JPH11162079A - 情報記録ディスクドライブ装置 - Google Patents

情報記録ディスクドライブ装置

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JPH11162079A
JPH11162079A JP32559297A JP32559297A JPH11162079A JP H11162079 A JPH11162079 A JP H11162079A JP 32559297 A JP32559297 A JP 32559297A JP 32559297 A JP32559297 A JP 32559297A JP H11162079 A JPH11162079 A JP H11162079A
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JP
Japan
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drive
arm
information recording
plate
recording disk
Prior art date
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Pending
Application number
JP32559297A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Ogawa
恒 小川
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Shinwa Co Ltd
Original Assignee
Shinwa Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライブアーム221 が揺動される情報記録デ
ィスクドライブ装置において、ドライブアーム221 の振
動を抑制し、情報記録ディスクのドライブを安定させ
る。 【解決手段】 情報記録ディスクを支持するトレイを設
ける。トレイの側方にアーム軸182 を設け、アーム軸18
2 を支点に揺動する揺動アーム181 をトレイに対して進
退させる。揺動アーム181 上に、ドライブアーム221 を
配置する。ドライブアーム221 は、情報記録ディスクを
チャックするターンテーブル223 、ターンテーブル223
を回転させる駆動部224 、情報記録ディスクの再生を行
なうヘッド部227 を有する。ドライブアーム221 を揺動
アーム181 に対して防振状態に支持する防振支持手段23
6a〜236cを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライブアームが
揺動されて情報記録ディスクのドライブ位置に対して進
退される情報記録ディスクドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、情報記録ディスクとして
コンパクトディスク(以下、CDという)があり、この
CDの再生を行なうCDドライブ装置として複数枚のC
Dの中から選択的にCDの再生を行なうようにしたCD
チェンジャがある。
【0003】このCDチェンジャでは、例えば、特許第
2620146号公報に記載されているように、チェン
ジャ本体内に、CDを搭載するトレイを上下方向に複数
段に配設するとともに、これらトレイの側方に立設され
るアーム軸を支点としてトレイに対して進退可能とする
ドライブアームを設けている。ドライブアームは、CD
をチャックするターンテーブル、このターンテーブルを
回転させる駆動部、CDの再生を行なうヘッド部を備え
ている。
【0004】そして、トレイ(CD)を選択して再生を
行なうには、トレイを移動させて選択されたトレイの下
側にドライブアームが進入可能とするドライブ用空間を
形成するとともに、ドライブアームを上下方向に移動さ
せてドライブ用空間に進入可能とする高さに合わせた
後、ドライブアームをドライブ用空間に進入させて選択
されたトレイ内でCDの再生を行なうようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
CDチェンジャでは、ドライブアームをトレイに対して
進退させる都合上、ドライブアームをアーム軸で直接支
持しており、外部からの振動がアーム軸を介してドライ
ブアームに直接伝わり、CDの再生が不安定になる問題
がある。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、ドライブアームが揺動されて情報記録ディスクの
ドライブ位置に対して進退される情報記録ディスクドラ
イブ装置において、ドライブ時のドライブアームの振動
を抑制し、情報記録ディスクのドライブを安定させるこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の情報記録
ディスクドライブ装置は、情報記録ディスクを支持する
トレイと、このトレイの側方に位置されるアーム軸を支
点に揺動されてトレイに対して進退される揺動アーム
と、この揺動アーム上に配置され、前記情報記録ディス
クをチャックするターンテーブル、このターンテーブル
を回転させる駆動部、情報記録ディスクの再生および記
録の少なくとも一方を行なうヘッド部を有するドライブ
アームと、このドライブアームを前記揺動アームに対し
て防振状態に支持する防振支持手段とを具備しているも
のである。
【0008】ドライブアームが揺動されて情報記録ディ
スクのドライブ位置に対して進退される情報記録ディス
クドライブ装置において、アーム軸を支点に揺動されて
トレイに対して進退される揺動アーム上に、ドライブア
ームを防振支持手段を介して防振状態に支持することに
より、ドライブ時のドライブアームの振動を抑制し、情
報記録ディスクのドライブを安定させる。
【0009】請求項2記載の情報記録ディスクドライブ
装置は、請求項1記載の情報記録ディスクドライブ装置
において、定位置に配置されてドライブアームが揺動可
能に連結された支持アームを具備し、防振支持手段は、
ドライブアームがドライブ位置に揺動した状態でほぼ三
角形の頂点位置にそれぞれ対応するドライブアームの先
端側、ドライブアームと支持アームとの連結側、支持ア
ームの先端側の3点に配設されるものである。
【0010】ドライブアームがドライブ位置に揺動した
状態でほぼ三角形の頂点位置にそれぞれ対応するドライ
ブアームの先端側、ドライブアームと支持アームとの連
結側、支持アームの先端側の3点を防振支持手段で支持
することにより、ドライブ時のドライブアームの姿勢を
安定させて情報記録ディスクの支持状態を安定させ、情
報記録ディスクのドライブをより安定させる。
【0011】請求項3記載の情報記録ディスクドライブ
装置は、請求項2記載の情報記録ディスクドライブ装置
において、防振支持手段のうち少なくとも1つはドライ
ブアームに設けられているものである。
【0012】防振支持手段がドライブアームに設けられ
ることにより、ドライブ時の情報記録ディスクの支持状
態をより安定させ、情報記録ディスクのドライブをより
確実に安定させる。
【0013】請求項4記載の情報記録ディスクドライブ
装置は、請求項1ないし3いずれか記載の情報記録ディ
スクドライブ装置において、情報記録ディスクをターン
テーブルによりチャックした状態で防振支持手段による
ドライブアームの支持を許容する許容状態とするととも
に、チャック時以外の状態で防振支持手段によるドライ
ブアームの支持を規制してドライブアームを定位置に保
持する規制状態とする規制手段を具備しているものであ
る。
【0014】情報記録ディスクをターンテーブルにより
チャックしているとき以外の状態において、規制手段に
より、防振支持手段による防振状態でのドライブアーム
の支持を規制してドライブアームを定位置に保持するこ
とで、ドライブアームのトレイに対する進退移動、およ
びターンテーブルによる情報記録ディスクのチャックな
どを確実に行なえるようにする。
【0015】請求項5記載の情報記録ディスクドライブ
装置は、請求項4記載の情報記録ディスクドライブ装置
において、ターンテーブルは、規制手段に連動され、規
制手段の規制状態で情報記録ディスクを係脱可能とする
とともに、規制手段の許容状態で情報記録ディスクをチ
ャックするチャック機構を備えているものである。
【0016】規制手段の規制状態で情報記録ディスクを
係脱可能とするとともに規制手段の許容状態で情報記録
ディスクをチャックするチャック機構をターンテーブル
が備えていることにより、規制手段に連動して情報記録
ディスクをチャックおよびチャック解除を行なえ、情報
記録ディスクをターンテーブルとの間で保持するための
別の機構を不要にする。
【0017】請求項6記載の情報記録ディスクドライブ
装置は、請求項1ないし5いずれか記載の情報記録ディ
スクドライブ装置において、複数のトレイが並列に配設
されるとともにその並列方向に移動可能に配設されてお
り、複数のトレイのうち情報記録ディスクのドライブを
行なういずれか1つのトレイを選択するとともに、選択
されるトレイに対応する選択位置にドライブアームを移
動させる選択機構と、前記トレイを移動させ、前記選択
機構で選択されるトレイの並列方向に隣接してドライブ
アームが進入可能とするドライブ用空間を形成する移動
機構とを備えているものである。
【0018】トレイを複数に配設し、選択機構により複
数のトレイのうちのいずれか1つを選択してドライブア
ームを対応する選択位置に移動させ、移動機構により選
択されたトレイの並列方向に隣接してドライブアームが
進入可能とするドライブ用空間を形成する構成において
も、情報記録ディスクのドライブを安定させる。
【0019】請求項7記載の情報記録ディスクドライブ
装置は、請求項1ないし6いずれか記載の情報記録ディ
スクドライブ装置において、ドライブ装置本体を有し、
このドライブ装置本体に複数のトレイが組み込まれてい
るものである。
【0020】ドライブ装置本体に複数のトレイを組み込
むことにより、複数枚の情報記録ディスクのうちから選
択的にドライブを行なう情報記録ディスクドライブ装置
を小形化する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0022】この実施の形態では、情報記録ディスクと
して再生専用のコンパクトディスク(以下、CDとい
う)を取り扱う情報記録ディスクドライブ装置としての
CDプレーヤであって、複数枚のCDから選択的に1枚
のCDの再生を行なうCDチェンジャについて説明す
る。
【0023】図7において、CDチェンジャは、ドライ
ブ装置本体としての機体1を有し、この機体1が音響機
器内に組み込まれるように構成されている。機体1は、
ほぼ正方形の底板2を有し、この底板2の両側から側板
3,4が立設され、この両側の側板3,4上に上板5が
連結され、前面にCDの着脱口6が形成されている。
【0024】図8に示すように(図面の上側が着脱口6
を有する機体1の前部、下側が機体1の後部である)、
機体1内の前部には上下方向に複数段(図7および図1
3などを参照)にトレイ11が配設され、機体1内の後部
には選択プレート12が上下動可能に配設され、機体1の
一側の側板3側および選択プレート12上には選択される
1つのトレイ11を着脱口6を通じて進退させるローディ
ング機構13が配設され、機体1の底部および両側の領域
にはCDの再生を行なうトレイ11またはローディングを
行なうトレイ11を選択する情報記録ディスク選択装置14
が配設され、選択プレート12上には選択されるトレイ11
のCDの再生を行なうドライブアーム体15が配設されて
いる。
【0025】次に、トレイ11の構造について説明する。
【0026】図11および図12に示すように、トレイ
11は、CDを搭載するトレイ板21およびこのトレイ板21
を前後方向にスライド可能に保持するホルダ板22を有し
ている。これらトレイ板21およびホルダ板22は、平面視
でほぼ同様の形状に形成され、中央部から後部にかけて
ドライブ位置に移動したドライブアーム体15が上下方向
に移動可能とする切欠部23,24が形成されている。
【0027】トレイ板21のローディング機構13に対応す
る一側の後部には凹状の係合段部25が形成され、係合段
部25の前側には側方へ向けて開口する係合溝26が形成さ
れ、係合段部25の側部には上下方向に貫通する係止孔27
が形成されている。
【0028】ホルダ板22の両側には前後一対ずつの作動
受部としてのガイドローラ28が回転自在に軸支され、各
ガイドローラ28が機体1の側板3,4に上下方向に沿っ
て形成されたガイド溝29(図7などを参照)内に上下動
可能に係合されている。
【0029】ホルダ板22のローディング機構13に対応す
る一側の後部には、トレイ板21の後方への移動を規制す
るストッパ30が立ち上げ形成されている。ホルダ板22の
ストッパ30の近傍の下面には、後端が上方に弾性を有す
る自由端とする板ばね31が固着され、この板ばね31の後
端には、ホルダ板22上に突出されてトレイ板21の係止孔
27に進退可能とする係止片32が立設されているととも
に、ホルダ板22上に突出されてトレイ板21の係合段部の
後方に位置されるほぼ三角形状のリリース部33が形成さ
れている。
【0030】図14に示すように、各ホルダ板22の下側
には、前端側がホルダ板22に回動可能に軸支されるとと
もに後端側が図示しないばねによって下降して下側のト
レイ11上のCDを押える押え板34が配設されている。こ
の押え板34にも、トレイ板21およびホルダ板22の切欠部
23,24と同様の図示しない切欠部が形成されている。
【0031】次に、選択プレート12の構造について説明
する。
【0032】図1ないし図3、図8に示すように、選択
プレート12は、基板41を有し、この基板41の両側に側板
部42,43が立ち上げ形成されるとともに、基板41の後側
に後板部44が立ち上げ形成されており、両側の側板部4
2,43が機体1の両側の側板3,4に対して上下方向に
スライド可能に支持され、情報記録ディスク選択装置14
によって選択される選択位置に上下動される。
【0033】次に、ローディング機構13の構造について
説明する。
【0034】図11および図12に示すように、ローデ
ィング機構13は、選択プレート12の一側の側板部42に固
定されたカム板51を有し、このカム板51にはカム溝52が
形成されている。カム板51上にはローディング板53が前
後方向にスライド可能に取り付けられ、このローディン
グ板53の前端にはトレイ11のホルダ板22のリリース部33
を押下可能とするとともにトレイ板21の係合段部25を前
方へ押動可能とする押動部54が形成され、ローディング
板53の側部には連結片55が突出形成されている。
【0035】ローディング板53上にはローディングレバ
ー56がレバー軸57を支点として揺動可能に軸支され、こ
のローディングレバー56の前端にはトレイ11のトレイ板
21の係合溝26に係合可能とする係合ローラ58が回転自在
に軸支され、ローディングレバー56の後端にはローディ
ング板53を貫通してカム板51のカム溝52に係合するカム
軸59が取り付けられている。ローディングレバー56とロ
ーディング板53との間には、ローディングレバー56を図
中反時計回り方向すなわち係合ローラ58がトレイ11の係
合溝26内に係合する方向に付勢するスプリング60が張設
されている。
【0036】また、ローディング機構13は、機体1の一
側の側板3に沿って配設された支持板61を有し、この支
持板61の下面にはスライド部材62が前後方向にスライド
可能に取り付けられ、このスライド部材62の後端にロー
ディング板53の連結片55が上下方向(軸方向) に移動可
能に連結される連結軸63が取り付けられている。
【0037】支持板61の内側面にはラック64が前後方向
にスライド可能に取り付けられ、このラック64とスライ
ド部材62との間にはラック64の前方への移動にスライド
部材62が追従するようにスプリング65が張設されてい
る。
【0038】支持板61の側面にはローディング用モータ
66が取り付けられ、このローディング用モータ66の正逆
回転駆動力が複数のギヤによって構成されるギヤ列67を
介してラック64に伝達される。
【0039】ラック64の移動域の前側には前方へ移動す
るラック64で押動されてイジェクト位置を検知するイジ
ェクト検知スイッチ68が配設され、ラック64の移動域の
後側には後方へ移動するラック64で押動されてローディ
ングの完了を検知するローディング検知スイッチ69が配
設されている。さらに、スライド部材52の移動域の前側
には、ラック64がイジェクト位置に移動したときにスラ
イド部材62でオンされるトレイ押動検知スイッチ70が配
設されている。
【0040】次に、情報記録ディスク選択装置14の構造
について説明する。
【0041】図9、図10、図13ないし図15に示す
ように、情報記録ディスク選択装置14は、選択機構81に
より、複数段のトレイ11のうちの再生(またはローディ
ング)を行なう1つのトレイ11を選択し、かつ、移動機
構82により、選択されたトレイ11の下側にドライブアー
ム体15が進入可能とするドライブ用空間を形成するよう
に構成されている。さらに、保持手段83により、移動機
構82の動作時に選択機構81の選択位置で選択機構81を保
持するように構成されている。
【0042】情報記録ディスク選択装置14は、機体1の
底板2上に前後方向にスライド可能に配設される移動プ
レート84、この移動プレート84の両側に前後一対ずつ配
設された作動体85、移動プレート84上に配設された連動
プレート86、各作動体85と連動プレート86とを連動させ
る前後一対の連動レバー87を有している。
【0043】移動プレート84の両側には最下段のトレイ
11のガイドローラ28を介してトレイ11を上下動させるた
めの前後一対ずつのガイド片部91が立設され、各ガイド
片部91の後方には各作動体85を上下動可能に支持するた
めの支持片部92が立設され、各支持片部92の後方には連
動レバー87を回動自在に軸支するための軸受片部93が立
設されている。
【0044】各ガイド片部91には、図13に示す移動プ
レート84が最も後方へ移動した待機位置でガイドローラ
28を介してトレイ11を上昇させる上側水平縁部94が形成
され、図14に示す移動プレート84が待機位置から前方
へ移動するときにガイドローラ28を介してトレイ11を下
方へ導く(移動プレート84が前進位置から後方へ移動す
るときにガイドローラ28を介してトレイ11を上方へ導
く)傾斜縁部95が形成され、図15に示す移動プレート
84が最も前進した再生位置(ドライブ位置)でガイドロ
ーラ28を介してトレイ11を支持する下側水平縁部96が形
成されている。
【0045】各支持片部92には、上下方向に沿って溝部
97が形成されている。
【0046】また、各作動体85は、移動プレート84の各
支持片部92の内側に配設され、上下一対の軸101 が支持
片部92の溝部97に係合して上下方向に移動可能に支持さ
れている。
【0047】作動体85の前部には、図13に示す移動プ
レート84が最も後方へ移動した待機位置からの前方への
移動によって選択された1つのトレイ11のガイドローラ
28のみを係合可能とするガイド溝102 が形成されてい
る。ガイド溝102 には、図14に示す移動プレート84が
前方へ移動した位置でガイドローラ28を介して選択され
たトレイ11を下降させる第1の溝部103 が形成されてい
るとともに、図15に示す移動プレート84が最も前進し
た再生位置でガイドローラ28を介して選択されたトレイ
11をさらに下降させる第2の溝部104 が形成されてい
る。
【0048】作動体85の前縁には、ガイド片部91の傾斜
縁部95と平行に対向して溝部105 を形成するガイド縁部
106 が形成されている。
【0049】後側の作動体85の後部には、選択プレート
12と連結される連結ピン107 が突設されている。
【0050】また、連動プレート86の両側には、支軸11
1 が突設された前後一対ずつの軸受片部112 が立設され
ている。
【0051】また、各連動レバー87は、ほぼL字形に形
成され、中間部が移動プレート84の軸受片部93に支軸11
5 によって回動自在に軸支され、一端に作動体85の下側
の軸101 に連結される長溝116 が形成され、他端に連動
プレート86の支軸111 に連結される長溝117 が形成され
ている。
【0052】そして、選択プレート12と後側の作動体85
とが連結ピン107 を介して一体に上下方向に移動される
とともに、前後の作動体85が連動プレート86および連動
レバー87を介して一体に連動して上下方向に移動され
る。すなわち、選択機構81により、選択プレート12およ
び前後の作動体85が一体に上下方向に移動されて、選択
された1つのトレイ11のCDを再生する選択位置に移動
される。
【0053】さらに、移動機構82により、移動プレート
84と前後の作動体85とが一体に前後方向に移動され、前
方への移動時にトレイ11を移動させて選択されたトレイ
11の下側にドライブ用空間が形成される。
【0054】次に、選択機構81の構造について説明す
る。
【0055】図9および図10に示すように、選択機構
81は、機体1の底板2の後部に左右方向にスライド自在
に取り付けられた選択板121 を有し、この選択板121 の
後縁には選択プレート12の後板部44の後側に配置される
立上片部122 が形成され、この立上片部122 に選択プレ
ート12の後板部44から突設されたピン123 が係合するカ
ム溝124 が斜めに形成されている。
【0056】選択板121 の前部には前後方向に長いガイ
ド溝125 が形成され、このガイド溝125 に保持レバー12
6 の一端の保持ピン127 が係合されている。保持レバー
126は、ほぼL字形に形成され、中間部が移動プレート8
4に支軸128 によって回動可能に軸支され、他端に形成
された長溝129 が連動プレート86上に立設されるピン13
0 に連結されている。
【0057】そして、選択板121 が図中左方向にスライ
ドすることにより、カム溝124 を介して選択プレート12
が上昇され、保持レバー126 が図中時計回り方向に回動
されるとともに連動プレート86が前進されて各連動レバ
ー87を介して各作動体85が上昇され、すなわち、選択プ
レート12および作動体85が一体的に上昇される。一方、
選択板121 が図中右方向にスライドすることにより、カ
ム溝124 を介して選択プレート12が下降され、保持レバ
ー126 が図中反時計回り方向に回動されるとともに連動
プレート86が後退されて各連動レバー87を介して各作動
体85が下降され、すなわち、選択プレート12および作動
体85が一体的に下降される。
【0058】また、選択板121 の後部には、上下方向に
沿って係合溝131 が形成された受動片部132 が立設さ
れ、この受動片部132 が機体1側に配設された駆動手段
133 に連結されている。
【0059】駆動手段133 は、機体1に取り付けられた
支持枠134 に配設され、この支持枠134 に支軸135 によ
って回動可能に軸支された駆動レバー136 を有し、この
駆動レバー136 のピン137 が受動片部132 の係合溝131
に係合されている。駆動レバー136 の支軸135 にはギヤ
138 が固着され、支持枠134 には選択用モータ139 が取
り付けられ、この選択用モータ139 の正逆回転駆動力が
複数のギヤによって構成されるギヤ列140 を介してギヤ
138 に伝達される。そして、選択用モータ139の駆動に
より、駆動レバー136 が揺動されて選択板121 が左右方
向に移動される。
【0060】なお、ギヤ138 の回転量を検知する図示し
ない選択位置検知手段を備え、この選択位置検知手段に
よって、選択板121 の移動位置すなわち選択位置が検知
される。
【0061】次に、移動機構82の構造について説明す
る。
【0062】図9および図10に示すように、移動機構
82は、機体1の底板2上に支軸151を支点として回動可
能に軸支されたカム円板152 を有し、このカム円板152
には、カム溝153 が形成されているとともに、周縁の一
部にギヤ154 が取り付けられている。
【0063】カム円板152 の前側の底板2上に支軸155
を支点としてカムレバー156 の一端が回動自在に軸支さ
れ、このカムレバー156 の他端が移動プレート84にピン
157を介して連結され、中間部がカム円板152 のカム溝1
53 に係合されるカムピン158 を介してカム円板152 に
連結されている。
【0064】そして、カム円板152 が図9に示す待機位
置にあるとき、移動プレート84が後方へ移動した待機位
置(図13の位置)にあり、この待機位置からカム円板
152が図9中時計回り方向に回転されることにより、カ
ム溝153 およびカムレバー156 を介して、移動プレート
84が前方へ移動されて図10に示す再生位置(図15の
位置)とされる。一方、カム円板152 が図10に示す再
生位置から図10中反時計回り方向に回転されることに
より、カム溝153 およびカムレバー156 を介して、移動
プレート84が後方へ移動されて図9に示す待機位置に復
帰される。
【0065】カム円板152 は、機体1側に配設された駆
動手段159 で回転される。駆動手段159 は、機体1には
移動用モータ160 が取り付けられ、この移動用モータ16
0 の正逆回転駆動力が複数のギヤによって構成されるギ
ヤ列161 を介してギヤに伝達される。
【0066】なお、ギヤ列161 中の1つのギヤの回転量
を検知する図示しない移動位置検知手段を備え、この移
動位置検知手段によって、カム円板152 の回転量すなわ
ち移動プレート84の移動位置が検知される。
【0067】また、移動機構82は、上述したトレイ11を
移動させるトレイ移動機構の機能を有しているととも
に、後述するドライブアーム体15を移動させるドライブ
アーム移動機構の機能も有している。
【0068】次に、保持手段83の構造について説明す
る。
【0069】図9および図10に示すように、保持手段
83は、保持ピン127 を有しているとともに、この保持ピ
ン127 が係合される櫛状の保持溝171 を有している。
【0070】保持溝171 は、選択板121 のガイド溝125
の下方で選択板121 のスライド領域に対応して底板2に
形成されており、図9に示す待機位置において選択板12
1 の各選択位置へのスライドに伴って保持ピン127 が各
選択位置に移動するのを許容する選択用溝部172 が形成
され、この選択用溝部172 の各選択位置に対応する位置
から前方に連通されて保持ピン127 の進退を許容すると
ともに進入状態で保持する選択位置別の複数の保持用溝
部173 が形成されている。各保持用溝部173 の選択用溝
部172 に連通する入口部の幅は保持ピン127 の進入を容
易にするために広く形成されているとともに、奥側の幅
は保持ピン127 を保持するために狭く形成されている。
【0071】そして、図9に示す待機位置において、選
択板121 のいずれかの選択位置への移動に伴って、保持
ピン127 が選択用溝部172 内を移動されて対応する保持
用溝部173 に臨む選択位置に位置される。この状態か
ら、図10の再生位置へ向けて移動プレート84が前方へ
移動されることにより、保持ピン127 がガイド溝125 に
沿って前方へ移動するとともに保持用溝部173 に進入
し、選択板121 が選択位置に保持される。
【0072】次に、ドライブアーム体15の構造について
説明する。
【0073】図1、図8、図17に示すように、ドライ
ブアーム体15は、選択プレート12上に配設されており、
トレイ11に対して進退される揺動アーム181 を有してい
る。この揺動アーム181 は、トレイ11の側方位置で底板
2上に立設されるとともに選択プレート12上に貫通され
たアーム軸182 を支点として揺動可能に軸支され、その
アーム軸182 に近い基端側にカム溝183 が形成されてい
る。
【0074】選択プレート12上には切換プレート184 が
前後方向にスライド可能に取り付けられ、この切換プレ
ート184 にカム溝183 に係合するカムピン185 が立設さ
れている。
【0075】そして、図16に示す切換プレート184 が
後退した待機位置で、カム溝183 およびカムピン185 を
介して、揺動アーム181 がトレイ11内から後方へ退避さ
れた待機位置に位置される。この待機位置から、切換プ
レート184 が前方へ移動されることにより、カム溝183
およびカムピン185 を介して、揺動アーム181 が前方の
トレイ11内へ進入揺動されて図17に示す再生位置(ド
ライブ位置)に位置される。
【0076】また、切換プレート184 の前後方向への平
行移動は、移動機構82のドライブアーム移動機構の機能
によって行なわれる。ドライブアーム移動機構の機能で
は、中間部が連結ピン191 で互いに回動可能に連結され
た第1および第2のリンク192 ,193 を有し、これら第
1および第2のリンク192 ,193 の前端がピン194 ,19
5 を介して切換プレート184 に連結され、第1のリンク
192 の後端が選択プレート12上に支軸196 で軸支され、
第2のリンク193 の後端がカムピン197 を介して作動板
198 に連結されている。
【0077】選択プレート12上に第3のリンク199 の一
端が支軸200 を支点として回転自在に軸支され、この第
3のリンク199 の他端がピン201 を介して第1のリンク
192に連結され、中間部がカムピン202 を介して作動板1
98 に連結されている。第3のリンク199 にはカム溝203
が形成され、このカム溝203 に作動板198 のカムピン2
04 が係合されている。
【0078】作動板198 は、選択プレート12に左右方向
にスライド可能に取り付けられ、第2のリンク193 のカ
ムピン197 および第3のリンク199 のカムピン202 が係
合されるカム溝205 が形成されている。
【0079】そして、図16に示す作動板198 が図中左
方向にスライドされている待機位置で、切換プレート18
4 が後退した待機位置に位置される。この待機位置から
作動板198 が図中右方向へスライドされることにより、
第1ないし第3のリンク192,193 ,199 を介して、切
換プレート184 が前方へ平行移動される。
【0080】さらに、移動機構82のドライブアーム移動
機構の機能では、図9および図10に示すように、カム
円板152 の側方の底板2上に支軸211 を支点として中間
部が回動自在に軸支されたカムレバー212 を有し、この
カムレバー212 の一端がカム円板152 のカム溝153 に係
合されるカムピン213 を介してカム円板152 に連結さ
れ、他端がピン214 を介してスライド板215 に連結され
ている。スライド板215は、底板2上の後部に左右方向
にスライド自在に取り付けられ、後縁から選択プレート
12の後板部44の後側に配置される立上片部216 が形成さ
れ、この立上片部216 にガイド溝217 が上下方向に沿っ
て形成されている。
【0081】図16および図17に示すように、スライ
ド板215 のガイド溝217 には作動板198 から突設された
ピン218 が係合されている。ピン218 は、選択プレート
12の後板部44に左右方向に沿って形成されたガイド溝21
9 内に貫通配置されている。
【0082】そして、カム円板152 が図9に示す待機位
置にあるとき、スライド板215 が図9左方向へスライド
した待機位置にあり、この待機位置から、カム円板152
が図9中時計回り方向に回転されることにより、カム溝
153 およびカムレバー212 を介して、スライド板215 が
図9右方向へスライドされて図10に示す再生位置とさ
れる。
【0083】また、図1および図4、図8に示すよう
に、揺動アーム181 上にはドライブアーム221 が配設さ
れている。このドライブアーム221 先端に保持枠222 が
取り付けられ、保持枠222 の上側にはCDをチャックす
るターンテーブル223 が配置され、保持枠222 の下側に
駆動部としてのCD回転用モータ224 が取り付けられて
おり、保持枠222 上に突出するCD回転用モータ224 の
駆動軸225 にターンテーブル223 が固着されている。
【0084】図8に示すように、ドライブアーム221 上
には、CDの読み取り再生を行なうピックアップ226 を
有するヘッド部227 が配設されている。ヘッド部227
は、ドライブアーム221 に沿ってスライド可能に支持さ
れるとともに、ドライブアーム221 に沿って配設された
送りねじ228 に螺合されている。送りねじ228 がヘッド
送り用モータ229 で回転駆動されることにより、ヘッド
部227 がドライブアーム221 に沿って移動される。
【0085】図1に示すように、選択プレート12上で後
板部44に沿って支持アーム230 が配設され、この支持ア
ーム230 の一端にドライブアーム221 から突設される連
結ピン231 が揺動可能に連結される連結溝232 が形成さ
れている。したがって、ドライブアーム221 と支持アー
ム230 とが上下方向などに一体的に動くように連結され
ている。
【0086】支持アーム230 の両端には支持受部233 ,
234 が形成され、ドライブアーム221 の先端側の保持枠
222 には支持受部235 が形成されている。支持アーム23
0 の各支持受部233 ,234 と選択プレート12との間に防
振支持手段236a,236bが配設され、支持受部235 と揺動
アーム181 との間に防振支持手段236cが配設されてい
る。すなわち、ドライブアーム221 がドライブ位置に揺
動した状態でほぼ三角形の頂点位置にそれぞれ対応する
ドライブアーム221 の先端側、ドライブアーム221 と支
持アーム230 との連結側、支持アーム230 の先端側の3
点に防振支持手段236a,236b,236cがそれぞれ配設さ
れ、ドライブアーム221 および支持アーム230 が選択プ
レート12および揺動アーム181 に対して防振状態に支持
されている。
【0087】図2ないし図4に示すように、各防振支持
手段236a,236b,236cは、ほぼ共通に構成され、選択プ
レート12または揺動アーム181 に取り付けられるケース
237を有し、このケース237 内に例えばゴムなどの弾性
容器内にオイルを封入したオイルダンパーなどのダンパ
ー238 が収容され、このダンパー238 の上面に連結軸23
9 が突出され、この連結軸239 の上端が支持受部233 ,
234 ,235 に連結されている。ケース237 の外周には支
持受部233 ,234 ,235 を浮上させるコイル状のスプリ
ング240 が配設されている。なお、各防振支持手段236
a,236b,236cのダンパー238 およびスプリング240 の
弾性は、各場所で受ける荷重に合わせて適宜に設定され
る。
【0088】次に、規制手段251 の構造について説明す
る。
【0089】この規制手段251 は、CDをターンテーブ
ル223 によりチャックした状態で各防振支持手段236a,
236b,236cによるドライブアーム221 および支持アーム
230の支持を許容する許容状態とするとともに、チャッ
ク時以外の状態で各防振支持手段236a,236b,236cによ
るドライブアーム221 および支持アーム230 の支持を規
制してドライブアーム221 および支持アーム230 を定位
置に保持する規制状態とする機能を備えている。
【0090】図1および図2に示すように、規制手段25
1 は、防振支持手段236aに対応して、選択プレート12の
側板部42にそれぞれ支軸252 ,253 で回動自在に軸支さ
れた規制レバー254 および受動レバー255 を有し、これ
ら規制レバー254 と受動レバー255 とが連結ピン256 に
よって互いに連動して回動可能に連結されている。規制
レバー254 の後端には支持アーム230 の支持受部233 上
に係合可能とする係合部257 が形成され、受動レバー25
5 には受動ローラ258 が回転自在に軸支されている。
【0091】規制レバー254 にはスプリング259 が装着
され、このスプリング259 によって規制レバー254 が図
2時計回り方向すなわち支持アーム230 の支持受部233
を下方へ押し付ける方向に付勢されている。スプリング
259 は、その弾性力がスプリング240 の弾性力より強く
設定されており、スプリング240 の付勢に抗して支持ア
ーム230 の支持受部233 を下方へ押し付けられるように
なっている。
【0092】図1および図3に示すように、規制手段25
1 は、防振支持手段236bに対応して、選択プレート12の
側板部43にそれぞれ支軸260 ,261 で回動自在に軸支さ
れた規制レバー262 および受動レバー263 を有し、これ
ら規制レバー262 と受動レバー263 とが連結ピン264 に
よって互いに連動して回動可能に連結されている。規制
レバー262 の後端には支持アーム230 の支持受部234 上
に係合可能とする係合部265 が形成され、受動レバー26
3 には受動ローラ266 が回転自在に軸支されている。
【0093】規制レバー262 にはスプリング267 が装着
され、このスプリング267 によって規制レバー262 が図
3反時計回り方向すなわち支持アーム230 の支持受部23
4 を下方へ押し付ける方向に付勢されている。スプリン
グ267 は、その弾性力がスプリング240 の弾性力より強
く設定されており、スプリング240 の付勢に抗して支持
アーム230 の支持受部234 を下方へ押し付けられるよう
になっている。
【0094】図1ないし図3に示すように、切換プレー
ト184 の両側縁部に、受動ローラ258 ,266 にそれぞれ
係合可能とするカム突起268 ,269 が立ち上げ形成され
ている。
【0095】そして、前述したように、切換プレート18
4 が後退した待機位置で、カム突起268 ,269 が受動ロ
ーラ258 ,266 の後方に離反した位置に配置され、スプ
リング259 ,267 の付勢により規制レバー254 ,262 を
介して支持アーム230 の支持受部233 ,234 が下方へ押
し付けられ、各防振支持手段236a,236bによる支持アー
ム230 の両端の支持が規制されて支持アーム230 が定位
置に保持される。一方、切換プレート184 が再生位置に
前進されると、カム突起268 ,269 上に受動ローラ258
,266 に係合し、スプリング259 ,267 の付勢に抗し
て受動レバー255,263 および規制レバー254 ,262 が
2点鎖線位置にそれぞれ回動され、規制レバー254 ,26
2 の係合部257 ,265 が上昇されて支持アーム230 の支
持受部233,234 の下方へ押し付けが解除され、各防振
支持手段236a,236bによる支持アーム230 の両端の支持
が許容される。
【0096】また、図1および図4に示すように、規制
手段251 は、防振支持手段236cに対応して、揺動アーム
181 の縁部から立ち上げられた支持片部270 に支軸271
によって回動可能に軸支された規制レバー272 を有し、
ドライブアーム221 の縁部には規制レバー272 が係合可
能とする規制軸273 が突設されている。
【0097】ドライブアーム221 の下側で揺動アーム18
1 上には受動板274 が揺動アーム181 の長手方向に沿っ
てスライド自在に取り付けられ、この受動板274 には支
持片部270 の内側に配置される受動片部275 が立ち上げ
形成され、この受動片部275に規制レバー272 から突設
されたカムピン276 が連結されている。支持片部270に
はカムピン276 が貫通するとともに規制レバー272 の回
動に応じて移動可能とする円弧状の長孔277 が形成さ
れ、受動片部275 にはカムピン276 が係合するカム溝27
8 が形成されている。図16および図17に示すよう
に、受動板274 には、揺動アーム181 のカム溝183 内を
移動するカムピン185 が係合可能とする係合溝279 が形
成されている。なお、受動板274 は、図示しないスプリ
ングによって、揺動アーム181 の基端のアーム軸182 側
にスライドするように付勢されている。
【0098】そして、前述したように、図16に示す切
換プレート184 が後退した待機位置で、受動板274 が揺
動アーム181 の基端のアーム軸182 側にスライド付勢さ
れ、図4に実線で示すように、この受動板274 のカム溝
278 と規制レバー272 のカムピン276 との係合を介し
て、規制レバー272 が図4時計回り方向に回動され、こ
の規制レバー272 により規制軸273 を介してドライブア
ーム221 の先端側が下方へ押し付けられ、防振支持手段
236cによるドライブアーム221 の先端の支持が規制され
て定位置に保持される。一方、切換プレート184 が図1
に示す再生位置に前進されると、カムピン185 で受動板
274 が揺動アーム181 の先端側に押動され、図4に2点
鎖線で示すように、この受動板274 のカム溝278 と規制
レバー272のカムピン276 との係合を介して、規制レバ
ー272 が図4反時計回り方向に回動され、この規制レバ
ー272 によるドライブアーム221 の下方へ押し付けが解
除され、防振支持手段236cによるドライブアーム221 の
先端の支持が許容される。
【0099】次に、ターンテーブル223 の構造について
説明する。
【0100】図4ないし図6に示すように、ターンテー
ブル223 は、CDを載せる円盤状の載置部281 を有して
いるとともに、この載置部281 上の中央に取り付けられ
てCDの中心孔が係合するボス部282 を有し、ボス部28
2 の中心に駆動軸225 に固着される軸受部材283 が取り
付けられている。ボス部282 には、上方に開口する環状
の凹部284 が形成されているとともに、この凹部284 と
ボス部282 の外周面とに連通開口してボール収納部285
が円周上の3箇所に等間隔に形成されている。
【0101】また、ターンテーブル223 はCDをチャッ
クするチャック機構291 を備えている。このチャック機
構291 は、ボス部282 の各ボール収納部285 に収納され
る3つのボール292 を有し、ボス部282 の凹部284 に
は、各ボール292 を各ボール収納部285 内に保持する環
状の保持部材293 が上下方向に移動可能に収容されると
ともに、この保持部材293 を下方へ付勢するスプリング
294 が収容されており、ボス部282 の上面に閉塞部材29
5 が取り付けられている。
【0102】保持部材293 の下面にはボス部282 の下面
に貫通突出する3つの脚部296 が形成され、各ボール29
2 に対向する周面にはボール292 を外方へ押圧可能とす
る押圧部297 が形成されている。
【0103】そして、保持部材293 の下降時に、押圧部
297 によりボール292 が外方へ押圧されてボス部282 の
周面から突出され、一方、保持部材293 の上昇時に、押
圧部297 による押圧を解除してボス部282 内へのボール
292 の後退が許容される。
【0104】ターンテーブル223 と保持枠222 との間に
はチャックレバー298 が配設されている。このチャック
レバー298 は、チャックレバー298 の円周方向に沿って
形成された複数の長孔299 が保持枠222 の上面から突設
されたガイド軸300 に係合して、回動可能および上下動
可能に構成されている。さらに、チャックレバー298に
は複数の係合孔301 が形成され、保持枠222 の上面には
各係合孔301 に係合可能とする山形の押上部302 が突出
形成されている。
【0105】チャックレバー298 には、受動板274 の受
動片部275 の外側面に対向配置される連結片部303 が形
成され、この連結片部303 に受動片部275 から突設され
た連結ピン304 が係合される連結孔305 が形成されてい
る。
【0106】そして、前述のように、受動板274 が揺動
アーム181 の基端のアーム軸182 側にスライドしている
図4の状態で、受動板274 の連結ピン304 を介して、チ
ャックレバー298 が図5に2点鎖線で示すように図5時
計回り方向に回動されており、チャックレバー298 の各
係合孔301 が押上部302 の位置から外れ、チャックレバ
ー298 が押上部302 上に載り上げて上昇され、このチャ
ックレバー298 で保持部材293 の脚部296 が押し上げら
れ、ボス部282 内へのボール292 の後退が許容され、ボ
ス部282 に対するCDの中心孔の係合が許容される。一
方、受動板274が揺動アーム181 の先端側にスライドさ
れると、受動板274 の連結ピン304 を介して、チャック
レバー298 が図5に2点鎖線で示す位置から図5反時計
回り方向に回動され、チャックレバー298 の各係合孔30
1 が押上部302 の位置に一致してチャックレバー298 が
下降し、このチャックレバー298 による保持部材293 の
押し上げが解除され、スプリング294 の付勢によって保
持部材293 を介してボール292 がボス部282 の周面から
突出され、これら3つのボール292 がCDの中心孔の縁
部に係合してチャックされる。
【0107】次に、本実施の形態のCDチェンジャの作
用を説明する。
【0108】まず、CDの装填について説明する。
【0109】図11に示すローディング板53が後退した
ローディング機構13の待機位置において、選択位置に移
動される選択プレート12(この選択プレート12の選択位
置への移動の説明は後述する)と一体にローディング板
53やローディングレバー56などがローディングを行なう
トレイ11に対応した選択位置に移動される。
【0110】図示しない操作部のイジェクトボタンが操
作されると、図12に示すように、ローディング用モー
タ66の駆動によりローディング板53が前方へ移動され、
ローディング板53の押動部54で選択されたトレイ11の板
ばね31のリリース部33が押し下げられるとともに、リリ
ース部33と一体に係止片32がトレイ板21の係止孔27から
下方へ脱落され、さらに押動部54がトレイ板21の係合段
部25に係合してトレイ板21がホルダ板22に対して前方へ
押動される。トレイ板21が挿脱口6から図12中実線で
示すイジェクト位置に押し出されると、ローディング用
モータ66が停止される。
【0111】トレイ板21がイジェクト位置に押し出され
た状態では、ローディングレバー56の係合ローラ58がト
レイ板21の係合溝26に係合され、スライド部材62でトレ
イ押動検知スイッチ70がオンされている。
【0112】イジェクト位置に押し出されたトレイ板21
がホルダ板22に対して図12中2点鎖線位置まで手動で
さらに引き出されることにより、トレイ板21上へのCD
の搭載が可能となる。トレイ板21が前方へ引き出される
とき、ローディングレバー56の係合ローラ58がトレイ板
21の係合溝26から外れる。
【0113】そして、トレイ板21にCDが搭載された
後、そのトレイ板21が図12中実線で示すイジェクト位
置まで押し込まれるとともにそのイジェクト位置からさ
らに押し込まれると、ローディング板53を介してスライ
ド部材62が後方へ押動され、トレイ押動検知スイッチ70
がオフしてローディング用モータ66が逆転駆動される。
あるいは、CDを搭載したトレイ板21がイジェクト位置
まで押し込まれた後、図示しない操作部のイジェクトボ
タンが再操作されると、ローディング用モータ66が逆転
駆動される。
【0114】ローディング用モータ66の逆転駆動により
ローディング板53が後方へ移動され、ローディングレバ
ー56を介してトレイ板21が後方へ引き込まれ、ローディ
ング板53の押動部54で板ばね31のリリース部33が下方へ
押し下げられるとともに、リリース部33と一体に係止片
32が下降され、トレイ板21の後部がホルダ板22のストッ
パ30に当接する。その後もローディング板53の後方への
移動が継続され、ローディングレバー56の係合ローラ58
がトレイ板21の係合溝26から外れ、押動部54によるリリ
ース部33の押し下げが解除されて係止片32がトレイ板21
の係止孔27に係合される。ローディング板53が図11に
示すローディング完了位置すなわち待機位置に復帰され
ると、ローディング用モータ66が停止される。
【0115】なお、CDを取り出す場合も、CDの装填
時と同様の動作にて行なわれる。
【0116】次に、CDの再生について説明する。
【0117】このCDの再生についての説明では、選択
機構81の選択動作、移動機構82によるカム円板152 の回
動初期段階、回動中期段階および回動後期段階での各移
動動作に分けて説明する。
【0118】まず、選択機構81の選択動作について説明
する。
【0119】図示しない操作部で再生を行なうCDを搭
載したトレイ11が選択操作されると、図9および図10
に示すように、選択機構81が動作されて、選択用モータ
139の駆動により選択板121 が選択位置に移動される。
【0120】選択板121 の選択位置への移動により、選
択板121 のカム溝124 を介して選択プレート12が上昇ま
たは下降されて選択位置に移動され、この選択プレート
12上のローディング機構13およびドライブアーム体15な
どが選択されたトレイ11に対応する選択位置に移動され
る。
【0121】さらに、選択板121 の選択位置への移動に
より、保持レバー126 を介して連動プレート86が前進ま
たは後退され、図13に示すように、連動プレート86の
移動により各連動レバー87を介して各作動体85が上昇ま
たは下降されて選択位置に移動される。
【0122】さらに、図9および図10に示すように、
選択板121 の選択位置への移動により、保持レバー126
の保持ピン127 が保持溝171 の選択用溝部172 内を移動
されて1つの保持用溝部173 に臨む選択位置に移動され
る。
【0123】したがって、選択機構81により、選択プレ
ート12、この選択プレート12上のローディング機構13お
よびドライブアーム体15、各作動体85などが一体に上下
方向に移動されて、選択された1つのトレイ11のCDを
再生する選択位置に移動される。
【0124】すなわち、図9、図10および図13は、
下から2段目のトレイ11が選択された場合の選択位置を
示し、各作動体85のガイド溝102 の入口が下から2段目
のトレイ11のガイドローラ28の高さに位置され、保持ピ
ン127 が保持溝171 の端から2つ目の保持用溝部173 の
入口に位置される。
【0125】次に、移動機構82によるカム円板152 の回
動初期段階での再生移動動作を説明する。
【0126】図9および図10に示すように、選択機構
81の動作後に移動機構82の動作が開始されて、図9に示
す待機位置にあるカム円板152 が移動用モータ160 の駆
動により図9時計回り方向に回動される。
【0127】待機位置からのカム円板152 の回転によ
り、カム溝153 およびカムレバー156を介して、移動プ
レート84が前方に移動される。
【0128】移動プレート84の前方への移動により、保
持レバー126 の保持ピン127 が保持溝171 の保持用溝部
173 内に進入し、選択機構81が選択位置で保持される。
【0129】さらに、移動プレート84の前方への移動に
より、図13に示す待機位置から移動プレート84と各作
動体85とが一体に前方へ移動され、図14に示すよう
に、最下段のトレイ11のガイドローラ28が溝部105 内に
相対的に進入されるとともに下方へ導かれ、最下段のト
レイ11が下降されて、下から2段目のトレイ11の下側に
ドライブ用空間が形成される。下から2段目のトレイ11
のガイドローラ28が作動体85のガイド溝102 内に相対的
に進入されるとともに第1の溝部103 を介してやや下降
され、下から2段目のトレイ11がやや下降される。下か
ら3段目のトレイ11のガイドローラ28が作動体85上に載
って、下から3段目以上のトレイ11の下降が規制され
る。
【0130】次に、移動機構82によるカム円板152 の回
動中期段階での再生移動動作を説明する。
【0131】カム円板152 が図9に示す待機位置にある
とき、スライド板215 が図9のように左方向へスライド
した待機位置にあり、この待機位置から、カム円板152
が図9中時計回り方向に回転されることにより、カム溝
153 およびカムレバー212 を介して、図10に示すよう
にスライド板215 が右方向へスライドされる。
【0132】スライド板215 と一体的に作動板198 が図
16に示す左方向にスライドされている待機位置にある
とき、切換プレート184 が後退した待機位置にあり、こ
の待機位置から、スライド板215 と一体的に作動板198
が右方向へスライドされることにより、図17に示すよ
うに、第1ないし第3のリンク192 ,193 ,199 を介し
て、切換プレート184 が前方へ平行移動される。
【0133】切換プレート184 が図16に示す後退した
待機位置にあるとき、カム溝183 およびカムピン185 を
介して、ドライブアーム体15の揺動アーム181 がトレイ
11内から後方へ退避された待機位置にあり、この待機位
置から、切換プレート184 が前方へ移動されることによ
り、カム溝183 およびカムピン185 を介して、揺動アー
ム181 が前方のトレイ11内へ進入揺動されて図17に示
すドライブ位置に移動される。
【0134】次に、移動機構82によるカム円板152 の回
動後期段階での再生移動動作を説明する。
【0135】図15に示すように、下から2段目のトレ
イ11のガイドローラ28が作動体85の第1の溝部103 から
第2の溝部104 内に下降され、下から2段目のトレイ11
がさらに下降される。この下から2段目のトレイ11上に
搭載されているCDがドライブ位置に位置されるドライ
ブアーム体15のターンテーブル223 に移載され、下から
2段目のトレイ11はさらに下降されてCDから下方へ離
反した位置に移動される。
【0136】この時点では、揺動アーム181 上の受動板
274 が図4に示す揺動アーム181 の基端のアーム軸182
側にスライドしている待機位置にあり、受動板274 の連
結ピン304 を介して、チャックレバー298 が図5に2点
鎖線で示すように時計回り方向に回動されており、チャ
ックレバー298 の各係合孔301 が押上部302 の位置から
外れ、チャックレバー298 が押上部302 上に載り上げて
上昇し、このチャックレバー298 で保持部材293 の脚部
296 が押し上げられ、ボス部282 内へのボール292 の後
退が許容されている。
【0137】そのため、下から2段目のトレイ11のCD
がドライブ位置に位置されるドライブアーム体15のター
ンテーブル223 に移載される際、CDの中心孔がボス部
282の周囲に対して係合され、CDの下面がターンテー
ブル223 の載置部281 上に載り移る。
【0138】また、切換プレート184 が図1に示す再生
位置に前進されると、受動板274 がカムピン185 を介し
て揺動アーム181 の先端側にスライドされ、受動板274
の連結ピン304 を介して、チャックレバー298 が図5に
2点鎖線で示す位置から実線で示す位置に回動され、チ
ャックレバー298 の各係合孔301 が押上部302 の位置に
一致してチャックレバー298 が下降し、このチャックレ
バー298 による保持部材293 の押し上げが解除され、ス
プリング294 の付勢によって保持部材293 を介して各ボ
ール292 がボス部282 の周面から突出され、これら3つ
のボール292 がCDの中心孔の上縁部に係合してターン
テーブル223 にチャックされる。
【0139】また、CDがターンテーブル223 にチャッ
クされる時点までは、図2および図3に実線で示すよう
に、切換プレート184 のカム突起268 ,269 が受動ロー
ラ258 ,266 の後方に離反した位置に配置され、スプリ
ング259 ,267 の付勢により規制レバー254 ,262 を介
して支持アーム230 の支持受部233 ,234 が下方へ押し
付けられ、各防振支持手段236a,236bによる支持アーム
230 の両端の支持が規制されて支持アーム230 が定位置
に保持されている。
【0140】この状態から、切換プレート184 が図1に
示す再生位置に前進されると、カム突起268 ,269 上に
受動ローラ258 ,266 に係合し、スプリング259 ,267
の付勢に抗して受動レバー255 ,263 および規制レバー
254 ,262 が2点鎖線位置にそれぞれ回動され、規制レ
バー254 ,262 の係合部257 ,265 が上昇されて支持ア
ーム230 の支持受部233 ,234 の下方へ押し付けが解除
され、各防振支持手段236a,236bによって支持アーム23
0 の両端が防振状態に支持される。
【0141】また、同様に、CDがターンテーブル223
にチャックされる時点までは、図16および図4に示す
ように、切換プレート184 が後退した待機位置で、受動
板274 が揺動アーム181 の基端のアーム軸182 側にスラ
イド付勢され、図4に実線で示すように、この受動板27
4 のカム溝278 と規制レバー272 のカムピン276 との係
合を介して、規制レバー272 が図4時計回り方向に回動
され、この規制レバー272 により規制軸273 を介してド
ライブアーム221 の先端側が下方へ押し付けられ、防振
支持手段236cによるドライブアーム221 の先端の支持が
規制されて定位置に保持されている。
【0142】この状態から、切換プレート184 が図1に
示す再生位置に前進されると、カムピン185 で受動板27
4 が揺動アーム181 の先端側に押動され、図4に2点鎖
線で示すように、この受動板274 のカム溝278 と規制レ
バー272 のカムピン276 との係合を介して、規制レバー
272 が図4反時計回り方向に回動され、この規制レバー
272 によるドライブアーム221 の下方へ押し付けが解除
され、防振支持手段236cによってドライブアーム221 の
先端が防振状態に支持される。
【0143】そして、CDをターンテーブル223 にチャ
ックするとともに防振状態に支持した時点で、CDの再
生が可能となり、CD回転用モータ224 の駆動でCDが
回転されるとともに、ヘッド部227 のピックアップ226
でCDの読取再生が行なわれる。
【0144】次に、CDの再生可能状態からは、別のト
レイ11のCDの再生やCDのイジェクトまたは装填など
のために、待機状態に復帰される。
【0145】この再生可能状態からの待機状態への復帰
は、前述した待機状態から再生可能状態への移行動作と
は逆動作によって同様に行なわれるものであり、移動機
構82によるカム円板152 の逆回動初期段階、逆回動中期
段階および逆回動後期段階での各移動動作に分けて説明
する。
【0146】まず、移動機構82によるカム円板152 の逆
回動初期段階での待機復帰動作を説明する。
【0147】図10に示す再生位置にあるカム円板152
が移動用モータ160 の駆動により図10反時計回り方向
に逆回動される。
【0148】カム円板152 が逆回動されると、図17に
示すスライド板215 および作動板198 が左方向に移動さ
れ、第1ないし第3のリンク192 ,193 ,199 を介して
切換プレート184 が後方へ平行移動される。
【0149】切換プレート184 の後方への移動により、
図1に示す受動板274 が揺動アーム181 の基端のアーム
軸182 側に移動され、図4に実線で示すように、受動板
274のカム溝278 と規制レバー272 のカムピン276 との
係合を介して、規制レバー272 が図4時計回り方向に回
動され、この規制レバー272 により規制軸273 を介して
ドライブアーム221 の先端側が下方へ押し付けられ、防
振支持手段236cによるドライブアーム221 の先端の支持
が規制されて定位置に保持される。
【0150】同様に、切換プレート184 の後方への移動
により、図2および図3に示すように、切換プレート18
4 のカム突起268 ,269 が受動ローラ258 ,266 より後
方に移動され、スプリング259 ,267 の付勢により規制
レバー254 ,262 を介して支持アーム230 の支持受部23
3 ,234 が下方へ押し付けられ、各防振支持手段236a,
236bによる支持アーム230 の両端の支持が規制されて支
持アーム230 が定位置に保持される。
【0151】また、切換プレート184 の後方への移動に
より、図1に示す受動板274 が揺動アーム181 の基端の
アーム軸182 側に移動されると、受動板274 の連結ピン
304を介して、チャックレバー298 が図5に2点鎖線で
示すように時計回り方向に回動され、チャックレバー29
8 の各係合孔301 が押上部302 の位置から外れ、チャッ
クレバー298 が押上部302 上に載り上げて上昇され、こ
のチャックレバー298で保持部材293 の脚部296 が押し
上げられ、ボス部282 内へのボール292 の後退が許容さ
れる。これにより、CDのチャックが解除される。
【0152】また、切換プレート184 と一体的に各作動
体85が後方へ移動され、図15に示す下から2段目のト
レイ11のガイドローラ28が作動体85の第2の溝部104 か
ら第1の溝部103 内に上昇され、2段目のトレイ11が上
昇される。この下から2段目のトレイ11の上昇時に、タ
ーンテーブル223 上に載っているCDがトレイ11上に受
け取られる。
【0153】次に、移動機構82によるカム円板152 の逆
回動中期段階での待機復帰動作を説明する。
【0154】切換プレート184 の後方への移動により、
図16に示すように、カム溝183 およびカムピン185 を
介して、ドライブアーム体15の揺動アーム181 がトレイ
11内から後方へ退避されて待機位置に移動される。
【0155】次に、移動機構82によるカム円板152 の逆
回動後期段階での待機復帰動作を説明する。
【0156】カム円板152 が図10中反時計回り方向に
回転されることにより、カム溝153およびカムレバー156
を介して、移動プレート84が後方へ移動されて図9に
示す待機位置に復帰される。
【0157】移動プレート84の後方への移動により、図
14に示す最下段のトレイ11のガイドローラ28が移動プ
レート84のガイド片部91を介して上昇され、待機状態に
復帰される。
【0158】以上のように、移動機構82によりトレイ11
を移動させるときに選択機構81の選択位置でその選択機
構81を保持する保持手段83を備えているため、振動等に
より選択位置がずれることがなく、トレイ11の選択不良
や位置ずれを防止できる。
【0159】さらに、複数のトレイ11の両側方に配設さ
れた作動体85を、選択機構81の動作によりトレイ11の並
列方向に移動させるとともに、移動機構82の動作により
選択されたトレイ11の並列方向に隣接してドライブ用空
間を形成させるため、保持手段83で選択機構81を介して
選択位置が保持される作動体85によりトレイ11の選択を
確実にできる。
【0160】さらに、保持手段83として保持ピン127 お
よび保持溝171 を有し、選択機構81の動作により保持ピ
ン127 が保持溝171 の選択用溝部172 内のいずれかの選
択位置へ移動し、移動機構82の動作によりいずれかの選
択位置から保持溝171 のトレイ別の保持用溝部173 へ進
入しすることにより、選択位置を確実に保持できる。
【0161】また、このような情報記録ディスク選択装
置14を備え、選択機構81の動作によりドライブアーム22
1 をトレイ11の並列方向に移動させるとともに、移動機
構82の動作によりドライブアーム221 を選択されたトレ
イ11のCDのドライブ位置に対して進退移動させるた
め、トレイ11とドライブアーム221 とを選択機構81によ
り連動させることができるとともに保持手段83で一体的
に保持でき、CDのドライブを確実にできる。
【0162】また、ドライブアーム221 が揺動されてC
Dのドライブ位置に対して進退されるCDチェンジャに
おいて、アーム軸182 を支点に揺動されてトレイ11に対
して進退される揺動アーム181 上に、ドライブアーム22
1 を防振支持手段236a〜236cを介して防振状態に支持す
るため、ドライブ時のドライブアーム221 の振動を抑制
し、CDのドライブを安定させることができる。
【0163】さらに、定位置に配置されてドライブアー
ム221 が揺動可能に連結された支持アーム230 を具備
し、防振支持手段236a〜236cを、ドライブアーム221 が
ドライブ位置に揺動した状態でほぼ三角形の頂点位置に
それぞれ対応するドライブアーム221 の先端側、ドライ
ブアーム221 と支持アーム230 との連結側、支持アーム
230 の先端側の3点に配設するため、ドライブ時のドラ
イブアーム221 の姿勢を安定させてCDの支持状態を安
定させ、CDのドライブをより安定させることができ
る。
【0164】さらに、防振支持手段236cがドライブアー
ム221 に設けられているため、ドライブ時のCDの支持
状態をより安定させ、CDのドライブをより確実に安定
させることができる。
【0165】さらに、防振支持手段236a〜236cは、ドラ
イブアーム221 側を浮上させるスプリング240 を有して
いるとともに防振状態に支持するダンパー238 およびこ
のダンパー238 に挿通連結された連結軸239 を有してい
るため、支持、防振および連結の構造を一体化でき、小
形に構成できる。
【0166】また、規制手段251 により、CDをターン
テーブル223 によりチャックした状態で防振支持手段23
6a〜236cによる防振状態での支持を許容するとともに、
チャック時以外の状態で防振支持手段236a〜236cによる
防振状態での支持を規制してドライブアーム221 を定位
置に保持するため、防振支持手段236a〜236cを備えてい
ても、ドライブアーム221 のトレイ11に対する進退移
動、およびターンテーブル223 によるCDのチャックな
どを確実に行なえる。
【0167】さらに、規制手段251 の規制状態でCDを
係脱可能とするとともに規制手段251 の許容状態でCD
をチャックするチャック機構291 をターンテーブル223
が備えているため、規制手段251 に連動してCDをチャ
ックおよびチャック解除を行なえ、CDをターンテーブ
ル223 との間で保持するための別の機構を不要にして簡
素化できる。
【0168】また、トレイ11を複数段に配設し、選択機
構81により複数段のトレイ11のうちのいずれか1つを選
択してドライブアーム221 を対応する選択位置に移動さ
せ、移動機構82により選択されたトレイ11の並列方向に
隣接してドライブアーム221が進入可能とするドライブ
用空間を形成する構成においても、CDのドライブを安
定させることができる。
【0169】また、機体1に複数段のトレイ11を組み込
んでいるため、複数枚のCDのうちから選択的にドライ
ブを行なうCDチェンジャを小形化できる。
【0170】なお、情報記録ディスクには、再生専用、
記録専用、記録と再生の両方が含まれ、例えば、コンパ
クトディスク、ビデオディスク、光磁気ディスク、フレ
キシブル磁気ディスクなどが含まれる。
【0171】また、ドライブ装置には、再生専用、記録
専用、記録と再生の両方が含まれ、同様に、ヘッド部に
は、再生専用、記録専用、記録と再生の両方が含まれ
る。
【0172】また、ドライブとは、情報記録ディスクの
記録または再生を意味し、情報記録ディスクの回転も含
む。
【0173】
【発明の効果】請求項1記載の情報記録ディスクドライ
ブ装置によれば、ドライブアームが揺動されて情報記録
ディスクのドライブ位置に対して進退される情報記録デ
ィスクドライブ装置において、アーム軸を支点に揺動さ
れてトレイに対して進退される揺動アーム上に、ドライ
ブアームを防振支持手段を介して防振状態に支持するた
め、ドライブ時のドライブアームの振動を抑制し、情報
記録ディスクのドライブを安定させることができる。
【0174】請求項2記載の情報記録ディスクドライブ
装置によれば、請求項1記載の情報記録ディスクドライ
ブ装置の効果に加えて、定位置に配置されてドライブア
ームが揺動可能に連結された支持アームを具備し、防振
支持手段を、ドライブアームがドライブ位置に揺動した
状態でほぼ三角形の頂点位置にそれぞれ対応するドライ
ブアームの先端側、ドライブアームと支持アームとの連
結側、支持アームの先端側の3点に配設するため、ドラ
イブ時のドライブアームの姿勢を安定させて情報記録デ
ィスクの支持状態を安定させ、情報記録ディスクのドラ
イブをより安定させることができる。
【0175】請求項3記載の情報記録ディスクドライブ
装置によれば、請求項2記載の情報記録ディスクドライ
ブ装置の効果に加えて、防振支持手段がドライブアーム
に設けられているため、ドライブ時の情報記録ディスク
の支持状態をより安定させ、情報記録ディスクのドライ
ブをより確実に安定させることができる。
【0176】請求項4記載の情報記録ディスクドライブ
装置によれば、請求項1ないし3いずれか記載の情報記
録ディスクドライブ装置の効果に加えて、規制手段によ
り、情報記録ディスクをターンテーブルによりチャック
した状態で防振支持手段による防振状態での支持を許容
するとともに、チャック時以外の状態で防振支持手段に
よる防振状態での支持を規制してドライブアームを定位
置に保持するため、防振支持手段を備えていても、ドラ
イブアームのトレイに対する進退移動、およびターンテ
ーブルによる情報記録ディスクのチャックなどを確実に
行なえる。
【0177】請求項5記載の情報記録ディスクドライブ
装置によれば、請求項4記載の情報記録ディスクドライ
ブ装置の効果に加えて、規制手段の規制状態で情報記録
ディスクを係脱可能とするとともに規制手段の許容状態
で情報記録ディスクをチャックするチャック機構をター
ンテーブルが備えているため、規制手段に連動して情報
記録ディスクをチャックおよびチャック解除を行なえ、
情報記録ディスクをターンテーブルとの間で保持するた
めの別の機構を不要にして簡素化できる。
【0178】請求項6記載の情報記録ディスクドライブ
装置によれば、請求項1ないし5いずれか記載の情報記
録ディスクドライブ装置の効果に加えて、トレイを複数
に配設し、選択機構により複数のトレイのうちのいずれ
か1つを選択してドライブアームを対応する選択位置に
移動させ、移動機構により選択されたトレイの並列方向
に隣接してドライブアームが進入可能とするドライブ用
空間を形成する構成においても、情報記録ディスクのド
ライブを安定させることができる。
【0179】請求項7記載の情報記録ディスクドライブ
装置によれば、請求項1ないし6いずれか記載の情報記
録ディスクドライブ装置の効果に加えて、ドライブ装置
本体に複数段のトレイを組み込んでいるため、複数枚の
情報記録ディスクのうちから選択的にドライブを行なう
情報記録ディスクドライブ装置を小形化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録ディスクドライブ装置の一実
施の形態を示す選択プレート上の平面図である。
【図2】同上図1のA−A断面に対応した断面図であ
る。
【図3】同上図1のB−B断面に対応した断面図であ
る。
【図4】同上ドライブアーム体の先端部分の一部を切り
欠いた正面図である。
【図5】同上ターンテーブル部分の平面図である。
【図6】同上ターンテーブル部分の側面図である。
【図7】同上情報記録ディスクドライブ装置の斜視図で
ある。
【図8】同上情報記録ディスクドライブ装置の上板を外
した状態の平面図である。
【図9】同上(a) はディスク選択装置の待機時の平面
図、(b) はディスク選択装置の待機時の背面図である。
【図10】同上ディスク選択装置の平面図である。
【図11】同上(a) はローディング機構の装填時の平面
図、(b) はローディング機構の装填時の一部の内側面図
である。
【図12】同上(a) はローディング機構のイジェクト時
の平面図、(b) はトレイのイジェクト時の一部の断面図
である。
【図13】同上ディスク選択装置の移動機構の待機時の
断面図である。
【図14】同上ディスク選択装置の移動機構によるトレ
イの選択移動過程の状態の断面図である。
【図15】同上ディスク選択装置の移動機構によるトレ
イの選択移動を完了した状態の断面図である。
【図16】同上(a) はドライブアーム体の待機時の平面
図、(b) はドライブアーム体の待機時の一部の背面図で
ある。
【図17】同上(a) はドライブアーム体の再生時の平面
図、(b) はドライブアーム体の再生時の一部の背面図で
ある。
【符号の説明】
1 ドライブ装置本体としての機体 11 トレイ 81 選択機構 82 移動機構 181 揺動アーム 182 アーム軸 221 ドライブアーム 223 ターンテーブル 224 駆動部としてのCD回転用モータ 225 ヘッド部 230 支持アーム 236a〜236c 防振支持手段 251 規制手段 291 チャック機構

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録ディスクを支持するトレイと、 このトレイの側方に位置されるアーム軸を支点に揺動さ
    れてトレイに対して進退される揺動アームと、 この揺動アーム上に配置され、前記情報記録ディスクを
    チャックするターンテーブル、このターンテーブルを回
    転させる駆動部、情報記録ディスクの再生および記録の
    少なくとも一方を行なうヘッド部を有するドライブアー
    ムと、 このドライブアームを前記揺動アームに対して防振状態
    に支持する防振支持手段とを具備していることを特徴と
    する情報記録ディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 定位置に配置されてドライブアームが揺
    動可能に連結された支持アームを具備し、 防振支持手段は、ドライブアームがドライブ位置に揺動
    した状態でほぼ三角形の頂点位置にそれぞれ対応するド
    ライブアームの先端側、ドライブアームと支持アームと
    の連結側、支持アームの先端側の3点に配設されること
    を特徴とする請求項1記載の情報記録ディスクドライブ
    装置。
  3. 【請求項3】 防振支持手段のうち少なくとも1つはド
    ライブアームに設けられていることを特徴とする請求項
    2記載の情報記録ディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】 情報記録ディスクをターンテーブルによ
    りチャックした状態で防振支持手段によるドライブアー
    ムの支持を許容する許容状態とするとともに、チャック
    時以外の状態で防振支持手段によるドライブアームの支
    持を規制してドライブアームを定位置に保持する規制状
    態とする規制手段を具備していることを特徴とする請求
    項1ないし3いずれか記載の情報記録ディスクドライブ
    装置。
  5. 【請求項5】 ターンテーブルは、規制手段に連動さ
    れ、規制手段の規制状態で情報記録ディスクを係脱可能
    とするとともに、規制手段の許容状態で情報記録ディス
    クをチャックするチャック機構を備えていることを特徴
    とする請求項4記載の情報記録ディスクドライブ装置。
  6. 【請求項6】 複数のトレイが並列に配設されるととも
    にその並列方向に移動可能に配設されており、 複数のトレイのうち情報記録ディスクのドライブを行な
    ういずれか1つのトレイを選択するとともに、選択され
    るトレイに対応する選択位置にドライブアームを移動さ
    せる選択機構と、 前記トレイを移動させ、前記選択機構で選択されるトレ
    イの並列方向に隣接してドライブアームが進入可能とす
    るドライブ用空間を形成する移動機構とを備えているこ
    とを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載の情報記
    録ディスクドライブ装置。
  7. 【請求項7】 ドライブ装置本体を有し、このドライブ
    装置本体に複数のトレイが組み込まれていることを特徴
    とする請求項1ないし6いずれか記載の情報記録ディス
    クドライブ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007102909A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Alpine Electronics Inc ディスク装置
US7418724B2 (en) 2004-05-10 2008-08-26 Alpine Electronics, Inc. Apparatus for changing multiple media disks

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