JPH0334364Y2 - - Google Patents

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JPH0334364Y2
JPH0334364Y2 JP15904686U JP15904686U JPH0334364Y2 JP H0334364 Y2 JPH0334364 Y2 JP H0334364Y2 JP 15904686 U JP15904686 U JP 15904686U JP 15904686 U JP15904686 U JP 15904686U JP H0334364 Y2 JPH0334364 Y2 JP H0334364Y2
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retainer
recess
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、シリンダ内のピストンの先端にバル
ブを有するマスタシリンダに関するものである。
「従来の技術」 第6図は自動車の油圧ブレーキ等に使用される
マスタシリンダの一例を示すもので、このマスタ
シリンダは、シリンダ1内に摺動自在に挿入され
たプライマリピストン2,セコンダリピストン3
をシリンダ1の軸線方向に移動させることによ
り、リザーバ4からシリンダ1内に供給された作
動油を加圧して、出力ポート(図示せず)から送
り出すようにしたものである。セコンダリピスト
ン3の先端には凹所5が設けられ、この凹所5と
リザーバ4とは連通路6により連通されている。
また、セコンダリピストン3の先端外周にはシリ
ンダ1とセコンダリピストン3との間をシールす
るプライマリカツプ(カツプシール)7が設けら
れ、セコンダリピストン3の先端にはシリンダ1
内の液圧室8と前記凹所5とを連通する連通溝9
を有するリテーナ10が固定されて設けられてい
る。リテーナ10は、セコンダリピストン3の凹
所5の内周に形成された溝とリテーナ10の外周
に形成された溝とに嵌合されたリング11により
セコンダリピストン3に固定されている。また、
リテーナ10には一端が前記凹所5内に延びるよ
うに設けられ前記連通路6を開閉するバルブ12
が摺動自在に設けられている。
バルブ12とリテーナ10との間にはバルブス
プリング13が設けられ、リテーナ10,シリン
ダ穴底部間にはリターンスプリング14が設けら
れている。
そして、シリンダ1内に前記セコンダリピスト
ン3,プライマリピストン2を押し込むことによ
り、セコンダリピストン3のシート面にバルブ1
2を押し付けて連通路6を閉とし、液圧室8をシ
ールして液圧を発生させ、圧油を出力ポートより
送り出し、リターンスプリング14によりセコン
ダリピストン3を付勢して戻し、セコンダリピス
トン3のシート面からバルブ12を離間させ、連
通路6を開としている。
「考案が解決しようとする問題点」 ところが、このようなマスタシリンダにあつて
は、リテーナ10を貫通して連通溝9が形成され
ているため、マスタシリンダの作動中におけるブ
ライマリカツプ7の挙動により、このブライマリ
カツプ7の内周側先端のリツプ部が前記連通溝9
の縁部に当接して損傷するおそれがあつた。
本考案は、従来のものがもつ以上のような問題
点を解決したマスタシリンダを提供することを目
的とする。
「問題点を解決するための手段」 本考案は、前記目的を達成させるために次のよ
うな構成としている。即ち、先端外周にカツプシ
ールを有しシリンダ内に摺動自在に設けられ、リ
ターンスプリングによつて一方向に付勢されたピ
ストンと、該ピストンの先端に形成された凹所
と、該凹所に開口し該凹所とリザーバとを連通す
る連通路と、前記ピストンの先端側に設けられ、
外周に前記凹所と前記シリンダ内の液圧室とを連
通する連通溝が形成され、前記リターンスプリン
グの一端が着座するリテーナと、該リテーナと前
記ピストンの先端との間に設けられ前記カツプシ
ールが前記リテーナに形成された連通溝の縁部に
当接するのを阻止するプロテクタと、前記リテー
ナに摺動自在に設けられ、一端が前記凹所内に延
ばされ前記連通路を開閉するブルブを設けた構成
としている。
「作用」 リテーナに形成された連通溝の縁部にカツプシ
ールが当接するのを、リテーナとカツプシールと
の間に設けられたプロテクタが阻止し、これによ
りカツプシールの損傷を防止する。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を第1図ないし第5図
に基づいて説明する。第1図中1はタンデムマス
タシリンダのシリンダであり、22はリザーバで
ある。シリンダ21内には、プライマリピストン
23,セコンダリピストン24が摺動自在に設け
られている。プライマリピストン23,セコンダ
リピストン24間にはプライマリピストン25が
設けられている。セコンダリピストン24の先端
側(シリンダ穴26の底面側)には凹所27が設
けられている。また、セコンダリピストン24の
先端外周にはリツプ部28a,28bを有するプ
ライマリカツプ(カツプシール)28が嵌合して
設けられている。リツプ部28a,28b間には
通常空間28cが形成されている。
シリンダ21にはサプライポート29が形成さ
れ、セコンダリピストン24には、外周の環状通
路30及び凹所27に開口しこの凹所27と環状
通路30とを連通する連通孔31が形成されてい
る。そして、サプライポート29,環状通路3
0,連通孔31により連通路32が形成され、こ
の連通路32によりリザーバ22と凹所27とが
連通されている。
凹所27の内周面には凹所27の開口縁より若
干奥に位置して環状のリセス溝33が形成されて
いる。
また、セコンダリピストン24の先端部にはリ
テーナ34が固定されて設けられている。リテー
ナ34には一端が前記凹所27内に延びるように
挿入されてバルブ35が摺動自在に設けられてい
る。
リテーナ34は、凹所27に嵌入する尾部34
aと、リターンスプリング36のばね座とされる
フランジを有し後記するプロテクタ37のリング
プレート38に当接する頭部34bとからなる筒
状のもので、中心に中心孔39が形成されてい
る。尾部34aの外径はセコンダリピストン24
の内径より若干小径とされており、尾部34aの
外周には環状溝34c,環状突起34dが隣接し
て形成されている。
また、リテーナ34の外周の複数箇所には、尾
部34a,頭部34bを貫通し凹所27とシリン
ダ21内の液圧室40を連通する連通溝41が形
成されている。
一方、リテーナ34にはプロテクタ37が取り
付けられている。このプロテクタ37はリングプ
レート38の内周に、リングプレート38の直径
方向に伸びる弾性変形可能な凸部42がリングプ
レート38と一体的に設けられると共にこの凸部
42からリングプレート38の円周方向に離間し
て複数の突起43がリングプレート38と一体的
に設けられてなるものである。
凸部42の内径はリテーナ34の環状突起34
dの外径より小とされている。
突記43はリングプレート38の内周からリン
グプレート38の直径方向に延出した板状片がリ
ングプレート38の内周部においてリングプレー
ト38の軸線方向に折曲され、その先端がさらに
リングプレート38と平行に外方に折曲されフツ
ク形とされたものである。
そして、凸部42が弾性変形させられた状態で
プロテクタ37はリテーナ34の尾部34aに嵌
合され、このプロテクタ37はリテーナ34のフ
ランジにリングプレート38が当接され、リテー
ナ34に形成された環状溝34cに凸部42が嵌
入されることによりリテーナ34に係止されて取
り付けられている。
プロテクタ37が取り付けられたリテーナ34
は、突起43がプロテクタ37の内側に弾性変形
させられた状態でセコンダリピストン24の凹所
27に押し込まれ、セコンダリピストン24のリ
セス溝33に突起43が嵌入されることによりセ
コンダリピストン24の凹所27の開口部に固定
されている。
バルプ35は、リテーナ34の中心孔39に摺
動自在に嵌入された太鼓形の球状部44を有する
ロツド45と、このロツド45のセコンダリピス
トン24側端部に取り付けられたゴム等の弾性部
材からなる環状の弁体46とからなつている。弁
体46は凹部27の底面即ち、バルブシート27
bに接離可能とされている。リテーナ34,弁体
46間にはバルブスプリング47が設けられてい
る。
また、シリンダ穴26の底部には、この底部に
当接するストツパ48と、このストツパ48の外
側に設けられたスプリングシート49とが設けら
れている。このスプリングシート49にはロツド
45が挿通され引つ掛けられ、リテーナ34,ス
プリングシート49間にリターンスプリング36
が介在されている。リターンスプリング36はバ
ルブスプリング47よりばね荷重を高く設定され
ており、このリターンスプリング36によりセコ
ンダリピストン24は常にシリンダ21の奥から
シリンダ21の開口部方向へ付勢されている。な
お、50はセコンダリカツプである。
しかして、シリンダ21内に前記セコンダリピ
ストン24を押し込むことによりバルブスプリン
グ47により前記セコンダリピストン24のバル
ブシート27bに前記バルブ35の弁体46を付
勢して押し付けて前記連通孔31を閉とし液圧室
40をシールして液圧を発生させ、圧油を出力ポ
ートより送り出し、リターンスプリング36によ
りセコンダリピストン24を付勢して戻し、セコ
ンダリピストン24のバルブシート27bから弁
体46を離間させて連通孔31を開としている。
この実施例によれば、リテーナ34とセコンダ
リピストン24の先端との間にプロテクタ37を
設け、リテーナ34のフランジにプロテクタ37
を当接させたので、プロテクタ37にプライマリ
カツプ28が当接するようになり、マスタシリン
ダの作動中にプライマリカツプ28が挙動した場
合、リテーナ34にプライマリカツプ28のリツ
プ部28a,28bが直接接触することはなく、
従つてプロテクタ37はリテーナ34に形成され
た連通溝41の縁部にプライマリカツプ28のリ
ツプ部28a,28bが当接するのを阻止し、プ
ライマリカツプ28の損傷の発生を防止する。
また、セコンダリピストン24の内周のリセス
溝33の突起43を嵌入させることにより、プロ
テクタ37に、セコンダリピストン24にリテー
ナ34を容易に固定する役目を兼ねさせることが
でき、組立て工程において、シリンダ21の内部
の残留液を排出するためにリザーバ22側から空
圧を加えた場合のように、特にセコンダリピスト
ン24側にのみその空圧負荷がかかつた場合にお
いてもシリンダ21内におけるリテーナ34,バ
ルプ35,バルプスプリング47,ストツパ4
8、スプリングシート49等の脱落を防止するこ
とができ、また分解点検、ピストン組み交換時に
おいても手数を省くことができ作業性が向上す
る。
また、シリンダ21内の液圧室40に作動液を
導くための連通溝41をリテーナ34に極めて容
易に形成することができ、また、シリンダ21内
へのオイルの充填時には、サプライポート29か
ら負圧を供給してシリンダ21内の空気を吸引し
た場合において、セコンダリピストン24の先端
外周のプライマリカツプ28のリツプ部28a,
28bが撓む時にこれらリツプ部28a,28b
間の空気がリテーナ34に形成された連通溝41
を通り凹所27,連通孔31、環状通路30を経
由してサプライポート29に吸引されるので、プ
ライマリカツプ28のリツプ部28a,28b間
に空気が封入されるのを防止することができる。
なお、前記実施例においては、本考案をタンデ
ムマスタシリンダに適用した例いついて説明した
が、これに限られることなく、シングルマスタシ
リンダに適用してもよい。
「考案の効果」 本考案によれば、先端外周にカツプシールを有
し、シリンダ内に摺動自在に設けられたピストン
と、該ピストンの先端に形成された凹所と、該凹
所に開口し、該凹所とリザーバとを連通する連通
路と、前記ピストンの先端側部に固定して設けら
れ外周に前記凹所と前記シリンダ内の液圧室とを
連通する連通溝が形成されたリテーナと、該リテ
ーナと前記ピストンの先端との間に設けられ前記
カツプシールが前記リテーナに形成された連通溝
の縁部に当接するのを阻止するプロテクタと、前
記リテーナに摺動自在に設けられ、一端が前記凹
所内に延ばされ前記連通路を開閉するバルブとを
設けたから、リテーナとピストンの先端との間に
プロテクタを設けるだけで、プロテクタにプライ
マリカツプが当接するようになり、マスタシリン
ダの作動中にプライマリカツプが挙動した場合に
おいてリテーナの連通溝の縁部にプライマリカツ
プが当接してこのプライマリカツプが損傷するの
を防止し、このプライマリカツプを保護すること
ができる。
また、シリンダ内の液圧室に作動液を導くため
の連通溝を極めて容易に形成することができ、製
造コストが低減し、またシリンダ内への作動液の
充填時には、シリンダ内へ連通路を経由し負圧を
供給してシリンダ内の空気を吸引した場合、ピス
トンの先端外周のカツプシールのリツプ部が撓む
時にリツプ部間の空気がリテーナに形成された連
通溝を通り凹所、連通路を経由してリザーバ側に
吸引されるので、カツプシールのリツプ部間に空
気が封入されるのを防止することができ、これに
より従来の作動液の充填時において充填された作
動液に空気が混入し障害を発生するという問題を
解消することができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す一部切欠断面
図、第2図はその要部の断面図、第3図はそのリ
テーナの正面図、第4図はそのリテーナの縦断側
面図、第5図はそのリテーナに取り付けられるプ
ロテクタの斜視図、第6図は従来のマスタシリン
ダの一例を示す一部切欠断面図である。 21……シリンダ、22……リザーバ、24…
…セコンダリピストン、27……凹所、28……
プライマリカツプ(カツプシール)、32……連
通路、33……リセス溝、34……リテーナ、3
4c……環状溝、34d……環状突起、35……
バルブ、37……プロテクタ、38……リングプ
レート、40……液圧室、41……連通溝、42
……凸部、43……突起。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 先端外周にカツプシールを有しシリンダ内に摺
    動自在に設けられ、リターンスプリングによつて
    一方向に付勢されたピストンと、該ピストンの先
    端に形成された凹所と、該凹所に開口し該凹所と
    リザーバとを連通する連通路と、前記ピストンの
    先端側に設けられ、外周に前記凹所と前記シリン
    ダ内の液圧室とを連通する連通溝が形成され、前
    記リターンスプリングの一端が着座するリテーナ
    と、該リテーナと前記ピストンの先端との間に設
    けられ前記カツプシールが前記リテーナに形成さ
    れた連通溝の縁部に当接するのを阻止するプロテ
    クタと、前記リテーナに摺動自在に設けられ、一
    端が前記凹所内に延ばされ前記連通路を開閉する
    バルブとを設けたことを特徴とするマスタシリン
    ダ。
JP15904686U 1986-10-17 1986-10-17 Expired JPH0334364Y2 (ja)

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