JPH11151771A - 内装材 - Google Patents
内装材Info
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- JPH11151771A JPH11151771A JP33806997A JP33806997A JPH11151771A JP H11151771 A JPH11151771 A JP H11151771A JP 33806997 A JP33806997 A JP 33806997A JP 33806997 A JP33806997 A JP 33806997A JP H11151771 A JPH11151771 A JP H11151771A
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
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Abstract
のパンク現象を防止し、かつ内装材内部に含まれている
合成樹脂等に帰因する臭気が残存しないようにすること
にある。 【解決手段】基材2の裏面にビビリ音や低級音発生防止
のために貼着される通気性クッションシート5を接着す
る接着剤層6Aに全面的に通気部6Bを散在させ、表皮
材3と基材2とを圧着成形する際、該基材2に含まれて
いる空気あるいは合成樹脂からのガスを該接着剤層6A
の通気部6Bを介して該通気性クッションシート5から
排除する。
Description
ドアトリム、リヤパーセル等の内装材に関するものであ
る。
材のような内装材(1) は、再生繊維をフェノール樹脂で
結着したレジンフェルト、ジイソシアナートを含浸させ
た軟質ポリウレタン発泡体シート、合成繊維や天然繊維
にポリプロピレン繊維やポリエチレン繊維を混合した熱
可塑性フェルト等の基材(2) と、該基材(2) の表面にポ
リエチレンフィルムのようなホットメルトフィルム(4)
を介して貼着されている表皮材(3) とによって構成され
るが、自動車走行中の振動によるビビリ音や低級音の発
生、サンルーフのシェードの開閉に伴う内装材裏面の摩
耗を防止するために、該基材(2) の裏面には不織布のよ
うなクッションシート(5) が貼着されている。
ポリエチレンフィルムのようなホットメルトフィルム
(6) によって基材(2) の裏面に貼着されていた。
材(2) としてレジンフェルトやジイソシアナート含浸軟
質ポリウレタン発泡体シートを使用する場合には、クッ
ションシート(5) をホットメルトフィルム(6) によって
裏面に貼着した基材(2) と、ホットメルトフィルム(4)
を裏打ちした表皮材(3) とを重ねてプレス成形機にセッ
トし、熱プレスする方法、あるいは基材(2) として熱可
塑性フェルトを使用する場合には、クッションシート
(5) をホットメルトフィルム(4) によって裏面に貼着し
た基材(2) を加熱軟化させた上でホットメルトフィルム
(4) を裏打ちした表皮材(3) と重ねてプレス成形機にセ
ットし、冷間プレスする方法によって製造されるが、レ
ジンフェルトの場合には熱プレス時に内部に含まれるフ
ェノール樹脂の硬化過程からホルマリンガスが発生し、
あるいはジイソシアナート含浸軟質ポリウレタン発泡体
シートの場合には、熱プレス時にイソシアナートの硬化
過程から炭酸ガスや水蒸気が発生する。またレジンフェ
ルトやジイソシアナート含浸軟質ポリウレタン発泡体シ
ートの場合のみならず、熱可塑性フェルトの場合でも熱
膨張やプレス時の圧力によって基材内部から空気が排出
される。
の両面に非通気性のホットメルトフィルム(4,6) が貼着
されているのでこれらガスの逃げ道がなくなり、逃げ道
がなくなったガスは内装材(1) の構造の弱い部分から噴
出してパンク現象が発生し、また基材内部にホルマリン
ガス等の臭気ガスが残存した場合には内装材(1) に臭気
が残る。更に非通気性のホットメルトフィルム(4,6) は
自動車走行中の振動を反射してクッションシート(5) に
よるビビリ音や低級音の発生防止効果を阻害する。
を解決するための手段として、基材(2) と、該基材(2)
表面に貼着されている表皮材(3) と、該基材(2) 裏面に
接着剤層(6A)を介して貼着されている通気性クッション
シート(5) からなり、所定形状に成形されている内装材
(1) であって、該基材(2) と該通気性クッションシート
(5) とを接着する該接着剤層(6A)には全面的に通気部(6
B)が散在されている内装材を提供するものである。本発
明において接着剤層(6A)に使用する接着剤は主としてホ
ットメルト接着剤であり、また本発明の対象とする基材
(2) は主として通気性基材であり、該表皮材(3) として
は通気性のものと非通気性のものの双方が使用される
が、通気性表皮材(3) を使用した場合には、該基材(2)
と該表皮材(3) との間には非通気性フィルム(4) を介在
させ、内装材(1) を非通気性とする。本発明を以下に詳
細に説明する。
としては、例えばポリエステル繊維、ポリエチレン繊
維、ポリプロピレン繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊
維、ウレタン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニ
リデン繊維、アセテート繊維、レーヨン、キュプラ等の
合成繊維、パルプ、木片等の木質繊維、木綿、羊毛、
絹、麻、ヤシ繊維等天然繊維、ガラス繊維、石綿、セラ
ミック繊維、カーボン繊維、金属繊維等の無機繊維、あ
るいはこれらの繊維の二種以上の混合繊維、あるいはこ
れら繊維を使用した製品のスクラップを解繊して得られ
た再生繊維をポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、ポリ酢酸ビニル、フッ素樹脂、熱可塑性アクリル樹
脂、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリアミド、熱可
塑性ウレタン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体等の熱可塑性合成樹
脂やウレタン樹脂、メラミン樹脂、熱硬化型アクリル樹
脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、レゾルシン樹脂、アル
キルレゾルシン樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化型ポリエス
テル等のような熱硬化性合成樹脂によって結着した繊維
ボード、ウレタン樹脂プレポリマー、エポキシ樹脂プレ
ポリマー、メラミン樹脂プレポリマー、尿素樹脂プレポ
リマー、フェノール樹脂プレポリマー、ジアリルフタレ
ートプレポリマー、アクリルオリゴマー、多価イソシア
ナート、メタクリルエステルモノマー、ジアリルフタレ
ートモノマー等のプレポリマー、オリゴマー、モノマー
等の合成樹脂前駆体で結着した繊維シート(レジンフェ
ルトを含む)、上記繊維に融点200℃以下のポリエチ
レン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、ポ
リアミド繊維を30〜70重量%混合し所望なればニー
ドルパンチングおよび/または加熱した熱可塑性フェル
ト、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等の
合成樹脂の連続気泡構造を有する発泡体に上記繊維を補
強繊維として混合した繊維補強合成樹脂発泡体シート、
上記合成樹脂および/または合成樹脂前駆体を上記合成
樹脂発泡体に含浸せしめた合成樹脂含浸合成樹脂発泡体
シート、上記合成樹脂および/または合成樹脂前駆体を
含浸した厚紙や故紙、あるいはこれら基材の二種以上を
積層した積層基材、あるいはこれら基材の片面または両
面にガラス繊維シートを積層したガラス繊維補強基材等
の主として通気性を有する基材がある。上記基材に用い
られる合成樹脂および/または合成樹脂前駆体には発泡
剤が添加されたものであってもよい。
ョンシートとしては、例えばポリエステル繊維、ポリエ
チレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアミド繊維、ア
クリル繊維、ウレタン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ
塩化ビニリデン繊維、アセテート繊維等の合成繊維、パ
ルプ、木綿、羊毛、絹、ヤシ繊維、麻繊維、竹繊維等の
天然繊維、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、金
属繊維、石綿等の無機繊維、あるいはこれらの繊維を使
用した繊維製品のスクラップを解繊して得られた再生繊
維等の一種または二種以上の繊維からなる編織物または
不織布、あるいはポリウレタン、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリ塩化ビニル
等のプラスチックの連続気泡体シートや多孔性シート等
が使用される。該通気性クッションシートには例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニ
ル、フッ素樹脂、熱可塑性アクリル樹脂、熱可塑性ポリ
エステル、熱可塑性ポリアミド、熱可塑性ウレタン樹
脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、スチレン
−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体等の熱可塑性合成樹脂の一種または
二種以上および/またはウレタン樹脂、メラミン樹脂、
熱硬化型アクリル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、レ
ゾルシン樹脂、アルキルレゾルシン樹脂、エポキシ樹
脂、熱硬化型ポリエステル等のような熱硬化性合成樹脂
の一種または二種以上が含浸されてもよい。該合成樹脂
を含浸する場合、含浸量は通常2〜500g/m2 とす
る。該通気性クッションシートに合成樹脂を含浸させる
には上記合成樹脂の溶液またはエマルジョンに浸漬する
か、あるいは該溶液またはエマルジョンをスプレーガ
ン、ロールコーター、ナイフコーター等によって該通気
性クッションシートの片面または両面に塗布しその後乾
燥させる。熱硬化性合成樹脂を含浸させた場合には上記
乾燥の時点で該熱硬化性合成樹脂を加熱硬化させてもよ
い。また上記通気性クッションシートに含浸される合成
樹脂の溶液またはエマルジョンには発泡剤が添加された
ものであってもよい。
材の裏面に該通気性クッションシートを接着剤層を介し
て貼着し、次いで該基材表面に表皮材を重ねて成形する
と共に該表皮材を該基材表面に接着する方法である。
は、アクリル系接着剤、合成ゴム系接着剤、エラストマ
ー系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、塩化ビニル系接着
剤、尿素樹脂系接着剤、メラミン樹脂系接着剤、フェノ
ール樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤等通常使用さ
れる接着剤である。該接着剤は溶液型あるいはエマルジ
ョン型として提供される。
ては、ホットメルト型接着剤がある。該ホットメルト型
接着剤としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチル
アクリレート共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ある
いは該ポリオレフィン系樹脂の変性物、ポリウレタン系
樹脂、、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂等の単
独あるいは二種以上の混合物が使用される。該ホットメ
ルト接着剤は溶液型、エマルジョン型として提供される
他、該ホットメルト接着剤粉末を水に分散させた分散液
型としても提供される。
される該ホットメルト接着剤粉末は通常20〜400メ
ッシュ程度のサイズの粉末とされ、該ホットメルト接着
剤粉末は通常水に5〜60重量%の範囲で分散される。
該水には例えばメチルセルローズ、メトキシセルロー
ズ、エチルセルローズ、エトキシセルローズ、カルボキ
シメチルセルローズ等の増粘剤の一種または二種以上、
例えば高級アルコールサルフェート(Na塩またはアミ
ン塩)、アルキルアリルスルフォン酸塩(Na塩または
アミン塩)、アルキルナフタレンスルフォン酸塩(Na
塩またはアミン塩)、アルキルナフタレンスルフォン酸
塩縮合物、アルキルフォスフェート、ジアルキルスルフ
ォサクシネート、ロジン石鹸、脂肪酸塩(Na塩または
アミン塩)等アニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ノールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエ
チレンアルキロールアミン、ポリオキシエチレンアルキ
ルアマイド、ソルビタンアルキルエステル、ポリオキシ
エチレンソルビタンアルキルエステル等のノニオン性界
面活性剤、オクタデシルアミンアセテート、イミダゾリ
ン誘導体アセテート、ポリアルキレンポリアミン誘導体
またはその塩、オクタデシルトリメチルアンモニウムク
ロライド、トリメチルアミノエチルアルキルアミドハロ
ゲニド、アルキルピリジニウム硫酸塩、アルキルトリメ
チルアンモニウムハロゲニド等のカチオン性界面活性剤
等の界面活性剤の一種または二種以上が分散剤として添
加されてもよい。上記分散剤としては特に曳糸性増粘剤
を使用することが望ましい。上記曳糸性増粘剤として
は、例えばポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アルギ
ン酸等のナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ
金属塩、ポリエチレンオキサイド等の水溶性合成高分
子、トロロアオイ、グルテン、ビロウドアオイ、ノリウ
ツギ等の植物性粘質物からなる水溶性天然高分子があ
り、特に望ましい曳糸性増粘剤としてはポリアクリル酸
ナトリウムがある。上記曳糸性増粘剤の添加量はその分
子量によって左右され、通常スプレー時の該ホットメル
ト接着剤粉末分散液の粘度が50〜10000cps/2
5℃になるように添加される。例えば粘度平均重合度が
約38000のポリアクリル酸ナトリウムの場合の添加
量は0.01〜1.0重量%程度である。
は例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プ
ロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩
化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、スチレン系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、熱可塑性アクリ
ル系樹脂、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリアミ
ド、熱可塑性ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹
脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、レゾルシン樹脂、アル
キルレゾルシン樹脂等の熱硬化性樹脂、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体
等の合成樹脂エマルジョンやアクリルゴム、ブチルゴ
ム、ケイ素ゴム、ウレタンゴム、フッ化物系ゴム、多硫
化物系ゴム、グラフトゴム、ブタジエンゴム、イソプレ
ンゴム、クロロプレンゴム、ポリイソブチレンゴム、ポ
リブテンゴム、イソブテン−イソプレンゴム、アクリレ
ート−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ア
クリロニトリル−ブタジエンゴム、ピリジン−ブタジエ
ンゴム、スチレン−イソプレンゴム、アクリロニトリル
−クロロプレンゴム、スチレン−クロロプレンゴム、ス
チレン−ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−イ
ソプレン−スチレン共重合体、スチレン−水素添加ポリ
オレフィン−スチレン共重合体やブタジエン−スチレン
プロック共重合体、スチレン−ゴム中間ブロック−スチ
レン共重合体等のブロック共重合体等の合成ゴムやエラ
ストマーの粉末やエマルジョンが添加されてもよい。更
に必要ならば炭酸カルシウム、タルク、石膏、カーボン
ブラック、木粉、クルミ粉、ヤシガラ粉等の充填剤、顔
料、染料、難燃剤、防炎剤、防虫剤、防腐剤、老化防止
剤、紫外線吸収剤、蛍光染料、界面活性剤、発泡剤、パ
ラフィン、ワックス、シリコン等の軟化剤や撥水剤、あ
るいは離型剤や可塑剤等を添加してもよい。
着する接着剤層は、該通気性クッションシートの通気性
に干渉しないようにするために、接着剤層全面に通気部
が散在されている。
気性クッションシートの接着面に形成されるが、該接着
剤層に全面的に通気部を散在させるには、図1イに示す
ように基材(2) 裏面および/または通気性クッションシ
ート(5) に接着剤層(6A)を点状に散在させ、該点状接着
剤層(6A)以外の部分を通気部(6B)とする構成、図1ロに
示すように接着剤層(6A)を網状に塗布し、目の部分を通
気部(6B)とする構成、図1ハに示すように接着剤層(6A)
を斑点状に塗布し、斑点状接着剤層(6A)以外の部分を通
気部(6B)とする構成等が例示される。
状に散在させるには、接着剤溶液、接着剤エマルジョン
を基材裏面および/または通気性クッションシート接着
面(以下接着面と言う)にスプレーする方法が採用され
るけれども、特に望ましい方法は上記ホットメルト接着
剤粉末分散液をスプレー塗布する方法である。
面にスプレー塗布する場合、該基材および/または通気
性クッションシートを裏側から吸引することによって該
ホットメルト接着剤粉末のスプレー時の衝撃による跳ね
返りを防止し、該ホットメルト接着剤粉末を接着面に吸
着することが望ましい。該ホットメルト接着剤粉末分散
液のスプレー塗布量は通常固形分として5〜40g/m
2 である。上記曳糸性増粘剤を使用するとホットメルト
接着剤粉末分散液は曳糸性のある構造粘性を有するよう
になるので、スプレーするとミスト状に分散されず、団
塊状飛沫になって被塗面に付着する。このような団塊状
飛沫は被塗面にけばがあってもけばの間に入り込まず、
けば表面に付着する。したがって乾燥後は被塗面表面に
ホットメルト接着剤粉末が効率良く付着した状態が得ら
れる。
剤粉末分散液をスプレー塗布した後、該基材および/ま
たは通気性クッションシートは加熱乾燥せしめられ該ホ
ットメルト接着剤粉末は接着面に融着する。該加熱乾燥
の条件は通常使用されるホットメルト接着剤の融点以上
の温度で100〜200℃、1〜5分程度である。該基
材および/または通気性クッションシートに熱硬化性合
成樹脂が含浸されている場合は上記加熱乾燥の時点で該
熱硬化性合成樹脂を硬化させてもよい。
ように網状または斑点状に塗布するには、接着剤溶液、
接着剤エマルジョンあるいはホットメルト接着剤溶融物
を凸版印刷、凹版印刷、シルクスクリーン印刷等によっ
て印刷する方法、あるいは接着面にマスキングシートを
被着してスプレー、ロールコーター、ナイフコーター、
あるいはデッピング等によって接着剤を塗布し、その後
該マスキングシートを剥離する方法等が採用される。
する接着剤層(6A)が接着面に形成された基材(2) および
/または通気性クッションシート(5) が製造されるが、
該基材(2) と該通気性クッションシート(5) とは該基材
(2) の成形に先立って相互貼合せられる。接着剤として
通常の接着剤を使用した場合には、基材および/または
通気性クッションシートの接着面に形成された接着剤層
が完全に乾燥しない間に該基材裏面に該通気性クッショ
ンシートを接着面を基材側にして重ね合わせ、所望なれ
ば加熱および/またはプレスすることによって該基材裏
面に該通気性クッションシートを接着する。
た場合には、基材(2) と該通気性クッションシート(5)
との貼合せに際して該基材および/または該通気性クッ
ションシートを加熱することによって該基材および/ま
たは該通気性クッションシートの接着剤層を軟化せし
め、そして該基材裏面に該通気性クッションシートを接
着面を基材側にして重ね合わせ、所望ならばプレスする
ことによって該基材裏面に該通気性クッションシートを
接着する。該接着剤層の加熱軟化は該基材裏面に該通気
性クッションシートを重ね合わせる前、あるいは重ね合
わせた後のいずれの時点で行われてもよい。
層材は、該基材が通気性であれば該接着剤層に存在する
通気部によって通気性を有する。そして該基材を使用し
て内装材を製造する場合には、該基材の表面に表皮材を
接着すると共に該基材を所定形状に成形する。該基材と
該表皮材との接着および成形は、通常該表皮材裏面に基
材と通気性クッションシートとの接着に使用するものと
同様なホットメルト接着剤のフィルムを形成し、該フィ
ルムを加熱軟化した上で該基材表面に該表皮材を重ね合
わせてプレス成形することによって行われるが、該ホッ
トメルト接着剤フィルムに代えて基材と通気性クッショ
ンシートとの接着に使用するものと同様な通常の接着剤
を使用してもよい。
繊維ボード、熱可塑性フェルト、あるいは熱可塑性合成
樹脂を含浸した合成樹脂発泡体シート、厚紙、故紙等の
熱可塑性基材の場合には、通常基材と表皮材との貼り合
わせおよび成形には、通常該基材を加熱軟化せしめた上
で冷間プレスあるいは真空成形する方法が適用される
が、熱硬化性樹脂を結着剤として使用した繊維ボード、
あるいは熱硬化性合成樹脂や合成樹脂前駆体を含浸した
合成樹脂発泡体、厚紙、故紙のような熱硬化性基材の場
合には、通常基材と表皮材との貼り合わせおよび成形に
は加熱プレスする方法が適用される。しかし熱可塑性基
材の場合でも加熱プレスが適用されてもよい。
ートとを接着している接着剤層には通気部が形成されて
いるから、上記冷間プレスあるいは加熱プレスの間に基
材から発生するガスあるいは基材中に存在している空気
は該通気性クッションシートを介して外界に順調に排出
される。したがって内装材にはパンク現象が発生せず、
また内装材中に臭気ガスが残存しない。
が共に通気性である場合には、内装材を非通気性とする
ために基材と表皮材との間に非通気性フィルムを介在さ
せることが望ましい。該非通気性フィルムとしては、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル、ポリア
ミド等のプラスチックフィルムが使用される。該基材と
表皮材との接着にホットメルト接着剤フィルムを使用し
た場合には、該フィルムを非通気性フィルムとして兼用
してもよい。
該内装材が通気性であれば、該内装材を自動車車内に使
用すると、車内のごみや煙草の煙を含んだ空気が該内装
材を通過し、その際該ごみや煙草のやにが該内装材によ
って濾過されて該内装材表面に蓄積し、該内装材表面が
汚染される。
らなるニードルパンチ不織布を用いた。図2に示すよう
に該通気性クッションシート(5) はロール(7) から引出
され、ネットやフェルトからなる通気性ベルトコンベア
(8) 上に導入され、該ベルトコンベア(8) 裏面に当接さ
れている吸引ボックス(9) によって裏側から真空吸引さ
れる。該吸引ボックス(9) にはバルブ(11)付きの真空経
路(10)が連絡している。この状態で該通気性クッション
シート(5) 表面には上方からスプレー装置(12)によって
上記ホットメルト接着剤粉末分散液Dがスプレーされ
た。該スプレー装置(12)には該分散液Dが攪拌槽(13)に
おいて攪拌機(14)によって攪拌されつゝポンプ(15)によ
って送り込まれている。
記スプレーによって上記通気性クッションシート(5) 接
着面に固形分として15g/m2 の量で塗布されるが、
上記したようにホットメルト接着剤粉末分散液Dのスプ
レー中、該通気性クッションシート(5) は裏側から吸引
ボックス(9) によって吸引されているので、該ホットメ
ルト接着剤粉末は該通気性クッションシート(5) 接着面
でスプレー衝撃によって跳ね返り飛散することなく吸着
される。このようにして該分散液をスプレー塗布した
後、該通気性クッションシート(5) を乾燥室(16)に導入
し、150℃,2分間の加熱乾燥によって乾燥し、同時
に該ホットメルト接着剤粉末を該通気性クッションシー
ト(5) 接着面に融着した。このようにして図3に示すよ
うにポリエステル繊維ニードルパンチ不織布である通気
性クッションシート(5) 接着面上にEVA粉末であるホ
ットメルト接着剤粉末からなる点状接着剤層(6A)が形成
され、該通気性クッションシート(5) の接着剤層(6A)に
は冷風機(17)から冷風が吹付けられることによって冷却
固化せしめられた上で、該通気性クッションシート(5)
はロール(18)に巻取られた。
に該ロール(18)から該通気性クッションシート(5) が引
出され、加熱室(19)において該通気性クッションシート
(5)の接着剤層(6A)が加熱軟化された上で、ロール(20)
から引出された基材原反(2A)が圧着ロール(21)によって
圧着される。該基材原反(2A)は例えば麻繊維とポリプロ
ピレン繊維とを1:1重量比で混合してニードルパンチ
によって結着した熱可塑性フェルトである。このように
して該通気性クッションシート(5) を裏面に貼着した基
材原反(2A)はカッター(22)によって所定寸法に裁断され
る。
は、内装材製造に際して250℃、30秒加熱すること
によって軟化せしめ、図5に示すようにポリプロピレン
繊維のニードルパンチ不織布を表皮材(3) として該基材
原反(2A)の下側(基材表面側)に、ホットメルトフィル
ム兼非通気性フィルムであるポリエチレンフィルム(4)
を介して配置して下型(23A) と上型(23B) とからなる冷
間プレス装置(23)にセットし、冷間プレスを行って該基
材原反(2A)を自動車天井形状に成形すると同時に該基材
原反(2A)を加熱軟化せしめた際の余熱によって該ポリエ
チレンフィルム(4) を加熱軟化せしめ、該ポリエチレン
フィルム(4) によって該表皮材(3) を該基材原反(2A)表
面に接着した。上記冷間プレス成形において、該基材原
反(2A)内部に含まれる空気は該接着剤層(6A)の通気部(6
B)を介して通気性クッションシート(5) から順調に排除
された。このようにして図6に示されるような基材(2)
の表面にポリエチレンフィルム(4) を介して表皮材(3)
を貼着し、該基材(2) の裏面にはビビリ音や低級音発生
防止のための通気性クッションシート(5) を貼着した自
動車の天井材(1) が製造された。該天井材(1) は図7に
示す側断面構造を有する。
維不織布表面にアルキルレゾルシン樹脂の50重量%水
溶液をスプレー塗布し、その後100℃、5分加熱乾燥
し同時に該アルキルレゾルシン樹脂を硬化せしめたもの
を用いた。該通気性クッションシート(5) の樹脂含浸率
は固形分として15g/m2 とした。
通気性クッションシート(5) の表面にスプレー塗布し
た。本実施例の場合は、スプレー塗布時、図8に示すよ
うに該通気性クッションシート(5) の裏側に吸引ホッパ
ー(24)を配置して吸引を行なった。該吸引ホッパー(24)
はホッパー(25)と、該ホッパー(25)上面に張設される通
気性セラミック層(26)と、該ホッパー(25)に連絡するバ
ルブ(28)付きの真空経路(27)とからなる。該ホットメル
ト接着剤粉末分散液Dの塗布量は固形分として10g/
m2 とした。塗布後160℃,1分間の加熱乾燥を施し
た。
剤層(36A) が接着面に形成された通気性クッションシー
ト(35)は、ジイソシアナート含浸軟質ポリウレタン発泡
体シート(32A) の両面にガラス繊維シート(32B) を積層
補強した基材(32)裏面に該接着剤層(36A) を介して熱接
着され、該基材(32)はホットメルトシートであるポリア
ミド不織布(34)を介して表皮材(33)と接着され同時に熱
プレス成形され、実施例1と同様な自動車天井が製造さ
れた。該表皮材(33)はポリ塩化ビニル合成皮革(33A) の
裏面にポリエチレン発泡体シート(33B) を裏打ちしたも
のであり、熱プレスは150℃の加熱温度によって行わ
れた。
に含浸されているジイソシアナートから炭酸ガスが発生
するが、該炭酸ガスは該基材(32)と該通気性クッション
シート(35)間の接着剤層(36A) の通気部を介して該通気
性クッションシート(35)から順調に排除されパンク現象
もみられなかった。
ウレタン発泡体シートである通気性クッションシート(4
5)の接着面にアクリル樹脂エマルジョンをシルクスクリ
ーン印刷により印刷して網状の接着剤層(46A) を形成し
た。再生繊維に30重量%のフェノール樹脂を混合しカ
ードウェブとし、該カードウェブの両面を鉄板で挟持し
て250℃、5分加熱し、該カードウェブの表面部分の
フェノール樹脂のみを若干硬化させたセミキュアレジン
フェルトを図11に示す基材原反(42A) とし、該基材原
反(42A) の裏面に該通気性クッションシート(45)を接着
剤層(46A) を介して熱接着した。
ットメルトフィルム(44)を介して表皮材(43)を表面に接
着されると共に所定形状に200℃の温度で加熱プレス
成形され、図12に示すように裏面に通気性クッション
シート(45)を貼着し、表面にはホットメルトフィルム(4
4)を介して表皮材(43)とからなるドアトリム(41)が製造
された。
2A) に含まれているフェノール樹脂からホルマリンガス
が発生するが、該ホルマリンガスは該基材原反(42A) と
該通気性クッションシート(45)間の接着剤層(46A) の通
気部(46B) を介して該通気性クッションシート(45)から
順調に排除されるから、該ドアトリム(41)の基材(42)中
には残存せずパンク現象もみられなかった。
ッションシート側に形成したが本発明では基材側に形成
されてもよい。
音や低級音発生防止あるいは摩耗防止のための通気性ク
ッションシートは、全面的に通気部が散在した接着剤層
によって接着されているから、ビビリ音や低級音は該接
着剤層の通気部介して効率良く通気性クッションシート
に吸収され、そして内装材成形時に基材に含まれている
空気や合成樹脂あるいは合成樹脂前駆体から発生するガ
スは、該接着剤層の通気部を介して該通気性クッション
シートから順調に排除され、得られる内装材にはしたが
ってパンク現象は発生せず残存するガスによる臭気も存
在しない。
クッションシートの平面図 ロ:網状接着剤層を形成した基材または通気性クッショ
ンシートの平面図 ハ:斑点状接着剤層を形成した基材または通気性クッシ
ョンシートの平面図 図2〜図7は実施例1に関するものである。
図
関するものである。
施例3に関するものである。
した状態の側断面図
Claims (4)
- 【請求項1】基材と、該基材表面に貼着されている表皮
材と、該基材裏面に接着剤層を介して貼着されている通
気性クッションシートからなり、所定形状に成形されて
いる内装材であって、該基材と該通気性クッションシー
トとを接着する該接着剤層には全面的に通気部が散在さ
れていることを特徴とする内装材 - 【請求項2】該接着剤層はホットメルト接着剤層である
請求項1に記載の内装材 - 【請求項3】該基材は通気性基材であり、該表皮材は非
通気性表皮材である請求項1または2に記載の内装材 - 【請求項4】該基材と該表皮材とは共に通気性であっ
て、該基材と該表皮材との間には非通気性フィルムが介
在されている請求項1または2に記載の内装材
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---|---|---|---|
JP33806997A JP3859847B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 内装材 |
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JP33806997A JP3859847B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 内装材 |
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JP33806997A Expired - Lifetime JP3859847B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 内装材 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1997
- 1997-11-21 JP JP33806997A patent/JP3859847B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP3859847B2 (ja) | 2006-12-20 |
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