JPH11188189A - 縫製物移動制御方法および形状縫いミシン - Google Patents

縫製物移動制御方法および形状縫いミシン

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JPH11188189A
JPH11188189A JP9360431A JP36043197A JPH11188189A JP H11188189 A JPH11188189 A JP H11188189A JP 9360431 A JP9360431 A JP 9360431A JP 36043197 A JP36043197 A JP 36043197A JP H11188189 A JPH11188189 A JP H11188189A
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sewing
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JP9360431A
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Tsugutake Kubota
次勇 窪田
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Juki Corp
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    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
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    • D05B69/00Driving-gear; Control devices
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • D05B19/12Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by control of operation of machine
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B21/00Sewing machines with devices for automatically controlling movement of work-carrier relative to stitch-forming mechanism in order to obtain particular configuration of seam, e.g. programme-controlled for sewing collars, for attaching pockets

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縫いデータを共用することのできる縫製物移
動制御方法および形状縫いミシンを提供すること。 【解決手段】 縫製物保持手段5と、1対の駆動モータ
7,8と、1対の駆動モータ7,8の駆動力のうちの少
なくとも一方を近似的な直線運動に変換し、他方を近似
的な直線運動あるいは直線運動に変換して縫製物保持手
段5が相互にほぼ直交する縦・横の2方向に移動するよ
うに伝達する縫製物移動手段6と、直交座標における原
点からの移動位置での座標値からなる縫いデータを格納
した補助記憶装置56と、データ入力手段55と、縫い
データの座標値に対応する各駆動モータ7,8の駆動量
を補正する補正テーブルを格納した補正テーブル格納手
段58と、1対の駆動モータ7,8の駆動量を、座標値
と補正テーブルとに基づいて得た値によって制御する制
御手段10とを有することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縫製物移動制御方
法および形状縫いミシンに係り、特に、縫製物を保持す
る縫製物保持手段をベッドの表面に沿って所定の形状縫
いを行うように移動させることのできる縫製物移動制御
方法および形状縫いミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、縫製物に所定形状の形状縫い
を行う形状縫いミシンが知られている。このような形状
縫いミシンは、出力軸をベッドと垂直にしてベッド下方
に配設されたステッピングモータなどとも称されるパル
スモータからなる1対の駆動モータの駆動力により縫製
物を保持している縫製物保持手段をXY駆動と称される
相互に直交する縦・横の2方向(XY方向)の直交座標
(XY座標)上を移動させるようになっている。
【0003】近年においては、小型化などの理由によ
り、1対の駆動モータのうちの一方をいわゆる円弧駆動
と称される近似的な直線運動に変換し、他方を近似的な
直線運動あるいは直線運動に変換して、縫製物保持手段
の少なくとも一方向への移動を直線に近似した円弧状な
どの曲線状の移動として、縫製物保持手段を相互にほぼ
直交する縦・横の異なる2方向に移動可能にしたものが
知られている。
【0004】また、1対の駆動モータの駆動力の両者を
円弧駆動と称される近似的な直線運動に変換して縫製物
保持手段がベッドの表面に沿って相互にほぼ直交する縦
・横の2方向に移動する形状縫いミシンとしては次のよ
うなものが知られている。
【0005】例えば、特公昭60−27307号公報に
は、出力軸をベッドと垂直にしてベッド下方に配設され
たパルスモータからなる1対の駆動モータと、各駆動モ
ータの出力軸に固定されたピニオンギアと噛合する扇形
の1対の平歯車と、一方の扇形平歯車の揺動に応じて縫
製物保持手段をベッドの表面に沿った一方向(Y軸方
向:縦方向)へ近似的に移動させる一連のレバー群と、
他方の扇形平歯車の揺動に応じて縫製物保持手段をベッ
ドの表面に沿った他方向(X軸方向:横方向)へ近似的
に移動させる一連のレバー群とを具備する形状縫いミシ
ンが記載されている。
【0006】さらに他の例として、特開平8−8487
7号公報には、出力軸をベッドと水平にしてベッド下方
に配設された1対の駆動モータと、各駆動モータの出力
軸に同軸状に固定された螺旋状係合手段と、この螺旋状
係合手段に係合し駆動モータの出力軸の軸方向に移動可
能な係合片と、一方の係合片の軸方向への移動を直線状
レバーによって揺動させ縫製物保持手段をベッドの表面
に沿った一方向(Y軸方向:縦方向)へ近似的に移動さ
せる一連のレバー群と、他方の係合片の軸方向への移動
をL字状レバーによって揺動させ縫製物保持手段をベッ
ドの表面に沿った他方向(X軸方向:横方向)へ近似的
に移動させる一連のレバー群と具備する形状縫いミシン
が記載されている。
【0007】前記各形状縫いミシンにおいては、縫製物
保持手段を直線駆動あるいは近似的な直線運動である円
弧駆動して移動させるための駆動モータであるパルスモ
ータの駆動量(パルス数)がデータ化されて形状縫いを
行うための縫製データとされてPROMなどのデーター
格納手段に格納されており、形状縫いを行う場合には、
縫製データの整数倍(データの分解能/パルスモータの
分解能)を出力するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の異なる移動方向のうちの少なくとも一方を円弧
駆動する形状縫いミシンにおいては、縫製物保持手段の
相互に異なる移動方向のうちの少なくとも一方が円弧状
の曲線状に移動するので、縫いデータを単純に拡大・縮
小しただけでは、縫製物保持手段の原点からの移動位置
を正確に制御することができず、いわゆる形状崩れが生
じ、特に、縫製領域が大きい場合には、形状崩れがより
大きくなるという問題点があった。
【0009】また、従来の形状縫いミシンにおいては、
1対の駆動モータによる縫製物保持手段の駆動方式(X
Y駆動、円弧駆動)の違いにより、異なる縫いデータを
必要とし、縫いデータを作成するのに多大な労力と時間
とを必要とするという問題点があった。
【0010】さらに、前述した従来の縫製物保持手段の
相互に異なる移動方向のうちの少なくとも一方が円弧駆
動の形状縫いミシンにおいては、縫製領域の大きさの違
いにより、パルスモータの分解能に対する縫製物保持手
段の移動量が異なる場合があり、このような場合には、
それぞれ専用の縫いデータを必要とし、縫いデータを作
成するのにより多大な労力と時間とを必要とするという
問題点があった。
【0011】さらにまた、縫製物保持手段に縫い形状を
記録した縫製パターンを保持しこの縫製パターンにした
がって縫製物保持手段を移動させることにより縫いデー
タを入力可能とする形状縫いミシンにおいては、縫いデ
ータを入力した形状縫いミシンでしか縫いデータを作成
・使用することができないという問題点があった。
【0012】すなわち、従来の形状縫いミシンにおいて
は、駆動方式や縫製領域の違いによって縫いデータを共
用することができないという問題点があった。
【0013】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、縫いデータを共用することのできる縫製物移動
制御方法を提供すること、および、この縫製物移動制御
方法を容易に実施することのできる形状縫いミシンを提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明の縫製物
移動制御方法の特徴は、縫製物保持手段の移動位置を、
相互に直交する縦・横の2方向の直交座標における原点
からの移動位置での座標値からなる縫いデータと、前記
座標値に対応する前記各駆動モータの駆動量を補正する
補正テーブルとに基づいて得た値によって制御する点に
ある。そして、このような構成を採用したことにより、
縫製データは、1対の駆動モータによる縫製物保持手段
の駆動方式の違い(XY駆動、円弧駆動)にかかわらず
共有化することができる。つまり、縫いデータを直交座
標(XY座標)の座標値とすることにより、既存の縫製
物保持手段をXY駆動する際の縫いデータを、縫製物保
持手段の相互に異なる移動方向のうちの少なくとも一方
を円弧駆動する場合の縫いデータとして共用することが
できるので、縫いデータの作成に要する労力および時間
を低減することができる。さらに、補正テーブルは、縫
製物保持手段の相互に異なる移動方向のうちの少なくと
も一方を円弧駆動する場合や、縫製物保持手段の相互に
異なる移動方向のうちの少なくとも一方を円弧駆動させ
る際の形状の拡大・縮小や、縫製物保持手段の相互に異
なる移動方向のうちの少なくとも一方を円弧駆動させる
際の縫製領域の大小の違いなどにかかわらず、縫いデー
タに応じて駆動モータの駆動量を適正な値に容易に補正
することができるので、適正な縫製物保持手段の移動位
置を確実に得ることができ、その結果、縫製物保持手段
を円弧駆動して形状縫いを行った場合の形状崩れを容易
かつ確実に防止することができる。
【0015】また、特許請求の範囲の請求項2に記載の
本発明の形状縫いミシンの特徴は、縫製物を保持して移
動可能とされた縫製物保持手段と、1対の駆動モータ
と、前記1対の駆動モータの駆動力のうちの少なくとも
一方を近似的な直線運動に変換し、他方を近似的な直線
運動あるいは直線運動に変換して前記1対の駆動モータ
の駆動力を前記縫製物保持手段がベッドの表面に沿って
相互にほぼ直交する縦・横の2方向に移動するように伝
達する縫製物移動手段と、前記縫製物保持手段の相互に
直交する縦・横の2方向の直交座標における原点からの
移動位置での座標値からなる縫いデータを格納した補助
記憶装置と、前記補助記憶装置に格納された縫いデータ
を読み込み可能あるいは読み込みおよび書き込みの両者
が可能なデータ入力手段と、前記縫いデータの座標値に
対応する前記各駆動モータの駆動量を補正する補正テー
ブルを格納した補正テーブル格納手段と、前記1対の駆
動モータの駆動量を、前記縫製物保持手段の移動位置で
の座標値と前記補正テーブルとに基づいて得た値によっ
て制御する制御手段とを有する点にある。そして、この
ような構成を採用したことにより、請求項1に記載の縫
製物移動制御方法、すなわち、縫製物保持手段の移動位
置を、相互に直交する縦・横の2方向の直交座標におけ
る原点からの移動位置での座標値からなる縫いデータ
と、前記座標値に対応する前記各駆動モータの駆動量を
補正する補正テーブルとに基づいて制御することがで
き、その結果、1対の駆動モータによる縫製物保持手段
の駆動方式の違い(XY駆動、円弧駆動)にかかわらず
縫いデータを共有化することができる。つまり、既存の
縫製物保持手段をXY駆動する形状縫いミシンの縫いデ
ータを、縫製物保持手段の相互に異なる移動方向のうち
の少なくとも一方を円弧駆動する形状縫いミシンの縫い
データとして共用することができるので、縫いデータの
作成に要する労力および時間を低減することができる。
さらに、縫製物保持手段の相互に異なる移動方向のうち
の少なくとも一方を円弧駆動する場合や、縫製物保持手
段の相互に異なる移動方向のうちの少なくとも一方を円
弧駆動させる際の形状の拡大・縮小や、縫製物保持手段
の相互に異なる移動方向のうちの少なくとも一方を円弧
駆動させる際の縫製領域の大小の違いなどにかかわら
ず、縫いデータに応じて駆動モータの駆動量を適正な値
に容易に補正することができるので、適正な縫製物保持
手段の移動位置を確実に得ることができ、その結果、縫
製物保持手段を円弧駆動して形状縫いを行った場合の形
状崩れを容易かつ確実に防止することができるので、所
定の形状縫いを適正かつ確実に行うことができる。さら
にまた、縫いデータを共用することができるので、縫い
データを形成するための入力装置を個別のミシン毎に設
ける必要が無い。すなわち、パーソナルコンピュータな
どにより縫いデータを作成することもできる。
【0016】また、特許請求の範囲の請求項3に記載の
本発明の形状縫いミシンの特徴は、縫製物を保持して移
動可能とされた縫製物保持手段と、1対の駆動モータ
と、前記1対の駆動モータの駆動力のうちの一方を近似
的な直線運動に変換し、他方を近似的な直線運動あるい
は直線運動に変換して前記1対の駆動モータの駆動力を
前記縫製物保持手段がベッドの表面に沿って相互にほぼ
直交する縦・横の2方向に移動するように伝達する縫製
物移動手段と、前記縫製物保持手段の相互に直交する縦
・横の2方向の直交座標における原点からの移動量から
なる縫いデータを格納した補助記憶装置と、前記補助記
憶装置に格納された縫いデータを読み込み可能あるいは
読み込みおよび書き込みの両者が可能なデータ入力手段
と、前記縫いデータとしての縫製物保持手段の移動量
を、移動位置での座標値に変換するデータ変換手段と、
前記縫いデータから変換された座標値に対応する前記各
駆動モータの駆動量を補正する補正テーブルを格納した
補正テーブル格納手段と、前記1対の駆動モータの駆動
量を、前記縫製物保持手段の移動位置での座標値と前記
補正テーブルとに基づいて得た値によって制御する制御
手段とを有する点にある。そして、このような構成を採
用したことにより、データ変換手段は、縫いデータとし
ての縫製物保持手段の移動量を移動位置での直交座標の
座標値に容易に変換することができる。
【0017】また、特許請求の範囲の請求項4に記載の
本発明の形状縫いミシンの特徴は、請求項2または請求
項3において、前記補正テーブルは、前記直交座標の一
定の間隔の座標値に対してのみ補正値が付与されて形成
されている点にある。そしてこのような構成を採用した
ことにより、データ量を低減することができ、その結
果、補正テーブルを格納する補正テーブル格納手段の記
憶容量を少なくすることができる。
【0018】また、特許請求の範囲の請求項5に記載の
本発明の形状縫いミシンの特徴は、請求項4において、
前記制御手段は、前記縫製物保持手段の原点からの移動
位置の座標値に対する補正値が補正テーブルに無い場
合、前記縫製物保持手段の原点からの移動位置の座標値
に最も近い前記補正テーブルの座標値の補正値を、前記
縫製物保持手段の原点からの移動位置の座標値に対する
補正値として用いるように形成されている点にある。そ
してこのような構成を採用したことにより、補正値が補
正テーブルに無い場合においても、適正な補正値を容易
に得ることができ、その結果、データ量の少ない補正テ
ーブルを用いて所定の形状縫いを適正かつ容易に行うこ
とができる。
【0019】また、特許請求の範囲の請求項6に記載の
本発明の形状縫いミシンの特徴は、請求項4において、
前記制御手段は、前記縫製物保持手段の原点からの移動
位置の座標値に対する補正値が補正テーブルに無い場
合、前記縫製物保持手段の原点からの移動位置の座標値
に最も近い4点の補正テーブルの座標値の各補正値を、
前記4点の補正テーブルの座標値と前記縫製物保持手段
の原点からの移動位置の座標値とに基づいて補完計算
し、この補完計算により算出した値を前記縫製物保持手
段の原点からの移動位置の座標値に対する補正値として
用いるように形成されている点にある。そしてこのよう
な構成を採用したことにより、補正値が補正テーブルに
無い場合においても、より適正な補正値を容易に得るこ
とができ、その結果、データ量の少ない補正テーブルを
用いて所定の形状縫いをより適正かつ容易に行うことが
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態により説明する。
【0021】図1から図7は本発明に係る縫製物移動制
御方法を用いた本発明に係る形状縫いミシンの実施の形
態を示すものであり、図1は全体の構成の要部を示す外
観図であり、図2はベッドの内部構成の要部を示す分解
斜視図であり、図3は要部の構成を示すブロック図であ
り、図4はベッドの内部構成の要部を示す正面図であ
り、図5は図4の平面図であり、図6は図4の下面図で
あり、図7は図5の右側面図である。
【0022】本実施形態の形状縫いミシンは、1対の駆
動モータの駆動力のうちの一方を近似的な直線運動に変
換し、他方を直線運動に変換して1対の駆動モータの駆
動力を縫製物保持手段がベッドの表面に沿って相互にほ
ぼ直交する縦・横の2方向に移動するように形成したも
のである。
【0023】図1に示すように、本実施の形態の形状縫
いミシン1は、下部にベッド2が配設され、上部にベッ
ド2と平行にしてミシンアーム3が配設されており、全
体として正面略コの字形状に形成されている。そして、
図1に左方に示すミシン頭部と称されるミシンアーム3
の自由端側の下面の所望の位置には、先端に種々の公知
の縫針(図示せず)が着脱可能な公知の適宜な長さの針
棒4が配設されている。このミシンアーム3の内部に
は、図示しない伝達手段を介してモータ等の駆動手段に
より駆動される上軸(共に図示せず)が回転可能に軸支
されており、前記針棒4を上下動可能とさせている。な
お、このような形状縫いミシン1においては、作業時に
使用者がミシン頭部と対峙する、すなわち、図1左方が
操作側とされて設置されるのが一般的であり、このため
図1左方は操作側たる前側FSとされ、図1右方は操作
側に対して反対側に位置する後側BSとされている。
【0024】前記ベッド2の上面には、縫製物を支持可
能な縫製物保持手段としての送り台5が配設されてお
り、この送り台5は、ベッド2の内部に配設された後述
する縫製物移動手段6によってベッド2の表面に沿って
所定の縫製パターンを得るように移動可能とされてい
る。つまり、縫製状態における送り台5は、縫製物移動
手段6をもって、縫製物を保持した状態で所定の形状縫
いを行うことができるように構成されている。
【0025】図2に示すように、縫製物移動手段6は、
1対の駆動モータとしての2つのステッピングモータと
も称されるパルスモータ7,8と、これら2つのパルス
モータ7,8の回転力を互いに異なる方向の力に変換し
て前記送り台5に伝達する駆動力伝達手段9とから形成
されている。
【0026】前記各パルスモータ7,8は、図1に想像
線にて示すように、その出力軸7a,8aをベッド2の
表面たる上面に対して直交するように垂直配置されてベ
ッド2の内部に収納(ベッド2の上面の下方に配設)さ
れており、これらパルスモータ7,8は、後述する制御
手段10(図3)に電気的に接続されている。つまり、
各パルスモータ7,8は、制御手段10から送出される
制御指令に基づいて駆動されるようになっている。
【0027】また、本実施の形態においては、図1、図
2および図4から図6に右方に示す後側BSに位置する
パルスモータ7は、送り台5を前後方向(Y軸方向:縦
方向)に移動させる縦送り用に用いられるrモータとも
称せられるものである。また、図1、図2および図4か
ら図6に左方に示す前側FSに位置するパルスモータ8
は、送り台5を左右方向(X軸方向:横方向)に移動さ
せる横送り用に用いられるθモータとも称せられるもの
である。
【0028】図2に示すように、前記駆動力伝達手段9
は、図2に右方に示す縦送り用のパルスモータ7の回転
力を直線運動に変換可能な直線運動変換手段11と、図
2に左方に示す横送り用のパルスモータ8の回転力を直
線運動に対して接線が直交する方向の揺動運動に変換可
能な揺動運動変換手段12とを有している。
【0029】前記直線運動変換手段11は、図2に右方
に示す縦送り用のパルスモータ7の回転力を直線運動に
変換して前記送り台5に伝達し、送り台5をベッド2の
表面に沿った図2に両矢印Yにて示す縦方向へ移動させ
るためのものであり、縦送り用のパルスモータ7の出力
軸7aの先端に取着された平歯車状のピニオンギア13
を有している。このピニオンギア13は、ベッド2の内
部に配設された前後1対の軸受14,14によって摺動
自在に支持された縦送り軸15(図2において複数に分
割して示す)に形成されたラック16と常に噛合されて
いる。
【0030】前記縦送り軸15の図2に左方に示す前端
部には、縦送り腕17が取着されている。この縦送り腕
17は、前記縦送り軸15の前端部が内嵌される貫通孔
18が形成された断面ほぼ四角形状の基部19を有して
おり、この基部19の左側面には、腕部20が左方に延
出されている。そして、基部19の上面には、縦方向へ
の原点位置を検出する縦送りセンサ21を動作させる鈎
状に曲成された縦送りセンサ作動板22が取着されてい
る。また、腕部20の自由端側の上面には、平面ほぼ四
角形状に形成された倒れ防止部23が形成されている。
この倒れ防止部23は、前記送り台5がその上面に取着
される布送り板24を下方から摺動自在に支持する布送
り受け板25に縦方向に沿って形成された倒れ防止部嵌
合溝26に下方から嵌合されており、この倒れ防止部2
3の示す左右両側面は、布送り受け板25に形成された
倒れ防止部嵌合溝26の左右両側面と摺動するように形
成されている。
【0031】前記倒れ防止部23の中央部には、ねじ穴
27が形成されており、このねじ穴27に布送り板支点
軸28の下端部を螺入することにより、倒れ防止部23
の中央部に布送り板支点軸28が固定されている。この
布送り板支点軸28の上端部は、布送り板24の後側B
Sの下面に穿設された図2に*1にて示す位置に設けら
れた有底の支点軸支持穴44(図4に示す)に嵌合さ
れ、布送り板24を回転自在にして下方から支持するよ
うに形成されている。
【0032】前記揺動運動変換手段12は、図2に左方
に示す横送り用のパルスモータ8の回転力を揺動運動に
変換して前記送り台5に伝達し、送り台5をベッド2の
上面に沿った図2に両矢印Xにて示す横方向へ移動させ
るためのものであり、横送り用のパルスモータ8の出力
軸8aの先端に取着された平歯車状のピニオンギア29
を有している。このピニオンギア29は、ほぼベルクラ
ンク状に形成された横送り腕30の後側BSに位置する
後腕31の自由端縁(図2上方)に形成されたほぼ扇形
のギア部32と常に噛合されている。そして、横送り腕
30の屈曲部には、その長手方向が横送り腕30の板厚
方向に延在するほぼ円筒形状に形成された装着部33が
形成されている。この装着部33には、横送り腕30を
前記板厚方向に貫通するようにして配設されその下端部
がベッド2の内部に支持され、上端が大径の2段軸とさ
れた横送り腕軸34が嵌合されている。つまり、横送り
腕30は、横送り腕軸34によって揺動自在に支持され
ている。
【0033】前記横送り腕30の後腕31の自由端側
(図2上方)の上面には、横方向への原点位置を検出す
る横送りセンサ35を動作させる鈎状に曲成された横送
りセンサ作動板36が取着されている。
【0034】また、横送り腕30の前側FSに位置する
前腕37の自由端部(図2左方)には、ほぼ四角形の角
駒取着部38が形成されており、この角駒取着部38の
上面には、角駒39が上端が大径の2段軸とされた横送
り駒軸40によって回転自在に支持されている。
【0035】前記横送り腕30の上方には、前記布送り
板24を下方から摺動自在に支持する布送り受け板25
が配設されており、この布送り受け板25のほぼ中央部
には、前記倒れ防止部嵌合溝26の前側FSに位置する
前端の一部が接続された貫通孔41が形成されている。
この貫通孔41には、前記横送り駒軸40の大径の上端
部が収納可能に形成されている。
【0036】前記角駒39は、布送り板24の前側FS
に縦方向に沿って形成された角駒嵌合溝42に下方から
嵌合されており、こ角駒39の左右両側面は、布送り板
24に形成された角駒嵌合溝42の左右両側面と摺動す
るように形成されている。また、布送り板24の上面の
後側BSには、図示しないねじなどの締結手段をもって
前記送り台5を取着する送り台取着部43が形成されて
いる。
【0037】なお、縫製物移動手段6としては、ベッド
2の内部に配設した各パルスモータ7,8の駆動力を直
線運動および揺動運動に変換して送り台5に伝達できる
構成、例えば、ラックとピニオンを用いた本実施の形態
の直線運動変換手段11の代わりに、ねじやタイミング
ベルトなどを用いた構成としてもよく、特に、本実施の
形態の縫製物移動手段6の構成に限定されるものではな
い。
【0038】また、ベッド3の上面および下面の必要な
部位には、安全性を確保するなどの必要に応じて、前記
各部材に干渉しないようにして図示しないカバーが取着
されるようになっている。
【0039】前記制御手段10は、ミシン1の所望の位
置に配設されている。この制御手段10は、前記縫製物
移動手段6およびミシン1の各部の動作を制御するため
のものであり、図3に示すように、少なくともシステム
ROM45、RAM47、CPU48、I/F(インタ
ーフェース)49、操作パネル50、前記各パルスモー
タ7,8を制御するパルスモータドライバ51、図示し
ない上軸を駆動する駆動モータとしての上軸サーボモー
タ52を制御する上軸モータドライバ53、フロッピー
ディスク(以下、FDと記す)などからなる補助記憶装
置56に格納された縫いデータを読み込み可能あるいは
読み込みおよび書き込みの両者が可能なフロッピーディ
スクドライブ(以下、FDDと記す)などからなるデー
タ入力手段55などを有しているとともに、前記縦送り
センサ21および横送りセンサ35により検出された縦
方向および横方向の原点位置の検出データならびに上軸
位置センサ54により検出された上軸の位置検出データ
などの各種のデータがI/F49を介して入力可能に形
成されている。
【0040】本実施形態における縫いデータは、前記縫
製物保持手段6の移動位置を、相互に直交する縦・横の
2方向の直交座標(XY座標)における原点からの移動
位置での座標値として補助記憶装置56に格納されてい
る。なお、補助記憶装置56としては、E2 PROM、
MO、CDROM、ICカードなどの公知の各種のもの
から設計コンセプトなどの必要に応じて選択することが
できる。
【0041】前記制御手段10のシステムROM45に
は、少なくとも前記縫いデータの座標値に対応する各駆
動モータ7,8の駆動量を補正する補正テーブルが格納
されており、このシステムROM45により本実施形態
の補正テーブル格納手段58が形成されている。なお、
補正テーブル格納手段58としては、補正テーブルを格
納したROMを単独に設ける構成としてもよい。
【0042】また、制御手段10のシステムROM45
には、少なくとも形状縫いを行う際の縫製物保持手段で
ある送り台5の移動位置を、前記補助記憶装置56に格
納された縫いデータと、この縫いデータの座標値に対応
する前記各駆動モータ7,8の駆動量を補正テーブル格
納手段58に格納された補正テーブルとに基づいて得た
値によって適正に制御するプログラムが格納されてい
る。つまり、横方向の移動を横送り腕30の揺動運動の
みにより構成した場合には、送り台5が揺動運動変換手
段12によって円弧状に移動してしまい縫製領域が広く
なるほど誤差が大きくなり、横方向に直線状の縫製パタ
ーンを得ることができないため、横送り用のパルスモー
タ8による送り台5の布送り板支点軸28を中心とした
曲線状(円弧状)の横方向への移動を、横方向へ直線状
の縫製パターンを得るべく補正することができるように
なっている。
【0043】なお、前記縫いデータが縫製物保持手段5
の移動量として与えられた場合には、制御手段10のシ
ステムROM45に、縫製物保持手段5の移動量を、移
動位置での座標値に変換するプログラムをデータ変換手
段(図示せず)として格納するとよい。
【0044】また、制御手段10のシステムROM45
には、形状縫いを行った後に糸を切断する糸切り手段
(図示せず)を動作させるプログラムなどの縫製動作に
必要な各種のプログラムも格納されている。
【0045】さらに、設計コンセプトなどの必要に応じ
て、縫いデータなどのデータ入力用のプログラムを制御
手段10のシステムROM45に格納する構成としても
よい。
【0046】つぎに、前述した構成からなる本実施の形
態の作用について説明する。
【0047】本実施形態の形状縫いミシン1において
は、各パルスモータ7,8を駆動することにより、送り
台5をベッドの表面に沿って所定の形状縫いを行うよう
に移動させることができる。
【0048】まず、制御手段10から送出される制御指
令に基づいて縦送り用のパルスモータ7を駆動すると、
その出力軸7aの先端部に取着されたピニオンギア13
が回転し、このピニオンギア13に噛合しているラック
16を介して縦送り軸15が図2に両矢印にて示すよう
に縦方向に移動する。この縦送り軸15の縦方向への移
動に伴って、縦送り軸15の前端部に取着された縦送り
腕17も縦方向に移動し、縦送り腕17の倒れ防止部2
3の中央部に配設された布送り板支点軸28も縦方向に
移動する。そして、布送り板支点軸28の縦方向の移動
に伴って布送り板24が縦方向に移動し、この布送り板
24に取着されている送り台5を縦方向に移動させるこ
とができる。
【0049】そして、パルスモータ7の駆動力をピニオ
ンギア13とラック16を用いて縦送り軸15へ伝達す
る構成とされているので、バックラッシュの防止を容易
に行うことができ、その結果、縦送りの精度を容易に向
上させることができる。
【0050】さらに、縦送り腕17の縦方向への移動時
に、縦送り腕17の腕部20の自由端側の上面に形成さ
れた倒れ防止部23の左右両側面が、布送り受け板25
に形成された倒れ防止部嵌合溝26の左右両側面と摺動
して移動するので、縦送り腕17が、縦送り軸15を中
心として回転して倒れるのを確実に防止することがで
き、その結果、ピニオンギア13とラック16との噛合
状態を常に適正な位置に長期間に亘り確実に保持するこ
とができる。
【0051】また、制御手段10から送出される制御指
令に基づいて横送り用のパルスモータ8を駆動すると、
その出力軸8aの先端部に取着されたピニオンギア29
が回転し、このピニオンギア29に噛合している横送り
腕30の後腕31の自由端に形成されたギア部32を介
して横送り腕30が横送り腕軸34を中心として図に両
矢印にて示すように横方向に揺動する。この横送り腕3
0の横方向への揺動に伴って、角駒39を介して接続さ
れた布送り板24が前記布送り板支点軸28を中心にし
て横方向に移動する。この時、角駒39は、横送り駒軸
40を中心として回転自在に配設されているので、横送
り腕30の揺動に伴って、角駒39の左右両側面が布送
り板24に形成された角駒嵌合溝42の左右両側面と摺
動しながら回転するので、横送り腕30の揺動運動が布
送り板24へ円滑に伝達され、布送り板24に取着され
ている送り台5を横方向に移動させることができる。
【0052】また、この布送り台5の横方向へ移動時に
は、前記制御手段10によりパルスモータ7が駆動され
て正確な縫製パターンを得るための補正が施される。
【0053】したがって、本実施の形態の形状縫いミシ
ン1によれば、縫製物移動手段6は、各パルスモータ
7,8の駆動力を、駆動力伝達手段9を構成する直線運
動変換手段11および揺動運動変換手段によって、直線
運動と揺動運動とに変換して送り台5へ伝達させること
ができるので、送り台5をベッド2の表面に沿って所定
の縫製パターンを得るように確実に移動させることがで
きる。
【0054】つまり、本実施の形態の形状縫いミシン1
の縫製物移動手段6は、各パルスモータ7,8の駆動力
を、直線運動変換手段11および揺動運動変換手段によ
って、直線運動と揺動運動とに変換し、その後、直線運
動と揺動運動とを合成して送り台5へ伝達する構成とさ
れている。
【0055】つぎに、本実施形態の形状縫いミシン1の
制御手段10により施される補正について図8および図
9により説明する。
【0056】図8は図1から図7に示す本発明に係る縫
製物移動制御方法を用いた本発明に係る形状縫いミシン
の実施の形態の縫製物保持手段の移動機構を示す模式図
であり、図9は縫いデータと補正値との関係を示す説明
図である。
【0057】前記補助記憶装置56に格納されている縫
いデータの(x,y)座標[mm]から、各駆動モータ
7,8の原点からの(tp,rp)パルスの変換は、下
式により算出される。
【0058】 但し、図8に示すように、L1は直線運動変換手段11
と送り台5との接続点から針位置までの距離を示し、L
2は揺動運動変換手段12の揺動支点から針位置までの
距離を示し、L3は揺動運動変換手段12の揺動支点か
ら揺動運動変換手段12と送り台5との接続点までの距
離を示す。また、rは一方のパルスモータ(rモータ)
7による送り台5をY方向へ移動させる(縦送り)際の
移動距離[mm]を示し、tは他方のパルスモータ(θ
モータ)8による送り台5をX方向へ移動させる(横送
り)際の回転角度[ラジアン]を示す。
【0059】ここで、各パルスモータ7,8の分解能よ
り、送り台5をr[mm],t[ラジアン]駆動するた
めのパルスモータ(rモータ)7の駆動量であるパルス
数(rp)と、他方のパルスモータ(θモータ)8の駆
動量であるパルス数(tp)とは、下式により算出され
る。
【0060】 但し、Rはパルスモータ(rモータ)7と直線運動変換
手段11との間のピッチ円直径を示し、Nはパルスモー
タ(θモータ)8と揺動運動変換手段12との間の回転
比を示す。また、一方のパルスモータ(rモータ)7の
分解能を400分割とし、他方のパルスモータ(θモー
タ)8の分解能を800分割とする。
【0061】なお、前記L1、L2、L3、R、Nのそ
れぞれの値は、設計コンセプトなどの必要に応じて決定
されるものであり、L1=195mm、L2=192m
m、L3=80mm、R=12.8mm、N=15とし
たものや、L1=208mm、L2=175mm、L3
=53mm、R=12.8mm、N=10としたものな
どを例示することができる。
【0062】前記計算式により、XY座標における原点
からの座標値(x,y)で形成される縫いデータに応じ
て、各パルスモータ7,8の駆動量であるパルス数(r
p,tp)を算出することができる。
【0063】そこで、本実施形態においては、予め縫製
領域内のXY座標に対して、前記の計算式により算出し
た各パルスモータ7,8のパルス数の値を補正値として
補正テーブルの形で制御手段10のシステムROM45
に格納しておき、形状縫いを行う際の縫いデータの座標
値(x,y)から各パルスモータ7,8の駆動量である
パルス数への変換時には、補正テーブルに格納した補正
値を用いることにより、適正な形状縫いを確実かつ容易
に行うことができ、また、形状縫いミシン1に用いるC
PU48で前記計算式によりパルス数を算出する場合に
比べ処理時間の短縮を行うことができる。
【0064】このように、縫製データは、1対の駆動モ
ータ7,8による縫製物保持手段としての送り台5の駆
動方式の違い(XY駆動、円弧駆動)にかかわらず共有
化することができる。つまり、図示しない既存の縫製物
保持手段をXY駆動する際の縫いデータを、縫製物保持
手段としての送り台5を円弧駆動する場合の縫いデータ
として共用することができる。さらに、補正テーブル
は、送り台5を円弧駆動させる場合や、送り台5を円弧
駆動させる際の形状の拡大・縮小や、送り台5を円弧駆
動させる際の縫製領域の大小の違いなどにかかわらず、
縫いデータを容易に補正して適正な送り台5の移動位置
を確実に得ることができるので、送り台5を円弧駆動し
て形状縫いを行った場合の形状崩れを容易かつ確実に防
止することができる。
【0065】また、縫いデータは、送り台5の実際の移
動量を拡大した形とすることができる。例えば、図9に
示すように、図9中央を原点(0,0)とする0.1m
m単位の分解能でXY座標上の座標値として表すことが
できる。この場合、針落ち位置に対する送り台5の移動
位置は、図9に示す格子上の全ての交点上に位置するこ
とになる。この時、前記補正値は、図9に示す全ての格
子上の交点上にもたせずに、図9に●にて示すように、
1.0mm単位の分解能でXY座標上に付与する、つま
り、XY座標の一定の間隔の座標値に対してのみ補正値
を付与するように間引くことにより、補正値のデータ数
を低減して、補正テーブルを記憶(格納)する補正テー
ブル格納手段58の記憶容量を少なくすることができ
る。
【0066】なお、前記補正値は、パルスモータ(θモ
ータ)8の駆動量であるパルス数をtpとし、X座標値
をxpとし、パルスモータ(rモータ)7の駆動量であ
るパルス数をrpとし、Y座標値をypとした場合に、 xc=tp−xp yc=rp−yp と、パルス数と座標値との差をもつものとする。
【0067】また、図9において右上の●にて示す座標
値(10,10)は、XY座標の分解能が0.1mm単
位なので、実際の送り台5の原点からの移動位置は、X
方向に1mm、Y方向に1mm移動した位置を示すもの
である。
【0068】つぎに、縫いデータのXY座標上に補正値
が無い場合の補正値の算出方法について図10および図
11により説明する。
【0069】図10は縫いデータのXY座標上に補正値
が無い場合の補正値の算出方法の一例を示す説明図であ
り、図11は縫いデータのXY座標上に補正値が無い場
合の補正値の算出方法の他例を示す説明図である。
【0070】前記補正テーブルの補正値は、縫いデータ
のXY座標の一定の間隔の座標値に対してのみ付与され
ており、縫いデータによる送り台5の原点からの移動位
置の座標値が補正値をもたない場合がある。この場合の
補正値として以下に記す2つの方法から求める。
【0071】第1の補正値の算出方法は、縫製物保持手
段としての送り台5の原点からの移動位置の座標値に最
も近い補正テーブルの座標値の補正値を、送り台5の原
点からの移動位置の座標値に対する補正値として用いる
ものである。
【0072】すなわち、図10に斜線枠にて示す(xp
1−5,yp1−5)〜(xp1+4,yp1+4)の
領域内に位置する交点上の座標値(xp,yp)におけ
る補正値は、補正値を有する(xp1,yp1)の補正
値を使用し、(xp1,yp1)での補正値を(xc1
1,yc11)とした場合、各パルスモータ7,8の駆
動量であるパルス数rp,tpは、 tp=xp+xc11 rp=yp+yc11 となる。
【0073】第2の補正値の算出方法は、縫製物保持手
段としての送り台5の原点からの移動位置の座標値に最
も近い4点の補正テーブルの座標値の各補正値を、4点
の補正テーブルの座標値と送り台5の原点からの移動位
置の座標値とに基づいて補完計算し、この補完計算によ
り算出した値を送り台5の原点からの移動位置の座標値
に対する補正値として用いる。すなわち、図11に○に
て示す縫いデータの座標値(xp,yp)における補正
値は、図11に●にて示す補正値を有する縫いデータの
座標値(xp0,yp0)の補正値を(xc00,yc
00)とし、座標値(xp1,yp0)の補正値を(x
c10,yc10)とし、座標値(xp0,yp1)の
補正値を(xc01,yc01)とし、座標値(xp
1,yp1)の補正値を(xc11,yc11)とした
場合、xp座標値でのx補正値は、まず、座標値(xp
0,yp1)と座標値(xp0,yp0)のx補正値よ
り図11において符号1にて示す網掛け丸印の点でのx
補正値を補完して xc1=(xc01−xc00)×(yp−yp0)/
10+xc00 とする。
【0074】つぎに、座標値(xp1,yp1)と座標
値(xp1,yp0)のx補正値より図11において符
号2にて示す網掛け丸印の点でのx補正値を補完して xc2=(xc11−xc10)×(yp−yp0)/
10+xc10 とする。
【0075】つぎに、図11において符号2にて示す点
と図11において符号1にて示す点の補完したx補正値
より、座標値(xp,yp)の点のx補正値を補完して xc=(xc2−xc1)×(xp−xp0)/10+
xc1 とし、パルスモータ8の駆動量であるパルス数tpは、 tp=xp+xc とする。
【0076】そして、yp座標値でのy補正値は、ま
ず、座標値(xp1,yp0)と座標値(xp0,yp
0)のy補正値より図11において符号3にて示す網掛
け丸印の点でのy補正値を補完して yc3=(yc10−yc00)×(xp−xp0)/
10+yc00 とする。
【0077】つぎに、座標値(xp1,yp1)と座標
値(xp0,yp1)のy補正値より図11において符
号4にて示す網掛け丸印の点でのy補正値を補完して yc4=(yc11−yc01)×(xp−xp0)/
10+yc01 とする。
【0078】つぎに、図11において符号4にて示す点
と図11において符号3にて示す点の補完したy補正値
より、座標値(xp,yp)の点のy補正値を補完して yc=(yc4−yc3)×(yp−yp0)/10+
yc3 とし、パルスモータ7の駆動量であるパルス数rpは、 rp=yp+yc とする。
【0079】このように、本実施形態においては、補正
値が補正テーブルに無い場合においても、適正な補正値
を容易に得ることができ、その結果、データ量の少ない
補正テーブルを用いて所定の形状縫いを適正かつ容易に
行うことができる。
【0080】例えば、縫製範囲(mm)を(−50.
0,−30.0)〜(50.0,30.0)とした場合
の補正テーブルは、(ー51.0,31.0)〜(5
1.0,31.0)までをもつ。この場合の補正テーブ
ルの構造の一例を図12に示す。なお、縫製位置におけ
る縫いデータの座標値は、縫いデータの座標値の分解能
が10倍とされた場合には、縫いデータの座標値は縫製
位置の10倍の値となる。また、図12においてx補正
値=−123の場合のパルスモータ8の駆動量であるパ
ルス数tpは−633となり、図12においてy補正値
=−55の場合のパルスモータ7の駆動量であるパルス
数rpは−365となる。
【0081】なお、上記第1の補正値の算出方法と第2
の補正値の算出方法とは、例えば、縫製領域が小さい場
合に第1の補正値の算出方法を用い、縫製領域が大きい
場合に第2の補正値の算出方法を用いるなど、設計コン
セプトにより選択して用いるとよい。
【0082】以上説明したように、本実施形態の縫製物
移動制御方法を用いた本実施形態の形状縫いミシン1に
よれば、縫製データは、1対の駆動モータ7,8による
縫製物保持手段としての送り台5の駆動方式の違い(X
Y駆動、円弧駆動)にかかわらず共有化することができ
る。つまり、図示しない既存の縫製物保持手段をXY駆
動する際の縫いデータを、本実施形態の送り台5を円弧
駆動する場合の縫いデータとして共用することができ
る。さらに、補正テーブルは、送り台5を円弧駆動する
場合や、送り台5を円弧駆動させる際の形状の拡大・縮
小や、送り台5を円弧駆動させる際の縫製領域の大小の
違いなどにかかわらず、縫いデータを容易に補正して適
正な送り台5の移動位置を得ることができるので、送り
台5を円弧駆動して形状縫いを行った場合の形状崩れを
容易かつ確実に防止することができその結果、所定の形
状縫いを適正かつ確実に行うことができる。
【0083】また、縫いデータを共用することができる
ので、縫いデータを形成するための入力装置を個別のミ
シン毎に設ける必要が無い。すなわち、縫いデータをパ
ーソナルコンピュータなどにより作成することもでき
る。
【0084】さらに、データ変換手段は、縫いデータと
しての送り台5の原点からの移動量を移動位置での座標
値に容易に変換することができる。
【0085】直交座標の一定の間隔の座標値に対しての
み補正値が付与された補正テーブルは、データ量を低減
することができ、その結果、補正テーブルを記憶するメ
モリの記憶容量を少なくすることができる。
【0086】つぎに、形状縫いミシン1を用いたデータ
入力の一例について図13から図20により説明する。
【0087】図13はデータ入力可能な形状縫いミシン
の操作パネルの要部の一例を示す説明図であり、図14
はデータ入力の全体を説明するフローチャートであり、
図15は空送り入力処理を説明するフローチャートであ
り、図16は点縫い入力処理を説明するフローチャート
であり、図17は糸切り入力処理を説明するフローチャ
ートであり、図18はデータ書込み処理を説明するフロ
ーチャートであり、図19は寸動送り処理を説明するフ
ローチャートであり、図20はXY補正計算を説明する
フローチャートである。
【0088】図13に示すように、データ入力可能な形
状縫いミシン1の操作パネル50には、上部にパターン
Noを表示するパターンNo表示部61、X方向の拡大
率を表示するX拡大率表示部62、Y方向の拡大率を表
示するY拡大率表示部63が整列配置されている。そし
て、各表示部61,62,63の下方には、パターンN
oキー64、X拡大率キー65、Y拡大率キー66、0
〜9の数値を入力するための10個の数値入力キー6
7、準備キー68、本体入力キー69、空送りキー7
0、点縫いキー71、糸切りキー72、書込みキー7
3、入力キー74、終了キー75、+Yキー76、−Y
キー77、+Xキー78、−Xキー79などが配置され
ている。
【0089】そして、データ入力は、図14に示すよう
に、まず、ステップST100 において、本体入力キー6
9を押しながら電源をオン操作したか否かを判断し、ス
テップST100 の判断がNoの場合(単に電源がオン操
作された場合)には、通常処理(通常のミシン操作)を
行う。
【0090】前記ステップST100 の判断がYesの場
合には、ステップST101 において図示しな外押えを下
降し、ステップST102 でパルスモータ7,8を駆動し
て機械原点の検索を行い、ステップST103 で現在XY
座標値(xc0、,yc0)および各パルスモータ7,
8の現在パルス数(tc0,rc0)を0クリア(イニ
シャライズ)する。なお、外押えを下降する際には、所
定の形状縫いを行うための形状を記録した型紙などの縫
製パターンチャートをセットした状態で行う、。また、
原点検索の詳しい説明については省略する。
【0091】ついで、ステップST104 で空送りキー7
0がオン操作されたか否かを判断し、ステップST104
の判断がYesの場合には、ステップST105 で空送り
入力処理を呼出してステップST104 へ戻る。
【0092】前記ステップST100 の判断がNoの場合
には、つぎのステップST106 に進行し、ステップST
106 で点縫いキー71がオン操作されたか否かを判断
し、ステップST106 の判断がYesの場合には、ステ
ップST107 で点縫い入力処理を呼出してステップST
104 へ戻る。
【0093】前記ステップST106 の判断がNoの場合
には、つぎのステップST108 に進行し、ステップST
108 で糸切りキー72がオン操作されたか否かを判断
し、ステップST108 の判断がYesの場合には、ステ
ップST109 で糸切り入力処理を呼出してステップST
104 へ戻る。
【0094】前記ステップST108 の判断がNoの場合
には、つぎのステップST110 に進行し、ステップST
110 で書込みキー73がオン操作されたか否かを判断
し、ステップST110 の判断がYesの場合には、ステ
ップST111 でデータ書込み処理を呼出してステップS
T104 へ戻る。
【0095】前記ステップST110 の判断がNoの場合
には、ステップST104 へ戻る。
【0096】図15に示すように、空送り入力処理で
は、ステップST120 で入力点数nを0クリアし、ステ
ップST121 で現在XY座標値(xc0,yc0)を、
退避XY座標値(xc0s,yc0s)に設定する。
【0097】ついで、ステップST122 で送りキー(+
Yキー76、−Yキー77、+Xキー78、−Xキー7
9の総称、以下同様)がオン操作されたか否かを判断
し、ステップST122 の判断がYesの場合には、ステ
ップST123 で寸動送り処理を呼出してステップST12
2 へ戻る。
【0098】前記ステップST122 の判断がNoの場合
には、つぎのステップST124 に進行し、ステップST
124 で入力キー74がオン操作されたか否かを判断し、
ステップST124 の判断がYesの場合には、つぎのス
テップST125 で現在XY座標値(xc0,yc0)と
退避XY座標値(xc0s,yc0s)との差をとり、
図示しない入力バッファbuf[]に、XY移動量とし
て設定し、つぎのステップST126 で入力点数nを+1
し、つぎのステップST127 で現在XY座標値(xc
0,yc0)を、退避XY座標値(xc0s,yc0
s)に設定し、ステップST122 へ戻る。
【0099】前記ステップST124 の判断がNoの場合
には、つぎのステップST128 へ進行し、ステップST
128 で終了キー75がオン操作されたか否かを判断し、
ステップST128 の判断がNoの場合には、ステップS
T122 へ戻る。
【0100】前記ステップST128 の判断がYesの場
合には、つぎのステップST129 へ進行し、ステップS
T129 で入力点数があるか否か(n=0?)を判断し、
ステップST129 の判断がYes(入力点数がない:n
=0)の場合には、ステップST122 へ戻る。
【0101】前記ステップST129 の判断がNo(入力
点数がある)の場合には、つぎのステップST130 へ進
行して、入力バッファbuf[]のXY移動量と、入力
点数nにより、空送りデータを作成するとともに呼出し
終了(RETURN)する。空送りデータの作成方法の
詳細については省略する。
【0102】図16に示すように、点縫い入力処理で
は、ステップST140 で入力点数nを0クリアし、ステ
ップST141 で現在XY座標値(xc0,yc0)を、
退避XY座標値(xc0s,yc0s)に設定する。
【0103】ついで、ステップST142 で送りキー(+
Yキー76、−Yキー77、+Xキー78、−Xキー7
9の総称)がオン操作されたか否かを判断し、ステップ
ST142 の判断がYesの場合には、ステップST143
で寸動送り処理を呼出してステップST142 へ戻る。
【0104】前記ステップST142 の判断がNoの場合
には、つぎのステップST144 に進行し、ステップST
144 で入力キー74がオン操作されたか否かを判断し、
ステップST144 の判断がYesの場合には、つぎのス
テップST145 で現在XY座標値(xc0,yc0)と
退避XY座標値(xc0s,yc0s)との差をとり、
図示しない入力バッファbuf[]に、XY移動量とし
て設定し、つぎのステップST146 で入力点数nを+1
し、つぎのステップST147 で現在XY座標値(xc
0,yc0)を、退避XY座標値(xc0s,yc0
s)に設定し、ステップST142 へ戻る。
【0105】前記ステップST144 の判断がNoの場合
には、つぎのステップST148 へ進行し、ステップST
148 で終了キー75がオン操作されたか否かを判断し、
ステップST148 の判断がNoの場合には、ステップS
T142 へ戻る。
【0106】前記ステップST148 の判断がYesの場
合には、つぎのステップST149 へ進行し、ステップS
T149 で入力点数があるか否か(n=0?)を判断し、
ステップST149 の判断がYes(入力点数がない:n
=0)の場合には、ステップST142 へ戻る。
【0107】前記ステップST149 の判断がNo(入力
点数がある)の場合には、つぎのステップST150 へ進
行して、入力バッファbuf[]のXY移動量と、入力
点数nにより、点縫いデータを作成するとともに呼出し
終了(RETURN)する。点縫いデータの作成方法の
詳細については省略する。
【0108】図17に示すように、糸切り入力処理で
は、ステップST160 で糸切りデータを作成するととも
に呼出し終了(RETURN)する。
【0109】図18に示すように、データ書込み処理で
は、ステップST180 で入力データ(空送りデータ、点
縫いデータ、糸切りデータ)があるか否か(データあり
?)を判断し、ステップST180 の判断がNoの場合に
は、そのまま呼出し終了(RETURN)する。
【0110】ステップST180 の判断がYesの場合に
は、つぎのステップST181 に進行し、ステップST18
1 で数値入力キー67を操作して書込み用のパターンN
oを設定し、つぎのステップST182 で設定されたパタ
ーンNoで入力データをFDなどの適宜な補助記憶装置
56に書込んで呼出し終了(RETURN)する。
【0111】図19に示すように、寸動送り処理では、
ステップST200 で送りキーの選択を行い、+Xキー7
8を操作する場合にはつぎのステップST201 でX移動
量xへ1をY移動量yへ0を設定してつぎのステップS
T205 へ進行し、−Xキー79を操作する場合にはつぎ
のステップST202 でX移動量xへ−1をY移動量yへ
0を設定してつぎのステップST205 へ進行し、+Yキ
ー76を操作する場合にはつぎのステップST203 でX
移動量xへ0をY移動量yへ1を設定してつぎのステッ
プST205 へ進行し、−Yキー77を操作する場合には
つぎのステップST204 でX移動量xへ0をY移動量y
へ−1を設定してつぎのステップST205 へ進行する。
【0112】つぎに、ステップST205 において、現在
XY座標値(xc0,yc0)にxy移動量(x,y)
を加算し、つぎのステップST206 でXY補正計算を呼
出し各パルスモータ(θ/Rモータ)7,8のパルス数
(t,r)を計算してつぎのステップST207 へ進行
し、ステップST207 で算出した各パルスモータ7,8
のパルス数(t,r)と各パルスモータ7,8の現在パ
ルス数(tc0,rc0)との差をとり、各パルスモー
タ7,8の駆動量である駆動パルス数(tp,rp)に
設定し、つぎのステップST208 で駆動パルス数(t
p,rp)分だけθ/Rモータ7,8を駆動し、つぎの
ステップST209 でパルス数(t,r)を現在パルス数
(tc0,rc0)に設定し、つぎのステップST210
へ進行する。θ/Rモータ7,8の駆動方法の詳細につ
いては省略する。
【0113】つぎに、ステップST210 において、送り
キーがオフ操作されているか否かを判断し、ステップS
T210 の判断がNoの場合(送りキーがオンの場合)に
は、前記ステップST205 に戻り、送りキーがオンの間
は、連続してθ/Rモータ7,8を駆動し、前記ステッ
プST210 の判断がYesの場合には、呼出し終了(R
ETURN)する。
【0114】図20に示すように、XY補正計算(前記
第2の補正値の算出方法:図11参照)では、ステップ
ST220 で、現在XY座標値(xc0,yc0)より、
補正値のある左下XY座標値(x1,y1)と、右上X
Y座標値(xh,yh)を設定し、つぎのステップST
221 で、c1に左下XY座標値(x1,y1)のX補正
値を設定し、つぎのステップST222 で、c2に左上X
Y座標値(x1,yh)のX補正値を設定し、つぎのス
テップST223 で、c1とc2を、現在Y座標yc0
と、下Y座標y1と、下Y座標と上Y座標との差10で
補完した値をc3へ設定する。ついで、ステップST22
4 で、c1に右下XY座標値(xh,y1)のX補正値
を設定し、つぎのステップST225 で、c2に右上XY
座標値(xh,yh)のX補正値を設定し、つぎのステ
ップST226 で、c1とc2を、現在Y座標yc0と、
下Y座標y1と、下Y座標と上Y座標との差10で補完
した値をc4へ設定する。
【0115】つぎに、ステップST227 で、c3とc4
を、現在X座標xc0と、左X座標x1と、左X座標と
右X座標との差10で補完した値をxcへ設定する。
【0116】つぎに、ステップST228 で、c1に左下
XY座標値(x1,y1)のY補正値を設定し、つぎの
ステップST229 で、c2に右下XY座標値(xh,y
1)のY補正値を設定し、つぎのステップST230 で、
c1とc2を、現在X座標xc0と、左X座標x1と、
左X座標と右X座標との差10で補完した値をc3へ設
定し、つぎのステップST231 で、c1に左上XY座標
値(x1,yh)のY補正値を設定し、つぎのステップ
ST232 で、c2に右上XY座標値(xh,yh)のY
補正値を設定し、つぎのステップST233 で、c1とc
2を、現在X座標xc0と、左X座標x1と、左X座標
と右X座標との差10で補完した値をc4へ設定する。
【0117】つぎに、ステップST234 で、c3とc4
を、現在Y座標yc0と、下Y座標y1と、下Y座標と
上Y座標との差10で補完した値をycへ設定する。
【0118】つぎに、ステップST235 で、XY現在座
標値(xc0,yc0)と、XY補正値(xc,yc)
を加算し、パルス数(t,r)へ設定して呼出し終了
(RETURN)する。
【0119】以上のようにして得た各値を補助記憶装置
56に格納することにより、データ入力が終了する。
【0120】なお、本発明は、1対の駆動モータ7,8
の駆動力の両者を円弧駆動と称される近似的な直線運動
に変換して縫製物保持手段5がベッド2の表面に沿って
相互にほぼ直交する縦・横の2方向に移動する形状縫い
ミシンにも容易に適用することができる。この場合の計
算式および補正値の詳しい説明は省略する。
【0121】また、本発明は、前記各実施の形態に限定
されるものではなく、必要に応じて変更することができ
る。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように本発明の縫製物移動
制御方法によれば、縫製データは、1対の駆動モータに
よる縫製物保持手段の駆動方式の違い(XY駆動、円弧
駆動)にかかわらず共有化することができる。つまり、
縫いデータを直交座標(XY座標)の座標値とすること
により、既存の縫製物保持手段をXY駆動する際の縫い
データを、縫製物保持手段の相互に異なる移動方向のう
ちの少なくとも一方を円弧駆動する場合の縫いデータと
して共用することができるので、縫いデータの作成に要
する労力および時間を低減することができる。さらに、
補正テーブルは、縫製物保持手段の相互に異なる移動方
向のうちの少なくとも一方を円弧駆動する場合や、縫製
物保持手段の相互に異なる移動方向のうちの少なくとも
一方を円弧駆動させる際の形状の拡大・縮小や、縫製物
保持手段の相互に異なる移動方向のうちの少なくとも一
方を円弧駆動させる際の縫製領域の大小の違いなどにか
かわらず、縫いデータに応じて駆動モータの駆動量を適
正な値に容易に補正することができるので、適正な縫製
物保持手段の移動位置を確実に得ることができ、その結
果、縫製物保持手段の相互に異なる移動方向のうちの少
なくとも一方を円弧駆動して形状縫いを行った場合の形
状崩れを容易かつ確実に防止することができるという極
めて優れた効果を奏する。
【0123】また、本発明の形状縫いミシンによれば、
本発明の縫製物移動制御方法を容易に実行することがで
きるので、1対の駆動モータによる縫製物保持手段の駆
動方式の違い(XY駆動、円弧駆動)にかかわらず縫い
データを共有化することができる。つまり、既存の縫製
物保持手段をXY駆動する形状縫いミシンの縫いデータ
を、縫製物保持手段の相互に異なる移動方向のうちの少
なくとも一方を円弧駆動する形状縫いミシンの縫いデー
タとして共用することができるので、縫いデータの作成
に要する労力および時間を低減することができる。さら
に、縫製物保持手段の相互に異なる移動方向のうちの少
なくとも一方を円弧駆動する場合や、縫製物保持手段の
相互に異なる移動方向のうちの少なくとも一方を円弧駆
動させる際の形状の拡大・縮小や、縫製物保持手段の相
互に異なる移動方向のうちの少なくとも一方を円弧駆動
させる際の縫製領域の大小の違いなどにかかわらず、縫
いデータに応じて駆動モータの駆動量を適正な値に容易
に補正することができるので、適正な縫製物保持手段の
移動位置を確実に得ることができ、その結果、縫製物保
持手段を円弧駆動して形状縫いを行った場合の形状崩れ
を容易かつ確実に防止することができるので、所定の形
状縫いを適正かつ確実に行うことができるという極めて
優れた効果を奏する。さらにまた、縫いデータを共用す
ることができるので、縫いデータを形成するための入力
装置を個別のミシン毎に設ける必要が無い。すなわち、
パーソナルコンピュータなどにより縫いデータを作成す
ることもできるという極めて優れた効果を奏する。
【0124】また、縫いデータとしての縫製物保持手段
の移動量を、移動位置での座標値に変換するデータ変換
手段を設けることにより、縫いデータとしての縫製物保
持手段の移動量を移動位置での直交座標の座標値に容易
に変換することができるという極めて優れた効果を奏す
る。
【0125】また、直交座標の一定の間隔の座標値に対
してのみ補正値が付与された補正テーブルによれば、デ
ータ量を低減することができ、その結果、補正テーブル
を記憶する補正テーブル格納手段の記憶容量を少なくす
ることができるという極めて優れた効果を奏する。
【0126】また、縫製物保持手段の原点からの移動位
置の座標値に対する補正値が補正テーブルに無い場合、
縫製物保持手段の原点からの移動位置の座標値に最も近
い補正テーブルの座標値の補正値を、縫製物保持手段の
原点からの移動位置の座標値に対する補正値として用い
ることにより、補正値が補正テーブルに無い場合におい
ても、適正な補正値を容易に得ることができ、その結
果、データ量の少ない補正テーブルを用いて所定の形状
縫いを適正かつ容易に行うことができるという極めて優
れた効果を奏する。
【0127】また、縫製物保持手段の原点からの移動位
置の座標値に対する補正値が補正テーブルに無い場合、
縫製物保持手段の原点からの移動位置の座標値に最も近
い4点の補正テーブルの座標値の各補正値を、4点の補
正テーブルの座標値と縫製物保持手段の原点からの移動
位置の座標値とに基づいて補完計算し、この補完計算に
より算出した値を縫製物保持手段の原点からの移動位置
の座標値に対する補正値として用いることにより、補正
値が補正テーブルに無い場合においても、より適正な補
正値を容易に得ることができ、その結果、データ量の少
ない補正テーブルを用いて所定の形状縫いをより適正か
つ容易に行うことができるという極めて優れた効果を奏
する。
【0128】したがって、本発明の縫製物移動制御方法
および形状縫いミシンによれば、駆動方式や、縫製領域
の違いにかかわらず縫いデータを共用することができる
という極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る形状縫いミシンの実施の形態の
全体の構成の要部を示す外観図
【図2】 ベッドの内部構成の要部を示す分解斜視図
【図3】 制御手段の要部の構成を示すブロック図
【図4】 ベッドの内部構成の要部を示す正面図
【図5】 図4の平面図
【図6】 図4の下面図
【図7】 図5の右側面図
【図8】 本発明に係る縫製物移動制御方法を用いた本
発明に係る形状縫いミシンの実施の形態の縫製物保持手
段の移動機構を示す模式図
【図9】 縫いデータと補正値との関係を示す説明図
【図10】 縫いデータのXY座標上に補正値が無い場
合の補正値の算出方法の一例を示す説明図
【図11】 縫いデータのXY座標上に補正値が無い場
合の補正値の算出方法の他例を示す説明図
【図12】 補正テーブルの構造の一例を示す説明図
【図13】 データ入力可能な形状縫いミシンの操作パ
ネルの要部の一例を示す説明図
【図14】 データ入力の全体を説明するフローチャー
【図15】 空送り入力処理を説明するフローチャート
【図16】 点縫い入力処理を説明するフローチャート
【図17】 糸切り入力処理を説明するフローチャート
【図18】 データ書込み処理を説明するフローチャー
【図19】 寸動送り処理を説明するフローチャート
【図20】 XY補正計算を説明するフローチャート
【符号の説明】
1 形状縫いミシン 2 ベッド 5 (縫製物保持手段としての)送り台 6 縫製物移動手段 7 (縦送り用の駆動モータとしての)パルスモータ 8 (横送り用の駆動モータとしての)パルスモータ 9 駆動力伝達手段 10 制御手段 11 直線運動変換手段 12 揺動運動変換手段 45 システムROM 47 RAM 48 CPU 50 操作パネル 55 データ入力手段 56 補助記憶装置 58 補正テーブル格納手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の駆動モータの駆動力により、縫製
    物を保持している縫製物保持手段を、異なる方向の2方
    向に移動して所定の形状縫いを行う縫製物移動制御方法
    において、 前記縫製物保持手段の移動位置を、相互に直交する縦・
    横の2方向の直交座標における原点からの移動位置での
    座標値からなる縫いデータと、前記座標値に対応する前
    記各駆動モータの駆動量を補正する補正テーブルとに基
    づいて得た値によって制御することを特徴とする縫製物
    移動制御方法。
  2. 【請求項2】 縫製物を保持して移動可能とされた縫製
    物保持手段と、 1対の駆動モータと、 前記1対の駆動モータの駆動力のうちの少なくとも一方
    を近似的な直線運動に変換し、他方を近似的な直線運動
    あるいは直線運動に変換して前記1対の駆動モータの駆
    動力を前記縫製物保持手段がベッドの表面に沿って相互
    にほぼ直交する縦・横の2方向に移動するように伝達す
    る縫製物移動手段と、 前記縫製物保持手段の相互に直交する縦・横の2方向の
    直交座標における原点からの移動位置での座標値からな
    る縫いデータを格納した補助記憶装置と、 前記補助記憶装置に格納された縫いデータを読み込み可
    能あるいは読み込みおよび書き込みの両者が可能なデー
    タ入力手段と、 前記縫いデータの座標値に対応する前記各駆動モータの
    駆動量を補正する補正テーブルを格納した補正テーブル
    格納手段と、 前記1対の駆動モータの駆動量を、前記縫製物保持手段
    の移動位置での座標値と前記補正テーブルとに基づいて
    得た値によって制御する制御手段と、を有することを特
    徴とする形状縫いミシン。
  3. 【請求項3】 縫製物を保持して移動可能とされた縫製
    物保持手段と、 1対の駆動モータと、 前記1対の駆動モータの駆動力のうちの少なくとも一方
    を近似的な直線運動に変換し、他方を近似的な直線運動
    あるいは直線運動に変換して前記1対の駆動モータの駆
    動力を前記縫製物保持手段がベッドの表面に沿って相互
    にほぼ直交する縦・横の2方向に移動するように伝達す
    る縫製物移動手段と、 前記縫製物保持手段の相互に直交する縦・横の2方向の
    直交座標における移動量からなる縫いデータを格納した
    補助記憶装置と、 前記補助記憶装置に格納された縫いデータを読み込み可
    能あるいは読み込みおよび書き込みの両者が可能なデー
    タ入力手段と、 前記縫いデータとしての縫製物保持手段の移動量を、移
    動位置での座標値に変換するデータ変換手段と、 前記縫いデータから変換された座標値に対応する前記各
    駆動モータの駆動量を補正する補正テーブルを格納した
    補正テーブル格納手段と、 前記1対の駆動モータの駆動量を、前記縫製物保持手段
    の移動位置での座標値と前記補正テーブルとに基づいて
    得た値によって制御する制御手段と、を有することを特
    徴とする形状縫いミシン。
  4. 【請求項4】 前記補正テーブルは、前記直交座標の一
    定の間隔の座標値に対してのみ補正値が付与されて形成
    されていることを特徴とする請求項2または請求項3に
    記載の形状縫いミシン。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記縫製物保持手段の
    原点からの移動位置の座標値に対する補正値が補正テー
    ブルに無い場合、前記縫製物保持手段の原点からの移動
    位置の座標値に最も近い前記補正テーブルの座標値の補
    正値を、前記縫製物保持手段の原点からの移動位置の座
    標値に対する補正値として用いるように形成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の形状縫いミシン。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記縫製物保持手段の
    原点からの移動位置の座標値に対する補正値が補正テー
    ブルに無い場合、前記縫製物保持手段の原点からの移動
    位置の座標値に最も近い4点の補正テーブルの座標値の
    各補正値を、前記4点の補正テーブルの座標値と前記縫
    製物保持手段の原点からの移動位置の座標値とに基づい
    て補完計算し、この補完計算により算出した値を前記縫
    製物保持手段の原点からの移動位置の座標値に対する補
    正値として用いるように形成されていることを特徴とす
    る請求項4に記載の形状縫いミシン。
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