JP2005116043A - ディスクカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録再生装置に装着したときの装置側からの熱影響を抑えディスク状記録媒体の変形を少なくすることのできるディスクカートリッジを提供する。
【解決手段】 このディスクカートリッジは、光ディスク3を回転可能にかつシールド状態で収容するシェル21,22と、記録再生装置に装着されその装置側のクランプ軸67bが光ディスクの中心孔3aに嵌り込んだときクランプ軸に接触しクランプされるように中心孔近傍に配置されたクランプ部材7と、を備え、クランプ部材は、光ディスク3の基板材料及びクランプ軸の材料よりも温度拡散率が大きい材料からなる板材から構成され、板材の温度拡散率が1×10−4/s以上である。
【選択図】 図11

Description

本発明は、ディスク状記録媒体を回転可能に収容し、記録再生装置に装着されたときにディスク状記録媒体をクランプするためのクランプ部材を有するディスクカートリッジに関するものである。
最近、光記録媒体としてDVDよりも高い記録密度を有する光ディスクであるブルーレイディスクが実用化されているが、このブルーレイディスクは急激な温度変化等に伴う経時的な反りの変化の範囲が規定されている。また、ブルーレイディスクはディスクカートリッジに収容されて使用される(下記特許文献1参照)。ディスクカートリッジが記録再生装置に装着されると、光ディスクが記録再生装置のクランプ軸にクランプされるが、クランプ軸に接する光ディスクの中心部は、急激な温度変化に伴い局所的に温度が変化するため、光ディスクが大きく反ってしまうという問題がある。
上述の光ディスクに反りが生じる理由は次の通りである。通常、記録再生装置内は、50〜60℃程度の高温であるため、光ディスクの中心部は直ぐにこの温度に達する。これに対し、記録領域のある光ディスク部は、雰囲気から伝熱されるので、温度上昇は比較的緩やかである。その結果、中心部と記録領域のある光ディスク部とで温度差(光ディスク内外周温度差)が生じ、中心部が加熱されて膨張し延びようとするのに対し、光ディスク部はそれに比べて延びない状態になり、この内周部分と外周部分の膨張量の差を緩和するために反りが生じる。そのため、光ディスクの反りの規定を満足しなくなるおそれが生じる。
特開2003−109352公報
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、記録再生装置に装着したときの装置側からの熱影響を抑えディスク状記録媒体の変形を少なくすることのできるディスクカートリッジを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明者等は鋭意研究・検討を行った結果、次のような知見を得て、本発明に至ったものである。
環境の急激な温度変化において、カートリッジに収容された光ディスクは、光ディスクの中心孔近傍のクランプ部分のみに局所的な熱膨張が起こり、反りが生じる。この反りを抑制するために、クランプ部材を用いて光ディスクのクランプ部分にかかる熱を逃がす。
光ディスクのクランプ部分にかかる熱量は、熱の発生源である記録再生装置のクランプ軸の熱容量に比例する。このクランプ軸からの熱が光ディスクに与えられることで、光ディスクは温度上昇を起こし、熱膨張することにより反り等の変形が生じる。光ディスクの温度が上昇すると、光ディスクとクランプ部材との間で温度差が生じるので、今度は、光ディスクからクランプ部材へ熱が伝わる。つまり、クランプ軸からの熱をクランプ部材が吸収することになり、結果として、光ディスクのクランプ部分の温度上昇を抑えられるため、反りが抑制される。
特に、クランプ部材の熱容量が大きいと、光ディスクに加えられる熱をその分多く吸収できるので、比較的長い時間クランプ部分の温度上昇を抑えることができる。
また、クランプ部材の温度拡散率が大きいと、光ディスクからクランプ部材へ伝わる単位時間当たりの熱量が大きくなるので、単位時間当たりの光ディスクの温度変化を小さく抑えることができ、反りの変化を抑制することができる。
上述の熱容量及び温度拡散率に関し、その一方のみが優れている場合、例えば、クランプ部材の熱容量は大きいが、温度拡散率が小さい場合は、クランプ軸から光ディスクへの単位時間当たりの熱供給が、光ディスクからクランプ部材へのそれより大きくなり、その結果、光ディスクの温度上昇が大きくなってしまう。したがって、熱容量が大きくかつ温度拡散率が大きいクランプ部材が反りの抑制にはよい。
以上から、(1)クランプ部材は、ディスク状記録媒体の基板材料及びクランプ軸の材料よりも温度拡散率が大きい材料からなる板材から構成されることで、光ディスクの反りの変化を抑制するのに効果的であることが分かる。(2)また、好ましい板材の温度拡散率を検討した結果、板材の温度拡散率(=温度が伝わっていく速さ)は1×10−4/s以上が効果的であることが判明した。
(3)上記(1)、(2)を満たすもので、クランプ部材としての機能を発揮可能な材料を用いる。例えば、容積が大きいと、カートリッジ内に収容できないので、できるだけ小さくできるものがよく、また、クランプ部材自身が重いとチャッキングの力が変わって、光ディスクの変形を招くので、アルミニウム等の材料を用いることでできるだけ軽量にする。
クランプ部材の板材として具体的に使用できる材料は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金といった温度拡散率の高い材料が拳げられる。また、流動性または半流動性があり、接着性を有する有機材料に無機フィラーを添加した材料、例えばシリコングリースをクランプ部材に充填または塗布してシリコーングリースを介在させることで、クランプ部材として加工できないような例えば、PGSグラファイトシートといった比較的高い温度拡散率物質をクランプ部材に密着させて使用する。
上述の材料は必ずしも磁性材料ではないので、その場合は、クランプ部材の一部に軟鋼やステンレス鋼等の磁性材料を組み込み、クランプ部材が光ディスクと接触する部分は、以上に拳げたような温度拡散率の大きい材料を用いる。
即ち、本発明によるディスクカートリッジは、ディスク状記録媒体を回転可能にかつシールド状態で収容するシェルと、記録再生装置に装着されその装置側のクランプ軸が前記ディスク状記録媒体の中心孔に嵌り込んだとき前記クランプ軸に接触しクランプされるように前記中心孔近傍に配置されたクランプ部材と、を備え、前記クランプ部材は、前記ディスク状記録媒体の基板材料及び前記クランプ軸の材料よりも温度拡散率が大きい材料からなる板材から構成され、前記板材の温度拡散率が1×10−4/s以上であることを特徴とする。
このディスクカートリッジによれば、記録再生装置に装着され、そのクランプ軸がディスク状記録媒体の中心孔に嵌り込み、クランプ部材がクランプ軸に接触しクランプされると、クランプ部材は温度拡散率がディスク状記録媒体の基板材料及びクランプ軸の材料に比べて大きく、1×10−4/s以上であるので、クランプ軸からの熱がディスク状記録媒体側よりもクランプ部材側に伝わり易くなり、中心孔からディスク状記録媒体へと伝わる熱が減少し、このため記録再生装置側からのディスク状記録媒体に対する熱影響を抑えることができ、ディスク状記録媒体の反り等の変形を少なくできる。
上記温度拡散率とは、温度が伝わる速さであり、次式(1)で定義できる。
温度拡散率=熱伝導率/(比重×比熱) (1)
上記ディスクカートリッジにおいて前記クランプ部材の容積は、0.5乃至2cmの範囲内にあり、かつ前記板材の熱容量は前記基板材料の前記クランプ部材に対応する面積の熱容量よりも大きいことが好ましい。これにより、クランプ部材をカートリッジ内に収容可能であり、かつ、クランプ部材の板材の熱容量を基板材料よりも大きくすることで、クランプ部材がディスク状記録媒体側に加えられる熱を多く吸収できるので、比較的長時間にわたってディスク状記録媒体の中心孔周囲のクランプ部分の温度上昇を抑えることができる。
上述の板材は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅及び銅合金の内のいずれかであることが好ましい。
本発明による別のディスクカートリッジは、ディスク状記録媒体を回転可能にかつシールド状態で収容するシェルと、記録再生装置に装着されその装置側のクランプ軸が前記ディスク状記録媒体の中心孔に嵌り込んだとき前記クランプ軸に接触しクランプされるように前記中心孔近傍に配置されたクランプ部材と、を備え、前記クランプ部材に前記クランプ部材よりも温度拡散率の大きい物質を付加したことを特徴とする。
このディスクカートリッジによれば、記録再生装置に装着され、そのクランプ軸がディスク状記録媒体の中心孔に嵌り込み、クランプ部材がクランプ軸に接触しクランプされると、クランプ部材にはクランプ部材よりも温度拡散率の大きい物質が付加されているので、クランプ軸からの熱がディスク状記録媒体側よりもクランプ部材側に伝わり易くなり、中心孔からディスク状記録媒体へと伝わる熱が減少し、このため記録再生装置側からのディスク状記録媒体に対する熱影響を抑えることができ、ディスク状記録媒体の反り等の変形を少なくできる。
上記ディスクカートリッジにおいて前記温度拡散率の大きい物質を、流動性または半流動性を有する物質を前記クランプ部材に充填または塗布することにより、前記クランプ部材に密着させて配置することが好ましい。
上記各ディスクカートリッジにおいて前記クランプ部材が非磁性材料の場合、前記クランプ部材の一部に磁性材料を組み込むことで、装置側のクランプ軸に磁気吸引されるようにできる。
本発明のディスクカートリッジによれば、記録再生装置に装着されたとき、クランプ軸からの熱がクランプ部材側に伝わり易くなり、中心孔からディスク状記録媒体へと伝わる熱が減少するので、記録再生装置側からのディスク状記録媒体に対する熱影響を抑えることができ、ディスク状記録媒体の反り等の変形を少なくできる。
以下、本発明を実施するための最良の形態のディスクカートリッジについて図面を用いて説明する。図1はディスクカートリッジを上シェル側から見た斜視図である。図2は図1の分解斜視図である。図3は図1のディスクカートリッジをシャッタ閉状態で下シェル側から見た斜視図である。図4は図3の分解斜視図である。図5は図4の上シェルの内面図である。図6は図2の下シェルの内面図である。図7は図4の上シェルとクランプ部材とクランプ押さえ部材を示す斜視図である。図8は図1のVIII-VIII線方向に切断してみたディスクカートリッジの断面図である。図9は図3のIX-IX線方向に切断してみたディスクカートリッジの断面図である。
図1乃至図7に示すように、ディスクカートリッジ1は、カートリッジ筐体2と、インナーシェル4と、シャッタ部5と、を備える。カートリッジ筐体2は、光ディスク3を回転可能に収容し、上シェル21と記録再生のための第1の開口部6を有する下シェル22と、を備え、上シェル21の周壁21aと下シェル22の周壁22aを重ね合わせて形成され、光ディスク3と、インナーシェル4と、シャッタ部5を収容している。インナーシェル4は、第1の開口部6と略同形の第2の開口部42を有し、シャッタ部5はインナーシェル4に連結されて第1の開口部を開閉する。
カートリッジ筐体2は、インナーシェル4を一方向に回転させると、シャッタ部5がカートリッジ筐体2に設けた第1の開口部6を閉じる第1の位置に移動し、インナーシェル4を反対方向に回転させると、シャッタ部5がカートリッジ筐体2に設けた第1の開口部6を開放する第2の位置に移動する。
上シェル21の内面には、クランプ部材7がクランプ押さえ部材8によって垂直方向に移動自在に取り付けられており、ディスクカートリッジ1を記録再生装置に装着すると、クランプ部材7は、記録再生装置のターンテーブル側に磁気吸引され、光ディスク3を記録再生装置のターンテーブルの間に挟み着けてクランプする。
図1,図3,図4,図5,図7に示すように、上シェル21は、正面側が円弧形状とされた矩形状または略正方形状の部材からなり、外周縁部には周壁21aが設けられ、内面の中央部にクランプ部材7の取付用の第1の凹部21pが設けられている。第1の凹部21pは、クランプ押さえ部材8の固定部8dに設けた第1及び第2の位置決めピン挿入孔8e,8fに挿入する第1及び第2の位置決めピン21q,21rを備える。第1及び第2の位置決めピン21q,21rは、クランプ押さえ部材8の第1及び第2の位置決めピン挿入孔8e,8fに対応して上シェル21に一体的に樹脂成形により形成されている。
また、上シェル21内面の第1の凹部21pの内側には、クランプ部材7の鍔部7cが挿入される第2の凹部21sが設けられている。第2の凹部21sの中央部にはクランプ部材7の移動量を規制する略円錐台形状のクランプ部材の移動規制部9が突出している。クランプ部材移動規制部9の中央部には、クランプ部材7の凹部7dの上面側を挿入する凹部9aが設けられている。また、上シェル21の周壁21aは、前縁部21bと、一対の側縁部21c,21dと、後縁部21eと、を備え、後縁部21eの中央部には、下シェル22との位置決めを行う位置決め用の凹部21fが設けられている。
図5,図8のように、周壁21aの内側において、前縁部21bと一方の側縁部21cのコーナ部分、一方の側縁部21cと後縁部21eのコーナ部分、後縁部21eと他方の側縁部21dのコーナ部分のそれぞれには第1の防塵壁11aが設けられている。第1の防塵壁11aと周壁21aとの間には図8の下シェル22の第2の防塵壁11bが位置する空間が形成されている。
図5,図7のように、上シェル21の内面の上記各コーナ部分において、第1の防塵壁11aの内側には、これと略同じ高さの円弧状リブ14が第1の防塵壁11aの一端部から他端部まで円弧状に形成され、円弧状リブ14の内側には、リング状リブ15が設けられ、リング状リブ15の内側はインナーシェル4内の光ディスク3の収容部を構成する。
リング状リブ15の外側にはインナーシェル4のリング部の先端が嵌合するリング状の凹部17が設けられている。リング状の凹部17の底面の前後対称位置(180°位相をずらした位置)にはインナーシェル4を下シェル22から離間する方向に移動させるためのリフトアップ用の凸部18が設けられている。凸部18は、インナーシェル4のリング部41の先端面に設けたインナーシェル側の凸部46が乗り上げることによりインナーシェル4を上シェル21から離間する方向に移動させる。
図1,図2,図3,図6に示すように、下シェル22は、上シェル21と同様に正面側が円弧形状とされた矩形状または略正方形状の部材からなり、外周縁部には周壁22aが設けられ、周壁22aは、前縁部22bと、一対の側縁部22c,22dと、後縁部22eと、から構成され、後縁部22eの中央部には、上シェル21との位置決めを行う位置決め用の凸部22fが設けられている。
図6のように、下シェル22の周壁22aの内側において、前縁部22bと一方の側縁部22cのコーナ部分、一方の側縁部22cと後縁部22eのコーナ部分、後縁部22eと他方の側縁部22dのコーナ部分には、それぞれ第2の防塵壁11bが設けられている。第2の防塵壁11bは、図8のように、下シェル22の周壁22aよりも厚さが薄く周壁22aの先端から突出するように周壁22と一体に形成されている。
図6のように、第2の防塵壁11bの内側には、第1の防塵壁11aと略同じ高さの円弧状リブ19が第2の防塵壁11bの一端部から他端部まで円弧状に形成されている。下シェル22の各円弧状リブ19の内側は、インナーシェル4の肉厚方向の略半分及び一対のシャッタ部5を収容する収容部を構成する。
上シェル21と下シェル22は、位置決め用の凹部21fに位置決め用の凸部22fを嵌合した状態で互いの周壁21a,22aを突き合せて重ね合わされている。上シェル21と下シェル22の重ね合わせにより、図8に示すように、下シェル22の周壁22aから突き出た第2の防塵壁11bが上シェル21の第1の防塵壁11aと周壁21aとの間に入り込む。このように、上シェル21の第1の防塵壁11aは、下シェル22の第2の防塵壁11b及び周壁22aとで第1の塵埃進入阻止部11を構成する。
第1の塵埃進入阻止部11では、上シェル21の第1の防塵壁11aが略二重壁構造となって下シェル22の第2の防塵壁11bが第1の防塵壁11aに所定のクリアランスCで重なり合って入り込んでいる。
なお、第1の塵埃進入阻止部11の内側(光ディスク収容部側)においては、上シェル21の円弧状リブ14と下シェル22の円弧状リブ19が重なり合って、この部分においても塵埃進入阻止部が構成されている。
図6,図9に示すように、下シェル22とシャッタ部5の摺接面(接触面)には、シャッタ部5が下シェル22の開口部6を閉じる第1の位置において、開口部6から光ディスク3側に塵埃が進入するのを阻止するクランク状の第2の塵埃進入阻止部12が設けられている。
第2の塵埃進入阻止部12は、開口部6を囲むように下シェル22に設けられたリブ状の凸部12aと、シャッタ部5が開口部6を閉じる第1の位置に移動してきたときにリブ状の凸部12aが嵌合するようにシャッタ部5に設けられた溝状の凹部12bとから構成される。
リブ状の凸部12aと溝状の凹部12bの幅方向の端部は傾斜面12cに形成され、シャッタ部5が開口部6を閉じている第1の位置から開口部6を開放する第2の位置に移動する際に、リブ状の凸部12aが溝状の凹部12bから抜け出し易くなっている。また、シャッタ部5の摺接面の第2の塵埃進入阻止部12よりも更に内側面には、凹凸状の第3の塵埃進入阻止部13が設けられている。
図6のように、下シェル22の中央部から前縁部22bにかけて形成された開口部6は、記録再生装置側の光ディスク回転駆動機構のターンテーブルと光学ピックアップ装置の光学ヘッドを光ディスク3に接近させるためのもので、これらが自由に出入りできる広さに設定されている。
図6,図9の第2の塵埃進入阻止部12を構成するリブ状の凸部12aは、開口部6を囲むように平面的に略H形状にかつ略0.5mm程度の高さに形成されている。略H形状のリブ状の凸部12aの4つの端部には第1〜第4の閉塞部12d〜12gが設けられている。第1〜第4の閉塞部12d〜12gは、リブ状の凸部12aの高さの4倍程度の高さに形成されている。
略H形状のリブ状の凸部12aの4端部は第1〜第4の閉塞部12d〜12gを介して円弧状リブ19に接続されている。また、下シェル22の内面には、図4の一対のシャッタ部5a,5bの長孔53に挿入されるボス状の凸部20が設けられている。ボス状の凸部20は、略H形状のリブ状の凸部12aを挟んでその両側部に1個づつ形成されている。
また、図3に示したように、上シェル21及び下シェル22の一方の側縁部21d,22dの略中央部には、インナーシェル4の外周面のギヤ部43の一部を露出させるための開口窓30が設けられている。この開口窓30は、上シェル21に設けた上シェル側切欠き部30aと、下シェル22に設けた下シェル側切欠き部30bとにより形成されている。
更に、上シェル21及び下シェル22の一方の側縁部21c,22cには、その接合面に沿って前後方向に延びるガイド溝31が設けられている。ガイド溝31はディスクカートリッジ1を記録再生装置に装着する際の誤挿入防止等のために設けられたものである。ガイド溝31には開口窓30が連通されている。
図2,図6のように、下シェル22の前縁部22bと一方の側縁部22dとのコーナ部には、ロック部材32が回動可能に収納されるロック収容部33が設けられている。ロック収容部33は、下シェル22のインナーシェル等の収容部に連通されているとともに、一方の側縁部22dに設けられた開口穴34を介してガイド溝31に連通されている。更に、下シェル22のロック収容部33には、ロック部材32を回動自在に支持する支持軸35が上シェル21側へ突出するように設けられている。
ロック部材32は支持軸35に回動自在に嵌合されて平面方向へ揺動可能とされたレバー状部材に形成されており、ロック部材32の長手方向の一端には複数の歯を有するストッパ部36が設けられ、長手方向の他端には操作部37が設けられている。更に、ロック部材32には、ストッパ部36と対向するよう同方向に突出されたばね片38が一体に設けられている。
ロック部材32は、ストッパ部36をインナーシェル等の収容部側に向けた状態で支持軸35に嵌入され、ばね片38が前縁部22bの内面に当接される。ばね片38のばね力によってストッパ部36がインナーシェル等の収容部側に付勢されるとともに、操作部37が開口穴34を内側から貫通してガイド溝31内に突出する。
また、下シェル22の一方の側縁部22cと後縁部22eのコーナ部分に設けた誤消去防止部材取付部91には、光ディスクに記録された情報の誤消去を防止するための誤消去防止部材92が取り付けられている。
上述のように、ディスクカートリッジ1は、各塵埃進入阻止部により塵埃が内部に進入するおそれがなく、光ディスク3の収容される内部が確実にシールド状態とされるので、特に、波長405nm程度の青紫レーザにより小径のレーザ光のスポットで高密度の記録または再生が行われるブルーレイディスクのような光ディスクを収容する場合に好ましい。
図2,図4のクランプ部材について図7,図10,図11を参照して説明する。図10は記録再生装置に装着されたカートリッジのクランプ部材がクランプされる前の状態を示す要部断面図である。図11は記録再生装置に装着されたカートリッジのクランプ部材が装置側のクランプ軸にクランプされた状態を示す要部断面図である。
まず、クランプ部材の材料等に求められる特性について説明すると、温度拡散率が少なくとも光ディスクの基板材料よりも大きいことが必要であり、これにより、クランプ軸から光ディスクへ伝わる熱をできるだけ早くクランプ部材に逃がすことができる。
また、クランプ部材の容積を0.5乃至2cmの範囲内にし、かつ光ディスク基板の中心孔近傍のクランプ部材に対応する面積例えば約30mmの直径部分の熱容量よりも大きいクランプ部材を用いる。これにより、カートリッジに収容するのに対し大型化せず、かつクランプ軸から光ディスクに与えられる熱を十分にクランプ部材が吸収できる。
図7,図10に示すように、クランプ部材7は、全体として円形状に構成され、円形状の底面部7aと、底面部7aの外周部に設けられた円錐状の周壁部7bと、円錐状の周壁部7bの大径部側に設けられた鍔部7cと、を備える。
円形状の底面部7aの中央部には、記録再生装置側のターンテーブル67のクランプ軸67bの先端部が光ディスク3の中心孔3aを介して進入する円錐状の凹部7dを備える。底面部7aの周縁部には光ディスク3の表面に対し、後述の軟鋼からなるシート部材7jを介して当接し光ディスク3を中心孔3aの近傍で押さえるリング状の凸部7eを備える。
クランプ部材7は、温度拡散率が大きくかつ軽量であるアルミニウムの板材から構成され、かかる板材にプレス加工を施すことで一体的に形成されている。なお、クランプ部材7を構成可能な他の材質としては、アルミニウム合金、銅、銅合金、銀、銀合金などが拳げられる。クランプ部材7の板材の温度拡散率は、光ディスク3の基板材料よりも大きく、かつ、装置側のクランプ軸の材料と同等以上である。
また、クランプ部材7の容積は、クランプ部材7をカートリッジ内に収容可能等とするために0.5乃至2cmの範囲内にされている。また、クランプ部材7の板材の熱容量は、光ディスク基板の中心孔近傍のクランプ部材に対応する面積、例えば図10に示すように中心孔3aの端部から直径約30mmの凸部7e近傍までのドーナッツ状円領域D3における光ディスク基板材料の熱容量よりも大きくなっており、これにより、クランプ部材が光ディスクに加えられる熱を多く吸収できるので、比較的長時間にわたって光ディスクの中心孔3aの周囲の温度上昇を抑えることができる。
クランプ部材7の上記各材料の中で、非磁性材料であるものは、軟鋼やステンレス鋼といった磁性材料からなるシートを付加することで、磁気吸引によるチャッキングを可能にできる。即ち、図10、図11のように、温度拡散率の大きい軟鋼のシート材7jをクランプ軸67の先端のマグネットに近接しかつ光ディスク3の中心孔3aの近傍部分と接触するようにクランプ部材7に接着等により付加している。これにより、クランプ部材7はクランプ軸67bの永久磁石からなる先端部に吸引される。
図7,図10のように、クランプ押さえ部材8は、全体として中心孔のある円形状に構成され、クランプ部材7の周壁部7bよりも大径の孔8aを中心部に有し、クランプ部材7の鍔部7cよりも大径に形成されたリング状の底面部8bと、底面部8bの外周部に設けられた周壁部8cと、周壁部8cの先端側から外周に設けられた鍔状の固定部8dと、を備える。鍔状の固定部8dの直径方向の対向位置には第1及び第2の位置決めピン挿入孔8e,8fが設けられている。第1の位置決めピン挿入孔8eは丸孔に形成され、第2の位置決めピン挿入孔8fは長孔に形成されている。
また、クランプ部材7の鍔部7cの幅D1はクランプ押さえ部材8のリング状の底面部8bの幅D2よりも小幅に形成されている。また、鍔状の固定部8dの上シェル21への取付面には、溶着リブ8gが設けられている。クランプ押さえ部材8は合成樹脂等により一体的に射出成形されている。
クランプ押さえ部材8を上シェル21に取り付ける際には、クランプ部材7の鍔部7cを上シェル21の第1の凹部21p内に載置し、次に、クランプ押さえ部材8の固定部8dを上シェル21の第2の凹部21sに載置し、第2の凹部21s上に設けた第1及び第2の位置決めピン21q,21rを固定部8dに設けた第1及び第2の位置決めピン挿入孔8e,8fに挿入し、クランプ押さえ部材8を位置決めした状態で超音波振動を加えて溶着リブ8gの先端を溶融することにより、クランプ押さえ部材8が上シェル21に溶着結合される。
上述のようにして、クランプ部材7は、上シェル21の内面でクランプ押さえ部材8により図10の垂直方向に移動自在に保持される。即ち、図10のように、クランプ部材7は、クランプ押さえ部材8のリング状の底面部8bにクランプ部材7の鍔部7cが支持され、クランプ部材7の底面部7aは、クランプ押さえ部材8のリング状の底面部8bに設けた孔8aから垂下する際に、クランプ部材7の周壁部7bが円錐状に形成されているので底面部7aは自ずと孔8aの中央部にセンタリングされる。
上記センタリングのとき、図10において、クランプ部材7の鍔部7cの幅D1は、クランプ押さえ部材8のリング状の底面部8bの幅D2よりも小幅に形成されているので、クランプ部材7の鍔部7cの外周面とクランプ押さえ部材8の周壁部8cの内周面とは非接触状態に保たれる。
また、図11のように、クランプ部材7の鍔部7cの下面と、クランプ押さえ部材8のリング状の底面部8bとの間の図の縦方向のクリアランスK1、及び、鍔部7cの上面と上シェル21の内面との間のクリアランスK2において、それぞれ充分な隙間寸法を確保し、非接触状態を維持している。
上述のクランパ部材の作用について説明する。ディスクカートリッジ1を記録再生装置に装着すると、ディスクカートリッジ1と装置側のターンテーブルとの相対位置が図10のようになる。
次に、図11のように、ディスクカートリッジ1内の光ディスク3は、ターンテーブル67のテーブル本体部67a上に載置され、クランプ軸67bの先端部がクランプ部材7の円形状の凹部7d内に進入し、クランプ部材7を軟鋼からなるシート材7jにおいて磁気吸引し、光ディスク3をテーブル本体部67aの間に挟み着けてクランプするとともに、クランプ部材7の鍔部7cをクランプ押さえ部材8の底面部8bに対し非接触状態にするので、光ディスク3及びクランプ部材7が回転自在になる。
以上のようにして、光ディスク3は、クランプ部材7により記録再生装置のターンテーブル67にチャッキングされて回転方向に一体化されて所定速度で回転される。そして、図10のように、光ディスク3の一面には情報記録の可能な情報記録領域29aと、情報記録の不可能な非記録領域29bとが設けられており、記録再生装置の光学ヘッドが情報記録領域29aに対向するように位置することで光ディスク3に対し記録・再生を行うことができるようになっている。
次に、光ディスク3をカートリッジ筐体2内で回転自在に収容するインナーシェルについて図2,図12,図13,図20を参照して説明する。図12は図2の下シェルに組み込まれたインナーシェルの開口部と下シェルの開口部の位置を合わせた状態の平面図である。図13は図2の下シェルに組み込まれたインナーシェルの開口部と下シェルの開口部の位置をずらした状態の平面図である。
図2,図4のように、インナーシェル4は、光ディスク3を収容可能に形成され、円盤状の薄い板材からなる平面部40と、平面部40の外周縁に連続して設けられたリング部41と、を有する。インナーシェル4の平面部40には開口部42が下シェル22の開口部6と形状及び大きさがほぼ等しく形成されている。
リング部41は、上シェル21のリング状リブ15の外径よりもやや大径の円筒状に形成され、光ディスク3が存在する空間を形成するように外周で突き出ている。リング部41は、リング状リブ15の外周に回転自在に嵌合され、その先端部がリング状リブ15の外側に設けられたリング状の凹部17に挿入されるように構成される。
図2,図12のように、インナーシェル4のリング部41の外周面には、周方向の所定範囲に渡って多数の歯を有するギヤ部43が設けられている。ギヤ部43は、インナーシェル4の回転角度よりも少々大きい角度範囲となるように設けられている。
図13のように、下シェル22の開口部6に対してインナーシェル4の開口部42が最も回動し、一対のシャッタ部5a,5bが完全に閉じた状態になると、ギヤ部43の周方向の一端が開口窓30に露出される。また、図12のように、インナーシェル4が所定角度回転して開口部42と開口部6が重なり合った状態となり、一対のシャッタ部5a,5bが完全に開いたときに、ギヤ部43の周方向の他端が開口窓30に露出される。
インナーシェル4のギヤ部43の両側には、インナーシェル4の回転移動量を制限するストッパ部44a,44bが半径方向外側へ突出するように設けられている。このようにギヤ部43及びストッパ部44a,44bがリング部41の外周面から外側へ突出しているため、上シェル21及び下シェル22の対応する部分には、ストッパ部44a,44b等との接触を回避してその通過を許容するための逃げ溝45a,45bがそれぞれ設けられている。
図12のように、インナーシェル4の開口部42と下シェル22の開口部6が重なり合った状態になると、ストッパ部44aの一端部が逃げ溝45aの一端部に設けたストッパ係合部45cに係合してインナーシェル4の更なる回転を阻止する。また、図13のように、インナーシェル4の開口部42が下シェル22の開口部6に対して最大に傾いた状態になると、ストッパ部44bの一端部が開口部6の一端部に設けたストッパ係合部45dに係合してインナーシェル4の更なる回転を阻止する。
更に、リング部41の先端面には、周方向の2箇所にリフトアップ用の凸部46が設けられている。これらのインナーシェル側のリフトアップ用の凸部46は、図13のように、インナーシェル4の開口部42が下シェル22の開口部6に対して最大に回動した状態において、上シェル21のリング状の凹部17内に設けたリフトアップ用の凸部18に乗り上げる。
更に、インナーシェル4の平面部40のリング部41と反対側の面には、図12のように、一対のシャッタ部5a,5bを平面方向へ回動自在に支持するための一対の支持軸49,49が設けられている。この一対の支持軸49,49は、開口部42を中心にして点対称となるよう1個づつ設けられている。
また、一対の支持軸49,49の近傍には、下シェル22に設けた略H形状のリブ状の凸部12aと略同じ高さの台形状の嵌合解除用の凸部48、48が設けられている。これら嵌合解除用の凸部48、48は、シャッタ部5a,5bが開口部6を閉じている図13の位置(第1の位置)から開口部6を開放する図12の位置(第2の位置)に移動する際に、リブ状の凸部12aを溝状の凹部12bから抜き出すためのものである。嵌合解除用の台形状の凸部48、48は、図13の位置において、下シェル22に設けた略H形状のリブ状の凸部12aの端部に設けた第2,第4の閉塞部12e,12gの側方に位置している。
次に、図2,図4のシャッタについて図14乃至図17を参照して説明する。図14は図2のシャッタを上面側から見た斜視図である。図15は図4のシャッタを下面側から見た斜視図である。図16は、図14,図15のシャッタを図4のインナーシェルに取り付け、開口部を開いた状態で示す斜視図である。図17は、図14,図15のシャッタを図4のインナーシェルに取り付け、開口部を閉じた状態で示す斜視図である。
図2,図4,図14,図15に示すように、シャッタ部5は、ほぼ同一の形状及び大きさに形成された一対のシャッタ部5a,5bにより構成される。一対のシャッタ部5a,5bは、略半円形をなす図9の下シェル22のリブ状の凸部12aの第1〜第4の閉塞部12d〜12gの高さと略同じ板厚の板体により形成されている。各シャッタ部5a、5bの弦側辺の略中央部には、弦線と直交する方向に所定の長さで形成された段部50が設けられており、段部50を介してその両側に凸側接合部50aと凹側接合部50bとが形成されている。更に、各接合部50a,50bには、弦の延在方向と直交する方向にひさし状に突出する突出部51a,51bがそれぞれ設けられている。
一対のシャッタ部5a,5bにおいて、互いの凸側接合部50aの端面と凹側接合部50bの端面とがそれぞれ対向され、凸側接合部50aの突出部51aが凹側接合部50bの突出部51bにそれぞれ重なり合わされる。このシャッタ部5a,5bの弦側辺の凸側接合部50b側の端部である軸組付部50cには、軸受孔52がそれぞれ設けられている。
シャッタ部5a、5bの弦側辺の凹側接合部50b側の端部には、それぞれ下シェル22の略H形状のリブ状の凸部12aの端部に設けた第2の閉塞部12eまたは第4の閉塞部12gを導入する切欠部50dが設けられている。
軸受孔52にインナーシェル4の図16に示す支持軸49を嵌合させることで各シャッタ部5a,5bがインナーシェル4にそれぞれ回動自在に取り付けられる。この際、一対のシャッタ部5a,5bは、互いの弦側辺を対向させて取り付けるようにする。その結果、図16に示すように、一対のシャッタ部5a、5bをそれぞれ外側へ離反させるように回動させたとき、各シャッタ部5a,5bは、インナーシェル4の開口部42を挟んで、その両側部上に重なるように載置される。一方、一対のシャッタ部5a,5bをそれぞれ内側へ回動させて互いの接合部50a,50bをそれぞれ当接させることにより、図17に示すように、開口部42の中央部が一対のシャッタ部5a,5bによって閉じられる。
更に、図14〜図17のように、シャッタ部5a,5bの凹側接合部50b側には、このシャッタ部5a,5bを開閉動作させるための長孔(開閉溝)53がそれぞれ設けられている。各長孔53は、それらが設けられているシャッタ部5a,5bの軸受孔52を中心に放射方向へ延びるように形成されている。長孔53には、下シェル22のボス状の凸部20が摺動可能に係合される。更に、各長孔53の外側の端部には、周囲に切り込みを入れることによって形成された弾性片54と、ボス状の凸部20を逃がすための凹部53aとが設けられている。また、シャッタ部5a,5bの円弧側辺には閉鎖用の凸片55が設けられている。シャッタを閉じた状態において、シャッタ部5aの凸片55は、下シェル22の第1の閉塞部12dに当接し、シャッタ部5bの凸片55は、下シェル22の第3の閉塞部12fに当接して、これらの間の隙間を塞ぐようになっている。
また、図16、図17のように、シャッタ部5a,5bの下シェル22との摺接面には、略H形状のリブ状の凸部12aと係合して、第2の塵埃進入阻止部12を構成する溝状の凹部12bが設けられている。溝状の凹部12bには、シャッタ部5a,5bが開口部42を閉じている状態において、下シェル22のリブ状の凸部12aが嵌合するようになっている。また、第2の塵埃進入阻止部12の内側には、多数の凹凸からなる第3の塵埃進入阻止部13が設けられている。
シャッタ部5a,5bの材質としては、例えば、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、HIPS(高衝撃性ポリスチレン)、POM(ポリアセタール)等の合成樹脂が用いられ、更には摺動性が付与されたタイプの材料が好適であり、また、その他の合成樹脂を適用でき、アルミニウム合金、ステンレス鋼等の金属材料を用いてもよい。
次に、上述のディスクカートリッジの動作について図18,図19を参照して説明する。図18は図17のシャッタが開口部を完全に閉じた状態を示す平面図である。図19は図16のシャッタが開口部を完全に開いた状態を示す平面図である。
図1,図3のように、下シェル22の開口部6とインナーシェル4の開口部42が重なり合うように上シェル21に下シェル22を重ね合わせると、開口部6,42を介して光ディスク3の記録面が外部にあらわれる。この状態からインナーシェル4の外周のギヤ部43を操作して、インナーシェル4を一方向に回転させると、図8に示すように、シャッタ部5a,5bの接合部50a,50bが重なり合って、下シェル22の開口部6が閉じられる。
ディスクカートリッジ1が記録再生装置に装着される前には、シャッタ部5の一対のシャッタ部5a,5bは、その自重や下シェル22とインナーシェル4との間に生じている摩擦力等によって下シェル22の開口部6及びインナーシェル4の開口部42が完全に閉じられた状態に維持される。更に、インナーシェル4の2個のリフトアップ用の凸部46が、上シェル21のリング状凹部17に設けた2個のリフトアップ用の凸部18に乗り上げた状態になっている。そのため、一対のシャッタ部5a、5bは、上シェル21とインナーシェル4とによって両側から挟持された状態となっている。
図18に示すように、ロック部材32のばね片38のばね力によってストッパ部36がインナーシェル4のギヤ部43に係合されている。そのため、一対のシャッタ部5a,5bは、二重にロックされた状態となっている。
上述のディスクカートリッジ1を記録再生装置に挿入すると、図18のように、記録再生装置のシャッタ開閉機構のラック棒70が、ディスクカートリッジ1の側面部に設けたガイド溝31内に入り込むことにより、ガイド溝31内に突出しているロック部材32の操作部37が、ばね片38の付勢力に抗してラック棒70の押圧力によりロック収納部33内に押し込められる。更に、ラック棒70が相対的に前進することでギヤ部70aの先端がインナーシェル4のギヤ部43に噛み合わされ、ラック棒70の移動量に応じてインナーシェル4が回転する。
図18のように、ディスクカートリッジ1の挿入動作に対応してラック棒70がガイド溝31内に入り込み、そのギヤ部70aとインナーシェル4のギヤ部43との噛み合いが開始されると、インナーシェル4が反時計方向に回転される。この場合、インナーシェル4が回転動作を開始する初期状態では、インナーシェル4のリフトアップ用の凸部46が上シェル21のリフトアップ用の凸部18に乗り上げてインナーシェル4との間で一対のシャッタ部5a、5bを挟持した状態となっているため、インナーシェル4の回転動作には比較的大きな力が必要とされる。リフトアップ用の凸部18,46相互の乗り上げによる大きな摩擦力に抗してインナーシェル4を回転させることにより、リフトアップ用の凸部18,46相互の係合が外れ摩擦力が消滅する。そのため、これ以後のインナーシェル4の回転動作は、極めて軽くかつスムースに行うことができる。
インナーシェル4を回転により、インナーシェル4の底面に設けた嵌合解除用の台形状の凸部48,48が下シェル22のリブ状の凸部12aの第1,第3の閉塞部12d,12fに乗り上げて、下シェル22に対してインナーシェル4が持ち上げられた状態になるとともに、シャッタ部5a,5bも上昇して、リブ状の凸部12aから溝状の凹部12bが抜け出た状態になる。
このとき、シャッタ部5a,5bの各軸受孔52は、インナーシェル4の回転によって同様に回転される一方、他端側に設けた長孔53には下シェル22のボス状の凸部20,20がそれぞれ摺動可能に係合されている。この一対のボス状の凸部20,20は、下シェル22に設けられていて移動することがない。その一方、長孔53は、シャッタ部5a,5bの回動に追従してボス状の凸部20,20との間に相対移動が可能なように軸受孔52とボス状の凸部20を結ぶ方向Sに延在されているので、シャッタ部5a,5bの回動量に応じてボス状の凸部20が長孔53内を軸受孔52側に相対移動する。これにより、各シャッタ部5a,5bにおいて軸受孔52が対応するボス状の凸部20側に移動する。その結果、図19に示すように、各シャッタ部5a,5bがインナーシェル4の開口部42の両側部に移動することにより、上下の開口部6,42が完全に開放される。そのため、光ディスク収納部内に収納されている光ディスク3の一部が開口部6,42によって露出される。
上述のようにして、開口部6,42に対するターンテーブル67及び光学ヘッド(図示省略)の挿入が可能となる(図10参照)。そして、図11のように、ターンテーブル67等とディスクカートリッジ1との相対移動により、ターンテーブル67及び光学ヘッドが開口部6内に入り込み、ディスクカートリッジ1内の光ディスク3は、ターンテーブル67のテーブル本体部67a上に載置され、クランプ軸67bの先端部がクランプ部材7の円形状の凹部7d内に進入し、クランプ部材7をシート材7jにおいて磁気吸引して、光ディスク3をテーブル本体部67aの間に挟み着けてクランプする。このとき、クランプ部材7の鍔部7cがクランプ押さえ部材8の底面部8bに対し非接触状態になるので、光ディスク3及びクランプ部材7が回転自在になる。
次に、光ディスク3は記録再生装置のターンテーブル67により所定の回転方向に所定速度で回転し、記録再生装置の光学ヘッドが光ディスク3の情報記録領域29aに対向しながら光ディスク3に対し情報信号の記録または再生を行う。
上述のような再生・記録の後に、例えば、記録再生装置のローディング機構の作動を介してディスクカートリッジ1が記録再生装置から排出される。このとき、ディスクカートリッジ1の移動で相対的に図19のラック棒70が後退する。ラック棒70の後退動作により、インナーシェル4及び一対のシャッタ部材5a,5bが上述した挿入時とは逆の動作を実行し、図18のように、開口部6,42の全体を完全に閉じる。
以上のようにディスクカートリッジ1を記録・再生のために記録再生装置に装着したとき、図11のように、記録再生装置側のターンテーブル67のクランプ軸67bが光ディスク3の中心孔3aに嵌り込みかつクランプ軸67bの先端部が磁気吸引でクランプ部材7の凹部7dのシート材7jに接触した状態で光ディスク3が記録再生装置内で使用されると、装置内は50〜60℃程度の高温であるため、その熱がターンテーブ67からテーブル本体部67aとクランプ軸67bを介して光ディスク3の中心孔3aの近傍部及びクランプ部材7に伝わる。このとき、ターンテーブル67のクランプ軸67bからの熱は、クランプ部材7が光ディスクの基板3よりも温度拡散率の大きい板材から構成されているので、光ディスク3の中心孔3a側よりもクランプ部材7側に伝わり易くなる。
上述のようにクランプ部材7側に装置側からの熱をより多く逃がすことで、中心孔3aから光ディスク3の情報記録面29a側に伝わる熱が減少し、記録再生装置側からの光ディスク3に対する熱影響を抑えることができる。このため、光ディスク3の中心孔3a近傍における温度上昇が比較的緩やかになり、情報記録面29aに対しさほど温度が高くならないので、光ディスク3の径方向における温度分布を少なくできる。従って、光ディスク3の反り等の変形が少なくなるため、例えば光ディスクの反りの規定を満足することができる。
次に、上記ディスクカートリッジのクランプ部材に温度拡散率の大きい物質を付加することで装置側からの光ディスクに対する熱影響を抑えるようにした例について図20を参照して説明する。図20は、図1,図3のディスクカートリッジのクランプ部材がクランプされる前の状態を示す図10と同様の要部断面図である。
図20の例は、クランプ部材7の材料よりも温度拡散率の大きい材料であるが、クランプ部材7の形状に成形できないPGSグラファイトシート等の材料をクランプ部材7の中心部の凹部7dに密着させるようにして配置したものである。この場合、図20のように、温度拡散率が比較的大きくかつ流動性または半流動性の材料として、接着性を有する有機材料に無機フィラーを添加した材料、例えばシリコングリースをクランプ部材7に塗布または充填することで、PGSグラファイトシート等の材料をクランプ部材7に密着させている。
即ち、図20に示すように、図7のクランプ部材7の中心部の凹部7dを中心にして底面部7aの近傍程度までシリコングリース90aを充填し、シリコングリース90aの上にPGSグラファイトシート90を密着して配置している。PGSグラファイトシート90はクランプ軸67bと対向するように位置する。なお、シリコングリースは半流動性であるので充填し易い。
図20のクランプ部材7は、中心部の凹部7dを中心にして底面部7aの近傍までの範囲に、クランプ部材7よりも温度拡散率の大きいPGSグラファイトシート90がシリコングリース90aを挟んで密着して配置されているので、記録再生装置側のターンテーブル67のクランプ軸67bからの熱は、光ディスク3の中心孔3a側よりもクランプ部材7側に伝わり易くなる。
ディスクカートリッジ1を記録・再生のために記録再生装置に装着したとき、図11と同様に、ターンテーブル67のクランプ軸67bが光ディスク3の中心孔3aに嵌り込みかつクランプ軸67bの先端部が磁気吸引でクランプ部材7の凹部7dにシート材7fを介して接触した状態で光ディスク3が記録再生装置内で使用されると、装置内は50〜60℃程度の高温であるため、その熱がターンテーブ67からテーブル本体部67aとクランプ軸67bを介して光ディスク3の中心孔3aの近傍部及びクランプ部材7に伝わる。このとき、ターンテーブル67のクランプ軸67bからの熱は、クランプ部材7にクランプ部材7よりも温度拡散率の大きいPGSグラファイトシート90が配置されているので、クランプ部材7側に一層伝わり易くなり、このため光ディスク3の中心孔3a側には更に伝わり難くなる。
上述のようにクランプ部材7側に装置側からの熱をより多く逃がすことで、中心孔3aから光ディスク3の情報記録面29a側に伝わる熱が減少し、記録再生装置側からの光ディスク3に対する熱影響を抑えることができる。このため、光ディスク3の中心孔3a近傍における温度上昇が比較的緩やかになり、情報記録面29aに対しさほど温度が高くならないので、光ディスク3の径方向における温度分布を少なくできる。従って、光ディスク3の反り等の変形が少なくなるため、例えば光ディスクの反りの規定を満足することができる。
PGSグラファイトシート90は、クランプ部材7を上シェル21に組み込む前にシリコングリース90aを充填や塗布することでクランプ部材7に密着させることができる。また、PGSグラファイトシート90及びシリコングリース90aを適用する範囲は、熱伝導の状態等を考慮して、中心部の凹部7d近傍だけ、または、底面部7aまで、更にはその外周側の周壁部7b近傍までわたってもよい。
また、PGSグラファイトシート90及びシリコングリース90aは、図21のようにクランプ部材7の凸部7fから凸部7gにかけての上シェル21側の面に密着させて適用してもよく、また、クランプ部材7の両面に適用してもよい。
また、図20、図21では、クランプ部材7は磁性材料であるフェライト系のステンレス鋼(SUS)からなり、クランプ部材の容積は例えばクランプ部材の標準的な容積である0.35cmとすることができるが、PGSグラファイトシートが例えば1×10−3/s程度の比較的大きい温度拡散率を有するので、クランプ軸67bからの熱がクランプ部材7側に効率的に伝わり、所望の効果を得ることができる。
次に、本発明を実施例により更に具体的に説明する。但し、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
ディスクカートリッジのクランプ部材を実施例1、2及び比較例1乃至4として以下の表1に示すような材質で容積が異なるように作製した。クランプ部材の標準的な容積は0.35cmであり、この標準的サイズに加えて、容積が1.78cmとサイズを大きくし、クランプ部材の熱容量を大きくしたものも作製した。
表1の各クランプ部材を用いたカートリッジに光ディスクを収容し、この光ディスクの急激な環境変化における反りの変化を測定した。反りの測定には、高精度角度測定器(キーエンス製:LA−2000)を用いた。温度調節手段を内蔵した扉付きのケース(アスワン製:CGO−1、30×40×60cm)の中に光ディスクを保持して回転できるクランプ軸装置を設置し、保持した光ディスクの情報面に垂直にレーザ光が入射するように反り角測定器をケースの外部に配置した。尚、測定精度を維持のために基準ガラスディスクを用いて予め校正を行った。
温度環境の急激な変化に対する測定方法は、前記扉付きケースを55℃に保持した状態にし、−10℃の冷凍庫に保管したカートリッジに入った光ディスクを、そのまま取り出し、55℃のケース内のクランプ軸に装着して、測定を行った。短時間の変化の測定が重要であるため、光ディスクの取り出し・装着・測定開始までを素早く行った。
上記測定に使用したクランプ軸は真鍮製のものであり、また光ディスクの基板はポリカーボネート(PC)からなり、使用したクランプ軸及びPCに関する各種データを表1に併せて示す。本実施例ではクランプ部材をポリカーボネートの光ディスク基板とクランプ軸の熱容量よりも大きくした。
各種クランプ部材を用いた各実施例及び各比較例について上述の反り角の測定結果を次の表1に示す。
Figure 2005116043
表1から分かるように、実施例1、2の結果を比較例1〜4と比べると、温度拡散率が大きいものほど反り角が小さくなり、温度拡散率が同じであると、実施例2と比較例4、実施例1と比較例3のように、容積を大きくして熱容量が大きい方が反りの変化量が小さくなる。なお、反り角の判定基準は、0.6度以下(〇)を良好とし、0.6〜0.7度(△)を可とし、0.7度以上(×)を不可とした。
なお、表1中の温度拡散率αは、次式から求めることができる。
α=K/ρ・c (但し、K:熱伝導率、ρ:比重、c:比熱)
また、表1中の温度拡散率αの表示に関し、10のべき数を、例えば、1.00E−04(=10−4)のようにして表している。
以上のように、光ディスク基板樹脂(ポリカーボネート)のクランプ部材に対応する面積の熱容量よりもクランプ部材の熱容量を大きくする一方、クランプ部材をカートリッジに収まるサイズとし、図11のようにカートリッジ使用中におけるクランプ部材とカートリッジ側との干渉を避けるため互いのクリアランスK1,K2を充分に確保し、光ディスクをクランプした状態でクランプ部材7が上シェル21の内面とクランプ固定部(クランプ押さえ部材8のリング状の底面部8b)にそれぞれ確実に接触しないようにするために、本発明者等がクランプ部材の寸法のばらつきをも考慮に入れて検討した結果、クランプ部材の容積は、0.5乃至2cmの範囲が好ましいことが分かった。
また、上記容積の範囲限定により、結果的に熱容量の上限も規定される。つまり、容積が一定の場合、熱容量=容積×比重×比熱で表される熱容量は、その材料の物性値すなわち比重及び比熱によって決まるので、熱容量を大きくするには、材料を変える必要がある。ただし、熱容量を大きくするために比重、比熱を大きい材料を選択すると、温度拡散率は小さくなるので、同時に熱伝導率を大きくすることが必要である。
なお、クランプ部材がアルミニウムのように非磁性材料の場合は、図10のように軟鋼のシート材を貼り付けたが、表1の容積はシート材の容積を含めたものであるが、軟鋼は熱伝導率が84W/m・K程度であり、クランプ部材全体としてはやや小さくなるが、クランプ部材が光ディスクと接触する部分は温度拡散率が大きい材料を用いているので、所望の効果を得ることができる。
以上のように本発明を実施するための最良の形態及び実施例について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、図1乃至21のディスクカートリッジに収容できる光ディスクは、情報信号が予め記録された再生専用型の光ディスク、情報信号が1度だけ記録可能な光ディスク、または繰り返して記録可能な光ディスクであってよい。また、特に、波長405nm程度の青紫レーザにより高密度記録・再生を行うことのできる光ディスクが好ましい。
本発明を実施するための最良の形態であるディスクカートリッジを上シェル側から見た斜視図である。 図1のディスクカートリッジの分解斜視図である。 図1のディスクカートリッジをシャッタ閉状態で下シェル側から見た斜視図である。 図3のディスクカートリッジの分解斜視図である。 図4の上シェルの内面図である。 図2の下シェルの内面図である。 図4の上シェルとクランプ部材とクランプ押さえ部材を示す斜視図である。 図1のVIII-VIII線方向に切断してみたディスクカートリッジの断面図である。 図3のIX-IX線方向に切断してみたディスクカートリッジの断面図である。 記録再生装置に装着された図1,図3のディスクカートリッジのクランプ部材がクランプされる前の状態を示す要部断面図である。 記録再生装置に装着された図1,図3のカートリッジのクランプ部材が装置側のクランプ軸にクランプされた状態を示す要部断面図である。 図2の下シェルに組み込まれたインナーシェルの開口部と下シェルの開口部の位置を合わせた状態の平面図である。 図2の下シェルに組み込まれたインナーシェルの開口部と下シェルの開口部の位置をずらした状態の平面図である。 図2のシャッタを上面側から見た斜視図である。 図4のシャッタを下面側から見た斜視図である。 図14,図15のシャッタ部材を図4のインナーシェルに取り付け、開口部を開いた状態で示す斜視図である。 図14,図15のシャッタ部材を図4のインナーシェルに取り付け、開口部を閉じた状態で示す斜視図である。 図17のシャッタ部材が開口部を完全に閉じた状態を示す平面図である。 図16のシャッタ部材が開口部を完全に開いた状態を示す平面図である。 図10のクランプ部材の変形例を示す図であり、図1,図3のディスクカートリッジのクランプ部材がクランプされる前の状態を示す図10と同様の要部断面図である。 図10のクランプ部材のもう1つの変形例を示す図であり、図20と同様の要部断面図である。
符号の説明
1・・・ディスクカートリッジ
2・・・カートリッジ筐体
3・・・光ディスク
3a・・・光ディスクの中心孔
4・・・インナーシェル
5・・・シャッタ
6・・・開口部
7・・・クランプ部材
21・・・上シェル
22・・・下シェル
67・・・記録再生装置のターンテーブル
67b・・・クランプ軸
90・・PGSグラファイトシート
90a・・・シリコングリース

Claims (6)

  1. ディスク状記録媒体を回転可能にかつシールド状態で収容するシェルと、
    記録再生装置に装着されその装置側のクランプ軸が前記ディスク状記録媒体の中心孔に嵌り込んだとき前記クランプ軸に接触しクランプされるように前記中心孔近傍に配置されたクランプ部材と、を備え、
    前記クランプ部材は、前記ディスク状記録媒体の基板材料及び前記クランプ軸の材料よりも温度拡散率が大きい材料からなる板材から構成され、前記板材の温度拡散率が1×10−4/s以上であることを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 前記クランプ部材の容積は、0.5乃至2cmの範囲内にあり、かつ前記板材の熱容量は前記基板材料の前記クランプ部材に対応する面積の熱容量よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  3. 前記板材は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅及び銅合金の内のいずれかであることを特徴とする請求項1または2に記載のディスクカートリッジ。
  4. ディスク状記録媒体を回転可能にかつシールド状態で収容するシェルと、
    記録再生装置に装着されその装置側のクランプ軸が前記ディスク状記録媒体の中心孔に嵌り込んだとき前記クランプ軸に接触しクランプされるように前記中心孔近傍に配置されたクランプ部材と、を備え、
    前記クランプ部材に前記クランプ部材よりも温度拡散率の大きい物質を付加したことを特徴とするディスクカートリッジ。
  5. 前記温度拡散率の大きい物質を、流動性または半流動性を有する物質を前記クランプ部材に充填または塗布することにより、前記クランプ部材に密着させて配置したことを特徴とする請求項4に記載のディスクカートリッジ。
  6. 前記クランプ部材が非磁性材料の場合、前記クランプ部材の一部に磁性材料を組み込んだことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のディスクカートリッジ。

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