JPH11181494A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JPH11181494A
JPH11181494A JP35811797A JP35811797A JPH11181494A JP H11181494 A JPH11181494 A JP H11181494A JP 35811797 A JP35811797 A JP 35811797A JP 35811797 A JP35811797 A JP 35811797A JP H11181494 A JPH11181494 A JP H11181494A
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acid
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固体状微粒子や油性汚れの付着した半導体基板
又は半導体素子の洗浄性に優れ、かつ泡立ちの少ない洗
浄剤組成物を提供すること、並びに固体状微粒子や油性
汚れの付着した半導体基板又は半導体素子の洗浄性に優
れ、かつ泡立ちの少ない洗浄方法を提供すること。 【解決手段】アクリル酸、メタクリル酸及びマレイン酸
からなる群より選ばれる少なくとも1種をモノマー成分
とし、該モノマー成分を全モノマー成分の使用量の20
モル%以上用いて得られる、重量平均分子量が500〜
15万のポリカルボン酸化合物を含有してなる、半導体
基板用又は半導体素子用洗浄剤組成物、並びに該洗浄剤
組成物を用いて洗浄する半導体基板又は半導体素子の洗
浄方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンウエハ等
の半導体用基板上に半導体素子を形成する際に使用され
る、有機あるいは無機の微細な異物及び油分の除去に有
効な、発泡性の少ない洗浄剤組成物及びそれを用いる洗
浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン半導体に代表される半導体素子
は、その性能の、より高速化、高感度化、あるいは小型
化等の市場ニーズに対応すべく高集積化し、その回路パ
ターンの最小寸法も1KDRAMの10ミクロンメータ
ーから4メガDRAMの0.8ミクロンメーターへと微
細化し、さらには1ギガDRAMの0.15ミクロンメ
ータへの微細化が予測されている。これら半導体素子
は、シリコンウエハ等の基板の平滑化、清浄化の後、レ
ジスト塗布、露光、現像、エッチング、レジスト除去、
イオンドーピングによる半導体形成等の工程を複数回く
りかえし行うことによって製造される。
【0003】この半導体素子製造工程で、異物が基板や
素子上に残留したまま作業すると、基板の格子欠損を生
じたり、酸化膜の絶縁不良やエピタキシャル膜の異常突
起や積層欠陥、あるいは配線の断線や、微粒子が配線間
に入りショートやリークを起こす等のトラブルが発生
し、品質不良や生産歩留まりの低下を引き起こす。この
ような傾向は、半導体素子の集積度が上がり、回路パタ
ーンが微細化すればするほど強く現れる。したがって、
回路パターンの微細化に伴う製品の品質悪化や歩留まり
低下を抑えるべく、前述した微細異物の新たな除去法の
開発が強く望まれていた。
【0004】このような状況に対応すべく各種の異物除
去方法が提案されている。その代表的な方法には197
0年RCA社から提案された洗浄方法がある。その概略
は、まずアンモニア水と過酸化水素の混合液でウエハを
浸漬処理し、ついで塩酸と過酸化水素の混合液でウエハ
を浸漬処理するもので、これらの処理の前後で必要に応
じフッ酸水溶液処理や純水処理を加えるというものであ
る。
【0005】しかし、この方法は、エッチング等の力に
よりウエハの表面から各種の微粒子を離脱させることは
できるが、離脱した微粒子の再付着を防止する力が弱い
ため必ずしも充分な除去性が得られない場合がある。そ
こで、複数の処理槽を用い、洗浄処理や後処理あるいは
すすぎを行い、目標とする清浄度を得ようとする試みも
あるが、必ずしも充分な洗浄性は得られていなかった。
特に、油性汚れと微粒子との複合汚染物が付着した場
合、その油膜によりエッチング能が妨げられるため、か
かる複合汚染物の除去は極めて困難であった。
【0006】このような問題を解決すべく、種々の方法
が提案されている。例えば特開平6−41770号公報
には、洗浄液としての処理液に界面活性剤を添加して、
処理液中の微粒子のゼーター電位を一定の値以下に維持
する方法、特開平6−216098号公報にはEDTA
等のキレート化剤を利用する洗浄方法、特開平7−62
386号公報にはフルオロアルキルスルホン酸の三級ア
ンモニウム塩を配合した洗浄剤組成物が開示されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの洗浄
剤や洗浄方法を実施しても、微粒子除去、特に油性汚れ
が付着あるいは混在した場合の汚れの除去は充分ではな
く、また界面活性剤の利用は、洗浄作業時や排水処理時
に発泡し作業性を低下させるという新たな問題を発生さ
せた。このため、半導体素子の製造に於ける洗浄のため
のコストの増大、生産歩留まりの低下、生産性の低下の
問題が依然として大きな問題となっていた。したがっ
て、本発明の目的は、固体状微粒子や油性汚れの付着し
た半導体基板又は半導体素子の洗浄性に優れ、かつ泡立
ちの少ない洗浄剤組成物を提供することにある。さらに
本発明の目的は、固体状微粒子や油性汚れの付着した半
導体基板又は半導体素子の洗浄性に優れ、かつ泡立ちの
少ない洗浄方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、固
体状微粒子あるいは油性汚れの付着した固体状微粒子の
除去性、洗浄性に優れかつ洗浄あるいは排水工程での泡
立ちのすくない洗浄剤組成物及び洗浄方法を見出すべく
検討の結果、極めて有効な洗浄剤組成物と洗浄方法を発
明した。
【0009】即ち、本発明の要旨は、〔1〕 アクリル
酸、メタクリル酸及びマレイン酸からなる群より選ばれ
る少なくとも1種をモノマー成分とし、該モノマー成分
を全モノマー成分の使用量の20モル%以上用いて得ら
れる、重量平均分子量が500〜15万のポリカルボン
酸化合物を含有してなる、半導体基板用又は半導体素子
用洗浄剤組成物、〔2〕 前記〔1〕記載の洗浄剤組成
物を用いて洗浄する半導体基板又は半導体素子の洗浄方
法、に関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の洗浄剤組成物及び洗浄方
法は、シリコンウエハ、化学半導体のウエハ、液晶パネ
ルにおけるガラスパネル等の半導体基板に対して、及び
かかる基板上に形成される半導体素子に対して適用され
る。
【0011】1.洗浄剤組成物 本発明の半導体基板用又は半導体素子用洗浄剤組成物
は、アクリル酸、メタクリル酸及びマレイン酸からなる
群より選ばれる少なくとも1種をモノマー成分(「モノ
マー成分A」とする。)とし、該モノマー成分を全モノ
マー成分の使用量の20モル%以上用いて得られる、重
量平均分子量が500〜15万のポリカルボン酸化合物
を含有してなる。前記ポリカルボン酸化合物を含有する
洗浄剤組成物は、半導体基板及び半導体素子上の微粒子
汚れの洗浄性に特に優れ、かつ使用時の泡立ちが少な
く、洗浄作業性にも優れるものである。
【0012】モノマー成分Aの総使用量は、水溶性の低
下による微粒子汚れの洗浄性の悪化を防止する観点か
ら、全モノマー成分の使用量の20モル%以上が好まし
く、50モル%以上がより好ましく、80%以上が特に
好ましい。
【0013】本発明におけるポリカルボン酸化合物とし
ては、微粒子除去性の観点から、全モノマー成分のうち
のアクリル酸とマレイン酸の占める割合が70モル%以
上のものがより好ましい。その中でも、アクリル酸/マ
レイン酸のモル比が9/1〜5/5の場合が特に好まし
い。
【0014】前記ポリカルボン酸化合物の重量平均分子
量は、充分な微粒子除去性を得る観点から、500以上
であり、1000以上がより好ましい。凝集性が現れ微
粒子除去性が低下するのを防ぐ観点から、該重量平均分
子量は15万以下であり、10万以下がより好ましく、
5万以下が特に好ましい。
【0015】また、微粒子の洗浄性を向上させる観点か
ら、モノマー成分として、さらに一般式(1):
【0016】
【化3】
【0017】(式中、R1 は水素原子、炭素原子数1〜
18の炭化水素基又は炭素原子数1〜18のアシル基を
示す。R2 は水素原子又はメチル基を示す。AOはエチ
レンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドを示
す。mは1〜100の整数を示す。)で示される化合物
(「モノマー成分B」とする。)を、全モノマー成分の
使用量の5〜70モル%使用することが好ましい。
【0018】前記一般式(1)において、R1 は直鎖で
あってもよく分岐鎖であってもよく、飽和であってもよ
く不飽和であってもよく、芳香族環又は脂環族環を含ん
でいてもよく、含んでいなくてもよい。
【0019】前記炭素原子数1〜18の炭化水素基の具
体例としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ヘキシ
ル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、
イソデシル基、トリデシル基、ステアリル基、オレイル
基、ビニル基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニ
ル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基、イソブチ
ルフェニル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。前記
炭素原子数1〜18のアシル基の具体例としては、例え
ば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリ
ル基、イソブチリル基、ヘキサノイル基、オクチノイル
基等が挙げられる。これらのうち、R1は、微粒子除去
性の観点から、水素原子又は炭素原子数1〜8の炭化水
素基が好ましい。
【0020】前記一般式(1)において、mはAOの付
加モル数を示し、微粒子の除去性の観点から1以上が好
ましく、2以上がより好ましく、3以上が特に好まし
い。また、微粒子の除去性の観点から100以下が好ま
しく、40以下がより好ましく、20以下が特に好まし
い。mが2以上の場合、AOとしては、エチレンオキサ
イド単独からなるものでも良く、プロピレンオキサイド
単独からなるものでも良く、両方が含まれていても良
い。両方を含む場合、エチレンオキサイドとプロピレン
オキサイドは、それぞれがランダムで結合していてもブ
ロック状で結合していてもよいが、微粒子除去性の観点
からは分子中のエチレンオキサイドとプロピレンオキサ
イドのモル比は99/1〜50/50が好ましい。
【0021】モノマー成分Bの使用量は、微粒子の除去
性の観点から、全モノマー成分の使用量の5モル%以上
が好ましく、10モル%以上がより好ましい。また、微
粒子の除去性の観点から、モノマー成分Bの使用量は、
全モノマー成分の使用量の70モル%以下が好ましく、
40モル%以下がより好ましい。
【0022】ポリカルボン酸化合物のモノマー成分とし
て、さらに他の化合物を用いても良い。具体的には、ア
クリル酸イソボルニル、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸イソブチル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸アミノエチ
ルエステル、アクリル酸4−ヒドロキシブチル、アクリ
ル酸ラウリル、アクリルアミド、2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸等のアクリル酸の誘導
体;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸イソブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、
メタクリル酸アミノエチルエステル、メタクリル酸2−
ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピ
ル、メタクリルアミド、2−メタクリルアミド2−メチ
ルプロパンスルホン酸、メタクリル酸プロピル、メタク
リル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベンジル、メタク
リル酸ジメチルアミノエチル等のメタクリル酸の誘導
体;エチレン、プロピレン、ブチレン、オクテン、ジイ
ソブチレン、デセン等の炭素原子数2〜18のオレフィ
ン;スチレン、スチレン誘導体等が挙げられる。
【0023】前記のポリカルボン酸化合物の対イオンは
特に限定されないが、分子量300以下の含窒素系化合
物が好ましい。例えば、アンモニア、アルキルアミン又
はポリアルキルポリアミンにエチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド等を付加したモノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルエ
タノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノ
ールアミン、トリプロパノールアミン、メチルプロパノ
ールアミン、モノブタノールアミン、アミノエチルエタ
ノールアミン等のアミノアルコール類;テトラメチルア
ンモニウムハイドロオキサイド、コリン等の四級アンモ
ニウム塩等が挙げられる。
【0024】本発明の洗浄剤組成物におけるポリカルボ
ン酸化合物の量は、微粒子の除去性、低泡性等の特徴を
発揮させる観点から、洗浄剤組成物の0.01重量%以
上が好ましく、0.1重量%以上がより好ましい。ま
た、洗浄コスト、排水処理性等の観点から、15重量%
以下が好ましく、5重量%以下がより好ましい。
【0025】さらに本発明の洗浄剤組成物は、一般式
(2)で示される化合物及び/又は一般式(3)で示さ
れる化合物を含有してもよい。かかる化合物を含有する
洗浄剤組成物は、微粒子除去性、低泡性等を損なうこと
なく、半導体基板、半導体素子等に対する洗浄成分の湿
潤浸透性、油性汚れに対する洗浄性等が向上し、特に油
性汚れの付着した微粒子汚れに対し、優れた油性汚れ除
去性微粒子除去性等が得られる。
【0026】前記一般式(2)で示される化合物とは、
下式:
【0027】
【化4】
【0028】(式中、R3 は水素原子、炭素原子数1〜
5のアルキル基又は炭素原子数2〜5のアルケニル基を
示す。AOはエチレンオキサイド及び/又はプロピレン
オキサイドを示す。Xは水素原子、炭素原子数1〜4の
アルキル基又は炭素原子数1〜4のアシル基を示す。n
は0〜2の整数を示す。pは1〜8の整数を示す。)で
示される化合物である。
【0029】前記一般式(2)において、R3 水素原
子、炭素原子数1〜3のアルキル基又は炭素原子数2〜
3のアルケニル基のものが洗浄性の観点から好ましい。
また、R3 がアルキル基又はアルケニル基の場合、その
炭素原子数が6以上のときは一般式(2)で示される化
合物が発泡しやすくなるため好ましくない。(AO)の
部分はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドをラ
ンダムで含んでいても良く、ブロックで含んでいても良
い。Xは、水に対する溶解性、すすぎ性の観点から、X
がアルキル基又はアシル基の場合、炭素原子数は4以下
の数が好ましい。Xは水素原子、炭素原子数1〜2のア
ルキル基又は炭素原子数1〜2のアシル基のものが洗浄
性の観点からより好ましい。pはAOの付加モル数を示
し、油性汚れに対する洗浄性の観点から1〜8の整数で
あり、好ましくは2〜6の整数である。
【0030】前記一般式(2)で示される化合物として
は、具体的には、フェノール、メチルフェノール、イソ
プロピルフェノール、イソブチルフェノール、エチルフ
ェノール、ビニルフェノール、ベンジルアルコール、メ
チルベンジルアルコール、エチルベンジルアルコール、
イソプロピルベンジルアルコール、フェニルエチルアル
コール等のフェノール類やアルコール類にエチレンオキ
サイド及び/又はプロピレンオキサイドが付加されたア
ルキレンオキサイド付加物等が挙げられる。さらに、か
かるアルキレンオキサイド付加物に、例えばメチレンク
ロライド等のアルキレンクロライドや酢酸等を反応さ
せ、Xの部分をアルキル基やアシル基にした化合物も、
一般式(2)で示される化合物に含まれる。
【0031】一般式(3)で示される化合物とは、下
式: R5 −O−(AO)p−X (3) (式中、R5 は炭素原子数1〜6のアルキル基、炭素原
子数2〜6のアルケニル基又は炭素原子数1〜6のアシ
ル基を示す。AOはエチレンオキサイド及び/又はプロ
ピレンオキサイドを示す。Xは水素原子、炭素原子数1
〜4のアルキル基又は炭素原子数1〜4のアシル基を示
す。pは1〜8の整数を示す。)で示される化合物であ
る。
【0032】一般式(3)において、発泡性を抑制する
観点からR5 の炭素原子数は6以下が好ましい。また、
5 は炭素原子数3〜6のアルキル基又は炭素原子数3
〜6のアルケニル基が洗浄性の観点からより好ましい。
(AO)の部分はエチレンオキサイドとプロピレンオキ
サイドをランダムで含んでいても良く、ブロックで含ん
でいても良い。Xは水に対する溶解性、すすぎ性の観点
から、Xがアルキル基又はアシル基の場合、炭素原子数
は4以下の数が好ましい。Xは水素原子、炭素原子数1
〜2のアルキル基又は炭素原子数1〜2のアシル基のも
のが洗浄性の観点からより好ましい。pは2〜6の整数
が好ましい。
【0033】一般式(3)で示される化合物としては、
具体的には、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、アミルアルコール、ヘキサノール、ビ
ニルアルコール、1−プロペニルアルコール、1−ブテ
ニルアルコール等のアルコールにエチレンオキサイド及
び/又はプロピレンオキサイドが付加されたアルキレン
オキサイド付加物等が挙げられる。さらに、かかるアル
キレンオキサイド付加物に、例えばメチレンクロライド
等のアルキレンクロライドや酢酸等を反応させ、Xの部
分をアルキル基やアシル基にした化合物も、一般式
(3)で示される化合物に含まれる。
【0034】一般式(2)で示される化合物及び一般式
(3)で示される化合物は発泡性が少ないため、得られ
る洗浄剤組成物の使用時の発泡を抑えることができる。
そのため、本発明の洗浄剤組成物は作業性や排水処理性
が良好なものであり、好ましい。
【0035】ポリカルボン酸化合物に、一般式(2)で
示される化合物及び/又は一般式(3)で示される化合
物とを併用する場合、それぞれの化合物の特徴が相乗的
に現れ、より良好な洗浄性が発揮される。
【0036】ここで、一般式(2)で示される化合物と
一般式(3)で示される化合物との比率は特に限定され
ないが、重量比で、〔一般式(2)で示される化合物〕
/〔一般式(3)で示される化合物〕が8/2〜2/8
の範囲が好ましい。
【0037】さらに本発明の洗浄剤組成物は、非イオン
界面活性剤を含有していても良い。かかる非イオン界面
活性剤を含有する洗浄剤組成物は、半導体基板又は半導
体素子に対する洗浄成分の浸透性、油性汚れに対する洗
浄性がより良好なものであり、結果として微粒子の除去
性、分散性等が向上されたものである。
【0038】かかる非イオン界面活性剤としては、例え
ば、下記の(a)群、(b)群又は(c)群の各群に含
まれる化合物、さらには一般式(4)で示される化合物
等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては一種を単
独で用いても良く、二種以上を混合して用いても良い。
次に(a)群、(b)群又は(c)群の各群に含まれる
化合物の具体例を示す。
【0039】(a)群:炭素原子数7〜22の炭化水素
基を有する直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和のアルコー
ルにエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイ
ドが付加された化合物、炭素原子数1〜22の炭化水素
基を有する直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和のアミンに
エチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドが
付加された化合物、並びに炭素原子数1〜22の炭化水
素基を有する直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸
にエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド
が付加された化合物。
【0040】(b)群:炭素原子数2〜10の多価アル
コールにエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキ
サイドが付加された化合物、炭素原子数2〜10のポリ
アミンにエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキ
サイドが付加された化合物、並びに炭素原子数2〜10
の多価脂肪酸にエチレンオキサイド及び/又はプロピレ
ンオキサイドが付加された化合物。
【0041】(c)群:アルキルフェノール(但し、ア
ルキル基の炭素原子数は6以上である。)にエチレンオ
キサイド及び/又はプロピレンオキサイドが付加された
化合物、スチレン化フェノールにエチレンオキサイド及
び/又はプロピレンオキサイドが付加された化合物、ベ
ンジル化フェノールにエチレンオキサイド及び/又はプ
ロピレンオキサイドが付加された化合物、並びにナフト
ールにエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサ
イドが付加された化合物。
【0042】さらに、(a)群、(b)群及び(c)群
に含まれる化合物に、例えば炭素原子数1〜4のアルキ
レンクロライドや炭素原子数1〜4の脂肪酸等を反応さ
せ、その末端部分をアルキル基やアシル基にした化合物
も、ここでいう非イオン界面活性剤に含まれる。
【0043】一般式(4)で示される化合物を含有して
なる本発明の洗浄剤組成物は油性汚れの除去性が優れた
ものであり、特に油性汚れの付着した微粒子の除去性が
良好なものである。
【0044】一般式(4)で示される化合物とは、 R7 −O−(AO)r−X (4) (式中、R7 は炭素原子数8〜18のアルキル基、炭素
原子数8〜18のアルケニル基、炭素原子数8〜18の
アシル基又は炭素原子数14〜18のアルキルフェノー
ル基を示す。AOはエチレンオキサイド及び/又はプロ
ピレンオキサイドを示す。Xは水素原子、炭素原子数1
〜4のアルキル基又は炭素原子数1〜4のアシル基を示
す。rは3〜35の整数を示す。)で示される化合物で
ある。
【0045】前記一般式(4)において、R7 は炭素原
子数8〜14のアルキル基、炭素原子数8〜14のアル
ケニル基、炭素原子数8〜14のアシル基又は炭素原子
数14〜16のアルキルフェノール基が洗浄性の観点か
ら好ましい。(AO)の部分はエチレンオキサイドとプ
ロピレンオキサイドをランダムで含んでいても良く、ブ
ロックで含んでいても良い。
【0046】Xは水素原子、炭素原子数1〜2のアルキ
ル基又は炭素原子数1〜2のアシル基が好ましい。rは
洗浄性の観点から6〜25の整数がより好ましい。ま
た、(AO)の部分がエチレンオキサイドとプロピレン
オキサイドの比がモル比で9/1〜5/5の範囲のもの
は泡立ちが少なく好ましい。
【0047】前記一般式(4)で示される非イオン界面
活性剤としては、具体的には、2−エチルヘキサノー
ル、オクタノール、デカノール、イソデシルアルコー
ル、トリデシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリ
スチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルア
ルコール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、ド
デシルフェノール等のアルコール類、フェノール類等に
エチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドを
付加した化合物等が挙げられる。さらに、かかるアルキ
レンオキサイド付加物に、例えばメチレンクロライド等
のアルキレンクロライド、酢酸等を反応させ、Xの部分
をアルキル基やアシル基にした化合物も、一般式(4)
で示される非イオン界面活性剤に含まれる。
【0048】また、一般式(2)で示される化合物、一
般式(3)で示される化合物、非イオン界面活性剤とい
った成分が洗浄剤組成物に含有されている場合、洗浄剤
組成物中のかかる成分の総含有量は特に限定されるもの
ではなく、被洗浄物を洗浄する際にかかる本発明の洗浄
剤組成物を適宜希釈して用いることができる。
【0049】本発明の洗浄剤組成物は、その洗浄目的に
対応して、洗浄剤組成物のpHが適宜調整されても良
い。金属不純物をより効果的に除去する観点から、本発
明の洗浄剤組成物は酸性のものが好ましい。具体的に
は、塩酸、硫酸、硝酸、フッ酸、蟻酸及び酢酸からなる
群より選ばれる少なくとも1種をさらに含有し、そのp
Hが0.1〜6の洗浄剤組成物が好ましい。この場合、
洗浄剤組成物のpHは1〜3がより好ましい。
【0050】また、微粒子をより効果的に除去する観点
からは、本発明の洗浄剤組成物はアルカリ性のものが好
ましい。具体的には、アンモニア、アミノアルコール、
テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、コリン
及び水酸化カリウムからなる群より選ばれる少なくとも
1種をさらに含有し、そのpHが8〜14の範囲の洗浄
剤組成物が好ましい。この場合、洗浄剤組成物のpHは
10〜13がより好ましい。
【0051】アミノアルコールとしては、例えば、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、メチルエタノールアミン、メチルジエタノー
ルアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールア
ミン、トリプロパノールアミン、メチルプロパノールア
ミン、メチルジプロパノールアミン、アミノエチルエタ
ノールアミン等が挙げられる。かかるアミノアルコール
は単独で用いても良く、二種以上を混合して用いても良
い。
【0052】本発明の洗浄剤組成物は本発明の特性を損
なわない範囲で、シリコン系の消泡剤やEDTAのよう
なキレート剤、アルコール類、グリコールエーテル類、
防腐剤、酸化防止剤等を配合できる。
【0053】本発明の洗浄剤組成物は半導体素子や半導
体基板の製造工程のいずれの工程で使用しても良い。例
示すれば、シリコンウエハのラッピングやポリシング工
程後の洗浄工程;半導体素子製造前の洗浄工程;半導体
素子製造工程、例えば、レジスト現像後、ドライエッチ
ング後、ウェットエッチング後、ドライアッシング後、
レジスト剥離後、CMP処理前後、CVD処理前後等の
洗浄工程;TFT型液晶表示板等の半導体素子製造工程
で使用することができる。
【0054】本発明の洗浄剤組成物は、上記の各成分を
混合すること等により容易に調製することができる。
【0055】2.洗浄方法 本発明の洗浄方法は、本発明の洗浄剤組成物を用いて、
半導体基板又は半導体素子を洗浄する方法である。本発
明の洗浄剤組成物を用いて洗浄する際、1)ポリカルボ
ン酸化合物、2)一般式(2)で示される化合物、3)
一般式(3)で示される化合物、及び4)非イオン界面
活性剤の総含有量が、微粒子除去性、洗浄性等の観点か
ら0.001〜20重量%で洗浄を行うことが好まし
く、0.01〜20重量%で洗浄を行うことがより好ま
しく、0.05〜10重量%で洗浄を行うことがさらに
好ましく、0.1〜5.0重量%で洗浄を行うことが特
に好ましい。
【0056】本発明に用いることのできる洗浄手段とし
ては特に限定されるものではなく、、浸漬洗浄、揺動洗
浄、スピンナー等の回転を利用した洗浄、パドル洗浄、
気中又は液中スプレー洗浄及び超音波洗浄、ブラシ洗浄
等の公知の手段を用いることができる。かかる洗浄手段
は単独で実施しても良く、複数を組み合わせて実施して
も良い。また、半導体基板又は半導体素子は、一回の洗
浄操作で一枚ずつ洗浄しても良く、複数枚数を洗浄して
も良い。また、洗浄の際に用いる洗浄槽の数は1つでも
複数でも良い。洗浄時の洗浄剤組成物の温度は特に限定
されるものではないが、20〜100℃の範囲が安全
性、操業性の点で好ましい。
【0057】
【実施例】つぎに、本発明を実施例及びに基づいてさら
に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例等に限定さ
れるものではない。
【0058】実施例1〜19、比較例1〜4 1.汚染液の調製 2リットルのビーカーに研磨粒子及びシリコンウエハの
摩耗粒子を想定したシリカ粒子(粒径0.5〜2μm)
を、1500mLの超純水に2重量%となる量分散さ
せ、汚染液(A)を調製した。次に汚染液(A)に機械
油ミストを想定したオレイン酸ブチルエステルを1.0
g加え、汚染液(B)を調製した。
【0059】2.洗浄剤組成物・洗浄液の調製 表1及び表2に示す化合物を用いて、表3〜表5に示す
組成(数値は重量%)の洗浄剤組成物を調製した。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】
【表4】
【0064】
【表5】
【0065】次いで、洗浄剤組成物を希釈して洗浄液
(1)、洗浄液(2)及び洗浄液(3)を調製した。具
体的には次の通りである。
【0066】(1):洗浄剤組成物を純水で希釈後、ア
ンモニア水又は塩酸でpHを7.5に調整して洗浄液を
得た。得られた洗浄液における、洗浄剤組成物を構成す
る各成分の総含有量(重量%)は表6〜表11に示され
る通りである。ここで総含有量が0重量%の洗浄液は、
洗浄剤組成物を用いず、純水とアンモニア水でpHを
7.5に調整したものである。このようにして調製され
た洗浄液を洗浄方法で洗浄液(1)として使用した。
【0067】(2):pHを11にしたアンモニア水
に、洗浄剤組成物を添加して洗浄液を得た。得られた洗
浄液における、洗浄剤組成物を構成する各成分の総含有
量(重量%)は表6〜表11に示される通りである。こ
のようにして調製された洗浄液を洗浄方法で洗浄液
(2)として使用した。
【0068】(3):pHを2の塩酸水溶液に、洗浄剤
組成物を添加して洗浄液を得た。得られた洗浄液におけ
る、洗浄剤組成物を構成する各成分の総含有量(重量
%)は表6〜表11に示される通りである。このように
して調製された洗浄液を洗浄方法で洗浄液(3)とし
て使用した。
【0069】
【表6】
【0070】
【表7】
【0071】
【表8】
【0072】
【表9】
【0073】
【表10】
【0074】
【表11】
【0075】3.すすぎ液の調製 すすぎ液としては超純水を使用した。超純水1500m
Lの入ったビーカーを2つ用意した。
【0076】4.洗浄性評価方法 (1)テストピース1に対する洗浄性 マグネチックスターラーで、シリカ粒子を均一分散させ
ながら50℃に保った汚染液(A)中に、直径10cm
のシリコンウエハを5分間浸漬し、ウエハを汚染した。
【0077】汚染されたウエハを、以下の洗浄方法、
洗浄方法又は洗浄方法のいずれかの方法で洗浄し
た。
【0078】洗浄方法:汚染されたウエハを、60℃
に保った洗浄液(1)中に浸漬し、30秒間超音波(3
8KHz)を照射しながら洗浄した後、1回/2秒の割
合で上下揺動しながら3分間洗浄した。
【0079】洗浄方法:汚染されたウエハを、60℃
に保った洗浄液(2)中に浸漬し、30秒間超音波(3
8KHz)を照射しながら洗浄した後、1回/2秒の割
合で上下揺動しながら3分間洗浄した。
【0080】洗浄方法:汚染されたウエハを、30℃
に保った洗浄液(3)中に浸漬し、30秒間超音波(3
8KHz)を照射しながら洗浄した後、1回/2秒の割
合で上下揺動しながら3分間洗浄した。
【0081】このようにして洗浄されたウエハを60℃
に保ったすすぎ液中に浸漬し、1回/2秒の割合で上下
揺動しながら3分間すすいだ。ビーカーを替えてこの操
作をもう1回行った。
【0082】テストピース1に対する洗浄性は、次のよ
うに評価した。
【0083】すすぎを終えたウエハの乾燥後、ウエハ表
面に残留する粒子数を顕微鏡で観察して数え、次式から
相対粒子除去率(洗浄性)を求めた。
【0084】相対粒子除去率(%)=〔(対照洗浄液使
用時の粒子数−洗浄液使用時の粒子数)/(対照洗浄液
使用時の粒子数)〕×100 結果を表6〜表8に示す。
【0085】(2)テストピース2に対する洗浄性 テストピース1に対する洗浄性試験と同様の方法で、シ
リコンウエハを汚染液(B)で汚染し、汚染されたウエ
ハの洗浄、洗浄されたウエハのすすぎを行った。テスト
ピース2に対する洗浄性の評価は、テストピース1に対
する洗浄性の評価と同様にして行った。
【0086】また、すすぎを終えたウエハの乾燥後、ウ
エハ表面に残留する有機物を溶剤で抽出し、堀場OCM
A油分分析計でその有機物量を測定し、次式から相対油
分除去率(洗浄性)を求めた。
【0087】相対油分除去率(%)=〔(対照洗浄液使
用時の有機物量−洗浄液使用時の有機物量)/(対照洗
浄液使用時の有機物量)〕×100
【0088】ここで「対照洗浄液」とは、洗浄方法に
おいては、純水とアンモニア水からなるpH7.5の液
体であり、洗浄方法においては、pHが11のアンモ
ニア水であり、洗浄方法においては、pHが2の塩酸
水溶液である。
【0089】また、テストピース2の洗浄性試験におい
て、洗浄液の起泡性についても次のようにして試験を行
った。
【0090】50mLの目盛り付きシリンダーに、洗浄
方法で洗浄液として用いる洗浄剤組成物を20mL入
れ、30℃に保温後、10回上下に振とうし、10秒間
静置後の泡の体積を測定した。
【0091】結果を表9〜表11に示す。
【0092】実施例1〜19の洗浄剤組成物はいずれ
も、比較例1〜4の洗浄剤組成物に比べ良好な微粒子洗
浄性を示した。さらに一般式(1)で示されるモノマー
を用いて得られるポリカルボン酸化合物を用いた実施例
3、4及び9の洗浄剤組成物は、より良好な微粒子洗浄
性を示し、起泡性が極めて少なかった。さらに、一般式
(2)又は(3)で示される化合物を洗浄剤組成物中に
含む実施例10、11、13、14、及び18の洗浄剤
組成物は、泡立ちが少なく、かつ油性汚れの付着した微
粒子に対し優れた洗浄性を示した。
【0093】また、非イオン界面活性剤を添加した実施
例12、15〜17及び19の洗浄剤組成物は、さらに
良好な微粒子洗浄性を示した。また、微粒子と油分とで
汚染したウエハの微粒子除去性を調べることで、非イオ
ン界面活性剤の併用効果がより明確に現れた。
【0094】エチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ドとを付加した非イオン界面活性剤は低泡性である(実
施例12)。また、pHが酸性でもアルカリ性でも良好
な洗浄性を示した。このことから、本発明の洗浄剤組成
物の組成を適宜調整することにより、洗浄時における洗
浄性と発泡性の兼ね合いに応じた洗浄剤組成物を得るこ
とができる。
【0095】
【発明の効果】特定のポリカルボン酸化合物を含有する
ことを特徴とする洗浄剤組成物及びその洗浄剤組成物を
使用して洗浄することにより、半導体素子の製造工程に
おいて素子表面に付着した微粒子等の異物を効率良く洗
浄、除去することができ、製造された半導体素子の歩留
まり及び品質等の向上に寄与する。また、洗浄剤組成物
の発泡性が低いため、洗浄における操業性や排水処理性
を損なわない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/304 647 H01L 21/304 647A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル酸、メタクリル酸及びマレイン
    酸からなる群より選ばれる少なくとも1種をモノマー成
    分とし、該モノマー成分を全モノマー成分の使用量の2
    0モル%以上用いて得られる、重量平均分子量が500
    〜15万のポリカルボン酸化合物を含有してなる、半導
    体基板用又は半導体素子用洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 モノマー成分として、さらに一般式
    (1): 【化1】 (式中、R1 は水素原子、炭素原子数1〜18の炭化水
    素基又は炭素原子数1〜18のアシル基を示す。R2
    水素原子又はメチル基を示す。AOはエチレンオキサイ
    ド及び/又はプロピレンオキサイドを示す。mは1〜1
    00の整数を示す。)で示される化合物を、全モノマー
    成分の使用量の5〜70モル%使用する請求項1記載の
    洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(2): 【化2】 (式中、R3 は水素原子、炭素原子数1〜5のアルキル
    基又は炭素原子数2〜5のアルケニル基を示す。AOは
    エチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドを
    示す。Xは水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基又
    は炭素原子数1〜4のアシル基を示す。nは0〜2の整
    数を示す。pは1〜8の整数を示す。)で示される化合
    物、及び一般式(3): R5 −O−(AO)p−X (3) (式中、R5 は炭素原子数1〜6のアルキル基、炭素原
    子数2〜6のアルケニル基又は炭素原子数1〜6のアシ
    ル基を示す。AOはエチレンオキサイド及び/又はプロ
    ピレンオキサイドを示す。Xは水素原子、炭素原子数1
    〜4のアルキル基又は炭素原子数1〜4のアシル基を示
    す。pは1〜8の整数を示す。)で示される化合物から
    なる群より選ばれる少なくとも1種をさらに含有してな
    る請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 非イオン界面活性剤をさらに含有してな
    る請求項1〜3いずれか記載の洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 非イオン界面活性剤が、一般式(4): R7 −O−(AO)r−X (4) (式中、R7 は炭素原子数8〜18のアルキル基、炭素
    原子数8〜18のアルケニル基、炭素原子数8〜18の
    アシル基又は炭素原子数14〜18のアルキルフェノー
    ル基を示す。AOはエチレンオキサイド及び/又はプロ
    ピレンオキサイドを示す。Xは水素原子、炭素原子数1
    〜4のアルキル基又は炭素原子数1〜4のアシル基を示
    す。rは3〜35の整数を示す。)で示される化合物で
    ある請求項4記載の洗浄剤組成物。
  6. 【請求項6】 塩酸、硫酸、硝酸、フッ酸、蟻酸及び酢
    酸からなる群より選ばれる少なくとも1種をさらに含有
    してなり、pHが0.1〜6である請求項1〜5いずれ
    か記載の洗浄剤組成物。
  7. 【請求項7】 アンモニア、アミノアルコール、テトラ
    メチルアンモニウムハイドロオキサイド、コリン及び水
    酸化カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種を
    さらに含有してなり、pHが8〜14である請求項1〜
    5いずれか記載の洗浄剤組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7いずれか記載の洗浄剤組成
    物を用いて洗浄する半導体基板又は半導体素子の洗浄方
    法。
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