【発明の詳細な説明】
割出し式ウェッジ及びインサートを備える複数方向ミリングカッタ
発明の背景
本発明は概してミリングカッタ（フライス）に関し、詳細には、右回り及び左
回りの両方向の回転方向でワークピースをカッティングできるミリングカッタに
関する。
金属のワークピースをカッティング（切削）して成形するミリングカッタは、
従来技術において前々から知られている。かかるミリングカッタは一般に、円筒
形のカッタボデーを含み、その外周に離間して配置される複数のインサートシー
トを有する。カッティングインサート（植刃）は、金属ウェッジによりインサー
トシート内に取り付けられ、多くの場合、金属ウェッジはカッタボデーにネジに
より固定される。従来技術の大多数のミリングカッタにおいては、カッタボデー
がカッタの切削端から見て右回り若しくは反時計回り方向に回転された時に、カ
ッタボデーに取り付けられたカッティングインサートが効率よくワークピースを
カッティングするように、インサートシートが方向付けられている。大抵のミリ
ングカッタが右回りであるのは、かかるカッタのほとんどの打込み列が反時計回
り方向に回転するように設計されているからである。
大抵の製造者は、右回りのミリングカッタを伝統的に好んで使用し、特定のワ
ークピース成形作業を実行するが、左回りのミリングカッタの需要も伸びている
。例えば、自動車工業のエンジンの製造で現在使用されている機械作業のいくつ
かにおいては、ブロックを形成する金属の対向する端を２つ以上のミリングカッ
タが同時にカッティングし成形することが望ましい。さらに、各インサートの切
削端が最初にワークピースと係合する時にチップ厚さがゼロである「従来の切削
」の方向づけに比べ、各インサートの切削端が最初にワークピースと係合する時
に金属チップが最大の厚さにカッティングされる、当該技術で「下向き削り」と
して知られる方向づけで金属をカッティングすることが望ましい。かかる下向き
切削の方向づけは、カッティング作業に関連する摩擦を減じ、カッタボデーに取
り付けられるインサートの寿命を延ばすので好ましい。しかし、２つの右回りミ
リングカッタを同時に使用して、例えばエンジンブロックに成形される金属のワ
ークピースの対向する端同士を機械加工する場合には、それらミリングカッタの
うちの１つは、不利な従来の切削の方向づけで金属のワークピースと係合しなけ
ればならないであろう。
右回りのミリングカッタは、カッティングインサートが作業面に面する負の傾
斜角が高いために左回りの回転方向においては有効にカッティングを行うことが
できないので、このように対向する端を同時にカッティングする作業を金属加工
機が行うことができるように、左回りのミリングカッタが開発された。しかし、
左回りのミリングカッタは契約量が限られているため、一般に右方向ミリングカ
ッタよりも購入や取替えが高価である。特殊なカッティング作業を行うかかる多
くの左回りのミリングカッタを購入する製造者は、購入をせまられた製造工程が
終了した後ではこれらのミリングカッタを使用しない可能性がある。故に、必要
になった時に左回りのミリングカッタを購入し使用するにすぎない従来の解決法
は常に高価であり、結局は滅多に使用しない左回りのミリングカッタを在庫とし
て持ちつづけることになるので、効率的ではない。
右回り又は左回りの回転方向で簡便に金属をカッティングできる器用なミリン
グカッタが明らかに必要である。このようなミリングカッタは、左回り又は右回
りの両方向付けでカッティングインサートをカッタボデーの外周に容易に且つ効
率的に固定できなければならない。結局、機械的安全性を最大とし、時間、労力
及び部品を最小限にして、カッタボデーにおいて右回りから左回りへ及びその逆
にもインサートの方向付けを容易に且つ便利に変更する手段を設けるべきである
。
発明の要旨
概して言えば、本発明は、右回り及び左回りの両回転方向でワークピースをカ
ッティングでき、前述の従来技術の問題を解決するミリングカッタである。この
ミリングカッタは、少なくとも１ペアの隣接するインサートシートのペアを有す
る回転式カッタボデーを含み、インサートシートのペアが、右回りのカッティン
グ方向付けでインサートを受け取る第１シートと、左回りのカッティング方向付
けでインサートを受け取る第２シートとを含み、前記ミリングカッタはさらに、
インサートシートペアの第１シート若しくは第２シートのいずれかにインサート
を固定するためのウェッジと、シートペアの第１シート若しくは第２シートのい
ずれかに受け取られるインサートのウェッジ取付け位置においてカッタボデーに
ウェッジを取り外し可能に取り付ける取付け手段と、を含む。
好適な実施形態では、回転式カッタボデーは、外周に離間された、隣接する左
回りインサートシートと右回りインサートシートのペアを複数含む円筒形の形状
を有する。割出し式のウェッジ、即ち１８０°回転されるとその各シートペアの
右回り用シート若しくは左回り用シートのいずれかにインサートをくさび作用で
固定できるウェッジが、各インサートシートペアに対して設けられる。各ウェッ
ジに対する好適な取付け手段は、両端に右ネジ及び左ネジを有する単一のネジで
あり、このネジは、ウェッジにおけるネジ穴と、ミリングカッタのボデーの各ペ
アの右回りインサート及び左回りインサートの間のスペースに設けられる逆巻き
のネジ穴と係合する。各ウェッジは、２つのインサートシートのうちの１つにイ
ンサートをくさび作用で係合させる前端と、使用されていないインサートシート
の対向面とくさび作用で係合する後端とを含む。好ましくは、各ウェッジの後端
は、使用されないインサートシートの対向面とウェッジとの間の面同士の接触領
域を増大するためにオフセット部分を含む。広い接触領域が得られることにより
、ウェッジとその前端により係合されるインサートとの機械的安定性が増大する
。
好適な実施形態では、各インサートシートのペアの右回転用インサートシート
及び左回転用インサートシートは、回転軸と交差すると共にウェッジ取付けネジ
の中心線を形成するラインに対して対向する等しい角度で傾斜されるので、対応
するウェッジのオフセット部分の係合面が、使用されないインサートの対向面と
どちらのくさび作用方向にも同程度にフラットに接触することになる。
本発明のミリングカッタは、カッタボデーの外周でクランプウェッジを弛めて
はずし、ウェッジを１８０°回転させて各シートペアの逆のシートにインサート
を付け替え、ウェッジを所定位置に保持するように使用される取付けネジ若しく
は他の手段でウェッジを締めつけて、カッタボデーにウェッジを再度取り付ける
という単純な作業により、右回りから左回りへと方向付けを容易に変更されるイ
ンサートを有するミリングカッタを提供する。
図面の簡単な説明
図１は、本発明のミリングカッタの好適な実施形態の側面斜視図である。
図２は、図２で示されるミリングカッタの平面底面図である。
図３は、図１のミリングカッタの部分拡大側面斜視図であり、ミリングカッタ
の８ペアのインサートシートのうちの２ペアを示すと共に、各ペアのインサート
シートの間に本発明の割出し式のウェッジが受け取られて、右回りカッティング
方向と左回りカッティング方向のいずれにもインサートが固定される方法を示し
ている。
図４は、図３で示されるインサートシートペアの側断面図であり、各ウェッジ
とインサートが組み付けられている。
図５Ａ、５Ｂ及び５Ｃは、各インサートペアの割出し式ウェッジを弛め、はず
し、１８０°回転させて再度組み付けて、インサートを各シートペアに対して右
回転用シートから左回転用シートへと変更する方法を示している。
好適な実施形態の詳細な説明
図１及び図２を参照すると（全ての図面を通して同一の参照番号は同一の構成
要素を示す）、概して本発明のミリングカッタ１は環状の回転式ボデー３を含み
、回転式ボデー３は、その回転軸Ａに沿って同心的に配置される、駆動スピンド
ル（図示せず）を受け取る円形アパーチャ５を有する。回転式ボデー３を駆動ス
ピンドルに固定するために、ドライビングスロット（図示せず）を有する環状フ
ランジ７が設けられる。ミリングカッタ１の回転式ボデー３は4140スチールから
製造されるのが好ましいが、多くの異なるグレードのスチールを用いても満足の
いくように形成され得る。
本発明のミリングカッタ１は、少なくとも１つの、好ましくはいくつかのイン
サートシートペアを含み、図面ではインサートシートペア１０ａ〜１０ｈが示さ
れる。本例でのミリングカッタ１はこのように８つのペアを含むが、本発明のミ
リングカッタは環状の回転式ボデー３の直径により、１ペアと少ないペア数でも
よいし、３６以上もの多くのペアを含んでもよい。各インサートシートペア１０
ａ〜１０ｈの両側に削り屑溝１１が配置される。溝１１は、インサートシートペ
ア１０ａ〜１０ｈに取り付けられるインサートに隣接するように半径方向に傾斜
した面を提供し、インサートの傾斜面により生成される金属の削り屑を半径方向
に方向づけて排出することにより、ミリングカッタ１のカッティングの効率を増
大する。
図１及び図３を参照すると、インサートシートペア１０ａ〜１０ｈの各々は、
インサート１５を右回りに方向づけて受け取るように方向付けられたインサート
シート１２と左回りに方向づけて受け取るように方向付けられたインサートシー
ト１４とを含む。各シートペア１０ａ〜１０ｈの右回転用シート１２と左回転用
シート１４は、割出し式ウェッジ２０を受け取る凹所１８により離間される。好
適な実施形態では、各ウェッジ２０は８角柱であり、シートペア１０ａ〜１０ｈ
のウェッジ受け取り凹所１８の各々は、各ウェッジ２０の底部分の形状に対する
半相補性である環状形状を有する。各ウェッジ２０は、取付けネジ２２により各
シートペア１０ａ〜１０ｈの左回転用シート１２と右回転用シート１４の間の位
置に固定されて保持される。
図３及び図４は、インサートシートペア１０ａ〜１０ｈの各々のウェッジ２０
が、右回りインサートシート１２若しくは左回りインサートシート１４のいずれ
かにおいてインサート１５をくさび作用により固定するように機能する特定的な
方法を示している。図４で最もよくわかるように、各インサートはテーパ形状側
面３２により連絡される後面２８と前面３０を含む。金属をカッティングするた
めのカッティングエッジ３４は、前面３０のエッジとテーパ形状側面３２との交
差部に画定される。好適な実施形態では、全てのインサート１５は、長さ、幅及
び高さが同一であるので、種々のインサート１５のカッティングエッジ３４は略
均一に金属のワークピースと係合する。かかる均一なカッティング動作により種
々のインサートのエッジ３４が均一に摩耗され、有利である。各シートペア１０
ａ〜１０ｈのシート１２、１４の各々は、クランプ面３８を含む。各シートペア
１０ａ〜１０ｈの右回転用シート１２と左回転用シート１４の間において、ライ
ンＸに対する角度α１及びα２でクランプ面３８が傾斜され、この角度α１及び
α２は等しい角度であるがラインＸに対して対向するように設けられる角度であ
り、ラインＸはミリングカッタ１の回転軸Ａと交差するか若しくは回転軸Ａに平
行であるのが好ましく、ウェッジ取付けネジ２２の中心線を形成する。下記によ
り詳細に述べるように、角度α１及びα２が合同であることは、本発明の構造上
の特徴の１つであり、これは、インサートシートペア１０ａ〜１０ｈの各々と協
働するウェッジ２０の割出しに貢献する。各ウェッジ２０は、平坦なクランプウ
ェッジ面４６を有する前端４４と、平坦なクランプウェッジ面５０を有する後端
４８を有する。好ましくは、ウェッジ２０の後端４８はオフセット部５２を含み
、このオフセット部５２の後部は平坦なクランプウェッジ面５０で終わる。各ウ
ェッジ２０はさらに、左巻きのネジ穴５４を含み、各ペアのインサートシート１
０ａ〜１０ｈの間の凹所１８に関連する面１６は、右巻きのネジ穴５６を有する
。各インサートシートペア１０ａ〜１０ｈのシート１２、１４の間の凹所１８に
おいてウェッジ２０を固定する取付けネジ２２は、その遠位端に右巻きのネジ山
５８を含み、その近位端に左巻きのネジ山６０を含む。取付けネジ２２の近位端
は、示されるようにアレンヘッドソケット６２で終わるか、又は他の機械的駆動
系に連結され得る。
ウェッジ２０の動作は図４を参照すれば最もよくわかる。この図では、インサ
ート１５はインサートシートペア１０ａの右回りインサートシート１２内に配置
され、その前面３０はクランプ面３８に対して平面係合し、平らな側面３２はカ
ッタボデー３の部分４０に抗するように係合される。ラインＸに対してクランプ
面３８が傾斜される方向づけにより、インサート１５のカッティングエッジ３４
に正の傾斜角が与えられるので、得られる傾斜角がゼロ又は負である場合よりも
インサート１５がより効率的にカッティングを行う。取付けネジ２２を時計回り
に回転させると、ネジ２２の遠位端における右巻きネジ山５８が、ミリングカッ
タ１のボデー３中にネジ２２を引き込み、左巻きネジ山６０は、インサートシー
ト１２と１４の間のウェッジ受け取り凹所１８にウェッジ２０を力によって引き
込む。この動作は次に、ウェッジ２０の前面４６及び後面５０をそれぞれ、イン
サート１５の後面２８及び使用されないインサートシート１４のクランプ面３８
に抗するように引く。故にウェッジ２０は、その前面と右回りインサートシート
１２のクランプ面３８との間にインサート１５をきつく押圧することができる。
このような構成により、機械の動作からインサート１５に与えられる力の大部分
が、ネジ２２のシャフトではなく、使用されていない左回りインサートシート１
４のクランプ面３８に伝達されることができる。なお、ウェッジ２０の後端４８
に位置されるオフセット部５２の形状は、ウェッジ２０の後面と使用されていな
いインサートシート１４の対向するクランプ面３８との間の境界面をより広いも
のにする。
本発明のミリングカッタ１の複数方向付け作業は、図５Ａ〜図５Ｃを参照する
ことにより最もよく理解される。図５Ａでは、インサート１５は、図４を参照し
て述べたように動作するウェッジ２０により、インサートシートペア１０ａ〜１
０ｈの各々の右回りインサートシート１２に固定される。図５Ｂでは、各ウェッ
ジ２０の取付けネジ２２が反時計回りに回転され、各インサートシートペア１０
ａ〜１０ｈのシート同士の間に配置されるウェッジ受け取り凹所１８からウェッ
ジ２０が引き抜かれる。取付けネジ２２の各々が十分な距離だけはずされた後、
割出し式ウェッジ２０の各々が１８０°回転され、各インサート１５は、インサ
ートペア１０ａ〜１０ｈの各々の右回転用シート１２から出されて、各ペアの左
回転用シート１４に挿入される。この作業は、取付けネジ２２がカッタボデー３
のネジ穴５６から完全に係合解除されるまで取付けネジ２２を弛めることにより
実行され得るが、取付けネジ２２の遠位端を十分長くすることにより、カッタボ
デー３から取付けネジ２２を完全に係合解除させずに、ウェッジを１８０°回転
させ、インサートの切り換え作業を行うこともできる。インサート１５とウェッ
ジ２２の位置が図５Ｂで部分的に示されるように変更された後、取付けネジ２２
が再び時計回りに回転されることにより、ウェッジ２０がウェッジ受け取り凹所
１８に位置され、これによって図示されるように左回りインサートシートに各イ
ンサート１５がくさび作用により固定されるという効果がある。各シートペア１
０ａ〜１０ｈの右回転用シート１２及び左回転用シート１４のクランプ面３８は
同じであるが方向性が対向していることにより、ウェッジ２０は、回転されると
、右回りインサートシート１２内に係合されたのと全く同じように、左回りイン
サートシート１４に各インサート１５をくさび作用によりクランプ係合すること
ができる。両方の場合において、ウェッジ２０の後面４８のオフセット部５２に
位置されるクランプ及びウェッジ面５０が、各ペアの使用されていないインサー
トシートのクランプ面３８を押さえつけることにより、対向するシート内の所定
位置にインサート１５がしっかりと固定される。
各取付けネジ２２がカッタボデー３にウェッジ２０を固定しなければならない
ことを理解されたい。従って少なくとも、各取付けネジ２２はウェッジ２０を捕
らえ、カッタボデー３の面１６の方へとウェッジ２０を付勢しなければならない
。示さなかったが、これを達成するために、ネジ２２は、ウェッジ２０と係合す
るネジ頭とシャフトとを有することができる。この形態では、ウェッジ２０内に
ネジ穴を備える必要はない。さらに、二重にネジ山を有するネジを使用する必要
もない。しかし、カッタボデー３からウェッジ２０を係合解除する何らかのメカ
ニズムが必要であり得る。
この説明を通じて、右回りインサートシート１２若しくは左回りインサートシ
ート１４のいずれかにインサート１５を固定するためにウェッジ２０を使用した
。別法として、インサートをネストに配置し、ウェッジ２０を用いて右回りイン
サートシート１２及び左回りインサートシート１４に抗するようにインサート／
ネストの組合せを固定することもできる。
本発明を１つの好適な実施形態に関して述べたが、当業者には多くのバリエー
ション、変更、及び活用が浮かぶであろう。かかるバリエーション、変更及び活
用は、本発明の範囲に含まれるものと意図され、本発明は添付の請求の範囲によ
ってのみ限定される。
【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項
【提出日】１９９６年１１月６日
【補正内容】
故に、必要になった時に左回りのミリングカッタを購入し使用するにすぎない従
来の解決法は常に高価であり、結局は滅多に使用しない左回りのミリングカッタ
を在庫として持ちつづけることになるので、効率的ではない。
"Cutter Head for Machine Tools，Particularly Milling and Boring Machin
es"という名称のドイツ特許DE-C876940号は、右回り又は左回りに動作するよう
にカッタを受け取ることのできるスロットを有するミリングカッタを示している
。しかし、各カッタは、カッタボデーの外面に沿って軸方向に配置されるブッシ
ュ及びネジにより保持される。従ってカッタは、ブッシュと係合してネジを締め
、同時にカッタボデーの外へと延出してカッティング動作を行う最低限の長さ有
することが必要である。
右回り若しくは左回りの回転方向で簡便に金属をカッティングできる器用なミ
リングカッタが明らかに必要である。このようなミリングカッタは、左回り又は
右回りの両方向付けでカッティングインサートをカッタボデーの外周に容易に且
つ効率的に固定できなければならない。結局、機械的安全性を最大とし、時間、
労力及び部品を最小限にして、カッタボデーにおいて右回りから左回りへ及びそ
の逆にもインサートの方向付けを容易に且つ便利に変更する手段を設けるべきで
ある。
発明の要旨
概して言えば、本発明は、右回り及び左回りの両回転方向でワークピースをカ
ッティングでき、前述の従来技術の問題を解決するミリングカッタである。この
ミリングカッタは、少なくとも１ペアの隣接するインサートシートを有する回転
式カッタボデーを含み、１ペアの隣接するインサートシートが、右回りのカッテ
ィング方向付けでインサートを受け取る第１シートと、左回りのカッティング方
向付けでインサートを受け取る第２シートとを含み、前記ミリングカッタはさら
に、インサートシートペアの第１シート若しくは第２シートのいずれかにインサ
ートを固定するためのウェッジと、シートペアの第１シート若しくは第２シート
のいずれかに受け取られるインサートのウェッジ取付け位置においてカッタボデ
ーにウェッジを取り外し可能に取り付ける取付け手段と、を含む。
好適な実施形態では、回転式カッタボデーは、外周に離間された、隣接する左
回りインサートシートと右回りインサートシートのペアを複数含む円筒形の形状
を有する。割出し式のウェッジ、即ち１８０°回転されるとその各シートペアの
右回り用シート若しくは左回り用シートのいずれかにインサートをくさび作用で
固定できるウェッジが、各インサートシートペアに対して設けられる。
請求の範囲：
１．右回り回転方向及び左回り回転方向の両方向でワークピースをカッティング
するミリングカッタ（１）であって、少なくとも１ペアの隣接するインサートシ
ートのペア（１０ａ〜１０ｈ）を有する回転式カッタボデー（３）を含み、該イ
ンサートシートのペア（１０ａ〜１０ｈ）が、右回りカッティング方向の方向付
けでインサート（１５）を受け取る第１シート（１２）と、左回りカッティング
方向の方向付けでインサート（１５）を受け取る第２シート（１４）とを含み、
前記ミリングカッタ（１）が、
前記インサートシートのペア（１０ａ〜１０ｈ）の第１シート（１２）若しく
は第２シート（１４）のいずれかにおいてインサート（１５）をクランプする割
出し式ウェッジ（２０）を含み、該ウェッジ（２０）が前記ペアの第１シート（
１２）若しくは第２シート（１４）の一方おいてインサート（１５）とくさび作
用で係合する第１端（４４）と、他方のシートの対向面とくさび作用で係合する
第２端（４８）とを含み、
前記ペアの第１シート（１２）若しくは第２シート（１４）のいずれかにおい
て受け取られるインサート（１５）に対するクランプ位置において前記カッタボ
デー（３）に前記ウェッジ（２０）を取り外し可能に取り付ける取付け手段（２
２）を含む、
ことを特徴とするミリングカッタ。
２．前記ウェッジ（２０）の第２端（４８）が、前記他方のシート（１２、１４
）の対向面（３８）の大部分と面対面の接触で係合する係合面（５０）を含む、
ことを特徴とする請求項１に記載のミリングカッタ。
３．前記取付け手段（２２）が、前記カッタボデー（３）の第１インサートシー
ト（１２）と第２インサートシート（１４）の間に位置されるネジ穴（５６）に
係合可能な単一のネジ（２２）を含む、
ことを特徴とする請求項１に記載のミリングカッタ。
４．前記ボデー（３）が、複数のインサートシートのペア（１０ａ〜１０ｈ）を
含む略円形の外周を有し、各シートペア（１０ａ〜１０ｈ）が、右回りカッティ
ング方向にインサート（１５）を方向付ける第１シート（１２）と、左回りカッ
ティング方向にインサート（１５）を方向付ける第２シート（１４）とを含む、
ことを特徴とする請求項１に記載のミリングカッタ。
５．第１シート（１２）と第２シート（１４）の対向面（３８）が、前記カッタ
ボデー（３）の回転軸と交差するか又は平行なラインに対して等しく且つ対向す
る角度で傾斜され、前記ウェッジ（２０）が前記第２シート（１４）においてイ
ンサート（１５）をクランプする場合には、前記ウェッジ（２０）の係合面（５
０）が前記第１シート（１２）の対向面（３８）と同じ角度α１で傾斜され、前
記ウェッジ（２０）が１８０°回転されて、前記第１シート（１２）においてイ
ンサート（１５）をクランプし、前記第２シート（１４）内に受け取られる場合
には、前記ウェッジ（２０）が前記第２シート（１４）の対向面（３８）と同じ
角度α２で傾斜される、ことを特徴とする請求項２に記載のミリングカッタ。
６．前記第２端（４８）が、前記第１インサートシート（１２）と前記第２イン
サートシート（１４）の両シートに対して形状が部分的に相補性であるオフセッ
ト部分（５２）を含む、ことを特徴とする請求項１に記載のミリングカッタ。
７．前記インサートシートペア（１０ａ〜１０ｈ）の第１シート（１２）若しく
は第２シート（１４）のいずれかに抗するように全てのインサート（１５）が配
置される、ことを特徴とする請求項１に記載のミリングカッタ。
８．右回りの回転方向と左回りの回転方向の両方向でワークピースをカッティン
グするミリングカッタ（１）であって、略丸い外周と、隣接するインサートシー
トの複数のペア（１０ａ〜１０ｈ）を有する回転式カッタボデー（３）を含み、
各ペア（１０ａ〜１０ｈ）が、右回りカッティング方向の方向付けでインサート
（１５）を受け取る第１シート（１２）と、左回りカッティング方向の方向付け
でにインサート（１５）を受け取る第２シート（１４）とを含み、前記ミリング
カッタ（１）が、
各シートペア（１０ａ〜１０ｈ）の第１シート（１２）若しくは第２シート（
１４）のいずれかにおいてインサート（１５）をクランプする複数の割出し式ウ
ェッジ（２０）を含み、前記ウェッジ（２０）の各々が第１位置において方向付
けられると、それぞれのシートペアの前記第１シート（１２）内にインサート（
１５）をクランプし、前記ウェッジ（２０）の各々が１８０°回転されて第２位
置において方向付けられると、それぞれのシートペアの前記第２シート（１４）
内にインサート（１５）をクランプし、
第１クランプ位置と第２クランプ位置において前記カッタボデー（３）に各ウ
ェッジ（２０）を取り外し可能に取り付ける取付け手段（２０）を含む、
ことを特徴とするミリングカッタ。
９．前記ウェッジ（２０）の各々が、前記ペアの第１シート（１２）若しくは第
２シート（１４）の一方においてくさび作用でインサート（１５）と係合する第
１端（４４）と、他方のシート（１２、１４）の面（３８）とくさび作用で係合
する第２端（４８）とを含む、ことを特徴とする請求項８に記載のミリングカッ
タ。
１０．各ウェッジ（２０）の第２端（４８）が、前記ペア（１０ａ〜１０ｈ）の
第１シート（１２）と第２シート（１４）の両シートに対して形状が部分的に相
補性であるオフセット部分（５２）を含む、ことを特徴とする請求項９に記載の
ミリングカッタ。
１１．前記ウェッジ（２０）の第２端（４８）が、前記他方のシート（１２、１
４）の前記対向面（３８）の大部分と面対面の接触で係合する係合面（５０）を
含む、ことを特徴とする請求項９に記載のミリングカッタ。
１２．前記第１シート（１２）と第２シート（１４）の対向面（３８）が、前記
カッタボデー（３）の回転軸Ａと交差するか若しくは平行なラインに対して等し
く且つ対向する角度α１、α２で傾斜され、前記ウェッジ（２０）が前記第２シ
ート（１４）においてインサート（１５）をクランプする場合には、前記第１シ
ート（１２）の前記対向面（３８）と同じ角度α１で前記ウェッジ（２０）の係
合面（５０）が傾斜され、前記ウェッジ（２０）が１８０°回転されて前記第１
シート（１２）においてインサート（１５）をクランプし、前記第２シート（１
４）内に受け取られる場合には、前記第２シート（１４）の前記対向面（３０）
と同じ角度α２で前記ウェッジ（２０）の係合面（５０）が傾斜される、ことを
特徴とする請求項１１に記載のミリングカッタ。
１３．右回りの回転方向と左回りの回転方向の両方向でワークピースをカッティ
ングするミリングカッタ（１）であって、略丸い円周と、隣接するインサートシ
ートの複数のペア（１０ａ〜１０ｈ）とを有する回転式カッタボデー（３）を含
み、各ペアが、右回りカッティング方向づけでインサート（１５）を受け取る第
１シート（１２）と、左回りカッティング方向づけでインサート（１５）を受け
取る第２シート（１４）とを含み、前記ミリングカッタ（１）が、
前記インサートシートの各ペア（１０ａ〜１０ｈ）に対する割出し式ウェッジ
（２０）を含み、各ウェッジ（２０）が、前記シート同士の間の第１位置に取り
付けられると前記シートペアの第１シート（１２）においてインサート（１５）
をクランプし、前記第１位置に対して１８０°の第２位置に再び取り付けられる
と前記シートペアの第２シート（１４）においてインサート（１５）をクランプ
し、
第１クランプ位置と第２クランプ位置において前記カッタボデー（３）に各ウ
ェッジ（２０）を取り外し可能に取り付けるように各ウェッジ（２０）と協働す
るネジ（２０）を含む、
ことを特徴とするミリングカッタ。
１４．前記ウェッジ（２０）の各々が、前記ペアの第１シート（１２）若しくは
第２シート（１４）の一方においてインサート（１５）とくさび作用で係合する
第１端（４４）と、他方のシート（１２、１４）の対向面（３８）とくさび作用
で係合する第２端（４８）とを含む、ことを特徴とする請求項１３に記載のミリ
ングカッタ。
１５．前記ウェッジ（２０）の第２端（４８）がオフセット部分（５２）を含み
、該オフセット部分（５２）が、前記シートペア（１０ａ〜１０ｈ）の第１シー
ト（１２）及び第２シート（１４）と形状が部分的に相補性であると共に、第１
シート（１２）及び第２シート（１４）内に受け取られることができる、ことを
特徴とする請求項１４に記載のミリングカッタ。
１６．前記第１シート（１２）と第２シート（１４）の対向面（３８）が、前記
カッタボデー（３）の回転軸Ａに対して等しく且つ対向する角度α１、α２で傾
斜され、前記ウェッジ（２０）が第２シート（１４）においてインサート（１５
）をクランプする場合には、前記第１シート（１２）の対向面（３８）と同じ角
度α１で前記ウェッジ（２０）の係合面（５０）が傾斜され、前記ウェッジ（２
０）が１８０°回転されて、前記第１シート（１２）においてインサート（１５
）をクランプし、前記第２シート（１４）内に受け取られる場合には、前記第ウ
ェッジ（２０）の係合面（５０）が、前記第２シート（１４）の前記対向面（３
８）と同じ角度α２で傾斜される、
ことを特徴とする請求項１４に記載のミリングカッタ。
１７．前記取付け手段（２０）が、各インサートシートペア（１０ａ〜１０ｈ）
に対する単一のネジ（２２）を含み、該ネジ（２２）が、前記カッタボデー（３
）の前記シート同士の間に位置されるネジ穴（５６）に係合可能な第１ネジ山端
（５８）と、前記ウェッジ（２０）に位置されるネジ穴（５４）内に係合可能な
前記第１ネジ山端（５８）とは逆巻きの第２ネジ山端（６０）を有し、前記ウェ
ッジ（２０）が、前記ネジの回転方向により前記カッタボデー（３０）側に引き
寄せられたり、前記カッタボデーから離れるように引かれたりする、ことを特徴
とする請求項１３に記載のミリングカッタ。
【手続補正書】
【提出日】１９９７年８月２５日
【補正内容】
（１）明細書第４頁７行目に記載の「図２は、図２で示される」を『図２は
、図１で示される』と改める。
（２）補正書の翻訳文提出書（特許法第１８４条の８第１項）に添付の請求
の範囲を別紙の通り改める。
請求の範囲：
１．右回り回転方向及び左回り回転方向の両方向でワークピースをカッティング
するミリングカッタ（１）であって、少なくとも１ペアの隣接するインサートシ
ートのペア（１０ａ〜１０ｈ）を有する回転式カッタボデー（３）を含み、該イ
ンサートシートのペア（１０ａ〜１０ｈ）が、右回りカッティング方向の方向付
けでインサート（１５）を受け取る第１シート（１２）と、左回りカッティング
方向の方向付けでインサート（１５）を受け取る第２シート（１４）とを含み、
前記ミリングカッタ（１）が、
前記インサートシートのペア（１０ａ〜１０ｈ）の第１シート（１２）若しく
は第２シート（１４）のいずれかにおいてインサート（１５）をクランプする割
出し式ウェッジ（２０）を含み、該ウェッジ（２０）が前記ペアの第１シート（
１２）若しくは第２シート（１４）の一方おいてインサート（１５）とくさび作
用で係合する第１端（４４）と、他方のシートの対向面とくさび作用で係合する
第２端（４８）とを含み、
前記ペアの第１シート（１２）若しくは第２シート（１４）のいずれかにおい
て受け取られるインサート（１５）に対するクランプ位置において前記カッタボ
デー（３）に前記ウェッジ（２０）を取り外し可能に取り付ける取付け手段（２
２）を含む、
ことを特徴とするミリングカッタ。
２．前記ウェッジ（２０）の第２端（４８）が、前記他方のシート（１２、１４
）の対向面（３８）の大部分と面対面の接触で係合する係合面（５０）を含む、
ことを特徴とする請求項１に記載のミリングカッタ。
３．前記取付け手段（２２）が、前記カッタボデー（３）の第１インサートシー
ト（１２）と第２インサートシート（１４）の間に位置されるネジ穴（５６）に
係合可能な単一のネジ（２２）を含む、
ことを特徴とする請求項１に記載のミリングカッタ。
４．前記ボデー（３）が、複数のインサートシートのペア（１０ａ〜１０ｈ）を
含む略円形の外周を有し、各シートペア（１０ａ〜１０ｈ）が、右回りカッティ
ング方向にインサート（１５）を方向付ける第１シート（１２）と、左回りカッ
ティング方向にインサート（１５）を方向付ける第２シート（１４）とを含む、
ことを特徴とする請求項１に記載のミリングカッタ。
５．第１シート（１２）と第２シート（１４）の対向面（３８）が、前記カッタ
ボデー（３）の回転軸と交差するか又は平行なラインに対して等しく且つ対向す
る角度で傾斜され、前記ウェッジ（２０）が前記第２シート（１４）においてイ
ンサート（１５）をクランプする場合には、前記ウェッジ（２０）の係合面（５
０）が前記第１シート（１２）の対向面（３８）と同じ角度α１で傾斜され、前
記ウェッジ（２０）が１８０°回転されて、前記第１シート（１２）においてイ
ンサート（１５）をクランプし、前記第２シート（１４）内に受け取られる場合
には、前記ウェッジ（２０）が前記第２シート（１４）の対向面（３８）と同じ
角度α２で傾斜される、ことを特徴とする請求項２に記載のミリングカッタ。
６．前記第２端（４８）が、前記第１インサートシート（１２）と前記第２イン
サートシート（１４）の両シートに対して形状が部分的に相補性であるオフセッ
ト部分（５２）を含む、ことを特徴とする請求項１に記載のミリングカッタ。
７．前記インサートシートペア（１０ａ〜１０ｈ）の第１シート（１２）若しく
は第２シート（１４）のいずれかに抗するように全てのインサート（１５）が配
置される、ことを特徴とする請求項１に記載のミリングカッタ。
８．右回りの回転方向と左回りの回転方向の両方向でワークピースをカッティン
グするミリングカッタ（１）であって、略丸い外周と、隣接するインサートシー
トの複数のペア（１０ａ〜１０ｈ）を有する回転式カッタボデー（３）を含み、
各ペア（１０ａ〜１０ｈ）が、右回りカッティング方向の方向付けでインサート
（１５）を受け取る第１シート（１２）と、左回りカッティング方向の方向付け
でにインサート（１５）を受け取る第２シート（１４）とを含み、前記ミリング
カッタ（１）が、
各シートペア（１０ａ〜１０ｈ）の第１シート（１２）若しくは第２シート（
１４）のいずれかにおいてインサート（１５）をクランプする複数の割出し式ウ
ェッジ（２０）を含み、前記ウェッジ（２０）の各々が第１位置において方向付
けられると、それぞれのシートペアの前記第１シート（１２）内にインサート（
１５）をクランプし、前記ウェッジ（２０）の各々が１８０°回転されて第２位
置において方向付けられると、それぞれのシートペアの前記第２シート（１４）
内にインサート（１５）をクランプし、
第１クランプ位置と第２クランプ位置において前記カッタボデー（３）に各ウ
ェッジ（２０）を取り外し可能に取り付ける取付け手段（２２）を含む、
ことを特徴とするミリングカッタ。
９．前記ウェッジ（２０）の各々が、前記ペアの第１シート（１２）若しくは第
２シート（１４）の一方においてくさび作用でインサート（１５）と係合する第
１端（４４）と、他方のシート（１２、１４）の面（３８）とくさび作用で係合
する第２端（４８）とを含む、ことを特徴とする請求項８に記載のミリングカッ
タ。
１０．各ウェッジ（２０）の第２端（４８）が、前記ペア（１０ａ〜１０ｈ）の
第１シート（１２）と第２シート（１４）の両シートに対して形状が部分的に相
補性であるオフセット部分（５２）を含む、ことを特徴とする請求項９に記載の
ミリングカッタ。
１１．前記ウェッジ（２０）の第２端（４８）が、前記他方のシート（１２、１
４）の前記対向面（３８）の大部分と面対面の接触で係合する係合面（５０）を
含む、ことを特徴とする請求項９に記載のミリングカッタ。
１２．前記第１シート（１２）と第２シート（１４）の対向面（３８）が、前記
カッタボデー（３）の回転軸Ａと交差するか若しくは平行なラインに対して等し
く且つ対向する角度α１、α２で傾斜され、前記ウェッジ（２０）が前記第２シ
ート（１４）においてインサート（１５）をクランプする場合には、前記第１シ
ート（１２）の前記対向面（３８）と同じ角度α１で前記ウェッジ（２０）の係
合面（５０）が傾斜され、前記ウェッジ（２０）が１８０°回転されて前記第１
シート（１２）においてインサート（１５）をクランプし、前記第２シート（１
４）内に受け取られる場合には、前記第２シート（１４）の前記対向面（３８）
と同じ角度α２で前記ウェッジ（２０）の係合面（５０）が傾斜される、ことを
特徴とする請求項１１に記載のミリングカッタ。
１３．右回りの回転方向と左回りの回転方向の両方向でワークピースをカッティ
ングするミリングカッタ（１）であって、略丸い円周と、隣接するインサートシ
ートの複数のペア（１０ａ〜１０ｈ）とを有する回転式カッタボデー（３）を含
み、各ペアが、右回りカッティング方向づけでインサート（１５）を受け取る第
１シート（１２）と、左回りカッティング方向づけでインサート（１５）を受け
取る第２シート（１４）とを含み、前記ミリングカッタ（１）が、
前記インサートシートの各ペア（１０ａ〜１０ｈ）に対する割出し式ウェッジ
（２０）を含み、各ウェッジ（２０）が、前記シート同士の間の第１位置に取り
付けられると前記シートペアの第１シート（１２）においてインサート（１５）
をクランプし、前記第１位置に対して１８０°の第２位置に再び取り付けられる
と前記シートペアの第２シート（１４）においてインサート（１５）をクランプ
し、
第１クランプ位置と第２クランプ位置において前記カッタボデー（３）に各ウ
ェッジ（２０）を取り外し可能に取り付けるように各ウェッジ（２０）と協働す
るネジ（２２）を含む、
ことを特徴とするミリングカッタ。
１４．前記ウェッジ（２０）の各々が、前記ペアの第１シート（１２）若しくは
第２シート（１４）の一方においてインサート（１５）とくさび作用で係合する
第１端（４４）と、他方のシート（１２、１４）の対向面（３８）とくさび作用
で係合する第２端（４８）とを含む、ことを特徴とする請求項１３に記載のミリ
ングカッタ。
１５．前記ウェッジ（２０）の第２端（４８）がオフセット部分（５２）を含み
、該オフセット部分（５２）が、前記シートペア（１０ａ〜１０ｈ）の第１シー
ト（１２）及び第２シート（１４）と形状が部分的に相補性であると共に、第１
シート（１２）及び第２シート（１４）内に受け取られることができる、ことを
特徴とする請求項１４に記載のミリングカッタ。
１６．前記第１シート（１２）と第２シート（１４）の対向面（３８）が、前記
カッタボデー（３）の回転軸Ａに対して等しく且つ対向する角度α１、α２で傾
斜され、前記ウェッジ（２０）が第２シート（１４）においてインサート（１５
）をクランプする場合には、前記第１シート（１２）の対向面（３８）と同じ角
度α１で前記ウェッジ（２０）の係合面（５０）が傾斜され、前記ウェッジ（２
０）が１８０°回転されて、前記第１シート（１２）においてインサート（１５
）をクランプし、前記第２シート（１４）内に受け取られる場合には、前記第ウ
ェッジ（２０）の係合面（５０）が、前記第２シート（１４）の前記対向面（３
８）と同じ角度α２で傾斜される、
ことを特徴とする請求項１４に記載のミリングカッタ。
１７．前記取付け手段（２２）が、各インサートシートペア（１０ａ〜１０ｈ）
に対する単一のネジ（２２）を含み、該ネジ（２２）が、前記カッタボデー（３
）の前記シート同士の間に位置されるネジ穴（５６）に係合可能な第１ネジ山端
（５８）と、前記ウェッジ（２０）に位置されるネジ穴（５４）内に係合可能な
前記第１ネジ山端（５８）とは逆巻きの第２ネジ山端（６０）を有し、前記ウェ
ッジ（２０）が、前記ネジの回転方向により前記カッタボデー（３）側に引き寄
せられたり、前記カッタボデーから離れるように引かれたりする、ことを特徴と
する請求項１３に記載のミリングカッタ。
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フロントページの続き
(72)発明者 ショメイカー、ロバート エル.
アメリカ合衆国 27612 ノースキャロラ
イナ州 ローリ バリアー オークス レ
ーン 5621
【要約の続き】
対向面とくさび作用で係合する後端（４８）とを含み、
所定位置にインサートをより固定的にクランプする。各
ウェッジの後端は、使用されないインサートシートに対
して形状が半相補性であるオフセット部分（５２）を含
み、これによりさらに安定性が増す。