JPH1113583A - エンジンの燃料噴射装置 - Google Patents

エンジンの燃料噴射装置

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JPH1113583A
JPH1113583A JP9168798A JP16879897A JPH1113583A JP H1113583 A JPH1113583 A JP H1113583A JP 9168798 A JP9168798 A JP 9168798A JP 16879897 A JP16879897 A JP 16879897A JP H1113583 A JPH1113583 A JP H1113583A
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隆 福田
Takayuki Arai
孝之 荒井
Masahiko Katsu
雅彦 勝
Toshiharu Oki
俊治 大木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの燃料噴射装置において、エンジン
始動時などに燃料噴射量を十分に確保する。 【解決手段】 噴口1bに加圧燃料を導く燃圧室3と、
印加される電圧に応じて収縮するピエゾアクチュエータ
10と、針弁2とピエゾアクチュエータ10の間に画成
される差圧室8と、燃圧室3と差圧室8を連通する絞り
通路5と、針弁2を閉弁方向に付勢するスプリング5
と、ピエゾアクチュエータ10の収縮量を針弁2の開弁
時間が経過するのに伴って変化させて差圧室8と燃圧室
3間に生じる圧力差を維持するコントローラ19を備え
るものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁歪アクチュ
エータを介して針弁前後の燃料圧力を変化させることに
より針弁を作動させるエンジンの燃料噴射装置を備えた
燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンに備えられる燃料噴射
弁等に、印加電圧に応じて伸張するピエゾアクチュエー
タ(圧電素子)を備え、ピエゾアクチュエータを介して
針弁(弁体)を開弁作動させるものがあった。針弁をピ
エゾアクチュエータにより駆動することにより、燃料噴
射弁の高速応答性が高まり、最大噴射量と最小噴射量の
比(ダイナミックレンジ)が拡大してエンジンの高出力
化に対応できる。また、少量の燃料を安定して噴射でき
るので、エンジンの燃費低減がはかれる。
【0003】この種の燃料噴射弁として、針弁をその前
後差圧に基づいて開弁させるようにしたものが知られて
いる。針弁の前後には燃圧室と差圧室が画成されてお
り、燃圧室には所定の圧力で燃料が導入され、差圧室は
燃圧室とオリフィスにより連通されている。針弁背後側
の差圧室にはピエゾアクチュエータが設けられており、
このピエゾアクチュエータの伸縮により針弁の開閉作動
が制御される。すなわち、ピエゾアクチュエータに電圧
を印加して伸長させた状態で針弁前後の燃圧室と差圧室
の圧力はオリフィスを介して均等化されている。このと
き針弁はリターンスプリングの張力により閉弁保持して
いる。この状態からピエゾアクチュエータの両端子を短
絡させてピエゾアクチュエータを瞬時に収縮させると、
針弁背後の差圧室の容積が拡大する。このとき、差圧室
は針弁前方の燃圧室に対してオリフィスを介して連通し
ているので、一時的に差圧室の内圧が低下し針弁の前後
に開弁方向の圧力差が発生する。これにより針弁はリタ
ーンスプリングに抗して開弁し、噴口が開いて燃料が噴
射されることになる。(この種の燃料噴射弁の公知例と
しては、例えば特開平6−280711号公報を参
照。)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの
ようなピエゾアクチュエータを用いた燃料噴射弁では、
針弁がシート部に着座して噴口を閉じるときに、燃料室
の圧力が瞬間的に上昇し、所定の噴射時期以外で燃料を
噴射する二次噴射を起こす可能性があった。
【0005】また、燃圧室に導かれる燃料圧力が上昇す
るエンジンの起動前において、まず燃圧室に燃料が導か
れ、次いでオリフィスを介して背圧室に燃料が流入する
ので、背圧室の圧力が上昇し終わるまでの間は、針弁の
前後に圧力差が生じるため、針弁が所定の噴射時期以外
でリターンスプリングに抗して開弁して燃料が噴射され
てしまう初期燃料噴射を起こす可能性があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの
ようなピエゾアクチュエータを用いた燃料噴射装置で
は、ピエゾアクチュエータの収縮量を常に一律に変化さ
せるようにピエゾアクチュエータを駆動するようにして
いたことから、エンジン始動時など燃料圧力が低いとき
に所定の燃料噴射量を噴射できなくなる可能性がある。
すなわち、燃料圧力が低い状態では針弁の開弁期間を長
くして所定の燃料噴射量を確保する必要があるが、燃料
噴射弁の開弁している間に燃圧室の燃料がオリフィスを
通って差圧室側に流入するため、針弁の開弁期間が長く
なると、針弁の前後に生じる駆動差圧力が低下し、やが
て針弁をスプリングに抗して開弁させるのに必要な保持
力が得られなくなる。
【0007】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、エンジンの燃料噴射装置において、エンジン
始動時などに燃料噴射量を十分に確保することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のエンジ
ンの燃料噴射装置は、印加される電圧または磁界に応じ
て伸縮する電磁歪アクチュエータと、電磁歪アクチュエ
ータの伸縮に応じて拡縮する差圧室と、加圧燃料が導か
れる燃圧室と、燃圧室と差圧室を連通する絞り通路と、
燃圧室と差圧室との圧力差に応じて変位する針弁と、針
弁を閉弁方向に付勢するスプリングと、針弁によって開
閉される噴口とを備えるエンジンの燃料噴射装置におい
て、電磁歪アクチュエータの伸縮量を針弁の開弁時間が
経過するのに伴って変化させて差圧室と燃圧室間に生じ
る圧力差を維持する制御手段を備えるものとした。
【0009】請求項2に記載のエンジンの燃料噴射装置
は、請求項1に記載の制御手段において、電磁歪アクチ
ュエータの伸縮量を針弁の開弁時間が経過するのに伴っ
て段階的に変化させる構成とした。
【0010】請求項3に記載のエンジンの燃料噴射装置
は、請求項1に記載の制御手段において、電磁歪アクチ
ュエータの伸縮量を針弁の開弁時間が経過するのに伴っ
て連続的に変化させる構成とした。
【0011】請求項4に記載のエンジンの燃料噴射装置
は、請求項1から3のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記針弁の要求開弁期間が所定値以上となる運転条
件を判定する判定手段を備え、前記制御手段は針弁の要
求開弁期間が所定値以上となる運転条件で電磁歪アクチ
ュエータの伸縮量を針弁の開弁時間が経過するのに伴っ
て変化させる一方、針弁の要求開弁期間が所定値より短
い運転条件で電磁歪アクチュエータの伸縮量を一律に変
化させる構成とした。
【0012】請求項5に記載のエンジンの燃料噴射装置
は、請求項1から4のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記燃料の粘度を検出する燃料粘度検出手段を備
え、前記制御手段は燃料の粘度が低下するのに応じて電
磁歪アクチュエータの伸縮量の変化率を小さくする構成
とした。
【0013】請求項6に記載のエンジンの燃料噴射装置
は、請求項1に記載の発明において、前記差圧室の圧力
を検出する圧力検出手段を備え、前記制御手段は電磁歪
アクチュエータの伸縮量を差圧室の圧力が低下するのに
応じて変化させる構成とした。
【0014】
【発明の作用および効果】請求項1に記載の発明におい
て、電磁歪アクチュエータを伸長させた状態では針弁の
前後に生じる燃圧室と差圧室の圧力は絞り通路により均
等化されている。このとき針弁はスプリングの弾性復元
力により閉弁保持されている。
【0015】電磁歪アクチュエータが伸縮するのに伴っ
て、差圧室の容積が拡大してその圧力が低下する。燃圧
室には絞り通路により圧力低下が遅れて伝わるので、差
圧室と燃圧室に圧力差が一時的に発生する。この圧力差
により針弁がスプリングに抗して噴口を開き、噴口から
燃料が噴射される。
【0016】ところで、電磁歪アクチュエータの伸縮量
が一律に変化するように駆動すると、エンジン始動時な
ど燃料圧力が低いときに針弁の要求開弁期間が長くなる
と、針弁の前後に生じる駆動差圧力が低下し、やがて針
弁をスプリングに抗して開弁させるのに必要な保持力が
得られなくなり、所定の燃料噴射量を噴射できなくなる
可能性がある。
【0017】本発明はこれに対処して、電磁歪アクチュ
エータの伸縮量を針弁の開弁時間が経過するのに応じて
段階的または連続的に変化させる制御を行うことによ
り、差圧室と燃圧室間に生じる圧力差を維持して、針弁
がスプリングに抗して開弁する時間を延長し、燃料噴射
量が増大する。この結果、エンジン始動時など燃料圧力
が低いときにも、必要な燃料噴射量を確保できる。
【0018】請求項2に記載の発明において、電磁歪ア
クチュエータの伸縮量を針弁の開弁時間が経過するのに
伴って段階的に変化させる制御が行われることにより、
例えばエンジン始動時など燃料圧力が低いときに、針弁
がスプリングに抗して開弁する時間を延長し、必要な燃
料噴射量を確保できる。
【0019】請求項3に記載の発明において、電磁歪ア
クチュエータの伸縮量を針弁の開弁時間が経過するのに
伴って連続的に変化させる制御を行うことにより、針弁
の開弁期間を有効に延長することができる。
【0020】請求項4に記載の発明において、針弁の要
求開弁期間が所定値以上となる運転条件で電磁歪アクチ
ュエータの伸縮量を針弁の開弁時間が経過するのに応じ
て段階的または連続的に変化させる制御が行われること
により、例えばエンジン始動時など燃料圧力が低いとき
に、針弁がスプリングに抗して開弁する時間を延長し、
必要な燃料噴射量を確保できる。この結果、エンジン始
動時など燃料圧力が低いときにも、必要な燃料噴射量を
確保できる。
【0021】一方、針弁の要求開弁期間が所定値より短
い運転条件で電磁歪アクチュエータの伸縮量を一律に変
化させる制御が行われることにより、差圧室と燃圧室間
に生じる圧力差の最大値を高めて、針弁がスプリングに
抗して開弁する応答性を高められる。この結果、燃料噴
射量の設定範囲が拡大してエンジンの高出力化に対応で
きる。
【0022】請求項5に記載の発明において、燃料の粘
度が低下するのに応じて差圧室の燃料圧力の変化率を大
きくなることに対応して、電磁歪アクチュエータの伸縮
量の変化率を小さくする構成により、針弁の開弁期間を
有効に延長することができる。
【0023】請求項6に記載の発明において、電磁歪ア
クチュエータの伸縮量を差圧室の圧力が低下するのに応
じて変化させる構成により、針弁の開弁期間を有効に延
長することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を筒内噴射式火花点
火エンジンに備えられる燃料噴射弁に適用した実施形態
を添付図面に基づいて説明する。
【0025】図1に示すように、燃料噴射弁7はその先
端に設けられるノズルボディ1を図示しないエンジンの
燃焼室に臨ませる。ノズルボディ1はエンジンの燃焼室
天井壁から燃焼室に臨み、ノズルボディ1の先端に開口
した噴口1bから燃料噴霧をピストンの冠部に向けて噴
出するようになっている。
【0026】ノズルボディ1の内部に針弁2が摺動可能
に収装される。ノズルボディ1の内部には針弁2のまわ
りに燃圧室3が画成される。ノズルボディ1の先端に噴
口1bが開口し、噴口1bは針弁2によって開閉され
る。
【0027】図2に示すように、フューエルタンク59
に貯溜された燃料は、電動モータ54により駆動される
第一燃料ポンプ58を介して吸い上げられ、第二燃料ポ
ンプ57に圧送される。通常、第二燃料ポンプ57の吐
出圧の方が第一燃料ポンプ58の吐出圧より高く設定さ
れている。
【0028】エンジン50により駆動される第二燃料ポ
ンプ57は、さらに加圧した燃料を蓄圧室56へと送
り、蓄圧室56から各気筒の燃料噴射弁7に燃料を圧送
する。
【0029】エンジン50により駆動される第二燃料ポ
ンプ57は、さらに加圧した燃料を蓄圧室56へと送
り、蓄圧室56から各気筒の燃料噴射弁7に燃料を圧送
する。燃料戻し通路52にはプレッシャレギュレータ5
5が設けられ、蓄圧室56の余剰燃料を通ってフューエ
ルタンク59へと戻すことで、燃料噴射弁7に導かれる
燃料圧力を所定値以下に保つようになっている。
【0030】燃料ポンプ58から圧送される燃料は、燃
料入口通路6から燃圧室3に導入され、針弁2のリフト
に伴って噴口1bから噴射される。
【0031】針弁2はその基端側にピストン部2cを有
する。ノズルボディ1およびケーシング9とピストン部
2cの間には差圧室8が画成される。燃圧室3と差圧室
8はピストン部2cの外周に形成された絞り通路(隙
間)5を介して連通する。
【0032】針弁2を閉弁方向に付勢するコイルスプリ
ング4が設けられる。コイルスプリング4は針弁2のピ
ストン部2cとケーシング9の間に圧縮された状態で介
装され、針弁2と同軸上に配置される。
【0033】針弁2の基端とケーシング9の間にはシム
17が介装される。シム17によって針弁2の最大リフ
ト量が決まる。
【0034】ケーシング9の内部には差圧室8を画成す
るピストン11が摺動可能に介装される。ピストン11
の外周にはOリング12が介装される。Oリング12が
ケーシング9の円筒状をした内壁面に摺接することによ
り、差圧室8の密封がはかれる。
【0035】ピストン11を介して針弁2を開閉駆動す
るピエゾアクチュエータ10が設けられる。ピエゾアク
チュエータ10は円盤状をした複数のピエゾ素子が、同
じく円盤状をした内部電極を挟んで積層される。
【0036】ピエゾアクチュエータ10の固定端は端板
14が結合される。ケーシング9の開口端にはプレート
15が螺合して取付けられる。プレート15とピストン
14の間には皿バネ16が介装される。
【0037】ピエゾアクチュエータ10は各ピエゾ素子
に駆動用アンプ18から電圧が印加されることにより伸
長する。このとき、差圧室8の圧力が高められて針弁2
は閉弁する。ピエゾアクチュエータ10は各ピエゾ素子
に印加される電圧が遮断短絡されることにより収縮す
る。このとき、燃圧室3に対して差圧室8の圧力が低下
し、針弁2はコイルスプリング4に抗して開弁方向に移
動する。
【0038】なお、ピエゾアクチュエータ10に代えて
印加される磁界の強さに応じて伸縮する超磁歪素子から
なる磁歪アクチュエータを用いてもよい。ここではピエ
ゾアクチュエータと磁歪アクチュエータ等を総称して電
磁歪アクチュエータとする。
【0039】また、本実施形態においてピエゾアクチュ
エータ10の収縮動作により燃料が噴射されるように構
成されているが、ピエゾアクチュエータ10の伸長動作
により燃料が噴射されるように構成してもよい。
【0040】コントローラ19では演算された燃料噴射
量に対応するパルス信号がつくられ、このパルス信号に
応じた電圧が駆動用アンプ18を介してピエゾアクチュ
エータ10に印加される。
【0041】コントローラ19はエンジン50の回転
数、エンジン50の吸入空気量を始めエンジン運転条件
を検出する各種信号を入力し、これらのエンジン運転条
件に応じて燃料噴射量を演算する。
【0042】図1はエンジン起動前の状態を示してお
り、ピエゾアクチュエータ10の各ピエゾ素子は電圧が
印加されて伸長しており、ピストン部2cの前後に生じ
る燃圧室3と差圧室8の圧力は絞り通路5を介して均等
化されている。このとき針弁2はコイルスプリング4の
弾性復元力によりノズルボディ1のシート部に着座して
いる。この状態で第一燃料ポンプ58は電動モータ54
によって駆動され、燃圧室3および差圧室8の圧力が高
められる。
【0043】なお、エンジン停止時も、コイルスプリン
グ4の弾性復元力により、針弁2のノズルボディ1のシ
ート部に着座させて、燃料の洩れを防止するようになっ
ている。
【0044】エンジン始動時および始動後における燃料
噴射弁7の開弁作動時に、各ピエゾ素子はエンジン回転
に同期して印加される電圧が遮断短絡されることにより
収縮する。各ピエゾ素子の収縮に伴ってピストン11が
移動することにより、差圧室8はその容積が拡大してそ
の圧力が低下する。燃圧室3は絞り通路5を介して圧力
低下が遅れて伝わるので、差圧室8と燃圧室3に圧力差
が直ちに発生する。この圧力差により針弁2がコイルス
プリング4に抗して噴口1bを開き、燃圧室3に導かれ
る高圧燃料が噴口1bを通ってエンジン50の燃焼室に
噴射される。
【0045】燃料噴射弁7の閉弁作動時に、各ピエゾ素
子はエンジン回転に同期して電圧が印加されることによ
り伸長し、ピストン11が移動することにより差圧室8
の圧力が直ちに回復し、差圧室8と燃圧室3の圧力差お
よびコイルスプリング4の付勢力により針弁2が移動し
てノズルボディ1のシート部に着座する。針弁2がシー
ト部に着座することにより、噴口1bが閉塞され、燃料
の噴射が停止される。
【0046】燃料噴射弁7は、ピエゾアクチュエータ1
0の変位方向と針弁2の変位方向が一致しているため、
ピエゾアクチュエータ10と針弁2を直列に並べられ、
構造の簡素化がはかれる。
【0047】ところで、エンジン始動時は電動モータ5
4で駆動される第一燃料ポンプ58の吐出圧が上昇する
ものの、エンジン50に駆動される第二燃料ポンプ57
の吐出圧が上昇せず、燃料噴射弁7には低圧燃料が供給
されるため、燃料噴射弁7の噴射パルス幅(開弁期間)
を長くして所定の燃料噴射量を確保する必要がある。
【0048】しかしながら、燃料噴射弁7が開弁してい
る間は燃圧室3の燃料が絞り通路2cを通って差圧室8
側に流入するため、燃料噴射弁7の噴射パルス幅が長く
なると、針弁2の前後に生じる駆動差圧力が低下し、や
がて針弁2をコイルスプリング4に抗して開弁させるの
に必要な保持力が得られなくなる。
【0049】従来、ピエゾアクチュエータ10に供給さ
れる駆動電圧を図4に破線で示すように400Vから0
Vへと一変に低下させる構成のため、針弁2の駆動差圧
力は、初期に不必要に大きくなる一方で、開弁時間が長
くなると、後期において図5に破線で示すように開弁保
持不可能領域に入るまで低下する可能性がある。このた
め、燃料噴射弁の噴射パルス幅を長くしても、開弁期間
が対応せず、閉弁してしまい、燃料噴射量が不足する。
【0050】本発明はこれに対処して、エンジン始動時
にピエゾアクチュエータ10に供給される駆動電圧を段
階的または連続的に低下させる構成として、針弁2を開
弁保持できる期間を延長する。
【0051】本実施形態では、図4に実線で示すよう
に、針弁2の開弁期間が所定値以上となるエンジン始動
時を判定し、ピエゾアクチュエータ10に供給される駆
動電圧を2段階に低下させる構成とする。
【0052】こうして針弁2の駆動差圧力は1回の噴射
で図5に実線で示すように2回に分けて段階的に高め
る。つまり、駆動電圧を400Vから200Vにするこ
とで、ピエゾアクチュエータ10は1段階収縮し、差圧
室8が拡大し、圧力が下がる。時間の経過と共に差圧が
減るが、この差圧が必要開弁保持力を下回る前に駆動電
圧を200Vから0Vにすることにより、さらにピエゾ
アクチュエータ10が収縮して差圧室8が拡大し、再び
差圧室8と燃圧室3の差圧を大きく確保する。なお、差
圧室8と燃圧室3の差圧は時間の経過に一次的ではなく
二次的に比例するので、いっぺんに大きな差圧を発生さ
せるときに比べると、二段階に発生させたときの方が、
差圧が所定値まで低下する時間が長くなる。これにより
差圧室8と燃圧室3間に生じる駆動差圧力が2回上昇し
て開弁保持不可能領域に入るまで低下することがなく、
ピエゾアクチュエータ10の開弁期間が延長され、エン
ジン始動時にも燃料噴射量を十分に確保できる。
【0053】そして、第二燃料ポンプ51が十分に機能
し、燃料圧力が高まると針弁2の必要開弁期間が所定値
より短くなるのでピエゾアクチュエータ10の収縮量を
1段階で最大にする制御を行う構成とする。これによ
り、差圧室8と燃圧室3間に生じる駆動差圧力の最大値
を高めて、針弁2がコイルスプリング4に抗して開弁す
る応答性を高める。この結果、燃料噴射量の設定範囲
(ダイナミックレンジ)が拡大してエンジンの高出力化
に対応できる。
【0054】図3のフローチャートは燃料噴射パターン
を切換えるルーチンを示しており、コントローラ19に
おいて一定周期毎に実行される。
【0055】これについて説明すると、ピエゾアクチュ
エータ10に供給される駆動電圧を400Vとして針弁
2を閉弁させた状態で、まずステップ1にて要求噴射パ
ルス幅は所定値以上かどうかを判定する。
【0056】要求噴射パルス幅が所定値以上と判定され
た場合、ステップ2に進んで、ピエゾアクチュエータ1
0に供給される駆動電圧を200Vに低下させる。
【0057】続いてステップ3に進んで、要求噴射パル
ス幅の1/2を経過したかどうかを判定する。
【0058】要求噴射パルス幅の1/2を経過したと判
定された場合、ステップ4に進んで、ピエゾアクチュエ
ータ10に供給される駆動電圧をOVに低下させる。
【0059】続いてステップ5に進んで、要求噴射パル
ス幅の2/2を経過した噴射終了時かどうかを判定す
る。
【0060】要求噴射パルス幅を経過した噴射終了時と
判定された場合、ステップ6に進んで、ピエゾアクチュ
エータ10に供給される駆動電圧を400Vに高めて針
弁2を閉弁させる。
【0061】なお、要求噴射パルス幅が所定値より短い
運転状態では、図示しない別のルーチンで、ピエゾアク
チュエータ10に供給される駆動電圧を一変に0Vに低
下させる制御が行われる。
【0062】他の実施形態として、図7に示すように、
エンジン始動時にピエゾアクチュエータ10に供給され
る駆動電圧を4段階に低下させる構成としてもよい。
【0063】この場合、針弁2の駆動差圧力は1回の噴
射で図7に示すように4回に分けて高められる。これに
より、駆動差圧力が開弁保持不可能領域に入るまで低下
することがなく、ピエゾアクチュエータ10の開弁期間
が延長され、エンジン始動時にも燃料噴射量を十分に確
保することができる。
【0064】図6のフローチャートは燃料噴射パターン
を切換えるルーチンを示しており、コントローラ19に
おいて一定周期毎に実行される。
【0065】これについて説明すると、ピエゾアクチュ
エータ10に供給される駆動電圧を400Vとして針弁
2を閉弁させた状態で、まずステップ1にて要求噴射パ
ルス幅は所定値以上かどうかを判定する。
【0066】要求噴射パルス幅が所定値以上と判定され
た場合、ステップ2に進んで、ピエゾアクチュエータ1
0に供給される駆動電圧を300Vに低下させる。
【0067】続いてステップ3に進んで、要求噴射パル
ス幅の1/4を経過したかどうかを判定する。
【0068】要求噴射パルス幅の1/4を経過したと判
定された場合、ステップ4に進んで、ピエゾアクチュエ
ータ10に供給される駆動電圧を200Vに低下させ
る。
【0069】続いてステップ5に進んで、要求噴射パル
ス幅の1/2を経過したかどうかを判定する。
【0070】要求噴射パルス幅の1/2を経過したと判
定された場合、ステップ6に進んで、ピエゾアクチュエ
ータ10に供給される駆動電圧を100Vに低下させ
る。
【0071】続いてステップ7に進んで、要求噴射パル
ス幅の3/4を経過したかどうかを判定する。
【0072】要求噴射パルス幅の3/4を経過したと判
定された場合、ステップ7に進んで、ピエゾアクチュエ
ータ10に供給される駆動電圧を0Vに低下させる。
【0073】続いてステップ9に進んで、要求噴射パル
ス幅を経過した噴射終了時かどうかを判定する。
【0074】要求噴射パルス幅を経過した噴射終了時と
判定された場合、ステップ10に進んで、ピエゾアクチ
ュエータ10に供給される駆動電圧を400Vに高めて
針弁2を閉弁させる。
【0075】なお、要求噴射パルス幅が所定値より短い
運転状態では、図示しない別のルーチンで、ピエゾアク
チュエータ10に供給される駆動電圧を一変に0Vに低
下させる制御が行われる。
【0076】さらに他の実施形態として、ピエゾアクチ
ュエータ10の要求噴射パルス幅が長くなるのに応じて
ピエゾアクチュエータ10に供給される駆動電圧を多段
階に低下させる構成としてもよい。
【0077】こうして要求噴射パルス幅が長くなるのに
応じて、ピエゾアクチュエータ10の収縮量が大きくな
る変化率を小さくする構成により、針弁2の作動応答性
を確保しつつ、開弁期間を有効に延長することができ
る。
【0078】ところで、燃料の粘度が低下するほど、差
圧室8の燃料は燃圧室3へと洩れやすくなり、差圧室8
の圧力低下は急速になる。
【0079】さらに他の実施形態として、エンジン始動
時に燃料の粘度が低い程ピエゾアクチュエータ10に供
給される駆動電圧を多段階に低下させる構成としてもよ
い。
【0080】本実施形態において、燃料の粘度を代表す
る信号としてエンジンの冷却水温度を読込み、エンジン
の冷却水温度が所定値以上の燃料低粘度時にピエゾアク
チュエータ10に供給される駆動電圧を4段階に低下さ
せ、エンジンの冷却水温度が所定値より低い燃料高粘度
時にピエゾアクチュエータ10に供給される駆動電圧を
2段階に低下させる構成とする。
【0081】なお、燃料の粘度を代表する信号としてエ
ンジンの吸入する空気温度を読込んでもよい。
【0082】図9に示すように、エンジン冷却水温度が
低いほど、燃料の粘度が低くなり、燃料噴射弁7の開弁
している間に差圧室8から絞り通路2cを通って燃圧室
3側に逃げる燃料量が多くなる。
【0083】このため、図10に示すように、エンジン
冷却水温度が高いほど、針弁2の前後に生じる駆動差圧
力が速く低下する。
【0084】これに対処して、エンジン始動時に燃料の
粘度が低い程ピエゾアクチュエータ10に供給される駆
動電圧を多段階に低下させることにより、駆動差圧力が
開弁保持不可能領域に入るまで低下することが回避さ
れ、エンジン始動時にも燃料噴射量を十分に確保でき
る。
【0085】こうして燃料の粘度が低下するのに応じて
差圧室の燃料圧力が低下する変化率を大きくなることに
対応して、ピエゾアクチュエータ10の収縮量が大きく
なる変化率を大きくする構成により、針弁2の開弁期間
を有効に延長することができる。
【0086】図8のフローチャートは燃料噴射パターン
を切換えるルーチンを示しており、コントローラ19に
おいて一定周期毎に実行される。
【0087】これについて説明すると、ピエゾアクチュ
エータ10に供給される駆動電圧を400Vとして針弁
2を閉弁させた状態で、まずステップ1にて要求噴射パ
ルス幅は所定値以上かどうかを判定する。
【0088】要求噴射パルス幅が所定値以上と判定され
た場合、ステップ2に進んで、図示しない水温センサに
よって検出されるエンジンの冷却水温度が所定値以上か
どうかを判定する。
【0089】エンジンの冷却水温度が所定値以上の燃料
低粘度時と判定された場合、ステップ4に進んでピエゾ
アクチュエータ10に供給される駆動電圧を4段階に低
下させる。一方、エンジンの冷却水温度が所定値より低
い燃料高粘度時と判定された場合、ステップ3に進んで
ピエゾアクチュエータ10に供給される駆動電圧を2段
階に低下させる。
【0090】さらに他の実施形態として、図12に示す
ように、エンジン始動時にピエゾアクチュエータ10に
供給される駆動電圧をか開弁時間が長くなるのに伴って
漸次低下させる構成としてもよい。
【0091】この場合、針弁2の駆動差圧力は1回の噴
射期間中に連続的に高められる。これにより、駆動差圧
力が開弁保持不可能領域に入るまで低下することがな
く、ピエゾアクチュエータ10の開弁期間が延長され、
エンジン始動時にも燃料噴射量を十分に確保することが
できる。
【0092】図11のフローチャートは燃料噴射パター
ンを切換えるルーチンを示しており、コントローラ19
において一定周期毎に実行される。
【0093】これについて説明すると、ピエゾアクチュ
エータ10に供給される駆動電圧を400Vとして針弁
2を閉弁させた状態で、まずステップ1にて要求噴射パ
ルス幅は所定値以上かどうかを判定する。
【0094】要求噴射パルス幅が所定値以上と判定され
た場合、ステップ2に進んで、ピエゾアクチュエータ1
0に供給される駆動電圧を300Vに低下させる。
【0095】続いてステップ3に進んで、電圧低下分を
初期昇圧/噴射パルス幅=300−/噴射パルス幅とし
て算出し、ピエゾアクチュエータ10に供給される駆動
電圧を開弁時間が長くなるのに伴って漸次低下させる。
【0096】続いてステップ4に進んで、要求噴射パル
ス幅の2/2を経過した噴射終了時かどうかを判定す
る。
【0097】要求噴射パルス幅の2/2を経過した噴射
終了時と判定された場合、ステップ5に進んで、ピエゾ
アクチュエータ10に供給される駆動電圧は400Vに
高めて針弁2を閉弁させる。
【0098】なお、要求噴射パルス幅が所定値より短い
運転状態では、図示しない別のルーチンで、ピエゾアク
チュエータ10に供給される駆動電圧を一変に0Vに低
下させる制御が行われる。
【0099】さらに他の実施形態として、図13に示す
ように、差圧室8の圧力を検出する圧力センサ20が設
けられ、圧力センサ20からの検出値に基づきエンジン
始動時に差圧室8の圧力に所定値以下に低下するのに伴
ってピエゾアクチュエータ10に供給される駆動電圧を
低下させる構成としてもよい。
【0100】これにより、駆動差圧力が開弁保持不可能
領域に入るまで低下することを回避し、ピエゾアクチュ
エータ10の開弁期間が延長され、エンジン始動時にも
燃料噴射量を十分に確保することができる。
【0101】図14のフローチャートは燃料噴射パター
ンを切換えるルーチンを示しており、コントローラ19
において一定周期毎に実行される。
【0102】これについて説明すると、ピエゾアクチュ
エータ10に供給される駆動電圧を400Vとして針弁
2を閉弁させた状態で、まずステップ1にて要求噴射パ
ルス幅は所定値以上かどうかを判定する。
【0103】要求噴射パルス幅が所定値以上と判定され
た場合、ステップ2に進んで、初期の電圧印加かどうか
を判定する。
【0104】初期の電圧印加時と判定された場合、ステ
ップ5に進んで、ピエゾアクチュエータ10に供給され
る駆動電圧を300Vに低下させる。
【0105】初期の電圧印加時でないと判定された場
合、ステップ3に進んで、要求噴射パルス幅を経過した
かどうかを判定する。
【0106】要求噴射パルス幅を経過した噴射終了時と
判定された場合、ステップ6に進んで、ピエゾアクチュ
エータ10に供給される駆動電圧を400Vに高めて針
弁2を閉弁させる。
【0107】要求噴射パルス幅を経過していない噴射中
と判定された場合、ステップ4に進んで、圧力センサ2
0からの検出値に基づき差圧室8の圧力が所定値以下に
低下するかどうかを判定する。
【0108】差圧室8の圧力が所定値以下に低下したと
判定された場合、ステップ7に進んで、ピエゾアクチュ
エータ10に供給される駆動電圧を前回の駆動電圧に所
定値を加算する構成とする。
【0109】なお、要求噴射パルス幅が所定値より短い
運転状態では、図示しない別のルーチンで、ピエゾアク
チュエータ10に供給される駆動電圧を一変に0Vに低
下させる制御が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す燃料噴射弁の断面図。
【図2】同じく燃料供給系のシステム図。
【図3】同じく制御内容を示すフローチャート。
【図4】同じく噴射パルス幅と駆動電圧の関係を示す特
性図。
【図5】同じく噴射パルス幅と針弁駆動差圧力の関係を
示す特性図。
【図6】他の実施形態における制御内容を示すフローチ
ャート。
【図7】同じく噴射パルス幅と駆動電圧および針弁駆動
差圧力の関係を示す特性図。
【図8】さらに他の実施形態における制御内容を示すフ
ローチャート。
【図9】同じく燃料の粘度とエンジン冷却水温度の関係
を示す特性図。
【図10】同じく針弁の開弁時間と駆動差圧の関係を示
す特性図。
【図11】さらに他の実施形態における制御内容を示す
フローチャート。
【図12】同じく噴射パルス幅と駆動電圧および針弁駆
動差圧力の関係を示す特性図。
【図13】さらに他の実施形態を示す燃料噴射弁の断面
図。
【図14】同じく制御内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 ノズルボディ 1b 噴口 2 針弁 2c ピストン部 3 燃圧室 4 コイルスプリング 5 絞り通路 6 燃料入口 7 燃料噴射弁 8 差圧室 9 ケーシング 10 ピエゾアクチュエータ 11 ピストン 19 コントローラ 20 圧力センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大木 俊治 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印加される電圧または磁界に応じて伸縮す
    る電磁歪アクチュエータと、 電磁歪アクチュエータの伸縮に応じて拡縮する差圧室
    と、 加圧燃料が導かれる燃圧室と、 燃圧室と差圧室を連通する絞り通路と、 燃圧室と差圧室との圧力差に応じて変位する針弁と、 針弁を閉弁方向に付勢するスプリングと、 針弁によって開閉される噴口と、 を備えるエンジンの燃料噴射装置において、 電磁歪アクチュエータの伸縮量を針弁の開弁時間が経過
    するのに伴って変化させて差圧室と燃圧室間に生じる圧
    力差を維持する制御手段を備えたことを特徴とするエン
    ジンの燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は電磁歪アクチュエータの伸
    縮量を針弁の開弁時間が経過するのに伴って段階的に変
    化させる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の
    エンジンの燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は電磁歪アクチュエータの伸
    縮量を針弁の開弁時間が経過するのに伴って連続的に変
    化させる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の
    エンジンの燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】前記針弁の要求開弁期間が所定値以上とな
    る運転条件を判定する判定手段を備え、 前記制御手段は針弁の要求開弁期間が所定値以上となる
    運転条件で電磁歪アクチュエータの伸縮量を針弁の開弁
    時間が経過するのに伴って変化させる一方、針弁の要求
    開弁期間が所定値より短い運転条件で電磁歪アクチュエ
    ータの伸縮量を一律に変化させる構成としたことを特徴
    とする請求項1から3のいずれか一つに記載のエンジン
    の燃料噴射装置。
  5. 【請求項5】前記燃料の粘度を検出する燃料粘度検出手
    段を備え、 前記制御手段は燃料の粘度が低下するのに応じて電磁歪
    アクチュエータの伸縮量の変化率を小さくする構成とし
    たことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記
    載のエンジンの燃料噴射装置。
  6. 【請求項6】前記差圧室の圧力を検出する圧力検出手段
    を備え、 前記制御手段は電磁歪アクチュエータの伸縮量を差圧室
    の圧力が低下するのに応じて変化させる構成としたこと
    を特徴とする請求項1に記載のエンジンの燃料噴射装
    置。
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