JP3147809B2 - 2重のシールリング構造のマスタシリンダ - Google Patents

2重のシールリング構造のマスタシリンダ

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JP3147809B2
JP3147809B2 JP8583797A JP8583797A JP3147809B2 JP 3147809 B2 JP3147809 B2 JP 3147809B2 JP 8583797 A JP8583797 A JP 8583797A JP 8583797 A JP8583797 A JP 8583797A JP 3147809 B2 JP3147809 B2 JP 3147809B2
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智之 吉川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両等の液圧式
ブレーキ、またはクラッチシステムに用いられるマスタ
シリンダであって、ピストンの外周のシールリングが、
内周側のO−リングと、そのO−リングの外周にはまり
合う樹脂リングとからなる、2重のシールリング構造の
マスタシリンダに関する。
【0002】
【発明の背景】一般に、マスタシリンダに対し、軸線方
向の全長を短縮することが要望されている。その短縮に
よって、車両に必要とするマスタシリンダの搭載スペー
スの削減を図り、車両における乗車人員に対するスペー
スをより広く確保することができるからである。
【0003】このマスタシリンダの全長を短縮する観点
からすると、コンベンショナル型のマスタシリンダが好
適である。なぜなら、マスタシリンダでは、シリンダ本
体の内部の液圧室と外部の作動液リザーバとの間を連
通、遮断するバルブ機構が不可欠であるが、コンベンシ
ョナル型は、このバルブ機構の構成が最も単純であり、
マスタシリンダの全長を短縮しやすいからである。すな
わち、コンベンショナル型のバルブ機構は、ピストン自
体の外周(たとえば、外周に設けた溝)に支持するシー
ルリングと、シリンダ本体の筒部の壁を貫いて内部と外
部の作動液リザーバ側とを連絡するための連絡孔とによ
って構成される。
【0004】
【解決しようとする課題】ところで、通常のコンベンシ
ョナル型のマスタシリンダにおいて、ピストンの外周の
シールリングはカップシール等のリップ型である。しか
し、リップ型のシールリングは、リップの部分が、シリ
ンダ本体に設けた連絡孔の開口に喰われて損傷されやす
いという難点がある。そのため、発明者等は、コンベン
ショナル型の改良版として、内周側のO−リングと、そ
のO−リングの外周にはまり合う樹脂リングとからなる
2重のシールリング構造を提案した(たとえば、平成7
年11月16日に出願の特願平7−321190号、あ
るいは、平成8年7月9日に出願の特願平8−1984
87号)。
【0005】そのような2重のシールリング構造のマス
タシリンダに対し、マスタシリンダの軸線方向の長さを
さらに短縮することを検討したところ、次のようなこと
が判明した。第1に、短縮化に伴い、液圧室側に臨むピ
ストンの端面とシリンダ本体とボトムとの距離が必然的
に短くなるため、戻しばねのヘッド側の支持点をピスト
ンの端面よりもヘッド側に配置せざるをえない。なぜな
ら、戻しばねの耐久性を確保するために、戻しばねのば
ね長さをピストンのストロークよりも長く設定すること
が望まれるからである。
【0006】戻しばねの長さを長くする方法としては、
ピストンのボトム側の端部の径を小さくし、ピストンの
外周とシリンダ本体の内壁との間に戻しばねを入り込ま
せる技術、あるいは、ピストンに対し、液圧室側に開口
する凹所を設け、その凹所の中に戻しばねを入り込ませ
る技術のいずれをも適用することができよう。しかし、
前者のようにピストンの外周に戻しばねを配置すると、
戻しばねの伸縮によりピストンの摺動面(つまり、シリ
ンダ本体の内壁)を傷付けるおそれがあるし、しかもま
た、戻しばねのヘッド側の支持点をシリンダ本体のヘッ
ド側に移動させるため、連絡孔の開口等をその支持点よ
りもヘッド側に近い箇所に設けざるをえず、ピストン長
さおよびシリンダ長さが長くなってしまう。その点、後
者のようにピストンの中央部の凹所に戻しばねを配置す
れば、シールリングとの干渉を気遣うことなく、独立に
戻しばねを配置することができる。
【0007】以上のような検討結果に基づき、この発明
では、2重のシールリング構造のマスタシリンダにおい
て、その軸線方向の長さをさらに短縮する上で有利な技
術を提供することを目的とする。またこの発明では、2
重のシールリング構造であるがために必要となる補給弁
あるいは差圧減少手段の構成部材を利用することによっ
て、戻しばねのヘッド側の端部を支持するようにした技
術を提供することを他の目的とする。
【0008】
【発明の手段】この発明の第1の形態は、2重のシール
リング構造のマスタシリンダが、液圧室への液補給をす
るための補給弁を含む形態であり、次に示すF1 、F2
およびF3 の3つの特徴がある。 F1. ピストンの外周のシールリングは、内周側のO−
リングと、そのO−リングの外周にはまり合う樹脂リン
グとからなること。 F2. ピストンには、液圧室側に開口し外周のシールリ
ングの部分よりもヘッド側に延びる凹所があり、戻しば
ねのヘッド側の支持点が、その凹所中、シールリングの
部分よりもヘッド側に位置していること。 F3. ピストンは、作動液リザーバと液圧室とを連絡す
る連絡通路と、その連絡通路を通して作動液リザーバか
ら液圧室に作動液を補給するための補給弁とを備え、そ
の補給弁がピストンの凹所の内部に位置すること。 第1の特徴F1 は、ピストンの外周のシールリングが2
重のシールリング構造であることを意味する。ゴム等の
弾性材料からなる内周側のO−リングは、自らの弾性変
形によってピストンおよび外周の樹脂リングとの間をシ
ールする。また、外周の樹脂リングは、O−リングの弾
性力を受けて、シリンダ本体の内周との間をシールす
る。したがって、外周の樹脂リングは、一般のリップ型
のシールリングのリップ部と同様、シリンダ本体側の連
絡孔の開口を開閉可能である。また、第2の特徴F2
は、戻しばねのヘッド側の支持点を、凹所の中に配置す
ることによって、戻しばねがピストンの摺動面を傷付け
ないこと、しかもまた、その支持点がシールリングの部
分よりもヘッド側に位置することによって、ピストン長
さを短くしつつ戻しばねのばね長さを大きくすることが
できることを意味する。さらに、第3の特徴F3 は、補
給弁がピストンの凹所の内部に位置することを意味す
る。凹所の中の補給弁については、その構成部材の一つ
を戻しばねのばね受けとして用いることもできる。たと
えば、ピストンに支持されたホルダーと、そのホルダー
に支持されたリップ型のシールリングとによって補給弁
を構成し、補給弁のホルダーを戻しばねのばね受けを兼
ねるようにすると良い。
【0009】また、この発明の第2の形態は、2重のシ
ールリング構造のマスタシリンダが、液圧室が負圧とな
りリザーバ側との間に差圧を生じたとき、その差圧を減
少するように機能する差圧減少手段(つまりは、液圧室
の容積可変手段)を含む形態である。第2の形態では、
前記したF1 およびF2 の2つの特徴のほか、第1の形
態におけるF3 の特徴に代わり、次の特徴F4 が加わ
る。 F4. ピストンの凹所には、大気圧のリザーバ側に対し
て液圧室が負圧となる差圧が生じたときに、その差圧を
減少するように機能する差圧減少手段があり、その差圧
減少手段は、一端に液圧室側の圧力を受け、それに対向
する他端に、リザーバ側の圧力を受ける小ピストンと、
その小ピストンをシリンダ本体のヘッド側に付勢するば
ねとを含むこと。液圧室の負圧は、ピストンを急作動し
たときに生じる傾向があり、特徴F4 の差圧減少手段
は、差圧によって小ピストンを移動することにより、液
圧室の容積を減少させることによって、その差圧を減少
させる。この第2の形態でも、戻しばねのばね受けとな
るリテーナ部材を差圧減少手段のばねのばね受けとして
利用するなど、戻しばねのばね受けと差圧減少手段の構
成部材の一つを兼用することができる。リテーナ部材と
しては、ピストンの凹所の中に入り込む断面形状がコ字
型の本体部分と、その本体部分の開口端に一体化し、ピ
ストンのボトム側の端面に当たる外向きフランジとを備
えるコップ形状のものが好ましい。そうしたコップ形状
のリテーナ部材は、本体部分の底部の内壁が戻しばねの
ヘッド側の支持点となり、その底部の外壁がばねのボト
ム側の支持点となる。
【0010】なお、この発明は、タンデム型のマスタシ
リンダに対し、特にセカンダリ側に有効に適用すること
ができるが、プライマリ側にも、あるいはシングル型の
マスタシリンダにも適用することができる。
【0011】
【第1の実施例】図1は、この発明の第1の実施例であ
る、タンデム型のブレーキマスタシリンダを示す全体的
な断面図である。タンデム型のマスタシリンダ10は、
プライマリ部分100がプランジャ型のバルブであるの
に対し、セカンダリ部分200のバルブが2重のシール
リング構造のコンベンショナル型のバルブである。マス
タシリンダ10は、プライマリ部分100を除いて内径
が一様なシリンダ孔12を形成したシリンダ本体14を
含む。シリンダ本体14の前端14fは閉じ、その閉じ
た側からセカンダリピストン戻しばね162、セカンダ
リピストン202、プライマリピストン戻しばね161
およびプライマリピストン201が順次配列されてお
り、このプライマリピストン201の後方にブースタ2
30を介して図示しないプッシュロッドが配置される。
プライマリピストン201の外周のシリンダ本体および
セカンダリピストン202自体の外周には、前後方向に
隔てた箇所にそれぞれシールリング31a,31b;3
2a,32bがある。これらの各シールリングは、シリ
ンダ本体14の内周面と各ピストン201,202との
間を密封しており、それにより、セカンダリピストン2
02の前方に第2の液圧室42、プライマリピストン2
01の前方に第1の圧力室41を区画している。
【0012】プライマリ側のプランジャ型のバルブ51
0およびセカンダリ側のコンベンショナル型のバルブ5
20は、第1あるいは第2の各液圧室41,42と、シ
リンダ本体14の上部の作動液リザーバ70との間を連
通、遮断するものである。今、図示しないプッシュロッ
ドを介してプライマリピストン201を押すと、ピスト
ン201に設けた戻し孔(あるいは連絡孔)33がリッ
プ型のシールリング31aによって閉じられ、バルブ5
10を遮断状態とし、第1の液圧室41に液圧を発生す
る。また、プライマリ側の戻しばね161のばね力が、
セカンダリ側の戻しばね162のばね力に比べて強くセ
ットされているため、プッシュロッドにかかる押し力
が、プライマリピストン201に伝わり、その力が戻し
ばね161を介してセカンダリピストン202に伝わ
る。それにより、セカンダリピストン202もプライマ
リピストン201とほぼ同時に動き、バルブ520の遮
断機能により第2の液圧室42に液圧を発生する。
【0013】プライマリ側のバルブ510がリップ型の
シールリング31aを主体にしているのに対し、セカン
ダリ側のバルブ520は、内周のO−リング321と外
周の樹脂リング322とを含む2重のシールリング32
aが主体である。また、2重のシールリング32aを支
持するセカンダリピストン202には、第2の液圧室4
2に臨む端部に凹所300がある。凹所300はシリン
ダ本体14の軸線に沿って他方の端面の近くにまで至る
深い止まり孔である。その内径は開口部が少し大きく、
その奥は底部に至るまでほぼ一様である。凹所300の
底部の近くには、内外を連通する通路孔302が複数あ
り、それらの通路孔302を通してピストン202外周
の側周孔303、さらには、補給孔305を通して、作
動液リザーバ70の内部へと通じている。
【0014】セカンダリ部分200を拡大して示す図2
が明らかにいているように、凹所300の中には、補給
弁60の本体となるホルダー62がある。ホルダー62
の外周には、凹所300の内径に適合する第1のフラン
ジ部621のほか、第1のフランジ部621に比べて径
の小さな第2のフランジ部622があり、それら第1お
よび第2の両フランジ部621,622は、それらの間
にリング溝623を形作っている。リング溝623は、
リップ型のカップシール630を装着し支持するための
装着溝である。カップシール630は、リップ部630
sを凹所300の開口側に向けている。また、径の小さ
な第2のフランジ部622は、ホルダー62の端面から
少し奥に入った箇所に位置し、端面と第2のフランジ部
622との間が第2のフランジ部622よりも径が小さ
い円柱部分624を構成している。ここでは、コイルば
ねからなる戻しばね162のヘッド側の端部を円柱部分
624の外周にはめ、第2のフランジ部622によって
戻しばね162を支持している。戻しばね162は、ホ
ルダー62の中心に固定したボルト部材164bと、ボ
ルト部材164bにガイドされるコップ形状のリテーナ
164rとによって、いわゆるケージ(かご)化されて
いる。リテーナ164rは、戻しばね162の他方のば
ね受けとなる。ケージ化された戻しばね162は、ばね
が伸縮するときでも倒れを生じることがない。
【0015】
【第1の実施例の変形1】図2に示したものでは、ホル
ダー62の本体部分に対し、ばね受けとなる第2のフラ
ンジ部622を一体化しているが、図3に示すように、
ホルダーの本体部分62bと第2のフランジ部622と
を別の部品で構成することもできる。部品点数を増やす
という難点はあるが、カップシール630を容易に装着
することができるという利点がある。
【0016】
【第1の実施例の変形2】図2に示したものでは、ホル
ダー62の外周に補給のためのカップシール630を配
置しているが、図4に示すように、ホルダー62’の端
面にリング溝を設け、その溝の中にカップシール63
0’を装着することができる。その場合、ホルダー6
2’には、液圧室42とホルダー62’の外周とを連通
するための連通路627、および外周をシールするため
のO−リング632が必要である。
【0017】
【第2の実施例】図5が、この発明の第2の実施例であ
る、タンデム型のブレーキマスタシリンダのセカンダリ
部分を示す断面図である。第1の実施例が補給弁を含ん
でいるのに対し、第2の実施例は、差圧減少手段とし
て、凹所300の中に小ピストン80を含む例を示す。
小ピストン80は、凹所300の一番奥に位置し、その
凹所300の中を軸線方向に移動可能である。小ピスト
ン80は、外周にO−リング82を支持し、それによっ
て、凹所300の開口側と底部側とシールしている。そ
こで、小ピストン80は、その一端に液圧室42側の圧
力を受け、それに対向する他端に、作動液リザーバ70
側の圧力を受ける。また、小ピストン80は、小さなば
ね力をもつばね84によって底部側に付勢され、通常の
状態では、その一端が凹所300の底に当たっている。
そこで、小ピストン80は、大気圧のリザーバ側に対し
て液圧室42が負圧となる差圧が生じたときに、ばね8
4をたわめつつ液圧室42の容積を減少させて差圧を減
少させるように移動する。
【0018】差圧減少手段のばね84の一方のばね受け
は小ピストン80自体であり、もう一つのばね受けは、
コップ形状のリテーナ部材90である。リテーナ部材9
0は、断面コ字型の本体92とその開口端に位置する外
向きフランジ94とを含む。リテーナ部材90は、本体
92の部分は凹所300に入り込んでいるが、外向きフ
ランジ94がストッパとしてピストン202の端面に当
たり、ピストン202と一体化している。それによっ
て、リテーナ部材90は、その内側の底部に戻しばね1
62のヘッド側の端部を当て、戻しばね162に対する
一方のばね受けとなっている。なお、戻しばね162
は、リテーナ部材90の本体92の中心にナット164
nで固定したボルト部材164bと、ボルト部材164
bにガイドされるコップ形状のリテーナ164rとによ
って、ここでもいわゆるケージ(かご)化されている。
リテーナ164rは、戻しばね162の他方のばね受け
となり、ケージ化された戻しばね162は、ばねが伸縮
するときでも倒れを生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例であるマスタシリンダ
の一例を示す側断面図である。
【図2】図1のマスタシリンダの要部を拡大して示す拡
大断面図である。
【図3】第1の実施例の変形例を示す要部の拡大断面図
である。
【図4】第1の実施例の他の変形例を示す要部の拡大断
面図である。
【図5】この発明の第2の実施例を示す要部の拡大断面
図である。
【符号の説明】
10 マスタシリンダ 12 シリンダ孔 14 シリンダ本体 201 プライマリピストン 202 セカンダリピストン(ピストン) 300 凹所 32a 2重のシールリング 321 O−リング 322 樹脂リング 42 第2の液圧室(液圧室) 62 ホルダー 630 カップシール 70 作動液リザーバ 80 小ピストン 84 ばね 90 リテーナ部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−55013(JP,A) 特開 平6−219263(JP,A) 特開 昭54−130765(JP,A) 特開 昭55−132357(JP,A) 実開 昭56−143156(JP,U) 実開 昭55−155668(JP,U) 実開 昭57−9657(JP,U) 特公 昭30−8204(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 11/16 F16D 25/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.筒部の内部にヘッド側からボトム側
    に軸線に沿って延びるシリンダ孔、および、筒部の壁を
    貫いて内部と外部の作動液リザーバ側とを連絡するため
    の連絡孔を含むシリンダ本体と、 B.自らの外周にシールリングを支持し、前記シリンダ
    本体の前記シリンダ孔の中に摺動自在に入り込み、前記
    シリンダ本体と相俟って液圧室を区画するピストンと、 C.前記ピストンに対して、前記シリンダ本体のボトム
    側からヘッド側に向かう戻し力を与える戻しばねと、 D.前記戻しばねの力に抗して前記ピストンをヘッド側
    からボトム側へ移動するための入力操作手段とを備え、 E.前記戻しばねの戻し力によって前記ピストンが所定
    の初期位置にあるとき、前記液圧室は前記連絡孔を通し
    て前記作動液リザーバ側に連絡し、また、前記入力操作
    手段によって前記ピストンが前記シリンダ孔の中を移動
    することに応じ、前記ピストンの外周のシールリングが
    前記連絡孔を閉じるマスタシリンダにおいて、次のこと
    を特徴とする、2重のシールリング構造のマスタシリン
    ダ。 F1. 前記シールリングは、内周側のO−リングと、そ
    のO−リングの外周にはまり合う樹脂リングとからなる
    こと。 F2. 前記ピストンには、前記液圧室側に開口し前記シ
    ールリングの部分よりもヘッド側に延びる凹所があり、
    前記戻しばねのヘッド側の支持点が、その凹所中、前記
    シールリングの部分よりもヘッド側に位置しているこ
    と。 F3. 前記ピストンは、前記作動液リザーバと前記液圧
    室とを連絡する連絡通路と、その連絡通路を通して前記
    作動液リザーバから前記液圧室に作動液を補給するため
    の補給弁とを備え、その補給弁が前記凹所の内部に位置
    すること。
  2. 【請求項2】 前記補給弁を構成する部材の一つが、前
    記戻しばねのヘッド側を支持するための部材を兼ねる、
    請求項1のマスタシリンダ。
  3. 【請求項3】 前記補給弁は、前記ピストンに支持され
    たホルダーと、そのホルダーに支持されたリップ型のシ
    ールリングとを含み、前記ホルダーが前記戻しばねのヘ
    ッド側を支持するための部材を兼ねる、請求項2のマス
    タシリンダ。
  4. 【請求項4】 A.筒部の内部にヘッド側からボトム側
    に軸線に沿って延びるシリンダ孔、および、筒部の壁を
    貫いて内部と外部の作動液リザーバ側とを連絡するため
    の連絡孔を含むシリンダ本体と、 B.自らの外周にシールリングを支持し、前記シリンダ
    本体の前記シリンダ孔の中に摺動自在に入り込み、前記
    シリンダ本体と相俟って液圧室を区画するピストンと、 C.前記ピストンに対して、前記シリンダ本体のボトム
    側からヘッド側に向かう戻し力を与える戻しばねと、 D.前記戻しばねの力に抗して前記ピストンをヘッド側
    からボトム側へ移動するための入力操作手段とを備え、 E.前記戻しばねの戻し力によって前記ピストンが所定
    の初期位置にあるとき、前記液圧室は前記連絡孔を通し
    て前記作動液リザーバ側に連絡し、また、前記入力操作
    手段によって前記ピストンが前記シリンダ孔の中を移動
    することに応じ、前記ピストンの外周のシールリングが
    前記連絡孔を閉じるマスタシリンダにおいて、次のこと
    を特徴とする、2重のシールリング構造のマスタシリン
    ダ。 F1. 前記シールリングは、内周側のO−リングと、そ
    のO−リングの外周にはまり合う樹脂リングとからなる
    こと。 F2. 前記ピストンには、前記液圧室側に開口し前記シ
    ールリングの部分よりもヘッド側に延びる凹所があり、
    前記戻しばねのヘッド側の支持点が、その凹所中、前記
    シールリングの部分よりもヘッド側に位置しているこ
    と。 F4. 前記ピストンの凹所には、大気圧のリザーバ側に
    対して前記液圧室が負圧となる差圧が生じたときに、そ
    の差圧を減少するように機能する差圧減少手段があり、
    その差圧減少手段は、一端に前記液圧室側の圧力を受
    け、それに対向する他端に、前記リザーバ側の圧力を受
    ける小ピストンと、その小ピストンを前記シリンダ本体
    のヘッド側に付勢するばねとを含むこと。
  5. 【請求項5】 前記戻しばねのヘッド側を支持するため
    のリテーナ部材が、前記差圧減少手段のばねを支持する
    ためのばね受けを兼ねる、請求項4のマスタシリンダ。
  6. 【請求項6】 前記リテーナ部材は、前記ピストンの凹
    所の中に入り込む断面形状がコ字型の本体部分と、その
    本体部分の開口端に一体化し、前記ピストンのボトム側
    の端面に当たる外向きフランジとを備え、前記本体部分
    の底部の内壁が前記戻しばねのヘッド側の支持点とな
    り、その底部の外壁が前記ばねのボトム側の支持点とな
    る、請求項5のマスタシリンダ。
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