JPH11185423A - ディスクカートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク状媒体を取り出し可能かつ誤消去防
止機構を備えたディスクカートリッジの蓋体の開閉操作
性及び誤消去防止部材の操作性を高める。 【解決手段】 ディスクカートリッジ１０は、上ケース
４０と下ケース５０との間に記録再生可能なディスク状
媒体２０を搭載した蓋体３０を引き出し可能に設け、開
口部４１及び５１を開閉するシャッター６０を摺動自在
に設け、かつ誤消去防止プラグ８０を蓋体３０に備え
る。上ケース４０及び下ケース５０に切り欠き部４２及
び５２を形成するとともに、蓋体３０に上ケース４０及
び下ケース５０の各切り欠き部４２及び５２内に入り込
む突出部３４ａ等を設け、上ケース４０及び下ケース５
０の各切り欠き部４２及び５２と蓋体３０の突出部３４
ａ等とで、誤消去防止プラグ８０の操作用孔及び検出用
孔を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光磁
気ディスクなどの記録再生可能なディスク状媒体を収納
し、かつ収納したディスク状媒体を取り出し可能なディ
スクカートリッジに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】光ディスクや光磁気ディスク等のディス
ク状媒体には、裸で装置に装着するもの（第１形態）、
取り出し不能にケースに収納され、その状態で装置に装
着するもの（第２形態）、及び取り出し可能にケースに
収納され、ケースに収納した状態で装置に装着する場合
とケースから取り出して裸で装置に装着する場合との双
方があるもの（第３形態）が知られている。上記第１形
態としては、例えばＣＤ（コンパクトディスク）が挙げ
られ、第２形態としては、例えばＭＤ（ミニディスク）
が挙げられる。

【０００３】また、第３形態としては、例えばＣＤ−Ｒ
ＯＭをＣＤキャディに収納したものが挙げられる。ＣＤ
−ＲＯＭを取り出し可能にするのは、再生装置の種類に
より、ＣＤ−ＲＯＭを裸で装置に装着する方式のもの
と、ＣＤ−ＲＯＭをＣＤキャディに収納した状態で装置
に装着する方式のものとがあるので、これらのいずれの
装置にも対応できるようにするためである。

【０００４】さらにまた、近年では、大容量型の光ディ
スク媒体としてＤＶＤが知られているが、このＤＶＤに
はＤＶＤ−ＲＯＭの他、ＤＶＤ−ＲＡＭが提案されてい
る。そして、ＤＶＤ−ＲＡＭ用記録再生装置では、ＤＶ
Ｄ−ＲＡＭをカートリッジに収納した状態で使用すると
ともに、ＤＶＤ−ＲＡＭをカートリッジから取り出し可
能とし、ＤＶＤ−ＲＯＭ用の再生装置（ＤＶＤを裸で装
着する方式）でも使用可能とすることが提案されてい
る。

【０００５】このＤＶＤ−ＲＡＭ等のディスクカートリ
ッジとして、種々の構造が提案されており、例えばシャ
ッターが設けられた側と対向する側に着脱式又は回転式
の蓋体を設け、この蓋体を開閉してディスク状媒体を取
り出す構造が知られている（特公平７−１９４６４号
等）。なお、ディスク状媒体の取り出し構造として、例
えば特開昭６３−２６６６６９号に開示されているよう
に、ディスクカートリッジの上面部に回動する蓋体を設
けたものが知られているが、この構造では、記録再生時
にディスク状媒体を露出させるためのシャッターを蓋体
側に設けることができないので、ディスクカートリッジ
の上下側に記録再生ヘッド挿入用及び駆動軸挿入用の開
口部を設ける形式のものには採用できない。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
ＤＶＤ−ＲＡＭ等を収納するディスクカートリッジにお
いて、蓋体を着脱式とすると、ケース本体と蓋体が分離
する構造であるので、蓋体の紛失のおそれがあるという
問題がある。また、蓋体を回転式とすると、ＤＶＤ−Ｒ
ＡＭ等のディスク状媒体の外径より広い幅の開口を確保
するために、蓋体の回転軸とその軸受け部を小さくする
必要がある。しかし、この場合には衝撃等で破損しやす
くなり、耐久性や信頼性に欠けるという問題がある。

【０００７】さらに、ＤＶＤ−ＲＡＭ等のような記録再
生型のディスク状媒体の場合には、ディスクカートリッ
ジに誤消去防止機構を設ける必要がある。ここで、例え
ば上記回転式の蓋体に誤消去防止機構を設けた場合に、
誤消去防止部材の操作用突起や検出用突起がカートリッ
ジケースと干渉しないように配置しなければならない
が、このときには、蓋体の開閉機構として例えば円運動
の軌跡を有するスライド機構となり、蓋体の動きが複雑
化し、蓋体の開閉操作性に欠けるという問題がある。さ
らに、誤消去防止機構の構造に制約が多くなり、誤消去
防止部材の操作性に欠けるという問題がある。

【０００８】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、ディスク状媒体を取り出し可能に蓋体を設けると
ともに、誤消去防止機構を備えたディスクカートリッジ
において、蓋体の耐久性、信頼性及び開閉操作性、並び
に誤消去防止部材の操作性を高めることである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、請求項１の発明は、連結した上ケースと下ケース
との間に、記録再生可能なディスク状媒体を回転可能に
搭載した蓋体を引き出し可能に設け、前記上ケース及び
前記下ケースにそれぞれ記録再生ヘッド挿入用及び駆動
軸挿入用の開口部を設けるとともに前記開口部を開閉す
る断面コ字状のシャッターを摺動自在に設け、かつ、誤
消去防止プラグを前記蓋体に備えたディスクカートリッ
ジであって、前記上ケース及び前記下ケースにそれぞれ
切り欠き部を形成するとともに、前記蓋体に前記上ケー
ス及び前記下ケースの各前記切り欠き部内にそれぞれ入
り込む突出部を設け、前記上ケース及び前記下ケースの
各前記切り欠き部と前記蓋体の前記突出部とで、前記誤
消去防止プラグの操作用孔及び検出用孔を構成したこと
を特徴とする。

【００１０】請求項２の発明は、請求項１に記載のディ
スクカートリッジにおいて、前記誤消去防止プラグは、
前記操作用孔に入り込む操作用突起と、前記検出用孔に
入り込む検出用突起とを備えることを特徴とする。

【００１１】

【作用】本発明においては、上ケース及び下ケースの各
切り欠き部内に蓋体の突出部が入り込んで誤消去防止プ
ラグの操作用孔及び検出用孔が形成される。したがっ
て、誤消去防止プラグと操作用孔との間に隙間が発生せ
ず、外観が良好になる。また、所望位置に操作用孔及び
検出用孔を配置することができる。さらにまた、誤消去
防止プラグと蓋体の突出部とが当接し、誤消去防止プラ
グの移動開始時の振れが少なくなり、誤消去防止プラグ
の操作性が良好になる。さらに、蓋体は、閉蓋時に横振
れしにくくなり、スライドにより開閉されるので、蓋体
の開閉操作性が良好になる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の一実施形態について説明する。図１は、本発明による
ディスクカートリッジの一実施形態を示す分解斜視図で
ある。この実施形態では、ディスク状媒体２０として光
ディスク（より具体的にはＤＶＤ−ＲＡＭ）を収納する
ディスクカートリッジを例としたものであり、また、光
ディスクの片面を使用可能なタイプのものである。図１
において、ディスクカートリッジ１０は、上ケース４０
と下ケース５０とを連結するとともに、上ケース４０と
下ケース５０との間に蓋体３０を引き出し可能に設け、
蓋体３０に記録再生可能なディスク状媒体２０を回転可
能に搭載したものである。

【００１３】上ケース４０及び下ケース５０には、それ
ぞれ記録再生ヘッド挿入用及び駆動軸挿入用の開口部４
１及び５１が設けられている。ここで、開口部４１及び
５１のうち、略半円状の開口部分が駆動軸挿入用であ
り、略長方形状の開口部分が記録再生ヘッド挿入用であ
る。そして、断面コ字状のシャッター６０が上ケース４
０及び下ケース５０をまたぐように取り付けられてい
る。シャッター６０は、両方向に摺動自在であり、シャ
ッター６０の上板６１及び下板６２がそれぞれ上ケース
４０及び下ケース５０上を移動して、開口部４１及び５
１を開閉する。

【００１４】シャッター６０は、スライダー７１に固定
されており、スライダー７１の鍵状の凹凸とケース内面
の溝でシャッター６０を閉状態から開状態までの摺動の
案内をする。ガイド７２及び７３は、それぞれ上ケース
４０及び下ケース５０に溶着や接着等の手段で固定され
ており、それぞれシャッター６０の上板６１及び下板６
２の先端部をガイドする。

【００１５】蓋体３０は、シャッター６０が取り付けら
れた側と対向する側が引き出し部分となっており、蓋体
３０を引き出すことでそれに搭載したディスク状媒体２
０を取り出すことができる。また、誤消去防止プラグ８
０は、ディスク状媒体２０への情報の記録可／不可を選
択的に設定するためのものであり、蓋体３０に取り付け
られている。

【００１６】図２は、蓋体３０を詳細に示す斜視図であ
り、（ａ）は表面側を上とした図、（ｂ）は裏面側を上
とした図である。また、図３は、蓋体３０を示す図であ
り、（ａ）は表面側平面図、（ｂ）は側面図、（ｃ）は
裏面側平面図である。さらに、図４は、図３のＡ−Ａ断
面を示す断面図であり、図５は、蓋体３０の収納部３４
と上ケース４０との嵌合の要部を示す斜視図である。蓋
体３０の材質としては、ポリアセタール（ＰＯＭ）樹脂
又は例えばポリプロピレン（ＰＰ）のような摺動性に優
れたポリオレフィン系樹脂で成形するのが好ましい。

【００１７】また、上ケース４０及び下ケース５０の材
質としては、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン
共重合（ＡＢＳ）樹脂が一般的である。ここで、上ケー
ス４０と下ケース５０とを超音波溶着する場合には、上
ケース４０及び下ケース５０の樹脂と蓋体３０の樹脂と
を異ならせることが好ましい。蓋体３０の樹脂を上ケー
ス４０等の樹脂と同一にした場合には、蓋体３０と上ケ
ース４０及び下ケース５０とが超音波溶着時の振動によ
り固着されてしまうおそれがあるからである。

【００１８】図２及び図３において、蓋体３０の前面外
壁３１は、蓋体３０の引き出しとなる部分であり、ディ
スクカートリッジ１０のシャッター６０が設けられた側
と対向する側の側面に配置される。位置規制壁３２は、
略円弧状に形成され、蓋体３０にディスク状媒体２０が
搭載されたときにディスク状媒体２０の動きを規制する
ためのものである。

【００１９】係合部３３は、先端部に設けられた爪部
と、弾性たわみが可能な腕部とから構成され、蓋体３０
がディスクカートリッジ１０内部に収納されたときに、
上ケース４０及び下ケース５０と係合して蓋体３０をロ
ックするためのものである。これにより、係合部３３を
内側に押圧して撓ませると、係合部３３と上ケース４０
及び下ケース５０との係合が解除されるので、この状態
で前面外壁３１の把持部３１ａを引けば、蓋体３０を手
前に引き出すことができる。

【００２０】収納部３４は、誤消去防止プラグ８０を収
納可能に開口された部分であり、誤消去防止プラグ８０
を記録可／不可位置に移動できるようにするとともに記
録可／不可位置で保持できるようにしたものである。収
納部３４の前面外壁３１側内面には、凸状の突出部３４
ａが設けられている（図４、図５及び図７参照）。ま
た、収納部３４の底面側には、略小判型の穴３４ｂが形
成されている。さらにまた、蓋体３０の収納部３４の底
面側には、穴３４ｂの外周の一部を略Ｕ字状に縁取って
立ち上がるとともに前面外壁３１と連結した突出部３４
ｃが設けられている（図４及び図８参照）。

【００２１】側面外壁３５は、前面外壁３１と直交する
方向に設けられており、上ケース４０及び下ケース５０
の内側面を摺動するように構成されている。また、この
側面外壁３５の一部には肉を除去した除去部３５ａが形
成され、ディスク状媒体２０が搭載されたときにディス
ク状媒体２０の周縁との干渉を防止するとともに、ディ
スク状媒体２０を配置するための空間を確保している。

【００２２】ディスク状媒体搭載部３６は、位置規制壁
３２の内側に設けられた椀状板部３６ａと、側面外壁３
５の内側に設けられた帯状板部３６ｂとから構成されて
いる。これにより、蓋体３０に搭載されたディスク状媒
体２０は、これらの３つの板部３６ａ及び３６ｂにより
安定して支持され、ディスク状媒体２０の着脱時に外れ
たりすることはない。

【００２３】被案内部３９は、側面外壁３５の端部に設
けられ、上ケース４０及び下ケース５０に設けられた案
内溝（図示せず）に案内されて蓋体３０を摺動させるた
めのものである。これにより、蓋体３０は、ディスク状
媒体２０の半径よりやや長い距離だけディスクカートリ
ッジ１０内部から引き出すことができるように形成され
ている。このようにするのは、蓋体３０を引き出したと
きにディスク状媒体２０の中心孔をつまんでディスク状
媒体２０を取り出すことができるようにするためであ
る。

【００２４】図６は、誤消去防止プラグ８０を詳細に示
す図であり、図中、（ａ）は上面側平面図、（ｂ）は側
面図、（ｃ）は下面側平面図を示す。誤消去防止プラグ
８０において、操作用突起８１は、誤消去防止プラグ８
０の略直方体状の基体の上面に略三角柱状に設けられ、
誤消去防止プラグ８０を移動させるときに押す部分であ
る。検出用突起８２は、誤消去防止プラグ８０の底面
に、略円柱状に形成されている。腕部８３は、一側面か
ら略水平に設けられ、弾性たわみが可能なものである。
また、腕部８３の先端部には、略半円筒形状の凸部８３
ａが形成されている。

【００２５】図７及び図８は、それぞれ誤消去防止プラ
グ８０が蓋体３０に取り付けられたときの上面側及び下
面側の要部を示す斜視図である。蓋体３０の収納部３４
内には、図８に示すように、誤消去防止プラグ８０の腕
部８３が案内されるための溝３４ｄと、腕部８３先端の
凸部８３ａが係合するための凹部３４ｅ及び３４ｆが形
成されている。そして、誤消去防止プラグ８０が蓋体３
０の収納部３４内で前面外壁３１側にあるときは、記録
可位置にあり、腕部８３の凸部８３ａは収納部３４の凹
部３４ｅと係合し、誤消去防止プラグ８０は、その位置
を保持する。そして、操作用突起８１が押されて誤消去
防止プラグ８０が前面外壁３１から遠ざかる方向に移動
されると、腕部８３が溝３４ｄ内を移動して、腕部８３
の凸部８３ａが凹部３４ｆに係合した位置で止まる。こ
の位置が記録不可位置となる。

【００２６】なお、誤消去防止プラグ８０と収納部３４
との間には、多少のガタを持たせている。したがって、
例えば誤消去防止プラグ８０を前面外壁３１から遠ざか
る方向に移動させる時に操作用突起８１を押すと、誤消
去防止プラグ８０が前屈みあるいは後屈み方向に傾斜し
てしまい、スムーズに誤消去防止プラグ８０が移動でき
ない場合が考えられる。しかし、本発明では、記録可位
置では誤消去防止プラグ８０と突出部３４ａとが略当接
しているとともに、誤消去防止プラグ８０の検出用突起
８２と検出部３４ｃとが略当接しているので、上記のよ
うな傾斜がほとんど生じず、誤消去防止プラグ８０をス
ムーズに移動させることができる。

【００２７】図９は、ディスクカートリッジ１０を示す
平面図であり、図中、（ａ）は上面側、（ｂ）は下面側
を示す。上ケース４０及び下ケース５０の蓋体３０の収
納部３４に対応する位置には、それぞれ凹状の切り欠き
部４２及び略Ｕ字状の切り欠き部５２が形成されており
（図１参照）、蓋体３０がディスクカートリッジ１０内
に収納されると、上ケース４０及び下ケース５０の各切
り欠き部４２及び５２は、蓋体３０の収納部３４の上面
及び下面に位置する。

【００２８】また、上ケース４０の切り欠き部４２内に
は、蓋体３０の突出部３４ａが入り込み、切り欠き部４
２と突出部３４ａとで略四角形状の操作用孔１１を形成
する。そして、誤消去防止プラグ８０の操作用突起８１
は、この操作用孔１１から露出する。さらに、下ケース
５０の切り欠き部５２内には、蓋体３０の突出部３４ｃ
が入り込み、切り欠き部５２と突出部３４ｃとで略小判
型の検出用孔１２を形成する。そして、誤消去防止プラ
グ８０の検出用突起８２は、この検出用孔１２から露出
する。

【００２９】なお、操作用孔１１及び検出用孔１２から
露出した誤消去防止プラグ８０の操作用突起８１及び検
出用突起８２の上端面は、ディスクカートリッジ１０の
表裏面と略面一になる。ディスク状媒体２０を取り出す
ときは、上述したように蓋体３０を引き出せば良く、こ
のときには誤消去防止プラグ８０は蓋体３０に搭載され
た状態で引き出される。

【００３０】以上のようにして、上ケース４０及び下ケ
ース５０と蓋体３０とから、誤消去防止プラグ８０の操
作用孔１１及び検出用孔１２を形成すれば、誤消去防止
プラグ８０が記録可位置にあるときに、操作用孔１１と
誤消去防止プラグ８０との間に隙間が発生せず、さらに
誤消去防止プラグ８０の検出用突起８２の天面と突出部
３４ｃの天面とを略面一にすることができ、外観を良好
にすることができる。また、突出部３４ａや３４ｃの長
さを調整することで、所望位置に操作用孔１１及び検出
用孔１２を配置することができる。

【００３１】さらに、上述のように操作用孔１１及び検
出用孔１２を形成すれば、誤消去防止プラグ８０の従来
の形態を維持することが可能となるので、例えば記録再
生可能なディスク状媒体を取り出し不能に収納した蓋体
のないタイプのものに用いる誤消去防止プラグとの共用
化が図れる。さらには、上ケース４０及び下ケース５０
の切り欠き部４２及び５２に突出部３４ａ及び３４ｃが
入り込む構造であるので、蓋体３０の閉蓋時に、蓋体３
０の横方向（水平方向）の振れがなくなり、蓋体３０の
側面外壁３５の肉厚を十分に確保できない場合であって
も、蓋体３０の耐久性を高め、信頼性を確保することが
できる。

【００３２】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、上述した実施形態に限定されることな
く、種々の変形が可能である。例えば、本実施形態では
片面にのみ記録再生可能なディスク状媒体２０を例に挙
げたが、両面に記録再生可能なディスク状媒体でも本発
明を同様に適用することができる。この場合には、蓋体
３０の収納部３４、及び下ケース４０及び上ケース５０
の各切り欠き部４２及び５２を、本実施形態で設けた位
置と対称位置にもう１つ設けて、表面用と裏面用の誤消
去防止プラグ８０をディスクカートリッジ１０に取り付
ければ良い。

【００３３】

【発明の効果】本発明によれば、上ケース及び下ケース
と蓋体とから、誤消去防止プラグの操作用孔及び検出用
孔を形成したので、誤消去防止プラグと操作用孔との間
に隙間が発生せず、さらに誤消去防止プラグの検出用突
起の天面と突出部の天面とを略面一にすることができ、
外観を良好にすることができる。また、突出部の長さを
調整することで、所望位置に操作用孔及び検出用孔を配
置することができる。さらに、誤消去防止プラグと突出
部とを略当接する位置に配置できるので、誤消去防止プ
ラグの移動開始時の傾斜を発生させず、誤消去防止プラ
グをスムーズに移動させることができる。

【００３４】さらにまた、上ケース及び下ケースの切り
欠き部に突出部が入り込む構造であるので、蓋体の閉蓋
時に、蓋体の横方向（水平方向）の振れがなくなり、蓋
体の耐久性を高め、信頼性を確保することができる。さ
らに、誤消去防止プラグの操作用孔及び検出用孔を所望
の位置に配置することができるので、例えば記録再生可
能なディスク状媒体を取り出し不能に収納した蓋体のな
いタイプのものに用いる誤消去防止プラグとの共用化を
図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるディスクカートリッジの一実施形
態を示す分解斜視図である。

【図２】蓋体を詳細に示す斜視図であり、（ａ）は表面
側を上とした図、（ｂ）は裏面側を上とした図である。

【図３】蓋体を示す図であり、（ａ）は表面側平面図、
（ｂ）は側面図、（ｃ）は裏面側平面図である。

【図４】図３のＡ−Ａ断面を示す断面図である。

【図５】蓋体の収納部と上ケースとの嵌合の要部を示す
斜視図である。

【図６】誤消去防止プラグを詳細に示す図であり、
（ａ）は上面側平面図、（ｂ）は側面図、（ｃ）は下面
側平面図を示す。

【図７】誤消去防止プラグが蓋体に取り付けられたとき
の上面側の要部を示す斜視図である。

【図８】誤消去防止プラグが蓋体に取り付けられたとき
の下面側の要部を示す斜視図である。

【図９】ディスクカートリッジを示す平面図であり、
（ａ）は上面側、（ｂ）は下面側を示す。

【符号の説明】

１０ ディスクカートリッジ １１ 操作用孔 １２ 検出用孔 ２０ ディスク状媒体 ３０ 蓋体 ３４ａ 突出部 ３４ｃ 突出部 ４０ 上ケース ４１ 開口部（記録再生ヘッド挿入用及び駆動軸挿入
用） ４２ 切り欠き部 ５０ 下ケース ５１ 開口部（記録再生ヘッド挿入用及び駆動軸挿入
用） ５２ 切り欠き部 ６０ シャッター ８０ 誤消去防止プラグ ８１ 操作用突起 ８２ 検出用突起

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 連結した上ケースと下ケースとの間に、
   記録再生可能なディスク状媒体を回転可能に搭載した蓋
   体を引き出し可能に設け、 前記上ケース及び前記下ケースにそれぞれ記録再生ヘッ
   ド挿入用及び駆動軸挿入用の開口部を設けるとともに前
   記開口部を開閉する断面コ字状のシャッターを摺動自在
   に設け、かつ、誤消去防止プラグを前記蓋体に備えたデ
   ィスクカートリッジであって、 前記上ケース及び前記下ケースにそれぞれ切り欠き部を
   形成するとともに、前記蓋体に前記上ケース及び前記下
   ケースの各前記切り欠き部内にそれぞれ入り込む突出部
   を設け、 前記上ケース及び前記下ケースの各前記切り欠き部と前
   記蓋体の前記突出部とで、前記誤消去防止プラグの操作
   用孔及び検出用孔を構成したことを特徴とするディスク
   カートリッジ。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のディスクカートリッジ
   において、 前記誤消去防止プラグは、前記操作用孔に入り込む操作
   用突起と、前記検出用孔に入り込む検出用突起とを備え
   ることを特徴とするディスクカートリッジ。