JPH11171586A - 無鉛光学バリウムフリントガラス - Google Patents
無鉛光学バリウムフリントガラスInfo
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- JPH11171586A JPH11171586A JP26391098A JP26391098A JPH11171586A JP H11171586 A JPH11171586 A JP H11171586A JP 26391098 A JP26391098 A JP 26391098A JP 26391098 A JP26391098 A JP 26391098A JP H11171586 A JPH11171586 A JP H11171586A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/076—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
- C03C3/089—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron
- C03C3/091—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron containing aluminium
- C03C3/093—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron containing aluminium containing zinc or zirconium
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 良好な溶融及び加工特性を有し、経済的に製
造でき、非常に高い耐薬品性を示し、１．５５〜１．６
６の屈折率ｎd 及び３９〜５２のアッベ数νd を有する
無鉛光学バリウムフリントガラスを提供する。 【解決手段】 ガラスは酸化物基準の重量％表示で以下
の組成：ＳｉＯ2 ：４０〜６０％、Ｂ2 Ｏ3 ：６．５〜
１２％、ＢａＯ：１０〜３５％、ＣａＯ：０〜１％、Ｚ
ｎＯ：０〜２％、ＴｉＯ2 ：５〜１２％、Ａｌ2 Ｏ3 ：
０．５〜３．５％、Ｎａ2 Ｏ：３〜７．５％、Ｋ2 Ｏ：
３〜８％、但しＮａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ≦１５％を有し、必要
に応じて慣用量の清澄剤を含有する。ガラスはスペクト
ルの青色領域において正の異常乃至正常な部分分散を示
す。
造でき、非常に高い耐薬品性を示し、１．５５〜１．６
６の屈折率ｎd 及び３９〜５２のアッベ数νd を有する
無鉛光学バリウムフリントガラスを提供する。 【解決手段】 ガラスは酸化物基準の重量％表示で以下
の組成：ＳｉＯ2 ：４０〜６０％、Ｂ2 Ｏ3 ：６．５〜
１２％、ＢａＯ：１０〜３５％、ＣａＯ：０〜１％、Ｚ
ｎＯ：０〜２％、ＴｉＯ2 ：５〜１２％、Ａｌ2 Ｏ3 ：
０．５〜３．５％、Ｎａ2 Ｏ：３〜７．５％、Ｋ2 Ｏ：
３〜８％、但しＮａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ≦１５％を有し、必要
に応じて慣用量の清澄剤を含有する。ガラスはスペクト
ルの青色領域において正の異常乃至正常な部分分散を示
す。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、１．５５〜１．６
６の屈折率ｎd 及び３９〜５２のアッベ数νd を有する
無鉛光学バリウムフリントガラスに関する。バリウムフ
リントガラスは４３〜５０のアッベ数を有するとされる
市販ガラスの慣習的分類と対照的に、本出願において
は、バリウムフリントガラスという用語はこの範囲より
も高い又は低いアッベ数を有するガラスを包含する。
６の屈折率ｎd 及び３９〜５２のアッベ数νd を有する
無鉛光学バリウムフリントガラスに関する。バリウムフ
リントガラスは４３〜５０のアッベ数を有するとされる
市販ガラスの慣習的分類と対照的に、本出願において
は、バリウムフリントガラスという用語はこの範囲より
も高い又は低いアッベ数を有するガラスを包含する。
【０００２】
【従来の技術】ここ数年、ガラス成分ＰｂＯ及びＡｓ2
Ｏ3 は環境の面で安全かどうか公然と疑問が呈示されて
いるため、光学機器の製造業者の中には、ＰｂＯを含有
せず、さらにまたＡｓ2 Ｏ3 を含有しないガラスのみの
使用に転換しようとする者が出ている。従って、それぞ
れの光学的性質を有するそのようなタイプのガラスが市
場で入手可能とならねばならない。また、軽量ガラス部
材、即ち低密度のガラスの製造においても、ＰｂＯを削
除することが望まれる。単に酸化鉛を１つ又はそれ以上
の成分で置換するだけでは、光学的性質及びガラス技術
上の性質はＰｂＯの影響を受けるため、一般に、そのよ
うな所望の性質を有するガラスを再現することはできな
い。従って、それに代って、新規なガラス組成を開発す
ること、又は少なくとも広範囲な変更を行なうことが必
要となる。
Ｏ3 は環境の面で安全かどうか公然と疑問が呈示されて
いるため、光学機器の製造業者の中には、ＰｂＯを含有
せず、さらにまたＡｓ2 Ｏ3 を含有しないガラスのみの
使用に転換しようとする者が出ている。従って、それぞ
れの光学的性質を有するそのようなタイプのガラスが市
場で入手可能とならねばならない。また、軽量ガラス部
材、即ち低密度のガラスの製造においても、ＰｂＯを削
除することが望まれる。単に酸化鉛を１つ又はそれ以上
の成分で置換するだけでは、光学的性質及びガラス技術
上の性質はＰｂＯの影響を受けるため、一般に、そのよ
うな所望の性質を有するガラスを再現することはできな
い。従って、それに代って、新規なガラス組成を開発す
ること、又は少なくとも広範囲な変更を行なうことが必
要となる。
【０００３】種々の仕様が特許文献に既に示されてお
り、上記範囲又はそれに近い範囲にある光学値を有する
無鉛ガラスが記載されている。しかしながら、これらの
ガラスは多様な欠点を有する。例えば、特開昭６０−２
２１３３８号には比較的に高い屈折率を有するガラスに
ついても記載されており、必須成分としてＹ2 Ｏ3 、Ｌ
ａ2 Ｏ3 、Ｂ2 Ｏ3 及びＬｉ2 Ｏを含有するが、例えば
ＳｉＯ2 は単に任意成分でしかない。２０重量％までの
Ｙ2 Ｏ3 含量、５２重量％までのＬａ2 Ｏ3 含量のため
に、ガラスは高価なものとなり、また連続生産プロセス
にとって非経済的である。幾つかの例では非常にＢ2 Ｏ
3 含量が高く（５０重量％まで）、またＬｉ2 Ｏが存在
しているが、これによってガラスのの耐薬品性は劣った
ものとなり、これはその後の処理をさらに困難にすると
共に、それらの用途を制限することにもなる。Ｌｉ2 Ｏ
はガラスの結晶化安定性を低下させる。さらに、特開平
３−５３４１号には著しく高いアッベ数を有するガラス
について記載されているが、このガラスもＬｉ2 Ｏの添
加を必要としており、さらにまた比較的に高い割合でＬ
ａ2 Ｏ3 を含有している。
り、上記範囲又はそれに近い範囲にある光学値を有する
無鉛ガラスが記載されている。しかしながら、これらの
ガラスは多様な欠点を有する。例えば、特開昭６０−２
２１３３８号には比較的に高い屈折率を有するガラスに
ついても記載されており、必須成分としてＹ2 Ｏ3 、Ｌ
ａ2 Ｏ3 、Ｂ2 Ｏ3 及びＬｉ2 Ｏを含有するが、例えば
ＳｉＯ2 は単に任意成分でしかない。２０重量％までの
Ｙ2 Ｏ3 含量、５２重量％までのＬａ2 Ｏ3 含量のため
に、ガラスは高価なものとなり、また連続生産プロセス
にとって非経済的である。幾つかの例では非常にＢ2 Ｏ
3 含量が高く（５０重量％まで）、またＬｉ2 Ｏが存在
しているが、これによってガラスのの耐薬品性は劣った
ものとなり、これはその後の処理をさらに困難にすると
共に、それらの用途を制限することにもなる。Ｌｉ2 Ｏ
はガラスの結晶化安定性を低下させる。さらに、特開平
３−５３４１号には著しく高いアッベ数を有するガラス
について記載されているが、このガラスもＬｉ2 Ｏの添
加を必要としており、さらにまた比較的に高い割合でＬ
ａ2 Ｏ3 を含有している。
【０００４】さらに、米国特許第２，４３３，８８３号
及び米国特許第２，５２３，２６６号に記載のガラスは
必須成分としてＬｉ2 Ｏを含有している。これらのガラ
スはさらにＺｒＯ2 を含有しており（各々４〜１５重量
％及び２〜１５重量％）、これもまたガラスを結晶化し
易くする。この点については６〜８重量％のＺｒＯ2を
含有する米国特許第２，５２３，２６５号に記載のガラ
スについても当てはまる。
及び米国特許第２，５２３，２６６号に記載のガラスは
必須成分としてＬｉ2 Ｏを含有している。これらのガラ
スはさらにＺｒＯ2 を含有しており（各々４〜１５重量
％及び２〜１５重量％）、これもまたガラスを結晶化し
易くする。この点については６〜８重量％のＺｒＯ2を
含有する米国特許第２，５２３，２６５号に記載のガラ
スについても当てはまる。
【０００５】Ｌａ2 Ｏ3 及びＹ2 Ｏ3 に関する同様の点
（不利益）は、Ｎｂ2 Ｏ5 についても言える。この酸化
物は全体的な価格を押し上げ、従って製造コストを著し
く増大させる。それはドイツ特許ＤＥ １ ４９６ ５
２４号や特開平６−１０７４２５号、特開昭５２−４５
６１２号に記載のガラスの必須成分である。ＤＥ １４
９６ ５２４号に記載のガラスはかなり高い屈折率
（１．６５以上）を有する。特開平６−１０７４２５号
や特開昭５２−４５６１２号に記載のガラスにおいて
は、幾つかの例においては非常に高いアルカリ金属酸化
物含量（各々３０重量％まで及び４０重量％まで）によ
り及ぼされる耐薬品性及び結晶化安定性に対する著しい
悪影響を改善するために、Ｎｂ2 Ｏ5 は必須である。
（不利益）は、Ｎｂ2 Ｏ5 についても言える。この酸化
物は全体的な価格を押し上げ、従って製造コストを著し
く増大させる。それはドイツ特許ＤＥ １ ４９６ ５
２４号や特開平６−１０７４２５号、特開昭５２−４５
６１２号に記載のガラスの必須成分である。ＤＥ １４
９６ ５２４号に記載のガラスはかなり高い屈折率
（１．６５以上）を有する。特開平６−１０７４２５号
や特開昭５２−４５６１２号に記載のガラスにおいて
は、幾つかの例においては非常に高いアルカリ金属酸化
物含量（各々３０重量％まで及び４０重量％まで）によ
り及ぼされる耐薬品性及び結晶化安定性に対する著しい
悪影響を改善するために、Ｎｂ2 Ｏ5 は必須である。
【０００６】ソ連特許第９７５６１７号に記載のＡｌ2
Ｏ3 フリーのガラスや特開平５−１７１７６号に提案さ
れているガラスはＳｒＯを必須としており、この成分を
各々２０重量％まで及び１４重量％までの量で含有す
る。米国特許第５，３００，４６７号に記載のＺｒＯ2
含有のガラスも、ＳｒＯを２０重量％までの量で含有す
る。ＳｒＯの光学的性質に対する影響は、ＢａＯ及びＣ
ａＯのそれにほぼ相当するが、ＢａＯやＣａＯはかなり
安価な原料でもってガラス中に添加できるので、ＳｒＯ
を削除することができれば経済的生産にとって有利であ
る。
Ｏ3 フリーのガラスや特開平５−１７１７６号に提案さ
れているガラスはＳｒＯを必須としており、この成分を
各々２０重量％まで及び１４重量％までの量で含有す
る。米国特許第５，３００，４６７号に記載のＺｒＯ2
含有のガラスも、ＳｒＯを２０重量％までの量で含有す
る。ＳｒＯの光学的性質に対する影響は、ＢａＯ及びＣ
ａＯのそれにほぼ相当するが、ＢａＯやＣａＯはかなり
安価な原料でもってガラス中に添加できるので、ＳｒＯ
を削除することができれば経済的生産にとって有利であ
る。
【０００７】特開平５６−７３６４６号には、高いＢａ
Ｏ含量を有し、ＴｉＯ2 が任意成分で最高で３重量％含
有するガラスが記載されている。少なくともＰｂＯを含
有しないときには、これらのガラスは高い屈折率及び低
いアッベ数を有する光学的状態を達成しない。さらに、
それらの耐薬品性は良くないであろう。特開平１−１３
３９５６号に示されているガラスは、Ａｌ2 Ｏ3 含量が
非常に高い。このことは、特に単なる任意成分であるＢ
2 Ｏ3 が存在しない場合には、ガラスの溶融を困難にす
る。
Ｏ含量を有し、ＴｉＯ2 が任意成分で最高で３重量％含
有するガラスが記載されている。少なくともＰｂＯを含
有しないときには、これらのガラスは高い屈折率及び低
いアッベ数を有する光学的状態を達成しない。さらに、
それらの耐薬品性は良くないであろう。特開平１−１３
３９５６号に示されているガラスは、Ａｌ2 Ｏ3 含量が
非常に高い。このことは、特に単なる任意成分であるＢ
2 Ｏ3 が存在しない場合には、ガラスの溶融を困難にす
る。
【０００８】ドイツ特許出願公告ＤＥ−Ｂ１９１８３５
０号に示されているガラスは、アルカリ金属酸化物を含
有せず、又はそれらを単に少量含有するだけである。こ
の結果生じる劣悪な溶融性は、２〜１４．５重量％のフ
ッ素の含有によって補償される。このようにフッ素含量
が高いと、工業的規模の製造の際にＨＦ及びＳｉＦ4を
含有する排ガスの浄化が困難で、また高価なものとな
る。
０号に示されているガラスは、アルカリ金属酸化物を含
有せず、又はそれらを単に少量含有するだけである。こ
の結果生じる劣悪な溶融性は、２〜１４．５重量％のフ
ッ素の含有によって補償される。このようにフッ素含量
が高いと、工業的規模の製造の際にＨＦ及びＳｉＦ4を
含有する排ガスの浄化が困難で、また高価なものとな
る。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記したよ
うな従来技術の問題に鑑みなされたものであり、その目
的とするところは、良好な溶融及び加工特性を有し、経
済的に製造でき、非常に高い耐薬品性を示し、１．５５
〜１．６６の屈折率ｎd 及び３９〜５２のアッベ数νd
を有する無鉛光学バリウムフリントガラスを提供するこ
とにある。耐薬品性はその後のガラスの加工及びそれら
の応用の可能性のいずれに対しても重要である。
うな従来技術の問題に鑑みなされたものであり、その目
的とするところは、良好な溶融及び加工特性を有し、経
済的に製造でき、非常に高い耐薬品性を示し、１．５５
〜１．６６の屈折率ｎd 及び３９〜５２のアッベ数νd
を有する無鉛光学バリウムフリントガラスを提供するこ
とにある。耐薬品性はその後のガラスの加工及びそれら
の応用の可能性のいずれに対しても重要である。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の基本的態様によれば、酸化物基準で以下の
組成 ＳｉＯ2 ４０〜６０重量％、Ｂ2 Ｏ3 ６．５〜１２重量％、 ＢａＯ １０〜３５重量％、ＣａＯ ０〜１重量％、 ＺｎＯ ０〜２重量％、ＴｉＯ2 ５〜１２重量％、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．５〜３．５重量％、Ｎａ2 Ｏ ３〜７．５重量％、 Ｋ2 Ｏ ３〜８重量％、但しＮａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ≦１５重量％ を有し、必要に応じて慣用量の清澄剤を含有することを
特徴とする１．５５〜１．６６の屈折率ｎd 及び３９〜
５２のアッベ数νd を有する無鉛光学バリウムフリント
ガラスが提供される。
に、本発明の基本的態様によれば、酸化物基準で以下の
組成 ＳｉＯ2 ４０〜６０重量％、Ｂ2 Ｏ3 ６．５〜１２重量％、 ＢａＯ １０〜３５重量％、ＣａＯ ０〜１重量％、 ＺｎＯ ０〜２重量％、ＴｉＯ2 ５〜１２重量％、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．５〜３．５重量％、Ｎａ2 Ｏ ３〜７．５重量％、 Ｋ2 Ｏ ３〜８重量％、但しＮａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ≦１５重量％ を有し、必要に応じて慣用量の清澄剤を含有することを
特徴とする１．５５〜１．６６の屈折率ｎd 及び３９〜
５２のアッベ数νd を有する無鉛光学バリウムフリント
ガラスが提供される。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明のガラスは、４０〜６０重
量％のガラス形成剤ＳｉＯ2 を含有する。ＳｉＯ2 含量
が上記範囲より低い場合、ガラスの耐酸性が低下し、逆
に高い場合、ガラスの溶融性が損われる。本発明のガラ
スは、耐酸性を改善するために、少なくとも０．５重量
％のＡｌ2 Ｏ3 及び少なくとも５重量％のＴｉＯ2 を含
有する。しかしながら、これらの酸化物の最大含量は、
Ａｌ2 Ｏ3 は３．５重量％（好ましくは３重量％）、Ｔ
ｉＯ2 は１２重量％であり、もしこの上限を超えると溶
融性が再び損われるので超えるべきでない。ＴｉＯ2 は
耐薬品性を改善するのに有効であるだけでなく、高い屈
折率を達成し、アッベ数を微調整するために有効であ
り、特に高い屈折率を与える効果がある。耐酸性及び溶
融性に対する同様な効果のために、本発明の好ましい態
様においては、前記酸化物の合計量（ＳｉＯ2 ＋Ａｌ2
Ｏ3 ＋ＴｉＯ2 ）は４７〜７２重量％に制限される。
量％のガラス形成剤ＳｉＯ2 を含有する。ＳｉＯ2 含量
が上記範囲より低い場合、ガラスの耐酸性が低下し、逆
に高い場合、ガラスの溶融性が損われる。本発明のガラ
スは、耐酸性を改善するために、少なくとも０．５重量
％のＡｌ2 Ｏ3 及び少なくとも５重量％のＴｉＯ2 を含
有する。しかしながら、これらの酸化物の最大含量は、
Ａｌ2 Ｏ3 は３．５重量％（好ましくは３重量％）、Ｔ
ｉＯ2 は１２重量％であり、もしこの上限を超えると溶
融性が再び損われるので超えるべきでない。ＴｉＯ2 は
耐薬品性を改善するのに有効であるだけでなく、高い屈
折率を達成し、アッベ数を微調整するために有効であ
り、特に高い屈折率を与える効果がある。耐酸性及び溶
融性に対する同様な効果のために、本発明の好ましい態
様においては、前記酸化物の合計量（ＳｉＯ2 ＋Ａｌ2
Ｏ3 ＋ＴｉＯ2 ）は４７〜７２重量％に制限される。
【００１２】ガラスは３〜７．５重量％のＮａ2 Ｏ及び
３〜８重量％のＫ2 Ｏを含有する。但し、Ｎａ2 ＯとＫ
2 Ｏの合計量は１５重量％を超えるべきではない。これ
らのアルカリ金属酸化物は、ガラスの溶融性を改善する
のに有効である。上記範囲よりも少ないと、融点が充分
に下がらず、そのため経済的な製造がより困難になる。
一方、上記範囲よりも多いと、熱膨張率が増大し、転移
温度が低くなり、耐薬品性が損われる。
３〜８重量％のＫ2 Ｏを含有する。但し、Ｎａ2 ＯとＫ
2 Ｏの合計量は１５重量％を超えるべきではない。これ
らのアルカリ金属酸化物は、ガラスの溶融性を改善する
のに有効である。上記範囲よりも少ないと、融点が充分
に下がらず、そのため経済的な製造がより困難になる。
一方、上記範囲よりも多いと、熱膨張率が増大し、転移
温度が低くなり、耐薬品性が損われる。
【００１３】ガラスはさらに６．５〜１２重量％のＢ2
Ｏ3 を含有する。この成分により同様に溶融性が改善さ
れるが、この場合、膨張に対する悪影響は考慮する必要
がない。しかしながら、上記範囲よりも過剰になると、
耐薬品性、特に耐アルカリ性が低下する。最大含量は１
１重量％に制限することが好ましい。
Ｏ3 を含有する。この成分により同様に溶融性が改善さ
れるが、この場合、膨張に対する悪影響は考慮する必要
がない。しかしながら、上記範囲よりも過剰になると、
耐薬品性、特に耐アルカリ性が低下する。最大含量は１
１重量％に制限することが好ましい。
【００１４】本発明の特に好ましい態様では、Ｂ2 Ｏ3
／（ＳｉＯ2 ＋ＴｉＯ2 ＋Ａｌ2 Ｏ3 ）の重量比は最大
０．２０に制限され、また、分母の中にある酸化物の含
有量に応じて、Ｂ2 Ｏ3 含量も制限される。この条件を
満たすガラスは、非常に良好な耐アルカリ性を示す。重
量比が増大するにつれて、この耐アルカリ性は低下し、
重量比が０．２の値を超えたときには最良の耐アルカリ
性、クラス１、はもはや達成されなくなる。
／（ＳｉＯ2 ＋ＴｉＯ2 ＋Ａｌ2 Ｏ3 ）の重量比は最大
０．２０に制限され、また、分母の中にある酸化物の含
有量に応じて、Ｂ2 Ｏ3 含量も制限される。この条件を
満たすガラスは、非常に良好な耐アルカリ性を示す。重
量比が増大するにつれて、この耐アルカリ性は低下し、
重量比が０．２の値を超えたときには最良の耐アルカリ
性、クラス１、はもはや達成されなくなる。
【００１５】所望のアッベ数範囲を達成するために、ガ
ラスは１０〜３５重量％のＢａＯを含有する。ＢａＯの
含量が上記範囲より少ない場合、バリウムフリントガラ
ス範囲のアッベ数が得られなくなり、一方、上記範囲よ
り高い含量では失透傾向が増大する。結晶化安定性を改
善するために、ガラスは１重量％以下の量のＣａＯ及び
２重量％以下の量のＺｎＯを含有できる。少なくとも
０．１重量％のＣａＯ及び／又はＺｎＯ、特に少なくと
も０．１重量％のＣａＯが存在することが好ましい。Ｃ
ａＯ及びＺｎＯの含有量が上記上限を超えると、高いア
ッベ数と共に高い屈折率を達成することはさらに困難と
なる。
ラスは１０〜３５重量％のＢａＯを含有する。ＢａＯの
含量が上記範囲より少ない場合、バリウムフリントガラ
ス範囲のアッベ数が得られなくなり、一方、上記範囲よ
り高い含量では失透傾向が増大する。結晶化安定性を改
善するために、ガラスは１重量％以下の量のＣａＯ及び
２重量％以下の量のＺｎＯを含有できる。少なくとも
０．１重量％のＣａＯ及び／又はＺｎＯ、特に少なくと
も０．１重量％のＣａＯが存在することが好ましい。Ｃ
ａＯ及びＺｎＯの含有量が上記上限を超えると、高いア
ッベ数と共に高い屈折率を達成することはさらに困難と
なる。
【００１６】本発明の出願日に未公開の本出願人の出願
に係る先行ドイツ出願（出願番号Ｐ１９ ７０３ ３９
１．１）に記載の無鉛光学ガラスは、本出願に示された
ガラスと屈折率及びアッベ数において一部重複し、また
類似の組成を有している。これらのガラスと比較する
と、本明細書に記載のガラスはＺｒＯ2 が全く使用され
ていない点で異なる。本発明のガラスはＺｒＯ2 を含有
しないため、低い温度で溶融でき、より経済的に製造で
きる。本発明のガラスはまた、より高いＮａ2Ｏ含量に
より、より良好な溶融性を有する。
に係る先行ドイツ出願（出願番号Ｐ１９ ７０３ ３９
１．１）に記載の無鉛光学ガラスは、本出願に示された
ガラスと屈折率及びアッベ数において一部重複し、また
類似の組成を有している。これらのガラスと比較する
と、本明細書に記載のガラスはＺｒＯ2 が全く使用され
ていない点で異なる。本発明のガラスはＺｒＯ2 を含有
しないため、低い温度で溶融でき、より経済的に製造で
きる。本発明のガラスはまた、より高いＮａ2Ｏ含量に
より、より良好な溶融性を有する。
【００１７】前記した屈折率及びアッベ数を有するガラ
スについて本発明の基本的な態様で特定された前記組成
範囲内には、以下に示すような２つの好適な組成範囲が
あり、その１つは高い屈折率を有するガラスを提供し、
他の１つは低い屈折率のガラスを提供する。 （１）高いＢａＯ含量と比較的低いＳｉＯ2 含量を有す
るガラスであり、酸化物基準で以下の組成を有する： ＳｉＯ2 ４１〜４８重量％、Ｂ2 Ｏ3 ６．５〜８重量％、 ＢａＯ ２８〜３５重量％、ＣａＯ ０．５〜１重量％、 ＺｎＯ １〜２重量％、ＴｉＯ2 ５〜１２重量％、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．５〜１．５重量％、Ｎａ2 Ｏ ３〜５重量％、 Ｋ2 Ｏ ３〜５重量％、 但しＮａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ６．５〜８重量％。 これらのガラスは、１．６０〜１．６６の屈折率ｎd 及
び３９〜５２のアッベ数νd を有する。
スについて本発明の基本的な態様で特定された前記組成
範囲内には、以下に示すような２つの好適な組成範囲が
あり、その１つは高い屈折率を有するガラスを提供し、
他の１つは低い屈折率のガラスを提供する。 （１）高いＢａＯ含量と比較的低いＳｉＯ2 含量を有す
るガラスであり、酸化物基準で以下の組成を有する： ＳｉＯ2 ４１〜４８重量％、Ｂ2 Ｏ3 ６．５〜８重量％、 ＢａＯ ２８〜３５重量％、ＣａＯ ０．５〜１重量％、 ＺｎＯ １〜２重量％、ＴｉＯ2 ５〜１２重量％、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．５〜１．５重量％、Ｎａ2 Ｏ ３〜５重量％、 Ｋ2 Ｏ ３〜５重量％、 但しＮａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ６．５〜８重量％。 これらのガラスは、１．６０〜１．６６の屈折率ｎd 及
び３９〜５２のアッベ数νd を有する。
【００１８】（２）比較的にＳｉＯ2 に富み、低いＢａ
Ｏ含量のガラスであり、酸化物基準で以下の組成を有す
る： ＳｉＯ2 ４６〜５９重量％、Ｂ2 Ｏ3 ６．５〜８．５重量％、 ＢａＯ １０〜２８重量％（好ましくは１０〜＜２８重量％）、 ＣａＯ ０．１〜１重量％、ＺｎＯ ０〜２重量％、 ＴｉＯ2 ６．５〜１２重量％（好ましくは７〜１２重量％）、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．５〜２重量％、Ｎａ2 Ｏ ３〜７．５重量％、 Ｋ2 Ｏ ３〜７．５重量％、但しＮａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ≧６．５重量％。 これらのガラスは、１．５６〜１．６１の屈折率ｎd 及
び３９〜５２のアッベ数νd を有する。
Ｏ含量のガラスであり、酸化物基準で以下の組成を有す
る： ＳｉＯ2 ４６〜５９重量％、Ｂ2 Ｏ3 ６．５〜８．５重量％、 ＢａＯ １０〜２８重量％（好ましくは１０〜＜２８重量％）、 ＣａＯ ０．１〜１重量％、ＺｎＯ ０〜２重量％、 ＴｉＯ2 ６．５〜１２重量％（好ましくは７〜１２重量％）、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．５〜２重量％、Ｎａ2 Ｏ ３〜７．５重量％、 Ｋ2 Ｏ ３〜７．５重量％、但しＮａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ≧６．５重量％。 これらのガラスは、１．５６〜１．６１の屈折率ｎd 及
び３９〜５２のアッベ数νd を有する。
【００１９】さらに、本発明の基本的な態様で特定され
た前記組成範囲内には、特にバランスされた組成を有
し、その光学データｎd 、νd が狭い範囲で変化し、非
常に良好な耐薬品性と非常に良好な溶融性及び加工性を
示す一群のバリウムフリントガラスがある。これらの酸
化物基準の組成範囲は以下のとおりである： ＳｉＯ2 ４３〜５７重量％、Ｂ2 Ｏ3 ７〜１１重量％、 ＢａＯ １１〜２６重量％、ＣａＯ ０．１〜０．５重量％、 ＺｎＯ ０〜１．５重量％、ＴｉＯ2 ７．５〜１１重量％、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．８〜３重量％、Ｎａ2 Ｏ ３．５〜７重量％、 Ｋ2 Ｏ ３．５〜７．５重量％、但しＮａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ≦１４重量％。 これらのガラスは、１．５７〜１．６１の屈折率ｎd 及
び４３〜４８のアッベ数νd を有する。
た前記組成範囲内には、特にバランスされた組成を有
し、その光学データｎd 、νd が狭い範囲で変化し、非
常に良好な耐薬品性と非常に良好な溶融性及び加工性を
示す一群のバリウムフリントガラスがある。これらの酸
化物基準の組成範囲は以下のとおりである： ＳｉＯ2 ４３〜５７重量％、Ｂ2 Ｏ3 ７〜１１重量％、 ＢａＯ １１〜２６重量％、ＣａＯ ０．１〜０．５重量％、 ＺｎＯ ０〜１．５重量％、ＴｉＯ2 ７．５〜１１重量％、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．８〜３重量％、Ｎａ2 Ｏ ３．５〜７重量％、 Ｋ2 Ｏ ３．５〜７．５重量％、但しＮａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ≦１４重量％。 これらのガラスは、１．５７〜１．６１の屈折率ｎd 及
び４３〜４８のアッベ数νd を有する。
【００２０】ガラス品質を改善するために、それ自体公
知の１つ又はそれ以上の清澄剤を、ガラスを清澄化する
ためにバッチ（混合物）に通常の量で添加することがで
きる。これによって、泡や筋のない特に良好な内部品質
を有するガラスが得られる。使用される清澄剤がＡｓ2
Ｏ3 ではなく、それに代ってガラス品質を損うことなく
加えることができる例えばＳｂ2 Ｏ3 が用いられれば、
その場合、本発明に係る新規な無鉛ガラスはさらにヒ素
フリーでもある。本発明のさらに好適な態様において
は、ガラスは以下の清澄剤：Ｓｂ2 Ｏ3 ＋Ｆ- を少なく
とも０．０５重量％、但し、Ｓｂ2 Ｏ3 は０〜０．５重
量％でＦ-は０〜０．１重量、を含有し、これによって
優れた内部ガラス品質が得られる。Ｆ- は例えばＫＦと
して添加される。
知の１つ又はそれ以上の清澄剤を、ガラスを清澄化する
ためにバッチ（混合物）に通常の量で添加することがで
きる。これによって、泡や筋のない特に良好な内部品質
を有するガラスが得られる。使用される清澄剤がＡｓ2
Ｏ3 ではなく、それに代ってガラス品質を損うことなく
加えることができる例えばＳｂ2 Ｏ3 が用いられれば、
その場合、本発明に係る新規な無鉛ガラスはさらにヒ素
フリーでもある。本発明のさらに好適な態様において
は、ガラスは以下の清澄剤：Ｓｂ2 Ｏ3 ＋Ｆ- を少なく
とも０．０５重量％、但し、Ｓｂ2 Ｏ3 は０〜０．５重
量％でＦ-は０〜０．１重量、を含有し、これによって
優れた内部ガラス品質が得られる。Ｆ- は例えばＫＦと
して添加される。
【００２１】本発明に係るガラスは、スペクトルの青色
領域において正の異常乃至正常な部分分散を有する。 説明：スペクトルの青色領域での部分分散能、所謂、相
対部分分散は、下記式（１）で示される。
領域において正の異常乃至正常な部分分散を有する。 説明：スペクトルの青色領域での部分分散能、所謂、相
対部分分散は、下記式（１）で示される。
【数１】
【００２２】「正規（正常）直線」は、スペクトルの青
色領域では、定義によれば下記式（２）で示される。
色領域では、定義によれば下記式（２）で示される。
【数２】 Ｐg,F ＝０．６４３８−０．００１６８２・νd ・・・（２） その部分分散が上記直線上にあるガラスは、「正規ガラ
ス」と呼ばれる。
ス」と呼ばれる。
【００２３】「正規ガラス」とは異なる分散挙動を有す
るガラスの場合、相応するＰg,F −νd 点の「正規直
線」からの変位を示す座標差△Ｐg,F が特定される：Ｐ
g,F が正規直線の上方にある（正異常部分分散：△Ｐ
g,F ＝正）か、下方にある（負異常部分分散：△Ｐg,F
＝負）かによって、大まかにガラスを二つのグループに
分類するのが通常である。異常部分分散を示すガラス
は、残留着色効果、所謂二次スペクトルを補正するため
に重要である。
るガラスの場合、相応するＰg,F −νd 点の「正規直
線」からの変位を示す座標差△Ｐg,F が特定される：Ｐ
g,F が正規直線の上方にある（正異常部分分散：△Ｐ
g,F ＝正）か、下方にある（負異常部分分散：△Ｐg,F
＝負）かによって、大まかにガラスを二つのグループに
分類するのが通常である。異常部分分散を示すガラス
は、残留着色効果、所謂二次スペクトルを補正するため
に重要である。
【００２４】
【発明の効果】本発明に係る新規なガラス組成範囲は、
かくして前記した光学的性質を有する別のグループの無
鉛光学ガラスを提供する。これらのガラスにより、他の
欠点をもたらすことなく従来の技術の欠点が克服され
る。本発明に係るガラスは、非常に良好な耐薬品性（こ
れは研削や磨きなどのその後の処理や、ガラスの潜在的
用途にとって決定的に重要である）、非常に高い結晶化
安定性を有する。この高い結晶化安定性により、かなり
大きな溶解装置、例えば光学タンクでガラス製造が可能
となる。従って、ガラスは容易に溶融及び加工でき、ま
た幾つかの高価な成分を用いる必要がないことと相俟っ
て、ガラスを低コストで製造できる。ガラスがＰｂＯを
含有しないということは、前記した環境保護の理由から
だけでなく、ガラスの密度を低減し、それらの転移温度
を上昇させることによって得られる有利な効果の点から
も重要である。さらに有利な点は、本発明のガラスはＰ
ｂＯを含有しないだけでなく、好適な態様においてはＡ
ｓ2 Ｏ3 も含有しないことにある。
かくして前記した光学的性質を有する別のグループの無
鉛光学ガラスを提供する。これらのガラスにより、他の
欠点をもたらすことなく従来の技術の欠点が克服され
る。本発明に係るガラスは、非常に良好な耐薬品性（こ
れは研削や磨きなどのその後の処理や、ガラスの潜在的
用途にとって決定的に重要である）、非常に高い結晶化
安定性を有する。この高い結晶化安定性により、かなり
大きな溶解装置、例えば光学タンクでガラス製造が可能
となる。従って、ガラスは容易に溶融及び加工でき、ま
た幾つかの高価な成分を用いる必要がないことと相俟っ
て、ガラスを低コストで製造できる。ガラスがＰｂＯを
含有しないということは、前記した環境保護の理由から
だけでなく、ガラスの密度を低減し、それらの転移温度
を上昇させることによって得られる有利な効果の点から
も重要である。さらに有利な点は、本発明のガラスはＰ
ｂＯを含有しないだけでなく、好適な態様においてはＡ
ｓ2 Ｏ3 も含有しないことにある。
【００２５】
【実施例】以下、実施例を示して本発明についてさらに
具体的に説明するが、本発明が下記実施例に限定されな
いことはもとよりである。
具体的に説明するが、本発明が下記実施例に限定されな
いことはもとよりである。
【００２６】実施例１〜８好適な組成範囲内にある本発
明の８つの実施例の新規なガラスを慣用の原料から製造
した。溶解の一例を表１に示す。
明の８つの実施例の新規なガラスを慣用の原料から製造
した。溶解の一例を表１に示す。
【表１】 この溶解例により得られたガラスの特性は、下記表２の
実施例３に示されている。
実施例３に示されている。
【００２７】本発明に係るガラスは以下のようにして製
造した。すなわち、酸化物用の原料、好ましくは炭酸塩
及び硝酸塩を計量し、これに清澄剤Ｓｂ2 Ｏ3 を加えて
よく攪拌した。ガラスバッチを連続溶解装置中で約１，
３４０〜１，３９０℃で溶解し、次いで清澄化し、充分
に均質化した。ガラスは１，１８０〜１，２３０℃の注
型温度で所望の寸法に成形した。
造した。すなわち、酸化物用の原料、好ましくは炭酸塩
及び硝酸塩を計量し、これに清澄剤Ｓｂ2 Ｏ3 を加えて
よく攪拌した。ガラスバッチを連続溶解装置中で約１，
３４０〜１，３９０℃で溶解し、次いで清澄化し、充分
に均質化した。ガラスは１，１８０〜１，２３０℃の注
型温度で所望の寸法に成形した。
【００２８】表２に、製造された各実施例のガラスのそ
れぞれの組成（酸化物基準の重量％表示）、屈折率ｎ
d 、アッベ数νd 、スペクトルの青色領域における部分
分散Ｐg.F 、この部分分散の異常ΔＰg.F 、密度ρ［g/
cm3 ］、熱膨張率α20/300［10-6/K］及び転移温度
［℃］を示す。
れぞれの組成（酸化物基準の重量％表示）、屈折率ｎ
d 、アッベ数νd 、スペクトルの青色領域における部分
分散Ｐg.F 、この部分分散の異常ΔＰg.F 、密度ρ［g/
cm3 ］、熱膨張率α20/300［10-6/K］及び転移温度
［℃］を示す。
【表２】
【００２９】実施例６〜８についてはさらに他のガラス
特性も測定した。その結果を表３に示す。表３に示され
るように、各ガラスは高い結晶化安定性（その一つの測
定は結晶の液相線温度である）及び良好な耐薬品性を示
した。本発明のガラスは耐酸性のクラス１に属し、特に
耐酸性は１．０である。これらのガラスはまた、耐アル
カリ性もクラス１に属する。この場合、耐アルカリ性は
重量比Ｂ2 Ｏ3 ／（ＳｉＯ2 ＋ＴｉＯ2 ＋Ａｌ2 Ｏ3 ）
を減少させることにより改善され、重量比０．１９で
１．３の耐アルカリ性が重量比０．１２で１．０の耐ア
ルカリ性になる。
特性も測定した。その結果を表３に示す。表３に示され
るように、各ガラスは高い結晶化安定性（その一つの測
定は結晶の液相線温度である）及び良好な耐薬品性を示
した。本発明のガラスは耐酸性のクラス１に属し、特に
耐酸性は１．０である。これらのガラスはまた、耐アル
カリ性もクラス１に属する。この場合、耐アルカリ性は
重量比Ｂ2 Ｏ3 ／（ＳｉＯ2 ＋ＴｉＯ2 ＋Ａｌ2 Ｏ3 ）
を減少させることにより改善され、重量比０．１９で
１．３の耐アルカリ性が重量比０．１２で１．０の耐ア
ルカリ性になる。
【表３】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マグダレナ、ヴィンクレル−トゥルーデヴ ィッヒ ドイツ連邦共和国、55126 マインツ、ア ム・キルヒボーン 20ベー (72)発明者 モニカ、ギィエルケ ドイツ連邦共和国、65205 ヴィースバー デン、ベルリネル・シュトラーセ 231
Claims (8)
- 【請求項１】 酸化物基準で以下の組成 ＳｉＯ2 ４０〜６０重量％、Ｂ2 Ｏ3 ６．５〜１２重量％、 ＢａＯ １０〜３５重量％、ＣａＯ ０〜１重量％、 ＺｎＯ ０〜２重量％、ＴｉＯ2 ５〜１２重量％、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．５〜３．５重量％、Ｎａ2 Ｏ ３〜７．５重量％、 Ｋ2 Ｏ ３〜８重量％、但しＮａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ≦１５重量％ を有し、必要に応じて慣用量の清澄剤を含有することを
特徴とする１．５５〜１．６６の屈折率ｎd 及び３９〜
５２のアッベ数νd を有する無鉛光学バリウムフリント
ガラス。 - 【請求項２】 酸化物基準で以下の組成 ＳｉＯ2 ４１〜４８重量％、Ｂ2 Ｏ3 ６．５〜８重量％、 ＢａＯ ２８〜３５重量％、ＣａＯ ０．５〜１重量％、 ＺｎＯ １〜２重量％、ＴｉＯ2 ５〜１２重量％、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．５〜１．５重量％、Ｎａ2 Ｏ ３〜５重量％、 Ｋ2 Ｏ ３〜５重量％、 但しＮａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ６．５〜８重量％ を有し、必要に応じて慣用量の清澄剤を含有することを
特徴とする１．６０〜１．６６の屈折率ｎd を有する請
求項１に記載のバリウムフリントガラス。 - 【請求項３】 酸化物基準で以下の組成 ＳｉＯ2 ４６〜５９重量％、Ｂ2 Ｏ3 ６．５〜８．５重量％、 ＢａＯ １０〜２８重量％、ＣａＯ ０．１〜１重量％、 ＺｎＯ ０〜２重量％、ＴｉＯ2 ６．５〜１２重量％、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．５〜２重量％、Ｎａ2 Ｏ ３〜７．５重量％、 Ｋ2 Ｏ ３〜７．５重量％、但しＮａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ≧６．５重量％ を有し、必要に応じて慣用量の清澄剤を含有することを
特徴とする１．５６〜１．６１の屈折率ｎd を有する請
求項１に記載のバリウムフリントガラス。 - 【請求項４】 酸化物基準で以下の組成 ＳｉＯ2 ４３〜５７重量％、Ｂ2 Ｏ3 ７〜１１重量％、 ＢａＯ １１〜２６重量％、ＣａＯ ０．１〜０．５重量％、 ＺｎＯ ０〜１．５重量％、ＴｉＯ2 ７．５〜１１重量％、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．８〜３重量％、Ｎａ2 Ｏ ３．５〜７重量％、 Ｋ2 Ｏ ３．５〜７．５重量％、但しＮａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ≦１４重量％ を有し、必要に応じて慣用量の清澄剤を含有することを
特徴とする１．５７〜１．６１の屈折率ｎd 及び４３〜
４８のアッベ数νd を有する請求項１に記載のバリウム
フリントガラス。 - 【請求項５】 ＳｉＯ2 、ＴｉＯ2 及びＡｌ2 Ｏ3 の合
計量が４７〜７２重量％であることを特徴とする請求項
１乃至３のいずれか一項に記載のバリウムフリントガラ
ス。 - 【請求項６】 重量比Ｂ2 Ｏ3 ／（ＳｉＯ2 ＋ＴｉＯ2
＋Ａｌ2 Ｏ3 ）が最大で０．２０であることを特徴とす
る請求項１、４及び５のいずれか一項に記載のバリウム
フリントガラス。 - 【請求項７】 清澄剤としてＳｂ2 Ｏ3 を０〜０．５重
量％、Ｆ- を０〜０．１重量％、Ｆ- ＋Ｓｂ2 Ｏ3 ≧
０．０５重量％の合計量で含有することを特徴とする請
求項１乃至６のいずれか一項に記載のバリウムフリント
ガラス。 - 【請求項８】 不可避不純物を除きヒ素酸化物を含有し
ないことを特徴とする請求項１乃至７のいずれか一項に
記載のバリウムフリントガラス。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE1997138428 DE19738428C1 (de) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | Bleifreies optisches Bariumflintglas |
| DE19738428.5 | 1997-09-03 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11171586A true JPH11171586A (ja) | 1999-06-29 |
| JP4213264B2 JP4213264B2 (ja) | 2009-01-21 |
Family
ID=7841026
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26391098A Expired - Lifetime JP4213264B2 (ja) | 1997-09-03 | 1998-09-03 | 無鉛光学バリウムフリントガラス |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4213264B2 (ja) |
| CN (1) | CN1216822C (ja) |
| DE (1) | DE19738428C1 (ja) |
| FR (1) | FR2767814B1 (ja) |
| GB (1) | GB2328937B (ja) |
| MY (1) | MY124577A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111320382A (zh) * | 2020-03-06 | 2020-06-23 | 成都光明光电股份有限公司 | 光学玻璃 |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4053810B2 (ja) * | 2002-04-18 | 2008-02-27 | 株式会社オハラ | 異常分散性を有する光学ガラス |
| CN104003615A (zh) * | 2013-02-25 | 2014-08-27 | 成都光明光电股份有限公司 | 环保光学玻璃、玻璃预制件、光学元件及光学仪器 |
| CN105819683B (zh) * | 2016-03-04 | 2019-12-03 | 成都光明光电股份有限公司 | 环保光学玻璃和光学元件 |
| CN110228945A (zh) * | 2019-06-28 | 2019-09-13 | 成都光明光电股份有限公司 | 一种光学玻璃及其玻璃预制件、元件和仪器 |
| CN111533443B (zh) * | 2020-05-27 | 2022-04-15 | 成都光明光电股份有限公司 | 光学玻璃 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| USRE23049E (en) * | 1946-08-19 | 1948-11-23 | Ophthalmic glass | |
| US2523265A (en) * | 1947-11-28 | 1950-09-26 | Corning Glass Works | Ophthalmic glass |
| US2523266A (en) * | 1948-11-22 | 1950-09-26 | Corning Glass Works | Ophthalmic glass |
| GB812576A (en) * | 1956-09-10 | 1959-04-29 | Pittsburgh Plate Glass Co | Improvements in or relating to glass composition |
| US3460954A (en) * | 1964-05-21 | 1969-08-12 | Bendix Corp | Bao-nb2o5-sio2 glass compositions for use in fiber-optics |
| JPS5953223B2 (ja) * | 1979-10-23 | 1984-12-24 | ホ−ヤ株式会社 | 眼鏡レンズ用ガラス |
| JPS5673646A (en) * | 1979-11-22 | 1981-06-18 | Ohara Inc | Optical glass |
| SU975617A1 (ru) * | 1981-03-16 | 1982-11-23 | Предприятие П/Я Р-6681 | Оптическое стекло |
| DE3139212A1 (de) * | 1981-10-02 | 1983-04-21 | Schott Glaswerke, 6500 Mainz | Optisches und ophthalmisches glas mit brechwerten nd>= 1,58, abbezahlen >= 45 und dichten <= 2,75 g/cm(pfeil hoch)3(pfeil hoch) |
| GB2115403B (en) * | 1982-02-20 | 1985-11-27 | Zeiss Stiftung | Optical and opthalmic glass |
| JPS60221338A (ja) * | 1984-04-12 | 1985-11-06 | Ohara Inc | 光学ガラス |
| JPS60264343A (ja) * | 1984-06-12 | 1985-12-27 | Hoya Corp | 撮像管のフエ−スプレ−トガラス |
| JPH01133956A (ja) * | 1987-11-20 | 1989-05-26 | Canon Inc | 屈折率分布型レンズ用ガラス組成物 |
| JP2535407B2 (ja) * | 1989-05-31 | 1996-09-18 | ホーヤ株式会社 | 光学ガラス |
| JP2747938B2 (ja) * | 1990-08-03 | 1998-05-06 | 株式会社オハラ | 樹脂充填用ガラス |
| JP2795326B2 (ja) * | 1991-04-05 | 1998-09-10 | 株式会社オハラ | 光学ガラス |
| JP2565813B2 (ja) * | 1991-07-05 | 1996-12-18 | 株式会社オハラ | 光学ガラス |
| JP2948013B2 (ja) * | 1992-03-05 | 1999-09-13 | 東洋機械金属株式会社 | ダイカストマシンにおける給湯制御方法 |
| JP2933453B2 (ja) * | 1992-09-25 | 1999-08-16 | 株式会社オハラ | 光学ガラス |
-
1997
- 1997-09-03 DE DE1997138428 patent/DE19738428C1/de not_active Expired - Lifetime
-
1998
- 1998-08-24 GB GB9818277A patent/GB2328937B/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-08-26 FR FR9810711A patent/FR2767814B1/fr not_active Expired - Fee Related
- 1998-09-02 MY MYPI9804007 patent/MY124577A/en unknown
- 1998-09-03 JP JP26391098A patent/JP4213264B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1998-09-03 CN CN 98119951 patent/CN1216822C/zh not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111320382A (zh) * | 2020-03-06 | 2020-06-23 | 成都光明光电股份有限公司 | 光学玻璃 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| MY124577A (en) | 2006-06-30 |
| GB2328937A (en) | 1999-03-10 |
| CN1214324A (zh) | 1999-04-21 |
| FR2767814B1 (fr) | 2000-06-23 |
| GB9818277D0 (en) | 1998-10-14 |
| CN1216822C (zh) | 2005-08-31 |
| FR2767814A1 (fr) | 1999-03-05 |
| JP4213264B2 (ja) | 2009-01-21 |
| DE19738428C1 (de) | 1998-08-20 |
| GB2328937B (en) | 2001-05-30 |
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