JPH11101349A - 往復動ピストンのピストンカップ - Google Patents

往復動ピストンのピストンカップ

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JPH11101349A
JPH11101349A JP9281480A JP28148097A JPH11101349A JP H11101349 A JPH11101349 A JP H11101349A JP 9281480 A JP9281480 A JP 9281480A JP 28148097 A JP28148097 A JP 28148097A JP H11101349 A JPH11101349 A JP H11101349A
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cup
piston
axial direction
groove
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JP9281480A
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Takahito Ogiwara
貴人 荻原
Kenji Sano
健次 佐野
Kazuichi Shinoda
和一 信田
Hiroki Okada
裕樹 岡田
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基部の基部端面、内周面をカップ嵌着溝に一
様に密着させて、加圧時の変形を小さし、長期に亘って
シール性を維持する。 【解決手段】 基部32に外周端32A2 が内周端32
A1 よりも軸方向一側に突出した湾曲端面32Aを設
け、内周面を一側に均一な径方向寸法となるストレート
状内面35Aを有する屈曲円筒面35とし、ストレート
状内面35Aの軸方向長さ寸法a3 を環状凹溝の溝底と
湾曲端面32Aとの間の軸方向長さ寸法b2の3分の1
に設定している。これにより、ピストンカップ31の装
着時には、湾曲端面32Aの外周端32A2 が軸方向他
側に引っ張られ、湾曲端面32Aが平坦になってカップ
嵌着溝に一様に密着する。また、ストレート状内面35
Aが径方向内向きに引っ張られ、屈曲円筒面35がカッ
プ嵌着溝に一様に密着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧式ドラ
ムブレーキのホイールシリンダ、マスタシリンダ等に用
いて好適な往復動ピストンのピストンカップに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、往復動ピストンのピストンカッ
プは、シリンダとピストンとの間を油液密にシールする
もので、例えば自動車等の車両に搭載される油圧式ドラ
ムブレーキのホイールシリンダやマスタシリンダ等に広
く適用され、また種々の形式のものが知られている。
【0003】そこで、図4ないし図7に基づき、第1の
従来技術による往復動ピストンのピストンカップを、ホ
イールシリンダに用いた場合を例に挙げて説明する。
【0004】1は油圧式ドラムブレーキに内蔵され、ブ
レーキシュー(いずれも図示せず)を動作させるための
ホイールシリンダで、該ホイールシリンダ1は、シリン
ダ孔2Aが形成されたシリンダボディ2と、該シリンダ
ボディ2のシリンダ孔2A内に軸方向に摺動自在に挿嵌
されたピストン部材3,3等とから大略構成され、各ピ
ストン部材3間に画成される液圧室100には油液が充
填される。
【0005】ここで、前記各ピストン部材3は、例えば
一の円柱状部材の削り出しによって構成され、軸方向に
順次、ブレーキシューに係合する係合溝4Aを備えた係
合部4、後述するゴムブーツ10が嵌合する環状のブー
ツ嵌着溝5、前記シリンダ孔2A内を摺動する円柱状の
第1のランド部6、後述するピストンカップ11が収容
される環状のカップ嵌着溝7、前記シリンダ孔2A内を
摺動する円盤状の第2のランド部8、および各ピストン
部材3,3間に前記液圧室100を確保するための当接
部9が形成されている。そして、前記ブーツ嵌着溝5の
溝径は第1のランド部6の外径よりも小径で、前記カッ
プ嵌着溝7の溝径は第1のランド部6および第2のラン
ド部8の外径よりも小径で、さらに当接部9の外径は第
2のランド部8の外径よりも小径となっている。
【0006】ここで、前記カップ嵌着溝7は、溝底7A
と、該溝底7Aの一側に位置して第1のランド部6の端
面からなる一側側壁7Bと、溝底7Aの他側に位置して
第2のランド部8の端面からなる他側側壁7Cとから径
方向外向きに開口する断面略コ字状の環状溝として形成
されている。
【0007】また、第2のランド部8には、液圧室10
0とカップ嵌着溝7とを連通する補給穴8A,8Aが形
成されており、該各補給穴8Aは、作動中にピストンカ
ップ11がカップ嵌着溝7の他側側壁7Cに吸着するの
を防ぐものである。
【0008】そして、上記構成からなるピストン部材
3,3は、シリンダ孔2A内にそれぞれの当接部9同士
を対向させて移動可能に挿嵌されている。
【0009】また、10,10はシリンダボディ2のシ
リンダ孔2A開口部に設けられたゴムブーツで、該各ゴ
ムブーツ10は、外周側がシリンダボディ2のシリンダ
孔2A開口部外周に形成された環状のブーツ取付溝2B
に嵌着され、内周側が前記ピストン部材3のブーツ嵌着
溝5に嵌着されている。これにより、各ゴムブーツ10
は液圧室100への油液の給,排に応動してピストン部
材3,3が相互に離間,近接するのを許しつつ、シリン
ダ孔2A内に塵埃や水滴等が侵入するのを防止してい
る。
【0010】11,11は各ピストン部材3のカップ嵌
着溝7に収容されたピストンカップで、該ピストンカッ
プ11は、弾性を有するゴム材料等からなり、自由状態
において図5に示す断面形状となっている。
【0011】即ち、自由状態にあるピストンカップ11
は、軸方向の一側がカップ嵌着溝7の一側側壁7Bに当
接する基部端面12Aとなった環状の基部12と、該基
部12の内周側から軸方向他側に向け径方向寸法が徐々
に縮径して延びた内周側リップ部13と、前記基部12
の外周側から軸方向他側に向け径方向寸法が徐々に拡径
して延びた外周側リップ部14とから断面が略コ字状に
形成されている。また、基部12と内周側リップ部13
の内面は内周面15となり、基部12と外周側リップ部
14の外面は外周面16となっている。さらに、内周側
リップ部13と外周側リップ部14との間には環状凹溝
17が形成されている。
【0012】ここで、基部12の基部端面12A、内周
面15、外周面16、環状凹溝17について、外縁の各
屈曲部位にA,B,C,…の符号を付して説明する。
【0013】まず、基部12の基部端面12Aの形状に
ついて説明するに、該基部端面12Aは点DE間で平坦
面として形成されている。そして、該基部端面12Aが
カップ嵌着溝7の一側側壁7Bに当接する。
【0014】次に、内周面15は、基部12の内面と内
周側リップ部13の内面とに亘って形成され、基部12
の内面側に位置する点CD間で均一な径方向寸法をなす
ストレート状内面15Aと、内周側リップ部13の内面
側に位置する点BC間で他側に向け徐々に縮径するテー
パ状内面15Bとを備えている。ここで、前記ストレー
ト状内面15Aは、その軸方向長さ寸法a1 が環状凹溝
17の溝底に位置する点Jと基部端面12Aとの間の寸
法b1 と同等に設定されている。
【0015】また、外周面16は、基部12の外面と外
周側リップ部14の外面とに亘って形成され、点Fの位
置から他側に向け徐々に拡径している。さらに、環状凹
溝17は、内周側リップ部13の外面と外周側リップ部
14の内面との間に形成され、その溝底(J)の位置で
円弧を形成している。
【0016】次に、自由状態で上述のような形状をなす
ピストンカップ11を、カップ嵌着溝7内に装着した場
合の形状について説明するに、この場合には、内周側リ
ップ部13(J−A−B−C)は、その先端(A−B)
が基部12側に対して外周側リップ部14(F−G−H
−I−J)側(図中上側)に回動変位する。
【0017】この状態では、外周側リップ部14(F−
G−H−I−J)は自由状態にあるので、両リップ部1
3,14間の環状凹溝17(I−J−A)の軸方向の溝
深さ(J−A)は、内周側リップ部13(J−A−B−
C)が回動変位した分だけ深くなる。そして、これを吸
収すべく、自由状態で平坦な基部12の基部端面12A
(D−E)は突出変形し、該基部端面12A(D−E)
は軸方向一側に向けてやや凸形状に変形する。
【0018】次に、カップ嵌着溝7にピストンカップ1
1が装着されたピストン部材3を、シリンダボディ2の
シリンダ孔2A内に挿嵌したときのピストンカップ11
の形状について図6を参照して説明する。なお、以下の
説明で、軸方向の一側方向をX方向、軸方向の他側方向
をX′方向、径方向外向きをZ方向、径方向内向きを
Z′方向として述べる。
【0019】まず、ピストン部材3をシリンダ孔2A内
に挿嵌すると、外周側リップ部14(F−G−H−I−
J)は、基部12側に対して、先端(G−H−I)が内
周側リップ部13(J−A−B−C)側となるZ′方向
に回動変位する。
【0020】この外周側リップ部14(F−G−H−I
−J)が内周側リップ部13(J−A−B−C)側に接
近するように基部12側に対して回動変形する際、シリ
ンダボディ2のシリンダ孔2Aとの当接点(L−G)が
深い環状凹溝17(I−J−A)の溝底(J)より軸方
向他側に(リップ先端側)に離れて位置するので、両リ
ップ部13,14間の環状凹溝17(I−J−A)は、
その軸方向の溝深さ(J−A)がさらに深くなるように
変形することとなり、これを吸収すべく、自由状態で平
坦な基部端面12A(D−E)は中央部(K)が軸方向
一側にさらに屈曲して突出変形する。
【0021】これにより、基部12の基部端面12A
(D−E)の内周側部位(D)は、カップ嵌着溝7の溝
底7Aと一側側壁7Bとによって形成された角隅より浮
き上がり、基部12の基部端面12Aの外周側部位(K
−E)は、カップ嵌着溝7の一側側壁7Bより離れてし
まうので、図6に示すような隙間S1 ,S2 が生じてし
まう。
【0022】また、ピストン部材3の往復動によって
は、基部12と外周側リップ部14との中間部(F)が
X−X′方向に引っ張られるので、この中間部(F)に
応力が集中してへたりやすい。
【0023】次に、ピストン部材3,3を互いに離間さ
せる方向に移動させるために、圧力を加えたときのピス
トンカップ11の形状(変形状態)について、図7を参
照して説明する。
【0024】この場合には、圧力によってピストンカッ
プ11が変形を生じるが、該ピストンカップ11の変形
は隙間S1 ,S2 に向けて生じ、各部の摺動によって隙
間S1 ,S2 をほぼ埋める結果となる。また、この場合
には、外周面16とシリンダ部材2との当接点が(L−
G)から(L′−G)に増大する。
【0025】従って、第1の従来技術によるピストンカ
ップ11では、ホイールシリンダ1内に装着したとき
に、基部12の基部端面12Aとカップ嵌着溝7の一側
側壁7Bとの間に隙間S1 が形成され、内周面15のス
トレート状内面15Aと溝底7Aとの間に隙間S2 が形
成される。このため、各隙間S1 ,S2 に向けて加圧時
の変形が大きくなるから、加圧時に多くの油液を必要と
する上に、各シール部分が大きく変形することにより、
シール性の低下を招く虞れがある。
【0026】一方、第2の従来技術によるピストンカッ
プとして、図8ないし図10に示すものが知られてい
る。
【0027】そこで、図8ないし図10に基づいて第2
の従来技術によるピストンカップを説明するに、第2の
従来技術では、前記第1の従来技術の課題である基部の
基部端面とカップ嵌着溝の一側側壁、内周面とカップ嵌
着溝の溝底との間に隙間が形成されるのを防止するため
に、基部の基部端面を断面がほぼ凹湾曲形状をなす湾曲
面として形成している。なお、第2の従来技術では、前
述した第1の従来技術と同一の構成要素には同一の符号
を付し、その説明を省略するものとする。
【0028】21は自由状態におけるピストンカップ
で、該ピストンカップ21は、第1の従来技術によるピ
ストンカップ11とほぼ同様に、基部22、内周側リッ
プ部23、外周側リップ部24から断面が略コ字状に形
成され、内周面25、外周面26、環状凹溝27を有し
ている。しかし、この第2の従来技術によるピストンカ
ップ21は、基部22の基部端面22Aが断面でほぼ凹
湾曲形状をなす湾曲面として形成されている。
【0029】次に、上述したピストンカップ21をピス
トン部材3のカップ嵌着溝7内に装着した場合につい
て、外縁の各屈曲部位に第1の従来技術で付したA,
B,C,…の符号に対応する符号を付して説明する。
【0030】まず、ピストンカップ21をカップ嵌着溝
7内に装着すると、内周側リップ部23(J2 −A1 −
A2 −B−D)は、その先端(A1 −A2 −B)が基部
22側に対して外周側リップ部24(F−G−H−I−
J1 )側(図中上側)に回動変位する。
【0031】この状態では、外周側リップ部24(F−
G−H−I−J1 )は自由状態にあるので、両リップ部
23,24間の浅い環状凹溝27(I−J1 −J2 −A
1 )の軸方向の溝深さ(J2 −A1 )は、内周側リップ
部23(J2 −A1 −A2 −B−D)が回動変位した分
だけ深くなる。そして、これを吸収すべく、自由状態で
凹湾曲形状に屈曲した基部端面22A(D−E)は突出
変形し、該基部端面22A(D−E)の屈曲度合いは小
さくなり、平坦面に近くなる。
【0032】次に、カップ嵌着溝7にピストンカップ2
1が装着されたピストン部材3を、シリンダボディ2の
シリンダ孔2A内に挿嵌すると、外周側リップ部24
(F−G−H−I−J1 )は、基部22側に対して、先
端(G−H−I)が内周側リップ部23(J2 −A1 −
A2 −B−D)側となるZ′方向に回動変位する。
【0033】この外周側リップ部24(F−G−H−I
−J1 )が内周側リップ部23(J2 −A1 −A2 −B
−D)側に接近するように基部22側に対して回動変形
する際、両リップ部23,24間の浅い環状凹溝27
(I−J1 −J2 −A1 )の軸方向の溝深さ(J2 −A
1 )は、さらに深くなるように変形しようとする。しか
し、シリンダボディ2のシリンダ孔2Aとの当接点(L
−G)が環状凹溝27(I−J1 −J2 −A1 )の溝底
(J1 −J2 )とほぼ同じ軸方向位置にあるので、環状
凹溝27(I−J1 −J2 −A1 )の軸方向一側への深
さが延びる変形は、前記第1の従来技術のピストンカッ
プ11の場合よりも規制され、逆に、外周側リップ部2
4(F−G−H−I−J1 )の(F−G)間が環状凹溝
27(I−J1 −J2 −A1 )の溝底(J1 −J2 )に
対してX′方向に移動する。これに伴い、(F−G)部
に続く(D−E−F)部もX′方向に移動(回動)し、
基部22の基部端面22Aの内周側部位(D)側は(K
−D)の位置がカップ嵌着溝7の溝底7Aと一側側壁7
Bとによって形成された角隅より浮き上がり、ほぼ平坦
になっていた基部端面22A(D−E)は、外周側部位
(E)側が一側側壁7Bより離れ、図9に示すような、
隙間S3 ,S4 が生じてしまう。
【0034】次に、ピストン部材3,3を互いに離間さ
せる方向に移動させるために、圧力を加えると、図10
に示すように、圧力による変形が隙間S3 ,S4 に向け
て生じ、この隙間S3 ,S4 をほぼ埋める結果となる。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した第
2の従来技術によるピストンカップ21では、基部22
の基部端面22Aを湾曲面として形成している。しか
し、ピストンカップ21をシリンダボディ2のシリンダ
孔2A内に装着したときには、第1の従来技術と同様
に、外周側リップ部24の回動変位によって基部端面2
2Aの外周側部位(E)側がX′方向に引っ張られ、基
部端面22Aとカップ嵌着溝7の一側側壁7Bとの間に
隙間S3 が形成されてしまう。また、内周面25がZ方
向に引っ張られることにより、内周面25とカップ嵌着
溝7の溝底7A、一側側壁7B間の角隅との間に隙間S
4 が形成されてしまう。
【0036】このため、第2の従来技術でも、各隙間S
3 ,S4 によって加圧時の変形が大きくなり、加圧時の
油液の供給量が増大する上に、各シール部分が大きく変
形するから、早期のうちにシール性が低下する虞れがあ
り、信頼性が低下するという問題がある。
【0037】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、基部の基部端面、内周
面をカップ嵌着溝に一様に密着させて、加圧時の変形を
小さくし、長期に亘ってシール性を維持できるようにし
た往復動ピストンのピストンカップを提供することにあ
る。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明による往復動ピス
トンのピストンカップは、シリンダに摺動自在に嵌合さ
れるピストンに形成されたカップ嵌着溝内に収容され、
軸方向の一側が環状をした基部となり、軸方向の他側が
該基部から延びた内周側リップ部および外周側リップ部
となった断面が略コ字状に形成されている。
【0039】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1による発明が採用する構成の特徴は、前記基部
は前記カップ嵌着溝の一側側壁に当接される基部端面
を、自由状態で断面が凹湾曲形状となる湾曲面として形
成し、前記カップ嵌着溝の溝底に当接される前記基部お
よび内周側リップ部の内周面は、自由状態で断面が凹屈
曲形状となる屈曲円筒面として形成したことにある。
【0040】このように構成したことにより、カップ嵌
着溝内にピストンカップを収容したピストン部材をシリ
ンダ内に装着すると、外周側リップ部が径方向内向きに
回動変位し、基部の基部端面の外周側部位を他側に引っ
張る。しかし、基部端面の外周側部位が他側に引っ張ら
れることを見込み、該基部端面を断面が凹湾曲形状とな
る湾曲面として形成しているから、基部の基部端面は他
側に引っ張られることにより平坦になり、カップ嵌着溝
の一側側壁に一様に密着する。
【0041】また、基部端面の外周側部位が他側に引っ
張られたことにより、基部の内周面一側部位が径方向外
向きに引っ張られる。しかし、内周面の一側部位が径方
向外向きに引っ張られることを見込み、基部および内周
側リップ部の内周面を断面が凹屈曲形状となる屈曲円筒
面として形成しているから、内周面は外向きに引っ張ら
れた状態でカップ嵌着溝の溝底に一様に密着する。これ
により、基部の基部端面および基部、内周側リップ部の
内周面とカップ嵌着溝との間に隙間が形成されるのを防
止でき、ピストンカップの加圧時の変形を小さくするこ
とができる。
【0042】請求項2の発明は、基部の基部端面は、内
周側部位よりも外周側部位を軸方向一側に突出して形成
し、屈曲円筒面は、軸方向の一側に位置して自由状態で
均一な内径寸法をなすストレート状内面と、自由状態で
該ストレート状内面から軸方向の他側に向けて徐々に縮
径したテーパ状内面とから構成し、前記ストレート状内
面の軸方向長さ寸法は、内周側リップ部と外周側リップ
部との間に形成される環状凹溝の溝底と前記基部の基部
端面との間の軸方向長さ寸法のほぼ半分以下に設定した
ことにある。
【0043】このように構成したことにより、外側リッ
プ部の回動変位によって基部の外周側部位が軸方向の他
側に引っ張られるが、該基部の基部端面は内周側部位よ
りも外周側部位が軸方向一側に向け突出して形成されて
いるから、外周側部位が他側に引っ張られたことにより
基部端面を平坦にすることができ、該基部端面をカップ
嵌着溝の一側側壁に一様に密着させることができる。
【0044】また、基部端面の外周側部位が他側に引っ
張られたことによって基部の内周側が径方向外向きに引
っ張られるが、基部の内周側が外向きに引っ張られるこ
とを見込み、内周面の一側を均一な内径寸法のストレー
ト状内面とし、該ストレート状内面の軸方向長さ寸法を
環状凹溝の溝底と基部の基部端面との間の軸方向長さ寸
法のほぼ半分以下に設定しているから、このストレート
状内面を適度に変形させてカップ嵌着溝の溝底に一様に
密着させることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
往復動ピストンのピストンカップを図1ないし図3に従
って詳細に説明する。なお、本実施の形態では、前述し
た第1の従来技術と同一の構成要素には同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0046】31は自由状態で示す本実施の形態による
ピストンカップで、該ピストンカップ31は、弾性を有
するゴム材料等からなり、軸方向の一側がカップ嵌着溝
7の一側側壁7Bに当接する基部端面をなす湾曲端面3
2Aとなった環状の基部32と、該基部32の内周側か
ら軸方向他側に向け径方向寸法が徐々に縮径して延びた
内周側リップ部33と、前記基部32の外周側から軸方
向他側に向け径方向寸法が徐々に拡径して延びた外周側
リップ部34とから断面が略コ字状に形成され、基部3
2と内周側リップ部33の内面が屈曲円筒面35とな
り、基部32と外周側リップ部34の外面が外周面36
となっている。また、内周側リップ部33と外周側リッ
プ部34との間には環状凹溝37が形成されている。
【0047】ここで、ピストンカップ31の外形をな
す、基部32の湾曲端面32A、屈曲円筒面35、外周
面36、環状凹溝37について、外縁の各屈曲部位に第
1の従来技術で付したA,B,C,…の符号に対応する
符号を付して説明する。
【0048】まず、基部32の湾曲端面32Aの形状に
ついて説明するに、該湾曲端面32Aは、自由状態での
断面が凹湾曲形状となる湾曲面となり、点D近傍の内周
側部位となる内周端32A1 と点E近傍の外周側部位と
なる外周端32A2 との間で断面がほぼ凹円弧形状に形
成されている。また、湾曲端面32Aは、外周側リップ
部34が径方向内向きに回動変位したときに外周端32
A2 側が軸方向他側に引っ張られることを見込んで、内
周端32A1 よりも外周端32A2 を軸方向の一側に寸
法a2 だけ突出して形成している。ここで、湾曲端面3
2Aの形状は、基部32を径方向に等分する線O1 −O
1 から内周側にオフセットされた線O2−O2 上に位置
する点Pを中心とした半径Rの円弧で形成されている。
【0049】次に、屈曲円筒面35は、基部32の内面
と内周側リップ部33の内面とに亘って形成され、基部
32の内面で軸方向一側に位置する点CD間で均一な径
方向寸法をなすストレート状内面35Aと、基部32の
内面から内周側リップ部33の内面に亘る点BC間で他
側に向け徐々に縮径するテーパ状内面35Bとから形成
されている。ここで、前記ストレート状内面35Aは、
湾曲端面32Aの外周端32A2 が他側に引っ張られる
ことにより、屈曲円筒面35の軸方向一側が径方向外向
きに引っ張られることを見込んで設けられたもので、そ
の軸方向長さ寸法a3 は、基部32の湾曲端面32Aと
環状凹溝37の溝底(J)との間の軸方向長さ寸法b2
のほぼ半分以下、例えば3分の1程度に設定されてい
る。
【0050】また、外周面36は、基部32の外面と外
周側リップ部34の外面とに亘って形成され、点Fの位
置で緩やかな円弧をなし、軸方向の他側に向けて徐々に
拡径している。
【0051】さらに、環状凹溝37は、内周側リップ部
33の外面と外周側リップ部34の内面との間に形成さ
れ、その溝底(J)の位置で円弧を形成している。ここ
で、溝底(J)の位置に形成された円弧は、第1の従来
技術で述べた溝底(J)、第2の従来技術で述べた溝底
(J1 −J2 )の位置に形成された円弧に比較して大径
に形成され、これにより、各リップ部33,34が回動
変位したときに溝底(J)の近傍に応力が集中するのを
防止している。
【0052】次に、自由状態で上述のような形状をなす
ピストンカップ31を、カップ嵌着溝7内に装着した場
合の形状について説明するに、この場合には、内周側リ
ップ部33(J−A1 −A2 −B−C)は、その先端
(A1 −A2 −B)が基部32側に対して外周側リップ
部34(F−G−H−I−J)側(図中上側)に回動変
位する。
【0053】この状態では、外周側リップ部34(F−
G−H−I−J)は自由状態にあるので、両リップ部3
3,34間の浅い環状凹溝37(I−J−A1 )の軸方
向の溝深さ(J−A1 )は、内周側リップ部33(J−
A1 −A2 −B−C)が回動変位した分だけ深くなる。
そして、これを吸収すべく、自由状態で凹湾曲形状に屈
曲した基部32の湾曲端面32A(D−E)は突出変形
し、該湾曲端面32A(D−E)の屈曲度合いは小さく
なる。
【0054】しかし、ここで第1、第2の従来技術と異
なる点は、自由状態において、屈曲円筒面35(B−C
−D)の一側寄りが均一内径のストレート状内面35A
(C−D)となり、基部32の湾曲端面32Aが内周端
32A1 (D)よりも外周端32A2 (E)が軸方向の
一側に向けて寸法a2 だけ突出している点である。
【0055】このため、ストレート状内面35A(C−
D)は、第2の従来技術よりも、カップ嵌着溝7の溝底
7Aに強く押付けられることとなり、湾曲端面32Aの
内周端32A1 (D)と外周端32A2 (E)は、この
内周端32A1 (D)と外周端32A2 (E)とを直線
で接続すれば理解できるように、内周端32A1 (D)
側よりも外周端32A2 (E)側が軸方向一側に傾斜し
た傾斜面状となる。
【0056】次に、カップ嵌着溝7にピストンカップ3
1が装着されたピストン部材3を、シリンダボディ2の
シリンダ孔2A内に挿嵌したときのピストンカップ31
の形状について図2を参照して説明する。なお、以下の
説明で、軸方向の一側方向をX方向、軸方向の他側方向
をX′方向、径方向外向きをZ方向、径方向内向きを
Z′方向として述べる。
【0057】まず、ピストン部材3をシリンダ孔2A内
に挿嵌すると、外周側リップ部34(F−G−H−I−
J)は、基部32側に対して、先端(G−H−I)が内
周側リップ部33(J−A1 −A2 −B−C)側となる
Z′方向に回動変位する。
【0058】この外周側リップ部34(F−G−H−I
−J)が内周側リップ部33(J−A1 −A2 −B−
C)側に接近するように基部32側に対して回動変形す
る際、両リップ部33,34間の浅い環状凹溝37(I
−J−A1 )の軸方向の溝深さ(J−A1 )はさらに深
くなるように変形しようとする。しかし、シリンダボデ
ィ2のシリンダ孔2Aとの当接点(G)が環状凹溝37
(I−J−A1 )の溝底(J)とほぼ同じ軸方向位置に
あるので、浅い環状凹溝37(I−J−A1 )の軸方向
一側への深さが延びる変形は、第1の従来技術によるピ
ストンカップ11の場合よりも規制され、逆に外周側リ
ップ部(F−G−H−I−J)の当接点(G)が環状凹
溝37(I−J−A1 )の溝底(J)に対してX′方向
に移動し、これに伴い、(F−G)部に続く(D−E−
F)部もX′方向に移動(回動)する。
【0059】これにより、ストレート状内面35A(C
−D)は、カップ嵌着溝7の溝底7Aと一側側壁7Bと
によって形成された角隅より浮き上がろうとするが、ス
トレート状内面35A(C−D)は前述したように強く
カップ嵌着溝7の溝底7Aに押付けられているので、角
隅からの浮き上がりを防止することができる。また、傾
斜面状となっていた湾曲端面32A(D−E)は外周端
32A2 (E)側がX′方向に引っ張られることにより
平坦になる。
【0060】このように、ストレート状内面35A(C
−D)の軸方向長さ寸法a3 を、湾曲端面32Aと環状
凹溝37の溝底(J)との間の寸法b2 のほぼ半分以下
となる、3分の1程度に設定しているから、Z方向に引
っ張られた状態でストレート状内面35Aをカップ嵌着
溝7の溝底7Aに一様に密着させることができる。ま
た、湾曲端面32Aの外周端32A2 (E)を内周端3
2A1 (D)よりも寸法a2 だけX方向に突出して形成
することにより、湾曲端面32Aを平坦面にしてカップ
嵌着溝7の一側側壁7Bに一様に密着させることができ
る。
【0061】次に、ピストン部材3,3を互いに離間さ
せる方向に移動させるために、圧力を加えたときのピス
トンカップ31の形状(変形状態)について、図3を参
照して説明する。
【0062】この場合には、ピストンカップ31に圧力
が作用するが、該ピストンカップ31は、基部32の湾
曲端面32Aがカップ嵌着溝7の一側側壁7Bに一様に
密着し、屈曲円筒面35がカップ嵌着溝7の溝底7Aに
一様に密着しているから、殆ど変形を生じることはな
く、僅かに外周面36がZ方向に変形して、シリンダ孔
2Aとの当接部分が点K−G間となる。
【0063】従って、本実施の形態によれば、ピストン
カップ31をシリンダボディ2のシリンダ孔2Aとカッ
プ嵌着溝7との間に装着したときには、基部32の湾曲
端面32Aを平坦にしてカップ嵌着溝7の一側側壁7B
に一様に密着させることができ、また、屈曲円筒面35
をカップ嵌着溝7の溝底7Aに一様に密着させることが
できる。この結果、ピストン部材3,3を互いに離間さ
せる方向に移動させるべく、ピストンカップ31を加圧
した場合でも、該ピストンカップ31が大きく変形する
のを防止することができ、加圧のための油液の量を少な
くして、応答性を向上することができる。
【0064】また、ピストンカップ31の変形を小さく
することができるから、各シール部分等が繰り返しの変
形によって劣化するのを抑制でき、シール性を長期に亘
って維持して、ピストンカップ31に対する信頼性を向
上することができる。
【0065】さらに、内周側リップ部33と外周側リッ
プ部34との接続位置となる環状凹溝37の溝底(J)
の位置を大きな円弧をもって形成しているから、内周側
リップ部33、外周側リップ部34の回動変位時の過度
の変形による応力が溝底(J)の近傍に集中するのを防
止できる。これにより、応力集中による損傷を防止し
て、寿命を延ばすことができる上に、使用後の変形を極
力減少させて初期形状に近い形状を維持することがで
き、長期に亘ってシール性を維持することができる。
【0066】なお、実施の形態では、屈曲円筒面35に
形成されたストレート状内面35Aの軸方向長さ寸法a
3 を基部32の湾曲端面32Aと環状凹溝37の溝底
(J)との間の軸方向長さ寸法b2 の3分の1に設定し
た場合を例示したが、本発明はこれに限らず、例えば、
ストレート状内面35Aの軸方向長さ寸法a3 を前述し
た軸方向長さ寸法b2 の2分の1または5分の2等に設
定してもよく、シリンダ孔2Aの内径寸法、カップ嵌着
溝7の外径寸法、ピストンカップ31の形状や材質等に
よって適宜設定されるものである。
【0067】また、実施の形態では、ピストンカップ3
1を油圧式ドラムブレーキのホイールシリンダ1に適用
した場合を例に挙げて説明したが、これに替えて、例え
ば、自動車のマスタシリンダ等に適用してもよい。
【0068】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、カップ嵌着溝内にピストンカップを収容したピス
トン部材をシリンダ内に装着した場合に、外周側リップ
部が径方向内向きに回動変位し、これに伴って基部の外
周側部位が軸方向の他側に引っ張られることを見込み、
該基部の基部端面を断面が凹湾曲形状となる湾曲面とし
て形成しているから、装着時には、基部の基部端面をカ
ップ嵌着溝の一側側壁に一様に密着させることができ
る。また、基部の内周面一側部位が径方向外向きに引っ
張られることを見込み、基部および内周側リップ部の内
面を断面が凹屈曲形状となる屈曲円筒面として形成して
いるから、装着時には、内周面をカップ嵌着溝の溝底に
一様に密着させることができる。
【0069】従って、基部の基部端面、基部および内周
側リップ部の内周面をピストンのカップ嵌着溝に密着さ
せることができるから、ピストンを移動させるべく、ピ
ストンカップを加圧した場合でも、該ピストンカップが
大きく変形するのを防止でき、加圧時の油液の量を少な
くして、動作時の応答性を向上することができる。しか
も、各シール部分の変形を小さくすることができるか
ら、各シール部分の変形による劣化を抑制でき、信頼性
を向上することができる。
【0070】請求項2の発明によれば、ピストンカップ
の装着時に基部の基部端面の外周側部位が他側に引っ張
られることを見込み、該基部端面の外周側部位を内周側
部位よりも軸方向の一側に突出して形成しているから、
装着時には基部端面を平坦にして、該基部端面をカップ
嵌着溝の一側側壁に一様に密着させることができる。ま
た、径方向外向きに引っ張られることを見込んで、屈曲
円筒面の一側を均一な内径寸法のストレート状内面と
し、該ストレート状内面の軸方向長さ寸法を環状凹溝の
溝底と基部の基部端面との間の軸方向長さ寸法のほぼ半
分以下に設定しているから、このストレート状内面を適
度に変形させることができ、カップ嵌着溝の溝底に一様
に密着させることができる。これにより、基部の基部端
面、基部および内周側リップ部の内周面をカップ嵌着溝
に密着させ、加圧時の変形を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるピストンカップを自由状
態で示す要部拡大断面図である。
【図2】図1のピストンカップをシリンダボディのシリ
ンダ孔とカップ嵌着溝との間に装着した状態で示す要部
拡大断面図である。
【図3】シリンダボディのシリンダ孔とカップ嵌着溝と
の間に装着されたピストンカップに圧力を加えた状態を
示す図2と同様位置の要部拡大断面図である。
【図4】第1の従来技術によるピストンカップを備えた
ホイールシリンダを示す断面図である。
【図5】図4中のピストンカップを自由状態で示す要部
拡大断面図である。
【図6】図4中の矢示d部を示す要部拡大断面図であ
る。
【図7】シリンダボディのシリンダ孔とカップ嵌着溝と
の間に装着されたピストンカップに圧力を加えた状態を
示す図6と同様位置の要部拡大断面図である。
【図8】第2の従来技術によるピストンカップを自由状
態で示す要部拡大断面図である。
【図9】図8のピストンカップをシリンダボディのシリ
ンダ孔とカップ嵌着溝との間に装着した状態で示す要部
拡大断面図である。
【図10】シリンダボディのシリンダ孔とカップ嵌着溝
との間に装着されたピストンカップに圧力を加えた状態
を示す図9と同様位置の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
2 シリンダボディ 2A シリンダ孔 3 ピストン部材 7 カップ嵌着溝 7A 溝底 7B 一側側壁 31 ピストンカップ 32 基部 32A 湾曲端面(基部端面) 32A1 内周端(内周側部位) 32A2 外周端(外周側部位) 33 内周側リップ部 34 外周側リップ部 35 屈曲円筒面(内周面) 35A ストレート状内面 35B テーパ状内面 37 環状凹溝 a3 ストレート状内面の軸方向長さ寸法 b2 環状凹溝の溝底と基部の湾曲端面との間の軸方向
長さ寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 裕樹 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダに摺動自在に嵌合されるピスト
    ンに形成されたカップ嵌着溝内に収容され、軸方向の一
    側が環状をした基部となり、軸方向の他側が該基部から
    延びた内周側リップ部および外周側リップ部となった断
    面が略コ字状の往復動ピストンのピストンカップにおい
    て、 前記基部は前記カップ嵌着溝の一側側壁に当接される基
    部端面を、自由状態で断面が凹湾曲形状となる湾曲面と
    して形成し、前記カップ嵌着溝の溝底に当接される前記
    基部および内周側リップ部の内周面は、自由状態で断面
    が凹屈曲形状となる屈曲円筒面として形成したことを特
    徴とする往復動ピストンのピストンカップ。
  2. 【請求項2】 前記基部の基部端面は、内周側部位より
    も外周側部位を軸方向一側に突出して形成し、前記屈曲
    円筒面は、軸方向の一側に位置して自由状態で均一な内
    径寸法をなすストレート状内面と、自由状態で該ストレ
    ート状内面から軸方向の他側に向けて徐々に縮径したテ
    ーパ状内面とから構成し、前記ストレート状内面の軸方
    向長さ寸法は、前記内周側リップ部と外周側リップ部と
    の間に形成される環状凹溝の溝底と前記基部の基部端面
    との間の軸方向長さ寸法のほぼ半分以下に設定してなる
    請求項1に記載の往復動ピストンのピストンカップ。
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