JPH11114904A - 木材横孔明け装置および木材横孔明け方法 - Google Patents

木材横孔明け装置および木材横孔明け方法

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JPH11114904A
JPH11114904A JP28834197A JP28834197A JPH11114904A JP H11114904 A JPH11114904 A JP H11114904A JP 28834197 A JP28834197 A JP 28834197A JP 28834197 A JP28834197 A JP 28834197A JP H11114904 A JPH11114904 A JP H11114904A
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JP
Japan
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timber
wood
transfer path
drilling
center
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JP28834197A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Hirota
哲夫 廣田
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HIROTA WOOD WORKING MACH WORKS
HIROTA KK
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HIROTA WOOD WORKING MACH WORKS
HIROTA KK
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  • Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】木材側部に対して貫通する横孔明けを簡単かつ
迅速で高精度に行なうことができ、連続した自動加工を
行なうことができる木材横孔明け装置および木材横孔明
け方法を提供する。 【解決手段】木材bを移送路5に対し縦移送し、この移
送路5の適所において設けた把持手段2により、木材b
の長さ方向の中心を移送路5の中心位置に合わせて固定
し、移送路5と直交するように該移送路5の両側に設け
た一対の孔明け手段3a,3bにより、木材幅方向の両
側からその孔心が一致する横孔h,iを貫通加工させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木材の側部に対して所
定の孔明けを簡単かつ高精度で行なうことができる木材
横孔明け装置および木材横孔明け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現今、木造住宅において使用される梁や
桁,柱等の構成材の連結は、その接合部において各種の
金具を介して行なわれることが一般的である。
【0003】例えば、桁と梁との連結に際しては、図4
に示すように、荷重を受ける桁d側に連結金具eを取り
付け、荷重をかける梁f側を桁dの連結金具eに嵌め込
んでピン止めしている。
【0004】したがって、これら桁dや梁fには、この
連結金具eの取り付けのための座掘り孔g,ボルト孔h
や、該連結金具eに対する取付孔iをあらかじめ機械加
工してある。
【0005】しかしながら、これら孔g,h,iは、作
業者が各桁dと梁fに対して治具を用いながら個々に測
定しつつ加工されていたもので、その孔明け加工の精度
にバラツキを生じて組み立てに際して不都合を生ずる。
【0006】また、前記したように木材ごとの作業者に
よる測定,ケガキは極めて作業効率が悪く、短時間によ
る大量の孔明け処理に対応できないものであった。
【0007】特に、貫通させる横孔加工に際して、木材
の幅(厚さ)が大きいものの加工や細い径の横孔にあっ
ては、孔明けドリルによって一連に作業を行なうと、該
孔明けドリルが次第に孔明け中心位置から反れる現象が
発生して、希望する位置への孔明けができないことがあ
り直進性の精度を低下させる。等の様々な問題点を有す
るものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した問
題点を解決するためになされたもので、木材を移送路に
対し縦移送し、この移送路の適所において設けた把持手
段により、前記木材の長さ方向の中心を前記移送路の中
心位置に合わせて固定し、前記移送路と直交するように
該移送路の両側に設けた一対の孔明け手段により、前記
木材幅方向の両側からその孔心が一致する横孔を貫通加
工させることにより、木材側部に対して貫通する横孔明
けを簡単かつ迅速で高精度に行なうことができ、連続し
た自動加工を行なうことができる木材横孔明け装置およ
び木材横孔明け方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、木材の移送路に設けて該木材の
停止位置を設定させる木材位置検知手段と、前記木材の
移送路において該移送路における中心位置上の適所に設
け、この木材の長さ方向の中心線と合致するように該木
材を固定する把持手段と、前記移送路の木材移送方向線
における中心位置を挟んでその両側に設けて、前記木材
の側面に横孔を明ける一対の孔明け手段とからなり、前
記一対の孔明け手段は、前記移送路の木材移送方向線と
直交する方向へ一直線状に対向してその孔明け軸線が一
致し、かつ、制御手段へあらかじめ入力したプログラム
にしたがって、X軸方向,Y軸方向およびZ軸方向に対
し任意に移動制御される木材横孔明け装置の構成にあ
る。
【0010】また、木材の移送路に設けて該木材の停止
位置を設定させる木材位置検知手段と、前記木材の移送
路において該移送路における中心位置上の適所に設け、
この木材の長さ方向の中心線と合致するように該木材を
固定する把持手段と、前記移送路の木材移送方向線にお
ける中心位置を挟んでその両側に設けて、前記木材の側
面に横孔を明ける一対の孔明け手段とからなり、前記一
対の孔明け手段は、前記移送路の木材移送方向線と直交
する方向へ一直線状に対向してその孔明け軸線が一致
し、かつ、制御手段へあらかじめ入力したプログラムに
したがって、X軸方向,Y軸方向およびZ軸方向に対し
任意に移動制御され、その孔明け加工部に、取付体に設
けた振れ止め手段を介して孔明け刃物を取り付けてあっ
て、前記振れ止め手段は、前記取付体に設けた保持体へ
木材面に対して進退自在に設けた摺動体と、この摺動体
の前側に設けて前記孔明け刃物の外周部を抱持する案内
部材と、該案内部材の前面に設けて木材面へ当接する押
え部材と、前記摺動体の後側に設けて該摺動体を常時木
材面側へ付勢させる押圧部材と、を備えさせた木材横孔
明け装置の構成にある。
【0011】更に、一対の孔明け手段は、上下方向にお
いて並設させた孔明けドリルと、座ぐりカッタとからな
る二種類によって構成される。
【0012】そして、木材の長さ方向を向けて移送路に
対し該木材を縦移送し、この移送路の適所において設け
た把持手段により、前記木材の長さ方向の中心を前記移
送路の中心位置に合わせて固定し、前記移送路と直交す
るように該移送路の両側に設けた一対の孔明け手段によ
り、前記木材幅方向の両側からその孔明け軸線が一致す
る横孔を貫通加工させる木材横孔明け方法にある。
【0013】
【実施例】次に本発明に関する木材横孔明け装置および
木材横孔明け方法の実施の一例を図面に基づいて説明す
る。
【0014】図1〜図3においてAは、本発明実施例の
木材横孔明け方法に採用される木材横孔明け装置で、例
えば、図4に示すように、木造住宅の骨組みにおいて、
梁fや桁d等の構成材の連結に際して使用される連結金
具eの取り付けのための孔明け加工に用いるものであっ
て、木材位置検知手段1と、把持手段2と、一対の孔明
け手段3a,3bと、制御手段4とにより基本的に構成
される。
【0015】前記した木材位置検知手段1は、木材bの
移送路5において該木材bの停止位置を決めるもので、
機体6の上方において設けた下方へ向かって照射される
レーザビーム照射装置等を用いる。
【0016】そして、移送路5においてこのレーザ光線
の照射位置は常に定められていて、この座標値はあらか
じめ制御手段4に入力されているものであり、図10に
示すように、該木材位置検知手段1から照射されたレー
ザ光線が木材bの上面に付された墨付け1aに合致した
とき、後記する把持手段2を操作してこの木材bを移送
路5において固定することで、木材bの長さ方向の位置
決めがなされるものであって、木材bの前端縁からの加
工位置寸法出しの基準が得られる。
【0017】この木材位置検知手段1にあって、図10
(a)に示すように、移送路5を木材bが右方向から移
動してきた場合も、図10(b)に示すように、木材b
が左方向から移動してきた場合も、同一位置に設けられ
た木材位置検知手段1により木材bの墨付け1aを検知
するもので、この右・左の木材bの移送方向の認識はあ
らかじめ制御手段4へ信号が送られる。
【0018】前記した把持手段2は、木材位置検知手段
1の近傍において木材bの移送路における中心位置(図
2において示す木材移送方向線であるp−p線)上の適
所に設けて、この木材bの長さ方向の中心線(図4にお
いて示すr−r線)と合致するように該木材bを固定す
るもので、流体シリンダ等からなる開閉手段8により左
右一対のバイス部材2a,2aがp−p線上を中心に相
対的に移動することにより、常に木材b中心を移送路5
上の把持中心とすることができる。
【0019】前記した一対の孔明け手段3a,3bは、
移送路5の木材移送方向線p−pにおける両側におい
て、該木材bに対して対向的に二組を設けて、この木材
bの側面に横孔h,iまたは座掘りg(図4参照)を明
ける。
【0020】そして、後記する制御手段4へあらかじめ
入力したプログラムにしたがって、X軸方向,Y軸方向
およびZ軸方向に対し任意にかつ一対の孔明け手段3
a,3bが個別に移動制御される。
【0021】そして、その構成は、機体6上に設けた水
平ガイド9a,9bへX軸方向に対して数値制御可能な
サーボモータ等からなる移動手段10a,10bによる
移動自在となる移動体11a,11bを設けて、この移
動体11a,11bの垂直ガイド60a,60bへ昇降
体12a,12bを数値制御可能なサーボモータ等から
なる昇降手段13a,13bによる昇降自在に取り付け
てある。
【0022】更に、この昇降体12a,12bの繰出ガ
イド14a,14bおよび15a,15bには、把持手
段2に固定された木材bに対して進退する上下一対の取
付体16a,16bおよび17a,17bを流体シリン
ダ等の繰出手段18a,18bおよび19a,19bに
より移動自在に取り付けてある。
【0023】また、この上下一対の取付体16a,16
bおよび17a,17bには、それぞれ孔明け刃物であ
る座ぐりカッタ20a,20bと孔明けドリル21a,
21bを回転駆動するモータ等の駆動部材22a,22
bおよび23a,23bを着脱自在に取り付けてあるも
ので、これら座ぐりカッタ20a,20bと孔明けドリ
ル21a,21bは、特に、孔明けドリル21a,21
bは、図2および図9においてs−s線で示すように、
その孔明け軸線を一致させてある。
【0024】そして、前記した座ぐりカッタ20a,2
0bは、図5および図6に示すように、前縁が木材bの
切削面に当接して、座ぐりカッタ20a,20bの外周
部を被覆筒24a,24bにより覆って切り屑の飛散を
防止してあるもので、この被覆筒24a,24bは取付
体16a,16bへ取り付けたステー25a,25bを
介して座ぐりカッタ20a,20bの軸方向へ移動自在
となるように設けてあって、この被覆筒24a,24b
の前縁が木材bの切削面に当接して、更に、該座ぐりカ
ッタ20a,20bが切削のために繰り出されたとき、
この座ぐりカッタ20a,20bの動きと連動しないよ
うにその当接位置で停止させる構成を有する。
【0025】更に、該座ぐりカッタ20a,20bは、
切り込み深さ調整手段26a,26bにより切り込み深
さが制御されているものであって、図5および図6に示
すように、前記したステー25a,25bの所定位置へ
設けたセンサ27a,27bと、ステー25a,25b
へ摺動自在に設けた摺動杆28a,28bの取付部材2
9a,29bに設けた移動調整可能の検出子30a,3
0bとからなるものであり、座ぐりカッタ20a,20
bの切り込み切削に際して、被覆筒24a,24bが見
掛け上に後退することで、センサ27a,27bが検出
子30a,30bの移動を検出して、座ぐりカッタ20
a,20bにおける繰出手段18a,18bの繰り出し
を停止させ後退させる。
【0026】なお、検出子30a,30bを取り付けた
取付部材29a,29bは、摺動杆28a,28bへ外
装したコイルばね等の弾機31a,31bにより、常時
検出原点位置に復帰できるようにしてある。
【0027】また、前記孔明けドリル21a,21b
は、図7および図8に示すように、該孔明けドリル21
a,21bの軸心が振れるのを防止する振れ止め手段3
2a,32bを付設してあるもので、摺動体33a,3
3bと、案内部材34a,34bと、押圧部材36a,
36bとよりなる。
【0028】そして、このうち、摺動体33a,33b
は、取付体17a,17bに設けた保持体37a,37
bへ木材b面に対して進退自在に設けてあって、常時
は、摺動体33a,33bの後側に設けた押圧部材36
a,36bにより、該摺動体33a,33bを木材面b
側へ付勢させるもので、後側部に延設した連杆38a,
38bへ外装したコイルばね等の弾機39a,39bに
より、後退限へ向かって付勢される。
【0029】前記した案内部材34a,34bは、摺動
体33a,33bの前側に設けて孔明け刃物である孔明
けドリル21a,21bの外周部を該孔明けドリル21
a,21bが進退可能の状態に抱持してあって、図8に
詳細を示すように、孔明けドリル21a,21bの外周
に接触する合成樹脂等のブッシュ40a,40bを摺動
体33a,33bに設けた軸受41a,41bへ偏心し
ないように支承させてある。
【0030】前記した制御手段4は、慣用のコンピュー
タを用いるもので、前記した各手段およびセンサ27
a,27b等に接続してある。
【0031】前記のように構成される本発明の実施例装
置Aおよび方法によれば以下の作用を奏するもので、例
えば、木材bである木造建築における梁fや桁dへ、座
掘りgや横孔h,iを穿設するときは、これらの使用目
的に応じた木材bを移送路5へ搬入させるもので、これ
らの加工データは、制御手段4へあらかじめ入力されて
いる。
【0032】そして、移送路5への木材bの搬入に伴っ
て、木材位置検知手段1である照射されているレーザ光
線と該木材bの上面前部に設けられた墨付け1aが一致
すると、該木材bの加工位置の位置決めが自動的に得ら
れるもので、このとき把持手段2を操作してこの木材b
を固定する。
【0033】例えば、図4に示すように、梁fに横孔i
を明けるときは、その孔明け位置L1,L2,L3のデ
ータはあらかじめ制御手段4へプログラムされているの
で、移動手段10a,10bと昇降手段13a,13b
を操作して移動体11a,11bおよび昇降体12a,
12bを移動させ、孔明け手段3a,3bを作動させる
と、その孔明けドリル21a,21bが当該の孔明け位
置に対応する。
【0034】次に、一方の孔明け手段3aを木材bの一
側面に対して繰出手段19aにより繰り出すと、取付体
17aと共に振れ止め手段32aが前進して、図9に示
すように、その前縁面の押え部材35aが材料b面へ当
接する。
【0035】更に、繰出手段19aを操作すると、振れ
止め手段32aは木材bとの当接によって移動を規制さ
れるが、該振れ止め手段32aが保持体37aを摺動す
るため孔明けドリル21aの直進を妨げない。
【0036】したがって、取付体17aの前進と共に、
孔明けドリル21aが木材bに切り込んで孔明けを開始
するもので、木材bの中心線r−rを越えるまで切削が
進行し、その後孔明けドリル21aは待機位置へ復帰す
る。
【0037】次に、この孔明け位置の木材b他側では、
他方の孔明け手段3bが、図9に示すように、あらかじ
め定められたプログラム通りに対応しているもので、取
付体17bを繰出手段19bにより繰り出すと、孔明け
ドリル21bおよび振れ止め手段32bが前進して該振
れ止め手段32bの前側縁に設けた押え部材bが木材b
面に当接するもので、前記同様に、この振れ止め手段3
2bの移動を規制されるが、該振れ止め手段32bが保
持体37bを摺動するため孔明けドリル21bの直進を
妨げない。
【0038】したがって、取付体17bの前進と共に、
孔明けドリル21bが木材bに切り込んで孔明けを開始
するもので、木材bの中心線r−rを越えるまで切削が
進行し、先に穿設した横孔とに貫通してその軸線が正確
に一致した直交する横孔iが形成されるもので、その
後、孔明けドリル21bも待機位置へ復帰するものであ
って、骨組み施工に使用する連結金具e(図4参照)の
本体部およびこの本体部に係合する引き寄せ金具に係合
するピンの横孔iが加工される。
【0039】この孔明けは、例えば、木材bの材幅が1
50mmと大きくなったときは、特に有効で、該木材b
の材幅の半分強のストロークを有する孔明けドリル21
a,21bで足りるもので、長尺寸法の孔明けドリル2
1a,21bを使用しなくても済むため、孔明けドリル
21a,21bの曲りや振れに起因する横孔の位置精度
や直進精度の低下を来さないと共に、使用する孔明けド
リル21a,21bが細いものであるときなど、該ドリ
ルの振れ,曲り量を抑えて真直精度の向上が期待され
る。
【0040】また、孔明けドリル21a,21bは、振
れ止め手段32a,32bのブッシュ40a,40bお
よび軸受41a,41bにより常にその回転中心に該孔
明けドリル21a,21bの軸心を保持させるため、繰
出手段19a19の繰り出しにより孔明けドリル21
a,21bの切削先端部が延長されても、木材bの極め
て近傍においてその振れ止めがなされて、孔明けドリル
21a,21bの高精度の直進性が得られる。
【0041】次に、図4に示すように、桁dに対する座
掘りgを加工するときは、前記した一対の孔明け手段3
a,3bにおいて孔明けドリル21a,21bの上下方
向に並設させた座ぐりカッタ20a,20bを用いる。
【0042】その孔明け位置L4,L5のデータはあら
かじめ制御手段4へプログラムされているので、移動手
段10a,10bと昇降手段13a,13bを操作して
移動体11a,11bおよび昇降体12a,12bを移
動させ、孔明け手段3a,3bを作動させると、その座
ぐりカッタ20a,20bが当該の座掘り位置に対応す
るものであって、木材bの一方面においての座掘り加工
の準備ができる。
【0043】次に、一方の孔明け手段3aを木材bの一
側面に対して繰出手段18aにより繰り出すと、取付体
16aと共に被覆筒24aが前進して、図6において仮
想線で示すように、その前縁面が材料b面へ当接する。
【0044】更に、繰出手段18aを操作すると、被覆
筒24aは木材bとの当接によって移動を規制される
が、該被覆筒24aのステー25aを摺動するため座ぐ
りカッタ20aの直進を妨げない。
【0045】したがって、取付体16aの前進と共に、
座ぐりカッタ20aが木材bに切り込んで座掘りを開始
するもので、座ぐりカッタ20aが所定寸法の掘削が進
行したとき、ステー25aに設けた27a,27bに被
覆筒24aの検出子30a,30bに対応するものであ
って、この検出信号が、制御手段4を介して繰出手段1
8aに送られ、座ぐりカッタ20aの切り込みを停止す
ると共に、待機位置への復帰を行なう。
【0046】これにより、木材bには、あらかじめ定め
られた木材位置へ所定深さの座掘りgが加工されるもの
で、骨組み施工に使用する連結金具e(図4参照)の丸
座金が嵌合することができる。
【0047】更に、木材bの他側に座掘りgを形成する
場合は、孔明け手段3bにおける座ぐりカッタ20bを
用いるもので、同様の作用によって行なわれる。
【0048】また、座掘りgにおいて丸座金を固定する
ボルト孔となる横孔hは、前記した孔明け手段3a,3
bの所定径による孔明けドリル21a,21bにより行
なわれるもので、この貫通横孔hは、孔明けドリル21
a,21bの曲りや振れに起因する横孔の位置精度や直
進精度の低下を来さない。
【0049】この場合、前記した横孔明けと同様の作用
によってなされるものであって、詳細な説明は省略す
る。
【0050】そして、本発明実施例装置Aにおいて、一
対の孔明け手段3a,3bが、移動体11a,11bの
上下方向(縦方向)において並設させた孔明けドリル2
1a,21bと、座ぐりカッタ20a,20bとからな
る二種類によって構成されることにより、連結金具eの
取り付けのための座掘りgと、該連結金具eのボルト締
めのための横孔h,hとが一ラインによって連続的な加
工を行なうことができる大きな効果を発揮する。
【0051】また、木材位置検知手段1は、そのレーザ
光線の照射位置が一定でこの位置を基準に木材bの寸法
設定できるため、木材bの前部と後部とに対する孔明け
加工が、木材bを反転させることなく一方向移送のみの
操作で行なえる。
【0052】なお、図1および図3において50は、移
送路5の上方において設けた木材bの上面位置検出手段
で、流体シリンダ等を用いてその移動端部に設けた検出
体51が木材bの上面に当接することで、木材bの上面
位置が検出される。
【0053】この検出にあっては、例えば、回転体52
に巻き付けてその先端部を固着した連係索53を検出体
51に連結してあって、この連係索53の繰出量が回転
体52の回転量に変換され、この信号が制御手段4へ送
られる。
【0054】また、この検出体51は、木材bの上面を
押圧することで、移送路5におけるローラ等の移送部材
54との間に挟持されてクランプ作用を行なう。
【0055】
【発明の効果】前述のように構成される本発明は、横孔
明けに際して、移送路の木材移送方向における両側へ該
木材に対して対向的に軸心が合致した一対の孔明け手段
を設けたものであるから、木材幅が大きくなっても、該
木材の材幅の半分強のストロークを有する孔明け刃物で
足りるもので、木材幅以上の長尺寸法の孔明け刃物を使
用しなくても済むため、孔明け刃物の曲りや振れに起因
する横孔の位置精度や直進精度の低下を来たすことな
く、高精度の孔明け加工が簡単かつ確実に行なうことが
できる。
【0056】孔明け刃物の周囲を抱持する振れ止め手段
を設けることにより、孔明け刃物の曲りや振れを可及的
に抑えることができるので、一層の木材に対する横孔加
工精度が向上する。
【0057】一対の孔明け手段は、上下方向において並
設させた孔明けドリルと、座ぐりカッタとからなる二種
類によって構成されることにより、横架材等の構造材に
対する諸孔明け加工を効率的に行なうことができる。等
の特有な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する木材横孔明け方法を採用した装
置の一実施例を一部を示す正面図である。
【図2】図1における概略の平面図である。
【図3】図1における概略の側面図である。
【図4】図1における装置によって加工される孔の例を
示す構造材の斜視図である。
【図5】図1における座ぐりカッタを用いた孔明け手段
の要部を示す正面図である。
【図6】図5における切り込み深さ調整手段を拡大して
示す説明図である。
【図7】図1における孔明けドリルを用いた孔明け手段
の要部を示す一部縦断正面図である。
【図8】図7における振れ止め手段を拡大して示す断面
図である。
【図9】図7における振れ止め手段による木材の横孔明
けの加工状態を示す説明図である。
【図10】図1における木材位置検知手段による木材把
持位置決め状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
b 木材 h,i 横孔 1 木材位置検知手段 2 把持手段 3a,3b 孔明け手段 4 制御手段 5 移送路 20a,20b 孔明けドリル 21a,20b 座ぐりカッタ 32a,32b 振れ止め手段 33a,33b 摺動体 34a,34b 案内部材 36a,36b 押圧部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材の移送路に設けて該木材の停止位置
    を設定させる木材位置検知手段と、前記木材の移送路に
    おいて該移送路における中心位置上の適所に設け、この
    木材の長さ方向の中心線と合致するように該木材を固定
    する把持手段と、前記移送路の木材移送方向線における
    中心位置を挟んでその両側に設けて、前記木材の側面に
    横孔を明ける一対の孔明け手段とからなり、 前記一対の孔明け手段は、前記移送路の木材移送方向線
    と直交する方向へ一直線状に対向してその孔明け軸線が
    一致し、かつ、制御手段へあらかじめ入力したプログラ
    ムにしたがって、X軸方向,Y軸方向およびZ軸方向に
    対し任意に移動制御されることを特徴とする木材横孔明
    け装置。
  2. 【請求項2】 木材の移送路に設けて該木材の停止位置
    を設定させる木材位置検知手段と、前記木材の移送路に
    おいて該移送路における中心位置上の適所に設け、この
    木材の長さ方向の中心線と合致するように該木材を固定
    する把持手段と、前記移送路の木材移送方向線における
    中心位置を挟んでその両側に設けて、前記木材の側面に
    横孔を明ける一対の孔明け手段とからなり、 前記一対の孔明け手段は、前記移送路の木材移送方向線
    と直交する方向へ一直線状に対向してその孔明け軸線が
    一致し、かつ、制御手段へあらかじめ入力したプログラ
    ムにしたがって、X軸方向,Y軸方向およびZ軸方向に
    対し任意に移動制御され、その孔明け加工部に、取付体
    に設けた振れ止め手段を介して孔明け刃物を取り付けて
    あって、 前記振れ止め手段は、前記取付体に設けた保持体へ木材
    面に対して進退自在に設けた摺動体と、この摺動体の前
    側に設けて前記孔明け刃物の外周部を抱持する案内部材
    と、該案内部材の前面に設けて木材面へ当接する押え部
    材と、前記摺動体の後側に設けて該摺動体を常時木材面
    側へ付勢させる押圧部材とを備えさせたことを特徴とす
    る木材横孔明け装置。
  3. 【請求項3】 一対の孔明け手段は、上下方向において
    並設させた孔明けドリルと、座ぐりカッタとからなる二
    種類によって構成されることを特徴とする請求項1また
    は2記載の木材横孔明け装置。
  4. 【請求項4】 木材の長さ方向を向けて移送路に対し該
    木材を縦移送し、この移送路の適所において設けた把持
    手段により、前記木材の長さ方向の中心を前記移送路の
    中心位置に合わせて固定し、前記移送路と直交するよう
    に該移送路の両側に設けた一対の孔明け手段のそれぞれ
    により、前記木材幅方向の両側からその孔明け軸線が一
    致する横孔を貫通加工させることを特徴とする木材横孔
    明け方法。
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