JP2002065878A - マスク用紐 - Google Patents
マスク用紐Info
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- JP2002065878A JP2002065878A JP2000254128A JP2000254128A JP2002065878A JP 2002065878 A JP2002065878 A JP 2002065878A JP 2000254128 A JP2000254128 A JP 2000254128A JP 2000254128 A JP2000254128 A JP 2000254128A JP 2002065878 A JP2002065878 A JP 2002065878A
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Abstract
痛みを生じ難く、しかも確実にマスクを顔面に固定でき
るマスク用紐を提供する。 【解決手段】 軟質ポリウレタンフォーム11の両面に
プラスチックフィルム13を貼着し、伸びを300〜8
00%、破断強度を3〜15N/mmとしてマスク用紐
を構成した。
Description
り付けられる紐に関する。
種々の場面でマスクが用いられている。このマスクは、
口及び鼻を覆うマスク本体と、そのマスク本体を顔に固
定するためにマスク本体の左右に設けられる一対の紐と
で構成され、その紐を耳に掛けることによってマスク本
体が顔に固定されるようになっている。
定するようになっているため、紐が耳を押さえつけるこ
とになり、マスクの着用時間が長くなると紐と接触する
耳が痛くなる不都合がある。特にクリーンルームで作業
する場合、作業者は作業時間中防塵マスクを着用してい
なければならないため、マスクの紐によって耳が長時間
に渡って押さえつけられることになり、耳が痛くなり易
かった。
は、ゴム紐、あるいはゴム紐をプラスチック内に埋設し
た帯状のものがある。この紐を弱くすれば、耳の痛みを
低減させることができるが、紐を弱くすると顔面とマス
ク本体間に隙間を生じやすくなるため、耳の痛みを和ら
げるのは容易ではなかった。
に鑑みなされたものであって、長時間マスクを着用して
も紐と接触する耳に痛みを生じ難く、しかも確実にマス
クを顔面に固定できるマスク用紐を提供する。
ポリウレタンフォームの両面にプラスチックフィルムを
貼着したものからなって、伸びが300〜800%、破
断強度が3〜15N/mmであることを特徴とするマス
ク用紐に係る。
スチックフィルムの伸びが300〜800%であること
を特徴とする。また、請求項3の発明は、請求項1又は
2におけるプラスチックフィルムが熱融着によって軟質
ポリウレタンフォームに貼着されていることを特徴とす
る。さらに請求項4の発明は、請求項1ないし3のいず
れか1項における紐両端にマスク本体への熱融着部を有
することを特徴とする。
形態を説明する。図1はこの発明の1実施例のマスク用
紐が取り付けられたマスクの概略図、図2は図1に示し
た紐の2−2断面図である。
係る紐10は、クリーンルーム用防塵マスクに好適なも
のであり、所要長にされてマスク本体20の左右両側に
取り付けられ、マスク使用時に使用者の耳に掛けられ
る。
質ポリウレタンフォーム11とその両側に積層貼着され
たプラスチックフィルム13とよりなる3層構造のもの
である。この紐10の幅は適宜とされるが、3mm〜7
mm程度とすれば、耳への接触感が特に良好となる。
1とその両側に積層貼着されたプラスチックフィルム1
3とよりなるもの)の伸びは、300〜800%(JI
SK 6400準拠)、破断強度(JIS K 640
0準拠)は3〜15N/mmであるのが好ましい。この
範囲の伸び及び破断強度とすることにより、マスク本体
20を確実に顔面に固定することができ、しかも紐を耳
に掛けたり、耳から外したりし易くなる。
10に弾性を与えて耳への負担を軽減するためのもので
ある。この軟質ポリウレタンフォーム11は、エーテル
タイプ又はエステルタイプのいずれでもよいが、密度2
0〜80kg/m3、硬さ60〜200N(JIS K
6400準拠)、引張強度0.1〜0.4MPa(J
IS K 6400準拠)、伸び300〜800%(J
IS K 6400準拠)のものとするのが、顔面への
確実なマスクの固定、着脱、マスクを長時間使用した際
の耳の痛み防止を、より良好にできる点で好ましい。さ
らに、この軟質ポリウレタンフォーム11の厚みは2m
m〜4mmとするのが、前記弾性をより良好にでき、し
かも顔面で紐10が目障りにならないため、より好まし
い。
レタンフォーム11表面の気孔に塵等が侵入して付着保
持されるのを防止するため、及び軟質ポリウレタンフォ
ーム11が直接顔面と接触して前記気孔によるザラザラ
感で不快感を与えないようにするため、さらには紐10
に所定の強度を付与するために、前記軟質ポリウレタン
フォーム11の両面に積層貼着される。このプラスチッ
クフィルム13は、伸びが300〜800%(JIS
K 6400準拠)であるものが好ましい。この範囲の
伸びとすれば、前記耳の痛み防止、マスクの確実な固
定、容易な着脱を、より確実に実現することができる。
さらに、プラスチックフィルム13の引張強度を軟質ポ
リウレタンフォーム11の引張強度よりも大なる10〜
100MPa(JIS K 6400準拠)とするの
が、より好ましい。この範囲の引張強度とすれば、軟質
ポリウレタンフォーム11が破断してもプラスチックフ
ィルム13は破断しないため、紐10が切れることがな
い。
熱可塑性、熱硬化性を問わず熱融着可能な材質とされ、
融着によって軟質ポリウレタンフォーム11両面に貼着
されるのが好ましい。この融着は、プラスチックフィル
ム13と軟質ポリウレタンフォーム11における互いの
接触面を熱により溶融させて接着するものであり、軟質
ポリウレタンフォーム11表面における気孔の骨格部分
で行われる点接着となるため、紐10の伸びを妨げない
利点がある。なお、この融着は、公知のフレームラミネ
ーション(火炎融着)装置により、容易に行うことがで
きる。さらに、前記プラスチックフィルム13の厚み
は、適宜とされるが、10μm〜50μm程度が柔軟性
等の点で好ましい。
マスク本体20に取り付けられるが、紐10両端にマス
ク本体20への熱融着部15を設け、該熱融着部15を
マスク本体20の左右両側所定位置に熱融着するのが簡
単である。特に、前記のようにプラスチックフィルム1
3を熱融着性材質とすれば、前記熱融着部15をマスク
本体20の所定位置に重ねてヒータ等で押圧するだけ
で、簡単に紐10をマスク本体20に取り付けることが
できる。
ず、密度:25kg/m3、硬さ:120N、引張強
度:0.196MPa、伸び390%の軟質ポリウレタ
ンフォーム(株式会社イノアックコーポレーション製、
品番:SL−80−4)を、厚み3mm、幅20cmに
切り出し、伸び:540%、引張強度:82MPa、厚
み30μm、幅20cmの熱可塑性ポリウレタンフィル
ム(大倉工業製、品番:シルクロン)を、前記軟質ポリ
ウレタンフォームの表裏に積層し、フレームラミネーシ
ョン機(イノアックコーポレーション製、フレームラミ
ネート機)により熱融着した。
S K 6400にしたがう伸び及び破断強度測定用の
試験片を切り出し、伸び及び破断強度の測定を行った。
結果は、伸びが556%、破断強度が8.6N/mmで
あった。
170mmのマスク用紐を2本切り出し、縦90mm、
横180mmのマスク本体の左右両側それぞれにマスク
用紐の両端を熱融着して固定し、図1のようなマスクを
得た。このマスクの紐を耳に掛けてマスクの着用試験を
行ったところ、3時間連続着用しても紐による耳の痛み
が殆どなかった。しかも、マスクは顔面に確実に固定さ
れるのみならず、顔面からの着脱に際して紐を耳に掛け
たり、耳から外したりするのも、スムーズに行うことが
できた。
発明に係るマスク用紐によれば、軟質ポリウレタンフォ
ームの両面にプラスチックフィルムを貼着し、伸びを3
00〜800%、破断強度を3〜15N/mmとしたた
め、マスク用紐を耳に掛けてマスク本体を顔面に固定し
た際に、紐を構成する軟質ポリウレタンフォームの弾性
及び紐全体の適度な伸びにより、紐が当たる耳に痛みを
感じるのを防ぐことができる。しかも、紐の適度な伸び
及び破断強度により、マスクの着脱も容易であるのみな
らず、マスク本体を顔面に確実に固定することができ
る。
ィルムの伸びが300〜800%であるため、前記耳の
痛み防止、マスクの確実な固定、容易な着脱を、より確
実に実現することができるようになる。
ィルムが熱融着によって軟質ポリウレタンフォームに直
接貼着されているため、プラスチックフィルムと軟質ポ
リウレタンフォーム間にホットメルトフィルム等のよう
な接着用フィルムが介在せず、しかも軟質ポリウレタン
フォームの骨格とプラスチックフィルムが熱融着してい
るのでその熱融着が点接着となって、紐の伸び及び柔軟
性を損なわず、紐と接触する耳の痛みをより確実に防ぐ
ことができる。
本体への熱融着部を有するため、クリップ等の別部材を
用いることなく、簡単かつ安価に紐をマスク本体に取り
付けることができる。
れたマスクの概略図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 軟質ポリウレタンフォームの両面にプラ
スチックフィルムを貼着したものからなって、伸びが3
00〜800%、破断強度が3〜15N/mmであるこ
とを特徴とするマスク用紐。 - 【請求項2】 プラスチックフィルムの伸びが300〜
800%であることを特徴とする請求項1記載のマスク
用紐。 - 【請求項3】 プラスチックフィルムが熱融着によって
軟質ポリウレタンフォームに貼着されていることを特徴
とする請求項1又は2記載のマスク用紐。 - 【請求項4】 紐両端にマスク本体への熱融着部を有す
ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に
記載のマスク用紐。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000254128A JP2002065878A (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | マスク用紐 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002065878A true JP2002065878A (ja) | 2002-03-05 |
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ID=18743127
Family Applications (1)
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JP2000254128A Pending JP2002065878A (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | マスク用紐 |
Country Status (1)
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- 2000-08-24 JP JP2000254128A patent/JP2002065878A/ja active Pending
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