JPH1049901A - 半導体レーザ駆動装置 - Google Patents

半導体レーザ駆動装置

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JPH1049901A
JPH1049901A JP8205924A JP20592496A JPH1049901A JP H1049901 A JPH1049901 A JP H1049901A JP 8205924 A JP8205924 A JP 8205924A JP 20592496 A JP20592496 A JP 20592496A JP H1049901 A JPH1049901 A JP H1049901A
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JP
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optical
frequency
circuit
semiconductor laser
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JP8205924A
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Masaru Tezuka
賢 手塚
Seiji Ooura
誠児 大浦
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の光ピックアップを搭載したときの不要
輻射の問題を効果的に解決できる半導体レーザ駆動装置
を提供する。 【解決手段】 光ピックアップ22,23は、高周波発
振回路4−1を共有している。ここで、高周波発振回路
4−1のトランジスタQ9のコレクタ(C)からの高周
波電流が、LDドライブ回路9−0に供給される。ま
た、高周波発振回路4−1のトランジスタQ9のエミッ
タ(E)からの高周波電流が、LDドライブ回路9−1
に供給される。システムコントローラ10−1は、イネ
ーブル信号EN−0,EN−1によって、光ピックアッ
プ22,23を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の光学系(光
ピックアップ)を搭載した光ディスクドライブに用いら
れる半導体レーザ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、記録媒体として光ディスクが普及
しており、オーディオ・ビジュアル(AV)信号を記録
する用途では、ビデオテープが光ディスクに置き換えら
れる傾向がある。ところで、画像処理においては、高転
送レートおよびリアルタイム性が要求されている。これ
らを実現するための主な方法としては、(1)光ディス
クを高速回転させる、(2)光ディスクの記録密度を高
める(短波長化、高NA化)、(3)複数個の光学系を
用いることが考えられる。
【0003】しかしながら、(1)の方法には、半導体
レーザの記録パワーを高める必要があり、また寿命が短
くなるという問題がある。(2)の方法にはスキュート
レランスなどのシステムマージンの問題がある。その結
果、技術的および経済的に現実性があるのは、(3)の
複数個の光学系を用いる方法である。尚、(3)の方法
としては、レーザ・ダイオード(LD)アレー方式も考
えられるが、LDアレーの寿命および経済性や、トラッ
クピッチ方向の密度が向上しないなどの欠点がある。
【0004】ところで、AV信号の記録媒体としては、
ダイレクトオーバーライト方式のものが望ましい。この
ダイレクトオーバーライト方式のメディアとして、磁界
変調光磁気(MO: Magnet Optical) ディスク、光変調
ダイレクトオーバーライトMO、相変化メディア(P
C:Phase Change )がある。
【0005】ここで、磁界変調光磁気ディスクは、磁界
ヘッドによって転送レートが決定されることから、高転
送レートを実現することが困難である。また、磁界変調
光磁気ディスクは、片面しか使用することができないと
いう問題もある。また、光変調ダイレクトオーバーライ
トMOは、高転送レートを実現可能であるが、メディア
がまだ一般的でなく、メディアコストが高いという問題
がある。さらに、相変化メディアは、最近商品化され、
将来有望なメディアであると考えられているが、現時点
では、高転送レートおよび繰り返し記録回数の面で劣る
という問題がある。
【0006】従って、転送レートの問題が解決されれ
ば、リアルタイム性の向上を図る上で、光磁気ディスク
は他のダイレクトオーバーライトメディアに比べて有望
である。このような、高転送レートおよび疑似オーバー
ライトを実現するために、前述したように複数の光ピッ
クアップを搭載している光磁気ディスクドライブがあ
る。この光磁気ディスクドライブでは、各々の光ピック
アップに高周波重畳回路が備えられている。このような
高周波重畳回路は、LC発振器を用いて所定の発振周波
数の高周波を発生している。このような光磁気ディスク
ドライブでは、複数の光ピックアップによる不要輻射を
抑制することが重要である。
【0007】この光磁気ディスクドライブ装置では、光
磁気ディスクへの書き込み(記録)、読み出し(再
生)、消去を行う際におけるレーザ光の出力が異なり、
記録時より弱いレーザビームを照射することによって、
記録ピットを破壊することなく記録情報が読み出される
ようになっている。光磁気ディスクに照射するレーザビ
ームは、記録、消去および再生モードにおいて、レーザ
出力が適切に制御されることが必要である。そのため、
光磁気ディスクドライブ装置は、半導体レーザの光出力
を、各モード毎に切り換えると同時に、各モードにおい
て最適な出力となるように、3種類の基準信号を入力す
るレーザ光出力制御回路を備えている。
【0008】図4は、従来のレーザ光出力制御回路の構
成図である。図4に示すように、レーザ光出力制御回路
は、半導体レーザダイオード1(以下、LD1とも記
す)、LD1の光出力モニター用フォトダイオード2
(以下、PD2とも記す)、連動するモード切換スイッ
チ3aおよび3b(再生R,記録W、消去E)、高周波
発振回路4、電流電圧変換回路5、誤差増幅器6、各モ
ードでの光出力を決定する基準電圧7、記録信号発生回
路8、電流ブースタ9を有する。電流ブースタ9の入力
側には、記録信号発生回路8が接続されている。PD2
は、LD1と同一パッケージ内にあるものと光路内に別
個に設ける場合があり、特に、記録可能な光ディスクの
記録に用いる高出力半導体レーザ(30mW以上)の場
合は、後者が一般的である。このPD2で得られた光出
力に比例した電流は、電流電圧変換回路5にて電圧に変
換されて、誤差増幅器6に出力される。
【0009】誤差増幅器6には、モード切換スイッチ3
bにて切り換えられた基準電圧が入力されており、電流
電圧変換回路5の出力電圧と比較され、その誤差電圧出
力に基づいて制御される各モードの電流が電流ブースタ
9からLD1に供給され、各モードでの光出力が一定に
保たれる。
【0010】また、一般に、光ディスク用の光学系に半
導体レーザを用いた場合、光ディスクに集束光を照射
し、光ディスクから情報信号およびサーボ信号を得るた
め、LD1側にもある程度光ディスクからの反射光が戻
る。このLD1への戻り光量および光路長などにより、
戻り光と照射光の干渉によるスクープノイズ、モードホ
ッピングノイズが発生して再生信号のC/N劣化を引き
起こす要因となっている。これらのノイズの発生は、高
出力半導体レーザにおいて顕著である。
【0011】戻り光によるモードホッピングノイズなど
を低減させるために、高調波重畳法が知られている。こ
の例では、LD1の直流バイアス電流に高周波電流を重
畳させるために、高周波電流を発生する高周波発振回路
4をモード切換スイッチ3a、コンデンサC1を経由し
てLD1に接続している。そして、高周波発振回路4か
ら高周波電流をLD1に供給してノイズの低減を図って
いる。高周波発振回路4の発振周波数としては、レー
ザ、光路長により最適値があり、通常200〜600M
Hzである。
【0012】図5は、高周波重畳法による改善特性を示
している。図5に示すI−P曲線(供給電流−光出力)
で、光出力がリードパワーPR (mW)になるように前
述したレーザ光出力制御回路が動作しているものとす
る。このとき、レーザ電流は、IR で、これに2×(I
R −Ith) (Ithは閾値電流)以上の電流振幅(図5
(a))が得られるように、閾値電流Ithを横切ってオ
ン/オフさせ、高周波発振回路4の出力を重畳させる
と、図5(b)に示すような光出力が得られ、結果的に
レーザをマルチモード発振させ、スクープノイズやモー
ドホッピングノイズの発生を防止している。
【0013】高周波の重畳レベルは、前述のように、
(動作電流−閾値電流)×2以上の電流増幅を必要と
し、必ず閾値電流以下にしてLD1をオフさせる必要が
あり、LD1のオフとオンのデューティ比により、高周
波重畳の効果が変化する。
【0014】高周波重畳時の発光波形の一例を図6に示
すが、この場合に、重畳(発振)周波数は235MH
z、LD1がオンしているときのデューティ比は約28
%である。ここで、発光波形に2つの山が観測されてい
るのは、LDの緩和振動(この場合は2.3GHz)に
よるものである。尚、図6において、横軸は時間を示
し、縦軸は光出力を示している。高周波重畳時における
LD1のオン時のデューティ比は、LD1および光学系
の光路長などにより最適値があるが、一般的に図6に示
したように、デューティが小さいほど高周波重畳効果が
あると言われている。
【0015】LD1のオン時のデューティ比を小さくす
るには、高周波重畳のピークレベルを上げる必要があ
り、それに比例して高周波重畳による不要輻射レベルが
増幅し、電波規制に抵触する可能性がある。光学系が1
つの場合は、発振回路が1回路であるので、不要輻射の
周波数としては、基本周波数およびその高調波成分とな
るが、複数個の光学系を搭載した場合は、個々の発振周
波数が同一になる確率は非常に少なく、微妙な差を生じ
る。従って、基本周波数およびその高調波成分に加えて
周波数差によるビート成分も発生することになる。
【0016】図7は、高調波重畳回路を含むレーザ光出
力制御回路の具体的な回路構成図である。図7におい
て、トランジスタQ1,Q2,Q3,Q4およびQ5に
よって、差動スイッチング型レーザ駆動回路が構成され
ている。この差動スイッチング型レーザ駆動回路におい
て、トランジスタQ3およびQ4によって電流ミラー回
路が構成され、トランジスタQ4のコレクタからLD1
に駆動電流が供給される。これらのトランジスタのう
ち、トランジスタQ1,Q2,Q3およびQ4によって
LD電流ブースタ9が構成され、トランジスタQ5によ
ってLD電流制御回路13が構成される。
【0017】記録信号発生回路8からのD出力はトラン
ジスタQ2のベースに供給され、反転D(Dバー)出力
はトランジスタQ1のベースに供給される。このD出力
および反転D出力によって、トランジスタQ2またはQ
1がオンし、後述する各モードが設定される。D出力に
よってトランジスタQ2がオンしたとき、トランジスタ
Q4のコレクタ電流がLD1に供給され、APC回路(A
utomatic Power Control) 14から後述する電圧DDR
VがトランジスタQ5のベースに印加されて、トランジ
スタQ4のコレクタ電流、つまりLD1に供給される電
流が制御できる。
【0018】トランジスタQ10は、高周波発振回路4
を構成するトランジスタであって、トランジスタQ10
の出力側には、バッファを構成するトランジスタQ9が
接続されている。再生時にのみ、高周波発振回路4の発
振出力は、トランジスタQ9およびコンデンサC1を経
由してトランジスタQ5のベースに供給され、これによ
ってトランジスタQ5のコレクタ電流が振幅変調され、
その結果、トランジスタQ4のコレクタ電流に高周波電
流が重畳される。ここで、トランジスタQ10、コンデ
ンサC1〜C3、コイルL1,L2、抵抗R1〜R3に
よって変形コルピッツ回路が構成され、発振周波数f0
は、下記式(1)で与えられる。
【数1】 f0=1/{2π(L1×C0)1/2 )} (1) 上記式(1)において、C0=C1//C2//C3であ
る。
【0019】高周波発振回路4を構成するトランジスタ
Q10のベースに印加されるMODON信号は、再生時
に、ハイレベルになり、高周波発振回路4を発振させ
る。一方、MODON信号は、再生時以外は、ローレベ
ルになり、高周波発振回路4は発振しない。
【0020】MODON信号が、ハイレベルになり、高
周波発振回路4が発振すると、発振出力はバッファトラ
ンジスタQ9およびコンデンサC1を介して、LD電流
制御回路13を構成するトランジスタQ5のベースに供
給され、トランジスタQ4のコレクタ電流に高周波電流
が重畳される。
【0021】また、PD2からの光出力に比例した光電
流を電圧に変換する電流電圧変換回路5は、その出力電
圧をAPC回路14に供給する。APC回路14では、
システムコントローラ10からの制御に応じてスイッチ
SWによって選択された各モード(再生R、記録W、消
去E)において、光出力と対応する基準電圧とが比較さ
れ、その出力電圧がLD電流制御回路13を構成するト
ランジスタQ5のベースにDDRVとして入力され、ト
ランジスタQ4のコレクタ電流が制御され、LD1の各
モードでの光出力が一定になる。
【0022】以下、図7に示すレーザ光出力制御回路の
各モードでの動作について説明する。 <LD1オフ>LD1がオフして発光しない場合は、記
録信号発生回路8からはD=L(ローレベル)、反転D
=H(ハイレベル)が出力され、DDRV=0の状態と
なっている。これによって、トランジスタQ1がオン、
トランジスタQ2、Q3、Q4がオフになり、トランジ
スタQ4のコレクタ電流が流れず、LD1の光出力はゼ
ロである。 <再生モード>再生モードの場合は、記録信号発生回路
8からはD=H、反転D=Lが出力され、DDRV=V
R 、MODON=Hの状態となっており、高周波発振回
路4が発振し、LD1には、高周波電流が重畳されたト
ランジスタQ4のコレクタ電流が流れてパルス光出力が
得られ、その平均光出力がPR に保たれる。 <記録モード>記録信号発生回路8からは、記録信号に
応じたD=(H→L→H)、反転D=(L→H→L)が
出力され、MODON=L、DDRV=VW の状態にな
っており、LD1の光出力は、D、反転Dの変調信号に
同期したピーク光出力PW のパルス発光となる。 <消去モード>記録信号発生回路8からはD=H、反転
D=Lとなり、MODON=Lとなっている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、LC発
振器が発生する高周波の発振周波数は±5〜±10%程
度のばらつきがあり、温度変化によっても変動する。従
って、従来のように複数の光ピックアップのそれぞれに
高周波発振回路を個別に搭載すると、複数の高周波重畳
回路のLC発振器からの高周波の発振周波数がそれぞれ
相違し、その差分によるビート成分が不要輻射として生
じる。ところで、周波数差が一定であれば、ビート成分
も一定であるが、温度変化によって周波数差が微妙にず
れると、ビート成分の変化によって不要輻射のレベルも
変化する。また、複数のLC発振器からの高周波の発振
周波数が同一であったとしても、それらが同位相になっ
たときに、不要輻射レベルが変動する。従って、従来の
光ディスクドライブでは、複数の光ピックアップによる
不要輻射を充分に抑制することができないという問題が
ある。
【0024】本発明は、上述した従来技術に鑑みてなさ
れ、複数の光ピックアップを設けた際に生じる不要輻射
を充分に抑制することができる半導体レーザ駆動装置を
提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の
半導体レーザ駆動装置は、半導体レーザからの光出力を
検出し、その検出結果に基づいて前記半導体レーザの光
出力を制御する複数の光ピックアップを搭載した光ディ
スク駆動装置に用いられる半導体レーザ駆動装置であっ
て、前記複数の光ピックアップで共用され、前記半導体
レーザを駆動するレーザ電流に重畳するための高周波電
流を発生する高周波電流発生手段を有する。
【0026】本発明の半導体レーザ駆動装置では、複数
の光ピックアップのぞれぞれに高周波電流発生手段を設
けるのではなく、これら複数の光ピックアップで共有す
る高周波電流発生手段を設ける。そのため、複数の光ピ
ックアップのぞれぞれに高周波電流発生手段を設けたと
きのように、複数の高周波電流発生手段の相互間におけ
る発振周波数の差によるビート成分および温度変化によ
るビート成分の変化による影響が無くなり、不要輻射レ
ベルを抑制することができる。
【0027】また、本発明の半導体レーザ駆動装置は、
好適には、2個の光ピックアップを搭載した光ディスク
駆動装置に用いられ、前記高周波電流発生手段は、位相
が相互に反転した高周波電流を前記2個の光ピックアッ
プにそれぞれ供給する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係わる
レーザ光出力制御回路について説明する。このレーザ光
出力制御回路は、例えば、複数の光ピックアップを用い
て光磁気ディスクの記録、再生、消去を行う光ディスク
ドライブに搭載される。第1実施形態 図1は、本実施形態のレーザ光出力制御回路21の構成
図である。レーザ光出力制御回路21は、例えば、光磁
気ディスクの両面再生を行うために2個の光ピックアッ
プを搭載した光ディスクドライブに用いられる。図1に
示すように、レーザ光出力制御回路21は、2個の光ピ
ックアップ22,23、高周波発振回路4−1およびシ
ステムコントローラ10−1を搭載している。すなわ
ち、レーザ光出力制御回路21では、光ピックアップ2
2,23が、高周波発振回路4−1を共有した構成にな
っている。
【0029】システムコントローラ10−1は、記録信
号に応じたD−0出力、反転D−0出力およびイネーブ
ル信号EN−0を光ピックアップ22に供給する。ま
た、システムコントローラ10−1は、記録信号に応じ
たD−1出力、反転D−1出力およびイネーブル信号E
N−1を光ピックアップ23に供給する。また、高周波
発振回路4−1を構成するトランジスタQ9のコレクタ
(C)は、光ピックアップ22のバッファスイッチBS
−0に接続されている。一方、高周波発振回路4−1を
構成するトランジスタQ9のエミッタ(E)は、光ピッ
クアップ23のバッファスイッチBS−1に接続されて
いる。ここで、トランジスタQ9のコレクタ(C)とエ
ミッタ(E)とに現れる位相が反転していることから、
バッファスイッチBS−0に供給される高周波電流とバ
ッファスイッチBS−1に供給される高周波電流とは位
相が反転したものになる。
【0030】次に、光ピックアップ22の構成について
図1,図2を参照しながら詳細に説明する。光ピックア
ップ23の構成は、光ピックアップ22の構成と基本的
に同じである。図2は、光ピックアップ22の構成図で
ある。図1,図2に示すように、光ピックアップ22
は、LDドライブ回路9−0、レーザダイオードLD−
0、フォトダイオードPD−0、電流電圧変換回路5−
0、APC回路14−0、バッファスイッチBS−0を
有する。
【0031】図2に示すように、LDドライブ回路9−
0は、トランジスタQ1〜Q5を備えており、トランジ
スタQ1,Q2,Q3,Q4およびQ5によって、差動
スイッチング型レーザ駆動回路が構成されている。この
差動スイッチング型レーザ駆動回路において、トランジ
スタQ3およびQ4によって電流ミラー回路が構成さ
れ、トランジスタQ4のコレクタからLD−0に駆動電
流が供給される。これらのトランジスタのうち、トラン
ジスタQ1,Q2,Q3およびQ4はLD電流ブースタ
として機能し、トランジスタQ5はLD電流制御回路と
して機能する。
【0032】システムコントローラ10−1からのD−
0出力はトランジスタQ2のベースに供給され、反転D
(Dバー)−0出力はトランジスタQ1のベースに供給
される。このD−0出力および反転D−0出力によっ
て、トランジスタQ2またはQ1がオンし、後述する各
モードが設定される。D−0出力によってトランジスタ
Q2がオンしたとき、トランジスタQ4のコレクタ電流
がLD1に供給され、APC回路14−1から後述する
電圧DDRVがトランジスタQ5のベースに印加され
て、トランジスタQ4のコレクタ電流、つまりLD−0
に供給される電流が制御できる。
【0033】次に、図1に示す高周波発振回路4−1に
ついて詳細に説明する。尚、高周波発振回路4−1とし
ては、変形コルピッツ発振回路が用いられている。トラ
ンジスタQ10の出力側には、バッファを構成するトラ
ンジスタQ9が接続されている。再生時にのみ、高周波
発振回路4−1の発振出力は、トランジスタQ9および
コンデンサC1−0を経由してトランジスタQ5のベー
スに供給され、これによってトランジスタQ5のコレク
タ電流が振幅変調され、その結果、トランジスタQ4の
コレクタ電流に高周波電流が重畳される。
【0034】システムコントローラ10−1からトラン
ジスタQ10のベースに印加されるMODON信号は、
再生時に、ハイレベルになり、高周波発振回路4−1を
発振させる。一方、MODON信号は、再生時以外は、
ローレベルになり、高周波発振回路4−1は発振しな
い。
【0035】MODON信号が、ハイレベルになり、高
周波発振回路4−1が発振すると、システムコントロー
ラ10−1からのイネーブル信号EN−0,EN−1に
よるバッファスイッチBS−0,BS−1の制御に応じ
て、発振出力が、光ピックアップ22,23のバッファ
スイッチBS−0,BS−1を介して、APC回路14
−0,14−1の出力に加算される。このとき、イネー
ブル信号EN−0,EN−1によって、APC回路14
−0,14−1の双方の出力に高周波電流が重畳される
場合に、APC回路14−0の出力に重畳される高周波
電流とAPC回路14−1の出力に重畳される高周波電
流とは位相が反転したものになっている。
【0036】電流電圧変換回路5は、PD−0からの光
出力に比例した光電流を電圧に変換し、その出力電圧を
APC回路14−0に供給する。APC回路14−0で
は、システムコントローラ10からの制御に応じて選択
された各モード(再生R、記録W、消去E)において、
光出力と対応する基準電圧とが比較され、その出力電圧
がLDドライブ回路9−0のトランジスタQ5のベース
にDDRVとして入力され、トランジスタQ4のコレク
タ電流が制御され、LD1の各モードでの光出力が一定
になる。
【0037】レーザ光出力制御回路21の動作は、シス
テムコントローラ10−1からのイネーブル信号EN−
0,EN−1によって、光ピックアップ22,23が選
択的に動作する点を除いて、図7を用いて前述した従来
のレーザ光出力制御回路と同じである。
【0038】以上説明したように、レーザ光出力制御回
路21では、光ピックアップ22,23のそれぞれに高
周波発振回路を設けるのではなく、高周波発振回路4−
1を共有するようにした。そのため、光ピックアップ2
2,23のそれぞれに高周波発振回路を設けたときのよ
うに、2つの高周波発振回路の発振周波数の差によるビ
ート成分および温度変化によるビート成分の変化による
影響が無くなり、不要輻射レベルを抑制することができ
る。また、レーザ光出力制御回路21では、光ピックア
ップ22のAPC回路14−0の出力に重畳される高周
波電流の位相と、光ピックアップ23のAPC回路14
−1の出力に重畳される高周波電流の位相とが、逆相の
関係にあることから、光ピックアップ22,23の双方
が再生モードとなったときに、それぞれの基本周波数成
分の相互間の影響がキャンセルされ、基本周波数成分が
相互に影響し合って不要輻射レベルが増強されることを
防止することができる。
【0039】第2実施形態 図3は、本実施形態のレーザ光出力制御回路31の構成
図である。図3に示すように、レーザ光出力制御回路3
1は、(n+1)個の光ピックアップ22−0〜22−
n、高周波発振回路4−2およびシステムコントローラ
10−2を有する。ここで、nは、任意の整数値であ
る。
【0040】光ピックアップ22−0〜22−nの構成
は、図1,図2に示す光ピックアップ22と同じであ
る。また、高周波発振回路4−2およびシステムコント
ローラ10−2の構成も、図1に示す高周波発振回路4
−1およびシステムコントローラ10−1と同じであ
る。
【0041】但し、高周波発振回路4−2のトランジス
タQ9のエミッタ端子が、バッファスイッチBS−0〜
BS−nおよびコンデンサC1−0〜C1−nを介し
て、トランジスタQ5のベースに接続されている。ま
た、バッファスイッチBS−0〜BS−nは、システム
コントローラ10−2からのイネーブル信号EN−0〜
EN−nによって、オン/オフし、オンしているとき
に、トランジスタQ9のエミッタ端子と、コンデンサC
1−0〜C1−nとが接続状態になる。
【0042】以上説明したように、レーザ光出力制御回
路31では、光ピックアップ22−0〜22−nのそれ
ぞれに高周波発振回路を設けるのではなく、高周波発振
回路4−2を共有するようにした。そのため、光ピック
アップ22−0〜22−nのそれぞれに高周波発振回路
を設けたときのように、2つの高周波発振回路の発振周
波数の差によるビート成分および温度変化によるビート
成分の変化による影響が無くなり、不要輻射レベルを抑
制することができる。
【0043】本発明は上述した実施形態には限定されな
い。例えば、上述した実施形態では、高周波発振回路に
コルピッツ発振回路を用いた場合について例示したが、
発振回路としてその他にハートレー発振回路を用いても
よい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体レ
ーザ駆動装置によれば、複数の光ピックアップのそれぞ
れに高周波電流発生手段を設けるのではなく、高周波電
流発生手段を共有するようにした。そのため、複数の光
ピックアップのそれぞれに高周波電流発生手段を設けた
ときのように、2つの高周波電流発生手段の発振周波数
の差によるビート成分および温度変化によるビート成分
の変化による影響が無くなり、不要輻射レベルを抑制す
ることができる。また、本発明の半導体レーザ駆動装置
によれば、2個の光ピックアップに、位相が相互に反転
した高周波電流をそれぞれ供給することから、2個の光
ピックアップの双方が再生モードとなったときに、それ
ぞれの基本周波数成分の相互間の影響がキャンセルさ
れ、基本周波数成分が相互に影響し合って不要輻射レベ
ルが増強されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態のレーザ光出力
制御回路の構成図である。
【図2】図2は、図1に示す光ピックアップの構成図で
ある。
【図3】図3は、本発明の第2実施形態のレーザ光出力
制御回路の構成図である。
【図4】図4は、従来のレーザ光出力制御回路の構成図
である。
【図5】図5は、高周波重畳法による改善特性を示して
いる。
【図6】図6は、高周波重畳時の発光波形の一例であ
る。
【図7】図7は、高調波重畳回路を含む従来のレーザ光
出力制御回路の具体的な回路構成図である。
【符号の説明】
LD−0〜LD−n…レーザダイオード、PD−0〜P
D−n…フォトダイオード、BS−0〜BS−n…バッ
ファスイッチ、5−0〜5−n…電流電圧変換回路、9
−0〜9−n…LDドライブ回路、10−1…システム
コントローラ、14−0〜14−n…APC回路、21
…レーザ光出力制御回路、22,23…光ピックアップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザからの光出力を検出し、その
    検出結果に基づいて前記半導体レーザの光出力を制御す
    る複数の光ピックアップを搭載した光ディスク駆動装置
    に用いられる半導体レーザ駆動装置において、 前記複数の光ピックアップで共用され、前記半導体レー
    ザを駆動するレーザ電流に重畳するための高周波電流を
    発生する高周波電流発生手段を有する半導体レーザ駆動
    装置。
  2. 【請求項2】2個の光ピックアップを搭載した光ディス
    ク駆動装置に用いられ、 前記高周波電流発生手段は、位相が相互に反転した高周
    波電流を前記2個の光ピックアップにそれぞれ供給する
    請求項1に記載の半導体レーザ駆動装置。
  3. 【請求項3】前記高周波電流発生手段は、発振回路を備
    え、当該発振回路の出力端に設けられたトランジスタの
    エミッタ出力およびコレクタ出力を、それぞれ前記2個
    の光ピックアップに供給する請求項2に記載の半導体レ
    ーザ駆動装置。
  4. 【請求項4】前記高周波電流発生手段は、コルピッツ発
    振回路を有する請求項1に記載の半導体レーザ駆動装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009053020A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Sysmex Corp 試料分析装置及び試料分析方法
JP2012108161A (ja) * 2012-03-09 2012-06-07 Sysmex Corp 試料分析装置及び試料分析方法

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JP2009053020A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Sysmex Corp 試料分析装置及び試料分析方法
JP2012108161A (ja) * 2012-03-09 2012-06-07 Sysmex Corp 試料分析装置及び試料分析方法

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