JPH11154588A - 面状発熱体 - Google Patents

面状発熱体

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JPH11154588A
JPH11154588A JP31804197A JP31804197A JPH11154588A JP H11154588 A JPH11154588 A JP H11154588A JP 31804197 A JP31804197 A JP 31804197A JP 31804197 A JP31804197 A JP 31804197A JP H11154588 A JPH11154588 A JP H11154588A
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JP
Japan
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heat radiation
heating
wire
tissue
radiation wire
Prior art date
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Pending
Application number
JP31804197A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Miwa
正彦 三和
Yoshinori Touto
義伯 唐渡
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱線による突起部の無い発熱体を提供す
る。 【解決手段】 平面地組織の上にメッシュ組織を連結糸
により立体的に構築された立体メッシュ編物布帛の連結
組織部にニクロム線等の発熱線を配線した発熱体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、形体保持性に優れ
た空隙率の高い、三次元的厚みのある立体メッシュ構造
体の内部に電気的発熱線を配線した面状発熱体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、面状発熱体としては、ニクロム発
熱線単独、またはニクロム発熱線と温度感知線を一体化
した発熱線を不織布や織編布帛に配線したもの、カーボ
ンブラックや金属粉を樹脂と混練して電気抵抗を調節し
て糸条に付与した発熱糸を構成糸の一部に使用した織編
布帛あるいは不織布や織編布帛にカーボンブラックや金
属粉を樹脂と混練して電気抵抗を調節してコーティング
したもの等があり、電気カーペット、電気毛布、電気座
布団、温熱パッド等の発熱体として広く用いられてい
る。
【0003】発熱線としてニクロム発熱線を用いると発
熱容量の大きい発熱体を得るのに有利であるが、ニクロ
ム発熱線を布帛に配線すると発熱線の太さから生じる突
起を吸収する能力を有していないので、得られた発熱体
の表面には発熱線の突起が触感として残ってしまう。こ
のような発熱線の突起は発熱体の使用期間が長くなる
と、その期間に比例してより突起が目立ってくるという
問題がある。電気カーペット、電気座布団や温熱パッド
等のように人が直に接する商品は特に発熱線による突起
部の違和感が嫌われている。
【0004】発熱線を比較的平坦な布帛に配線する場
合、発熱線同志が密着すると密着部が高温発熱を生じる
問題があるので、これを避けるために発熱線を布帛表面
に固定する必要がある。発熱線を固定する方法としては
接着性樹脂での固定が一般的である。このように固定す
ると発熱線の動きを制限することになり、自由な動きが
阻害された発熱線は、繰り返し屈曲を受け、固定部付近
で疲労断線し易くなるといった問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来品
は、発熱体表面に発熱線が凸状模様として現れる問題
と、突起部の違和感を感じる問題と、発熱線が断線し易
い問題があった。
【0006】本発明は、以上のような現状に鑑みて、発
熱線が発熱体表面に突起模様として現れ難く、突起部の
違和感を感じることもなく、発熱線を接着性樹脂で固定
する必要がなく作業性が容易で、発熱線が断線し難い面
状発熱体を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な課題を解決するために鋭意検討の結果、立体メッシュ
編物布帛の連結組織部に発熱線を配線することにより、
発熱線を立体メッシュ編物布帛の連結組織部で保護し、
発熱線の配線は立体メッシュ編物布帛の連結糸で保持で
きる事実を見出し、本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明は、平面地組織の上にメ
ッシュ組織を連結糸で連結することにより立体的に構築
された立体メッシュ編物布帛の連結組織部に発熱線を配
線してなることを特徴とする面状発熱体を要旨とするも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における立体メッシュ編物布帛は、平面地組織の
上にメッシュ組織を連結糸で連結することにより立体的
に構築された形体保持性に優れた空隙率の高い、三次元
的厚みのある立体メッシュ構造体である。このような立
体メッシュ編物布帛は、例えば実開昭62−30389
号公報に開示されているような、ダブルラッセル編機等
の2列針床を有する編機を使用して、平面地組織として
は鎖編とインレイとの組合わせによる組織を用い、メッ
シュ組織としては四角形状あるいは六角形状で一辺が2
〜60コースで構成された組織を用い、これらの組織を
連結糸で連結して立体的に構築された編物布帛である。
図2は、本発明において用いることのできる立体メッシ
ュ編物布帛の編成組織図の一例であり、筬L5,L6で編
成される平面地組織の上に筬L1,L2 で編成される四角
形状のメッシュ組織が筬L3,L4 による連結糸で連結さ
れて立体メッシュ編物布帛が形成されている。
【0010】平面地組織やメッシュ組織に用いる繊維
は、通常の紡織繊維であればよく、用途に応じて選定す
ればよいが、合成繊維や天然繊維からなる柔らかい繊維
が好ましい。連結糸についても特に限定されないが、立
体形状の保持、製品へのクッション性の付与等の点から
合成繊維のモノフィラメント等の適度の剛性を有する繊
維を用いるのが好適である。
【0011】図1は、本発明の一例を示す発熱体の斜視
概略図である。六角形状のメッシュ組織からなる表地組
織1と平面組織からなる裏地組織2を連結糸3により連
結されて立体的に構築されている。このときメッシュ組
織と平面組織を立体的に連結する連結糸3により形成さ
れた三角形状空間部に発熱線4を配線すると好都合であ
る。配線は目的とする発熱体に適応したパターンを用い
る。
【0012】発熱線としては、ニクロム線等の比較的電
気抵抗値の高い金属線を塩化ビニル樹脂やシリコン樹脂
等の電気絶縁性の高い樹脂で被覆加工したものや繊維糸
条の表面にカーボンブラッラや金属を練混んで電気抵抗
値を調製した樹脂をコーティング等により付与した発熱
糸を用いることができる。比較的広い発熱面積を有する
発熱体の発熱線には感熱機能を付加した物が使用されて
いる。感熱機能を付与した発熱線は温度管理機能に優れ
ているため電気毛布や電気カーペット等に広く使用され
ている。
【0013】これらの発熱線としては、直径が1.5〜
2.5mmφの円形断面の線状物がよく使用されている
が、立体メッシュ編物布帛は、ダブルラッセル編機等の
二列針床を有する編機において針床の間隔を調節するこ
とにより厚さが20mm程度とすることも可能であり、
発熱線の直径が大きい場合にも、立体メッシュ編物布帛
の厚さを適度に設定することにより、発熱線の突起が発
熱体の表面に現れることを防止することができる。
【0014】上記の立体メッシュ編物布帛は上の組織が
メッシュ組織になっていて組織を連結する連結糸もその
組織に従って配置されるため連結組織部には、発熱線を
挿入、配線することが可能な空間が形成されているの
で、本発明の発熱体は、この連結組織部に発熱線を挿
入、配線して得ることができる。本発明において、発熱
線は比較的狭い間隙に配線されるため自由な動きが制限
され、しかも、連結糸が隔壁となり発熱線同志の密着を
防ぐことができるため、接着性樹脂等で基布に固定しな
くても供用できる。発熱線が問題を起こす要因に発熱線
の断線や発熱線の電気絶縁樹脂層の破壊があり、これら
の問題は発熱線を接着性樹脂等で基布に固定するために
発生していることが多く、特に発熱体を自由な形に変形
して使用する医療用温熱パットのような用途は発熱線が
断線する問題を生じ易い。本発明の発熱体は、発熱線を
特に基布に固定しなくても使用でき、そうするとこれら
の問題の生じる可能性が少なく、発熱体の配線加工も容
易である。
【0015】
【作用】本発明の発熱体は、平面組織上にメッシュ組織
が立体的に連結構築された立体編物布帛を基布とし、メ
ッシュ組織と平面組織を立体的に連結する連結糸により
形成される空間に発熱線を配線することを特徴とする発
熱体である。発熱線は連結糸により形成された立体空間
に収納配線されているため表面への突出がなく、表面的
違和感がない。また、配線された発熱線は連結糸が隔壁
となり、発熱線同志の接触や密着が起こらないので、従
来から一般的に行われている基布への接着剤等により固
定しなくても使用でき、そうすると事故や故障の発生が
すくなくなり、耐久性と安全性が確保され、、発熱線の
配線も容易かつ自在に配線することが可能となる。さら
に、連結糸として適度の剛性を有する繊維を用いている
と、耐圧性やクッション性に優れた製品とすることがで
き、実用面で発熱体の上に人が寝たり、座ったり、医療
用温熱パットとして圧力を掛ける等々しても発熱線の突
出がなく、快適性が得られ、また発熱線が基布に接着剤
等で固定されていないため、上記人的作用、あるいは折
り畳んだりしても発熱線へのダメージが少なく、耐久
性、安全性においての課題を解消することができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。18ゲージのカールマイヤー社製ダブルラッセル
編機、タイプRD6PLM-6を使用して、図2の組織図にて、
平面地組織用として筬L5,L6 に、六角形状のメッシュ
組織用として筬L1,L2 にポリエステルフィラメント2
50d/48fを給糸し、連結糸用として筬L3,L4
ナイロンモノフィラメント220dを給糸して編成して
得た六角形状のメッシュ組織の経方向対角線長さ11.
2mm、緯方向対角線長さ7.5mm、布帛の厚さ5m
mの立体メッシュ編物布帛の連結組織部に、東京特殊電
線株式会社製の線径2.1mmφ、長さ13m、電気抵
抗値80Ωのニクロム線塩ビ被覆発熱線を線間ピッチ3
5mmで配線して、サイズ600mm×850mmの本
発明の面状発熱体を得た。得られた面状発熱体の重量は
300gの柔軟性で弾力性に富むものであり、発熱体表
面は発熱線の突起状感触を与えないものであった。
【0017】
【発明の効果】本発明による立体メッシュ編物布帛の立
体空間に発熱線を配線した面状発熱体は、発熱線による
突起状感触を与えないこと、発熱線を接着剤等で固定す
る方法でなく、立体空間に発熱線を配線できるため、配
線作業が容易であり、発熱線の断線や発熱線の電気絶縁
樹脂層の破壊によるトラブルの発生を減少でき耐久性、
安全性が向上すること、立体編物布帛が耐圧性、クッシ
ョン性を有しているため、使用時の快適性が向上するこ
と等、作業性、快適性、安全性、耐久性等において優れ
た効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す発熱体の斜視概略図であ
る。
【図2】本発明の実施例の立体メッシュ編物布帛の編成
組織図である。
【符号の説明】
1 表地組織 2 裏地組織 3 連結糸 4 発熱線 L1 〜L6

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面地組織の上にメッシュ組織を連結糸
    で連結することにより立体的に構築された立体メッシュ
    編物布帛の連結組織部に発熱線を配線してなることを特
    徴とする面状発熱体。
JP31804197A 1997-11-19 1997-11-19 面状発熱体 Pending JPH11154588A (ja)

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JP31804197A JPH11154588A (ja) 1997-11-19 1997-11-19 面状発熱体

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JP31804197A JPH11154588A (ja) 1997-11-19 1997-11-19 面状発熱体

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JPH11154588A true JPH11154588A (ja) 1999-06-08

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7244914B2 (en) 2002-04-08 2007-07-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Sheet heater
KR100893824B1 (ko) 2007-06-05 2009-04-20 김경일 유체 가열정화 유닛 및 이의 제조방법
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KR101313942B1 (ko) * 2012-01-17 2013-10-01 이성숙 발열선과 일체 직조형성되는 망직물 및 그 제조방법

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