JPH1053922A - 無機機能性付与剤含有ポリエステル繊維及びその製造方法 - Google Patents

無機機能性付与剤含有ポリエステル繊維及びその製造方法

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JPH1053922A
JPH1053922A JP8205777A JP20577796A JPH1053922A JP H1053922 A JPH1053922 A JP H1053922A JP 8205777 A JP8205777 A JP 8205777A JP 20577796 A JP20577796 A JP 20577796A JP H1053922 A JPH1053922 A JP H1053922A
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inorganic
polyester
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polyester fiber
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JP8205777A
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Kenji Baba
健二 馬場
Mikio Tashiro
幹雄 田代
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消臭、抗菌性能などの機能性に優れ、しか
も、耐熱性、染色性に優れており、衣料用途に使用する
のに適した無機機能性付与剤含有ポリエステル繊維及び
その製造方法を提供する 【解決手段】 エチレンテレフタレートを主たる繰り返
し単位とするポリエステル(A)を40〜95重量%、
炭素数が4〜7のグリコールとテレフタル酸からなるエ
ステル単位を主たる繰り返し単位とするポリエステル
(B)を5〜60重量%配合すると共に、無機機能性付
与剤を添加する。特に、これを芯鞘型複合繊維の鞘成分
に使用するのが好ましい。ポリエステル(B)をベース
ポリマーとする機能性付与剤のマスターバッチを、ポリ
エステル(A)に配合することにより製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消臭、抗菌性能な
どの機能性に優れ、しかも、耐熱性、染色性に優れてお
り、衣料用途などアイロン掛けに耐えうること及び濃色
に染色できることが要求される分野に使用するのに適し
た無機機能性付与剤含有ポリエステル繊維及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成繊維、特にポリエステル繊維は、そ
の優れた寸法安定性、耐候性、機械的特性、耐久性など
の点から、衣料、詰物素材、産業資材等として不可欠な
ものとなっている。
【0003】これらの繊維には、その使用用途によって
は、更に特殊機能の付与が望まれるようになってきてい
る。例えば、病院用布団、シーツ、カーペット等、悪臭
を嫌う用途では、できるだけ原因となる悪臭を消滅させ
るような性能を有する繊維製品が望まれている。
【0004】また、我々の生活環境中には、さまざまな
細菌、カビが存在しており、媒介物を経て人体や繊維に
付着して繁殖し、皮膚障害を与えたり、繊維の変質、劣
化現象を起こしたり、悪臭を放って不快感を与えたりす
る。特に合成繊維は、汗を吸収することが少ないため、
該繊維を身につける場合、汗の付着した皮膚、衣料、詰
物等に微生物が繁殖して腐敗現象起こし、汗くさい臭い
を生ずる。従って、より清潔で悪臭を漂わすことがな
く、快適で衛生的な合成繊維製品の開発も望まれてい
る。
【0005】このように、消臭、抗菌性能のような機能
性を繊維製品に付与する方法としては、従来から種々の
方法が提案されているが、なかでも、無機系の機能性付
与剤を繊維に練り込む方法は、機能耐久性に優れた繊維
が得られることから、広く用いられるようになってきて
いる。例えば、繊維に消臭性能を付与する方法として
は、酸化亜鉛と二酸化ケイ素からなるアモルファス構造
のケイ酸亜鉛をポリエステル、ポリアミド等に練込む方
法が提案されている(特開平2−99606号公報)。
また、繊維に抗菌性能を付与する方法としては、銀、
銅、亜鉛等の金属化合物を重合体中に混合し繊維とする
方法(特開昭54−147220号公報)、銀イオン、
銅イオンでイオン交換したゼオライト系固体粒子を有機
高分子体に添加混合する方法(特開昭59−13323
5号公報)などが提案されている。
【0006】しかしながら、無機系の機能性付与剤、と
りわけ消臭剤は一般に多孔性微粒子であることが多く、
乾燥条件を強化しても、吸着水や結晶水の形として1〜
2%残留するため、これをポリエステルに添加して溶融
紡糸すると、ポリエステルが加水分解を起こし、ポリマ
ーが著しく劣化して、曳糸性や強伸度などの機械的性質
が大きく低下する。従って、無機系の機能性付与剤をポ
リエステルへ添加することは、実用上極めて困難であ
り、ポリオレフィンを中心とする、ポリエステル以外の
ポリマーに添加して用いられていた。
【0007】例えば、特開平6―228823号公報に
は、無機系の消臭剤と抗菌剤をポリオレフィン系ポリマ
ーに混合し、これを芯鞘型複合繊維の鞘成分に用いるこ
とが記載されている。このように、無機系の機能性付与
剤をポリオレフィン系ポリマーに添加した場合は、優れ
た機能性(消臭、抗菌効果)を示すと共に、耐久性(耐
洗濯性)にも優れているが、耐熱性が不十分で、アイロ
ン掛けに耐えることができず、更に、染色した場合に
は、白ぼけという現象が起こり、濃色に染色するのが難
しいという問題があり、衣料用途に用いるには不適当で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の問題点を解消し、消臭、抗菌性能などの機能性に
優れ、しかも、耐熱性、染色性に優れており、衣料用途
に使用するのに適した無機機能性付与剤含有ポリエステ
ル繊維及びその製造方法を提供することを課題とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明等は、かかる課題
を解決すべく検討を重ねた結果、ベースポリマーとし
て、エステル結合の少ないポリエステルを用いた無機機
能性付与剤のマスターバッチを作成し、これを耐熱性の
良好なポリエチレンテレフタレート系ポリエステルに混
合して、無機機能性付与剤を添加するようにすれば、溶
融紡糸時にも加水分解が起こらず、曳糸性が良好で、機
械的性質の低下もない無機機能性付与剤含有ポリエステ
ル繊維が得られることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0010】即ち、本発明によれば、エチレンテレフタ
レートを主たる繰り返し単位とするポリエステル(A)
を40〜95重量%、炭素数が4〜7のグリコールとテ
レフタル酸からなるエステル単位を主たる繰り返し単位
とするポリエステル(B)を5〜60重量%配合すると
共に、無機機能性付与剤を添加したことを特徴とする無
機機能性付与剤含有ポリエステル繊維、および20重量
%以上の無機機能性付与剤を、炭素数が4〜7のグリコ
ールとテレフタル酸からなるエステル単位を主たる繰り
返し単位とするポリエステル(B)に混練して得たマス
ターバッチを、エチレンテレフタレートを主たる繰り返
し単位とするポリエステル(A)に混合して、溶融紡糸
することを特徴とする無機機能性付与剤含有ポリエステ
ル繊維の製造方法が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明で使用するエチレンテレフ
タレートを主たる繰り返し単位とするポリエステル
(A)は、繰り返し単位の85モル%以上、好ましくは
90モル%以上がエチレンテレフタレート単位から構成
されるポリエステルであり、本発明の目的を損なわない
範囲で、他の第3成分が共重合されていてもよく、必要
に応じて、艶消剤、安定剤、酸化防止剤、難燃剤、帯電
防止剤、蛍光増白剤、触媒、着色防止剤、耐熱剤、着色
剤等を含有してもよい。特に、ポリエチレンテレフタレ
ートが好ましく用いられる。
【0012】また、本発明で使用するポリエステル
(B)は、炭素数が4〜7のグリコールとテレフタル酸
からなるエステル単位を主たる繰り返し単位とするポリ
エステルであり、特に、ポリブチレンテレフタレートが
好ましく用いられる。
【0013】ポリエステル(A)とポリエステル(B)
の配合比率は、前者が40〜95重量%、後者が5〜6
0重量%であり、特に、前者が50〜90重量%、後者
が10〜50重量%であることが好ましい。後者(ポリ
エステル(B))の配合比率が少なすぎると、溶融紡糸
時の加水分解を防止することができず、曳糸性が悪化
し、強伸度等の機械的性質が低下するので不適当であ
る。一方、後者の配合比率が多くなりすぎても、配合比
率に見合うだけの効果は得られず、しかもコストが高く
なるので好ましくない。
【0014】更に、本発明のポリエステル繊維に添加す
る無機機能性付与剤としては、無機微粒子系の消臭剤、
抗菌剤、遠赤外放射体などがあり、特に、消臭剤、消臭
剤と抗菌剤との併用が好ましく用いられる。この場合、
消臭剤の含有量は、0.5重量%以上、好ましくは1〜
10重量%、更に好ましくは3〜8重量%である。消臭
剤が0.5重量%未満では、十分な消臭効果が得られ
ず、逆に、多量に消臭剤を添加しても、その含有量に見
合うだけの効果が期待できず、かえってコスト高とな
り、さらには繊維性能、紡糸生産性の悪化につながるた
め、10重量%以下とするのが望ましい。抗菌剤の含有
量は、0.3重量%以上、好ましくは0.5〜3重量%
である。なお、この無機機能性付与剤の含有量は、後述
する複合繊維の場合は、複合繊維全体に対する含有量を
意味する。
【0015】本発明において用いる機能性付与剤として
は、従来、繊維に添加混合して用いられている無機微粒
子系の機能性付与剤を用いることができる。なかでも、
消臭剤としては、酸化亜鉛と二酸化ケイ素の重量比が
1:3〜3:1、好ましくは1:2〜2:1の緊密混合
微粒子が好ましく用いられる。この緊密混合微粒子は、
透過型電子顕微鏡観察によると、平均一次粒子径が5〜
30nm、好ましくは10〜20nm、凝集平均粒子径
は3μm以下、好ましくは1μm以下である。凝集平均
粒子径が3μmを超えると、溶融紡糸時のパック圧上昇
や、断糸の原因となり好ましくない。
【0016】また、抗菌剤としては、銀イオンを有効成
分とする、粒子径が3μm以下、好ましくは1μm以下
の抗菌性微粒子をが好ましく用いられる。
【0017】かかる抗菌性微粒子は、銀イオンを固体粒
子に担持せしめたもので、該銀イオンの他に、銅、亜
鉛、水銀、錫、鉛、ビスマス、カドミウム、クロム、タ
リウム等のイオンを含有していてもよい。また、固体粒
子としては、リン酸ジルコニウム〔NaZr2(PO
4)3〕のようなジルコニウム類、A―型ゼオライト、
X―型ゼオライト、Y―型ゼオライト、T―型ゼオライ
ト、高シリカゼオライト、ソーダライト、モルデナイ
ト、アナルサイム、クリノプロライト、イヤバサイト、
リオナイトなどのようなゼオライト類、ハイドロキシア
パタイト〔Ca10(PO4)6(OH)2〕のような
アパタイト類等の無機イオン交換体が挙げられる。なか
でも、抗菌性、耐変色性、耐洗濯性、銀イオン溶出性な
どの観点から、リン酸ジルコニウムが好ましい。この抗
菌性微粒子の粒子径は、3μm以下、好ましくは1μm
以下であり、3μmを越えると、溶融紡糸時のパック圧
上昇や断糸の原因となり好ましくない。
【0018】本発明のポリエステル繊維を製造するに
は、先ず、炭素数が4〜7のグリコールとテレフタル酸
からなるエステル単位を主たる繰り返し単位とするポリ
エステル(B)に20重量%以上の無機機能性付与剤を
混練して、マスターバッチを調製し、このマスターバッ
チをエチレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とす
るポリエステル(A)に混合して、溶融紡糸し、常法に
より延伸、熱処理すればよい。
【0019】一般に、無機機能性付与剤を、繊維形成ポ
リマーに直接添加すると、分散性が悪いため、二次凝集
を起こしやすく、溶融紡糸時にパック圧上昇や断糸の原
因となるため、本発明においても、20重量%以上の無
機機能性付与剤を含むマスターバッチを作成しておき、
そのマスターバッチをエチレンテレフタレートを主たる
繰り返し単位とするポリエステル(A)で希釈する方法
を採用する。
【0020】この場合、マスターバッチのベースポリマ
ーとしては、繊維を形成するエチレンテレフタレートを
主たる繰り返し単位とするポリエステル(A)と同一で
あることが好ましいが、エチレンテレフタレートを主た
る繰り返し単位とするポリエステルを使用すると、吸着
水、結晶水の形で多量の水分を含んでいることが多い無
機機能性付与剤を、高濃度でベースポリマーと溶融混練
することから、加水分解が起こり、満足なマスターバッ
チが得られない。また、何とかマスターバッチが得られ
たとしても、これをポリエステルに添加して溶融紡糸す
ると、ポリエステルがさらに加水分解を起こし、ポリマ
ーが著しく劣化して、曳糸性や強伸度などの機械的性質
が大きく低下する。
【0021】そこで、構造的にポリエステル(A)と類
似するが、エステル結合の数がポリエステル(A)より
も少ない、炭素数が4〜7のグリコールとテレフタル酸
からなるエステル単位を主たる繰り返し単位とするポリ
エステル(B)を、マスターバッチのベースポリマーと
して使用したところ、加水分解を大幅に低減することが
でき、溶融紡糸時の曳糸性悪化や強伸度などの機械的性
質の低下を最小限にくい止めることに成功したのであ
る。
【0022】更に、本発明のポリエステル繊維は、ポリ
エステル(A)とポリエステル(B)とを併用すること
により、ポリエステル繊維全体のカ゛ス透過率が向上する
ため、添加された無機機能性付与剤の効果が向上する。
【0023】また、本発明の無機機能性付与剤含有ポリ
エステルは、それのみで繊維を形成してもよいし、複合
繊維の一部であってもよい。複合繊維の形態としては、
サイト゛ハ゛イサイト゛、芯鞘型等が挙げられ、芯鞘型の場合、芯
部は偏心していてもよい。
【0024】ここで、本発明のポリエステル繊維は、糸
断面全体に機能性付与剤を練込んだ場合、糸中心部の機
能性付与剤は、表層部と比較してその機能性を十分に発
揮できないことがあり、溶融紡糸時の断糸もやや多くな
ることがあるため、紡糸性の点で十分でないことがあ
る。そこで、融点が200℃以上の熱可塑性ポリマーか
らなる芯成分と、エチレンテレフタレートを主たる繰り
返し単位とするポリエステル(A)を40〜95重量
%、炭素数が4〜7のグリコールとテレフタル酸からな
るエステル単位を主たる繰り返し単位とするポリエステ
ル(B)を5〜60重量%配合すると共に、無機機能性
付与剤を添加した鞘成分とからなる芯鞘型複合繊維にす
ることにより、機能性付与剤が複合繊維の表層部に集中
しているため、その効果(例えば、消臭、抗菌効果)が
有効に発揮され、しかも紡糸性も向上するので好まし
い。
【0025】この場合、芯成分として使用する融点が2
00℃以上の熱可塑性ポリマーの好ましい例としては、
ポリエチレンテレフタレート又はポリブチレンテレフタ
レートを主成分とするポリエステル、ナイロン6、ナイ
ロン66又はメタキシレンジアミンナイロンを主成分と
するポリアミドなどを挙げることができる。融点が20
0℃未満の熱可塑性ポリマーでは、耐熱性が不足するの
で不適当である。
【0026】上記芯成分と鞘成分との構成比は、芯成分
/鞘成分(重量比)が30/70〜70/30であるこ
とが好ましく、特に、45/55〜55/45であるこ
とが好ましい。70/30を越えると鞘成分構成ポリマ
ーの破断が発生しやすくなり、紡糸生産性が低下する。
一方30/70未満では芯成分ポリマーが有する本来の
繊維性能が低下する。
【0027】本発明の芯鞘型複合繊維は、上記芯成分と
鞘成分を用いて、通常用いられる芯鞘型複合紡糸装置に
より芯鞘型複合繊維を溶融紡糸し、次いで常法により延
伸、熱処理することにより製造することができる。
【0028】本発明の無機機能性付与剤含有ポリエステ
ル繊維は、従来のポリオレフィン系ポリマーよりも耐熱
性、染色性に優れたポリエステルに無機機能性付与剤を
混合しているので、アイロン掛けに十分耐えることがで
き、濃色に染色することも可能である。特に、本発明の
ポリエステル繊維では、染色性が著しく向上しており、
単に染色性の良好なポリエステルを用いたというだけで
は説明がつかない現象が認められるが、これは、ポリエ
ステル中に含有された多孔性微粒子の無機機能性付与剤
に吸着されている1%程度の吸着水あるいは結晶水が外
部へ放出されるとき、ポリエステル中に微細な割れ目を
生じさせ、その割れ目を伝って染料が内部まで浸入する
ためと推定される。
【0029】また、このような内部構造の変化によっ
て、例えば、外部の臭気が吸着され易くなり、消臭剤が
作用し易くなるという利点もある。
【0030】更に、本発明のポリエステル繊維では、無
機機能性付与剤が繊維中に練り込まれているので、洗濯
によって脱落することもなく、耐洗濯性にも優れてい
る。
【0031】特に、芯鞘型複合繊維とした場合は、機能
性付与剤が複合繊維の表層部に集中しているため、その
効果(例えば、消臭、抗菌効果)が有効に発揮され、し
かも紡糸性も向上するので好ましい。
【0032】本発明の芯鞘型消臭抗菌性複合繊維は、長
繊維、紡績糸などの形で織編物として、あるいは短繊維
の形で不織布、詰綿、紙などとして、消臭、抗菌性等の
機能性が要求される分野に用いることができる。特に、
耐熱性、染色性に優れていることから、衣料用途に好適
に使用することができる。
【0033】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。なお、実施例中の性能評価は、下記方法に従って
測定したものである。
【0034】(1)抗菌性 黄色ブドウ球菌を植種した寒天培地上に試料を置き、3
7℃で24時間、菌の培養をおこない、試料周辺の黄色
ブドウ球菌の成育の有無により抗菌効果を判定した。 (判定) 〇:試料周辺での細菌の生育が認められず、ハローが発
生する。 △:試料周辺で若干の細菌の生育が認められるが、ハロ
ーが発生する。 ×:試料周辺で細菌の生育が認められ、ハローが発生し
ない。
【0035】(2)消臭性 図1に示す装置を用いて、アンモニア濃度を測定するこ
とにより消臭率を求めた。即ち、アンモニアセンサ1
〔AE―235;東亜電波(株)製〕とイオンメータ3
〔IM―IE;東亜電波(株)製〕と記録計4を接続
し、密閉した容器5にアンモニアセンサ1を取り付け、
容器5内に500ppmとなるようにアンモニアガスを
注射器で注入し、その後、測定試料2を容器5内にセッ
トし、2時間放置後、容器5内のアンモニア濃度を測定
した。アンモニア濃度の低下率をもって消臭率とした。
【0036】(3)耐熱性 76mmの長さに切断した測定試料から、直径約5cm
のスライバーを作成し、150℃から180℃まで、5
℃ピッチでそれぞれ5分間ずつ熱処理し、それぞれの温
度での熱処理後のスライバー引抜強力を測定して、耐熱
性の指標とした。この値が大きいことは、繊維が融着し
ていることを意味し、耐熱性が劣っていることを示す。
図2に、試験結果をグラフで表した例を示す。
【0037】(4)染色性 76mmの長さに切断した測定試料を、標準試料(ポリ
エチレンテレフタレート繊維、3de×76mm)と同
浴で、分散染料「テラシルポリエステルブルー」(日本
チバガイギー社製)を用い、常温から20分かけて10
0℃まで昇温し、更に、70分間、100℃でボイル染
色した。日本電色工業(株)製の光電色差計(SZ―Σ
80)を用いて、染色した測定試料及び標準試料のL、
a、b値を測定し、標準試料に対する偏色(色ずれ)に
より、染色性を判定した。即ち、染色の濃淡を明度(L
値)の差ΔLで表し、標準試料に対して明度が低ければ
(即ち濃染であれば)“+”、高ければ(即ち淡染であ
れば)“−”とし、その数値で色ずれの大きさを表し
た。
【0038】(5)曳糸性 溶融紡糸時に断糸が全く発生しない場合を○、ときどき
断糸が発生する場合を△、断糸が多発して紡糸できない
場合を×で示した。
【0039】[実施例1〜5、比較例1]銀イオンと無
機イオン交換体(リン酸ジルコニウム)とが結合した銀
系無機抗菌剤〔ノバロンAG―300;東亜合成化学工
業(株)製、平均粒子径1μm〕を、(株)日本製鋼所
製の二軸練押出機で、極限粘度0.88のポリブチレン
テレフタレート(ポリエステル(B))に混練し、ノバ
ロンAG―300のマスターバッチを作成した。この場
合、マスターバッチの抗菌剤濃度は、マスターバッチを
ポリエチレンテレフタレート(ポリエステル(A))に
混合したときに、抗菌剤含有量が5重量%、ポリブチレ
ンテレフタレートの配合比率が表1に示す値となるよう
に調整した。
【0040】このマスターバッチを、極限粘度0.64
のポリエチレンテレフタレート(ポリエステル(A))
と混合し、ノズル孔径0.3mm、孔数450個の紡糸
口金から、紡糸温度295℃、吐出量400g/分、引
取速度900m/分で溶融紡糸した。
【0041】得られた未延伸糸を、75℃の温水中で
2.5倍に延伸した後、125℃で約20分間熱処理
し、次いで、76mmの長さに切断して、約4デニール
の抗菌性ポリエステル繊維を得た。
【0042】得られた各繊維の評価結果を表1に示す。
なお、耐熱性は、180℃で熱処理したときのスライバ
ー引抜強力を示した。
【0043】
【表1】
【0044】表1の結果から明らかなように、ポリブチ
レンテレフタレートの配合比率が5重量%未満(比較例
1)では、溶融紡糸時の加水分解を防止することができ
ず、曳糸性が悪化した。ポリブチレンテレフタレートの
配合比率が5〜60重量%の場合(実施例1〜5)に、
良好な結果が得られた。
【0045】[比較例2]実施例1において、マスター
バッチ方式によらず、抗菌剤を直接ポリエチレンテレフ
タレートに添加したところ、溶融紡糸時に加水分解が起
こり、ポリマーの溶融粘度が著しく低下して、断糸が頻
発し、満足な紡糸ができなかった。
【0046】[実施例6〜9、比較例3]酸化亜鉛と二
酸化ケイ素との混合比率が重量比で2:1の緊密混合微
粒子〔SZ―100;鈴木総業(株)製、平均一次粒子
径15nm、凝集平均粒子径1μm〕消臭剤を、(株)
日本製鋼所製の二軸練押出機で、消臭剤含有量が30重
量%となるように表2に示すポリエステル(ポリエステ
ル(B))に混練し、SZ―100のマスターバッチを
作成した。
【0047】このマスターバッチを、消臭剤含有量が複
合繊維全体に対して5重量%、マスターバッチベースポ
リマーの配合比率が15重量%となるように、極限粘度
0.64のポリエチレンテレフタレート(ポリエステル
(A))と混合して、鞘成分構成ポリマーとした。
【0048】一方、芯成分構成ポリマーとしては、極限
粘度0.64のポリエチレンテレフタレートを使用し、
鞘成分構成ポリマーと共に、50:50の割合で、ノズ
ル孔径0.5mm、孔数450個の芯鞘型複合紡糸用口
金から、紡糸温度(芯/鞘=300℃/280℃)、吐
出量414g/分、引取速度1150m/分で溶融複合
紡糸した。
【0049】得られた未延伸糸を、70℃の温水中で
2.5倍に延伸した後、125℃で約20分間熱処理
し、次いで、76mmの長さに切断して、約3デニール
の芯鞘型消臭性複合繊維を得た。
【0050】得られた各繊維の評価結果を表2に示す。
なお、耐熱性は、180℃で熱処理したときのスライバ
ー引抜強力を示し、実施例5の複合繊維の耐熱性試験の
結果は、図2のグラフにおいて、●で示す通りであっ
た。
【0051】
【表2】
【0052】表2の結果から明らかなように、マスター
バッチのベースポリマーとして、炭素数が4〜7のグリ
コールとテレフタル酸からなるエステル単位を主たる繰
り返し単位とするポリエステルを用いた本発明の芯鞘型
複合繊維(実施例6〜9)は、良好な結果を示したが、
マスターバッチのベースポリマーとして、ポリエチレン
テレフタレートを用いた場合(比較例3)は、溶融紡糸
時に加水分解が起こり、ポリマーの溶融粘度が著しく低
下して、断糸が頻発し、満足な紡糸ができなかった。
【0053】[比較例4]実施例6において、マスター
バッチ方式によらず、防臭剤を直接ポリエチレンテレフ
タレートに添加したところ、溶融紡糸時に加水分解が起
こり、ポリマーの溶融粘度が著しく低下して、断糸が頻
発し、満足な紡糸ができなかった。
【0054】[比較例5]実施例6において、マスター
バッチのベースポリマーとしてポリプロピレン系ポリマ
ー〔TG―810;昭和電工(株)製、メルトインデッ
クス30、融点150℃〕を用い、このマスターバッチ
をポリプロピレン系ポリマーTG―810と混合して、
鞘成分構成ポリマーとした以外は、実施例5と同一にし
て、芯鞘型複合繊維を得た。結果は表2に示す通りであ
り、耐熱性、染色性に劣るものであった。なお、耐熱性
試験の結果は、図2のグラフにおいて、■で示す通りで
あった。
【0055】[実施例10〜14、比較例6]実施例6
において、マスターバッチの消臭剤濃度を種々変更し、
消臭剤含有量が複合繊維全体に対して5重量%、ポリエ
チレンテレフタレート(ポリエステル(A))とポリブ
チレンテレフタレート(ポリエステル(B))の配合比
率が表3に示す値となるように変更した以外は、実施例
6と同一にして、芯鞘型複合繊維を得た。得られた各複
合繊維の評価結果を表3に示す。
【0056】
【表3】
【0057】表3の結果から明らかなように、ポリブチ
レンテレフタレートの配合比率が5重量%未満(比較例
6)では、溶融紡糸時の加水分解を防止することができ
ず、曳糸性が悪化した。ポリブチレンテレフタレートの
配合比率が5〜60重量%の場合(実施例10〜14)
に、良好な結果が得られた。
【0058】
【発明の効果】本発明においては、従来、加水分解の問
題で、ポリエステルへ添加することが困難であった多孔
性微粒子の無機系機能性付与剤を、マスターバッチのベ
ースポリマーを特定のポリエステルとすることによっ
て、ポリエステルへ添加できるようにしたもので、従来
のポリオレフィン系ポリマーよりも耐熱性、染色性に優
れたポリエステルに無機機能性付与剤を混合しているの
で、アイロン掛けに十分耐えることができ、濃色に染色
することも可能となり、衣料用途に好適に使用すること
ができる。
【0059】更に、本発明のポリエステル繊維では、無
機機能性付与剤が繊維中に練り込まれているので、洗濯
によって脱落することもなく、耐洗濯性にも優れてい
る。
【0060】特に、芯鞘型複合繊維とした場合は、機能
性付与剤が複合繊維の表層部に集中しているため、その
効果(例えば、消臭、抗菌効果)が有効に発揮され、し
かも紡糸性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明繊維の評価に使用する消臭性能測定装置
を示す概略側面図である。
【図2】本発明繊維と従来繊維の耐熱性試験結果を比較
して示すグラフである。
【符号の説明】
1 センサ 2 測定試料 3 イオンメータ 4 記録計 5 容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 8/14 D01F 8/14 B

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンテレフタレートを主たる繰り返
    し単位とするポリエステル(A)を40〜95重量%、
    炭素数が4〜7のグリコールとテレフタル酸からなるエ
    ステル単位を主たる繰り返し単位とするポリエステル
    (B)を5〜60重量%配合すると共に、無機機能性付
    与剤を添加したことを特徴とする無機機能性付与剤含有
    ポリエステル繊維。
  2. 【請求項2】 融点が200℃以上の熱可塑性ポリマー
    からなる芯成分と、エチレンテレフタレートを主たる繰
    り返し単位とするポリエステル(A)を40〜95重量
    %、炭素数が4〜7のグリコールとテレフタル酸からな
    るエステル単位を主たる繰り返し単位とするポリエステ
    ル(B)を5〜60重量%配合すると共に、無機機能性
    付与剤を添加した鞘成分とからなる芯鞘型複合繊維であ
    ることを特徴とする無機機能性付与剤含有ポリエステル
    繊維。
  3. 【請求項3】 無機機能性付与剤が、消臭剤であり、繊
    維全体に対するその含有量が0.5重量%以上である請
    求項1又は2記載の無機機能性付与剤含有ポリエステル
    繊維。
  4. 【請求項4】 無機機能性付与剤が、消臭剤および抗菌
    剤であり、繊維全体に対するその含有量が無機消臭剤
    0.5重量%以上、抗菌剤0.3重量%以上である請求
    項1又は2記載の無機機能性付与剤含有ポリエステル繊
    維。
  5. 【請求項5】 消臭剤が、酸化亜鉛と二酸化ケイ素とか
    らなる緊密混合微粒子であり、その混合比率が1:3〜
    3:1、混合粒子の平均一次粒子径が5〜30nm、凝
    集平均粒子径が3μm以下である請求項3又は4記載の
    無機機能性付与剤含有ポリエステル繊維。
  6. 【請求項6】 芯成分と鞘成分の重量比が、30:70
    〜70:30である請求項2ないし5のいずれか1項に
    記載の無機機能性付与剤含有ポリエステル繊維。
  7. 【請求項7】 炭素数が4〜7のグリコールとテレフタ
    ル酸からなるエステル単位を主たる繰り返し単位とする
    ポリエステル(B)に、20重量%以上の無機機能性付
    与剤を混練して得たマスターバッチを、エチレンテレフ
    タレートを主たる繰り返し単位とするポリエステル
    (A)に混合して、溶融紡糸することを特徴とする無機
    機能性付与剤含有ポリエステル繊維の製造方法。
  8. 【請求項8】 融点が200℃以上の熱可塑性ポリマー
    を芯成分とし、炭素数が4〜7のグリコールとテレフタ
    ル酸からなるエステル単位を主たる繰り返し単位とする
    ポリエステル(B)に20重量%以上の無機機能性付与
    剤を混練して得たマスターバッチを、エチレンテレフタ
    レートを主たる繰り返し単位とするポリエステル(A)
    に混合したものを鞘成分として、溶融紡糸し、芯鞘型複
    合繊維とすることを特徴とする無機機能性付与剤含有ポ
    リエステル繊維の製造方法。
  9. 【請求項9】 無機機能性付与剤が、消臭剤であり、繊
    維全体に対するその含有量が0.5重量%以上となるよ
    うにマスターバッチを混合する請求項7又は8記載の無
    機機能性付与剤含有ポリエステル繊維の製造方法。
  10. 【請求項10】 無機機能性付与剤が、消臭剤および抗
    菌剤であり、繊維全体に対するその含有量が無機消臭剤
    0.5重量%以上、抗菌剤0.3重量%以上となるよう
    にマスターバッチを混合する請求項8又は9記載の無機
    機能性付与剤含有ポリエステル繊維の製造方法。
  11. 【請求項11】 消臭剤が、酸化亜鉛と二酸化ケイ素と
    からなる緊密混合微粒子であり、その混合比率が1:3
    〜3:1、混合粒子の平均一次粒子径が5〜30nm、
    凝集平均粒子径が3μm以下である請求項9または10
    記載の無機機能性付与剤含有ポリエステル繊維の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 芯成分と鞘成分の重量比が、30:7
    0〜70:30である請求項8ないし11のいずれか1
    項に記載の無機機能性付与剤含有ポリエステル繊維の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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