JPH11138742A - 両面印刷用枚葉印刷機 - Google Patents

両面印刷用枚葉印刷機

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JPH11138742A
JPH11138742A JP30265097A JP30265097A JPH11138742A JP H11138742 A JPH11138742 A JP H11138742A JP 30265097 A JP30265097 A JP 30265097A JP 30265097 A JP30265097 A JP 30265097A JP H11138742 A JPH11138742 A JP H11138742A
Authority
JP
Japan
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temperature
impression cylinder
sheet
ink
liquid
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Withdrawn
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JP30265097A
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English (en)
Inventor
Shinichi Fujimoto
信一 藤本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、圧胴の温度を制御することによ
り、印刷面の色調変化をなくし、印刷品質の向上を図る
ことが可能な両面印刷用枚葉印刷機を提供することにあ
る。 【解決手段】 本発明では、内部を温度調整用の水14
が貫流する圧胴3と、圧胴3に設けられ、水14を圧胴
3の内外に流通させるロータリジョイント7と、ロータ
リジョイント7に接続され、水14を循環させる水循環
装置6と、ロータリジョイント7に接続され、水14の
温度を調節する水温度調節機5と、水14の制御すべき
目標温度を設定する目標温度設定装置27と、水温度調
節機5を含む各装置を運転制御する温調制御装置11と
をそれぞれ備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両面印刷用枚葉印
刷機に係り、特にシートの表裏両面に印刷を施すように
構成された両面印刷用枚葉印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の両面印刷用枚葉印刷機としては、
例えば図4〜図10に示すものが提案されている。すな
わち、図4は反転機構を具備した一般的な両面印刷用枚
葉印刷機の部分構成を示す説明図、図5はゴム胴と圧胴
との間を走行する両面印刷シートの状態を示す説明図、
図6は印刷時間の経過に伴う各部の温度変化を示す説明
図、図7は印刷時間の経過に伴う印刷物のインキ濃度変
化を示す説明図、図8〜図10はインキの転移状態を示
す説明図である。
【0003】一般的な両面印刷用枚葉印刷機は、図4に
示す如く、給紙部(図示せず)、印刷装置部P、排紙部
(図示せず)等から構成されている。このうち、印刷装
置部Pには、通常、インキ16の色が異なる複数台の印
刷装置25が印刷シート12の進行方向に沿って並設さ
れており、当該印刷装置部Pでは給紙部から供給された
シート12を各印刷装置25へ順次通紙することによっ
て、当該シート12の面に多色印刷が施せるようになっ
ている。なお、枚葉印刷機の形式としては、通紙するシ
ート12の一方の面のみに印刷を施す片面印刷用枚葉印
刷機と、シート12の表裏両面に印刷を施す両面印刷用
枚葉印刷機がある。
【0004】このような一組の印刷装置25は、主とし
て、インキ元ローラ17とインキブレード18とにより
形成したインキ溜19、呼び出しローラ20、並設した
種々のインキローラ21群、刷版22を装着させた版胴
23、ゴム胴24、圧胴3及び中間胴31等の要素にて
構成されている。
【0005】上記構成の枚葉印刷機において、インキ溜
19に供給されたインキ16は、インキ元ローラ17と
インキブレード18の隙間を通ってインキ元ローラ17
の外周面にインキ膜として付着し、該インキ元ローラ1
7により回転移送された後、インキ元ローラ17に対し
接離する呼び出しローラ20を介してインキローラ21
側へ受け渡される。その後、インキ16は、並設されて
いるインキローラ21群を順次回転移送する過程で適度
に練られ、版胴23に巻着されている刷版22、更にゴ
ム胴24に供給され、ゴム胴24と圧胴3との間を走行
するシート12上に付着して所定の印刷が施される。
【0006】ここで、図4に例示した枚葉印刷機は、反
転機構(詳細な説明を省略する)26を具備した形式の
両面印刷用枚葉印刷機であり、上流工程でシート12の
表面側に所定の印刷を施した後、上記反転機構26を介
してシート12の表裏を反転(裏返し)させ、次に下流
工程でシート12の裏面側に所定の印刷を施し、これに
よりシート12の表裏両面に印刷が行われるよう構成し
たものである。なお、両面印刷用枚葉印刷機としては、
図4に例示したもの以外に、圧胴3を並設し、1色毎に
シート12の表裏両面に印刷を施す両面専用印刷機等、
種々の形式の印刷機がある(ただし、図示は省略す
る)。
【0007】上記枚葉印刷機では、すでに印刷が終った
シート12の反対側の面に印刷を施すことになる。この
ため、直前工程で印刷されたインキ16の乾燥が時間的
に間に合わず、未乾燥インキ16の粘性によって、シー
ト12が貼り付き、圧胴3から離れにくくなるといった
現象が発生する傾向にある。この傾向を防ぐ手段とし
て、通常、印刷を終えた面に接触させる圧胴3の外周面
3aが、微細な凹凸を有する梨地面状に形成されてい
る。したがって、梨地面状の圧胴3の外周面3aに接触
する印刷面のインキ16は、図5に示す如く、ゴム胴2
4からシート12に転移すると共に、裏面側の印刷済の
シート12上のインキ16が圧胴3の外周面3aと触れ
るため、圧胴3の外周面3aにもインキ16が転移され
ることになる。なお、図5中の矢印aはインキ16の転
移方向を示している。
【0008】一般的に、印刷中の各部の温度、例えばイ
ンキローラ21群を転移するインキ16の温度T1 、刷
版22とゴム胴24の表面の温度T2 、圧胴3の外周面
3aの温度T3 は、図6に示す如く、印刷時間の経過と
共に上昇する。片面印刷機Sでは、図7に示す如く、濃
度の変化がインキ16部の温度T1 の温度上昇と略同相
になり、往復ローラ(インキ練りローラ、例えばインキ
ローラ21)等の温度コントロールによって、色調を安
定させることができる。
【0009】ところが、両面印刷機Wでは、圧胴3の温
度が低いとき、シート12の裏面へのインキ16の転移
が安定しないため、色調が不安定となり、印刷濃度が変
動する(落ちる)といった傾向が出てくる。つまり、両
面印刷では、反転機構26によりシート12を反転した
後の先行印刷面の印刷品質はインキ16の授受(転移)
が安定しないので、印刷面の色が変化しやすいといった
問題があった。この一つの原因として、次のことが考え
られる。シート12の下面のインキ16の温度に対する
圧胴3の外周面3aの相対的温度差によって、インキ1
6の転移は図8〜図10に示す如き状態となる。すなわ
ち、圧胴3の温度が高い場合は、図8に示す如く、圧胴
3側のインキ粘度が低くなって、圧胴3上の残存インキ
16からシート12側へのインキ16の転移が増大し、
シート12側の印刷濃度が高くなる。
【0010】また、圧胴3側の温度が低い場合は、図9
に示す如く、圧胴3側のインキ粘度が高くなり、シート
12から圧胴3側へインキ16への転移が増大し、シー
ト12側の印刷濃度が低くなるといった傾向がある。な
お、図10は、シート12の下面のインキ温度と、圧胴
3の外周面3aの温度が等しくなった場合を示してお
り、シート12及び圧胴3の相方へのインキ16の分離
が等しく、したがって印刷濃度が変化せず、安定した状
態となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述した如く、特に両
面印刷機では、シート12の反転後、先行印刷面におけ
るインキ16の温度と、当該印刷面へ転接する圧胴3の
外周面3aの温度との差によって、シート12側或いは
圧胴3側へ転移するインキ16の量、つまりインキ16
の授受状態が変動するので、印刷のインキ濃度にバラツ
キが発生するといった不具合がある。しかしながら、従
来の両面印刷機では、上記問題に対処する対策が考慮さ
れておらず、印刷品質を低下させる大きな要因を保有し
たままであった。
【0012】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、圧胴の温度を制御することに
より、印刷面の色調変化をなくし、印刷品質の向上を図
ることが可能な両面印刷用枚葉印刷機を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、請求項1の本発明は、内部を温度
調整用の液体が貫流する圧胴と、該圧胴に設けられ、前
記液体を前記圧胴の内外に流通させるロータリジョイン
トと、該ロータリジョイントに接続され、前記液体を循
環させる液体循環装置と、前記ロータリジョイントに接
続され、前記液体の温度を調節する液体温度調節機と、
前記液体の制御すべき目標温度を設定する目標温度設定
装置と、前記液体温度調節機を含む各装置を運転制御す
る制御装置とをそれぞれ備えている。
【0014】請求項2の本発明では、請求項1の発明に
おいて、前記圧胴に関連して、該圧胴の表面温度を測定
するセンサと、該センサで測定した温度と前記目標温度
設定装置で設定した目標値との差を求め、前記液体温度
調節機に運転指令を出す演算制御装置とが設けられてい
る。
【0015】請求項3の本発明は、圧胴の外周面に近接
して設けられる加熱手段と、前記圧胴の外周面の温度を
検出するセンサと、前記圧胴の外周面の温度に関連して
調節すべき目標温度を設定する目標温度設定装置と、前
記センサで検出した温度と前記目標温度との差を演算し
て運転指令を出し前記加熱手段による加熱を制御する制
御装置とをそれぞれ備えている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。ただし、従来例で示した構
成要素と共通する要素には同一の符号を付して、その説
明を簡略化する。ここで、図1は本発明の第1実施形態
に係る両面印刷用枚葉印刷機の説明図、図2は図1のA
−A線に沿う断面図である。
【0017】第1実施形態に係る両面印刷用枚葉印刷機
は、図1及び図2に示す如く、圧胴3の内部を温度調整
用の液体(水)14が貫流できる構造となっており、圧
胴3の軸方向の一端部には水14を圧胴3の内外に流通
させるためのロータリジョイント7が設けられ、このロ
ータリジョイント7には、水14を循環させるための液
体循環装置(水循環装置)6が接続されていると共に、
水14の温度を調節する液体温度調節機(水温度調節
器)5が接続され、更に水14の制御すべき目標温度を
設定する目標温度設定装置27が設けられ、かつ水循環
装置6、水温度調節器5、目標温度設定装置27などの
各装置を運転制御する制御装置(温調制御装置)11が
設けられている。また、上記圧胴3と関連して、該圧胴
3の表面温度を測定するセンサ10と、該センサ10で
測定した温度と目標温度設定装置27で設定した目標値
との差を求め、水温度調節器5に運転指令を出す演算制
御装置28とが設けられている。
【0018】すなわち、本実施形態の両面印刷用枚葉印
刷機に設備される圧胴3は、図1及び図2に示す如く、
その両端がベアリング2を介して左右両側のフレーム1
a,1bにそれぞれ回転自在に軸支され、内部が空洞で
ある中空胴として形成されている。そして、圧胴3の内
部には、外周面全体を迅速に均一温度にすべく、軸心部
へ挿通させた液体供給管(水供給管)4が配設されてい
る。また、圧胴3の外部には、水温度調節器5及びポン
プ等からなる水循環装置6が配設されていると共に、圧
胴3の軸端へ水14の供給部と排出部とを独立的に接続
させるロータリジョイント7が組み込まれており、この
ロータリジョイント7と水温度調節器5との間は配管
8,9により互いに連結されている。
【0019】さらに、上記圧胴3の外周面には、これと
近接して圧胴3の表面温度を検出するセンサ10が配設
されていると共に、当該センサ10と関連して温調制御
装置11が設備されている。この温調制御装置11に
は、実験によって得られ、圧胴3へ転接しながら走行す
るシート12の下面(圧胴3に接触するシート面)の印
刷インキ温度データ、或いは図2に示す如く、圧胴3に
接触するシート12の面におけるインキ16の温度を実
測すべく、圧胴3と近接する上流側に配設したインキ温
度検出センサ13から送られる印刷インキ温度データの
信号と、圧胴3の表面温度を検出するセンサ10からの
信号とが入力される。しかして、当該温調制御装置11
は、それら入力データを演算することによって、上記し
た水温度調節器5の出力が適宜にコントロールできるよ
う構成されている。
【0020】このため、上記温調制御装置11は、目標
温度設定装置27及び演算制御装置28を備えており、
水循環装置6、水温度調節器5、センサ10、インキ温
度検出センサ13等によって、圧胴3の表面温度が該圧
胴3に接触する直前のインキ16の温度に対して相対的
に所定の温度となるように制御するよう構成されてい
る。なお、図1及び図2においてFLは床面を示してい
る。
【0021】上記のように構成された本実施形態の両面
印刷用枚葉印刷機においては、温調制御装置11を介し
て水温度調節器5へ演算した温度データ(温度差)がフ
ィードバックされると、水温度調節器5の内部の水温が
コントロールされ、図1の矢印で示す如く、水14が配
管8及びロータリジョイント7を介して圧胴3の内部に
送り込まれる。
【0022】次に、圧胴3の内部を循環した水14は、
図1の矢印で示す如く、ロータリジョイント7から配管
9を通って元の水温度調節器5へ送り返される。以下、
同様に水14の循環が繰り返されると、圧胴3の外周面
の温度を前記設定値(温度データ)に基づいて正確に維
持することが可能となる。
【0023】なお、上記圧胴3の表面の温度制御方法と
しては、温調制御装置11を介してインキ温度検出セン
サ13からの温度データにより直接合致させる方法、或
いは当該温度データに略対応する概略制御曲線に沿った
データを入力しておき簡易的に制御させる方法等、種々
の方法を採用することができる。
【0024】本実施形態の両面印刷用枚葉印刷機によれ
ば、次のような効果を得ることができるようになった。 (1) 圧胴3の表面におけるインキ16の分離状態、
つまり印刷面のインキ16がシート12側に残る量と、
圧胴3側に転移する量が所定の比率でバランス(安定
化)を保てるため、色調変化がなくなる。 (2) インキ濃度の変化やダブリ等の印刷障害がなく
なるため、印刷品質の向上が図れる。
【0025】図3は本発明の第2実施形態に係る両面印
刷用枚葉印刷機の説明図である。ただし、従来例及び第
1実施形態に示す構成要素と共通する要素には同一の符
号を付し、その説明を省略する。
【0026】この第2実施形態の両面印刷用枚葉印刷機
は、図3に示す如く、圧胴3の外周面に近接して設けら
れる加熱手段のヒータ(熱線式ヒータ)15と、圧胴3
の外周面の温度を検出するセンサ10と、圧胴3の外周
面の温度に関連して調節すべき目標温度を設定する目標
温度設定装置27と、センサ10で検出した温度と目標
温度との差を演算して運転指令を出し熱線式ヒータ15
による加熱を制御する制御装置(温調制御装置)11と
をそれぞれ備えている。
【0027】すなわち、本実施形態の両面印刷用枚葉印
刷機には、図3に示す如く、圧胴3の外周面に近接し、
かつこの圧胴3の円周方向の一部に当該圧胴3の軸方向
へ沿って延在すべく熱線式ヒータ15が設けられ、これ
によって圧胴3の外周面全体が迅速に均一温度となるよ
うに構成されている。また、本実施形態の両面印刷用枚
葉印刷機には、圧胴3の表面温度を検出するセンサ10
が配置されていると共に、温調制御装置11が設備され
ている。上記熱線式ヒータ15は、圧胴3の軸方向にお
いて表面温度が均一になるよう構成されており、またセ
ンサ10は検出値を電気的信号として温調制御装置11
へ送信できるようになっている。
【0028】上記温調制御装置11には、実験によって
得られ、圧胴3へ転接しながら走行するシート12の下
面(圧胴3に接触するシート面)の印刷インキ温度デー
タ、或いは圧胴3に接触するシート12の面におけるイ
ンキ16の温度を実測すべく、圧胴3に近接する上流側
に配設したインキ温度検出センサ13から送られる印刷
インキ温度データの信号と、圧胴3の表面温度を検出す
るセンサ10からの信号とが入力される。しかして、当
該温調制御装置11は、それら入力データを演算するこ
とによって、上記した熱線式ヒータ15の出力が適宜に
コントロールできるよう構成されている。
【0029】このため、上記温調制御装置11は、目標
温度設定装置27及び演算制御装置28を備えており、
センサ3、インキ温度検出センサ13等によって、圧胴
3の表面温度が該圧胴3に接触する直前のインキ16の
温度に対して相対的に所定の温度になるように制御する
よう構成されている。なお、図3においてFLは床面を
示している。
【0030】上記のように構成された本実施形態の両面
印刷用枚葉印刷機においては、温調制御装置11を介し
て熱線式ヒータ15へ演算した温度データ(温度差)が
フィードバックされると、これによって該熱線式ヒータ
15の出力がコントロールされ、圧胴3の外周面の温度
を前記設定値(温度データ)に基づいて正確に維持する
ことが可能となる。
【0031】なお、圧胴3の表面の温度制御方法として
は、温調制御装置11を介しインキ温度検出センサ13
からの温度データにより直接合致させる方法、或いは該
温度データに略対応する概略制御曲線に沿ったデータを
入力しておき簡易的に制御させる方法等、種々の方法を
採用することができる。
【0032】本実施形態の両面印刷用枚葉印刷機によれ
ば、第1実施形態と同様、次のような効果を得ることが
できるようになった。 (1) 圧胴3の表面におけるインキ16の分離状態、
つまり印刷面のインキ16がシート12側に残る量と、
圧胴3側に転移する量が所定の比率でバランス(安定
化)を保てるため、色調変化がなくなる。 (2) インキ濃度の変化やダブリ等の印刷障害がなく
なるため、印刷品質の向上が図れる。 (3) 熱線式ヒータ15で圧胴3の温度を調節するこ
とができるから、その構造上、第1実施形態に比べて、
装置の小型化が可能となる。
【0033】以上、本発明の実施の形態につき述べた
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形
及び変更を加え得るものである。
【0034】
【発明の効果】上述の如く、請求項1に記載の本発明に
係る両面印刷用枚葉印刷機は、内部を温度調整用の液体
が貫流する圧胴と、該圧胴に設けられ、前記液体を前記
圧胴の内外に流通させるロータリジョイントと、該ロー
タリジョイントに接続され、前記液体を循環させる液体
循環装置と、前記ロータリジョイントに接続され、前記
液体の温度を調節する液体温度調節機と、前記液体の制
御すべき目標温度を設定する目標温度設定装置と、前記
液体温度調節機を含む各装置を運転制御する制御装置と
をそれぞれ備えている。このため、本発明の両面印刷用
枚葉印刷機によれば、圧胴の表面温度が先行して印刷さ
れたインキの温度に対して所定の温度となるように制御
することが可能となるから、圧胴の表面におけるインキ
の分離状態、つまり先行印刷面のインキがシート側に残
る量と、圧胴側に転移する量とを所定の比率でバランス
(安定化)させることができる。したがって、色調変化
等のインキ濃度の変化やダブリ等の印刷障害がなくなる
ので、印刷品質の向上を図ることができる。
【0035】また、請求項2に記載の本発明に係る両面
印刷用枚葉印刷機は、前記圧胴に関連して、該圧胴の表
面温度を測定するセンサと、該センサで測定した温度と
前記目標温度設定装置で設定した目標値との差を求め、
前記液体温度調節機に運転指令を出す演算制御装置とが
設けられている。したがって、本発明の両面印刷用枚葉
印刷機によれば、圧胴の表面の実際の温度と、目標温度
との差を演算して、圧胴の表面温度が目標値により近い
温度になるように精密に制御することが可能となるの
で、印刷品質をより一層向上させることができる。
【0036】さらに、請求項3に記載の本発明に係る両
面印刷用枚葉印刷機は、圧胴の外周面に近接して設けら
れる加熱手段と、前記圧胴の外周面の温度を検出するセ
ンサと、前記圧胴の外周面の温度に関連して調節すべき
目標温度を設定する目標温度設定装置と、前記センサで
検出した温度と前記目標温度との差を演算して運転指令
を出し前記加熱手段による加熱を制御する制御装置とを
それぞれ備えている。したがって、本発明の両面印刷用
枚葉印刷機によれば、加熱手段で圧胴の温度を調節する
ことが可能となるから、その構造上、上記発明と同様の
効果が得られる上、上記発明と比べて、装置の小型化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る両面印刷用枚葉印
刷機を示す概念図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る両面印刷用枚葉印
刷機を示す概念図である。
【図4】従来の両面印刷用枚葉印刷機を示す概念図であ
る。
【図5】上記従来の両面印刷用枚葉印刷機における圧胴
の部分を示す概念図である。
【図6】上記従来の両面印刷用枚葉印刷機において、印
刷時間と各部の温度との関係を示す線図である。
【図7】上記従来の両面印刷用枚葉印刷機において、印
刷時間と印刷濃度との関係を示す線図である。
【図8】上記従来の両面印刷用枚葉印刷機における圧胴
へのインクの転移について解析したものであって、圧胴
の表面温度がシートのインク温度に対して高い場合を示
す概念図である。
【図9】上記従来の両面印刷用枚葉印刷機における圧胴
へのインクの転移について解析したものであって、圧胴
の表面温度がシートのインク温度に対して低い場合を示
す概念図である。
【図10】上記従来の両面印刷用枚葉印刷機における圧
胴へのインクの転移について解析したものであって、圧
胴の表面温度がシートのインク温度に等しい場合を示す
概念図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 ベアリング 3 圧胴 4 液体供給管(水供給管) 5 液体温度調節機(水温度調節器) 6 液体循環装置(水循環装置) 7 ロータリジョイント 8,9 配管 10 センサ 11 制御装置(温調制御装置) 12 シート 13 インキ温度検出センサ 14 液体(水) 15 加熱手段(熱線式ヒータ) 16 インキ 25 印刷装置 26 反転機構 27 目標温度設定装置 28 演算制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を温度調整用の液体が貫流する圧胴
    と、該圧胴に設けられ、前記液体を前記圧胴の内外に流
    通させるロータリジョイントと、該ロータリジョイント
    に接続され、前記液体を循環させる液体循環装置と、前
    記ロータリジョイントに接続され、前記液体の温度を調
    節する液体温度調節機と、前記液体の制御すべき目標温
    度を設定する目標温度設定装置と、前記液体温度調節機
    を含む各装置を運転制御する制御装置とをそれぞれ備え
    たことを特徴とする両面印刷用枚葉印刷機。
  2. 【請求項2】 前記圧胴に関連して、該圧胴の表面温度
    を測定するセンサと、該センサで測定した温度と前記目
    標温度設定装置で設定した目標値との差を求め、前記液
    体温度調節機に運転指令を出す演算制御装置とが設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載の両面印刷用
    枚葉印刷機。
  3. 【請求項3】 圧胴の外周面に近接して設けられる加熱
    手段と、前記圧胴の外周面の温度を検出するセンサと、
    前記圧胴の外周面の温度に関連して調節すべき目標温度
    を設定する目標温度設定装置と、前記センサで検出した
    温度と前記目標温度との差を演算して運転指令を出し前
    記加熱手段による加熱を制御する制御装置とをそれぞれ
    備えたことを特徴とする両面印刷用枚葉印刷機。
JP30265097A 1997-11-05 1997-11-05 両面印刷用枚葉印刷機 Withdrawn JPH11138742A (ja)

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JP30265097A JPH11138742A (ja) 1997-11-05 1997-11-05 両面印刷用枚葉印刷機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008143176A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Heidelberger Druckmas Ag 印刷機で印刷または塗工された枚葉紙を乾かす方法
US20130004197A1 (en) * 2011-06-30 2013-01-03 Yaniv Yona Regulating Temperature of a Roller Device

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