JPH11149645A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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Publication number
JPH11149645A
JPH11149645A JP14355098A JP14355098A JPH11149645A JP H11149645 A JPH11149645 A JP H11149645A JP 14355098 A JP14355098 A JP 14355098A JP 14355098 A JP14355098 A JP 14355098A JP H11149645 A JPH11149645 A JP H11149645A
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JP
Japan
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holder
adhesive
objective lens
frame
peripheral side
Prior art date
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Application number
JP14355098A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuki Waide
達貴 和出
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対物レンズ駆動装置をフレームの収納穴内に
深く埋め込んでも、ホルダ支持部材をフレームに安定し
て接着固定することのできる光ピックアップ装置を提案
すること。 【解決手段】 光ピックアップ装置1において、対物レ
ンズ駆動装置4は、フレーム2に形成された対物レンズ
駆動装置4の収納穴24に完全に埋め込まれている。収
納穴24の内周側面241〜244には、収納穴24の
開口縁240からホルダ支持部材57の厚さ方向におけ
る中心位置まで届く接着剤注入用凹部91〜94がテー
パー面95〜98をもって形成されているので、これら
の凹部91〜94から接着剤19を注入してホルダ支持
部材57の厚さ方向における中心位置を収納穴24に接
着固定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDやDVDなど
の光記録ディスクの記録、再生に用いられる光ピックア
ップ装置に関するものである。さらに詳しくは、光ピッ
クアップ装置において、光源等を搭載したフレームに対
して、対物レンズのフォーカシングエラー補正およびト
ラッキングエラー補正を行う対物レンズ駆動装置を固定
するための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CDやDVDなどの光記録ディスクの記
録、再生に用いられる光ピックアップ装置としては、対
物レンズを保持するレンズホルダをホルダ支持部材上で
対物レンズのフォーカシング方向およびトラッキング方
向に駆動する対物レンズ駆動装置が、レーザ光源などと
ともにフレーム上に搭載されたものがある。
【0003】このタイプの光ピックアップ装置では、対
物レンズ駆動装置を搭載するための収納穴が形成されて
おり、この収納穴内にホルダ支持部材の下半部を収納し
た後、対物レンズの光軸の傾角を調整するためにフレー
ムに対するホルダ支持部材の傾きを調整し、しかる後に
ホルダ支持部材をフレームに接着固定する。この際に
は、ホルダ支持部材の外周側面の上半部はフレームの上
面から上方にはみ出しているので、収納穴の開口縁とホ
ルダ支持部材の外周側面との間に接着剤を塗布すれば、
ホルダ支持部材をフレームに接着固定することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここに、光ピックアッ
プ装置の薄型化の要求に対応するためには、対物レンズ
駆動装置を薄型化するとともに、かかる薄型化に適した
傾角調整機構を案出し、さらに前記収納穴を深い穴、あ
るいは貫通穴とすることにより、対物レンズ駆動装置の
大部分、あるいは全体を収納穴内に収納する構造が考え
られる。
【0005】このような構造では、ホルダ支持部材が収
納穴からほとんど、あるいは完全に突出しないことにな
るので、ホルダ支持部材と収納穴の開口縁との間に接着
剤を塗布すると、ホルダ支持部材の上端部と収納穴の開
口縁とが接着固定された構造になる。しかし、このよう
なホルダ支持部材の上端部での接着構造では、温度変化
によって接着剤が膨張あるいは収縮するたびに、ホルダ
支持部材が大きく傾いて先に調整した対物レンズ駆動装
置の傾角がずれてしまうなど、信頼性が低下するおそれ
がある。
【0006】本発明の課題は、以上の問題を解消するこ
とにあり、対物レンズ駆動装置をフレームの収納穴内に
深く埋め込んでも、ホルダ支持部材をフレームに安定し
て接着固定することのできる光ピックアップ装置を提案
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、対物レンズを保持するレンズホルダ
および該レンズホルダを支持するホルダ支持部材を備
え、該ホルダ支持部材上で前記レンズホルダをフォーカ
シング方向およびトラッキング方向に磁気駆動する対物
レンズ駆動装置と、前記ホルダ支持部材を支持するフレ
ームとを有する光ピックアップ装置において、前記対物
レンズ駆動装置は、前記フレームの上面部で開口する収
納穴内に配置されているとともに、当該収納穴内の内周
側面には、該収納穴の開口縁から前記ホルダ支持部材の
外周側面の厚さ方向における中心位置まで至る接着剤注
入用凹部が形成され、該接着剤注入用凹部に注入された
接着剤によって、前記ホルダ支持部材の外周側面は前記
ホルダ支持部材収納穴の内周側面に接着固定されている
ことを特徴とする。
【0008】本発明では、対物レンズ駆動装置を収納す
るためにフレームに形成する収納穴を深い穴、あるいは
貫通穴とすることにより、対物レンズ駆動装置の大部
分、あるいは全体を収納穴内に収納して、光ピックアッ
プ装置の薄型化を図ってある。それでも、収納穴内の内
周側面には、該収納穴の開口縁からホルダ支持部材の外
周側面の厚さ方向における中心位置まで至る接着剤注入
用凹部が形成されているので、この接着剤注入用凹部に
接着剤を注入すれば、ホルダ支持部材の外周側面の厚さ
方向における中心位置で、ホルダ支持部材を収納穴内の
内周側面に接着固定できる。このような位置での接着固
定によれば、温度変化によって接着剤が膨張または収縮
してもホルダ支持部材の外周側面の厚さ方向における中
心位置に作用するので、接着剤がこの中心位置の前記厚
さ方向上下位置に作用する場合と比較してホルダ支持部
材の傾き度合いが小さい。その結果対物レンズの光軸は
それ程傾かない。
【0009】本発明において、前記接着剤注入用凹部の
接着面は、前記ホルダ支持部材の外周側面に対して傾斜
するテーパー面を備えていることが好ましい。すなわ
ち、接着剤注入用凹部の接着面と、ホルダ支持部材の外
周側面とが平行でないことが好ましい。このように、接
着剤注入用凹部の接着面と、ホルダ支持部材の外周側面
とが斜めになっていると、温度変化によって接着剤が膨
張または収縮したときでも、このような膨張または収縮
をホルダ支持部材の外周側面および収納穴内の内周側面
に沿う方向に逃がすことができるので、ホルダ支持部材
の外周側面および収納穴内の内周側面から接着剤が剥離
しようとする力が小さい。それ故、対物レンズ駆動装置
をフレームに安定した状態に接着固定しておける。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の光ピックアップ装置を説明する。
【0011】(全体構成)図1は、本発明の光ピックア
ップ装置の外観を示す平面図である。この図に示すよう
に、光ピックアップ装置1は光記録ディスク5の記録、
再生を行うものであり、CDやDVDなどの光記録ディ
スク5の記録面に対峙した状態に配置されるフレーム2
と、フレーム2に取り付けられた光源ユニット3と、光
源ユニット3が出射したレーザ光を光記録ディスク5に
集光する対物レンズ41と、この対物レンズ41をその
フォーカシング方向およびトラッキング方向に駆動する
対物レンズ駆動装置4とを有している。フレーム2に
は、光源ユニット3および対物レンズ駆動装置4に給電
するためのFPC基板6と、光源ユニット3および対物
レンズ駆動装置4を保護するためにその上側を覆う薄い
板状のカバー7、8が取り付けられている。フレーム2
の外周部には2つのガイド孔21と、コの字型に突き出
したガイド部22とが形成され、これらには光記録ディ
スク5の記録または再生に伴って光ピックアップ装置1
を光記録ディスク5のラジアル方向(矢印Aで示す方
向)に移動させるためのガイド軸9、10が通されてい
る。
【0012】(対物レンズ駆動装置の構成)図2は、光
ピックアップ装置1の内部構造および対物レンズ駆動装
置4の構造を説明するための分解斜視図である。図3
は、図1におけるIII −III 線で切断した部分の概略断
面図である。これらの図ではFPC基板6およびカバー
7、8を省略してある。
【0013】これらの図に示すように、対物レンズ駆動
装置4は、薄く張り出したレンズ保持部40で対物レン
ズ41を保持したレンズホルダ42と、このレンズホル
ダ42を、後述するフォーカシング方向およびトラッキ
ング方向に移動可能に支持したホルダ支持部材57を有
している。
【0014】レンズホルダ42は、円筒状の胴部43
と、この胴部43の内側中央部分に形成された円筒状の
軸受け部44を備えている。胴部43の外周面における
軸受け部44を挟んで対峙する位置にはトラッキング駆
動用コイル45、46が取り付けられている。軸受け部
44の外周面にはフォーカシング駆動用コイル47が巻
き付けられている。胴部43の上端は天板48で覆わ
れ、そこに対物レンズ41が取り付けられている。
【0015】ホルダ支持部材57は長方形の底壁49を
備えており、底壁49の中央には支軸50が直立してい
る。支軸50はレンズホルダ42の軸受け部44の内側
に差し込まれ、レンズホルダ44をその軸線方向に摺動
可能、およびその軸線周りに回転可能な状態に支持して
いる。
【0016】底壁49の外周縁ではレンズホルダ44の
外周面を覆う板状部分からなる4つの側壁51〜54が
直立している。底壁49の内側では、軸受け部44を挟
んで対峙するように2つの内壁55、56が側壁51、
53と平行に切り起こされ、これらの内壁55、56は
レンズホルダ42の天板48に形成された開口58から
突き出している。側壁51、53にはトラッキング用駆
動コイル45、46と対峙するようにトラッキング用駆
動マグネット59、60が取り付けられ、内壁55、5
6にはフォーカシング用駆動コイル47に対峙するよう
にフォーカシング用駆動マグネット61、62が取り付
けられている。
【0017】これらのマグネットのうち、フォーカシン
グ用駆動マグネット61、62はフォーカシング用駆動
コイル47に対して単極に着磁された面を向けている。
ホルダ支持部材57の側壁54とレンズホルダ42の間
に取り付けられたFPC基板64を通してフォーカシン
グ用駆動コイル47に電流を流すとフォーカシング磁気
回路が構成され、レンズホルダ42を支軸50の軸線方
向に移動させることができる。従って、対物レンズ41
はその光軸方向に移動して、フォーカシングエラー補正
を行うことができる。また、トラッキング用駆動マグネ
ット59、60は、トラッキング用駆動コイル45、4
6に対して周方向に分極された面を向けており、FPC
基板64を通してトラッキング用駆動コイル45、46
に電流を流すとトラッキング磁気回路が構成され、レン
ズホルダ42を支軸50の回りに若干回転させることが
できる。従って、対物レンズ42はその光軸と直交する
方向に移動して、トラッキングエラー補正を行うことが
できる。
【0018】ホルダ支持部材57としては、磁性体の板
材をプレス加工した一体形成品が用いられているので、
底壁49、側壁51〜54、および内壁55、56は、
フォーカシング磁気回路およびトラッキング磁気回路の
ヨークとして作用する。
【0019】(フレームの構成)一方、フレーム2は対
物レンズ駆動装置4とほぼ同じ厚さで水平方向に延びる
アルミニウムダイカスト品であり、光源ユニット3が取
り付けられた光源ユニット取付部23と、対物レンズ駆
動装置4の側壁51〜54の周りとわずかな隙間を開け
て直立する枠部分で囲まれた収納穴24が形成され、こ
の収納穴24の内側に対物レンズ駆動装置4が配置され
る。
【0020】光源ユニット3は、レーザ光源、回折格
子、および受光素子(図示せず。)を一体化した構成に
なっており、レーザ光Lを収納穴24の側に向けて出射
できる向きに配置されている。
【0021】収納穴24はフレーム2の厚さ方向(矢印
Gで示す方向)に貫通し、フレーム2の厚さ寸法に相当
する深さを有している。収納穴24の内周側面のうち、
光源ユニット取付部23の側の内周側面242からは光
源ユニット3に向けて略45°の傾きをもって斜面を向
けたミラー搭載部25が内側に向けて突き出している。
この光学素子取付部25には全反射ミラー11が搭載さ
れ、この全反射ミラー11はその反射面を略45°の傾
きをもって斜め上方に向けている。従って、光源ユニッ
ト3のレーザ光源から出射したレーザ光Lは全反射ミラ
ー11によって立ち上げられ、収納穴24に取り付けら
れた対物レンズ駆動装置4の対物レンズ41に入射し、
光記録ディスク5の記録面に集光する。光記録ディスク
5からの戻り光は再び同じ経路をたどり、光源ユニット
3の受光素子に照射され、その戻り光に基づいて光記録
ディスク5の再生を行う。また、受光素子では戻り光に
含まれたトラッキングエラー信号およびフォーカシング
エラー信号も検出し、対物レンズ駆動装置4はその信号
に基づいて、対物レンズ41をトラッキング方向および
フォーカシング方向に駆動する。
【0022】(対物レンズ駆動装置の収納状態)対物レ
ンズ駆動装置4のホルダ支持部材57の側において、対
物レンズ41の近傍で光記録ディスク5のラジアル方向
(矢印Aで示す方向)に延びる鉛直な側壁52には、そ
の下半部分から底壁49にかけて開口部63が形成され
ている。この開口部63は、フレーム2に形成された収
納穴24に対物レンズ駆動装置4を配置する際に、フレ
ーム2に形成されたミラー搭載部25および全反射ミラ
ー11とホルダ支持部材57との干渉を防止する逃げ部
となっている。従って、対物レンズ駆動装置4を収納穴
24に収納すると、ホルダ支持部材57の開口部63か
らミラー搭載部25および全反射ミラー11がホルダ支
持部材57の内側に入り込む。このため、ホルダ支持部
材57の底壁49の位置はフレーム2の底面近くまで下
げられる。対物レンズ駆動装置4は、フレーム2の厚さ
寸法よりやや薄く構成され、かつ、ホルダ支持部材57
の底壁49の位置をフレーム2の底面まで下げてあるの
で、対物レンズ駆動装置4はフレーム2から上下にはみ
出す部分がなく、フレーム2に完全に収納された状態と
なっている。
【0023】(傾角調整機構の構成)このように構成し
た光ピックアップ装置1には、図2に示すように、組み
立て時に対物レンズ41の光軸の傾きを調整するための
傾角調整機構100が構成されている。この傾角調整機
構100の構成を以下に説明する。
【0024】まず、フレーム2の側では、ミラー搭載部
25の付近において光軸Lを挟む両側位置に、ホルダ支
持部材57に向かって起立する2つの薄い板状部分26
が構成され、これらの板状部分26は光記録ディスク5
のトラック接線方向(タンジェンシャル方向/矢印Bで
示す方向)に延びている。これらの板状部26のうち、
一方の板状部26では段差261を構成するように1段
高い板状部分27(後述する支点を構成するための板状
部分)が構成されている。この板状部27の上縁にはV
字形状の切欠き28が形成されている。
【0025】また、フレーム2の収納穴24を構成して
いる枠状部分のうち、切欠き28から光記録ディスク5
のラジアル方向(矢印Aで示す方向)に水平に延ばした
線29と交差する一方の部分には、フレーム2を厚さ方
向に貫通する第1の孔31が形成されている。また、切
欠き28から光記録ディスク5のタンジェンシャル方向
(矢印Bで示す方向)に水平に延ばした線30と交差す
る一方の部分には、フレーム2を厚さ方向に貫通する第
2の孔32が形成されている。この第1および第2の孔
31、32が開口する枠部分の上面は水平面であり、切
欠き28とほぼ同じ高さ位置に設定されている。
【0026】一方、ホルダ支持部材57の側において、
開口部63(逃げ部)が形成された側壁52の下縁部分
には、逆V字状の切欠き65が形成されている。この切
欠き65は、ホルダ支持部材57をフレーム2の収納穴
24の内側に配置すると、図4に示すように、フレーム
2に形成した板状部分27の切欠き28に跨がる。この
状態で、ホルダ支持部材57とフレーム2とを挟むよう
に断面コの字状の板ばね12が装着され、ホルダ支持部
材57はフレーム2の方に押し付けられるように固定さ
れる。このように構成すると、板ばね12は弾性変形可
能であるため、ホルダ支持部材57は、側壁52の切欠
き65とフレーム2の切欠き28との重なり部分を支点
17にして揺動可能である。
【0027】また、側壁52に隣り合う側壁53には、
その上縁から外側に向けて水平に折れ曲がった第1の鍔
部67が形成され、そこにはホルダ支持部材57をフレ
ーム2の収納穴24の内側に配置したときに、支点17
を中心としてホルダ支持部材57のラジアル方向の傾角
を調整するための第1の調整部81が構成される。ま
た、側壁52と対抗する側壁54には、上縁から外側に
向けて水平に折れ曲がった第2の鍔部69が形成され、
そこにはホルダ支持部材57をフレーム2の収納穴24
の内側に配置したときに、支点17を中心としてホルダ
支持部材57のタンジェンシャル方向の傾角を調整する
ための第2の調整部82が構成される。
【0028】図5は、図1に示すV−V線で切断した部
分の断面図である。
【0029】図5に示すように、第1の調整部81は、
フレーム2に形成された第1の孔31に通して第1の鍔
部67に形成された第1のビス孔68に止める第1の傾
角調整用ビス15と、第1の鍔部67とフレーム2の間
に挟む第1のコイルばね13を備えている。フレーム2
に形成された第1の孔31には上面側および下面側に座
ぐりが形成されており、上面側の座ぐり部分の内側に第
1のコイルばね13が収納され、第1の傾角調整用ビス
15は下面側の座ぐり部分に収納される。その結果、第
1のコイルばね13が圧縮された状態で、ホルダ支持部
材57の側壁53に形成された第1の鍔部67がフレー
ム2に固定される。従って、第1の傾角調整用ビス15
を回転すれば、矢印C、Dで示すように、支点17を中
心としてホルダ支持部材57のラジアル方向の傾角を調
整できる。
【0030】図6は、図1に示すVI−VI線で切断した部
分の断面図である。
【0031】図6に示すように、第2の調整部82は、
フレーム2に形成された第2の孔32に通して第2の鍔
部69に形成された第2のビス孔70に止める第2の傾
角調整用ビス16と、第2の鍔部69とフレーム2の間
に挟む第2のコイルばね14を備えている。フレーム2
に形成された第2の孔32には上面側および下面側に座
ぐりが形成されており、上面側の座ぐり部分の内側に第
2のコイルばね14が収納され、第2の傾角調整用ビス
16は下面側の座ぐり部分に収納される。その結果、第
2のコイルばね14が圧縮された状態で、ホルダ支持部
材57の側壁54に形成された第2の鍔部69がフレー
ム2に固定される。従って、第2の傾角調整用ビス16
を回転すれば、矢印E、Fで示すように、支点17を中
心としてホルダ支持部材57のタンジェンシャル方向の
傾角を調整できる。
【0032】このようにして対物レンズ41の傾角調整
が終了した後は、図1に示すように、接着剤19で対物
レンズ駆動装置4をフレーム2に接着固定する。
【0033】(ホルダ支持部材とフレームとの接着固定
構造)この接着固定を行うにあたって、収納穴24の開
口縁に接着剤を塗布しただけでは、ホルダ支持部材57
の上端部分でしかフレームに接着固定できないので、本
形態では、図1および図2に示すように、フレーム2に
は、収納穴24の周りに、対物レンズ駆動装置4とフレ
ーム2との間に接着剤19を注入するための4つの接着
剤注入用凹部91〜94が形成されている。
【0034】これら接着剤注入用凹部91〜94は、ホ
ルダ支持部材57の四方の外周側面71〜74(側壁5
1〜54の外周側面)にそれぞれ対峙する収納穴24の
内周側面241〜244に形成され、ホルダ支持部材5
7をフレーム2に四方から接着固定できるようになって
いる。
【0035】ここで、接着剤注入用凹部91、93は、
内周側面241、243の延びている方向(矢印B)の
略中央において、収納穴24の開口縁から、収納穴24
にホルダ支持部材57を収納したときに外周側面71、
73の厚さ方向における中央位置に相当する位置に届く
ようにそれぞれ形成されている。また、接着剤注入用凹
部92は、ミラー搭載部25に隣接する位置において、
収納穴24の開口縁から、収納穴24にホルダ支持部材
57を収納したときに外周側面72の厚さ方向における
中央位置に相当する位置に届くようにそれぞれ形成され
ている。さらに、接着剤注入用凹部94は、第2の調整
部82に隣接する位置において、収納穴24の開口縁か
ら、収納穴24にホルダ支持部材57を収納したときに
外周側面74の厚さ方向における中央位置に相当する位
置に届くようにそれぞれ形成されている。
【0036】また、いずれの接着剤注入用凹部91〜9
4も、収納穴24の内周側で深く、そこから外周側にい
くにつれて浅くなっており、いずれの接着剤注入用凹部
91〜94の底面に相当するいずれの接着面911、9
21、931、941も、図7に示すように、テーパー
面95〜98となっている。
【0037】このように構成した光ピックアップ装置1
では、対物レンズ駆動装置4を収納するための収納穴2
4をフレーム2を貫通するほど深い穴とすることによ
り、対物レンズ駆動装置4の大部分を収納穴24内に収
納して、光ピックアップ装置1の薄型化を図ってある。
それでも、収納穴24内の内周側面241〜244に
は、収納穴24の開口縁240からホルダ支持部材57
の外周側面71〜74の厚さ方向における中心位置まで
至る接着剤注入用凹部91〜94が形成されているの
で、この接着剤注入用凹部91〜94のそれぞれに接着
剤19を注入すれば、ホルダ支持部材57の外周側面7
1〜74の厚さ方向における中心位置で、ホルダ支持部
材57を収納穴24内の内周側面241〜244に接着
固定できる。このような位置での接着固定によれば、温
度変化によって接着剤19が膨張または収縮してもホル
ダ支持部材57の外周側面71〜74の厚さ方向におけ
る中心位置に作用するので、接着剤19がこの中心位置
の前記厚さ方向上下位置に作用する場合と比較してホル
ダ支持部材57の傾き度合いが小さい。その結果対物レ
ンズ41の光軸はそれ程傾かない。
【0038】しかも、接着剤注入用凹部91〜94の接
着面911、921、931、941は、図7を参照し
て説明したように、ホルダ支持部材57の外周側面71
〜74に対して傾斜するテーパー面95〜98になって
いる。従って、接着剤注入用凹部91〜94の接着面9
11、921、931、941と、ホルダ支持部材57
の外周側面71〜74(接着面)とは平行でないので、
温度変化によって接着剤19が膨張または収縮したとき
でも、このような膨張または収縮を、矢印G、Hで示す
ように、ホルダ支持部材57の外周側面71〜74およ
び収納穴24内の内周側面241〜244に沿う方向に
逃がすことができる。このため、ホルダ支持部材57の
外周側面71〜74および収納穴24内の内周側面24
1〜244から接着剤19が剥離しようとする力が小さ
い。それ故、対物レンズ駆動装置4をフレーム2に安定
した状態に接着固定しておける。
【0039】(接着剤注入用凹部の変形例)上記の形態
では、接着剤注入用凹部91〜94の接着面911、9
21、931、941の全体がテーパー面95〜98に
なっているが、本発明は、接着面911、921、93
1、941の一部がテーパー面95〜98になっていれ
ばよい。
【0040】例えば、図8(A)に示すように、接着剤
注入用凹部91A〜94Aの接着面911、921、9
31、941のうち、上側912、922、932、9
42はホルダ支持部材57の外周側面71〜74に対し
て平行に形成され、それよりも下側913、923、9
33、943は、収納穴24の外周側で浅く、そこから
内周側にいくにつれて深くなったテーパー面95〜98
に形成されたものでもよい。
【0041】また、図8(B)に示すように、接着剤注
入用凹部91B〜94Bの接着面911、921、93
1、941のうち、上側912、922、932、94
2は収納穴24の外周側で浅く、そこから内周側にいく
につれて浅くなったテーパー面95〜98に形成され、
それよりも下側913、923、933、943は、ホ
ルダ支持部材57の外周側面71〜74に対して平行に
形成されたものでもよい。
【0042】このような形状の接着剤注入用凹部91A
〜94A、91B〜94Bでも、接着面911、92
1、931、941の一部がホルダ支持部材57の外周
側面71〜74(接着面)とは平行でないので、温度変
化によって接着剤19が膨張または収縮したときでも、
このような膨張または収縮を、矢印G、Hで示すよう
に、ホルダ支持部材57の外周側面71〜74および収
納穴24内の内周側面241〜244に沿う方向に逃が
すことができる。このため、ホルダ支持部材57の外周
側面71〜74および収納穴24内の内周側面241〜
244から接着剤19が剥離しようとする力が小さい。
それ故、対物レンズ駆動装置4をフレーム2に安定した
状態に接着固定しておける。
【0043】(その他の実施の形態)なお、上記の形態
では、光ピックアップ装置1を最も効率よく薄型化する
ために、フレーム2に形成された収納穴24がフレーム
2を厚さ方向に貫通しているが、フレーム2の厚さ方向
の少なくとも上面で開口していればよく、貫通していな
くてもよい。
【0044】また、上記の形態において、接着剤注入用
凹部91〜94は、テーパー面95〜98の形成によっ
て厚さ方向で傾いていたが、ホルダ支持部材57の周方
向において傾いているなど、接着剤注入用凹部91〜9
4の接着面と、ホルダ支持部材57の外周側面71〜7
4(接着面)とが平行でなければよい。
【0045】さらに、接着剤注入用凹部91〜94の個
数、大きさ、形成位置も上記に限らないことは勿論であ
る。また、本発明は、ホログラム素子、またはその他の
光学素子などの接着にも応用可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本例の光ピックア
ップ装置では、フレームの収納穴内に対物レンズ駆動装
置の大部分、あるいは全体を収納して、光ピックアップ
装置の薄型化を図ることが可能である。それでも、収納
穴の内周側面にはその開口縁からホルダ支持部材の外周
側面の厚さ方向における中心位置まで至る接着剤注入用
凹部が形成されているので、この中心位置でホルダ支持
部材を収納穴内の内周側面に接着固定できる。このよう
な位置での接着固定によれば、温度変化によって接着剤
が膨張または収縮してホルダ支持部材がフレームに対し
て傾くとしても、ホルダ支持部材の外周側面の厚さ方向
における中心位置を中心に傾くだけなので、対物レンズ
の光軸はほとんど傾かないなど、対物レンズ駆動装置と
フレームとを安定した状態に接着固定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ピックアップ装置の外観を示す平面
図である。
【図2】図1に示す装置の構造を説明するための分解斜
視図である。
【図3】図1におけるIII −III 線で切断した部分の断
面図である。
【図4】図1に示す装置において傾角調整時の揺動支点
となる部分を拡大して示す斜視図である。
【図5】図1におけるV−V線で切断した部分の断面図
である。
【図6】図1におけるVI−VI線で切断した部分の断面図
である。
【図7】図1におけるVII −VII 線で切断した部分を示
す断面図である。
【図8】(A)、(B)は、接着剤注入用凹部の変形例
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ装置 2 フレーム 3 光源ユニット 4 対物レンズ駆動装置 5 光記録ディスク 11 全反射ミラー 12 板ばね 13 第1のコイルばね 14 第2のコイルばね 15 第1の傾角調整用ビス 16 第2の傾角調整用ビス 17 支点 19 接着剤 24 収納穴 25 ミラー搭載部 27 フレーム側の板状部分 28 フレーム側のV字状の切欠き 29 支点と第1の傾角調整用ビスのねじ止め位置とを
結ぶ線 30 支点と第2の傾角調整用ビスのねじ止め位置とを
結ぶ線 40 レンズ保持部 41 対物レンズ 42 レンズホルダ 45、46 トラッキング用駆動コイル 47 フォーカシング用駆動コイル 49 ホルダ支持部材の底壁 51、52、53、54 ホルダ支持部材の側壁 57 ホルダ支持部材 59、60 トラッキング用駆動マグネット 61、62 フォーカシング用駆動マグネット 67 第1の鍔部 68 第2の鍔部 71、72、73、74 ホルダ支持部材の外周側面 81 第1の調整部 82 第2の調整部 91〜94、91A〜94A、91B〜94B 凹部 95、96、97、98 テーパー面 100 傾角調整機構 240 収納穴の開口縁 241、242、243、244 収納穴の内周側面 911、921、931、941 凹部の接着面 L レーザ光

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを保持するレンズホルダおよ
    び該レンズホルダを支持するホルダ支持部材を備え、該
    ホルダ支持部材上で前記レンズホルダをフォーカシング
    方向およびトラッキング方向に磁気駆動する対物レンズ
    駆動装置と、前記ホルダ支持部材を支持するフレームと
    を有する光ピックアップ装置において、 前記対物レンズ駆動装置は、前記フレームの上面部で開
    口する収納穴内に配置されているとともに、当該収納穴
    内の内周側面には、該収納穴の開口縁から前記ホルダ支
    持部材の外周側面の厚さ方向における中心位置まで至る
    接着剤注入用凹部が形成され、該接着剤注入用凹部に注
    入された接着剤によって、前記ホルダ支持部材の外周側
    面は前記ホルダ支持部材収納穴の内周側面に接着固定さ
    れていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記接着剤注入用凹
    部の接着面は、前記ホルダ支持部材の外周側面に対して
    傾斜するテーパー面を備えていることを特徴とする光ピ
    ックアップ装置。
JP14355098A 1997-09-09 1998-05-26 光ピックアップ装置 Pending JPH11149645A (ja)

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JP14355098A JPH11149645A (ja) 1997-09-09 1998-05-26 光ピックアップ装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010070922A1 (ja) * 2008-12-18 2010-06-24 パナソニック株式会社 ディスク装置
JP2019211702A (ja) * 2018-06-07 2019-12-12 Agc株式会社 光学素子および光学装置

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