JP2002160601A - ドア補強部材 - Google Patents

ドア補強部材

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JP2002160601A
JP2002160601A JP2000361846A JP2000361846A JP2002160601A JP 2002160601 A JP2002160601 A JP 2002160601A JP 2000361846 A JP2000361846 A JP 2000361846A JP 2000361846 A JP2000361846 A JP 2000361846A JP 2002160601 A JP2002160601 A JP 2002160601A
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Japan
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door
airbag
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panel
deformed
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JP2000361846A
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Tatsuo Kubota
辰雄 久保田
Hiroaki Suzuki
裕明 鈴木
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Inoac Corp
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Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両内装部材が内方へ陥凹的に変形を許容す
る構造とすることで、衝撃吸収が行なわれよう構成した
ドア補強部材を提供する。 【解決手段】 固定ブラケット21における筒体部23
の所要部位に、インストルメントパネル10のパネル基
材11に外方から過大な押圧力が加わることで変形可能
な変形許容部45を設ける。この変形許容部45は、筒
体部23の略中間部位に設けた屈曲段部である。従っ
て、パネル基材11に設けたエアバッグドア12または
その周辺部位に過大な押圧力が加わった際には、固定ブ
ラケット21における変形許容部45が変形することで
該パネル基材11の陥凹的な変形を許容し、これにより
衝撃吸収が好適に行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ドア補強部材に
関し、更に詳細には、車両内装部材に設けたエアバッグ
ドアの裏面周辺部位と該車両内装部材の内方に設置した
エアバッグ装置との間に連結支持される筒状の固定ブラ
ケットと、前記エアバッグドアの裏面と前記固定ブラケ
ットとの間に連結支持される可動ブラケットとからな
り、前記エアバッグ装置が作動した際の衝撃力で前記エ
アバッグドアおよびその周辺部位が破損するのを防止す
るドア補強部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年に至り、殆どの乗用車では、衝突事
故等による衝撃から乗員を保護するために、運転席用の
エアバッグ装置および助手席用のエアバッグ装置が標準
的に装備されている。このうち助手席用のエアバッグ装
置は、例えば図8に示す如く、車両内装部材としてのイ
ンストルメントパネル10を乗員室17の前方に組付け
た際に、該インストルメントパネル10における助手席
側の内方に格納されて状態で装備されている。このた
め、前記インストルメントパネル10の構成部材である
パネル基材11では、前記エアバッグ装置30に対応し
た部位に乗員室17側へ開放変位するエアバッグドア1
2が一体形成され、このドア12がパネル基材11から
開放することで、乗員室17へ開口してエアバッグ(図
示せず)の通過を許容するエアバッグ挿通口を画成する
ようになっている。なおエアバッグドア12は、前記エ
アバッグの押圧力を受けた際に、パネル基材11に予め
設けた開裂予定部15,16が破断することで、該基材
11から分離して開放が許容されるようになっている。
【0003】また、エアバッグドア12を一体的に形成
する前記パネル基材11は、一般的にはポリプロピレン
等を材質とする合成樹脂製の成形材であるから、殊に低
温時にエアバッグの瞬間的な押圧力を受けた場合、その
強大な衝撃でエアバッグドア12およびその周辺部位が
大きく破損する畏れがある。このため、パネル基材11
の裏側における前記エアバッグドア12の周囲には、イ
ンストルメントパネル10およびエアバッグドア12の
破損防止および飛散防止等を図るために、例えば金属製
のドア補強部材20をカシメ付けして強度アップを図る
対策が施されている。このドア補強部材20は、前記エ
アバッグドア12が両開き式のドアパネル部13,14
を有することを前提とすると、図8に示す如く、前記エ
アバッグドア12の外縁を囲繞するように固定される角
筒体状の固定ブラケット21と、この固定ブラケット2
1の開口部内側に設けられてドアパネル部13,14の
裏面に固定される可動ブラケット22,22とから構成
されている。
【0004】前記ドア補強部材20における前記固定ブ
ラケット21は、前記エアバッグ装置30のインフレー
タ31に係止保持される筒体部23と、この筒体部23
に一体成形されてパネル基材11の裏側へカシメ付けさ
れる係着板部24とから構成されている。一方、前記可
動ブラケット22,22は、前記固定ブラケット21の
筒体部23に溶接またはビス着される固定支持パネル2
5と、対応のドアパネル部13,14の裏面にカシメ付
け接合される可動補強パネル26と、直線状への伸張変
形が可能な半円弧状を呈して前記固定支持パネル25お
よび可動補強パネル26を連結する可変連結部27とか
ら構成されている。このようなドア補強部材20を装着
したパネル基材11では、エアバッグドア12の各ドア
パネル部13,14自体が前記可動ブラケット22で補
強される一方、該エアバッグドア12の周辺部位が固定
ブラケット21で補強されるから、エアバッグの膨張時
に強烈な押圧力を受けても充分に耐え得る強度が付与さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前に例示し
た従来のドア補強部材20は、エアバッグ装置30の作
動時に膨張するエアバッグがエアバッグドア12を内方
から押圧した際に、該エアバッグドア12および該ドア
12の周辺部位の外方への凸状的な変形による破損を防
止することのみに主眼がおかれていた。すなわち図9お
よび図10に示すように、固定ブラケット21の前記筒
体部23は、エアバッグ装置30からパネル基材11に
向けて略ストレートとなる単純な角筒形状とされてお
り、パネル基材11に膨張するエアバッグの強大な押圧
力が加わった際に、該パネル基材11が凸状的に変形す
るのを好適に規制するものとなっている。
【0006】しかしながら、前述の如き形状の固定ブラ
ケット21では、前記筒体部23が座屈変形し難いこと
から、パネル基材11に外方から過大な押圧力が加わっ
た際には、該パネル基材11が内方(エアバッグ装置側)
へ陥凹的に変形することをも規制してしまう。このた
め、例えば前方へ投げ出された乗員がエアバッグドア1
2またはその周辺の表面に衝突した際には、パネル基材
11が内方へ陥凹的に全く変形しないから衝撃吸収が殆
ど図られず、むしろ当該乗員の負傷を増大させてしまう
課題を内在していた。すなわち従来のドア補強部材20
は、専らエアバッグ装置30の作動時におけるエアバッ
グドア12およびパネル基材11の破損を防止すること
だけを考慮したものであって、該パネル基材11が内方
へ陥凹的に変形するのを許容して衝撃吸収を図るという
技術的思想は全くなかった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたもので、車両内装部材が内方へ陥凹的
に変形を許容する構造とすることで、衝撃吸収が行なわ
れよう構成したドア補強部材を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決して、所
期の目的を達成するため本発明は、車両内装部材に設け
たエアバッグドアの裏面周辺部位と該車両内装部材の内
方に設置したエアバッグ装置との間に連結支持される筒
状の固定ブラケットと、前記エアバッグドアの裏面と前
記固定ブラケットとの間に連結支持される可動ブラケッ
トとからなり、前記エアバッグ装置が作動した際の衝撃
力で前記エアバッグドアおよびその周辺部位が破損する
のを防止するドア補強部材において、前記固定ブラケッ
トにおける筒体部の略中間部位に、前記車両内装部材に
外方から過大な押圧力が加わることで変形可能な変形許
容部を設け、前記エアバッグドアまたはその周辺部位に
前記過大な押圧力が加わった際に前記固定ブラケットに
おける変形許容部が変形することで、前記車両内装部材
が陥凹的に変形して衝撃吸収が行なわれるよう構成した
ことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るドア補強部材
につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しなが
ら以下説明する。なお本実施例では、車両内装部材とし
てのインストルメントパネルを例示すると共に、このイ
ンストルメントパネル10におけるパネル基材11に設
けた2枚のドアパネル部13,14からなる両開き式の
エアバッグドア12に対応したドア補強部材を例示す
る。従って、図8〜図10をもとに説明した従来技術の
項における既出の部材と同一部材に関しては、同一の符
号を付すこととする。
【0010】図1は、本実施例のドア補強部材を実施し
た車両内装部材としてのインストルメントパネルを、エ
アバッグドアの形成部位で破断して示す側断面図であ
る。このインストルメントパネル10は、インジェクシ
ョン成形された合成樹脂製のパネル基材11を主体と
し、車両の乗員室17前方に組付けた際に、予め車体に
設置固定したエアバッグ装置30を被覆するようになっ
ている。そして前記パネル基材11では、前記エアバッ
グ装置30に対応した部位に、乗員室17側へ開放変位
するエアバッグドア12が一体形成され、該エアバッグ
ドア12の外縁に沿って開裂予定部15,16が形成さ
れている。なおエアバッグ装置30は、図示しないリィ
ンフォースバー等の車体構成部材等に固着された支持部
材34に、ボルト等を利用して強固に組付けられる。
【0011】そして、前記インストルメントパネル10
のパネル基材11裏側に配設された実施例のドア補強部
材40は、その基本的な構成が図8に示した従来のドア
補強部材20と同一であって、図4に示すように、該パ
ネル基材11に設けたエアバッグドア12の裏面周辺部
位と該パネル基材11の内方に設置した前記エアバッグ
装置30との間に連結支持される筒状の固定ブラケット
21と、前記エアバッグドア12の裏面と前記固定ブラ
ケット21との間に連結支持される可動ブラケット22
とから構成されている。
【0012】前記固定ブラケット21は、前記エアバッ
グドア12の外縁を囲繞するように固定される角筒体状
を呈し、前記エアバッグ装置30のインフレータ31に
係止保持される角筒状の筒体部23と、この筒体部23
に一体成形されてパネル基材11の裏側へ密着的にカシ
メ付けされる額縁状の係着板部24とから構成されてい
る。そして、前記筒体部23における対向壁部には、前
記エアバッグ装置30のインフレータ31に固定された
係止部材33が係止可能な係止孔41が、合計4個ずつ
設けられている。また前記係着板部24には、パネル基
材11側に突出形成したリブ18の挿通を許容するスリ
ット状の係着孔42が複数個開設されている。
【0013】そして実施例のドア補強部材40では、固
定ブラケット21の前記筒体部23における略中間部位
に、屈曲段部状に形成された変形許容部45が、該筒体
部23の全周に亘って設けられている。これにより筒体
部23は、エアバッグ装置30側の第1筒体部23aと
パネル基材11側の第2筒体部23bとに区分され、こ
の第2筒体部23bが前記第1筒体部23aよりも側外
方へ膨出して大きくなっている。従って固定ブラケット
21は、インストルメントパネル10に外方から過大な
押圧力が加わった際に、前記変形許容部45の変形許容
部45が座屈変形することで、前記パネル基材11が内
方(エアバッグ装置側)へ陥凹的に変形することを許容す
るようになっている。
【0014】なお、前記第1筒体部23aと変形許容部
45との連設コーナー部および第2筒体部23bと変形
許容部45との連設コーナー部は、これら第1筒体部2
3aおよび第2筒体部23bの一般部(平面部位)よりも
強度が高くなっている。従って、前記夫々の連設コーナ
ー部の強度を第1筒体部23aおよび第2筒体部23b
の一般部と同一程度とするために、該連設コーナー部の
肉厚を小さく設定したり、該連設コーナー部の適宜位置
にスリットを設ける等の対策を施すことが望ましい。
【0015】前記各可動ブラケット22,22は、前記
固定ブラケット21の開口部内側に対向的に設けられ
て、前記エアバッグドア12を構成する各ドアパネル部
13,14に対応するもので、固定ブラケット21の筒
体部23における前記第2筒体部23bに溶接またはビ
ス着される固定支持パネル25と、対応のドアパネル部
13,14の裏面にカシメ付け接合される可動補強パネ
ル26と、直線状への伸張変形が可能な曲線状を呈して
前記固定支持パネル25および可動補強パネル26を連
結する複数の可変連結部27とから構成されている。前
記固定支持パネル25は、固定ブラケット21の筒体部
23における第1筒体部23aの内面に固定され、また
各可変連結部27は、前記筒体部23の前記変形許容部
45から第2筒体部23bの内面に沿って密着的に形成
されている。そして前記可動補強パネル26には、対応
のドアパネル部13,14の裏面に突出形成したリブ1
9の挿通を許容するスリット状の係着孔43が複数個開
設されている。また、各可動補強パネル26の前記固定
支持パネル25には、エアバッグ装置30のインフレー
タ31に固定された前記係止部材33が係止可能な複数
個の係止孔44が、固定ブラケット21に設けた前記係
止孔41と対応的に設けられている。
【0016】
【実施例の作用】次に、前述のように構成された実施例
に係るドア補強部材の作用につき説明する。
【0017】前記エアバッグ装置30の作動開始によ
り、膨張するエアバッグが可動補強パネル26,26を
介してエアバッグドア12の各ドアパネル部13,14
を内方から押圧すると、該エアバッグ装置30のインフ
レータ31に係止された固定ブラケット21が、パネル
基材11が外方(乗員室側)へ凸状的に変形するのを規制
する。但し固定ブラケット21は、筒体部23に設けた
前記変形許容部45により、第2筒体部23bがパネル
基材11側へ若干変位することもあり得るが、基本的に
はパネル基材11が外方へ変形することを適切に規制す
る。そして、エアバッグの押圧力を受けたエアバッグド
ア12では、先ず前記開裂予定部15が破断すると共に
前記可変連結部27が直線状に変形することで両ドアパ
ネル部13,14が一体的にパネル基材11から浮上
し、次いで適宜時間差を以て前記開裂予定部16が破断
することで夫々のドアパネル部13,14が両開き式に
開放変位する。このときエアバッグドア12の周辺部位
は、前記固定ブラケット21の係着板部24で支持され
ているから、前記開裂予定部15の破断時およびドアパ
ネル部13,14の開放変位時にパネル基材11が破損
することが好適に防止される。
【0018】また衝突事故等に際し、前方へ投げ出され
た乗員がインストルメントパネル10に衝突して、パネ
ル基材11におけるエアバッグドア12およびその周辺
部位に過大な押圧力が加わった際には、図5および図6
に示すように、エアバッグ装置30のインフレータ31
に係止保持された固定ブラケット21の前記変形許容部
45が座屈変形するから、第1筒体部23aに対して第
2筒体部23bがエアバッグ装置30側へ変移するよう
になる。これによりパネル基材11は、エアバッグドア
12およびその周辺部位が内方(エアバッグ装置側)へ陥
凹的に変形することが許容され、この変形に伴って乗員
の衝突による衝撃吸収が好適に行なわれて当該乗員の負
傷の程度を軽減することが可能となる。なお各可動ブラ
ケット22,22では、固定ブラケット21の座屈変形
に際して前記各可変連結部27が適切に屈曲変形するよ
うになっており、固定ブラケット21およびパネル基材
11の変形に支障を来すことはない。
【0019】このように実施例のドア補強部材40で
は、エアバッグ装置30の作動時には、インストルメン
トパネル10におけるパネル基材11が外方(乗員室側)
へ凸状的に変形することを適切に規制する一方、このパ
ネル基材11に外方から過大な押圧力が加わった際には
固定ブラケット21の変形許容部45が座屈変形するこ
とで、該パネル基材11が内方(エアバッグ装置側)へ陥
凹的に変形することを好適に許容する。従って、例えば
前方へ投げ出された乗員がインストルメントパネル10
(パネル基材11)に衝突した際には、該パネル基材11
が内方へ陥凹的に変形して衝撃吸収が好適に行なわれ、
乗員の負傷の程度を大幅に軽減して2次災害の発生を防
止し得る。
【0020】なお前記実施例では、固定ブラケット21
における筒体部23の略中間部位に周方向へ全周に亘っ
て屈曲段部状の変形許容部45を設け、該変形許容部4
5の任意位置での変形を可能とする場合を例示した。し
かるに、インストルメントパネル10のパネル基材11
に対する乗員の衝突領域は、一般的には乗員席側を指向
した前記ドアパネル部13およびその周辺部位であっ
て、フロントガラス側を指向した前記ドアパネル部14
およびその周辺部位には乗員が衝突することが殆どな
い。このことに鑑みると、前記変形許容部45は、前記
ドアパネル部13に対応した部位とすることを前提とし
て、固定ブラケット21における前記筒体部23の略中
間部位において周方向へ所要長に亘って部分的に設けて
もよい。
【0021】また、前記可動ブラケット22,22にお
ける前記可変連結部27は、前記実施例に示したよう
に、固定ブラケット21の筒体部23の内面に沿って形
成した形態のものに限定されない。すなわち、固定ブラ
ケット21の前記変形許容部45が座屈変形することを
規制しないことを前提として、例えば図7に示すよう
に、第2筒体部23bから離間するように湾曲変形した
形態のものでもよい。
【0022】そして前記実施例では、ドアパネル部1
3,14からなる両開き式のエアバッグドア12に対応
したドア補強部材を例示したが、本願が対象とするドア
補強部材は両開き式のエアバッグドアに限定されるもの
ではなく、例えば1枚のドアパネル部からなる片開き式
のエアバッグドアに対応したドア補強部材も対象とされ
る。
【0023】更に前記実施例では、車両内装部材として
インストルメントパネル10を例示したが、本願のドア
補強部材が対象とするエアバッグドアはこのインストル
メントパネル10に設けたものに限定されるものではな
く、例えばドアトリムに設けたサイドエアバッグ用のエ
アバッグドアや、ピラーガーニッシュに設けたカーテン
エアバッグ用のエアバッグドアに実施されるドア補強部
材等も対象とされる。
【0024】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るドア補
強部材によれば、エアバッグ装置の作動時には車両内装
部材が外方へ凸状的に変形することを適切に規制するこ
とを前提として、この車両内装部材に外方から過大な押
圧力が加わった際には固定ブラケットの変形許容部が変
形することで、該車両内装部材が内方へ陥凹的に変形す
ることを好適に許容する。従って、例えば前方へ投げ出
された乗員が車両内装部材に衝突した際には、該車両内
装部材が内方へ陥凹的に変形して衝撃吸収が好適に行な
われ、乗員の負傷の程度を大幅に軽減して2次災害の発
生を防止し得る極めて有益な効果を奏する。前記変形許
容部は、固定ブラケットの筒体部に設けた屈曲段部であ
って、これにより車両内装部材に外方から過大な押圧力
が加わった際には、固定ブラケットの変形許容部が座屈
変形することにより、該車両内装部材の陥凹的な変形を
好適に許容する。なお前記変形許容部を、筒体部の略中
間部位において周方向へ全周に亘って設けたり、筒体部
の略中間部位において周方向へ所要長に亘って部分的に
設ければ、固定ブラケットが好適に変形する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のドア補強部材を実施した車両内装部
材としてのインストルメントパネルを、エアバッグドア
の形成部位で破断して示す側断面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】図1のB部拡大図である。
【図4】実施例のドア補強部材を構成する固定ブラケッ
トおよび可動ブラケットを、一部破断して示す分解斜視
図である。
【図5】図2の部位においてパネル基材に外方から過大
な押圧力が加わった際に、固定ブラケットが変形許容部
で座屈変形することで、該パネル基材が内方へ陥凹的に
変形することを許容した状態を示す断面図である。
【図6】図3の部位においてパネル基材に外方から過大
な押圧力が加わった際に、固定ブラケットが変形許容部
で座屈変形することで、該パネル基材が内方へ陥凹的に
変形することを許容した状態を示す断面図である。
【図7】ドア補強部材における可動ブラケットの変更例
を示す断面図である。
【図8】従来のドア補強部材を実施した車両内装部材と
してのインストルメントパネルを、エアバッグドアの形
成部位で破断して示す側断面図である。
【図9】図8のC部拡大図である。
【図10】図8のD部拡大図である。
【符号の説明】
10 インストルメントパネル(車両内装部材) 12 エアバッグドア 21 固定ブラケット 22 可動ブラケット 23 筒体部 30 エアバッグ装置 45 変形許容部
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 裕明 愛知県安城市今池町3丁目1番36号 株式 会社イノアックコーポレーション安城事業 所内 Fターム(参考) 3D044 BA01 BA07 BA14 BC07 BC13 3D054 AA03 AA06 AA14 AA17 AA18 BB09 BB10 BB16 BB21 BB23 BB26 EE19 EE20 FF17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両内装部材(10)に設けたエアバッグド
    ア(12)の裏面周辺部位と該車両内装部材(10)の内方に設
    置したエアバッグ装置(30)との間に連結支持される筒状
    の固定ブラケット(21)と、前記エアバッグドア(12)の裏
    面と前記固定ブラケット(21)との間に連結支持される可
    動ブラケット(22)とからなり、前記エアバッグ装置(30)
    が作動した際の衝撃力で前記エアバッグドア(12)および
    その周辺部位が破損するのを防止するドア補強部材にお
    いて、 前記固定ブラケット(21)における筒体部(23)の所要部位
    に、前記車両内装部材(10)に外方から過大な押圧力が加
    わることで変形可能な変形許容部(45)を設け、 前記エアバッグドア(12)またはその周辺部位に前記過大
    な押圧力が加わった際に前記固定ブラケット(21)におけ
    る変形許容部(45)が変形することで、前記車両内装部材
    (10)が陥凹的に変形して衝撃吸収が行なわれるよう構成
    したことを特徴とするドア補強部材。
  2. 【請求項2】 前記変形許容部(45)は、前記筒体部(23)
    の略中間部位に設けた屈曲段部であり、この変形許容部
    (45)が座屈変形することで前記車両内装部材(10)の陥凹
    的な変形を許容するようになっている請求項1記載のド
    ア補強部材。
  3. 【請求項3】 前記変形許容部(45)は、前記筒体部(23)
    の略中間部位において周方向へ全周に亘って設けられて
    いる請求項1または2記載のドア補強部材。
  4. 【請求項4】 前記変形許容部(45)は、前記筒体部(23)
    の略中間部位において周方向へ所要長に亘って部分的に
    設けられている請求項1または2記載のドア補強部材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006335152A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Sanko Gosei Ltd 車両用エアーバック装置
JP2008285166A (ja) * 2002-10-10 2008-11-27 Takata Corp 助手席用エアバッグ装置
JP2010195359A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Daikyonishikawa Corp エアバッグドア部付きインストルメントパネル
JP2011001016A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Honda Motor Co Ltd エアバッグ装置のバッグカバー

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