JP4239401B2 - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関のコモンレール式燃料噴射装置に関し、詳しくは、ピエゾインジェクタを用いた燃料噴射装置の減圧機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼル機関のコモンレール式燃料噴射装置では、各気筒に共通の蓄圧室(コモンレール)を設けて、高圧ポンプから圧送される高圧燃料を蓄圧している。この装置では、コモンレール圧、水温、エンジン回転数といった機関の運転状態に応じて、高圧ポンプからコモンレールへの圧送量を調整し、コモンレールの燃料圧を目標圧力に制御するとともに、上記運転状態に基づいて燃料噴射量を算出し、所定のタイミングでインジェクタから各気筒に噴射供給している。この時、燃料噴射圧力(コモンレールの燃料圧)が適正でないと、燃費や排気浄化性能が低下したり、可変ショック、騒音等が発生する。これを防止するため、例えば、特開平2−191865号に記載されるような、燃料噴射圧力の調整手段を備えた装置が提案されている。
【0003】
コモンレール圧の調整は、通常、昇圧時にはコモンレールへの圧送量を燃料噴射量より増量し、減圧時には燃料噴射量より減量ないし圧送を停止することによって行われる。ところが、例えば、急減速時した後、再びアクセルを操作したり、機関の停止直後に再始動した場合には、燃料噴射が休止されて燃料が消費されないために、コモンレール圧が目標圧力まで低下せず、次の操作時に目標圧力より高い圧力の燃料が噴射されてしまう。これが上記不具合の原因になることから、特開平2−191865号の装置では、インジェクタを開閉する電磁弁を、電磁弁の開弁からノズルニードルが実際に噴孔を開放するまでの遅延時間(無効噴射期間)より短い時間幅で駆動する「空打ち」を行って減圧する。電磁弁の開弁により、コモンレール内の高圧燃料が低圧側へ溢流するので、燃料噴射を行うことなく、コモンレール圧を速やかに降下させることができる。
【0004】
一方、インジェクタには、従来より特開平2−191865号の装置で使用しているようなソレノイド駆動式のインジェクタが使用されているが、近年、これに代えて、より応答性に優れるピエゾ駆動式のインジェクタを用いることが検討されている。ピエゾ駆動式のインジェクタは、インジェクタの開閉を、電圧の印加により伸縮する圧電素子を利用したピエゾ弁で行うもので、印加電圧に応じた伸縮量を速やかに発生して弁体を駆動させることができるため、燃料噴射の制御性を向上させることが期待される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ピエゾ駆動式のインジェクタを用いて、上記従来の装置のような「空打ち」による減圧制御を行うことは、以下の理由で困難であった。すなわち、ソレノイド駆動式のインジェクタは無効噴射期間が約400μmと長く、この無効噴射期間の範囲内、例えば、300μmの時間幅でソレノイド弁を開閉駆動すればよいのに対し、ピエゾ駆動式のインジェクタは、その特徴である高応答性のため、無効噴射期間がソレノイド駆動式のインジェクタに比べてはるかに短い。このため、無効噴射期間よりも短い時間幅でピエゾ弁を開閉動作させる「空打ち」駆動は実現困難であった。
【0006】
従って、ピエゾ駆動式の燃料噴射装置における減圧制御は、通常、コモンレールに設けた専用の減圧弁によるのが一般的で、必要に応じて減圧弁を開閉することにより、コモンレール圧が目標値より高くなりすぎないようにしている。ところが、この方式では、専用の減圧弁と弁を制御する制御回路が必要であり、部品点数の増加による装置の大型化やコスト上昇が問題となる。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、ピエゾインジェクタを用いた燃料噴射装置において、空打ち駆動による減圧制御を可能にし、通常噴射時の高応答性と、減圧時の制御性の両方を、装置の大型化やコスト上昇をまねくことなく両立させることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の内燃機関の燃料噴射装置は、高圧ポンプから圧送される高圧燃料を蓄える蓄圧室と、該蓄圧室内の高圧燃料を内燃機関の気筒に噴射するピエゾ駆動式のインジェクタと、機関の運転状態に応じて上記高圧ポンプと上記インジェクタの駆動を制御する制御部を備えている。
上記インジェクタは、噴孔を開放するノズルニードルと、上記蓄圧室から供給される燃料の圧力を上記ノズルニードルに作用させる制御室と、上記制御室とリーク流路の間を開閉することにより上記制御室の圧力を増減する制御弁と、所定電圧を印加することにより伸長して上記制御弁を開弁駆動し、充電された電圧を放電することにより収縮して上記制御弁を閉弁駆動するピエゾ駆動部とを有して、上記制御弁の駆動に伴い上記ノズルニードルが開弁して上記蓄圧室から供給される燃料を噴射する構成としてあり、
上記制御部は、内燃機関の運転状態に基づき、上記蓄圧室内の燃料圧力を低下させるべき減圧条件が成立しているか否かを判定する減圧判定手段と、
上記減圧判定手段により減圧条件が成立していると判定された時に、通常の噴射駆動時よりも上記ピエゾ駆動部に印加される電圧の立ち上がり速度を遅くするか、または上記印加される電圧の立ち上がり速度および充電された電圧を放電する際の立ち下がり速度を遅くして、上記制御弁の駆動から上記ノズルニードルが開弁するに至るまでの無効噴射期間を、通常の噴射駆動時よりも長くする無効噴射期間可変手段と、
上記無効噴射期間可変手段の作動時に、上記制御弁を、延長された上記無効噴射期間よりも短い時間幅で開弁駆動する、空打ち駆動を行って上記蓄圧室の高圧燃料を上記リーク流路へ溢流させ、上記蓄圧室内の燃料圧力を低下させる減圧手段を備えている。
【0009】
本発明のように、応答性に優れるピエゾ駆動式の上記インジェクタを採用した構成でも、空打ち駆動時のみ無効噴射期間が長くなるように調整することによって、無効噴射期間内での上記制御弁の開弁駆動が可能になる。具体的には、上記無効噴射期間可変手段は、上記ピエゾ駆動部に印加する際の電圧の立ち上がり速度を遅くして、通常の噴射駆動時より実際に制御弁が開弁している時間を短くすることで、制御室の圧力が噴射開始圧まで低下しないようにすることが可能である。充電時の電圧の立ち上がり速度とともに放電時の立ち下がり速度を遅くした場合も、同様に無効噴射期間を長くすることが可能である。よって、通常の噴射駆動時には、短い無効噴射期間で優れた応答性を発揮し、減圧が必要な時には無効噴射期間を長くして、空打ち駆動による減圧制御を行い、騒音等の発生を防止することができる。また、別部材の減圧弁が不要で、装置の大型化やコスト上昇を抑制できる。
【0010】
請求項2の構成では、上記無効噴射期間可変手段を、上記ピエゾ駆動部への通電電流の大きさを通常の噴射駆動時よりも小さくし、または通電間隔を通常の噴射駆動時よりも大きく変更することにより、上記ピエゾ駆動部の印加電圧の立ち上がり速度または立ち下がり速度を遅くするものとする。
【0011】
例えば、複数スイッチング方式において、一回に通電される電流を通常の噴射駆動時より少なくすれば、上記ピエゾ駆動部の伸長速度または収縮速度が遅くなり、電圧の立ち上がり速度または立ち下がり速度が遅くなる。一回の通電電流を同じにして上記ピエゾ駆動部へ通電する間隔を大きくした場合も同様で、上記ピエゾ駆動部の伸長速度または収縮が遅くなるために、電圧の立ち上がり速度または立ち下がり速度を遅くすることができる。
【0012】
請求項3の構成では、上記インジェクタにおいて、上記ノズルニードルは、上記蓄圧室から供給される燃料により開弁方向の圧力を受けるとともに、上記制御室内の燃料により閉弁方向の圧力を受けており、上記制御弁を開弁駆動して上記制御室とリーク流路の間を連通させると、上記制御室の圧力が低下するのに伴い上記ノズルニードルが開弁する構成とする。
【0013】
具体的には、このように上記制御室が上記ノズルニードルに背圧を与える構成とする。上記構成において、上記制御弁が閉弁している状態では、上記制御室とリーク流路の連通が遮断され上記制御室の圧力で上記ノズルニードルは閉弁している。次いで、上記制御弁を開弁すると上記制御室の圧力が低下し、噴射開始圧以下となると上記ノズルニードルがリフトを開始して燃料が噴射される。この時、上記制御部により、上記ピエゾ駆動部の伸縮速度が遅くなるように調整すると、上記制御弁の開弁から上記制御室が噴射開始圧以下となるまでの時間が長くなり、上記無効噴射期間を長くすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を多気筒ディーゼル機関(以下、エンジンと称する)のコモンレール式燃料噴射装置に適用した一実施の形態について説明する。図1(a)はコモンレール式燃料噴射装置の全体構成図で、エンジンの各気筒に燃料を噴射供給する複数のピエゾ駆動式のインジェクタ1(図にはその1つを示す)と、各インジェクタ1に供給される燃料を蓄圧する蓄圧室としてのコモンレール3と、コモンレール3に高圧燃料を圧送する高圧ポンプ6と、これらをエンジンの運転状態に応じて制御する制御部としての電子制御装置(以下、ECUと称する)5とを備えている。インジェクタ1は、高圧配管31によってコモンレール3に、リーク配管41によって燃料タンク7にそれぞれ連結している。また、コモンレール3は、高圧配管32によって高圧ポンプ6に、リーク配管42によって燃料タンク7にそれぞれ連結される。
【0015】
図1(b)は、インジェクタ1の詳細構成を示す図で、インジェクタ1のハウジング11は、下半部内にシリンダ12を設けてノズルニードル13を摺動自在に収容しており、ノズルニードル13の上方に移動するとハウジング11下端の噴孔14が開放されて燃料が噴射される。シリンダ12上端部には、ノズルニードル13に閉弁方向の圧力を与える制御室15が形成されており、この制御室15の圧力が増減するのに伴ってノズルニードル13がシリンダ12内を上下動する。また、制御室15内には、ノズルニードル13を閉弁方向に付勢するスプリング17が配設されている。ノズルニードル13は、下半部をやや小径としてシリンダ12との間に燃料溜まり16となる環状空間を形成しており、燃料溜まり16内の燃料によって開弁方向の圧力を受けている。燃料溜まり16は、高圧配管31に接続される高圧通路33に連通し、噴孔14に燃料を供給すれる。
【0016】
ハウジング11の中間部内には、制御室15の油圧を増減する制御弁としての3方弁8が設けられている。3方弁8は、上端部に低圧ポート81を、下端部に高圧ポート82を有する弁室83内に、ボール状の弁体84を配してなり、弁室83は連通路85を介して常時制御室15と連通している。低圧ポート81は、リーク配管41に接続される低圧通路43に、高圧ポート82は高圧通路33に連通しており、弁体84のシート位置を切り換えることによって、制御室15が低圧通路43または高圧通路33に連通する。すなわち、弁体84が上方の低圧シート81aに着座して低圧ポート81を閉鎖すると、高圧通路33から弁室83を介して流入する高圧燃料によって制御室15の圧力が上昇し、弁体84が下方の高圧シート82aに着座して高圧ポート82を閉鎖すると、制御室15から低圧通路43に燃料が溢流して圧力が低下する。
【0017】
3方弁8は、ハウジング11の上半部内に収容されるピエゾ駆動部としてのピエゾアクチュエータ2によって駆動される。ピエゾアクチュエータ2は、平板状の圧電体を多数積層してなるピエゾスタック21と、その下端面に当接してシリンダ25内を摺動するピエゾピストン22を備えている。ピエゾスタック21は電荷の注入により伸長し、電荷の除去により収縮するもので、上端から延びるリード線26を介してECU5に接続される。ピエゾピストン22は、下端面より突出するロッド23を有し、ピエゾスタック21の伸縮に伴いピエゾピストン22が一体に上下動すると、ロッド23が3方弁8の弁体84を駆動する。図1(b)は、ピエゾスタック21が収縮し、ピエゾピストン22とともに弁体84が上昇して低圧ポート81を閉鎖している初期状態を示し、制御室15の圧力とスプリング16の付勢力でノズルニードル13が下降し、インジェクタ1は閉弁状態にある。なお、シリンダ25の下端部内には、ロッド23周りに皿ばね24が配設されてピエゾピストン22およびピエゾスタック21を上方(収縮方向)に付勢している。
【0018】
制御部であるECU5は、図1(a)に示すように、エンジンを制御するためのプログラムを実行するCPUと、CPUからの指令に応じて各インジェクタ1のピエゾアクチュエータ2や高圧ポンプ6等を駆動するコントローラ(制御回路)を有している。CPUには、クランク軸回転角度、エンジン回転数、アクセル開度、冷却水温、およびコモンレール圧力等を検出する図略の各種センサからの信号が入力され、これらセンサからの信号に基づいてエンジンの運転状態を検出する。そして、エンジンが最適な燃焼状態となるようにコモンレール3の目標圧力を算出し、この目標値と実際のコモンレール圧力が一致するように、高圧ポンプ6に圧送指令信号を出力して、公知のコモンレール圧力のフィードバック制御を行う。
【0019】
一方、ECU5は、上記検出した運転状態に基づき、所定のタイミングでインジェクタ1を駆動してエンジンへの燃料噴射を制御するとともに、インジェクタ1の空打ち駆動によってコモンレール圧力の減圧制御を行う。インジェクタ1を駆動するための制御ブロックを図2に示す。CPUには、通常の噴射駆動時における目標の燃料噴射量と噴射時期を算出して噴射信号を出力する噴射量・時期演算回路と、コモンレール圧力を低下させるべき所定の減圧条件が成立しているか否かを判定し、減圧条件が成立している時に空打ち信号を出力する減圧判定手段たる減圧判定回路が設けられている。減圧判定は、例えば、急減速時であれば、目標の燃料噴射量と実際のコモンレール圧力を基になされ、噴射量・時期演算回路で算出された目標の燃料噴射量がゼロ以下であり、かつ実際のコモンレール圧力が目標とするコモンレール圧力より高い時に、減圧条件が成立していると判定する。
【0020】
CPUから噴射信号が所定の時期に出力されると、コントローラの噴射弁通電処理回路を経由して所定のインジェクタ1が通電駆動され、エンジンの気筒に燃料を噴射する。コントローラの電圧立ち上げ/立ち下げ時間可変回路は、インジェクタ1のピエゾアクチュエータ2に充電して所定電圧にするまでの時間および所定電圧から放電する時間を設定するもので、通常の噴射駆動時には、ピエゾアクチュエータ2の駆動からノズルニードル13が開弁するに至るまでの無効噴射期間を短くして速やかに燃料噴射がなされるように、これら立ち上げ/立ち下げ時間はできるだけ短く設定される。噴射弁通電処理回路は、噴射信号に従って充放電を開始するとともに、電圧立ち上げ/立ち下げ時間可変回路で設定した時間で充電または放電が完了するように、ピエゾアクチュエータ2への通電を制御してインジェクタ1を噴射駆動する。
【0021】
一方、減圧判定回路から空打ち信号が出力されると、コントローラの電圧立ち上げ/立ち下げ時間可変回路は、ピエゾアクチュエータ2の充電電圧が所定電圧に立ち上がるまでの時間のみ、または充電電圧の立ち上げ時間と印加された電圧を放電する際の立ち下げ時間の両方を、通常の噴射駆動時よりも遅くする。これによりピエゾアクチュエータ2の駆動からノズルニードル13が開弁するに至るまでの無効噴射期間が通常の噴射駆動時よりも長くなり、この無効噴射期間より短い時間幅でインジェクタ1を通電駆動する、空打ち駆動を行うことが可能になる。噴射弁通電処理回路は、空打ち信号に従って充放電を開始するとともに、設定変更された立ち上げ/立ち下げ時間で充電または放電が完了するように、ピエゾアクチュエータ2への通電を制御し、インジェクタ1を空打ち駆動する。この時、電圧立ち上げ/立ち下げ時間可変回路は、無効噴射期間を通常の噴射駆動時よりも長くする無効噴射期間可変手段を構成し、噴射弁通電処理回路は、延長された無効噴射期間より短い時間幅で空打ち駆動を行ってコモンレール3の高圧燃料をリーク流路43へ溢流させ、コモンレール圧力を低下させる減圧手段を構成する。この制御の詳細は後述する。
【0022】
なお、コントローラの故障検出回路は、ピエゾアクチュエータ2の異常を検出するためのもので、例えば、ピエゾアクチュエータ2の充電電圧を検出し、充電から一定時間経過してもピエゾアクチュエータ2の印加電圧が所定電圧に到達しない時、あるいは放電から一定時間経過しても印加電圧がゼロにならない時に、異常信号を出力するように構成される。
【0023】
図1の構成のインジェクタ1の通常の噴射駆動時の作動を、図3(一点鎖線)を参照して説明する。図1(a)において、コモンレール3から高圧配管31を介してピエゾインジェクタ1に供給される高圧燃料は、高圧流路33を経て燃料溜まり16に流入する。同時に、高圧流路33に連通する3方弁8の高圧ポート82にも高圧燃料が流入する。ピエゾアクチュエータ2に電圧が印加されていない時(例えば図3のAの時点以前)、3方弁8の弁体84は低圧シート81aに当接して、高圧ポート82が開放されており(図1(b)に示す状態)、高圧ポート82から弁室83および連通路85を経て制御室15に高圧燃料が流入して、制御室15は高圧となっている。この状態では、ノズルニードル13に加わる開弁方向の力(燃料溜まり16の燃料圧力)より、閉弁方向の力(制御室15の圧力とスプリング16の付勢力)の方が大きいため、ノズルニードル13はリフトせず、噴孔14が閉鎖されて閉弁状態となるため、エンジンの気筒に燃料が噴射されることはない。
【0024】
次に、ECU5からの噴射信号(例えば矩形のパルス信号)により、ピエゾアクチュエータ2に電圧の印加が開始されると(図3のAの時点)、ピエゾ電圧の上昇とともにピエゾスタック21が伸長し、ピエゾピストン22が下降して3方弁8の弁体84を下方に移動させる。この際、図3に一点鎖線で示すように、ピエゾ電圧が上昇するのに伴い、まず弁体84が上方の低圧シート81aから離れて低圧ポート81を開放し、次いで、下方の高圧シート82aに着座して高圧ポート82を閉鎖する。そして、制御室15の高圧燃料が低圧ポート81から低圧通路43へ溢流するのに伴い、制御室15の圧力が徐々に低下し、燃料溜まり16の開弁方向の燃料圧力が、制御室15とスプリング16による閉弁方向の力を上回ると、ノズルニードル13がリフトを開始する(図3のBの時点)。すなわち、インジェクタ1は開弁状態となり、燃料溜まり16と噴孔14が連通してエンジンの気筒に燃料が噴射される。
【0025】
その後、ECU5によりピエゾアクチュエータ2に印加されていた電圧を放出すると(図3のDの時点)、ピエゾスタック21が収縮し、ピエゾピストン22および3方弁8の弁体84が上昇する。そして、弁体84が下方の高圧シート82aから離れて高圧ポート81を開放し、次いで、上方の低圧シート81aに着座して低圧ポート81を閉鎖することにより、制御室15に再び高圧燃料が流入し、圧力が徐々に上昇する。そして、制御室15とスプリング16による閉弁方向の力が、燃料溜まり16の開弁方向の燃料圧力を上回ると、ノズルニードル13が下降を開始し、噴孔14が閉鎖されてインジェクタ1は閉弁状態に戻る。
【0026】
このように、上記構成のインジェクタ1は、電圧の印加を開始してから実際にノズルニードル37がリフトを開始するまでに、所定の無効噴射期間(t)を要する。従って、無効噴射期間(t)より短い時間幅で弁体84を駆動する、空打ち駆動を行えば、コモンレール3からの高圧燃料を制御室15を経て溢流させることによって、燃料を噴射させずにコモンレール3圧力を減圧することが可能である。ただし、ピエゾ駆動式のインジェクタ1は応答性が良いために、図3に一点鎖線で示した通常の噴射駆動制御条件では、従来の電磁駆動式のインジェクタに比べて無効噴射期間(t)が短く、この無効噴射期間(t)の範囲内で、弁体84を二位置往復駆動させ、空打ち駆動を行うことは難しい。
【0027】
そこで、本発明では、ECU5によるピエゾアクチュエータ2への通電を制御することにより、通常の噴射駆動時と空打ち駆動時とでインジェクタ1の噴射特性を変更し、空打ち駆動時の無効噴射期間(tk )が、通常の噴射駆動時の無効噴射期間(tf )よりも長くなるようにする。具体的には、上記したECU5の電圧立ち上げ/立ち下げ時間可変回路と噴射弁通電処理回路を用いて、ピエゾアクチュエータ2に充電する際の電圧の立ち上がり速度と放電する際の電圧の立ち下がり速度を調整することによって、無効噴射期間(t)を調整することが可能である。以下、これについて詳述する。
【0028】
図3に実線で示すように、空打ち信号のパルス幅が、噴射駆動時のパルス幅と同じである時、ピエゾアクチュエータ2に充電する際の電圧の立ち上がり速度が遅くなるように、電圧立ち上げ時間を長くすると、ピエゾスタック21の伸長速度、すなわち、ピエゾピストン22の下降速度が遅くなるために、3方弁8の弁体84が上方の低圧シート81aから離れるタイミングが遅くなる。このため、制御室15の圧力が低下し始めるタイミングが遅くなり(図3のCの時点)、さらに圧力降下も緩やかになる。従って、弁体84が下方の高圧シート82aに着座するのと、放電開始(図3のDの時点)がほとんど同時期となり、弁体84が再び上昇して高圧ポート82から高圧燃料が流入するために、制御室15の圧力が、ノズルニードル13がリフトを開始する圧力(噴射開始圧)P0 を下回ることがなく、燃料噴射はなされない。その間、高圧ポート82から低圧ポート81へ燃料が溢流するために、コモンレール3圧力は低下する。
【0029】
このように、空打ち信号のパルス幅が噴射駆動時のパルス幅と同程度に長くても、所定電圧に立ち上がるまでの時間(充電時間)を長くすることで、実際に弁体84が開弁している時間(低圧ポート82aを開放している時間)Tk が、噴射駆動時の弁体84の開弁時間Tf よりも短くなり空打ち駆動が可能になる。このインジェクタ1を駆動する噴射パルス幅と噴射量の関係を図4に例示する。本実施の形態の構成のインジェクタ1において、通常の噴射駆動を行った場合には、図中▲1▼のように噴射が開始される噴射パルス幅(=無効噴射期間(tf )が約100μmであるのに対し、上記図3で説明したように充電時間を長くした場合には、図中▲2▼の通り無効噴射期間(tk1)は約330μmとなり、図中▲4▼の従来のソレノイド駆動式インジェクタ1の無効噴射期間(t)である約400μmに近づく。従って、この無効噴射期間(tk1)の範囲内で、3方弁8の弁体84を2位置往復駆動すれば、燃料を噴射させずにコモンレール3圧力を減圧する空打ち駆動が可能である。
【0030】
なお、充電時の電圧の立ち上がり速度とともに、放電時の電圧の立ち下がり速度を遅くしてもよく、この場合も、無効噴射期間(tk2)を長くすることができる。ただし、この場合には、放電開始(図3のDの時点)からのピエゾ電圧の立ち下がり速度が遅くなり、電圧立ち下げ時間が長くなるために、弁体84が高圧ポート82を離れて低圧ポート81を閉鎖するまでに時間を要する。その間、制御室15の圧力が低下し上昇に転じるのが遅れるため、図中▲3▼のように充電時間と放電時間の両方を遅くした時の無効噴射期間(tk2)は、図中▲2▼の充電時間のみを長くした場合よりは短くなる(約220μm)。
【0031】
次に、本発明を4気筒エンジンに適用した場合のインジェクタ制御の一例を、図5のタイミングチャートを用いて説明する。図6は、インジェクタ1を駆動するための回路構成を示す図で、スイッチングには、充放電時に段階的にスイッチングして充放電を行う複数スイッチング方式が用いられる。INJ1〜INJ4は各気筒に設けた4つのインジェクタ1(#1〜#4)が内蔵するピエゾアクチュエータ2を表し、対応する気筒制御スイッチング素子T111〜T114と切り離し制御スイッチング素子T112、T132を選択することで、所定のINJ1〜INJ4に充放電する(ここでは、#1のインジェクタ1に対応するINJ1を駆動させる場合を例にとって説明する)。コイルL151・スイッチング素子T151・ダイオードD151は、電圧昇圧回路(DC−DC)を構成しており、バッテリの電圧を所定の電圧に昇圧させる。C151は、電圧昇圧回路によって高電圧に変換されたエネルギーを蓄えるコンデンサ、T152は充電用スイッチング素子、T153は放電用スイッチング素子、L152は充放電コイル、R111、R112は充電電流検出用の検出抵抗である。
【0032】
図5において、まず、通常の噴射駆動時に、CPUの噴射量・時期演算回路の演算結果に基づき噴射信号が所定の時期に出力されると、コントローラの噴射弁通電処理回路は、#1のインジェクタ1に対応する気筒制御スイッチング素子T111と切り離し制御スイッチング素子T112をオンする。コンデンサC151には、L151・T151・D151にて構成される電圧昇圧回路(DC−DC)にてピエゾアクチュエータ2へ充電すべき十分なエネルギーが充電されている。さらに、CPUからコントローラを経由して充電用スイッチング素子T152を駆動するゲート信号が出力されると、この信号に従い充電用スイッチング素子T152がオンし、INJ1への充電が開始される。
【0033】
この時、コンデンサC151から充電電流I11(例えば10A)が、充電用スイッチング素子T152−充放電コイルL152−切り離し制御スイッチング素子T112−COMA−INJ1−#1−気筒制御スイッチング素子T111−検出抵抗R111−GNDの経路にて流れ、INJ1のピエゾ電圧が上昇する。この動作を繰り返し行えば、目標の所定電圧(例えば150V)までピエゾ電圧を充電できる。本実施例では、I11−I12−I13−I14というように4回のパルスにて充電がなされ、電圧立ち上げ/立ち下げ時間可変回路により予め設定された充電時間T1で、インジェクタ1を開駆動させるのに必要な上記所定電圧に到達するように制御駆動している。
【0034】
次に、噴射信号が立ち下がると放電制御に入る。放電時は、充電とは逆に、充電用スイッチング素子T152をオフさせ、放電用スイッチング素子T153を駆動するゲート信号を出力する。これにより、GND−検出抵抗R111−気筒制御スイッチング素子T111−#1−INJ1−COMA−切り離し制御スイッチング素子T112−充放電コイルL152−放電用スイッチング素子T153の経路にて放電電流I21が流れ、INJ1に充電されていたエネルギーが放電されてピエゾ電圧が所定電圧減少する。この動作を繰り返すことで、ピエゾ電圧を0Vまで放電する。本実施例では、I21−I22−I23−I24というように4回のパルスにて放電がなされ、電圧立ち上げ/立ち下げ時間可変回路により予め設定された放電時間T2で、インジェクタ1を閉駆動させるのに必要な電圧まで制御駆動している。
【0035】
一方、ECU5の減圧判定手段により減圧判定がなされ、空打ち信号が出力されると、空打ち駆動制御が実行される。この空打ち駆動時においても、上記噴射駆動時と同じ駆動シークエンスにてインジェクタ1の駆動を実行することができる。ただし、電圧立ち上げ/立ち下げ時間可変回路により、充電時間T1’を噴射制御時より長くし、無効噴射時間を長くして、それより短い時間幅でインジェクタ1を空打ち駆動させる。具体的には、噴射弁通電処理回路による一回のピエゾ充電電流I31を噴射駆動時の充電電流I11の約半分(例えば5A)に設定し、充電回数をI31〜I38の8回のパルスとする。一回の充電電流が半分であるから、充電時間T1’は噴射制御時の充電時間T1の2倍となり、充電立ち上げ速度を遅くすることが可能である。噴射時の充電時間T1に対して空打ち時の充電時間T1’はシステムの要求値によって決定される。
【0036】
充電時と同様に、放電時も一回のピエゾ放電電流I41を噴射駆動時I21の約半分(例えば5A)に設定し、放電回数をI41からI48の8回のパルスとして放電時間T2’にて制御駆動する。一回の放電電流が半分であるから、結果、放電時間T2’は噴射制御時の放電時間T2の2倍となり、放電立ち下げ速度を遅くすることが可能である。噴射時の放電時間T2に対して空打ち時の放電時間21’はシステムの要求値によって決定される。
【0037】
以上のようにして、充電時間T1、T1’および放電時間T2、T2’を調整することにより、無効噴射期間(t)を調整することが可能である。よって、通常の噴射駆動時には、無効噴射期間(t)を短くして高応答性を確保し、空打ち駆動時には、無効噴射期間(t)を長くして、この無効噴射期間(t)の範囲内で空打ち駆動を行い、コモンレール3を減圧制御することが可能である。
【0038】
図7は、インジェクタ制御の他の例を示すタイミングチャートである。上記図5の実施例では、一回当たりの充電電流値、放電電流値を調整し、通電回数を増すことにより充電時間、放電時間を調整したが、図7の例では、通電回数、電流値は通常の噴射駆動時と同じで、充電(I31〜I34)、放電(I41〜I44)のインターバルを長くしている。電流値の調整の代わりに、このようにしても、充電時間T1’、放電時間T2’を調整することができ、同様の効果が得られる。
【0039】
なお、上記図5、図7のタイミングチャートに示した例では充電、放電時ともに時間調整を実施しているが、上記図3で示したように充電時のみ時間調整を実施してももちろんよい。また、これらの例では、空打ち駆動を多気筒のうちの1つの気筒を用いて行う場合を示したが、多気筒のうちの半数の気筒、あるいは全気筒均等に空打ちすることもできる。このようにすれば、より適切な減圧制御を行って、最適なコモンレール圧に制御することができる。
【0040】
また、空打ち駆動のタイミングは、1気筒当たりの多段噴射のうち、各噴射前毎に行っても、あるいはメイン噴射の前のみ、さらにメイン噴射の前後のみに行ってもよい。このように空打ちを行う気筒数やタイミング等を最適に設定することにより、コモンレール圧の制御性をより向上させることができる。
【0041】
上記実施の形態では、減圧判定条件を、例えば急減速により、燃料噴射量<0でかつ実際のコモンレール圧力>目標コモンレール圧力となった場合としたが、高負荷運転後にエンジンを再始動させたり、スタータスイッチのオン・オフを繰り返すことにより、コモンレール3内の圧力が必要以上に高くなった場合に、本発明を適用してももちろんよい。この場合には、コモンレール3内の燃料圧力を低下させるべき減圧条件として、例えば、イグニッションスイッチやスタータスイッチがオン状態からオフ状態となったことを確認すればよく、同様にして空打ち駆動を行うことでコモンレール3内の圧力を効率よく低減することができる。
【0042】
また、上記実施の形態では、制御弁として3方弁を用いたが、2方弁としてももちろんよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1の実施の形態の燃料噴射装置の全体構成図、(b)はインジェクタの概略構成を示す断面図である。
【図2】ECUによる制御のブロック図である。
【図3】噴射駆動時と空打ち駆動時とインジェクタの作動を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】噴射パルス幅と噴射量の関係を示す図である。
【図5】ECUによる制御の一例を示すタイミングチャートである。
【図6】インジェクタを駆動するための回路構成図である。
【図7】ECUによる制御の他の一例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 インジェクタ
13 ノズルニードル
14 噴孔
15 制御室
2 ピエゾアクチュエータ(ピエゾ駆動部)
3 コモンレール(蓄圧室)
33 高圧流路
43 リーク流路
5 ECU(制御部)
6 高圧ポンプ
7 燃料タンク
8 3方弁(制御弁)

Claims (3)

  1. 高圧ポンプから圧送される高圧燃料を蓄える蓄圧室と、該蓄圧室内の高圧燃料を内燃機関の気筒に噴射するピエゾ駆動式のインジェクタと、機関の運転状態に応じて上記高圧ポンプと上記インジェクタの駆動を制御する制御部を備え、
    上記インジェクタが、噴孔を開放するノズルニードルと、上記蓄圧室から供給される燃料の圧力を上記ノズルニードルに作用させる制御室と、上記制御室とリーク流路の間を開閉することにより上記制御室の圧力を増減する制御弁と、所定電圧を印加することにより伸長して上記制御弁を開弁駆動し、充電された電圧を放電することにより収縮して上記制御弁を閉弁駆動するピエゾ駆動部とを有して、上記制御弁の駆動に伴い上記ノズルニードルが開弁して上記蓄圧室から供給される燃料を噴射する構成であり、
    上記制御部が、内燃機関の運転状態に基づき、上記蓄圧室内の燃料圧力を低下させるべき減圧条件が成立しているか否かを判定する減圧判定手段と、
    上記減圧判定手段により減圧条件が成立していると判定された時に、通常の噴射駆動時よりも上記ピエゾ駆動部に印加される電圧の立ち上がり速度を遅くするか、または上記印加される電圧の立ち上がり速度および充電された電圧を放電する際の立ち下がり速度を遅くして、上記制御弁の駆動から上記ノズルニードルが開弁するに至るまでの無効噴射期間を、通常の噴射駆動時よりも長くする無効噴射期間可変手段と、
    上記無効噴射期間可変手段の作動時に、上記制御弁を、延長された上記無効噴射期間よりも短い時間幅で開弁駆動する、空打ち駆動を行って上記蓄圧室の高圧燃料を上記リーク流路へ溢流させ、上記蓄圧室内の燃料圧力を低下させる減圧手段を備えていることを特徴とする内燃機関の燃料噴射装置。
  2. 上記無効噴射期間可変手段が、上記ピエゾ駆動部への通電電流の大きさを通常の噴射駆動時よりも小さくし、または通電間隔を通常の噴射駆動時よりも大きく変更することにより、上記ピエゾ駆動部の印加電圧の立ち上がり速度または立ち下がり速度を遅くする請求項1記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  3. 上記インジェクタにおいて、上記ノズルニードルは、上記蓄圧室から供給される燃料により開弁方向の圧力を受けるとともに、上記制御室内の燃料により閉弁方向の圧力を受けており、上記制御弁を開弁駆動して上記制御室とリーク流路の間を連通させると、上記制御室の圧力が低下するのに伴い上記ノズルニードルが開弁する構成である請求項1または2記載の内燃機関の燃料噴射装置。
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