JPH11152159A - 容易開口容器の蓋体及びその製造方法 - Google Patents

容易開口容器の蓋体及びその製造方法

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JPH11152159A
JPH11152159A JP9321596A JP32159697A JPH11152159A JP H11152159 A JPH11152159 A JP H11152159A JP 9321596 A JP9321596 A JP 9321596A JP 32159697 A JP32159697 A JP 32159697A JP H11152159 A JPH11152159 A JP H11152159A
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container
synthetic resin
lid
resin film
line
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Tsutomu Nakamura
力 中村
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Fuji Seal Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易開口容器の蓋体及びその製造方法に関
し、容器開封作業等において取扱い時の安全性が高く、
かつ印刷が容易に施せる蓋体及びその製造方法を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 金属製の蓋本体1が、引張片2と連接し
た離脱部3と、容器17に取り付けられる取付部4とに切
断線5を介して区画されてなり、前記引張片2を引くこ
とにより、蓋本体1が切断線5に沿って切断されて離脱
部3が容器17から離脱されるよう構成されている蓋体に
おいて、前記蓋本体1の少なくとも表面には合成樹脂製
フィルム6が積層接着され、しかも蓋本体1の切断に伴
って破断されるように合成樹脂製フィルム6には破断線
7が形成され、該破断線7は、離脱部3を離脱した際に
離脱部3の端縁よりも合成樹脂製フィルム6の破断端部
が突出するように設けられてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容易開口容器の蓋
体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、引張片付きの容易開口容器の蓋
体は、図13に示すように、引張片2'を有する離脱部3'と
容器に取り付けられる取付部4'とに切断線5'を介して区
画された金属製の蓋本体1'が、容器17' の開口部を閉塞
すべく、離脱部3'と取付部4'とによって容器の開口端部
の鍔部18' に嵌着されているものが知られている。
【0003】この蓋体を開ける場合、前記引張片2'を上
方に引くことにより蓋本体1'を切断線5'に沿って切断
し、蓋本体1'を容器17' から離脱して、容器17' の開口
部を開放する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記蓋本体1'
は金属製であり、蓋本体1'を切断線5'に沿って切断する
ことにより、金属の切断端縁が露出し、指先等が触れな
いように取扱いに注意を要していた。また、蓋体に印刷
を施したい場合、金属面に印刷することになるので、容
器17' の内容物の説明を表示する程度の単純なものしか
できず、装飾的効果を望むべく多色印刷や写真印刷をす
ることは困難であった。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑み、引張片付き
の容易開口容器の蓋体について、容器開封作業等におい
て取り扱い時の安全性が高く、かつ印刷が容易に施せる
蓋体及びその製造方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたもので、本発明に係る容易開口容器
の蓋体は、金属製の蓋本体1が、引張片2と連接した離
脱部3と、容器17に取り付けられる取付部4とに切断線
5を介して区画されてなり、前記引張片2を引くことに
より、蓋本体1が切断線5に沿って切断されて離脱部3
が容器17から離脱されるよう構成されている蓋体におい
て、前記蓋本体1の少なくとも表面には合成樹脂製フィ
ルム6が積層接着され、しかも蓋本体1の切断に伴って
破断されるように合成樹脂製フィルム6には破断線7が
形成され、該破断線7は、離脱部3を離脱した際に離脱
部3の端縁14よりも合成樹脂製フィルム6の破断端部15
が突出するように設けられてなることにある。
【0007】本発明の容易開口容器の蓋体は、上記構成
からなるため、取付部4を容器17に取り付けて、容器17
の開口部を閉塞することができ、また、この閉塞された
容器17の開口部を、引張片2を引いて離脱部3を容器17
から離脱させることにより開放することができる。この
開放の際に、蓋本体1が切断線5に沿って切断され、そ
れに伴い合成樹脂製フィルム6は破断線7に沿って破断
端部15が離脱部3の端縁14より突出するように破断され
るので、蓋本体1の離脱部3の端縁14が合成樹脂製フィ
ルム6によって覆われることとなる。
【0008】また、本発明の容易開口容器の蓋体の製造
方法は、容器17の開口部を閉塞する蓋体の製造方法であ
って、金属板8に、合成樹脂製フィルム6を積層接着し
て積層体9を形成する積層工程と、前記積層工程で形成
された積層体9の合成樹脂製フィルム6に破断線7を形
成する破断線形成工程と、前記積層工程で形成された積
層体9の金属板8に切断線5を形成する切断線形成工程
とを具備し、前記破断線7が前記切断線5の外側に近接
するように破断線7及び切断線5を形成することにあ
る。
【0009】本発明の容易開口容器の蓋体の製造方法
は、上記構成からなるため、積層接着工程の後に破断線
形成工程及び切断線形成工程を行い、切断線5を有する
金属板8に、破断線7を有する合成樹脂製フィルム6が
積層された蓋体を製造することができる。特に、破断線
7は、切断線5の外側に近接するように形成されるの
で、切断線5に沿って金属板8を切断した際に、この切
断に伴い切断線5の外側の破断線7に沿って合成樹脂製
フィルム6が破断されることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
<第一実施形態>以下、本発明の実施形態について、図
面を参酌しつつ説明するが、まず、本実施形態の蓋体が
取り付けられた容器について説明する。
【0011】容器17は、図1に示すように、略円筒状
で、上面が開口した有底状に設けられたガラス瓶であ
る。該容器17は、上方にかけて徐々に径が小さくなるよ
う形成され、上縁(開口端部)には外側に膨出した鍔部
18が設けられている。
【0012】蓋体は、図2 (イ)(ロ) に示すように、平
面視略円形状で、周囲を下方に湾曲した金属板8に保護
層16が塗布されてなる蓋本体1と、該蓋本体1に接着剤
層11を介して積層接着された合成樹脂製フィルム6とを
具備してなる(尚、図は、説明のため各層を厚くして描
いてある)。
【0013】蓋本体1は、図2 (イ)(ロ) に示すよう
に、蓋本体1の中央部分に位置する離脱部3と、該離脱
部3の両側部に位置する一対の取付部4とに切断線5を
介して区画されており、取付部4は、容器17の鍔部18に
沿うように湾曲され、容器17に嵌着されている。なお、
本実施形態では、上記離脱部3が取付部4の一部として
も作用する。
【0014】ここで、切断線5は、金属板8の裏面に形
成された溝であり、この溝は、開封時に蓋本体1が該切
断線5に沿って切断されるような深さで設けられてい
る。また、切断線5は、図2 (イ) に示すように、容器
17の開口端部に沿って略円弧状に一対に形成され、正面
側の一端は、図3(イ)に示すように、蓋本体1の端部
1aまで達し、また、背面側の他端は、図3(ロ)に示す
ように、蓋本体1の端部1aまで達しないように設けられ
ている。このため、本実施形態においては、蓋本体1を
切断線5に沿って切断した後も、この背面側の連接部20
により、離脱部3と取付部4とが容易に分離しないよう
に形成されている。
【0015】また、離脱部3は、図3(イ)に示すよう
に、切断線5の端部間から下方に向けて突出された引張
片2を有している。
【0016】前記保護層16は、金属板8が、容器の内容
物と接触することにより、錆びたり、溶出することを防
止するために設けられたものであり、エポキシ樹脂等の
熱硬化性樹脂を金属板8の裏面全面にわたって2〜10μ
mの厚さに塗布・乾燥し、焼付加工することにより形成
されている。
【0017】前記合成樹脂製フィルム6としては、5〜
50μmのポリエステルやポリプロピレン系の合成樹脂製
フィルムが用いられるが、後に加熱殺菌処理が行なわれ
る場合には、耐熱性等の観点より、二軸延伸ポリエステ
ルフィルムが特に好ましい。
【0018】合成樹脂製フィルム6には、蓋本体1の切
断に伴って破断される破断線7が、図2 (イ)(ロ) に示
すように、切断線5に沿って略円弧状に一対として、か
つ切断線5の外側に近接して形成されている。ここで、
近接して形成されるとは、蓋本体1が切断線5に沿って
切断されるときに、同時に合成樹脂製フィルム6が破断
して、離脱部3の端縁14よりも合成樹脂製フィルム6の
破断端部15が突出するように破断線7が形成されること
を意味する。
【0019】該破断線7は、ミシン目でも、切れ目でも
よく、また、金属板8側まで貫通していても、貫通して
いなくてもよい。要は、破断線7が、蓋本体1の切断に
伴って合成樹脂製フィルム6を破断できるものであれば
よい。
【0020】また、合成樹脂製フィルム6の裏面には、
図2(ロ)に示すように、離脱部3に対応する位置に、
印刷層10が設けられている。印刷層10は、ウレタンポリ
エステル系樹脂とポリイソシアネート系樹脂よりなる二
液硬化型のインキによって形成するのが、耐熱性の観点
より、好ましい。
【0021】また、前記接着剤層11は、エチレンアクリ
ル酸エチル等のエチレンアクリル酸エステル共重合体や
エチレンメタクリル酸メチル等のエチレンメタクリル酸
エステル共重合体、エチレンアクリル酸共重合体、熱可
塑性のアイオノマー樹脂、また、熱硬化性のエポキシフ
ェノール樹脂やエポキシメラミン樹脂等の感熱性接着剤
により形成されているが、後に加熱殺菌処理を施すため
に、耐熱性を要する場合には、熱硬化性のエポキシ樹脂
系のものにより形成されるのが好ましい。
【0022】また、合成樹脂製フィルム6の裏面には、
取付部4に対応する部分で、かつ破断線7の内側(切断
線5と破断線7の間)に、剥離層13が形成されている。
剥離層13は、シリコーンやアクリル系、ポリアミド硝化
綿系樹脂等の離型剤により形成されている。
【0023】前述の如く本実施形態の蓋体が取り付けら
れた容器の開口部を開放するには、蓋体の引張片2を上
部に引いて切断線5に沿って蓋本体1を切断する。この
とき、蓋本体1に積層接着された合成樹脂製フィルム6
は、剥離層13の形成された部分が蓋本体1の取付部4か
ら剥離しつつ、破断線7に沿って破断される。
【0024】蓋本体1が切断線5の先端まで切断される
と、一対の取付部4と離脱部3とが連接部20のみにより
連接されることとなる。このため、一対の取付部4同士
の距離を離間することができるので、取付部4の鍔部18
との嵌合を解除できる。従って、取付部4は、連接部20
で連接される離脱部3とともに容器17から離脱されるこ
ととなる。
【0025】本実施形態では、合成樹脂製フィルム6に
は破断線7が切断線5の外側に近接して設けられている
ため、容器17の開口部を開放した際、図4に示すよう
に、離脱部3の端縁14から合成樹脂製フィルム6の破断
端部15が突出し、離脱部3の端縁14が、表面側の合成樹
脂製フィルム6で覆われることとなる。
【0026】また、合成樹脂製フィルム6の裏面には、
取付部4に対応する部分で、かつ破断線7の内側に、剥
離層13が形成されているため、この部位の合成樹脂製フ
ィルム6が剥離しやすく、かつ破断線7以外の部分で合
成樹脂製フィルム6が破断されることを防止できる。
【0027】次に、本実施形態の蓋体の製造方法につい
て説明する。本実施形態の製造方法は、金属板8に、合
成樹脂製フィルム6を積層接着して積層体9を形成する
積層工程と、この積層体9の合成樹脂製フィルム6及び
金属板8にそれぞれ上下から破断線7及び切断線5を形
成する破断線形成工程及び切断線形成工程と、積層体9
の裏面に保護層16を形成する保護層形成工程と、保護層
16が形成された積層体9を、所定形状の打抜片19に打ち
抜く打抜工程と、打ち抜かれた打抜片19を蓋体に成型す
る成型工程とからなる。
【0028】前記積層工程の前に、あらかじめ合成樹脂
製フィルム6の裏面に、印刷層10及び剥離層13を設け
る。該印刷層10は、合成樹脂製フィルム6の裏面に、グ
ラビア印刷等の公知の方法によって形成され、文字、デ
ザイン等が表示される。また、剥離層13は、合成樹脂製
フィルム6の裏面の剥離部に、離型剤を印刷することに
より形成される。ここで、前記離型剤の印刷は、文字等
の印刷と同時に行なうことも可能である。
【0029】前記積層工程は、図5に示すように、上記
の印刷層10及び剥離層13を設けた合成樹脂製フィルム6
の裏面を接着剤を用いてアルミニウム板等の平板状の金
属板8の上面に積層接着することにより、積層体9を形
成する工程である。ここで、金属板8の厚みは、0.0
5〜0.3mmが好ましい。
【0030】積層接着の方法は、合成樹脂製フィルム6
の印刷面又は金属板8の上面に接着剤を塗布しながら貼
り合わせる方法と、あらかじめ合成樹脂製フィルム6に
接着剤層11を形成しておき、金属板8に貼り合わせる方
法がある。後者の場合は、合成樹脂製フィルム6に感熱
性接着剤層を塗布形成し、金属板8と重ね合わせて、加
熱した加熱ロール等により熱圧着して積層接着する。
【0031】前記破断線形成工程と、切断線形成工程
は、本実施形態においては同時に行なっている。具体的
には、図7に示すように、積層体9の合成樹脂製フィル
ム6に上方より破断線7を、また、金属板8に下方より
切断線5を、それぞれ切削加工又はプレス加工を行なう
ことによって形成する。
【0032】金属板8の切断線5は、図6に示すよう
に、略円弧状に一対に形成され、合成樹脂性フィルム6
の破断線7は、切断線5に沿って、かつ切断線5の外側
に近接して形成される。
【0033】前記保護層形成工程は、金属板8が、容器
の内容物と接触することにより、錆びたり、溶出するこ
とを防止するために、積層体9の裏面全面にわたってエ
ポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を塗布することにより、保
護層16を形成する工程である。
【0034】前記打抜工程は、図8に示すように、積層
体9を打ち抜いて、略円形状でかつ引張片2が突出した
打抜片19に形成する工程である。具体的には、一対の切
断線5の一端が、打抜片19の端部1aに達し、この端部1
a,1a 間から引張片2が突設され、かつ一対の切断線5
の他端が打抜片19の端部1aに達しないように、積層体9
を打ち抜く。
【0035】前記成型工程においては、図9に示すよう
に、打抜片19の周縁部分が下方側に湾曲せしめられ、蓋
体が製造される。
【0036】このようにして製造された蓋体は、容器17
の開口端部に被嵌された後、取付部4の縁部が鍔部18の
下方側に湾曲せしめられ、容器17に取り付けられる。
【0037】本実施形態では、金属板8に積層接着され
る前のシート状の合成樹脂製フィルム6に印刷を施すた
め、印刷が容易である。
【0038】また、金属板8に合成樹脂製フィルム6を
積層した積層体9を蓋体に成形するため、従来の蓋体に
比べて薄い金属板8を使用することができる。従って、
材料費を安価にすることができるとともに、各工程の作
業効率を高めることができるという利点を有する。
【0039】更に、本実施形態では、積層工程の後に、
破断線形成工程及び切断線形成工程を行なうため、破断
線7及び切断線5を、容易かつ確実に近接して形成する
ことができる。特に、本実施形態では、破断線形成工程
及び切断線形成工程を同時に行なうため、破断線7及び
切断線5の形成を、より容易かつ確実に行なうことがで
きる。
【0040】<その他の実施形態>なお、本発明におい
て、破断線形成工程及び切断線形成工程を同時に行なう
ことは必須の要件ではなく、破断線7を形成した後に切
断線5を形成してもよく、逆に、切断線5を形成した後
に破断線7を形成してもよい。
【0041】また、本発明において打抜工程は必須の要
件ではないが、上記第一実施形態の如く、打抜工程を採
用することにより、長尺状の積層体9に、複数の蓋体の
破断線7及び切断線5を連続して形成することができ、
蓋体の大量生産に適している。更に、打抜工程を、破断
線形成工程又は切断線形成工程と同時に行なうことも可
能であり、その場合には、製造工程を一層簡略化できる
とともに、蓋本体1における切断線5等の形成位置が確
実となる。
【0042】また、本発明において成形工程は必ずしも
必須の要件ではないが、成形工程を採用する場合にあっ
ては、上記第一実施形態の如く、破断線7及び切断線5
の形成工程後に成形工程を採用することにより、平面状
の状態で破断線7及び切断線5を形成することができ、
確実かつ容易に破断線7及び切断線5を形成することが
できる。
【0043】更に、上記第一実施形態では、金属板8の
表面にのみ合成樹脂製フィルム6を積層したものについ
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、金属板8の両面に合成樹脂製フィルム6を積層する
こともできる。この際、裏面の合成樹脂製フィルム6に
は、切断線5の内側に近接して破断線7を設けることに
より、蓋本体1を切断線5に沿って切断した際、取付部
4の端縁より合成樹脂製フィルム6の破断端部を突出さ
せることができる。なお、上記蓋本体1の裏面にも合成
樹脂製フィルム6を設ける場合には、金属板8に切断線
5を設けた後に、合成樹脂製フィルム6を積層する必要
がある。
【0044】また、合成樹脂製フィルム6に形成する印
刷層10は、フィルム全面に設けてもよく、また、設けな
くてもよい。
【0045】更に、本発明において、剥離層13を設ける
ことは必須ではなく、要は蓋本体1の切断に伴って破断
線7が破断し、破断線7の内側の合成樹脂製フィルム6
が蓋本体1の取付部4の上面(金属面)から剥離すれば
よい。なお、剥離層13を設けない場合には、破断線7の
内側の合成樹脂製フィルム6の裏面が、蓋本体1の取付
部4から剥離できる程度の強度に接着されるように、接
着剤や熱圧力等の条件が選択される。但し、上記第一実
施形態の如く、剥離層13を設けることにより、金属板8
に合成樹脂製フィルム6を強固に接着することができる
という利点を有する。
【0046】また、蓋体と容器17の開口端部との密着性
を確保するため、図10に示すように、蓋本体1の内側
に、弾性体よりなる内部ライナー12を設けてもよい。そ
の場合、内部ライナー12は、切断線5の内側又は外側の
いずれか一方に固着され、蓋本体1の切断時、離脱部3
又は取付部4のいずれかに付随するよう構成することが
好ましい。
【0047】本発明の容易開口容器の蓋体は、ガラス製
の瓶に限らず、金属製の缶やプラスチック製の容器にも
適用することができる。
【0048】また、上記第一実施形態では、連接部20を
設けて離脱部3とともに取付部4を離脱したが、本発明
はこれに限定されず、例えば図11に示すように、環状の
切断線5により離脱部3と取付部4とが完全に区画さ
れ、離脱部3の離脱時に、取付部4が容器17に残存する
ものであっても、本発明の意図する範囲である。なお、
この図11に示す蓋体にあっては、図12 (ロ) に示すよう
に、円形の蓋本体1の周縁部(取付部4の周縁部)が、
金属缶等の容器17の開口端部と巻締められ固着されてお
り、破断線7は、図12 (イ) に示すように、前記切断線
5の外側に近接して環状に形成されている。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明の容易開口容器の
蓋体は、容器の開口部を開放したときに、金属の切断端
縁が合成樹脂製フィルムによって覆われるように構成さ
れているので、取扱い時の安全性が高い。また、合成樹
脂製フィルムを積層することにより蓋体を構成する金属
板の薄肉化を図ることができるため、材料コストを低減
できる。更に、前記合成樹脂製フィルムには、金属面に
比べて容易に印刷を施すことができるため、多色印刷や
写真印刷等を施すことができ、外観が美しい蓋体とな
る。
【0050】また、本発明の容易開口容器の蓋体の製造
方法によれば、積層工程の後に、破断線形成工程及び切
断線形成工程を行なうため、破断線及び切断線を、容易
かつ確実に近接して形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の蓋体が取り付けられる
容易開口容器を示す斜視図。
【図2】(イ)は、同実施形態の蓋体の平面図で、
(ロ)は、(イ)のA−A線断面図を示す。
【図3】(イ)は、同実施形態の蓋体が容器に取り付け
られた状態の正面図で、(ロ)は、同、背面図を示す。
【図4】同実施形態の蓋本体切断時の要部断面図。
【図5】本発明の蓋体の製造方法の一実施形態の積層工
程を示す要部断面図。
【図6】同実施形態で、切断線及び破断線が形成された
積層体を示す要部平面図。
【図7】図6のB−B線断面図。
【図8】同実施形態で打ち抜かれた打抜片を示す平面
図。
【図9】同実施形態で製造された蓋体の断面図。
【図10】本発明の他実施形態の蓋体が容器に取り付けら
れた状態を示す断面図。
【図11】本発明の他実施形態の蓋体が容器に取り付けら
れた状態を示す斜視図。
【図12】(イ)は、同実施形態の平面図で、(ロ)は、
同、要部断面図を示す。
【図13】従来の容易開口容器の蓋体の使用状態図。
【符号の説明】
1─蓋本体 2─引張片 3─離
脱部 4─取付部 5─切断線 6─合
成樹脂製フィルム 7─破断線 8─金属板 9─積
層体 14─端縁 15─破断端部 17─容

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の蓋本体(1) が、引張片(2) と連
    接した離脱部(3) と、容器(17)に取り付けられる取付部
    (4) とに切断線(5) を介して区画されてなり、前記引張
    片(2) を引くことにより、蓋本体(1) が切断線(5) に沿
    って切断されて離脱部(3) が容器(17)から離脱されるよ
    う構成されている蓋体において、前記蓋本体(1) の少な
    くとも表面には合成樹脂製フィルム(6) が積層接着さ
    れ、しかも蓋本体(1) の切断に伴って破断されるように
    合成樹脂製フィルム(6) には破断線(7) が形成され、該
    破断線(7) は、離脱部(3) を離脱した際に離脱部(3) の
    端縁(14)よりも合成樹脂製フィルム(6) の破断端部(15)
    が突出するように設けられてなることを特徴とする容易
    開口容器の蓋体。
  2. 【請求項2】 容器(17)の開口部を閉塞する蓋体の製造
    方法であって、金属板(8) に、合成樹脂製フィルム(6)
    を積層接着して積層体(9) を形成する積層工程と、前記
    積層工程で形成された積層体(9) の合成樹脂製フィルム
    (6) に破断線(7) を形成する破断線形成工程と、前記積
    層工程で形成された積層体(9) の金属板(8) に切断線
    (5) を形成する切断線形成工程とを具備し、前記破断線
    (7) が前記切断線(5) の外側に近接するように破断線
    (7) 及び切断線(5) を形成することを特徴とする容易開
    口容器の蓋体の製造方法。
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KR20160148579A (ko) * 2014-04-15 2016-12-26 니혼 클로져 가부시키가이샤 양압음료용 밀폐용기 및 그 제조방법
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