JPH10511390A - 1,4,4−(三置換)シクロヘクス−1−エンダイマーおよび関連化合物 - Google Patents

1,4,4−(三置換)シクロヘクス−1−エンダイマーおよび関連化合物

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JPH10511390A JP8520433A JP52043396A JPH10511390A JP H10511390 A JPH10511390 A JP H10511390A JP 8520433 A JP8520433 A JP 8520433A JP 52043396 A JP52043396 A JP 52043396A JP H10511390 A JPH10511390 A JP H10511390A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、アレルギー性および炎症性疾患の治療および腫瘍壊死因子(TNF)産生阻害において有用な新規1,4,4−(三置換)シクロヘクス−1−エンダイマーおよび関連化合物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 1,4,4−(三置換)シクロヘクス−1−エンダイマーおよび関連化合物 発明の分野 本発明は、新規1,4,4−(三置換)シクロヘクス−1−エンダイマーおよび 関連化合物、これらの化合物を含有する医薬組成物、ならびにアレルギー性およ び炎症性疾患の治療および腫瘍壊死因子(TNF)産生阻害におけるそれらの使 用に関する。 発明の背景 気管支喘息は、気道の可逆的狭窄および外的刺激に対する気道の反応性亢進を 特徴とする複雑な多因性疾患である。 喘息の発病に関しては複数のメディエイタが原因となるのでこの病気の新規治 療薬の確認は困難である。従って、1つのメディエイタの影響を除去することに より慢性喘息の3要因全てに実質的な影響を与えることは有り得ないと考えられ る。「メディエイタ法」にかわる方法は、この病気の病態生理学的原因の細胞の 活性を調節することである。 そのような方法の一つはcAMP(アデノシンサイクリック3',5'−モノホ スフェート)のレベルを上昇させることによる。環状AMPは広範囲のホルモン 、神経伝達物質および薬剤に対する生物学的応答を媒介する第二のメッセンジャ ーであることが示されている[クレブズ・エンドクリノロジー・プロシーディン グズ・オブ・ザ・フォース・インターナショナル・コングレス・エクサープタ・ メディカ(Krebs Endocrinology Proceedings of the 4th International Congr ess Excerpta Medica)、17-29、1973]。適当な作用物質が特異的細胞表面受容体 と結合する場合、アデニル酸サイクラーゼは活性化され、これはMg+2−ATP をcAMPに速い速度で変換する。 環状AMPは、外因性(アレルギー性)喘息の病態生理学に関連する細胞の全 部でなくても大部分の活性を調節する。そのように、cAMPの増加により、以 下のものを含む有益な効果が得られる:(1)気道平滑筋の弛緩、(2)肥満細 胞メディエイタの放出の抑制、(3)好中球顆粒消失の抑制、(4)好塩基球顆 粒消失の阻害、および(5)単球およびマクロファージ活性化の抑制。したがっ て、アデニル酸サイクラーゼを活性化するかまたはホスホジエステラーゼを阻害 する化合物は、気道平滑筋の不適当な活性化および種々の炎症細胞の抑制に有効 である。cAMP不活化の主要な細胞機構は1またはそれ以上の環状ヌクレオチ ドホスホジエステラーゼ(PDE)と称するイソ酵素による3'−ホスホジエス テル結合の加水分解である。 別の環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(PDE)イソ酵素、PDE I Vは、気道平滑筋および炎症性細胞におけるcAMPの分解の原因となることが 実証されている。[トーフィー、「ホスホジエステラーゼ・アイソザイムズ:ポ テンシャル・ターゲッツ・フォア・ノベル・アンチアズマティック・エージェン ツ」(Trophy,"Phosphodiesterase Isozymes:Potential Targets for Novel Ant i-asthmatic Agents" in New Drugs for Asthma,Barnes,ed.IBC TechnicalSer vices Ltd.,1989)]。研究により、この酵素の阻害が、気道平滑筋の弛緩をも たらすだけでなく、単球および好中球の活性化を阻害するとともに肥大細胞、好 塩基球および好中球の顆粒消失を抑制することが指摘される。更に、PDE I V阻害剤の有益な効果は、in vivoの場合のように、標的細胞のアデニル酸サイ クラーゼ活性が適当なホルモンまたはオートコイドにより上昇した場合、著しく 有効になる。このように、PDE IV阻害剤は、プロスタグランジンE2およ びプロスタサイクリン(アデニル酸サイクラーゼの活性化物質)のレベルが上昇 している喘息肺において有効である。このような化合物により、気管支喘息の薬 物療法の独特の方法が得られ、この化合物は現在市販されている医薬より優れた 著しい治療効果を有する。 本発明の化合物は、また、腫瘍壊死因子(TNF)、血清糖タンパク質の産生 を阻害する。過度または未調整のTNF産生は、慢性関節リウマチ、リウマチ様 脊椎炎、変形性関節症、痛風性関節炎および他の関節炎;敗血症、敗血症性ショ ック、内毒素ショック、グラム陰性敗血症、毒性ショック症候群、成人呼吸障害 症候群、脳性マラリア、慢性肺炎、珪肺症、肺サルコイドーシス、骨再吸収症、 再潅流傷害、対宿主性移植片反応、同種移植片拒絶反応、インフルエンザなどの 感染症による熱および筋肉痛、感染または悪性に続発するカヘキシー、後天性免 疫不全症候群(エイズ(AIDS))に続発するカヘキシー、AIDS、ARC (AIDS関連症候群)、ケロイド形成、瘢痕組織形成、クローン病、潰瘍性大 腸炎、または熱病、さらに多発性硬化症、自己免疫糖尿病および全身エリテマト ーデスなどの種々の自己免疫疾患を含む種々の病気の媒介または増悪に関連があ る。 エイズは、Tリンパ球のヒト免疫不全ウイルス(HIV)での感染の結果起こ る。少なくとも3種のHIVが確認されている。即ち、HIV−1、HIV−2 およびHIV−3である。HIV感染の結果、T細胞性免疫が損なわれ、感染し た個体が重い日和見感染および/または異常な腫瘍が現れる。HIVがTリンパ 球に侵入するにはTリンパ球が活性化されなければならない。HIV−1または HIV−2などのウイルスはT細胞の活性化の後Tリンパ球に感染し、このよう なウイルスタンパク質の発現および/または複製は、このようなT細胞活性化に より媒介または維持される。活性化されたTリンパ球が一旦HIVに感染すると 、HIV遺伝子の発現および/またはHIV複製を可能にするためにTリンパ球 は活性化状態に維持されなければならない。 サイトカイン、とくにTNFはTリンパ球活性化を維持する役割により活性化 されたT細胞性HIVタンパク質発現および/またはウイルス複製に関連する。 従って、HIVに感染した個体における例えばサイトカインとくにTNF産生の 阻害によるサイトカイン活性に関する干渉、T細胞活性化の維持を制限を促進し 、これにより、未感染細胞に対するHIV感染性の進行を軽減し、その結果HI V感染により起こる免疫機能不全の進行が遅くなるかまたはなくなる。単球、マ クロファージ、および関連する細胞、例えば星細胞およびグリア細胞も、HIV 感染の維持に関連する。T細胞などのこれらの細胞は、ウイルス複製の目標であ り、ウイルス複製のレベルは、細胞の活性化状態に依存する。[ローゼンバーグ (Rosenberg)ら、ジ・イムノパソジェニシス・オブ・エチアイブイ・インフェ クション、アドバンシズ・イン・イムノロジイ(The Immunopathogenesis of HI V Infection,Advances in Immunology)、第57巻(1989)参照]。 TNF等のモノカインは、単球および/またはマクロファージにおいてHIV複 製を活性化することが実証されており[ポリ(Poli)ら、プロシーディングズ・ オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシズ(Proc.Natl.Acad.Sci.) 87:782-784(1990)参照]、従って、モノカイン産生または活性の阻害は、T細胞 に関して既に記載したように、HIV進行の制限を助ける。 TNFはまた例えばサイトメガロウイルス(CMV)、インフルエンザウイル ス、アデノウイルスおよびヘルペスウイルスなどの他のウイルス性感染症に関す る種々の役割にも前記と同様の理由から関連がある。 TNFは酵母および真菌感染症とも関連がある。特にカンジダ・アルビカンス (Candida albicans)はヒト単球および自然のキラー細胞におけるin vitroのT NF産生を誘発することが実証されている。[リーピ(Riipi)ら、インフェク ション・アンド・イミュニティー(Infection and Immunity)、58(9):2750-54(19 90);およびジャファリ(Jafari)ら、ジャーナル・オブ・インフェクシャス・ ディジージズ(Journal of Infectious Diseases)、164:389-95(1991)参照。また 、ウェイサン(Wasan)ら、アンチミクロバイアル・エージェンツ・アンド・ケ モセラピー(Antimicrobial Agents and Chemotherapy)、35(10):2046-48(1991) ;およびルーク(Luke)ら、ジャーナル・オブ・インフェクシャス・ディジージ ズ(Journal of Infectious Diseases)、162:211-214(1990)参照]。 TNFの悪影響をコントロールする能力は、このような使用を必要とする哺乳 動物におけるTNFを阻害する化合物の使用により増進される。TNFの過度の および/または未調整の産生により悪化するかまたは起こるTNFにより媒介さ れる病気の治療において有用な化合物がいぜんとして必要とされている。 発明の概要 本発明の新規化合物は式(I): [式中、 R1は独立して−(CR45nC(O)O(CR45m6、−(CR45n C(O)NR4(CR45m6、−(CR45nO(CR45m6、また は−(CR45r6(ここに、アルキル部分は、未置換または1またはそれ以 上のフッ素で置換されている)から選択され; mは0ないし2であり; nは1ないし4であり; rは0ないし6であり; R4およびR5は独立して、水素またはC1-2アルキルであり; R6は独立して、水素、メチル、ヒドロキシ、アリール、ハロ置換アリール、 アリールオキシC1-3アルキル、ハロ置換アリールオキシC1-3アルキル、インダ ニル、インデニル、C7-11ポリシクロアルキル、テトラヒドロフラニル、フラニ ル、テトラヒドロピラニル、ピラニル、テトラヒドロチエニル、チエニル、テト ラヒドロチオピラニル、チオピラニル、C3-6シクロアルキル、または1または 2個の不飽和結合を含有するC4-6シクロアルキル(ここに、シクロアルキルま たは複素環部分は未置換であるか、あるいは1ないし3個のメチル基または1個 のエチル基または1個のヒドロキシル基で置換されている)であり; ただし、 (a)R6がヒドロキシルの場合、mは2であるか;または (b)R6がヒドロキシルの場合、rは2ないし6であるか;または (c)R6が2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、 2−テトラヒドロフラニル、または2−テトラヒドロチエニルの場合、mは1ま たは2であるか;または (d)R6が2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、 2−テトラヒドロフラニル、または2−テトラヒドロチエニルの場合、rは1な いし6であり; (e)nが1であり、mが0の場合、 R6は−(CR45nO(CR45m6においてH以外であり; Xは独立して、YR2、フッ素、NR45、またはホルミルアミンから選択さ れ; Yは独立して、OまたはS(O)m'から選択され; m'は0、1または2であり; X2はOまたはNR8であり; X3は独立して水素またはXであり; R2は独立して、未置換あるいは1またはそれ以上のフッ素で所望により置換 されている−CH3または−CH2CH3であり; sは0ないし4であり; Wは2ないし6個の炭素を有するアルキル、2ないし6個の炭素を有するアル ケニルまたは2ないし6個の炭素を有するアルキニルであり; Zは独立して、S(O)m'R9、OS(O)29、OR9、OC(O)NR77 、OC(O)(O)q7、O(CR45nOR9またはNR99であり; qは0または1であり; R7は独立して水素またはR9であり; R8は独立して水素または未置換もしくは1ないし3個のフッ素により置換さ れているC1-4アルキルであるか、あるいはR8およびR10が−NR810となる 場合には、それらは窒素と一緒になって、炭素のみあるいは炭素およびO、Nま たはSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含んでなる5ないし7員環 を形成してもよく; R9は独立してC1-10アルキル、C2-10アルケニル、C3-7シクロアルキル、C4-6 シクロアルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロ アリールアルキルであり、それらはそれぞれ未置換であるかあるいは1個または それ以上のフッ素原子により置換されていてもよく、あるいは2個のR9がNR9 9となる場合には、窒素原子と一緒になって、炭素原子のみあるいは炭素原子 およびO、NまたはSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含んでなる 5ないし7員環を形成してもよく; R10は独立してOR8またはR8であり; ただし: f)qがOC(O)(O)q7中において1である場合には、R7は水素でな い] で示されるかまたはその医薬上許容される塩である。 もう1つの本発明化合物のセットは式(II): [式中、 R1は独立して−(CR45nC(O)O(CR45m6、−(CR45n C(O)NR4(CR45m6、−(CR45nO(CR45m6、また は−(CR45r6(ここに、ア ルキル部分は、未置換または1またはそれ以上のフッ素で置換されている)であ り; mは0ないし2であり; nは1ないし4であり; rは0ないし6であり; R4およびR5は独立して、水素またはC1-2アルキルから選択され; R6は独立して、水素、メチル、ヒドロキシ、アリール、ハロ置換アリール、 アリールオキシC1-3アルキル、ハロ置換アリールオキシC1-3アルキル、インダ ニル、インデニル、C7-11ポリシクロアルキル、テトラヒドロフラニル、フラニ ル、テトラヒドロピラニル、ピラニル、テトラヒドロチエニル、チエニル、テト ラヒドロチオピラニル、チオピラニル、C3-6シクロアルキル、または1または 2個の不飽和結合を含有するC4-6シクロアルキル(ここに、シクロアルキルま たは複素環部分は未置換であるか、あるいは1ないし3個のメチル基または1個 のエチル基または1個のヒドロキシル基で置換されている)であり; ただし、 (a)R6がヒドロキシルの場合、mは2であるか;または (b)R6がヒドロキシルの場合、rは2ないし6であるか;または (c)R6が2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、 2−テトラヒドロフラニル、または2−テトラヒドロチエニルの場合、mは1ま たは2であるか;または (d)R6が2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、 2−テトラヒドロフラニル、または2−テトラヒドロチエニルの場合、rは1な いし6であり; (e)nが1であり、mが0の場合、 R6は−(CR45nO(CR45m6においてH以外であり; Xは独立して、YR2、フッ素、NR45、またはホルミルアミンであり; Yは独立して、OまたはS(O)m'であり; m'は0、1または2であり; X2はOまたはNR8であり; X3は独立して、水素またはXであり; R2は独立して、未置換であるかまたは1またはそれ以上のフッ素で所望によ り置換されている−CH3または−CH2CH3であり; sは0ないし4であり; Wは2ないし6個の炭素を有するアルキル、2ないし6個の炭素を有するアル ケニルまたは2ないし6個の炭素を有するアルキニルであり; Zは独立して、NHR14、S(O)m'R9、OS(O)29、OR9、OC(O )NR77、OC(O)(O)q7、O(CR45nOR9またはNR99であ り; Z'は独立して、C(Y')R14、C(O)OR14、C(Y')NR1014、C (NR10)NR1014、CN、C(NOR8)R14、C(NOR14)R8、C(N R8)NR1014、C(NR14)NR88、C(NCN)NR1014、C(NC N)SR11、(2−、4−または5−イミダゾリル)、(3−、4−または5− ピラゾリル)、(4−または5−トリアゾリル[1,2,3])、(3−または5 −トリアゾリル[1,2,4])、(5−テトラゾリル)、(2−、4−または5 −オキサゾリル)、(3−、4−または5−イソオキサゾリル)、(3−または 5−オキサジアゾリル[1,2,4])、(2−オキサジアゾリル[1,3,4]) 、(2−チアジアゾリル[1,3,4])、(2−、4−または5−チアゾリル) 、(2−、4−または5−オキサゾリジニル)、(2−、4−または5−チアゾ リジニル)、または(2−、4−または5−イミダゾリジニル)であり、ここに すべての複素環システムは所望によりR14によって1回またはそれ以上置換され ていてもよく; Y'はOまたはSであり; qは0または1であり; R7は独立して水素またはR9であり; R8は独立して、水素、または未置換または1個まいし3個のフッ素で置換さ れているC1-4アルキルであるか、あるいはR8およびR10が−NR810となる 場合には、窒素原子と一緒になって、炭素原子のみあるいは炭素原子およびO、 NまたはSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含んでなる5ないし7 員環を形成してもよく; R9は独立して、C1-10アルキル、C2-10アルケニル、C3-7シクロアルキル、 C4-6シクロアルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテ ロアリールアルキルであり、それぞれが未置換であるかあるいは1個またはそれ 以上のフッ素原子により置換されていてもよく、あるいは2個のR9基がNR99 として存在する場合には、窒素原子と一緒になって、炭素原子のみあるいは炭 素原子およびO、NまたはSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含ん でなる5ないし7員環を形成してもよく; R10は独立してOR8またはR8であり; R11は独立して、未置換であるかまたは1個まいし3個のフッ素により置換さ れているC1-4アルキルであり; R12は独立して、R13、C3-7シクロアルキル、(2−、3−または4−ピリ ジル)、ピリミジニル、ピラゾリル、(1−または2−イミダゾリル)、ピロリ ル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、フラニル、(2−または3− チエニル)、キノリニル、ナフチルまたはフェニルであり; R13は独立して、オキサゾリジニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル 、トリアゾリル、テトラゾリル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、チアゾリジ ニル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリルまたはチアジアゾリルであり、これ らの複素環のそれぞれは炭素原子を介して結合しており、それぞれは未置換であ るかあるいは1個または2個のC1-2アルキル基により置換されていてもよく; R14は独立して水素またはR15であるか、あるいはR10およびR14がNR1014 となる場合には、それらは窒素原子と一緒になって、炭素原子のみあるいは炭 素原子およびO、NまたはSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含ん でなる5ないし7員環を形成してもよく; R15は独立して−(CR45t12またはC1-6アルキル(R12またはC1-6 アルキル基は未置換であるか、あるいは未置換または1個ないし3個のフッ素に より置換されているメチルまたはエチルにより1回またはそれ以上置換されてい る)、−F、−Br、−Cl、-NO2、−Si(R42、−NR810、−C( O)R8、−C(O)OR8、−O(CH2q8、−CN、−C(O)NR810 、−O(CH2qC(O)NR810、−O(CH2qC(O)R8、−NR10C (O)NR810、−NR10C(O)R8、−NR10C(O)OR9、−NR10C (O)R13、−C(NR10)NR810、−C(NCN)NR810、−C(NC N)SR11、−NR10C(NCN)SR11、−NR10C(NCN)NR108、 −NR10S(O)29、−S(O)m'R11、−NR10C(O)C(O)NR81 0 、−NR10C(O)C(O)R10またはR13であり; tは0、1または2であり; ただし: f)qがOC(O)(O)q7中において1である場合には、R7は水素でな い] で示される化合物またはその医薬上許容される塩である。 本発明はまた本発明化合物と医薬上許容される担体または希釈剤とを含んでな る医薬組成物に関する。 本発明はまたこれを必要とする哺乳動物におけるPDE IVの酵素活性(ま たは触媒活性)の媒介または阻害法であって、前記哺乳動物に以下に示すように 有効量の本発明化合物を投与することを特徴とする方法に関する。 本発明はさらにアレルギー性および炎症性疾患の治療法であって、これを必要 とするヒトを含む哺乳動物に有効量の本発明化合物を投与することを特徴とする 方法を提供する。 本発明はまた喘息の治療法であって、これを必要とするヒトを含む哺乳動物に 有効量の本発明化合物を投与することを特徴とする方法を提供する。 本発明はまたこれを必要とするヒトを含む哺乳動物におけるTNF産生の抑制 法であって、TNF抑制に有効な量の本発明化合物をこの様な治療を必要とする 哺乳動物に投与することを特徴とする方法に関する。この方法はある種のTNF 媒介症状の予防的治療または予防に用いられうる。 本発明はまたヒト免疫不全ウイルス(HIV)にかかったヒトの治療法であっ て、これをこのようなヒトにTNF抑制に有効な量の本発明化合物を投与するこ とを特徴とする方法に関する。 本発明化合物はまた別のウイルス性感染症の治療において有用であり、この場 合、このようなウイルスはTNFによる調節に対して感受性であるか、またはin vivoでTNF産生を惹起する。 加えて、本発明化合物はまた酵母および真菌性感染症の治療においても有用で あり、ここに、このような酵母および真菌は TNFによる調節に感受性であるかまたはin vivoでTNF産生を惹起する。 発明の詳細な説明 本発明はまたこれを必要とする哺乳動物におけるPDE IVの酵素活性(ま たは触媒活性)の媒介または阻害法およびこれを必要とする哺乳動物におけるT NF産生の阻害法であって、前記哺乳動物に有効量の本発明化合物を投与するこ とを特徴とする方法に関する。 ホスホジエステラーゼIV阻害剤は、喘息、慢性気管支炎、アトピー性皮膚炎 、じんましん、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、春季カタル、好酸球性 肉芽種、乾癬、慢性関節リウマチ、敗血症性ショック、潰瘍性大腸炎、クローン 病、心筋および脳の再潅流傷害、慢性糸球体腎炎、内毒素ショックおよび成人呼 吸障害症候群を含む、種々のアレルギー性および炎症性疾患の治療において有用 である。加えて、PDE IV阻害剤は尿崩症ならびに鬱病および多梗塞痴呆等 の中枢神経系障害の治療において有用である。 本発明の治療に関連するウイルスは、感染の結果TNFを産生するものである か、または式(I)のTNF阻害物質により、直接または間接的に複製が減少す る等、阻害に対して感受性のものである。このようなウイルスとしては例えばH IV−1、HIV−2およびHIV−3、サイトメガロウイルス(CMV)、 インフルエンザ、アデノウイルスおよびヘルペスグループのウイルス、例えば帯 状ヘルペスおよび単純ヘルペスが挙げられるがこれに限定されない。 本発明は特にヒト免疫不全ウイルス(HIV)にかかった哺乳動物の治療法で あって、これをこのような哺乳動物にTNF抑制に有効な量の本発明化合物を投 与することを特徴とする方法に関する。 本発明の化合物はまたTNF産生の抑制を必要とするヒト以外の動物の獣医学 的治療に関して用いられうる。動物における治療的または予防的処置を受けるT NF媒介病は前記のような症状を包含するが、特にウイルス性感染症である。こ のようなウイルスの例は、ネコ免疫不全ウイルス(FIV)または例えばウマ感 染性貧血ウイルス、ヤギ関節炎ウイルス、ビスナウイルス、マエディウイルスお よび他のレンチウイルスなどを包含するが、これに限定されない。 本発明の化合物はまた、酵母および真菌感染症の治療においても有用であり、 この場合、このような酵母および真菌は、TNFによる調整に対して感受性であ るかまたは、in vivoでのTNF産生を惹起する。治療に関して好ましい病状は 、真菌性髄膜炎である。加えて、本発明化合物は、全身性酵母および真菌感染症 に関して選択される他の医薬と組合せて投与してもよい。真菌感染症に関して選 択される医薬としては例えばポリマイシンBなどのポリミキシンと称する化合物 群、例えばクロトリマゾール、エコナゾール、ミコナゾール、およびケトコナゾ ールなどのイミダゾールと称する化合物群;フルコナゾール、およびイトラナゾ ールなどのトリアゾールと称する化合物群;アムホテリシンと称する化合物群、 特にアムホテリシンBおよびリポソーム性アムホテリシンBが包含されるがこれ に限定されない。 本発明化合物はまた、このような治療を必要とする哺乳動物に有効量の本発明 化合物を投与することにより、抗真菌剤、抗菌剤または抗ウイルス剤の毒性を抑 制および/または軽減するために用いられる。好ましくは、本発明化合物はアム ホテリシン種の化合物、特にアムホテリシンBの毒性を抑制または軽減するため に投与される。 「C1-3アルキル」、「C1-4アルキル」、「C1-6アルキル」、または「アル キル」なる語は、鎖長が制限されないかぎり、1ないし10個の直鎖または分枝 鎖の基を含み、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s ec−ブチル、イソブチル、tert−ブチルなどを包含するが、これに限定さ れるわけではない。 「アルケニル」は、鎖長が制限されないかぎり、1ないし6個の直鎖または分 枝鎖の基を含み、ビニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−プロピニルま たは3−メチル−2−プロペニルを包含するが、これに限定されるわけではない 。 「シクロアルキル」または「シクロアルキルアルキル」なる語は、3ないし7 個の炭素原子を含みを含み、たとえばシクロプロピル、シクロプロピルメチル、 シクロペンチル、またはシクロヘキシルを包含する。 「アリール」または「アラルキル」は、特記しないかぎり、6ないし10個の 炭素原子の複素環、例えば、フェニル、ベンジル、フェネチルまたはナフチルを 意味する。好ましくは、アリール環は単環、即ちフェニルである。アルキル鎖は 、炭素原子1ないし4個の直鎖または分枝鎖基の両方を含む。 「ヘテロアリール」は、1個またはそれ以上のへテロ原子を含む複素環系、例 えばイミダゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピラ ゾリル、ピロリル、フラニル、またはチエニルを意味する。 「ハロ」は塩素、フッ素、臭素またはヨウ素を意味する。 「IL−1の産生を阻害する」または「TNFの産生を阻害する」とは: (a)あらゆる細胞(単球またはマクロファージが含まれるがこれに限定され ない)によるIL−1のin vivo放出の阻害により、ヒトにおいて正常レベルま たは正常レベル以下に過度のin vivoでのIL−1およびTNFレベルが減少す ること; (b)ヒトにおける正常レベルまたは正常レベル以下への過度のin vivoのI L−1またはTNFの翻訳または転写レベルでの減少調節; (c)翻訳後にIL−1またはTNFレベルの直接的合成の抑制による減少調 節を意味する。 「TNF媒介の病気または病状」なる語は、TNFが、TNF自体の産生また は放出される他のサイトカインを誘起するTNFにより作用するあらゆる病状を 意味する。IL−1が例えば主成分であり、その産生または作用がTNFに対す る応答として増悪または分泌される病状は、従って、TNFにより媒介されると 考えられる。 TNF−β(リンホトキシンとも言う)は、TNF−α(カケクチンとしても 知られる)と構造的に近似しており、それぞれが同様な生物学的応答を惹起し、 同一の細胞受容体に結合するので、TNF−αおよびTNF−βは本発明の化合 物により阻害され、従って、本明細書において、特記しないかぎり包括的に「T NF」と表わす。好ましくは、TNF−αが阻害される。 「サイトカイン」は、細胞の機能に影響し、免疫、炎症、または造血応答にお いて細胞間の相互作用を調節する分子であるあらゆる分泌されるポリペプチドを 意味する。 HIVに感染したヒトの治療において用いるために本発明により阻害されるサ イトカインは、(a)T細胞活性化および/または活性化T細胞媒介HIV遺伝 子発現および/または複製の開始および/または維持、および/または(b)悪 液質または筋肉変性等のサイトカイン媒介病に関連するあらゆる問題に関連する サイトカインである。好ましくは、このサイトカインはTNF−αである。 好ましくは、ヒトを包含する哺乳動物における、マクロファージ、単球あるい はマクロファージおよび単球によるTNF産生の抑制方法において、すべての本 発明化合物は有用である。すべての本発明化合物は、PDE IVの酵素活性ま たは触媒活性の阻害または媒介方法ならびにそれらにより媒介される疾病状態の 治療において有用である。 本発明化合物の医薬上許容される塩が調製される場合には、それらも本発明に 包含される。これらの塩は医薬用途において許容されるものであろう。すなわち 、塩は元の化合物の生物学的活性を保有しており、疾病治療への適用および使用 において望ましくないまたは悪い影響を有するものでないことが意味される。 好ましい化合物は以下のとおりである[式(I)または式(II)それぞれに ついて]: R1が1以上のハロゲンで置換されたアルキルである場合、ハロゲンは好まし くはフッ素および塩素であり、より好ましくは1以上のフッ素で置換されたC1- 4 アルキルである。好ましいハロ置換アルキル鎖長は炭素原子1個または2個で あり、最も好ましいのは−CF3、−CH2F、−CHF2、−CF2CHF2、− CH2CF3、および−CH2−CHF2である。本発明化合物に関して好ましいR1 置換基は、CH2−シクロプロピル、CH25-6シクロアルキル、OH基を伴っ ているまたは伴っていないC4-6シクロアルキル、C7-11ポリシクロアルキル、 (3−または4−シクロペンテニル)、フェニル、テトラヒドロフラン−3−イ ル、ベンジルまたは1以上のフッ素で所望により置換されていてもよいC1-2ア ルキル、−(CH21-3C(O)O(CH20-2CH3、―(CH21-3O(C H20-2CH3、および―(CH22-4OHである。 R1が部分(CR45)を含む場合、R4およびR5は独立して、水素またはア ルキルである。これにより、各メチレン単位(CR45nまたは (CR45mが分枝し、各メチレン繰り返し単位が互いに独立し、たとえば、 nが2である(CR45nは、たとえば−CH2CH(CH3)−でありうる。 メチレン繰り返し単位または分枝炭化水素の各水素原子は、未置換であるかまた は互いに独立したフッ素で所望により置換されていてもよく、例えば前記の好ま しいR1置換を得ることができる。 R1がC7-11のポリシクロアルキルである場合、例としては、ビシクロ[2.2 .1]−ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]−オクチル、ビシクロ[3.2.1]− オクチル、トリシクロ[5.2.1.02,6]デシル等があり、別の例は、サッカマ ノ(Saccamano)ら、WO87/06576(1987年11月5日公開)に記 載されている。 好ましくは、Wは2ないし4個の炭素原子のアルキル、アルケニルまたはアル キニルであり、アルケニルまたはアルキニルである場合には、1個または2個の 二重結合または三重結合が存在する。Wが1,3−ブタジイニルであるのが最も 好ましい。 好ましくは、ZはOR9、O(S)29およびNR99である。OR9、O(S )29が最も好ましい。 好ましいZ'はCOOR14である。 本発明の好ましいX基はYR2であり、Yが酸素である。好ましいX2基は酸素 である。好ましいX3基は水素である。好ましいR2基は、適用可能ならば、未置 換または1以上のハロゲンで置換されているC1-2アルキルである。ハロゲン原 子は好ましくはフッ素および塩素、より好ましくはフッ素である。より好ましい R2基は、R2がメチル、またはフッ素−置換アルキル、特にC1-2アルキル、例 えば−CF3、−CHF2、または−CH2CHF2である。最も好ましいのは、− CHF2および−CH3である。 好ましいR15は、未置換または置換された−(CH21-2(シクロプロピル) 、−(CH20-2(シクロブチル)、未置換またはOHにより置換されている− (CH20-2(シクロペンチル)、−(CH20-2(シクロヘキシル)、−(C H20-2(2−、3−または4−ピリジル)、(CH21-2(2−イミダゾリル )、(CH22(4−モルホリニル)、(CH22(4−ピペラジニル)、(C H21-2(2−チエニル)、(CH21-2(4−チアゾリル)および(CH20 -2 フェニルを包含する。 R8およびR10が−NR810中にあり、R9がNR99中にあり結合窒素と一 緒になって炭素のみあるいは炭素およびO、NまたはSから選択される少なくと も1個のヘテロ原子を含んでなる5ないし7員環を形成する場合、好ましい環は 1−イミダゾリル、2−(R8)−1−イミダゾリル、1−ピラゾリル、3−( R8)−1−ピラゾリル、1−トリアゾリル、2−トリアゾリル、5−(R8)− 1−トリアゾリル、5−(R8)−2−トリアゾリル、5−(R8)−1−テトラ ゾリル、5−(R8)−2−テトラゾリル、1−テトラゾリル、2−テトラゾリ ル、モルホリニル、ピペラジニル、4−(R8)−1−ピペラジニルまたはピロ リル環を包含するが、これらに限らない。 複素環を含んでいるNR814について好ましい基は5−(R14)−1−テト ラゾリル、2−(R14)−1−イミダゾリル、5−(R14)−2−テトラゾリル 、4−(R14)−1−ピペラジニルまたは4−(R15)−1−ピペラジニルであ る。 R13について好ましい環は(2−、4−または5−イミダゾリル)、(3−、 4−または5−ピラゾリル)、(4−または5−トリアゾリル[1,2,3])、 (3−または5−トリアゾリル[1,2,4])、(5−テトラゾリル)、(2− 、4−または5−オキサゾリル)、(3−、4−または5−イソオキサゾリル) 、(3−または5−オキサジアゾリル[1,2,4])、(2−オキサジアゾリル [1,3,4])、(2−チアジアゾリル[1,3,4])、(2−、4−または5 −チアゾリル)、(2−、4−または5−オキサゾリジニル),(2−、4−ま たは5−チアゾリジニル)または(2−、4−または5−イミダゾリジニル)を 包含する。 R1が−CH2−シクロプロピル、シクロペンチル、3−ヒドロキシシクロペン チル、メチルまたはCF2Hであり、XがYR2であり、Yが酸素であり、X2が 酸素であり、X3が水素であり、R2がCF2Hまたはメチルであり、Wが1,3− ブタジイニルである化合物が最も好ましい。 典型的な化合物は: 1,4−ビス−{[4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル )シクロヘクス−1−エン−1−イルトリフルオロメチルスルホナート]−4− イル}ブタ−1,3−ジイン、および 1,4−ビス−{[4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル )−1−メトキシシクロヘクス−1−エン]−4−イル}ブタ−1,3−ジイン である。 いくつかの本発明化合物はラセミ体ならびに光学活性形態として存在しうるこ とが認識されよう。そのいくつかは、別々の物理的および生物学的特性を有する 別々のジアステレオマー形態としても存在しうる。これらの化合物はすべて本発 明の範囲内であると考えられる。 医薬上許容される塩は標準法で調製される。適当な溶媒に溶解させた親化合物 を、塩基の酸付加塩の場合には過剰の有機または無機酸で処理し、また分子がた とえばCOOHを有する場合には過剰の有機または無機塩基で処理する。 本発明の医薬組成物は、医薬担体または希釈剤と一定量の式(I)の化合物と を含んでなる。該化合物は、生理学的応答を起こす量で存在するか、またはより 少ない量で存在しうるので意図する治療を行うためには使用者は2またはそれ以 上の単位の組成物を摂取する必要がある。これらの組成物は、固体、液体または 気体状態でありうる。あるいはこれらの形態のうちの一つを投与時、たとえば固 体をエアゾル手段で投与する場合または液体をスプレーまたはエアゾルで投与す る場合などに、別の形態に変換できる。 組成物および医薬担体または希釈剤の性質は、もちろん、非経口、局所、経口 または吸入など所定の投与経路に依存する。 局所投与に関して、医薬組成物は、皮膚、眼、耳、または鼻への適用に適した クリーム、軟膏、リニメント、ローション、ペースト、アエロゾル、および滴剤 の形態にする。 非経口投与に関しては、医薬組成物は、アンプルなどの滅菌注射可能液体また は水性または非水性液体懸濁液の形態にする。 経口投与に関しては、医薬組成物は、錠剤、カプセル、散剤、ペレット、トロ ーチ、ロゼンジ、シロップ、液体、または乳剤の形態にする。 医薬組成物を溶液または懸濁液の形態で用いる場合、適当な医薬担体または希 釈剤の例は、たとえば、水性系に関しては、水;非水性系に関しては、エタノー ル、グリセリン、プロピレングリコール、トウモロコシ油、綿実油、ピーナッツ 油、ごま油、流動パラフィンおよびその混合物と水;固体系に関しては、ラクト ース、カオリンおよびマンニトール;エアゾル系に関しては、ジクロロジフルオ ロメタン、クロオトリフルオロエタンおよび圧縮二酸化炭素を包含する。また、 医薬担体または希釈剤に加えて、本発明の組成物は、他の成分、たとえば安定化 剤、酸化防止剤、保存料、滑沢剤、沈殿防止剤、粘度修飾剤などを含んでもよい 。ただし、追加成分は本発明の組成物の治療作用に有害な影響をおよぼさないも のとする。 このように処方した医薬製剤は薬剤師の通常の技術にしたがって、望ましい最 終製品に適当なように調製する。 これらの組成物中、担体または希釈剤の量は変わるが、好ましくは活性成分の 懸濁液または溶液の大部分である。希釈剤が固体である場合、これは固体活性成 分より少ないか、または同量、あるいはより多い量で存在しうる。 通常、式Iの化合物は非毒性量の、ロイコトリエンが要因である病気の症状の 抑制に十分な量を含む組成物で被験者に投与される。局所製剤は、約0.01な いし5.0重量%の活性成分を含み、必要に応じて患部に予防または治療剤とし て適用する。経口、または他の摂取または注射処方として用いる場合、組成物の 量は、各投与について50mgないし1000mgの範囲の活性成分から選択す る。簡便のために、等量を1日に1ないし5回投与し、各日用量は約50mgな いし約5000mgから選択される。 許容できない毒学的効果は、これらの化合物を本発明にしたがって投与した場 合には考えられない。 下記実施例は本発明の説明である。これらの実施例は本発明の範囲を何ら限定 しない。本発明者に保有される権利に対する請求について参照が行われる。 調製法 合成スキーム Wが1,3−ブタジインであり、AおよびBが式(I)の関して定義されたZ であるかまたはZに変換可能な基である式(I)の化合物は、本明細書において 開示した方法であって、エグリントン(Eglington)およびガルブレイス(Galbr aith)の方法[ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ(J.Chem.Soc.)、1959、 889]のようにして適当な溶媒中、たとえばDMFまたはピリジン、あるいはた とえばピリジン/メタノール/水などの混合物中、適当な金属塩、たとえば酢酸 銅を用いて、たとえば式1−スキーム1の分子を式2−スキーム1の分子とカッ プリングして式3−スキーム1の化合物を得ることを特徴とする方法により調製 することができる。 a) Cu(OAc)2、H2O、DMFまたはC55N 別法として、WおよびZが式(I)の関して定義したWおよびZであるかまた はWまたはZに変換可能な基である式(I)の化合物を、同時係属の米国特許0 7/862114、07/968806およびPCT出願PCT/US93/0 2230に記載の合成方法により、対応ケトン類から、例えば化合物1−スキー ム3から調製することができる。ケトン類の合成方法は先に出願された同時係属 の米国出願07/862,083、07/968,753および米国を指定国とし て1993年3月5日に出願されたPCT/US93/01990(WIPO公 開番号WO93/19748)に開示されている。 Wが1,3−ブタジインであり、ZおよびZ'が式(II)に関して定義したZ およびZ'であるかまたはZまたはZ'に変換可能な基であるいくつかの式(II )の化合物を、本明細書記載の手順により調製することができ、その手順は、Eg lington and Galbraith(J.Chem.Soc,1959,889)の方法におけるがごとく、DMF またはピリジンのごとき適当な溶媒、あるいはピリジン/メタノール/水のごと き溶媒混合物中で、銅塩のごとき適当な金属塩を用いて、式1−スキーム3の分 子を式2−スキーム3の分子とカップリングさせて式3−スキーム3の化合物を 得ることを特徴とする。 a) Cu(OAc)2、H2O、DMFまたはC55N 別法として、W、ZおよびZ'が式(II)の関して定義したW、ZおよびZ' であるかまたはW、ZまたはZ'に変換可能な基である式(II)の化合物を、 同時係属の米国特許出願07/862114、07/968806およびPCT 出願PCT/US93/02230に記載の合成手順により、対応ケトン類から 、例えば化合物1−スキーム4から調製することができる。ケトン類の合成方法 は先に出願された同時係属の米国出願07/862,083、07/968,75 3および米国を指定国として1993年3月5日に出願されたPCT/US93 /01990(WIPO公開番号WO93/18748)に開示されている。 他の式(I)および(II)の化合物の調製を、上記方法および下記実施例に 類似した方法により行うことができる。 式(I)および(II)の化合物は、別々の物理的および生物学的特性を有す る別々のジアステレオマー形態として存在しうることが認識されよう。かかる異 性体は標準的なクロマトグラフィー法により分離されうる。 実験の実施例 実施例1 1,4−ビス−{[4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル) シクロヘクス−1−エン−1−イルトリフルオロメチルスルホナート]−4−イ ル}ブタ−1,3−ジインの調製 アルゴン雰囲気下の0℃のテトラヒドロフラン(12ml)中のジイソプロピ ルアミン(1.95ml,13.9mmol)の溶液にn−ブチルリチウム(2.5 M溶液を5.8ml,14.15mmol)を添加し、得られた溶液を25分撹拌 し、次いで、−78℃まで冷却する。テトラヒドロフラン(9ml)中の1,4 −ビス−{[4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロ ヘキサン−1−オン]−4−イル}ブタ−1,3−ジイン](2.07g,3.32 mmol、同日出願でありP50285と同じである同時係属米国特許出願に記 載の手順で調製)の溶液をこれに添加する。得られた混合物を−78℃で2時間 撹拌し、その時点でN−フェニル−トリフルオロメチルスルホンイミド(4.9 8g,13.9mmol)を添加する。混合物を徐々に室温まで暖め、5時間後に 、混合物を水中に注ぎ、塩化メチレンで抽出する。有機抽出物を乾燥(炭酸カリ ウム)し、減圧濃縮する。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製する 。 実施例2 1,4−ビス−{[4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル) −1−メトキシシクロヘクス−1−エン]−4−イル}ブタ−1,3−ジインの 調製 アルゴン雰囲気下の0℃のジメチルホルムアミド(3ml)中の1,4−ビス −{[4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサ ン−1−オン]−4−イル}ブタ−1,3−ジイン(0.3g,0.48mmol) の溶液にカリウムt−ブトキシド(0.11g,0.96mmol)を添加し、0. 5時間後、硫酸ジメチル(0.09m1,0.96mmol)を添加する。5分 後、塩化アンモニウムを添加し、混合物をエーテルで3回抽出し、有機抽出物を 水で3回、ブラインで1回洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、蒸発させる。 フラッシュクロマトグラフィーによる精製により標記化合物を得る。 有用性例 実施例A ヒト・単球によるインビトロTNF産生に対する式(I)の化合物の阻害効果 ヒト単球によるin vitro TNF産生に対する式(I)の化合物の抑制効果 ヒト単球によるin vitro TNF産生に対する式(I)の化合物の抑制効果は バッジャー(Badger)ら、EPO公開出願番号0411754A2(1991年 2月6日)およびハンナ(Hanna)、WO90/15534(1990年12月 27日)に記載されている方法により測定できる。 実施例B 内毒素ショックの2モデルを用いて式(I)の化合物についてのin vivo TN F産生活性を測定した。これらのモデルにおいて用いた方法は、バッジャー(Ba dger)ら、EPO公開出願番号0411754A2(1991年2月6日)およ びハンナ(Hanna)、WO90/15534(1990年12月27日)に記載 されている。 本発明の実施例1の化合物は内毒素の注入により誘起されるTNFの血清レベ ルの低下において正のin vivo応答を示した。 実施例C PDEイソ酵素の単離 PDEイソ酵素の単離式(I)の化合物のホスホジエステラーゼ抑制活性およ び選択性は5個の異なるPDEイソ酵素群を用いて決定できる。異なるイソ酵素 の供給源として用いられる組織は以下のとおりである:1)PDE Ib、ブタ 大動脈;PDE Ic、モルモット心臓;3)PDE III、モルモット心臓 ;4)PDE IV、ヒト単球;および5)PDE V(「Ia」とも称する) 、イヌ気管。PDE Ia、Ib、IcおよびIIIを標準的クロマトグラフィ ー技術を用いて部分的に精製する[トーフィー(Torphy)およびシースリンスキ ー(Cieslinski)、モレキュラ・ファーマコロジー(Mol.Pharmacol.)、37:206-21 4、1990]。PDE IVをアニオン交換クロマトグラフィーと、それに続くヘ パリン−セファロースクロマトグラフィーの使用により反応動力学的に均一にま で精製する[トーフィー(Torphy)ら、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケ ミストリー(J.Biol.Chem.)、267:1798-1804、1992]。 ホスホジエステラーゼ活性は、トーフィー(Torphy)およびシースリンスキー (Cieslinski)の方法[モレキュラ・ファーマコロジー(Mol.Pharmacol.)、37:20 6-214、1990]に記載されているように分析する。本明細書に記載した実施例の化 合物についてナノモルないしμMの範囲の正のIC50が見出されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 309/71 C07C 309/71 (72)発明者 カーピンスキー,ジョゼフ・エム アメリカ合衆国19464ペンシルベニア州 ポッツタウン、ノース・シャーロット・ス トリート 308番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I): [式中、 R1は独立して―(CR45nC(O)O(CR45m6、−(CR45n C(O)NR4(CR45m6、−(CR45nO(CR45m6、また は−(CR45r6(ここに、アルキル部分は、未置換または1またはそれ以 上のフッ素で置換されている)から選択され; mは0ないし2であり; nは1ないし4であり; rは0ないし6であり; R4およびR5は独立して、水素またはC1-2アルキルであり; R6は独立して、水素、メチル、ヒドロキシ、アリール、ハロ置換アリール、 アリールオキシC1-3アルキル、ハロ置換アリールオキシC1-3アルキル、インダ ニル、インデニル、C7-11ポリシクロアルキル、テトラヒドロフラニル、フラニ ル、テトラヒドロピラニル、ピラニル、テトラヒドロチエニル、チエニル、テト ラヒドロチオピラニル、チオピラニル、C3-6シクロアルキル、または1または 2個の不飽和結合を含有するC4-6シクロアルキル(ここに、シクロアルキルま たは複素環部分は未置換であるか、あるいは1ないし3個のメチル基または1個 のエチル基または1個のヒドロキシル基で置換されている)であり; ただし、 (a)R6がヒドロキシルの場合、mは2であるか;または (b)R6がヒドロキシルの場合、rは2ないし6であるか;または (c)R6が2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、 2−テトラヒドロフラニル、または2−テトラヒドロチエニルの場合、mは1ま たは2であるか;または (d)R6が2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、 2−テトラヒドロフラニル、または2−テトラヒドロチエニルの場合、rは1な いし6であり; (e)nが1であり、mが0の場合、 R6は−(CR45nO(CR45m6においてH以外であり; Xは独立して、YR2、フッ素、NR45、またはホルミルアミンから選択さ れ; Yは独立して、OまたはS(O)m'から選択され; m'は0、1または2であり; X2はOまたはNR8であり; X3は独立して水素またはXであり; R2は独立して、未置換あるいは1またはそれ以上のフッ素で所望により置換 されている−CH3または−CH2CH3であり; sは0ないし4であり; Wは2ないし6個の炭素を有するアルキル、2ないし6個の炭素を有するアル ケニルまたは2ないし6個の炭素を有するアルキニルであり; Zは独立して、S(O)m'R9、OS(O)29、OR9、OC(O)NR77 、OC(O)(O)q7、O(CR45nOR9またはNR99であり; qは0または1であり; R7は独立して水素またはR9であり; R8は独立して水素または未置換もしくは1ないし3個のフッ素により置換さ れているC1-4アルキルであるか、あるいはR8およびR10が−NR810となる 場合には、それらは窒素と一緒になって、炭素のみあるいは炭素およびO、Nま たはSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含んでなる5ないし7員環 を形成してもよく; R9は独立してC1-10アルキル、C2-10アルケニル、C3-7シクロアルキル、C4-6 シクロアルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロ アリールアルキルであり、それらはそれぞれ未置換であるかあるいは1個または それ以上のフッ素原子により置換されていてもよく、あるいは2個のR9がNR9 9となる場合には、窒素原子と一緒になって、炭素原子のみあるいは炭素原子 およびO、NまたはSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含んでなる 5ないし7員環を形成してもよく; R10は独立してOR8またはR8であり; ただし: f)qがOC(O)(O)q7中において1である場合には、R7は水素でな い] で示される化合物またはその医薬上許容される塩。 2.式(II): [式中、 R1は独立して−(CR45nC(O)O(CR45m6、−(CR45n C(O)NR4(CR45m6、−(CR45nO(CR45m6、また は−(CR45r6(ここに、アルキル部分は、未置換または1またはそれ以 上のフッ素で置換されている)であり; mは0ないし2であり; nは1ないし4であり; rは0ないし6であり; R4およびR5は独立して、水素またはC1-2アルキルから選択され; R6は独立して、水素、メチル、ヒドロキシ、アリール、ハロ置換アリール、 アリールオキシC1-3アルキル、ハロ置換アリールオキシC1-3アルキル、インダ ニル、インデニル、C7-11ポリシクロアルキル、テトラヒドロフラニル、フラニ ル、テトラヒドロピラニル、ピラニル、テトラヒドロチエニル、チエニル、テト ラヒドロチオピラニル、チオピラニル、C3-6シクロアルキル、または1または 2個の不飽和結合を含有するC4-6シクロアルキル(ここに、シクロアルキルま たは複素環部分は未置換であるか、あるいは1ないし3個のメチル基または1個 のエチル基または1個のヒドロキシル基で置換されている)であり; ただし、 (a)R6がヒドロキシルの場合、mは2であるか;または (b)R6がヒドロキシルの場合、rは2ないし6であるか;または (c)R6が2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、2 −テトラヒドロフラニル、または2−テトラヒドロチエニルの場合、mは1また は2であるか;または (d)R6が2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチオピラニル、2 −テトラヒドロフラニル、または2−テトラヒドロチエニルの場合、rは1ない し6であり; (e)nが1であり、mが0の場合、 R6は−(CR45nO(CR45m6においてH以外であり; Xは独立して、YR2、フッ素、NR45、またはホルミルアミンであり; Yは独立して、OまたはS(O)m'であり; m'は0、1または2であり; X2はOまたはNR8であり; X3は独立して、水素またはXであり; R2は独立して、未置換であるかまたは1またはそれ以上のフッ素で所望によ り置換されている−CH3または−CH2CH3であり; sは0ないし4であり; Wは2ないし6個の炭素を有するアルキル、2ないし6個の炭素を有するアル ケニルまたは2ないし6個の炭素を有するアルキニルであり; Zは独立して、NHR14、S(O)m'R9、OS(O)29、OR9、OC(O )NR77、OC(O)(O)q7、O(CR45nOR9またはNR99であ り; Z'は独立して、C(Y')R14、C(O)OR14、C(Y')NR1014、C (NR10)NR1014、CN、C(NOR8)R14、C(NOR14)R8、C(N R8)NR1014、C(NR14)NR88、C(NCN)NR1014、C(NC N)SR11、(2−、4−または5−イミダゾリル)、(3−、4−または5− ピラゾリル)、(4−または5−トリアゾリル[1,2,3])、(3−または5 −トリアゾリル[1,2,4])、(5−テトラゾリル)、(2−、4−または5 −オキサゾリル)、(3−、4−または5−イソオキサゾリル)、(3−または 5−オキサジアゾリル[1,2,4])、(2−オキサジアゾリル[1,3,4]) 、(2−チアジアゾリル[1,3,4])、(2−、4−または5−チアゾリル) 、(2−、4−または5−オキサゾリジニル)、(2−、4−または5−チアゾ リジニル)、または(2−、4−または5−イミダゾリジニル)であり、ここに すべての複素環システムは所望によりR14によって1回またはそれ以上置換され ていてもよく; Y'はOまたはSであり; qは0または1であり; R7は独立して水素またはR9であり; R8は独立して、水素、または未置換または1個まいし3個のフッ素で置換さ れているC1-4アルキルであるか、あるいはR8およびR10が−NR810となる 場合には、窒素原子と一緒になって、炭素原子のみあるいは炭素原子およびO、 NまたはSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含んでなる5ないし7 員環を形成してもよく; R9は独立して、C1-10アルキル、C2-10アルケニル、C3-7シクロアルキル、 C4-6シクロアルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテ ロアリールアルキルであり、それぞれが未置換であるかあるいは1個またはそれ 以上のフッ素原子により置換されていてもよく、あるいは2個のR9基がNR99 として存在する場合には、窒素原子と一緒になって、炭素原子のみあるいは炭 素原子およびO、NまたはSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含ん でなる5ないし7員環を形成してもよく; R10は独立してOR8またはR8であり; R11は独立して、未置換であるかまたは1個まいし3個のフッ素により置換さ れているC1-4アルキルであり; R12は独立して、R13、C3-7シクロアルキル、(2−、3−または4−ピリ ジル)、ピリミジニル、ピラゾリル、(1−または2−イミダゾリル)、ピロリ ル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、フラニル、(2−または3− チエニル)、キノリニル、ナフチルまたはフェニルであり; R13は独立して、オキサゾリジニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル 、トリアゾリル、テトラゾリル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、チアゾリジ ニル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリルまたはチアジアゾリルであり、これ らの複素環のそれぞれは炭素原子を介して結合しており、それぞれは未置換であ るかあるいは1個または2個のC1-2アルキル基により置換されていてもよく; R14は独立して水素またはR15であるか、あるいはR10およびR14がNR1014 となる場合には、それらは窒素原子と一緒になって、炭素原子のみあるいは炭 素原子およびO、NまたはSから選択される少なくとも1個のヘテロ原 子を含んでなる5ないし7員環を形成してもよく; R15は独立して−(CR45t12またはC1-6アルキル(R12またはC1-6 アルキル基は未置換であるか、あるいは未置換または1個ないし3個のフッ素に より置換されているメチルまたはエチルにより1回またはそれ以上置換されてい る)、−F、−Br、−Cl、−NO2、−Si(R42、−NR810、−C( O)R8、−C(O)OR8、−O(CH2q8、−CN、−C(O)NR810 、−O(CH2qC(O)NR810、−O(CH2qC(O)R8、−NR10C (O)NR810、−NR10C(O)R8、−NR10C(O)OR9、−NR10C (O)R13、−C(NR10)NR810、−C(NCN)NR810、−C(NC N)SR11、−NR10C(NCN)SR11、−NR10C(NCN)NR108、 −NR10S(O)29、−S(O)m'R11、−NR10C(O)C(O)NR81 0 、−NR10C(O)C(O)R10またはR13であり; tは0、1または2であり; ただし: f)qがOC(O)(O)q7中において1である場合には、R7は水素でな い] で示される化合物またはその医薬上許容される塩。 3.1,4−ビス−{[4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニ ル)シクロヘクス−1−エン−1−イルトリフルオロメチルスルホナート]−4 −イル}ブタ−1,3−ジイン、および 1,4−ビス−{[4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル )−1−メトキシシクロヘクス−1−エン]−4−イル}ブタ−1,3−ジイン である請求項1記載の化合物。 4.請求項1記載の式(I)の化合物および医薬上許容される賦形剤を含んで なる医薬組成物。 5.請求項1記載の式(II)の化合物および医薬上許容される賦形剤を含ん でなる医薬組成物。
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