JPH11151782A - 伸縮性複合フィルム、弾性ひも及び弾性糸 - Google Patents

伸縮性複合フィルム、弾性ひも及び弾性糸

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JPH11151782A
JPH11151782A JP10254192A JP25419298A JPH11151782A JP H11151782 A JPH11151782 A JP H11151782A JP 10254192 A JP10254192 A JP 10254192A JP 25419298 A JP25419298 A JP 25419298A JP H11151782 A JPH11151782 A JP H11151782A
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film
weight
elastomer
composite film
resin composition
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JP10254192A
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Inventor
Hideaki Toda
英明 戸田
Hidenori Ishizuka
英紀 石塚
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Tonen Chemical Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リサイクル及び有害物質を発生させずに焼却
が可能で、使い捨て紙オムツ等におけるギャザー部材等
に使用可能な伸縮性フィルムの提供。 【解決手段】 (a)密度0.86〜0.90g/cm
3 、メルトインデックス0.1〜50g/10分、重量
平均分子量/数平均分子量が1.8〜2.8であり、炭
素数4〜8個のα−オレフィンコモノマーを18%以上
含有する低密度ポリエチレン30〜80%、(b)エチ
レン共重合体エラストマー又はスチレン系エラストマー
10〜60%及び(c)密度0.915〜0.950g
/cm3 のポリエチレン5〜20%を含有する組成物1
00部並びに(d)無機充填剤2〜40部を含有する樹
脂組成物からなるフィルム(A)とスチレン系等の熱可
塑性エラストマーからなるフィルム(B)を積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮性複合フィル
ム、弾性ひも及び弾性糸に関し、より詳しくは衣料用部
材、生活用品や機器類の滑り止め材、テープ等の巻芯構
造体用部材、衛生用品例えば使い捨ておむつ等のギャザ
ーやギャザー付きナプキン等の部材等に使用する伸縮性
複合フィルム、該フィルムを用いた弾性ひも及び上記部
材等に使用するひもやそのひもに用いられる弾性糸に関
する。
【0002】
【従来の技術】衣料用部材、生活用品や機器類の滑り止
め材、テープ等の巻芯構造体用部材、衛生用品例えば使
い捨ておむつ等のギャザーやギャザー付きナプキン等の
伸縮性が要求されるの部材として、ポリウレタンフォー
ム、ポリウレタン系フィルム、スチレン系エラストマー
等の合成ゴムや天然ゴム等のゴム等、或いはそれらを不
織布等とホットメルト貼合したものが使われている。
又、簡易マスク、防塵マスク等の伸縮性が要求されるひ
も等にも、天然ゴムやポリウレタン弾性糸等が用いられ
ている。
【0003】しかし、ポリウレタンフォームは、強度が
弱い、価格が高い、各種不織布等と熱接着できない等の
問題があり、ポリウレタン系フィルムは、一般的に伸縮
強度が強すぎる、ホットメルト接着性が悪い、ブロッキ
ングし易い、製膜時に離型紙の使用を必要とする等の問
題があり、天然ゴムは、価格面での優位性があるもの
の、ホットメルト接着性が極めて悪い、熱接着できない
等の問題がある。又、ポリウレタン弾性糸は、ホットメ
ルト接着性が悪い、熱接着できない等の問題がある。更
に、これら伸縮部材に共通した欠点として、リサイクル
ができない、有害物質発生のために焼却できないという
大問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、リサイクル
が可能で、有害物質を発生させないで焼却が可能な、伸
縮性が要求される各種部材に使用可能なフィルム、ひも
及び弾性糸を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、リサイク
ル及び焼却が可能な素材として、ポリオレフィン系エラ
ストマーに着目し、その一つとして、エチレンとα−オ
レフィンとの共重合体であり、非常に狭い分子量分布と
低い結晶化度に特色がある低密度ポリエチレンの上記ギ
ャザー部材等への適用性について研究を行った。
【0006】その結果、上記低密度ポリエチレン単独で
は、フィルムがベト付いて製膜できなかったが、上記低
密度ポリエチレンに、エチレン−アクリル酸エステル共
重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体等の
上記低密度ポリエチレンとはSP値が異なるエラストマ
ーを添加することにより、フィルム表面にミクロな肌荒
れが生じ、フィルム製膜時の口開き性及び巻取後のフィ
ルムのブロッキングが改善され、更にポリエチレン及び
無機充填剤を加えることにより、上記のブロッキング改
善効果が補強されると同時に、フィルムの伸長歪の増加
を抑制でき、そして、そこで得られたフィルムは上記部
材として要求される物性をほぼ満たしていることを見出
だした。しかし、このフィルムは、伸長時の強度及び歪
がやや高いという問題があり、このフィルムにスチレン
系エラストマー等の熱可塑性エラストマーからなるフィ
ルムを積層することによりそれを解決できることを見出
だして、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、(a)密度が0.8
6〜0.90g/cm3 、メルトインデックスが0.1
〜50g/10分、重量平均分子量/数平均分子量が
1.8〜2.8であり、炭素数が4〜8個のα−オレフ
ィンコモノマーを18重量%以上含有する低密度ポリエ
チレン30〜90重量%、(b)エチレン共重合体エラ
ストマー及びスチレン系エラストマーからなる群から選
ばれ、(a)の低密度ポリエチレンとはSP値が異なる
エラストマー10〜70重量%を含有する樹脂組成物
(A)からなるフィルム(A)と熱可塑性エラストマー
(F)からなるフィルム(F)を積層してなることを特
徴とする伸縮性複合フィルム(複合フィルム(1))を
要旨とする。
【0008】又、本発明は、(a)密度が0.86〜
0.90g/cm3 、メルトインデックスが0.1〜5
0g/10分、重量平均分子量/数平均分子量が1.8
〜2.8であり、炭素数が4〜8個のα−オレフィンコ
モノマーを18重量%以上含有する低密度ポリエチレン
30〜80重量%、(b)エチレン共重合体エラストマ
ー及びスチレン系エラストマーからなる群から選ばれ、
(a)の低密度ポリエチレンとはSP値が異なるエラス
トマー10〜60重量%及び(c)密度が0.915〜
0.950g/cm3 のポリエチレン5〜20重量%を
含有する樹脂組成物(B)からなるフィルム(B)と熱
可塑性エラストマー(F)からなるフィルム(F)を積
層してなることを特徴とする伸縮性複合フィルム(複合
フィルム(2))を要旨とする。
【0009】更に、本発明は、(a)密度が0.86〜
0.90g/cm3 、メルトインデックスが0.1〜5
0g/10分、重量平均分子量/数平均分子量が1.8
〜2.8であり、炭素数が4〜8個のα−オレフィンコ
モノマーを18重量%以上含有する低密度ポリエチレン
30〜80重量%、(b)エチレン共重合体エラストマ
ー及びスチレン系エラストマーからなる群から選ばれ、
(a)の低密度ポリエチレンとはSP値が異なるエラス
トマー10〜60重量%及び(c)密度が0.915〜
0.950g/cm3 のポリエチレン5〜20重量%を
含有する組成物100重量部並びに(d)無機充填剤2
〜40重量部を含有する樹脂組成物(C)からなるフィ
ルム(C)と熱可塑性エラストマー(F)からなるフィ
ルム(F)を積層してなることを特徴とする伸縮性複合
フィルム(複合フィルム(3))を要旨とする。
【0010】更に、本発明は、上記複合フィルム
(1)、(2)又は(3)を延伸してなる伸縮性複合フ
ィルムを要旨とする。更に、本発明は、上記複合フィル
ム(1)、(2)又は(3)を、そのまま若しくは延伸
した後スリットするか、又はスリットした後延伸してな
る弾性ひもを要旨とする。更に、本発明は、上記樹脂組
成物(A)、上記樹脂組成物(B)又は上記樹脂組成物
(C)を外層とし、上記熱可塑性エラストマー(F)を
内層とすることを特徴とする弾性糸を要旨とする。
【0011】本発明の複合フィルムについては、次の実
施態様がある。 (イ)上記α−オレフィンコモノマーが1−オクテンで
あり、かつその含有量が18〜40重量%であることを
特徴とする上記複合フィルム(1)、上記複合フィルム
(2)又は上記複合フィルム(3)。 (ロ)上記エチレン共重合体エラストマーは、エチレン
−アクリル酸エステル共重合体若しくはエチレン−メタ
クリル酸エステル共重合体(以下、これらをエチレン−
(メタ)アクリル酸エステル共重合体という。)であ
り、該エチレン−(メタ)アタクリル酸エステル共重合
体は、アクリル酸エステル若しくはメタクリル酸エステ
ル含有量が5〜30重量%であり、メルトフローレイト
が0.2〜50g/10分であることを特徴とする上記
複合フィルム(1)、上記複合フィルム(2)又は上記
複合フィルム(3)。 (ハ)上記エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重
合体がエチレン−メチルアクリレート共重合体若しくは
エチレン−メチルメタクリレート共重合体であることを
特徴とする上記複合フィルム(1)、上記複合フィルム
(2)又は上記複合フィルム(3)。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の伸縮性複合フィルムを形
成するフィルム(A)は、(a)密度が0.86〜0.
90g/cm3 、メルトインデックスが0.1〜50g
/10分、重量平均分子量/数平均分子量が1.8〜
2.8であり、炭素数が4〜8個のα−オレフィンコモ
ノマーを18重量%以上含有する低密度ポリエチレン3
0〜90重量%及び(b)エチレン共重合体エラストマ
ー及びスチレン系エラストマーからなる群から選ばれ、
(a)の低密度ポリエチレンとはSP値が異なるエラス
トマー10〜70重量%を含有する樹脂組成物(A)か
らなる。
【0013】又、フィルム(B)は、(a)密度が0.
86〜0.90g/cm3 、メルトインデックスが0.
1〜50g/10分、重量平均分子量/数平均分子量が
1.8〜2.8であり、炭素数が4〜8個のα−オレフ
ィンコモノマーを18重量%以上含有する低密度ポリエ
チレン30〜80重量%、(b)エチレン共重合体エラ
ストマー及びスチレン系エラストマーからなる群から選
ばれ、(a)の低密度ポリエチレンとはSP値が異なる
エラストマー10〜60重量%及び(c)密度が0.9
15〜0.950g/cm3 のポリエチレン5〜20重
量%を含有する樹脂組成物(B)からなる。
【0014】又、フィルム(C)は、(a)密度が0.
86〜0.90g/cm3 、メルトインデックスが0.
1〜50g/10分、重量平均分子量/数平均分子量が
1.8〜2.8であり、炭素数が4〜8個のα−オレフ
ィンコモノマーを18重量%以上含有する低密度ポリエ
チレン30〜80重量%、(b)エチレン共重合体エラ
ストマー及びスチレン系エラストマーからなる群から選
ばれ、(a)の低密度ポリエチレンとはSP値が異なる
エラストマー10〜60重量%及び(c)密度が0.9
15〜0.950g/cm3 のポリエチレン5〜20重
量%を含有する組成物100重量部並びに(d)無機充
填剤2〜40重量部を含有する樹脂組成物(C)からな
る。
【0015】樹脂組成物(A)、(B)及び(C)の
(a)成分の低密度ポリエチレンは、密度が0.86〜
0.90g/cm3 、メルトインデックスが0.1〜5
0g/10分、重量平均分子量/数平均分子量が1.8
〜2.8であり、炭素数が4〜8個のα−オレフィンコ
モノマーを18重量%以上含有するものである。上記の
α−オレフィンコモノマーの内でも、1−オクテンが望
ましく、又、その含有量が20〜35重量%、特に22
〜30重量%のものが望ましい。α−オレフィンコモノ
マーの含有量が18重量%未満では、充分な柔軟性を得
られない。(a)成分は、メルトインデックス(MI:
190℃、荷重2.16kg)が0.1〜50g/10
分、望ましくは0.5〜20g/10分のものが用いら
れる。MIが0.1g/10分未満だと、製膜時にトル
クが増大して、極端なメルトフラクチャーが発生し、5
0g/10分を超えると、バブルが不安定となり、フィ
ルムの製膜安定性が悪化する。
【0016】(a)成分の直鎖状低密度ポリエチレン
は、分子量分布の目安となる重量平均分子量/数平均分
子量(Mw/Mn)が1.8〜2.8と小さいところに
特徴があるが、このようなポリエチレンは、分子量分布
の幅を狭くすることができるメタロセン触媒を用いて製
造したものが好ましい。上記メタロセン触媒とは、チタ
ン、ジルコニウム、ハフニウム等の遷移金属をπ電子系
のシクロペンタジエニル基又は置換シクロペンタジエニ
ル基等を含有する不飽和環状化合物ではさんだ構造の化
合物であるメタロセンと、アルミニウム化合物等の助触
媒とを組合わせたものである。(a)成分は、例えばチ
タノセン、ジルコノセン等のメタロセンを、助触媒であ
るアルキルアルミノキサン、アルキルアルミニウム、ア
ルミニウムハライド、アルキルアルミニウムルハライド
等のアルミニウム化合物で活性化したメタロセン触媒の
存在下、エチレン及びコモノマーの炭素数が4〜8個の
α−オレフィン、好ましくは1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘ
プテン、1−オクテン等、特に好ましくは1−オクテン
を溶液重合することによって製造することができる。
【0017】樹脂組成物(A)、(B)及び(C)の
(b)成分は、エチレン共重合体エラストマー及びスチ
レン系エラストマーからなる群から選ばれ、(a)成分
の低密度ポリエチレンとはSP値(溶解性パラメータ)
が異なるエラストマーである。(b)成分のSP値/
(a)成分のSP値比が、0.5以上1.0未満、若し
くは1.0を超えて1.5以下のものが、特に、0.6
以上1.0未満、若しくは1.0を超えて1.3未満の
ものが望ましい。なお、SP値は、次のSmallの式
を用いて計算したものである。SP=dΣG/Mここ
で、Mはポリマーの単位分子量、dは密度、Gは原子
団、基に固有の定数である。
【0018】上記のようなSP値比を示すエチレン共重
合体エラストマーとしては、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレ
ン−メタクリル酸エステル共重合体等が挙げられる。エ
チレン−酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニルの含有量は
通常10〜40重量%であるが、特に酢酸ビニルの含有
量が15〜30重量%、メルトフローレイト(MFR:
190℃,荷重2.16kg)が0.8〜25g/10
分のものが好ましい。エチレン−アクリル酸エステル共
重合体及びエチレン−メタクリル酸エステル共重合体
(以下、これらをエチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体という。)としては、(メタ)アクリル酸エ
ステル含有量が5〜30重量%であり、メルトフローレ
イト(MFR:190℃、荷重2.16kg)が0.2
〜50g/10分、特に2〜25g/10分のものが好
ましい。(メタ)アクリル酸エステルとしては、(メ
タ)アクリル酸と炭素数が1〜6個の低級脂肪族アルコ
ールとのエステルが望ましく、メチルアクリレート、メ
チルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタ
クリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレー
ト等が例示できるが、メチルアクリレート、メチルメタ
クリレート、エチルアクリレート及びエチルメタクリレ
ートが特に望ましい。
【0019】又、上記のようなSP値比を示すスチレン
系エラストマーとしては、スチレンを主体とする重合体
ブロックとブタジエンやイソプレン等の共役ジエンを主
体とする重合体ブロックとのブロック共重合体及びこの
ブロック共重合体の水素添加物が挙げられる。その具体
例としては、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、
スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−ブ
タジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチ
レン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SI
S)、SBSの水素添加物であるスチレン−エチレン−
ブテン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、SI
Sの水素添加物であるスチレン−エチレン−プロピレン
−スチレンブロック共重合体(SEPS)等を挙げるこ
とができる。これらの中でも、SBS、SIS、SEB
S、SEPS等の3成分ブロック共重合体が好ましい。
これらのブロック共重合体は、いずれもそのスチレン重
合体ブロックの含有量が10〜40重量%で、メルトフ
ローレイト(MFR:200℃、荷重5kg)が0.5
〜30g/10分のものが望ましい。
【0020】樹脂組成物(B)及び(C)の(c)成分
のポリエチレンとして、密度が0.915〜0.950
g/cm3 のものであり、望ましくはメルトインデック
ス(MI:190℃、荷重2.16kg)が0.5〜1
0g/10分のものである。このような密度を有するポ
リエチレンには、密度が0.925g/cm3 以下の、
高圧法で得られる低密度ポリエチレン、チーグラー系触
媒の存在下、微量の1−ブテン等のα−オレフィンと共
重合して得られる密度が0.920〜0.930g/c
3 の、線状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、密
度が0.926〜0.940g/cm3 の中密度ポリエ
チレンが含まれるが、これらの中でも特に高圧法で得ら
れる低密度ポリエチレンが望ましい。
【0021】樹脂組成物(C)の(d)成分の無機充填
剤としては、タルク、炭酸カルシウム、ゼオライト、石
膏、カーボンブラック、マイカ、クレー、カオリン、シ
リカ、ケイソウ土等が挙げられる。これらの中でも、特
にタルク及び炭酸カルシウムが好ましい。これら無機充
填剤は、平均粒子径が0.5〜5μmの粒子状のものが
望ましく、その表面が脂肪酸等の表面処理剤で処理され
たものも使用可能である。 樹脂組成物(A)は、
(a)成分を30〜90重量%及び(b)成分を10〜
70重量%を含有するものである。(a)成分が30重
量%未満では、フィルムの柔軟性が不足し、90重量%
を超えると、インフレーション法による製膜時の開口
性、製膜安定性が悪化する。(b)成分が10重量%未
満では、製膜時のトルクが大きく、メルトフラクチャー
が発生し、70重量%を超えると、製膜時にピンホール
等が発生し、製膜化が困難となる。
【0022】樹脂組成物(B)は、(a)成分を30〜
80重量%、(b)成分を10〜60重量%及び(c)
成分を5〜20重量%含有するものである。(a)成分
が30重量%未満では、フィルムの柔軟性が不足し、8
0重量%を超えると、インフレーション法による製膜時
の開口性、製膜安定性が悪化する。(b)成分が10重
量%未満では、製膜時のトルクが大きく、メルトフラク
チャーが発生し、60重量%を超えると、製膜時にピン
ホール等が発生し、製膜化が困難となる。(c)成分が
5重量%未満では、インフレーション法による製膜時の
バブルの安定性が悪くなり、20重量%を超えると、フ
ィルムを伸長した時(100%伸長時)の歪みが増大す
る。
【0023】樹脂組成物(C)は、樹脂組成物(B)1
00重量部並びに(d)無機充填剤2〜40重量部を含
有するものである。(d)成分が2重量部未満では、開
口性、耐ブロッキング性が悪化し、40重量部を超える
と、柔軟性が不足し好ましくない。上記の理由から、上
記3樹脂組成物の内でも、樹脂組成物(B)及び樹脂組
成物(C)、特に樹脂組成物(C)が好ましい。
【0024】上記各樹脂組成物は、(a)成分、(b)
成分、(c)成分及び(d)成分以外に、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、着色剤等の他の成分を適宜配合すること
ができる。上記各樹脂組成物は、(a)成分、(b)成
分、(c)成分、(d)成分及び必要に応じて他の成分
を添加し、例えばヘンシェルミキサー又は高速ミキサー
等を用いて予めドライブレンドした後、例えば150〜
230℃程度の加熱下、押出機等を用いて溶融混練して
押し出し、ペレット化することによって得られる。
【0025】上記樹脂組成物(A)、(B)又は(C)
からフィルム(A)、(B)又は(C)とする方法は、
多く行われているT−ダイ押出機を用いる成形方法によ
ってもフラットなフィルムを成形することができるが、
フィルムの縦と横の強度バランス及び薄膜の高速成形性
(生産性の向上)等を考慮すると、チューブ状のフィル
ムを成形する空冷インフレーション成形法が好ましい。
空冷インフレーション成形法は、樹脂温度150〜20
0℃で、ブロー比2.0〜5.0で行うのが望ましい。
【0026】本発明の伸縮性複合フィルムの一方のフィ
ルム(F)を形成する熱可塑性エラストマー(F)とし
ては、スチレン系エラストマー、上記(a)成分として
の低密度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重
合体ゴム等が挙げられる。
【0027】スチレン系エラストマーとしては、上記
(b)成分として用いられるスチレン系エラストマーが
使用可能である。上記(b)成分として用いられるスチ
レン系エラストマーの中でも、SBS、SIS、SEB
S、SEPS等の3成分ブロック共重合体が好ましい。
これらのブロック共重合体は、いずれもそのスチレン重
合体ブロックの含有量が50重量%以下で、メルトフロ
ーレイト(MFR:200℃、荷重5kg)が0.5〜
30g/10分のものが望ましい。スチレン重合体ブロ
ックの含有量が50重量%を超えると、得られるフィル
ムが硬く、歪みが大きくなるので好ましくない。又、M
FRが0.5g/10分未満では、フィルム製膜時の押
出しトルクが増大し、フィルム表面が鮫肌状となる原因
となり、30g/10分を超えると、溶融張力が低下
し、製膜時のバブル安定性が低下することとなり好まし
くない。スチレン系エラストマーは1種に限らず、2種
以上併用することができる。
【0028】エチレン−α−オレフィン共重合体ゴムと
しては、エチレンとプロピレン、1−ブテン、1−ヘキ
セン等のα−オレフィンとの共重合体ゴム、更にそれら
と1,3−ブタジエン、1,4−ヘキサジエン、エチリ
デンノルボルネン、ジシクロペンタジエン等のジエン化
合物との共重合体ゴム等が使用可能であり、それらの中
でも、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−
プロピレン−ジエン共重合体ゴムが好適である。エチレ
ン−プロピレン共重合体ゴムは、プロピレンの含有量は
通常35〜70重量%であり、エチレン−プロピレン−
ジエン共重合体ゴムは、通常エチレンの含有量は40〜
65重量%、プロピレンの含有量は25〜55重量%、
ジエンの含有量は1〜15重量%である。又、上記熱可
塑性エラストマーは、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色
剤等の他の成分を適宜配合することができる。
【0029】上記熱可塑性エラストマー(F)からフィ
ルム(F)とする方法は、通常のプラスチックフィルム
の成形方法に従えば良く、例えば、上記のフィルム
(A)、(B)又は(C)の成形方法と同様にしても良
い。フィルム(F)の厚さは、本発明の複合フィルムの
用途により適宜選択されるが、通常は10〜100μm
である。
【0030】本発明の伸縮性複合フィルムは、上記フィ
ルム(A)、(B)又は(C)と、上記フィルム(F)
を積層したものである。フィルム(A)、(B)又は
(C)(以下、それらフィルムの代表としてフィルム
(A)を用いる場合について説明する。)とフィルム
(F)の積層は、フィルム(A)とフィルム(F)を接
着剤を介して接合するドライラミネーション法、一方の
フィルムの上に他方のフィルムの溶融原料樹脂をフィル
ム状に押出して接合する押出しコーティング法、フィル
ム(A)とフィルム(F)の両溶融樹脂組成物(A)と
(F)を同時にフィルム状に押出して接合する共押出し
コーティング法等の通常の積層法で行われる。
【0031】本発明の伸縮性複合フィルムは、フィルム
(A)とフィルム(B)のみの2層構造以外に、例えば
フィルム(A)/フィルム(B)/フィルム(A)、フ
ィルム(B)/フィルム(A)/フィルム(B)、フィ
ルム(A)/フィルム(B)/フィルム(A)/フィル
ム(B)/フィルム(A)等の3層以上の多層構造にし
ても良いことは言うまでもない。これらの中でも、フィ
ルム(B)を中間層としたフィルム(A)/フィルム
(B)/フィルム(A)の3層構造のものが好ましく用
いられる。
【0032】上記複合フィルムの厚さは、その用途によ
り適宜選択され、特定するものではないが、通常は20
〜300μmである。従って、該複合フィルムを構成す
るフィルム(A)とフィルム(F)の各々の厚さは、そ
れらの合計厚さが上記複合フィルムの厚さに対応するよ
うに任意に設定すれば良いが、フィルム(A)の厚さを
フィルム(F)のそれよりも薄くした方が望ましく、通
常フィルム(A)の厚さは5〜50μm、フィルム
(F)の厚さは10〜100μmである。
【0033】本発明の複合フィルムは上記の構成からな
るが、そのもの単独、或いは他の部材と積層して、その
伸縮性を利用できる種々の用途に使用できる。例えば、
更に、上記のスリットした伸縮フィルムにホットメルト
接着剤等を塗布したテープとし、このテープを伸縮した
状態で不織布、織布、プラスチックフィルム又はシー
ト、及びこれらの積層体に接着し、テープの伸縮を緩和
すれば、衣料用部材、生活用品や機器類の滑り止め材、
テープ等の巻芯構造体用部材、衛生用品例えば使い捨て
おむつ等のギャザーやギャザー付きナプキン等、伸縮性
湿布材用基材等とすることができる。
【0034】本発明は、上記伸縮性複合フィルムを更に
延伸してなる伸縮性複合フィルムを特徴とする。該複合
フィルムの延伸は、縦一軸方向(MD)、横一軸方向
(TD)の他、縦横二軸方向のいずれでも良い。延伸倍
率は任意であるが、いずれの方向とも通常1.5〜10
倍程度、特に望ましくは2.5〜4.5倍程度である。
延伸は加熱下で行っても良い。又、延伸後、延伸時の温
度以上の温度でアニーリングするのが好ましい。複合フ
ィルムを延伸することにより、特に低応力下での伸縮
性、伸縮歪を向上することができる。この伸縮性複合フ
ィルムも、上記複合フィルムと同じ用途に使用すること
ができる。
【0035】更に、本発明は、伸縮性複合フィルムを、
そのまま若しくは延伸した後スリットするか、又はスリ
ットした後延伸してなる弾性ひもに関する。本発明の弾
性ひもは、上記伸縮性複合フィルムを、そのまま若しく
は延伸した後スリットするか、又はスリットした後延伸
したものである。弾性ひもは、その幅が1〜15mm、
好ましくは1.5〜10mm程度の細ひもであり、その
ような幅になるように、上記伸縮性複合フィルムを、そ
のまま又はその延伸前若しくは延伸後にスリットする。
該複合フィルムの延伸は、縦一軸方向(MD)に行われ
る。延伸倍率は任意であるが、通常1.5〜10倍程
度、特に望ましくは2.5〜4.5倍程度である。延伸
は加熱下で行っても良い。又、延伸後、延伸時の温度よ
りも高い温度でアニーリングするのが好ましい。本発明
の弾性ひもは、上記伸縮性複合フィルムが用いることが
できる上記各部材のひもに用いることができる。
【0036】更に、本発明は、上記樹脂組成物(A)、
上記樹脂組成物(B)又は上記樹脂組成物(C)を外層
とし、上記熱可塑性エラストマー(F)を内層とする弾
性糸を特徴とする。上記3樹脂組成物の内でも、樹脂組
成物(B)が、特に樹脂組成物(C)が、前記と同じ理
由から好ましい。熱可塑性エラストマー(F)を内層と
する理由は、熱可塑性エラストマー(F)そのものは、
伸長時の歪が小さく、極めてゴム的性質が優れているも
のの、ベト付き易く、単独では紡糸が困難であるからで
ある。外層と内層の構成比は限定するものではないが、
外層を内層より薄くするのが好ましい。弾性糸の太さは
規定されないが、通常1,000〜10,000デニー
ルである。上記構成からなる弾性糸は、複合糸を製造す
る通常の紡糸法を採用することにより、製造することが
できる。代表的には、上記外層となる樹脂組成物と上記
内層となる樹脂組成物を2層共押出装置で押出し、紡糸
する方法である。
【0037】本発明は、上記弾性糸を更に延伸してなる
良伸縮性弾性糸を特徴とする。弾性糸の延伸倍率は任意
であるが、通常1.5〜10倍程度、特に望ましくは3
〜5倍程度である。延伸は加熱下で行っても良い。又、
延伸後、延伸時の温度以上の温度でアニーリングするの
が好ましい。弾性糸を延伸することにより、特に低応力
下での伸縮性、伸縮歪を向上することができる。上記弾
性糸、更には上記良伸縮性弾性糸は、その伸縮性を利用
して各種のゴムひも等に使用することができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。樹脂組成物(A)、(B)又は(C)を調製する際に用
いた各成分 (a)成分 メタロセン触媒を用いて製造された低密度ポリエチレン
(ダウ ケミカル社製,商品名エンゲージEG815
0;MI0.5g/10分,密度0.868g/c
3 ,Mw/Mn2.15,1−オクテン含有量28重
量%,溶解度指数7.9) (b)成分 (b)−1:エチレン−メチルアクリレート共重合体
(エクソン化学(株)製,商品名オプティマ TC−1
30;MFR20.0g/10分,密度0.940g/
cm3 ,溶解度指数9.4;メチルアクリレート含有量
21重量%) (b)−2:エチレン−メチルメタクリレート共重合体
(住友化学工業(株)製,商品名アクリフト WH30
3;MFR7.0g/10分,DSC融点89℃,溶解
度指数9.3;メチルメタクリレート含有量18重量
%) (b)−3:エチレン−酢酸ビニル共重合体(日本ユニ
カー(株)製,商品名NUCポリエチレンコポリマーD
QDJ3269,酢酸ビニル含有量28重量%,MI2
0g/10分,密度0.95g/cm3 ,溶解度指数
9.6) (b)−4:スチレン−イソプレン−スチレンブロック
共重合体(SIS)(テキサコポリマー社製,商品名V
ECTOR4211D,スチレンブロック含有量30重
量%,MFR2.6g/10分(200℃、5kg),
ショアー硬度JIS A 60,溶解度指数8.4) (c)成分 高圧法低密度ポリエチレン(日本ユニカー(株)製,商
品名NUC8506;MI0.8g/10分,密度0.
922g/cm3 ) (d)成分 炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)製,商品名PO
フィラー150B;平均粒子径1.5μm)
【0039】フィルム(F)を調製する際に用いたエラ
ストマー(f) (f)−1:スチレン−ブタジエン−スチレンブロック
共重合体(SBS)(テキサコポリマー社製,商品名V
ECTOR8550D,スチレンブロック含有量30重
量%,MFR2.1g/10分(200℃、5kg),
密度0.94g/cm3 ) (f)−2:上記(b)−4成分 (f)−3:スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレ
ンブロック共重合体(SEBS)(旭化成(株)製,商
品名H1052,スチレンブロック含有量20重量%,
MFR12g/10分(200℃、5kg),密度0.
89g/cm3) (f)−4:上記(f)−3(50重量%)と、上記
(a)成分(50重量%)との混合物。 (f)−5:エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴ
ム(エクソン化学(株)製,商品名ビスタロン370
8;MI0.1g/10分,密度0.87g/cm3
(60重量%)と、上記(b)−3成分(40重量%)
との混合物。
【0040】(実施例1) (1)樹脂組成物の製造 (a)成分38重量部、(b)−1成分42重量部、
(c)成分10重量部及び(d)成分10重量部をスー
パーフローター(カワタ(株)製、型式SFC−50)
を用いてドライブレンドした後、2軸混練押出機(日本
製鋼所(株)製、型式TEX−30)を用いて175℃
で溶融混練して、樹脂組成物ペレットを得た。 (2)複合フィルムの製造 (1)で得られた樹脂組成物を得られる複合フィルムの
外層及び内層になるように、エラストマー(f)−1を
得られる複合フィルムの中間層になるように、それぞれ
下記の空冷インフレーション3層製膜装置に下記の条件
で供給して、厚さ50μm、折径600mm(ブローア
ップ比2.5)のチューブ状複合フィルムを製造すると
共に、外径76.2mm、幅900mmの紙管に巻き取
り、長さ60mの試料フィルムを得た。得られた試料フ
ィルムの物性を下記の測定方法で測定し、それらの結果
を表2に示した。
【0041】なお、表2及び表3においてフィルム製膜
加工性等を示すバブル安定性、フィルム開口性及び原反
繰り出し性は、下記の基準で判定した。 バブル安定性 ◎:製膜時にフィルムの幅変動、破膜等が無く、偏肉精
度が±10%以内で安定し、良好に製膜できる。 ○:製膜時に破膜は起こらないが、フィルムの上下左右
の幅変動が若干起こり、偏肉精度が±10%以内で安定
して製膜できる。 ×:バブルが上下、左右に変動し、折幅変化が大きい。 フィルムの開口性 ◎:インフレーションチューブを折り畳んだ後に、両耳
をスリットして2枚分けする時、フィルムがブロッキン
グせず、皺等が入らず、良好に2枚分けが安定してでき
る。 ○:インフレーションチューブを折り畳んだ後に、両耳
をスリットして2枚分けする時、フィルムは若干ブロッ
キング気味であるが、皺等が入らず、2枚分けは安定し
てできる。 ×:上記フィルムを2枚に剥がそうとしても全く剥がれ
ず、破れてしまう。 原反の繰出し性 ◎:原反500mを3インチ(76.2mm)の紙管に
巻き取り、常温で24時間放置後、繰出し試験で巻き芯
迄ブロッキングせず、巻き芯の繰出し時の剥離強度が5
0gf/55mm幅以下で良好に繰り出せる。 ○:原反500mを3インチの紙管に巻き取り、常温で
24時間放置後、繰出し試験で巻き芯迄ブロッキングせ
ず、巻き芯の繰出し時の剥離強度が100gf/55m
m幅以下で繰り出せる。 ×:フィルが剥がれにくく、スムーズな繰出しができな
いか、巻き芯に巻き込まれて、繰出しができないもの。
【0042】製膜装置 ・押出機 外層 プラコー社製 50mm径 中間層 プラコー社製キーフェル 45mm径 内層 モダンマシナリー社製 50mm径 ・ダイ 150mm径スパイラルダイ ・製膜条件及びサンプル仕様 製膜温度 150〜180℃ 引取速度 10m/分 外層/中間層/内層厚さ比 1/3/1
【0043】フィルムの物性の測定方法 50%伸長時強度:JIS L1096に準拠し、下
記の機器及び条件で測定した。 使用機器:ストログラフW(東洋精機(株)製) 試料フィルムサイズ:25mm×150mm チャック間隔:100mm 引張速度:300mm/分 測定雰囲気:23℃,50%RH 100%伸長時強度:JIS L1096に準拠し、
と同条件で測定した。 150%伸長時強度及び歪:JIS L1096に準
拠し、と同条件で測定した。 破断時強度及び伸度:JIS L1096に準拠し、
チャック間隔が50mmのの機器を用いた以外はと
同条件で測定した。 不織布との接着性:2枚の厚さ15μmのPETフィ
ルムの間に、試料フィルムと市販のポリプロピレン(P
P)製不織布(目付重量24g/m2 )又は市販のポリ
エステル(PET)製不織布(目付重量25g/m2
を挟み、安田精機製作所製のヒートシーラーを使用し、
50℃のシリコーンゴム上で、下記の条件にてヒートシ
ールし、以下の条件で熱接着性を測定した。 ヒートシール条件 温度:140℃,時間:1秒,圧力:2kg/cm2 シール幅:25mm(熱接着性測定時には15mmにカ
ット) シール厚さ:9mm 熱接着性測定条件 使用機器:ストログラフW(東洋精機(株)製) 試験片サイズ:15mm×200mm チャック間隔:30mm 引張速度:500mm/分 測定雰囲気:23℃,50%RH
【0044】(実施例2)エラストマー(f)−1の代
わりに、エラストマー(f)−2を用いた以外は、実施
例1と同様にして複合フィルムを得た。そのフィルムの
物性、その他を表2に示した。
【0045】(実施例3〜13)表1に示す(a)成
分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分を、表1に
示す割合で用いて実施例1と同様にして各種樹脂組成物
を得た。得られた各種樹脂組成物及び表1に示す(f)
成分を用いて実施例1と同様にして各種複合フィルムを
得た。それらのフィルムの物性、その他を表2及び表3
に示した。
【0046】(比較例1)実施例1で用いたエラストマ
ー(f)−1は、インフレーション製膜が困難なため、
Tダイ製膜法にて離型紙と併用で、厚さ50μmの単層
フィルムを得た。このフィルムを用いて、実施例1と同
様にして物性を測定し、それらの結果を表3に示した。
【0047】(比較例2)アジペート系熱可塑性ポリウ
レタンエラストマー(ショアー硬度JIS A87,溶
融開始温度192℃)60重量部、エチレン−プロピレ
ン−ジエン共重合体ゴム(プロピレン含有量27重量
%,ヨウ素価12gI2 /100g,ムーニ粘度ML1+
8 ・20℃;51)20重量部及び高圧法低密度ポリエ
チレン(密度0.923g/cm3 ,MI0.8g/1
0分(190℃、2.16kg)20重量部を2軸混練
機で溶融混練し、熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を得
た。この樹脂組成物を原料とし、空冷インフレーション
製膜装置を用いて、厚さ30μm、折径600mmのポ
リウレタン単層フィルムを得た。このフィルムについて
実施例1と同様にして物性を測定し、それらの結果を表
3に示した。
【0048】(比較例3)小児用オムツのウエストギャ
ザー等に使用されている市販の厚さ1.5mmのポリエ
ステル系ウレタンフォームについて実施例1と同様にし
て物性を測定し、それらの結果を表3に示した。
【0049】(比較例4)小児用パンツタイプのオムツ
のウエストギャザー等に使用されている市販の厚さ0.
2mmの天然ゴムひもについて実施例1と同様にして物
性を測定し、それらの結果を表3に示した。
【0050】
【表1】
【表2】
【表3】 表2及び表3から明らかなように、本発明に係る樹脂組
成物から安定して伸縮性フィルムを製膜することがで
き、又、得られた複合フィルムは、伸縮性フィルムに要
求される伸長強度、歪み及び破断強度、伸度を満たして
いると共に、バブル安定性、フィルム開口性及び原反繰
り出し性も優れているという効果を示す。
【0051】(実施例14)実施例1で用いた樹脂組成
物(C)を得られる複合フィルムの外層及び内層になる
ように、エラストマー(f)−1を得られる複合フィル
ムの中間層になるように、実施例1で用いた空冷インフ
レーション3層製膜装置に下記の条件で供給して、厚さ
45μm、折径600mm(ブローアップ比2.5)の
チューブ状複合フィルムを製造すると共に、両端を80
mmスリットして2枚に分け、各々を幅440mmの紙
管に巻き取り、長さ50mの複合フィルムを得た。 ・製膜条件 製膜温度 160〜180℃ 引取速度 10m/分 外層/中間層/内層厚さ比 1/3.5/1 上記のようにして得られた複合フィルムをレザー刃で2
5mm幅にスリット加工した後、熱板延伸機(萩原工業
(株)製、MD600SH)を用いて、第1の熱板にて
MD方向に30℃で4.0倍に延伸、次いで第2の熱板
にて45℃でアニール処理を行って元の状態に戻して、
試料フィルムを得た。得られた試料フィルムの物性を実
施例1と同様にして測定し、それらの結果を表4に示し
た。
【0052】(実施例15)実施例1で得られた複合フ
ィルムをレザー刃で25mm幅にスリット加工した後、
手回しの延伸機を用いて、TD方向に30℃で4.0倍
に延伸、次いで40℃の雰囲気中で直ちに元の状態に戻
して、試料フィルムを得た。得られた試料フィルムの物
性を実施例1と同様にして測定し、それらの結果を表4
に示した。
【0053】(実施例16)実施例9で用いた樹脂組成
物(C)を用いた以外は実施例14と同様にして延伸試
料フィルムを得た。得られた試料フィルムの物性を実施
例1と同様にして測定し、それらの結果を表4に示し
た。
【0054】(実施例17)実施例10で用いた樹脂組
成物(C)を用いた以外は実施例14と同様にして延伸
試料フィルムを得た。得られた試料フィルムの物性を実
施例1と同様にして測定し、それらの結果を表4に示し
た。
【0055】
【表4】 表3及び表4から明らかなように、本発明の複合フィル
ムを延伸した複合フィルムは、従来の伸縮性の素材が不
織布との熱接着性が全く不満足であったのに対して、優
れた接着性を示す。又、150%伸長時における歪が小
さく、各伸長時における強度の行と戻りの差が小さいと
いう効果を有している。
【0056】(実施例18)(a)成分41重量部、
(b)−1成分41重量部、(c)成分9重量部及び
(d)成分9重量部を用い、実施例1と同様にして樹脂
組成物(C)を得た。この樹脂組成物(C)を得られる
複合フィルムの外層及び内層になるように、エラストマ
ー(f)−2を得られる複合フィルムの中間層になるよ
うに、3台の押出機に供給すると共に3層構造のダイか
ら押し出して、厚さ220μmの複合フィルムを製造し
た。両端を50mmスリットし、実施例13と同様にし
て、第1の熱板にてMD方向に45℃で3.2倍に延伸
した。次いで、この延伸複合フィルムを幅3.5mmス
リットし、第2の熱板にて50℃でアニール処理を行っ
て元の状態に戻して、細ひもを得た。得られた細ひもの
物性を実施例1と同様にして測定し、それらの結果を表
5に示した。なお、不織布との接着性の測定は、実施例
1と同様にして不織布と接着した後、プランソン社製9
00型の単独スポット機を使用し、超音波融着強度を測
定した。(超音波出力目盛りの設定は、接着力最大値時
を最適値とし、この時の値を測定値とした。)(以下、
同じ。) (実施例19)エラストマー(f)−2の代りに、エラ
ストマー(f)−1を用いた以外は、実施例18と同様
にして複合フィルムを製造した後、実施例17と同様に
して細ひもを得た。得られた細ひもの物性を実施例1と
同様にして測定し、それらの結果を表5に示した。
【0057】(実施例20)実施例18で用いた樹脂組
成物(C)の代りに実施例9で用いた樹脂組成物(C)
を用いた以外は、実施例19と同様にして複合フィルム
を製造した後、実施例18と同様にして細ひもを得た。
得られた細ひもの物性を実施例1と同様にして測定し、
それらの結果を表5に示した。
【0058】(実施例21)実施例18で用いた樹脂組
成物(C)の代りに実施例10で用いた樹脂組成物
(C)を用いた以外は、実施例19と同様にして複合フ
ィルムを製造した後、実施例18と同様にして細ひもを
得た。得られた細ひもの物性を実施例1と同様にして測
定し、それらの結果を表5に示した。
【0059】(実施例22)実施例20と同様にして複
合フィルムを製造した。両端を50mmスリットした
後、実施例18と同様にして3.5mm幅にスリット
し、実施例18と同様にして第1の熱板にてMD方向に
45℃で3.2倍に延伸すると共に第2の熱板にて50
℃でアニール処理を行って元の状態に戻して、細ひもを
得た。得られた細ひもの物性を実施例1と同様にして測
定し、それらの結果を表5に示した。
【0060】(実施例23)実施例20と同様にして複
合フィルムを製造した。この複合フィルムの中央部をス
リットして3.5mm幅の細ひもを得た。得られた細ひ
もの物性を実施例1と同様にして測定し、それらの結果
を表5に示した。
【0061】
【表5】 表5から明らかなように、本発明のひもは、150%伸
長時の歪みが少なく、かつ各種不織布との熱接着性が良
好であることが判る。
【0062】(実施例24)実施例1で用いた樹脂組成
物(C)を得られるモノフィラメント糸の外層になるよ
うに、エラストマー(f)−2を得られるモノフィラメ
ント糸の内層になるように、下記の2層共押出機に樹脂
組成物(C)とエラストマー(f)−2の吐出量比が
3:7(重量比)となる割合で供給して、下記の紡糸条
件でモノフィラメント原糸を作成し、25℃の水槽で冷
却した後、35℃の温水中で4.5倍に延伸してから3
0℃でアニール処理を行い、元の状態に戻して5,00
0デニールの試料モノフィラメント糸を得た。
【0063】紡糸装置 ・押出機 外層 ユニオンプラスチック(株)製 USV型、30mm径、L/D=25 内層 ユニオンプラスチック(株)製 USV型、30mm径、L/D=24 ダイノズル 1mm径×1ホール ・紡糸条件及びサンプル仕様 紡糸温度 160〜180℃ 引取速度 低速側15m/分,高速側60m/分 樹脂押出重量比 外層/内層=150/350 得られた試料モノフィラメント糸の物性と不織布との熱
接着性を下記の方法にて測定し、それらの結果を表6に
示した。
【0064】モノフィラメント糸の物性の測定方法 30%伸長時強度:JIS L1096に準拠し、下
記の機器及び条件で測定した。 使用機器:ストログラフW(東洋精機(株)製) 試料サイズ:5,000デニール糸×200mm チャック間隔:100mm 引張速度:300mm/分 測定雰囲気:23℃,50%RH 50%伸長時強度:JIS L1096に準拠し、
と同条件で測定した。 100%伸長時強度及び歪:JIS L1096に準
拠し、と同条件で測定した。 150%伸長時強度及び歪:JIS L1096に準
拠し、と同条件で測定した。 引張破断時強度:JIS L1096に準拠し、下記
の機器及び条件で測定した。 使用機器:ストログラフW(東洋精機(株)製) 試料サイズ:5,000デニール糸×150mm チャック間隔:50mm 引張速度:300mm/分
【0065】不織布との接着性試験 試料モノフィラメント糸と市販のスパンレース不織布
(ポリプロピレン製:目付重量24g/m2 、厚さ15
0μm;ポリエステル製:目付重量25/m2 、厚さ1
50μm)との接着性を、安田精機製作所製のヒートシ
ーラーを使用し、ヒートシール条件及びシール強度測定
条件を以下に設定して測定した。 温度:140℃,時間:1秒,圧力:2kg/cm2 シール幅:25mm(接着性測定時には15mmにカッ
ト) シール厚さ:9mm 接着性測定条件 使用機器:ストログラフW(東洋精機(株)製) 試験片サイズ:15mm×200mm チャック間隔:30mm 引張速度:500mm/分 測定雰囲気:23℃,50%RH
【0066】(実施例25)実施例24においてモノフ
ィラメント糸の内層として用いたエラストマー(f)−
2の代りに、エラストマー(f)−1を用いた以外は、
実施例24と同様にして、5,000デニールのモノフ
ィラメント糸を得た。得られたモノフィラメント糸の物
性と不織布との接着性を実施例24と同様にし測定し、
その結果を表6に示した。
【0067】(比較例5)比較例2で用いた熱可塑性ポ
リウレタン樹脂組成物を、モノフィラメント糸の外層及
び内層となるように用いた以外は、実施例24と同様に
して、5,000デニールのモノフィラメント糸を得
た。得られたモノフィラメント糸の物性と不織布との接
着性を実施例24と同様にし測定し、その結果を表6に
示した。
【0068】(比較例6)実施例21においてモノフィ
ラメント糸の外層として用いた樹脂組成物(C)を、モ
ノフィラメント糸の外層及び内層となるように用いた以
外は、実施例24と同様にして、5,000デニールの
モノフィラメント糸を得た。得られたモノフィラメント
糸の物性と不織布との接着性を実施例24と同様にし測
定し、その結果を表6に示した。
【0069】(比較例7)比較例4で用いた市販の天然
ゴムひもについて、実施例24と同様にしてその物性と
不織布との接着性を測定し、それらの結果を表6に示し
た。
【0070】(比較例8)市販の簡易マスクひもに使用
されている厚さ160μm、幅4mmのポリウレタン製
ゴムひも(日清紡(株)製:商品名モビロン)につい
て、実施例24と同様にして物性を測定し、それらの結
果を表6に示した。
【0071】
【表6】 表6から明らかなように、従来のポリウレタン系複合弾
性糸では、不織布と全く熱接着せず、伸長時の歪が大き
く、又、ポリオレフィン系複合弾性糸では、不織布と熱
接着するものの、伸長時の歪が大きいという問題があっ
たのに対して、本発明に係る複合弾性糸では、そのよう
なことは全くない。更に、従来の弾性ひもでは、弾性ひ
もに要求される各物性はほぼ満たしているものの、不織
布と全く熱接着しないか、熱接着強度が弱という欠点が
あるが、本発明に係る複合弾性糸は、弾性糸に要求され
る各物性を満たし、不織布との熱接着性も優れていると
いう効果を示す。
【0072】
【発明の効果】本発明の複合フィルムは、衛生用品、例
えば使い捨ておむつ等のギャザーやギャザー付きナプキ
ン等、伸縮性湿布材用基材、衣料用等の部材に要求され
る物性を保持していること以外に、機器類や生活用品、
例えばスリッパ、サンダル等の滑り止め材、指パッチ
材、テープ等の巻芯構造体用部材、又、無臭であること
から手術用ドレープ等の医療用部材として有効であり、
剥離強度(開口性)、ブロッキング度が小さいことか
ら、製品を一定の環境下で長期間保管することができ
る。又、不織布との接着強度も優れている。そして、複
合フィルムの一方のフィルムはインフレーション法で安
定して製膜することができると共に、製膜時のチューブ
の口開き性も良好である。更に、本発明のフィルムは、
不良品、不要となった成形品のリサイクルが可能であ
り、有害物質を発生せずに焼却することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)密度が0.86〜0.90g/c
    3 、メルトインデックスが0.1〜50g/10分、
    重量平均分子量/数平均分子量が1.8〜2.8であ
    り、炭素数が4〜8個のα−オレフィンコモノマーを1
    8重量%以上含有する低密度ポリエチレン30〜90重
    量%及び(b)エチレン共重合体エラストマー及びスチ
    レン系エラストマーからなる群から選ばれ、(a)の低
    密度ポリエチレンとはSP値が異なるエラストマー10
    〜70重量%を含有する樹脂組成物(A)からなるフィ
    ルム(A)と熱可塑性エラストマー(F)からなるフィ
    ルム(F)を積層してなることを特徴とする伸縮性複合
    フィルム。
  2. 【請求項2】 (a)密度が0.86〜0.90g/c
    3 、メルトインデックスが0.1〜50g/10分、
    重量平均分子量/数平均分子量が1.8〜2.8であ
    り、炭素数が4〜8個のα−オレフィンコモノマーを1
    8重量%以上含有する低密度ポリエチレン30〜80重
    量%、(b)エチレン共重合体エラストマー及びスチレ
    ン系エラストマーからなる群から選ばれ、(a)の低密
    度ポリエチレンとはSP値が異なるエラストマー10〜
    60重量%及び(c)密度が0.915〜0.950g
    /cm3 のポリエチレン5〜20重量%を含有する樹脂
    組成物(B)からなるフィルム(B)と熱可塑性エラス
    トマー(F)からなるフィルム(F)を積層してなるこ
    とを特徴とする伸縮性複合フィルム。
  3. 【請求項3】 (a)密度が0.86〜0.90g/c
    3 、メルトインデックスが0.1〜50g/10分、
    重量平均分子量/数平均分子量が1.8〜2.8であ
    り、炭素数が4〜8個のα−オレフィンコモノマーを1
    8重量%以上含有する低密度ポリエチレン30〜80重
    量%、(b)エチレン共重合体エラストマー及びスチレ
    ン系エラストマーからなる群から選ばれ、(a)の低密
    度ポリエチレンとはSP値が異なるエラストマー10〜
    60重量%及び(c)密度が0.915〜0.950g
    /cm3 のポリエチレン5〜20重量%を含有する組成
    物100重量部並びに(d)無機充填剤2〜40重量部
    を含有する樹脂組成物(C)からなるフィルム(C)と
    熱可塑性エラストマー(F)からなるフィルム(F)を
    積層してなることを特徴とする伸縮性複合フィルム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の伸
    縮性複合フィルムを延伸してなる伸縮性複合フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載の伸
    縮性複合フィルムを、そのまま若しくは延伸した後スリ
    ットするか、又はスリットした後延伸してなる弾性ひ
    も。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の樹脂組成物(A)、請
    求項2に記載の樹脂組成物(B)又は請求項3に記載の
    樹脂組成物(C)を外層とし、熱可塑性エラストマーを
    内層とすることを特徴とする弾性糸。
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