JPH10320786A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JPH10320786A
JPH10320786A JP12825697A JP12825697A JPH10320786A JP H10320786 A JPH10320786 A JP H10320786A JP 12825697 A JP12825697 A JP 12825697A JP 12825697 A JP12825697 A JP 12825697A JP H10320786 A JPH10320786 A JP H10320786A
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JP
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support member
frame
holder support
holder
objective lens
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JP12825697A
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English (en)
Inventor
Akira Miyamae
章 宮前
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホルダ支持部材を薄型化でき、かつ、微妙な
傾角調整を容易に行うことのできる光ピックアップ装置
を提案すること。 【解決手段】 光ピックアップ装置1において、フレー
ム2に搭載した対物レンズ駆動装置4のホルダ支持部材
52の傾角を調整するために、フレーム2の板状部分2
7の上端にV字状の切り欠き28を形成する一方、ホル
ダ支持部材52の側壁52の下端に切り欠き28に嵌ま
る逆V字状の切り欠き64を形成し、ホルダ支持部材5
2を点接触状態の支点17を中心に2方向に揺動可能と
する。従って、第1および第2の傾角調整用ビス15、
16のねじ込み量を調整すると、ホルダ支持部材52が
支点17を中心に傾く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDやDVDなど
の光記録ディスクの記録、再生に用いられる光ピックア
ップ装置に関するものである。さらに詳しくは、光ピッ
クアップ装置に搭載された対物レンズの傾角を調整する
ための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CDやDVDなどの光記録ディスクの記
録、再生に用いられる光ピックアップ装置としては、対
物レンズを保持するレンズホルダをホルダ支持部材上で
対物レンズのフォーカシングエラー補正方向およびトラ
ッキングエラー補正方向に駆動する対物レンズ駆動装置
が、レーザ光源などとともにフレーム上に搭載されたも
のがある。この種の光ピックアップ装置では、対物レン
ズの光軸の傾角を調整するために、ホルダ支持部材とフ
レームとの間に傾角調整機構を構成しておくことが多
い。
【0003】この傾角調整機構として、実願平5−36
788号公報に開示されているものでは、ホルダ支持部
材がフレームに接する裏面に球曲面状の座(以下、球座
という。)を取り付け、この球座をフレームの凹部内で
滑らせるようにして、対物レンズ駆動装置をフレームに
対して揺動可能にしてある。また、球座からずれた位置
には、ホルダ支持部材をフレームに押し付けるばねと、
このばねに対して球座を挟んだ反対側の位置でホルダ支
持部材とフレームとを止める2つの傾角調整用ビスとが
構成され、これらの傾角調整用ビスを回せばフレーム上
におけるホルダ支持部材の傾角、すなわち、対物レンズ
の傾角を変えることができる。一般に、一方の傾角調整
用ビスは球座の中心から光記録ディスクのラジアル方向
にずれた位置に取り付けられ、他方の傾角調整用ビスは
球座の中心から光記録ディスクのトラック接線方向(タ
ンジェンシャル方向)にずれた位置に取り付けられてい
るので、対物レンズの光軸は、一方の傾角調整用ビスを
回すことによりラジアル方向に角度変化し、他方の傾角
調整用ビスを回すことによりトラック接線方向に角度変
化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
成の光ピックアップ装置には、次のような問題点があ
る。まず、ホルダ支持部材の底面に球座が取り付けられ
ているため、ホルダ支持部材を薄型化できず、光ピック
アップ装置が厚くなってしまう。また、球座とフレーム
とが面接触しているため、これらの間にごみなどが入る
と、引っ掛かりや浮きが発生し、微妙な傾角調整が困難
である。さらに、球座を利用すると、その支点となるべ
き位置が特定されないため、ラジアル方向の傾角調整を
する際に同時にタンジェンシャル方向にも傾きが変わっ
てしまうなど、ラジアル方向の傾角調整とタンジェンシ
ャル方向の傾角調整の独立性が低い。このため、ラジア
ル方向の傾角調整とタンジェンシャル方向の傾角調整と
を繰り返し行って、双方の傾角を調整する必要があるの
で、傾角の調整作業に手間がかかる。
【0005】本発明の課題は、以上の問題を解消するこ
とにあり、ホルダ支持部材を薄型化でき、かつ、微妙な
傾角調整を容易に行うことのできる光ピックアップ装置
を提案することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、対物レンズを保持するレンズホルダ
および該レンズホルダを支持するホルダ支持部材を備
え、該ホルダ支持部材上で前記レンズホルダを前記対物
レンズのフォーカシングエラー補正方向およびトラッキ
ングエラー補正方向に磁気駆動する対物レンズ駆動装置
と、前記ホルダ支持部材を支持するフレームと、該フレ
ーム上で前記ホルダ支持部材の傾角を調整するための傾
角調整機構とを有する光ピックアップ装置において、前
記傾角調整機構は、前記フレームと前記ホルダ支持部材
とを点接触させて該ホルダ支持部材を前記フレーム上で
揺動可能とする支点を備え、該支点を中心に異なる2方
向に前記ホルダ支持部材をそれぞれ揺動させて該ホルダ
支持部材の傾角を前記2方向の各々について調整するよ
うに構成されていることを特徴とする。
【0007】本発明を適用した傾角調整機構では、フレ
ーム側とホルダ支持部材側とを概ね点接触状態とし、そ
れを支点にしてホルダ支持部材をフレーム上で揺動させ
るため、球座を用いる構成と違って、支点をホルダ支持
部材の側面等に構成することができる。従って、ホルダ
支持部材の薄型化、すなわち光ピックアップ装置の薄型
化を図ることができる。また、支点をホルダ支持部材の
底面に構成する場合でも、球座を用いた構成と比較すれ
ば、支点をホルダ支持部材の底面に構成したとしてもホ
ルダ支持部材をかなり薄型化できる。さらに、ホルダ支
持部材とフレームとは点接触であるため、その間にごみ
などが入ることがなく、たとえホルダ支持部材とフレー
ムと間にごみなどが入っても、ホルダ支持部材の傾角を
調整する際に引っ掛かるなどの不具合が発生しない。そ
れ故、微妙な傾角調整が可能である。さらにまた、ホル
ダ支持部材とフレームとは点接触であるため、ホルダ支
持部材の揺動中心(揺動支点)が1ヵ所に特定されてい
るため、揺動する方向を直交する方向に定めておけば、
2方向の傾角調整をそれぞれ独立して行える。それ故、
微妙な傾角調整を手間をかけずに行える。
【0008】本発明において、前記傾角調整機構は、た
とえば、前記支点から異なる方向に位置する2箇所の各
々に配置されて各配置位置における前記フレームと前記
ホルダ支持部材との間隔を調整する第1の傾角調整用ビ
スおよび第2の傾角調整用ビスと、前記ホルダ支持部材
を前記フレームに向けて押し付けるばねとによって構成
できる。
【0009】本発明において、前記第1の傾角調整用ビ
スおよび第2の傾角調整用ビスは、前記支点を中心に9
0°の角度を成す方向に配置されていることが好まし
い。このように構成した場合には、前記第1の傾角調整
用ビスおよび第2の傾角調整用ビスのうちの一方のビス
は、前記対物レンズを介して情報の再生または記録が行
われる円盤状の記録ディスクのラジアル方向において前
記ホルダ支持部材を揺動させ、他方のビスは前記記録デ
ィスクのトラック接線方向において前記ホルダ支持部材
を揺動させるように配置される。
【0010】本発明において、前記支点は、前記フレー
ムの側からみて前記対物レンズの主点と同じ高さ位置に
構成されていることが好ましい。このように構成する
と、ホルダ支持部材の傾角を調整しても、対物レンズの
光学的な中心位置が変わらず、対物レンズの位置ずれを
防止できる。
【0011】本発明において、前記支点は、前記対物レ
ンズの近傍に構成されていることが好ましい。このよう
に構成すると、ホルダ支持部材の傾角を調整した際に対
物レンズの高さ位置が殆ど変化しないので、対物レンズ
の位置ずれを防止できる。しかも、ホルダ支持部材の傾
角を調整した際に対物レンズの傾きが変化する度合いが
小さいので、小刻みに傾角を調整できる。
【0012】本発明において、前記支点は、前記フレー
ムの側から前記ホルダ支持部材に向く板状部分の先端縁
に形成された第1の切欠きと、前記ホルダ支持部材の側
から前記フレームに向く板状部分の先端縁に対し、前記
第1の切り欠きに嵌まるように形成された第2の切欠き
とから構成されていることが好ましい。このように構成
すると、フレーム上にホルダ支持部材を点接触で支持
し、かつ、2方向への揺動が可能な構成を容易に構成で
きる。
【0013】本発明において、ホルダ支持部材は、磁性
板へのプレス加工により形成された磁気ヨークとして構
成されることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の光ピックアップ装置を説明する。
【0015】(全体構成)図1は本発明の光ピックアッ
プ装置の外観を示す平面図である。この図に示すよう
に、光ピックアップ装置1は光記録ディスク5の記録、
再生を行うものであり、CDやDVDなどの光記録ディ
スク5の記録面に対峙した状態に配置されるフレーム2
と、フレーム2に取り付けられた光源ユニット3と、光
源ユニット3が出射したレーザ光を光記録ディスク5に
集光する対物レンズ41と、この対物レンズ41をその
フォーカシングエラー補正方向およびトラッキングエラ
ー補正方向に駆動する対物レンズ駆動装置4とを有して
いる。フレーム2には、光源ユニットおよび対物レンズ
駆動装置4に給電するためのFPC基板6と、光源ユニ
ット3および対物レンズ駆動装置4を保護するためにそ
の上側を覆う薄い板状のカバー7、8が取り付けられて
いる。また、フレーム2の外周部には2つのガイド孔2
1と、コの字型に突き出したガイド部22とが形成さ
れ、これらには光記録ディスク5の記録または再生に伴
って光ピックアップ装置1を光記録ディスク5のラジア
ル方向(矢印Aで示す方向)に移動させるためのガイド
軸9、10が通されている。
【0016】(対物レンズ駆動装置の構成)図2は、光
ピックアップ装置1の内部構造および対物レンズ駆動装
置4の構造を説明するための分解斜視図である。図3
は、図1におけるIII −III 線で切断した部分の概略断
面図である。これらの図ではFPC基板6およびカバー
7、8を省略してある。
【0017】これらの図に示すように、対物レンズ駆動
装置4は、対物レンズ41を保持したレンズホルダ42
と、このレンズホルダ42を、後述するフォーカシング
エラー補正方向およびトラッキングエラー補正方向に移
動可能に支持したホルダ支持部材57を有している。
【0018】レンズホルダ42は、円筒状の胴部43
と、この胴部43の内側中央部分に形成された円筒状の
軸受け部44を備えている。胴部43の外周面における
軸受け部44を挟んで対峙する位置にはトラッキング駆
動用コイル45、46が取り付けられている。軸受け部
44の外周面にはフォーカシング駆動用コイル47が2
箇所に構成されている。胴部43の上端は天板48(図
3では省略してある。)で覆われ、そこに対物レンズ4
1が取り付けられている。
【0019】ホルダ支持部材57は長方形の底壁49を
備えており、底壁49の中央には支軸50が直立してい
る。支軸50はレンズホルダ42の軸受け部44の内側
に差し込まれ、レンズホルダ44をその軸線方向に摺動
可能、およびその軸線周りに回転可能な状態に支持して
いる。
【0020】底壁49の外周縁ではレンズホルダ44の
外周面を覆う板状部分からなる4つの側壁51〜54が
直立している。底壁49の内側では、軸受け部44を挟
んで対峙するように2つの内壁55、56が側壁51、
53と平行に切り起こされ、これらの内壁55、56は
レンズホルダ42の天板48に形成された開口58から
突き出している。側壁51、53にはトラッキング用駆
動コイル45、46と対峙するようにトラッキング用駆
動マグネット59、60が取り付けられ、内壁55、5
6にはフォーカシング用駆動コイル47に対峙するよう
にフォーカシング用駆動マグネット61、62が取り付
けられている。
【0021】これらのマグネットのうち、フォーカシン
グ用駆動マグネット61、62はフォーカシング用駆動
コイル47に対して単極に着磁された面を向けている。
ホルダ支持部材57の側壁54とレンズホルダ42の間
に取り付けられたFPC基板64を通してフォーカシン
グ用駆動コイル47に電流を流すとフォーカシング磁気
回路が構成され、レンズホルダ42を支軸50の軸線方
向に移動させることができる。従って、対物レンズ41
はその光軸方向に移動して、フォーカシングエラー補正
を行うことができる。また、トラッキング用駆動マグネ
ット59、60は、トラッキング用駆動コイル45、4
6に対して周方向に分極された面を向けており、FPC
基板64を通してトラッキング用駆動コイル45、46
に電流を流すとトラッキング磁気回路が構成され、レン
ズホルダ42を支軸50の回りに若干回転させることが
できる。従って、対物レンズ42はその光軸と直交する
方向に移動して、トラッキングエラー補正を行うことが
できる。
【0022】ホルダ支持部材57としては、磁性体の板
材をプレス加工した一体形成品が用いられ、底壁49、
側壁51〜54、および内壁55、56は、フォーカシ
ング磁気回路およびトラッキング磁気回路のヨークとし
て作用している。
【0023】(フレームの構成)一方、フレーム2は対
物レンズ駆動装置4とほぼ同じ厚さで水平方向に延びる
一体成形品であり、その内側は概ね、光源ユニット取付
部23と、対物レンズ駆動装置4の側壁51〜54の周
りとわずかな隙間をあけて直立する枠部分で囲まれた駆
動装置取付部24とに分けられ、この駆動装置取付部2
4の内側に対物レンズ駆動装置4が配置される。
【0024】光源ユニット3は、レーザ光源、回折格
子、および受光素子を一体化した構成になっており、レ
ーザ光Lを対物レンズ駆動装置4の取付部24の側に向
けて出射できる向きに配置されている。
【0025】駆動装置取付部24の光源ユニット3と対
峙した部分には、光源ユニット3に向けて略45°の傾
きをもって斜面を向ける台座25が構成され、この台座
25には全反射ミラー11が取り付けられている。従っ
て、光源ユニット3のレーザ光源から出射したレーザ光
Lは全反射ミラー11によって立ち上げられ、駆動装置
取付部24に取り付けられた対物レンズ駆動装置4の対
物レンズ41に入射し、光記録ディスク5の記録面に集
光する。光記録ディスク5からの戻り光は再び同じ経路
をたどり、光源ユニット3の受光素子に照射され、その
戻り光に基づいて光記録ディスク5の再生を行う。ま
た、受光素子では戻り光に含まれたトラッキングエラー
信号およびフォーカシングエラー信号も検出し、対物レ
ンズ駆動装置4はその信号に基づいて、対物レンズ41
をトラッキングエラー補正方向およびフォーカシングエ
ラー補正方向に駆動する。
【0026】(傾角調整機構の構成)このように構成し
た光ピックアップ装置1には、図2に示すように、組み
立て時に対物レンズ41の光軸の傾きを調整するための
傾角調整機構100が構成され、この傾角調整機構10
0の構成を以下に説明する。
【0027】まず、フレーム2の側では、台座25の付
近において光軸Lを挟む両側位置に、ホルダ支持部材5
7に向かって起立する2つの薄い板状部分26が構成さ
れ、これらの板状部分26は光記録ディスク5のトラッ
ク接線方向(タンジェンシャル方向/矢印Bで示す方
向)に延びている。これらの板状部26のうち、一方の
板状部26では段差261を構成するように1段高い板
状部分27(後述する支点を構成するための板状部分)
が構成されている。この板状部27の上縁にはV字形状
の切欠き28が形成されている。
【0028】また、フレーム2の駆動装置取付部24を
構成している枠状部分のうち、切欠き28から光記録デ
ィスク5のラジアル方向(矢印Aで示す方向)に水平に
延ばした線29と交差する一方の部分、および切欠き2
8から光記録ディスク5のタンジェンシャル方向(矢印
Bで示す方向)に水平に延ばした線30と交差する一方
の部分には、フレーム2を厚さ方向に貫通する孔31、
32が形成されている。この孔31、32が開口する枠
部分の上面は水平面であり、切欠き28とほぼ同じ高さ
位置に設定されている。
【0029】一方、ホルダ支持部材57の側において、
対物レンズ41で近傍で光記録ディスク5のラジアル方
向(矢印Aで示す方向)に延びる鉛直な側壁52(板状
部分)には、その下半部分から底壁49にかけて、フレ
ーム2に形成された台座25が位置する窓開け部分63
となっている。ここで、側壁52の下縁部分は対物レン
ズ41の主点とほぼ同じ高さ位置にある。また、側壁5
2の下縁部分には、ホルダ支持部材57をフレーム2の
駆動装置取付部24の内側に配置したときにフレーム2
の板状部分27の上端縁に形成した切欠き28に嵌まる
逆V字形状の切欠き65が形成されている。
【0030】また、側壁52に隣り合う側壁53の方に
は、その上縁から外側に向けて水平に折れ曲がった鍔部
67が形成され、そこには、ホルダ支持部材57をフレ
ーム2の駆動装置取付部24の内側に配置したときにフ
レーム2の孔31と重なるビス孔68が形成されてい
る。また、側壁52と対向する側壁54にも、上縁から
外側に向けて水平に折れ曲がった鍔部69が形成され、
そこには、ホルダ支持部材57をフレーム2の駆動装置
取付部24に配置したときにフレーム2の孔32と重な
るビス孔70が形成されている。
【0031】このように構成した対物レンズ駆動装置4
とフレーム2とを用いて光ピックアップ装置1を組み立
てるときには、対物レンズ駆動装置4をフレーム2の駆
動装置取付部24に嵌め込む。その結果、フレーム2の
板状部分27と対物レンズ駆動装置4の側壁52とが直
角に交差し、板状部分27の切欠き28に側壁52の切
欠き65が嵌まる。また、フレーム2の孔31、32に
対しては、ホルダ支持部材57に形成されたビス孔6
8、70が重なる。
【0032】ここで、フレーム2に形成された孔31、
32には上面側および下面側に座ぐりが形成されている
ため、上面側の座ぐり部分の内側にコイルばね13、1
4をそれぞれ収納し、かつ、フレーム2の下面側から孔
31、32のそれぞれに対して第1および第2の傾角調
整用ビス15、16を差し込んで、これらのビスをビス
孔68、70に止める。その結果、コイルばね13、1
4が圧縮された状態で、対物レンズ駆動装置4とフレー
ム2は、各ねじ止め部分(2つの傾角調整点)において
所定の隙間を隔てた状態で固定される。さらに、ホルダ
支持部材57とフレーム2とを挟むように断面コの字状
の板ばね12が装着され、ホルダ支持部材57はフレー
ム2の方に押し付けられるように固定される。
【0033】但し、この状態では、板ばね12が弾性変
形可能であるため、第1および第2の傾角調整用ビス1
5、16を廻せば、それに相当する分だけ、ホルダ支持
部材57は、板状部分27の切欠き28と側壁52の切
欠き65との重なり部分を支点17にして揺動可能であ
る。ここで、第1および第2の傾角調整用ビス15、1
6のねじ止め位置は、支点17から90°を成す角度位
置にあるため、光記録ディスク5のラジアル方向および
トラック接線方向の各々についてホルダ支持部材57を
揺動させることが可能である。
【0034】(傾角調整機構の動作)本形態では、この
ような揺動を利用して光ピックアップ装置1の製造工程
でホルダ支持部材57の傾角(対物レンズの傾角)が調
整される。この様子を図4ないし図6を参照して詳述す
る。
【0035】図4は、ホルダ支持部材57の傾角(対物
レンズの傾角)を調整する際にその揺動支点17となる
フレーム2の切欠き28と対物レンズ駆動装置4の切欠
き65との重なり部分を拡大した斜視図、図5は、図1
に示すV−V線で切断した部分の断面図、図6は、図1
に示すVI−VI線で切断した部分の断面図である。
【0036】図4および図5に示すように、ホルダ支持
部材57の側壁52は、切欠き28、65を介してフレ
ーム2の板状部分27に対して直角に交差するように跨
がった状態にあるため、ホルダ支持部材57は切欠き2
8、65の重なり部分を支点17にして矢印C、Dの双
方向に揺動可能である。しかも、ホルダ支持部材57は
フレーム2に対して板ばね12で押さえつけられている
だけであるため、第1の傾角調整用ビス15を締める方
向に廻せば、この部分でホルダ支持部材57はフレーム
2の側に引き寄せられ、その分だけ、矢印Dに示すよう
に、タンジェンシャル方向(矢印Bで示す方向)に延び
る軸線(支点17と第2の傾角調整用ビス16のねじ止
め位置とを結ぶ線)周りに回転するように支点17を中
心に傾く。逆に、第1の傾角調整用ビス15を緩める方
向に廻せば、この部分でホルダ支持部材57は、コイル
ばね13に押されてフレーム2の側から離れ、その分だ
け、矢印Cに示すように、支点17を中心に傾く。従っ
て、対物レンズ41はラジアル方向(矢印Aで示す方
向)の傾角調整がなされる。この間のホルダ支持部材5
7の揺動は、切欠き28、65を利用した概ね点接触状
態の支点17を中心に起こるため、タンジェンシャル方
向(矢印Bで示す方向)での傾きは変わらない。
【0037】また、図4および図6に示すように、ホル
ダ支持部材57の側壁52は、切欠き28、65を介し
てフレーム2の板状部分27に対して直角に交差するよ
うに跨がった状態にあるため、ホルダ支持部材57は切
欠き28、65の重なり部分を支点17にして矢印E、
Fの双方向にも揺動可能である。しかも、ホルダ支持部
材57はフレーム2に対して板ばね12で押さえつけら
れているだけであるため、第2の傾角調整用ビス16を
締める方向に廻せば、この部分でホルダ支持部材57は
フレーム2の側に引き寄せられ、その分だけ、矢印Fに
示すように、ラジアル方向(矢印Aで示す方向)に延び
る軸線(支点17と第1の傾角調整用ビス15のねじ止
め位置とを結ぶ線)周りに回転するように支点17を中
心に傾く。逆に、第2の傾角調整用ビス16を緩める方
向に廻せば、この部分でホルダ支持部材57は、コイル
ばね14に押されてフレーム2の側から離れ、その分だ
け、矢印Eに示すように、支点17を中心に傾く。従っ
て、対物レンズ41はタンジェンシャル方向(矢印Bで
示す方向)の傾角調整がなされる。この間のホルダ支持
部材57の揺動も、切欠き28、65を利用した概ね点
接触状態の支点17を中心に起こるため、ラジアル方向
(矢印Aで示す方向)での傾きは変わらない。すなわ
ち、ラジアル方向(矢印Aで示す方向)とタンジェンシ
ャル方向(矢印Bで示す方向)の傾角調整を独立してで
きるので、これらの調整を交互に繰り返す必要がなく、
対物レンズ41の傾角調整を簡単にできる。
【0038】このようにして対物レンズ41の傾角調整
が終了した後は、図1に示すように、接着剤19で対物
レンズ駆動装置4をフレーム2に固定する。
【0039】以上説明したように、本例の光ピックアッ
プ装置1に構成した傾角調整機構100では、フレーム
2とホルダ支持部材57とを点接触させてホルダ支持部
材57をフレーム2上で揺動させるため、球座を用いる
構成と違って、支点17をホルダ支持部材57の側面等
に構成することができる。従って、ホルダ支持部材57
の薄型化、すなわち光ピックアップ装置1の薄型化を図
ることができる。また、ホルダ支持部材57とフレーム
2とは点接触であるため、これらの間にごみが入ること
がなく、たとえ、ホルダ支持部材57とフレーム2との
間にごみが入っても引っ掛かりなどが発生しないので、
微妙な傾角調整が可能である。さらにまた、ホルダ支持
部材57とフレーム2とは点接触であるため、ホルダ支
持部材57の揺動中心(揺動支点)が特定されているた
め、揺動する方向を直交する方向に定めておけば、2方
向の傾角調整をそれぞれ独立して行える。それ故、微妙
な傾角調整を手間をかけずに行える。
【0040】また、支点17は、フレーム2の側からみ
て対物レンズ41の主点と同じ高さ位置に構成されてい
るため、ホルダ支持部材57の傾角を調整しても、対物
レンズ41の光学的な中心位置が変わらないので、対物
レンズ41の位置ずれを防止できる。さらに、支点17
は、対物レンズ41の近傍に構成されているため、ホル
ダ支持部材57の傾角を調整した際に対物レンズ41の
高さ位置が殆ど変化しないので、対物レンズ41の位置
ずれを防止できる。しかも、ホルダ支持部材57の傾角
を調整した際に対物レンズ41の傾きが変化する度合い
が小さいので、小刻みに傾角を調整でき、微妙な傾角調
整も容易に行える。
【0041】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の光ピッ
クアップ装置に構成した傾角調整機構では、フレームの
側とホルダ支持部材の側とを点接触させてホルダ支持部
材をフレーム上で揺動させるため、球座を用いる構成と
違って、支点をホルダ支持部材の側面等に構成すること
ができる。従って、ホルダ支持部材の薄型化、すなわち
光ピックアップ装置の薄型化を図ることができる。ま
た、ホルダ支持部材とフレームとは点接触であるため、
これらの間にごみが入ることがなく、たとえ、ホルダ支
持部材とフレームとの間にごみが入っても引っ掛かりな
どが発生しないので、微妙な傾角調整が可能である。さ
らにまた、ホルダ支持部材とフレームとは点接触である
ため、ホルダ支持部材の揺動中心が特定されているた
め、揺動する方向を直交する方向に定めておけば、2方
向の傾角調整をそれぞれ独立して行える。それ故、微妙
な傾角調整を手間をかけずに行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ピックアップ装置の外観を示す平面
図である。
【図2】図1に示す装置の構造を説明するための分解斜
視図である。
【図3】図1におけるIII −III 線で切断した部分の断
面図である。
【図4】図1に示す装置において傾角調整時の揺動支点
となる部分を拡大して示す斜視図である。
【図5】図1におけるV−V線で切断した部分の断面図
である。
【図6】図1におけるVI−VI線で切断した部分の断面図
である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ装置 2 フレーム 3 光源ユニット 4 対物レンズ駆動装置 5 光記録ディスク 12 板ばね 15 第1の傾角調整用ビス 16 第2の傾角調整用ビス 17 支点 27 フレーム側の板状部分 28 フレーム側のV字状の切欠き 29 支点と第1の傾角調整用ビスのねじ止め位置とを
結ぶ線 30 支点と第2の傾角調整用ビスのねじ止め位置とを
結ぶ線 41 対物レンズ 42 レンズホルダ 45、46 トラッキング用駆動コイル 47 フォーカシング用駆動コイル 57 ホルダ支持部材 59、60 トラッキング用駆動マグネット 61、62 フォーカシング用駆動マグネット 100 傾角調整機構 L レーザ光

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを保持するレンズホルダおよ
    び該レンズホルダを支持するホルダ支持部材を備え、該
    ホルダ支持部材上で前記レンズホルダを前記対物レンズ
    のフォーカシングエラー補正方向およびトラッキングエ
    ラー補正方向に磁気駆動する対物レンズ駆動装置と、前
    記ホルダ支持部材を支持するフレームと、該フレーム上
    で前記ホルダ支持部材の傾角を調整するための傾角調整
    機構とを有する光ピックアップ装置において、 前記傾角調整機構は、前記フレームと前記ホルダ支持部
    材とを点接触させて該ホルダ支持部材を前記フレーム上
    で揺動可能とする支点を備え、該支点を中心に異なる2
    方向に前記ホルダ支持部材をそれぞれ揺動させて該ホル
    ダ支持部材の傾角を前記2方向の各々について調整する
    ように構成されていることを特徴とする光ピックアップ
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記傾角調整機構
    は、前記支点から異なる方向に位置する2箇所の各々に
    配置されて各配置位置における前記フレームと前記ホル
    ダ支持部材との間隔をそれぞれ調整する第1の傾角調整
    用ビスおよび第2の傾角調整用ビスと、前記ホルダ支持
    部材を前記フレームに向けて押し付けるばねとを備えて
    いることを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第1の傾角調整
    用ビスおよび第2の傾角調整用ビスは、前記支点を中心
    に90°の角度を成す方向に配置されていることを特徴
    とする光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、前記第1の
    傾角調整用ビスおよび第2の傾角調整用ビスのうちの一
    方のビスは、前記対物レンズを介して情報の再生または
    記録が行われる円盤状の記録ディスクのラジアル方向に
    おいて前記ホルダ支持部材を揺動させ、他方のビスは前
    記記録ディスクのトラック接線方向において前記ホルダ
    支持部材を揺動させるように配置されていることを特徴
    とする光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記支点は、前記対物レンズの主点と同じ高さ位置に構
    成されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記支点は、前記対物レンズの近傍に構成されているこ
    とを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記支点は、前記フレームの側から前記ホルダ支持部材
    に向く板状部分の先端縁に形成された第1の切欠きと、
    前記ホルダ支持部材の側から前記フレームに向く板状部
    分の先端縁に対し、前記第1の切り欠きに嵌まるように
    形成された第2の切欠きとから構成されていることを特
    徴とする光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記ホルダ支持部材は、磁性板へのプレス加工により形
    成された磁気ヨークとして構成されていることを特徴と
    する光ピックアップ装置。
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