JPH11115488A - 自動車用内装部品 - Google Patents

自動車用内装部品

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JPH11115488A
JPH11115488A JP28712097A JP28712097A JPH11115488A JP H11115488 A JPH11115488 A JP H11115488A JP 28712097 A JP28712097 A JP 28712097A JP 28712097 A JP28712097 A JP 28712097A JP H11115488 A JPH11115488 A JP H11115488A
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JP
Japan
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trim
mounting
back cover
pocket
mounting hole
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JP28712097A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Nemoto
尚幸 根本
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Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポケットバックカバー、あるいは中接部材等
の別部材を装着してなる自動車用内装部品において、ト
リム本体と別部材との取付部である剛性強化部分に衝撃
が加わっても、トリム本体が容易に撓み変形し、衝撃を
有効に吸収させることを課題とする。 【解決手段】 トリム本体20の取付用ボス46を挿通
させるポケットバックカバー50の取付孔51には端末
との間にスリット53を連通形成するか、あるいは、取
付孔51と端末との間に肉抜き凹溝55,切欠き56等
の強度脆弱部を設定することにより、衝撃が加わった
際、取付用ボス46がスリット53を通じて外部に離脱
するか、あるいは肉抜き凹溝55、切欠き56が破断を
誘発することにより、取付孔51から取付用ボス46が
脱落してトリム本体を有効に撓み変形させるか、あるい
は変形限界で破断させて衝撃を吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用ドアト
リム,リヤサイドトリム等の自動車用内装部品に関する
もので、側突等、車両に外部からの衝撃が加わった際、
この衝撃荷重を有効に吸収できるようにした自動車用内
装部品に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、車両の側壁には、ドアトリム,リ
ヤサイドトリム等の内装部品が装着されており、各種備
品を収容できるようにポケットが設置されることが多
い。
【0003】すなわち、図12,図13でドアポケット
を設置したドアトリムの構成について説明すると、ドア
トリム1は所望の曲面形状に成形された芯材2と、芯材
2の表面に一体貼着され、クッション性並びに意匠性を
備えた表皮材3との積層体から構成されており、ドアト
リム1の表面下側にポケット用開口4が開設され、ポケ
ット用開口4の背面側にポケットバックカバー5が装着
されている。
【0004】そして、ポケットバックカバー5の取付構
造としては、図13,図14に示すように、ポケットバ
ックカバー5の周縁部分に取付孔6が開設されていると
ともに、これと対応するようにドアトリムの芯材2の裏
面には、取付用ボス7が突設形成され、取付用ボス7を
ポケットバックカバー5の取付孔6内に挿入した後、取
付用ボス7の先端部分を熱溶着、あるいは超音波溶着等
によりカシメ加工することにより、ポケットバックカバ
ー5をポケット用開口4の背面所定箇所に固定してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
乗員の安全対策として、車両の側方から衝撃が加わった
際、乗員に加わる衝撃荷重を緩和させるために、ドアト
リム,リヤコーナートリム等の内装部品のインパクトエ
リア(乗員の肩部,腰部等が触れやすい箇所)が変形、
あるいは破断して衝撃を有効に吸収させるという試みが
多用されている。
【0006】しかし、上述したように、ドアトリムのポ
ケット部は乗員の腰部が触れやすい箇所であるが、ポケ
ットバックカバー5が補強材として機能し、衝撃荷重が
加わった際、ドアトリム1の撓み変形量を低下させてい
るのが実情である。
【0007】また、ポケットバックカバー5以外でも、
例えば、図示はしないがドアトリムに開口を開設し、こ
の開口の内面側に装飾性を付与する中接部材を装着する
場合においても、外部から衝撃が加わった際、ドアトリ
ムに乗員の肩部等が突き当たるが、中接部材が補強機能
をもち、ドアトリムの撓み変形、あるいは破断等による
衝撃吸収力を低下させる要因となっている。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、トリム本体にポケットバックカバーや中接
部材等の別部材を設置してなる自動車用内装部品におい
て、外部から衝撃が加わった際、トリム本体と別部材と
の離脱が促進でき、トリム本体が容易に撓み変形、ある
いは破断することにより、衝撃荷重を有効に吸収でき、
乗員の安全性に寄与できる自動車用内装部品を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、トリム本体に開設された開口の内面側に
別部材を取着してなる自動車用内装部品において、前記
トリム本体の開口の周縁裏面には、取付用ボスが複数箇
所に突設形成されており、別部材には、対応して取付孔
が開設される一方、取付孔から端末側に向けてスリッ
ト、あるいは強度脆弱部が設定されていることを特徴と
する。
【0010】ここで、内装部品としては、自動車用ドア
トリム,リヤサイドトリム等、車両の側壁に内装される
ものであれば良く、この内装部品としてはトリム本体と
トリム本体のインパクトエリアに設置される別部材とか
ら構成されている。
【0011】そして、トリム本体としては種々の構成の
ものが考えられ、例えば、樹脂芯材表面に表皮材を貼着
した積層体でも良く、その場合は、モールドプレス成形
工法により、樹脂芯材と表皮材とを一体成形しても良
く、また、コールドプレス成形により樹脂板(複合樹脂
板)と表皮材とを一体プレス成形しても良く、また、繊
維板等をホットプレス成形した後、真空成形等により表
皮材を接着貼りしても良い。
【0012】また、トリム本体としては、分割体から構
成しても良く、例えば、上下2分割の場合にはトリムア
ッパーとして芯材と表皮材との積層体を、トリムロアと
して合成樹脂の射出成形体から構成しても良い。
【0013】次いで、別部材としては、外部からの衝撃
が加わった際、乗員の身体が触れやすい箇所、すなわち
インパクトエリアに設置されるもので、例えば乗員の腰
部が触れるポケット部、あるいは乗員の肩部が触れる中
接部等に別部材が設置される。この場合、ポケット部に
はポケットバックカバーが、また、中接部には中接部材
が相当する。
【0014】ポケットバックカバーとしてはABS樹脂
等の合成樹脂の射出成形体が好ましく、中接部材として
は、芯材の表面に表皮材を貼着した積層構造体が好まし
い。
【0015】更に、上記ポケットバックカバー、あるい
は中接部材の取付構造としては、トリム本体側に裏面側
から複数の取付用ボスを突設し、それに対応するように
別部材には取付孔が開設され、取付孔内に取付用ボスを
挿入した後、取付用ボスの先端を熱溶着、あるいは超音
波溶着によりカシメ加工することにより別部材の取り付
けが行なわれる。
【0016】そこで、衝撃が加わった際、トリム本体と
別部材との離脱を促進させるために、別部材に開設され
る取付孔の近傍部分周囲、すなわち取付孔から端縁に向
けてガイド機能をもつスリットを形成するか、あるいは
取付孔から端縁部分に向けて破断を促進させ、取付用ボ
スの離脱を促進させる肉抜き凹溝や切欠き等の強度脆弱
部を形成しても良い。
【0017】以上の構成から明らかなように、別部材の
取付孔から端末部分に向けてスリットが形成されていれ
ば、内装部品に衝撃が加わった際、トリム本体側の取付
用ボスがスリットを通じて別部材の取付孔から外れるこ
とにより、トリム本体が撓みやすく、また、破断しやす
くなる。
【0018】同様に、別部材の取付孔から端末側に肉抜
き部や切欠き等の強度脆弱部を設定すれば、衝撃により
強度脆弱部が破断するため、取付用ボスが別部材の取付
孔から容易に外れ、トリム本体が容易に撓み変形、ある
いは破断しやすくなる。
【0019】更に、スリットのスリット幅や肉抜き凹溝
の厚み、あるいは切欠き形状を任意に設定することによ
り、衝撃荷重を有効に制御できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動車用内装
部品の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細
に説明する。
【0021】図1乃至図8は内装部品としてドアトリム
を、別部材としてポケットバックカバーを適用した本発
明の第1実施形態を示すもので、図1はドアトリムの正
面図、図2は同ドアトリムの構成を示す断面図、図3は
同ドアトリムの構成を示す分解斜視図、図4はドアトリ
ム本体とポケットバックカバーとの結合構造を示す説明
図、図5乃至図8はポケットバックカバーの変形態様を
示す各説明図である。
【0022】また、図9乃至図11は別部材として中接
部材を適用した本発明の第2実施形態をしすもので、図
9はドアトリムの正面図、図10は同ドアトリムの断面
図、図11は同ドアトリムの構成を示す分解斜視図であ
る。
【0023】まず、図1乃至図8に基づいて本発明の第
1実施形態について説明する。
【0024】図1乃至図3において、自動車用ドアトリ
ム10は、ベースとしてのドアトリム本体20がトリム
アッパー30とトリムロア40との二分割体から構成さ
れている。更に詳しくは、トリムアッパー30は、タル
クを混入したポリプロピレン樹脂をモールドプレス成形
により所要形状に成形した樹脂芯材31の表面に塩化ビ
ニル樹脂パウダーをスラッシュ成形により所要形状に成
形した表皮材32を貼着して構成され、一方、トリムロ
ア40は、これもタルクを混入したポリプロピレン樹脂
をモールドプレス成形により所要形状に成形した樹脂芯
材41の表面に塩ビシート裏面にポリエチレンフォーム
を裏打ちした積層表皮材42を貼着して構成されてい
る。尚、トリムアッパー30及びトリムロア40の成形
素材、及び成形方法はこれに限定されることがなく、各
種素材、及び汎用の成形方法に置き換えることも可能で
ある。
【0025】そして、トリムロア40にドアポケット4
3が設置されており、ドアポケット43は、トリムロア
40に開設するポケット用開口44の背面側にポケット
バックカバー50が取り付けられて構成されている。
【0026】図3はトリムアッパー30とトリムロア4
0との接合構造、並びにポケットバックカバー50の取
付構造を示すもので、トリムアッパー30の下縁、すな
わち接合縁部にはフランジ33が長手方向に沿って延び
ており、このフランジ33に所定間隔で取付孔34が開
設されている。
【0027】一方、トリムロア40の上縁部よりやや下
方の裏面に上記トリムアッパー30の取付孔34と対応
する位置に超音波用ペグ45が突設形成されており、ト
リムロア40の超音波用ペグ45をトリムアッパー30
の取付孔34内に挿入し、超音波用ペグ45の先端部分
を超音波用ホーンにより溶着加工することにより、トリ
ムアッパー30とトリムロア40との接合固定がなされ
る。
【0028】次に、ポケットバックカバー50は、AB
S樹脂の射出成形体から構成され、前面側を開口とした
ボックス状に成形されており、背面壁50a,側面壁5
0b,底面壁50cから構成されている。
【0029】そして、トリムロア40にポケットバック
カバー50を取り付ける構造としては、トリムロア40
の裏面には、取付用ボス46がポケットバックカバー5
0の周縁形状に沿って複数個突設形成されており、この
取付用ボス46に対応してポケットバックカバー50の
周縁には取付孔51が開設されている。
【0030】尚、造形上、この取付孔51は、上縁部は
背面壁50aに直接取付孔51が開設されているが、側
面壁50b並びに底面壁50cについては取付片52を
外方に向けて突設形成し、取付片52に取付孔51が開
設されている。
【0031】そして、トリムロア40の取付用ボス46
をポケットバックカバー50の取付孔51内に挿通した
後、取付用ボス46の先端を熱溶着、あるいは超音波溶
着によりカシメ加工することにより、ポケットバックカ
バー50をトリムロア40に強固に取り付けることがで
きる。また、取付用ボス46のボス孔にネジを締着して
も良い。
【0032】更に、本実施形態においては、ポケットバ
ックカバー50の上縁部に開設される取付孔51と連通
するようにスリット53が端縁部分に向けて設けられて
いる。
【0033】従って、ドアトリム10のドアポケット4
3は、乗員の腰部が触れやすい箇所であり、側方から衝
撃が加わった際、乗員の腰部がドアトリム10のドアポ
ケット43近傍部分にぶつかるが、その際、図4に示す
ように、取付用ボス46がポケットバックカバー50の
取付孔51からスリット53を通じて外部に外れ、ポケ
ットバックカバー50の上縁部分とトリムロア40との
結合が解除されることにより、トリムロア40が容易に
撓み変形し、更なる衝撃においては破断が生じ、衝撃荷
重をより有効に吸収することができる。
【0034】上述実施形態はポケットバックカバー50
の上縁部分において、外部からの衝撃が加わった際、ト
リムロア40とポケットバックカバー50の上縁部分の
取付部分が離脱するようにしたが、図5に示すように、
ポケットバックカバー50の下縁部分に同様の構成を採
用しても良く、更に図示はしないが、ポケットバックカ
バー50の上縁部分と下縁部分の双方に取付孔51と連
通するスリット53を開設しても良い。
【0035】このように、ポケットバックカバー50の
周縁の一部にトリムロア40と離脱を促進させる構成が
採用されているが、ポケットバックカバー50のそれ以
外の縁部は結合状態が維持されており、外部から衝撃が
加わった際、トリムロア40とポケットバックカバー5
0とが完全に分離することがなく、ポケットバックカバ
ー50が室内側に飛び出すことがない。
【0036】また、衝撃が加わった際、取付用ボス46
の取付孔51からの離脱を促進させるために、図6に示
すように、取付孔51とスリット53との境界部分にガ
イド機能をもつ傾斜部54を設けても良く、また、スリ
ット53に替えて図7に示す肉抜き凹溝55や図8
(a),(b),(c)に示す切欠き56を取付孔51
に設けても良い。
【0037】上記肉抜き凹溝55及び切欠き56は、ト
リムロア40のドアポケット43近傍部分に衝撃が加わ
った際、肉抜き凹溝55及び切欠き56によりこの部位
の剛性が低下しているため、強度脆弱部となり、破断し
やすく、取付用ボス46が取付孔51からポケットバッ
クカバー50の外周端末に向かって容易に離脱するよう
になる。
【0038】そして、本発明においては、ポケットバッ
クカバー50の取付孔51にスリット53、あるいは肉
抜き凹溝55、切欠き56を設け、ドアポケット43近
傍部分に衝撃が加わった際、取付用ボス46がスリット
53を通じて外部に外れるか、あるいは肉抜き凹溝5
5、切欠き56が破断して取付用ボス46が外部に離脱
して、トリムロア40が撓み変形、あるいは破断して、
衝撃を有効に吸収するというものであるが、その際の衝
撃荷重の制御についてはスリット53のスリット幅を調
整するか、あるいは肉抜き凹溝55の厚み調整、切欠き
56の形状として、図8(a),(b),(c)に示す
各パターンを採用すること、あるいは切欠き56と外周
端末までの距離を調整することにより、衝撃荷重を有効
に制御することができ、きめ細かな衝撃吸収対策を施す
ことができるという利点がある。
【0039】尚、上述したドアトリム10は、トリム本
体20がトリムアッパー30とトリムロア40との上下
二分割構成であるが、一体構造のドアトリム本体20に
適用することもできる。
【0040】次いで、図9乃至図11は本発明の第2実
施形態を示すもので、別部材として中接部材を適用した
実施形態である。すなわち、図9,図10に示すよう
に、ドアトリム60は、ドアトリム本体70と中接部材
80とから構成されており、ドアトリム本体70は、所
望の曲面形状に成形された樹脂芯材71の表面に表皮材
72が貼着された積層構造体からなり、素材や成形工法
は特に限定するものではないが、この実施形態ではタル
クを混入したポリプロピレン樹脂をモールドプレス成形
により所要形状に成形され、モールトプレス成形時に塩
ビシート裏面にポリエチレンフォームを裏打ちした表皮
材72がプレス一体化されている。
【0041】そして、このドアトリム本体70の表面略
中央部に開口73が開設されているとともに、この開口
73を塞ぐようにその内面側から中接部材80が装着さ
れており、この中接部材80は乗員の肩部がぶつかるイ
ンパクトエリアに相当している。
【0042】上記中接部材80は、繊維板等からなる中
接部芯材81の表面にクロス裏面にポリウレタンフォー
ムを裏打ちした中接部表皮82を一体化した手触り感の
良好なものが適している。
【0043】そして、ドアトリム本体70に中接部材8
0を取り付ける構造は図11に示すように、開口73の
周縁に沿ってドアトリム本体70の樹脂芯材71の裏面
には、取付用ボス74が立設形成されており、それと対
応するように、中接部材80にもその周縁に沿って取付
孔83が開設されている。更に、第1実施形態と同様に
中接部材80の上縁に沿う取付孔83にはスリット84
が外側に向けて開設されている。
【0044】従って、本実施形態においても側方から衝
撃が加わった際、乗員の肩部がインパクトエリアにぶつ
かれば、ドアトリム本体70の取付用ボス74が中接部
材80のスリット84を通じて取付孔83から脱落し、
ドアトリム本体70と中接部材80との取り付けが外れ
ることにより、ドアトリム本体70は有効に撓み変形す
るか、変形限界で破断するため、衝撃を有効に吸収する
ことができる。
【0045】そして、この実施形態においてもスリット
84に替えて肉抜き凹溝や切欠き等の強度脆弱部を採用
すること、あるいはそれらのスリット84や強度脆弱部
を上縁以外の部位に設定する等の種々のバリエーション
を加えることも可能である。
【0046】また、上述した本発明の第1実施形態,第
2実施形態は自動車用ドアトリムに適用したものである
が、リヤサイドトリムに適用することもできる。
【0047】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、以下に記
載する格別の作用効果を有する。
【0048】(1)本発明は、内装部品にポケットバッ
クカバー、あるいは中接部材等の別部材を取り付けるに
あたり、トリム本体側の取付用ボスを挿入する別部材側
の取付孔に端末と連通させるスリット、あるいは強度脆
弱部(肉抜き凹溝,切欠き)を設定することにより、側
突等、車両の側方から衝撃が加わった際、取付用ボスが
別部材の取付孔から簡単に外れるため、別部材に影響さ
れることなくトリム本体が容易に撓み変形し、また、変
形限界で破断するため、衝撃荷重を有効に吸収すること
ができ、乗員に加わる衝撃荷重を緩和させることができ
るという効果を有する。
【0049】(2)本発明は、トリム本体側の取付用ボ
スを収容する別部材の取付孔と端末とを結ぶスリットを
設けるか、あるいは取付孔と端末との間に強度脆弱部
(肉抜き凹溝,切欠き)を設定するという構成であり、
スリットのスリット幅や肉抜き凹溝の厚み、あるいは切
欠き形状を適宜選択することにより、ターゲットとなる
衝撃荷重を自由に設定でき、より細かな衝撃対策を施せ
るという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す自動車用ドアトリ
ムの正面図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】図1に示す自動車用ドアトリムの構成を示す分
解斜視図。
【図4】図1に示す自動車用ドアトリムにおけるトリム
ロアとポケットバックカバーとの固定構造を示す説明
図。
【図5】本発明の第1実施形態に使用するポケットバッ
クカバーの変形態様を示す斜視図。
【図6】本発明の第1実施形態に使用するポケットバッ
クカバーに開設する取付孔の変形態様を示す説明図。
【図7】本発明の第1実施形態に使用するポケットバッ
クカバーに開設する取付孔の変形態様を示す説明図。
【図8】本発明の第1実施形態に使用するポケットバッ
クカバーに開設する取付孔の変形態様を示す説明図。
【図9】本発明の第2実施形態を示す自動車用ドアトリ
ムの正面図。
【図10】図9中X −X 線断面図。
【図11】図9に示す自動車用ドアトリムの構成を示す
分解斜視図。
【図12】従来の自動車用ドアトリムを示す正面図。
【図13】図12中XIII−XIII線断面図。
【図14】従来のドアトリムにおけるポケットバックカ
バーの取付構造を示す説明図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 20 ドアトリム本体 30 トリムアッパー 40 トリムロア 43 ドアポケット 44 ポケット用開口 46 取付用ボス 50 ポケットバックカバー 51 取付孔 52 取付片 53 スリット 54 傾斜部 55 肉抜き凹溝 56 切欠き 60 自動車用ドアトリム 70 ドアトリム本体 73 開口 74 取付用ボス 80 中接部材 83 取付孔 84 スリット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリム本体(20,70)に開設された
    開口(44,73)の内面側に別部材(50,80)を
    取着してなる自動車用内装部品において、 前記トリム本体(20,70)の開口(44,73)の
    周縁裏面には、取付用ボス(46,74)が複数箇所に
    突設形成されており、別部材(50,80)には、対応
    して取付孔(51,83)が開設される一方、取付孔
    (51,84)から端末側に向けてスリット(53,8
    4)、あるいは強度脆弱部が設定されていることを特徴
    とする自動車用内装部品。
  2. 【請求項2】 トリム本体(20)に開設したポケット
    用開口(44)の背面側にポケットバックカバー(5
    0)を取り付けてなる自動車用内装部品において、 前記トリム本体(20)のポケット用開口(44)の周
    縁裏面側に取付用ボス(46)が突設形成され、ポケッ
    トバックカバー(50)には、上記取付用ボス(46)
    と対応する箇所に取付孔(51)が開設され、この取付
    孔(51)からポケットバックカバー(30)の端末側
    に向けてスリット(53)、あるいは強度脆弱部(5
    5,56)が設定されていることを特徴とする自動車用
    内装部品。
  3. 【請求項3】 前記強度脆弱部は肉抜き凹溝(55)、
    あるいは切欠き(56)の少なくともいずれか一方側を
    含む構成であることを特徴とする請求項1,2記載の自
    動車用内装部品。
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