JPH11155049A

JPH11155049A - 画像出力処理装置

Info

Publication number: JPH11155049A
Application number: JP9319614A
Authority: JP
Inventors: Manabu Matsumoto; 学松本
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1997-11-20
Filing date: 1997-11-20
Publication date: 1999-06-08
Also published as: US6504627B1

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】各種トラブルが発生した場合等においても、
迅速的確なリカバリを行うための信頼性の高い画像形成
装置を提供する。【解決手段】画像情報を入力するための画像情報入力
手段と、入力された画像データに対する処理モードを設
定するためのモード設定手段と、モード設定手段により
設定された処理モードに従い所定の画像処理を行うため
の画像処理手段と、画像処理後の画像データの特徴を確
認するための画像データ確認手段と、画像処理後の画像
情報を出力するための画像情報出力手段とを備えた画像
出力処理装置において、画像情報出力手段により出力す
る画像情報毎の出力条件を管理するための画像出力条件
管理手段と、画像出力条件管理手段により管理されてい
る画像毎の画像出力条件に基づいて、画像情報出力手段
により画像を出力するよう制御するための画像出力制御
手段を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、スキャナなどの原
稿画像読み取り装置などから入力された画像情報に対し
て画像処理を施し、所望する画像表現の画像情報に変換
して出力する画像処理装置であって、入力された画像毎
の出力条件を管理して入力された画像を所定のかたちの
出力物として再現する画像出力処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、原稿画像読み取り部から入力され
た原稿画像に対し、装置が備える種々の画像処理機能の
中から選択された所定の処理を行った後、プリンタ部か
ら処理後の画像を出力することができるという画像処理
装置が知られているが、これら装置においては、大量の
原稿を効率よく短時間で処理したいと言った要望が強
く、大量の原稿を自動的に処理して出力するデジタル複
写機等が開発されている。

【０００３】また、原稿読み取り部より入力された原稿
画像をプリンタ部から出力するだけではなく、外部機器
から入力された画像をファクシミリ機能やプリンタ機能
を使って出力することができる複合デジタル複写機が、
商品化並びに販売されている。

【０００４】さらに、これら画像処理装置においては、
基本仕様として高速化、高画質化、多機能化、低コスト
化、低消費エネルギー化等が求められると共に、原稿画
像の読み取りから入力画像の出力までの処理や例えばジ
ャムリカバリ等のトラブルからの復帰を迅速且つ的確に
遂行することも強く求められている。

【０００５】例えば、デジタル複写機に両面原稿自動搬
送装置を設置して作業能率向上の要請に対応する場合が
あるが、両面原稿自動搬送装置において原稿読み取り時
にジャムが発生すると、ジャムをクリアした後のジャム
リカバリがスムーズに行われることが作業効率を向上さ
せる上で重要なポイントとなる。

【０００６】そして仮にトラブル復帰がスムーズに行わ
れない場合、作業能率の向上や信頼性を著しく損なうこ
ととなることから、トラブル復帰をスムーズに行うため
の様々な対策がこれまで考案されてきている。

【０００７】例えば、特開平２−６６５８６号公報で
は、ジャムが発生した場合のリカバリ方式に関し、スタ
ート時の原稿のサイドを見て次にコピーするサイドと異
なる場合、原稿を自動反転することにより、オペレータ
がいちいち原稿をセツトし直す繁雑さの解消を図る画像
処理装置が開示されている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】特開平２−６６５８６
号公報に記載の画像処理装置によれば、プラテン上にセ
ットされている原稿サイドを検出する原稿サイド検出部
と、検出した原稿サイドと次のコピーの原稿サイドとを
比較し、異なる場合に原稿を反転する原稿リカバリ処理
部と排出原稿に対するコピーが終了したか否かを判断す
る排出原稿コピー終了判断部を備えており、スタート時
の原稿のサイドを見て今度コピーするサイドと異なる場
合は、原稿を反転し、またコピー用紙と原稿とを対応づ
けて戻し枚数を算出することによりマシン停止時、原稿
パージが必要かどうかを判断するので、オペレータがい
ちいち原稿をセツトし直す繁雑さが解消され、ジャムが
発生した場合のリカバリ方式に関し、作業効率を向上さ
せる点で有効なものである。

【０００９】しかしながら、デジタル複合複写機等の画
像処理装置においては、コピー中に外部装置からファッ
クス画像が送信されてきたり、またはパソコン画像が転
送されてきたりすると、さらに複雑な各種モードにおけ
る画像として管理しておき、入力された各モードにおけ
る画像情報を確実に効率良く出力する必要性が生じる
が、同公報記載の画像処理装置によれば、コピー用紙と
原稿を対応づけたジャムリカバリ等の作業能率向上につ
いて言及されているものの、例えばファックス画像やパ
ソコン画像を入力された場合のトラブル等にも対応でき
る出力画像の管理手法について記載されておらず、上記
トラブルが発生した場合にリカバリするのには依然とし
て時間を要する。

【００１０】即ち、複数のモードで入力された画像を順
次出力処理している際に、画像出力部でジャムなどのト
ラブルが発生すると、画像の出力工程において正確なジ
ャムリカバリを行わなければ、それまでに処理された画
像との関係が壊れてしまい、画像に対して再度出力処理
が必要となる場合もあり、従来の管理方法では作業能率
の向上が図れないという問題があった。

【００１１】さらに、上記管理手法を実施するための制
御部分は、管理しない場合と比べて複雑なものとなるの
で、作業効率を低下させないためには、処理能力の高い
プロセッサやそれに伴う周辺回路等を用いる必要が生
じ、製品コストが上昇してしまうという問題があった。

【００１２】本発明は、かかる問題点を鑑みてなされた
ものであって、画像形成部にて形成される画像毎に処理
内容を管理する画像処理管理テーブルを備え、管理され
ている処理内容に従って画像を順次形成し、装置のコス
ト上昇を最小限としながら、入力された画像の出力処理
を確実に遂行すると共に、各種トラブルが発生した場合
等においても、迅速的確なリカバリを行うための信頼性
の高い画像形成装置を提供するものである。

【００１３】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の画像出力
処理装置は、画像情報を入力するための画像情報入力手
段と、入力された画像データに対する処理モードを設定
するためのモード設定手段と、モード設定手段により設
定された処理モードに従い所定の画像処理を行うための
画像処理手段と、画像処理後の画像データの特徴を確認
するための画像データ確認手段と、画像処理後の画像情
報を出力するための画像情報出力手段とを備えた画像出
力処理装置において、画像情報出力手段により出力する
画像情報毎の出力条件を管理するための画像出力条件管
理手段と、画像出力条件管理手段により管理されている
画像毎の画像出力条件に基づいて、画像情報出力手段に
より画像を出力するよう制御するための画像出力制御手
段を備えることを特徴とする。

【００１４】請求項１に記載されている発明によれば、
画像情報毎に画像の出力処理方法を管理する画像出力条
件管理手段を備え、管理されている画像毎の出力処理方
法に従って、画像処理後の画像を画像情報出力手段から
出力するので、入力された画像単位毎の出力処理を確実
に管理することが可能となる。

【００１５】請求項２記載の画像出力処理装置は、請求
項１において、画像情報入力手段から入力される複数の
画像情報群に関する情報を管理するための画像情報群管
理手段を備え、画像情報群管理手段に管理されている情
報に基づき、出力すべき画像情報群を確定すると共に、
確定された画像情報群が画像出力条件管理手段に管理さ
れた画像毎の画像出力条件に基づいて出力されることを
特徴とする。

【００１６】請求項２に記載されている発明によれば、
入力される画像情報群（ジョブ）毎の情報を管理する画
像情報群管理手段を備え、画像情報群管理手段上にて管
理される情報により出力する画像情報群を確定して、確
定された画像情報群の画像毎の画像出力条件管理手段に
管理された画像出力処理方法に従って画像出力を行うの
で、デジタル複合複写機などの画像入力部を複数備えた
装置であっても、各入力部から入力される画像情報群を
確実に管理でき、画像単位毎の出力処理を確実に管理制
御できる。

【００１７】また、出力する段階における装置の最新の
状態に基づいて管理情報が確定されるので、例えば給紙
トレイの位置等の常に変化する可能性の高い情報であっ
ても、その都度適切な情報として確定させることが可能
となる。

【００１８】請求項３記載の画像出力処理装置は、請求
項２において、画像情報群管理手段の管理する情報に
は、優先順位付けて画像情報群を出力するための優先順
位情報を含むことを特徴とする。

【００１９】請求項３に記載されている発明によれば、
画像情報群管理手段により、複数入力される画像情報群
を画像情報群毎に管理し、入力された画像情報の優先順
位に応じ、画像出力条件管理手段の管理情報に従って画
像出力を行うので、デジタル複合機等の画像入力部を複
数備える装置であっても、各入力部から入力される画像
情報群を確実に管理でき、各画像情報群を構成する画像
情報の出力処理を優先順位を持たせて確実に管理制御す
ることができる。

【００２０】また、例えば出力時に適切な記録媒体がな
い場合等適切な出力処理ができない状態を利用者へ確実
に伝えることも可能となる。

【００２１】請求項４記載の画像出力処理装置は、請求
項１において、画像出力条件管理手段で管理される情報
には、画像出力手段により出力される画像情報毎の画像
サイズに適した記録媒体が収容された記録媒体収容手段
の情報を含むことを特徴とする。

【００２２】請求項４に記載されている発明によれば、
画像出力条件管理手段で管理されている情報には出力さ
れる画像のサイズに適したサイズの記録媒体が収納され
た記録媒体収容手段情報が含まれているので、記録媒体
を給送する前に記録媒体を搬送制御するにあたって必要
な制御情報として事前に設定しておくことができる。

【００２３】請求項５記載の画像出力処理装置は、請求
項４において、画像出力条件管理手段に管理されている
画像毎の画像出力条件に基づいて画像の出力を行う際、
画像サイズに適した記録媒体が記録媒体収容手段に収容
されているか否かを確認して記録媒体の供給を行うこと
を特徴とする。

【００２４】請求項５に記載されている発明によれば、
画像の出力処理を実行する際に再度記録媒体収容手段の
確認を行うので、画像出力管理手段が管理テーブルを作
成した後に給紙装置の位置やサイズが変更された場合で
も、確実に適切なサイズの記録媒体を画像形成部へ搬送
することが可能となる。

【００２５】請求項６記載の画像出力処理装置は、請求
項５において、画像サイズに適したサイズの記録媒体が
記録媒体収容手段に収容されていなければ他の記録媒体
収容手段を確認して、適したサイズの記録媒体が収容さ
れている記録媒体収容手段を確定することを特徴とす
る。

【００２６】請求項６に記載されている発明によれば、
画像の出力処理を実行する際に再度記録媒体収容手段の
確認を行い、サイズが異なる場合、適したサイズの記録
媒体を収容している記録媒体収容手段情報へ変更するの
で、画像出力管理手段が管理テーブルを作成した後に給
紙装置の位置やサイズが変更された場合でも、確実に適
切なサイズの記録媒体を画像形成部へ搬送することが可
能となる。

【００２７】また、給紙装置の変更が確認された場合は
管理情報が変更されるので、以降の供給制御がスムーズ
且つ正確に行われることとなる。

【００２８】請求項７記載の画像出力処理装置は、請求
項１において、画像出力条件管理手段に管理されている
画像毎の画像出力条件に基づいて出力される画像を記録
する記録媒体に関する情報を管理する記録媒体情報管理
手段を備え、記録媒体情報管理手段の管理する情報に
は、記録媒体を搬送制御するための搬送先に関連する情
報を含むことを特徴とする。

【００２９】請求項７に記載されている発明によれば、
画像出力条件管理手段に管理されている画像出力条件に
基づいて出力される画像が記録される記録媒体毎に記録
媒体に関する情報を管理する記録媒体情報管理手段を作
成し、当該管理手段の管理する情報には記録媒体に対す
る装置の搬送先を制御する情報が含まれているので、搬
送経路内を高速で且つ大量に搬送されている各記録媒体
を確実に目的のポイントに向かって搬送制御させること
が可能となる。

【００３０】請求項８記載の画像出力処理装置は、請求
項１において、画像出力条件管理手段に管理されている
画像毎の画像出力条件に基づいて出力される画像が記録
される記録媒体に関する情報を管理する記録媒体情報管
理手段を備え、記録媒体情報管理手段には、記録媒体に
対して施される後処理を制御するための制御情報を含む
ことを特徴とする。

【００３１】請求項８に記載されている発明によれば、
画像出力条件管理手段に管理されている画像出力条件に
基づいて出力される画像が記録される記録媒体毎に、記
録媒体に関する情報を管理する記録媒体情報管理手段を
備え、記録媒体情報管理手段には、記録媒体に対して施
される後処理を制御するための制御情報を含んでいるの
で、画像が記録された記録媒体に対してステープルやフ
ィニッシャなどの後処理を確実に施せると共に、所望す
る複写物として確実に提供することができる。

【００３２】請求項９記載の画像出力処理装置は、請求
項１において、画像出力条件管理手段は、画像情報が記
録媒体の表裏に対して出力される場合に、記録媒体の表
側に出力される画像毎の画像出力条件を管理する管理手
段と、記録媒体の裏側に出力される画像毎の画像出力条
件を管理する管理手段とに分離して管理することを特徴
とする。

【００３３】請求項９に記載されている発明によれば、
画像情報が記録媒体の表裏に対して出力される場合に、
画像出力条件管理手段は、記録媒体の表側に出力される
画像毎の画像出力条件を管理する管理手段と、記録媒体
の裏側に出力される画像毎の画像出力条件を管理する管
理手段とに分離して管理するので、両面搬送制御がスム
ーズに行えると共に一時的に画像の出力処理が中断した
後に画像の出力を再開するまでの制御が簡単になり、信
頼性の向上につながる。

【００３４】

【発明の実施の形態】本発明の実施形態として画像処理
装置がデジタル複写機である場合について、以下図面を
参照して説明する。

【００３５】なお、本実施例の説明はデジタル複写機に
本発明を適用した場合のみを記載しているが、本発明は
デジタル複写機のみに適用されるものではなく、原稿画
像読み取り装置などから入力された画像情報に対して画
像処理を施し、所望する画像表現の画像情報に変換して
出力する画像処理装置であって、画像形成部にて形成さ
れる画像毎に処理内容を管理するテーブルを備え、管理
されている処理内容に従って画像を順次形成するような
装置全般に適用可能であることは言うまでもない。

【００３６】まず本実施例で説明するデジタル複写機
は、例えば複写モード、プリンタモード、ファックスモ
ード等を有しており、図１はデジタル複写機の全体構成
を表す断面図を示し、図１を使ってデジタル複写機全体
構成を説明する。

【００３７】デジタル複写機３０は大きく分けてスキャ
ナ部３１と、レーザ記録部３２から構成されている。

【００３８】スキャナ部３１は透明ガラスからなる原稿
載置台３５、原稿載置台３５上へ自動的に原稿を供給搬
送するための両面自動原稿送り装置（ＡＤＦ）３６、及
び原稿載置台３５上に載置された原稿の画像を走査して
読み取るための原稿画像読み取りユニット、すなわちス
キャナユニット４０から構成されている。

【００３９】このスキャナ部３１にて読み取られた原稿
画像は、画像データとして後述するメイン画像処理ボー
ドとサブ画像処理ボードへと送られ、画像データに対し
て所定の画像処理が施される。

【００４０】ＡＤＦ３６には、備えられた図示しない原
稿トレイ上に複数枚の原稿を一度にセットしておき、セ
ットされた原稿を１枚ずつ自動的にスキャナユニット４
０の原稿載置台３５上へ給送する装置である。

【００４１】またＡＤＦ３６は、オペレータの選択に応
じて原稿の片面または両面をスキャナユニット４０に読
み取らせるように、図示しない片面原稿のための搬送経
路、両面原稿のための搬送経路、搬送経路切り換え手
段、各部を通過する原稿の状態を把握し管理するセンサ
群、および制御部などから構成されている。このＡＤＦ
３６については、従来から多くの出願、商品化がなされ
ているので、これ以上の説明は省略する。

【００４２】原稿載置台３５上の原稿の画像を読み取る
ためのスキャナ部３１を構成されるスキャナユニット４
０は、原稿面上を露光するランプリフレクターアセンブ
リ４１と、原稿からの反射光像を光電変換素子（ＣＣ
Ｄ）４４に導くための原稿からの反射光を反射する第１
反射ミラー４２ａを搭載してなる第１走査ミラーユニッ
ト４０ａ、また第１反射ミラーユニット４０ａからの反
射光像をＣＣＤ４４に導くための第２、第３反射ミラー
４２ｂ、４２ｃを搭載してなる第２走査ユニット４０
ｂ、原稿からの反射光像を上述した各反射ミラーを介し
てＣＣＤ４４上に結像させるための光学レンズ４３、お
よびＣＣＤ素子４４から構成される。

【００４３】スキャナ部３１は、ＡＤＦ３６とスキャナ
ユニット４０の関連した動作により、原稿載置台３５上
に読み取るべき原稿を順次載置させながら、原稿載置台
３５の下面に沿ってスキャナユニット４０を移動させて
原稿画像を読み取るように構成されている。

【００４４】特に第１走査ユニット４０ａは、原稿載置
台３５に沿って左から右へと一定速度Ｖで走行され、ま
た第２走査ユニット４０ｂは、その速度Ｖに対してＶ／
２の速度で同一方向に平行に走査制御される。

【００４５】これにより、原稿載置台３５上に載置され
た原稿の画像を１ライン毎に順次ＣＣＤ４４へと結像さ
せて画像を読み取ることとなる。

【００４６】原稿画像をスキャナユニット４０にて読み
取ることにより得られた画像データは、後述するメイン
画像処理ボードとサブ画像処理ボードへ送られ、各種画
像処理が施された後、画像処理ボードのメモリに一旦記
憶され、出力指示に応じてメモリ内の画像を読み出して
レーザ記録部３２に転送し、記録シート上に画像を形成
させる。

【００４７】このレーザ記録部３２は画像を形成させる
ための記録材であるシートＰの搬送系３３、レーザ書き
込みユニット４６、および画像を形成するための電子写
真プロセス部４７を備えている。

【００４８】レーザ書き込みユニット４６は、上述した
スキャナユニット４０にて読み取った後のメモリから読
み出した画像データ、または外部の装置から転送されて
きた画像データに応じてレーザ光を出射する図示しない
半導体レーザ光源、レーザ光を等角速度偏向するポリゴ
ンミラー、等角速度で偏向されたレーザ光が電子写真プ
ロセス部４７を構成する感光体ドラム４８上で等角速度
偏向されるように補正するｆ−θレンズなどを有してい
る。

【００４９】電子写真プロセス部４７は、周知である感
光体ドラム４８の周囲に帯電器、現像器、転写器、剥離
器、クリーニング器、除電器を備えている。

【００５０】一方、シートＰの搬送系は、上述した画像
形成を行う電子写真プロセス部４７の特に転写器が配置
された転写位置へとシートＰを搬送する搬送部３３、該
搬送部３３へとシートＰを送り込むためのカセット給紙
装置５１、５２または、必要なサイズのシートを適宜給
紙するための手差し給紙装置５４、転写後のシートＰに
形成された画像、特にトナー像を定着するための定着器
４９、定着後のシートＰの裏面に再度画像を形成するた
めにシートＰを再供給するための再供給経路及び両面ユ
ニット５３とを備えている。

【００５１】また、定着器４９の下流側には、画像が記
録されたシートＰを受け取り、このシートＰに対して所
定の処理を施すフィニッシャやソータからなる後処理装
置３４が配置されている。

【００５２】レーザ書き込みユニット４６及び電子写真
プロセス部４７において、画像メモリから読み出された
画像データに応じて、レーザ書き込みユニット４６によ
ってレーザ光線を走査させることにより感光体ドラム４
８の表面上に静電潜像を形成し、トナーにより感光体４
８上に可視像化されたトナー像は多段給紙ユニット５
１、５２のいずれかの給紙部から搬送されたシートＰ上
に静電転写され定着される。

【００５３】このようにして画像が形成された用紙は定
着器４９から排紙ローラ５７を経由して後処理装置３４
内へと搬送される。

【００５４】（画像処理部の回路説明）次にこのデジタ
ル複写機３０における、読み取られた原稿画像情報に画
像処理を行う画像処理部の構成及び機能について説明す
る。

【００５５】図２は、図１のデジタル複写機３０を構成
している各種ユニット部、画像処理部などの全体ブロッ
ク構成図であり、略中央に位置するメイン中央演算処理
装置（ＣＰＵ）４０１により各ユニット部毎に搭載され
た後述するサブ中央演算処理装置（ＣＰＵ）との連携を
取りながら動作管理している状態を示す図である。

【００５６】このブロック図から分かるように、大きく
は図面略右上に位置する操作パネル１０３を管理制御す
るオペレーションパネルボード１００と、図面略左上に
位置するデジタル複写機３０を構成する各ユニットを管
理制御するマシンコントロールボード２００と、図面略
左下に位置する原稿画像を電気的に読み取り電子データ
とするＣＣＤ３０１（４４）から構成されるＣＣＤボー
ド３００と、ＣＣＤボード３００にて電子データ化され
た原稿画像に対して所定の画像処理を施し図面略中央に
位置するメイン画像処理ボード４００と、このメイン画
像処理ボード４００にて処理された画像情報に対してさ
らに所定の画像処理を施すサブ画像処理ボード５００
と、さらに、図面略右下に位置するサブ画像処理ボード
５００にインターフェイスを介して接続されたその他の
拡張ボード群６００（プリンタボード６０１、機能拡張
ボード６０２、ＦＡＸボード６０３）などから構成され
ている。なお、ここでいうＣＣＤ３０１（４４）の（４
４）とは図２のＣＣＤ３０１が他の図面である図１のＣ
ＣＤ４４に対応することを意味しており、以下の記載で
も括弧内の数字は順不同で同様の意味を表しているもの
とする。

【００５７】以下、各ボード毎に管理制御している内容
について説明する。

【００５８】（オペレーションパネルボード）オペレー
ションパネルボード１００は、基本的にサブの中央演算
処理装置（ＣＰＵ）１０１により制御されており、操作
パネル１０３上に配置されたＬＣＤ表示部１０４の表示
画面、各種モードに関する指示を入力する操作キー群１
０５からの操作入力などを管理している。

【００５９】そして操作キー群１０５から入力されたデ
ータ、ＬＣＤ画面に表示させる情報など操作パネル１０
３における各種制御情報を記憶しておくメモリ１０２が
設けられている。

【００６０】この構成において、サブの中央演算処理装
置（ＣＰＵ）１０１は、メインの中央演算処理装置（Ｃ
ＰＵ）４０１と制御データの通信を行い、デジタル複写
機３０の動作指示を行う。

【００６１】また、メインの中央演算処理装置４０１か
らは、デジタル複写機３０の動作状態を示す制御信号を
サブの中央演算処理装置（ＣＰＵ）１０１へと転送する
ことで、操作パネル１０３のＬＣＤ画面１０４を通して
装置が現在どのような動作状態にあるのかをオペレータ
へ表示するようになっている。

【００６２】（マシンコントロールボード）マシンコン
トロールボード２００は、サブの中央演算処理装置２０
１により全体が制御されており、ＡＤＦ・ＲＡＤＦなど
の自動原稿送り装置２０３（３６、以降ＡＤＦの記載で
統一する）、原稿画像を読み取る読取スキャナ部２０４
（３１）、画像情報を画像として再現するプロセス部２
０５（４８）、画像が記録される用紙を収納部からプロ
セス部２０５（４８）へ向かって順次搬送する給紙搬送
部２０６（３３）、画像が記録された用紙を反転させて
用紙の両面に画像が形成されるように用紙を反転搬送す
る両面ユニット２０７（５３）、画像が記録された用紙
に対してステープルなどの後処理を行うフィニッシャ２
０８（３４）などを管理している。

【００６３】（ＣＣＤボード）ＣＣＤボード３００は、
原稿画像を電気的に読み取るためのＣＣＤ３０１（４
４）、ＣＣＤ３０１（４４）を駆動する回路（ＣＣＤゲ
ートアレイ）３０２、ＣＣＤ３０１（４４）から出力さ
れるアナログデータのゲイン調整などを行うアナログ回
路３０３、ＣＣＤ３０１（４４）のアナログ出力をデジ
タル信号に変換して電子データとして出力するＡ／Ｄ変
換器３０４などから構成され、制御管理はメインの中央
演算処理装置４０１により行われている。

【００６４】（メイン画像処理ボード）メイン画像処理
ボード４００は、メインの中央演算処理装置４０１によ
り制御され、前記ＣＣＤボード３００から送られてきた
原稿画像の電子データをもとに、画像の階調性を所望の
状態で表現できるように、シェーディング補正、濃度補
正、領域分離、フィルタ処理、ＭＴＦ補正、解像度変
換、電子ズーム（変倍処理）、ガンマ補正など多値の画
像データの状態のまま処理を施す多値画像処理部４０
２、処理が施された画像データあるいは処理の手順管理
など各種制御情報を記憶させておくメモリ４０３、処理
が施された画像情報でもって画像を再現するためにレー
ザ書き込みユニット４６側へとデータを転送制御するレ
ーザコントロール４０４などから構成される。

【００６５】（サブ画像処理ボード）サブ画像処理ボー
ド５００は、メイン画像処理ボード４００とコネクタ接
続され、メイン画像処理ボード４００上のメインの中央
演算処理装置４０１により制御された、２値画像処理部
５０１、画像処理の施された２値画像情報、あるいは処
理上での制御情報などを記憶管理するメモリおよびメモ
リを制御するゲートアレイ５０２、複数枚の原稿画像情
報を記憶管理しておき、複数枚の原稿画像を繰り返し所
望部数の数だけ読み出して複数の複写物を生成するため
のハードディスクおよびハードディスクを制御するゲー
トアレイ５０３、外部インターフェイスとしてのＳＣＳ
ＩおよびＳＣＳＩを制御するゲートアレイ５０４などか
ら構成される。

【００６６】また、２値画像処理部５０１は、多値画像
情報を２値画像に変換する多値２値変換処理部、画像を
回転する画像回転処理部、２値画像の変倍処理を行う２
値変倍（ズーム）処理部などから構成され、さらに、通
信手段を介してファックス画像を送受信するためのファ
ックスインターフェイス部も備えている。

【００６７】（拡張ボード）拡張ボード６００として
は、パーソナルコンピュータなどから送られてくるデー
タをデジタル複写機のプリンタ部からプリンタモードと
して出力可能とするためのプリンタボード６０１、デジ
タル複写機の編集機能を拡張してデジタル複写機の特徴
を有効活用するための機能拡張ボード６０２、デジタル
複写機のスキャナ部から読み込んだ原稿画像を相手先に
対して送信したり、相手先から送られてきた画像情報を
デジタル複写機のプリンタ部から出力することを可能に
するファクシミリボード６０３などがある。

【００６８】以下にデジタル複写機の画像処理装置とし
て、コピー、ファックス、プリンタの各モードを実行す
る際の画像データの処理や画像データの流れに関する詳
細説明を行う。

【００６９】（コピーモード）デジタル複写機３０のＡ
ＤＦ３６（２０３）の所定位置にセットされた原稿は、
１枚ずつスキャナユニット４０（２０４）の原稿載置台
３５上へと順次供給され、原稿の画像は先述のスキャナ
ユニット４０（２０４）の構成により順次読み取られ、
８ビットの電子データとしてメイン画像処理ボード４０
０へと転送される。

【００７０】メイン画像処理ボード４００に転送された
８ビットの電子データは、８ビットの電子画像データと
して多値画像処理部４０２上で所定の処理が施される。

【００７１】そして、８ビットの電子画像データにガン
マ補正などの処理を行い、レーザコントロール部４０４
を介してレーザ書き込みユニット４６へと送られる。

【００７２】これにより、スキャナ部３１（２０４）に
て読み取られた原稿画像は、レーザ記録部３２から階調
性のあるコピー画像として出力される。

【００７３】（コピーモードにおける電子ＲＤＨ機能）
同じくデジタル複写機３０のＡＤＦ３６（２０３）の所
定位置にセットされた原稿は、１枚ずつスキャナユニッ
ト４０（２０４）の原稿載置台３５上へと順次供給さ
れ、原稿の画像は先述のスキャナユニット４０（２０
４）の構成により順次読み取られ、８ビットの電子デー
タとしてメイン画像処理ボード４００へと転送される。

【００７４】メイン画像処理ボード４００に転送された
８ビットの電子データは、８ビットの電子画像データと
して多値画像処理部４０２上で所定の処理が施される。

【００７５】そして、この８ビットの電子画像データ
は、次にメイン画像処理ボード４００側のコネクタ４０
５からサブ画像処理ボード５００側のコネクタ５０５を
介してサブ画像処理ボード５００側に送られ、２値画像
処理部５０１の多値２値変換部において誤差拡散などの
処理と共に８ビットの電子画像データから２ビットの電
子画像データに変換される。

【００７６】なお、８ビットの電子画像データを誤差拡
散などの処理を含めて２ビットの電子画像データに変換
しているのは、単純に多値２値変換を行っただけでは画
質的に問題が生じることがあるので、画質の劣化が少な
くなるように配慮しているためであり、さらに、画像の
記憶容量などを考慮したためでもある。

【００７７】以上のように変換された２ビットの電子画
像データは、原稿１枚毎にハードディスクなどのディス
クメモリ５０３へと転送されて一時的に記憶管理され
る。

【００７８】デジタル複写機３０のＡＤＦ３６（２０
３）にセットされた原稿群の全てが読み取り処理される
と、一時的にハードディスク５０３に記憶された２ビッ
トの電子画像データはゲートアレイの制御により指定さ
れた部数分だけ繰り返し読み出して、読み出された２ビ
ットの電子画像データは、再度コネクタ接続部４０５、
５０５を介してメイン画像処理ボード４００へ送られ、
ガンマ補正などの処理を行い、レーザコントロール部４
０４を介してレーザ書き込みユニット４６へ送られる。

【００７９】なお、上記説明では、全ての原稿群画像が
読み取られてから画像群を所望する部数の数だけ繰り返
し読み出すようにして説明したが、１部目の画像出力は
所定分の画像が準備できた段階で順次出力するように構
成することも可能である。

【００８０】これにより、デジタル複写機３０のスキャ
ナ部３１（２０４）にて読み取られた原稿画像は、レー
ザ記録部３２から階調性のあるコピー画像として出力さ
れる。

【００８１】（プリンタモード）パーソナルコンピュー
タなどのネットワーク接続された外部機器から送られて
きた画像は、プリンタボード６０１上でページ単位の画
像としてボード６０１上で展開された後、インターフェ
イスであるＳＣＳＩ５０４から一旦サブ画像処理ボード
５００側へ転送されハードディスク５０３などのメモリ
へと記憶される。

【００８２】なお、プリンタボード６０１上でページ画
像として展開された画像は、サブ画像処理ボード５００
側に送られるが、ページ画像に２値画像処理は行わず、
ハードディスク５０３に一時記憶されるだけである。

【００８３】また、一旦記憶されたページ画像がハード
ディスク５０３から読み出される時も、ページ画像に対
する２値画像処理は行わない。

【００８４】そしてハードディスク５０３へ一時記憶さ
れた画像情報は、所定のページ順となるようにハードデ
ィスク５０３から読み出されながらメイン画像処理ボー
ド４００へと送られてガンマ補正を行い、レーザコント
ロール４０４からレーザ書き込みユニット４６にて画像
を再現するよう画像の書き込みが制御される。

【００８５】（ファックスモード）ファックスモードに
は、相手先に対する原稿の送信と、相手先からの原稿の
受信に対する処理がある。

【００８６】まず相手先に対する原稿の送信について説
明すると、デジタル複写機３０のＡＤＦ３６（２０３）
の所定位置にセットされた送信原稿は、１枚ずつスキャ
ナユニット４０（２０４）の原稿載置台３５上へと順次
供給され、送信原稿の画像は先に説明したスキャナユニ
ット４０（２０４）の構成により順次読み取られ、８ビ
ットの電子データとしてメイン画像処理ボード４００へ
と転送される。

【００８７】メイン画像処理ボード４００に転送された
８ビットの電子データは、８ビットの電子画像データと
して多値画像処理部４０２上で所定の処理が施される。

【００８８】そして、この８ビットの電子画像データ
は、次にメイン画像処理ボード４００側のコネクタ４０
５からコネクタ５０５を介してサブ画像処理ボード５０
０側のに送られ、２値画像処理部５０１の多値２値変換
部において誤差拡散などの処理と共に８ビットの電子画
像データから２ビットの電子画像データに変換される。

【００８９】なお、８ビットの電子画像データを誤差拡
散などの処理を含めて２ビットの電子画像データに変換
しているのは、ただ多値２値変換を行っただけでは画質
的に問題が発生する恐れがあるので、画質の劣化が少な
くなるように配慮してためである。

【００９０】このようにして２値画像化された送信原稿
は、所定の形式で圧縮されメモリ５０２に記憶される。

【００９１】そして相手先との送信手続きを行い送信可
能な状態が確保されると、メモリ５０２から読み出され
所定の形式で圧縮された送信原稿画像はファックスボー
ド６０３側へと転送され、このファックスボード６０３
上で圧縮形式の変更など必要な処理を施して、相手先に
対して通信回線を介して順次送信されることとなる。

【００９２】次に相手先から送信されてきた原稿画像の
処理について説明する。

【００９３】相手先から通信回線を介して原稿が送信さ
れてくると、ファックスボード６０３での通信手続きを
行いながら相手先から送信されてくる原稿画像を受信す
ると共に、所定の形式に圧縮された状態の受信画像は、
サブ画像処理ボード５００の２値画像処理部５０１に設
けられたファックスインターフェイスから２値画像処理
部５０１へと送られ、圧縮伸張処理部などによりページ
画像として送信されてきた原稿画像を再現する。

【００９４】そして、ページ単位の画像として再現され
た原稿画像は、メイン画像処理ボード４００側へと転送
されガンマ補正され、レーザコントロール４０４からレ
ーザ書き込みユニット４６にて画像を再現するよう画像
の書き込みが制御される。

【００９５】以上の構成から分かるように、画像情報に
所定の処理を施す画像処理部は、主としてスキャナ部３
１（２０４）から読み取り入力された原稿画像を多値の
画像情報として処理するメイン画像処理ボード４００
と、このメイン画像処理ボード４００にて多値画像情報
として処理された原稿画像情報に対して２値化処理など
所定の処理を施したり、外部インターフェイスを介して
接続された機器から送られてきた画像情報に対して所定
の処理を施した後、多値画像処理部（メイン画像処理ボ
ード４００）側へと転送したりするサブ画像処理ボード
５００とに分割構成されている。

【００９６】また、メイン画像処理ボード４００には、
画像をレーザ書き込みユニット４６から電子写真プロセ
スの感光体４８上に再現させるため、レーザ書き込みユ
ニット４６の画像情報の書き込みを制御するためのレー
ザコントロール４０４が含まれている。

【００９７】この構成により、スキャナ部３１（２０
４）から読み取り入力された原稿画像は、多値画像とし
て原稿が有する画像の特徴を損なうことなくレーザ記録
部３２からコピー画像として再現可能であり、大量の原
稿を高速出力処理する場合などは、サブ画像処理ボード
５００、ハードディスク５０３などを用いることで可能
となっている。

【００９８】また、ファックス、プリンタなど外部機器
からの画像情報に対する処理および出力、ファックスに
限ってはさらに、多値画像処理が施された（原稿画像の
特徴が保たれた）送信原稿に対する２値化処理など、デ
ジタル複写機３０として備えられたデジタルの特徴機能
に合わせて画像情報に適切な処理を施すことが可能な構
成となっている。

【００９９】さらに、画像処理部を分散させることで、
デジタル複写機３０のバリエーション（商品ラインナッ
プ）を多種多様揃えることが可能であり、ユーザーの要
望に合わせてデジタル複写機を設置することができ、ま
た、設置後もユーザーの要望に合わせてシステム展開を
簡単にはかることが可能である。

【０１００】また、メイン画像処理ボード４００上に配
置された中央演算処理装置４０１は、上述の通りサブ画
像処理ボード５００をも管理制御しているので、それぞ
れの処理部において、連続して処理される画像全体の流
れが管理され、データおよび処理の流れもスムーズにな
り、画像データが失われることもない。

【０１０１】（操作パネル部）図３は、デジタル複写機
３０における操作パネルユニット７５（１０３）を表し
たものであり、操作パネル７５（１０３）の中央部分に
はタッチパネル液晶表示装置６（１０４）が配置されて
いて、その周囲にも各種モード設定キー群が配置されて
いる。

【０１０２】このタッチパネル液晶表示装置６（１０
４）の画面上には、常時各種モードを選択するための基
本スタート画面が表示されており、必要に応じて所望す
るモードの指示に関するエリアを指で直接押圧操作する
ことにより、各種モードが選択指示できるように液晶画
面が順次遷移するようになっている。

【０１０３】その表示された各種モードの中から、オペ
レータが所望する機能が表示されている領域を指で触れ
ることにより編集機能を設定することができる。

【０１０４】操作パネル７５（１０３）上に配置された
各種設定キー群について簡単に説明すると、まず液晶表
示装置６（１０４）の略中央部にはデジタル複写機の概
観図が表示されており、概観図の下方にはコピー濃度を
設定するコピー濃度設定キー７、用紙サイズを設定する
用紙サイズ設定キー８、複写倍率を設定する倍率設定キ
ー９が設けられている。

【０１０５】また操作パネル７５（１０３）上には、原
稿画像を編集する編集モード設定画面に液晶表示画面を
遷移させる特別機能モードキー１０、両面複写モードに
移行させて処理モードを設定するための設定画面に液晶
表示画面６（１０４）を遷移させる両面複写モードキー
１１、ソータ・ステープルなどのアウトプットモードの
指示画面に液晶表示画面６（１０４）を遷移させるため
のキー１２、現在設定されているモードの内容を確認す
るための設定確認キー１３がそれぞれ配置されている。

【０１０６】さらに、操作方法などのガイダンス情報を
画面に表示させるための操作ガイドキー１４、操作ガイ
ドキー１４の操作により液晶表示部６上に表示されたガ
イダンス情報を上下方向にスクロールさせてガイダンス
情報全体を表示確認するためのスクロールキー１４１、
１４２、複写枚数などの数値情報を入力するためのテン
キー１５、現在処理中の複写モードに新たな複写モード
を割り込ませて処理させるための割り込みキー１６、テ
ンキーなどにより入力されている条件をクリアするクリ
アキー１７、デジタル複写機の状態をすべてクリアして
標準の状態に復帰させるためのオールクリアキー１８、
これらキーにより設定されたモードにおいて処理の開始
を指示するためのスタートキー１９が設けられている。

【０１０７】ここで、操作パネル７５（１０３）の各種
キーは図２の操作キー１０５として示されている。

【０１０８】なお、上述の操作パネル及びその操作パネ
ル上に配置される各種キーは、あくまでも１実施例とし
て説明したものであり、デジタル複写機に搭載される各
種機能により操作パネル上に設けられるキーは異なって
くることはいうまでもない。

【０１０９】図４は、画像情報に関する情報を入力され
た画像情報毎に管理する管理テーブル７００を表したも
のであり、この管理テーブル７００はさらに、画像入力
テーブル７０１、画像処理テーブル７１０、画像出力テ
ーブル７２０の３つから構成されている。

【０１１０】なお本実施例で説明する管理テーブル７０
０は、入力された画像群単位で１ページのテーブルが確
保され、さらにこの画像群を構成する画像１つにつき１
つの管理テーブルが準備されるものであり、この管理テ
ーブル７００には、画像毎の入力画像の特徴に関する情
報と画像に対する処理に関する情報などが設定管理され
ている。

【０１１１】以下に、管理テーブル７００を構成する３
つのテーブルについて説明する。

【０１１２】（画像入力テーブル）画像入力テーブル７
０１は、スキャナ部２４（３１）、ファックスボード６
０３、プリンタボード６０１などから入力される画像情
報単位で画像情報に関する情報および処理情報を管理す
るものである。

【０１１３】図４を使って詳細に説明すると、左側から
順に原稿ＩＤ情報７０１、原稿表裏情報７０３、原稿サ
イズ情報７０４、倍率情報７０５、読込み枚数情報７０
６、入力要求情報７０７、入力完了情報７０８などの各
種情報を管理するようになっている。

【０１１４】原稿ＩＤ情報７０２は、入力されてくる原
稿画像あるいは受信画像を１ページ単位で識別するため
の識別番号であり、原稿表裏情報７０３は、入力された
画像が原稿の表側画像なのか裏側画像なのか管理してい
る。

【０１１５】次に原稿サイズ情報７０４は、入力された
画像情報のサイズ情報であり、倍率情報７０５は、入力
画像情報に対して変倍処理を行う場合の倍率変換情報で
ある。

【０１１６】さらに読込枚数情報７０６は、スキャナ部
２０４（３１）などの入力部から１ページ分の画像情報
としていくつの画像情報を取り込むか管理しておくもの
で、入力要求情報７０７は、メイン画像処理ボード４０
０やサブ画像処理ボード５００からなる画像処理部、レ
ーザ書き込みユニット４６等からなる画像記録部など画
像情報を処理する側から、画像情報に対する所定の処理
が可能な状態にあるとして画像情報の転送要求があった
ことを管理しており、入力完了情報７０８は、画像入力
部から１ページ分の画像情報として入力が完了したか
（メモリ４０３やメモリ５０２等の画像メモリに記憶さ
れたか）を管理している。

【０１１７】（画像処理テーブル）画像処理テーブル７
１０は、画像情報毎に施すべき画像処理の内容、および
画像処理が施された画像情報に関する情報が管理されて
いる。

【０１１８】図４を使って詳細に説明すると、左側から
順に画像ＩＤ情報７１１、処理情報７１２、処理ＩＤ情
報７１３、処理完了情報７１４など各種情報を管理する
ようになっている。

【０１１９】画像ＩＤ情報７１１は、入力された画像情
報を１ページ単位で識別するための識別番号であり、処
理情報７１２は、入力された画像情報１ページ毎に処理
する内容を管理している。

【０１２０】次に処理ＩＤ情報７１３は、処理情報７１
２に基づいて処理が行われ、１ページの出力画像情報と
して確定された画像メモリの位置情報（アドレスなど）
を管理しており、処理完了情報７１４は、入力された画
像情報に対して指示された画像処理が完了したかを管理
している。

【０１２１】（画像出力テーブル）画像出力テーブル７
２０は、処理が施された画像情報の出力に関する情報を
ページ単位で管理している。

【０１２２】図４を使って詳細に説明すると、左から順
に出力画像ＩＤ情報７２１、画像サイズ情報７２２、出
力要求情報７２３、出力完了情報７２４、メモリ開放情
報７２５など各種情報を管理するようになっている。

【０１２３】出力画像ＩＤ情報７２１は、処理が施され
た画像情報を１ページ単位で識別するための識別番号で
あり、画像サイズ情報７２２は画像の大きさを管理して
いる。

【０１２４】次に出力要求情報７２３は、出力部側から
の画像情報要求指示があったか否かを管理している。

【０１２５】さらに、出力完了情報７２４は、画像処理
後の画像情報が指示どおり出力されたか管理しておくも
ので、メモリ解放情報７２５は画像情報の出力が完了し
たときに、画像メモリを解放しても問題ないことを表す
情報が管理されている。

【０１２６】以上が管理テーブル７００を構成する各管
理テーブルについての詳細説明であり、デジタル複写機
のスキャナ部３１（２０４）、または拡張機能として設
けられたファクシミリボード６０３、あるいはプリンタ
ボード６０１から入力される画像情報に対して所定の処
理を施して最終の出力画像として画像メモリ上に確定さ
せるまでの処理が行われる。

【０１２７】なお、上記管理テーブル７００において管
理される各種情報は、処理システムとして必要な情報が
あれば、管理項目として増やすことは容易（自在）であ
る。

【０１２８】管理テーブル７００は前述の通り、入力さ
れた画像毎に画像情報に関する情報が管理されているも
のであり、デジタル複写機３０のメイン画像処理ボード
４００やサブ画像処理ボード５００からなる画像処理部
（ＩＣＵ：ｉｍａｇｅｃｏｎｔｒｏｌｕｎｉｔ）を
管理するＣＰＵ４０１と、このＣＰＵ４０１により管理
されたＲＡＭ（ランダムアクセスメモリ）等のメモリ４
０３により構成することがあげられるが、画像処理装置
内の回路配置や装置スペース、配線等の関係より、管理
テーブルを例えばマシンコントロールボード２００上に
構成したり、さらに各種メモリカードを含む外部記憶装
置、ネットワークを介したサーバーやコントローラ等の
ように本体装置外に構成することも可能であることはい
うまでもない。

【０１２９】つぎに管理テーブル７００に管理される管
理情報の例として、Ａ４サイズ原稿２枚がＡＤＦ２０３
（３６）にセットされた場合について、図４を用いて説
明を行う。

【０１３０】画像情報の入力を管理するための画像入力
テーブル７０１上には、例えばＡＤＦ２０３（３６）の
原稿トレイ上にＡ４サイズの２枚の原稿がセットされた
段階で各種情報が管理される。

【０１３１】現段階では、まだ原稿は何枚存在するのか
分からないので、原稿ＩＤ情報としては「１」のみで、
現在原稿サイズ検出手段により確認された原稿サイズ
「Ａ４」と、複写倍率は操作パネル１０３（７５）上の
倍率設定キー９で設定された「１００％」、読込枚数と
しては読み取られた原稿画像が画像メモリ４０３、５０
２等に記憶されるので、「１」など確認された情報が管
理される。

【０１３２】そして原稿画像の入力要求により画像入力
テーブル７０１の入力要求情報７０７に「１」がセット
され、スキャナユニット４０（２０４）の走査により画
像の入力が開始されると、１枚目以降の原稿の存在が確
認される度に、新たな原稿画像を管理するためのテーブ
ルを確保して原稿ＩＤ情報７０２をセットしていく。

【０１３３】図４の画像入力テーブル７０１は、スキャ
ナ部３１（２０４）から入力される２枚分の原稿画像に
関する情報としてそれぞれ管理され、２枚分の原稿画像
の入力が完了すると、原稿画像情報が入力されたことを
管理する入力完了情報に全て「１」がセットされ、原稿
画像全てが入力されたことが確認される。

【０１３４】一方画像処理部では、原稿画像に対する処
理に関する情報を管理するための画像処理テーブル７１
０が確保されており、入力された画像情報毎の画像処理
に関する情報などか管理される。

【０１３５】画像処理内容としては特別な画像処理を施
すような編集指示が操作パネル７５（１０３）上から設
定されていないので、処理情報７１２として管理する部
分には各原稿画像に対して「スルー」とセットされてい
る。

【０１３６】すなわち、スキャナ部３１（２０４）から
読み取り入力された原稿画像情報に対して通常の多値画
像処理を行い、多値画像情報としてレーザ記録部３２か
ら原稿のコピー画像として出力されるだけである。

【０１３７】そして、入力された原稿画像情報に対して
通常の画像処理（多値画像処理）が施され画像処理が施
された画像情報が画像メモリ４０３、５０２上に準備で
きると、その画像メモリ４０３、５０２における画像情
報の記憶位置（アドレス）情報としての処理ＩＤ情報７
１３が「１」とセットされると共に、処理の完了を表す
処理完了情報７１４として「１」がセットされる。

【０１３８】このようにして入力される２枚の原稿画像
情報に対する通常の画像処理（多値画像処理）が完了す
ると、それぞれの画像情報が記憶管理されている画像メ
モリ４０３、５０２の位置情報（アドレス）が処理ＩＤ
情報７１３としてセットされ、処理完了情報７１４とし
てそれぞれ「１」がセットされる。

【０１３９】これにより入力された画像情報全てに対し
て指示された画像処理が施されたことが確認されると共
に、画像情報として画像メモリ４０３、５０２のどの位
置に記憶されているか確認できる。

【０１４０】次いで、このようにして完成された画像情
報を最終的にレーザ記録部３２から再現出力可能な画像
として管理するための画像出力テーブル７２０を備え
る。

【０１４１】上記画像処理テーブル７１０に管理されて
いる画像処理に関する情報に基づいて処理された画像情
報を、画像記録部３２から出力可能な画像として画像メ
モリ４０３、５０２上において管理するために、画像出
力テーブル７２０においても出力される画像単位毎に管
理テーブルを作成する。

【０１４２】そして、画像出力部から出力準備ができた
として出力要求を指示する信号が確認されると、出力要
求情報７２３として出力要求があったことを表す信号が
「１」セットされ、順次画像情報の出力が行われる。

【０１４３】そして画像情報の出力が完了すると、画像
メモリ４０３、５０２の開放、すなわち画像情報の画像
メモリ４０３、５０２からのクリア指示を許可する情報
７２５がセットされる。

【０１４４】以上がコピーモードにおけるスキャナ部３
１（２０４）から読み取り入力された原稿画像情報を最
終的な出力画像として画像メモリ４０３、５０２上に管
理する手順であって、拡張機能として設けられたファク
シミリボード６０３、あるいはプリンタボード６０１を
介して入力される入力画像情報についても、同じように
各種モードにおける所定の処理を施して、最終の出力画
像として画像メモリ４０３、５０２上に確定される。

【０１４５】以上がデジタル複写機３０における画像情
報の入力に対する画像処理、および画像管理の方法であ
るが、さらに各種入力モードにおいて入力される入力画
像群を１つのジョブとして管理する必要があるので、図
５にあるようなジョブ管理のための登録ジョブ管理テー
ブル７３０を備えている。

【０１４６】登録ジョブ管理テーブル７３０において管
理されている情報は、左から入力された画像情報群を管
理する登録ＩＤ情報７３１、画像情報がどのモードによ
り入力されたものか管理するモード情報７３２、ジョブ
の進行状況を管理するジョブ状態情報７３３、ジョブを
実行するのに操作パネル７５（１０３）などからの特定
の指示が必要か否かを管理する再開指示要否情報７３
４、ジョブを処理する優先度を管理する優先順位情報７
３５などが管理されており、ここに管理されている各種
情報およびデジタル複写機３０の状況に応じて入力され
てくる画像情報が効率よく処理される。

【０１４７】なお、登録ジョブ管理テーブル７３０にお
いて管理されている登録ＩＤ情報７３１は、図４におけ
る管理テーブル７００の画像出力管理テーブル７２０に
おいて管理されている出力画像ＩＤ情報７２１と対応し
ている。

【０１４８】図５の登録ジョブ管理テーブル７３０上に
おいて管理されている状態は、現在、ジョブとして５つ
の出力指示を受け付けており、デジタル複写機３０とし
ては、コピー中に割り込みコピーを行っている状態であ
って、ファクシミリ受信画像が２件、プリンタ受信画像
が１件、それぞれ出力待ちであることを表している。

【０１４９】そして、デジタル複写機３０としてコピー
モードが最優先であり、次にプリンタモード、ファクシ
ミリモードの順で各モードにより入力された画像情報を
出力処理するように設定してある。なお、この出力処理
の優先順位は、利用者（設置先）の要望により任意に設
定できるようになっている。

【０１５０】以上が各種モードにおいて画像情報が入力
されるまでの説明であり、以下に入力された画像情報を
プリント出力する過程において、画像情報毎の画像出力
に関する情報を管理する新たな出力管理テーブルについ
て説明する。

【０１５１】画像を出力する段階において作成される管
理テーブルとしては、印字管理テーブル７４０と用紙管
理テーブル７６０があり、これらの管理テーブルは、画
像出力部を制御するコントロールボード上のＣＰＵ（例
えばマシンコントロールボード上のＣＰＵ２０１）が管
理している。

【０１５２】まず、印字管理テーブル７４０は図６にあ
るように、先の登録ジョブ管理テーブル７３０において
管理されているジョブ単位で作成されるものであり、印
字出力される画像毎に画像出力条件などの各種情報が管
理されている。

【０１５３】詳細に説明すると、左から印字出力すべき
画像を画像単位で管理するための印字ＩＤ情報７４１、
画像記録に適した用紙サイズを管理するための用紙サイ
ズ情報７４２、用紙サイズ情報として管理されているサ
イズ情報に基づくデジタル複写機３０におけるトレイの
位置情報７４３、属性データとして画像を用紙の表裏ど
ちら側に記録するか管理する情報７４４、用紙に記録す
るか記録せずに白紙として出力するか管理する情報７４
５、通常の印字なのか合紙、表紙モードとしての印字な
のか管理する情報７４６、最終の画像であるか管理する
情報７４７、次の印字面を変更するかどうか管理する情
報７４８、ジョブの中断指示を管理する情報７４９な
ど、画像が記録される段階での各種制御情報が管理され
ている。

【０１５４】また、印字管理テーブル７４０の右側には
画像出力の状況を管理する各種ポインタ情報７５０が管
理される領域が確保されており、図中矢印「１」のポイ
ンタは、図５の登録ジョブ管理テーブル７３０から分か
るように、現在「ジョブ１」のコピーモードが「ジョブ
４」の割り込みコピーのため一時中断している状態を表
しており、「ジョブ１」のコピーモードを再開させる位
置を表したポインタ情報である。

【０１５５】さらに、ここで管理されている各種情報を
確認すると、デジタル複写機３０としてＡ４サイズの用
紙がカセット給紙装置５１、５２の２番目に、またＡ３
サイズの用紙がカセット給紙装置５１、５２の４番目に
収容されていることなどが理解できる。

【０１５６】なお、この印字管理テーブル７４０は、入
力手段から画像情報群として入力される毎に作成するよ
うに説明しているが、まずは登録ジョブ管理テーブル７
３０上でジョブ管理しておき、ジョブとして処理する段
階で印字管理テーブル７４０を作成して、画像メモリ４
０３、５０２に記憶管理されている画像情報を出力処理
するようにすることも可能である。

【０１５７】次に用紙管理テーブル７６０は図７にある
ように、デジタル複写機３０の用紙搬送経路３３（２０
６）において、上記印字管理テーブル７４０に基づく画
像印字のために搬送されている用紙を、用紙単位で用紙
に関する情報として管理するものであり、このテーブル
に管理されている情報に基づいて、用紙の給送、搬送、
処理などが行われる。

【０１５８】詳細には左から搬送されている用紙を用紙
単位で管理するための用紙ＩＤ情報７６１、用紙のサイ
ズを表す用紙サイズ情報７６２、どのトレイから給紙さ
れたものか管理するためのトレイ情報７６３、どの印字
ジョブに対して搬送されている用紙であるのか管理する
ためのジョブ情報７６４、用紙に印字された画像が画像
メモリ４０３、５０２中のどの画像であるのか管理する
ための印字ＩＤ情報７６５、搬送路中における用紙の位
置を管理するための用紙位置情報７６６、搬送されてい
る先の用紙との間隔を管理するための用紙間隔時間情報
７６７、用紙がどのように搬送され、そして処理される
か管理するための処理情報７６８などが管理されてい
る。

【０１５９】ここで管理されている各種情報を確認する
と、「用紙１」はＡ４サイズでトレイ５１、５２の２番
目から給紙されたものであって、「ジョブ１」の画像
「１」が記録され、現在ｆ地点：排出部にあって用紙間
隔時間１７＊５０ｍｓｅｃに相当する速度でフィニッシ
ャ３４（２０８）に向かって搬送されていることが確認
できる。

【０１６０】また、「用紙４」はＡ４サイズでトレイ５
１、５２の２番目から給紙されたものであって、「ジョ
ブ１」の画像「４」が記録され、現在ａ地点：給紙部に
あって用紙間隔時間１７＊５０ｍｓｅｃに相当する速度
でフィニッシャ３４（２０８）に向かって搬送されてい
ることが確認できる。

【０１６１】さらにこの用紙がフィニッシャ３４（２０
８）に搬送された後はステープル処理が「用紙１」から
「用紙４」に対して施されることが確認できる。

【０１６２】なお用紙間隔時間とは、用紙搬送部３３
（２０６）として１ブロック５０ｍｓｅｃの単位で用紙
搬送速度が調整可能なものとして設定されており、コピ
ーモードとしては、１７ブロック５０ｍｓｅｃの用紙間
隔時間をもって搬送制御されていることを表しており、
プリンタ、ファクシミリなど各モードに応じて用紙間隔
時間は変動する。

【０１６３】また、各用紙毎のテーブルにおいて管理さ
れている用紙位置情報は、図７（Ｂ）に示しているよう
に、搬送路３３中における所定の位置を表しており、図
中のａ：給紙、ｂ：レジスト、ｃ：剥離、ｄ：反転、
ｅ：ループ（両面）、ｆ：排出として、それぞれ搬送経
路３３中に配置された図示しない用紙検出センサなどに
より搬送位置が検出確認されるようになっている。なお
この用紙管理情報についても、制御レベルの必要に応じ
てこれ以上に分割して管理するようにしてもよい。

【０１６４】次に、両面記録時の管理テーブルにおける
画像の出力処理、および用紙の処理管理方法について説
明する。

【０１６５】図８は、画像入力手段８０２から入力され
た画像情報を画像単位で画像メモリ８０３（４０３、５
０２）に記憶管理しておき、用紙の両面に対して画像情
報を記録再現するための印字管理テーブル７４０（７４
０ａ、７４０ｂ）の管理状況を表したものであって、用
紙の表側に記録される画像と、用紙の裏側に記録される
画像とに分けて印字管理テーブル７４０が作成されてい
る状態を表している。

【０１６６】そして、この２つの印字管理テーブル７４
０ａ、７４０ｂは両面記録制御部８０４（５３、２０７
またはマシンコントロールボード２００）によってそれ
ぞれ管理され、所定のシーケンスに従って順次記録条件
を確認しながら画像再現出力手段（プリンタ部）３２に
より両面記録が行われる。

【０１６７】このとき画像再現出力手段（プリンタ部）
３２内を搬送させられる用紙毎の搬送状況および搬送処
理に関する情報を管理するために、用紙管理テーブル７
６０が作成される。

【０１６８】なお、図８の印字管理テーブル７４０ａ
は、用紙の表側に記録される画像に関する情報を管理す
るために作成されたテーブルであって、トレイＮｏ情報
７４３ａとして管理されている「０」は、両面ユニット
５３（２０７）から供給される用紙に各画像が記録され
ることを表している。

【０１６９】また、印字管理テーブル７４０ｂは、用紙
の裏側に記録される画像に関する情報を管理するために
作成されたテーブルであって、「Ａ４」サイズの用紙を
給紙トレイ５１、５２の２番目から給紙して各画像が記
録されることを表している。

【０１７０】そして、画像の記録が開始されると両面記
録制御部は、最初に両面記録のために新しいＡ４サイズ
の用紙を給紙トレイ５１、５２の２番目から搬送経路３
３が一杯になるまで第１の所定枚数分だけ給紙、搬送、
記録（裏側の画像の記録）を行い、そして搬送経路３３
が一杯になると両面ユニット５３（２０７）から連続し
て第２の所定枚数分の表裏反転された用紙を画像記録部
に送って供給して表側の画像の記録を行い、次に第２の
所定枚数分の搬送路３３中における空きに対して新たな
Ａ４サイズの用紙の給紙、搬送記録（裏側の画像の記
録）というように切り換え搬送供給を交互に行い、そし
て最後に両面搬送経路５３から送り出される反転された
用紙の全てに対して表側の画像の記録が行われる。

【０１７１】この状態を表したものが図９であり、用紙
管理テーブル７６０における用紙毎の情報管理、および
用紙搬送経路中における用紙の搬送状態について説明す
る。

【０１７２】まず両面記録のためのループ両面搬送方法
としては、まずＡ４サイズの用紙を給紙トレイ５１、５
２の２段目から４枚連続して供給して給紙トレイ５１、
５２側からの供給を一旦停止させ、この供給された４枚
の用紙に対してはそれぞれの用紙の裏側に相当する画像
が順次記録される。

【０１７３】次にループ両面搬送経路から表裏反転され
た用紙の１枚目がレジスト部に到達するので、連続して
２枚の表裏反転された用紙をループ両面搬送経路側から
画像記録部に向かって供給して、この２枚の用紙の他方
の面側にそれぞれ用紙の表側に相当する画像が順次記録
される。

【０１７４】このときループ両面搬送経路において、Ａ
４サイズ２枚分の搬送余裕が確保されるので、今度は給
紙トレイ５１、５２の２番目側から供給された２枚の用
紙が連続して送り込まれ、この２枚の用紙に対してはそ
れぞれの用紙の裏側に相当する画像が順次記録される。

【０１７５】そしてこの２枚の用紙が給紙ユニット側か
ら供給された後は、再びループ両面搬送経路側からの供
給に切り換える。

【０１７６】もしこのときこれ以上の新たなＡ４サイズ
の供給および記録を必要としなければ、ループ両面搬送
経路側から搬送経路中の４枚の用紙を全て連続供給し
て、この反転された用紙の他方の面側に用紙の表側に相
当する画像がそれぞれ記録される。

【０１７７】これにより両面搬送経路中に極力停滞させ
ることなく、効率よく複数の用紙の両面に対して画像を
記録することが可能となる。

【０１７８】なお、今回の説明においては、Ａ４サイズ
の用紙で４枚を連続供給し、以降２枚の用紙を交互に供
給切り換えながら搬送制御するようになっているが、こ
の搬送制御枚数は、ループ両面搬送経路の経路長、搬送
速度など装置側の構成条件により変化するものであり、
装置として最も効率の良い搬送制御が行えるように設定
できるものである。

【０１７９】以上の搬送状態を示したものが図９であっ
て、まず図９の用紙管理テーブル７６０ａは、給紙トレ
イ５１、５２の２番目からＡ４サイズの用紙を４枚連続
して供給している時の用紙管理テーブル７６０における
用紙毎の管理状況、およびループ両面搬送経路中におけ
るそれぞれの用紙の搬送状態を表した図である。

【０１８０】このときの用紙管理テーブル７６０ａにお
ける用紙毎の管理情報を確認してみると、４枚の用紙
は、給紙トレイ５１、５２の２番目から供給されたＡ４
サイズの用紙であって、図８の印字管理テーブル７４０
ｂにより管理されている「１２」「１０」「８」「６」
の画像がそれぞれ記録される。

【０１８１】そして、４枚の用紙は全てループ両面搬送
経路に向かって搬送制御されるよう、搬送制御コマンド
が「両面」にセットされている。

【０１８２】次に図９の用紙管理テーブル７６０ｂは、
ループ両面搬送経路側から反転された２枚の用紙が供給
され、そして新たな２枚の用紙が給紙トレイ側から供給
されるされている状態を表したものである。

【０１８３】このときの用紙管理テーブル７６０ｂにお
ける用紙毎の管理情報を確認してみると、ループ両面搬
送経路側から反転供給される用紙ＩＤ情報「１」「２」
「３」の用紙には、それぞれ用紙の表側に相当する画像
が記録されるように設定されており、用紙搬送制御のた
めの制御コマンド情報も全て「フィニッシャ」に書き換
えられている。

【０１８４】用紙ＩＤ情報「４」の用紙は、用紙の一方
の面に用紙の裏側に相当する画像がすでに記録されてい
るので、後は用紙の表側に相当する画像が記録されるよ
うにセットされているが、搬送制御コマンドとしては、
まだ反転供給可能な状態に達していないので「両面」の
ままである。

【０１８５】そして、新たに給紙トレイ側から供給され
た２枚の用紙は、用紙ＩＤ情報「５」「６」として管理
されており、搬送制御コマンド情報７６８は「両面」、
そして用紙の一方の面側には、それぞれの用紙の裏側に
位置する画像「４」「２」が記録されるようにセットさ
れている。

【０１８６】図１０の用紙管理テーブル７６０ｃは、用
紙ＩＤ情報「１」「２」として管理されていた用紙の各
面に対する画像の形成が完了した時の状態を表したもの
であり、用紙ＩＤ「１」「２」のテーブルはリセットさ
れ、残り４枚の用紙が用紙ＩＤ情報「３」「４」「５」
「６」として管理されている。

【０１８７】用紙ＩＤ情報「３」「４」は、ループ搬送
経路から画像形成部に向かって供給され、用紙の他方の
面側にそれぞれの用紙の表側に相当する画像が記録さ
れ、また用紙ＩＤ情報「５」「６」の用紙は、用紙の一
方の面側にそれぞれの用紙の裏側に相当する画像が記録
され、そして用紙の表裏が反転されてループ搬送経路に
向かって搬送されることを表している。

【０１８８】図１０の用紙管理テーブル７６０ｄは、ル
ープ搬送経路側にあった用紙「３」「４」が画像形成部
側に向かって搬送され、用紙の表側に位置する画像がそ
れぞれ記録され、また給紙トレイ側から供給された用紙
「５」「６」がループ搬送経路側に導かれた状態にある
ことを表している。

【０１８９】図１１の用紙管理テーブル７６０ｅは、さ
らに用紙ＩＤ情報「３」「４」として管理されていた用
紙の各面に対する画像の形成が完了した時の状態を表し
たものであり、用紙ＩＤ情報「３」「４」のテーブルは
リセットされ、残り２枚の用紙が用紙ＩＤ「５」「６」
として管理されている。

【０１９０】用紙ＩＤ情報「５」「６」は、ループ搬送
経路から画像形成部に向かって供給され、用紙の他方の
面側にそれぞれの用紙の表側に相当する画像が記録され
ることを表している。

【０１９１】最後に図１１の用紙管理テーブル７６０ｆ
は、これまで用紙ＩＤ情報「１」から「６」としてそれ
ぞれ管理されていた用紙に対する記録が全て完了したこ
とを表しており、後は用紙への処理コマンドとして管理
されているステープルコマンドに基づいて、フィニッシ
ャ３４（２０８）に搬出された用紙６枚に対してステー
プル処理を実行させるだけである。

【０１９２】そしてこのステープルコマンドによる用紙
６枚に対する処理が完了した時点で用紙管理テーブル７
６０から用紙ＩＤ「６」のテーブルがリセットされる。

【０１９３】以上の管理制御により、６枚のＡ４サイズ
の用紙に両面記録された複写物が完成することとなる。

【０１９４】次に、上記管理テーブル構成において、信
頼性を更に向上させた実施形態について、説明を行う。

【０１９５】図６の印字管理テーブル７４０を作成する
段階で、出力処理される画像のサイズ情報に基づいて、
デジタル複写機３０の給紙部の中から適切な用紙サイズ
として収納している給紙部５１、５２を確定すると共
に、トレイＮｏ情報としてテーブル内にセットしてい
る。

【０１９６】ここでセットされた情報に基づいて実際に
給紙を行う場合、給紙の直前に出力処理される画像のサ
イズ情報に基づいて、再度トレイサイズを確認してから
給紙するように制御している。

【０１９７】このようにプログラムしておくことによ
り、一旦テーブルを作成した後にトレイの用紙変更が行
われたとしても、適切なサイズを画像形成部に向かって
確実に供給することができる。

【０１９８】仮にここで、サイズの違いが確認される
と、出力処理される画像のサイズ情報に基づいて、適切
なサイズの用紙が収容されている給紙トレイ５１、５２
を確定して画像形成部に向かって搬送供給させると共
に、以降の用紙供給をスムーズに行えるように、管理テ
ーブルに管理されているトレイＮｏ情報７４３を変更す
るようになっている。

【０１９９】

【発明の効果】請求項１に記載されている発明によれ
ば、画像情報毎に画像の出力処理方法を管理する画像出
力条件管理手段を備え、管理されている画像毎の出力処
理方法に従って、画像処理後の画像を画像情報出力手段
から出力するので、部品コストの上昇を最小限とした上
で、入力された画像単位毎の出力処理を確実に管理する
ことが可能になると共に、出力処理装置の信頼性が高く
なるという効果がある。

【０２００】請求項２に記載されている発明によれば、
請求項１に記載の画像出力処理装置において、入力され
る画像情報群（ジョブ）毎の情報を管理する画像情報群
管理手段を備え、画像情報群管理手段上にて管理される
情報により出力する画像情報群を確定して、確定された
画像情報群の画像毎の画像出力条件管理手段に管理され
た画像出力処理方法に従って画像出力を行うので、デジ
タル複合複写機などの画像入力部を複数備えた装置であ
っても、各入力部から入力される画像情報群を確実に管
理でき、画像単位毎の出力処理を確実に管理制御できる
という効果がある。

【０２０１】また、出力する段階における装置の最新の
状態に基づいて管理情報が確定されるので、例えば給紙
トレイの位置等の常に変化する可能性の高い情報であっ
ても、その都度適切な情報として確定させることが可能
になるという効果もある。

【０２０２】請求項３に記載されている発明によれば、
請求項２に記載の画像出力処理装置において、画像情報
群管理手段により、複数入力される画像情報群を画像情
報群毎に管理し、入力された画像情報の優先順位に応
じ、画像出力条件管理手段の管理情報に従って画像出力
を行うので、デジタル複合機等の画像入力部を複数備え
る装置であっても、各入力部から入力される画像情報群
を確実に管理でき、各画像情報群を構成する画像情報の
出力処理に関し、優先順位を持たせて確実に管理制御す
ることが可能になるという効果がある。

【０２０３】また、例えば出力時に適切な記録媒体がな
い場合等適切な出力処理ができない状態を利用者へ確実
に伝えることも可能となる。

【０２０４】請求項４に記載されている発明によれば、
請求項１に記載の画像出力処理装置において、画像出力
条件管理手段で管理されている情報には出力される画像
のサイズに適したサイズの記録媒体が収納された記録媒
体収容手段情報が含まれているので、記録媒体を給送す
る前に記録媒体を搬送制御するにあたって必要な制御情
報として事前に設定しておくことができるという効果が
ある。

【０２０５】請求項５に記載されている発明によれば、
請求項４に記載の画像出力処理装置において、画像の出
力処理を実行する際に再度記録媒体収容手段の確認を行
うので、画像出力管理手段が管理テーブルを作成した後
に給紙装置の位置やサイズが変更された場合でも、確実
に適切なサイズの記録媒体を画像形成部へ搬送すること
が可能になるという効果がある。

【０２０６】請求項に６記載されている発明によれば、
請求項５に記載の画像出力処理装置において、画像の出
力処理を実行する際に再度記録媒体収容手段の確認を行
い、サイズが異なる場合、適したサイズの記録媒体を収
容している記録媒体収容手段情報へ変更するので、画像
出力管理手段が管理テーブルを作成した後に給紙装置の
位置やサイズが変更された場合でも、確実に適切なサイ
ズの記録媒体を画像形成部へ搬送することが可能となる
という効果がある。

【０２０７】また、給紙装置の変更が確認された場合は
管理情報が変更されるので、以降の供給制御がスムーズ
且つ正確に行うことができるという効果もある。

【０２０８】請求項７に記載されている発明によれば、
請求項１に記載の画像出力処理装置において、画像出力
条件管理手段に管理されている画像出力条件に基づいて
出力される画像が記録される記録媒体毎に記録媒体に関
する情報を管理する記録媒体情報管理手段を作成し、当
該管理手段の管理する情報には記録媒体に対する装置の
搬送先を制御する情報が含まれているので、搬送経路内
を高速で且つ大量に搬送されている各記録媒体を確実に
目的のポイントに向かって搬送制御させることが可能に
なるという効果がある。

【０２０９】請求項８に記載されている発明によれば、
請求項１に記載の画像出力処理装置において、画像出力
条件管理手段に管理されている画像出力条件に基づいて
出力される画像が記録される記録媒体毎に、記録媒体に
関する情報を管理する記録媒体情報管理手段を備え、記
録媒体情報管理手段には、記録媒体に対して施される後
処理を制御するための制御情報を含んでいるので、画像
が記録された記録媒体に対してステープルやフィニッシ
ャなどの後処理を確実に施せると共に、所望する複写物
として確実に提供できるという効果がある。

【０２１０】請求項９に記載されている発明によれば、
請求項１に記載の画像出力処理装置において、画像情報
が記録媒体の表裏に対して出力される場合に、画像出力
条件管理手段は、記録媒体の表側に出力される画像毎の
画像出力条件を管理する管理手段と、記録媒体の裏側に
出力される画像毎の画像出力条件を管理する管理手段と
に分離して管理するので、両面搬送制御がスムーズに行
えると共に一時的に画像の出力処理が中断した後に画像
の出力を再開するまでの制御が簡単になり、信頼性の向
上につながるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】デジタル複写機の全体の構造を示す断面図であ
る。

【図２】デジタル複写機の画像処理部における回路構
成、および全体の制御部構成を示すブロック構成図であ
る。

【図３】デジタル複写機における操作パネル部分の一例
を示す平面図である。

【図４】入力画像、画像処理される画像、出力画像に関
する情報を管理する管理テーブルの一例を示す図であ
る。

【図５】画像単位で管理するための登録ジョブ管理テー
ブルを表す図である。

【図６】画像情報を出力処理する際に作成される印字管
理テーブルを表す図である。

【図７】印字管理テーブルに基づき画像が記録される用
紙の管理を行うための用紙管理テーブルと、用紙の搬送
経路中における用紙の搬送状態、用紙の確認位置との関
係を表す図である。

【図８】両面画像記録モードにおける印字管理テーブ
ル、および制御管理ブロックの関係を表す図である。

【図９】両面画像記録モードにおける用紙管理テーブ
ル、およびループ搬送経路内における用紙の搬送状態を
表した図である。

【図１０】両面画像記録モードにおける用紙管理テーブ
ル、およびループ搬送経路内における用紙の搬送状態を
表した図である。

【図１１】両面画像記録モードにおける用紙管理テーブ
ル、およびループ搬送経路内における用紙の搬送状態を
表した図である。

【符号の説明】

３４後処理装置３６ＡＤＦ４６レーザ書き込みユニット４７感光体４８電子写真プロセス部４９定着器５１カセット給紙装置５２カセット給紙装置５３再供給経路及び両面ユニット７５操作パネルユニット４００メイン画像処理ボード４０１ＣＰＵ４０３メモリ５００サブ画像処理ボード５０２メモリ７００管理テーブル７０１画像入力テーブル７０２原稿ＩＤ情報７０３原稿表裏情報７０４原稿サイズ情報７０５倍率情報７０６読込み情報７０７入力要求情報７０８入力完了情報７１０画像処理テーブル７１１画像ＩＤ情報７１２処理情報７１３処理ＩＤ情報７１４処理完了情報７２０画像出力テーブル７２１出力画像ＩＤ情報７２２画像サイズ情報７２３出力要求情報７２４出力完了情報７２５メモリ開放情報

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】画像情報を入力するための画像情報入力
手段と、入力された画像データに対する処理モードを設
定するためのモード設定手段と、モード設定手段により
設定された処理モードに従い所定の画像処理を行うため
の画像処理手段と、画像処理後の画像データの特徴を確
認するための画像データ確認手段と、画像処理後の画像
情報を出力するための画像情報出力手段とを備えた画像
出力処理装置において、該画像情報出力手段により出力する画像情報毎の出力条
件を管理するための画像出力条件管理手段と、該画像出
力条件管理手段により管理されている画像毎の画像出力
条件に基づいて、該画像情報出力手段により画像を出力
するよう制御するための画像出力制御手段を備えること
を特徴とする画像出力処理装置。
【請求項２】画像情報入力手段から入力される複数の
画像情報群に関する情報を管理するための画像情報群管
理手段を備え、該画像情報群管理手段に管理されている
情報に基づき、出力すべき画像情報群を確定すると共
に、確定された画像情報群が画像出力条件管理手段に管
理された画像毎の画像出力条件に基づいて出力されるこ
とを特徴とする請求項１記載の画像出力処理装置。
【請求項３】画像情報群管理手段の管理する情報に
は、優先順位付けて画像情報群を出力するための優先順
位情報を含むことを特徴とする請求項２記載の画像出力
装置。
【請求項４】該画像出力条件管理手段で管理される情
報には、画像出力手段により出力される画像情報毎の画
像サイズに適した記録媒体が収容された記録媒体収容手
段の情報を含むことを特徴とする請求項１記載の画像出
力処理装置。
【請求項５】画像出力条件管理手段に管理されている
画像毎の画像出力条件に基づいて画像の出力を行う際、
画像サイズに適した記録媒体が記録媒体収容手段に収容
されているか否かを確認して記録媒体の供給を行うこと
を特徴とする請求項４記載の画像出力処理装置。
【請求項６】画像サイズに適したサイズの記録媒体が
記録媒体収容手段に収容されていなければ他の記録媒体
収容手段を確認して、適したサイズの記録媒体が収容さ
れている記録媒体収容手段を確定することを特徴とする
請求項５記載の画像出力処理装置。
【請求項７】画像出力条件管理手段に管理されている
画像毎の画像出力条件に基づいて出力される画像を記録
する記録媒体に関する情報を管理する記録媒体情報管理
手段を備え、該記録媒体情報管理手段の管理する情報に
は、記録媒体を搬送制御するための搬送先に関連する情
報を含むことを特徴とする請求項１記載の画像出力処理
装置。
【請求項８】画像出力条件管理手段に管理されている
画像毎の画像出力条件に基づいて出力される画像が記録
される記録媒体に関する情報を管理する記録媒体情報管
理手段を備え、該記録媒体情報管理手段には、記録媒体
に対して施される後処理を制御するための制御情報を含
むことを特徴とする請求項１記載の画像出力処理装置。
【請求項９】画像出力条件管理手段は、画像情報が記
録媒体の表裏に対して出力される場合に、記録媒体の表
側に出力される画像毎の画像出力条件を管理する管理手
段と、記録媒体の裏側に出力される画像毎の画像出力条
件を管理する管理手段とに分離して管理することを特徴
とする請求項１記載の画像出力処理装置。