ23が制御される。ヒータ出力が「強」に設定され
ている場合には、第1発熱体23aおよび第2発熱体2
3bの両方がオン状態にされ、ヒータ出力が「弱」に設
定されている場合には、たとえば第1発熱体23aのみ
がオン状態にされる。これにより、回転ドラム2内に
は、設定されたヒータ出力に応じた温度の熱風が吹き込
まれ、この熱風によって回転ドラム2内の衣類が乾燥す
る。
【0032】乾燥運転は、回転ドラム2内の衣類が十分
に乾燥したと判断されると終了する(ステップS3)。
衣類が十分に乾燥したか否かは、ドラム出口サーミスタ
Hによって検出されるドラム出口温度と基板サーミスタ
Lによって検出される基板温度との温度差が予め定めら
れた基準値以上になったか否かによって判断される。つ
まり、衣類が湿っている間は、回転ドラム2内に吹き込
まれた熱風の熱は衣類に奪われるためにドラム出口温度
は相対的に低くなるので、ドラム出口温度と基板温度と
の温度差は小さい。これに対し、衣類が乾燥すると、回
転ドラム2内に吹き込まれた熱風はそのまま排気される
ためにドラム出口温度が相対的に高くなるので、ドラム
出口温度と基板温度との温度差が大きくなる。ゆえに、
実験などによって衣類が乾燥した時のドラム出口温度と
基板温度との温度差を求め、求めた温度差から上記基準
値を適切に設定しておけば、ドラム出口温度と基板温度
との温度差が基準値以上になったか否かを判断すること
により、回転ドラム2内の衣類が乾燥したか否かを判断
することができる。
【0033】なお、60分コースのような乾燥運転時間
が限定されたコースが設定されている場合には、予め定
められた時間だけ乾燥運転が行われた時点で乾燥運転が
終了する。ステップS3で乾燥運転終了と判断される
と、次に、乾燥運転終了後に高温になっている衣類を冷
ますための送風運転が開始される。具体的には、第1発
熱体23aおよび第2発熱体23bへの通電が遮断され
る(ステップS4,S5)。そして、ヒータ23(第1
発熱体23aおよび第2発熱体23b)をオフした状態
で、モータ26のみが駆動されることにより(ステップ
S6)、高温の回転ドラム2内に冷風が送り込まれる。
【0034】次いで、送風運転が開始されてからの経過
時間の計測が開始される(ステップS7)。送風運転開
始後の経過時間は、マイクロコンピュータ60に内蔵さ
れた運転時間カウンタによって、送風運転の開始後にク
ロック61からマイクロコンピュータ60に入力される
クロックパルスをカウントすることによって計測するこ
とができる。なお、運転時間カウンタは、この処理の開
始時にクリア(カウント=0)されている。
【0035】運転時間カウンタのカウント値は常に監視
されており、送風運転が開始されてから15分間が経過
するまでは(ステップS8でNO)、ドラム出口サーミ
スタHの出力信号が参照されて、ドラム出口温度が45
℃よりも高いか否かが判断される(ステップS9)。送
風運転が開始された直後では、回転ドラム2内は高温の
状態であるから、ドラム出口温度は45℃よりも高いと
判断される。
【0036】ステップS9でドラム出口温度が45℃よ
りも高いと判断されると、温度判定時間カウンタがクリ
アされる(ステップS10)。温度判定時間カウンタ
は、ドラム出口温度が所定温度以下になってからの経過
時間を計測するためのカウンタであり、マイクロコンピ
ュータ60に内蔵されたRAMカウンタで構成すること
ができる。温度判定時間カウンタがクリアされた後は、
ステップS10からステップS4に戻り、上述したステ
ップS4以降の処理が繰り返し行われる。
【0037】こうして送風運転が続けられることによ
り、回転ドラム2内の空気および衣類は冷風で冷やされ
ていく。そして、送風運転が開始されてから15分間が
経過する前にドラム出口温度が45℃以下に下がると、
ステップS9でドラム出口温度が45℃よりも高いか否
かの判断が否定されてステップS11へと進み、その後
にクロック61から出力されるクロックパルス数が温度
判定時間カウンタによってカウントされる。すなわち、
ドラム出口温度が45℃以下になってからの経過時間が
計測される。
【0038】ドラム出口温度が45℃以下になってから
3分間が経過するまでは、ステップS12からステップ
S4へと戻り、上述したステップS4以降の処理が行わ
れて送風運転が続けられる。そして、ドラム出口温度が
45℃以下になってから3分間が経過すると、モータ2
6への通電が遮断され(ステップS13)、ブザー65
による乾燥運転および送風運転が終了した旨の報知が行
われた後(ステップS14)、この処理が終了する。
【0039】一方、送風運転が開始されてから15分間
が経過してもドラム出口温度が45℃以下に下がらない
場合には、ステップS8で送風運転開始後の経過時間が
15分間に達したと判断されて、ステップS8からステ
ップS15へと進み、送風運転が開始されてから40分
間が経過したか否かが判断される。このとき、ステップ
S15の判断は当然に否定されて、ステップS16で次
にドラム出口サーミスタHによって検出されるドラム出
口温度が50℃よりも高いか否かが判断される。ドラム
出口温度が50℃よりも高い場合には、ステップS16
からステップS10へと進み、温度判定時間カウンタが
クリアされる。温度判定時間カウンタがクリアされた後
は、ステップS4に戻って送風運転がさらに続けられ
る。
【0040】こうして送風運転が続けられ、送風運転開
始から40分間が経過する前にドラム出口温度が50℃
以下に下がれば、ステップS16からステップS11へ
と進み、温度判定時間カウンタのカウント動作が開始さ
れて、ドラム出口温度が50℃以下になってからの経過
時間が計測される。ドラム出口温度が50℃以下になっ
てから3分間が経過するまでは、ステップS12からス
テップS4へと戻って送風運転が続けられる。そして、
ドラム出口温度が50℃以下になってから3分間が経過
すると、モータ26への通電が遮断され(ステップS1
3)、ブザー65による乾燥運転および送風運転が終了
した旨の報知が行われた後(ステップS14)、この処
理が終了する。
【0041】また、たとえばヒータ23を駆動するため
の回路に異常があり、送風運転中もヒータ23への通電
が行われている場合などには、送風運転が開始されてか
ら40分間が経過しても、ドラム出口温度が50℃まで
下がらないおそれがある。そこで、送風運転開始から4
0分間以内にドラム出口温度が50℃まで下がらない場
合には、この衣類乾燥機に異常があると判断されて、モ
ータ26への通電が遮断された後(ステップS17)、
この衣類乾燥機に異常がある旨が表示され(ステップS
18)、またブザー65によって異常が報知されて(ス
テップS19)、この処理が終了する。これにより、送
風運転が無限に続けられるのを避けることができ、ま
た、使用者に衣類乾燥機の異常を迅速に認識させること
ができる。
【0042】この実施形態においては、ステップS17
の処理が異常終了手段の機能に相当し、ステップS18
およびS19の処理が異常報知手段の機能に相当してい
る。なお、ステップS18の異常がある旨の表示は、た
とえば、操作パネル40上に配置されているすべてのL
EDを点灯するといったことでもよいし、操作パネル4
0上に別途設けられた異常表示LEDが点灯されるとい
ったことでもよい。
【0043】以上のようにこの実施形態に係る衣類乾燥
機においては、送風運転が開始されてから15分間が経
過してもドラム出口温度が45℃以下に下がらない場合
には、送風運転がさらに続けられ、送風運転が開始され
てから40分間以内にドラム出口温度が50℃以下に下
がれば、その後に3分間が経過した時点で送風運転が停
止される。これにより、回転ドラム2内に入れられた衣
類の量が多い場合や、この衣類乾燥機が設置されている
場所の気温が高い場合であっても、送風運転終了時点に
おける回転ドラム2内の温度は約50℃で安定する。ゆ
えに、従来の衣類乾燥機に比べて、送風運転終了時点に
おける回転ドラム内の温度のばらつきを少なくすること
ができる。
【0044】なお、ドラム出口温度が45℃または50
℃に下がった直後では、回転ドラム2の排気口6の近傍
のみが45℃または50℃まで下がり、回転ドラム2内
の他の部分では45℃または50℃以上になっているお
それがある。したがって、ドラム出口温度が45℃また
は50℃まで下がったことに応答して直ちに送風運転を
終了すると、回転ドラム2内に温度むらを生じている場
合と生じていない場合とで、送風運転終了時における回
転ドラム2内の温度が異なるおそれがある。
【0045】そこで、この実施形態に係る衣類乾燥機に
おいては、ドラム出口温度が45℃または50℃以下に
なってから、さらに3分間だけ送風運転が続けられる。
これにより、回転ドラム2内の衣類および空気がさらに
攪拌されて、送風運転終了時における回転ドラム2内の
温度むらをなくすことができる。ゆえに、ドラム出口温
度が45℃または50℃に下がったことに応答して直ち
に送風運転を終了する場合に比べて、送風運転終了時点
における回転ドラム2内の温度のばらつきをさらに抑え
ることができる。
【0046】この発明の一実施形態の説明は以上のとお
りであるが、この発明は、上記の実施形態に限定される
ものではない。たとえば、上記の実施形態においては、
送風運転を終了するか否かの判断基準となる基準温度が
2段階(45℃および50℃)に変更される場合につい
て説明している。しかしながら、上記の基準温度が送風
運転時間に応じて3段階以上に変更されるような運転態
様であってもよい。たとえば、送風運転開始後の15分
間は、ドラム出口温度が45℃以下に下がったことに基
づいて運転終了し、送風運転開始後15分間が経過して
から30分間が経過するまでの間は、ドラム出口温度が
47℃以下に下がったことに基づいて運転終了し、さら
に送風運転開始後30分間が経過してから45分間が経
過するまでの間は、ドラム出口温度が50℃以下に下が
ったことに基づいて運転終了するといった態様であって
もよい。
【0047】また、上記の実施形態においては、ヒータ
に備えられている発熱体の個数が2個の場合について説
明しているが、発熱体の個数は2個に限定されず、1個
であってもよいし3個以上であってもよい。3個以上の
発熱体が備えられた場合には、ヒータの出力をさらに細
かく設定することが可能になる。その他、特許請求の範
囲に記載された技術的事項の範囲内で、種々の設計変更
を施すことが可能である。
【0048】
【発明の効果】この発明によれば、従来の衣類乾燥機に
比べて、送風運転終了時点における回転ドラム内の温度
のばらつきを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる衣類乾燥機の概
略構成を示す断面図である。
【図2】操作パネルの構成を示す平面図である。
【図3】上記衣類乾燥機の電気的構成を示すブロック図
である。
【図4】乾燥運転および送風運転時における処理の流れ
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 回転ドラム 11 送風機 23 ヒータ 26 モータ 60 マイクロコンピュータ(計時手段、運転制御手
段) 62 サーミスタ入力回路(温度検出手段) 65 ブザー(異常報知手段) H ドラム出口サーミスタ(温度検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲本 吉宏 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾燥させるべき衣類を収容するための回転
    ドラム、この回転ドラム内に空気を送り込むための送風
    機および送風機によって回転ドラムに送り込まれる空気
    を加熱するためのヒータを有し、回転ドラム内の衣類を
    乾燥させるために、送風機およびヒータを駆動して回転
    ドラム内に熱風を送り込む乾燥運転を行った後、乾燥運
    転後の高温の衣類を冷ますために、送風機のみを駆動し
    て回転ドラム内に冷風を送り込む送風運転を行う衣類乾
    燥機であって、 送風運転が開始されてからの経過時間を計測する計時手
    段と、 回転ドラムから排気される空気の温度を検出するための
    温度検出手段と、 上記計時手段による計測時間が第1所定時間に達するま
    では、上記温度検出手段による検出温度が第1基準温度
    まで下がったことに基づいて送風機を停止させ、第1所
    定時間に達したときに上記温度検出手段による検出温度
    が第1基準温度まで下がっていない場合には、さらに送
    風運転を継続して、上記温度検出手段による検出温度が
    第1基準温度よりも高い第2基準温度まで下がったこと
    に基づいて送風機を停止させる運転制御手段とを含むこ
    とを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 【請求項2】上記運転制御手段は、温度検出手段による
    検出温度が上記第1基準温度または上記第2基準温度ま
    で下がってから予め定める時間が経過した時点で、送風
    機を停止させるものであることを特徴とする請求項1記
    載の衣類乾燥機。
  3. 【請求項3】上記計時手段による計測時間が上記第1所
    定時間よりも長い第2所定時間に達した場合に、送風運
    転を正常に行うことができないと判断して送風機を停止
    させる異常判断手段をさらに含むことを特徴とする請求
    項1または2記載の衣類乾燥機。
  4. 【請求項4】上記異常判断手段によって送風運転を正常
    に行うことができないと判断された場合に、その旨を報
    知する異常報知手段をさらに含むことを特徴とする請求
    項3記載の衣類乾燥機。
JP10037499A 1998-02-19 1998-02-19 衣類乾燥機 Pending JPH11226298A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10037499A JPH11226298A (ja) 1998-02-19 1998-02-19 衣類乾燥機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10037499A JPH11226298A (ja) 1998-02-19 1998-02-19 衣類乾燥機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11226298A true JPH11226298A (ja) 1999-08-24

Family

ID=12499227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10037499A Pending JPH11226298A (ja) 1998-02-19 1998-02-19 衣類乾燥機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11226298A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3159599B2 (ja) 乾燥機
US5345694A (en) Drying machine
JP4286542B2 (ja) 乾燥機能付き洗濯機
JP2657130B2 (ja) 衣類乾燥機
JPH11226298A (ja) 衣類乾燥機
KR910006790B1 (ko) 의류 건조기
JPH1043498A (ja) 衣類乾燥機
JP3599999B2 (ja) 衣類乾燥機
JP3022154B2 (ja) 衣類乾燥機
JP3717604B2 (ja) 衣類乾燥機
JP3579083B2 (ja) 衣類乾燥機
JP3767980B2 (ja) 衣類乾燥機
JPH0631100A (ja) 衣類乾燥機
JPH0245099A (ja) 衣類乾燥機
JPH11188199A (ja) 衣類乾燥機
JPH0833796A (ja) 衣類乾燥機
JP2680751B2 (ja) 衣類乾燥機
JP2664559B2 (ja) 衣類乾燥機
JPH06170098A (ja) 衣類乾燥機
JP2542929B2 (ja) 衣類乾燥機
JP3022153B2 (ja) 衣類乾燥機
JP3670672B2 (ja) 衣類乾燥機
JP2766128B2 (ja) 衣類乾燥機の目詰り報知装置
JP2951153B2 (ja) 衣類乾燥機
JPH08257296A (ja) 衣類乾燥機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040106

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050308