JPH1049915A - 光情報記録媒体 - Google Patents

光情報記録媒体

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JPH1049915A
JPH1049915A JP19900096A JP19900096A JPH1049915A JP H1049915 A JPH1049915 A JP H1049915A JP 19900096 A JP19900096 A JP 19900096A JP 19900096 A JP19900096 A JP 19900096A JP H1049915 A JPH1049915 A JP H1049915A
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light
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light reflected
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Shoichi Kawai
川井  正一
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Denso Corp
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    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜厚を厚くすることなく初期反射率を高くで
きるようにする。 【解決手段】 基板1上に、光干渉膜2、下層保護膜
3、記録膜4、上層保護膜5、および反射膜6が順次形
成され、記録、消去光と再生光の波長を異なるようにし
て情報の記録および読み出しを行うようにした書換え可
能な光情報記録媒体であって、光干渉膜2は、反射率の
波長依存性を有する透明干渉膜2aと、Auで形成され
た半透明干渉膜2bとにより構成されている。この半透
明干渉膜2bを用いることによって、初期反射率を高め
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を用いて情報の
再生、消去および記録を行うことができる書換え可能な
光情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録媒体の結晶相を結晶質−非晶
質間で相変化させ、それに伴って生じる反射率の変化を
利用する相変化型の光情報記録媒体が種々提案されてい
る。このものは、基板上に、下層保護膜、記録膜、上層
保護膜、および反射膜を順次形成して、情報の書換えを
可能にした光情報記録媒体であるが、従来の再生専用の
光学情報記録媒体(CD、LD等)と同一の標準規格を
満たすためには、65%以上の初期反射率を必要とす
る。この初期反射率とは、記録媒体の未記録部分の反射
率である。
【0003】本出願人は、下層保護膜を屈折率の異なる
透明な複数膜にて形成し、各膜厚を調整することで初期
反射率を高めるものを提案した(特開平5−20531
6号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−20531
6号公報に示されるものによれば、下層保護膜を複数膜
にて形成することにより、初期反射率を高めることがで
きるが、十分な初期反射率を得るためには、下層保護膜
の膜層数を多くする必要があり、全膜厚が厚くなること
から、製造コストが高くなるとともに、膜中にクラック
が入る可能性がある。
【0005】本発明は上記問題に鑑みたもので、膜厚を
厚くすることなく初期反射率を高くできるようにするこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、基板上に、光干
渉膜、下層保護膜、記録膜、上層保護膜、および反射膜
が順次形成され、記録、消去光と再生光の波長を異なる
ようにして情報の記録および読み出しを行うようにした
ものであって、光干渉膜を、反射率の波長依存性を有す
る第1の光干渉膜と、この第1の光干渉膜より光透過率
が低い第2の光干渉膜とを有して構成したことを特徴と
している。
【0007】従って、第1の光干渉膜に反射率の波長依
存性を持たせることによって、記録、消去と再生用に2
波長利用した場合の記録および再生を容易に行うことが
できる。このように、記録、消去と再生用に2波長利用
した場合には、記録、消去用の光のパワーを小さくする
ことができる。さらに、第1の光干渉膜より光透過率が
低い第2の光干渉膜を設けることによって、第2の光干
渉膜での反射が大きくなり、初期反射率を高くすること
ができる。
【0008】第2の光干渉膜としては、請求項2に記載
の発明のように、金属、半金属、半導体のいずれか1つ
の材料で形成することができる。また、請求項3に記載
の発明のように、記録部分と未記録部分において、再生
光に対するそれぞれの反射率の大小関係と記録、消去光
に対するそれぞれの反射率の大小関係を逆にした場合に
は、オーバーライト時のジッター(再生信号の揺らぎ)
を少なくすることができる。
【0009】また、請求項4に記載の発明のように、記
録部分と未記録部分において、再生光に対するそれぞれ
の反射率の大小関係と記録、消去光に対するそれぞれの
反射率の大小関係を同じにした場合には、記録、消去光
と同じ波長の再生光を用いて再生を行うようにすること
もできる。請求項5に記載の発明においては、再生光に
対し、第1、第2の光干渉膜で反射した光が実質的に同
位相の関係になるようにし、未記録部分においては、第
1、第2の光干渉膜で反射した光の位相と記録膜で反射
した光の位相が実質的に同位相の関係になり、記録部分
においては、第1、第2の光干渉膜で反射した光の位相
と記録膜底面および反射膜で反射した光の位相が実質的
に逆位相の関係になるようにしているから、初期反射率
を高くすることができるとともに、振幅変調度も大きく
することができる。
【0010】請求項6に記載の発明においては、記録、
消去光に対し、未記録部分および記録部分において、第
1の光干渉膜で反射した光の位相と第2の光干渉膜で反
射した光の位相が実質的に逆位相の関係になるようにし
ているから、記録、消去光での反射率を低く、すなわち
光吸収率を高くして、小さな光パワーで情報の記録、消
去を行うことができる。
【0011】請求項7に記載の発明においては、記録、
消去光に対し、未記録部分および記録部分において、第
1の光干渉膜で反射した光の位相と第2の光干渉膜で反
射した光の位相が実質的に逆位相の関係になり、未記録
部分においては第1の光干渉膜で反射した光の位相と記
録膜で反射した光の位相が実質的に逆位相の関係にな
り、記録部分においては第1の光干渉膜で反射した光の
位相と記録膜底面および反射膜で反射した光の位相が実
質的に同位相の関係になるようにしているから、記録、
消去光に対する記録部分での反射率が未記録部分での反
射率より高くなり、オーバーライト時のジッターを少な
くすることができる。
【0012】請求項8に記載の発明においては、基板上
に、光干渉膜、下層保護膜、記録膜、上層保護膜、およ
び反射膜が順次形成され、記録、消去光と再生光の波長
を異なるようにして情報の記録および読み出しを行うよ
うにしたものであって、再生光に対し、未記録部分にお
いては、光干渉膜で反射した光の位相と記録膜で反射し
た光の位相が実質的に同位相の関係になり、記録部分に
おいては、光干渉膜で反射した光の位相と記録膜底面お
よび反射膜で反射した光の位相が実質的に逆位相の関係
になり、記録、消去光に対し、未記録部分においては光
干渉膜で反射した光の位相と記録膜で反射した光の位相
が実質的に逆位相の関係になることを特徴としている。
【0013】この場合も、再生時の初期反射率を高くす
ることができるとともに、振幅変調度も大きくすること
ができ、さらに記録、消去時の反射率を低くして小さな
光パワーで情報の記録、消去を行うことができる。請求
項9に記載の発明においては、記録、消去光に対し、記
録部分においては光干渉膜で反射した光の位相と記録膜
底面および反射膜で反射した光の位相が実質的に同位相
の関係になるようにしているから、記録、消去光に対す
る記録部分での反射率が未記録部分での反射率より高く
なり、オーバーライト時のジッターを少なくすることが
できる。
【0014】この場合、光干渉膜としては、請求項10
に記載の発明のように、金属、半金属、半導体のいずれ
か1つの材料で形成することができる。さらに、請求項
11に記載の発明のように、再生光に対し未記録部分の
反射率を65%以上とし、未記録部分の反射率と記録部
分の反射率の差を未記録部分の反射率で割った値を60
%以上とれば、CD規格を満足することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態にかかる
光情報記録媒体の断面構造を示した模式図である。円盤
状の透明なガラスまたはプラスチックにて形成された基
板1上に、光干渉膜2が形成されている。この光干渉膜
2は、透明な第1の光干渉膜(以下、透明干渉膜とい
う)2aと、半透明の第2の光干渉膜(以下、半透明干
渉膜という)2bからなる。透明干渉膜2aは、記録、
消去光(波長が例えば635nm)と再生光(波長が例
えば780nm)の2つの光のそれぞれの波長に対し基
板1と屈折率が異なっており、反射率の波長依存性を有
する膜である。半透明干渉膜2bは、透明干渉膜2aよ
り光透過率が低く光吸収をもつ膜である。
【0016】具体的には、基板1はポリカーボネイト
(屈折率は1.58)で形成され、透明干渉膜2aはM
gF2 (屈折率1.38)にて厚さ150nm、半透明
干渉膜2bはAu(屈折率0.2〜4.81)にて厚さ
10nmにてそれぞれ成膜されている。光干渉膜2の上
には、下層保護膜3としてZnS−SiO2 (屈折率
2.0)が厚さ230nmにて成膜され、その上にGe
SbTeからなる記録膜4が18nm成膜されている。
その上にZnS−SiO2 (屈折率2.0)からなる上
層保護膜5が20nm成膜され、さらにAuからなる反
射膜6が厚さ100nmにて成膜されている。
【0017】上述した各膜はスパッタリング、あるいは
蒸着により形成することができる。このときの膜厚のば
らつき、膜厚分布は各層で1.5%以内であればよい。
さらに、反射膜6の上には、オーバーコート7が形成さ
れている。なお、図では、基板1の表面に、矩形上の溝
部であるプリグルーブ(案内溝)が形成された構成を示
している。
【0018】上記した記録膜4は、光照射により結晶状
態が可逆的変化、つまり非晶質−結晶質間で相転移する
もので、情報が記録されていない未記録部分においては
結晶で、情報が記録された記録部分においては非晶質と
なる。図2に、上記した構造を有する光情報記録媒体の
未記録部分(結晶)と記録部分(非晶質)の光の波長に
対する反射率の依存性を示す。
【0019】光の波長がCDの再生波長である780n
mの場合、未記録部分(結晶)の反射率は70.3%
で、記録部分(非晶質)の反射率は27.8%となっ
た。一方、記録、消去波長を630nmとすると、未記
録部分(結晶)の反射率は23.8%で、記録部分(非
晶質)の反射率は27.8%となった。上記した光情報
記録媒体の場合、オーバーライトを行うと、結晶と非晶
質で光吸収率に差があり、光吸収率が非晶質>結晶であ
ると、ジッター(再生信号のゆらぎ)が増加することが
知られている。本実施形態のものによれば、上記した反
射率から、記録、消去波長である630nmでは、光吸
収率が未記録部分(結晶)では76.2%、記録部分
(非晶質)では72.2%となり、光吸収率が未記録部
分(結晶)>記録部分(非晶質)となるため、オーバー
ライト時のジッターが少なくなり、光吸収率がともに大
きいので、記録、消去を小さな光エネルギーによって容
易行うことができる。
【0020】一方、光の波長がCDの再生波長の780
nmでは未記録部分(結晶)の反射率が70.3%で、
CD規格である反射率65%以上を満足する。また、振
幅変調度={(記録部分の反射率−未記録部分の反射
率)/未記録部分の反射率}×100(%)も60%以
上となり、CD規格を満足する。このことから、本実施
形態にかかる光情報記録媒体は再生用ドライブ装置(C
Dプレーヤ)で再生可能なものとなる。
【0021】次に、本実施形態にかかる光情報記録媒体
が、図2に示す特性を有する点について原理面から説明
する。図3に、再生光に対する、未記録部分と記録部分
での光の反射の位相関係を示す。位相の揃った光、例え
ばレーザ光を基板1の上側から垂直に入射するとする。
未記録部分では、図3(a)に示すように、記録膜4が
結晶になっているため消衰係数が大きく、その下の層ま
で光が到達しない。ここで、記録膜4より上の層で反射
した光の位相を同位相の関係になるように各膜の膜厚を
設定しておくと、反射率が高くなる。
【0022】一方、記録部分では、記録膜4が非晶質状
態となり、消衰係数が小さくなるため、記録膜4の透過
率が大きくなる。このため、図3(b)に示すように、
反射膜6まで光が到達し、記録膜4の底面と反射膜6で
反射した光の位相は、記録膜4の上面以上の各層で反射
した光の位相と逆位相の関係になるように、記録膜4以
下の膜厚を設定しておくと、反射率は低くなる。従っ
て、振幅変調度が大きくなる。
【0023】図4に、記録、消去光に対する、未記録部
分と記録部分での光の反射の位相関係を示す。記録、消
去光は再生光と光の波長が異なるため、透明干渉膜2a
で反射した光の位相を再生光の場合と反転させることが
できるように膜厚を設定しておくと、逆位相の反射とな
り、反射率が未記録部分も記録部分も再生光の場合に比
べて反射率が低くなる。従って、記録、消去のための光
吸収が十分に得られる。
【0024】また、各層の膜厚の設定により、記録部分
と未記録部分にける反射率の大小関係を、図2に示すよ
うに、再生光に対する場合と記録、消去光に対する場合
とで反転させることができる。なお、各層の膜厚の設定
により、反射率の大小関係を、再生光に対する場合と記
録、消去光に対する場合とで反転させないようにするこ
ともできる。例えば、透明干渉膜(MgF2 )2aの膜
厚を170nm、半透明干渉膜(Au)2bの膜厚を1
0nm、下層保護膜(ZnS−SiO2 )3の膜厚を2
20nm、記録膜(GeSbTe)の膜厚を20nm、
上層保護膜(ZnS−SiO2 )5の膜厚を20nm、
反射膜(Au)6の膜厚を100nmとした場合、未記
録部分(結晶)と記録部分(非晶質)での光の波長に対
する反射率特性は、図5に示すようになり、記録、消去
光の波長を例えば680nmにした場合には、反射率の
大小関係を再生光と記録、消去光の場合とで反転させな
いようにすることができる。このような特性にした場合
には、例えば、DVDにように、記録、消去波長におい
ても再生を行うときに好適である。
【0025】なお、上記した構造において、透明干渉膜
2a、下層保護膜3、および上層保護膜5に用いる材料
としては、例えば、TiO2 、SiO2 、Al2 3
SiOX 、Ta2 5 、MoO3 、WO3 、ZrO2
ZnS、AlNX 、BN、SiNX 、TiN、ZrN、
PbF2 、MgF2 等の誘電体、あるいはこれらの適当
な組み合わせを用いることができる。上層保護膜3と下
層保護膜5は、異なった材料で形成してもよい。
【0026】また、半透明干渉膜2baの材料として
は、金属、半金属、半導体を用いることができ、好まし
くはAu、Si、Cu、Agがよい。また、記録膜4の
材料としては、上述のGe−Sb−Te系において、G
eTeとSb2 Te3 の混合比が2:1よりもGeTe
が多い方向付近が好ましい。理由は、GeTeの多い方
が消衰係数の変化量が大きく、振幅変調度が大きくなる
からである。但し、GeTeだけであると、結晶化時の
体積収縮率が大きいため膜にクラックが入る。好ましく
はGe4 Sb1 Te5 付近がよい。
【0027】また、記録膜4の材料としては、Ge−S
b−Te系を主成分とするもの以外に、Ge−Te、G
e−Te−Sn、Te−Ge−Sn−Au、Ge−Sb
−Te−Pd、Sb−Se、Sb−Te、Sb−Se−
Te、In−Te、In−Se、In−Se−Tl、I
n−Sb、In−Sb−Se、In−Se−Te、In
−Sb−Te、In−Sb−Te−Ag等を主成分とす
るものを用いることができる。これらの膜はレーザ光に
より、結晶と非晶質に相変化する材質である。一方、結
晶−結晶相変化により反射率が変化する材料がある。代
表的なものとしてAg−Znがあり、このような材料で
も利用可能である。
【0028】反射膜6としては、Au以外にAl、A
g、Cu、Ni、Fe、Cr、Ti、Ta、Mo、W、
Pt等の金属、あるいはこれらの合金を用いることがで
きる。また、特定の波長の光を反射する無機透明多層膜
からできた反射増加膜を使用してもよい。さらに、オー
バーコート7を施した上に保護板またはもう1つの同様
の光情報記録媒体を接着剤で張り合わせる構成にしても
よい。 (第2実施形態)上記した第1実施形態では、透明干渉
膜2aの上に半透明干渉膜2bを成膜するものを示した
が、図6に示すように、透明干渉膜2aと半透明干渉膜
2bの積層関係を逆にしてもよい。 (第3実施形態)また、第1の干渉膜2aを無くして構
成することもできる。この場合の構成を図7に示す。こ
の実施形態においては、再生光に対し、未記録部分で
は、図8(a)に示すように、半透明膜干渉膜2bで反
射した光の位相と記録膜4で反射した光の位相を同位相
として反射率を高くし、記録部分では、図8(b)に示
すように、半透明膜干渉膜2bで反射した光の位相と記
録膜4の底面と反射膜6で反射した光の位相を逆位相と
して反射率を低くする。
【0029】また、記録、消去光に対し、未記録部分で
は、図9(a)に示すように、半透明膜干渉膜2bで反
射した光の位相と記録膜4で反射した光の位相を逆位相
にすることによって、再生光の場合に比べ反射率を低く
することができる。なお、記録部分では、半透明膜干渉
膜2bで反射した光の位相と記録膜4の底面および反射
膜6で反射した光の位相を、図9(b)に示すように逆
位相にした場合には、図2に示すものと同様、記録部分
と未記録部分にける反射率の大小関係を再生光に対する
場合と記録、消去光に対する場合とで反転させることが
できるが、その位相関係を変えることにより、逆転しな
いようにすることもできる。
【0030】なお、上記した位相関係は、各層の膜厚を
調整することにより設定することができる。図10に、
この実施形態における、光情報記録媒体の未記録部分
(結晶)と記録部分(非晶質)の光の波長に対する反射
率特性を示す。この特性は、半透明干渉膜(Au)2b
の膜厚を10nm、下層保護膜(ZnS−SiO2 )3
の膜厚を230nm、記録膜(GeSbTe)の膜厚を
25nm、上層保護膜(ZnS−SiO2 )5の膜厚を
10nm、反射膜(Au)6の膜厚を100nmとした
場合のものである。
【0031】なお、上記した説明において、反射した光
の位相関係としては、完全な同相あるいは逆相の関係と
なるものに限らず、位相がずれていても実質的に同相あ
るいは逆相の関係にあればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる光情報記録媒体
の断面構造を示した模式図である。
【図2】図1に示す光情報記録媒体の未記録部分(結
晶)と記録部分(非晶質)の光の波長に対する反射率の
依存性を示す特性図である。
【図3】図1に示す光情報記録媒体の再生光に対する未
記録部分と記録部分での光の反射の位相関係を示す図で
ある。
【図4】図1に示す光情報記録媒体の記録、消去光に対
する未記録部分と記録部分での光の反射の位相関係を示
す図である。
【図5】再生光と記録、消去光とで反射率の大小関係を
反転させないようにした他の波長−反射率特性を示す図
である。
【図6】本発明の第2実施形態にかかる光情報記録媒体
の断面構造を示した模式図である。
【図7】本発明の第3実施形態にかかる光情報記録媒体
の断面構造を示した模式図である。
【図8】本発明の第3実施形態における、再生光に対す
る未記録部分と記録部分での光の反射の位相関係を示す
図である。
【図9】本発明の第3実施形態における、記録、消去光
に対する未記録部分と記録部分での光の反射の位相関係
を示す図である。
【図10】本発明の第3実施形態における波長−反射率
特性を示す図である。
【符号の説明】
1…基板、2…光干渉膜、2a…透明干渉膜、2b…半
透明干渉膜、3…下層保護膜、4…記録膜、5…上層保
護膜、6…反射膜。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(1)上に、光干渉膜(2)、下層
    保護膜(3)、記録膜(4)、上層保護膜(5)、およ
    び反射膜(6)が順次形成されており、前記記録膜
    (4)は、前記基板(1)から入射された光により相変
    化を生じて光学定数が変化するものであって、 再生光により前記記録膜(4)に記録された情報を読み
    出し、前記再生光と異なる波長の記録、消去光により前
    記記録膜(4)に情報の記録を行うように、前記各膜の
    膜厚が設定されており、 前記光干渉膜(2)は、反射率の波長依存性を有する第
    1の光干渉膜(2a)と、この第1の光干渉膜より光透
    過率が低い第2の光干渉膜(2b)とを有することを特
    徴とする光情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記第2の光干渉膜(2b)は、金属、
    半金属、半導体のいずれか1つの材料で形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記記録膜(4)に情報が記録されてい
    る記録部分と情報が記録されていない未記録部分におい
    て、前記再生光に対するそれぞれの反射率の大小関係と
    前記記録、消去光に対するそれぞれの反射率の大小関係
    が逆になっていることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の光情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記記録膜(4)に情報が記録されてい
    る記録部分と情報が記録されていない未記録部分におい
    て、前記再生光に対するそれぞれの反射率の大小関係と
    前記記録、消去光に対するそれぞれの反射率の大小関係
    が同じになっていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の光情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記再生光に対し、前記第1、第2の光
    干渉膜(2a、2b)で反射した光が実質的に同位相の
    関係になり、前記記録膜(4)に情報が記録されていな
    い未記録部分においては、前記第1、第2の光干渉膜
    (2a、2b)で反射した光の位相と前記記録膜(4)
    で反射した光の位相が実質的に同位相の関係になり、前
    記記録膜(4)に情報が記録されている記録部分におい
    ては、前記第1、第2の光干渉膜(2a、2b)で反射
    した光の位相と前記記録膜(4)底面および前記反射膜
    で反射した光の位相が実質的に逆位相の関係になること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の光
    情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記記録、消去光に対し、前記未記録部
    分および前記記録部分において、前記第1の光干渉膜
    (2a)で反射した光の位相と前記第2の光干渉膜(2
    b)で反射した光の位相が実質的に逆位相の関係になる
    ことを特徴とする請求項5に記載の光情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記再生光に対し、前記第1、第2の光
    干渉膜(2a、2b)で反射した光が実質的に同位相の
    関係になり、前記記録膜(4)に情報が記録されていな
    い未記録部分においては、前記第1、第2の光干渉膜
    (2a、2b)で反射した光の位相と前記記録膜(4)
    で反射した光の位相が実質的に同位相の関係になり、前
    記記録膜(4)に情報が記録されている記録部分におい
    ては、前記第1、第2の光干渉膜(2a、2b)で反射
    した光の位相と前記記録膜(4)底面および前記反射膜
    で反射した光の位相が実質的に逆位相の関係になり、 前記記録、消去光に対し、前記未記録部分および前記記
    録部分において、前記第1の光干渉膜(2a)で反射し
    た光の位相と前記第2の光干渉膜(2b)で反射した光
    の位相が実質的に逆位相の関係になり、前記未記録部分
    においては前記第1の光干渉膜(2a)で反射した光の
    位相と前記記録膜(4)で反射した光の位相が実質的に
    逆位相の関係になり、前記記録部分においては前記第1
    の光干渉膜(2a)で反射した光の位相と前記記録膜
    (4)底面および前記反射膜で反射した光の位相が実質
    的に同位相の関係になることを特徴とする請求項3に記
    載の光情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 基板(1)上に、光干渉膜(2b)、下
    層保護膜(3)、記録膜(4)、上層保護膜(5)、お
    よび反射膜(6)が順次形成されており、前記記録膜
    (4)は、前記基板(1)から入射された光により相変
    化を生じて光学定数が変化するものであって、 再生光により前記記録膜(4)に記録された情報を読み
    出し、前記再生光と異なる波長の記録、消去光により前
    記記録膜(4)に情報の記録を行うように、前記各膜の
    膜厚が設定されており、 前記再生光に対し、前記記録膜(4)に情報が記録され
    ていない未記録部分においては、前記光干渉膜(2b)
    で反射した光の位相と前記記録膜(4)で反射した光の
    位相が実質的に同位相の関係になり、前記記録膜(4)
    に情報が記録されている記録部分においては、前記光干
    渉膜(2b)で反射した光の位相と前記記録膜(4)底
    面および前記反射膜で反射した光の位相が実質的に逆位
    相の関係になり、 前記記録、消去光に対し、前記未記録部分においては前
    記光干渉膜(2b)で反射した光の位相と前記記録膜
    (4)で反射した光の位相が実質的に逆位相の関係にな
    ることを特徴とする光情報記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記記録、消去光に対し、前記記録部分
    においては前記光干渉膜(2b)で反射した光の位相と
    前記記録膜(4)底面および前記反射膜で反射した光の
    位相が実質的に同位相の関係になることを特徴とする請
    求項8に記載の光情報記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記光干渉膜(2b)は、金属、半金
    属、半導体のいずれか1つの材料で形成されていること
    を特徴とする請求項8又は9に記載の光情報記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記再生光に対し、前記未記録部分の
    反射率が65%以上で、前記未記録部分の反射率と前記
    記録部分の反射率の差を未記録部分の反射率で割った値
    が60%以上であることを特徴とする請求項3乃至10
    のいずれか1つに記載の光情報記録媒体。
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