JPH10501246A - 極度に少量でかつ非常に強く汚染された非常に種々の出発物質から核酸を単離および精製する一般的方法 - Google Patents

極度に少量でかつ非常に強く汚染された非常に種々の出発物質から核酸を単離および精製する一般的方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は極度に少量かつ高度に不純物で汚染された種々の生物学的および他の出発物質から核酸を単離および精製するための一般的に使用できる方法に関する。適用領域は法医学、医学的診断、分子生物学、生化学、遺伝子工学およびすべての他の学際的分野である。本発明による方法は、核酸を含有する物質を溶解させ、溶解物を非多孔質かつ非構成の高分散性ならびに均質な、化学的に純粋なSiO2担体とインキュベートし、核酸が結合した担体を分散しそして緩衝溶液で洗いそして次に塩濃度の低い緩衝液を用いて核酸を担体から分離することを特徴とする。物質の溶解および核酸の結合は好ましくは一つの反応容器中で実施される。使用された担体粒子は粒径7〜40nm好ましくは40nm、比表面50〜300g/m2好ましくは50g/m2有する。

Description

【発明の詳細な説明】 極度に少量でかつ非常に強く汚染された非常に種々の出発物質 から核酸を単離および精製する一般的方法 説明 本発明は極度に少量で事情によってはまた非常に強く有機および無機成分で汚 染された種々の生物学的および他の出発物質からの核酸の単離および精製方法に 関する。これは多数の生物学的、分子生物学的、裁判上、医学的、分析的ならび に生化学的仕事をする研究室にとって大へん重要である。従って本発明の適用領 域は法医学、医学的診断、分子生物学、生化学、遺伝子工学およびすべての他の 学際領域である。 通常核酸は細胞および組織から、強い変性性および還元性条件下に、一部はタ ンパク分解酵素をも使用して出発物質を溶解させ、出てきた核酸フラクションを フェノールー/クロロホルム−抽出工程により精製しそして核酸を透析または水 相からのエタノールに沈殿により取得することにより得られる(Sambrook,J.,Fr itsch,E.F.およびManistis,T.,1989,CSH,“Molecular Cloning”)。 細胞そして特に組織からの核酸のこの“古典的”単離法は非常に時間がかかり (一部では48時間以上)、多大の装置費用を必要としそしてその上また野外条件 下では実現可能でない。その上かかる方法はフェノールおよびクロロホルムのよ うな化学薬品が使用されているゆえ少なからぬ程度に健康に危険がある。 種々の生物学的出発物質から核酸を単離するための種々の代替法により、費用 がかかり健康を損なう核酸のフェノールー/クロロホルム−抽出を迂回でき、費 やす時間の低減も達成できる。 これらすべての方法はVogelsteinおよびGillaspie(Proc.Natl.Acad.Sci.U SA,1979,76,615-619)により開発されたもので、アガロースゲルからのDN Aフラグメントの調製的および分析的精製のための初めて記載された方法に基づ くものである。この方法は単離すべきDNAバンドを含有するアガロースの飽和 NaI溶液中への溶解と、このカオトロープ(chaotrope)塩の存在下でのこのD NAのガラス粒子への結合とを組み合せるものである。ガラス粒子に固定された D NAを次に洗浄溶液(20mM トリスHCl[pH7.2];200mM NaCl;2mM EDTA;50% v/vエタノール)で洗いそして終りに担体粒子から分離させる。 この方法は今日まで一連の修正を受けておりそして現時点まで種々の起源から の核酸の異なる抽出および精製方法に応用される(Marko,M.A.,Chipperfield, R.およびBirnboim,H.G.,1982,Anal.Biochem.,121,382-387)。 その他今日では世界中に多数の試薬系も存在し、とりわけアガロースゲルから のDNAフラグメントの精製のためおよび細菌溶解物からのプラスミドDNAの 単離のため、しかしまた血液、組織、または細胞培養物からの長鎖核酸(ゲノム DNA、細胞性総RNA)の単離のための試薬系が存在する。 すべてのこれら商業的に入手しうるキットは種々のカオトロープ塩の高分子溶 液の存在下での鉱物性担体への核酸の結合というよく知られた原理に基づいてお りそして担体物質として微細に粉砕されたガラス末(例えばGlasmilk,BIO 101, La Jolla,CA)、ケイソウ土(Fa.Sigma)またはシリカゲル(Diagen,DE 41 3 9664 Al)の懸濁液を使用するものである。 しかしながら古典的なガラスミルク懸濁液またはケイソウ土懸濁液もクロマト グラフィーカラム上に固定されたシリカゲルも、非常に少量の核酸の単離にとっ て必要な物理的前提条件に関しては何ら指定していない。さらにこれら担体物質 の多孔質のまたはたとえ活性が比較的低いにしても構成された表面のような物理 特性が汚染夾雑物の除去にさらに不都合に作用する。 従って例えばPCRに適するDNAを、ガラスミルクを使用して唾液試料から 単離することは可能でない(Ochert,A.S.ら;1993,PCR Methods and Applicat ion,3,6,365-368)。ガラス粒子に結合されたDNAは充分に洗浄できないか または恐らくそれ自体例えば低分子糖化合物を結合していて、従ってこの唾液中 に含有される汚染夾雑物がまた最終DNAにも存在しそして後続の酵素反応(例 えばPCR)を阻害する。 技術の現況によれば、便試料からのゲノム(または細菌性またはウイルム性) DNAの単離を可能にする効率的でかつ迅速な方法は何ら存在しない。生物学的 出発物質としての便物質は極端に強く汚染されておりそしてDNA単離システム に非常に高度の要求を必要とする。 便試料からDNAを単離するために現時点まで用いられた方法は、一部は数日 を要しそして費用のかかるプロティナーゼK消化およびフェノール/クロロホル ム抽出ならびにエタノール沈殿を包含しそしてすでに単離された核酸をガラス粒 子への知られたDNA結合を用いて付加的にもう一回精製することを必要とする 。 目下のところゲノム(および従って長鎖の)DNAの単離に用いられるガラス 物質または多孔質シリカゲル含有カラムのもう一つの問題は、高分子DNAの機 械的負荷(剪断)が非常に強いことにある。 ガラスミルクまたはケイソウ土懸濁液を用いてもシリカゲル含有ミニカラムを 用いても単離されたゲノムDNAはゲル電気泳動でしばしば(とりわけミニカラ ム系の使用において)明らかに視認できる分解を示す。その際、原因は一つはシ リカゲルの細孔をまたは何ら均質な粒子コンシステンシーを示さないガラス末ま たはケイソウ土を含有する担体懸濁液を通過する際のDNAの機械的負荷にある (例えばケイソウ土は例えば非常に鋭い角のある粒子を含有しそしてその上寸法 が均質でもない)。従ってあらゆる洗浄工程または遠心分離工程がDNAの分解 を招く。 細胞性の完全なRNAの例えばシリカゲルを担持するカラムへの結合も知られ ておりそして試薬系として入手できるがしかしその際細胞性完全RNAの完全な 単離は実現されない、というのは比較的小さなRNA種(<200bp)が単離され得 ないからである。従って例えばかかるRNAはDDRT−PCR適用(細胞の完 全mRNA種の単離)にはもはやうまくは使用できない、なぜなら初めから小さ なRNA種は存在しないからである。さらにかかる系には極度に少量の出発物質 からのRNA単離の可能性も存在しない。たとえ鉱物性物質への核酸の結合の知 られた原理による核酸の単離ならびに精製方法がその間にさらに拡がるとしても 、これまでに知られた単離系(および用いられた担体物質)を用いる核酸単離の 一連の特別の適用は満足できる解決がされてないかまたは全然解決されていない 。 これは以下のことに関する: 1.極度に少量の出発物質(例えば組織物質0.5mg未満;衣服上の血液または血 痕0.5μl未満;唾液5μl未満;細胞103未満)からの核酸(ゲノムDNA、全 RNA)の単離、 2.非常に広い範囲の種々の出発物質からの核酸の単離への一般的システムの利 用可能性(すなわち細胞培養物または全血のような「簡単な出発物質」から、な らびに非常に古い骨または便物質のような極度に困難な出発物質からの核酸の単 離)、 3.単離された核酸を後続の酵素反応(例えばPCR)の基質として成功裡に使 用可能ならしめる品質での、強く汚染された出発物質からの核酸の単離。 今、かかる汚染を負った出発物質は特定の臨床的に重要な問題、診断、裁判上 の調査または進化生物学的問題の解明に大へん重要である。その後、とりわけ、 骨または衣類材料上の血痕(法医学)、非常に古い骨(進化生物学)、唾液、気 管支喀痰物質および便試料(医学的診断)のような「興味のある」出発物質が重 要である。既に記載したとおり例えば増幅能のあるDNAを唾液試料からガラス ミルクを用いて単離することは可能でない。便試料からDNAを単離すべき場合 、この問題はさらに複雑である。現在の技術状況によれば、増幅可能な核酸を単 離するための機能性の速やかな単離法は何ら存在しない(商業的に入手できない し刊行もされてない)ことが明らかに確認される必要がある。これまでかかる出 発物質からのDNAの単離には極度に作業および時間を食う多数の精製工程が必 要である。このような費用のかかる操作は必要である、なぜなら便試料中に含有 される多数の汚染夾雑物はすべてのこれまで知られた方法を用いてしか除去でき なかったからである。担体物質への核酸の結合による便試料からの増幅可能な核 酸の直接的で従って非常に速やかな単離はこれまで知られておらずそしてそれゆ え非常に大きな欠点を意味した、なぜなら単離すべき核酸(とりわけ腸壁からは がれ落ちた上皮細胞からのゲノムDNA)源としての便試料はルーチンによる遺 伝子診断に利用できないからである。 本発明の目的はこの特別の使用を可能にする核酸の一般的な単離および精製方 法を提供することにある。 驚くべきことに、本発明により使用される担体物質を用いそして種々のカオト ロープ塩を使用するとすべてのこれらの要求が卓抜した方法で満たされることが 見出された。 本発明による方法は請求の範囲1〜14項によって実現される。それは核酸を含 有する出発物質を溶解させ、溶解物を非多孔質かつ未構成の高分酸性ならびに均 質な化学的に純粋なSiO2担体とインキュベートし、核酸が結合したこの担体を分 離しそして緩衝溶液で洗い流して次に核酸を塩濃度の低い緩衝液を用いて担体か ら遊離させることを特徴とする。 核酸は粒径40nmで約50m2/gの活性表面を有するSiO2粒子の表面にイオン強度の 高いカオトロープ塩の存在下に固定されるのが好ましい。 それによって、 a)極端に少量の核酸を含有する出発物質、 b)非常に「困難」で、有機および無機不純物で汚染された種々の生物学的およ びその他の出発物質例えば便試料、骨、等、 から、単離される核酸を用いる後続の酵素による操作を可能ならしめる品質およ び量で核酸を単離することが可能となる。 使用される担体物質と組み合せた用いられるカオトロープ塩の選択によりDN AまたはRNAの選択的結合が実現されることが同じく驚くべきことに示された 。従って出発物質の溶解に使用されるカオトロープ塩の選択のみにより、担体物 質をDNAの単離にまたはRNAの単離に使用することができ、その場合方法の 進行過程において全く何の変更も行われない。核酸の結合に用いられる物質のこ のような挙動はこれまで決して記載されていない。 核酸のこの単離法は非常に簡単な取扱いでき、わずかな装置を用意する必要し かなく、試料物質の酵素による予備処理(例えばプロティナーゼに消化)を全く 必要とせず、有毒なフェノールー/クロロホルム−抽出の使用をせずに済み、エ タノール沈殿を何ら必要とせずそしてそれゆえわずかの時間を費やすのみで実現 でき、このことにより大なる範囲の試料を調べることができる。 その物理特性を備えた本発明により用いられる担体物質は不純物で非常に強く 汚染された出発物質のような極度に少量の種々の出発物質からの核酸の単離およ び精製にとって理想的である。 本発明の基礎をなす選択された担体物質の特性は、以下に他の担体物質と比較 して示すものであって、それにより核酸の一般的単離システムの開発が初めて可 能となるものである(一般的の意味するところは、DNAならびにRNAの単離 、 すべての核酸含有生物学的および他の出発物質からの核酸の単離、極度に少量の 出発物質からの核酸の単離、ならびに不純物で非常に強く汚染された出発物質か らの核酸の単離)。 さらに示すとおり、かかる一般的システムは従来用いられたガラス材料(ガラ スミルク、ガラス末、など)を用いては実現できない。 本発明で用いられる担体物質は核酸の単離に用いられる他の担体物質とはその 物理的特性が根本的に相違し、他の担体物質ではi.d R.化学的に純粋なSiO2で はなく、例えばホウケイ酸ガラスに基づく多孔質または非多孔質ガラス物質(ガ ラスミルク)または特に核酸精製に使用するためのクロマトグラフィー用材料と して商業的に入手でき従って(これも商業的に入手しうる)懸濁液調製のための 基礎を形成する植物性、鉱物性細胞壁成分(ケイソウ土)からのものが重要であ る。これらすべての担体物質は標準的使用に非常に良好に適するがしかしその物 理的構造ゆえに前記した出発物質からの核酸の単離に際して多大の欠点または限 界を示す。 本発明方法で用いられる担体物質はこれまで用いられた物質より著しく小さい 。従って核酸の固定化に利用できる活性な担体表面は非常に大きくなる。 まさにnm範囲で限定される担体粒子の大きさのみならずそれから生ずる非常に 高い比表面により、極度にわずかな量の出発物質からの核酸の単離が可能となる 。 その際本発明による方法の土台である目標すなわち極度にわずかな量の種々の 出発物質からの核酸の単離、はとどのつまりは、すでに存在しそのままなお開発 中にあるいわゆる非侵襲性の医学的試料取得法(微量のミクロバイオプシー物質 ;特別に構成された「吐出空気収集器」を備えた肺上皮細胞の取得、等)と医学 的診断法との結合を提供することを可能にすべき新たな戦略に相当する。これま で極度にわずかな核酸を含有する試料(例えばバイオプシー物質、肺流体)から さらなる診断のための核酸を単離することは可能でなかった。 本発明方法を用いて実現された、かかる極度に少量の出発物質からの核酸の単 離は、医学的試料取得における新規な非侵襲性方法に初めて新規な可能な適用領 域を開くものである。 本発明方法で使用される担体粒子のさらなる重要な利点は担体表面上への核酸 の直接結合従って直接露出にある。これと反対に、多孔質アニオン交換体と鉱物 性担体物質の組み合せを用いるクロマトグラフィー系を使用する(例えばDE 41 39 664 A1)場合の単離すべき核酸は表面上にではなくて細孔内部に存在する。 かかる局在化により強い洗浄の可能性が非常に強く低下し、それにより種々の 混入汚染物の除去が低下する。同様にガラスミルク懸濁液、ケイソウ土から作っ た懸濁液または特許明細書DE 41 39 664 A1号記載の多孔質または非多孔質マト リックス(寸法範囲1μm〜250μm好ましくは10〜30μm)は、粒径がはるかに大 きいゆえ、また一部担体粒子では均質な混合物は重要でないゆえおよびそれゆえ 結合担体表面がよりわずかであるゆえに結合された核酸の有効な洗浄が全く可能 でない。まさにこのように強い洗浄ができることが次に、例えば粘液物質、色素 、低分子糖化合物等のような全く相異する汚染混入物の巨大なる量を包含する出 発物質から核酸を単離すべき場合は問題となろう。 担体物質の使用を含む本発明による方法は費用のかかるプロティナーゼK消化 、フェノール/クロロホルム抽出ならびにエタノール沈殿を行うことなく、剥離 した腸壁細胞からの直接的DNA単離を初めて可能にするものである。便試料か らの不溶性成分の分離およびカオトロープ塩を含有する緩衝液の添加後、DNA は直接担体物質に結合され、洗浄されそして担体から溶離される。この方法は極 度に迅速で(約1時間)、そしてPCR適用に問題なく使用できる優れた品質の ゲノムDNAを生ずる。便試料からの増幅可能なDNAのかかる迅速な単離方法 はこれまで他のDNA単離システムを用いては決して達成されなかった。これは プロト腫瘍遺伝子Krasにおける結腸瘤と関連した点突然変異の迅速かつ再現性あ る検出の実施を未来の重要な遺伝子診断法として例えば初めて可能にしそしてそ れゆえリスクグループの予防措置のためまたは結腸癌または膵臓癌の早期検知に おいても重要であろう。 かかるルーチン形で実施しうる遺伝子診断はこれまでゲノムDNAの好適な単 離および精製方法がなかったため不可能であった。 本発明方法で使用されそしてかかる観点で選択された担体物質は(他の担体物 質またはカラム系と反対に)粒子の純度および物質性ゆえに、または打ち抜かれ た(Zerstanzte)ガラス物質またはケイソウ土がまさに重要でないということに よってもDNAの機械的負荷を非常に大きく低下させる。従って、およびこれら はゲル電気泳動調製において同様に非常に明白に示すので、単離されたDNAは 非常に高い度合いの完全性を示しそしてそれゆえ非常に慎重な古典的フェノール /クロロホルム抽出法で得られたDNAに匹敵する品質を示す。完全性の高いゲ ノムDNAは、そのDNAをLA/XL−PCR使用のための基質としてまたは DNAフィンガープリント技術のための基質として使用すべき場合にとりわけ必 要とされる。 本発明による方法のもう一つの利点は、使用された担体物質がリボ核酸(RN A)の単離にも理想的な方法で適合しそして目下RNAの単離に使用されている 、シリカゲルマトリックスを充填されたミニカラム系(Fa.Diagen)と反対に細 胞性全RNAの完全な単離、すなわち非常に小さなRNA種の単離も可能にする ということにある。 本発明による方法により、tRNAおよび5S RNAフラクション(および それゆえすべての小さなRNA種も)を含めた細胞性全RNAの単離、ならびに 数百個の細胞従って極度にわずかな量の出発物質からのRNAの単離ができる。 従ってこれは非常にわずかな量の細胞の発現調査に卓抜して適合し、ことにこの ような出発物質からの全RNA単離のための全操作が約20分しかかからない。さ らに、また、担体粒子の比表面が非常に大きいことが非常に高い結合効率をもた らし、従って種々の出発物質中に存在するRNAの理論的に100%○が単離され うる。これは、血中のウイルス力価の経過についての示標を得るために例えばC 型肝炎診断における定量的PCR使用を開発すべき場合にはとりわけ重要である 。かかる問題に○○を出すための定量的なPCR使用は、非常に強い度合いで使 用RNA単離システムの如何に依存する。使用した担体物質へのRNA分子の結 合は、DNA分子よりずっと高い親和性を以ってRNA分子の使用担体への結合 を仲介する高モルの塩化リチウムを含有する溶解/結合緩衝液の使用により実現 される。すでにあげたように、溶解/結合緩衝液の選択のみにより種々の結合特 異性を達成でき、従って同一の担体物質が同様にRNA分子の単離にも使用され うる。従って存在する理論的考えに比較してカオトロープ条件下での鉱物性物質 への核酸結合の物理化学的メカニズムは全く異なった状態にあり、それによれば 、 核酸の水和物カバーのカオトロープ塩により惹起される破壊後にこれらの鉱物性 マトリックスへの吸着が行われる。このことはしかしまた理論的表示によれば、 一本鎖DNAまたはRNAが鉱物性物質にそのように強く結合されるので、RN Aの溶離は非常に高い温度でしか、そしてそれゆえRNAの損傷の下でしか行わ れ得ないことを意味する。本発明により記載される担体物質の使用においておよ び溶解ならびにRNAの担体物質への結合を実現するための塩化リチウムの使用 においては、DEPC処理した水を用いてこれらを再び担体から再び溶離できる。 とりわけ長鎖ゲノムDNAならびに細胞性全RNAの単離と関連した本発明に よる方法のもう一つの決定的な利点は、この方法が出発物質の酵素による予備処 理(プロティナーゼ処理)を全く必要としないことにある。それぞれの単離方法 に従って用いられる溶解緩衝液がそれらのタンパク質変性作用(およびこの関連 で内因性および外因性DNアーゼまたはRNアーゼの不活性も)と並んで核酸の 担体物質への結合も仲介する。これにより例えば単層細胞培養物、組織試料また は全血からの(例えば細胞1×105個、組織0.5mg、全血100μl)ゲノムDNA の単離が30分未満でできる。溶解も核酸の結合も同じ緩衝条件下および同じ反応 容器中で行われる。このことは従ってかかる生物学的出発物質からの長鎖核酸の 他の単離システムに比較した決定的な時間的利点を意味する。 記載された長鎖DNA(ゲノムDNA)またはRNAの単離の他に、用いられ た担体はまたTAE−またはTBE−ゲルからの核酸の単離および精製、反応混 合物(存在する鉱物油を含めて)からの直接PCRフラグメントの単離および精 製、ならびに細菌溶解物からのプラスミドDNAの単離に適する。その際、これ ら可能性にそれ以上立ち入るべきでない。またその際用いられた担体物質はゲル またはPCR付着物から寸法範囲60bp〜50kbpのDNAフラグメントの非常に高 い回収率または品質的に高い価値のあるプラスミドDNAの非常に高い収率を実 現する。 すべての記載された適用において、それぞれ使用された溶解緩衝液(適用に応 じグアニジンチオシアネート、NaI、グアニジン塩酸塩または塩化リチウムおよ び相当する洗浄剤添加物から構成される)は核酸の担体への結合をも仲介する。 種々の出発物質から本発明方法で単離されそして担体に固定された核酸のすべ てを洗浄緩衝液(50mM NaCl;10mM トリスHCl;1mM EDTA;70% v/v)で数回洗う 。使用された洗浄緩衝液はVogelsteinおよびGillespieにより記載された出発操 作とは塩濃度がより低いことおよびエタノール濃度がより高いことが相違する。 かかる洗浄緩衝液組成ゆえに結合した核酸を損失することなくよりはげしい洗浄 ができる。 核酸の溶離は好ましくは溶離緩衝液(10mM トリスHCl;0.1mM EDTA)またはDE PC処理水中で好ましくは52℃の温度で最高5分以内で行われる。 単離された核酸は例えばPCR/RT−PCRおよび特にPR適用(LAXL −PCR、RAPD PCRフィンガープリンティング等)、制限エンドヌクレ アーゼを用いる開裂、クローニング、配列決定、インビトロ転写、放射性標識化 、ハイブリッド形成方法等、のような多数の他の分子生物学的または生化学的方 法に利用できる。 本発明を以下の実施例によりより詳細に説明するが、本発明はそれらに限定さ れるものではない。 1.96−ウエルマイクロタイタープレート上で培養された(細胞約5×103個) 真核生物単層細胞培養物からのゲノムDNAの単離 細胞培養上清を除去しそして細胞を1×PBSで2回短時間すすぐ。 ウェル上に直接溶解緩衝液(グアニジンチオシアネート;N−ラウリルサル コシル;DTT;クエン酸ナトリウム)500μlを添加してそして細胞溶解懸濁 液を1.5mlのエッペンドルフ遠心容器に移す。使用した担体物質から調製された 懸濁液10μlを細胞溶解懸濁液に加え、短時間かきまぜ、氷浴中5分間インキュ ベーションしそして次に卓上遠心機で短時間(10秒間)遠心分離することにより 担体物質をペレット化する。担体ペレットに結合したゲノムDNAに次に洗浄緩 衝液(50mM NaCl;10mM トリスHCl;1mM EDTA;70% v/vエタノール)を加えて2 〜3回洗浄しそして次にゲノムDNAを溶離緩衝液(10mM トリス;0.1mM EDTA )の添加により52℃で担体物質から遊離させ、担体を短時間遠心分離することに より溶離ゲノムDNAと分離しそして後者を新たな反応容器に移す。 2.ハイブリドーマ細胞懸濁液(約200μl;細胞約103個)からの細胞性全R NAの単離 細胞懸濁液を1.5mlのエッペンドルフ遠心容器に移しそして溶解緩衝液(10M LiCl,2% トリトンX-100)500μlを加える。室温で5分間インキュベーション する。この細胞溶解懸濁液に、使用された担体物質から調製した懸濁液10μlを 添加し、短時間かきまぜ、氷浴中5分間インキュベーションしそして次に担体物 質を卓上遠心機中短時間(10秒間)遠心分離することによりペレット化する。担 体ペレットに結合したRNAに次に洗浄緩衝液(50mM NaCl;10mM トリスHCl;1 mM EDTA;70% v/vエタノール)を加え2〜3回洗浄しそして次にDEPC処理ddH2O を添加することにより細胞性全RNAを52℃で担体物質から遊離させ、短時間遠 心分離することにより、溶離した細胞性全RNAを担体と分離しそしてこのもの を新たな反応容器に移す。 3.紙ハンカチ上の約O.5μf血痕からのゲノムDNAの単離 紙ハンカチの血痕のついた領域を切断しそして切片を1.5mlのエッペンドル フ遠心容器に移す。 500mμlの溶解緩衝液(グアニジンチオシアネート;N−ラウリル−サルコ シル;DTT;クエン酸ナトリウム)を添加しそして室温で数時間インキュベー ションする。 不溶成分を分離するために短時間遠心分離し、上清を新たな遠心容器に移し そして使用された担体物質から調製された懸濁液10μlを加え、短時間かきまぜ 、氷浴中5分間インキュベーションしそして次に卓上遠心機で短時間(10秒間) 遠心することにより担体物質をペレット化する。担体ペレットに結合した左ゲノ ムDNAに次に再び洗浄緩衝液(50mM NaCl;10mM トリスHCl;1mM EDTA;70% v/ vエタノール)を加えそして2〜3回洗浄し次にゲノムDNAを溶離緩衝液(10m M トリス; 0.1mM EDTA)の添加により52℃で担体物質から遊離させ、短時間遠 心分離することにより担体を溶離したゲノムDNAと分離し、後者を新たな反応 容器に移す。 4.骨材料からのゲノムDNAの単離 微細に粉砕した骨末約100〜250mgを2.0mlエッペンドルフ遠心容器に移す。 溶解緩衝液1ml(グアニジンチオシアネート;N−ラウリル−サルコシル;D TT;クエン酸ナトリウム;0.5M EDTA)を添加し、56℃で軽く振盪しながら15 〜20時間インキュベーションする。 12〜14000rpmで遠心分離しそして上清を新たな遠心容器に移す。 使用された担体物質から調製された懸濁液15μlを加え、短時間かきまぜ、 氷浴中5分間インキュベーションしそして次に卓上遠心機で短時間(10秒間)遠 心分離することにより担体物質をペレット化する。担体ペレットに結合したゲノ ムDNAに次に再び洗浄緩衝液(50mM NaCl;10mM トリスHCl; 1mM EDTA;70% v/vエタノール)を加え3回洗浄しそして次に溶離緩衝液(10mMトリス;0.1mM E DTA)を加えることにより52℃でゲノムDNAを担体物質から遊離させ、担体を 短時間遠心分離することにより溶離したゲノムDNAから分離しそしてこの後者 を新たな反応容器に移す。 5.便試料からのゲノムDNAの単離 約100mgの便試料を2.0mlエッペンドルフ遠心容器に移しそして300mlの洗浄 容器(NaCl、EDTA、トリス HCl)を添加する。30秒間かきまぜそして次に10000r pmで2分間遠心分離する。上清を新たな1.5mlエッペンドルフ遠心容器に移しそ して1mlの溶解緩衝液(グアニジンチオシアネート;N−ラウリルサルコシル; 、DTT;クエン酸ナトリウム)を加える。室温で20〜30分間インキュベーショ ンする。 使用された担体物質から調製された懸濁液15μlを加え、短時間かきまぜ、 氷浴中5分間インキュベーションしそして次に卓上遠心機で短時間(10秒間)遠 心分離することにより担体物質をペレット化する。担体ペレットに結合したゲノ ムDNAに次に再び洗浄緩衝液(50mM NaCl;10mM トリスHCl;1mM EDTA;70% v /vエタノール)を加えて3回洗浄しそして次に溶離緩衝液(10mM トリス0.1mM E DTA)を添加することによりゲノムDNAを52℃で担体物質から遊離させ、担体 を短時間遠心分離することにより溶離したDNAと分離しそして後者を新たな反 応容器に移す。 6.ただ1本の毛根からのゲノムDNAの単離 1本の毛根を500μl容量の溶解緩衝液(グアニジンチオシアネート;N− ラウリル−サルコシル;DTT;クエン酸ナトリウム)中室温で30〜60分間イ ンキュベーションする。使用された担体物質から調製された懸濁液15μlを添加 し、短時間撹拌し、氷浴中5分間インキュベーションしそして次に担体物質を卓 上遠心機中短時間(10秒間)遠心分離することによりペレット化する。担体ペレ ットに結合したゲノムDNAに次に再び洗浄緩衝液(50mM NaCl;10mM トリス H Cl;1mM EDTA;70% v/vエタノール)を加え2〜3回洗浄し次に溶離緩衝液(10mM トリス;0.1mM EDTA)を加えることによりゲノムDNAを52℃で担体から遊離 させ、短時間遠心分離することにより担体を溶離したゲノムDNAと分離しそし て後者を新たな反応容器に移す。 7.PCR反応混合物から直接PCRフラグメントの精製 固定化溶液(担体懸濁液を含有する6M NaI)150μlを上層の鉱油被覆を含 めたPCR反応混合物に直接添加する。短時間かきまぜそして氷浴中3分間イン キュベーションする。卓上遠心機で短時間(10秒間)遠心分離することにより担 体物質をペレット化する。担体ペレットに結合したPCR生成物に次に再び洗浄 緩衝液(50mM NaCl;10mM トリス HCl;1mM EDTA;70% v/vエタノール)を加え 2回洗浄しそして次に溶離緩衝液(10mM トリス;0.1mM EDTA)の添加により52℃ で担体物質から遊離させ、短時間遠心分離することにより担体を溶離PCRフラ グメントと分離しそして後者を新たな反応容器に移す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 P4447015.0 (32)優先日 1994年12月30日 (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),JP,KR,US (72)発明者 ペータース,ラルス−エリク ドイツ連邦共和国 ディー−10367 ベル リン メレンドルフシュトラーセ 71番地

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. a)核酸を含有する物質を、高いイオン強度のカオトロープ塩を含有する緩衝 液を用いて溶解させ、 b)高分散性の非多孔質および非構成性ならびに均質なSiO2担体とインキュベ ーションする、ここでSiO2粒子は活性表面50〜300m2/gで粒子寸法7〜40nmを有 するものであり、 c)担体に固定された核酸を溶解物から分離し、 d)担体の表面上に固定された核酸を洗浄緩衝液を用いて洗浄し、そして e)塩濃度の低い緩衝液を用いて担体から核酸を遊離させる ことによる、極度に少量でかつ非常に強く汚染された種々の出発物質から核酸 を単離および精製するための一般的方法。 2.カオトロープ塩としてイオン強度4Mを超えるグアニジン塩酸塩、グアニジ ンチオシアネート、塩化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、過塩素 酸ナトリウムまたは塩化リチウム/尿素混合物が用いられることを特徴とする、 請求の範囲1記載の方法。 3.担体物質として、比表面50m2/gで粒子寸法40nmを有する高分散性の、非多孔 質および非構成性ならびに均質な化学的に純粋なSiO2が用いられることを特徴と する、請求の範囲1および2記載の方法。 4.核酸を含有する出発物質の溶解および担体粒子への核酸の結合が同じ反応容 器中で「一工程」方法として行われることを特徴とする、請求の範囲1〜3記載 の方法。 5.核酸が結合した担体を短時間の遠心分離工程により残りの溶解物から分離す ることを特徴とする、請求の範囲1〜4記載の方法。 6.担体に固定された核酸を、50mM NaCl、10mM トリス-HClおよび1mM EDTAお よび70%エタノールからなる洗浄緩衝液で洗浄することを特徴とする、請求の範 囲1〜5記載の方法。 7.担体に固定された核酸を、10mM トリス-HCl、0.1mM EDTAからなる低イオン 強度の緩衝液、他の低塩緩衝液またはDEPC処理物を用い48〜56℃好ましくは52 ℃の温度で溶離することを特徴とする、請求の範囲1〜6記載の方法。 8.バッチ法で実施することを特徴とする、請求の範囲1〜7記載の方法。 9.核酸が細菌、細胞培養物、完全なまたは凍結組織試料、組織切片、***、体 液、便試料、ウイルス、植物細胞、酵母細胞、博物館の生物学的乾燥標本、例え ば衣類上の血痕、樹皮等のような種々の裁判上の出発物質、毛髪、唾液、骨また は他の生物学的起源、または例えばPCRまたは類似の反応のような増幅反応に 由来するか、または標識された核酸であることを特徴とする、請求の範囲1〜8 記載の方法。 10.核酸の結合に特別に使用される担体により、例えば0.5mg未満の組織物質、0 .5μl未満の血液または衣類上の血痕、5μl未満の唾液、103個未満の細胞、 のような極度に少量の種々の生物学的出発物質から核酸を単離することを特徴と する、請求の範囲1〜9記載の方法。 11.ゲノムデオキシリボ核酸および細胞性全リボ核酸の迅速な単離に使用される ことを特徴とする、請求の範囲1〜10記載の方法。 12.PCR生成物またはPCRフラグメントの単離および精製に、および水溶液 、TAE−またはTBE−アガロースゲルから広い分子量範囲のDNAフラグメ ントの単離に使用されることを特徴とする、請求の範囲1〜8記載の方法。 13.リボ核酸を単離するために生物学的出発物質の溶解を10モル塩化リチウムを 用いて実施しそしてリボ核酸の溶解およびSiO2担体への結合を同じ反応容器中で 行うことを特徴とする、請求の範囲1〜11記載の方法。 14.単離すべきかまたは精製すべき核酸の大きさが50ヌクレオチドから60000ヌ クレオチドの範囲を包含することを特徴とする、請求の範囲1〜13記載の方法。
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