JPH1117917A - ファクシミリシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】送信側で原稿画情報の送信順をページ毎に任意
に設定して送信するとともにページ順序情報を送信し、
受信側で該情報に基づいてソートしてページ順に記録可
能とする。 【解決手段】送信側ファクシミリ装置は、ページ順序の
設定を行わい、、ページ順序情報を記憶し、原稿の画情
報を読み取ってＳＡＦに蓄積した後、ページ順序情報を
ＮＳＦ信号に付加して送信するとともにＳＡＦから画情
報をページ順に読み出して送信する。このとき、再送信
時の再送待ち条件情報を受信側ファクシミリ装置からの
ＮＳＳ信号で確認する。ファクシミリ通信が中断せずに
終了すると、受信側ファクシミリ装置はＳＡＦに記憶さ
せた受信画情報を受信したページ順序情報に基づいて読
み出して記録する。途中で中断すると、送信側ファクシ
ミリ装置はＮＳＳ信号の再送待ち条件情報に応じてペー
ジ順序情報をＮＳＦ信号のＦＩＦに再設定又はそのまま
再送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリシス
テムに関し、詳細には、送信側ファクシミリ装置が原稿
の画情報を任意のページ順に送信し、受信側ファクシミ
リ装置が所定のページ順にソートして記録するファクシ
ミリシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】ファクシミリ装置は、受信画情報をプロ
ッタで記録紙に記録出力するが、この画情報を記録した
記録紙の排出方法として、画情報を記録した面を上向き
で記録紙トレー上に排出する上向き排出方法と、画情報
を記録した面をした向きで記録紙トレー上に排出する下
向き排出方法と、があり、従来のファクシミリ装置は、
これらの排出方法がいずれか一方に固定されているもの
もあるが、操作表示部の指定に応じて、適宜選択した方
法で記録紙を排出するものもある。

【０００３】この受信画情報を上記いずれの排出方法で
排出するかは、送信側のファクシミリ装置がどのページ
順序で原稿の画情報を送信してくるかによって、記録排
出された記録紙のページ順序が正順に並んで排出された
り、逆順に並んで排出される。

【０００４】そこで、従来、受信側ファクシミリ装置の
記録紙の排出順を操作表示部から指定することにより、
当該は移出順に応じた順序で画像蓄積メモリから受信画
情報の読み出しを行うファクシミリ装置が提案されてい
る（特開平４−２３８４５９号公報参照）。

【０００５】このファクシミリ装置は、送信用の画像の
入力を行う画像入力部と、入力した画像等の送信及び回
線を通じて伝送された画像等の受信を行う送受信部と、
前記入力部により入力された画像を蓄積する画像格納部
とを有し、蓄積された画像を読み出し送信するファクシ
ミリ装置において、相手先のファクシミリ装置の受信記
録紙の排出順を指定することにより、当該排出順に応じ
た順序で画像の読み出し順の指示を行う読出順指示部を
有するものである。

【０００６】したがって、このファクシミリ装置によれ
ば、送信側のファクシミリ装置のオペレータが受信側フ
ァクシミリ装置の記録紙の排出順を予め知っており、当
該記録紙の排出順を操作表示部等から指定することによ
り、画像格納部に蓄積されている送信画像を排出順に応
じた順序で読み出して送信して、受信側のファクシミリ
装置でページ順に排出することができる。

【０００７】すなわち、この従来のファクシミリ装置
は、正順あるいは逆順に読み取られた原稿の画像を受信
側のファクシミリ装置の排出順に合わせて、正順あるい
は逆順に送信している。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のファクシミリ装置にあっては、送信側ファク
シミリ装置のオペレータが受信側ファクシミリ装置の記
録紙の排出順を正順か逆順かを指定して、当該正順か逆
順かの指定に応じた順序で原稿の画像を送信するように
なっていたため、原稿の画情報を単に正順か逆順かのペ
ージ順序でしか送信することができず、ファクシミリ装
置の利用性を向上させる上で問題であった。

【０００９】すなわち、送信側ファクシミリ装置のオペ
レータは、受信側ファクシミリ装置の記録紙の排出順を
予め知っている必要があるとともに、複数ページの原稿
の画情報を送信する場合、原稿のページによって読取モ
ードが精細モードや普通モード等のように異なることが
あり、このようなモードの異なるページの原稿の画情報
を正順あるいは逆順で送信すると、モードの切り換わる
ページ毎にＥＯＭ信号（メッセージ終了信号）が入り、
通信時間が長くかかるとともに、通信費が高くなるとい
う問題があった。

【００１０】そこで、請求項１記載の発明は、送信側フ
ァクシミリ装置が、読取手段の読み取った原稿の画情報
を画情報記憶手段に蓄積し、原稿の送信ページ順序がペ
ージ単位で任意に指定されると、当該指定された原稿の
送信ページ順序をページ順序情報として所定のファクシ
ミリ制御信号に付加して送信するとともに、画情報記憶
手段に記憶されている原稿の画情報を当該指定されたペ
ージ順序で受信側ファクシミリ装置に送信し、受信側フ
ァクシミリ装置が、受信画情報を画情報記憶手段に記憶
するとともに、ファクシミリ制御信号からページ順序情
報を取得して、この取得したページ順序情報に基づいて
画情報記憶手段に記憶した受信画情報を所定のページ順
序で読み出して、当該ページ順序で記録出力することに
より、送信側で複数ページの送信原稿の画情報をページ
単位で任意の順序、例えば、読取モード毎にまとめたペ
ージ順序で指定して送信し、受信側で記録面を上向きあ
るいは下向きにしてページ順あるいは逆順に適切に記録
出力して、通信完了後の文書の体裁に関わらず、任意の
ページから通信し、利用性の良好なファクシミリシステ
ムを提案することを目的としている。

【００１１】請求項２記載の発明は、受信側ファクシミ
リ装置が、ファクシミリ通信が途中で中断されると、当
該中断時点までに受信して画情報記憶手段に記憶させた
画情報を、ページ順序情報に基づいて、所定のページ順
序で読み出して、記録出力することにより、送信側で、
例えば、重要度の高いページから送信ページの順位を設
定すると、遠距離や品質の悪い回線で通信する必要があ
る場合にも、重要度の高いページから順次送・受信する
とともに、所定のページ順にソートして記録することが
でき、利用性をより一層向上させることができるととも
に、ファクシミリ通信の中断により送信原稿が全て送信
できない場合にも、切り捨てられるページの画情報は重
要度の低い情報であるため、相対的に通信情報量を向上
させることのできるファクシミリシステムを提供するこ
とを目的としている。

【００１２】請求項３記載の発明は、受信側ファクシミ
リ装置が、ファクシミリ通信が途中で中断されると、当
該中断時点までに受信して画情報記憶手段に記憶させた
画情報を当該画情報記憶手段にそのまま記憶させ、再送
信されてきた当該原稿の続きの画情報とともに画情報記
憶手段に記憶して、ページ順序情報に基づいて、当該画
情報記憶手段の画情報を所定のページ順序で読み出し
て、記録出力することにより、原稿のページ数が多い場
合に、通信エラーの発生以前に受信した画情報と、再送
されてきた画情報をまとめて、全ページがそろってから
所定のページ順序で読み出して、記録出力することがで
き、より一層利用性の良好なファクシミリシステムを提
供することを目的としている。

【００１３】請求項４記載の発明は、受信側ファクシミ
リ装置が、ファクシミリ通信途中で中断されると、当該
中断前に受信して画情報記憶手段に記憶させた画情報を
そのまま記憶させて当該原稿の続きの画情報が再送信さ
れてくるのを待つ再送信待ちを行う場合に、当該再送信
待ちを行う旨の再送信待ち情報を所定のファクシミリ制
御信号に付加して送信し、送信側ファクシミリ装置が、
ファクシミリ通信が中断されると、当該中断前に送信し
た原稿の画情報の続きの画情報を再送信するに際して、
ファクシミリ制御信号に再送信待ち情報が付加されてい
ると、画情報記憶手段から当該続きの画情報をページ順
序情報のページ順序で読み出して送信し、ファクシミリ
制御信号に再送信待ち情報が付加されていないと、当該
続きの画情報に対する新たなページ順序情報をファクシ
ミリ制御信号に付加して送信した後、当該ページ順序情
報のページ順序で当該続きの画情報を送信することによ
り、ファクシミリ通信が中断された場合にも、受信側が
再送信待ちを行うかどうかに応じて、送信側と受信側で
ページ順序の変更した画情報の送・受信とソートした記
録出力を適切に行えるようにして、利用性の良好なファ
クシミリシステムを提供することを目的としている。

【００１４】請求項５記載の発明は、ページ順序情報を
ＮＳＦ信号のＦＩＦに付加することにより、送信側と受
信側でページ順序の変更した画情報の送・受信とソート
した記録出力を適切に行えるようにして、利用性の良好
なファクシミリシステムを提供することを目的としてい
る。

【００１５】請求項６記載の発明は、再送信待ち情報を
ＮＳＳ信号のＦＩＦに付加することにより、ファクシミ
リ通信が途中で中断された場合にも、受信側が再送信待
ちを行うかどうかに応じて、送信側と受信側でページ順
序の変更した画情報の送・受信とソートした記録出力を
適切に行えるようにして、利用性の良好なファクシミリ
システムを提供することを目的としている。

【００１６】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明のフ
ァクシミリシステムは、送信側ファクシミリ装置と受信
側ファクシミリ装置との間で所定のファクシミリ制御手
順により画情報を送・受信するファクシミリシステムに
おいて、前記送信側ファクシミリ装置は、原稿の画像を
所定の解像度で読み取る読取手段と、前記読取手段の読
み取った前記原稿の画情報を蓄積する画情報記憶手段
と、前記原稿の送信ページ順序をページ単位で任意に指
定可能な送信順序指定手段と、前記送信順序指定手段で
指定された前記原稿の送信ページ順序をページ順序情報
として所定のファクシミリ制御信号に付加するページ順
序情報付加手段と、前記画情報記憶手段に記憶されてい
る前記原稿の画情報を前記送信順序指定手段により指定
された前記ページ順序で前記受信側ファクシミリ装置に
送信させる制御手段と、を備え、前記受信側ファクシミ
リ装置は、画像を記録紙に記録出力する記録手段と、前
記受信画情報を記憶する画情報記憶手段と、前記ファク
シミリ制御信号から前記ページ順序情報を取得する通信
情報制御手段と、前記通信情報制御手段の取得した前記
ページ順序情報に基づいて前記画情報記憶手段に記憶し
た前記受信画情報を所定のページ順序で読み出して、前
記記録手段により当該ページ順序で記録出力させる制御
手段と、を備えることにより、上記目的を達成してい
る。

【００１７】上記構成によれば、送信側ファクシミリ装
置が、読取手段の読み取った原稿の画情報を画情報記憶
手段に蓄積し、原稿の送信ページ順序がページ単位で任
意に指定されると、当該指定された原稿の送信ページ順
序をページ順序情報として所定のファクシミリ制御信号
に付加して送信するとともに、画情報記憶手段に記憶さ
れている原稿の画情報を当該指定されたページ順序で受
信側ファクシミリ装置に送信し、受信側ファクシミリ装
置が、受信画情報を画情報記憶手段に記憶するととも
に、ファクシミリ制御信号からページ順序情報を取得し
て、この取得したページ順序情報に基づいて画情報記憶
手段に記憶した受信画情報を所定のページ順序で読み出
して、当該ページ順序で記録出力するので、送信側で複
数ページの送信原稿の画情報をページ単位で任意の順
序、例えば、読取モード毎にまとめたページ順序で指定
して送信することができるとともに、受信側で記録面を
上向きあるいは下向きにしてページ順あるいは逆順に適
切に記録出力することができ、通信完了後の文書の体裁
に関わらず、任意のページから通信して、ファクシミリ
システムの利用性を向上させることができる。

【００１８】この場合、例えば、請求項２に記載するよ
うに、前記受信側ファクシミリ装置は、前記ファクシミ
リ通信の途中で当該ファクシミリ通信が中断されると、
前記制御手段が、当該中断時点までに受信して前記画情
報記憶手段に記憶させた前記画情報を、前記通信情報制
御手段の取得した前記ページ順序情報に基づいて、所定
のページ順序で読み出して、前記記録手段により当該ペ
ージ順序で記録出力させるものであってもよい。

【００１９】上記構成によれば、受信側ファクシミリ装
置が、ファクシミリ通信が途中で中断されると、当該中
断時点までに受信して画情報記憶手段に記憶させた画情
報を、ページ順序情報に基づいて、所定のページ順序で
読み出して、記録出力するので、送信側で、例えば、重
要度の高いページから送信ページの順位を設定すると、
遠距離や品質の悪い回線で通信する必要がある場合に
も、重要度の高いページから順次送・受信することがで
きるとともに、所定のページ順にソートして記録するこ
とができ、ファクシミリシステムの利用性をより一層向
上させることができるとともに、ファクシミリ通信の中
断により送信原稿が全て送信できない場合にも、切り捨
てられるページの画情報を重要度の低い情報にして、相
対的に通信情報量を向上させることができる。

【００２０】また、例えば、請求項３に記載するよう
に、前記受信側ファクシミリ装置は、前記ファクシミリ
通信の途中で当該ファクシミリ通信が中断されると、前
記制御手段が、当該中断時点までに受信して前記画情報
記憶手段に記憶させた前記画情報を当該画情報記憶手段
にそのまま記憶させ、その後、当該原稿の続きの前記画
情報が再送信されてくると、当該続きの画情報を前記画
情報記憶手段に記憶させ、全ての画情報を受信すると、
前記通信情報制御手段の取得した前記ページ順序情報に
基づいて前記画情報記憶手段に記憶した前記受信画情報
を所定のページ順序で読み出して、前記記録手段により
当該ページ順序で記録出力させるものであってもよい。

【００２１】上記構成によれば、受信側ファクシミリ装
置が、ファクシミリ通信が途中で中断されると、当該中
断時点までに受信して画情報記憶手段に記憶させた画情
報を当該画情報記憶手段にそのまま記憶させ、再送信さ
れてきた当該原稿の続きの画情報とともに画情報記憶手
段に記憶して、ページ順序情報に基づいて、当該画情報
記憶手段の画情報を所定のページ順序で読み出して、記
録出力するので、原稿のページ数が多い場合に、通信エ
ラーの発生以前に受信した画情報と、再送されてきた画
情報をまとめて、全ページがそろってから所定のページ
順序で読み出して、記録出力することができ、ファクシ
ミリシステムの利用性をより一層向上させることができ
る。

【００２２】さらに、例えば、請求項４に記載するよう
に、前記受信側ファクシミリ装置は、前記ファクシミリ
通信の途中で当該ファクシミリ通信が中断された場合
に、当該中断前に受信して前記画情報記憶手段に記憶さ
せた前記画情報をそのまま記憶させて当該原稿の続きの
前記画情報が再送信されてくるのを待つ再送信待ちを行
う場合に、前記通信情報制御手段が、当該再送信待ちを
行う旨の再送信待ち情報を所定のファクシミリ制御信号
に付加し、前記送信側ファクシミリ装置は、前記ファク
シミリ通信の途中で当該ファクシミリ通信が中断される
と、当該中断前に送信した前記原稿の画情報の前記続き
の画情報を再送信するに際して、前記制御手段が、前記
受信側ファクシミリ装置から送信されてくる前記ファク
シミリ制御信号に前記再送信待ち情報が付加されている
と、前記画情報記憶手段から当該続きの画情報を前記ペ
ージ順序情報のページ順序で読み出して送信させ、前記
ファクシミリ制御信号に前記再送信待ち情報が付加され
ていないと、前記ページ順序情報付加手段に当該続きの
画情報に対する前記ページ順序情報を前記ファクシミリ
制御信号に付加させて送信させた後、当該ページ順序情
報のページ順序で当該続きの画情報を送信させるもので
あってもよい。

【００２３】上記構成によれば、受信側ファクシミリ装
置が、ファクシミリ通信途中で中断されると、当該中断
前に受信して画情報記憶手段に記憶させた画情報をその
まま記憶させて当該原稿の続きの画情報が再送信されて
くるのを待つ再送信待ちを行う場合に、当該再送信待ち
を行う旨の再送信待ち情報を所定のファクシミリ制御信
号に付加して送信し、送信側ファクシミリ装置が、ファ
クシミリ通信が中断されると、当該中断前に送信した原
稿の画情報の続きの画情報を再送信するに際して、ファ
クシミリ制御信号に再送信待ち情報が付加されている
と、画情報記憶手段から当該続きの画情報をページ順序
情報のページ順序で読み出して送信し、ファクシミリ制
御信号に再送信待ち情報が付加されていないと、当該続
きの画情報に対する新たなページ順序情報をファクシミ
リ制御信号に付加して送信した後、当該ページ順序情報
のページ順序で当該続きの画情報を送信するので、ファ
クシミリ通信が中断された場合にも、受信側が再送信待
ちを行うかどうかに応じて、送信側と受信側でページ順
序の変更した画情報の送・受信とソートした記録出力を
適切に行うことができ、ファクシミリシステムの利用性
を向上させることができる。

【００２４】また、例えば、請求項５に記載するよう
に、前記ページ順序情報付加手段は、前記ページ順序情
報をＮＳＦ信号のＦＩＦに付加するものであってもよ
い。

【００２５】上記構成によれば、ページ順序情報をＮＳ
Ｆ信号のＦＩＦに付加するので、送信側と受信側でペー
ジ順序の変更した画情報の送・受信とソートした記録出
力を適切に行うことができ、ファクシミリシステムの利
用性を向上させることができる。

【００２６】さらに、例えば、請求項６に記載するよう
に、前記通信情報制御手段は、前記再送信待ち情報をＮ
ＳＳ信号のＦＩＦに付加するものであってもよい。

【００２７】上記構成によれば、再送信待ち情報をＮＳ
Ｓ信号のＦＩＦに付加するので、ファクシミリ通信が途
中で中断された場合にも、受信側が再送信待ちを行うか
どうかに応じて、送信側と受信側でページ順序の変更し
た画情報の送・受信とソートした記録出力を適切に行う
ことができ、ファクシミリシステムの利用性を向上させ
ることができる。

【００２８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。

【００２９】図１〜図４は、本発明のファクシミリシス
テムの一実施の形態を示す図であり、図１は、本発明の
ファクシミリシステムの一実施の形態を適用したファク
シミリシステムに用いられるファクシミリ装置１の回路
ブロック図である。

【００３０】図１において、ファクシミリ装置１は、ス
キャナ２、プロッタ３、ＣＰＵ（Central Processing U
nit ）４、ＳＡＦ（Store And Forward ）５、符号化・
復号化部６、操作表示部７、ＣＣＵ（通信制御部）８、
ＮＣＵ（Network Control Unit）９、モデム１０、ＲＯ
Ｍ（Read Only Memory）１１、ＲＡＭ（Random Access
Memory）１２及びページ管理部１３等を備えており、上
記各部は、バス１４により接続されている。

【００３１】スキャナ（読取手段）２は、例えば、ＣＣ
Ｄ（Charge Coupled Device ）を利用したイメージスキ
ャナ等が利用されており、一般に、ＡＤＦ（自動原稿送
り装置）を備えている。ＡＤＦには、複数枚（複数ペー
ジ）の原稿がセットされ、ＡＤＦは、セットされた原稿
を１枚ずつスキャナ２の原稿読取位置に送給する。スキ
ャナ２は、ＡＤＦから搬送されてきた原稿を走査し、原
稿の画像を所定の解像度で読み取る。

【００３２】プロッタ（記録手段）３は、例えば、サー
マル素子を利用したサーマル記録装置あるいは電子写真
式記録装置等が用いられており、プロッタ３は、受信画
像やスキャナ２で読み取られた原稿の画像を記録紙に記
録出力して、画像の記録面を上向きあるいは下向きにし
て記録紙を記録紙トレー上に排出する。

【００３３】ＲＯＭ１１には、ファクシミリ装置１の基
本処理プログラム及び後述する画情報ソート制御処理プ
ログラム等が格納されているとともに、これらの各処理
プログラムを実行するのに必要な各種データ及びシステ
ムデータ等が格納されている。

【００３４】ＣＰＵ（制御手段）４は、ＲＯＭ１１内の
プログラムに基づいて、ＲＡＭ１２をワークメモリとし
て利用しつつ、ファクシミリ装置１の各部を制御し、フ
ァクシミリ装置１としての基本処理を実行するととも
に、後述する画情報ソート制御処理を実行する。

【００３５】ＳＡＦ（画情報記憶手段）５は、例えば、
大容量のハードディスク装置等で構成され、ＣＰＵ４の
制御下で、スキャナ２で読み取られた送信用の画情報や
受信した画情報を蓄積する。ＳＡＦ５内の画情報は、Ｃ
ＰＵ４の制御下で、所定時期に読み出されて送信処理や
記録処理等に供される。

【００３６】符号化・復号化部６は、画情報のＳＡＦ５
への蓄積の効率化及び伝送時間の短縮化を図るためのも
のであり、所定の符号化方式に従って画情報を符号化
し、また、符号化された画情報を復号化する。

【００３７】操作表示部（送信順序指定手段）７は、テ
ンキー、スタートキー、ストップキー及びファンクショ
ンキー等の各種操作キーを備えるとともに、ディスプレ
イ（例えば、液晶ディスプレイ）を備えており、各操作
キーにより送信操作や記録命令操作等の各種命令が入力
され、ディスプレイには、操作キーから入力された命令
内容やファクシミリ装置１からオペレータに通知する各
種情報が表示される。特に、操作表示部７からは、送信
原稿の画情報の送信ページ順序の指定入力操作や順次に
ファクシミリ通信が中断した際に途中まで受信したペー
ジの画情報を記録せずにＳＡＦ５に蓄積して続きのペー
ジの画情報が送信されてくるのを待つ再送信待ちを行う
か否かの指定入力操作が行われる。

【００３８】ＣＣＵ（通信情報制御手段）８は、相手フ
ァクシミリ装置との間でファクシミリ制御信号を交換
し、ファクシミリ通信手順を実行する。特に、ＣＣＵ８
は、送信時、ファクシミリ制御信号であるＮＳＦ信号
（非標準機能識別信号）のＦＩＦ（ファクシミリインフ
ォメーションフィールド）に後述するページ順序情報及
びページ順序を変更している旨の情報を付加する。ま
た、ＣＣＵ８は、受信時、送信側ファクシミリ装置から
送信されてくる上記ＮＳＦ信号のＦＩＦからページ順序
情報及びページ順序を変更している旨の情報を取得して
ＣＰＵ４に出力し、ファクシミリ通信が中断した際に、
再送待ちを行う条件、すなわち、上記再送信待ちを行う
か否かを示す再送待ち情報をＮＳＳ信号（非標準機能設
定信号）のＦＩＦに付加して送信する。さらに、ＣＣＵ
８は、送信時、受信側ファクシミリ装置から送信されて
くるこのＮＳＳ信号のＦＩＦから再送待ち情報を取得し
て、ＣＰＵ４に出力し、ＣＰＵ４は、後述するように、
この再送信待ち情報をページ管理部１３に記憶させる。

【００３９】ＮＣＵ９には、回線Ｌ（例えば、一般公衆
電話回線）が接続されており、ＮＣＵ９は、回線Ｌから
の発呼に対して自動着呼し、また、回線Ｌへの自動発呼
処理を行う。

【００４０】モデム１０は、ＣＣＵ８に接続されてお
り、ＣＰＵ４の制御下で動作して、送信信号の変調及び
受信信号の復調を行う。

【００４１】ＲＡＭ１２は、ＣＰＵ４のワークメモリと
して利用されるとともに、各種情報を記憶する。

【００４２】ページ管理部１３は、操作表示部７から送
信原稿のページ順序が指定されると、当該ページ順序を
ページ順序情報として記憶し、当該ページ順序情報をＣ
ＣＵ８に出力して、ＣＣＵ８が、送信時に、ファクシミ
リ制御信号であるＮＳＦ信号のＦＩＦにこのページ順序
情報及びページ順序を変更している旨の情報を付加し
て、受信側ファクシミリ装置に送信する。したがって、
ページ管理部１３及びＣＣＵ８は、ページ順序情報付加
手段として機能している。

【００４３】次に、本実施の形態の作用を説明する。フ
ァクシミリシステムは、上記ファクシミリ装置１を送信
側及び受信側のファクシミリ装置としてファクシミリ通
信を行い、複数ページの送信原稿の画情報をページ単位
で任意に指定された順序で送信し、受信側が当該ページ
指定に基づいてページ順序を、本来のページ順序あるい
は逆順にソートして記録するところにその特徴がある。

【００４４】いま、図１のファクシミリ装置１が送信側
及び受信側に設置され、当該送信側ファクシミリ装置１
と受信側ファクシミリ装置１との間で、複数ページの原
稿の画情報を送・受信するものとする。

【００４５】送信側ファクシミリ装置１は、オペレータ
が複数ページの送信原稿をスキャナ２のＡＤＦにセット
し、操作表示部７から送信側ファクシミリ装置１の電話
番号を入力するとともに、操作表示部７から当該送信原
稿の送信ページ順をページ毎に任意のページ順序で設
定、例えば、複数のページのうち重要度の高い内容のペ
ージから順次送信順を設定、あるいは、精細モードで読
み取ったページと通常モードで読み取らせたいページが
連続したページでないときに、当該モード毎にページを
連続させた送信ページ順序を設定することができる。

【００４６】すなわち、送信側ファクシミリ装置１は、
上記原稿のセットや送信先の電話番号の入力操作等の送
信操作が行われ、操作表示部７のスタートキーが投入さ
れると、ＣＰＵ４は、スキャナ２を駆動させて原稿の画
像をページ毎に読み取らせて、スキャナ２の読み取った
原稿の画情報をＳＡＦ５に一旦蓄積させるが、このと
き、ページ毎に読取精度等の当該原稿の送信関連情報を
操作表示部７のディスプレイに表示させ、オペレータ
は、この表示を見て、ページ毎に当該ページの送信順序
（ページ順序）を操作表示部７のキー操作により行うこ
とができる。

【００４７】そこで、送信側ファクシミリ装置１のＣＰ
Ｕ４は、図２の右側に示すように、ユーザ操作によるペ
ージ順序の設定が行われるかチェックし（ステップＳ
１）、ページ順序の設定が行われるときには、当該操作
表示部７で設定操作されたページ順序をページ管理部１
３に記憶させる（ステップＳ２）。ＣＰＵ４は、上記処
理を順次行って、全てのページの原稿の画情報を読み取
って、ＳＡＦ５に蓄積するとともに、必要なページ順序
をページ管理部１３に記憶させると、ＣＰＵ４は、ペー
ジ管理部１３に登録されたページ順序に基づいて原稿の
全ページの送信順序を指定するページ順序情報を作成さ
せ、ページ管理部１３の作成したページ順序情報をＣＣ
Ｕ８にＮＳＦ信号のＦＩＦに付加させる、すなわち、Ｎ
ＳＦ信号のＦＩＦのビットアサインを行わせる（ステッ
プＳ３）。

【００４８】すなわち、ＮＳＦ信号のＦＩＦは、図３に
示すように、ビット割付が行われており、ＣＰＵ４は、
ＦＩＦの「ページ順次設定ＯＮ／ＯＦＦ」を、ページ順
序の設定が行われたときには、「ＯＮ」に、ページ順序
の設定が行われないときには、「ＯＦＦ」にＣＣＵ８に
設定させ、「ページ出力順」を、ページ管理部１３から
のページ順序情報に基づいて、ビットアサインで割り付
けさせる。また、後述するように、ファクシミリ通信の
途中でエラーが発生して原稿の画情報を続きのページか
ら再送信する際には、ＣＰＵ４は、ＣＣＵ８に、ＮＳＦ
信号のＦＩＦの「再送信ファイルか否か」を設定させ
る。

【００４９】また、ステップＳ１で、ユーザ操作により
ページ順序の設定が行われないときには、ＣＰＵ４は、
そのままステップＳ４に移行する。

【００５０】そして、ステップＳ４で、ＣＰＵ４は、受
信側ファクシミリ装置１を発呼して、受信側ファクシミ
リ装置１が応呼すると、ファクシミリ制御手順を実行し
て、送信を開始する（ステップＳ４）。このとき、送信
側ファクシミリ装置１は、上記ＮＳＦ信号の送信を行
い、また、受信側ファクシミリ装置１から送信されてく
るＮＳＳ信号を確認する（ステップＳ５）。

【００５１】すなわち、受信側ファクシミリ装置１は、
受信時の再送条件の設定を操作表示部７のキー操作によ
り行うことができ、この再送条件は、ファクシミリ通信
の途中で回線エラー等によりファクシミリ通信が中断し
た際に、複数ページからなる受信原稿のうち、中断前ま
でに受信してＳＡＦ５に蓄積したページの原稿の画情報
を、続きのページの画情報が再送信されてくるまでＳＡ
Ｆ５に蓄積して、全てのページの画情報の受信を完了し
てからページ順序情報に基づいてページの整理を行った
後、プロッタ３で記録出力する再送信待ちを行うのか、
中断前に受信したページの画情報を、続きのページの画
情報が再送信されてくるのを待たずに、すなわち、再送
信待ちを行わずに、プロッタ３で記録出力するのかの条
件設定である。

【００５２】そこで、受信側ファクシミリ装置１のＣＰ
Ｕ４は、図２の左側に示すように、待機時、ユーザの操
作表示部７のキー操作により再送条件の設定が行われる
かチェックし（ステップＰ１）、再送条件の設定が行わ
れるときには、当該操作された設定条件を再送待ち条件
情報としてページ管理部１３に記憶させるとともに、Ｃ
ＣＵ８にＮＳＳ信号のＦＩＦに再送条件を設定する、す
なわち、ＮＳＳ信号のＦＩＦのビットアサインを行う
（ステップＰ２）。

【００５３】すなわち、ＮＳＳ信号のＦＩＦは、図４に
示すように、ビット割り付けされており、ＣＰＵ４は、
ファクシミリ通信エラーの発生時に、途中まで受信した
ページの画情報を記録出力せずに続きのページが再送さ
れてくるまでＳＡＦ５に記憶させておくとき、すなわ
ち、再送信待ちを行うときには、ＮＳＳ信号のＦＩＦの
「エラー時の再送待ちＯＮ／ＯＦＦ」を、ＣＣＵ８に
「ＯＮ」に設定させる。

【００５４】そして、ＣＰＵ４は、ＮＳＳ信号のＦＩＦ
の再送条件のビットアサインを行うと、受信待機状態に
戻り（ステップＰ３）、着呼があると、応呼して、受信
を開始する（ステップＰ４）。この着信時、ＣＰＵ４
は、ＣＣＵ８を介して送信側ファクシミリ装置１との間
でファクシミリ制御信号を交換するが、このとき、上記
再送条件を設定したＮＳＳ信号を送信側ファクシミリ装
置１に送信する。

【００５５】送信側ファクシミリ装置１は、ＣＣＵ８が
受信側ファクシミリ装置１から送信されてくるＮＳＳ信
号のＦＩＦを検査して、ＮＳＳ信号のＦＩＦに設定され
ている再送条件であるＦＩＦの「エラー時の再送待ちＯ
Ｎ／ＯＦＦ」を取得して、ＣＰＵ４に出力し、ＣＰＵ４
は、この再送条件、すなわち、ＮＳＳ信号の確認を行っ
て、再送条件情報をページ管理部１３に記憶させる（ス
テップＳ５）。

【００５６】次に、送信側ファクシミリ装置１のＣＰＵ
４は、ページ管理部１３の記憶しているページ順序情報
に基づいて、ＳＡＦ５から送信原稿の画情報を当該ペー
ジ順序情報のページ順に順次読み出して、符号化・復号
化部６で符号化した後、ＣＣＵ８及びＮＣＵ９を介して
受信側ファクシミリ装置１に順次送信させる（ステップ
Ｓ６）。

【００５７】受信側ファクシミリ装置１は、送信側ファ
クシミリ装置１から送信されてくる画情報を、ＣＰＵ４
の制御下で順次受信して、ＳＡＦ５に記憶させる（ステ
ップＰ５）。

【００５８】送信側ファクシミリ装置１のＣＰＵ４は、
回線エラー等によりファクシミリ通信が中断することな
く、全てのページの画情報を送信すると、ファクシミリ
送信処理を終了する。

【００５９】そして、受信側ファクシミリ装置１のＣＰ
Ｕ４は、ファクシミリ通信が中断することなく、全ての
ページの画情報を受信すると、ファクシミリ受信を終了
し、ＳＡＦ５に記憶させた受信原稿の画情報を符号化・
復号化部６で復号化した後、プロッタ３に転送して、プ
ロッタ３で記録紙に記録出力させる。このとき、ＣＰＵ
４は、ページ管理部１３に受信したページ順序情報が記
憶されているときには、このページ順次情報に基づい
て、受信原稿を本来のページ順である正順あるいは逆順
にＳＡＦ５から読み出して、すなわち、受信したページ
順にＳＡＦ５に記憶されている受信原稿の画情報を、当
該原稿の本来のページ順あるいは逆順にソートした状態
でＳＡＦ５から読み出して、符号化・復号化部６で復号
化した後、プロッタ３に転送し、プロッタ３で記録紙に
記録出力させる。

【００６０】このように、送信側ファクシミリ装置１
が、スキャナ２の読み取った原稿の画情報をＳＡＦ５に
蓄積し、原稿の送信ページ順序が操作表示部７によりペ
ージ単位で任意に指定されると、ページ管理部１３及び
ＣＣＵ８により、当該指定された原稿の送信ページ順序
をページ順序情報としてファクシミリ制御信号であるＮ
ＳＦ信号のＦＩＦに付加して送信するとともに、ＳＡＦ
５に記憶されている原稿の画情報を当該指定されたペー
ジ順序で受信側ファクシミリ装置１に送信し、受信側フ
ァクシミリ装置１が、受信画情報をＳＡＦ５に記憶する
とともに、ＮＳＦ信号のＦＩＦからページ順序情報を取
得して、この取得したページ順序情報に基づいてＳＡＦ
５に記憶した受信画情報を所定のページ順序で読み出し
て、プロッタ３により当該ページ順序で記録出力する。

【００６１】したがって、送信側で複数ページの送信原
稿の画情報をページ単位で任意の順序、例えば、読取モ
ード毎にまとめたページ順序で指定して送信することが
できるとともに、受信側で記録面を上向きあるいは下向
きにしてページ順あるいは逆順に適切に記録出力するこ
とができ、通信完了後の文書の体裁に関わらず、任意の
ページから通信して、ファクシミリシステムの利用性を
向上させることができる。

【００６２】また、送信側ファクシミリ装置１は、ペー
ジ順序情報をＮＳＦ信号のＦＩＦに付加しているので、
送信側と受信側でページ順序の変更した画情報の送・受
信とソートした記録出力を適切に行うことができ、ファ
クシミリシステムの利用性を向上させることができる。

【００６３】そして、上記ファクシミリ通信の途中に、
回線エラー等によりファクシミリ通信に中断が発生する
と、図２に示すように、送信側ファクシミリ装置１及び
受信側ファクシミリ装置１ともに回線を切断し、所定時
間回線が復旧するのを待つ（ステップＳ７、Ｐ６）。

【００６４】送信側ファクシミリ装置１のＣＰＵ４は、
所定時間経過後、再送信処理を行うが、このとき、ま
ず、ページ管理部１３の再送待ち条件情報をチェックし
て、受信側が再送待ち状態であるか、すなわち、中断前
に受信したページの画情報をＳＡＦ５に蓄積した状態で
続きのページの画情報が再送されてくるのを待っている
か、を判別し（ステップＳ８）、受信側が再送待ち状態
でないときには、ページ管理部１３に未送信のページの
画情報から、再度ページの送信順序を指定するページ順
序情報を作成させ、当該ページ管理部１３の作成した原
稿のページの送信順序を指定するページ順序情報に基づ
いて、ＣＣＵ８にＮＳＦ信号のＦＩＦにビットアサイン
の再設定を行わせる（ステップＳ９）。このとき、ＣＰ
Ｕ４は、ＣＣＵ８に、ＮＳＦ信号のＦＩＦの「再送信フ
ァイルか否か」を再送信ファイルである旨に設定させ
る。

【００６５】送信側ファクシミリ装置１のＣＰＵ４は、
ＮＳＦ信号のＦＩＦのビットアサインを完了すると、通
常の再送信動作と同様に、ファクシミリ制御手順を実行
して、ＳＡＦ５の未送信のページの画情報の送信を開始
する（ステップＳ１０）。このとき、上記送信時と同様
に、ＣＰＵ４は、ページ管理部１３のページ順序情報に
基づいて、ＳＡＦ５から送信原稿の画情報を当該ページ
順序情報のページ順に順次読み出して、符号化・復号化
部６で符号化した後、ＣＣＵ８及びＮＣＵ９を介して受
信側ファクシミリ装置１に順次送信させる（ステップＳ
１０）。

【００６６】また、送信側ファクシミリ装置１のＣＰＵ
４は、ステップＳ８で、受信側が再送待ち状態のときに
は、ＮＳＦ信号のＦＩＦの「再送信ファイルか否か」に
再送信であることを示す設定を行って、ページ順序のビ
ットアサインを行うことなく、再送信を行う（ステップ
Ｓ１０）。

【００６７】そして、受信側ファクシミリ装置１は、上
記ファクシミリ通信の途中に中断が発生すると、ＣＰＵ
４が、ページ管理部１３の再送待ち条件情報をチェック
して、再送待ち状態か、すなわち、中断前に受信したペ
ージの画情報をＳＡＦ５に蓄積した状態で続きのページ
の画情報が再送されてくるまで待つのかを判別し（ステ
ップＰ７）、再送待ち状態でないときには、ページ管理
部１３のページ順序情報に基づいて、中断する前に受信
した受信原稿をページ順あるいは逆順にＳＡＦ５から読
み出して（ステップＰ８）、符号化・復号化部６で復号
化した後、プロッタ３に転送し、プロッタ３で記録紙に
記録出力させる（ステップＰ９）。

【００６８】中断前に受信した受信原稿の全てのページ
の画情報の記録出力を完了すると、ＣＰＵ４は、受信待
機状態に移行して、原稿の続きのページの画情報が送信
されてくるのを待つ（ステップＰ１０）。また、ステッ
プＰ７で、再送待ち状態のときには、ＣＰＵ４は、中断
前に受信したページの画情報を、記録出力することな
く、そのままＳＡＦ５に記憶させた状態で、受信待機状
態に移行して、原稿の続きのページの画情報が送信され
てくるのを待ち（ステップＰ１０）。

【００６９】その後、中断した原稿の続きのページの画
情報が送信されてくると、ＣＰＵ４は、当該続きのペー
ジの画情報を受信して、ＳＡＦ５に蓄積し、途中でファ
クシミリ通信が再度中断すると、上記同様に処理を行
い、途中中断することなく、全てのページの画情報を受
信すると、上記再送待ち状態の有無に応じて、ＳＡＦ５
内のページの画情報の記録出力を行う。

【００７０】すなわち、受信側ファクシミリ装置１のＣ
ＰＵ４は、中断前に受信した画情報の記録出力を既に行
っているときには、新たに作成され再送信時に送信され
てページ管理部１３に記憶されているＮＳＦ信号のＦＩ
Ｆのページ順序情報に基づいて、当該再送信されてきた
ページの画情報のみをソートした状態でＳＡＦ５から読
み出して、プロッタ３で順次記録出力させる。また、Ｃ
ＰＵ４は、中断前に受信した画情報の記録出力を行わず
に、ＳＡＦ５に記憶しているときには、最初に受信して
ページ管理部１３に記憶されているＮＳＦ信号のＦＩＦ
のページ順序情報に基づいて、全てのページの画情報を
ソートした状態でＳＡＦ５から読み出して、プロッタ３
で順次記録出力させる。

【００７１】このように、受信側ファクシミリ装置１
は、ファクシミリ通信が途中で中断されると、当該中断
時点までに受信してＳＡＦ５に記憶させた画情報を、ペ
ージ順序情報に基づいて、所定のページ順序で読み出し
て、記録出力する。

【００７２】したがって、送信側ファクシミリ装置１
で、例えば、重要度の高いページから送信ページの順位
を設定すると、遠距離や品質の悪い回線で通信する必要
がある場合にも、重要度の高いページから順次送・受信
することができるとともに、所定のページ順にソートし
て記録することができ、ファクシミリシステムの利用性
をより一層向上させることができるとともに、ファクシ
ミリ通信の中断により送信原稿が全て送信できない場合
にも、切り捨てられるページの画情報を重要度の低い情
報にして、相対的に通信情報量を向上させることができ
る。

【００７３】また、受信側ファクシミリ装置１は、ファ
クシミリ通信が途中で中断されると、当該中断時点まで
に受信してＳＡＦ５に記憶させた画情報を当該ＳＡＦ５
にそのまま記憶させ、再送信されてきた当該原稿の続き
の画情報とともにＳＡＦ５に記憶して、ページ順序情報
に基づいて、当該ＳＡＦ５の画情報を所定のページ順序
で読み出して、記録出力する。

【００７４】したがって、原稿のページ数が多い場合
に、通信エラーの発生以前に受信した画情報と、再送さ
れてきた画情報をまとめて、全ページがそろってから所
定のページ順序で読み出して、記録出力することがで
き、ファクシミリシステムの利用性をより一層向上させ
ることができる。

【００７５】さらに、受信側ファクシミリ装置１は、フ
ァクシミリ通信途中で中断されると、当該中断前に受信
してＳＡＦ５に記憶させた画情報をそのまま記憶させて
当該原稿の続きの画情報が再送信されてくるのを待つ再
送信待ちを行う場合に、当該再送信待ちを行う旨の再送
信待ち情報をＮＳＳ信号のＦＩＦに付加して送信し、送
信側ファクシミリ装置１は、ファクシミリ通信が中断さ
れると、当該中断前に送信した原稿の画情報の続きの画
情報を再送信するに際して、ＮＳＳ信号のＦＩＦに再送
信待ち情報が付加されていると、ＳＡＦ５から当該続き
の画情報をページ順序情報のページ順序で読み出して送
信し、ＮＳＳ信号のＦＩＦに再送信待ち情報が付加され
ていないと、当該続きの画情報に対する新たなページ順
序情報をＮＳＦ信号のＦＩＦに付加して送信した後、当
該ページ順序情報のページ順序で当該続きの画情報を送
信する。

【００７６】したがって、ファクシミリ通信が中断され
た場合にも、受信側が再送信待ちを行うかどうかに応じ
て、送信側と受信側でページ順序の変更した画情報の送
・受信とソートした記録出力を適切に行うことができ、
ファクシミリシステムの利用性を向上させることができ
る。

【００７７】また、受信側ファクシミリ装置１は、再送
信待ち情報をＮＳＳ信号のＦＩＦに付加しているので、
ファクシミリ通信が途中で中断された場合にも、受信側
が再送信待ちを行うかどうかに応じて、送信側と受信側
でページ順序の変更した画情報の送・受信とソートした
記録出力を適切に行うことができ、ファクシミリシステ
ムの利用性を向上させることができる。

【００７８】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。

【００７９】例えば、上記実施の形態においては、ＮＳ
Ｆ信号のＦＩＦによりページ順序情報の設定を行い、Ｎ
ＳＳ信号のＦＩＦにより再送信待ち情報の設定を行って
いるが、これらページ順序情報や再送信待ち情報の設定
は、上記ファクシミリ制御信号に限るものではなく、適
切にページ順序情報や再送信待ち情報を相手ファクシミ
リ装置に通知できるものであれば、どのようなファクシ
ミリ制御信号を使用してもよい。

【００８０】

【発明の効果】請求項１記載の発明のファクシミリシス
テムによれば、送信側ファクシミリ装置が、読取手段の
読み取った原稿の画情報を画情報記憶手段に蓄積し、原
稿の送信ページ順序がページ単位で任意に指定される
と、当該指定された原稿の送信ページ順序をページ順序
情報として所定のファクシミリ制御信号に付加して送信
するとともに、画情報記憶手段に記憶されている原稿の
画情報を当該指定されたページ順序で受信側ファクシミ
リ装置に送信し、受信側ファクシミリ装置が、受信画情
報を画情報記憶手段に記憶するとともに、ファクシミリ
制御信号からページ順序情報を取得して、この取得した
ページ順序情報に基づいて画情報記憶手段に記憶した受
信画情報を所定のページ順序で読み出して、当該ページ
順序で記録出力するので、送信側で複数ページの送信原
稿の画情報をページ単位で任意の順序、例えば、読取モ
ード毎にまとめたページ順序で指定して送信することが
できるとともに、受信側で記録面を上向きあるいは下向
きにしてページ順あるいは逆順に適切に記録出力するこ
とができ、通信完了後の文書の体裁に関わらず、任意の
ページから通信して、ファクシミリシステムの利用性を
向上させることができる。

【００８１】請求項２記載の発明のファクシミリシステ
ムによれば、受信側ファクシミリ装置が、ファクシミリ
通信が途中で中断されると、当該中断時点までに受信し
て画情報記憶手段に記憶させた画情報を、ページ順序情
報に基づいて、所定のページ順序で読み出して、記録出
力するので、送信側で、例えば、重要度の高いページか
ら送信ページの順位を設定すると、遠距離や品質の悪い
回線で通信する必要がある場合にも、重要度の高いペー
ジから順次送・受信することができるとともに、所定の
ページ順にソートして記録することができ、ファクシミ
リシステムの利用性をより一層向上させることができる
とともに、ファクシミリ通信の中断により送信原稿が全
て送信できない場合にも、切り捨てられるページの画情
報を重要度の低い情報にして、相対的に通信情報量を向
上させることができる。

【００８２】請求項３記載の発明のファクシミリシステ
ムによれば、受信側ファクシミリ装置が、ファクシミリ
通信が途中で中断されると、当該中断時点までに受信し
て画情報記憶手段に記憶させた画情報を当該画情報記憶
手段にそのまま記憶させ、再送信されてきた当該原稿の
続きの画情報とともに画情報記憶手段に記憶して、ペー
ジ順序情報に基づいて、当該画情報記憶手段の画情報を
所定のページ順序で読み出して、記録出力するので、原
稿のページ数が多い場合に、通信エラーの発生以前に受
信した画情報と、再送されてきた画情報をまとめて、全
ページがそろってから所定のページ順序で読み出して、
記録出力することができ、ファクシミリシステムの利用
性をより一層向上させることができる。

【００８３】請求項４記載の発明のファクシミリシステ
ムによれば、受信側ファクシミリ装置が、ファクシミリ
通信途中で中断されると、当該中断前に受信して画情報
記憶手段に記憶させた画情報をそのまま記憶させて当該
原稿の続きの画情報が再送信されてくるのを待つ再送信
待ちを行う場合に、当該再送信待ちを行う旨の再送信待
ち情報を所定のファクシミリ制御信号に付加して送信
し、送信側ファクシミリ装置が、ファクシミリ通信が中
断されると、当該中断前に送信した原稿の画情報の続き
の画情報を再送信するに際して、ファクシミリ制御信号
に再送信待ち情報が付加されていると、画情報記憶手段
から当該続きの画情報をページ順序情報のページ順序で
読み出して送信し、ファクシミリ制御信号に再送信待ち
情報が付加されていないと、当該続きの画情報に対する
新たなページ順序情報をファクシミリ制御信号に付加し
て送信した後、当該ページ順序情報のページ順序で当該
続きの画情報を送信するので、ファクシミリ通信が中断
された場合にも、受信側が再送信待ちを行うかどうかに
応じて、送信側と受信側でページ順序の変更した画情報
の送・受信とソートした記録出力を適切に行うことがで
き、ファクシミリシステムの利用性を向上させることが
できる。

【００８４】請求項５記載の発明のファクシミリシステ
ムによれば、ページ順序情報をＮＳＦ信号のＦＩＦに付
加するので、送信側と受信側でページ順序の変更した画
情報の送・受信とソートした記録出力を適切に行うこと
ができ、ファクシミリシステムの利用性を向上させるこ
とができる。

【００８５】請求項６記載の発明のファクシミリシステ
ムによれば、再送信待ち情報をＮＳＳ信号のＦＩＦに付
加するので、ファクシミリ通信が途中で中断された場合
にも、受信側が再送信待ちを行うかどうかに応じて、送
信側と受信側でページ順序の変更した画情報の送・受信
とソートした記録出力を適切に行うことができ、ファク
シミリシステムの利用性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のファクシミリシステムの一実施の形態
のファクシミリシステムに適用されるファクシミリ装置
の回路ブロック図。

【図２】図１のファクシミリ装置を送信側及び受信側の
ファクシミリ装置として行われるファクシミリ通信時の
画情報ソート制御処理を示すフローチャート。

【図３】ＮＳＦ信号のＦＩＦビット割り付けの一例を示
す図。

【図４】ＮＳＳ信号のＦＩＦビット割り付けの一例を示
す図。

【符号の説明】

１ ファクシミリ装置 ２ スキャナ ３ プロッタ ４ ＣＰＵ ５ ＳＡＦ ６ 符号化・復号化部 ７ 操作表示部 ８ ＣＣＵ ９ ＮＣＵ １０ モデム １１ ＲＯＭ １２ ＲＡＭ １３ ページ管理部 １４ バス

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】送信側ファクシミリ装置と受信側ファクシ
   ミリ装置との間で所定のファクシミリ制御手順により画
   情報を送・受信するファクシミリシステムにおいて、前
   記送信側ファクシミリ装置は、原稿の画像を所定の解像
   度で読み取る読取手段と、前記読取手段の読み取った前
   記原稿の画情報を蓄積する画情報記憶手段と、前記原稿
   の送信ページ順序をページ単位で任意に指定可能な送信
   順序指定手段と、前記送信順序指定手段で指定された前
   記原稿の送信ページ順序をページ順序情報として所定の
   ファクシミリ制御信号に付加するページ順序情報付加手
   段と、前記画情報記憶手段に記憶されている前記原稿の
   画情報を前記送信順序指定手段により指定された前記ペ
   ージ順序で前記受信側ファクシミリ装置に送信させる制
   御手段と、を備え、前記受信側ファクシミリ装置は、画
   像を記録紙に記録出力する記録手段と、前記受信画情報
   を記憶する画情報記憶手段と、前記ファクシミリ制御信
   号から前記ページ順序情報を取得する通信情報制御手段
   と、前記通信情報制御手段の取得した前記ページ順序情
   報に基づいて前記画情報記憶手段に記憶した前記受信画
   情報を所定のページ順序で読み出して、前記記録手段に
   より当該ページ順序で記録出力させる制御手段と、を備
   えたことを特徴とするファクシミリシステム。
2. 【請求項２】前記受信側ファクシミリ装置は、前記ファ
   クシミリ通信の途中で当該ファクシミリ通信が中断され
   ると、前記制御手段が、当該中断時点までに受信して前
   記画情報記憶手段に記憶させた前記画情報を、前記通信
   情報制御手段の取得した前記ページ順序情報に基づい
   て、所定のページ順序で読み出して、前記記録手段によ
   り当該ページ順序で記録出力させることを特徴とする請
   求項１記載のファクシミリシステム。
3. 【請求項３】前記受信側ファクシミリ装置は、前記ファ
   クシミリ通信の途中で当該ファクシミリ通信が中断され
   ると、前記制御手段が、当該中断時点までに受信して前
   記画情報記憶手段に記憶させた前記画情報を当該画情報
   記憶手段にそのまま記憶させ、その後、当該原稿の続き
   の前記画情報が再送信されてくると、当該続きの画情報
   を前記画情報記憶手段に記憶させ、全ての画情報を受信
   すると、前記通信情報制御手段の取得した前記ページ順
   序情報に基づいて前記画情報記憶手段に記憶した前記受
   信画情報を所定のページ順序で読み出して、前記記録手
   段により当該ページ順序で記録出力させることを特徴と
   する請求項１記載のファクシミリシステム。
4. 【請求項４】前記受信側ファクシミリ装置は、前記ファ
   クシミリ通信の途中で当該ファクシミリ通信が中断され
   た場合に、当該中断前に受信して前記画情報記憶手段に
   記憶させた前記画情報をそのまま記憶させて当該原稿の
   続きの前記画情報が再送信されてくるのを待つ再送信待
   ちを行う場合に、前記通信情報制御手段が、当該再送信
   待ちを行う旨の再送信待ち情報を所定のファクシミリ制
   御信号に付加し、前記送信側ファクシミリ装置は、前記
   ファクシミリ通信の途中で当該ファクシミリ通信が中断
   されると、当該中断前に送信した前記原稿の画情報の前
   記続きの画情報を再送信するに際して、前記制御手段
   が、前記受信側ファクシミリ装置から送信されてくる前
   記ファクシミリ制御信号に前記再送信待ち情報が付加さ
   れていると、前記画情報記憶手段から当該続きの画情報
   を前記ページ順序情報のページ順序で読み出して送信さ
   せ、前記ファクシミリ制御信号に前記再送信待ち情報が
   付加されていないと、前記ページ順序情報付加手段に当
   該続きの画情報に対する前記ページ順序情報を前記ファ
   クシミリ制御信号に付加させて送信させた後、当該ペー
   ジ順序情報のページ順序で当該続きの画情報を送信させ
   ることを特徴とする請求項２または請求項３記載のファ
   クシミリシステム。
5. 【請求項５】前記ページ順序情報付加手段は、前記ペー
   ジ順序情報をＮＳＦ信号のＦＩＦに付加することを特徴
   とする請求項１から請求項４のいずれかに記載のファク
   シミリシステム。
6. 【請求項６】前記通信情報制御手段は、前記再送信待ち
   情報をＮＳＳ信号のＦＩＦに付加することを特徴とする
   請求項４記載のファクシミリシステム。