JPH1047507A - レバー操作式の水栓 - Google Patents

レバー操作式の水栓

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JPH1047507A
JPH1047507A JP21017596A JP21017596A JPH1047507A JP H1047507 A JPH1047507 A JP H1047507A JP 21017596 A JP21017596 A JP 21017596A JP 21017596 A JP21017596 A JP 21017596A JP H1047507 A JPH1047507 A JP H1047507A
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JP
Japan
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valve
lever
water supply
water
camshaft
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Application number
JP21017596A
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English (en)
Inventor
Kinya Arita
欽也 有田
Ryoichi Tsukada
良一 塚田
Minoru Sato
稔 佐藤
Shoichiro Himuro
正一郎 氷室
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レバーに連接したカム軸の動作を弁体の開閉
動作に変換するレバー操作式の水栓において、部材の摩
耗を伴うことなく常に軽快に弁の操作が可能な水栓を提
供すること。 【解決手段】 操作用のレバーに連接したカム軸の動き
を流路中に形成した弁座の下流側での弁体の開閉動作に
変換するレバー操作式の水栓において、弁体がカム軸に
摺接する部分にはボール等による球接手を転動自在に備
え、カム軸が動作するときにはこの球接手の転動を介在
させることによって、カム軸及び弁体自身の摩耗を抑え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給水用の単水栓や
水と湯との混合水を吐出するための湯水混合水栓等の各
種の水栓に係り、特に単一のレバーの操作に連動して流
路の開閉を速やかに行えるようにしたレバー操作式の水
栓に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の湯水混合水栓の中でシングルレバ
ー式として利用されているものは、レバーに連接する弁
機構として、流路の中に組み込まれた固定弁板とこれに
重なり合って摺動可能に配置されて操作用のレバーに連
結した可動弁板とを備え、固定弁板に対する可動弁板の
位置をレバー操作によって変更することで流量及び混合
水の温度を調節するものが殆どである。
【0003】このような2枚の弁板を備えるものに代え
て、たとえば特開昭50−72221号公報に記載され
ているように、球状の弁体を水側及び湯側の流路中の弁
座の中に組み込み、これらの弁体をレバーに連接したカ
ム軸に摺接させることによって水側及び湯側の弁開度を
変更するようにしたものもある。この湯水混合水栓で
は、レバーに設けたカム面がレバーの回転操作のときに
水側と湯側の開度が互いに逆の関係となるように形成さ
れていることから、水と湯との混合比を変更することが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】レバーに連接したカム
軸を用いるものでは、このカム軸の回転動作によって水
側と湯側の流路の開度を同時に変更できるので、2枚の
弁板を配置してその可動側をレバーに連接するシングル
レバー式のものに対して、水栓全体を比較的小型にする
ことは可能である。
【0005】ところが、カム軸と球状の弁体との間では
摺動が繰り返されるので、摩耗によってカム軸と弁体と
の間の摺接面が次第に摩耗していく。このため、弁体が
弁座にきっちりと着座して止水できる程度の摩耗度であ
れば使い勝手には支障はないが、摩耗量が大きくなって
いくとカム軸が弁体をその弁座方向に押して止水する姿
勢に設定しても、摩耗によって押す力が不足するように
なり、その結果止水不良を発生してしまう。
【0006】このように、カム軸と弁体とが直に接触す
るものではこれらの摩耗によって弁座への着座不良が頻
繁に起きることになり、止水ができないだけでなく水と
湯との混合の設定にも影響する。
【0007】更に、先の公報に記載のものでは、カム軸
をその軸方向に移動させることで下流側への流路を開閉
する弁をその上流側の混合用の弁とは別に設ける構成と
なっている。このような開閉弁を球状の弁体を持つ混合
用の弁の下流に配置しておけば、カム軸との間に摩耗を
生じても止水不良は解消される。
【0008】しかしながら、開閉用の弁を別途設けるた
めに水栓の嵩を大きくすることが必要となるほか、カム
軸は混合部だけでなく開閉用の弁部分でも摺動抵抗を受
けることにもなるので、レバー操作が重くなりやすく、
使い勝手への影響は無視できない。
【0009】このように、レバー操作によるカム軸の動
きを利用して水側及び湯側の弁を駆動するものでは、摩
耗に起因した止水不良等を伴いやすく、湯水混合水栓と
した場合には混合水の温度調節の不良を招くことにな
る。
【0010】本発明において解決すべき課題は、カム軸
の動作を弁体の開閉動作に変換する水栓において部材の
摩耗を伴うことなく常に軽快に弁の操作が可能な水栓を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の水栓は、流体の
入口から出口の間の流路に形成した弁座と、この弁座に
上流側から着座可能に配置した弁体と、操作用のレバー
に連接され弁体を弁座側に向けて拘束するカム軸とを備
え、弁体には、カム軸の周面に摺接して転動する球接手
を備え、カム軸の軸線方向の移動及び/又は旋回によっ
て弁体を弁座に対して接離可能としてなることを特徴と
する。
【0012】たとえばカム軸を縦方向の姿勢として配置
すると共に弁座をこのカム軸の上下方向の移動軌跡と直
交する向きに弁座を設けた場合では、カム軸の周面に縦
方向に凹凸やテーパ面等を形成して外径が小さくなる部
分を設けておけば、これらの小径部分に球接手が突き当
たるようにカム軸を移動させると、弁体は上流側からの
流体の圧力によって弁座から離れる向きに移動して流路
を開く。そして、カム軸に球接手が常に突き当たる配置
にしておいても、カム軸が動くときには球接手が転動す
るので、カム軸に対しても弁体自身に対しても摺動摩擦
を低減することが可能となり、部材間の摩耗を抑えるこ
とができる水栓が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明においては、球接手は、弁
座との対向面と反対側の弁体に球面状に凹設された受圧
凹部と、この中にその一部を埋没させて転動可能とした
ボールとを備えたものとすることができ、弁座は、その
上流側が小さく且つ下流側を大きくした同軸の径差部分
とし、弁体には弁座よりも上流側に入り込む先細り形状
のシール面を持つパッキンを備えることができる。
【0014】パッキンを備えるものでは、このパッキン
は、そのシール面を円錐台状として形成すると共に先端
側を向く面を開放した凹部を設け、この凹部に加わる流
体の圧力をシール面側に伝達して弁座への着座面側に弾
性変形可能とした構成とすることができる。
【0015】更に、流体の入口から出口の間までの流路
として給水路と給湯路とを備え、これらの給水路及び給
湯路の中途に弁座をそれぞれ備えると共に、これらの弁
座にそれぞれ対向して弁体を配置し、これらの弁体に設
けた接手をカム軸の周面に摺接配置した湯水混合機能を
持たせた水栓構造とすることもできる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の水栓の一実施例であってシン
グルレバー操作式の湯水混合水栓を示す左側面縦断面
図、図2は底面図である。
【0017】図において、水栓はその取付け面に固定さ
れる本体1とその外周面に外挿されて同軸上で回転操作
可能なハウジング2とを備え、本体1の上端側には操作
用のレバー3を配置したものである。そして、本体1の
底部には給水管4aと給湯管4bとを接続し、これらの
給水管4a及び給湯管4bに連通する給水路1a及び給
湯路1bを立ち上げ、給湯路1bの末端のほうが少し高
い位置となるまで延ばしている。
【0018】図3は本体1の上端部を示す正面図、図4
はその平面図、図5の(a)及び(b)はそれぞれ図4
のA−A線及びB−B線矢視による横断面図である。
【0019】本体1の周面には、給水路1a及び給湯路
1bのそれぞれの上端部を含む範囲にほぼ扇形の平面形
状を持つ切欠1cを形成し、給水路1a及び給湯路1b
の上端部分にかけてこの切欠に連通する円形開口断面の
弁チャンバ1d,1eをそれぞれ設ける。これらの弁チ
ャンバ1d,1eはそれぞれ給水路1a及び給湯路1b
に臨むに径差を持たせてその角部分を環状の弁座1f,
1gとする。そして、切欠1cの上端及び下端側には同
軸上であって弁座1f,1gの開口軸線と直交する姿勢
のガイド孔1hを開け、これらのガイド孔1hにカム軸
5を上下に移動可能に組み込む。
【0020】本体1の上端に設けたレバー3は、図1に
おいて上下方向に揺動可能であって且つ図面と直交する
方向に旋回操作可能としたものである。そして、このレ
バー3にはピン3aを介してカム軸5の上端を連接し、
レバー3の上下操作によってカム軸5も上下動作し更に
回転操作によって軸線周りの回転する。そして、ハウジ
ング2は本体1の外周面に対してシール接合され、本体
1の切欠1cが外に向けて開放した部分に対応させてス
パウト2aの基端を位置させ、切欠1cを介して給水路
1a及び給湯路1bをこのスパウト2aに連通可能とす
る。
【0021】水側及び湯側のそれぞれの弁チャンバ1
d,1eにはカム軸5の昇降及び回転によって弁座1
f,1gに対する位置を給水,給湯圧を利用して変更可
能な弁体6,7を組み込む。これらの弁体6,7は共通
の部品であり、図6に水側の弁体6部分の要部を示す縦
断面図、図7に図6のC−C線矢視による要部の縦断面
図及び図8にカム軸5を含めた要部の分解斜視図をそれ
ぞれ示す。
【0022】弁体6は外周面に4枚の翼8aを備えると
共に一端面側に球面状に凹ませた受圧凹部8bを形成し
たコア8と、このコア8の先端側に固定具10によって
取り付けたパッキン9と、コア8の受圧凹部8bに没入
させてカム軸5の周面に突き当たるボール11とから構
成されたものである。
【0023】コア8の翼8aは図7に示すように弁チャ
ンバ1dの内周壁を摺動すると共に、これらの翼8aど
うしの間であってコア8の外周面及び弁チャンバ1dの
内周面との間で区画される部分を下流側への流路として
形成している。
【0024】パッキン9はほぼ円錐台状として図6に示
すように弁座1fに対してほぼ直交する方向に着座可能
なシール面9aを持ち、先端側には固定具10を没入さ
せるための円形開口断面の凹部9bを形成している。そ
して、先細りのテーパ面状のシール面9aの先端側と凹
部9bとの境界部分にかけては、先端を円弧状のプロフ
ィルとしたリップ部9cを設けている。
【0025】固定具10は先端側を先細りのテーパ状の
ヘッド10aとすると共に、基端側にはパッキン9の凹
部9bに差し込まれてコア8から突き出したスクリュー
8cとネジ接合される十字状断面の接合部10bを設け
たものである。そして、ヘッド10aには、図7に示す
ようにパッキン9のリップ部9cを越えてシール面9a
の先端部に及ぶ長さの4枚の拘束片10cを形成する。
これらの拘束片10cは、十字状断面の接合部10bと
同じ配列として十字状に形成されたものであり、パッキ
ン9のリップ部9cはこれらの拘束片10cが被さる部
分を除いて前面に臨んでいる。
【0026】このような固定具10に対するパッキン9
の取付け構造により、拘束片10c以外の部分では、リ
ップ部9cから凹部9bの内周面にかけては固定具10
が接触して嵌合する部分はない。したがって、図6にお
いて給水路1a側から右に向けて給水圧が作用するとき
には、拘束片10cが被さった部分以外のリップ部9b
は実質的に自由端となっていることと、先端面が円弧状
のリップ部9bを水圧が外に押し広げようとすることか
ら、給水圧が高くなるに連れて凹部9b内が給水路1a
側に連通するようになる。このように、給水圧が高いと
きを含めて、パッキン9の凹部9b内にものこの給水圧
を作用させることができ、その結果円錐台状のシール面
9a弁座1fを押す力も強くなる。したがって、給水圧
が高くても弁座1fに対するパッキン9のシール圧も高
くすることができ、これによって常に良好な止水を保つ
ことができる。
【0027】更に、ボール11はたとえば金属球を用い
たものであり、このボール11を収納する受圧凹部8b
は図6に示すようにボール11の半径よりも少し深く軸
線方向に形成され且つ開放端の内径ものこのボール11
の半径よりも大きい。このような寸法関係によって、ボ
ール11は受圧凹部8bに対して上下及び左右方向に少
し動ける自由度を持つものとしてカム軸5の周面に突き
当てて保持される。
【0028】一方、湯側の弁チャンバ1eに組み込む弁
体7も同様の構造を持つものであり、図1に示すよう
に、コア7aにパッキン7bを備えると共にコア7aの
凹部にボール7cを組み込み、このボール7dをカム軸
5の周面に突き当て配置している。
【0029】カム軸5はガイド孔1hを摺動する円形断
面の棒状材であり、図1に示すように弁体6,7のボー
ル11,7cがカム軸5の周面に当たっているときにこ
れらの弁体6,7はそれぞれの弁座1f,1gに着座し
て止水される。そして、弁体6に対応する位置にはテー
パカム面5aとこれに連なる小径部5bとを形成し、弁
体7に対応する位置にも同様の形状のテーパカム面5c
と小径部5dとを設けている。
【0030】図9はカム軸5の詳細であって同図の
(a)は正面図、同図の(b)及び(c)は同図(a)
のD−D線及びE−E線矢視による横断面図である。こ
れらの図から明らかなように、水側及び湯側の弁体6,
7にそれぞれ対応する小径部5b,5dの横断面形状
は、カム軸5の中心に対して点対象となる関係とし形成
されている。このような小径部5b,5dの形状及びそ
の相互の位置関係によって、カム軸5をその中心周りに
回転させたとき、水側のボール11と湯側のボール7c
を弁座1f,1g側に押す姿勢を反転させたものとする
ことができる。したがって、正面から見てレバー3を右
側に回すと湯側の小径部5dがボール7cを弁座5g側
に大きく移動させると同時に水側の小径部5bがボール
11を弁座5f側に押す量が小さくなる関係とすること
で水の量を増やして混合水の温度を下げることができ、
逆に左向きにレバー3を回せば混合水が高温側に設定さ
れる。
【0031】ここで、カム軸5は図1の状態から下に移
動すると、ボール11,7cはそれぞれテーパカム面5
a,5cから小径部5b,5d側に突き当たるようにな
り、ボール11,7cは右側への移動が許される。この
ため、弁体6,7が給水路1a及び給湯路1bからの給
水圧及び給湯圧によって押され、パッキン9,7bが弁
座1f,1gから離れて流路が開き,チャンバ1d,1
eにそれぞれ水と湯とが流入する。そして、カム軸5を
図1に示す姿勢としたままで下げていくと、テーパカム
面5a,5cの傾斜によって弁体6,7の開度が次第に
大きくなり、小径部5b,5dがボール11,7cに対
応する位置になるとこれらの弁体6,7な同じ最大弁開
度に設定される。このように、レバー3の上下操作によ
って水側及び湯側の流量の調整が同時に行われる。
【0032】また、先に述べたように、レバー3を水栓
の正面側すなわち図1において右側から見たときに左右
方向に旋回させることによって、弁体6,7のそれぞれ
の弁開度を変更できるよにテーパカム5a,5c及び小
径部5b,5dの横断面形状を設定する。これによって
水と湯との量比を変えることができ、レバー3を回すこ
とで混合水の温度も調節することができる。
【0033】以上の構成において、レバー3の上下及び
旋回操作によって、弁体6,7はそれぞれの弁座1f,
1gに対する開度を変え、混合水の流量及び温度を調節
して混合水をチャンバ1cからスパウト2a側に供給し
て吐出させる。
【0034】このようなレバー3による操作では、弁体
6,7はいずれもコア8,7aに対して転動可能に組み
込んだボール11,7cを介してカム軸5の周面の形状
変化を利用して開閉方向に動作する。ボール11,7c
は球体であることからコア8,7aにもカム軸5の周面
にもほぼ点接触で摺動し、しかもカム軸5の動きによる
摩擦によってボール11,7cは転動しながら弁体6,
7自身の位置を変える。したがって、従来例に比べると
カム軸5と弁体6,7との間の摺接面の摩耗を格段に抑
えることができ、その耐久性が大幅に改善される。
【0035】また、弁体6,7にはそれぞれ弁座1f,
1gに着座するパッキン9,7bを備えているので、カ
ム軸5とボール11,7c及びこれらのボール11,7
cとコア8,7aとの間の摺接面が或る程度摩耗して
も、パッキン9,7bの弾性変形によってシール圧は高
く維持され、止水不良を生じることはない。そして、水
側の弁体7について既に述べたように、パッキン9にリ
ップ部9cを設けることによって、給水圧が高くなって
もこれに応動するようにシール面9aによるシール圧が
高くなるように変形するので、より一層効果的に止水不
良が防止される。なお、このようなリップ部9cによる
シール性の維持は湯側の弁体7のパッキン7bについて
も同様である。
【0036】更に、本発明では、カム軸5を図1に示す
位置に設定することで、弁体6,7はその閉弁位置に拘
束されるので、従来例のように止水のための弁を混合部
の弁とは別配置として設ける必要はない。このため本体
1の小型化が可能となるほか、カム軸5に対する摺動抵
抗も小さくなるので、レバー3の操作もより一層軽くな
り、使い勝手も向上する。
【0037】なお、実施例では湯水混合水栓について説
明したが、これに代えて給水だけのための単水栓にも同
様にボールを介して弁体の開閉動作を行わせる構成とす
ることもできる。
【0038】
【発明の効果】本発明では、弁体に対して転動可能とし
た球接手をカム軸に摺接させるので、カム軸の移動や旋
回に際しても摩耗を抑えることができると共に、摺動抵
抗も小さくなるので軽い操作でレバーを動かすことがで
き、使い勝手も向上する。そして、パッキンを備える場
合では、球接手やカム軸の摺動部分が摩耗してもこのパ
ッキンによる弾性変形を利用して摩耗分を吸収したシー
ルが可能となり、止水不良を確実に防止できる。
【0039】また、パッキンを円錐台状としてそのシー
ル面が上流側と下流の径差部分の弁座に突き当てる構成
とした場合では、パッキンが上流側に楔状に入り込むの
で、カム軸及び球接手の摩耗が進んでも、パッキンによ
る止水が十分に維持された水栓を提供できる。そして、
凹部をパッキンの先端側が開放するようにして上流側か
らの流体の圧力がこの凹部からシール面側に伝達される
ようにしておけば、供給流体の圧力が高くなってもこれ
に伴ってパッキンによるシール圧も高くなるので、流体
供給源の圧力が様々に変化しても止水機能に支障を来す
ことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の水栓構造を含む湯水混合水栓の概略
左側面縦断面図である。
【図2】 図1の湯水混合水栓の要部を示す底面図であ
る。
【図3】 本体の上端部を示す要部の正面図である。
【図4】 本体の上端部を示す平面図である。
【図5】 同図の(a)及び(b)はそれぞれ図3のA
−A線及びB−B線矢視による横断面図である。
【図6】 水側の弁体とカム軸との位置関係を示す縦断
面図である。
【図7】 図6のC−C線矢視方向に見た要部の縦断面
図である。
【図8】 カム軸の一部を含めて示す弁体の分解斜視図
である。
【図9】 カム軸の詳細であって、同図の(a)はその
正面図、同図の(b)及び(c)は同図(a)のD−D
線及びE−E線矢視による横断面図である。
【符号の説明】
1 :本体 1a:給水路 1b:給湯路 1c:切欠 1d,1e:弁チャンバ 1f,1g:弁座 1h:ガイド孔 3 :レバー 4a:給水管 4b:給湯管 5 :カム軸 5a,5c:テーパカム面 5b,5d:小径部 6 :弁体 7 :弁体 7a:コア 7b:パッキン 7c:ボール 8 :コア 8a:翼 8b:受圧凹部 8c:湯流入口 9 :パッキン 9a:シール面 9c:リップ部 10 :固定具 10c:拘束片 11 :ボール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 稔 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内 (72)発明者 氷室 正一郎 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の入口から出口の間の流路に形成し
    た弁座と、この弁座に上流側から着座可能に配置した弁
    体と、操作用のレバーに連接され弁体を弁座側に向けて
    拘束するカム軸とを備え、弁体には、カム軸の周面に摺
    接して転動する球接手を備え、カム軸の軸線方向の移動
    及び/又は旋回によって弁体を弁座に対して接離可能と
    してなるレバー操作式の水栓。
  2. 【請求項2】 球接手は、弁座との対向面と反対側の弁
    体に球面状に凹設された受圧凹部と、この中にその一部
    を埋没させて転動可能としたボールとを備えてなる請求
    項1記載のレバー操作式の水栓。
  3. 【請求項3】 弁座は、その上流側が小さく且つ下流側
    を大きくした同軸の径差部分とし、弁体には弁座よりも
    上流側に入り込む先細り形状のシール面を持つパッキン
    を備えてなる請求項1または2記載のレバー操作式の水
    栓。
  4. 【請求項4】 パッキンは、そのシール面を円錐台状と
    して形成すると共に先端側を向く面を開放した凹部を設
    け、この凹部に加わる流体の圧力をシール面側に伝達し
    て弁座への着座面側に弾性変形可能としてなる請求項3
    記載のレバー操作式の水栓。
  5. 【請求項5】 流体の入口から出口の間までの流路とし
    て給水路と給湯路とを備え、これらの給水路及び給湯路
    の中途に弁座をそれぞれ備えると共に、これらの弁座に
    それぞれ対向して弁体を配置し、これらの弁体に設けた
    接手をカム軸の周面に摺接配置した湯水混合機能を持つ
    レバー操作式の水栓。
JP21017596A 1996-08-08 1996-08-08 レバー操作式の水栓 Pending JPH1047507A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100974172B1 (ko) 2010-01-15 2010-08-10 이득기 물절약 수도꼭지
CN102062239A (zh) * 2010-11-30 2011-05-18 厦门市易洁卫浴有限公司 滚球控制出水机构
CN103307327A (zh) * 2012-03-15 2013-09-18 基德科技公司 通用手持灭火器的自动促动装置

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