JPH1093829A - 自動カラー選択機能付きデイジタルカラー画像形成装置 - Google Patents

自動カラー選択機能付きデイジタルカラー画像形成装置

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JPH1093829A
JPH1093829A JP8243550A JP24355096A JPH1093829A JP H1093829 A JPH1093829 A JP H1093829A JP 8243550 A JP8243550 A JP 8243550A JP 24355096 A JP24355096 A JP 24355096A JP H1093829 A JPH1093829 A JP H1093829A
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JP
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color
chromatic
image
achromatic
pixel
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JP8243550A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Arai
井 博 荒
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 白黒を主体とする原稿の有彩誤判定を少なく
し、かつ細い有彩文字も正確に有彩判定する。 【解決手段】 原稿画像を光学的に走査して画像データ
に変換する画像読み取り手段と、読み取った画像データ
を色成分に分解して原稿画像が単色か否かを識別する色
識別手段と、その色識別手段の識別結果に基づいて、画
像形成動作を単色とカラーとに、自動的に切り替える制
御を行う制御手段を備えたディジタルカラー画像形成装
置において、無彩色の濃度を検知する手段と、無彩色に
囲まれた有彩色画素の周辺で、無彩色濃度の変化が存在
する場合には、その有彩色画素を有彩判定候補から除く
手段を有することを特徴とする。更に、無彩色濃度の変
化が存在しない場合には、その有彩色画素の有彩判定候
補を、有彩色のエッジ分膨張する手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成動作を、
単色とカラーとに自動的に切り替えることが可能なディ
ジタルカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の技術が特開平3−54972号
公報および特開平4−33787号公報に提示されてい
る。どちらの公報も自動カラー選択機能を持つカラー複
写機に関するものだが、有彩か無彩かの判定方法の開示
がある。特開平3−54972号公報の判定方法は、エ
ッジ周辺は無彩にもかかわらず有彩判定が出る場合があ
るので、色識別手段とエッジ検出手段を使用して、その
場合にはそれを色画素としてカウントしないとするもの
である。特開平4−33787号公報の色識別方法は、
RGB入力信号をL,a,b信号に変換し、a,b空間
にて有彩/無彩を判定する方法をとっている。更に、
a,bでの有彩/無彩判定の境界をLの値により変え
る,また色画素と判定されたブロックを原稿面全体でカ
ウントし、所定値以上になるまで有彩判定としない等、
有彩/無彩判定の精度向上の処理が採用されている。
【0003】ここで、特開平3−54972号公報に開
示のディジタルカラー画像形成装置の電気系統を図11
に示して説明すると、UCR発生回路73の出力は、一
方で色識別回路80に送出されている。この色識別回路
80は原稿画像に有彩色が含まれているか否かを識別す
る回路である。UCR黒発生回路73は入力画像情報の
内、黒、即ち、無彩色濃度成分をBK信号として抽出す
るので、UCR黒発生回路73が出力するY,M,Cの
各信号は有彩色のみの成分の色信号である。従ってUC
R黒発生回路73が出力するY,M,Cの各色信号の成
分の有無によって原稿画像がカラー画像かどうかを識別
することができる。ところで、原稿画像の実際の色と、
イメージスキャナ400で読み取った検出色との間に多
少の誤差が生じるのは避けられず、また、原稿画像に有
彩色の汚れが存在する場合にそれを忠実に再現するのは
却って不都合なこともある。
【0004】そこでこの例では、UCR黒発生回路73
が出力する比較的小さい有彩色成分は無視すると共に、
有彩色の画像領域が所定範囲以上の大きさである場合に
限って、有彩色識別信号SG1=Hを出力するようにな
っている。即ち、色識別回路80には、UCR黒発生回
路73が出力するY,M,Cの各色信号の内、最上位ビ
ット(MSB)の信号だけを入力させるようにしてい
る。つまり、有彩色信号Y,M,Cの各色信号の中、い
ずれかの濃度が128の値、即ち、50%以上の場合に
その色信号を有効な信号と見なすように設定されてい
る。さらに特殊カラーとして登録された色に対しては、
有彩色識別信号SG1=Lを出すようにし、Y,M,C
の各色信号の有効判定に上下10%の誤差を考慮してそ
の補正を行う。このような補正後の有効信号SG1=H
が色識別回路80で検出されると、その色信号の画素領
域の大きさがカウンタ84によって計数される。
【0005】カウンタ84の計数は読み取られる原稿毎
に行なわれる。つまり、原稿の読み取り走査を開始する
時にクリア信号CLRによってカウンタ84をクリア
し、計数を許可する。サイズ信号SIZEは検出した原
稿サイズに対応して決定される信号であり、実際に原稿
の存在する範囲をイメージスキャナ400が走査してい
る期間中は高レベルHであるが、原稿の存在しない範囲
を走査する間は低レベルLになる。また、クロック信号
CLK各々の画素タイミングで現れるクロックバルスで
ある。原稿の読み取り開始時はクリア信号CLRによっ
てカウンタ84がクリアされるので、インバータ85の
出力がHになっており、また、原稿の存在する領域を読
み取っている間は、アンドゲート82の出力に画素読み
取り毎に高レベルのクロックパルスCLKが現れる。そ
の状態で濃度50%以上の有彩色信号が入力されている
間中、カウンタ84がクロックパルスCLKの数、即
ち、画素数を計算することになる。
【0006】この色識別回路80の出力端子はインバー
タ85を介して2進カウンタ84のビット8入力端子に
接続されている。従って、カウンタ84の計数値が51
2に達すると、色識別回路80の出力の有彩色識別信号
SG1がLからHに切り替わるので、カウンタ84にそ
れ以上のクロックパルスCLKが印加されることはな
く、有彩色識別信号SG1のレベルは、システムコント
ローラ50からクリア信号CLRが次に印加されるまで
Hに保持される。こうして保持されたSG1信号は、1
スキャン(プレスキャンでも良い)が終了した時点でシ
ステムコントローラ50に送られて、原稿が有彩である
か無彩であるかを判断している。これがACSと呼ばれ
る自動カラー選択機能の流れである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】白黒原稿を読み取った
時に、文字や線画の周辺で色画素を検知してしまい、有
彩画像と判定してしまうことはよくあり、これに関して
は上述の図11に示す色識別回路80による有彩色識別
が効果的である。しかし逆に、有彩色で細いけれども彩
度の高い文字があった場合には、これは有彩判定させる
べきである。ところが、これはエッジ周辺の有彩と判断
され、有彩カウントからはずされてしまうという欠点が
ある。また、前記特開平4−33787号公報の技術は
有彩をある程度は救ってくれるが、エッジに着目してい
ないので白黒画像を主体とする原稿に関しては、エッジ
周辺の有彩/無彩判定精度が低い。
【0008】本発明は、これらの欠点をなくすべき、白
黒を主体とする原稿の有彩誤判定を少なくし、かつ細い
有彩文字もきちんと有彩判定することを課題としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)原稿画像を光学的に走査して画像データに変換す
る画像読み取り手段と、読み取った画像データを色成分
に分解して原稿画像が単色か否かを識別する色識別手段
と、その色識別手段の識別結果に基づいて、画像形成動
作を単色とカラーとに、自動的に切り替える制御を行う
制御手段を備えたディジタルカラー画像形成装置におい
て、無彩色の濃度を検知する手段と、無彩色に囲まれた
有彩色画素の周辺で、無彩色濃度の変化が存在する場合
には、その有彩色画素を有彩判定候補から除く手段を有
することを特徴とする。
【0010】これによれば、無彩色に囲まれた有彩色画
素の周辺で、無彩色濃度の変化が存在する場合に、その
有彩色画素が有彩判定候補から除かれるので、白黒を主
体とする原稿の有彩誤判定を防ぎ、かつ、無彩色濃度の
変化が存在しない場合には、その有彩色画素が有彩判定
候補に含まれるので、細い有彩画像の無彩誤判定を防ぐ
ことができる。
【0011】(2)原稿画像を光学的に走査して画像デ
ータに変換する画像読み取り手段と、読み取った画像デ
ータを色成分に分解して原稿画像が単色か否かを識別す
る色識別手段と、その色識別手段の識別結果に基づい
て、画像形成動作を単色とカラーとに、自動的に切り替
える制御を行う制御手段を備えたディジタルカラー画像
形成装置において、無彩色の濃度を検知する手段と、有
彩色のエッジを検出する手段を有し、無彩色に囲まれた
有彩色画素の周辺で、無彩色濃度の変化が存在する場合
には、その有彩色画素を有彩判定候補から除く手段と、
無彩色濃度の変化が存在しない場合には、その有彩色画
素の有彩判定候補を、有彩色のエッジ分膨張する手段を
持つことを特徴とする。
【0012】これによれば、無彩色に囲まれた有彩色画
素の周辺で、無彩色濃度の変化が存在する場合に、その
有彩色画素が有彩判定候補から除かれるので、白黒を主
体とする原稿の有彩誤判定を防ぎ、かつ、無彩色濃度の
変化が存在しない場合には、その有彩色画素が有彩判定
候補に含まれ、かつ、有彩色のエッジ分有彩判定候補を
広げるので、細い有彩画像、特に濃度が高い黒に囲まれ
た細い有彩画像の無彩誤判定を防ぐことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
【0014】
【実施例】
−第1実施例− 次に、本発明の第1実施例を図面を参照にして詳細に説
明する。図1は本発明の第1実施例であるところのディ
ジタルカラー複写機の機構構成を示す構成図である。図
において100はレーザプリンタ、200は自動原稿送
り装置、300は操作ボード、400はイメージスキャ
ナ、500は外部センサである。
【0015】イメージスキャナ400は、コンタクトガ
ラス401の下方に配置された照明用のランプ402を
搭載した移動体を、図1の左右方向(副走査方向)に機
械的に一定速度で移動させ、原稿画像を読み取る画像読
み取り部である。照明用のランプ402から出た光は、
コンタクトガラス401上に載置される原稿の表面で原
稿画像の濃度に応じて反射する。この反射光、即ち、原
稿の光像は多数のミラー及びレンズを通り、ダイクロッ
クプリズム410に入射する。ダイクロックプリズム4
10は入射光を波長に応じてR,G,Bの3色に分光す
る。分光された3つの光はそれぞれ互いに異なる一次元
電荷結合素子(CCD)イメージセンサ410に入射す
る。こうしてイメージスキャナ400に備わった3つの
一次元イメージセンサ410によって、原稿画像上の主
走査方向1ラインのR,G,B各色成分を同時に読み取
ることができる。原稿の二次元画像は上記移動体の副走
査によって順次読み取られる。
【0016】ADF200は、イメージスキャナ400
の上方に配置されており、原稿台210上には多数の原
稿を載積した状態で保持することができる。原稿の給紙
動作を行う場合は、回転する呼び出しコロ212が最上
部の原稿上面に当接し、当接した原稿を繰り出す。21
3は重送を避けるための分離コロである。所定の位置ま
で繰り出された原稿は、プルアウトローラ217および
搬送ベルト216の駆動によって、イメージスキャナ4
00のコンタクトガラス401上をさらに搬送され所定
の読み取り位置まで進んだ時、即ち、原稿の先端がコン
タクトガラス401の左端位置に達したときに、停止す
る。原稿の読み取りが終了すると搬送ベルト216が再
び駆動されて、コンタクトガラス401上の原稿は排紙
され、次の原稿が読み取り位置に送られる。呼び出しコ
ロ212の手前には原稿が載積されているか否かを検知
するための光学センサ、原稿有無センサ211が、ま
た、分離コロ213とプルアウトローラ217の間には
原稿の先端及びサイズを検知するための光学センサ、原
稿先端センサ214が備わっている。
【0017】原稿先端センサ214は、主走査方向(紙
面に垂直な方向)の互いに異なる位置に配置された複数
のセンサで構成されており、これらのセンサの検出状態
の組み合わせによって、主走査方向の原稿サイズ、即
ち、原稿幅を検知することができる。また、図示しない
給紙モータに回転量に応じたパルスを出力するパルス発
生器が設けられており、ADF200の制御装置は、原
稿先端センサ214を原稿が通過するまでの時間を計測
することによって副走査方向の原稿サイズ、即ち、原稿
の長さを検知する。なお、呼び出しコロ212及び分離
コロ213は給紙モータによって駆動され、プルアウト
ローラ217及び搬送ベルト216は搬送モータによっ
て駆動される。光学センサからなるレジストセンサ21
5はプルアウトローラ217の下流に配置される。
【0018】外部センサ500はイメージスキャナ40
0と同様に原画画像のR,G,B各色成分を同時に検出
できるCCDで構成されたハンディタイプのスキャナで
ある。
【0019】次にレーザプリンタ100の概略構成およ
びその動作を説明する。画像の再生は感光体ドラム1上
で行われる。感光体ドラム1の周囲には、一連の静電写
真のプロセスユニット、即ち、帯電チャージャ5、書き
込みユニット3、現像ユニット4、転写ドラム2、クリ
ーニングユニット6などが備わっている。書き込みユニ
ット3には、図示しないレーザダイオードが備わってお
り、それが発するレーザ光は、回転多面体3b、レンズ
3c、ミラー3d、及びレンズ3eを経て感光体ドラム
1の表面に照射される。回転多面鏡3bはポリゴンモー
タ3aによって高速で定速回転駆動される。
【0020】画像制御装置は、記録すべき画像の濃度に
対応する画素単位の2値信号(記録有/記録無)により
駆動されるレーザダイオードの発光タイミングが、各々
の画素位置を順次走査する回転多面鏡3bの回転偏向動
作と同期するようにレーザダイオードの駆動信号を制御
する。つまり、感光体ドラム1の表面の各走査位置で、
その画素の濃度(記録有/記録無)に応じたレーザ光が
照射されるようにレーザダイオードをオン/オフ制御す
る。感光体ドラム1の表面は、予め帯電チャージャ5に
よるコロナ放電によって一様に高電位に帯電されてい
る。この表面に書き込みユニット3の発するレーザ光が
照射されると、その光の強度に応じて帯電電位が変化す
る。つまり、書き込みユニット3が備えているレーザダ
イオードが発するレーザ光の照射の有無に応じた電位分
布が感光体ドラム1上に形成されることになる。こうし
て、感光体ドラム1上に原稿画像の濃淡に対応した電位
分布、即ち静電潜像が形成される。
【0021】この静電潜像は、書き込みユニット3より
も下流に配置された現像ユニット4によって可視像化さ
れる。この実施例では現像ユニット4には4組の現像器
4M、4C、4Yおよび4BKが備えられており、それ
ぞれの現像器には互いに色の異なるM(マゼンタ)、C
(シアン)、Y(イエロー)およびBK(ブラック)の
トナーが収納されている。レーザプリンタ100は上記
4つの現像器のいずれか一つが選択的に付勢されるよう
に構成されているので、静電潜像はM、C、Y又はBk
色のいずれか一つのトナーで可視像化される。
【0022】一方、給紙カット11に収納された転写紙
は、給紙コロ12で繰り出され、レジストローラ13に
よってタイミングを取られて転写ドラム2の表面に送り
込まれ、その表面に吸着された状態で転写ドラム2の回
転に伴って移動する。そして感光体ドラム1の表面に近
接した位置で、転写チャージャ7による帯電によって感
光体ドラム1上に形成されたトナー像が、転写紙の表面
に転写される。
【0023】単色コピーモードの場合には、トナー像の
転写が終了し、転写ドラム2から分離された転写紙は、
定着されて排紙トレイ10に排紙されるが、フルカラー
モードの場合には、BK,M,C及びYの4色の画像を
一枚の転写紙上に重ねて形成する必要がある。この場
合、まず感光体ドラム1上にBK色のトナー像を形成し
てそれを転写紙に転写した後、転写紙を転写ドラム2か
ら分離することなく感光体ドラム1上に次のM色のトナ
ー像を形成し、そのトナー像を再び転写紙に転写する。
更にC色及びY色についても感光体ドラム1上へのトナ
ー像の形成とそれの転写紙への転写を行う。つまり、ト
ナー像の形成と転写のプロセスを繰り返す事によって、
1つのカラー画像が転写紙上に形成される。全てのトナ
ー像の転写が終了すると、転写紙は分離チャージャ8に
よる帯電によって転写ドラム2から分離され、定着器9
でトナー像の定着処理を受けた後、排紙トレイ10に排
出される。
【0024】図2は、図1に示すディジタル複写機の電
装部の概略構成を示す回路ブロック図である。複写機全
体の動作制御はマイクロコンピュータで構成されるシス
テムコントローラ50によって制御される。同期制御回
路60は、制御タイミングの基準となるクロックパルス
を発生させて、各制御ユニット間の信号の同期をとる各
種の同期信号を入出力させる。本実施例では、走査タイ
ミングの基になる主走査同期信号は、レーザプリンタ1
00の回転多面鏡3bの回転によるレーザー光の走査開
始時期に同期させている。イメージスキャナ400で読
み取られたR,G,B各色の画像信号はA/D変換さ
れ、各々8ビットのカラー画像情報として出力される。
この画像情報は画像処理ユニット内で各種処理を受けた
後、レーザプリンタ100に出力される。
【0025】画像処理ユニットは、ガンマ補正71、補
色生成72、下色除去(U−CR)黒発生73、セレク
タ74及び階調処理75の各回路を備えている。ガンマ
補正71では、イメージスキャナ400で読み取られた
反射率リニアのR,G,B各データを、濃度リニアの
R,G,B各データに変換する。補色生成回路72では
R,G,Bのそれぞれの色の画像情報をそれらの補色で
ある、Y,M,Cの各色の画像情報に変換する。UCR
黒発生回路73では、入力したY,M,C色の全ての画
像情報を合成した画像信号の色に含まれる黒成分を抽出
し、それをBK信号として出力すると共に、残りの色の
画像信号から黒成分を除去する。セレクタ74はシステ
ムコントローラ50の指示に応じて、入力されるY,
M,C,BKの色信号から、いずれか一つの色信号を選
択して階調処理回路75に出力する。階調処理回路75
は、入力される8ビットの濃度情報を2値化、あるいは
多値化する回路であるが、中間調の画像の出力を可能に
するため得られた画像信号にディザ処理を施している。
レーザプリンタ100には2値化、あるいは多値化され
た画像信号が出力される。
【0026】なお、システムコントローラ50により色
登録モードが設定されたときは、外部センサ500から
入力された特殊カラーデータは、イメージスキャナ40
0で読み取られた通常の画像データと同様に、ガンマ補
正、補色生成、UCR黒発生の各処理が行われた後、色
識別回路90に送られ登録される。なお、この特殊カラ
ーデータについては、色識別回路90は有彩色とは判別
しないようになっている。
【0027】図2において、図11に示す従来例と異な
るのは、色識別回路90とその入力である。従来例(図
11)では、UCR黒発生回路73のBK出力にてエッ
ジを判定すれば良かったが、本実施例では、UCR回路
による黒のみでなく無彩色を判定する必要があるので、
UCR黒発生回路73より前の、スキャナガンマ補正7
1が出力するR,G,B各デ−タを色識別回路90に与
える。色識別信号SG1を検出してからの動作自体は、
従来例(図11)と変わりはない。
【0028】図3に色識別回路90の構成を示す。スキ
ャナガンマ補正71から出力されたR,G,B各デ−タ
が2つの判定ブロック、有彩判定ブロック91と濃度判
定ブロック92に入力される。
【0029】有彩判定ブロック91では、有彩色か無彩
色かを判定する。まず1画素でのR,G,Bデ−タの2
者間の差分値の最大値を抽出する。これが所定値よりも
大きい場合に、その画素を有彩色と判定する。有彩/無
彩判定を1画素単位で行う場合はこれで良いが、ブロッ
ク単位で行う場合もある。この場合は、例えば高彩度画
素と低彩度画素とに分けて、高彩度画素の条件は1画素
単位の条件と同じで、R,G,Bデ−タの2者間の差分
値の最大値が所定値よりも大きい場合で、低彩度色画素
の条件は、R,G,Bデ−タの2者間の差分値の最大値
が所定値よりも大きく、かつR,G,Bデ−タの最小値
が所定値よりも小さい場合で、この場合での低彩度画素
でのR,G,Bデ−タの2者間の差分値の最大値は、高
彩度画素でのそれよりも小さくても有彩ととるような条
件としている。そのブロックの有彩/無彩判定は、例え
ば4×4ブロックで判定する時に、高彩度画素が16画
素中2画素以上、あるいは低彩度画素が16画素中16
画素存在した場合に、そのブロックを有彩と判定として
いる。
【0030】濃度判定ブロック92では、原稿の濃度を
検出する。方法としては幾つか考えられるが、Gデータ
は輝度信号と特性が似ているのでGデータをそのまま使
う方法と、忠実に輝度を再現したい場合には(R,G,
B)=(3,6,1)のデータを使う方法と、RGBか
らL,a,b信号に変換し、L信号を使う方法等があ
る。どのデータを使った場合でも、所定値にて2値化を
行い次のブロックに出力する。
【0031】ブロック判定93は、無彩色に囲まれた有
彩画素と濃度の変化点を、ブロック単位で探すブロック
である。無彩色に囲まれた有彩画素をタテ,ヨコ、なな
めの2,3ラインと考え5×5、あるいは7×7のマト
リックスにてパターンマッチングを行う。上記条件の有
彩画素がマトリックス内に存在した場合に、そのマトリ
ックス内の濃度の変化を見る。パターンマッチングにて
無彩画素と判定された領域で濃度の変化があった場合に
は、注目画素を有彩判定候補としないようにし、パター
ンマッチングにて無彩画素と判定された領域で濃度の変
化がなかった場合には、注目画素を有彩判定候補として
出力する。
【0032】今一例として、5×5のタテ,ヨコ、なな
めのパターンを、図4の(a)〜(h)に示す。これら
のパタ−ンの斜線部においては、少なくとも有彩画素が
5画素以上存在し、白ヌキ部はすべて無彩画素が5画素
以上存在し、白ヌキ部はすべて無彩画素であることが条
件となる。ブロック判定93により有彩判定候補が原稿
全面にて出力されるので、計数判定94では、有彩判定
候補が幾つあるか、あるいは幾つ連続しているかをカウ
ントするブロックである。そして所定値以上有彩判定候
補があるか、あるいは、所定値以上有彩判定候補が連続
しいるかで、最終的にその原稿が有彩か無彩かを判定し
ている。
【0033】例えば、タテ,ヨコに1ミリ以上連続した
ものを有彩と判定したい場合には、計数が最大1ミリ分
(ミリ16線では16カウント相当)あれば、有彩原稿
であると判定することになる。
【0034】図5に、図3に示す色識別回路90内の処
理の流れの一例を示す。原稿として白地に彩度の高い有
彩色と、濃度の高い黒が存在した場合の例である。有彩
判定91の出力は、図5において「有彩/無彩」信号と
して、濃度判定92の出力は図5において「濃度(点線
は無彩の濃度を示す)」信号として、また、ブロック判
定93の出力は、図5において「有彩カウント」信号と
して示している。図5を見るとわかるように、「無彩
色:黒」のエッジ部に現れる有彩判定(Er)は無視さ
れて有彩カウントには現われず、有彩色は有彩判定がそ
のまま有効となっている。
【0035】次に図2における色識別回路90へ入力さ
れる同期信号について説明する。同期信号には同期制御
回路60からの3つの信号CLK,CLR,SIZE信
号がある。それぞれのタイミングチャートを図6の
(a)〜(c)に示す。CLR信号は、1フレーム(F
GATE)のスタート信号で、1スキャンの頭で1度ロ
ー(低レベルL)となり、その後は次のスキャンスター
トが来るまでハイ(高レベルH)を保つ。これは、図3
における計数判定94のリセット信号となる。つまり1
スキャン毎に有彩/無彩の判定が1つ決定する。
【0036】SIZE信号は、有彩/無彩判定を行う領
域を示し、図6では、主走査方向の有効幅LGATE信
号と、副走査方向の有効幅FGATE信号とのアンド信
号を使用している。CLK信号は、主走査方向のクロッ
ク信号で、画素クロックを示している。
【0037】以上説明したように本発明の第1実施例
(図3)によれば、無彩色に囲まれた有彩色画素の周辺
で、無彩色濃度の変化が存在する場合に、その有彩色画
素が有彩判定候補から除かれる(図5)ので、白黒原稿
の有彩誤判定を防ぎ、かつ、無彩色濃度の変化が存在し
ない場合には、その有彩色画素が有彩判定候補に含まれ
るので、細い有彩画像の無彩誤判定を防ぐことができ、
自動カラー選択を高精度で行うことができるので、コピ
ーの失敗も少なくムダを省くことができる。
【0038】−第2実施例− 第2実施例も、図1に示すデジタルカラー複写機と同じ
ものであり、その電気系統の構成も図2示すものと同様
であるが、色識別回路90が、第1実施例のもの(図
3)と異っている。第2実施例の色識別回路90の構成
を図7に示す。スキャナガンマ補正71から出力された
R,G,B各デ−タが2つの判定ブロック、有彩判定ブ
ロック91と濃度判定ブロック92に入力される。有彩
判定ブロック91、濃度判定ブロック92とも、第1実
施例のものと同じ処理を行うので、詳細についてはここ
では省略する。
【0039】ブロック判定93には、有彩判定91の出
力と濃度判定92の出力の他に、エッジ判定95の出力
が入力されている。これが第2実施例の特徴となってい
る。エッジ判定95は、有彩色のエッジを抽出するブロ
ックである。有彩判定91の出力結果を、例えば3×3
のラプラシアンフィルタをかけ、プラスエッジとマイナ
スエッジ共に検出する。ラプラシアンフィルタの二例
を、図8の(a)および(b)に示す。
【0040】ブロック判定93では、無彩色に囲まれた
有彩画素と濃度の変化点、さらに有彩画素のエッジをブ
ロック単位で探し、有彩判定候補の補正を行う。無彩色
に囲まれた有彩画素を見つける方法は、第1実施例(図
3)と同じであるのでここで詳細は省略する。ブロック
判定93では、無彩色に囲まれた有彩画素がマトリック
ス内に存在した場合に、そのマトリックス内の濃度の変
化を見る。そのマトリックス内の無彩色画素領域で濃度
の変化があった場合には、注目画素を有彩判定候補とし
ないようにする。この点は上述の第1実施例(図3)と
変わらない。
【0041】マトリックス内の無彩色画素領域で濃度の
変化がなかった場合には、有彩判定結果と有彩エッジ判
定結果とを足しあわせて、注目画素の有彩判定候補とし
て出力する。
【0042】次の計数判定94の処理は第1実施例(図
3)と同じであるので、詳細は省略する。
【0043】図9に、図7に示す色識別回路90の処理
の流れの一例を示す。原稿としては白地に彩度の高い有
彩色と、濃度の高い黒が存在した場合の例である。有彩
判定91の出力は、図9においては「有彩/無彩」信号
として、濃度判定92の出力は、図9においては「濃度
(点線は無彩色での濃度を示す)」信号として、エッジ
判定95の出力は、図9において「有彩エッジ」信号と
して、ブロック判定93の出力は、図9において「有彩
カウント」信号として示した。図9を見るとわかるよう
に、「無彩色:黒」のエッジ部に現れる有彩判定(Er
i)は無視され、有彩色は有彩エッジ(Ero)分プラス
されて有彩判定候補となっている。この第2実施例の処
理が効果的なのは、有彩色画素の周辺に「無彩色:黒」
が存在した場合である。
【0044】図10にその一例を示す。これは、原稿と
して黒地に彩度の高い有彩色と白が存在した場合の例で
ある。有彩判定91の出力は、図10において「有彩/
無彩」信号として、濃度判定92の出力は、図10にお
いて「濃度(点線は無彩色濃度を示す)」信号として、
エッジ判定95の出力は、図10において「有彩エッ
ジ」信号として、ブロック判定93の出力は、図10に
おいて「有彩カウント」信号として示す。黒地に彩度の
高い有彩色が存在した場合に、周囲の黒に影響されて有
彩判定が実際より細くなる傾向がある(Ern)。これを
そのままカウントすると、有彩色画素の細線が有彩カウ
ントされずに落ちていく可能性がある。これを膨張させ
て補正している(図10の「有彩カウント」のHレベ
ル)。これが第2実施例の特徴である。
【0045】以上説明したように本発明の第2実施例
(図7)によれば、無彩色に囲まれた有彩色画素の周辺
で、無彩色濃度の変化が存在する場合に、その有彩色画
素が有彩判定候補から除かれるので(図9)、白黒原稿
の有彩誤判定を防ぎ、かつ、無彩色濃度の変化が存在し
ない場合には、その有彩色画素が有彩判定候補に含ま
れ、かつ、有彩色のエッジ分有彩判定候補を広げるので
(図10)、細い有彩画像、特に濃度が高い黒に囲まれ
た細い有彩画像の無彩誤判定を防ぐことができ、自動カ
ラー選択を高精度で行うことができるので、コピーの失
敗も少なくムダを省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のディジタルカラー複写
機の機械部の概略構成を示す側面図である。
【図2】 図1に示すディジタルカラー複写機の電装部
の概略構成を示すブロック図である。
【図3】 図2に示す色識別回路90の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】 (a)〜(h)は、図3に示すブロック判定
93において使用する、無彩色画素に囲まれた有彩色画
素を検出するための、5×5画素パターンを示す平面図
である。
【図5】 図3に示す色識別回路90内の各ブロックの
出力レベルの変化を示すタイムチャ−トであり、横軸が
主走査方向の位置である。
【図6】 図3に示す色識別回路90に入力される同期
信号、CLK,CLR,SIZE信号の発生タイミング
を示すタイムチャ−トであり、(a)は原稿と走査同期
信号との関係を示し、(b)は副走査に同期して発生す
る信号を、(c)は主走査に同期して発生する信号を示
す。
【図7】 本発明の第2実施例で用いられる色識別回路
90の構成を示すブロック図である。
【図8】 (a)および(b)は、図7に示すエッジ判
定95が使用する3×3画素マトリクスののラプラシア
ンフィルタを示す平面図である。
【図9】 図7に示す色識別回路90内の各ブロックの
出力レベルの変化の一例を示すタイムチャ−トであり、
横軸が主走査方向の位置である。
【図10】 図7に示す色識別回路90内の各ブロック
の出力レベルの変化のもう一つの例を示すタイムチャ−
トであり、横軸が主走査方向の位置である。
【図11】 従来のディジタルカラー複写機の電装部の
概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1:感光体ドラム 2:転写ドラム 3:書き込みユニット 4:現像ユニット 9:定着器 10:排紙トレイ 11:給紙カセット 100:レーザプ
リンタ 200:自動原稿送り装置 300:操作ボー
ド 400:イメージスキャナ 500:外部セン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を光学的に走査して画像データ
    に変換する画像読み取り手段と、読み取った画像データ
    を色成分に分解して原稿画像が単色か否かを識別する色
    識別手段と、その色識別手段の識別結果に基づいて、画
    像形成動作を単色とカラーとに、自動的に切り替える制
    御を行う制御手段を備えたディジタルカラー画像形成装
    置において、 無彩色の濃度を検知する手段と、無彩色に囲まれた有彩
    色画素の周辺で、無彩色濃度の変化が存在する場合に
    は、その有彩色画素を有彩判定候補から除く手段を有す
    ることを特徴とするディジタルカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 原稿画像を光学的に走査して画像データ
    に変換する画像読み取り手段と、読み取った画像データ
    を色成分に分解して原稿画像が単色か否かを識別する色
    識別手段と、その色識別手段の識別結果に基づいて、画
    像形成動作を単色とカラーとに、自動的に切り替える制
    御を行う制御手段を備えたディジタルカラー画像形成装
    置において、 無彩色の濃度を検知する手段と、有彩色のエッジを検出
    する手段を有し、無彩色に囲まれた有彩色画素の周辺
    で、無彩色濃度の変化が存在する場合には、その有彩色
    画素を有彩判定候補から除き、無彩色濃度の変化が存在
    しない場合には、その有彩色画素の有彩判定候補を、有
    彩色のエッジ分膨張する手段を有することを特徴とする
    デイジタルカラー画像形成装置。
JP8243550A 1996-09-13 1996-09-13 自動カラー選択機能付きデイジタルカラー画像形成装置 Pending JPH1093829A (ja)

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